JPH0548911A - 画像読取装置及びデジタル複写装置 - Google Patents

画像読取装置及びデジタル複写装置

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JPH0548911A
JPH0548911A JP20669391A JP20669391A JPH0548911A JP H0548911 A JPH0548911 A JP H0548911A JP 20669391 A JP20669391 A JP 20669391A JP 20669391 A JP20669391 A JP 20669391A JP H0548911 A JPH0548911 A JP H0548911A
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JP
Japan
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image
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unit
data
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JP20669391A
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English (en)
Inventor
Koichi Noguchi
浩一 野口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像読取装置内で原稿を読み取った画像デー
タを符号化して出力できるようにすること、及びデジタ
ル複写装置でも読み取った画像データを符号化及び復号
化する際のメモリ使用量を最少限にし、処理速度も速く
する。 【構成】 画像読取部201で原稿を読み取る画像デー
タの読取速度で、符号化部203がその画像データの符
号化を原稿の読み取り中に開始し、符号化されて符号記
憶部211に記憶されたデータの出力を、符号化部20
3が符号化処理を実行中にインタフェース212が開始
する。 また、原稿読取と符号化、及び符号化されたデ
ータの復号化とその後の画像処理のクロック速度をそれ
ぞれ同じにし、符号化処理と復号化処理を同時に行なう
期間を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】イメージスキャナ等の画像読取装
置、及びその読み取り画像データによって紙に複写画像
を形成するデジタル複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナ等の画像読取装置は、
原稿台(コンタクトガラス)上にセットされた原稿の画
像面をランプで照明しながら走査し、その原稿面からの
反射光束をレンズによつてCCDラインセンサあるいは
2次元センサ等の光電変換器の受光面に結像させて、画
像の明暗を電気信号に変換して順次出力させるものであ
る。従来の画像読取装置では、一般にその読み取った画
像信号をそのまま、あるいは端に2値化あるいは多値化
して画像データとして出力していた。また、特開平2−
36960号公報に見られる印刷装置のように、画像デ
ータを利用する装置側で、入力した画像データをビット
マップメモリに展開し、ページ単位で圧縮(符号化)処
理をするものはあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像読取装置において
画像データをそのまま出力すると、データ量が多いため
転送に時間がかかり、その結果、その読み取り画像デー
タを使用する画像処理装置(パーソナルコンピュータや
デスクトップ・パブリッシング装置等)あるいは画像形
成装置などにおける原稿画像データの入力に時間がかか
ってしまうという問題があった。
【0004】そのためこの発明は、画像読取装置内で原
稿を読み取った画像データを符号化して出力できるよう
にし、それによってデータ量を少なくして画像データの
転送時間を短縮することを目的とする。また、その符号
化の処理速度と画像の読み取り速度を一致させて、リア
ルタイムの符号化を可能にし、符号化前の画像データを
ページ単位で記憶するビットマップメモリ等を不要に
し、メモリ容量を最少限にすると共に処理時間の遅れも
少なくすることも目的とする。
【0005】さらに、符号化に使用するパラメータを出
力して符号化された画像データを受け取った側で復号化
する際に利用できるようにしたり、接続された外部機器
あるいは操作部からそのパラメータを使用目的に合わせ
て任意に設定したり、その設定が忘れられたり不充分で
あったりしても符号化処理を行なえるようにすることな
どもの目的とする。
【0006】そしてまた、この発明はデジタル複写装置
においても、原稿を読み取った画像データをビットマツ
プメモリやページメモリを使用することなくリアルタイ
ムで符号化及び復号化を可能にし、メモリ容量を最少限
にして装置の小型化及び低コスト化を実現すると共に、
処理時間の遅れを少なくしてコピー速度を速めることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、画像読取装置において、原稿を読み取っ
て得られる画像データの読み取り速度での符号化を原稿
の読み取り中に開始する手段と、その符号化によって得
られたデータの出力を該符号化処理を実行中に開始する
手段とを設けたものである。
【0008】これに加えて、画像データを符号化する際
に使用するパラメータを出力する手段を設けるとよい。
その場合、画像データを符号化する際に使用するパラメ
ータの内、予め定められた標準値と違ったものを使用し
た場合のみ、その違ったパラメータを出力する手段を設
けるようにしてもよい。
【0009】さらに、画像データを符号化する際に使用
するパラメータの内、少なくとも一つを接続された機器
または操作部から受け取る手段を設けるとよい。そし
て、画像データを符号化する際に使用するパラメータが
接続された機器または操作部から受け取ったパラメータ
で不足する場合には、不足するパラメータの代わりに予
め装置に設定されているパラメータを使用して符号化を
行わせる手段を設けるのが望ましい。あるいは、画像デ
ータを符号化する際に使用するパラメータとして接続さ
れた機器または操作部から必要な全てのパラメータの入
力がない場合は、直前に使用したパラメータを使用して
符号化を行なわせる手段を設けてもよい。
【0010】さらにまた、原稿を読み取って得られる画
像データをそのまま出力する手段と、画像データ符号化
して出力する手段とを備えた画像読取装置も提供する。
この画像読取装置において、符号化しない画像データを
出力する通信路と符号化した画像データを出力する通信
路とを共通にし、上記各画像データの何れか一方を選択
して出力する手段を備えるようにするか、あるいは符号
化しない画像データを出力する通信路と符号化した画像
データを出力する通信路とを別にして、上記各画像デー
タの何れか一方を選択して出力する手段と、上記各画像
データの両方を並行して出力する手段とを備えるように
するとよい。
【0011】また、原稿を光電的に読み取る手段と、該
手段によって読み取った画像データを符号化してメモリ
に書き込む第1の処理手段と、該手段によってメモリに
書き込まれた画像データを復号化して感光体に書き込み
を行なう第2の処理手段とを備えたデジタル複写装置に
おいて、上記第1の処理手段が原稿読み取りの画素クロ
ックの速度で画像データの符号化処理を行なう符号化部
を有し、第2の処理手段が感光体に書き込むクロックの
速度または復号後のデータの画像処理をする速度で画像
データの復号化処理を行う復号化部を有するものも提供
する。
【0012】上記デジタル複写装置において、第1の処
理手段による画像データの符号化処理と、第2の処理装
置による画像データの復号化処理とを同時に行う期間を
有するようにするとよい。あるいは、第1の処理手段に
よる画像データ符号化の処理速度と、第2の処理手段に
よる画像データ復号化の処理速度を一致させ、第1,第
2の処理手段による符号化処理と復号化処理を同時に行
う期間を有するようにしてもよい。
【0013】
【作用】この発明による画像読取装置は、原稿を読み取
って得られるデータの速度と、その画像データを符号化
する速度を同じにするので、符号化処理をするために必
要なメモリ容量が大幅に少なくなり、同時に処理に伴う
時間遅れも無視できるほど小さくなる。その上、符号化
の本来の目的であるデータの圧縮もできるので、データ
を他の機器に送信する際に必要となるバッファメモリの
量を少なくすると共に、通信に要する時間も短縮でき
る。
【0014】あるいは、能力の高くない通信路でも画像
データを送ることが可能になる。例えば、パソコンのバ
ス上では1分間に数十枚のA4あるいはA3原稿の画像
を読み取るような高速の画像読取装置を使うことが出来
なかったが、この発明による画像読取装置なら使用可能
になる。
【0015】また、符号化したデータと共に符号化する
際に使用したパラメータ、例えば、離散コサイン変換方
式で符号化した場合には、スケールファクタ,量子化マ
トリクス,及びハフマン符号化テーブルを送出するよう
すれば、それを受け取った側では、ページ毎に違ったパ
ラメータで符号化したデータを受け取っても、リアルタ
イムで復号化することもできるし、送られたままメモリ
に記憶して、それを後で読み出して復号化することもで
きる。
【0016】符号化する際に使用するパラメータ、例え
ば、離散コサイン変換方式であれば、スケールファク
タ,量子化マトリクス,及びハフマン符号化テーブルの
標準値を予め定めておき、標準値と異なったパラメータ
を使用した時だけ符号化したデータと共にパラメータを
送出するようにすれば、通信するデータを減らすことが
でき、しかも上記の場合と同等の効果を得ることができ
る。
【0017】符号化する際に使用するパラメータ、例え
ば、離散コサイン変換方式であれば、スケールファク
タ,量子化マトリクス,及びハフマン符号化テーブル内
の少なくとも一つを接続された外部の機器または操作部
から入力できるようにすれば、それらのパラメータを改
めて受け取らなくても、読み取った画像データを符号化
することができる。また、符号化したデータを受け取る
側の都合に合わせてパラメータを設定できるので、画像
データの使用目的によつてそのパラメータを容易に変更
することが可能になる。
【0018】操作部から入力する例では、装置に原稿を
セットする人が、原稿の種類,読み取った画像データの
使用目的等に応じてスケールファクタ(パラメータ)を
設定できるので、データの圧縮率を高くしたいときや符
号化による画像の劣化を少なくしたいなど、場合に応じ
て使い分けることができる。この場合には、符号化した
データとスケールファクタだけを受け取れば、受け取っ
た方では復号化が可能になる。
【0019】符号化に使用するパラメータを外部から受
け取り、そのパラメータによって符号化を行う機能を持
っていても、操作する人が入力を忘れる場合があるが、
そのような場合には予め決められたパラメータで符号化
を行うことができる。符号化に使うパラメータを外部機
器等から入力できる場合でも、直前に使用したのと同じ
パラメータで符号化する場合には、改めてパラメータを
設定し直さなくても同じパラメータで符号化するように
すればよい。
【0020】一方、原稿を読み取って得られる画像デー
タをそのまま出力する手段と、画像データ符号化して出
力する手段とを備えた画像読取装置は、画像データを受
け取る側に復号化機能がない場合、あるいは有っても符
号化したデータと復号化方式が適合しない場合と、符号
化したデータに適合する復号化機能がある場合の何れに
も使える。
【0021】さらに、符号化した画像データを受け取る
側に復号化機能がある場合においても、復号化して得ら
れた画像と符号化及び復号化処理をしない原画像とを比
較して、符号化及び復号化が妥当に行なわれているか否
かを判定することもできる。あるいは、画像データを受
け取る側の使用目的に応じて、符号化した画像データを
送信するか符号化しない画像データを送信するかを任意
に選択することもできる。
【0022】また、この発明によるデジタル複写装置
は、原稿を読み取って得られるデータの速度と、その画
像データを符号化する速度を同じにし、復号化処理と復
号化した画像データを処理する速度を同じにするように
クロックの速度を決めるので、それぞれの処理機能の間
には、下流の処理ブロックが処理対象とするデータのラ
イン数の倍のメモリを持てば済み、符号化する前の画像
データまたは復号化した後の画像データを記憶するメモ
リ容量を最少にすることができる。
【0023】すなわち、符号化前と復号化後の画像デー
タを記憶するページメモリのような大容量のメモリを持
つ必要がないので、記憶装置の小型化及び低コスト化を
図ることができる。そして、ページメモリに1ページ分
の画像データを揃えてから下流の処理を行う従来の装置
に比べると、1ページ分のデータが揃うまで待つ必要が
ないので、処理速度を最大限に速めることができる。
【0024】さらに、符号化と復号化を同時に行うこと
ができるようにした場合には、符号記憶部の容量が許せ
ば、多数の原稿のデータを画像出力しながら平行してそ
のコピー条件と共に登録し、その後オペレータが原稿を
持って装置を離れても、順次処理を実行するようにする
ことができる。これに加えて、符号化と復号化の速度を
一致させるようにすれば、画像読取部と符号化部にクロ
ックを供給するブロックと、復号化部と画像処理部と画
像出力部にクロックを供給するブロックを共通にできる
ので、クロック供給部の構成を簡略化できる。
【0025】また符号化を実行中の原稿の画像を、原稿
の全面の符号化が完了する前に復号化して画像形成を行
う時には、復号化部は符号化部から現在実行中の符号化
に使っているパラメータ、例えば離散コサイン変換方式
の場合にはスケールファクタ,量子化マトリクス,ハフ
マン符号化テーブルを受け取る必要があるが、クロック
が共通であれば特別のバッファメモリを介さずに直接デ
ータを受け取ることができる。
【0026】その上、符号化と復号化の速度を一致させ
ているので、同時に処理を行っても、符号記憶部のデー
タが不足して、復号化を連続して行えなくなる心配がな
く、読み取りながら符号化し、そのデータを復号化して
書き込みを行うとき、符号化及び復号化にともなう遅延
時間を最小に出来る。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図2はこの発明による画像読取装置の
外観例を示す斜視図であり、箱型の本体11の上面に、
原稿圧板12が図の奥側(上部)を回転中心として手前
側を上方に上げられるように、開閉可能に装着されてい
る。
【0028】この原稿圧板12の下側には、原稿をセッ
トするガラス製の原稿台が設けられており、その原稿台
の下方に、原稿台上にセットされた原稿の下面を照明す
る照明器、その照明された原稿の画像を光電変換素子で
あるラインCCDに結像させるレンズやミラーなどの光
学部品、ラインCCDに結像される原稿の像を走査する
ために照明器及びミラーを所定の速度で移動させる走査
機構などが収容されている。
【0029】13は操作表示部であり、この装置の状態
を示す表示器とオペレータの指示を受けるためのスイッ
チがあり、オペレータはこの操作表示部3の表示により
装置の状態を確認し、スイッチを用いて所定の指示を与
えることによりこの画像読取装置を使用する。あるい
は、この装置に接続した外部の機器を介してこの装置の
状態を確認したり指示を与えて、この画像読取装置を使
用することもできる。
【0030】この画像読取装置では、原稿台上にセット
されて原稿圧板2で抑えられた原稿(読取対象)の画像
を画素に分解し、その明るさのデータをラインCCDに
よって線順次で電気信号に変換して読み取る。その際、
ラインCCD(ライン状のイメージセンサ)の出力デー
タをシリアルデータとして読み出すクロックの周波数に
よって決まる画像データの生成速度と、読み出したデー
タを画像によって処理に要する時間が変わらない符号化
方式、例えば離散コサイン変換方式で符号化するプロセ
ッサのピクセル当たりの処理速度か同じになるように
し、画像を読み取り中にその画像データの符号化を開始
すると共に、その符号化した画像データの出力を符号化
処理を実行中に開始する。
【0031】請求項1に対応する実施例 図1は、この発明による請求項1に対応する実施例のブ
ロック図である。画像読取部201は、原稿台に置かれ
た原稿を照明する照明器、その照明された原稿の画像を
ラインCCDに結像させるレンズやミラーなどの光学部
品、ラインCCDに結像される原稿の像を走査するため
に照明器及びミラーを所定の速度で移動させる走査機構
などから構成されている。
【0032】この画像読取部201に設けられるライン
CCDは、約5000ビットの受光素子を持ち、原稿を
主走査方向及び副走査方向とも400dpiの分解能で
読み取る。原稿を読み取る時、照明器とミラーの移動方
向(副走査方向)に直行する方向の線状の領域の原稿の
画像がラインCCDの受光部に結像される。走査機構に
よる照明器とミラーの副走査方向への移動にともなっ
て、CCDに結像する線状の領域が移動し、その結果原
稿全面の画像データを順次読み取ることができる。
【0033】ラインCCDの受光部に結像した画像は、
画素ごとに光のエネルギーが電荷量に変換され、副走査
方向に分解能に相当する距離を移動する時間毎に、約5
000ビットの電荷量として持っているデータをライン
CCDのシフトゲートを制御して、同時にシフトレジス
タへ移動する。電荷がシフトレジスタへ移動した後、シ
フトゲートを閉じて次の画像の読み取りを行う。
【0034】シフトレジスタに移動した電荷は、画像読
取部201に供給される図示していないクロック発生部
から供給されるクロックによって、1クロックにつき1
ビットシフトされて、原稿の副走査方向に直行する線状
の領域の画像データがシリアルデータとして出力され
る。つまり主走査の1ラインの画像データが、クロック
と同じ速度の時系列のデータとして得られる。
【0035】この画像データは、画像読取部201内の
アンプによって所定レベルに増幅されるとともに対数変
換され、画像の反射光量に比例する信号が画像濃度の信
号に変換された後、A/DコンバータによってA/D変
換される。そのA/D変換された画像データが、画像読
取部201から出力されて画像処理部202に入力し、
画像読取部201の照明系の特性,レンズの特性,CC
Dの画素間の感度のばらつきなどを補償するシェーティ
ング補正,MTF補正,その他に画像ノイズを低減させ
る目的のフィルタリングなどの処理が行なわれる。
【0036】これら一連の処理がなされた信号(画像デ
ータ)が符号化部203に入力され、8×8ブロック読
出部204内に設けられた読み取りの主走査のラインと
対応させた8ライン2組のラインメモリに記憶される。
原稿の読み取りを開始してから上述した一連の処理を行
い、8ラインのデータが揃った時点で、8×8ブロック
読出部204が主走査方向8画素,副走査方向8画素の
正方形の領域の画像データを読み出してDCT変換部2
05へ送る。
【0037】DCT変換部205は、入力され画像デー
タを離散コサイン変換(DCT)し、その結果を量子化
部206へ送る。量子化部206は、スケールファクタ
制御部208のスケールファクタと量子化マトリクス記
憶部209のデータとに基づいて、入力された画像デー
タを量子化してハフマン符号化部207へ送る。
【0038】ハフマン符号化部207は、ハフマンテー
ブル210のテーブルデータに基づいて符号化を実行
し、その結果を符号記憶部211に書き込む。符号化部
203によるこれらの一連の符号化処理は、画像読取部
201から生成する画像データの速度と同じ速度で実行
できるように、符号化部203に与えられるクロックが
選ばれる。
【0039】処理速度を同じにすれば、一方の8ライン
のデータの符号化が終了する時点では、次の8ラインの
データがもう一方(他方)の8ラインのメモリに用意さ
れていることになる。したがって、一方の8ラインのデ
ータの符号化の終了に引き続いて他方の8ラインのデー
タの符号化を実行することができると共に、符号化を実
行中に読み取って得られるデータは、その時点では符号
化の対象にしていない方のラインメモリに入力させる。
【0040】このような構成によれば、符号化を実行す
るのに必要なメモリは16ラインだけであり、この実施
例では400dpiの分解能で読み取りを行うので、原
稿上では副走査方向約1mm相当幅の線状の領域を記憶
するメモリがあればよいことになる。
【0041】したがって、1ページのビットマップメモ
リを使う方式の符号化と比べると、例えばA3の原稿の
データをピットマップで記憶するとする場合、長さが約
420mmあるが、この実施例の方式では1mm分でよ
いので、約800分の1のメモリ量で済む。処理を連続
して行うためには従来の方式では2ページ分のメモリ量
が必要であるが、この実施例の方式ではその約1600
分の1のメモリ量で済むことになる。
【0042】また大量のメモリを使えば、そのメモリに
書き込みが終了するまで符号化を開始できないので、時
間的なロスも非常に大きなものになる。この実施例での
符号化を行うのに伴う時間的な遅れは、8ライン分、つ
まり0.5mmのデータを読み取る時間にすぎないが、
1ページのビットマップメモリを使う方式では、同じ分
解能であれば420mmのデータを読み取る時間が必要
になる。
【0043】符号記憶部211に書き込まれたデータ
は、符号化されたデータを受け取る機器へインタフェー
ス212を介して出力データとして送られる。通信を行
うに当っても、通信が可能なデータ数が揃い次第順次送
信し、符号記憶部211に留まっているデータの量を少
なくし、所要のメモリを少なくすると共に、メモリにと
どめて置くことによる時間的な遅れも少なくなるように
している。
【0044】この実施例における符号化方式では、ピク
セル当たり8ビットの濃度階調を持つ自然画のデータ量
を数十分の1程度に圧縮できる。従って、符号化したデ
ータを接続した機器に送るのに特別な高速の通信路が必
要になることはなく、通常のLAN,SCSIなどの汎
用の通信路を使うことができる。また大幅にデータを圧
縮しているので、圧縮後のデータを符号記憶部211に
ある程度記憶するようにしても、そのために必要なメモ
リの量は圧縮前と比較すれば非常に少ないもので済む。
【0045】この画像読取装置から符号化した画像デー
タを受け取った機器は、その画像の表示を行う際やビデ
オプリンタのようにハードコピーを作る際には、符号化
する際に使ったパラメータ、この例では離散コサイン変
換方式でのスケールファクタ,量子化マトリクス,及び
ハフマン符号化テーブルと同じものを逆変換用に予め用
意しておき、それらを使って逆変換すなわち復号化を行
い、符号化前の原画像に近い画像データを得て使用す
る。
【0046】ここで、この実施例の作用をさらに補足説
明する。読み取りによって得られる単位時間当たりのデ
ータの数と、符号化処理される単位時間当たりのデータ
の数が等しいので、読み取りと符号化の間で記憶する必
要があるメモリの量は、読み取りの開始と符号化の開始
の時間差で決まり、開始後の経過時間に依存しない。し
たがって、8×8ブロック読出部204内のメモリの量
は、符号化プロセッサが処理単位とする画像領域の副走
査方向のピクセル数に相当する主走査のライン数の2倍
のライン数のメモリがあれば良い。
【0047】つまり、一方を符号化をするためのデータ
を保持するメモリ、他方をその符号化中に読み取りによ
り得られるデータを記憶しておくメモリとし、交互に切
り替えて使うので、所要のメモリの量は少なく、符号化
を行うのにともなう時間の遅れは、前記の副走査方向の
ピクセル数に相当する主走査のライン数のデータを読み
取る時間だけであり、ページ単位のビットマップメモリ
を使用する場合と比べると無視できるほど小さい時間で
ある。
【0048】符号化したデータを記憶する符号記憶部2
11のメモリは、送信を開始することができるタイミン
グと、データを受け取る側の機器の処理能力及び通信線
路の能力,通信方式などにより決まる。何にしても、符
号化されて生成するデータがオーバフローしないように
メモリの量を決定する。
【0049】送信が可能な量のデータが揃い次第送信を
開始し、符号化により生成するデータの速度よりも速い
速度でデータを送れるようにすれば、所要のメモリの量
は非常に少ないものになる。同時に、符号化したデータ
を生成しつつ送信するので、装置が読み取りを終了後す
ぐに送信も終了する。
【0050】請求項2に対応する実施例 図3は、この発明による請求項2に対応する実施例のブ
ロック図である。この実施例も、画像読取装置としての
基本的な構成及びその各部の機能は図1に示した上述の
実施例と同様であるので、図1と対応する部分に同一の
符号を付してその説明を省き、この実施例の特徴とする
部分についてのみ説明する。
【0051】この実施例では、スケールファクタ制御部
208,量子化マトリクス記憶部209,及びハフマン
テーブル210に格納されている各パラメータ、すなわ
ち符号化部203において画像データを離散コサイン変
換方式で符号化するのに使用したスケールファクタ,量
子化マトリクス,及びハフマン符号化テーブルの各パラ
メータを、インタフェース212を介して符号化された
データと共に出力するようにしている。その際、符号化
した1枚の原稿の画像データのヘッダー部に、符号化に
使った上記各パラメータを付加して出力する。
【0052】図1の実施例では、予め取り決めておいた
パラメータで符号化を行い、それを受け取った側でも別
途用意しておいたパラメータで復号化を行うので、取り
決めておいたパラメータ以外のパラメータで符号化をし
ても、受け取った側では正しく復号化できないので実質
的には固定のパラメータで符号化及び復号化をする必要
があった。
【0053】この実施例では、符号化したデータととも
に符号化に使ったパラメータを付加して送るので、原稿
毎に符号化のパラメータを変えても、受け取った側で対
応できるようになる。さらに、受け取った符号化された
データを、符号化したまま複数枚の原稿分を記憶してお
いても、それを読み出すことによって符号化に使ったパ
ラメータも読み出されるので、それを用いて正しく復号
化できる。
【0054】請求項3に対応する実施例 この実施例もそのブロック構成は図3の実施例と同じで
あるが、符号化部203の機能に幾分相違がある。それ
は、この実施例ではスケールファクタ,量子化マトリク
ス,及びハフマン符号化テーブルの標準値を決めて、そ
の値を符号化部203と符号化された画像データを受け
取る機器の復号化部の双方に用意しておき、符号化した
データを送るとき、その符号化に使ったパラメータが標
準値である場合には送信せず、それ以外のパラメータを
使ったときのみそれを送信するようにした点である。
【0055】例に上げた3つのパラメータの内、一部の
パラメータだけを変えて符号化したときには、その変え
たパラメータだけを送信する。この実施例によれば、前
記請求項2に対応する実施例と同様の効果を、パラメー
タの送信量を少なくして実現できる。
【0056】請求項4に対応する実施例 図4は、この発明による請求項4に対応する実施例のブ
ロック図である。この実施例も、画像読取装置としての
基本的な構成及びその各部の機能は図1及び図3に示し
た実施例と同様であるので、これらの図と対応する部分
に同一の符号を付してその説明を省き、この実施例の特
徴とする部分についてのみ説明する。
【0057】この実施例では、符号化部203内のスケ
ールファクタ制御部208,量子化マトリクス記憶部2
09,及びハフマンテーブル210にそれぞれ格納され
る符号化に使用するパラメータ、すなわちスケールファ
クタ,量子化マトリクス,及びハフマン符号化テーブル
を、インタフェース212を介して接続される外部の機
器から入力できるようにしたことである。また、図2に
も示した操作部からもスケールファクタ制御部208へ
スケールファクタを入力できる。
【0058】この実施例によれば、画像データの符号化
に使うパラメータであるスケールファクタ,量子化マト
リクス,ハフマン符号化テーブルの内の少なくとも一つ
を外部の機器又はこの画像読取装置の操作表示部13か
ら入力できる。したがつて、符号化した画像データを受
け取る外部の機器で設定された上記3つのパラメータを
入力して、そのパラメータに基づいて符号化を行えば、
符号化に使用したパラメータを符号化した画像データと
ともに送らなくても、その画像データを受け取った外部
の機器では、それを正しく復号化することができる。ま
た、符号化したデータを受け取る側の機器の都合に合わ
せて、パラメータを設定できるので、画像データの使用
目的に合わせて容易に変更することが可能になる。
【0059】操作表示部13からスケールファクタを入
力する場合には、画像読取装置に原稿をセットする人
が、原稿の種類や読み取ったデータの使用目的等に応じ
て、スケールファクタを設定できるので、データの圧縮
率を高くしたいとき、あるいは符号化による画像の劣化
を少なくしたい場合などに応じて、使いわけることがで
きる。この場合には、符号化したデータと操作表示部1
3から入力されたスケールファクタだけを送信すれば、
それを受け取った機器側では符号化されたデータを正し
く復号化することがが可能になる。
【0060】外部機器からパラメータを受け取ると共
に、操作表示部13からもパラメータの入力を可能にす
る場合には、原稿読み取り前に操作表示部13から入力
されたパラメータを優先させ、そのパラメータを符号化
したデータと共に送信する。なお、3つのパラメータの
内一部のパラメータだけを受け取った場合は、そのパラ
メータについては受け取る前に設定されているパラメー
タを使い、そのパラメータは符号化したデータと共に送
信するようにしている。
【0061】請求項5に対応する実施例 この実施例のブロック構成は図4の実施例と同じである
が、符号化部203の機能に幾分相違がある。その機能
の違いは、接続された外部機器あるいは操作表示部13
から受け取れるようにした符号化に使うパラメータの中
で、一部のパラメータは入力されたが他のパラメータが
入力されず、パラメータが不足する場合には、予めスケ
ールファクタ制御部208,量子化マトリクス記憶部2
09,及びハフマンテーブル210にそれぞれ設定され
ている決められたパラメータを使って符号化を実施する
ようにしたことである。
【0062】請求項6に対応する実施例 この実施例もそのブロック構成は図4の実施例と同じで
あるが、符号化部203の機能に幾分相違がある。その
機能の違いは、接続された外部機器あるいは操作表示部
13からのパラメータの入力を可能にした複数のパラメ
ータの内、どのパラメータも入力されないときには、そ
れ以前にスケールファクタ制御部208,量子化マトリ
クス記憶部209,及びハフマンテーブル210にそれ
ぞれ設定されたパラメータを使用して、符号化を実施す
るようにしたことである。
【0063】請求項7,8に対応する実施例 図5は、この発明による請求項7,8に対応する実施例
のブロック図である。この実施例の画像読取装置として
のブロック構成は、前述した図4の実施例と殆んど同じ
であり、図4と対応する部分に同一の符号を付して説明
を省略し、この実施例の特徴とする部分についてのみ説
明する。
【0064】この実施例における符号化部203内の8
×8ブロック読出部204は、各画素8ビットの深さを
持つ8本のラインメモリ2組により構成され、この2組
を切り替えて8×8のブロツクの画素データを読み出
し、符号化処理をブロツク単位で行うようになってい
る。
【0065】8×8ブロック読出部204内のこれら2
組のメモリの内、ブロツク単位の読み出しに使っていな
い方のメモリのデータを、インタフェース212を介し
て読み出し可能にすると共に、インタフェース212を
介して接続される外部機器からの指令により、その符号
化処理をする前の画像データか、符号化処理されて符号
記憶部211に記憶された画像データの何れが選択され
て、同じ通信路を介して出力できる。
【0066】したがって、この実施例の画像読取装置を
インタフェース212を介して外部機器と接続して使用
すれば、その原稿台に原稿をセットしたまま、外部機器
からの指令により読み取りの条件を変更しないで、2回
の読み取りを行わせ、1回目の読み取りの画像データを
符号化しないで送信させてが受け取り、2回目の読み取
りデータを符号化して送信させて受け取り、それぞれメ
モリに書き込んだ後、符号化されたデータについては復
号化し、それれを表示あるいはプリントなどにより可視
化して比較することにより、符号化が適切に行われてい
るか否かを判定することも可能になる。
【0067】また、接続される外部機器からの指令によ
り送信する画像データを切り替える代わりに、この図に
は示していないが、この画像読取装置の内部にどちらの
画像データを送信するかを決定するスイッチ又はバッテ
リでバックアップされたメモリを設け、装置を設置する
ときに接続される機器の機能に応じてどちらのデータを
送信するかをセットし、それによって設定されたデータ
を送信するようにすることもきる。
【0068】図6は、この発明による請求項7,8に対
応する他の実施例のブロック図である。この実施例につ
いても、そのブロック構成は図4の実施例と略同様であ
るから、この実施例の特徴とする部分のうちで、さらに
図5の実施例と違っている点についてのみ説明する。符
号化する前の画像データを読み出す部分は図5の実施例
と同じであるが、この実施例では、符号化前のデータを
送信するか符号化後のデータを送信するかを、この画像
読取装置の操作表示部13からも設定できるようにして
いる。
【0069】もちろん図5の実施例と同様に、接続され
る外部機器からモードを設定することも可能である。操
作表示部13には、モード設定状態に入るためのスイッ
チが設けられ、この状態でインタフェース部212に信
号を送ることにより、送信する画像データを選択でき
る。操作表示部13あるいは接続された外部機器から選
択された送信する画像データの種別は、操作表示部13
に表示され、オペレータは設定されているモードを確認
できるようになっている。
【0070】この実施例によれば、オペレータが容易に
送信するデータを選択できるほか、オペレータが選択し
た場合でなくとも、この画像読取装置が送信するデータ
の種別をオペレータが確認できる。画像データを受け取
った機器側で、そのデータを表示又はプリントした場
合、オペレータは送っているデータの種別が分かるの
で、装置の調整状態の良否や符号化のパラメータの設定
が適切か否かなどの診断を行うことができる。
【0071】請求項7,9に対応する実施例 図7は、この発明による請求項7,9に対応する実施例
のブロック図である。この実施例についても、図4の実
施例と相違し、さらに図5の実施例とも違っている点に
ついてのみ説明する。この実施例では、符号化する前の
画像データを読み出す部分は図5の実施例と同じである
が、その8×8ブロック読出部204からの符号化する
前の画像データを送信する通信路として、インタフェー
ス214を符号化したデータを送信するインタフェース
212とは別途に設けている。
【0072】一般に、符号化後のデータの量は符号化前
のデータの量の数十分の一になるので、それぞれのデー
タを送信する通信路の伝送能力もデータ量に見合ったも
のである方が実用的なシステムを構成できる。そのた
め、この実施例ではデータ量に応じた伝送能力の通信路
を個別に設けたものである。
【0073】この構成によれば、画像データを受け取る
側の機能によって接続するコネクタを選択することによ
り、所定の画像データを受け取ることができる。また符
号化していない画像データと符号化した画像データの両
方を並行して送信することも可能なので、受け取る側の
機器が両方の画像データを受け取れるようにしてあれ
ば、両方のデータを受け取ってメモリに書き込んだ後、
符号化されたデータについては復号化し、それぞれを表
示あるいはプリントなどにより可視化して比較すること
により、符号化が適切に行われているか否かを容易に判
定することも可能になる。
【0074】図5から図7のブロック図に示した実施例
は、いずれも符号化部203はリアルタイムで符号化を
実行できる機能を備えたものである。リアルタイムで符
号化を実行することに関するメリットは、先の実施例の
説明で述べたとおりであり、この実施例でも、同じメリ
ットを得ることができる。しかしながら、ページメモリ
を備え、1ページ毎に符号化を行う方式の画像読取装置
であっても、符号化したデータと符号化しないデータを
並行して出力すること以外については、これらの実施例
の特徴である原稿読み取って得られる画像データをその
まま出力する手段と、その画像データを符号化して出力
する手段を備えることにより、この発明による上述した
作用効果を得ることができる。
【0075】請求項10〜12に対応する実施例 次に、図8乃至図13によってこの発明の請求項10〜
12に対応する実施例を説明する。まず、図8によって
この実施例のデジタル複写機としての概略構成について
説明する。
【0076】このデジタル複写機は、同図に示すように
複写機本体15と、自動原稿送り装置(ADF)16
と、ソータ17と、両面反転ユニット18との4つのユ
ニットから構成されている。複写機本体15は、スキャ
ナ部,光書込部,感光体部,現像部ならびに給紙部など
を備えている。次にその各部の構成及び動作などについ
て説明する。
【0077】〔スキャナ部〕前述画像読取装置に相当す
る部分であり、反射鏡1と光源3と第1ミラー2とを装
備して一定の速度で移動する第1スキャナと、第2ミラ
ー4ならびに第3ミラー5を装備して第1スキャナの1
/2の速度で第1スキャナに追従して移動する第2スキ
ャナとを有している。この第1スキャナならびに第2ス
キャナにより原稿台であるコンタクトガラス9上の原稿
(図示せず)を光学的に走査し、その反射像を色フィル
タ6を介してレンズ7に導き、1次元固体撮像素子であ
るラインCCD8上に結像させる。
【0078】光源3には蛍光灯やハロゲンランプなどが
使用されるが、波長が安定していて寿命が長いなどの理
由から一般に蛍光灯が使用されている。この実施例では
1本の光源3に反射鏡1が取付けられているが、2本以
上の光源を使用することもある。なお、ラインCCD8
が一定のサンプリングクロックをもっているため、蛍光
灯はそれより高い周波数で点灯しないと画像に悪影響を
与える。
【0079】ラインCCD8で読み取った画像信号はア
ナログ値であるので、アナログ/デジタル(A/D)変
換され、画像処理基板10にて種々の画像処理(2値
化,多値化,階調処理,変倍処理、各種補正,編集な
ど)が施こされ、スポットの集合としてデジタル信号の
画像データに変えられる。
【0080】この実施例では、カラーの画情報を得るた
めに原稿からラインCCD8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6を出し入れ可能
に配置している。原稿の走査に合わせて色フィルタ6の
出し入れを行ない、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多様のコピーが作成できるように
なっている。
【0081】〔光書込部〕画像処理後の画像データは、
光書込部においてレーザ光のラスター走査によって光の
点の集合の形で感光体ドラム40上に書き込まれる。図
9及び図10は、その光書込部を示す平面図及び側面図
である。半導体レーザ20から発せられたレーザ光は、
コリメートレンズ21で平行な光束に変えられ、アパー
チャ32により一定形状の光束に整形される。整形され
たレーザ光は、第1シリンダレンズ22により副走査方
向に圧縮された形でポリゴンミラー24に入射する。
【0082】このポリゴンミラー24は正確な多角形を
しており、ポリゴンモータ25により一定方向に一定の
速度で回転している。このポリゴンミラー24の回転速
度は、感光体ドラム40の回転速度と書込密度とポリゴ
ンミラー24の面数により決定される。ポリゴンミラー
24に入射されたレーザ光は、その回転により反射光が
偏向される。偏向されたレーザ光は防音ガラス23を通
して射出され、レンズ保持ユニット31内に保持された
fθレンズ26a,26bに順次入射する。
【0083】fθレンズ26a,26bは、角速度一定
の走査光を感光体ドラム40上で等速走査するように変
換して、感光体ドラム40上で最小光点となるように結
像し、さらに面倒れ補正機構も有している。fθレンズ
26a,26bを通過したレーザ光は、ミラー27及び
図8に示される防塵ガラス28を介して感光体ドラム4
0の表面を照射する。
【0084】fθレンズ26a,26bを通過したレー
ザ光はまた、画像域外で同期検知ミラー29により同期
検知入光部30に導かれ、光ファイバーによりセンサ部
に伝搬されて、主走査方向の頭出し信号を出す同期信号
が出力されてから一定時間後に画像データが1ライン分
出力され、以下これを繰り返すことにより1つの画像を
形成することになる。
【0085】〔感光体部〕図8の感光体ドラム40の周
面には感光層が形成されている。半導体レーザ(波長7
80nm)に対して感度のある感光層として有機感光体
(OPC),α−Si,Se−Teなどが知られてお
り、この実施例では有機感光体(OPC)を使用してい
る。一般にレーザ書込の場合、画像部に光を当てるネガ
/ポジ(N/P)プロセスと、地肌部に光を当てるポジ
/ポジ(P/P)プロセスの2通りがあり、この実施例
では前者のN/Pプロセスを採用している。
【0086】帯電チャージャ41は、感光体側にグリッ
ドを有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム4
0の表面を均一に(−)帯電する。その帯電された感光
体ドラム40の表面にレーザ光が照射されると、その部
分の帯電電位(絶対値)が減少する。それによって、例
えば感光体ドラム40表面の地肌部が−750〜−80
0V、画像部が−500V程度の電位となって、感光体
ドラム40の表面に静電潜像が形成される。
【0087】〔現像部〕この実施例の現像部は、主現像
器42aと副現像器42bの2つの現像器を備えてい
る。そして、黒一色の場合は、副現像器42bとトナー
補給器43bを取り外すようになっている。現像器を2
つ有するこの実施例では、主現像器42aとペアになる
トナー補給器43aに黒トナーを入れ、副現像器42b
とペアになるトナー補給器43bにカラートナーを入れ
ることにより、1色の現像中には他色の現像器の主極位
置を変えるなどして選択的に現像を行う。
【0088】現像は、現像器42a又は42bで現像ロ
ーラに−500〜−600Vのバイアス電圧を与え、
(−)に帯電したトナーを付着させて、感光体ドラム4
0上の静電潜像を顕像化する。この現像を、スキャナの
色フィルタ6の切り換えによる色情報の読み取り、紙搬
送系の多重転写や両面複写機能と組み合わせて多機能な
カラーコピー,カラー編集が可能となる。3色以上の現
像は感光体ドラム40の周囲に3つ以上の現像器を並べ
る方法、3つ以上の現像器を回転して切り換えるレボル
バ方式などがある。
【0089】なお、現像がなされた直後の位置に、フォ
トセンサ50が設けられている。このフォトセンサ50
は発光素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラム
40表面の反射濃度を検出している。これは光書き込み
部で一定のパターン(例えば真黒または網点のパター
ン)を、フォトセンサ読取位置に対応した位置に書き込
み、これを現像した後のパターン部の反射率とパターン
部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画像の濃淡
を判断するためであり、その結果濃度が薄い場合はトナ
ー補給信号を出す。また、補給後も濃度が上がらない場
合にはトナー残量不足と判断できる。
【0090】〔転写・分離・クリーニング部〕現像器4
2a,42bで顕像化された画像は、感光体ドラム40
の回転に同期して所定のタイミングで給送される紙面上
に、紙の裏面側から転写チャージャ44により(+)の
チャージをかけられて転写される。
【0091】転写された紙は、転写チャージャ44と一
体に保持された分離チャージャ45にて交流除電され、
分離爪46によって感光体ドラム40から分離される。
紙に転写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、
クリーニングブレード47により感光体ドラム40から
かき落され、付属のタンク48に回収される。さらに感
光体ドラム40に残っている電位のパターンは、除電ラ
ンプ49により光を照射されて消去される。
【0092】〔給紙部〕この実施例では3個の給紙カセ
ット60a,60b,60cを装着できる。また、1度
転写した紙を再給紙ループ72に通して、両面コピーま
たは再給紙が可能になっている。3個の給紙カセット6
0a,60b,60cのうちの1個が選択された後、図
示しないスタートボタンが押されると、選択された給紙
カセットの近傍にある給紙コロ(61a,61b,61
cのいずれか)が回転し、紙の先端がレジストローラ6
2に突き当るまで給送される。
【0093】レジストローラ62はこの時止まっている
が、感光体ドラム40に形成された画像位置とタイミン
グをとって回転を開始し、感光体ドラム40の周面に対
して紙を送る。その後、給送された紙は転写部でトナー
像が転写され、分離チャージャ45及び分離爪46によ
って感光体ドラム40から分離され、搬送部63により
吸引搬送されて、ヒートローラ64と加圧ローラ65の
対からなる定着器によって、転写されたトナー像が紙面
上に定着される。
【0094】このようにして転写された紙は通常のコピ
ー時は、切換爪67によりソータ17側の排紙口へ導か
れる。一方、多重コピー時は、切換爪68,69により
方向をかえられることなく下側の再給紙ループ72を通
過して、再度レジストローラ62へ導かれる。両面コピ
ーの場合は、複写機本体15のみで行う場合と両面反転
ユニット18を使用する場合の2通りがあり、ここでは
前者の場合について説明する。
【0095】切換爪67で下方に導かれた紙はさらに切
換爪68で下方に導かれ、次の切換爪69で再給紙ルー
プ72よりさらに下のトレー70へ導かれる。そしてロ
ーラ71の反転により逆方向に再度送られ、切換爪69
の切り換えにより再給紙ループ72へ導かれて、レジス
トローラ62に送給される。なお、図8において80は
メインモータ,81はファンモータである。
【0096】次に、複写機本体15に装着される他のユ
ニットについて説明する。 〔原稿自動送り装置(ADF)〕ADF16は、原稿を
1枚ずつ複写機本体15のコンタクトガラス(原稿台)
9上へ導き、コピー後に排出する動作を自動的に行うも
のである。原稿給紙台100に載置された原稿の積層体
は、サイドガイド101によって原稿の幅方向が揃えら
れる。
【0097】載置された原稿は給紙コロ104で1枚ず
つ分離して給紙され、搬送ベルト102の回転でコンタ
クトガラス9上の所定位置まで運ばれて位置決めされ
る。所定枚数のコピーが終了すると、その原稿は再度搬
送ベルト102の回転により排紙トレー103へ排紙さ
れる。なお、サイドガイド101の位置と原稿の送り時
間をカウントすることにより、原稿サイズの検知を行う
ことができる。
【0098】〔ソータ〕ソータ17は、複写機本体15
から排紙されたコピー紙を、例えばページ順,ページ
毎、あるいは予め設定されたビン111a〜111xに
選択的に送給する装置である。モータ110により回転
する複数のローラにより送られるコピー紙が、各ビン1
11a〜111xの入口付近にある爪の切り換えによ
り、選択されたビンへ導かれる。
【0099】〔両面反転ユニット〕前述のように複写機
本体15だけでは1枚毎の両面コピーしかできないが、
この両面反転ユニット18を付設することにより、まと
めて両面コピーをすることが可能である。複数枚まとめ
て両面コピーをとる時、排紙コロ66で下方に導かれた
紙は、次の切り換え爪67で両面反転ユニット18へ送
られる。
【0100】両面反転ユニット18へ入った紙は、排紙
ローラ120でトレー123上に集積される。その際、
送りローラ121及び側面揃えガイド122によりコピ
ー紙の縦,横が揃えられる。トレー123上に集積され
たコピー紙は、再給紙コロ124により裏面コピー時に
再給紙される。この時、切換爪69により直接再給紙ル
ープ72へ導かれる。
【0101】〔電装制御部〕次に、このデジタル複写機
の電装制御部について簡単に説明する。この実施例の制
御ユニットは、図示しない2つのマイクロコンピュータ
(以下「CPU」と略称いる)を有しており、一方のC
PUはシーケンス関係の制御、他方のCPU(メインC
PU)はオペレーション関係の制御をそれぞれ行なう。
そして、両CPUはシリアルインタフェース(P.S2
32C)によって接続されている。
【0102】まず、シーケンス制御について説明する。
シーケンス制御は、紙の搬送のタイミング及び作像に関
する条件設定や、作像プロセスに係わる各部の作動制御
を行っており、紙サイズセンサ、排紙検知センサやレジ
ストセンサなど紙搬送に関する各種センサからの検知信
号を入力し、複写機本体15内の各チャジャ用の高電圧
ユニット、スキャナ部、各種リレー,ソレノイド,モー
タなどのドライバ等を制御すると共に、ADF16,ソ
ータ17,及び両面反転ユニット18の動作タイミング
の制御も行なう。
【0103】センサ関係では、装着されている各給紙カ
セット60a,60b,60cに装填された紙のサイズ
及び向きを検知して、その検知結果に応じた電気信号を
出力す紙サイズセンサ、給紙された紙の先端がレジスト
ローラ62に達したことを検知するレジストセンサや、
コピー紙が複写機本体15から排出されたことを検知す
る排紙センサなどの紙搬送に関するセンサ、オイルエン
ドやトナーエンドなどサプライの有無を検知するセン
サ、ならびにドアオープンやヒューズ断など機械の異常
を検知するセンサなどがある。
【0104】両面反転ユニット18には、紙の幅をそろ
えるためのモータや給紙クラッチ、搬送経路を変更する
ためのソレノイド、紙の有無を検知するセンサ、紙の幅
を揃えるためのサイドフェンスのホームポジション位置
への復帰を検知するセンサ、紙の搬送に関するセンサな
どがある。
【0105】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ4
1,転写チャージャ44,分離チャージャ45、現像器
42a,42bの現像バイアス電極に、それぞれPWM
制御によって得られたデューティだけそそれぞれ所定の
高圧電力を印加する。ドライバ関係は、給紙クラッチ,
レジストクラッチ,カウンタ,各モータ,トナー補給ソ
レノイド,パワーリレー,定着ヒータなどがある。
【0106】ソータ17とはシリアルインタフェースで
接続されており、シーケンス制御用CPUからの信号に
より所定のタイミングで紙を搬送し、各ビンに排出させ
る。アナログ入力には、定着温度検出信号,フォトセン
サ入力,半導体レーザ(レーザダイオード)のモニタ入
力,半導体レーザの基準電圧等がある。例えば、定着部
にあるサーミスタからの定着温度検出信号の入力によ
り、定着部の温度が一定になるようにヒータのON/O
FF制御もしくは位相制御が行なわれる。
【0107】フォトセンサ入力は、前述したように所定
のタイミングで感光体ドラム40上につくられたパター
ンをフォトセンサによって検出して入力し、そのパター
ンの濃度を検知することにより、トナー補給のクラッチ
をオン・オフ制御してトナー濃度の制御を行なう。ま
た、この濃度によりトナーエンドの検知も行なう。さら
に、光書込部の半導体レーザダ20(図9)のパワーを
一定にするための調整に、A/D変換器とCPUのアナ
ログ入力が使用されている。これは予め設定された基準
電圧(この電圧は、半導体レーザ20の出力が3mwと
なるように設定する)に、半導体レーザ20を点灯した
時のモニタ電圧が一致するように制御される。
【0108】次にオペレーション関係の制御について説
明する。メインCPUは複数のシリアルポートとカレン
ダICを制御する。その複数のシリアルポートには、シ
ーケンス制御用CPUの他に、操作部,スキャナ部、そ
の他のアプリケーションやエディタなどが接続される。
【0109】操作部には各種操作キー及び複写機の状態
を表示する各種表示器を有し、キー入力の情報をメイン
CPUにシリアル送信により知らせる。メインCPUは
この情報により、操作部の表示器の点灯・消灯を判断
し、操作部にシリアル送信する。一方、操作部のCPU
はメインCPUからの情報により表示器の点灯・消灯を
行なう。
【0110】スキャナ部では、スキャナサーボモータ駆
動制御,画像読取及び画像処理に関する情報をメインC
PUにシリアル送信処理し、ADF16とメインCPU
のインタフェース処理も行なわれる。アプリケーション
とは、外部機器(ファックス,プリンタなど)とメイン
CPUのインタフェースであり、予め設定されている情
報内容をやりとりする。
【0111】エディタとは編集用の情報を入力するユニ
ットであり、操作者の入力した画像編集データ(マスキ
ング,トリミング,イメージシフト等)をメインCPU
にシリアル送信する。カレンダICは日付と時間を記憶
しており、メインCPUにて随時呼び出せるため、操作
部の表示器に現在時刻を表示させたり、この複写機のオ
ン時間・オフ時間を設定することにより、オン・オフを
タイマ制御することが可能になる。その他にゲートアレ
イも使用するが、この発明に直接関係しないのでその説
明は省略する。
【0112】図11乃至図13は上述のデジタル複写機
におけるこの発明に係わる部分のブロツク図であり、そ
れぞれ画像読取部301,符号化部302,クロック供
給部303,符号記憶部304,復号化部305,画像
処理部306,画像出力部307,及びクロック発生部
308からなり、上記デジタル複写機における画像信号
の流れの概略とその各処理部とクロックとの関係を示し
ている。
【0113】画像読取部301〜符号記憶部304は、
図8で説明した画像処理基板10を含むスキャナ部に相
当し、前述した画像読取装置の実施例における画像読取
部201〜符号記憶部211にも相当する部分である。
画像読取部301は、制御部からの指令によりADF1
6によってコンタクトガラス(原稿台)9にセットされ
た複写すべき原稿の読み取りを開始する。
【0114】その読み取りは、受光素子が一列に約50
00ビット並んだラインCCDにより行われる。読み取
りに際しては、原稿を読み取るスキャナの走査方向に直
行する方向の線状の領域の原稿の画像が、ラインCCD
の受光部にミラー2〜5,レンズ7(図8)を介して投
影され、スキャナの移動にともなって、ラインCCD
(図8)に投影される線状の領域が移動し、その結果原
稿下面の画像データを順次読み取る構成になっている。
【0115】ラインCCD8は、その受光部に投影され
た画像の画素ごとの光のエネルギーを電荷量に変換し、
受光部の走査の方向の幅に相当する原稿の走査方向の幅
をスキャナが移動する時間毎に、約5000ビットの電
荷量として持っているデータを、シフトゲートを制して
同時にシフトレジスタに移動する。その後シフトゲート
を閉じて次の画像の読み取りを行う。
【0116】シフトレジスタに移動した電荷は、クロッ
ク発生303から画像読取部301に供給されるクロッ
クに基づき、1クロックにつき1ビットシフトされて、
空間的には線状の画像データでパラレルデータとして得
られたデータがシリアルデータとして出力される。つま
りクロックと同じ速度で時系列の画像データが得られ
る。ラインCCDから出力された画像データは、所定レ
ベルに増幅され、A/D変換されて、さらに画像読取装
置301の照明系の特性やラインCCDの感度のばらつ
きなどを補償するシェーディング補正が行われる。これ
ら一連の処理をされた信号は、符号化部302に入力さ
れる。
【0117】符号化部302では、入力される画像デー
タを主走査方向8ビット、副走査方向8ビットのブロッ
クに分解して、ブロック毎に離散コサイン変換(DC
T)し、その結果を量子化した後、さらにハフマン符号
化をして、符号化したデータを出力する。このような処
理を順次実行する。上述の符号化処理は、8×8の処理
が完了する前に次の処理を開始出来るようにパイプライ
ン方式にしているので、高速な処理を実現できる。
【0118】これら一連の処理は、クロック発生部30
3から供給されるクロツクに基づいて実行され、1クロ
ックで入力画素1つを処理する。従って、画像読取部3
01から生成されるデータの速度と符号化部302でデ
ータを処理する速度は等しくなる。このため、符号化部
302の入力部には8×8のブロックに分解してデータ
を取り込むため、画像読取部301のラインCCDの1
列のデータを8ライン分記憶するラインメモリ8本と、
処理対象としている8ラインのデータを符号化処理して
いる期間に画像読取部301から入力される画像データ
を記憶しておくラインメモリ8本だけが設けられ、それ
を交互に切り替えて使用する。
【0119】この符号化部302で生成した符号を半導
体メモリよりなる符号記憶部304に書き込む。このと
き、符号化を行った原稿1ページのデータのヘッダの部
分に、符号化に使ったパラメータであるスケールファク
タ,量子化マトリクス,ハフマン符号化テーブル、およ
びその原稿に対してオペレータに指定されたコピー条
件、例えばコピー枚数,原稿サイズ,複写サイズ,転写
紙サイズなども合わせて書き込む。コピー条件のデータ
は、この図には示していないが、前述したメインCPU
からデータを受け取って書き込みを行う。
【0120】なお、この符号化したデータファイルを、
コンピュータとか画像ファイルに転送して使うような用
途の場合には、ファイルの構造がそのまま使えるように
標準化するのが望ましいので、そのような用途には不要
なコピー条件に関するデータは、別途の管理テーブルに
より管理するようにしてもよい。
【0121】さて、符号化部302で現在符号化を実行
中の原稿に対して、その全面の画像データの符号化が完
了する前に符号記憶部304から符号化されたデータ読
み出して復号化して画像の出力を行うときには、復号化
部305は符号化部302から現在実行中の符号化に使
っているスケールファクタ,量子化マトリクス,ハフマ
ン符号化テーブルを受け取り、符号化されて符号記憶部
104に記憶されたデータを読み出して復号化処理し、
8×8のブロック単位に順次再生画像を得て、8ライン
の画像データが揃った時点で画像処理部306への出力
を開始する。
【0122】この8ラインのデータを順次画像処理部3
06が処理している間に復号化部105が生成するデー
タを記憶するもう一組の8ラインのメモリを設け、交互
に使用することにより、原稿の全面の画像データを連続
して処理する。画像処理部306では、電子写真方式で
画像形成をするのに必要な処理および複写機のオペレー
タからの指示に基づく処理、例えば回転,移動,消去,
反転などの処理を行って、画像出力部307に画像デー
タを送る。
【0123】画像出力部307は、図8で説明した光書
込部や感光体部,現像部等に相当し、画像データを光信
号に変換して感光体ドラム40上に書き込み、そこに形
成される静電潜像をトナーで現像し、紙に転写してプリ
ントを行う。復号化部305,画像処理部306,画像
出力部307にはクロック発生部308から共通のクロ
ックが供給され、それぞれの処理部の1クロックあたり
の画像データの処理速度が一致するようにしている。
【0124】すでに符号化を完了して、1ページ分のデ
ータのファイルとしてメモリに書き込まれている原稿の
画像を出力するときには、復号化部305は、ファイル
のヘッダ部のスケールファクタ,量子化マトリクス,ハ
フマン符号化テーブルと符号化された画像データを符号
記憶部304から読み出して、先に説明した符号化を実
行中の原稿の画像を原稿全面の符号化が完了する前に復
号化して画像の出力を行うときと同じように復号化処理
を行って、画像処理部306に入力させる。
【0125】画像処理部306では、電子写真方式で画
像形成をするのに必要な処理および複写機のオペレータ
からの指示に基づく処理を画像ファイルのヘッダ部また
は上記の管理テーブルから得て行い、画像出力部307
にその画像データを送る。画像出力部307は、その画
像データを光信号に変換して前述の場合と同様にプリン
トを行う。
【0126】図12は、画像データの処理に関しては図
11と同様の機能を持つ別の実施例である。この実施例
が図11の実施例と異なる点は、符号化部302および
復号化部305が2クロックで1画素の処理速度で行う
点である。
【0127】したがって、画像読み取り部301から得
られる画像データを、同じ速度で符号化するために、符
号化部302には、クロック発生部303から画像読取
部301に供給するクロックの2倍の周波数のクロック
を供給している。同様に復号化部305にも、クロック
発生部308から画像処理部306に供給するクロック
の2倍の周波数のクロックを供給し、クロックあたりの
処理速度を一致させている。
【0128】図13も別の実施例であり、画像出力部3
07に供給するクロックの周波数が、画像処理部306
に供給するクロックの周波数と異なっている点が図12
の実施例と違っている。この実施例は、画像データによ
って変調される光ビームを、回転ポリゴンミラー24
(図8〜10)の回転によって走査して感光体ドラム4
0に書き込む形式の画像形成部を持つデジタル複写機
で、処理速度が速く、画像データの処理速度が処理系を
構成する半導体素子の応答速度の上限に近いような高速
を要求される場合に適する。
【0129】つまり、回転ポリゴンミラーで書き込む方
式では、ポリゴンミラーのある面で感光体の端部から主
走査方向に書き込みを始め、感光体の反対側の端部まで
の書き込みを終了してから、隣接するポリゴンミラーの
面で次のラインの書き込みを始めるまでの無駄な時間が
ある。よく使われているポリゴンミラーによる書き込み
では、感光体に書き込みをしている時間の比率は60%
程度である。この60%の時間内に1主走査ラインのデ
ータを出力することが必要である。したがって、無駄時
間のない場合に比較すれば、約1.7倍 の速さを必要と
する。
【0130】だからといって、画像処理部306や復号
化部305のように、無駄時間なしで処理することが可
能な機能の処理速度を、この書き込みに必要な処理速度
に合わせて行うと、処理が速すぎてデータが揃わない期
間が生じ、この期間では処理を中断して処理速度を調整
することが必要になる。処理速度の速い半導体素子ほど
高価格になる傾向があるので、処理速度の速いものを処
理を中断して実質的な処理速度を低下させて使うのは、
得策ではない。
【0131】このような背景から、この実施例では画像
出力部307のクロックを画像処理部306のクロック
より速くして、画像処理部306から出力されるデータ
をラインメモリに入力し、そのラインメモリを読み出す
時には、約1.7 倍の速度で読み出して画像出力部30
7に渡すようにするため、f3 はf2 の約1.7 倍の周
波数のクロックにしている。
【0132】図11〜図13に示す実施例は、いずれも
画像読取部301と符号化部302のピクセルあたりの
処理速度を一致させることによって、これらの処理部の
間に必要なメモリを最小にするとともに、処理速度を可
能な限り速くするものであり、復号化部305,画像処
理部306,および画像出力部307の関係も同様であ
る。したがって、これらの実施例のそれぞれの処理の実
施例を相互に入れ換えた形で実施することも可能であ
る。
【0133】例えば、図11の符号記憶部304より左
側の部分を、図12の該当部分と置き換えたり、図11
の符号記憶部304の右側の部分を、図13の当該部分
と置き換えたりすることが可能である。また、それぞれ
に要求される機能及び構成する素子の性能によって、図
示した構成以外の構成で実施することも可能である。
【0134】さらに別の実施例として、画像読取部30
1の画像データの生成速度と画像処理部306または画
像出力部307の処理速度を等しくすれば、符号化部3
02と復号化部305の処理速度を同じにすることがで
きる。この場合には、全てのクロックを共通にする。
【0135】さらに別の実施例として、画像処理部30
6を画像読取部301と符号化部302の間に設け、所
要の画像処理を済ませてから符号化するようにし、復号
化した画像データをそのまま画像出力部307に送るよ
うにしてもよい。あるいは必要があれば、復号化したデ
ータに対して別の画像処理を行うようにしてもよい。
【0136】
【発明の効果】この発明による効果を、特許請求の範囲
に記載した各請求項に対応させて以下に記す。
【0137】請求項1〜6に共通の効果 原稿を読み取って得られるデータの速度と、その画像デ
ータを符号化する速度を同じにしたので、符号化処理を
するために必要なメモリ量が大幅に少なくなり、同時に
処理に伴う時間遅れも無視できるほど小さくなる。その
上、符号化の本来の目的であるデータの圧縮もできるの
で、原稿を読み取った画像データを他の機器に送信する
際に必要となるバッファメモリの容量を少なくできる効
果や、通信に要する時間を短縮できる効果がある。
【0138】逆の見方に立てば、能力の高くない通信路
でも画像データを送ることが可能になる。例えば、パソ
コンのバス上では、1分間に数十枚のA4あるいはA3
原稿の画像を読み取るような高速の画像読み取り装置を
使うことが出来なかったが、この発明による画像読取装
置は使用可能になる。
【0139】請求項2による効果 符号化したデータと共に、符号化する際に使用したパラ
メータ、例えば離散コサイン変換方式で符号化したもの
であれば、スケールファクタ,量子化マトリクス,及び
ハフマン符号化テーブルを出力するので、それを受け取
った機器側では、ページ毎に違ったパラメータで符号化
されたデータを受け取っても、リアルタイムで復号化す
ることもできるし、送られたままメモリに記憶し、それ
を後で読み出して復号化することもできる。
【0140】請求項3による効果 符号化する際に使用するパラメータ、例えば離散コサイ
ン変換方式であれば、スケールファクタ,量子化マトリ
クス,及びハフマン符号化テーブルの標準値を予め定め
ておき、標準値と異なったパラメータを使用した時だけ
符号化したデータと共にそのパラメータを出力するの
で、通信するデータを減らすことが出来、それでも請求
項2の場合と同等の効果を得ることができる。
【0141】請求項4による効果 符号化する際に使用するパラメータ、例えば離散コサイ
ン変換方式であれば、スケールファクタ,量子化マトリ
クス,及びハフマン符号化テーブル内の少なくとも一つ
を接続された機器または操作部から入力できるので、外
部機器から上記3つのパラメータを設定した場合には、
それらのパラメータを改めて送り返さなくても、符号化
したつデータを受け取った外部機器ではそのデータを復
号化することが出来る。したがって、符号化したデータ
と共にパラメータを受け取る必要がなくなる。
【0142】また、符号化したデータを受け取る機器側
の都合に合わせて、パラメータを設定できるので、画像
データの使用目的に合わせて、容易にそれを変更するこ
とが可能になる。操作部から入力する場合には、原稿を
セットする人が、原稿の種類や読み取ったデータの使用
目的などに応じて、スケールファクタ等を任意に設定で
きるので、データの圧縮率を高くしたいときや符号化に
よる画像の劣化を少なくしたいときなどの場合に応じて
使い分けることができる。この場合には、符号化したデ
ータと操作部から入力されたパラメータ(実施例ではス
ケールファクタ)だけを送信すれば、それを受け取った
機器側でそれを正しく復号化することが可能になる。
【0143】請求項5による効果 符号化に使用するパラメータを接続された機器または操
作部から受け取り、そのパラメータによって符号化を行
う機能を持っているが、操作する人がその入力を忘れて
も符号化が可能になる。また外部の機器からパラメータ
を受け取って符号化する場合、外部から指示を与えなけ
れば予め決められたパラメータで符号化を行うので、パ
ラメータを変える必要がなければパラメータを送る通信
を省くことができる。
【0144】請求項6による効果 符号化に使用するパラメータを接続された機器または操
作部から受け取り、そのパラメータによって符号化を行
う機能を持っていても、改めてパラメータを設定し直さ
なければ、直前に使用したパラメータで符号化するの
で、同じパラメータを繰り返し設定する手間を省ける。
【0145】請求項7〜9に共通の効果 原稿を読み取って符号化しない画像データと符号化した
データとを出力できるので、例えば画像原稿台に原稿を
置いたまま読み取りの条件を変更しないで2回の読み取
りを行ない、1回目の読み取りの画像データは符号化し
ないで出力し、2回目の読み取りデータは符号化して出
力すれば、それを受け取った機器側でメモリに書き込ん
だ後、符号化されたデータについては復号化して、それ
ぞれの画像表示させたりプリントさせるなどにより可視
化して比較することにより、符号化が適切に行われてい
るか否かを判定することが可能になる。
【0146】請求項8による効果 符号化しない画像データと符号化したデータとを共通の
通信路で出力するので、コストアップが殆んどく、いず
れのデータを出力するかを接続した機器側からあるいは
オペレータが任意に選択することができる。
【0147】請求項9による効果 符号化しない画像データと符号化したデータをそれそれ
別の通信路で出力し、いずれか一方のデータのみあるい
は両方のデータを並行して出力することができるので、
それぞ伝送するデータ量に見合った伝送能力の通信路で
効率よく両方のデータを送ることができる。また。前述
のような符号化が適切に行なわれているか否かの判定も
短時間で効率よく行なえる。
【0148】請求項10〜12に共通の効果 デジタル複写機のスキャナ部で原稿を読み取る速度と読
み取った画像データを符号化する速度とを同じにし、復
号化処理と復号化した画像データを処理する速度とを同
じにするようにクロックの速度を決めるので、それぞれ
の処理機能の間には、下流の処理ブロックが処理対象と
するデータのライン数の倍のメモリを持てば済み、符号
化する前の画像データまたは復号化した後の画像データ
を記憶するメモリの量を最少にすることができる。
【0149】この部分では圧縮が行われていない画像デ
ータを記憶する必要があるので、この部分でのメモリの
所要量を少なくすることの効果は大きい。そして、符号
化前と復号化後の画像データを記憶するページメモリの
ような大容量のメモリを持つ必要がないので、記憶装置
の小型化、低コスト化が図れる。また、ページメモリに
1ページ分の画像データが揃うまで待つ必要がないの
で、処理速度を最大限に速めることができる。
【0150】請求項11,12に共通の効果 1枚の原稿だけをコピーする場合でも、処理時間が長く
ならない。さらに符号化と復号化を同時に行うことがで
きるので、符号記憶部の容量が許せば、多数の原稿のデ
ータを画像出力しながら平行してそのコピー条件と共に
登録し、その登録したオペレータが原稿を持って装置を
離れても、順次処理を実行できるようにすることもでき
る。
【0151】請求項12による効果 画像読取部と符号化部にクロックを供給するブロック
と、復号化部と画像処理部と画像出力部にクロックを供
給するブロックを共通にできるので、クロック供給部の
構成を簡略化できる。
【0152】また符号化を実行中の原稿の画像データ
を、その原稿の全面の符号化が完了する前に復号化して
画像形成を行う時には、復号化部は符号化部から現在実
行中の符号化に使っているパラメータ(離散コサイン変
換方式の場合はスケールファクタ,量子化マトリクス,
ハフマン符号化テーブル)を受け取る必要があるが、ク
ロックが共通であれば、特別のバッファメモリを介さず
に直接データを受け取ることができる。
【0153】その上、符号化と復号化の速度を一致させ
ているので、同時に処理を行っても符号記憶部のデータ
が不足して復号化を連続して行えなくなる心配がなく、
読み取りながら符号化し、そのデータを復号化して書き
込みを行うとき、符号化及び復号化にともなう遅延時間
を最小にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像読取装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】この発明による画像読取装置の外観例を示す斜
視図である。
【図3】この発明による画像読取装置の図1と一部異な
る実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】同じくさらに異なる実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】同じくさらにまた異なる実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】同じくまた別の異なる実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】同じくさらにまた別の異なる実施例の構成を示
すブロック図である。
【図8】この発明によるデジタル複写機の概略構成を示
す機構図である。
【図9】図8に示された光書込部の平面図である。
【図10】同じくその側面図である。
【図11】この発明によるデジタル複写機の一実施例に
おける画像信号の流れとその各処理部とクロックとの関
係を示すブロック図である。
【図12】同じくこの発明によるデジタル複写機の他の
実施例の図11と同様な図である。
【図13】同じくこの発明によるデジタル複写機のさら
に他の実施例の図11と同様な図である。
【符号の説明】
1 反射鏡 2 第1ミラー 3
光源(蛍光灯) 4 第2ミラー 5 第3ミラー 6
色フィルタ 7 レンズ 8 ラインCCD 9
コンタクトガラス 10 画像処理基板 11 画像読取装置の
本体 12 原稿圧板 13 操作表示部 15
複写機本体 16 自動原稿送り装置(ADF) 17
ソータ 18 両面反転ユニット 20 半導体レーザ 24 ポリゴンミラー 25 ポリゴンモータ 26a,26b fθレンズ 40 感光体ドラム 31 レンズ保持ユニット 41 帯電チャージャ 42a 主現像器 42b 副現像器 4
4 転写チャージャ 45 分離チャージャ 46 分離爪 47
クリーニングブレード 60a,60b,60c 給紙カセット 62
レジストローラ 63 搬送部 64 ヒートローラ 65
加圧ローラ 67,68,69 切換爪 72 再給紙ループ 80 メインモータ 81 ファンモータ 100
原稿給紙台 102 搬送ベルト 103 排紙トレー 104
給紙コロ 110 ソータのモータ 111a〜111x
ビン 120 排紙ローラ 123 トレー 124
再給紙コロ 201 画像読取部 202 画像処理部 203
符号化部 204 8×8ブロック読出部 205
DTC変換部 206 量子化部 207 ハフマン符号化部 208 スケールファクタ制御部 209 量子化マ
トリクス記憶部 210 ハフマンテーブル 211 符号記憶
部 212,214 インタフェース 301 画像読取
部 302 符号化部 303,308 クロック発生
部 304 符号記憶部 305 復号化部 306
画像処理部 307 画像出力部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取って得られる画像データの
    読み取り速度での符号化を原稿の読み取り中に開始する
    手段と、前記符号化によって得られたデータの出力を該
    符号化処理を実行中に開始する手段とを設けたことを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記画像データを符号化する際に使用するパラメータを
    出力する手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記画像データを符号化する際に使用するパラメータの
    内、予め定められた標準値と違ったものを使用した場合
    のみ、その違ったパラメータを出力する手段を設けたこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    画像読取装置において、前記画像データを符号化する際
    に使用するパラメータの内、少なくとも一つを接続され
    た機器または操作部から受け取る手段を設けたことを特
    徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像読取装置において、
    前記画像データを符号化する際に使用するパラメータが
    前記接続された機器または操作部から受け取ったパラメ
    ータで不足する場合には、不足するパラメータの代わり
    に予め装置に設定されているパラメータを使用して符号
    化を行わせる手段を設けたことを特徴とする画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の画像読取装置において、
    前記画像データを符号化する際に使用するパラメータと
    して前記接続された機器または操作部から必要な全ての
    パラメータの入力がない場合は、直前に使用したパラメ
    ータを使用して符号化を行なわせる手段を設けたことを
    特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿を読み取って得られる画像データを
    そのまま出力する手段と、前記画像データ符号化して出
    力する手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像読取装置において、
    符号化しない画像データを出力する通信路と符号化した
    画像データを出力する通信路とが同一であり、前記各画
    像データの何れか一方を選択して出力する手段を備えた
    ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の画像読取装置において、
    符号化しない画像データを出力する通信路と符号化した
    画像データを出力する通信路とが異なり、前記各画像デ
    ータの何れか一方を選択して出力する手段と、前記各画
    像データの両方を並行して出力する手段とを備えたこと
    を特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 原稿を光電的に読み取る手段と、該手
    段によって読み取った画像データを符号化してメモリに
    書き込む第1の処理手段と、該手段によってメモリに書
    き込まれた画像データを復号化して感光体に書き込みを
    行なう第2の処理手段とを備えたデジタル複写装置にお
    いて、 前記第1の処理手段が原稿読み取りの画素クロックの速
    度で画像データの符号化処理を行なう符号化部を有し、
    前記第2の処理手段が感光体に書き込むクロックの速度
    または復号後のデータの画像処理をする速度で画像デー
    タの復号化処理を行う復号化部を有することを特徴とす
    るデジタル複写装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のデジタル複写装置に
    おいて、前記第1の処理手段による画像データの符号化
    処理と、前記第2の処理装置による画像データの復号化
    処理とを同時に行う期間を有するようにしたことを特徴
    とするデジタル複写装置。
  12. 【請求項12】 原稿を光電的に読み取る手段と、該手
    段によって読み取った画像データを符号化してメモリに
    書き込む第1の処理手段と、該手段によってメモリに書
    き込まれた画像データを復号化して感光体に書き込みを
    行なう第2の処理手段とを備えたデジタル複写装置にお
    いて、 前記第1の処理手段による画像データ符号化の処理速度
    と、前記第2の処理手段による画像データ復号化の処理
    速度を一致させ、該第1,第2の処理手段による符号化
    処理と復号化処理を同時に行う期間を有するようにした
    ことを特徴とするデジタル複写装置。
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US6629161B2 (en) 2000-04-28 2003-09-30 Sharp Kabushiki Kaisha Data processing system and data processing method
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