JP3249159B2 - デジタル複写装置 - Google Patents

デジタル複写装置

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JP3249159B2
JP3249159B2 JP32534991A JP32534991A JP3249159B2 JP 3249159 B2 JP3249159 B2 JP 3249159B2 JP 32534991 A JP32534991 A JP 32534991A JP 32534991 A JP32534991 A JP 32534991A JP 3249159 B2 JP3249159 B2 JP 3249159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データを一度符号化
してメモリに記憶させ、復号化して出力するデジタル複
写装置に関し、より詳細には、メモリに記憶した画像デ
ータの機密保持を行えるようにしたデジタル複写装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体技術の発展と利用分野の拡
大によって、メモリの大容量化・低コスト化,画像デー
タの符号化・復号化,及び,画像データの符号化・復号
化を高速に行えるプロセッサの開発等によって、画像デ
ータを一度符号化してメモリに記憶させ、復号化して出
力するデジタル複写装置が開発されている。この装置
は、画像データを符号化することにより、圧縮してメモ
リを効率良く使用できるようにしたものであり、これに
よって、メモリ装置を大型化することなく、且つ、装置
のコストを上昇させることなく、スキャナで読み取った
画像データをメモリに保持できるようにしている。ま
た、少ないメモリの量で充分な枚数の原稿の画像データ
をメモリに保持することを可能としている。
【0003】このようなデジタル複写装置の登場によっ
て、1枚或いは複数の原稿を1つのファイルとして取り
扱い、メモリを原稿の保管装置として使用し、画像デー
タ(ファイル)をメモリ内に保持して、必要に応じて読
み出してプリントすることが可能となってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル複写装置において、メモリを単純に保管装置と
して使用すると、誰でも容易にメモリ内の画像データを
出力できるため、重要書類が他者に流出したり、消去さ
れる恐れがある。換言すれば、メモリ内の画像データへ
のアクセスに対して特に制約を設けていないため、機密
保持ができないという問題点がある。
【0005】また、従来のデジタル複写装置において、
メモリを単純に保管装置として使用すると、頻繁に使用
する画像データをメモリに保管しておくことにより、原
稿を準備することなく何時でもプリントを行うことがで
き、複写装置の利便性を大きく向上させることができる
ものの、誰でも容易にメモリ内の画像データを消去でき
るため、安定した機能として使用することができないと
いう問題点もある。
【0006】また、前述したメモリには画像データのみ
を保管するため、後日、プリント・アウトした場合に読
み取った時と同じコピー条件で出力できないことがある
という問題点もある。
【0007】また、従来のデジタル複写装置では、前述
したメモリを原稿の保管装置として使用するという概念
及び機能が確立されていないため、操作性及び利便性が
悪いという問題点もある。
【0008】また、従来のデジタル複写装置において、
メモリ内に複数の画像データを格納し、必要に応じてメ
モリ内の画像データを選択して出力するためには、予め
各々の画像データに名前や、番号、或いは記号等の識別
子を付与しておき、これらの識別子を選択することによ
り、所望の画像データを特定しなければならないため、
所望の画像データを確実に出力するために画像データと
識別子とを対比させて利用者が覚えておかなければなら
ないという問題点もあった。
【0009】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、メモリを原稿の保管装置として使用し、且つ、メモ
リ内の画像データの機密保持が確実に行えることを第1
の目的とする。
【0010】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、メモリを原稿の保管装置として使用し、且
つ、メモリに保管させた時と同じコピー条件で常にプリ
ントできるようにすることを第2の目的とする。
【0011】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、メモリを原稿の保管装置として使用するため
の操作性及び利便性を向上させることを第3の目的とす
る。
【0012】また、本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、メモリに記憶させた画像データから所望の画
像データを容易に、且つ、確実に選択できることを第4
の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、原稿を電気的に読み取る読取手段
と、読み取った画像データを符号化する符号化手段と、
前記符号化手段によって符号化された画像データを記憶
する符号記憶手段と、前記符号記憶手段に記憶されてい
る符号化された画像データを読み出して復号化する復号
化手段と、前記復号化手段で復号化した画像データを入
力して画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手
段から画像データを入力して記録紙に画像を出力する画
像出力手段と、を備えたデジタル複写装置において、I
DカードからユーザーIDを読み取るIDカード読取手
段と、前記IDカード読取手段でIDカードからユーザ
ーIDを読み取れる場合に、前記読取手段で原稿の読み
取りが行われると、前記符号記憶手段に記憶する符号化
された画像データと前記IDカード読取手段で読み取っ
たユーザーIDとをマッチングさせて管理テーブルに格
納する第1の制御手段と、前記IDカード読取手段でI
DカードからユーザーIDを読み取れる場合に、前記I
Dカード読取手段で読み取ったユーザーIDと前記管理
テーブルに格納されているユーザーIDとが一致するか
否かを判定し、前記符号記憶手段に記憶されている画像
データのうち、ユーザIDが一致した画像データの消去
およびユーザIDが一致した画像データの前記符号記憶
手段から前記復号化手段への読み出しを許可する第2の
制御手段と、を備えたデジタル複写装置を提供するもの
である。
【0014】また、本発明は上記第1及び第2の目的を
達成するために、原稿を電気的に読み取る読取手段と、
読み取った画像データを符号化する符号化手段と、前記
符号化手段によって符号化された画像データを記憶する
符号記憶手段と、前記符号記憶手段に記憶されている符
号化された画像データを読み出して復号化する復号化手
段と、前記復号化手段で復号化した画像データを入力し
て画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段か
ら画像データを入力して記録紙に画像を出力する画像出
力手段と、を備えたデジタル複写装置において、IDカ
ードからユーザーIDを読み取るIDカード読取手段
と、前記IDカード読取手段でIDカードからユーザー
IDを読み取れる場合に、前記読取手段で原稿の読み取
りが行われると、前記符号記憶手段に記憶する符号化さ
れた画像データとその原稿に対して指定されたコピー条
件と前記IDカード読取手段で読み取ったユーザーID
とをマッチングさせて管理テーブルに格納する第1の制
御手段と、前記IDカード読取手段でIDカードからユ
ーザーIDを読み取れる場合に、前記IDカード読取手
段で読み取ったユーザーIDと前記管理テーブルに格納
されているユーザーIDとが一致するか否かを判定し、
前記符号記憶手段に記憶されている画像データのうち、
ユーザIDが一致した画像データの消去およびユーザI
Dが一致した画像データの前記符号記憶手段から前記復
号化手段への読み出しを許可する第2の制御手段と、を
備えたデジタル複写装置を提供するものである。
【0015】また、本発明は上記第1,第2,及び,第
3の目的を達成するために、前述した構成において、さ
らに、前記符号記憶手段に記憶されている画像データを
表示する表示手段と、前記IDカード読取手段で読み取
ったユーザーIDと前記管理テーブルに格納されている
ユーザーIDとが一致する場合に、前記符号記憶手段に
記憶されている画像データのうち、ユーザIDが一致し
た画像データの前記表示手段への表示を許可する第3の
制御手段と、を備えたデジタル複写装置を提供するもの
である。
【0016】また、本発明は上記第4の目的を達成する
ために、さらに、前記符号記憶手段に記憶されている画
像データから所定の画像データを選択する際に、画像デ
ータの確認表示を行うための表示手段と、前記表示手段
に表示する画像データの指定を行うための操作手段と、
前記IDカード読取手段で読み取ったユーザーIDと前
記操作手段を介して指定された画像データに対応する前
記管理テーブルに格納されているユーザーIDとが一致
する場合に、前記符号記憶手段に記憶されている画像デ
ータの前記表示手段への表示を許可する第3の制御手段
と、を備えたデジタル複写装置を提供するものである。
【0017】
【作用】本発明のデジタル複写装置は、第1の制御手段
が、ユーザーIDを読み取れる場合に、原稿の読み取り
が行われると、符号記憶手段に記憶する符号化された画
像データとIDカード読取手段で読み取ったユーザーI
Dとをマッチングさせて管理テーブルに格納する。ま
た、第2の制御手段が、ユーザーIDを読み取れる場合
に、IDカード読取手段で読み取ったユーザーIDと管
理テーブルに格納されているユーザーIDとが一致する
か否かを判定し、一致する場合に符号記憶手段に記憶さ
れている画像データの読み出しを許可する。換言すれ
ば、ユーザーIDが一致しない画像データへのアクセス
を禁止することにより、機密保持を確実にする。
【0018】また、第1の制御手段が、ユーザーIDを
読み取れる場合に、原稿の読み取りが行われると、符号
記憶手段に記憶する符号化された画像データとその原稿
に対して指定されたコピー条件とIDカード読取手段で
読み取ったユーザーIDとをマッチングさせて管理テー
ブルに格納する。また、第2の制御手段が、ユーザーI
Dを読み取れる場合に、IDカード読取手段で読み取っ
たユーザーIDと管理テーブルに格納されているユーザ
ーIDとが一致するか否かを判定し、一致する場合に符
号記憶手段に記憶されている画像データの読み出しを許
可することにより、機密保持を確実にし、且つ、コピー
条件の信頼性を高める。
【0019】また、第3の制御手段が、IDカード読取
手段で読み取ったユーザーIDと管理テーブルに格納さ
れているユーザーIDとが一致する場合に、符号記憶手
段に記憶されている画像データのうち、ユーザIDが一
致した画像データの表示手段への表示を許可することに
より、符号記憶手段に保持されている画像データの取り
扱いを容易にする。
【0020】また、第3の制御手段が、IDカード読取
手段で読み取ったユーザーIDと操作手段を介して指定
された画像データに対応する管理テーブルに格納されて
いるユーザーIDとが一致する場合に、符号記憶手段に
記憶されている画像データの表示手段への表示を許可す
ることにより、符号記憶手段に保持されている画像デー
タの取り扱いを容易にする。
【0021】
【実施例】以下、本発明のデジタル複写装置の実施例に
ついて、(実施例1)、(実施例2)の順に図面を参照
して詳細に説明する。
【0022】(実施例1) 以下、実施例1のデジタル複写装置について、デジタ
ル複写装置の概略構成,制御系の全体的な構成,画
像データの流れ(本発明の要部),符号化部,復号化
部,及び,符号記憶部の詳細(本発明の要部),画像
データの保管処理,及び,出力処理の具体的な動作の順
序で詳細に説明する。
【0023】デジタル複写装置の概略構成図1は、実
施例1のデジタル複写装置の概略構成を示し、デジタル
複写装置は、大別して、複写装置本体100と、自動原
稿送り装置(ADF)200と、ソータ300と、両面
反転ユニット400との4つのユニットから構成されて
いる。
【0024】図2は、複写装置本体100の構成を示
し、スキャナ部,書き込み部,感光体部,現像部,及
び,給紙部等を備えている。以下、これらの各部の構
成,及び,動作を詳細に説明する。
【0025】〔スキャナ部〕 スキャナ部は、反射鏡101,光源102,及び,第1
ミラー103とを装備して一定の速度で移動する第1ス
キャナと、第2ミラー104及び第3ミラー105を装
備して前記第1スキャナの1/2の速度で第1スキャナ
に追従して移動する第2スキャナとを有している。この
第1スキャナ及び第2スキャナによりコンタクトガラス
106上の原稿(図示せず)を光学的に走査し、その反
射像を色フィルタ107を介してレンズ108に導き、
1次元固定撮像素子109上に結像する。
【0026】光源102には、蛍光灯やハロゲンランプ
等が使用されているが、特に波長が安定していて寿命が
長い等の理由から一般に蛍光灯が使用されている。実施
例1では、1本の光源102に反射鏡101が取り付け
られているが、2本以上の光源102を使用することも
ある。前述した固定撮像素子109が一定のサンプルク
ロックをもっているため、蛍光灯はそれより高い周波数
で点灯しないと画像に悪影響を与える。
【0027】固定撮像素子109としては、一般にCC
Dが用いられる。固定撮像素子(以下、CCD撮像素子
と記載する)109で読み取った画像信号はアナログ値
であるので、アナログ/デジタル(A/D)変換され、
画像処理基板110にて種々の画像処理(例えば、2値
化処理,多値化処理,階調処理,変倍処理,編集処理
等)が施され、スポットの集合としてデジタル信号に変
えられる。
【0028】カラーの画情報を得るために実施例1で
は、原稿からCCD撮像素子109に導かれる光路途中
に、必要色の情報だけを透過させる色フィルタ107が
出し入れ可能に配置されている。原稿の走査に合わせて
色フィルタ107の出し入れを行い、その都度多重転
写,両面コピー等の機能を働かせ、多種多様のコピーが
作成できるようになっている。また、複写モードによ
り、原稿画像上のマーカーを読み取ることができるよう
になっている。
【0029】〔書き込み部〕 画像処理後の画像情報は、書き込み部において、レーザ
光のラスター走査にて光の点の集合の形で感光体ドラム
111上に書き込まれる。このレーザ光源としては、従
来、He−Neレーザが使用されている。He−Neレ
ーザの波長は633nmで、複写感光体の感度とよく合
うため用いられているが、このレーザ光源自体が非常に
高価であることと、直接に変調ができないため、装置が
複雑になる等の不都合があり、近年は、感光体の長波長
域での高感度化により、安価で直接に変調ができる半導
体レーザが使用されるようになっている。実施例1にお
いてもレーザ光源としてこの半導体レーザを使用してい
る。
【0030】図3(a),(b)は、この書き込み部の
平面図及び側面図を示し、半導体レーザ112から発せ
られたレーザ光はコリメートレンズ113で平行な光束
に変えられ、アパーチャ114により一定形状の光束に
整形される。整形されたレーザ光は、第1シリンダーレ
ンズ115により副走査方向に圧縮された形でポリゴン
ミラー116に入射する。
【0031】ポリゴンミラー116は、正確な多角形を
しており、ポリゴンモータ117により一定方向に一定
の速度で回転している。この回転速度は、感光体ドラム
111の回転速度と書き込み密度とポリゴンミラー11
6の面数によって決定される。
【0032】ポリゴンミラー116に入射されたレーザ
光は、その反射光がポリゴンミラー116の回転によっ
て偏向される。偏向されたレーザ光はfθレンズ118
a,118bに順次入射する。fθレンズ118a,1
18bは角速度の一定の走査光を感光体ドラム111上
で等速走査するように変換して、感光体ドラム111上
で最小光点となるように結像し、更に面倒れ補正機構も
有している。
【0033】fθレンズ118a,118bを通過した
レーザ光は、画像域外で同期検知ミラー119により同
期検知センサ120に導かれ、主走査方向の頭出し信号
を出す同期信号が出てから一定時間後に画像データが1
ライン分出力され、以下これを繰り返すことにより1つ
の画像を形成することになる。
【0034】〔感光体部〕 感光体ドラム111の周囲に感光層が形成されている。
半導体レーザ光(波長780nm)に対して感度のある
感光層として有機感光体(OPC),α−Si,Se−
Te等が知られており、実施例1では有機感光体(OP
C)を使用している。一般に、レーザ書き込みの場合、
画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセスと、
地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセスの2
通りがあり、実施例1では、前者のN/Pプロセスを採
用している。
【0035】帯電チャージャ121は、感光体側にグリ
ットを有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム
111の表面を均一に(−)帯電し、画像形成部にレー
ザ光を照射してその部分の電位を落とす。そうすると感
光体ドラム111表面の地肌部が−750〜−800
V,画像部が−500V程度の電位となって、感光体ド
ラム111の表面に静電潜像が形成される。これを現像
器122a,122bで現像ローラに−500〜−60
0Vのバイアス電圧を与え、(−)に帯電したトナーを
付着させて、該静電潜像を顕像化する。
【0036】〔現像部〕 実施例1のカラー複写装置では、図示の如く、主現像器
122aと副現像器122bの2つの現像器を備えてい
る。黒一色の場合は、副現像器122bとトナー補給器
123bを取り外すようになっている。現像器を2つ有
する実施例1では、主現像器122aとペアーになるト
ナー補給器123aに黒トナーを入れ、副現像器122
bとペアーになるトナー補給器123bにカラートナー
を入れることにより、1色の現像中には多色の現像器の
主極位置を変える等して選択的に現像を行う。
【0037】この現像を、スキャナの色フィルタ107
の切り換えによる色情報の読み取り、紙搬送系の多重転
写,両面複写機能と組み合わせて多機能なカラーコピ
ー,カラー編集が可能となる。3色以上の現像は感光体
ドラム111の周囲に3つ以上の現像器を並べる方法,
3つ以上の現像器を回転して切り換えるレボルバー方式
等がある。
【0038】現像器122a,122bで顕像化された
画像は、感光体ドラム111にシンクロして送られてき
た記録紙上に紙の裏面から転写チャージャ123により
(+)のチャージをかけられて転写される。転写された
記録紙は、転写チャージャ123と一体に保持された分
離チャージャ124にて交流除電させ、感光体ドラム1
11から分離される。
【0039】一方、記録紙に転写されずに感光体ドラム
111上に残ったトナーは、クリーニングブレード12
5により感光体ドラム111から掻き落とされ、付属の
タンク126に回収される。更に、感光体ドラム111
に残っている電位のパターンは、除電ランプ127によ
り光を照射して消去される。
【0040】〔給紙部〕 実施例1では、複数のカセット128a,128b,1
28cを有し、1度転写した記録紙を再給紙ループ12
9に通し、両面コピーまたは再給紙が可能になってい
る。
【0041】複数のカセット128a,128b,12
8cのうちから1つのカセットが選択された後、所定の
スタートボタンが押下されると、選択されたカセットの
近傍にある給紙コロ(130a,130b,130c)
が回転し、記録紙の先端がレジストローラ131に突き
当たるまで給送される。この時、レジストローラ131
は停止しているが、感光体ドラム111に形成された画
像位置とタイミングをとって回転を開始し、感光体ドラ
ム111の周囲に対して記録紙を送る。その後、記録紙
は転写部でトナー像の転写が行われ、分離搬送部132
にて吸引搬送されて、ヒートローラ133と加圧ローラ
134の対からなる定着ローラによって、転写されたト
ナー像が記録紙上に定着される。
【0042】このようにして転写された記録紙は、通常
のコピー時は、切換爪135によりソータ300側(図
1参照)の排紙口へ導かれる。一方、多重コピー時は、
切換爪136,137により方向を変えられることなく
下側の再給紙ループ129を通過して、再度レジストロ
ーラ131へ導かれる。
【0043】また、両面コピー時は、複写装置本体10
0のみで行う場合と、両面反転ユニット400(図1参
照)を使用する場合の2通りがあり、ここでは前者の場
合について説明する。切換爪135で下方に導かれた記
録紙は、更に切換爪136で下方に導かれ、次に切換爪
137で再給紙ループ129より更に下のトレイ(図示
せず)に送られた後、ローラ138の反転により逆方向
に再度送られ、切換爪137の切り換えにより再給紙ル
ープ129へ導かれて、レジストローラ131に送給さ
れる。
【0044】〔ADF〕 図4は、ADF200の構成を示す。ADF200は原
稿を一枚ずつコンタクトガラス106上へ導き、コピー
後に排出する動作を自動的に行うものである。原稿給紙
台201に載置された原稿の積層体(図示せず)は、サ
イドガイド202によって原稿の幅方向が揃えられる。
載置された原稿は給紙コロ203で一枚ずつ分離して給
紙され、搬送ベルト204の回転でコンタクトガラス1
06上の所定位置まで運ばれて、位置決めされる。
【0045】所定枚数のコピーが終了すると、原稿は再
度搬送ベルト204の回転により排紙トレイ205へ排
紙される。尚、詳細は省略するが前記サイドガイド20
2の位置と原稿の送り時間をカウントすることにより、
原稿サイズの検知を行っている。
【0046】〔ソータ〕 図5は、ソータ300の構成を示す。ソータ300は、
複写装置本体100から排紙された記録紙を、例えば、
ページ順に仕分けしたり、ページ毎に仕分けしたり、或
いは、予め設定されたビン301a〜301xに選択的
に送給する装置である。モータ302で回転駆動される
複数のローラにより搬送される記録紙が、各ビン301
a〜301xの入口付近にある爪(図示せず)の切り換
えにより、選択されたビン301a〜301xへ導かれ
る。
【0047】〔両面反転ユニット〕 図6は、両面反転ユニット400の構成を示す。前述し
たように複写装置本体100側では、一枚毎の両面コピ
ーしかできないが、両面反転ユニット400を付設する
ことにより、まとめて両面コピーを行うことができる。
【0048】複数枚まとめて両面コピーをとる時、複写
装置本体100(図2参照)において、定着処理を終え
た記録紙は、切換爪135,及び,切換爪136を介し
て両面反転ユニット400へ送られる。両面反転ユニッ
ト400へ入った記録紙は、排紙ローラ401でトレイ
402上に集積される。この際、記録紙は、送りローラ
403,及び,側面揃えガイド404によって縦・横が
揃えられる。トレイ402上に集積された記録紙は、再
給紙コロ405により裏面コピー時に再給紙される。こ
の時、複写装置本体100側へ送り出された記録紙は、
切換爪136,及び,切換爪137(図2参照)により
直接再給紙ループ129へ導かれる。
【0049】制御系の全体的な構成 図7は、実施例1によるデジタル複写装置における制御
系の全体構成を示すブロック図である。同図において、
701は本デジタル複写装置の全体的な制御を行うメイ
ン制御板、702はADF200の制御を行うADF制
御板、703はソータ300の制御を行うソータ制御
板、704は両面反転ユニット400の制御を行う両面
制御板、705は給紙部の各種制御を行う給紙制御板、
706はアプリケーションシステム、707は定着セン
サ,濃度センサ,レジストセンサ等のセンサ類を示し、
708はAPLファン,排気ファン等のファン類、70
9はトータルカウンタ,キーカウンタ等のカウンタ類、
710は定着ローラの表面温度を検出する定着サーミス
タである。
【0050】また、711は半導体レーザ112を制御
するLD制御板、712はPWM制御板、713はポリ
ゴンモータ117を駆動するドライブ板、714はメイ
ンモータ714aを駆動するドライブ板、715は定着
ローラの定着ヒータ及び過温防止の温度ヒューズ、71
6は定着ヒータ等のAC電源となるACドライブ板、7
17はACドライバ716からのACをDCに整流して
各DC駆動部品の駆動源となるDC電源、718は現像
部のトナー補給SOL(ソレノイド),クリーニングブ
レード125の感光体ドラム111に対する当接及び離
間動作を行うブレードSOL(ソレノイド),第1〜3
ピックアップSOL(ソレノイド),第1〜2ロックS
OL(ソレノイド)、719はレジストローラ131に
駆動伝達するレジストCL(クラッチ),上昇中継CL
(クラッチ),第1〜3給紙CL(クラッチ)、720
は給紙部関係のセンサ類、721は吸気ファン、722
は分離搬送部132の記録紙を吸着する搬送ファンであ
る。
【0051】また、723はソータ300の各センサ
類、724はソータ300の各ローラを回転駆動するド
ライブモータ、725はソータ300の各ビン301a
〜301xに記録紙の進入切り換えを行うソレノイド
類、726は両面反転ユニット400のソレノイド類、
727は両面反転ユニット400のクラッチ類、728
は両面反転ユニット400の紙揃えを行うためのジョガ
ーモータ、729は両面反転ユニット400の各センサ
類、730はADF200の各センサ類、731はAD
F200の各ソレノイド類、732はADF200の各
搬送ローラを回転駆動するモータ類、733はADF2
00のセット状態を検知するスイッチ及び原稿の紙厚を
切り換えるスイッチ、734はADF200の原稿枚
数、ジャム状況等を表示する表示部である。
【0052】また、735はスキャナ部を走査駆動する
スキャナモータ、736はスキャナモータ735の駆動
軸に連結されているロータリーエンコーダ、737は光
源102を点灯制御するランプ制御回路、738は副走
査駆動機構の基準位置を検知するH・Pセンサ、739
はADFSOL(ソレノイド)、740はAPSSOL
(ソレノイド)、741は蛍光灯ヒータ及び温度制御用
のサーミスタ、742は帯電チャージャ123,分離チ
ャージャ124,及び,現像バイアス電極(図示せず)
に高圧電力を印加する高圧電源である。尚、744はC
CD撮像素子109からの入力を受けるイメージプロセ
スユニット(IPU)である。
【0053】図8及び図9は、実施例1によるデジタル
複写装置の電装制御部のブロック図を示す。この2つの
図は1つのブロック図を分割したものであり、両図を連
結すれば一つの全体的なブロック図となる。
【0054】カラー複写装置の制御ユニットは、2つの
CPUを有しており、CPU(a)はシーケンス関係の
制御を行っており、CPU(b)はオペレーション関係
の制御を行っている。CPU(a)とCPU(b)とは
シリアルインターフェース(RS232C)によって接
続されている。また、この2つのCPU(a)とCPU
(b)によって後述する本発明の制御部800を構成す
る。
【0055】先ず、シーケンス制御について説明する。
CPU(a)(以下、シーケンスと記載する)は記録紙
の搬送のタイミングに関する制御を行っており、図9に
示すように、紙サイズセンサ,排紙検知やレジスト検知
等の用紙搬送に関するセンサ,両面制御板704,高圧
電源742,リレードライバ,ソレノイドドライバ,モ
ータドライバ,ソータ制御板703,光書込部743等
が接続されている。
【0056】センサ関係では、給紙カセットに装着され
た記録紙のサイズ及び方向(向き)を検知して、検知結
果に応じた電気信号を出力する紙サイズセンサ、レジス
ト検知や排紙検知等の記録紙の搬送に関するセンサ、オ
イルエンドやトナーエンド等のサプライの有無を検知す
るセンサ、ドアオープンやヒューズ切れ等の機械の異常
を検知するセンサ等からの信号が入力される。
【0057】両面制御板704における入出力信号とし
ては、記録紙の幅を揃えるためのモータ,給紙クラッ
チ,搬送経路を変更するためのソレノイド,紙有無セン
サ,記録紙幅揃えのためのサイドフェンスのホームポジ
ションセンサ,紙の搬送に関するセンサ等がある。
【0058】ドライバ関係としては、給紙クラッチ,レ
ジストクラッチ,カウンタ,モータ,トナー補給ソレノ
イド,パワーリレー,定着ヒータ等がある。
【0059】シーケンスとソータ制御板703とは、シ
リアルインターフェースで接続されており、ソータ制御
板703は、シーケンスからの信号によって所定のタイ
ミングで記録紙を搬送し、各ビン301a〜301xに
排出させている。
【0060】アナログ入力部(図8参照)には、定着温
度,フォトセンサ入力(Pセンサ入力),半導体レーザ
112のモニタ入力,及び,半導体レーザ112の基準
電圧が入力されている。定着温度は、定着部にあるサー
ミスタからの入力により、定着部の温度が一定になるよ
うにオン・オフ制御される。フォトセンサ入力は、所定
のタイミングで作成されたフォトセンサパターンをフォ
トトランジスタにより入力し、トナー補給のクラッチを
オン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。
【0061】半導体レーザ112のパワーを一定にする
ために調整する機構として、A/D変換器とCPUのア
ナログ入力部が使用されている。これは予め設定された
基準電圧(この電圧は、半導体レーザの出力値が3mW
となるように設定されている)に、半導体レーザ112
が点灯した時のモニタ電圧が一致するように制御されて
いる。
【0062】画像処理基板110は画像データのマスキ
ング・トリミング,イレース,濃度センサのフォトセン
サパターン等のタイミング信号を発生させ、半導体レー
ザ112にビデオ信号を出力する。ゲートアレイは、ス
キャナ部から2ビット・パラレルで連送される画像デー
タを光書込部743からの同期信号PMSYNCに同期
させ、更に画像書出位置信号RGATEに同期した1ビ
ット・シリアル信号に変換して画像処理基板110に出
力する。
【0063】次に、オペレーション関係の制御について
以下に説明する。メインCPU(b)は複数のシリアル
ポートとカレンダーICを制御する。この複数のシリア
ルポートにはシーケンス制御のシーケンスが接続されて
いる他に、操作部750,スキャナ制御回路700,ア
プリケーション回路706,エディタ等が接続されてい
る。
【0064】操作部750では、オペレータによるキー
入力情報をメインCPU(b)にシリアル送信し、メイ
ンCPU(b)からのシリアル受信により表示部を点灯
する。スキャナ制御回路700ではスキャナモータ73
5の駆動制御,画像処理,及び,画像読取に関する情報
のメインCPU(b)に対するシリアル送信処理と、A
DF200とCPU(b)のインターフェース処理を行
う。
【0065】アプリケーション回路706は外部機器
(ファクシミリ装置、プリンタ等)とのインターフェー
スにより、予め設定されている情報のやりとりを行う。
また、エディタは操作部750から入力される画像編集
データ(マスキング,トリミング,イメージシフト等)
をメインCPU(b)にシリアル送信して、画像編集の
処理内容を入力する。カレンダーICは記憶している日
付と時間をメインCPU(b)により随時読み出され、
操作部750の表示部に対する現在の時刻表示や本複写
装置のオン時間とオフ時間を設定することによるタイマ
制御等が実行される。
【0066】画像データの流れ 図10は、実施例1のデジタル複写装置の画像データの
流れを示すための概略図である。画像読取部801は、
前述したスキャナ部及びスキャナ制御回路700とから
構成される装置である。従って、読み取りは、CCD撮
像素子109により行われ、画像データはシリアルデー
タとして出力される。出力された画像データは所定のレ
ベルに増幅され、A/D変換され、更に、光学系の特
性,CCDの感度ばらつき等を補償するシェーディング
補正を施された後、符号化部802に入力される。
【0067】また、IDカード読取部809は、既知の
技術を用いているので詳細は省略するが、操作部750
近傍に配置されており、IDカードからユーザーIDを
読み取り、制御部800へ転送する。
【0068】制御部800は、IDカード読取部809
からユーザーIDを入力すると、ユーザーIDと、コピ
ー条件(例えば、コピー枚数,原稿サイズ,複写サイ
ズ,記録紙サイズ等),及び,符号記憶部806におけ
る画像データの記憶アドレスをマッチングさせて符号記
憶部806内に設けられた管理テーブルに格納する。
【0069】符号化部802では、離散コサイン変換
(DCT)等の符号化方式を用いて、画像データの符号
化を行い、生成した符号を半導体メモリよりなる符号記
憶部806に書き込む。このとき、符号化を行った原稿
1ページ分のデータのヘッダー部分に、符号化に使用し
たスケールファクタ,量子化マトリクス,ハフマン符号
化テーブルを情報として書き込む。符号化したデータフ
ァイルを、例えば、コンピュータや、画像ファイル等に
転送して使用する構成の場合には、データファイルの構
造がそのまま使えるように標準化することが望ましいの
で、コピー条件に関するデータを前述したように別途の
管理テーブルに格納することは好都合である。尚、符号
記憶部806に格納された画像データは、対応するデー
タが管理テーブルから削除された時点でクリアされる。
【0070】符号記憶部806に記憶したデータを出力
するときは、データ(符号)を復号化部803により復
号化し、画像処理部804で中間調処理,単純二値化処
理を選択的に行い、画像出力部805を介して出力す
る。
【0071】また、画像処理部804は、図9に示した
画像処理基板110で構成されており、画像出力部80
5は、デジタル複写装置の概略構成の〔書き込み
部〕,〔感光体部〕,及び,〔現像部〕に相当する。
【0072】以上の構成において、画像データの流れに
ついて、単純に画像データを符号化して符号記憶部80
6に格納し、復号化して出力する場合と、符号化した画
像データを符号記憶部806に保管する場合とに分けて
説明する。
【0073】実施例1では、単純に画像データを符号化
して符号記憶部806に格納し、復号化して出力する方
法としては、符号化部802で符号化して、符号記憶部
806に格納しながら、格納されている画像データを復
号化部803で復号化して出力する方法と、一旦、全て
の画像データを符号化部802で符号化して、符号記憶
部806へ格納し、その後、復号化部803で復号化し
て出力する方法との2つがある。
【0074】先ず、現在符号化を実行中の原稿の画像デ
ータを復号化して出力する場合、復号化部803は制御
部800のタイミング制御によって符号化部802から
現在実行中の符号化に使っているスケールファクタ,量
子化マトリクス,ハフマン符号化テーブルを受け取り、
符号化部802が符号化しながら符号記憶部806へ書
き込み中のデータを読み取って復号化し、再生画像を得
て画像処理部804へ出力する。画像処理部804で
は、電子写真方式で画像形成するのに必要な処理,及
び,オペレータからの指示に基づく処理を行って画像出
力部805へ画像データを出力する。画像出力部805
は感光体ドラム111に書き込み、プリントを行う。
【0075】一方、既に符号化を完了して、1ページ分
のデータのファイルとして符号記憶部806に書き込ま
れている原稿の画像を出力するときには、復号化部80
3は、制御部800のタイミング制御によってファイル
のヘッダー部のスケールファクタ,量子化マトリクス,
ハフマン符号化テーブルと、符号化された画像データを
符号記憶部806から読み出して復号化し、再生画像を
得て画像処理部804へ出力する。画像処理部804で
は、電子写真方式で画像形成するのに必要な処理,及
び,オペレータからの指示に基づく処理を行って画像出
力部805へ画像データを出力する。画像出力部805
は感光体ドラム111に書き込み、プリントを行う。
【0076】次に、符号化した画像データを符号記憶部
806に保管する場合について説明する。制御部800
は、IDカード読取部809からユーザーIDを入力す
ると該当する原稿の画像データを保管すると判断し、画
像読取部801を介して入力した画像データを符号化部
802で符号化し、符号記憶部806へ格納(保管)す
る。この時、ユーザーID,コピー条件,及び,符号記
憶部806における画像データの記憶アドレスをマッチ
ングさせて管理テーブルに格納する。尚、復号化部80
3は、制御部800のタイミング制御によってファイル
のヘッダー部のスケールファクタ,量子化マトリクス,
ハフマン符号化テーブルと、符号化された画像データを
符号記憶部806から読み出して復号化し、再生画像を
得て画像処理部804へ出力する。画像処理部804で
は、電子写真方式で画像形成するのに必要な処理,及
び,オペレータからの指示に基づく処理を行って画像出
力部805へ画像データを出力する。画像出力部805
は感光体ドラム111に書き込み、プリントを行う。
【0077】符号化部,復号化部,及び,符号記憶部
の詳細 次に、図11を参照して、符号化部802,復号化部8
03,及び,符号記憶部806についてその詳細を説明
する。
【0078】実施例1の符号化部802では、符号化方
式として離散コサイン変換符号化方式である。先ず、ブ
ロック読み出し部802aにより画像を図12に示すよ
うに8×8画素ブロック毎に読み出し、DCT変換部8
02bでDCT係数値に変換する。尚、DCT変換は数
1の式で定義される。ここでxijは原画素,yUVは変換
係数である。
【0079】
【数1】
【0080】DCT変換部802bから出力された係数
は、量子化部802cで各係数毎に大きさの異なった量
子化ステップサイズで線型量子化し、量子化係数を求め
る。このとき、各係数に対する量子化ステップサイズ
は、量子化マトリクス記憶部807に記憶されている量
子化マトリクスにスケールファクタ制御部808で設定
されるスケールファクタの値を乗じて求められる。この
スケールファクタの値を変えることにより、符号量或い
は復号画像品質を制御する。ここで、量子化マトリクス
は、例えば、図13に示すように、人間の視覚特性に合
わせ、低次の係数を細かく量子化するようになってい
る。量子化係数は、ハフマン符号化部802dで出現頻
度の高い係数に対して短いコードが割り当てられ、出現
頻度の低い係数に対しては長いコードが割り当てられる
ことにより、全体として符号量を少なくすることがで
き、符号記憶部806に記憶される。
【0081】尚、実施例1では、操作部750を介し
て、スケールファクタ制御部808で設定するスケール
ファクタの値を指定する構成であり、オペレータが外部
からスケールファクタの値を調整可能としている。これ
によって、オペレータは、符号記憶部806のメモリの
使用効率の変更や、符号化・復号化後の出力画像の画質
の調整等を行うことができる。
【0082】DCT係数は、図14に示すように、
(0,0)の係数は、ブロック内の平均的な濃度の大き
さを示し、それ以外の(1,0),(0,1)付近の低
次の係数はブロック内の低周波成分の割合を示し、高次
の係数になる程、高周波成分の含まれる割合を示してい
る。このことから、(0,0)の係数をDC成分と呼
び、それ以外の係数をAC成分と呼ぶ。また、(1,
0),(2,0),(3,0)‥‥といったu方向(主
走査方向)の係数は、主走査方向の濃度の変化の割合を
示し、(0,1),(0,2),(0,3)‥‥といっ
たv方向(副走査方向)の係数は、副走査方向の濃度変
化と副走査方向の濃度変化が重なり合った成分の大きさ
をしめしている。
【0083】画像を出力するときは、符号記憶部806
から符号を読み出し、ハフマン復号化部803dで符号
に量子化後の係数値の値が割り当てられ、その値を逆量
子化部803cで逆量子化を行う。このとき、逆量子化
における量子化ステップサイズは符号化したときと同様
に量子化マトリクス記憶部807に記憶されている量子
化マトリクスにスケールファクタ制御部808の値を乗
じて求められる。逆量子化部803cで出力されたDC
T係数は、逆DCT変換部803bで画像データに変換
され、ブロック書き込み部803aでブロック毎に出力
される。このグロック毎に出力された画像データは、図
示しない1ブロックラインメモリ(1ブロックライン
は、主走査方向に続くブロックの1列であり、ここでは
1ブロックが8×8画素なので8ラインである)に蓄え
られ、1ブロックラインメモリが一杯になったら、1ラ
イン毎に図10で示した画像処理部804へ出力され
る。
【0084】実施例1では、画像データの流れで説明
したように、1枚の原稿を読み取った画像データを符号
化しながら、符号記憶部806に書き込んだ符号化され
た画像データを、符号化に必要な処理単位分のライン数
だけ遅れて、復号化できる機能を有する。従って、この
機能を実現するために、符号記憶部806は、高速にリ
ード・ライト・アクセスが同時に行えるデュアルポート
メモリ806aと、バッテリーバックアップされた半導
体メモリであるRAM806bとの2つのメモリを備え
ている。
【0085】符号化したデータは、ハフマン符号化部8
02dから出力され、マルチプレクサ(MUX)806
cのAを経て、デュアルポートメモリ806aに書き込
まれる。書き込みと並行して、このデータはマルチプレ
クサ(MUX)806dのAを経て、ハフマン復号化部
803dに読み込まれ、復号化され、逆量子化部803
c,逆DCT変換部803b,及び,ブロック書き込み
部803aを介して画像処理部804へ出力される。こ
れが1枚の原稿を符号化しながら、並行して復号化して
画像形成を行う場合の画像データの経路である。
【0086】1枚の原稿の符号化が終わったときは、そ
の原稿の符号化されたファイルがデュアルポートメモリ
806aに完成する。完成する時点は、複写装置のスキ
ャナ部の動作では、原稿の読み取りを終わって、スキャ
ナが読み取り開始位置に戻り始めるときである。戻って
いる最中は原稿の読み取りを行わないので、新たな画像
データは入力されない。従って、符号化部802は動作
を停止する。この期間にマルチプレクサ(MUX)80
6cをBに切り替え、完成したファイルをこの経路でR
AM806bに転送する。
【0087】符号化が完成したファイルの画像形成を行
う場合には、ファイルをRAM806bから読み出す必
要があるので、マルチプレクサ(MUX)806dをB
に切り替える。このデータを復号化するときには、読み
込むファイルのヘッダー部の復号化に使用するパラメー
タを得て処理を行う。
【0088】尚、実施例1では、1枚の原稿を並行して
符号化・復号化する際に、復号化の処理に必要なパラメ
ータを符号化部802から復号化部803へ直接送る構
成としたが、このデータはデュアルポートメモリ806
aに書き込むときにそのヘッダー部に書き込まれるの
で、ヘッダー部から読み出して復号化部803で使用す
るようにしても良い。
【0089】また、原稿読み取り時のスキャナのリター
ン期間に、デュアルポートメモリ806aからRAM8
06bに転送する構成としたのは、デュアルポートメモ
リ806aは集積度が高くないので、ビット当たりの単
価が高いのと、符号記憶部806の大きさが大きくなる
のを避けるためであり、デュアルポートメモリ806a
の容量を符号化した画像データが1ページ分記憶できる
容量で済むようにするためである。
【0090】画像データの保管処理,及び,出力処理
の具体的な動作 次に、図15〜図18を参照して、画像データをRAM
806bに保管データとして保管処理,及び,RAM8
06bに保管してある画像データの出力について説明す
る。
【0091】図15は、操作部750上に設けられた保
管データ管理操作部(本発明の操作手段)751を示
し、コピー条件等を格納してある管理テーブルと、符号
記憶部806に保管されている画像データを表示するた
めの液晶ディスプレイ(本発明の表示手段)752と、
管理テーブルの表示を指定するための管理テーブル押し
ボタン753と、管理テーブル内において現在表示され
ている情報の前・後の情報を指定するための前・後押し
ボタン754と、現在表示されている管理テーブルの情
報に対応する符号記憶部806内の画像データの表示を
指定するための画像選択押しボタン755と、現在表示
されている管理テーブルの情報、或いは、符号記憶部8
06内の画像データの表示を各々の押しボタンを押すこ
とにより、ポジション移動させて表示するための上・下
・左・右押しボタン756と、現在表示されている管理
テーブルの情報、或いは、符号記憶部806内の画像デ
ータの削除を指定するためのデータ・クリア押しボタン
757と、前回までに入力したオペレーションをキャン
セルして初期状態に復帰するためのキャンセル押しボタ
ン758とを備えている。
【0092】図16は、画像データの保管処理(画像入
力)のフローチャートを示す。先ず、IDカードを複写
装置にセットすると、IDカード読取部809によって
ユーザーIDが読み取られる(S901)。次に、読み
取り原稿があるか否か判定し(S902)、原稿がある
場合には、ユーザーID,及び,操作部750を介して
設定されたコピー条件を管理テーブルに記録し(S90
3)、画像読取部801で原稿を読み取る(S90
4)。続いて、符号化を行い(S905)、符号化した
データを画像リング・バッファ(符号記憶部806)に
格納し(S906)、画像の入力を終了する。尚、この
時、前述の管理テーブルに該当する画像データの書き込
みアドレスを記録する。その後、入力したデータはコピ
ー条件に基づいて出力される。
【0093】一方、S902において、読み取り原稿が
ない場合には、画像リング・バッファ(符号記憶部80
6)に格納されている画像データを出力する可能性があ
るので、画像出力処理サブルーチン(S907)を実行
した後、S901へ戻る。
【0094】図17及び図18は、S907の画像出力
処理サブルーチンのフローチャートを示す。ここでは、
先ず、画像リング・バッファ(符号記憶部806)に格
納されている画像データを出力するか否かを判定するた
めに、管理テーブル押しボタン753のon・offを
判定し(S910)、管理テーブル押しボタン753が
offの場合には画像リング・バッファ(符号記憶部8
06)に格納されている画像データの出力を行わないの
で処理を終了する。一方、管理テーブル押しボタン75
3がonの場合には、液晶ディスプレイ752に管理テ
ーブルを表示する(S911)。次に、画像選択押しボ
タン755がonされると、画像リング・バッファ(符
号記憶部806)より該当する画像データの平均値化デ
ータを取り出し、2値化後、ビット・マップに展開し、
液晶ディスプレイ752に表示する(S913〜S91
6)。尚、S916において、上・下・左・右押しボタ
ン756を用いて、画像データの表示を上下左右にポジ
ション移動させて表示することができる。また、ここ
で、キャンセル押しボタン758がonされたならば、
S910へ戻り(S917)、offの場合には、管理
テーブルに格納されているID番号(ユーザーID)を
サーチして、ID番号が一致するか否か判定する(S9
18,S919)。一致した場合には、該当する画像デ
ータへのアクセスを許可し、S920〜S924の処理
へ進む。一致しない場合には、該当する画像データへの
アクセスを禁止し、S910へ戻る。
【0095】該当する画像データへのアクセスが許可さ
れた場合、データ・クリア押しボタン757がonされ
ると、カレント・データ(即ち、処理中の画像データ)
の管理テーブル上の情報と画像リング・バッファ(符号
記憶部806)上の情報を削除する(S921)。一
方、データ・クリア押しボタン757がoffの場合に
は、画像リング・バッファ(符号記憶部806)から該
当する画像データ(ここでは、符号化されたデータ)を
取り出し、復号化して、プリント・アウトする(S92
2,S923,S924)。
【0096】一方、S912で画像選択押しボタンがo
ffの場合、換言すれば、S911で表示された管理テ
ーブルの内容が所望のデータでない場合には、液晶ディ
スプレイ752に表示されたメッセージに従って管理テ
ーブルの変更の有無を選択する(S925)。ここで、
管理テーブルの変更が選択されると、コピー条件の変更
が可能となる(S926)。管理テーブルの変更を行わ
ない場合には、前・後押しボタン754を用いて、後に
ある管理テーブル内のデータのサーチ,及び,前にある
管理テーブル内のデータのサーチを行える(S927〜
S930)。また、キャンセル押しボタン758がon
されたならば、S910へ戻る。
【0097】前述したように、実施例1では、IDカー
ドを用いて、ユーザーIDが一致した場合のみ該当する
画像データに対するアクセス(削除及び出力)を許可す
るので、保管した画像データの機密保持を確実に行うこ
とができる。また、管理テーブルにコピー条件を登録し
てあるので、常に入力した時と同一のコピー条件にプリ
ントすることが可能である。
【0098】更に、保管データ管理操作部751を設け
たため、画像データを液晶ディスプレイ752で表示し
て確認することができるとともに、所定の押しボタンを
用いて選択等が行えるので、所望の画像データを誤操作
なく、処理(削除及び出力)することができ、符号記憶
部806内に保管した画像データに対する操作性及び利
便性を向上させることができる。
【0099】(実施例2) 次に、実施例2のデジタル複写装置について説明する。
実施例2のデジタル複写装置は、実施例1のデジタル複
写装置と基本的な構成および動作が同一であり、図17
および図18で示した実施例1の画像出力処理サブルー
チンに代えて、図19および図20に示す実施例2の画
像出力処理サブルーチンを適用するだけであるため、こ
こでは異なる部分のみを詳細に説明する。
【0100】図19及び図20は、実施例2の画像出力
処理サブルーチンのフローチャートを示す。ここでは、
先ず、画像リング・バッファ(符号記憶部806)に格
納されている画像データを出力するか否かを判定するた
めに、管理テーブル押しボタン753のon・offを
判定し(S910)、管理テーブル押しボタン753が
offの場合には画像リング・バッファ(符号記憶部8
06)に格納されている画像データの出力を行わないの
で処理を終了する。一方、管理テーブル押しボタン75
3がonの場合には、液晶ディスプレイ752に管理テ
ーブルを表示する(S911)。
【0101】次に、S912で画像選択押しボタン75
5がonされると、管理テーブルに格納されているID
番号(ユーザーID)をサーチして、ID番号が一致す
るか否か判定する(S980,S981)。一致した場
合には、画像リング・バッファ(符号記憶部806)よ
りID番号が一致した画像データのうち該当する画像デ
ータの平均値化データを取り出し、2値化後、ビット・
マップに展開し、液晶ディスプレイ752に表示する
(S913〜S916)。尚、S916において、上・
下・左・右押しボタン756を用いて、画像データの表
示を上下左右にポジション移動させて表示することがで
きる。また、ここで、キャンセル押しボタン758がo
nされたならば、S910へ戻り(S917)、off
の場合には、S920〜S924の処理へ進む。
【0102】S980、S981、S913〜S917
をへて、該当する画像データへのアクセスが許可された
場合、S920においてデータ・クリア押しボタン75
7がonされると、カレント・データ(即ち、処理中の
画像データ)の管理テーブル上の情報と画像リング・バ
ッファ(符号記憶部806)上の情報を削除する(S9
21)。一方、データ・クリア押しボタン757がof
fの場合には、画像リング・バッファ(符号記憶部80
6)から該当する画像データ(ここでは、符号化された
データ)を取り出し、復号化して、プリント・アウトす
る(S922,S923,S924)。
【0103】一方、S912で画像選択押しボタンがo
ffの場合、換言すれば、S911で表示された管理テ
ーブルの内容が所望のデータでない場合には、液晶ディ
スプレイ752に表示されたメッセージに従って管理テ
ーブルの変更の有無を選択する(S925)。ここで、
管理テーブルの変更が選択されると、コピー条件の変更
が可能となる(S926)。管理テーブルの変更を行わ
ない場合には、前・後押しボタン754を用いて、後に
ある管理テーブル内のデータのサーチ,及び,前にある
管理テーブル内のデータのサーチを行える(S927〜
S930)。また、キャンセル押しボタン758がon
されたならば、S910へ戻る。
【0104】前述したように実施例2では、IDカード
を用いて、ユーザーIDが一致した場合のみ該当する画
像データに対するアクセス(削除及び読み出し、記録紙
への出力)を許可するので、保管した画像データの機密
保持を確実に行うことができる。また、管理テーブルに
コピー条件を登録してあるので、常に入力した時と同一
のコピー条件にプリントすることが可能である。
【0105】すなわち、IDカードから読み取ったユー
ザーIDと管理テーブルに格納されているユーザーID
とが一致した全ての画像データを表示手段を介して表示
可能とし、操作手段を介して選択可能とするため、メモ
リを原稿の保管装置として使用するための操作性及び利
便性を向上させることができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明のデジタル複
写装置は、原稿を電気的に読み取る読取手段と、読み取
った画像データを符号化する符号化手段と、符号化手段
によって符号化された画像データを記憶する符号記憶手
段と、符号記憶手段に記憶されている符号化された画像
データを読み出して復号化する復号化手段と、復号化手
段で復号化した画像データを入力して画像処理を施す画
像処理手段と、画像処理手段から画像データを入力して
記録紙に画像を出力する画像出力手段と、を備えたデジ
タル複写装置において、IDカードからユーザーIDを
読み取るIDカード読取手段と、IDカード読取手段で
IDカードからユーザーIDを読み取れる場合に、読取
手段で原稿の読み取りが行われると、符号記憶手段に記
憶する符号化された画像データとIDカード読取手段で
読み取ったユーザーIDとをマッチングさせて管理テー
ブルに格納する第1の制御手段と、IDカード読取手段
でIDカードからユーザーIDを読み取れる場合に、I
Dカード読取手段で読み取ったユーザーIDと管理テー
ブルに格納されているユーザーIDとが一致するか否か
を判定し、符号記憶手段に記憶されている画像データの
うち、ユーザIDが一致した画像データの消去およびユ
ーザIDが一致した画像データの符号記憶手段から復号
化手段への読み出しを許可する第2の制御手段と、を備
えたため、メモリ(符号記憶部)を原稿の保管装置とし
て使用し、且つ、メモリ内の画像データの機密保持を確
実に行うことができる。
【0107】また、本発明のデジタル複写装置は、原稿
を電気的に読み取る読取手段と、読み取った画像データ
を符号化する符号化手段と、符号化手段によって符号化
された画像データを記憶する符号記憶手段と、符号記憶
手段に記憶されている符号化された画像データを読み出
して復号化する復号化手段と、復号化手段で復号化した
画像データを入力して画像処理を施す画像処理手段と、
画像処理手段から画像データを入力して記録紙に画像を
出力する画像出力手段と、を備えたデジタル複写装置に
おいて、IDカードからユーザーIDを読み取るIDカ
ード読取手段と、IDカード読取手段でIDカードから
ユーザーIDを読み取れる場合に、読取手段で原稿の読
み取りが行われると、符号記憶手段に記憶する符号化さ
れた画像データとその原稿に対して指定されたコピー条
件とIDカード読取手段で読み取ったユーザーIDとを
マッチングさせて管理テーブルに格納する第1の制御手
段と、IDカード読取手段でIDカードからユーザーI
Dを読み取れる場合に、IDカード読取手段で読み取っ
たユーザーIDと管理テーブルに格納されているユーザ
ーIDとが一致するか否かを判定し、符号記憶手段に記
憶されている画像データのうち、ユーザIDが一致した
画像データの消去およびユーザIDが一致した画像デー
タの符号記憶手段から復号化手段への読み出しを許可す
る第2の制御手段と、を備えたため、メモリを原稿の保
管装置として使用し、且つ、メモリ内の画像データの機
密保持を確実に行うことができる。また、メモリに保管
させた時と同じコピー条件で常にプリントすることがで
きる。
【0108】また、本発明のデジタル複写装置は、さら
に、符号記憶手段に記憶されている画像データを表示す
る表示手段と、IDカード読取手段で読み取ったユーザ
ーIDと管理テーブルに格納されているユーザーIDと
が一致する場合に、符号記憶手段に記憶されている画像
データのうち、ユーザIDが一致した画像データの表示
手段への表示を許可する第3の制御手段と、を備えたた
め、メモリを原稿の保管装置として使用するための操作
性及び利便性を向上させることができる。
【0109】また、本発明のデジタル複写装置は、さら
に、符号記憶手段に記憶されている画像データから所定
の画像データを選択する際に、画像データの確認表示を
行うための表示手段と、表示手段に表示する画像データ
の指定を行うための操作手段と、IDカード読取手段で
読み取ったユーザーIDと操作手段を介して指定された
画像データに対応する管理テーブルに格納されているユ
ーザーIDとが一致する場合に、符号記憶手段に記憶さ
れている画像データの表示手段への表示を許可する第3
の制御手段と、を備えたため、メモリに記憶させた画像
データから所望の画像データを容易に、且つ、確実に選
択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のデジタル複写装置の概略構成を示す
説明図である。
【図2】実施例1の複写装置本体の構成を示す説明図で
ある。
【図3】同図(a),(b)は書き込み部の平面図及び
側面図である。
【図4】ADFの構成を示す説明図である。
【図5】ソータの構成を示す説明図である。
【図6】両面反転ユニットの構成を示す説明図である。
【図7】実施例1によるデジタル複写装置における制御
系の全体構成を示すブロック図である。
【図8】実施例1によるデジタル複写装置の電装制御部
のブロック図である。
【図9】実施例1によるデジタル複写装置の電装制御部
のブロック図である。
【図10】実施例1のデジタル複写装置の画像データの
流れを示すための概略図である。
【図11】符号化部,復号化部,及び,符号記憶部の詳
細を示すための説明図である。
【図12】ブロック読み出し部で読み出す8×8画素ブ
ロックを示す説明図である。
【図13】量子化マトリクスを示す説明図である。
【図14】DCT係数を示す説明図である。
【図15】保管データ管理操作部の構成を示す説明図で
ある。
【図16】画像データの保管処理(画像入力)のフロー
チャートである。
【図17】実施例1の画像出力処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図18】実施例1の画像出力処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図19】実施例2の画像出力処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図20】実施例2の画像出力処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
750 操作部 751 保
管データ管理操作部 752 液晶ディスプレイ 753 管
理テーブル押しボタン 754 前・後押しボタン 755 画
像選択押しボタン 756 上・下・左・右押しボタン 757 データ・クリア押しボタン 758 キ
ャンセル押しボタン 800 制御部 801 画
像読取部 802 符号化部 802a
ブロック読み出し部 802b DCT変換部 802c
量子化部 802d ハフマン符号化部 803 復号化部 803a
ブロック書き込み部 803b 逆DCT変換部 803c
逆量子化部 803d ハフマン復号化部 804 画像処理部 805 画
像出力部 806 符号記憶部 807 量
子化マトリクス記憶部 808 スケールファクタ制御部 806a
デュアルポートメモリ 806b RAM 806c 806d マルチプレクサ(MUX)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 好道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 山川 慎二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 野水 泰之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 野村 桂市 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 日高 信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 相田 みどり 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 丸山 王子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 佐々木 富雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 H04N 1/04 - 1/207

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を電気的に読み取る読取手段と、読
    み取った画像データを符号化する符号化手段と、前記符
    号化手段によって符号化された画像データを記憶する符
    号記憶手段と、前記符号記憶手段に記憶されている符号
    化された画像データを読み出して復号化する復号化手段
    と、前記復号化手段で復号化した画像データを入力して
    画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段から
    画像データを入力して記録紙に画像を出力する画像出力
    手段と、を備えたデジタル複写装置において、 IDカードからユーザーIDを読み取るIDカード読取
    手段と、 前記IDカード読取手段でIDカードからユーザーID
    を読み取れる場合に、前記読取手段で原稿の読み取りが
    行われると、前記符号記憶手段に記憶する符号化された
    画像データと前記IDカード読取手段で読み取ったユー
    ザーIDとをマッチングさせて管理テーブルに格納する
    第1の制御手段と、 前記IDカード読取手段でIDカードからユーザーID
    を読み取れる場合に、前記IDカード読取手段で読み取
    ったユーザーIDと前記管理テーブルに格納されている
    ユーザーIDとが一致するか否かを判定し、前記符号記
    憶手段に記憶されている画像データのうち、ユーザID
    が一致した画像データの消去およびユーザIDが一致し
    た画像データの前記符号記憶手段から前記復号化手段へ
    の読み出しを許可する第2の制御手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル複写装置。
  2. 【請求項2】 原稿を電気的に読み取る読取手段と、読
    み取った画像データを符号化する符号化手段と、前記符
    号化手段によって符号化された画像データを記憶する符
    号記憶手段と、前記符号記憶手段に記憶されている符号
    化された画像データを読み出して復号化する復号化手段
    と、前記復号化手段で復号化した画像データを入力して
    画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段から
    画像データを入力して記録紙に画像を出力する画像出力
    手段と、を備えたデジタル複写装置において、 IDカードからユーザーIDを読み取るIDカード読取
    手段と、 前記IDカード読取手段でIDカードからユーザーID
    を読み取れる場合に、前記読取手段で原稿の読み取りが
    行われると、前記符号記憶手段に記憶する符号化された
    画像データとその原稿に対して指定されたコピー条件と
    前記IDカード読取手段で読み取ったユーザーIDとを
    マッチングさせて管理テーブルに格納する第1の制御手
    段と、 前記IDカード読取手段でIDカードからユーザーID
    を読み取れる場合に、前記IDカード読取手段で読み取
    ったユーザーIDと前記管理テーブルに格納されている
    ユーザーIDとが一致するか否かを判定し、前記符号記
    憶手段に記憶されている画像データのうち、ユーザID
    が一致した画像データの消去およびユーザIDが一致し
    た画像データの前記符号記憶手段から前記復号化手段へ
    の読み出しを許可する第2の制御手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル複写装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記符号記憶手段に記憶されて
    いる画像データを表示する表示手段と、 前記IDカード読取手段で読み取ったユーザーIDと前
    記管理テーブルに格納されているユーザーIDとが一致
    する場合に、前記符号記憶手段に記憶されている画像デ
    ータのうち、ユーザIDが一致した画像データの前記表
    示手段への表示を許可する第3の制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のデ
    ジタル複写装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記符号記憶手段に記憶されて
    いる画像データから所定の画像データを選択する際に、
    画像データの確認表示を行うための表示手段と、 前記表示手段に表示する画像データの指定を行うための
    操作手段と、 前記IDカード読取手段で読み取ったユーザーIDと前
    記操作手段を介して指定された画像データに対応する前
    記管理テーブルに格納されているユーザーIDとが一致
    する場合に、前記符号記憶手段に記憶されている画像デ
    ータの前記表示手段への表示を許可する第3の制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のデ
    ジタル複写装置。
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