JP3162107B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3162107B2
JP3162107B2 JP14469791A JP14469791A JP3162107B2 JP 3162107 B2 JP3162107 B2 JP 3162107B2 JP 14469791 A JP14469791 A JP 14469791A JP 14469791 A JP14469791 A JP 14469791A JP 3162107 B2 JP3162107 B2 JP 3162107B2
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茂 靖 加
正 幸 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、特
に画像情報に重ねて他の画像情報を形成する画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より重要文書および図面等の秘密保
持に、各企業や公的機関は細心の注意を払ってきた。然
るに、それら秘密文書の漏洩問題はあとを断たない。中
でも、会議資料等として配布された文書が複写され外部
に持ち出される場合がしばしばある。このため、会議等
でそれらの文書を配布する際に同一原稿に対する複数の
コピーのそれぞれに異なるキャラクタ(例えばシリアル
番号)を記述し、被配布者とキャラクタの組合わせを記
憶して漏洩時の漏洩元を明らかにすることにより、秘密
保持を行う等の工夫が為されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、同一
原稿の複数のコピーのそれぞれに順次異なるキャラクタ
を付与(例えば、シリアル番号のオートインクリメント
付与)する専用の装置がなかった為、同一原稿に対する
複数のコピーのそれぞれに異なるキャラクタを付与する
場合は、プリンタ等の頁付け機能を用いてシリアル番号
を付与したり、また、秘密文書であることを示すキャラ
クタ(パターン)を形成画像の全面(原稿中の情報を含
む部分)に重ね合わせる装置を用いて行なっていた。こ
のため、操作者がコピー毎にキャラクタ変更等の操作指
示を与える必要があり、作業性が悪かった。また、この
場合のそれぞれの手法において種々の問題が発生する。 (a)頁付け機能を用いた場合、頁番号に印字される場
所が、原稿情報を含まない部分に1箇所かせいぜい数箇
所に限られるため、番号が印字されている場所のみに修
正を加えることにより容易に、漏洩元を明らかにさせな
い複写物を作成することができる。 (b)全面にパターンを重ね合わせる機能を用いた場
合、パターンの印字濃度、サイズ、およびドット構成に
より原稿の持つ情報をそこねるか、情報をそこねないま
でも判読性を著しく低下させることがある。
【0004】本発明は、同一原稿を連続コピーする際
に、原稿中情報が含まれている部分に原稿の情報,判読
性をそこねることなくコピー毎に異なる秘密保持用のキ
ャラクタの印字を行ない、かつ秘密保持用キャラクタ印
字の作業性の効率化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の第1態様
画像形成装置は、原稿を読取り画素毎の画像データを
発生する画像読取り手段(8); 数字または文字画像1画素当たり1ビットのキャラク
タデータを発生する手段((a),(b),301〜307);該キャラクタデータの1ビットと、設定値を表す複数ビ
ットの濃度データの各ビットとの論理積である、複数ビ
ットの濃度データを発生する濃度付け 手段(308);前記 キャラクタデータ発生手段と濃度付け手段が発生す
るデータの、ビットごとの論理和である合成画像データ
を発生する合成手段(309);前記成画像データに対応して画像を形成する画像形成
手段(A);および、同一原稿に対する連続画像形成時に
おいて、画像形成毎にキャラクタデータ発生手段が発生
するキャラクタデータのキャラクタを変更するキャラク
タ変更手段((a),(b)); を備える。
【0006】なお、理解を容易にする為にカッコ内
、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参
考までに付加した以下も同様である。
【0007】(2)本発明の第2態様の画像形成装置
は、原稿を主走査方向および副走査方向に走査して読取
り画素毎の画像データを出力する画像読取り手段(8); 数字または文字画像1画素当たり1ビットのキャラク
タデータを発生する手段((a),(b),301〜307); キャラクタデータを、原稿のもつ濃度情報より所定濃
度だけ薄いドット構成のキャラクタ画像を表すための複
数ビットの濃度データに変換する濃度付け手段(308);前記 キャラクタデータ発生手段と濃度付け手段が発生す
るデータが表す画像を合成した画像を表す合成画像デー
タを発生する合成手段(309); 前記合成画像データに対応して画像を形成する画像形成
手段(A);および、同一原稿に対する連続画像形成時に
おいて、画像形成毎にキャラクタデータ発生手段が発生
するキャラクタデータのキャラクタを変更するキャラク
タ変更手段((a),(b)); を備える。
【0008】(3)本発明の好ましい実施例は、前記複
数ビットの濃度データを保持しそれを前記濃度付け手段
に与える濃度設定レジスタ(308a);を更に備える。
【0009】
【作用】(1)本発明の第1態様の画像形成装置によれ
ば、濃度付け手段(308)が、キャラクタデータの1ビッ
トと、設定値を表す複数ビットの濃度データの各ビット
との論理積である、複数ビットの濃度データを発生す
る。すなわちキャラクタデータに階調を与える。そして
合成手段(309)が、キャラクタデータ発生手段と濃度付
手段が発生するデータの、ビットごとの論理和である
合成画像データを発生する。すなわち画像データを合成
する。画像形成手段(A)が合成画像データに対応して画
像を形成する。従って、原稿画像に合成してキャラクタ
画像データが形成されるので、秘密文書等のコピーに使
用した場合、合成されたキャラクタ画像とコピー配布者
をあらかじめ確認しておくことで、その文書が新たにコ
ピーされた場合に、コピーの発生源が直ちにわかる。ま
た、前記設定値を表す複数ビットの濃度データを、該設
定値が原稿画像の濃度と異なるようにすることで、原稿
画像の情報,判読性を損なわない画像を形成できる。
【0010】また、キャラクタ変更手段((a),(b))が、
同一原稿の連続画像形成時において、画像形成毎にキャ
ラクタデータ発生手段((a),(b),301〜307)が発生するキ
ャラクタ画像データのキャラクタを変更するので、同じ
コピー(原稿画像報とキャラクタ画像の両方のそれぞれ
が同じコピー)が複数枚形成されず、また秘密保持用情
報(キャラクタ文字)の印字の作業においては作業の効
率化が図れる。
【0011】(2)本発明の第2態様の画像形成装置
よれば、濃度付け手段(308)が、数字または文字画像
1画素当たり1ビットのキャラクタデータを、原稿のも
つ濃度情報より所定濃度だけ薄いドット構成のキャラク
タ画像を表すための複数ビットの濃度データに変換す
る。すなわちキャラクタデータに階調を与える。そして
合成手段(309)が、キャラクタデータ発生手段と濃度付
手段が発生するデータが表す画像を合成した画像を表
合成画像データを発生する。すなわち画像データを合
成する。画像形成手段(A)が合成画像データに対応して
画像を形成する。従って、原稿画像に合成してキャラク
タ画像データが形成されるので、秘密文書等のコピーに
使用した場合、合成されたキャラクタ画像とコピー配布
者をあらかじめ確認しておくことで、その文書が新たに
コピーされた場合に、コピーの発生源が直ちにわかる。
また、キャラクタデータを、原稿のもつ濃度情報より所
定濃度だけ薄いドット構成のキャラクタ画像を表すため
の複数ビットの濃度データに変換するので、原稿画像の
情報,判読性を損なわない画像を形成できる。
【0012】また、キャラクタ変更手段((a),(b))が、
同一原稿の連続画像形成時において、画像形成毎にキャ
ラクタデータ発生手段((a),(b),301〜307)が発生するキ
ャラクタ画像データのキャラクタを変更するので、同じ
コピー(原稿画像報とキャラクタ画像の両方のそれぞれ
が同じコピー)が複数枚形成されず、また秘密保持用情
報(キャラクタ文字)の印字の作業においては作業の効
率化が図れる。
【0013】(3)さらに本発明の好ましい実施例で
は、前記複数ビットの濃度データを保持しそれを前記濃
度付け手段に与える濃度設定レジスタ(308a);を更に備
えるので、濃度設定レジスタ(308a)のデータを変更する
ことにより、キャラクタ画像の濃度を容易に設定でき、
原稿画像の文字の濃度と異なる濃度とすることで、原稿
画像の情報,判読性を損なわない画像を容易に形成する
ことができる。
【0014】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0015】
【実施例】本願の発明の一実施例の本体機構を図1に示
す。これはデジタル複写機でありその機構部は、複写機
本体A,自動原稿送り装置(ADF)B,ソータCおよ
び両面反転ユニットDとの4つのユニットから構成され
ている。複写機本体Aは、スキャナ部,書き込み部,感
光体部,現像部,給紙部などを備えている。次に各部の
構成,動作などについて説明する。 (1) スキャナ部 反射鏡1と光源3と第1ミラー2を装備して一定の速度
で移動する第1スキャナと、第2ミラー4と第3ミラー
5を装備して前記第1スキャナの1/2の速度で第1ス
キャナに追従して移動する第2スキャナを有している。
この第1スキャナおよび第2スキャナによりコンタクト
ガラス9上の原稿(図示しない)を光学的に走査し、そ
の反射像を色フィルタ6を介してレンズ7に導き、一次
元固体撮像素子8上に結像させる。
【0016】光源3には、蛍光灯やハロゲンランプなど
が使用されており、波長が安定していて寿命が長いなど
の理由から一般的に蛍光灯が使用されている。この実施
例では1本の光源3に反射鏡1が取り付けられている
が、2本以上の光源を使用することもある。なお、前記
固体撮像素子8は一定のサンプリングクロックを持って
いるため蛍光灯はそれより高い周波数で点灯しないと画
像に悪影響を与える。
【0017】前記固体撮像素子8としては、一般的にC
CDが使用されている。前記固体撮像素子(CCDイメ
ージセンサ)8で読み取った画像信号はアナログ値であ
るので、アナログ/デジタル(A/D)変換され画像処
理基板10にて種々の画像処理(2値化,多値化,階調
処理,変倍処理,編集処理など)が施され、スポットの
集合としてデジタル信号に変えられる。
【0018】カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に必要
色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能に
配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6の
出し入れを行い、その都度多重転写,両面コピーなどの
機能を働かせ多種多様のコピーが作成できるようになっ
ている。 (2) 書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部においてレーザ
光のラスター走査にて光の点の集合の形で感光体ドラム
40上に書き込まれる。
【0019】レーザ光源としては、He−Neレーザが
使用されていた。このHe−Neレーザの波長は633
nmで、使来の複写機感光体の感度とよく合うため用い
られてきたが、レーザ光源自体が非常に高価であること
と、直接に変調ができないため装置が複雑になるなどの
問題点を有している。近年、感光体の長波長域での高感
度化により、安価で直接に変調ができる半導体レーザが
使用されるようになった。本実施例でもこの半導体レー
ザを使用している。
【0020】図2は、書き込み部を示す平面図である。
半導体レーザ20から発せられたレーザ光はコリメート
レンズ21で平行な光束に変えられ、アパーチャ32に
より一定形状の光束に整形される。整形されたレーザ光
は第1シリンダーレンズ22により副走査方向に圧縮さ
れた形でポリゴンミラー24に入射する。このポリゴン
ミラー24は正確な多角形をしており、ポリゴンモータ
25により一定方向に一定の速度で回転している。この
回転速度は感光体ドラム40の回転速度と書き込み密度
とポリゴンミラー24の面数により決定される。
【0021】ポリゴンミラー24に入射したレーザ光
は、その反射光がポリゴンミラー24の回転により偏向
される。偏向されたレーザ光はfθレンズ26a,26
b,26cに順次入射する。fθレンズ26a,26
b,26cは、角速度一定の走査光を感光体ドラム40
上で等速走査するように変換されて、感光体ドラム40
上で最小光点となるように結像し、さらに面倒れ補正機
構も有している。
【0022】fθレンズ26a,26b,26cを通過
したレーザ光は、画像領域外で同期検知ミラー29によ
り同期検知入光部30に導かれ光ファイバによりセンサ
部に伝搬され、主走査方向の頭出しの基準となる同期検
知を行い、同期信号を出す。同期信号が出てから一定時
間後に画像データが1ライン分出力され、以下これを繰
り返すことにより1つの画像を形成することになる。 (3) 感光体部 感光体ドラム40の周面に感光層が形成されている。半
導体レーザ(波長 780nm)に対して感度のある感光層と
して有構感光体(OPC),α−Si,Se−Teなど
が知られており、本実施例では有構感光体(OPC)を
使用している。
【0023】一般にレーザ書き込みの場合、画像部に光
を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセスと、地肌部に光
を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセスの2通りがあ
り、本実施例では前者のネガ/ポジ(N/P)プロセス
を採用している。
【0024】帯電チャージャ41は、感光体側にグリッ
ドを有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム4
0の表面を均一に(−)帯電し、画像形成部にレーザ光
を照射してその部分の電位を落とす。そうすると感光体
ドラム40表面の地肌部が−750〜−800V,画像部が−
500程度の電位となって、感光体ドラム40の表面に静
電潜像が形成される。これを現像器42a,42bで現
像ローラに−500〜−600Vのバイアス電圧を与え、
(−)に帯電したトナーを付着して静電潜像を顕像化す
る。 (4) 現像部 本実施例の装置は、主現像器42aと副現像器42bの
2つの現像器を備えている。黒一色の場合は、副現像器
42bとトナー補給器43bを取り外すようになってい
る。現像器を2つ有する本実施例では、主現像器42a
とペアとなるトナー補給器43aに黒トナーを入れ、副
現像器42bとペアになるトナー補給器43bカラート
ナーを入れることにより1色の現像中に他色の現像器の
主極位置を変えるなどして選択的に現像を行う。
【0025】この現像を用い、スキャナの色フィルタ6
の切り換えによる色情報の読み取り,さらに紙搬送系の
多重転写,両面複写機能等を組み合わせることによって
多機能なカラーコピー,カラー編集が可能となる。3色
以上の現像は感光体ドラム40の周囲に3つ以上の現像
器を並べる方法,3つ以上の現像器を回転して切り換え
るリボルバー方式などによって達成できる。
【0026】現像器42a,42bで顕像化された画像
は、感光体ドラム40にシンクロして送られた紙面上に
紙の裏面から転写チャージャ44により(+)のチャー
ジをかけられて転写される。転写された紙は、転写チャ
ージャ44と一体に保持された分離チャージャ45によ
って交流除電され感光体ドラム40から分離される。
【0027】紙に転写されずに感光体ドラム40に残っ
たトナーは、クリーニングブレード47により感光体ド
ラム40から掻き落され、付属のタンク48に回収され
る。さらに感光体ドラム40に残っている電位のパター
ンは、除電ランプ49により光を照射して消去される。
【0028】また、現像がなされた直後の位置にフォト
センサ50が設けられている。このフォトセンサ50
は、発光素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラ
ム40表面の反射濃度を検出している。これは光書き込
み部で一定のパターン(例えば、真っ黒または網点のパ
ターン)を、フォトセンサ読み取り位置に対応した位置
に書き込み、これを現像した後のパターン部の反射率と
パターン部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画
像濃度を判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。ま
た、補給後も濃度が上がらないことを利用してトナー残
量不足を検知することもできる。 (5) 給紙部 本実施例では複数のカセット60a,60b,60cを
持ち、1度転写した紙を再給紙ループ72に通し、両面
コピーまたは再給紙が可能になっている。
【0029】複数のカセット60a,60b,60cの
うちから1つのカセット60が選択された後、スタート
ボタンが押されると、選択されたカセットの近傍にある
給紙コロ61(61a,61b,61c)が回転し紙の
先端がレジストローラ62に突き当たるまで給送され
る。レジストローラ62はこの時止まっているが、感光
体ドラム40に形成された画像位置とタイミングをとっ
て回転を開始し、感光体ドラム40の周面に対して紙を
送る。その後紙は転写部でトナー像の転写が行われ、分
離搬送部63にて吸引搬送されて、ヒートローラ64と
加圧ローラ65の対からなる定着ローラによって転写さ
れたトナー像を紙面上に定着する。
【0030】このようにして転写された紙は通常のコピ
ー時は、切換爪67によってソータC側の排紙口へ導か
れる。一方、多重コピー時は切換爪68,69により方
向を変えられソータC側に排出されることなく下側の再
給紙ループ72を通過して再度レジストローラ62へ導
かれる。
【0031】両面コピーの場合は、複写機本体Aのみで
行う場合と両面反転ユニットDを使用する場合の2通り
があり、ここでは前者の場合について説明する。切換爪
67で下方に導かれた紙はさらに切換爪68で下方に導
かれ、次の切換爪69で再給紙ループ72よりさらに下
のトレー70へ導かれる。そしてローラ71の反転によ
り逆方向に再度送られ、切換爪69の切り換えにより再
給紙ループ72へ導かれてレジストローラ62に給送さ
れる。
【0032】自動原稿送り装置(ADF)Bについて説
明する。この自動原稿送り装置(ADF)Bは、原稿を
1枚ずつコンタクトガラス9上に導き、コピー後に排出
する動作を自動的に行うものである。原稿給紙台100
に載置された原稿は、サイドガイド101によって原稿
の幅方向が揃えられる。載置された原稿は給紙コロ10
4で1枚ずつ分離して給紙され、搬送ベルト102の回
転でコンタクトガラス9上の所定位置まで運ばれて、位
置決めされる。所定枚数のコピーが終了すると、原稿は
再度搬送ベルト102の回転により排紙トレー103へ
排紙される。なお、サイドガイド101の位置と原稿の
送り時間をカウントすることにより、原稿サイズの検知
を行うことができる。
【0033】ソータCについて説明する。このソータC
は、複写機本体Aから排出されたコピー紙を、例えばペ
ージ順,ページ毎,あるいは予め設定されたビン111
a〜111xに選択的に給送する装置である。モータ1
10により回転する複数のローラにより送られるコピー
紙が各ビン111の入り口付近にある爪の切り換えによ
り選択されたビン111へ導かれる。
【0034】両面反転ユニットDについて説明する。前
述のように複写機本体Aは1枚毎の両面コピーしかでき
ないが、この両面反転ユニットDを付設することによ
り、まとめて両面コピーをすることが可能である。複数
枚まとめて両面コピーをとるとき、排紙コロ66で下方
に導かれた紙は次の切換爪67で両面反転ユニットDへ
送られる。両面反転ユニットDへ入った紙は、排紙ロー
ラ120でトレー123上に集積される。この際送りロ
ーラ121,側面揃えガイド122によりコピー紙の
縦,横が揃えられる。トレー123上に集積されたコピ
ー紙は、再給紙コロ124により裏面コピー時に再給紙
される。この時、切換爪69により直接再給紙ループ7
2に導かれる。なお、図1において27はミラー,28
は防塵ガラス,31はレンズ保持ユニット,46は分離
爪,80はメインモータ,81はファンモータである。
【0035】次に、以上説明した各構成部分を制御する
電装制御部について説明する。図3および図4は、複写
機全体の電装制御部のブロック図で、両図は1つのブロ
ック図を分割したもので、一部、中央演算ユニットCP
U(a)の部分で重複部があり、その部分で両図を連結
すれば、1枚の全体的なブロック図となる。複写機の制
御ユニットは、2つのCPU(a)(b)を有してお
り、CPU(a)はシーケンス関係の制御,CPU
(b)はオペレーション関係の制御をそれぞれ行い、両
者はシリアルインターフェイス(RS232C)によって接続
されている。
【0036】まず、シーケンス関係の制御について説明
する。シーケンスは紙の搬送のタイミングおよび作像に
関する条件設定,出力を行っており、紙サイズセンサ,
排紙検知やレジスト検知など紙搬送に関するセンサ,両
面ユニット,高圧電源ユニット,リレー,ソレノイド,
モータなどのドライバ,ソータユニット,レーザビーム
スキャナ(書き込み)ユニットなどが接続されている。
【0037】センサ関係では給紙カセットに装着された
紙のサイズおよび向きを検知し、検知結果に応じた電気
信号を出す紙サイズセンサ,レジスト検知や排紙検知な
ど紙搬送に関するセンサ,オイルエンドやトナーエンド
などサプライの有無を検知するセンサ,ならびにドアオ
ープン,ヒューズ断など機械の異常を検知するセンサな
どからの入力がある。
【0038】両面ユニットでは紙の幅を揃えるためのモ
ータ,給紙クラッチ,搬送経路を変更するためのソレノ
イド,紙の有無検知センサ,紙の幅を揃えるためのサイ
ドフェンスホームポジションセンサ,紙の搬送に関する
センサなどがある。
【0039】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ,転
写チャージャ,分離チャージャ,現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。
【0040】ドライバ関係は給紙クラッチ,レジストク
ラッチ,カウンタ,モータ,トナー補給ソレノイド,パ
ワーリレー,定着ヒータなどがある。
【0041】ソータユニットとはシリアルインターフェ
イスで接続されており、シーケンスからの信号により所
定のタイミングで紙を搬送し各ビンに排出させている。
【0042】アナログ入力には、定着温度,フォトセン
サ入力,レーザダイオードのモニタ入力,レーザダイオ
ードの基準電圧,各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により定着部の温度が一定になるようにヒー
タのオン/オフ制御もしくは位相制御が行われる。フォ
トセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォトパタ
ーンをフォトトランジスタにより入力しパターンの濃度
を検知することによりトナー補給のクラッチをオン/オ
フ制御してトナー濃度の制御を行っている。レーザダイ
オードのパワーを一定にするために調整する機構とし
て、A/D変換器とシーケンスCPU(a)のアナログ
入力が使用される。これは予め設定された基準電圧(こ
の電圧は、本実施例ではレーザダイオードが3mWとな
るように設定する)に、レーザダイオードを点灯したと
きのモニタ電圧が一致するように制御されている。
【0043】画像制御回路ではマスキング、トリミン
グ、イレース、フォトセンサパターンなどのタイミング
信号を発生し、レーザビームスキャナユニットにビデオ
信号(VDATA)を送り出している。レーザビームス
キャナユニットは、入力されたビデオ信号(VDAT
A)に応じてパルス幅変調を行なう事により再度アナロ
グ信号に変換し、変調されたパルスによりレーザダイオ
ードを点灯させることにより感光体上に1画素多階調の
静電潜像を形成する。
【0044】ゲードアレイは、スキャナからの画像信号
をレーザビームスキャナユニットから同期信号PMSY
NCに同期させ、さらに画像書き出し信号RGATEに
同期した信号(ODATA)に変換して、画像制御回路
に出力する。
【0045】次に、オペレーション関係の制御について
説明する。メインCPU(b)は複数のシリアルポート
とカレンダICを制御する。複数のシリアルポートには
シーケンスCPU(a)の他に、操作部,スキャナ制御
回路(読み取りユニット),ファックス、インターフェ
イスユニットなどが接続されている。
【0046】操作部では操作者のキー入力および複写機
の状態を表示する表示器を有し、キー入力の情報をメイ
ンCPU(b)へシリアル送信し、メインCPUからの
シリアル受信により表示器を点灯する。スキャナとは、
画像処理および画像読取りに関する情報をシリアル送信
し、ファックス、インターフェイスユニットとは予め設
定されている情報内容をやりとりする。カレンダIC
は、日付と時間を記憶しておりメインCPU(b)にて
随時呼び出せるため操作部表示器への現在時刻の表示や
機械のオン時間,オフ時間を設定することにより、機械
の電源オン/オフをタイマ制御することができる。
【0047】図5は、イメージスキャナ部のブロック図
である。スキャナ制御回路460は、プリンタ制御部か
らの指示に従ってランプ制御回路458,タイミング制
御回路459,ならびにスキャナ駆動モータ465を制
御する。ランプ制御回路458は、スキャナ制御回路4
60からの指示に従って蛍光ランプ3のオン/オフおよ
び光量制御を行う。また、スキャナ駆動モータ465の
駆動軸にはロータリエンコーダ466が連結されてお
り、位置センサ462は副走査駆動機構の基準位置を検
知する。CCDイメージセンサ8から出力されるアナロ
グ画像信号は処理回路451によりA/D変換等の処理
をされた後、インターフェイス461を介して書込み部
に送出される。
【0048】タイミング制御回路459は、スキャナ制
御回路460からの指示に従って各信号を出力する。す
なわち、読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ
8に対しては1ライン分のデータをシフトレジスタに転
送する転送信号とシフトレジスタのデータを1ビットず
つ出力するシフトクロックパルスを与える。像再生系制
御ユニットに対しては、画素同期クロックパルスCLK,
主走査同期パルスLSYNC,および主走査有効期間信号LGA
TEを出力する。
【0049】この画素同期クロックパルスCLKは、CC
Dイメージセンサ8に与えるシフトクロックパルスとほ
ぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスLSYNC
は、レーザビームスキャナ(書き込み)ユニットのビー
ムセンサが出力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の
信号であるが、画像読取りを行なっていない時は出力が
禁止される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
が有効なデータであるとみなされるタイミングで高レベ
ルHになる。
【0050】スキャナ制御回路460はメインCPU
(b)から読み取り開始指示を受けると、露光ランプ3
を点灯しスキャナ駆動モータ465を駆動開始して、タ
イミング制御回路459を制御しCCDイメージセンサ
8の読み取りを開始する。また、副走査有効期間信号FG
ATEを高レベルHにセットする。この副走査有効期間信
号FGATEは、高レベルHにセットされてから副走査方向
に最大読み取り長さ(この例では、Aサイズ長手方向の
寸法)を走査するに要する時間を経過すると低レベルL
となる。
【0051】図6に信号処理回路部(スキャナ制御回路
+画像制御回路)のブロック図を示す。CCDイメージ
センサ8から出力されたアナログ画像信号は増幅器20
1で増幅され、A/D変換器202でデジタル画像デー
タ(例えば6ビット、8ビット)に変換される。デジタ
ル画像データは補正回路203で黒セットオフ補正、シ
ェーディング補正、MTF補正、平滑化等の補正を受
け、変倍回路204で主走査方向の変倍処理を施こされ
る(副走査方向の変倍は原稿走査時に第1ミラーの速度
を変化させることにより光学的に行なわれる)。さら
に、画像データは画質処理部205でガンマ補正、誤差
拡散、ディザ処理を施こされ、秘密保持ナンバ(秘密保
持用キャラクタ)付加回路206、編集/加工回路20
7、インターフェイス208を経て出力される。編集/
加工回路207では白黒反転、マスキング/トリミン
グ、網掛け/網乗せ、影付け、中抜き等の処理を受け
る。秘密保持ナンバ付加回路206と編集/加工回路2
07の処理順序は逆でもよく、その場合、図7に示す様
な構成になる。補正回路203からインターフェイス2
08までの各信号処理部はマイクロプロセッサ(a),
(b)に接続され、コピーモードごとに応じた設定がな
される。
【0052】図8に秘密保持ナンバ付加回路206のブ
ロック図を示す。秘密保持ナンバ付加回路206はXカ
ウンタ301,Yカウンタ302、キャラクタコードレ
ジスタ(上位桁)303,キャラクタコードレジスタ
(下位桁)304及びその出力切換えセレクタ305、
キャラクタジェネレータROM(以下キャラジェネと記
す)306、パラレル/シリアル変換器307、濃度付
け(多値化)回路308、画像合成回路309等より成
る。
【0053】Xカウンタ301は主走査同期信号XSY
NCでリセットされ、画素クロックCLKまたはCLK
を数分周したCLK/nでカウントする主走査方向のカ
ウンタである。Yカウンタ302は副走査有効信号FG
ATEの立上がりでリセットされ、主走査同期信号XS
YNCまたはXSYNCを数分したXSYNC/nで
カウントする副走査方向のカウンタである。この分周比
nを変化させることにより秘密保持ナンバのサイズを変
化させることができる。
【0054】キャラクタコードレジスタは転写紙へ印字
する秘密保持ナンバのキャラクタ及びドット構成パター
ンの指定を行なうレジスタで転写紙へ印字する秘密保持
ナンバがたとえば1〜99の場合、キャラクタコードレ
ジスタは上位桁用レジスタ303、下位桁用レジスタ3
04の2つのレジスタが必要となる。
【0055】キャラジェネ306は秘密保持ナンバをド
ットで表現したデータを格納したROMで、Xカウンタ
301,Yカウンタ302,キャラクタコードレジスタ
303,304の出力がキャラジェネ306のアドレス
に入力され、Xカウンタ301,Yカウンタ302、キ
ャラクタコードレジスタ303,304の内容に応じた
データを出力する。図9に16×16(ドット)で数字
「0」を表現した例を示す。
【0056】パラレル/シリアル変換器307ではキャ
ラジェネ306から出力されたパラレルデータ(例えば
8ビット)をシリアルに変換し1ドットずつの出力を得
る。クロックにはXカウンタ301のクロック入力と同
じ信号が入力される。パラレルデータのロードは前シリ
アル出力の最後尾ビットの出力タイミングで行なわれ、
シリアル出力は途切れることなくクロックに同期して連
続する。図10にパラレル/シリアル変換のタイミング
チャートを示す。
【0057】濃度付け(多値化)回路308では1ビッ
トで示された秘密保持ナンバのドット表現を多ビット化
する。これにより秘密保持ナンバの印字濃度に階調を与
える。図11に濃度付け(多値化)回路(4ビット化の
回路)を示す。濃度設定レジスタ308aには所望の濃
度データがCPUにより書込まれ、この出力と1ビット
で示された秘密保持ナンバのドット表現(パラレル/シ
リアル変換器307出力)の論理積をとったデータが濃
度付け(多値化)回路308の出力となる。この回路3
08では秘密保持ナンバの印字濃度を2=16の階調
より選択して表現することが可能となる。秘密保持ナン
バ有効レジスタ308bには秘密保持ナンバ出力を行な
うか否かを設定する。秘密保持ナンバを出力しない場合
にはマイクロプロセッサによりこのレジスタ308bに
0が書込まれ、濃度設定レジスタ308bの出力を0に
し、濃度付け(多値化)回路308の出力はパラレル/
シリアル変換器307の出力にかかわらず0に固定され
る。
【0058】画像合成回路309では読取り画像データ
(図6では画質処理205出力、図7では編集/加工回
路207出力)との合成が行なわれる。図12に画像合
成回路を示す。読取り画像データと濃度付け(多値化)
回路308の出力データの対応する各ビット同志の論理
和をとったデータが秘密保持ナンバ付加回路206の出
力となる。
【0059】図13に図8に示す秘密保持ナンバ付加回
路と別の回路ブロック図を示す。この例ではキャラジェ
ネROM306のかわりにキャラジェネRAM306a
が秘密保持ナンバのドット表現データを出力する。キャ
ラジェネRAM306aへの秘密ナンバのドット表現デ
ータのロードはCPUが行なう。キャラジェネRAMへ
のデータロード時はキャラジェネRAM入力アドレスセ
レクタ306b及びキャラジェネRAMデータセレクタ
306cはともにA側を選択するように設定される。X
カウンタ301,Yカウンタ302、キャラクタコード
レジスタ(上位桁)303,キャラクタコードレジスタ
(下位桁)304及びその出力切換セレクタ305、パ
ラレル/シリアル変換器307、濃度付け(多値化)回
路308、画像合成回路309の動作は図8に示す例と
同様である。
【0060】図14および図15に秘密保持ナンバが付
加されたコピー出力例を示す。本実施例においては、秘
密保持ナンバのサイズは原稿の持つ情報(文字等)とあ
まり干渉しない大きさ(原稿情報の文字と異なる大き
さ)に設定される。また、秘密保持ナンバの濃度は原稿
の持つ情報を損なわない程度に原稿濃度より所定濃度だ
け薄い濃度で、かつ、コピーの繰返しによっても失われ
ない程度の濃度に設定される。さらに、秘密保持ナンバ
のドット構成は原稿情報文字とそのドット構成が異なる
ように複数のドットパターンの中から選択設定すること
ができる。これらの設定はCPUが、後述するフローチ
ャート中の出力秘密保持ナンバ設定の処理(ステップ
3,4,5)で行なう。
【0061】図16に複写機本体に備わる操作ボード1
50の一部を示す。操作ボード150において秘密保持
ナンバのドット構成を指示することができる。153
a,153b,および153cはドット構成を選択する
キーで、押下されたキーに対応してあらかじめ決められ
た3つのパターンのドット構成を選択設定する。またキ
ー151は秘密ナンバモードを指示する秘密ナンバキー
であり、152は試し刷りを指示する試し刷りキーであ
る。試し刷りとは、秘密保持ナンバのドット構成の設定
変更を行なった際にそのドット構成が適切であるかを確
認するためのコピーモードである。この試し刷りの際は
通常の秘密保持ナンバ(例えば1〜99)は出力せず
に、代わりに特殊なキャラクタ(例えばTT,CC等)
が印字される。これは後に実行される秘密保持ナンバコ
ピーと同一のコピーを作成しないようにするためであ
る。また154は表示パネルであり、それぞれのドット
構成で秘密保持ナンバを付加した圧縮率を表示する。こ
のときの圧縮率表示は秘密保持ナンバなし時の圧縮率を
100%としたときの対応表示であり、ファクシミリ等
で使用するときのデータ量の参考値として利用できる。
なお、操作ボードにおいて操作キーまたは表示は、LE
Dとキーによる構成であるが、CRTとタッチパネル等
による組合わせでも良い。
【0062】図17にCPUの動作フローを示す。ま
ず、秘密保持ナンバモードか否かを判断し(ステップ
1:以下カッコ内ではステップと言う語を省略する)、
秘密保持ナンバモードでないと、秘密保持ナンバ有効レ
ジスタをクリアし通常コピーシーケンスに入る(17,
18)。秘密保持ナンバモードであると、秘密保持ナン
バ有効レジスタ308bの出力を1にセットし(2)、
秘密保持ナンバサイズ,ドット構成パターン,および濃
度の各パラメータ設定を行なう(3,4,5)。なお、
秘密保持ナンバの設定(3,4,5)では前述したよう
に、秘密保持ナンバのサイズは原稿の持つ情報(文字
等)とあまり干渉しない大きさ(原稿情報の文字と異な
る大きさ)に設定し、秘密保持ナンバの濃度は原稿の持
つ情報を損なわない程度に原稿濃度より所定濃度だけ薄
い濃度で、かつ、コピーの繰返しによっても失われない
程度の濃度に設定される。また、ドット構成は操作ボー
ドより指示されたドットパターンが設定される。
【0063】ここでドット構成について説明する。図9
に16×16(ドット)で数字「0」を表現した例を示
したが、実使用上はサイズ、ドット構成は違うものとな
る。秘密保持ナンバは中間調の濃度を持つため、アミ点
のドットパターンで構成される必要がある。濃度付け回
路308で濃度付け(多値化)は行なわれるが、出力装
置(例えばプリンタ)の1ドットで表現可能な階調が1
6〜32階調程度である場合、1ドットでの濃度表現に
は限界が生じ、数ドット×数ドットのある面で表現され
る必要がある。本実施例において、アミ点で数字「1」
を表現した例を図18,図19および図20に示す。な
お、図18は操作ボード上でキー153aを、図19は
操作ボード上でキー153bを、図20は操作ボード上
でキー153cを、それぞれ押下した場合に設定される
アミ点の例を示すものである。
【0064】再度、図17を参照する。操作ボード15
0において、試し刷りキーの押下があると(6)、秘密
保持ナンバとは異なる特殊キャラクタをキャラクタコー
ドレジスタに設定し(15)、コピー処理(試し刷り)
を行なう(16)。この後、ステップ3に戻りサイズ、
ドット構成、濃度等の再設定を行なうことができる。な
お、スタートキーが押下されるまで、サイズ、ドット構
成、濃度等の設定を行なうことができ、さらに試し刷り
キーを押下することにより該設定での試し刷りを行なう
ことができる(6,7)。
【0065】スタートキーが押下されると、カウンタn
の値を1とし(8)、合成する文字のナンバmの初期値
を「1」とする(9)。その後、文字のナンバmの数字
をキャラクタコードレジスタに設定し、コピー処理を行
なう(10,11)。コピー終了後、コピー指定枚数分
のコピーが終了したか否かを判断し(12)、指定枚数
分のコピーが終了すると一連の動作を終了する。指定枚
数分のコピーが終了していない場合は、コピー枚数のカ
ウント値および秘密保持ナンバの文字データmの値を1
インクリメントし(13,14)、次のコピー処理を行
ない、以下同様にコピー指定枚数分終了するまで、ステ
ップ10〜14の処理を繰り返す。
【0066】以上のように本実施例では原稿画像に対し
て秘密保持ナンバとしてまず複数の「1」の文字を画像
全面に画像合成して画像を形成する。同じ原稿より複数
枚の複写を行なう場合は、秘密保持ナンバをコピー毎に
変化させる(2回目は文字として「2」、3回目は文字
として「3」、・・・n回目は文字として「n」を合
成)。なお、秘密保持ナンバのドット構成は操作ボード
の入力により選択設定することができ、コピー前にこの
設定を確認するための試し刷りを行なうことができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、原稿画像
に合成してキャラクタ画像データが形成されるので、秘
密文書等のコピーに使用した場合、合成されたキャラク
タ画像とコピー配布者をあらかじめ確認しておくこと
で、その文書が新たにコピーされた場合に、コピーの発
生源が直ちにわかる。また、キャラクタデータを、原稿
のもつ濃度情報より所定濃度だけ薄いドット構成の濃度
データに変換するので、原稿画像の情報,判読性を損な
わない画像を形成できる。
【0068】また、キャラクタ変更手段((a),(b))が、
同一原稿の連続画像形成時において、画像形成毎にキャ
ラクタデータ発生手段((a),(b),301〜307)が発生するキ
ャラクタ画像データのキャラクタを変更するので、同じ
コピー(原稿画像報とキャラクタ画像の両方のそれぞれ
が同じコピー)が複数枚形成されず、また秘密保持用情
報(キャラクタ文字)の印字の作業においては作業の効
率化が図れる。
【0069】さらに本発明の好ましい実施例では、濃度
設定レジスタ(308a)のデータを変更することにより、
ャラクタ画像の濃度を容易に設定でき、原稿画像の文字
濃度と異なる濃度とすることで、原稿画像の情報,判
読性を損なわない画像を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の機構部の概要を示す横断
面図である。
【図2】 図1に示す複写機本体Aの書き込み部を示す
拡大平面図である。
【図3】 図1に示す複写機本体Aの書き込み部を示す
拡大側面図である。
【図4】 図1に示す複写機の電装制御部の全体を示す
ブロック図である。
【図5】 図3に示すスキャナ制御回路を中心とするイ
メージスキャナ部のブロック図である。
【図6】 図3および図4に示すスキャナ制御回路およ
び画像制御回路を中心とする信号処理回路部のブロック
図である。
【図7】 図6に示すイメージスキャナ部のブロック図
と別の、イメージスキャナ部のブロック図である。
【図8】 図6に示す秘密保持ナンバ付加回路206の
構成概略を示すブロック図である。
【図9】 16×16(ドット)の文字データ構成の一
例を示すデータマップである。
【図10】 秘密保持ナンバ付加回路206における各
信号のタイムチャートである。
【図11】 図8に示す濃度付け(多値化)回路308
の回路図である。
【図12】 図8に示す画像合成回路309の回路図で
ある。
【図13】 図8に示す秘密保持ナンバ付加回路206
と別の、秘密保持ナンバ付加回路の構成概略を示すブロ
ック図である。
【図14】 本発明の合成画像の一例を示す平面図であ
る。
【図15】 本発明の合成画像の一例を示す平面図であ
る。
【図16】 図1に示す複写機本体Aに備わる操作ボー
ド150の一部を示す平面図である。
【図17】 CPU((a),(b))の制御フローチャー
トである。
【図18】 図18は操作ボード上でキー153aを押
下した場合に設定されるキャラクタのアミ点の例を示す
平面図である。
【図19】 図19は操作ボード上でキー153bを押
下した場合に設定されるキャラクタのアミ点の例を示す
平面図である。
【図20】 図20は操作ボード上でキー153cを押
下した場合に設定されるキャラクタのアミ点の例を示す
平面図である。
【符号の説明】
A:複写機本体(画像形成手段) B:自動原稿送り装
置 C:ソータ D:両面反転ユニッ
ト 8:CCDイメージセンサ (a):メインCPU (b):シーケンスCPU((a),(b):キャラクタデー
タ変更手段) 150:操作ボード 151:秘密ナンバ
キー 152:試し刷りキー 153a,153b,153c:ドット構成設定入力キ
ー 201:増幅器 202:A/D変換
回路 203:補正回路 204:変倍回路 205:画質回路 206:秘密保持ナ
ンバ付加回路 207:編集・加工回路 208:インターフ
ェイス回路 301:X方向カウンタ 302:Y方向カウ
ンタ 303,304:キャラクタコードレジスタ 305,306b,306c:セレクタ 306:キャラクタジェネレータROM 306a:キャラクタジェネレータRAM 307:P/S変換器 308:濃度付け回
路 308a:濃度設定レジスタ 308b:有効レジ
スタ 309:画像合成回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393 G06T 3/00 300

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を主走査方向および副走査方向に走査
    して読取り画素毎の画像データを出力する画像読取り手
    段; 数字または文字画像1画素当たり1ビットのキャラク
    タデータを発生する手段;該キャラクタデータの1ビットと、設定値を表す複数ビ
    ットの濃度データの各ビットとの論理積である、複数ビ
    ットの濃度データを発生する濃度付け 手段;前記 キャラクタデータ発生手段と濃度付け手段が発生す
    るデータの、ビットごとの論理和である合成画像データ
    を発生する合成手段;前記成画像データに対応して画像を形成する画像形成
    手段;および、 同一原稿に対する連続画像形成時において、画像形成毎
    にキャラクタデータ発生手段が発生するキャラクタデ
    タのキャラクタを変更するキャラクタ変更手段; を備える画像形成装置。
  2. 【請求項2】原稿を主走査方向および副走査方向に走査
    して読取り画素毎の画像データを出力する画像読取り手
    段; 数字または文字画像の1画素当たり1ビットのキャラク
    タデータを発生する手段; 該キャラクタデータを、原稿のもつ濃度情報より所定濃
    度だけ薄いドット構成のキャラクタ画像を表すための複
    数ビットの濃度データに変換する濃度付け手段; 前記キャラクタデータ発生手段と濃度付け手段が発生す
    るデータが表す画像を合成した画像を表す合成画像デー
    タを発生する合成手段; 前記合成画像データに対応して画像を形成する画像形成
    手段;および、 同一原稿に対する連続画像形成時において、画像形成毎
    にキャラクタデータ発 生手段が発生するキャラクタデー
    タのキャラクタを変更するキャラクタ変更手段; を備える画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記複数ビットの濃度データを保持しそれ
    を前記濃度付け手段に与える濃度設定レジスタ;を更に
    備える、請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
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