JPH04135073U - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH04135073U
JPH04135073U JP5044291U JP5044291U JPH04135073U JP H04135073 U JPH04135073 U JP H04135073U JP 5044291 U JP5044291 U JP 5044291U JP 5044291 U JP5044291 U JP 5044291U JP H04135073 U JPH04135073 U JP H04135073U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブック原稿から同じ配列の複写画像を得るこ
とを可能とする画像形成装置において、操作性と経済性
及び処理速度を向上させる。 【構成】 原稿を露光走査して得た画像データを格納す
るメモリユニット1303と、記録紙の一面に対する画
像形成処理終了後、該記録紙を反転させて再給紙する両
面反転装置304とを備え、ブック原稿の第1領域にお
ける画像データの一部をメモリユニット1303に格納
し、ブック原稿の第2領域における画像データを記録紙
の一面に画像形成した後、該記録紙を両面反転装置30
4に搬送して待機状態とし、ブック原稿の第3領域にお
ける画像データの一部とメモリユニット1303に格納
されている第1領域における画像データを合成して両面
反転装置304から搬送されてくる記録紙の他面に画像
形成するように制御する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原稿を露光走査して出力される画像データを格納する記憶手段と、 画像形成処理後の記録紙を反転させて再給紙する両面複写手段とを備えた画像形 成装置に関し、ブック原稿の表裏関係が得られる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複写機における一般的なブック原稿の両面複写処理は、ページ連写モー ドと両面複写モードにより実行されていた。例えば、ページ連写モードを指定す ると、ブック原稿の見開き2ページ分を1回の複写スタートスイッチON操作に より、2枚(2ページ分)の複写画像を得ることができる。また、上記複写処理 を両面モードと組み合わせることにより、ブック原稿の見開き2ページ分を1枚 の記録紙の表裏に複写処理することが可能となる。更に、例えば、ブック原稿の 見開きの左側のページに図等が有り、右側のページに説明文がある場合において 、ブック原稿の表裏関係を保持した状態を確保する複写方式には以下のものがあ る。
【0003】 第1に両面モードで先ずブック原稿の奇数ページのみを次々に記録紙の表側に 複写処理し両面用トレイ上に一旦積載する。その後、偶数ページのみを両面用ト レイから再給紙された記録紙の裏側に次々に複写処理する方式(第1の方式)、 第2に記録紙1枚毎に先ず奇数ページを記録紙の表側に複写処理し、両面用トレ イを経由させて再給紙し偶数ページを記録紙の裏側に複写処理する方式(第2の 方式)、第3に通常の複写モードで次々に複写処理した後、紙折りを行う方法( 第3の方式)がある。
【0004】 また、本考案に関連する従来技術には以下のものがある。特公平2−2346 号公報に開示されている「画像編集装置」は、読取手段から出力された本の見開 いた2ページ分の画像信号をそのまま用いて画像を記録材上に記録するのではな く、読取手段から出力された画像信号を複数ページ分記憶する第1記憶手段から 本の表裏の各ページにおける画像に対応する2ページ分の画像信号を読み出して 第2記憶手段に記憶し、第2記憶手段から読み出された本の表裏における各ペー ジの画像に対応する2ページ分の画像信号に基づいて画像を同一記録材の同一面 上に記録するので同一記録材の同一面上には、本の見開いた2ページ分の画像で はなく本の表裏の各ページの画像が記録されることになり、画像記録のなされた 記録材を半分に折って製本することにより、読み取った本と同じ配列の複写画像 が再生されるように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示されるようなブック原稿に対する複写処理にあっては 、以下に示すような問題点があった。上記第1の方式にあっては、例えば10ペ ージ分の見開き原稿の複写画像を得るために10回のページめくり、10回の原 稿セット、10回の複写スタートスイッチON操作が必要となり、また、上記第 2の方式にあっては、原稿のページめくりは5回でよいが10回の原稿セットと 10回の複写スタートスイッチON操作が必要となり、第1の方式及び第2の方 式は、いずれにおいてもその操作が煩雑となるという問題点があった。更に、上 記第3の方式にあっては、ページめくり、原稿セット、複写スタートスイッチO N操作とも各々5回でよいが、記録紙の裏が白紙となり記録紙を多く必要とする ため経済性において問題があった。
【0006】 また、特公平2−2346号公報に開示されている「画像編集装置」は、ブッ ク原稿と同じ配列の複写画像を得ることが可能であるが、画像メモリを少なくと も2ページ分必要とし、且つ、2ページ分のデータを格納してから読み出して複 写処理を実行するため、比較的処理速度が遅くなるという問題点があった。
【0007】 本考案は上記に鑑みてなされたものであって、ブック原稿から同じ配列の複写 画像を得ることを可能とする画像形成装置において、操作性と経済性及び処理速 度を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、原稿を露光走査して得た画像データ を格納する記憶手段と、記録紙の一面に対する画像形成処理終了後、該記録紙を 反転させて再給紙する両面複写手段と、ブック原稿の表裏関係を保持した状態に て画像形成処理を実行する制御手段とを有する画像形成装置を提供するものであ る。
【0009】 また、原稿を露光走査して得た画像データを格納する記憶手段と、記録紙の一 面に対する画像形成処理終了後、該記録紙を反転させて再給紙する両面複写手段 と、ブック原稿の第1領域における画像データの一部を前記記憶手段に格納し、 ブック原稿の第2領域における画像データを記録紙の一面に画像形成した後、該 記録紙を前記両面複写手段に搬送して待機状態とし、ブック原稿の第3領域にお ける画像データの一部と前記記憶手段に格納されている第1領域における画像デ ータを合成して前記両面複写手段から搬送されてくる記録紙の他面に画像形成す るように制御する制御手段とを有する画像形成装置を提供するものである。
【0010】 また、前記記憶手段が、イメージデータと圧縮データであるコードデータを処 理する入力データ幅変換手段と、パックされたデータ数を格納するメモリブロッ クと、イメージデータと圧縮データであるコードデータを処理する出力データ幅 変換手段と、前記入力データ幅変換手段によりパックされたデータ数とメモリデ ータ幅に対応して前記メモリブロックの所定アドレスにデータの書込/読取動作 を実行する第1のダイレクトメモリコントローラと、前記出力データ幅変換手段 によりパックされたデータ数とメモリデータ幅に対応して前記メモリブロックの 所定アドレスにデータの書込/読取動作を実行する第2のダイレクトメモリコン トローラとから構成されていることが望ましい。
【0011】
【作用】
本考案による画像形成装置は、ブック原稿の第1領域における画像データの一 部を記憶手段に格納し、ブック原稿の第2領域における画像データを記録紙の一 面に画像形成した後、該記録紙を前記両面複写手段に搬送して待機状態とし、ブ ック原稿の第3領域における画像データの一部と前記記憶手段に格納されている 第1領域における画像データを合成して前記両面複写手段から搬送されてくる記 録紙の他面に画像形成する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1は、本考案によ るブック原稿に対する複写処理動作を示した説明図である。図において、左側は 原稿を示し、右側は原稿に対して複写処理により得られる画像の位置関係を示す ものである。(a)においてAは原稿の1ページ目を示し、先ずこの1ページ目 Aを露光走査して該画像データをメモリユニット1303(図15参照)に格納 する。次に(b)に示す2ページ目Bと3ページ目Cを露光走査し、該画像デー タを記録紙の一面に画像形成を行い該記録紙は画像形成処理終了後、両面反転装 置304(図3参照)に送くられ待機状態となる。
【0013】 更に、(c)に示す4ページ目Dと5ページ目Eを露光走査する。このときメ モリユニット1303に格納してある1ページ目Aの画像データを出力し、ピク セルプロセスユニット1601(図17参照)により4ページ目Dと1ページ目 Aを画像合成して、上記両面反転装置304から送られてきた記録紙の他面に画 像形成処理した後排紙される。
【0014】 また、5ページ目Eの画像データは1ページ目と同じようにメモリユニット1 303に格納される。その後、(d)の6ページ目Fと7ページ目Gが露光走査 され、前記(b)と同様に搬送されてきた記録紙の一面に画像形成されて両面反 転装置304に送られ待機状態となる。以下同様の動作を繰り返すことによりブ ック原稿の表裏関係を保持した状態での複写処理が実行される。その結果、得ら れた記録紙を図2に示すような順序で2つ折りして、製本することによりブック 原稿と同じ配列の複製本が得られる。
【0015】 図3は、本考案によるデジタル複写機の構成を示す説明図である。図示の如く 、本デジタル複写機は、301の複写機本体と、302の自動原稿搬送装置(A DF)と、303のソータと、304の両面反転装置(DPX)とから構成され ている。
【0016】 図3において、上記ユニットの細部構成について以下に説明する。複写機本体 301は、スキャナ部305、光書込部306、感光体及びその周辺の作像部3 07、現像部308及び給紙部309等からなる。
【0017】 先ず、スキャナ部305の構成について説明する。310は原稿(図示せず) を載置する透明ガラスからなるコンタクトガラス、311はコンタクトガラス3 10上の原稿を照明する蛍光灯やハロゲンランプ等を用いた露光ランプ、312 は露光ランプ311の光を原稿側に反射させる反射板、313は原稿の反射光を 屈折して第2反射ミラー314に導く第1反射ミラー、314は第1反射ミラー 313からの反射光を次の第3反射ミラー315に導く第2反射ミラー、315 は第2反射ミラー314からの反射光を受けて色フィルタ316に導く第3ミラ ー、316は必要色の光を透過する色フィルタ、317は反射光を次のCCD撮 像素子318に結像するための結像レンズ、318は原稿の反射光を光電変換し て電気信号化するCCD撮像素子、319は画像信号に対して所定の画像処理( シェーディング補正、MTF補正、2値化処理、多値化処理、階調性処理、変倍 処理、画像編集処理等)を行う画像処理基板である。
【0018】 また、上記において、露光ランプ311、反射板312及び第1反射ミラー3 13は一体構成され、一定の速度で移動する第1スキャナであり、第2反射ミラ ー314及び第3反射ミラー315は第2スキャナと呼ばれ、第1スキャナの1 /2の速度で第1スキャナに追従して移動するように構成されている。
【0019】 以上のように構成されたスキャナ部305は、第1スキャナ及び第2スキャナ によりコンタクトガラス310上にセットされる原稿を光学的に走査し、その反 射光を第1反射ミラー312〜第3反射ミラー315により、色フィルタ316 に透過させ結像レンズ317でCCD撮像素子318に結像する。CCD撮像素 子318に結像した反射光はアナログ値の電気信号に変換され、更にA/D変換 器(図示せず)によりデジタル画像信号に変換される。次に、画像処理基板31 9により一連の画像処理が実行された後、デジタル画像信号が出力される。
【0020】 次に、図3、図4及び図5に示す光書込部306の構成について説明する。図 4は光書込部306を平面的に示したものであり、図5は光書込部306を側面 的に示したものである。図3において、320は正多面体の側面にミラーが設け られており、高速回転してレーザビームを走査するポリゴンミラー、321はポ リゴンミラー320を高速回転するための駆動源となるポリゴンモータ、322 は等角度ピッチで偏光されるレーザビームを感光体ドラム307面に対し等直線 ピッチで直線走査するように変換補正するfθレンズ、323はfθレンズ32 2を経たレーザビームを感光体ドラム307に導く反射ミラー、324は光書込 部306内への異物の進入を防止するための防塵ガラスである。
【0021】 また、図4において、401は発光波長約780nmのレーザビームを発振す る半導体レーザ、402は半導体レーザ401から発振されるレーザビームを平 行光束にするコリーメートレンズ、403はレーザビームを所定の大きさにビー ム整形するアパーチャ、404はアパーチャ403を通ったレーザビームの副走 査方向の圧縮を行う第1シリンダレンズ、405はfθレンズ322を通った画 像領域外のレーザビームを受けて同期検知入光部406に導く同期検知ミラー、 406は同期検知ミラー405により導かれたレーザービームを入光させて同期 検知器(図示せず)に導く同期検知入光部である。
【0022】 以上のように構成された光書込部306の動作について説明する。半導体レー ザ401は、前記画像処理基板319により画像処理されて出力される画像信号 に応じ変調してレーザビームを発振する。この或る角度を持ったレーザビームは コリーメートレンズ402により平行光束となり、さらに、アパーチャ403に よりビーム整形され、第1シリンダレンズ404で副走査方向に圧縮されてポリ ゴンミラー320に照射される。
【0023】 その後、既にポリゴンモータ321によって所定速度で回転しているポリゴン ミラー320に照射されたレーザビームは、図4に示す如く等角走査され、fθ レンズ322により感光体ドラム307上で等直線ピッチとなるように補正され た後、反射ミラー323によって感光体ドラム307に露光照射する。また、こ のとき同期検知ミラー405により画像領域外のレーザビームを受け、同期検知 入光部406に導いて主走査方向の書込開始位置を検出し、この同期検知に基づ いて主走査方向の書き込みが行われる。
【0024】 次に、図3の感光体ドラム307を中心として静電潜像を形成するための各構 成について説明する。感光体ドラム307は、その表面には感光体層が形成され ており、例えば、半導体レーザ401の発光波長780nmに対応する感度特性 を有する感光層の有機感光体(OPC)、α−Si、Se−Te等のうち、本実 施例では有機感光体(OPC)を採用している。また、本実施例の作像プロセス は画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセスを採用している。図3にお いて、325は感光体ドラム307面を均一にコロナ放電し、(−)極の帯電処 理を行う帯電チャージャであり、感光体ドラム307側にグリッドを有するスコ ロトロン方式を採用している。
【0025】 上記のような構成において、感光体ドラム307面は帯電チャージャ325に より帯電処理された後、光書込部306によりレーザビームが感光体ドラム30 7面に照射されることにより、その照射部分の電位が低下する。これにより感光 体ドラム307表面の地肌部電位が−750〜−800V、画像部電位が−50 0V程度の値となり、感光体ドラム307の表面に画像情報に対応した静電潜像 が形成される。
【0026】 次に、現像部308の構成について説明する。本実施例では、326の黒トナ ー用の第1現像器と、327のカラートナー用の第2現像器から現像部308が 構成されている。328は黒トナーを収容して補給する黒トナーカートリッジ、 329はカラートナーを収容して補給するカラートナーカートリッジである。
【0027】 上記のように構成された現像部308は、前記感光体ドラム307面に形成さ れた静電潜像に対し、第1現像器326の現像ローラ及び第2現像器327の現 像ローラに−500〜−600Vのバイアス電圧を印加して(−)帯電したトナ ーを感光体ドラム307面の静電潜像に付着させて顕像化する。また、カラーコ ピーの場合、1色の現像中には他色の現像器の現像ローラの主極位置を変える等 の設定を行って選択的に現像を行う。これによりスキャナ部305における色フ ィルタ316の切替えによる原稿の色情報を読み取り、紙搬送による多重転写、 両面複写機能との組み合わせによって多機能なカラーコピー、カラー画像編集が 可能となる。また、3色以上の現像は、感光体ドラム307の周囲に3つ以上の 現像器を並べる方式或いは3つ以上の現像器を回転させて切り替えるレボルバー 方式等により可能となる。
【0028】 図3において、330は搬送されてきた記録紙に対し、感光体ドラム307上 の顕像を転写処理する転写チャージャ、331は転写チャージャ330と一体構 成され、感光体ドラム307に密着した記録紙の分離処理を交流除電により行う 分離チャージャである。332は感光体ドラム307面上の転写処理後の残留ト ナーを除去するクリーニングブレード、333はクリーニングブレード332に より除去した廃トナーを回収して収容する回収タンク、334は感光体ドラム3 07の残留電荷を光照射により除去する除電ランプ、335は感光体ドラム30 7に微小な力で接触して記録紙の分離を補助する分離爪である。
【0029】 また、336は発光素子と受光素子からなるフォトセンサを用いた濃度センサ であり、感光体ドラム307上に光書込部306により所定の潜像パターンを形 成し、この潜像パターンを現像して、フォトセンサで反射濃度を読み取るもので ある。これは現像処理後におけるパターン部の反射率とパターン部以外の感光体 ドラム307の反射率の比から画像の濃淡を判断し、薄い場合にトナー補給信号 を出力する。また、補給後において一定時間内に所定濃度に達しないときにトナ ーエンドと判断して、その旨の検知信号を出力する。
【0030】 更に、図3における給紙部309について説明する。337a、337b、3 37cは記録紙をサイズ毎に収容してセットする給紙カセット、338a、33 8b、338cは記録紙を1枚毎給送する給紙ローラ、339は給紙された記録 紙を所定のタイミングにて転写部へ搬送するレジストローラ、340は転写・分 離後の記録紙を搬送する搬送ベルト、341は加熱ヒータを内蔵して所定の温度 に加熱される定着ローラ、342は定着ローラ341に対向して所定の圧力とな るように付勢して配設された加圧ローラである。
【0031】 以上のように構成された感光体ドラム307周囲の作像部及び給紙部309の 動作について説明する。複写機本体301には給紙カセット337a、337b 、337cが着脱自在に装填される。給紙ローラ338a、338b、338c により給送された記録紙は、レジストローラ339により所定のタイミングにて 感光体ドラム307へ搬送される。
【0032】 感光体ドラム307は時計方向に回転駆動されており、その際、感光体ドラム 307上に形成されたトナー像は転写チャージャ330により、感光体ドラム3 07へ搬送されてきた記録紙上に転写され(転写処理)、感光体ドラム307に 密着した記録紙は分離チャージャ331により静電的に分離される。その後、記 録紙は搬送ベルト340によって定着ローラ341と加圧ローラ342のニップ に搬送されることにより記録紙上の未定着トナーが定着される(定着処理)。一 方、転写処理後の感光体ドラム307はクリーニングブレード332によって残 留トナーが除去され、また除電ランプ334によって残留電荷が除電されて、次 の複写処理に備えて待機状態となる。
【0033】 図3において、343は定着処理後の記録紙の搬送方向を切り替える切替爪、 344は両面反転装置(DPX)304へ記録紙を進入させるための切替爪、3 45は再給紙部346側へ記録紙を進入させるための切替爪、346は記録され た記録紙を再度給紙するための再給紙部、347は記録紙を反転させるトレイ、 348は記録紙をトレイ347に搬送した後、逆回転して記録紙の後端から再給 紙させるための搬送ローラである。
【0034】 上記の構成において、両面コピーを行う場合について説明する。切替爪343 により下方に導かれた記録紙は、さらに切替爪344で下方に導かれ、次の切替 爪345で搬送ローラ348に送られる。搬送ローラ348は記録紙をトレイ3 47上に搬送し、記録紙の後端部に達するタイミングで記録紙を逆方向に再度送 り、切替爪345の切り換えにより再給紙部346へ送る。その後、レジストロ ーラ339に給送される。
【0035】 次に、図3に示した原稿自動搬送装置(ADF)302の構成について説明す る。図において、349は複写対象である複数枚の原稿セットが可能な原稿給紙 台、350は原稿サイズに合わせ、その側端を揃えてガイドするサイドガイド、 351は原稿台349にセットされた原稿を1枚づつ送り出す給紙ローラ、35 2は給紙ローラ351によって送られた原稿をコンタクトガラス310の所定位 置に搬送する搬送ベルト、353は複写処理終了後の原稿が排出される排紙トレ イである。
【0036】 以上のように構成された原稿自動搬送装置(ADF)302の動作について説 明する。原稿給紙台349上にセットされた複数枚の原稿は、サイドガイド35 0によって原稿の幅方向が揃えられる。セットされた原稿は給紙コロ351の回 転により1枚づつ給紙され、搬送ベルト352の回転によりコンタクトガラス3 10上の所定位置まで搬送されて停止する。その後、前述したように露光動作が 行われ画像形成が実行される。こうして所定枚数の複写処理が終了すると、コン タトガラス310上の原稿は搬送ベルト352の回転により排紙トレイ353へ 排出される。尚、サイドガイド350のセット位置及び原稿の送り時間をカウン トすることにより原稿のサイズを検出している。このように原稿自動搬送装置( ADF)302は、原稿を1枚づつコンタクトガラス310上へ複写サイクル毎 に順次搬送させて、複写処理動作を自動的に行うものである。
【0037】 次に、図3に示すソータ303の構成について説明する。図において、354 a〜354xは複写処理後の記録紙がページ順、ページ毎或いは予め設定された 位置に排紙されるビン、355は複数の搬送ローラを回転駆動する駆動モータで ある。
【0038】 以上のように構成されたソータ303は、複写機本体301から排紙された記 録紙を、例えばページ順(ソート)、ページ毎(スタック)或いは予め設定され たビン354a〜354xの選択した位置に排紙する(メールボックス)方式に 応じて選択的に記録紙をビン354a〜354xに排紙する装置である。駆動モ ータ355により回転する複数の搬送ローラにより送られる記録紙が、各ビン3 54の入口付近にある爪の切り換えにより、選択されたビン354へ導かれる。
【0039】 次に、図3に示す両面反転装置304の構成について説明する。図において、 356は複写機本体301から送られる記録紙を集積する搬送ローラ、357は 搬送ローラ356から送られる記録紙を集積するトレイ、358は記録紙を整列 させるための揃えガイド、359は記録紙を整列させて搬送する搬送ローラ、3 60は記録紙を再給紙するための再給紙ローラである。
【0040】 以上のように構成された両面反転装置304の動作について説明する。複数枚 まとめて両面コピーを行うとき、切替爪343の切り換えにより記録紙は両面反 転装置304へ送られる。送られた記録紙は搬送ローラ356によりトレイ35 7上に集積される。その際搬送ローラ359及び揃えガイド358により記録紙 の縦及び横方向の側面が揃えられる。トレー357上に集積された記録紙は、再 給紙ローラ360により再給紙部346へ送られ、前述の如くレジストローラ3 39に送り込まれて記録紙の裏面にトナー像が転写される。このように複写機本 体301の再給紙部346では両面コピーは1枚毎しかできないが、この両面反 転装置304を装着することによって、まとめて複数枚の両面コピーが可能とな る。
【0041】 また、図3において示す361は複写機本体301の各ローラ等を回転駆動す るメインモータであり、362は複写機本体301の機内温度の上昇をある値以 下に維持するためのファンモータである。
【0042】 図6及び図7は、本考案によるデジタル複写機の電装制御部を示す回路図であ る。図において、601はシーケンス関係の制御を行うCPU(a)、602は オペレーション関係の制御を行うCPU(b)であり、CPU(a)601とC PU(b)602とはシリアルインターフェイス(RS232C)によって接続 されている。
【0043】 また、603は給紙部309における記録紙のサイズを検出する紙サイズセン サ、604はレジストセンサ、排紙センサ等のセンサ類、605は各条件設定( 例えば、レジストローラ339での記録紙のループ量や記録紙先端の余白量等) のために設けられたディップスイッチ、606は帯電チャージャ325、転写チ ャージャ330、分離チャージャ331、現像バイアス電極(図示せず)に高圧 電力を印加する高圧電源、607はパワーリレーを駆動制御するリレードライバ 、608はトナー補給ソレノイド、給紙クラッチ等のソレノイド、クラッチ類を 駆動制御するソレノイドドライバ、609はメインモータ361やファンモータ 362等のモータを駆動制御するモータドライバである。
【0044】 また、610は定着ローラ341の定着温度、濃度センサ336のフォトセン サ入力、半導体レーザ401のモニタ入力、半導体レーザ401の基準電圧が入 力されるアナログ入力部、611はオペレータ毎の使用管理用等のキーカードの 読み取りを行うキーカードユニット、612は各制御条件等のプログラムを格納 したROM、613はCPU(a)601用のアドレスデコーダ、614は各セ ンサ類(603〜605)に接続するRAM、I/Oポート、タイマ、615は 両面反転装置304、高圧電源606用のI/Oポート、616はリレードライ バ607、ソレノイドドライバ608、モータドライバ609用のI/Oポート 、617はソータ303とシリアルインターフェースで接続されるUSARP、 618はアナログデータをデジタルデータに変換して光書込部306に出力する A/Dコンバータ、619a〜619cは設定した各時間幅に基づいて処理を実 行するためのタイマカウンタ、620はアドレスラッチである。
【0045】 また、621はCPU(b)602からのセレクト信号により画像処理基板3 19、スキャナ制御回路623、アプリケーション回路624の3方向の画像デ ータ(DATA0〜DATA7)と同期信号を出力するゲートアレイ、622は CPU(b)602用のアドレスデコーダ、623はスキャナ制御回路、624 は外部機器(ファクシミリ装置、プリンタ等)とCPU(b)602のインター フェースであり、予め設定されている情報に基づいて信号を出力するアプリケー ション回路である。
【0046】 また、625は複写モード等の入力操作を行うキー入力部と複写機の状態表示 を行う表示部からなる操作部、626は画像編集の処理を行うエディタ、627 は日付と時間を記憶してCPU(b)602に随時出力するカレンダーIC、6 28はCPU(b)602用のプログラムを格納するROM、629はCPU( b)602用のRAM、630は操作部625とシリアルインターフェースで接 続するUSARP、631はスキャナ制御回路623とシリアルインターフェー スで接続するUSARP、632はアプリケーション回路624とシリアルイン ターフェースで接続するUSARP、633はエディタ626とシリアルインタ ーフェースで接続するUSARP、634はカレンダーIC627用のアドレス ラッチである。
【0047】 以上のように構成されたデジタル複写機の電装制御部における動作を説明する 。シーケンス関係の制御はCPU(a)601によって行われ、紙搬送、作像条 件等の制御が行われる。例えば、給紙カセット337にセットされた記録紙のサ イズ及び送り方向は紙サイズセンサ603で検出され、この検出信号に基づき紙 搬送、画像制御等を行う。また、この他にレジストセンサや排紙センサ等のセン サ類604の各信号及びディップスイッチ605の設定条件をCPU(a)60 1に入力し、ジャム検出や紙間隔等の制御及び作像制御が行われる。
【0048】 また、両面反転装置304は記録紙の幅を揃えるためのモータ、給紙クラッチ 、搬送経路を切り換えるソレノイド、先端に記録紙を寄せるコロを上下動させる ソレノイド、紙有無センサ、紙幅を揃えるためのサイドフェンスのホームポジシ ョンセンサ、記録紙の搬送に関するセンサによる入出力を行う。高圧電源606 は帯電チャージャ325、転写チャージャ330、分離チャージャ331、現像 バイアス電極(図示せず)に各々所定値の高圧電力を所定のタイミングで印加す る。リレードライバ607、ソレノイドドライバ608、モータドライバ609 等のドライバ類は、各々接続される給紙クラッチ、レジストクラッチ、駆動モー タ等をCPU(a)601の制御信号に基づいてオン・オフ制御する。
【0049】 ソータ303はシリアルインターフェースで接続されており、CPU(a)6 01の制御信号により所定のタイミングで記録紙を搬送し各ビン354に排出す る。アナログ入力部610には定着ローラ341の定着温度、濃度センサ336 のフォトセンサ入力、半導体レーザ401のモニタ入力、半導体レーザ401の 基準電圧が入力される。この定着温度は、定着ローラ341の表面に当接または 近接して配設したサーミスタ(図示せず)からの入力により定着ローラ341の 温度が一定範囲になるように、定着ローラ341内のヒータをオン・オフ制御す る。濃度センサ336のフォトセンサ入力は所定のタイミングで形成したフォト センサパターンをフォトトランジスタにより入力し、パターン濃度を検知してト ナー補給クラッチをオン・オフ制御することによりトナー濃度制御を行っている 。
【0050】 また、半導体レーザ401からのレーザビームの出力値を一定にするための調 整機構としてA/Dコンバータ618とCPU(a)601のアナログ入力が使 用されている。これは予め設定された半導体レーザ401の基準電圧(例えば、 出力値を3mWとなるように設定する)に、半導体レーザ401の発振時におけ るモニタ電圧が一致するように制御する。
【0051】 画像処理基板319は画像データのマスキング・トリミング、イレース、濃度 センサ336のフォトセンサパターン等のタイミング信号を発生させ、半導体レ ーザ401にビデオ信号を出力する。ゲートアレイ621はスキャナ部305か ら2ビット・パラレルで連送される画像データを光書込部306からの同期信号 PMSYNCに同期させ、更に画像書出位置信号RGATEに同期した1ビット ・シリアル信号に変換して画像処理基板319に出力する。
【0052】 次に、オペレーション関係の制御について以下に説明する。CPU(b)60 2(メインCPU)は複数のシリアルポートとカレンダーIC627を制御する 。この複数のシリアルポートにはシーケンス制御のCPU(a)601が接続さ れている他に、操作部625、スキャナ制御回路623、アプリケーション回路 624、エディタ626等が接続されている。
【0053】 操作部625では、オペレータによるキー入力情報をCPU(b)602にシ リアル送信し、CPU(b)602からのシリアル受信により表示部を点灯する 。スキャナ制御回路623ではスキャナサーボモータの駆動制御、画像処理及び 画像読取に関する情報のCPU(b)602に対するシリアル送信処理と、AD F302とCPU(b)602のインターフェース処理を行う。
【0054】 アプリケーション回路624は外部機器(ファクシミリ装置、プリンタ等)と のインターフェースにより、予め設定されている情報のやりとりを行う。また、 エディタ626は操作部625から入力される画像編集データ(マスキング、ト リミング、イメージシフト等)をCPU(b)602にシリアル送信して、画像 編集の処理内容を入力する。カレンダーIC627は記憶している日付と時間を CPU(b)602により随時読み出され、操作部625の表示部に対する現在 の時刻表示や本複写機のオン時間とオフ時間を設定することよるタイマ制御等が 実行される。
【0055】 図8は、本考案によるデジタル複写機における制御系の全体構成を示すブロッ ク図である。図において、701は本デジタル複写機の全体的な制御を行うメイ ン制御板、702はADF302の制御を行うADF制御板、703はソータ3 03の制御を行うソータ制御板、704は両面反転装置304の制御を行う両面 制御板、705は給紙部309の各種制御を行う給紙制御板、706はアプリケ ーションシステム、707は定着センサ、濃度センサ336、レジストセンサ等 のセンサ類、708はAPLファン、排気ファン等のファン類、709はトータ ルカウンタ、キーカウンタ等のカウンタ類、710は定着ローラ341の表面温 度を検出する定着サーミスタである。
【0056】 また、711は半導体レーザ401を制御するLD制御板、712はPWM制 御板、713はポリゴンモータ321を駆動するドライブ板、714はメインモ ータ361を駆動するドライブ板、715は定着ローラ341の定着ヒータ及び 過温防止の温度ヒューズ、716は定着ヒータ等のAC電源となるACドライブ 板、717はACドライバ716からのACをDCに整流して各DC駆動部品の 駆動源となるDC電源、718は現像部308のトナー補給SOL(ソレノイド )、クリーニングブレード332の感光体ドラム307に対する当接及び離間動 作を行うブレードSOL(ソレノイド)、第1〜3ピックアップSOL(ソレノ イド)、第1、2ロックSOL(ソレノイド)、719はレジストローラ339 に駆動伝達するレジストCL(クラッチ)、上昇中継CL(クラッチ)、第1〜 3給紙CL(クラッチ)、720は給紙部309関係のセンサ類、721は吸気 ファン、722は搬送部340の記録紙を吸着する搬送ファンである。
【0057】 また、723はソータ303の各センサ類、724はソータ303の各ローラ を回転駆動するドライブモータ、725はソータ303の各ビン354に記録紙 の進入切り換えを行うソレノイド類、726は両面反転装置304のソレノイド 類、727は両面反転装置304のクラッチ類、728は両面反転装置304の 紙揃えを行うためのジョガーモータ、729は両面反転装置304の各センサ類 、730はADF302の各センサ類、731はADF302の各ソレノイド類 、732はADF302の各搬送ローラを回転駆動するモータ類、733はAD F302のセット状態を検知するスイッチ及び原稿の紙厚を切り換えるスイッチ 、734はADF302の原稿枚数、ジャム状況等を表示する表示部である。
【0058】 また、735はスキャナ部305を走査駆動するスキャナモータ、736はス キャナモータ735の駆動軸に連結されているロータリーエンコーダ、737は 露光ランプ311を点灯制御するランプ制御回路、738は副走査駆動機構の基 準位置を検知するH・Pセンサ、739はADFSOL(ソレノイド)、740 はAPSSOL(ソレノイド)、741は蛍光灯ヒータ及び温度制御用のサーミ スタである。
【0059】 また、742はシェーディング補正と黒レベル補正と光量補正の機能を有する イメージプリプロセッサ(IPP)、743はMTF補正機能(空間周波高域強 調)、速度変換機能(変倍)、γ変換機能、データ深さ変換機能(8ビット/4 ビット/1ビット変換)を有するイメージプロセスユニット(IPU)、744 はIPU743の出力を取り込むメモリ装置(MEM)、745はメモリ装置7 44に対してデータの入出力を行う外部記憶装置である。
【0060】 図9は、本考案によるデジタル複写機におけるスキャナ部305を示すブロッ ク図である。図において、801はスキャナ制御回路623からの指示に基づい て各信号を出力するタイミング制御回路、802は画像信号の増幅及び光量補正 処理を行う信号処理回路、803はアナログデータをデジタルデータに変換する A/D変換器、804は画像データの歪み補正を行うシェーディング補正回路で ある。
【0061】 以上のように構成されたスキャナ部305の画像読取動作を説明する。スキャ ナ制御回路623はプリンタ制御部(図示せず)からの指示に基づきランプ制御 回路737、タイミング制御回路801、IPU743の電気変倍回路及びスキ ャナモータ735を制御する。ランプ制御回路737はスキャナ制御回路623 からの指示に基づき露光ランプ311のオン・オフ及び光量制御を行う。また、 IPU743の電気変倍回路はスキャナ制御回路623によって設定される主走 査側の倍率データに基づいて電気変倍処理を行う。
【0062】 また、タイミング制御回路801はスキャナ制御回路623からの指示に基づ いて各信号を出力する。即ち、原稿の読み取りがスタートするとCCD撮像素子 318に対し1ライン分のデータをシフトレジスタに転送する転送信号と、シフ トレジスタのデータを1ビットずつ出力するシフトクロックパルスを出力する。 また、像再生系制御ユニット(図示せず)に対し画素同期クロックパルスCLK 、主走査同期パルスLSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力する。
【0063】 この画素同期クロックパルスCLKは、CCD撮像素子318に入力されるシ フトクロックパルスとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスLSYN Cは、光書込部306の同期センサが出力する主走査同期信号PMSYNCとほ ぼ同一の信号であるが、画素同期クロックパルスCLKに対して出力される。主 走査有効期間信号LGATEは、出力データDATA0〜DATA7が有効なデ ータであるとみなされるタイミングでHレベルとなる。この場合、CCD撮像素 子318は、1ライン当たり4800ビットの有効データを出力する。
【0064】 また、スキャナ制御回路623はプリンタ制御部(図示せず)から読取開始指 示を受けると、露光ランプ311を点灯し、スキャナモータ735を駆動開始し 、タイミング制御回路801を制御して、CCD撮像素子318による読取を開 始する。また、副走査有効期間信号FGATEをHレベルにセットする。この副 走査有効期間信号FGATEは、Hレベルにセットされてから副走査方向に最大 読取長さ(この場合、Aサイズの長手方向の寸法)を走査するに要する時間が経 過するとLレベルとなる。
【0065】 また、CCD撮像素子318から出力されるアナログ信号は、イメージプリプ ロセッサ(IPP)741内部の信号処理回路802で増幅処理及び光量補正さ れ、A/D変換器803によってデジタル多値信号に変換される。この変換され た画像信号はシェーディング補正回路804によって歪み補正が施され、次のイ メージプロセスユニット(IPU)743に入力される。
【0066】 図10は、イメージプロセスユニット(IPU)743の詳細を示すブロック 図である。図において、901は画像信号のボケや劣化を補正するMTF補正部 、902は画像信号を指示された倍率に基づいて電気変倍する変倍処理部、90 3は画像信号の入出力特性を作像プロセスの特性に対して最適となるように補正 するγ変換部、904は4bit化回路905、2値化回路906、ディザ回路 907、切替スイッチ908、切替スイッチ909からなるデータ深さ切換機構 部である。
【0067】 以上のように構成されたイメージプロセスユニット(IPU)743のデータ 処理動作について説明する。イメージプリプロセッサ(IPP)741より入力 された画像信号はMTF補正部901で高域強調される。次に、変倍処理部90 2で所定の倍率に電気変倍され、γ変換部903により画像信号の入出力特性を 作像プロセス特性に対して最適化処理される。γ変換部903から出力された画 像信号は、データ深さ切換機構部904に入力され、所定の量子化レベルに変換 される。
【0068】 このデータ深さ切換機構部904は4bit化回路905によって4bitD ATAを出力する。2値化回路906では入力される8bitの多値データを予 め設定された固定閾値によって2値データに変換して1bitDATAを出力す る。ディザ回路907は1bitDATAにより面積階調を形成する。このとき 切替スイッチ909は2値化回路906或いはディザ回路907の出力を選択し て出力する。そして、切替スイッチ908はこれらの3つのデータ(8bitD ATA、4DATA、1bitDATA)のデータ形式の1つを選択してDAT A0〜DATA7を出力する。尚、このイメージプロセスユニット(IPU)7 43の出力データ形式を図11に示す。
【0069】 図12は、本考案によるメモリシステムを示すブロック図である。図において 、1101〜1103は複数個の入力データを選択して切り換えるマルチプレク サMUX1、MUX2、MUX3であり、図中のEXTINは外部からのイメー ジデータ入力信号を示し、EXTOUTは外部への出力信号を示している。
【0070】 以上のように構成されたメモリシステムの動作例を説明する。例えば、スキャ ナ部305の一回の露光走査で複数枚のイメージプロセスユニット(IPU)7 43のパラメータを変えたコピーを出力する場合には、先ず、スキャナ走査時に MUX1をA、MUX2をB、MUX3をAにセットして1枚コピーを出力する 。このときの生データはMUX2を介してメモリ装置(MEM)744に入力さ れる。
【0071】 次に、2枚目以降はMUX1をBにセットして、メモリ装置(MEM)744 からのデータをイメージプロセスユニット(IPU)743に入力し、MUX3 を介してプリンタ(PR)に出力する。このとき1枚コピーを行う毎にイメージ プロセスユニット(IPU)743のパラメータを変更する。また、1bitD ATAのようなコンパクトなデータを保持する場合は、MUX2をAにセットし て、イメージプロセスユニット(IPU)743の出力をメモリ装置(MEM) 744に取り込む。このとき、プリンタ(PR)は2値データ(1bit)モー ドに切り換えて複写処理を実行する。
【0072】 図13は、本考案による画像信号の流れを示す説明図であり、上記の図12で 説明した処理によるデータの流れを示している。このようにイメージプロセスユ ニット(IPU)743により処理されたデータと生データの両方共にメモリ装 置(MEM)744に取り込むことを可能にしている。
【0073】 図14は、上記メモリ装置(MEM)744の内部構成の一例を示すブロック 図である。図において、1301はデータの圧縮処理を行う圧縮器(COMP) 、1302はイメージプロセスユニット(IPU)743と圧縮器(COMP) 1301から入力されるデータを選択して切り換えるマルチプレクサMUX4、 1303は実データの他に圧縮器(COMP)1301で処理された圧縮データ を格納するメモリユニット、1304はデータの伸長処理を行う伸長器(EXP )、1305はメモリユニット1303と伸長器(EXP)1304から入力さ れるデータを選択して切り換えるマルチプレクサMUX5、1306は圧縮器( COMP)と伸長器(EXP)1304のエラー信号を監視するエラー検出器で ある。
【0074】 以上のように構成されたメモリ装置(MEM)744は、圧縮器(COMP) 1301をメモリユニット1303の前に配置し、伸長器(EXP)1304を メモリユニット1303の後に配置させ、更に、マルチプレクサMUX4及びマ ルチプレクサMUX5を各々メモリユニット1303に接続して設けることによ り、実データと圧縮データの格納が選択的に可能となる。即ち、実データをメモ リユニット1303に格納する場合は、マルチプレクサMUX4とマルチプレク サMUX5を各々Aにセットする。また、圧縮器(COMP)1301で処理さ れたデータをメモリユニット1303に格納する場合は、マルチプレクサMUX 4とマルチプレクサMUX5を各々Bにセットする。尚、上記の構成において、 圧縮器(COMP)1301はスキャナ部305のスキャン速度に合わせたメモ リ処理を行い、伸長器(EXP)1304はプリンタ(PR)の速度に合わせて 処理を実行する。
【0075】 図15は、上記のメモリユニット1303の内部構成の一例を示すブロック図 である。図において、1401はイメージデータと圧縮データであるコードデー タを処理する入力データ幅変換器、1402はパックされたデータ数を格納する メモリブロック、1403はイメージデータと圧縮データであるコードデータを 処理する出力データ幅変換器、1404は入力データ幅変換器1401によりパ ックされたデータ数とメモリデータ幅に対応してメモリブロック1402の所定 アドレスにデータの書込・読取動作を行うダイレクトメモリコントローラ(DM C1)、1405は出力データ幅変換器1403によりパックされたデータ数と メモリデータ幅に対応してメモリブロック1402の所定アドレスにデータの書 込・読取動作を行うダイレクトメモリコントローラ(DMC2)である。
【0076】 以上のように構成されたメモリユニット1303は、メモリブロック1402 の入力側と出力側に各々入力データ幅変換器1401、出力データ幅変換器14 03を配設し、3つのイメージデータタイプ(図15参照)と圧縮器(COMP )1301からの圧縮データであるコードデータを処理する。ダイレクトメモリ コントローラ(DMC1)1404及びダイレクトメモリコントローラ(DMC 2)1405は、入力データ幅変換器1401及び出力データ変換器1403に よりパックされたデータ数とメモリデータ幅に応じてメモリブロック1402の 所定アドレスにデータの書込・読取の処理を行う。
【0077】 図16は、上記図15で処理されるイメージデータの形式を示す説明図である 。(a)タイプ1は1bitデータ、(b)タイプ2は4bitデータ、(c) タイプ3は8bitデータを各々示している。通常におけるスキャナからのイメ ージデータの速度、或いはプリンタへのイメージデータの速度は、1ピクセルの 周期が装置において固定されているため8bitデータ、4bitデータ、1b itデータに関わらず一定である。
【0078】 本考案においては、8本のデータラインのMBS(Most Siginif icant Bit:データの最上位にあるビット)側から1bitデータ、4 bitデータ、8bitデータとMBS詰めで定義してしている。このデータを メモリブロック1402のデータ幅(16bit)にパック、アンパックするブ ロックが入力データ幅変換器1401と出力データ幅変換器1403であり、パ ック処理することによりデータの深さに対応してメモリが使用できるのでメモリ 装置(MEM)744の有効利用が可能となる。
【0079】 図17は、メモリユニット1303にピクセルプロセスユニット(PPU)を 接続した構成例を示すブロック図である。図において、1601はイメージデー タ間の論理演算(例えば、AND、OR、EOR、NOT)を実行するピクセル プロセスユニット(PPU)、1602はイメージプロセスユニット(IPU) 743とピクセルプロセスユニット(PPU)1601から入力されるデータを 選択して切り換えるマルチプレクサMUX6、1603はピクセルプロセスユニ ット(PPU)1601とメモリユニット103から入力されるデータを選択し て切り換えるマルチプレクサMUX7である。
【0080】 以上のように図14で示すメモリ装置744の内部構成に対して、圧縮器(C OMP)1301と伸長器(EXP)1304の代わりにピクセルプロセスユニ ット(PPU)1601をメモリユニット1303の外に配設する構成とした。 このような構成において、ピクセルプロセスユニット(PPU)1601により メモリ出力データと入力データを論理演算してプリンタ(PR)に出力する。ま た、メモリ出力と入力データ(例えば、スキャナ部305からのデータ)を論理 演算し、再度メモリユニット1303に格納するすることができる。また、出力 先のプリンタ(PR)とメモリユニット1303の切り換えはマルチプレクサM UX6及びマルチプレクサMUX7により行う。このような機能は一般的に画像 合成処理に、例えば、スキャナデータにオーバーレイを重ね合わせる等の画像合 成処理に使用される。
【0081】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による画像形成装置によれば、原稿を露光走査し て得た画像データを格納する記憶手段と、記録紙の一面に対する画像形成処理終 了後、該記録紙を反転させて再給紙する両面複写手段と、ブック原稿の表裏関係 を保持した状態にて画像形成処理を実行する制御手段とを有するため、ブック原 稿から同じ配列の複写画像を得ることを可能とする画像形成装置において、操作 性と経済性及び処理速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による画像形成装置を使用したブック原
稿に対する複写処理動作を示す説明図である。
【図2】本考案による画像形成処理後の製本作業を示す
説明図である。
【図3】本考案による画像形成装置を応用したデジタル
複写機の構成例を示す説明図である。
【図4】図3に示した光書込部を平面的に示す説明図で
ある。
【図5】図3に示した光書込部を側面的に示す説明図で
ある。
【図6】図3に示したデジタル複写機における電装制御
部を示す回路図である。
【図7】図3に示したデジタル複写機における電装制御
部を示す回路図である。
【図8】図3に示したデジタル複写機における全体構成
を示すブロック図である。
【図9】図3に示したデジタル複写機のスキャナの画像
読取動作を示すブロック図である。
【図10】図8に示したイメージプロセスユニットの詳
細を示すブロック図である。
【図11】図8に示したイメージプロセスユニットの出
力データ形式を示す説明図である。
【図12】本考案によるメモリシステムを示すブロック
図である。
【図13】本考案による画像信号の流れを示す説明図で
ある。
【図14】図8に示したメモリ装置の内部構成の一例を
示すブロック図である。
【図15】図14に示したメモリユニットの内部構成を
示すブロック図である。
【図16】図14に示したメモリ装置により処理される
イメージデータの形式を示す説明図である。
【図17】本考案によるメモリユニットにピクセルプロ
セスユニットを接続した構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
301 複写機本体 302 自動原稿搬
送装置(ADF) 303 ソータ 304 両面反転装
置(DPX) 305 スキャナ部 306 光書込部 318 CCD撮像素子 319 画像処理板 601 CPU(a) 602 CPU
(b) 701 メイン制御板 741 イメージプリプロセッサ(IPP) 743 イメージプロセスユニット(IPU) 744 メモリ装置(MEM) 904 データ深さ
切換機構部 1303 メモリユニット 1401 入力デー
タ幅変換器 1402 メモリブロック 1403 出力デー
タ幅変換器 1404 ダイレクトメモリコントローラ(DMC) 1405 ダイレクトメモリコントローラ(DMC) 1601 ピクセルプロセスユニット(PPU)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を露光走査して得た画像データを格
    納する記憶手段と、記録紙の一面に対する画像形成処理
    終了後、該記録紙を反転させて再給紙する両面複写手段
    と、ブック原稿の表裏関係を保持した状態にて画像形成
    処理を実行する制御手段とを有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿を露光走査して得た画像データを格
    納する記憶手段と、記録紙の一面に対する画像形成処理
    終了後、該記録紙を反転させて再給紙する両面複写手段
    と、ブック原稿の第1領域における画像データの一部を
    前記記憶手段に格納し、ブック原稿の第2領域における
    画像データを記録紙の一面に画像形成した後、該記録紙
    を前記両面複写手段に搬送して待機状態とし、ブック原
    稿の第3領域における画像データの一部と前記記憶手段
    に格納されている第1領域における画像データを合成し
    て前記両面複写手段から搬送されてくる記録紙の他面に
    画像形成するように制御する制御手段とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段が、イメージデータと圧縮
    データであるコードデータを処理する入力データ幅変換
    手段と、パックされたデータ数を格納するメモリブロッ
    クと、イメージデータと圧縮データであるコードデータ
    を処理する出力データ幅変換手段と、前記入力データ幅
    変換手段によりパックされたデータ数とメモリデータ幅
    に対応して前記メモリブロックの所定アドレスにデータ
    の書込/読取動作を実行する第1のダイレクトメモリコ
    ントローラと、前記出力データ幅変換手段によりパック
    されたデータ数とメモリデータ幅に対応して前記メモリ
    ブロックの所定アドレスにデータの書込/読取動作を実
    行する第2のダイレクトメモリコントローラとから構成
    されていることを特徴とする前記請求項1、2記載の画
    像形成装置。
JP5044291U 1991-06-03 1991-06-03 画像形成装置 Pending JPH04135073U (ja)

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