JP3231047B2 - ディジタルカラー画像形成装置 - Google Patents

ディジタルカラー画像形成装置

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JP3231047B2
JP3231047B2 JP07820891A JP7820891A JP3231047B2 JP 3231047 B2 JP3231047 B2 JP 3231047B2 JP 07820891 A JP07820891 A JP 07820891A JP 7820891 A JP7820891 A JP 7820891A JP 3231047 B2 JP3231047 B2 JP 3231047B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成動作を単色とカ
ラーとに自動的に切り換えることが可能なディジタルカ
ラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な方式のカラー複写機が知ら
れているが、例えばある種のカラー複写機では画像再生
ユニットを一組だけ備えていてフルカラー画像のコピー
を行う場合には、複数回のコピープロセスを繰り返し実
行して一枚のカラーコピーを得る。即ち、かかる複写機
においては、一枚のカラーコピーを得るにはシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラツク
(BK)の4つ(またはY、M、Cの3つ)のそれぞれ
の基本色に関するコピープロセスを順次実行し、それら
の色を1枚の記録シート上に重ねて転写する。また単色
モードを実行する場合は1回のコピープロセスで1つの
画像を作成する。従って、この種の複写機においては単
色モードとフルカラーモードとではコピーの動作が大幅
に変わるので、オペレータはカラーモードの切り換えに
対する十分な注意が必要であり、原稿の種類に応じてカ
ラーまたは単色モードを適宜切り換える操作を行わなけ
ればならない。かかるモード切り換えの煩わしさを解消
するために、特開昭63−107274号公報には原稿
画像がカラーか白/黒かを自動的に識別し、その結果に
応じて複写機の動作モードを自動的に切り換える自動カ
ラー識別機能(ACS)を備えた複写機が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の原稿
では、フルカラーコピーを必要とするものばかりではな
く、文章にカラーマーカーなどでマーキングされたもの
や、赤や青でアンダーラインなどが引かれたもの、また
原稿の背景がカラーとなつているもの等、様々のものが
ある。このような原稿は、上記のカラー白黒識別機能機
能を備えた複写機においては全てカラー原稿と認識さ
れ、4回(または3回)の画像形成プロセスが実行され
る。しかしながら、一般的には上記例示のような原稿
は、その所有者が注意を喚起するため色識別表示を施し
たり、画像とは無関係に彩色が施されているものであっ
て、本来カラーコピーの必要性が乏しく、むしろ白黒モ
ードで画像を形成するほうが望ましい場合が少なくな
い。本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、原
稿画像がカラー画像か単色画像かを識別し、カラーモー
ドと単色モードのいずれかに自動的に切り換える制御機
能を備えた画像形成装置において、上述の例のように本
来フルカラーコピーを必要としない特殊カラーの原稿に
対しては、カラー画像ではなく単色の画像と判断して画
像形成させることができる画像形成装置を提供すること
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、原稿画像を光学的に走査して画像データに
変換する画像読取手段と、読み取った原稿画像に対して
UCR処理を含む画像処理を行う画像処理手段と、単色
モードで処理する特定色を登録する登録手段と、前記U
CR処理によって出力されるYMC成分と黒成分とから
原稿画像に有彩色が含まれているか否かを識別する色識
別手段と、前記色識別手段の識別結果に基づいて画像形
成動作を単色モードとフルカラーモードとに自動的に切
り換える制御手段とを備えたディジタルカラー画像形成
装置において、前記色識別手段は、有彩色の画像領域が
所定範囲以上の大きさである場合に限って有彩色と識別
し、前記登録手段に登録された色の場合には有彩色とは
識別しないようにし、前記制御手段は、原稿の1枚毎に
前記識別手段による識別を行って、当該原稿毎に有彩色
と識別された場合にはフルカラーモードに、有彩色と識
別されなかった場合には単色モードに切り換えて画像形
成を行わせるようにした。
【0005】
【作用】アンダーラインや背景のみに有彩色がある原稿
に対して、予めその色特殊カラーとして色登録手段に
登録してくことにより、色識別手段は原稿画像を読み
取って得られた画像データが上記特殊カラーのものと判
断した時は、その色を単色と見做して制御手段に単色モ
ードを選択させて単色(特に無彩色)モードで画像を形
成させる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図2は本発明の一実施例のディジタルカ
ラー複写機の機構部の概略構成を示す構成図である。図
において100はレーザプリンタ、200は自動原稿送
り装置、300は操作ボード、400はイメージスキャ
ナ、500は外部センサである。イメージスキャナ40
0はコンタクトガラス401の下方に配置された照明用
のランプ402を搭載した移動体を図の左右方向(副走
査方向)に機械的に一定速度で移動させ、原稿画像を読
み取る画像読取部である。照明用のランプ402からで
た光は、コンタクトガラス401上に載置される原稿の
表面で原稿画像の濃度に応じて反射する。この反射光、
即ち、原稿の光像は多数のミラー及びレンズを通り、ダ
イクロックプリズム410に入射する。ダイクロックプ
リズム410は入射光を波長に応じてR、G、Bの三色
に分光する。分光された3つの光はそれぞれ互いに異な
る一次元電荷結合素子(CCD)イメージセンサ410
に入射する。こうしてイメージスキャナ400に備わっ
た3つのの一次元イメージセンサ410によって、原稿
画像上の主走査方向1ラインのR、G、B各色成分を同
時に読み取ることができる。原稿の二次元画像は上記移
動体の副走査によって順次読み取られる。外部センサ5
00はイメージスキヤナ400と同様に原稿画像のR,
G,B各色成分を同時に検出できるCCDで構成された
光センサーであり、複写機本体とケーブルで接続された
ハンディタイプのスキャナーに内蔵されている。ADF
200はイメージスキャナ400の上方に配置されてお
り、原稿台210上には多数の原稿を載積した状態で保
持することができる。原稿の給紙動作を行う場合は、回
転する呼出コロ212が最上部の原稿上面に当接し、当
接した原稿を繰り出す。213は重送を避けるための分
離コロである。所定の位置まで繰り出された原稿はプル
アウトローラ217および搬送ベルト216の駆動によ
って、イメージスキャナ400のコンタクトガラス40
1上をさらに搬送され所定の読み取り位置まで進んだ
時、即ち、原稿の先端がコンタクトガラス401の左端
位置に達したときに停止する。原稿の読み取りが終了す
ると搬送ベルト216が再び駆動されて、コンタクトガ
ラス401上の原稿は排紙され、次の原稿が読み取り位
置に送られる。呼出コロ212の手前には原稿が載積さ
れているか否かを検知するための光学センサ、原稿有無
センサ211が、また、分離コロ213とプルアウトロ
ーラ217の間には原稿の先端及びサイズを検知するた
めの光学センサ、原稿先端センサ214が備わってい
る。原稿先端センサ214は主走査方向(紙面に垂直な
方向)の互いに異なる位置に配置された複数のセンサで
構成されており、これらのセンサの検出状態の組み合わ
せによって、主走査方向の原稿サイズ、即ち、原稿幅を
検知することができる。また、図示しない給紙モータに
回転量に応じたパルスを出力するパルス発生器が設けら
れており、ADF200の制御装置は原稿先端センサ2
14を原稿が通過するまでの時間を計測することによっ
て副走査方向の原稿サイズ、即ち、原稿の長さを検知す
る。なお、呼出コロ212及び分離コロ213は給紙モ
ータによって駆動され、プルアウトローラ217及び搬
送ベルト216は搬送モータによって駆動される。光学
センサから成るレジストセンサ215はプルアウトロー
ラ217の下流に配置される。
【0007】次にレーザプリンタ100の概略構成およ
びその動作を説明する。画像の再生は感光体ドラム1上
で行われる。感光体ドラム1の周囲には一連の静電写真
のプロセスユニット、即ち、帯電チャージャ5、書き込
みユニット3、現像ユニット4、転写ドラム2、クリー
ニングユニット6などが備わっている。書き込みユニッ
ト3には図示しないレーザダイオードが備わっており、
それが発するレーザ光は回転多面鏡3b、レンズ3c、
ミラー3d、及びレンズ3eを経て感光体ドラム1の表
面に照射される。回転多面鏡3bはポリゴンモータ3a
によって高速で定速回転駆動される。画像制御装置は記
録すべき画像の濃度に対応する画素単位の二値信号(記
録有/記録無)により駆動されるレーザダイオードの発
光タイミングが、各々の画素位置を順次走査する回転多
面鏡3bの回転偏向動作と同期するようにレーザダイオ
ードの駆動信号を制御する。つまり、感光体ドラム1の
表面の画像の各走査位置で、その画素の濃度(記録有/
記録無)に応じたレーザ光が照射されるようにレーザダ
イオードをオン/オフ制御する。感光体ドラム1の表面
は、予め帯電チャージャ5によるコロナ放電によって一
様に高電位に帯電されている。この表面に書き込みユニ
ット3の発するレーザ光が照射されると、その光の強度
に応じて帯電電位が変化する。つまり、書き込みユニッ
ト3が備えているレーザダイオードが発するレーザー光
の照射の有無に応じた電位分布が感光体ドラム1上に形
成されることになる。こうして、感光体ドラム1上に原
稿画像の濃淡に対応した電位分布、即ち静電潜像が形成
される。この静電潜像は書き込みユニット3よりも下流
に配置された現像ユニット4によって可視像化される。
この実施例では現像ユニット4には4組の現像器4M、
4C、4Yおよび4BKが備えられており、それぞれの
現像器には互いに色の異なるM(マゼンタ)、C(シア
ン)、Y(イエロー)およびBK(ブラック)のトナー
が収納されている。レーザプリンタ100は上記4つの
現像器のいずれか一つが選択的に付勢されるように構成
されているので、静電潜像はM、C、Y又はBK色のい
ずれか一つのトナーで可視像化される。一方、給紙カセ
ット11に収納された転写紙は給紙コロ12で繰り出さ
れ、レジストローラ13によってタイミングを取られて
転写ドラム2の表面に送り込まれ、その表面に吸着され
た状態で転写ドラム2の回転に伴って移動する。そして
感光体ドラム1の表面に近接した位置で、転写チャージ
ャ7による帯電によって感光体ドラム1上に形成された
トナー像が転写紙の表面に転写される。単色コピーモー
ドの場合には、トナー像の転写が終了し、転写ドラム2
から分離された転写紙は定着器9で定着されて排紙トレ
イ10に排紙されるが、フルカラーモードの場合には、
BK、M、C及びYの4色の画像を一枚の転写紙上に重
ねて形成する必要がある。この場合、まず感光体ドラム
1上にBK色のトナー像を形成してそれを転写紙に転写
した後、転写紙を転写ドラム2から分離することなく感
光体ドラム1上に次のM色のトナー像を形成し、そのト
ナー像を再び転写紙に転写する。更にC色およびY色に
ついても感光体ドラム1上へのトナー像の形成とそれの
転写紙への転写を行う。つまり、トナー像の形成と転写
のプロセスを4回繰り返す事によって1つのカラー画像
が転写紙上に形成される。全てのトナー像の転写が終了
すると、転写紙は分離チャージャ8による帯電によって
転写ドラム2から分離され、定着器9でトナー像の定着
処理を受けた後排紙トレイ10に排出される。
【0008】図1はディジタル複写機の電装部の概略構
成を示す回路ブロック図である。複写機全体の動作制御
はマイクロコンピュータで構成されるシステムコントロ
ーラ50によって制御される。同期制御回路60は制御
タイミングの基準となるクロックパルスを発生させて、
各制御ユニット間の信号の同期をとる各種の同期信号を
入出力させる。本実施例では走査タイミングの基になる
主走査同期信号は、レーザプリンタ100の回転多面鏡
3bの回転によるレーザー光の走査開始時期に同期させ
ている。イメージスキャナー400で読み取られたR、
G、B各色の画像信号はA/D変換され、各々8ビット
のカラー画像情報として出力される。この画像情報は画
像処理ユニット内で各種処理を受けた後、レーザプリン
タ100に出力される。画像処理ユニットはγ補正7
1、補色生成72、下色除去(UCR)黒発生73、セ
レクタ74及び階調処理75の各回路を備えている。補
色生成回路72ではR、G、Bのそれぞれの色の画像情
報をそれらの補色である、Y、M、Cの各色の画像情報
に変換する。また後述するように、UCR黒発生回路7
3では入力したY、M、C色の全ての画像情報を合成し
た画像信号の色に含まれる黒成分を抽出し、それをBK
信号として出力すると共に残りの色の画像信号から黒成
分を除去する。セレクタ74はシステムコントローラ5
0の指示に応じて、入力されるY、M、C、BKの色信
号からいずれか一つの色信号を選択して階調処理回路7
5に出力する。階調処理回路75は入力される8ビット
の濃度情報を2値化する回路であるが、中間調の画像の
出力を可能にするため得られた画像信号にディザ処理を
施している。レーザプリンタ100には2値化された画
像信号が出力される。UCR黒発生回路73の出力は一
方で、色識別回路80に送出されている。この色識別回
路80は原稿画像に有彩色が含まれているか否かを識別
する回路である。なお、システムコントローラ50によ
り色登録モードが設定されたときは、外部センサ500
から入力された特殊カラーデータはイメージスキャナー
400で読み取られた通常の画像データと同様にγ補
正、補色生成、UCR黒発生の各処理が行われた後、色
識別回路80に送られ登録される。上述のように、UC
R黒発生回路73は入力画像情報の中、黒、即ち、無彩
色濃度成分をBK信号として抽出するので、UCR黒発
生回路73が出力するY、M、Cの各信号は有彩色のみ
の成分の色信号である。従ってUCR黒発生回路73が
出力するY、M、Cの各色信号の成分の有無によって原
稿画像がカラー画像かどうかを識別することができる。
ただし、予め登録された特殊カラーについては、有彩色
とは判定しないようになっている。ところで、原稿画像
の実際の色と、イメージスキャナー400で読み取った
検出色との間に多少の誤差が生じるの避けられず、ま
た、原稿画像に有彩色の汚れが存在する場合にそれを忠
実に再現するのは却って不都合なこともある。そこで本
実施例においては、UCR黒発生回路73が出力する比
較的濃度の小さい有彩色成分は無視すると共に、有彩色
の画像領域が所定範囲以上の大きさである場合に限つて
有彩色識別信号SG1=Hを出力するようになってい
る。即ち、色識別回路80には、UCR黒発生回路73
が出力するY、M、Cの各色信号の中、最上位ビット
(MSB)の信号だけを入力させるようにしている。つ
まり、有彩色信号Y、M、Cの各信号の中、いずれかの
濃度が128の値、即ち50%以上の場合にその色信号
を有効な信号と見做すように設定されている。さらに特
殊カラーとして登録された色に対しては、有彩色識別信
号SG1=Lを出力するようにし、Y,M,Cの各色信
号の有効判定に上下10%の誤差を考慮してその補正を
行う。このような補正後の有効信号SG1=Hが色識別
回路80で検出されると、その色信号の画素領域の大き
さがカウンタ84によつて計数される。カウンタ84の
計数は読み取られる原稿毎に行われる。つまり、原稿の
読み取り走査を開始する時にクリア信号CLRによって
カウンタ84をクリアし、計数を許可する。サイズ信号
SIZEは検出した原稿サイズに応じて決定される信号
であり、実際に原稿の存在する範囲をイメージスキャナ
ー400が走査している期間中は高レベルHであるが、
原稿の存在しない範囲を走査する間は低レベルLにな
る。また、クロック信号CLKは各々の画素タイミング
で現れるクロックパルスである。原稿の読み取り開始時
はクリア信号CLRによってカウンタ84がクリアされ
るので、インバータ85の出力がHになっており、また
原稿の存在する領域を読み取っている間はアンドゲート
82の出力に画素読み取り毎に高レベルのクロックパル
スCLKが現れる。その状態で濃度50%以上の有彩色
信号が色識別回路80に入力されると、オアゲート81
の出力が高レベルHになり、高レベルのクロックパルス
CLKがアンドゲート83を介してカウンタ84の計数
入力端子に印加される。つまり、濃度50%の有彩色信
号が入力されている間中カウンタ84がクロックパルス
CLKの数、即ち画素数を計数することになる。この色
識別回路80の出力端子はインバータ85を介して2進
カウンタ84のビット8入力端子に接続されている。従
って、カウンタ84の計数値が512に達すると色識別
回路80の出力の有彩色識別信号SG1がLからHに切
り換わるので、カウンタ84にそれ以上のクロックパル
スCLKが印加される事はなく、有彩色識別信号SG1
のレベルはシステムコントローラ50からクリア信号C
LRが次に印加されるまでHに保持される。
【0009】図3はUCR黒発生回路73の詳細回路構
成を示すブロック図である。最小値検出回路73aは
C、M、Yの各色信号の中で最も階調レベルの小さいも
のを無彩色信号と判定して抽出し、抽出した無彩色信号
(C、M、またはYの1つ)を出力する。この無彩色信
号に基づいてROM73bから黒色信号BKが生成され
る。下色除去回路73cは入力画像信号(C、M、Y)
から黒色信号BKを差し引いた信号(C−BK、M−B
K、Y−BK)をそれぞれC’、M’、Y’として出力
する。図4は下色除去回路73cの動作を説明する図で
あって、(a) は下色除去回路73cの入出力信号の例を
色信号成分毎にその階調レベルを示したグラフ、(b)は
下色除去回路73cの動作範囲を決定するための濃度特
性図である。例えば図(a) の右側の例に示すように、無
彩色信号の100%を黒色信号BKとして出力する10
0%のUCR処理の場合には、最小の階調レベルのY’
の色信号成分は零になり、BK色信号成分は入力信号の
最小レベルのY色信号成分と同レベルとなる。ところ
で、下色除去回路73cで100%のUCR処理を実施
した場合、記録画像の全域にわたって黒色成分が混入す
ることになるので、C、M、Yインクと黒インクとの階
調の整合がとりにくいという問題が発生する。そこで最
近では無彩色成分に対するBK色信号成分の比率を階調
(濃度)に応じて変化させるスケルトンブラック法と呼
ばれる記録方法が採用されている。本実施例においても
ROM73bはスケルトンブラック法と100%UCR
の両方に対応できるように構成されている。つまり、R
OM73bの1つのアドレス入力端子に印加される切り
換え信号CHGのレベルに応じて、スケルトンブラック
モードと100%UCRモードとが切り変わるようにな
っている。ROM73bは検出した最小値信号(無彩色
信号)の各々の階調に対応するBK信号の値を互いに異
なるアドレスに予め記憶しており、アドレス端子に無彩
色信号が印加されることによって、記憶されたBK信号
の値を読み出し、スケルトンブラックモードではその階
調との比率の切り変えを行っている。なお、BK信号が
図(b)に示す基準レベルREFより低い階調ではUCR
の比率が0%に設定される。UCR黒発生回路73を記
録画像の処理と無彩色/有彩色の識別の処理とで共用す
る場合、スケルトンブラック黒発生回路73bの一部の
信号が残留して現れる(図(a) の中央を参照)ので、そ
の無彩色信号を利用して無彩色/有彩色の識別をする場
合には誤りを生じ易い。そこで、色識別回路80による
原稿画像の無彩色/有彩色の識別誤りを無くするため
に、本実施例では無彩色/有彩色の識別用として100
%UCRモードを設けている。ところで、色識別回路8
0によって原稿画像が有彩色か否かを識別するために
は、全体の原稿画像を一度読み取る必要がある。そのた
め通常の画像形成のための原稿の読み取り処理の前に、
特別な読み取り処理(プレスキャン)を実施する。本実
施例ではこのプレスキャン動作によって原稿画像が有彩
色か否かを識別する。
【0010】図5ないし図7はシステムコントローラ5
0による複写機の複写動作の概要を示すフローチャート
である。以下、図に基づいて複写機の複写動作を説明す
る。まず、ステップ1で外部センサ500で原稿画像の
一部を走査して、単色モードの場合の特定色を認識し登
録する。ステップ2ではその後操作ボード300上に設
けられたプリントスタートキーが押下されるのを待つ。
プリントスタートキーが押下されると、ステップ3に進
みADF200に原稿給紙スタート信号を送る。ADF
200が原稿給紙スタート信号を受信すると、最初の、
即ち、最上位の原稿シートを繰り出してイメージスキャ
ナ400のコンタクトガラス401上に送る。ステップ
4では繰り出された原稿が読み取り位置まで搬送され、
位置決めが完了するのを待つ。ADF200は原稿の繰
り出しを開始した後その先端位置を検知し、その先端が
コンタクトガラス401の左端位置に達すると駆動を停
止し、位置決め完了信号をシステムコントローラ50に
送る。システムコントローラ50が位置決め完了信号を
受け取ると、原稿サイズに応じた原稿サイズ対応処理を
行う(S−5)。前述のようにADF200の原稿先端
センサ214によって原稿サイズ(幅及び長さ)を検知
しているので、その出力情報に応じて同期制御回路60
の生成するサイズ信号SIZEのタイミングが設定され
る。原稿サイズ対応処理が終了すると、システムコント
ローラ50はイメージスキャナー400にプレスキャン
スタートを指示する(S−6)。イメージスキャナー4
00が最初の原稿を読み取るときには、システムコント
ローラ50はまずUCR黒発生回路73を制御し、10
0%UCRモードにしてプレスキャンを実行する。この
時にはレーザプリンタ100は画像形成動作をしない。
プレスキャンが終了したら(S−7)、プレスキャンに
よる原稿画像が有彩色か否かの識別結果を色識別回路8
0の出力の有彩色識別信号SG1を参照して、そのレベ
ルに応じて次の処理ステップを切り換える(S−8)
(図6参照)。その結果がSG1=H、即ち、有彩色の
原稿画像の場合にはステップ9に進み、まずUCRモー
ドをスケルトンブラックモードに切り換え、イメージス
キャナ400に原稿画像の読み取りを開始させると共
に、レーザプリンタ100にBK(黒)色のプリント動
作の開始を指示する。イメージスキャナ400による原
稿の走査によって原稿画像が順次に読み取られ、読み取
った画像信号の中、BK色の成分によってレーザプリン
タ100の書き込みユニット3が付勢され、感光体1上
に形成された静電潜像は現像器4BKによって現像さ
れ、得られたトナー像が転写ドラム2上の転写紙に転写
される。イメージスキャナ400による原稿の読み取り
とレーザプリンタ100にBK色のプリント動作が終了
すると(S−10)、システムコントローラ50は再度
イメージスキャナ400に原稿画像読み取り走査の開始
を指示し、さらにレーザプリンタ100にM色のプリン
ト動作の開始を指示する(S−11)。これによって原
稿画像が読み取られ、読み取られた画像信号の中、M色
の成分によってレーザプリンタ100の書き込みユニッ
ト3が付勢され、現像器4Mによつて現像が行われ、現
像によって得られたトナー像が転写ドラム2上の転写紙
に転写される。M色の読み取り処理が完了すると(S−
12)、システムコントローラ50は再びイメージスキ
ャナ400に原稿読み取り走査のスタートを指示し、さ
らにレーザプリンタ100にC色のプリント動作の開始
を指示する(S−13)。これによって原稿画像が順次
読み取られ、読み取った画像信号の中、C色の成分によ
って現像が行われ、現像によって得られたトナー像が転
写ドラム2上の転写紙に転写される。原稿画像の読み取
りとC色のプリント動作が終了すると(S−14)、ス
テップ15に進み、さらにイメージスキャナ400に原
稿読み取り走査の開始と、レーザプリンタ100にY色
のプリント動作の開始を指示する。これによって原稿画
像が読み取られ、読み取った画像信号の中、Y色の成分
によってレーザプリンタ100の書き込みユニット3が
付勢され、現像器4Yによって現像が行われ、現像によ
って得られたトナー像が転写ドラム2上の転写紙に転写
される。ステップ8で原稿画像の識別結果がSG1=
L、即ち、無彩色であると判断された時には、ステップ
16に進み、まずUCRモードを100%UCRモード
に設定し、イメージスキャナ400に原稿の読み取りを
開始させ、レーザプリンタ100に選択された色の記録
を開始させる(図7参照)。選択された色が1次色
(Y、M、C)あるいはBK色ならば、選択された色の
記録終了によって1つのコピーサイクルが終了する。も
しも、選択された色が2次色(R、G、B)ならば、さ
らにもう1色のコピーサイクルを実行する。この時ステ
ップ16で出力されるBK色の値を2次色の画像形成に
対応した値X1(及びX2)に設定する。上記のコピー
サイクルが終了すると(S−17)、ステップ18に進
みカウンタCNの値をインクリメントし、次にカウンタ
CNの値と、設定されたコピー枚数CS(各原稿のコピ
ー部数)を比較する(S−19)。CN<CSなら、ス
テップ6に戻って再びコピープロセスを実行し、CN=
CSになったら、ステップ20に進んでカウンタCNの
値をクリアし、ステップ21に進む。ステップ21では
ADF200の原稿台210上に残りの原稿が存在する
か否かを判断する。残りの原稿が存在する場合にはステ
ップ3に戻り、次の原稿給紙を開始し、以下前述のコピ
ー動作を繰り返す。全ての原稿のコピー処理を終えると
ステップ1に戻り、色登録処理に続いてプリントスター
トキーが押されるのを待つ。
【0011】上述のように、本実施例においては色識別
回路80における識別結果に応じて原稿給紙を開始する
タイミングも自動的に切り換えられる。つまり、原稿が
カラー原稿の場合には、コピー部数×4回の画像読み取
り走査を行う毎に原稿給紙信号が出力されるのに対し、
原稿が無彩色の場合には、コピー部数×1回(または2
回)の画像読み取り走査を行う毎に原稿給紙信号が出力
される。従って、無彩色画像のみの原稿と、カラー画像
を含む原稿とが混載された1組の多数枚の原稿をコピー
したい場合でも、それらの原稿をそのままADF200
の原稿台210上に載置するだけで、全て自動的に原稿
の給紙とコピー動作を行わせることができる。つまり、
原稿群からカラーページだけの抜き出しや、ページ順の
並べ替え、および手動原稿給紙などを行わなくても自動
的に処理される。また、無彩色画像の原稿に対しては1
回のコピー動作の所用時間が短くなる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
来画像形成する必要のない色であるアンダーライン、マ
ーカーなどが引かれた原稿や背景のみにカラーがある原
稿に基づいて画像形成する場合でも、その色を予め登録
しておくことにより登録された色に対しては有彩色でな
と判断させて、画像形成を単色モードで行わせるの
で、無用な画像形成動作を省くことができ、画像形成装
置における作業能率を向上させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディジタルカラー複写機の
電装部の概略構成を示す回路ブロック図である。
【図2】ディジタルカラー複写機の機構部の概略構成を
示す構成図である。
【図3】電装部のUCR黒発生回路の詳細回路構成を示
すブロック図である。
【図4】下色除去回路の動作を説明する図であって、
(a) は下色除去回路の入出力信号の例を色信号成分毎に
その階調レベルを示したグラフ、(b)は下色除去回路の
動作範囲を決定するための濃度特性図である。
【図5】システムコントローラによる複写機の複写動作
の概要を示すフローチャートである。
【図6】システムコントローラによる複写機の複写動作
の概要を示すフローチャートである。
【図7】システムコントローラによる複写機の複写動作
の概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 転写ドラム 3 書き込みユニット 4 現像ユニット 9 定着器 10 排紙トレイ 11 給紙カセット 81 オアゲート 82,83 アンドゲート 85 インバータ 100 レーザプリンタ 200 自動原稿送り装置 300 走査ボード 400 イメージスキャナ 500 外部センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/46 - 1/64 G03G 15/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を光学的に走査して画像データ
    に変換する画像読取手段と、読み取った原稿画像に対し
    てUCR処理を含む画像処理を行う画像処理手段と、単
    色モードで処理する特定色を登録する登録手段と、前記
    UCR処理によって出力されるYMC成分と黒成分とか
    ら原稿画像に有彩色が含まれているか否かを識別する
    識別手段と、記色識別手段の識別結果に基づいて画
    形成動作を単色モードとフルカラーモードとに自動的に
    切り換える制御手段とを備えたディジタルカラー画像形
    成装置において、前記色識別手段は、有彩色の画像領域が所定範囲以上の
    大きさである場合に限って有彩色と識別し、前記登録手
    段に登録された色の場合には有彩色とは識別しないよう
    にし、 前記制御手段は、原稿の1枚毎に前記識別手段による識
    別を行って、当該原稿毎に有彩色と識別された場合には
    フルカラーモードに、有彩色と識別されなかった場合に
    は単色モードに切り換えて画像形成を行わせる ことを特
    徴とするデジタルカラー画像形成装置。
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