JP3229822B2 - 内燃エンジンを有する可搬作業機器 - Google Patents

内燃エンジンを有する可搬作業機器

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JP3229822B2
JP3229822B2 JP23139496A JP23139496A JP3229822B2 JP 3229822 B2 JP3229822 B2 JP 3229822B2 JP 23139496 A JP23139496 A JP 23139496A JP 23139496 A JP23139496 A JP 23139496A JP 3229822 B2 JP3229822 B2 JP 3229822B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M1/00Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures
    • F02M1/02Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling being chokes for enriching fuel-air mixture

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃エンジン付可
搬作業機器に関する。本発明は特に、請求項1の前置部
に開示の種類の、内燃エンジンを有する可搬作業機器
(特に、動力チエーンソーなど)に関する。即ち、本発
明は、内燃エンジンと、気化器とを有する可搬作業機器
であって、気化器には、絞り弁を設け且つ燃焼空気の流
れ方向へ見て上記絞り弁の前にチョーク弁を設け、チョ
ーク弁を操作レバーによって作動する形式のものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハウジングに内燃エンジンを受容した動
力チエーンソーは、ドイツ特許公開第4120876号
に記載されている。動力チエーンソーの操作のため、ハ
ウジングに取付けた取手および側部の把持用U字部材が
設けてあり、取手には、アクセルレバーおよびアクセル
レバーロックが設けてある。アクセルレバーは、リンク
機構を介して、気化器に支持した絞り弁に結合されてい
るので、アクセルレバーによって絞り弁を作動できる。
気化器には、更に、チョーク弁が設けてあり、この場
合、チョーク弁は、同じく取手に設けた操作レバーおよ
び操作レバーとチョーク弁との間の伝動リンク機構によ
って作動される。この場合、絞り弁は、スタート機構と
して構成され、作動部材は、使用し易いよう、取手の前
部範囲に支持してある。この構造の場合、気化器は、取
手の後部範囲に設けてあるので、伝動リンク機構の運動
論も含めて所定の空間的関連性が得られる。しかしなが
ら、作動部材とチョーク弁との間の伝動リンク機構は、
スタートリンク機構を構成する複数の構造部材および方
向変更レバーを含み、かくして、対応する製造および組
立の複雑さないしコスト増をもたらす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、チョ
ーク作動に必要な構造部材の数を本質的に減少し、上記
部材の構成および組立てを簡単化した可搬作業機器を、
特に請求項1の前置部に上位概念として記載の種類のも
のを、創成することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、上述の種類
の可搬作業機器において、請求項1の特徴部分に記載の
特徴によって解決される。即ち、本発明によりチョーク
弁に隣接する気化器の側には、燃焼空気の吸引部材を受
容し、チョークフランジに操作レバーを旋回可能に軸受
支持する手段を有するチョークフランジが設けてあり、
操作レバーの一端が、ハウジングの開口を介して突出す
る作動ノブとして構成され、他端が、チョーク弁シャフ
トに空転しないよう固定されたレバーと係合し、かつチ
ョーク弁は、操作レバーのその縦線軸周りの旋回によっ
て作動することを特徴とする可搬作業機器が提供され
る。
【0005】本発明の本質的利点は、簡単に製造でき且
つ容易に組立てできる極めて少数の伝動部材によってチ
ョークを作動できるという点にある。更に、操作レバー
の支持手段は、同時に、操作レバーの位置決めにも役立
つ。
【0006】
【発明の実施の形態】発明対象の好ましい実施形態は、
従属請求項に記載されているが、以下にその作用効果と
共に概説する。なお各請求項に付記した図面参照符号
は、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に
本発明を制限することを意図しない。
【0007】操作レバーの支持手段は、相互に間隔を置
いて配置され軸線方向へ同列をなす2つのシャフト軸受
であり、この場合、軸受軸線は、フランジ平面に平行に
延びる(請求項2)。かくして、相互間隔が比較的大き
い2つの短い軸受部分を創成することができ、かくし
て、操作レバーの正確な案内が達成され、従って、操作
レバーの縦軸線からの外れが避けられる。
【0008】操作レバーは、ワイヤを曲げた、簡単に、
従って、低廉に製造できる略U字部材として構成するの
が好ましい(請求項3)。この場合、操作レバーの一端
は、鉤状に湾曲され(請求項4)、チョーク弁のレバー
の開口に係合する。鉤状端部は、ある半径でU字部材の
縦軸線のまわりに円弧部分上を移動されるので、チョー
ク弁のレバーの開口は長穴として構成されており、従っ
て、部材の固結が避けられる。作動ノブとして、U字部
材の折曲げた端部にはめ込まれ力結合ないし摩擦結合
(あるいは特に、形状結合)によって上記端部に固定保
持される合成樹脂部材を設けるのが好ましい(請求項
5)。操作レバーが合成樹脂からなる場合、当然、作動
ノブを上記操作レバーと一体に構成できる。
【0009】チョーク弁は、通常、2つまたは3つの所
定位置に設定できるに過ぎず、この場合、基本位置は、
非作動の、即ち、開いたチョーク弁の位置に対応するの
で、略U字部材をその縦軸線のまわりに旋回して少なく
とも2つの所定位置に設定できる手段を設けるのが目的
に適う(請求項6)。かくして、チョーク弁が、内燃エ
ンジンの運転に好ましくない位置を取ることはない。特
に好ましい態様で、所定位置を形成する手段が、作動ノ
ブの範囲に設けてあり、非弾性的カムと弾性的U字形部
材とを含む(請求項7)。弾性的U字形部材は、カム面
に沿ってカム頂点を越えて摺動し、従って、頂点の各側
には、下降する2つの所定位置が形成される。
【0010】非弾性的カムは、気化器の不動の構造部材
(好ましくは、チョークフランジ)に設けるのが目的に
適い、この場合、上記部材と一体の構成が有利である。
弾性的U字形部材は、弾性トングとして構成するのが好
ましく、例えば、作動ノブに形成される。所定位置を形
成する手段を作動ノブ側に構成する代わりに、上記手段
は、鉤状端部の範囲に設けることもでき、カムの両側に
延びる傾斜面を有する少なくとも1つのカムを含むこと
ができる。
【0011】操作レバーが、その縦方向へ不動であり、
回転運動のみを行うよう、操作レバーの旋回軸線の縦方
向へ作用するバネとして構成されたU字状部材にカムを
設けるのが有利である(請求項12)。かくして、鉤状
端部を旋回すると、作動力にもとづき、カムは後退でき
るが、鉤状端部がカムに力を加えなくなると直ちに、カ
ムは出発位置にもどる。
【0012】本発明の好ましい実施例にもとづき、チョ
ークフランジは、合成樹脂(好ましくは、ポリアセター
ルPOM)からなる。このような材料を使用すれば、シ
ャフト軸受および弾性的に保持されたカムを有するU字
状部材は、簡単にチョークフランジと一体に構成でき
る。このU字状部材には、バネの機械的負荷を受けない
正常位置では、即ち、チョーク弁が非作動の場合には鉤
状端部を受容する湾曲部を形成するのが目的に適う。か
くして、弾性的なU字状部材の好ましい材料は、短時
間、負荷されるに過ぎないので、材料の疲労現象は避け
られる。
【0013】チョーク弁を作動位置から引出すのに必要
な力は、基本位置から作動位置への移動に必要な力より
も小さいので、例えば、エンジン始動後、チョーク弁
は、もはや、作動位置に留まらない。更に、チョーク弁
の作動位置において、鉤状端部が、カム死点に隣接する
傾斜面の箇所に位置すれば目的に適う。作動位置におい
て、操作レバーの作動ノブは、ハウジングの輪郭から明
らかに突出する位置にあるので、作業者は、側部のU字
状部材に手を掛けることなく操作レバーを簡単に戻すこ
とができる。
【0014】燃焼空気の吸引部材は、パイプとして構成
するのが好ましく、軸線方向へ押込むことによってチョ
ークフランジの開口に固定される。かくして、補足の固
定手段は不要であり、同時に、組立作業が簡単となる。
チョークフランジには、開口の気化器側端部に、半径方
向内方へ向くストッパが設けてあり、パイプは、このス
トッパまで導入する。かくして、押込深さが定められる
ので、パイプとチョークフランジとの結合の確実性およ
び密封性が保証される。同時に、パイプ端がチョーク弁
の移動範囲に達してチョーク弁の機能が損なわれるのが
阻止される。
【0015】弧角度<180°にわたって延びる円環部
分からストッパを形成すれば(請求項18)、機能確
実、形状安定で簡単な構造のストッパが得られる。チョ
ークフランジは、ねじで気化器に固定するのが好まし
い。更に、固定ねじを受容する少なくとも2つの開口を
チョークフランジに設ければ目的に適う。この場合、チ
ョークフランジの材料よりも本質的に硬質の材料からな
る支持スリーブを上記開口に設置する。この支持スリー
ブによって、ねじからフランジに作用するプレス力が制
限される。
【0016】
【実施例】図面を参照して、以下に、本発明の実施例を
詳細に説明する。
【0017】図1に示した動力チェーンソー1は、ハウ
ジング2に配設され案内レール上を循環するソーチェー
ン4を駆動する内燃エンジン(例えば、2サイクル内燃
エンジン)を有する。ハウジング2は、動力チェーンソ
ー1を下へ降ろす際に載置面として役立つ下面26を有
する。この場合、上記位置において、動力チェーンソー
は、床(地面)に垂直な案内レール5の平面内にある。
ハウジング2の下面26に対向するハウジング上面に
は、縦方向へ延び中心範囲9にエンジン作動のためのア
クセルレバー13およびアクセルレバーロック12を設
けたU字取手7が、動力チェーンソーの重心上に配置さ
れている。U字取手7の第1端は、ハウジング2の上面
10に案内レール5に向くハウジング前部32の範囲に
おいて固定されており、第2端31は、案内レール5と
は反対側のハウジング後部27に結合されている。
【0018】作業機器を両手で案内、保持するため、ハ
ウジング2の長辺11には、案内レールに隣接するU字
取手前部9´の範囲でU字取手7に第1端15を結合し
た側部U字部材14が設けてある。側部U字部材14
は、長辺11においてハウジング2の全構造高さにわた
って延び、その第2端17は、ハウジング2の下面26
の範囲においてハウジング長辺に保持されている。両端
部15,17の間には、側部U字部材14の中心部分1
9が、ハウジング2の長辺11にほぼ平行に間隔を置い
て延びている。側部U字部材14の第2端17は、案内
レール5とは反対側のハウジング後部27の範囲に固定
されており、従って、側部U字部材14は、ハウジング
の全高さおよび長さの大半にわたって延びる。
【0019】第1端8には、内燃エンジンの気化器のチ
ョーク弁の作動ノブ3が設置してあり、作動ノブ3は、
その休止位置では、ハウジング2の上面10から僅かに
突出する。チョーク弁の作動位置では、作動ノブ3は、
破線で示した位置3´を取り、この場合、側部U字部材
14の上端15の下方にて突出した高いレベルにある。
かくして、動力チェーンソー1を運転する作業者は、側
部U字部材14の上端15を手に取る必要なく、別の所
定位置に作動ノブ3を移動できる。従って、動力チェー
ンソー1の操作の確実性が、チョーク弁の作動のために
且つ特に基本位置への引戻しの際に損なわれることはな
い。
【0020】図2に、絞り弁およびチョーク弁18を空
気ダクトに設けた膜(メンブラン)形気化器16を示し
た。図2に示してない絞り弁は、気化器16の出口側の
近傍のボア20に支持してあり、他方、チョーク弁18
は、入口側端にあり、チョーク弁シャフト21は、ボア
22に支持してある。気化器16の入口側には、吸引パ
イプ25の端部を受容する中心開口24を有するチョー
クフランジ23が固定されている。吸引パイプ25の端
部は、チョークフランジ23の中心開口24にはめ込ま
れ、かくして、チョークフランジに力結合ないし摩擦結
合(圧嵌状態)で密封状態に結合される。チョークフラ
ンジ23は、上面に、シャフト軸受30を有し、軸受軸
線は、チョークフランジ23のフランジ平面に平行に延
びる。シャフト軸受30は、開口29の径よりも幅の小
さい半径方向開口部28を介して上方へ開いた円形開口
29によって形成される。
【0021】図3に、チョーク作動系を含むが供給パイ
プを除いた状態の図2のIII−III矢視図を示した。気化
器16の前には、気化器16の吸引ダクト33と同列
(同心)をなす中心開口24を含むチョークフランジ2
3が設けてある。チョークフランジ23の固定には、チ
ョークフランジ23の対応するボア34を介して気化器
16のハウジングに螺着されるねじ(図示してない)を
使用する。吸引ダクト33には、チョーク弁シャフト2
1に固定されたチョーク弁18が設けてある。チョーク
弁18は、動力チェーンソーの正常運転時、吸引ダクト
の通過横断面積が最大限に大きくなる図3の位置を取
る。
【0022】チョーク弁シャフト21は、気化器ハウジ
ング16外にあり端面にレバー35を固定した端部部材
21´を備えている。チョーク弁18の作動機構の斜視
図である図4から特に明らかな如く、レバー35は長穴
36を有する。この長穴36には、操作レバー38の構
成部材を成す鉤状端部40の折曲げた部分37が係合す
る。操作レバー38は、真っすぐな中心部分と、既述の
鉤状端部40と、別の側に折曲げられ形状結合(ありつ
ぎ)および力結合が形成されるよう作動ノブ3を接合し
た端部41とを有するワイヤから曲げた略U字部材39
を含む。
【0023】図3,4から明らかな如く、操作レバー3
8の略U字部材39は、チョークフランジ23のアーム
42に配設されたシャフト軸受30,30´に受容され
る。両シャフト軸受30,30´は、アーム42および
チョークフランジ23と一体に構成され、上記構成部材
は、ポリアセタールから構成するのが好ましい。双方の
シャフト軸受30,30´は、可能な限り大きい軸線方
向相互間隔を置いて配設してあり、かくして、各軸受3
0,30´の軸線方向長さが僅かな場合も、操作レバー
38の縦軸線からの逸脱の危険性なく略U字部材39を
極めて正確に案内できる。
【0024】シャフト軸受30には、鉤状端部40のス
リット状ガイドが並置してあり、この場合、スリット4
3は、案内壁44とU字状部材45との間に構成されて
いる。U字状部材45は、その内面に、即ち、スリット
43へ向けて、カム46を有し、このカムは、鉤状端部
40の旋回時、U字状部材45の弾性にもとづき、後退
する。作動ノブ3は、動力チェーンソーのハウジングの
凹みの幅に適合した幅を有する円弧状案内要素47と、
本質的に案内要素に直角に延び、図1の装置の場合にハ
ウジング2の上面10の直上にあるプレート部材48と
を含む。
【0025】図5に、チョークフランジ23の前面図を
示した。固定ねじの通過のためのボア34は、中心開口
24に対して直径方向に対向してその側部に配置され、
上記各ボア34の上方には、端部に夫々シャフト軸受3
0,30´を設けた一対のアーム42がチョークフラン
ジ23に対して本質的に半径方向へ(放射状に)延びて
いる。鉤状端部でチョーク弁シャフトのレバーと係合す
る操作レバー38を支持するシャフト軸受30を設けた
側のアーム42の上端には、案内壁44およびU字状部
材45の支持部分(基部)49が設けてあり、スリット
43が、案内壁44とU字状部材45との間に形成され
ている。半径方向内方へ向き、環状カラー部分として構
成された半環状カラー状突起50が、中心開口24の周
縁に沿って弧角度<180°にわたって延びる。
【0026】図5の線VI−VIに沿う断面図を示す図6か
ら明らかな如く、半環状カラー状突起50は、チョーク
フランジ23の気化器に向く側にある。即ち、この突起
50は、中心開口24に押込まれる吸引パイプ(図2参
照)のストッパとして役立つ。図5に補足して、図6の
断面図には、ボア34に挿入され、チョークフランジ2
3の前面に当接するカラー52を有する支持スリーブ5
1が示してある。この支持スリーブ51は、チョークフ
ランジ23よりも本質的に硬質の材料からなり、かくし
て、チョークフランジの材料に対する強い圧力の作用を
阻止する。かくして、過大なトルクによる固定ねじの締
付に起因するチョークフランジの破損は防止される。
【0027】図7から明らかな如く、シャフト軸受30
およびU字状部材45の鉤状端部の案内手段は、フラン
ジ23の平面に対してずれた平面内にある。しかしなが
ら、このずれた平面は、チョーク弁シャフト21の平面
の近傍にあるか、できる限り、上記平面内にある。かく
して、作動ノブ3の運動をチョーク弁シャフト21の運
動への転換することに関して運動論的利点が得られる
(図4参照)。なおU字状部材45は、シャフト軸受3
0の開口29の中心のまわりに円弧状に延びる。
【0028】図8から明らかな如く、支持部分49の端
部には、燃焼空気の流動方向へ見て後端44´にU字状
部材45の脚45´を形成した案内壁44が構成されて
いる。このU字状部材45、スリット43を規定する内
側面に、カム46を有し、このカムの両側には傾斜面5
3,54が続いている。脚45´の構成および材料の種
類(弾性)にもとづき、U字状部材45は、その縦方向
へ弾性的に保持され、従って、操作レバーの作動時、鉤
状端部は傾斜面53に沿って摺動し、対応してU字状部
材45は矢印55の方向へ移動する。鉤状端部が、カム
46を越え、傾斜面54に達すると直ちに、U字状部材
45が弾性的に後退(復帰)し、カム46は、鉤状端部
に後方から係合する。
【0029】チョーク弁の回転角度は気化器において所
定の如く制限されるので、操作レバーの鉤状端部の最大
ストロークは、ほぼ傾斜面54の点56で終わり、従っ
て、U字状部材45は、完全には戻されず、鉤状端部
は、カム46の死点の近傍にある。従って、操作レバー
をもどす場合、カム46を越えるのに必要な力は僅かで
あり、かくして、鉤状端部40は、U字状部材45の脚
45´の近傍に形成された湾曲部57に達する。湾曲部
57は、チョーク弁の休止位置に対応する上記位置にお
いてU字状部材45が完全に解放され無負荷となるよ
う、設計されている。
【0030】図9に、図5の線IX−IXに沿う断面図を示
した。この断面図に、下部周縁に突起50を設けた中心
開口24を示した。アーム42は、紙面の背後にあり、
本来のフランジリングを越えて延びる。この場合、アー
ム42の上端には、シャフト軸受30´がフランジ平面
からずらして設けてある。
【0031】図示の実施例の場合、カム46は、U字状
部材45に形成され、従って、弾性的に支持される。こ
れとは別の方策として、操作ノブ3に向く別のシャフト
軸受30´にカムを設けることができる。操作レバーの
形状および材料性質を適切に選択すれば、操作レバーに
も弾性作用を得ることができる。このような場合、カム
は不動であってよい。
【0032】図10,11の実施例の場合、気化器16
には、金属製チョークフランジ64が固定されている。
チョークフランジ64は、操作レバー38の略U字部材
39を受容する注型(射出成形)されたシャフト軸受3
0,30´を有する。図11には、気化器16は示して
ないので、操作レバー38の鉤状端部40およびその折
曲端37は、図10に示した。略U字部材39の他端に
は、既述の実施例の場合と同様に案内要素47およびプ
レート48を含む作動ノブ3が固定されている。
【0033】チョークフランジ64の側部には、頂点6
8の両側に延びる面63を有するカム60が注型(射出
成形)されており、作動ノブ3を作動した場合、弾性U
字形部材61が上記面上を摺動する。弾性U字形部材6
1は、作動ノブに形成してあり、弾性トングの態様に構
成されている。弾性U字形部材61は、面63上を摺動
するその自由端62に、上面が湾曲した隆起を有する。
図11から明らかな如く、作動ノブ3は終端位置にあ
り、この場合、弾性U字形部材61は、カム60に上方
から係合し、従って、自由端62は、頂点68の後ろで
面63上にある。弾性U字形部材61の基部65には、
カム60の前端66が当接する当接面が構成されてい
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の基本構成(請求項1)により特
に可搬作業機器の内燃エンジンの気化器の構成及び組立
て(組付け)が簡素化され、可及的に少数の部品から構
成できる。しかも、操作(作動)の確実性は損なわれな
い。即ち、これらの少数の部品は簡単に製造できかつ容
易に組立てできる伝動部材をなすと共に、同時に操作レ
バーの位置決めにも役立つものである。
【0035】さらに、各従属請求項は、夫々、発明の実
施の形態及び実施例で詳述した付加的効果を、夫々もた
らすが、重複するので記載を略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】動力チェーンソーの図面である。
【図2】燃焼空気の供給パイプを含む膜形気化器の図面
である。
【図3】図2のIII−III矢視図である(供給パイプは除
去してあるが、チョーク作動系は示してある)。
【図4】チョーク作動機構の斜視図である。
【図5】チョークフランジの前面図である。
【図6】図5の線VI−VIに沿う断面図である。
【図7】図5のVII−VII矢視図である。
【図8】図5の構成部材の平面図である。
【図9】図5の線IX−IXに沿う断面図である。
【図10】チョーク作動機構の別の実施例の斜視図であ
る。
【図11】終端位置の作動ノブを示す図10のXI−XI矢
視図である。
【符号の説明】
1 チェーンソー 2 ハウジング 3 作動ノブ 7 U字取手 16 気化器 18 チョーク弁 21 チョーク弁シャフト 23,64 チョークフランジ 25 吸引部材 30,30´ 軸受 35 レバー 38 操作レバー 39 略U字部材 45 U字状部材 61 (弾性的)U字形部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−214972(JP,A) 特開 平4−330355(JP,A) 特開 昭56−151243(JP,A) 実開 昭60−173659(JP,U) 米国特許4627304(US,A) 米国特許4307042(US,A) 米国特許3575385(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 1/02 B27B 17/00 F02D 11/02 F02D 11/04 PCI(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃エンジンと、気化器とを有する可搬作
    業機器であって、気化器には、絞り弁を設け且つ燃焼空
    気の流れ方向へ見て上記絞り弁の前にチョーク弁を設
    け、チョーク弁を操作レバーによって作動する形式のも
    のにおいて、 チョーク弁(18)に隣接する気化器(16)の側に
    は、燃焼空気の吸引部材(25)を受容し、チョークフ
    ランジ(23,64)に操作レバー(38)を旋回可能
    に軸受支持する手段を有するチョークフランジ(23,
    64)が設けてあり、 操作レバー(38)の一端が、ハウジング(2)の開口
    を介して突出する作動ノブ(3)として構成され、他端
    が、チョーク弁シャフト(21)に空転しないよう固定
    されたレバー(35)と係合し、かつ該チョーク弁(1
    8)は、該操作レバー(38)のその縦軸線周りの旋回
    によって作動する、 ことを特徴とする作業機器。
  2. 【請求項2】操作レバー(38)を支持する手段が、相
    互に離隔して配置され軸線方向へ同列をなす2つのシャ
    フト軸受(30,30´)であり、軸受軸線が、フラン
    ジ平面に平行に延びることを特徴とする請求項1の作業
    機器。
  3. 【請求項3】操作レバー(38)が、ワイヤを曲げた略
    U字部材(39)として構成されていることを特徴とす
    る請求項1または2の作業機器。
  4. 【請求項4】チョーク弁(18)のレバー(35)に係
    合する操作レバー(38)の端部(37,40)が、鉤
    状に湾曲されていることを特徴とする請求項3の作業機
    器。
  5. 【請求項5】作動ノブ(3)が、合成樹脂からなり、略
    U字部材(39)の折曲げた端部(41)に力結合によ
    って固定されていることを特徴とする請求項3または4
    の作業機器。
  6. 【請求項6】略U字部材(39)をその縦軸線のまわり
    に旋回して少なくとも2つの所定位置に設定できる手段
    が設けてあることを特徴とする請求項1−5の1つに記
    載の作業機器。
  7. 【請求項7】上記手段が、作動ノブ(3)の範囲に設け
    てあり、少なくとも1つの非弾性的カム(60)と、弾
    性的U字形部材(61)とを含み、弾性的U字形部材
    (61)の自由端(62)が、カム(60)が面(6
    3)に沿って摺動することを特徴とする請求項6の作業
    機器。
  8. 【請求項8】非弾性的カム(60)が、不動な構造部材
    (64)に設置してあることを特徴とする請求項7の作
    業機器。
  9. 【請求項9】該弾性的U字形部材(61)が、作動ノブ
    (3)に形成され、弾性トングの態様で構成されている
    ことを特徴とする請求項8の作業機器。
  10. 【請求項10】該弾性的U字形部材(61)の基部(6
    5)には、カム(60)の前端(66)のための当接面
    (67)が構成されていることを特徴とする請求項9の
    作業機器。
  11. 【請求項11】上記支持手段が、鉤状端部(40)の範
    囲に設けてあり、両側に延びる傾斜面(53,54)を
    有する少なくとも1つのカム(46)を含むことを特徴
    とする請求項6の作業機器。
  12. 【請求項12】前記カム(46)が、操作レバー(3
    8)の旋回軸線の縦方向へ作用するバネとして構成され
    たU字状部材(45)に設けてあることを特徴とする請
    求項11の作業機器。
  13. 【請求項13】チョークフランジ(23)が、合成樹脂
    からなり、シャフト軸受(30,30´)および弾性的
    に保持されたカム(46)を有するU字状部材(45)
    が、チョークフランジ(23)と一体に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜12の1つに記載の作業機
    器。
  14. 【請求項14】前記U字状部材(45)には、弾性的な
    U字状部材(45)の機械的負荷を受けないチョーク弁
    (18)の正常位置において鉤状端部(40)を受容す
    る湾曲部(57)が構成されていることを特徴とする請
    求項12の作業機器。
  15. 【請求項15】チョーク弁(18)の作動位置では、前
    記鉤状端部(40)が、カム(46)の死点に隣接する
    傾斜面(54)の箇所(56)に位置することを特徴と
    する請求項12または14の作業機器。
  16. 【請求項16】吸引部材が、パイプ(25)として構成
    され、軸線方向へ押込むことによってチョークフランジ
    (23,64)の開口(24)に固定されていることを
    特徴とする請求項1−15項の1つに記載の作業機器。
  17. 【請求項17】開口(24)の気化器側端部には、半径
    方向内方へ向くストッパ(50)が構成されていること
    を特徴とする請求項16の作業機器。
  18. 【請求項18】上記ストッパが、弧角度<180°にわ
    たって延びる部分円環状突起として構成されていること
    を特徴とする請求項17の作業機器。
  19. 【請求項19】チョークフランジ(23,64)には、
    固定ねじの貫通のための少なくとも2つの開口(34)
    が設けてあることを特徴とする請求項1−18の1つに
    記載の作業機器。
  20. 【請求項20】チョークフランジ(23)をポリアセタ
    ール(POM)から構成した場合は、チョークフランジ
    (23,64)の材料よりも本質的に硬質の材料からな
    る支持スリーブ(51)が開口(34)に設けてあるこ
    とを特徴とする請求項13又は19の作業機器。
  21. 【請求項21】 内燃エンジンと、気化器とを有する可搬
    作業機器であって、気化器には、絞り弁を設け且つ燃焼
    空気の流れ方向へ見て上記絞り弁の前にチョーク弁を設
    け、チョーク弁を操作レバーによって作動する形式のも
    のにおいて、 チョーク弁(18)に隣接する気化器(16)の側に
    は、燃焼空気の吸引部材(25)を受容し、チョークフ
    ランジ(23,64)に操作レバー(38)を旋回可能
    に軸受支持する手段を有するチョークフランジ(23,
    64)が設けてあり、 操作レバー(38)の一端が、ハウジング(2)の開口
    を介して突出する作動ノブ(3)として構成され、他端
    が、チョーク弁シャフト(21)に空転しないよう固定
    されたレバー(35)と係合し、 該チョーク弁(18)は、該操作レバー(38)のその
    縦軸線周りの旋回によって作動し、かつ該操作レバー
    (38)を支持する手段が、相互に離隔して配置され軸
    線方向へ同列をなす2つのシャフト軸受(30,30
    ´)であり、軸受軸線が、フランジ平面に平行に延び
    る、 ことを特徴とする作業機器。
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