JPS6256350B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関用の始動装置であつて、始動
モータを有しており、該始動モータの駆動軸上に
ねじ推特機構の連行スリーブがねじ運動可能に配
置されており、前記連行スリーブはオーバランニ
ングクラツチを介して始動ピニオンと連結されて
おり、更にマグネツトスイツチを介して操作可能
な旋回可能に支承されたフオーク状のシフトレバ
ーを有しており、該シフトレバーによつてねじ推
動機構がばね作用を介して前記駆動軸上で滑動さ
せられるようになつており、このばあいシフトレ
バーのフオーク端部が連行スリーブ上に遊嵌され
た連行板に運動可能に係合している形式のものに
関する。

このような公知の始動装置のばあいシフトレバ
ー並びに連行板は薄板から製作されている。この
ばあいシフトレバーは、点溶接によつて結合され
ている２つの半割部材から構成されている。連行
板には方形の舌片が一体成形されており、該舌片
にはリベツトによつてシフトレバーのフオーク端
部が回転可能に固定されている。連行板の中央孔
は、連行板を支持する円筒状の構成部材に対する
連行板の旋回運動を可能にするために、長孔とし
て形成されている。シフトレバーと連行板との前
記配置形式の欠点は、打ち抜きおよび溶接並びに
リベツトによる結合によつて構成部材が製作の点
で高価にされているということにある。更に薄板
部材は耐振性および騒音の少ない運転に関する高
められた要求を満せない。

本発明によれば、シフトレバーがプラスチツク
から一体に形成されていてかつシフトレバーのフ
オーク端部にそれぞれ１つの円形の穴を備えてお
り、該穴内に連行板の円筒状のピンが係合してお
り、前記連行板は同様にプラスチツク部材として
形成されていてかつ連行板の端面にピンの範囲で
縦軸線に対して平行にのびる案内面を備えてお
り、該案内面は案内リングとストツパ板との縁部
区分に上方から係合しており、前記案内リングと
ストツパ板との間に連行板が運動可能に配置され
ておりかつ前記案内リングとストツパ板とが同様
に運動可能に連行スリーブ上に係合している。

本発明による始動装置の利点は、プラスチツク
から一体に製作されたシフトレバーが耐振性に関
する要求を満ししかも騒音を少なくして支承可能
かつ運動可能であり更に前記シフトレバーはプラ
スチツクから成る連行板と同様に自動的な製作お
よび組立てにも適しており、更にシフトレバーは
前記連行板と共に自動的に予じめ組立てることの
できるユニツトを成すということにある。このば
あい連行板に形成された案内面によつて、シフト
レバーを旋回させたばあいのかみ合わせ機構の長
手運動方向からの連行板の偏位が可能にされる。

本発明の実施態様は特許請求の範囲第２項、第
３項、第４項に記載されている。

特に有利には連行板の中央孔が円筒状の穴とし
て安価に形成されている。更にシフトレバーと連
行板との間の自動的な組立てのためにおよびシフ
トレバーと連行板との間の確実であるにもかかわ
らず解離可能な結合のために、シフトレバーのフ
オーク端部がばね弾性的に構成されていてかつフ
オーク端部にシフトレバーに対する連行板の容易
な取り付けを可能にする傾斜部が設けられている
と有利である。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

内燃機関用の始動装置はケーシング２と駆動軸
３とを備えた始動データ１を有している。駆動軸
３上にはねじ推動機構が運動可能に配置されてい
る。ねじ推動機構は、ローラ式のオーバーランニ
ングクラツチ５を介して連行スリーブ６と連結さ
れている始動ピニオン４から構成されている。連
行スリーブ６は駆動軸３のねじスプライン区分７
上に係合している。連行スリーブ６上には横断面
がほぼＺ字状の案内リング８とストツパ板９とが
運動可能に支承されている。ストツパ板９はスナ
ツプリング１０に当て付けられており、該スナツ
プリング１０は自由端部の近くで連行スリーブ６
上に係合している。案内リング８とストツパ板９
との間には連行板１１が運動可能に配置されてい
る。同様に連行スリーブ６上に係合しているかみ
合わせばね１２は第１図で図示された不作用位置
において、連行板１１の運動性を妨げることなし
に、案内リング８をストツパ板９に圧着してい
る。このために案内リング８は連行スリーブ６上
に運動可能に配置された案内区分１３を備えてお
り、該案内区分１３は連行板１１の厚さよりも多
少長くされていてしかもかみ合わせばね１２によ
つてストツパ板９に圧着されている。

連行板１１は熱的な要求を満すプラスチツク
（このばあい熱硬化性プラスチツク）から形成さ
れている。連行板１１は円筒状の中央孔１４を有
しており、該中央孔１４の直径は更に下記の寸法
だけ中央孔１４から突出する案内区分１３の外径
よりも大きくされている。連行板１１の側方には
２つの円筒状のピン１５が形成されている。内燃
ピン１５は連行板１１の厚さよりも大きな直径を
有している。従つてピン１５は連行板の縁部で該
連行板の端部を越えて中央孔１４の縦軸線に対し
て平行にのびる案内面１８，１９を形成する。こ
のばあい案内面１８は案内区分１３に対して同様
に平行に折り曲げられた案内リング８の縁部２０
に上方から係合している。更に案内面１９はスト
ツパ板９の縁部に上方から係合している。

始動モータ１のケーシング２には側方でマグネ
ツトスイツチ２１が取り付けられている。フロン
トブラケツト２２はケーシング２およびマグネツ
トスイツチ２１の端面に引張り錠着部材２３によ
つて固定されている。ケーシング２と、マグネツ
トスイツチ２１とフロントブラケツト２２との間
にはシール部材２４が嵌め込まれている。シール
部材２４はフロントブラケツト２２内の側方の切
欠き２５内に案内されていてかつプラスチツクか
ら成る支承部材２６に圧着されており、該支承部
材２６は同様に切欠き２５の間に配置されてい
る。支承部材２６は軸線の合致した２つの孔２８
を有する平行に配置された２つの脚部２７を有し
ている。脚部２７の間にはシフトレバー２９が案
内されていてかつ孔２８内に嵌め込まれたピン３
０に枢着されて支承されている。

シフトレバー２９はプラスチツクから成る一体
の射出成形部材としてフオーク状に形成されてい
る。シフトレバー２９の自由端部３１はマグネツ
トスイツチ２１の磁石可動子３４の接続端部３３
のスリツト３２内に突入している。シフトレバー
２９のフオーク端部３５はスリツト３６によつて
互いにばね弾性的に形成されている。フオーク端
部３５はその端部の近くにそれぞれ１つの円形の
穴３７を有している。フオーク端部３５は側方で
連行板１１を取り囲んでいる。連行板１１の円筒
状のピン１５はフオーク端部３５の穴３７内に回
転可能に支承されている。スリツト３６の他に別
の組立て補助部材として各フオーク端部に傾斜部
３８が形成されている。傾斜部の幅は穴３７の直
径と同じ大きさである。傾斜部３８はそれぞれフ
オーク端部３５の内面３９でほぼ穴３７の縦軸線
の高さで始まりかつフオーク端部３５の縁部のと
ころでフオーク端部の外面４０の近くにのびてい
る。

シフトレバー２９を旋回させたばあいには連行
板１１は連行スリーブ６と案内リング８とのかみ
合わせ運動方向に対して直角方向にも移動する。
連行板１１の中央孔１４は、案内リングの軸線に
対して直角方向の連行板の所望の偏位が可能にさ
せられるような大きさに選ばれている。連行板１
１の案内面は、案内リング８に対する連行体の半
径方向の運動を、シフトレバー２９の旋回運動に
よつて生ぜしめられる連行板１１のピン１５に対
して直角方向以外では阻止する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
１図は始動装置の部分的な縦断面図、第２図は第
１図−線に沿つた断面図、第３図は第１図
−線に沿つた断面図である。 １……始動モータ、２……ケーシング、３……
駆動軸、４……始動ピニオン、５……オーバーラ
ンニングクラツチ、６……連行スリーブ、７……
ねじスプライン区分、８……案内リング、９……
ストツパ板、１０……スナツプリング、１１……
連行板、１２……かみ合わせばね、１３……案内
区分、１４……中央孔、１５……ピン、１６，１
７……端面、１８，１９……案内面、２０……縁
部、２１……マグネツトスイツチ、２２……フロ
ントブラケツト、２３……引張り錠着部材、２４
……シール部材、２５……切欠き、２６……支承
部材、２７……脚部、２８……孔、２９……シフ
トレバー、３０……ピン、３１……端部、３２，
３６……スリツト、３３……接続端子、３４……
磁石可動子、３５……フオーク端部、３７……
穴、３８……傾斜部、３９……内面、４０……外
面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内燃機関用の始動装置であつて、始動モータ
   を有しており、該始動モータの駆動軸上にねじ推
   動機構の連行スリーブがねじ運動可能に配置され
   ており、前記連行スリーブはオーバーランニング
   クラツチを介して始動ピニオンと連結されてお
   り、更にマグネツトスイツチを介して操作可能な
   旋回可能に支承されたフオーク状のシフトレバー
   を有しており、該シフトレバーによつてねじ推動
   機構がばね作用を介して前記駆動軸上で滑動させ
   られるようになつており、このばあいシフトレバ
   ーのフオーク端部が連行スリーブ上に遊嵌された
   連行板に運動可能に係合している形式のものにお
   いて、前記シフトレバー２９がプラスチツクから
   一体に形成されていてかつシフトレバーのフオー
   ク端部３５にそれぞれ１つの円形の穴３７を備え
   ており、該穴３７内に連行板１１の円筒状のピン
   １５が係合しており、前記連行板１１は同様にプ
   ラスチツク部材として形成されていてかつ連行板
   の端面１６，１７にピン１５の範囲で縦軸線に対
   して平行にのびる案内面１８，１９を備えてお
   り、該案内面１８，１９は案内リング８とストツ
   パ板９との縁部区分に上方から係合しており、前
   記案内リング８とストツパ板９との間に連行板が
   運動可能に配置されておりかつ前記案内リング８
   とストツパ板９とが同様に運動可能に連行スリー
   ブ６上に係合していることを特徴とする内燃機関
   用の始動装置。 ２ 連行板１１が同心的な中央孔１４を備えてお
   り、該中央孔１４の直径はシフトレバー２９によ
   つて実施される連行板１１の旋回運動と、案内リ
   ング８の軸線方向の運動との偏差に適合されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の内燃機関用の始動
   装置。 ３ シフトレバー２９が該シフトレバーのフオー
   ク端部の底部にスリツト３６を備えている特許請
   求の範囲第１項記載の内燃機関用の始動装置。 ４ シフトレバー２９のフオーク端部にそれぞれ
   １つの傾斜部３８が設けられており、該傾斜部３
   ８はほぼ穴３７の縦軸線の高さでフオーク端部３
   ５の内面３９から出発しかつ自由フオーク端部３
   ５で該フオーク端部の外面４０の近くにのびてい
   る特許請求の範囲第１項記載の内燃機関用の始動
   装置。