JP3228981B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム系配線を有
し、耐湿性に優れたシリコン窒化膜を保護膜として有す
る半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の保護膜としては、
SiO2、PSG、シリコン窒化膜、SiON(シリコ
ンオキシナイトライド)などが用いられている。これら
の保護膜のうち、シリコン窒化膜が最も耐湿性に優れて
いることから、最終保護膜としては一般的にはシリコン
窒化膜が用いられている。シリコン窒化膜はプラズマC
VD法により形成するのが一般的である。プラズマCV
Dシリコン窒化膜は圧縮応力をもっているために、直下
のメタル配線に悪影響を及ぼし、ストレスマイグレーシ
ョン耐性を劣化させることが指摘されている。
【0003】そこで、シリコン窒化膜の圧縮応力による
問題を解決する方法として、常温における応力のバラン
スを考慮して、圧縮応力膜と引張応力膜を組み合わせた
もの(特公平3−32214号公報参照)や、応力の温
度変化を考慮して特定の温度範囲で圧縮応力を有するシ
リコン窒化膜と他のシリコン窒化膜を積層したもの(特
開昭63−117429号公報参照)などが提案されて
いる。シリコン窒化膜は耐湿性においてSiO2膜やP
SG膜よりも優れているが、膜の応力が一般的に圧縮応
力であり、かつその絶対値が他の保護膜よりも高い。メ
タル配線としてアルミニウムやアルミニウムに僅かのシ
リコンなどを含有させたアルミニウム合金などの配線
(これらの配線を総称してアルミニウム配線という)が
使用されているが、シリコン窒化膜の応力によってアル
ミニウム配線にボイドが発生し、配線の信頼性を低下さ
せることが問題になっている。この応力を緩和するため
に、一般的にはメタル配線とシリコン窒化膜の間にPS
G膜を介在させる構造をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム配線にボ
イドが発生する過程を検討してみると、1.0×109
2.0×109dyn/cm2以下程度の圧縮応力をもつ
シリコン窒化膜では、アルミニウム配線上に堆積した直
後はアルミニウム配線にはボイドの発生はみられず、ボ
イドはその後のアニール処理などの熱処理の過程で発生
している。これは、熱処理によってシリコン窒化膜の応
力が変化し、更に圧縮応力側に働くことによってアルミ
ニウム配線にボイドが発生するものと考えられる。そこ
で、本発明は熱処理の過程におけるシリコン窒化膜の応
力がアルミニウム配線に作用しないようにして配線の信
頼性を高める保護膜の構造を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、保護膜とし
て昇温過程の後に降温過程を含む熱処理による応力の絶
対値の変化が高い方へ推移した後に元へ戻る特性をもつ
シリコン窒化膜と、前記熱処理による応力の絶対値の変
化が低い方へ推移した後に元へ戻る特性をもつシリコン
窒化膜との積層構造の保護膜を使用する。好ましい態様
では、その保護膜のシリコン窒化膜の組成は、N−H結
合に対するSi−H結合の割合Si−H/N−Hで表現
すると、一方のシリコン窒化膜のSi−H/N−Hが
0.1から0.3の間にあり、他方のシリコン窒化膜の
Si−H/N−Hが2.0から2.5の間にある。本発
明のさらに他の態様では、上記の積層構造のシリコン窒
化膜とアルミニウム配線層との間にPSG膜が形成され
ている。
【0006】
【作用】昇温過程の後に降温過程を含む熱処理による応
力の絶対値の変化が高い方へ推移した後に元へ戻る特性
をもつシリコン窒化膜と、前記熱処理による応力の絶対
値の変化が低い方へ推移した後に元へ戻る特性をもつシ
リコン窒化膜とを積層すれば、熱処理時における応力の
変化が殆んどなくなり、熱処理によってアルミニウム配
線のボイドの発生を防止することができる。
【0007】
【実施例】図1は一実施例を表わす。2はMOSトラン
ジスタなどの素子が形成されたシリコン基板であり、そ
の表面には絶縁膜を介してアルミニウム配線4が形成さ
れ、基板2の所定の部分とコンタクトホールを介して接
続されている。アルミニウム配線4を被うように二層構
造のシリコン窒化膜6,8が保護膜として形成されてい
る。シリコン窒化膜6はSi−H結合よりもN−H結合
の割合の方が多い窒素リッチなシリコン窒化膜であり、
N−H結合に対するSi−H結合の割合Si−H/N−
Hで表現すると、Si−H/N−Hが0.1〜0.3の
間にある。シリコン窒化膜6は、昇温し、その後降温す
る熱処理、又は昇温し、高温の一定温度に保持した後降
温する熱処理の熱ストレスによって、応力の絶対値が高
い方へ推移して元へ戻るシリコン窒化膜である。シリコ
ン窒化膜8は逆にSi−H結合の方がN−H結合よりも
多いシリコンリッチなシリコン窒化膜であり、Si−H
/N−Hが2.0から2.5の間にある。シリコン窒化
膜8は、上記の熱処理による熱ストレスによって応力の
絶対値が低い方へ推移し、元へ戻る特性を有するもので
ある。
【0008】図2は第2の実施例を表わす。基板2上の
アルミニウム配線4上には、PSG膜10を介して図1
の実施例と同じ二層構造のシリコン窒化膜6,8が形成
されている。二層構造のシリコン窒化膜6,8は、実施
例では下層のシリコン窒化膜6が窒素リッチなシリコン
窒化膜であるが、実施例とは下層と上層を逆にした積層
構造としてもよい。ただし、下層のシリコン窒化膜6が
常温での応力の絶対値が低い方が望ましく、また熱スト
レス時の応力の変化量の少ない方が望ましい。
【0009】図3は実施例と一層構造のシリコン窒化膜
の応力変化を示したものである。(A)は図1の実施例
による二層構造のシリコン窒化膜6,8による熱処理時
の応力変化であり、(B)は一層のシリコン窒化膜の熱
処理時の応力変化である。縦軸の応力は両者で同じ目盛
で示しているので、本発明による(A)の方が熱ストレ
スによる応力変化が少ない。
【0010】次に、図1の実施例の製造方法について説
明する。シリコン基板2上のアルミニウム配線4を通常
の写真製版とエッチングにより形成する。その後、プラ
ズマCVD法により反応ガスのアンモニア:シランの流
量比を約1:1に設定して窒素リッチなシリコン窒化膜
を堆積する。このシリコン窒化膜は昇温→降温又は昇温
→一定温度保持→降温の熱ストレスに対して応力の絶対
値が高い方へ推移した後、元へ戻るシリコン窒化膜であ
る。そのシリコン窒化膜6上に今度はシリコンリッチの
シリコン窒化膜を堆積するために、反応ガスのアンモニ
ア:シランの流量比を約1:3.0〜3.5に設定してシ
リコン窒化膜8を堆積する。このシリコン窒化膜8の屈
折率は約2.0である。
【0011】シリコン窒化膜6と8でシランとアンモニ
アの組成比を変えるには、同一チャンバ内で連続して処
理し、反応ガス流量成を変えるようにしてもよく、異な
るチャンバ又は異なるCVD装置でシリコン窒化膜6と
8を堆積してもよい。図2の実施例ではシリコン窒化膜
6,8を堆積する前に、従来のCVD法によるPSG膜
10を堆積し、その後二層のシリコン窒化膜6,8を堆
積する。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば保護膜を昇温過程の後に
降温過程を含む熱処理による応力の絶対値の変化が高い
方へ推移した後に元へ戻る特性をもつシリコン窒化膜
と、前記熱処理による応力の絶対値の変化が低い方へ推
移した後に元へ戻る特性をもつシリコン窒化膜との積層
構造としたので、熱処理時の熱ストレスによる応力変化
が少なくなり、アルミニウム配線にボイドが発生するの
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す概略断面図である。
【図2】他の実施例を示す概略断面図である。
【図3】実施例と一層の保護膜との温度変化による応力
変化を示す図であり、(A)は図1の実施例によるも
の、(B)は一層シリコン窒化膜によるものである。
【符号の説明】
2 シリコン基板 4 アルミニウム配線 6 下層シリコン窒化膜 8 上層シリコン窒化膜 10 PSG膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けられたアルミニウム
    配線層上を被うように保護膜が設けられている半導体装
    置において、前記保護膜は昇温過程の後に降温過程を含
    む熱処理による応力の絶対値の変化が高い方へ推移した
    後に元へ戻る特性をもつシリコン窒化膜と、前記熱処理
    による応力の絶対値の変化が低い方へ推移した後に元へ
    戻る特性をもつシリコン窒化膜との積層構造となってい
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記2層のシリコン窒化膜の組成は、N
    −H結合に対するSi−H結合の割合Si−H/N−H
    で表現すると、一方のシリコン窒化膜のSi−H/N−
    Hが0.1から0.3の間にあり、他方のシリコン窒化
    膜のSi−H/N−Hが2.0から2.5の間にある請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に設けられたアルミニウム
    配線層上を被うように保護膜が設けられている半導体装
    置において、前記保護膜はPSG膜にてなる下層膜と、
    昇温過程の後に降温過程を含む熱処理による応力の絶対
    値の変化が高い方へ推移した後に元へ戻る特性をもつシ
    リコン窒化膜と、前記熱処理による応力の絶対値の変化
    が低い方へ推移した後に元へ戻る特性をもつシリコン窒
    化膜との積層構造の上層膜とからなることを特徴とする
    半導体装置。
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