JP3220624B2 - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法

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JP3220624B2 JP19478395A JP19478395A JP3220624B2 JP 3220624 B2 JP3220624 B2 JP 3220624B2 JP 19478395 A JP19478395 A JP 19478395A JP 19478395 A JP19478395 A JP 19478395A JP 3220624 B2 JP3220624 B2 JP 3220624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーミック電極を
有する化合物半導体装置、特にGaAsFETに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、化合物半導体装置に形成されるオ
ーム性コンタクト電極(オーミック電極)は、一般的にA
uの合金を用い、化合物半導体基板との合金化処理を行
うことにより形成していた。例えば、n型GaAsを用
いた例は、Marshall I.Nathan及びMordehai Heiblumに
よる“An Improved AuGe Ohmic Contact To n-GaAs”
(Solid State Electronics,Vol.25,pp1063~1065(19
82))に記載されているが、GaAsFET(電界効果
トランジスタ)の作製は図11に示すように、まずオー
ミック電極形成予定領域のn型GaAs3表面上にAu
Ge13/Ni10/Au14を被着し、AuGe合金
の共晶温度(356℃)以上の温度で熱処理する。この
熱処理によってGaAsとAuGeを合金化し、その冷
却過程で再結晶化したGaAs中に高濃度のGeを含有
させる。こうして電極−半導体界面には、Geドナー不
純物を多量に含有する層が形成され、オーム性が得られ
る。また、p型GaAsに対しては、GaAs中でアク
セプタとなるMg,Zn,Be等の金属とAuを用い、
n型と同様に合金化を行いオーミック電極を形成する。
【0003】一方、GaAsFETのゲート電極材料と
しては、しばしばWやMo、及びそれらの窒化物、ケイ
化物等の耐熱性材料が用いられ、高温でも劣化しない安
定したショットキ電極が得られている。
【0004】また、Ni/In/Geなどのオーミック
材料も開発されている(Murakami et al. J.Appl.Phys.
75(5), 1, 1994, NiGe-based Ohmic contacts to n-ty
pe GaAS I. Efects of In addition)。これは、加熱処
理により金属間化合物を生成させ、電極材料と基板の反
応を正確に制御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記化
合物半導体装置に用いられているAu系のオーミック電
極には、以下のような問題点がある。
【0006】まず、Au系のオーミック電極では、電極
金属が不均一に反応して島状の凝集を起こし、GaAs
とのオーム性コンタクト部が電極領域内で不均一になる
場合がある。このため接触抵抗が十分低下しない、電極
表面が平滑にならない、といった問題点があり、微細化
が要求されるLSI等に適用するには不十分であった。
【0007】また、ゲート電極に熱的に安定な金属を用
いても、高温保持時にオーム性コンタクト電極が先に劣
化してしまうという問題点がある。例えば、n型GaA
sに対してAuGe/Ni/Auオーム性電極を形成し
た後に、400℃以上の熱工程があると合金化反応が過
剰に進行し、平坦性および接触比抵抗が劣化してしま
う。このように素子の信頼性は、オーム性電極の信頼性
で制限されていた。
【0008】さらに、n層、p層それぞれに対してオー
ム性コンタクトを取る場合には、それぞれ異なる電極構
造が必要であり、工程数が多くなるという問題点があ
る。
【0009】また、LSI工程で使用されているAl系
配線との相互接続についても、AuとAlが反応し高抵
抗化するため、接続が困難であるという問題点がある。
【0010】また、In/Ni/Ge等のオーミック材
料に関しては、3種類以上の材料の金属間化合物である
ため、それぞれの金属の組成を正確に制御して堆積する
ことが必要であり、微妙にずれても金属間化合物を再現
できない可能性が高く、再現性が難しいという問題点が
ある。
【0011】本願ではこれらの問題点に鑑み、低接触抵
抗で平坦性がよく、高温でも接触抵抗が劣化しないオー
ミック電極を有する化合物半導体装置及びその製造方法
を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本願の化合物半導体装置では、化合物半導体基板上に
オーミック電極を有する化合物半導体装置において、前
記オーミック電極は、ニッケルとチタンからなる金属間
化合物(TiNi 3 で構成されることを特徴とする。
また、前記オーミック電極上にAlを含む金属配線を有
し、また、前記オーミック電極形成材料と同一の、少な
くともニッケルとチタンからなる金属間化合物で構成さ
れる配線を有することを特徴とする。
【0013】また、n層領域及びp層領域を有する化合
物半導体基板上の各領域にオーミック電極を有する化合
物半導体装置において、前記各領域のオーミック電極は
同一構造からなり、少なくともニッケルとチタンからな
る金属間化合物で構成されることを特徴とする。
【0014】さらに、本願の化合物半導体装置の製造方
法では、化合物半導体基板上にニッケル薄膜を形成する
工程と、該ニッケル薄膜上にチタン薄膜を形成する工程
と、前記ニッケル薄膜及び前記チタン薄膜を熱処理によ
って反応させ、ニッケルとチタンとの金属間化合物(T
iNi 3 を形成し、オーミック電極を形成する工程
と、を含むことを特徴とする。
【0015】また、n層領域及びp層領域を有する化合
物半導体の該n層及びp層領域上にニッケル薄膜を形成
する工程と、該ニッケル薄膜上にチタン薄膜を形成する
工程と、前記ニッケル薄膜及び前記チタン薄膜を熱処理
によって反応させニッケルとチタンとの金属間化合物を
形成し、n層及びp層のオーミック電極を同時に形成す
る工程と、を含むことを特徴とする。
【0016】また、化合物半導体基板上に、導電層形成
のためのイオン注入を行う工程と、前記基板上にニッケ
ル薄膜を形成する工程と、該ニッケル薄膜上にチタン薄
膜を形成する工程と、前記注入イオンの活性化熱処理及
び前記ニッケルとチタンとの金属間化合物形成のための
熱処理を同時に行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】また、化合物半導体基板上にニッケル薄膜
を形成する工程と、該ニッケル薄膜上にチタン薄膜を形
成する工程と、前記ニッケル薄膜及び前記チタン薄膜と
を配線形状にエッチングする工程と、前記ニッケル薄膜
及び前記チタン薄膜とを熱処理により反応させ金属間化
合物を形成する工程とを含み、オーミック電極及び配線
の形成を同一プロセスにおいて同時に行うことを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本願の実施の
形態を説明する。但し、数値、材料等はこれに限定され
るものではない。
【0019】図1は、本願によるMESFETの形成工
程を説明する図である。まず図1(a)に示すように、
動作層となるn-GaAs領域2を形成するために、S
+を加速電圧30KeV、ドーズ量9×1012cm-2
で注入する。
【0020】次に図1(b)に示すように、ドレイン、
ソース抵抗を下げるためのn+-GaAs領域3を形成す
るために、フォトレジストパターン20を形成し、選択
的にSi+を加速電圧50KeV、ドーズ量2×1013
cm-2、80KeV、3×1013cm-2の2段イオン注
入を行う。
【0021】その後図1(c)に示すように、フォトレ
ジスト20を除去し、950℃、4秒でアニール(RT
A;高速ランプ加熱)を行い、注入イオンを活性化す
る。続いて図1(d)に示すように、n+−GaAs領
域の上にフォトレジストパターン20を形成し、Ni薄
膜10を抵抗加熱法により200Å蒸着するのに続き、
Ti薄膜11をEB蒸着法により1000Å蒸着し、フ
ォトレジスト膜を除去して所望の電極形状を形成する。
【0022】その後図1(e)に示すように、プラズマ
CVD法等により表面に窒化ケイ素21を700Å堆積
し、次いで窒素雰囲気中で600℃、1分間の加熱処理
を行うと、NiとTiの金属間化合物を含むオーミック
電極12が形成される。
【0023】最後に図1(f)に示すように、Al/T
i/Pt/Auでゲート電極15を形成する。このゲー
トは、ゲートを形成する以外の部分にフォトレジスト膜
を形成して窒化ケイ素膜をエッチングし、そのエッチン
グした場所に金属を蒸着し、最後にフォトレジスト膜を
除去して形成する。
【0024】このように化合物半導体基板上でNiとT
iを高温で反応させる結果、熱的に安定な金属間化合物
TiNi3が形成され、Tiと基板の過剰な反応を抑え
ることができる。さらに、基板との反応が適度に制御さ
れたTiは、GaAs基板表面で準位を作るためオーミ
ック接触を形成し、本願のNi/Tiからなる金属層構
造はnGaAs層に対して熱的に安定で均一なオーミッ
ク電極となるのである。
【0025】図3は、Ni/TiとnGaAsの接合に
おいて、加熱処理温度の上昇に伴い電圧Vdsに対する
電流Idがしだいに直線となり、ショットキ接合からオ
ーミック接合に変化する様子を示している。TiとGa
Asが反応すると基板表面や電極に局所的なモホロジー
劣化を生じ、従来例のAuGe/Ni/Au電極のよう
に高抵抗化する。本願においてはTiとNiの反応によ
る金属間化合物TiNi3がTiとGaAsとの過剰反
応を抑制し、高抵抗化を防いでいるため、高温まで低抵
抗なオーミック接触が達成される。
【0026】図4は、従来のAuGe/Ni/Au電極
のnGaAs層に対する接触比抵抗、及び本願のNi/
Ti金属層構造のnGaAs層及びpGaAs層に対す
る接触比抵抗の加熱処理温度依存性を示す図である。A
uGe/Ni/Au電極は加熱温度が高くなるのに伴っ
て接触比抵抗が増大するのに対して、Ni/Tiでは加
熱温度が高くなっても接触比抵抗は安定している。これ
は本願のNi/Tiが熱的に安定であることを意味して
いる。
【0027】図5は、AuGe/Ni/Au(400℃
の加熱処理したもの)及びNi/Ti(600℃の加熱
処理したもの)のnGaAsに対する接触比抵抗の接触
面積依存性を示す図である。AuGe/Ni/Auでは
接触面積が減少するにしたがって接触比抵抗が大幅に増
大するが、Ni/Tiでは接触面積が減少しても接触比
抵抗はほとんど変化しない。これはNi/Tiが均一な
オーミック電極を形成していることを意味する。
【0028】以上の結果は、加熱処理によりNiとTi
が熱的に安定で均一な金属間化合物を形成していること
に起因している。また図4に示すように、pGaAsに
対する接触比抵抗は、nGaAsに対する接触比抵抗と
同様に、高温で加熱処理しても大幅に増大しない。すな
わち、本願のTi/Ni金属層構造はpGaAs層に対
しても均一で熱的に安定なオーミック電極となる。
【0029】図6は、本願によるLDD−MESFET
の形成工程を説明する図である。まず図6(a)に示す
ように、動作層となるn-GaAs領域2を形成するた
めに、Si+を加速電圧30KeV、ドーズ量9×10
12cm-2でイオン注入する。次に図6(b)に示すよう
に、WN等の耐熱性金属を3000Å堆積し、RIE法
によりゲート電極16を加工する。
【0030】続いて図6(c)に示すように、プラズマ
CVD法で窒化ケイ素21を5000Å堆積し、次に図
6(d)に示すように、CHF3等のエッチングガスで
窒化ケイ素膜の異方性エッチングを行う。
【0031】次に図6(e)に示すように、n+層3を
形成するために側壁をエッチングマスクとして、Si+
を加速電圧50keV、ドーズ量2×1013cm-2、加
速電圧80keV、ドーズ量3×1013cm-2で2段イ
オン注入を行う。
【0032】次に図6(f)に示すように、側壁をバッ
ファードフッ酸等で取り除いた後、ソース抵抗を低減す
るためのn′層4を形成するために、ゲート電極をマス
クにしてSi+を50keV、6×1012cm-2で注入
し、次に図6(g)に示すように、まずNi薄膜10を
抵抗加熱法により200Å蒸着し、続いてTi薄膜11
をEB蒸着法により1000Å蒸着する。
【0033】次に図6(h)に示すように、フォトレジ
スト20でオーミック電極のパターンを形成した後、図
6(i)に示すように、CF4ガス等でRIEエッチン
グを行い所望の電極形状12を形成する。
【0034】最後に図6(j)に示すように、プラズマ
CVD法で窒化ケイ素膜21を200Å堆積した後、8
50℃、8秒でアニールを行うことにより、LDD−M
ESFETを形成する。本実施例では、一度の熱処理で
注入イオンの活性化とオーミック電極の形成とを同時に
行うことができるため、製造工程を簡略化することがで
きる。
【0035】図7は、本願によるJFETの形成工程を
説明する図である。ここでは本願により、ゲート電極と
オーミック電極とを同時に形成することのできる例を説
明する。
【0036】まず図7(a)に示すように、動作層とな
るn−GaAs領域2を形成するためにSi+を加速電
圧120KeV、ドーズ量4×1012cm-2で注入す
る。次に図7(b)に示すように、ゲート領域となるp
+−GaAs領域5を形成するために、Zn+を加速電圧
30keV、ドーズ量1×1014cm-2で注入する。
【0037】次に図7(c)に示すように、ドレイン、
ソース抵抗を下げるためのn+−GaAs領域3を形成
するために、選択的にSi+を180KeVで2×10
13cm-2イオン注入を行う。
【0038】その後図7(d)に示すように、950
℃、4秒でアニールを行い、注入イオンを活性化する。
次に図7(e)に示すように、p+−GaAs領域、n+
−GaAs領域の上にフォトレジストパターン20で窓
を開け、まずNi薄膜10を抵抗加熱法により200Å
蒸着する。さらにTi薄膜11をEB蒸着法により10
00Å蒸着する。その後フォトレジスト膜を除去して、
所望の電極形状を形成する。
【0039】続いて図7(f)に示すように、プラズマ
CVD法等により窒化ケイ素21を700Å堆積する。
そして窒素雰囲気中で600℃、1分間の加熱処理を行
うと、オーミック電極12を有するJFETを形成する
ことができる。
【0040】図8は、本願による相補型ICの形成工程
を説明する図である。Ni/Tiは、GaAs基板のn
層及びp層の各領域に対してオーミック電極を形成する
ことが可能である。
【0041】まず図8(a)に示すように、nチャネル
のドレイン、ソース抵抗を下げるためのn+-GaAs領
域3とpチャネルのゲート領域となるn+-GaAs領域
3を形成するために、Si+を180KeVで1×10
13cm-2イオン注入を行う。続いて図8(b)に示すよ
うに、nチャネルの動作層となるn-GaAs領域2を
形成するために、Si+を加速電圧120KeV、ドー
ズ量1×1013cm-2で注入する。
【0042】次に図8(c)に示すように、pチャネル
の動作層となるp-GaAs領域6を形成するために、
Mg+を加速電圧80KeV、ドーズ量5×1013cm
-2で注入する。続いて図8(d)に示すように、pチャ
ネルのドレイン、ソース抵抗を下げるためのp+-GaA
s領域5とnチャネルのゲート領域となるp+-GaAs
領域5を形成するために、Mg+を加速電圧30ke
V、ドーズ量5×1013cm-2で注入する。
【0043】その後、950℃、4秒でアニールを行
い、注入イオンを活性化する。そして図8(e)に示す
ように、すべてのp+-GaAs領域、n+-GaAs領域
の上にフォトレジストパターン20で窓を開け、まずN
i薄膜10を抵抗加熱法により200Å蒸着し、さらに
Ti薄膜11をEB蒸着法により1000Å蒸着する。
その後フォトレジスト膜を除去して所望の電極形状を形
成する。
【0044】次に図8(f)に示すように、プラズマC
VD法等により窒化ケイ素21を700Å堆積し、続い
て窒素雰囲気中で600℃、1分間の加熱処理を行う
と、n+GaAs、p+GaAs双方に対するオーミック
電極12を同時に形成することができる。
【0045】次に、Al配線との接合を行う例を図9を
用いて説明する。
【0046】まず図9(a)に示すように、LDD−M
ESFETと同様な工程でトランジスタを形成した後、
プラズマCVD法で窒化ケイ素膜21を2000Å堆積
する。次に図9(b)に示すように、フォトレジストパ
ターン20で窓を開け、窒化ケイ素膜をエッチングす
る。
【0047】続いて図9(c)に示すように、EB蒸着
法でAl薄膜17を5000Å堆積した後、配線形状に
フォトレジストパターンを形成し、Cl2ガス等により
Alのエッチングを行い、最後にフォトレジストを取り
除く。図7は2個のFETをAl配線で結合した例であ
る。
【0048】本願のNi/Tiを用いたオーミック電極
は、Al系配線と接続しても、従来オーミック電極に用
いられていたAuのように界面で高抵抗化の原因となる
反応が起こることはないため、Al配線を用いるLSI
工程の配線技術をそのまま利用することが可能となる。
【0049】図10は、本願のNi/Ti金属層構造を
配線に応用した例である。トランジスタの形成は、LD
D−MESFETと同様の工程で行う。異なる点は図1
0に示すように、Ni薄膜10及びTi薄膜11を堆積
した後、配線形状にフォトレジストパターンを形成し、
CF4等によりエッチングする点である。その後の工程
はLDD−MESFETの形成工程と同様に行う。
【0050】図10は、2個のFETを配線で結合した
例である。本実施例では本発明の金属層構造を配線とし
て用いるが、n+-GaAs領域と接触している部分はオ
ーム性コンタクトとなるためオーミック電極として機能
する。一方、n+-GaAsでない領域と接触している部
分はGaAs基板が半絶縁性であり、純粋な配線として
機能するため、オーミック電極と配線とを同一の材料で
形成することが可能となる。同一材料であることにより
熱的な安定性に優れ、しかも同一工程で作製することが
できるため製造工程が簡略化できる。
【0051】
【発明の効果】本発明の化合物半導体装置によれば、熱
安定性に優れ、信頼性の高いオーミック電極を有する化
合物半導体装置を得ることができる。また、Ni/Ti
による金属間化合物は、微小な接触面積でも接触比抵抗
が増大しないので素子の面積が縮小でき、素子1個当た
りの製造コストを低減することができる。
【0052】また本発明によれば、Ni/Tiの金属間
化合物をオーミック電極及び配線として用いることによ
り、化合物半導体装置の製造工程が簡略化できるうえ
に、微細化が可能であるので、製造コストが低減でき
る。
【0053】さらに、オーミック電極としてNi/Ti
の金属間化合物を用いることにより、n層及びp層のオ
ーミック電極を同時に形成することが可能となるため、
化合物半導体装置の製造工程が簡略化でき、製造コスト
が低減できる。
【0054】また、注入イオンの活性化とオーミック電
極の形成が1度の加熱処理で行えるので、製造工程が簡
略化でき、製造コストが低減できる。
【0055】また、本発明の金属層構造をオーミック電
極として用いることにより、オーミック電極上にAl配
線を形成することが可能となるため、信頼性及び微細化
において実績のあるSiLSIの配線技術をそのまま利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係るMESFETの製造工程を説明する
図である。
【図2】本願に係るオーミック電極の構造を表す図であ
る。
【図3】Ni/Ti電極の電流電圧特性(熱処理温度依
存性)を表す図である。
【図4】オーミック電極の接触比抵抗の熱処理温度依存
性を表す図である。
【図5】オーミック電極の接触比抵抗の接触面積依存性
を表す図である。
【図6】本願に係るLDD−MESFETの製造工程を
説明する図である。
【図7】本願に係るJFETの製造工程を説明する図で
ある。
【図8】本願に係る相補型ICの製造工程を説明する図
である。
【図9】本願に係るICの製造工程のうち、Al配線と
の接合を行う例を説明する図である。
【図10】本願に係るICの製造工程のうち、配線の形
成を説明する図である。
【図11】従来例のオーミック電極の形成を説明する図
である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 nGaAs層 3 n+GaAs層 4 n′GaAs層 5 p+GaAs層 6 pGaAs層 10 Ni薄膜 11 Ti薄膜 12 Ni/Ti薄膜 13 AuGe薄膜 14 Au薄膜 15 Al/Ti/Pt/Auゲート電極 16 WNゲート電極 17 Al薄膜 20 フォトレジスト 21 窒化ケイ素膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−83896(JP,A) 特開 平7−66391(JP,A) 特開 平6−244128(JP,A) 特開 平6−97107(JP,A) 特開 平5−335267(JP,A) 特開 平4−85972(JP,A) 特開 昭57−53932(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/43 H01L 21/28 301 H01L 21/338 H01L 21/768 H01L 29/812

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板上にオーミック電極を
    有する化合物半導体装置において、 前記オーミック電極は、ニッケルとチタンからなる金属
    間化合物(TiNi 3 で構成されることを特徴とする
    化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 n層領域及びp層領域を有する化合物半
    導体基板の各領域上にオーミック電極を有する化合物半
    導体装置において、 前記n層及びp層領域のオーミック電極は同一構造から
    なり、少なくともニッケルとチタンからなる金属間化合
    物で構成されることを特徴とする化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の化合物半導体
    装置において、 前記オーミック電極上に、Alを含む金属配線を有する
    ことを特徴とする化合物半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の化合物半導体
    装置において、前記オーミック電極形成材料と同一の材
    料で構成される配線を有することを特徴とする化合物半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物半導体装置の製造
    方法において、 化合物半導体基板上にニッケル薄膜を形成する工程と、
    該ニッケル薄膜上にチタン薄膜を形成する工程と、前記
    ニッケル薄膜及び前記チタン薄膜を熱処理によって反応
    させ、ニッケルとチタンとの金属間化合物(TiN
    3 を形成し、オーミック電極を形成する工程と、を
    含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の化合物半導体装置の製造
    方法において、 n層領域及びp層領域を有する化合物半導体の該n層及
    びp層領域上にニッケル薄膜を形成する工程と、該ニッ
    ケル薄膜上にチタン薄膜を形成する工程と、前記ニッケ
    ル薄膜及び前記チタン薄膜を熱処理によって反応させて
    ニッケルとチタンとの金属間化合物を形成し、n層及び
    p層のオーミック電極を同時に形成する工程と、を含む
    ことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 化合物半導体基板上に、少なくともニッ
    ケルとチタンからなる金属間化合物で構成されるオーミ
    ック電極を有する化合物半導体装置の製造方法におい
    て、 前記化合物半導体基板上に、導電層形成のためのイオン
    注入を行う工程と、前記基板上にニッケル薄膜を形成す
    る工程と、該ニッケル薄膜上にチタン薄膜を形成する工
    程と、前記注入イオンの活性化熱処理及び前記ニッケル
    とチタンとの金属間化合物形成のための熱処理を同時に
    行う工程と、を含むことを特徴とする化合物半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の化合物半導体装置の製造
    方法において、 化合物半導体基板上にニッケル薄膜を形成する工程と、
    該ニッケル薄膜上にチタン薄膜を形成する工程と、前記
    ニッケル薄膜及び前記チタン薄膜とを配線形状にエッチ
    ングする工程と、前記ニッケル薄膜及び前記チタン薄膜
    とを熱処理により反応させ金属間化合物を形成する工程
    とを含み、オーミック電極及び配線の形成を同一プロセ
    スにおいて同時に行うことを特徴とする化合物半導体装
    置の製造方法。
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