JP3220398B2 - 積層成形品の成形装置及びその積層成形品の成形方法 - Google Patents
積層成形品の成形装置及びその積層成形品の成形方法Info
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- JP3220398B2 JP3220398B2 JP32905396A JP32905396A JP3220398B2 JP 3220398 B2 JP3220398 B2 JP 3220398B2 JP 32905396 A JP32905396 A JP 32905396A JP 32905396 A JP32905396 A JP 32905396A JP 3220398 B2 JP3220398 B2 JP 3220398B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装品の
ような積層成形品を成形する成形装置及びこの積層成形
品の成形方法に関するものである。
ような積層成形品を成形する成形装置及びこの積層成形
品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表皮材と熱可塑性樹脂製の樹脂芯材より
なる積層成形品は、自動車の内装品に用いられる。この
ような積層成形品の成形装置30は、図8乃至図10に
示すように未閉鎖のモールド成形用の上、下型31、3
2間に表皮材40及び溶融樹脂50を供給した後、上、
下型31、32を閉じ、表皮材40及び熱可塑性樹脂製
の樹脂芯材41からなる積層成形品60を成形するよう
になっており、この成形に際し、所定形状に裁断した表
皮材40を上型31の所定位置にセットし、上型31及
び下型32の間に形成されるキャビティ35内に溶融樹
脂50を供給することにより、表皮材40と熱可塑性樹
脂製の樹脂芯材41よりなる積層成形品60を得るとい
うものである。
なる積層成形品は、自動車の内装品に用いられる。この
ような積層成形品の成形装置30は、図8乃至図10に
示すように未閉鎖のモールド成形用の上、下型31、3
2間に表皮材40及び溶融樹脂50を供給した後、上、
下型31、32を閉じ、表皮材40及び熱可塑性樹脂製
の樹脂芯材41からなる積層成形品60を成形するよう
になっており、この成形に際し、所定形状に裁断した表
皮材40を上型31の所定位置にセットし、上型31及
び下型32の間に形成されるキャビティ35内に溶融樹
脂50を供給することにより、表皮材40と熱可塑性樹
脂製の樹脂芯材41よりなる積層成形品60を得るとい
うものである。
【0003】すなわち、所定寸法に裁断した表皮材40
を表面側を上にして上型31に設けられたピン33にて
固定する。次に、上型31を下降して上型31及び下型
32の型面間のクリアランスHを所定の大きさに確保し
た位置で一旦停止する。この停止位置で溶融樹脂50を
射出成形機(図示せず)の溶融樹脂供給装置(図示せ
ず)により、下型32に設けられたホットランナ(図示
せず)及びゲート34等の樹脂通路を通じて表皮材40
の裏面側の下型32上に分配供給する。
を表面側を上にして上型31に設けられたピン33にて
固定する。次に、上型31を下降して上型31及び下型
32の型面間のクリアランスHを所定の大きさに確保し
た位置で一旦停止する。この停止位置で溶融樹脂50を
射出成形機(図示せず)の溶融樹脂供給装置(図示せ
ず)により、下型32に設けられたホットランナ(図示
せず)及びゲート34等の樹脂通路を通じて表皮材40
の裏面側の下型32上に分配供給する。
【0004】次に、上型31を再度下降させて、上、下
型31、32を結合圧締めすることにより、表皮材40
が下型32側に押圧されて、溶融樹脂50がキャビティ
35間に流動拡大して、表皮材40と樹脂芯材41とが
一体化されて賦形が完了する。この結果、表皮材40と
熱可塑性樹脂製の樹脂芯材41よりなる積層成形品60
を得る。
型31、32を結合圧締めすることにより、表皮材40
が下型32側に押圧されて、溶融樹脂50がキャビティ
35間に流動拡大して、表皮材40と樹脂芯材41とが
一体化されて賦形が完了する。この結果、表皮材40と
熱可塑性樹脂製の樹脂芯材41よりなる積層成形品60
を得る。
【0005】上記のような積層成形品60に図11に示
すように高展開率の部位(例えば、凸部)61がある
と、前記表皮材40が伸ばされ、展開に追従できずに、
この表皮材40のシボが流れたり、切れて樹脂漏れを起
こしたりする。この時、高展開率の部位61の付近に孔
部(製品になったときに抜いてしまう不用分)62があ
れば、この孔部62の部分の表皮材40を高展開率の部
位61にすべり込ませるように、予め、図12に示すよ
うに表皮材40にスリット43を入れていた。
すように高展開率の部位(例えば、凸部)61がある
と、前記表皮材40が伸ばされ、展開に追従できずに、
この表皮材40のシボが流れたり、切れて樹脂漏れを起
こしたりする。この時、高展開率の部位61の付近に孔
部(製品になったときに抜いてしまう不用分)62があ
れば、この孔部62の部分の表皮材40を高展開率の部
位61にすべり込ませるように、予め、図12に示すよ
うに表皮材40にスリット43を入れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の成形装置による積層成形品60の成形にあっては、
表皮材40に、予めスリット43を入れる工程が必要で
あり、加工費が高くなる。また、前記スリット43の位
置がずれると、図13に示すように製品面にまでスリッ
ト43が広がった部位43Aがかかってしまい、樹脂芯
材がむき出しになって不良品になる。また、スリット4
3の位置が精度良くできても、表皮材40を型にセット
する際にずれると、上記と同様な不良品になるという問
題点があった。
来の成形装置による積層成形品60の成形にあっては、
表皮材40に、予めスリット43を入れる工程が必要で
あり、加工費が高くなる。また、前記スリット43の位
置がずれると、図13に示すように製品面にまでスリッ
ト43が広がった部位43Aがかかってしまい、樹脂芯
材がむき出しになって不良品になる。また、スリット4
3の位置が精度良くできても、表皮材40を型にセット
する際にずれると、上記と同様な不良品になるという問
題点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、表皮
材の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高
展開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切
れを防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止する
ことが容易で、加工費が低減できるし、また、不良品の
発生を抑えることができる積層成形品の成形装置を提供
することにある。
たものであって、その第1の目的とするところは、表皮
材の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高
展開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切
れを防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止する
ことが容易で、加工費が低減できるし、また、不良品の
発生を抑えることができる積層成形品の成形装置を提供
することにある。
【0008】また、本発明の第2の目的とするところ
は、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面
を前記表皮材で被覆する積層成形品を成形する型内にお
いて、この成形途中で前記表皮材にスリットを形成し、
表皮材の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませ
て、高展開率である局部展開率200%以上の部位の表
皮材切れを防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防
止する積層成形品の成形方法を提供することにある。
は、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面
を前記表皮材で被覆する積層成形品を成形する型内にお
いて、この成形途中で前記表皮材にスリットを形成し、
表皮材の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませ
て、高展開率である局部展開率200%以上の部位の表
皮材切れを防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防
止する積層成形品の成形方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1の発明に係わる積層成形品の成形
装置は、プレスモールド成形用の上、下型内で溶融樹脂
を、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材に成形
し、この樹脂芯材の成形時に、前記樹脂芯材の表面を被
覆する表皮材を同時に成形するようにした積層成形品の
成形装置において、前記上、下型の型部のいずれか一方
に、前記表皮材にスリットを形成するスリット形成体を
設けたことを特徴とする。
するために、請求項1の発明に係わる積層成形品の成形
装置は、プレスモールド成形用の上、下型内で溶融樹脂
を、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材に成形
し、この樹脂芯材の成形時に、前記樹脂芯材の表面を被
覆する表皮材を同時に成形するようにした積層成形品の
成形装置において、前記上、下型の型部のいずれか一方
に、前記表皮材にスリットを形成するスリット形成体を
設けたことを特徴とする。
【0010】かかる構成により、高展開率の部位を有す
る所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆する積
層成形品を成形すべく、上型を、その上限位置から下降
した場合、高展開率の部位を成形する型部に押圧されて
緊張状態にある表皮材に、前記スリット形成体によって
スリットが形成される。
る所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆する積
層成形品を成形すべく、上型を、その上限位置から下降
した場合、高展開率の部位を成形する型部に押圧されて
緊張状態にある表皮材に、前記スリット形成体によって
スリットが形成される。
【0011】したがって、スリットは広げられ、表皮材
の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高展
開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切れ
を防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止する。
の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高展
開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切れ
を防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止する。
【0012】このために、表皮材に、予めスリットを入
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれが防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれが防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
【0013】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項2の発明に係わる積層成形品の成形装置は、
請求項1記載の積層成形品の成形装置において、前記ス
リット形成体が先端が尖った先尖体であり、この先尖体
を、前記上型の型部の、高展開率の部位を成形する成形
部の近傍に位置させた。
に、請求項2の発明に係わる積層成形品の成形装置は、
請求項1記載の積層成形品の成形装置において、前記ス
リット形成体が先端が尖った先尖体であり、この先尖体
を、前記上型の型部の、高展開率の部位を成形する成形
部の近傍に位置させた。
【0014】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、スリットの
形成を容易に行うことができる。
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、スリットの
形成を容易に行うことができる。
【0015】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項3の発明に係わる積層成形品の成形装置は、
請求項1記載の積層成形品の成形装置において、前記ス
リット形成体が先端が尖った先尖体であり、この先尖体
を前記上型の型部の、高展開率の部位を成形する成形部
の近傍に位置させると共に、前記下型に前記先尖体が挿
入される先尖体挿入凹部を設けた。
に、請求項3の発明に係わる積層成形品の成形装置は、
請求項1記載の積層成形品の成形装置において、前記ス
リット形成体が先端が尖った先尖体であり、この先尖体
を前記上型の型部の、高展開率の部位を成形する成形部
の近傍に位置させると共に、前記下型に前記先尖体が挿
入される先尖体挿入凹部を設けた。
【0016】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記下型に
前記先尖体が挿入される先尖体挿入凹部を設けることに
より、前記先尖体をより長くすることができて、スリッ
トの形成をより容易に行うことができる。
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記下型に
前記先尖体が挿入される先尖体挿入凹部を設けることに
より、前記先尖体をより長くすることができて、スリッ
トの形成をより容易に行うことができる。
【0017】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項4の発明に係わる積層成形品の成形方法は、
プレスモールド成形用の上、下型のいずれか一方に表皮
材をセットし、前記下型との間に所定の間隔を保持する
ように前記上型を下降させ、前記上、下型の一方に設け
たスリット形成体で前記表皮材にスリットを形成すると
共に、前記上、下型内で且つ前記表皮材の裏面側に溶融
樹脂を供給した後、前記上型をさらに下降させて、前記
上、下型間に、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂
芯材の表面を前記表皮材で被覆する積層成形品を成形す
るようにしたことを特徴とする。
に、請求項4の発明に係わる積層成形品の成形方法は、
プレスモールド成形用の上、下型のいずれか一方に表皮
材をセットし、前記下型との間に所定の間隔を保持する
ように前記上型を下降させ、前記上、下型の一方に設け
たスリット形成体で前記表皮材にスリットを形成すると
共に、前記上、下型内で且つ前記表皮材の裏面側に溶融
樹脂を供給した後、前記上型をさらに下降させて、前記
上、下型間に、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂
芯材の表面を前記表皮材で被覆する積層成形品を成形す
るようにしたことを特徴とする。
【0018】したがって、高展開率の部位を有する所定
形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆する積層成形
品を成形する型内において、この成形途中で、前記表皮
材にスリットを形成し、表皮材の伸びが追従できない
分、表皮材を滑り込ませて、高展開率である局部展開率
200%以上の部位の表皮材切れを防止すると共に、製
品面に出る樹脂漏れを防止することができる。
形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆する積層成形
品を成形する型内において、この成形途中で、前記表皮
材にスリットを形成し、表皮材の伸びが追従できない
分、表皮材を滑り込ませて、高展開率である局部展開率
200%以上の部位の表皮材切れを防止すると共に、製
品面に出る樹脂漏れを防止することができる。
【0019】このために、表皮材に、予めスリットを入
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれを防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれを防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係わる積層成形品
の成形装置(実施の形態例1)の型開状態の構成説明
図、図2は同成形装置の型半閉状態の構成説明図、図3
は同成形装置の型閉状態の構成説明図、図4は高展開率
の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材
で被覆する積層成形品の斜視図、図5は表皮材の平面
図、図6は積層成形品の成形直後の表皮材の平面図であ
る。
に基づいて説明する。図1は本発明に係わる積層成形品
の成形装置(実施の形態例1)の型開状態の構成説明
図、図2は同成形装置の型半閉状態の構成説明図、図3
は同成形装置の型閉状態の構成説明図、図4は高展開率
の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材
で被覆する積層成形品の斜視図、図5は表皮材の平面
図、図6は積層成形品の成形直後の表皮材の平面図であ
る。
【0021】図4に本発明に係わる成形装置1で成形さ
れた積層成形品20を示す。この積層成形品20は表皮
材21と熱可塑性樹脂製の樹脂芯材22よりなる積層成
形品であり、その中央部には角孔部23が、この角孔部
23を挟んだ左右に位置させて高展開率の部位である凸
部24がそれぞれ形成してある。
れた積層成形品20を示す。この積層成形品20は表皮
材21と熱可塑性樹脂製の樹脂芯材22よりなる積層成
形品であり、その中央部には角孔部23が、この角孔部
23を挟んだ左右に位置させて高展開率の部位である凸
部24がそれぞれ形成してある。
【0022】上記した積層成形品20を成形するための
本発明に係わる成形装置を図1に示す。この成形装置1
は、モールド成形用の上型2及び下型3を備えており、
この上型2には、下型3の下側型部3Aと共にキャビテ
ィKを形成する上側型部2Aが設けてあり、この上側型
部2Aは、積層成形品20の高展開率の部位である凸部
24を成形するための上側凹形型部5と一般面部6とが
形成してあり、一般面部6の表面にはピン差込み孔部7
が設けてあり、このピン差込み孔部7に、スリット形成
体である先端の尖った先尖体としてのピン8が差込みに
より装着してある。また、上型2の下面部には表皮材張
設用のセットピン12が設けてある。なお、前記ピン差
込み孔部7は製品になった時に不要となる部位に設定し
てあるし、また、前記ピン8は1本だけでなく2本以上
でも良い。その場合、後述するスリット25の方向にピ
ン8を並べる。したがって、その列に沿って後述する表
皮材21が切れることになる。
本発明に係わる成形装置を図1に示す。この成形装置1
は、モールド成形用の上型2及び下型3を備えており、
この上型2には、下型3の下側型部3Aと共にキャビテ
ィKを形成する上側型部2Aが設けてあり、この上側型
部2Aは、積層成形品20の高展開率の部位である凸部
24を成形するための上側凹形型部5と一般面部6とが
形成してあり、一般面部6の表面にはピン差込み孔部7
が設けてあり、このピン差込み孔部7に、スリット形成
体である先端の尖った先尖体としてのピン8が差込みに
より装着してある。また、上型2の下面部には表皮材張
設用のセットピン12が設けてある。なお、前記ピン差
込み孔部7は製品になった時に不要となる部位に設定し
てあるし、また、前記ピン8は1本だけでなく2本以上
でも良い。その場合、後述するスリット25の方向にピ
ン8を並べる。したがって、その列に沿って後述する表
皮材21が切れることになる。
【0023】また、前記下型3の、前記上側型部2Aと
共にキャビティKを形成する下側型部3Aは、前記上側
凹形型部5に対向する下側凸形型部9と一般面部6に対
向する下側凹形型部10とが設けてあり、この下側凹形
型部10の表面部には先尖体挿入凹部であるピン挿入凹
部13が設けてある。前記ピン8はより突出させた方が
よいので、表皮材21の厚さ(製品板厚)を越える場合
にピン挿入凹部13が必要になる。また、下型3には、
射出成形機の射出ノズルと接続するマニホールド(いず
れも図示せず)が内装してあり、このマニホールドに連
通するゲート11が、前記下側型部3Aの下側凹形型部
10に開口している。
共にキャビティKを形成する下側型部3Aは、前記上側
凹形型部5に対向する下側凸形型部9と一般面部6に対
向する下側凹形型部10とが設けてあり、この下側凹形
型部10の表面部には先尖体挿入凹部であるピン挿入凹
部13が設けてある。前記ピン8はより突出させた方が
よいので、表皮材21の厚さ(製品板厚)を越える場合
にピン挿入凹部13が必要になる。また、下型3には、
射出成形機の射出ノズルと接続するマニホールド(いず
れも図示せず)が内装してあり、このマニホールドに連
通するゲート11が、前記下側型部3Aの下側凹形型部
10に開口している。
【0024】次に、上記のように構成された成形装置1
において、積層成形品20を成形する動作を説明する。
において、積層成形品20を成形する動作を説明する。
【0025】表皮材(PVCシートの裏面に発泡ポリプ
ロプレンを取り付けたもの)21を、セットピン12に
より上型2の下面部に固定した後に、上型2の上限位置
から所定の位置まで下降する。この場合、図2に示すよ
うに下型3の下側型部3Aが上側型部2A内に僅かに挿
入されて、表皮材21の中央部が一般面部6の表面に当
接すると共に、表皮材21の両側部分が下側型部3Aの
左右の下側凸形型部9の上面に当接する。
ロプレンを取り付けたもの)21を、セットピン12に
より上型2の下面部に固定した後に、上型2の上限位置
から所定の位置まで下降する。この場合、図2に示すよ
うに下型3の下側型部3Aが上側型部2A内に僅かに挿
入されて、表皮材21の中央部が一般面部6の表面に当
接すると共に、表皮材21の両側部分が下側型部3Aの
左右の下側凸形型部9の上面に当接する。
【0026】このために、表皮材21は、図2におい
て、その中央部を境にして互いに反対方向イ、ロに引っ
張られることになる。この状態と同時に、一般面部6の
表面に設けられたピン8が表皮材21の中央部に差し込
まれて、図5に示すようにスリット25が形成される。
この状態では、上側型部2Aと下側型部3Aとの間の間
隔が広くて溶融樹脂M、すなわち、ポリプロプレン複合
材(ポリプロプレンのタルクを混入した樹脂)の流路が
確保されており、前記射出成形機の運転により溶融樹脂
Mがマニホールドに連通するゲート11よりキャビティ
K(表皮材21の裏面側の下型3上)に分配供給され
る。
て、その中央部を境にして互いに反対方向イ、ロに引っ
張られることになる。この状態と同時に、一般面部6の
表面に設けられたピン8が表皮材21の中央部に差し込
まれて、図5に示すようにスリット25が形成される。
この状態では、上側型部2Aと下側型部3Aとの間の間
隔が広くて溶融樹脂M、すなわち、ポリプロプレン複合
材(ポリプロプレンのタルクを混入した樹脂)の流路が
確保されており、前記射出成形機の運転により溶融樹脂
Mがマニホールドに連通するゲート11よりキャビティ
K(表皮材21の裏面側の下型3上)に分配供給され
る。
【0027】この直後、表皮材21が、その中央部を境
にして互いに反対方向イ、ロに引っ張られることで、ス
リット22は、図6に示すように左右方向に広げられ、
この表皮材21の伸びが追従できない分、表皮材21を
滑り込ませて、高展開率である局部展開率200%以上
の部位、すなわち凸部24の表皮材切れを防止すると共
に、製品面に出る樹脂漏れを防止している。
にして互いに反対方向イ、ロに引っ張られることで、ス
リット22は、図6に示すように左右方向に広げられ、
この表皮材21の伸びが追従できない分、表皮材21を
滑り込ませて、高展開率である局部展開率200%以上
の部位、すなわち凸部24の表皮材切れを防止すると共
に、製品面に出る樹脂漏れを防止している。
【0028】次に、上型3を再度下降させて、上型2を
下限位置にもって行く。この場合、前記ピン8はピン挿
入凹部13に挿入される。上、下型2、3を結合圧締め
することにより、表皮材21が下型3側に押圧されて、
溶融樹脂MがキャビティK間に流動拡大して、表皮材2
1と樹脂芯材22とが一体化されて賦形が完了する。こ
の状態で、加圧保持及び冷却させた後、上型2を上昇さ
せて下型3から取り出し手段により積層成形品20を取
り出す。次に、角孔部23をピアス機により内抜く。こ
れはスリット25を形成する部位が、製品としての積層
成形品20では不要になる部分であるためである。この
結果、表皮材21と熱可塑性樹脂製の樹脂芯材22より
なる積層成形品20を得る。
下限位置にもって行く。この場合、前記ピン8はピン挿
入凹部13に挿入される。上、下型2、3を結合圧締め
することにより、表皮材21が下型3側に押圧されて、
溶融樹脂MがキャビティK間に流動拡大して、表皮材2
1と樹脂芯材22とが一体化されて賦形が完了する。こ
の状態で、加圧保持及び冷却させた後、上型2を上昇さ
せて下型3から取り出し手段により積層成形品20を取
り出す。次に、角孔部23をピアス機により内抜く。こ
れはスリット25を形成する部位が、製品としての積層
成形品20では不要になる部分であるためである。この
結果、表皮材21と熱可塑性樹脂製の樹脂芯材22より
なる積層成形品20を得る。
【0029】上記した実施の形態例1によれば、高展開
率の部位を有する所定形状の樹脂芯材22の表面を前記
表皮材21で被覆する積層成形品20を成形すべく、上
型2を、その上限位置から下降した場合、高展開率の部
位である凸部24を成形する一般面部6に押圧されて緊
張状態にある表皮材21に、前記ピン8によってスリッ
ト25が形成される。
率の部位を有する所定形状の樹脂芯材22の表面を前記
表皮材21で被覆する積層成形品20を成形すべく、上
型2を、その上限位置から下降した場合、高展開率の部
位である凸部24を成形する一般面部6に押圧されて緊
張状態にある表皮材21に、前記ピン8によってスリッ
ト25が形成される。
【0030】したがって、スリット25は広げられ、表
皮材21の伸びが追従できない分、表皮材21を滑り込
ませて、高展開率である局部展開率200%以上の部位
である凸部24の表皮材切れを防止すると共に、製品面
に出る樹脂漏れを防止することができる。
皮材21の伸びが追従できない分、表皮材21を滑り込
ませて、高展開率である局部展開率200%以上の部位
である凸部24の表皮材切れを防止すると共に、製品面
に出る樹脂漏れを防止することができる。
【0031】このために、表皮材21に、予めスリット
を入れる工程が不用になって、加工費を低減することが
できるし、また、前記スリットの位置ずれを防止でき
て、不良品の発生を抑えることができる。
を入れる工程が不用になって、加工費を低減することが
できるし、また、前記スリットの位置ずれを防止でき
て、不良品の発生を抑えることができる。
【0032】図7に本発明に係わる積層成形品の成形装
置(実施の形態例2)の型構成の一部であって、積層成
形品20の端部外の位置で、表皮材21にスリット25
を入れる場合の型構成である。この場合、モールド成形
用の上型2及び下型3は、その型部において、共に3つ
の段部2ー1、2ー2、2ー3、3ー1、3ー2、3ー
3を備えており、上型2の2段目の段分2ー2にピン8
が設けてあり、下型3の2段目の段分3ー2にピン挿入
凹部13が設けてある。
置(実施の形態例2)の型構成の一部であって、積層成
形品20の端部外の位置で、表皮材21にスリット25
を入れる場合の型構成である。この場合、モールド成形
用の上型2及び下型3は、その型部において、共に3つ
の段部2ー1、2ー2、2ー3、3ー1、3ー2、3ー
3を備えており、上型2の2段目の段分2ー2にピン8
が設けてあり、下型3の2段目の段分3ー2にピン挿入
凹部13が設けてある。
【0033】したがって、高展開率の部位を有する所定
形状の樹脂芯材22の表面を前記表皮材21で被覆する
積層成形品20を成形すべく、上型2を、その上限位置
から下降した場合、高展開率の部位を成形する型部に押
圧されて緊張状態にある表皮材21に、前記ピン8によ
ってスリット25が形成される。
形状の樹脂芯材22の表面を前記表皮材21で被覆する
積層成形品20を成形すべく、上型2を、その上限位置
から下降した場合、高展開率の部位を成形する型部に押
圧されて緊張状態にある表皮材21に、前記ピン8によ
ってスリット25が形成される。
【0034】したがって、スリット25は広げられ、表
皮材21の伸びが追従できない分、表皮材21を滑り込
ませて、高展開率の部位の表皮材切れを防止すると共
に、製品面に出る樹脂漏れを防止することができる。
皮材21の伸びが追従できない分、表皮材21を滑り込
ませて、高展開率の部位の表皮材切れを防止すると共
に、製品面に出る樹脂漏れを防止することができる。
【0035】なお、上記した実施の形態例1、2にあっ
ては、スリット形成体としての先尖体としてピン8を用
いたが、これに限らず板状体を用いてもよい。また、ス
リット形成体としてのピン8を上型2の一般面部6に設
けたが、前記積層成形品20が異なれば、それに応じて
上、下型2、3の型部の形状が異なるために、スリット
形成体としてのピン8を下型3に設けることもあり得
る。
ては、スリット形成体としての先尖体としてピン8を用
いたが、これに限らず板状体を用いてもよい。また、ス
リット形成体としてのピン8を上型2の一般面部6に設
けたが、前記積層成形品20が異なれば、それに応じて
上、下型2、3の型部の形状が異なるために、スリット
形成体としてのピン8を下型3に設けることもあり得
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる積層成形品の成形装置によれば、プレスモールド
成形用の上、下型内で溶融樹脂を、高展開率の部位を有
する所定形状の樹脂芯材に成形し、この樹脂芯材の成形
時に、前記樹脂芯材の表面を被覆する表皮材を同時に成
形するようにした積層成形品の成形装置において、前記
上、下型の型部のいずれか一方に、前記表皮材にスリッ
トを形成するスリット形成体を設けたことにより、高展
開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記表
皮材で被覆する積層成形品を成形すべく、上型を、その
上限位置から下降した場合、高展開率の部位を成形する
型部に押圧されて緊張状態にある表皮材に、前記スリッ
ト形成体によってスリットが形成される。
係わる積層成形品の成形装置によれば、プレスモールド
成形用の上、下型内で溶融樹脂を、高展開率の部位を有
する所定形状の樹脂芯材に成形し、この樹脂芯材の成形
時に、前記樹脂芯材の表面を被覆する表皮材を同時に成
形するようにした積層成形品の成形装置において、前記
上、下型の型部のいずれか一方に、前記表皮材にスリッ
トを形成するスリット形成体を設けたことにより、高展
開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記表
皮材で被覆する積層成形品を成形すべく、上型を、その
上限位置から下降した場合、高展開率の部位を成形する
型部に押圧されて緊張状態にある表皮材に、前記スリッ
ト形成体によってスリットが形成される。
【0037】したがって、スリットは広げられ、表皮材
の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高展
開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切れ
を防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止するこ
とができる。
の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高展
開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切れ
を防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止するこ
とができる。
【0038】このために、表皮材に、予めスリットを入
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれを防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれを防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
【0039】また、請求項2の発明に係わる積層成形品
の成形装置によれば、請求項1記載の積層成形品の成形
装置において、前記スリット形成体が先端が尖った先尖
体であり、この先尖体を、前記上型の型部の、高展開率
の部位を成形する成形部の近傍に位置させたことによ
り、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し
得るばかりか、スリットの形成を容易に行うことができ
る。
の成形装置によれば、請求項1記載の積層成形品の成形
装置において、前記スリット形成体が先端が尖った先尖
体であり、この先尖体を、前記上型の型部の、高展開率
の部位を成形する成形部の近傍に位置させたことによ
り、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し
得るばかりか、スリットの形成を容易に行うことができ
る。
【0040】また、請求項3の発明に係わる積層成形品
の成形装置によれば、請求項1記載の積層成形品の成形
装置において、前記スリット形成体が先端が尖った先尖
体であり、この先尖体を、前記上型の型部の、高展開率
の部位を成形する成形部の近傍に位置させると共に、前
記下型に前記先尖体が挿入される先尖体挿入凹部を設け
たことにより、上記した請求項1の発明の効果と同様な
効果を奏し得るばかりか、前記先尖体をより長くするこ
とができて、スリットの形成をより容易に行うことがで
きる。
の成形装置によれば、請求項1記載の積層成形品の成形
装置において、前記スリット形成体が先端が尖った先尖
体であり、この先尖体を、前記上型の型部の、高展開率
の部位を成形する成形部の近傍に位置させると共に、前
記下型に前記先尖体が挿入される先尖体挿入凹部を設け
たことにより、上記した請求項1の発明の効果と同様な
効果を奏し得るばかりか、前記先尖体をより長くするこ
とができて、スリットの形成をより容易に行うことがで
きる。
【0041】また、請求項4の発明に係わる積層成形品
の成形方法によれば、プレスモールド成形用の上、下型
のいずれか一方に表皮材をセットし、前記下型との間に
所定の間隔を保持するように前記上型を下降させ、前記
上、下型の一方に設けたスリット形成体で前記表皮材に
スリットを形成すると共に、前記上、下型内で且つ前記
表皮材の裏面側に溶融樹脂を供給した後、前記上型をさ
らに下降させて、前記上、下型間に、高展開率の部位を
有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆す
る積層成形品を成形するようにしたことことにより、高
展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記
表皮材で被覆する積層成形品を成形する型内において、
この成形途中で前記表皮材にスリットを形成し、表皮材
の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高展
開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切れ
を防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止するこ
とができる。
の成形方法によれば、プレスモールド成形用の上、下型
のいずれか一方に表皮材をセットし、前記下型との間に
所定の間隔を保持するように前記上型を下降させ、前記
上、下型の一方に設けたスリット形成体で前記表皮材に
スリットを形成すると共に、前記上、下型内で且つ前記
表皮材の裏面側に溶融樹脂を供給した後、前記上型をさ
らに下降させて、前記上、下型間に、高展開率の部位を
有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆す
る積層成形品を成形するようにしたことことにより、高
展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の表面を前記
表皮材で被覆する積層成形品を成形する型内において、
この成形途中で前記表皮材にスリットを形成し、表皮材
の伸びが追従できない分、表皮材を滑り込ませて、高展
開率である局部展開率200%以上の部位の表皮材切れ
を防止すると共に、製品面に出る樹脂漏れを防止するこ
とができる。
【0042】このために、表皮材に、予めスリットを入
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれを防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
れる工程が不用になって、加工費を低減することができ
るし、また、前記スリットの位置ずれを防止できて、不
良品の発生を抑えることができる。
【図1】本発明に係わる積層成形品の成形装置(実施の
形態例1)の型開状態の構成説明図である。
形態例1)の型開状態の構成説明図である。
【図2】同成形装置の型半閉状態の構成説明図である。
【図3】同成形装置の型閉状態の構成説明図である。
【図4】高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材の
表面を前記表皮材で被覆する積層成形品の斜視図であ
る。
表面を前記表皮材で被覆する積層成形品の斜視図であ
る。
【図5】表皮材の平面図である。
【図6】積層成形品の成形直後の表皮材の平面図であ
る。
る。
【図7】本発明に係わる積層成形品の成形装置(実施の
形態例2)の型構成の一部であって、積層成形品の端部
外の位置で、表皮材にスリットを入れる場合の型構成の
説明図である。
形態例2)の型構成の一部であって、積層成形品の端部
外の位置で、表皮材にスリットを入れる場合の型構成の
説明図である。
【図8】従来の積層成形品の成形装置の型開状態の構成
説明図である。
説明図である。
【図9】同成形装置の型半閉状態の構成説明図である。
【図10】同成形装置の型閉状態の構成説明図である。
【図11】高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材
の表面を前記表皮材で被覆する積層成形品の斜視図であ
る。
の表面を前記表皮材で被覆する積層成形品の斜視図であ
る。
【図12】表皮材の平面図である。
【図13】積層成形品の成形直後の表皮材の平面図であ
る。
る。
1 成形装置 2 上型 3 下型 6 一般面部(型部) 8 ピン(スリット形成体、先尖体) 20 積層成形品 21 表皮材 22 樹脂芯材 24 凸部(高展開率の部位) 25 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−207066(JP,A) 特開 平7−77262(JP,A) 特開 昭59−49918(JP,A) 特開 平9−11261(JP,A) 特開 平5−96556(JP,A) 特開 平5−220772(JP,A) 実開 平7−2024(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/18 - 43/20 B29C 43/32 - 43/42 B29C 33/12 - 33/18 B29C 45/14 B29C 39/10 - 39/12
Claims (4)
- 【請求項1】 プレスモールド成形用の上、下型内で溶
融樹脂を、高展開率の部位を有する所定形状の樹脂芯材
に成形し、この樹脂芯材の成形時に、前記樹脂芯材の表
面を被覆する表皮材を同時に成形するようにした積層成
形品の成形装置において、前記上、下型の型部のいずれ
か一方に、前記表皮材にスリットを形成するスリット形
成体を設けたことを特徴とする積層成形品の成形装置。 - 【請求項2】 前記スリット形成体が先端が尖った先尖
体であり、この先尖体を、前記上型の型部の、高展開率
の部位を成形する成形部の近傍に位置させた請求項1記
載の積層成形品の成形装置。 - 【請求項3】 前記スリット形成体が先端が尖った先尖
体であり、この先尖体を、前記上型の型部の、高展開率
の部位を成形する成形部の近傍に位置させると共に、前
記下型に前記先尖体が挿入される先尖体挿入凹部を設け
た請求項1記載の積層成形品の成形装置。 - 【請求項4】 プレスモールド成形用の上、下型のいず
れか一方に表皮材をセットし、前記下型との間に所定の
間隔を保持するように前記上型を下降させ、前記上、下
型の一方に設けたスリット形成体で前記表皮材にスリッ
トを形成すると共に、前記上、下型内で且つ前記表皮材
の裏面側に溶融樹脂を供給した後、前記上型をさらに下
降させて、前記上、下型間に、高展開率の部位を有する
所定形状の樹脂芯材の表面を前記表皮材で被覆する積層
成形品を成形するようにしたことを特徴とする積層成形
品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32905396A JP3220398B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 積層成形品の成形装置及びその積層成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32905396A JP3220398B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 積層成形品の成形装置及びその積層成形品の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156851A JPH10156851A (ja) | 1998-06-16 |
JP3220398B2 true JP3220398B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=18217095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32905396A Expired - Fee Related JP3220398B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 積層成形品の成形装置及びその積層成形品の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220398B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP32905396A patent/JP3220398B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10156851A (ja) | 1998-06-16 |
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