JP3218054B2 - プラグブーツ - Google Patents

プラグブーツ

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JP3218054B2
JP3218054B2 JP12008991A JP12008991A JP3218054B2 JP 3218054 B2 JP3218054 B2 JP 3218054B2 JP 12008991 A JP12008991 A JP 12008991A JP 12008991 A JP12008991 A JP 12008991A JP 3218054 B2 JP3218054 B2 JP 3218054B2
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誠 澤田
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ジーイー東芝シリコーン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、スパークプラグ碍子に対
し難接着性であるシリコーンゴム製プラグブーツに関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】シリコーンゴムは耐
熱性、耐油性、耐寒性、耐薬品性において優れており、
自動車のエンジンまわりのゴム材パッキン、ガスケッ
ト、防振ゴム等に用いられている。特にスパークプラグ
とイグニッションケーブルを固定するプラグブーツ材と
しては耐熱性、耐圧縮永久ひずみ性等が要求されるた
め、従来よりシリコーンゴムが重用されている。しかし
ながらスパークプラグとプラグブーツはその用途から、
高温下で長時間密着状態にあるため、スパークプラグ碍
子部分にシリコーンゴムが強固に接着してしまい、保守
・点検の必要時に取りはずしが困難となったり、あるい
は破損を生ずるという問題があり、従来からその解決が
強く望まれていた。この問題の対策として、スパークプ
ラグとプラグブーツとの間にタルクなどの粉体を固着防
止剤として使用するという方法があるが、工程が繁雑で
あるという問題、並びに粉体を扱うため作業環境面の問
題があった。更にこの粉体固着防止剤を用いた場合には
スパークプラグとプラグブーツとの間でシール性が劣る
という別の問題もあった。
【0003】
【発明の目的】本発明は粉体固着防止剤を使用するよう
な繁雑な工程を必要としないでスパークプラグに対し難
接着性であるシリコーンゴム製プラグブーツを提供しよ
うとするものである。
【0004】
【発明の構成】本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意
検討を重ねた結果、シリコーンゴム組成物に3,3,3 −ト
リフルオロプロピル基を含有するポリシロキサンを配合
するとともに充填剤として表面処理されたシリカ粉末を
併用することにより、前記問題点の解決されたプラグブ
ーツが得られることを見出し、本発明を完成するに到っ
たものである。本発明はすなわち、 (A) 平均組成式 R1 aSiO(4-a)/2 (式中R1はメチル基、フェニル基およびビニル基より選ばれた基を表わし、a は 1.98〜2.02である)で表わされ、ケイ素原子に結合せる有機基の0.01〜1.00モル %がビニル基であり、平均重合度が2,000 〜10,000であるポリオルガノシロキサ ン 100 重量部 (B) 平均組成式 R2 bSiO(4-b)/2 (式中R2はメチル基および3,3,3 −トリフルオロプロピル基より選ばれた基を表 わし、bは1.98〜2.02である)で表わされ、ケイ素原子に結合せる有機基の10〜 50モル%が3,3,3 −トリフルオロプロピル基であるポリオルガノシロキサン 0.5 〜10重量部 (C) 表面処理された比表面積が50m2/g以上のシリカ粉末 5〜150 重量部 および (D) 触媒量の硬化剤 より基本的に成ることを特徴とするシリコーンゴム組成
物を成形して得られるプラグブーツである。
【0005】本発明の(A) 成分は、組成物のベースポリ
マーとなるポリオルガノシロキサン生ゴムであり、R1
メチル基、フェニル基およびビニル基より選ばれた基で
あり、a は1.98〜2.02の数である実質的に直鎖状のもの
である。又、該ポリオルガノシロキサンはケイ素原子に
結合せるビニル基を0.01〜1.00モル%有することが必要
であり、好ましくは0.05〜0.3 モル%である。0.01モル
%より少ないと圧縮永久ひずみ性が悪くなりプラグブー
ツのシール性能が低下する。また1.00モル%以上では加
硫したゴムが脆くなってしまい使用できなくなる。
【0006】(B) 成分の3,3,3 −トリフルオロプロピル
を含有するポリオルガノシロキサンは、本組成物にお
いてプラグブーツに固着防止効果を付与する、本発明の
特徴というべきものである。また、優れた撥水性を付与
することによって、シール性能の改良ができる。このポ
リオルガノシロキサンのケイ素原子に結合せる有機基R2
はメチル基または3,3,3 −トリフルオロプロピル基であ
り、bは1.98〜2.02の数である実質的に直鎖状のもので
ある。上記効果を奏するためケイ素原子に結合せる有機
基の内、3,3,3 −トリフルオロプロピル基が10〜50モル
%であることが必要である。10モル%より少ないと接着
を防止する効果がなく、50モル%を越えるものは合成が
困難である。
【0007】粘度については特に限定はされないが、接
着防止効果の点で(A) 成分のポリオルガノシロキサンよ
り重合度が低いことが好ましく、25℃における粘度が1,
000,000cP 以下が好ましい。また、配合量は(A)100重量
部に対して0.5 〜10重量部であり、少なすぎると接着防
止効果がなく、多すぎると系から分離する。(C) 成分の
表面処理されたシリカ粉末は、プラグブーツに適正な機
械的強度を付与する基本的機能とともに、(B) 成分との
併用により優れた接着防止効果を付与するものである。
このようなシリカ粉末の処理は公知であり、煙霧質シリ
カ、沈降シリカ等をヘキサメチルジシラザンなどのシラ
ザン類、クロロシラン類、環状ポリシロキサン、直鎖状
低分子ポリシロキサンを混合し、加熱攪拌することによ
り得られる。また、ニーダーなどの混合機で(A) 成分及
び(B) 成分とシリカ粉を混合した後に上記処理剤を添加
し処理することもできる。(C) 成分の配合量は、(A)100
重量部に対して5〜150 重量部、好ましくは10〜100 重
量部である。少なすぎると、機械的強度および接着防止
効果が発揮できず、多すぎると混合して均一化するのが
難しく、機械的強度も劣化する。
【0008】(D) 成分の硬化剤としては有機過酸化物や
付加反応用硬化剤などの硬化触媒が用いられる。
【0009】また本組成物には一般的にシリコーンゴム
に用いられる非補強性充填剤、耐熱添加剤、内部離型剤
などを適宜含有させることができる。
【0010】本発明のプラグブーツは、このような組成
物を公知の方法で成型することにより得ることができ
る。一般には、プレス加硫後の成形品を、200℃で1〜
5時間アト加硫を施す。
【0011】
【発明の効果】本発明により得られた組成物からなるシ
リコーンゴム製プラグブーツは、スパークプラグ碍子と
高温下で長時間接触しても難接着性を維持し、また粉体
固着防止剤を使用するような繁雑な工程も必要なくさら
にシール性が劣るなどの問題もない。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0013】実施例1〜3、比較例1 両末端がトリメチルシリル基で封鎖され、残余がジメチ
ルシロキサン単位99.8モル%とメチルビニルシロキサン
単位とからなる重合度6000のポリジメチルシロキサン
(A) 両末端がトリメチルシリル基で封鎖され残余が3,3,3 −
トリフルオロプロピル(メチル)シロキサン単位100 %
からなる粘度1000cPのポリトリフルオロプロピル(メチ
ル)シロキサン(B-1) 比表面積200m2/g の煙霧質シリカ100 重量部当たり20重
量部のヘキサメチルジシラザンで処理して表面のシラノ
ール基量を2個/nm2 にした充填剤(C-1) を用い、これらを表1に示す量でニーダーミキサーを用
いて均一に混合し、シリコーンゴムコンパウントを作成
した。このシリコーンゴムコンパウンド100 重量部に対
し2,5 −ジメチル−2,5 −ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−ヘキサン0.5 重量部を添加して170 ℃にて10分間
プレス加硫、200 ℃にて4時間、アト加硫を行いプラグ
ブーツを成形した。このプラグブーツにスパークプラグ
(日本電装(株)製 W-20-ET-S)を装着して180℃、200
℃、250 ℃でそれぞれ72時間の加熱エージングを行っ
た。次にプラグを引き抜いた後、スパークプラグ碍子を
観察しプラグブーツと接触していた表面へのシリコーン
ゴムの接着状態を評価した。また引き抜く時の力を測定
した。この結果を表1に記す。なお表中の接着の割合と
は以下による。
【0014】
【数1】
【0015】
【表1】
【0016】実施例4 実施例2のポリトリフルオロプロピル(メチル)シロキ
サン(B-1) の粘度を100 cPにしたもの(B-2) を用いた以
外は実施例2と同様な方法で試料を作成し、試験を行っ
た。
【0017】実施例5 実施例2のポリトリフルオロプロピル(メチル)シロキ
サン(B-1) の粘度を100000 cP にしたもの(B-3) を用い
た以外は実施例2と同様な方法で試料を作成し、試験を
行った。
【0018】比較例2 実施例2の煙霧質シリカにおいて、ヘキサメチルジシラ
ザンで処理を行わない表面のシラノール基量が4個/nm
2 の充填剤(C-2) を用いた以外は同様の方法で試料を作
成し試験を行った。これらの結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/04 C08L 83/07 C08K 3/36 C08L 83/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 平均組成式 R1 aSiO(4-a)/2 (式中R1はメチル基、フェニル基およびビニル基より選ばれた基を表わし、a は 1.98〜2.02である)で表わされ、ケイ素原子に結合せる有機基の0.01〜1.00モル %がビニル基であり、平均重合度が2,000 〜10,000であるポリオルガノシロキサ ン 100 重量部 (B) 平均組成式 R2 bSiO(4-b)/2 (式中R2はメチル基および3,3,3 −トリフルオロプロピル基より選ばれた基を表 わし、bは1.98〜2.02である)で表わされ、ケイ素原子に結合せる有機基の10〜 50モル%が3,3,3 −トリフルオロプロピル基であるポリオルガノシロキサン 0.5 〜10重量部 (C) 表面処理された比表面積が50m2/g以上のシリカ粉末 5〜150 重量部 および (D) 触媒量の硬化剤 より基本的に成ることを特徴とするシリコーンゴム組成
    物を成形して得られるプラグブーツ。
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JPH0657777B2 (ja) * 1988-03-31 1994-08-03 信越化学工業株式会社 ゴム組成物

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