JP2002060624A - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物

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JP2002060624A
JP2002060624A JP2000249589A JP2000249589A JP2002060624A JP 2002060624 A JP2002060624 A JP 2002060624A JP 2000249589 A JP2000249589 A JP 2000249589A JP 2000249589 A JP2000249589 A JP 2000249589A JP 2002060624 A JP2002060624 A JP 2002060624A
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silicone rubber
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rubber composition
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sio
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JP2000249589A
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Masakazu Irie
正和 入江
Kazuhisa Ishikawa
和久 石川
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DuPont Toray Specialty Materials KK
SWCC Corp
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】硬化後、優れた耐振動特性(防振性、制振性、
免震性等)を有するシリコーンゴムとなるシリコーンゴ
ム組成物を提供する。 【解決手段】(A)(a)平均単位式:R1 xSiO
(4-x)/2で示され、脂肪族不飽和結合を含まないオルガ
ノポリシロキサン生ゴム(90〜99.99重量部)
と、(b)平均単位式:R2 ySiO(4-y)/2で示され、R
2の0.01〜5モル%がアルケニル基であるオルガノ
ポリシロキサン生ゴム(0.01〜10重量部)との混
合物、(B)平均式:HO[(CH3)(C65)Si
O]m[(CH32SiO]nHで示されるオルガノシロ
キサンオリゴマー、(C)補強性シリカ微粉末および
(D)有機過酸化物を含むシリコーンゴム組成物であっ
て、成分(A)、(B)、(C)および(D)をそれぞ
れ、100重量部、5〜20重量部、10〜100重量
部、前記組成物を硬化させる十分な量含むことを特徴と
するシリコーンゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はシリコーンゴム組成
物に関し、詳しくは、硬化後、優れた耐振動特性(防振
性、制振性、免震性)を有するシリコーンゴムになり得
るシリコーンゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性に優
れ、かつ振動特性(防振性、制振性、免震性)の温度依
存性が小さいという特性を有することから、かかる特性
を生かして、例えば、CD、MD等のオーディオ用ダン
パーやCD−ROM等のパソコン機器用ダンパーに使用
される防振材として使用されている。
【0003】しかし、この種のシリコーンゴムは、防振
用途に使用されているブチル系ゴム、フッ素系ゴムにく
らべて防振特性(損失係数tanδ)に劣るという問題
点があった。そのため、シリコーンゴム組成物の防振特
性を向上させた組成物が数多く検討されている。例え
ば、特開平3−281663号公報では、シリコーンゴ
ムに防振性に優れたブチルゴムの微粉末を配合した防振
性シリコーンゴム組成物が提案されている。また、特公
平1−19824号公報では、オルガノポリシロキサン
生ゴム、シリカ微粉末およびα,ω−ジヒドロキシメチ
ルフェニルシロキサンオリゴマーからなる防振性シリコ
ーンゴム組成物が提案されている。
【0004】しかし、これらのシリコーンゴム組成物と
いえども、必ずしも、耐振動特性に優れているとはいえ
ず、高い耐振動特性を要求される用途、例えば、建築物
を地震や風から守るために使用される防振部材、制振装
置、免震性部材に適用した場合には十分満足できるもの
ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、優れ
た耐振動特性(防振性、制振性、免震性等)を有するシ
リコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題の解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討した結果、特定の2種類のオルガノポ
リシロキサン生ゴムを主剤とするシリコーンゴム組成物
が、優れた耐振動特性を有することを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明のシリコーンゴム組成物は、
(A)(a)平均単位式:R1 xSiO(4-x)/2(式中、R
は1価炭化水素基またはハロゲン原子置換1価炭化水
素基であり、xは1.95〜2.05である。)で示さ
れ、脂肪族不飽和結合を含まないオルガノポリシロキサ
ン生ゴム(95〜99.99重量部)と、(b)平均単
位式:R2 ySiO(4-y)/2(式中、R2は1価炭化水素基
またはハロゲン原子置換1価炭化水素基であり、yは
1.95〜2.05である。)で示され、R2の0.0
1〜5モル%がアルケニル基であるオルガノポリシロキ
サン生ゴム(0.01〜5重量部)との混合物、(B)
平均式:HO[(CH3)(C65)SiO]m[(CH
32SiO]mH(式中、mは1〜20の数、nは0〜
20の数、m+n≧2である。)で示されるオルガノシ
ロキサンオリゴマー、(C)補強性シリカ微粉末および
(D)有機過酸化物を含むシリコーンゴム組成物であっ
て、成分(A)、(B)、(C)および(D)をそれぞ
れ、100重量部、5〜20重量部、10〜100重量
部、前記組成物を硬化させる十分な量含むことを特徴と
する。
【0008】以下、本発明のシリコーンゴム組成物を構
成する各成分について詳述する。まず成分(A)は本発
明組成物の主剤であり、2種のオルガノポリシロキサン
生ゴム(a)および(b)からなる。
【0009】(a)成分のオルガノポリシロキサン生ゴ
ムは、本発明組成物の硬化物に適度のモジュラスを付与
し耐振動性を付与する働きをする。かかる(a)成分
は、平均単位式:R1 xSiO(4-x)/2(式中、R1は1価
炭化水素基またはハロゲン原子置換1価炭化水素基であ
り、1価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基などのアルキル基; フェニル基、トリル基な
どのアリール基が例示され、ハロゲン原子置換1価炭化
水素基としては、3,3,3−トリフルオロプロピル
基、3−クロロプロピル基が例示される。xは1.95
〜2.05である。)で示され、ケイ素結合脂肪族不飽
和結合を含有しないことが必要である。
【0010】このオルガノポリシロキサン生ゴムは平均
重合度が3,000以上であることが好ましく、3,00
0〜20,000の範囲であることがより好ましい。か
かるオルガノポリシロキサン生ゴムとしては、両末端ジ
メチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサ
ン生ゴム、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポ
リシロキサン生ゴム、両末端トリメチルシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合
体生ゴム、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチル
シロキサン共重合体生ゴムが例示される。
【0011】(b)成分のオルガノポリシロキサン生ゴ
ムは本発明組成物の硬化物にゴム弾性を付与する成分で
あり、かかる(b)成分は平均単位式:R2 ySiO
(4-y)/2(式中、R2は1価炭化水素基またはハロゲン原
子置換1価炭化水素基であり、一価炭化水素基としては
メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;ビニ
ル基、アリル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェ
ニル基、トリル基等のアリール基が例示され、ハロゲン
原子置換1価炭化水素基としては3,3,3−トリフル
オロプロピル基、3−クロロプロピル基が例示される。
yは1.95〜2.05である。)で示され、R2
0.01〜5モル%がアルケニル基であることが必要で
ある。
【0012】このオルガノポリシロキサン生ゴムは平均
重合度が3,000以上であることが好ましく、3,00
0〜20,000の範囲であることがより好ましい。
【0013】このようなオルガノポリシロキサン生ゴム
としては、両末端ジメチルヒドロキシ基封鎖ジメチルシ
ロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム、両
末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキ
サン生ゴム、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチル
シロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム、
両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロ
キサン生ゴム、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生
ゴム、両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチ
ルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴ
ム、両末端メチルビニルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェ
ニルシロキサン共重合体生ゴム、両末端メチルビニルヒ
ドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビ
ニルシロキサン・(3,3,3−トリフルオロプロピル)
メチルシロキサン共重合体生ゴムが例示される。
【0014】(B)成分は、平均式:HO[(CH3
(C65)SiO]m[(CH32SiO]nH(式中、
mは1〜20の数、nは0〜20の数、m+n≧2であ
る。)で示されるオルガノシロキサンオリゴマーであ
る。この成分は本発明組成物の経時変化を防ぎ作業性を
向上させるとともに、硬化物に耐振動特性を付与する働
きをする。このようなオルガノシロキサンオリゴマーと
しては、α,ω−ジヒドロキシメチルフェニルシロキサ
ンオリゴマー、α,ω−ジヒドロキシメチルフェニルシ
ロキサン・ジメチルシロキサンオリゴマーが例示され
る。
【0015】本成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対し5〜20重量部である。5重量部未満では良好
な耐振動特性を示さず、20重量部を超えると、作業性
が低下する。
【0016】(C)成分の補強性シリカ微粉末は、本発
明組成物の機械的強度を高めるための充填剤である。か
かる(C)成分としては、乾式法シリカ、湿式法シリ
カ、およびこれらの表面がオルガノアルコキシシラン、
オルガノシロキサンオリゴマー、ヘキサメチルジシラザ
ン等で処理された疎水化処理シリカ微粉末が例示され
る。
【0017】(C)成分はBET法比表面積が50m2/
g以上のものが好ましい。本成分の配合量は少なすぎる
とその補強効果が不十分となり、多すぎると加工性が低
下するので(A)成分100重量部に対して10〜10
0重量部である。
【0018】(D)成分の有機化酸化物は本発明組成物
を硬化させるための硬化剤である。かかる有機過酸化物
としては、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等
のアルキル系パーオキサイド;ベンゾイルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン等のベンゾイルパーオキサイド;t−ブ
チルパーオキシイソプロピルモノカーボネート等のカー
ボネート系パーオキサイドが例示される。これらの内で
は硬化物の特性の点でアルキル系パーオキサイドが好ま
しい。本成分の添加量は、通常、(A)成分100重量
部に対して0.05〜5重量部である。
【0019】以上のような本発明のシリコーンゴム組成
物は、硬化後のシリコーンゴムのJIS K 6254
による500%モジュラスが0.7MPa以下であり、
500%モジュラス(M500)と100%モジュラス
(M100)の商(M500/M100)が1.0以上
2.5以下であり、かつ、せん断周波数が0.2Hzの
ときの25℃における損失係数(tanδ)が0.5以
上である。このような本発明のシリコーンゴム組成物
は、高い耐振動特性を有し、防振用または制振用として
好適である。
【0020】なお、100%モジュラスおよび500%
モジュラスは、JIS K 6254に規定する低変形
引張試験により測定される。損失係数(tanδ)は、
厚さ2mm、直径25mmの円形プレート状のシリコー
ンゴムシートを用いて、粘弾性特性の測定装置により測
定される。粘弾性特性の測定装置としては、レオメトリ
ック社製の動的粘弾性測定装置(商品名:ダイナミック
アナライザーARES)が例示される。
【0021】本発明組成物は、上記した(A)成分〜
(D)成分からなるものであるが、これらの成分に加え
て、シリコーンゴム組成物に添加配合することが周知と
される従来公知の各種添加剤、例えば、増量充填剤、顔
料、耐熱剤、難燃剤、内部離型剤、可塑剤などを、本発
明の目的を損なわない範囲で、使用することができる。
【0022】増量充填剤としては、けいそう土、炭酸カ
ルシウム、マイカ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、石英粉末が例示される。顔料
としては、ベンガラ、二酸化チタン、各種有機顔料など
が例示される。耐熱剤としては、稀土類酸化物、稀土類
水酸化物、セリウムシラノレート、セリウム脂肪酸塩が
例示される。難燃剤としては、ベンゾトリアゾール、ヒ
ュームド二酸化チタン、炭酸マンガン、炭酸亜鉛、白金
化合物が例示される。内部離型剤としては、ステアリン
酸カルシウムなどの高級脂肪酸塩が例示される。
【0023】本発明組成物は、上記した(A)成分〜
(D)成分の各所定量を均一に混合することにより製造
される。このときに使用される製造装置としては、ニー
ダーミキサー、連続混練押出機、二本ロール等が例示さ
れる。
【0024】本発明組成物は、コンプレッション成型、
トランスファー成型、インジェクション成型等の種々の
成形方法で硬化させてシリコーンゴムとすることがき
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。
実施例中、部とあるのは重量部のことである。尚、硬化
後のシリコーンゴムの特性は次に示す方法にしたがって
測定した。
【0026】1)硬さ、引張強さ、伸びの測定 シリコーンゴム組成物を170℃で10分間の条件下で
加圧成形し、厚さ2mmのシリコーンゴムシートを作成
した。このシリコーンゴムシートについて、JIS K
6253に従って硬さを測定し、JIS K 625
1に従って引張強さを測定し、JIS K 6254に
従って伸びを測定した。測定は全て25℃で測定した。 2)モジュラスの測定 JIS K 6254に規定する引張試験機によって伸
びを測定した際、100%伸張時の引張強さを100%
モジュラス(M100)とし、500%伸張時の引張強
さを500%モジュラス(M500)とした。測定は全
て25℃で測定した。 3)損失係数(tanδ)の測定 シリコーンゴム組成物を170℃で10分間の条件で加
圧成形し、厚さ2mm、直径25mmの円形プレート状
のシリコーンゴムを作成した。このシリコーンゴムの2
5℃、せん断周波数0.2Hzにおける損失係数(ta
nδ)をレオメトリック社製の動的粘弾性測定装置(商
品名:ダイナミックアナライザーARES)により測定
した。
【0027】[実施例1]両末端ジメチルヒドロキシシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム(平均重合度
約7,000)98.0部、側鎖に1.9モル%のビニ
ル基を有する両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体
生ゴム(平均重合度約7,000)2.0部、α,ω−
ジヒドロキシメチルフェニルシロキサンオリゴマー(平
均重合度8)9部、BET法比表面積が200m2/gの
ヒュームドシリカ[日本アエロジル(株)製、アエロジ
ル200]35部、けいそう土[昭和化学工業(株)
製、ラヂオライトF]10部をニーダーミキサーに投入
して、加熱下で混練してシリコーンゴムベースコンパウ
ンドを製造した。
【0028】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴム組成
物を170℃で10分間の条件下で圧縮成形して厚さ2
mmのシリコーンゴムシートを作成した。このシリコー
ンゴムシートの硬さ、引張強さ、伸び、100%モジュ
ラス、500%モジュラス、tanδを測定し、それら
の測定結果を表1に示した。
【0029】[実施例2]両末端ジメチルヒドロキシシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム(平均重合度
約7,000)99.1部、側鎖に1.9モル%のビニ
ル基を有する両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体
生ゴム(平均重合度約7,000)0.9部、α,ω−ジ
ヒドロキシメチルフェニルシロキサンオリゴマー9部、
BET法比表面積が200m2/gのヒュームドシリカ
[日本アエロジル(株)製、アエロジル200]35
部、けいそう土[昭和化学工業(株)製、ラヂオライト
F]10部をニーダーミキサーに投入して加熱下で混練
してシリコーンゴムベースコンパウンドを製造した。
【0030】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴム組成
物を170℃で10分間の条件下で圧縮成形して厚さ2
mmのシリコーンゴムシートを作成した。このシリコー
ンゴムシートの硬さ、引張強さ、伸び、100%モジュ
ラス、500%モジュラス、tanδを測定し、それら
の測定結果を表1に示した。
【0031】[実施例3]両末端ジメチルヒドロキシシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム(平均重合度
約7,000)98.75部、側鎖に1.9モル%のビ
ニル基を有する両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封
鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合
体生ゴム(平均重合度約7,000)1.25部、α,
ω−ジヒドロキシメチルフェニルシロキサンオリゴマー
(平均重合度8)15.5部、BET法比表面積が20
0m2/gのヒュームドシリカ[日本アエロジル(株)
製、アエロジル200]35部、けいそう土[昭和化学
工業(株)製、ラヂオライトF]10部をニーダーミキ
サーに投入して、加熱下で混練してシリコーンゴムベー
スコンパウンドを製造した。
【0032】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴム組成
物を170℃で10分間の条件下で圧縮成形して厚さ2
mmのシリコーンゴムシートを作成した。このシリコー
ンゴムシートの硬さ、引張強さ、伸び、100%モジュ
ラス、500%モジュラス、tanδを測定し、それら
の測定結果を表1に示した。
【0033】[実施例4]両末端ジメチルヒドロキシシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム(平均重合度
約7,000)98.75部、側鎖に1.9モル%のビ
ニル基を有する両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封
鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合
体生ゴム(平均重合度約7,000)1.25部、α,
ω−ジヒドロキシメチルフェニルシロキサンオリゴマー
(平均重合度8)15.5部、BET法比表面積が20
0m2/gのヒュームドシリカ[日本アエロジル(株)
製、アエロジル200]42.5部をニーダーミキサー
に投入して、加熱下で混練してシリコーンゴムベースコ
ンパウンドを製造した。
【0034】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴム組成
物を170℃で10分間の条件下で圧縮成形して厚さ2
mmのシリコーンゴムシートを作成した。このシリコー
ンゴムシートの硬さ、引張強さ、伸び、100%モジュ
ラス、500%モジュラス、tanδを測定し、それら
の測定結果を表1に示した。
【0035】[実施例5]両末端ジメチルヒドロキシシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム(平均重合度
が7,000)99.2部、側鎖に1.9モル%のビニ
ル基を有する両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体
生ゴム(平均重合度が約7,000)0.8部、α,ω
−ジヒドロキシメチルフェニルシロキサンオリゴマー
(平均重合度8)12.3部、BET法比表面積が20
0m2/gのヒュームドシリカ[日本アエロジル(株)
製、アエロジル200]42.5部、けいそう土[昭和
化学工業(株)製、ラヂオライトF]10部をニーダー
ミキサーに投入して、加熱下で混練してシリコーンゴム
ベースコンパウンドを製造した。
【0036】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴム組成
物を170℃で10分間の条件下で圧縮して厚さ2mm
のシリコーンゴムシートを作成した。このシリコーンゴ
ムシートの硬さ、引張強さ、伸び、100%モジュラ
ス、500%モジュラス、tanδを測定し、それらの
測定結果を表1に示した。
【0037】[比較例1]両末端ジメチルヒドロキシシロ
キシ基封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム(平均重合度
約7,000)94部、側鎖に1.9モル%のビニル基
を有する両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体生ゴ
ム(平均重合度約7,000)6部、α,ω−ジヒドロ
キシメチルフェニルシロキサンオリゴマー(平均重合度
8)9部、BET法比表面積が200m2/gのヒューム
ドシリカ[日本アエロジル(株)製、アエロジル20
0]35部、けいそう土[昭和化学工業(株)製、ラヂ
オライトF]10部をニーダーミキサーに投入して、加
熱下で混練してシリコーンゴムベースコンパウンドを製
造した。
【0038】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。このシリコーンゴム組成
物を170℃で10分間の条件下で圧縮成形して厚さ2
mmのシリコーンゴムシートを作成した。このシリコー
ンゴムシートの硬さ、引張強さ、伸び、100%モジュ
ラス、500%モジュラス、tanδを測定し、それら
の測定結果を表1に示した。
【0039】[比較例2]実施例1において、側鎖に1.
9モル%のビニル基を有する両末端ジメチルヒドロキシ
シロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロ
キサン共重合体生ゴム(平均重合度7,000)を配合
しなかった以外は、実施例1と同様にしてシリコーンゴ
ムベースコンパウンドを製造した。
【0040】このコンパウンド100部に2,5−ジメ
チルー2,5−ジ(t‐ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を添加して二本ロール上で均一混合してシリ
コーンゴム組成物を製造した。この組成物を実施例1と
同様にして圧縮成形してシリコーンゴムシートを得よう
としたが、この組成物は硬化しなかった。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示す結果からもわかるように、実施
例のシリコーンゴム組成物は、比較例のものに比べ引張
強さに優れ、500%モジュラスと100%モジュラス
との比が小さく、高い耐振動特性を有することが示され
た。また吸音、制振の指標であるtanδが大きく、優
れた耐振動特性を有することが示された。これらの結果
から本発明のシリコーンゴム組成物は、防振用または制
振用として好適であることがわかる。
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物は、成分
(A)〜(D)からなり、特に、成分(A)として
(a)成分のオルガノシロキサン生ゴム(90〜99.
99重量部)と(b)成分のオルガノポリシロキサン生
ゴム(0.01〜10重量部)の混合物を主成分とし、
更に成分(B)のオルガノリシロキサンオリゴマーを含
有しているので、硬化後、優れた耐振動特性を有するシ
リコーンゴムとなるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/07 C08L 83/07 C09K 3/00 C09K 3/00 P F16F 15/08 F16F 15/08 D (72)発明者 入江 正和 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 (72)発明者 石川 和久 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 BA01 BD04 EA13 4J002 CP031 CP063 CP081 CP132 DJ016 EK037 EK047 EK087 FD010 GR00 4J035 BA01 CA05N CA051 CA141 FB05 LA04 LB20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a)平均単位式:R1 xSiO
    (4-x)/2(式中、Rは1価炭化水素基またはハロゲン
    原子置換1価炭化水素基であり、xは1.95〜2.0
    5である。)で示され、脂肪族不飽和結合を含まないオ
    ルガノポリシロキサン生ゴム(95〜99.99重量
    部)と、(b)平均単位式:R2 ySiO(4-y)/2(式中、
    2は1価炭化水素基またはハロゲン原子置換1価炭化
    水素基であり、yは1.95〜2.05である。)で示
    され、R2の0.01〜5モル%がアルケニル基である
    オルガノポリシロキサン生ゴム(0.01〜5重量部)
    との混合物、(B)平均式:HO[(CH3)(C
    65)SiO]m[(CH32SiO]nH(式中、mは
    1〜20の数、nは0〜20の数、m+n≧2であ
    る。)で示されるオルガノシロキサンオリゴマー、
    (C)補強性シリカ微粉末および(D)有機過酸化物を
    含むシリコーンゴム組成物であって、成分(A)、
    (B)、(C)および(D)をそれぞれ、100重量
    部、5〜20重量部、10〜100重量部、前記組成物
    を硬化させる十分な量含むことを特徴とするシリコーン
    ゴム組成物。
  2. 【請求項2】(a)成分の平均重合度が3000以上で
    ある請求項に1記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】(b)成分の平均重合度が3000以上で
    ある請求項に1記載のシリコーンゴム組成物。
  4. 【請求項4】硬化後のシリコーンゴムのJIS K 6
    254による500%モジュラスが0.7MPa以下で
    あり、500%モジュラス(M500)と100%モジ
    ュラス(M100)の商(M500/M100)が1.
    0以上2.5以下であり、かつ、せん断周波数が0.2
    Hzのときの25℃における損失係数(tanδ)が
    0.5以上であることを特徴とする請求項1記載のシリ
    コーンゴム組成物。
  5. 【請求項5】防振用である請求項1〜請求項4のいずれ
    か1項に記載のシリコーンゴム組成物。
  6. 【請求項6】制振用である請求項1〜請求項4のいずれ
    か1項に記載のシリコーンゴム組成物。
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