JP3215305B2 - 定着ロール用クリーニングシート、定着ロール用クリーニング材、及び定着ロール用クリーニング装置 - Google Patents

定着ロール用クリーニングシート、定着ロール用クリーニング材、及び定着ロール用クリーニング装置

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JP3215305B2
JP3215305B2 JP22736895A JP22736895A JP3215305B2 JP 3215305 B2 JP3215305 B2 JP 3215305B2 JP 22736895 A JP22736895 A JP 22736895A JP 22736895 A JP22736895 A JP 22736895A JP 3215305 B2 JP3215305 B2 JP 3215305B2
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fiber
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fibers
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は定着ロール用クリー
ニングシート、定着ロール用クリーニング材、及び定着
ロール用クリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザービームプリンター、フ
ァクシミリなどの電子写真装置に含まれる、トナーを紙
などに定着するために使用する定着ロールのクリーニン
グ材として、図1に示すような、芳香族ポリアミド繊維
を未延伸ポリエチレンテレフタレート繊維で固定した不
織布に、シリコーンオイルなどの離型剤を含浸したクリ
ーニングシート1を、巻き出しシャフト2に巻回し、し
かもこのクリーニングシート1の一端を別の巻き取りシ
ャフト3に固定したものが知られている。このクリーニ
ング材は、巻き出しシャフト2からクリーニングシート
1を巻き出し、このクリーニングシート1を押圧部材4
によって定着ロール5に押圧した後、別の巻き取りシャ
フト3で巻き取って使用するが、図3に巻き出しシャフ
ト2からクリーニングシート1を巻き出す部分の拡大図
を示すように、巻き出しシャフト2に巻回されている時
にクリーニングシート1が保有している離型剤が、巻き
出しシャフト2からクリーニングシート1を巻き出す際
に、クリーニングシート1から遊離して、未だ巻き出さ
れていないクリーニングシートとの境界に滞留した後
(図3のO)、未だ巻き出されていないクリーニングシ
ートに蓄積されやすいため、巻き出したクリーニングシ
ートを定着ロールに押圧しても、十分な量の離型剤を塗
布できなかったり、離型剤の塗布量が安定しなかった
り、更には、未だ巻き出されていないクリーニングシー
トの量が少なくなると、クリーニングシート量に比較し
て離型剤量が多くなるため、離型剤が垂れて周囲を汚す
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、十分な量の離型
剤を安定して塗布でき、しかも離型剤の垂れることのな
い定着ロール用クリーニングシート、定着ロール用クリ
ーニング材、及び定着ロール用クリーニング装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の定着ロール用ク
リーニングシート(以下、単に「クリーニングシート」
という)は、繊維径20μm以下の接着繊維により接着
した、厚さが20〜120μmのクリーニングシートで
あり、このクリーニングシートを構成する繊維の平均繊
維径が14μm以下で、しかも、定着ロール設置箇所の
雰囲気温度以上、定着ロールの表面温度よりも100℃
高い温度以下で軟化する繊維(軟化繊維)を50重量%
以上含有する層と、低収縮性繊維を30重量%以上含有
する層とを有するものである。このように、クリーニン
グシートを構成する繊維の平均繊維径を14μm以下
と、細くすることにより、微細孔を形成して離型剤の保
持性を高め、しかも、繊維を接着するために使用する接
着繊維の繊維径を20μm以下と、細くすることによ
り、接着繊維により閉鎖される微細孔を極力少なくし
て、離型剤の保持性を低下させないようにしていると共
に、接着箇所をクリーニングシート全体に均一に分散さ
せているため、巻き出しシャフトに巻回されている時に
クリーニングシートが離型剤を保有している状態に近い
状態でクリーニングシートを巻き出すことができる。そ
のため、本発明のクリーニングシートは離型剤を安定し
て塗布でき、しかも未だ巻き出されていないクリーニン
グシートが少なくなっても、離型剤が垂れるということ
もない。また、本発明のクリーニングシートは定着ロー
ルに押圧された際に、軟化繊維が軟化変形し、クリーニ
ングシートの厚さを減じて離型剤を押し出すことができ
るため、十分な量の離型剤を定着ロールに塗布すること
ができるものである。このように、本発明のクリーニン
グシートは離型剤保持性と離型剤塗布性という相反する
性能を同時に有する優れたものである。更に、低収縮性
繊維を30重量%以上含有する層によりクリーニングシ
ートの形態を保つことができると共に、軟化繊維を50
重量%以上含有する層により離型剤を効率的に塗布する
ことができる。
【0005】本発明のクリーニング材は、離型剤を含有
する上記クリーニングシートがシャフトに巻回されてお
り、この定着ロール用クリーニングシートの一端が別の
シャフトに固定されたものであるため、十分な量の離型
剤を安定して塗布でき、しかも未だ巻き出されていない
クリーニングシートが少なくなっても、離型剤が垂れな
いものである。
【0006】本発明のクリーニング装置の1つは、上記
クリーニング材からクリーニングシートを巻き出し、押
圧部材によりこのクリーニングシートを定着ロールに押
圧した後、このクリーニングシートを巻き取る機構を有
するものであり、他のクリーニング装置は、上記クリー
ニング材からクリーニングシートを巻き出し、押圧部材
によりこのクリーニングシートを定着ロールに押圧した
後、このクリーニングシートを反転させ、別の押圧部材
により再度このクリーニングシートを定着ロールに押圧
し、このクリーニングシートを巻き取る機構を有するた
め、十分な量の離型剤を安定して塗布でき、しかも未だ
巻き出されていないクリーニングシートが少なくなって
も、離型剤の垂れることのないものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のクリーニングシートは接
着繊維により部分的又は全面的に接着して、定着ロール
と接触しても形態安定性に優れるようにしたものであ
る。この接着が全面的であると、定着ロールと接触して
もクリーニングシートがより収縮しにくく、離型剤の塗
布ムラが生じにくいので、全面的に接着するのがより好
ましい。この接着繊維は、クリーニングシートの微細孔
を閉鎖しにくく、しかもクリーニングシート全体に均一
に分散するように、繊維径20μm以下、より好ましく
は19μm以下のものを使用する。なお、接着繊維の繊
維径が細くても、含有量が多いと、微細孔が閉鎖されて
離型剤の保持性が低下しやすいので、クリーニングシー
ト中の含有量は、50重量%以下、より好ましくは40
重量%以下とし、クリーニングシートの形態安定性に優
れるように、10重量%以上、より好ましくは20重量
%以上とする。
【0008】この接着繊維としては、例えば、定着ロー
ルと接触しても接着力を維持できる、未延伸ポリエチレ
ンテレフタレート繊維、未延伸ポリブチレンテレフタレ
ート繊維、未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維、6
ナイロンや66ナイロンなどのナイロン系未延伸繊維な
どを使用できる。これらの中でも未延伸ポリエチレンテ
レフタレート繊維は融点が255℃と高く、定着ロール
と接触しても接着力が低下して、クリーニングシートが
破断するということがなく、しかも繊維ウエブを接着す
る際の接着温度が比較的低温であると共に、接着温度範
囲が広く、クリーニングシートを製造しやすいため、接
着繊維として未延伸ポリエチレンテレフタレート繊維を
含んでいるのが好ましい。なお、接着繊維の断面形状は
三角形、四角形などの多角形状や、Y形状、X形状のア
ルファベット形状などの異形であっても良い。この場合
には、円形断面に換算した値を繊維径とする。
【0009】本発明のクリーニングシートを構成する繊
維として、軟化繊維を使用することにより、定着ロール
と接触した際に、この軟化繊維を軟化変形させ、クリー
ニングシートの厚さを減じて離型剤を押し出し、十分な
量の離型剤を塗布できるようになった。なお、この軟化
繊維を含む層を定着ロールと接触させると、軟化繊維が
軟化変形することによって、定着ロールとの接触面積が
広くなるため、よりクリーニング性が向上したり、定着
ロールをより損傷しにくくなるという付随的な効果も生
じるので、軟化繊維を含む層が少なくとも片表面層を形
成するのが好ましい。
【0010】この軟化繊維としては、定着ロールと接触
する前に軟化変形して離型剤を垂らさないように、定着
ロール設置箇所の雰囲気温度以上の軟化温度を有し、し
かも、定着ロールに押圧されて軟化変形できるように、
定着ロールの表面温度よりも100℃高い温度以下で軟
化する繊維を使用する。より具体的には、一般的に定着
ロールの表面温度は170〜200℃で、この際の定着
ロール設置箇所の雰囲気温度は120〜150℃程度で
あるため、例えば、定着ロールの表面温度が170℃で
ある場合には、120〜270℃の範囲内で軟化する軟
化繊維を使用し、定着ロールの表面温度が200℃であ
る場合には、150〜300℃の範囲内で軟化する繊維
を使用する。この軟化繊維としては、例えば、6ナイロ
ン繊維や66ナイロン繊維などのポリアミド系繊維、延
伸ポリエチレンテレフタレート繊維や延伸ポリブチレン
テレフタレート繊維などのポリエステル系繊維、アクリ
ル系繊維、ビニロン系繊維、延伸ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維などを使用できる。これらの中でも、延伸ポ
リエチレンテレフタレート繊維は融点が255℃程度と
高く、しかも定着ロール設置箇所の雰囲気温度では軟化
又は溶融しにくいため、軟化繊維として延伸ポリエチレ
ンテレフタレート繊維を含んでいるのが好ましい。
【0011】なお、例えば、ポリアミド系樹脂とポリエ
ステル系樹脂の二成分からなる、機械的及び/又は化学
的に分割可能な分割性繊維を分割して、ポリアミド系極
細繊維とポリエステル系極細繊維とを発生させると、よ
り微細な孔を形成でき、離型剤の保持性に優れているた
め、好適な軟化繊維である。この分割性繊維としては、
例えば、図4に例示するように、一成分A中に他成分B
を島状に配置した断面を有する海島型繊維、図5に例示
するように、一成分Aと他成分Bとを交互に層状に積層
した断面を有する多重バイメタル型繊維、或いは、図6
に示すように、一成分Aを繊維軸近辺から放射状に伸び
る他成分Bで2つ以上に分割した断面を有する菊花型繊
維がある。これらの中でも、多重バイメタル型繊維や菊
花型繊維を分割すると、断面が楔状の極細繊維を発生し
て、より微細な孔を形成できるので好適である。なお、
この軟化繊維としての分割性繊維を構成する樹脂成分の
組み合わせとして、上記以外に、ポリエステル系樹脂と
アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂とポリアクリル系樹
脂などがある。
【0012】このような軟化繊維は、離型剤の塗布性に
優れるように、50重量%以上含有する層を有する。他
、この軟化繊維を含む層であっても寸法安定性を付与
するために、接着繊維を10重量%以上含むのが好まし
いため、軟化繊維は90重量%以下含有されているのが
好ましく、80重量%以下含有されているのがより好ま
しい。なお、軟化繊維の軟化温度とは、繊維に一定荷重
(0.01g/d以下)をかけながら、1℃/分の割合で温
度を上昇させ、急激に収縮した時の温度をいう。
【0013】この軟化繊維の繊維径はクリーニングシー
トが微細孔を形成しやすいように、14μm以下である
のが好ましく、より好ましくは13μm以下である。な
お、軟化繊維の断面形状は三角形、四角形などの多角形
状や、Y形状、X形状などのアルファベット形状などの
異形であっても良い。この異形断面形状を有する場合に
は、円形断面に換算した値を繊維径とする。
【0014】以上のような接着繊維や軟化繊維以外の繊
維として、200℃における収縮率が2%以下の繊維
(以下、「低収縮性繊維」という)を含んでいるため、
クリーニングシートが定着ロールと接触しても、収縮し
にくいため、収縮して厚みが増し、摩擦抵抗が大きくな
って、定着ロールを傷つけたり、収縮によりシート長が
短くなり、使用期間が短くなるといった問題を生じ
い。この低収縮性繊維としては、例えば、メタ型又はパ
ラ型の芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリテト
ラフルオロエチレン、芳香族ポリエーテルアミド、ポリ
ベンツイミダゾール、ポリフェニレンサルファイドなど
の樹脂成分からなる繊維、或いは、前記の軟化繊維を弛
緩熱処理により既に収縮した繊維などを単独で、或いは
混合して使用できる。これらの中でも芳香族ポリアミド
繊維は収縮性以外に、耐熱性やトナーの払拭性にも優れ
ているため、好適に使用できる。
【0015】この低収縮性繊維は、クリーニングシート
が収縮しにくいように、クリーニングシート中、5重量
%以上含まれているのが好ましく、10重量%以上含ま
れているのがより好ましい。他方、接着繊維や軟化繊維
との兼ね合いから、50重量%以下であるのが好まし
い。
【0016】本発明のクリーニングシートは低収縮性繊
維を30重量%以上含有する層を備えているため、クリ
ーニングシートが収縮することなく、軟化繊維の軟化変
形による離型剤の塗布性を最大限に活かすことができ
る。つまり、低収縮性繊維を30重量%以上含有する層
と、軟化繊維を50重量%以上含有する層とを形成して
いるため、低収縮性繊維を30重量%以上含有する層で
クリーニングシートの形態を保つことができると共に、
軟化繊維を50重量%以上含有する層で離型剤の塗布を
効率的に行うことができる。特に、低収縮性繊維が芳香
族ポリアミド繊維であり、この芳香族ポリアミド繊維を
30重量%以上含有する層が、少なくとも一方の表面層
を形成すると、この表面層によってトナーの払拭性が向
上するので、特に好適である。なお、収縮率は、繊維に
一定荷重(0.01g/d以下)をかけ、200℃の雰囲気
下で20分間放置した後の寸法変化率をいう。
【0017】この低収縮性繊維の繊維径は、クリーニン
グシートが微細孔を形成しやすいように、14μm以下
であるのが好ましく、より好ましくは13μm以下であ
る。なお、低収縮性繊維の断面形状は三角形、四角形な
どの多角形状や、Y形状、X形状などのアルファベット
形状などの異形であっても良い。異形断面形状を有する
場合には、円形断面に換算した値を繊維径とする。ま
た、低収縮性繊維が芳香族ポリアミド繊維である場合、
多角形状やアルファベット形状などの異形断面形状を有
していると、トナーの払拭性及び保持性により優れてい
るのでより好適である。
【0018】本発明のクリーニングシートは上記のよう
な繊維からなるが、離型剤の保持性に優れるように、構
成する繊維の平均繊維径が14μm以下、より好ましく
は13μm以下となるように配合する。また、クリーニ
ングシートを構成する繊維の平均繊維長は、繊維ウエブ
の形成方法によって異なるが、1〜125mm程度である
のが好ましく、クリーニングシートから繊維が脱落しに
くいように、25mm以上であるのがより好ましく、より
地合の均一なクリーニングシートとなるように、110
mm以下であるのがより好ましい。なお、本発明における
平均繊維径は、クリーニングシートを構成する繊維
(a、b、c・・n)がn種類ある場合、次の式によっ
て算出される値をいう。
【数1】 例えば、繊維a、繊維b、及び繊維cの3種類の繊維か
らなる場合には、次の式によって算出される値を平均繊
維径とする。
【数2】
【0019】以上のような繊維を使用して繊維ウエブを
形成した後、接着繊維で接着して、クリーニングシート
を形成する。この繊維ウエブの形成方法としては、例え
ば、カード法、エアレイ法などの乾式法や、湿式法など
がある。これらの中でも、カード法により一方向性に配
向した繊維ウエブを、クロスレイヤーなどによって、繊
維ウエブの流れ方向に対して交差させた交差繊維ウエブ
は、たて及びよこ方向の強度に優れているので、この交
差繊維ウエブを含んでいるのが好ましい。なお、この交
差繊維ウエブから得られるクリーニングシートを定着ロ
ールと接触させると、トナーを線的に払拭できるので、
よりクリーニング性に優れるという特長もある。そのた
め、芳香族ポリアミド繊維を含む層を交差繊維ウエブと
するのが好ましい。
【0020】なお、繊維ウエブを2枚積層する場合に
は、一方の表面層を形成する繊維ウエブとして、軟化繊
維を50重量%以上含有するものを使用し、他方の表面
層を形成する繊維ウエブとして、低収縮性繊維を30重
量%以上含有するものを使用する。そのため、形態安定
性に優れ、しかも効率的に離型剤を塗布できる。特に、
低収縮性繊維が芳香族ポリアミド繊維であると、後述の
ように、クリーニングシートの両面を定着ロールに接触
させる場合に、軟化繊維を50重量%以上含有する表面
層による離型剤の塗布と、芳香族ポリアミド繊維を30
重量%以上含有する表面層によるトナーの払拭という作
用を分離させることができるので、効率的に離型剤の塗
布とトナーの払拭をすることができる。また、繊維ウエ
ブを3枚以上積層する場合には、軟化繊維を50重量%
以上含有する層はどこに位置していても良いが、離型剤
の塗布性の点から、一方の表面層を形成しているのが好
ましく、低収縮性繊維を30重量%以上含有する層も、
どこに位置していても良いが、低収縮繊維が芳香族ポリ
アミド繊維であり、クリーニングシートの両面を定着ロ
ールに接触させる場合には、他方の表面層を形成してい
るのが好ましい。
【0021】なお、前述のように、本発明のクリーニン
グシートを構成する繊維の平均繊維径は14μm以下で
ある必要があるが、例えば、繊維ウエブを2つ積層する
場合には、繊維ウエブの間に平均繊維径の差を設ける
と、より平均繊維径の小さい繊維ウエブからなる層に離
型剤が保持されやすく、このより平均繊維径の小さい繊
維ウエブからなる層を定着ロールと接触させれば、より
十分な量の離型剤を塗布することができるので好適であ
る。そのため、このより平均繊維径の小さい繊維ウエブ
からなる層が、軟化繊維を50重量%以上含有する層で
あると、より多くの離型剤を塗布できる。
【0022】また、繊維ウエブを2つ積層する場合、例
えば、接着繊維や軟化繊維の配合量に差を設けると、後
述の接着繊維の接着により、密度差を有するクリーニン
グシートを形成できるが、密度のより高い層により離型
剤が保持されるため、このより密度の高い層を定着ロー
ルと接触させれば、より多くの離型剤を塗布することが
できるので、より密度の高い層を定着ロールと接触させ
るのが好ましい。そのため、このより密度の高い面を構
成する層が、軟化繊維を50重量%以上含有する層であ
ると、より多くの離型剤を塗布できる。よって、より平
均繊維径が小さく、しかも密度の高い層が、軟化繊維を
50重量%以上含有する層であるのが最も好ましい。
【0023】繊維ウエブを形成した後、接着繊維により
接着するが、接着繊維により繊維ウエブを接着する前
に、ニードルや水流などによって予め絡合しておくと、
より緻密に絡み合った状態とすることができるので、よ
り繊維の自由度が少なく、より収縮しにくく、しかもよ
り微細孔を有するクリーニングシートとすることができ
るので好適である。特に、軟化繊維として機械的に分割
可能な分割性繊維を含んでいる場合には、この絡合処理
と同時に、分割して、極細繊維を発生できるので、好適
な前処理である。
【0024】接着繊維の接着は全面的に行えば、緻密
で、繊維の自由度がより少なく、収縮しにくいクリーニ
ングシートを形成できる。この接着方法としては、例え
ば、加熱したカレンダーロール間を通したり、平板プレ
ス機により行うことができるが、前者の方が、連続生産
に適しているため、より好適な方法である。このカレン
ダーロール間を通す場合、十分に接着でき、厚みを均一
に調整できるように、温度170〜250℃、線圧10
〜100kg/cmの条件下で行うのが好ましく、より好ま
しくは、温度190〜230℃、線圧30〜70kg/cm
の条件下で行う。なお、前述のように、クリーニングシ
ートに密度差を設ける場合には、スチールロールとコッ
トンロールとを組み合わせたり、20℃程度以上の温度
差を設ければ良い。
【0025】以上のようにして得られるクリーニングシ
ートの厚さは、20〜120μmである。20μm未満で
あると、離型剤及びトナーを保持できる微細孔が少なく
なり、120μmを越えると、離型剤及びトナーの保持
に関与しない微細孔が多く、非効率的となるためで、よ
り好ましい厚さは、40〜90μmである。なお、目付
は強度を維持し、微細孔を低下させない範囲で、10〜
60g/m2であるのが好ましい。また、見掛密度はクリー
ニングシート使用時の強度を維持すると共に、離型剤の
保持性に優れるように、0.25〜0.7g/cm3であるの
が好ましく、より好ましくは0.3〜0.6g/cm3であ
る。
【0026】本発明のクリーニングシートには、よりト
ナーを除去しやすくするために、離型剤を含浸、スプレ
ー、或は塗布して含有させる。この離型剤としては、例
えば、メチルシリコーンオイル、ジメチルシリコーンオ
イル、エチルシリコーンオイル、フェニルシリコーンオ
イル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、3,3,3−トリフロロプロピルシリコー
ンオイルなどのシリコーンオイルを使用することができ
る。これらの中でも、ジメチルシリコーンオイルはトナ
ーの離型性に優れているため好適に使用でき、3,3,3
−トリフロロプロピルシリコーンオイルは表面張力が小
さく、定着ロール表面での拡散性に優れているため好適
に使用できる。この離型剤の含有量はクリーニングシー
トの厚さなどによって異なるが、定着ロールに十分に塗
布できるように、5〜100g/m2であるのが好ましい。
また、離型剤の粘度は定着ロール上で十分に拡散して、
十分な離型性を示すように、100〜60,000セン
チストークスであるのが好ましい。
【0027】本発明のクリーニング材は、上記のような
離型剤を含有するクリーニングシートがシャフトに巻回
されており、このクリーニングシートの一端が別のシャ
フトに固定されたものである。そのため、本発明のクリ
ーニング材は、シャフトから順次クリーニングシートを
巻き出すことによって、常に新しいクリーニングシート
を定着ロールと接触させることができるため、離型剤の
塗布性及びトナーの払拭性に優れたものである。なお、
このクリーニングシートを構成する繊維の平均繊維径が
14μm以下であり、しかも繊維を接着するために使用
している接着繊維の繊維径が20μm以下であるため、
離型剤を均一に保持でき、シャフトからクリーニングシ
ートを巻き出しても、シャフトに巻回されている時に離
型剤を保持している状態に近い状態で、シャフトからク
リーニングシートを巻き出すことができるため、離型剤
を安定して塗布でき、しかも未だ巻き出されていないク
リーニングシートが少なくなっても、離型剤が垂れると
いうこともない。また、クリーニングシートが定着ロー
ルに押圧された際には、軟化繊維が軟化変形し、クリー
ニングシートが厚さを減じて離型剤を押し出すことがで
きるため、十分な量の離型剤を塗布することのできるク
リーニング材である。
【0028】なお、クリーニングシートが2層以上から
なるため、よりシャフトに巻回されている時に離型剤を
保持している状態に近い状態でクリーニングシートを巻
き出すことができるように、より離型剤の保持性に優れ
た表面層を内側にしてシャフトに巻回するのが好まし
い。つまり、より平均繊維径が小さい表面層や、より密
度の高い表面層を内側にしてシャフトに巻回するのが好
ましい。
【0029】本発明のクリーニング装置の1つは、上記
のクリーニング材からクリーニングシートを巻き出し、
押圧部材によってこのクリーニングシートを定着ロール
に押圧した後、このクリーニングシートを巻き取る機構
を有するものである。このクリーニング装置について、
図1をもとに説明すると、離型剤を含有したクリーニン
グシート1は巻き出しシャフト2から巻き出され、押圧
部材4により、定着ロール5に押圧され、定着ロール5
の熱及び押圧部材4による圧力により、軟化繊維が軟化
変形し、離型剤を押し出して、効率的に離型剤を塗布す
ると同時に、定着ロール5とクリーニングシート1との
接触面積が広くなり、よりトナーの払拭性に優れるよう
になる。その後、このクリーニングシート1は巻き取り
シャフト3によって巻取られる。
【0030】なお、本発明においては、離型剤の塗布性
により優れるように、クリーニングシートのより離型剤
塗布性に優れる表面を、定着ロールと接触するようにす
るのが好ましい。例えば、2層からなるクリーニングシ
ートで、一方の表面層が軟化繊維を50重量%以上含有
する場合、この軟化繊維を50重量%以上含有する表面
層が定着ロールと接触するように巻き出し、3層からな
るクリーニングシートで、中間層が軟化繊維を50重量
以上含有する層からなる場合、クリーニングシートの
離型剤の移行性がより高い表面を定着ロールと接触させ
る。
【0031】この離型剤の移行性のより高い表面は次の
ようにして判断することができる。まず、一定の大きさ
(例えばA4サイズ)に裁断した、離型剤を含有するク
リーニングシートを2枚用意する。このクリーニングシ
ートの1枚を完全に覆うことのできる2枚の紙で挟み、
温度50℃、圧力0.1kg/cm2のロール間を通す。この
時、1枚のクリーニングシートは片面(A面という)を
上向きにしてロール間を通し、他の1枚のクリーニング
シートはA面とは反対の面を上向きにして通す。そし
て、クリーニングシートを挟んだ2枚の紙の重量の増加
から、より増加量の大きかった面を離型剤移行性の高い
表面と判断できる。
【0032】本発明の別のクリーニング装置は、上記の
クリーニング材からクリーニングシートを巻き出し、押
圧部材によりこのクリーニングシートを定着ロールに押
圧した後、このクリーニングシートを反転させ、別の押
圧部材により再度このクリーニングシートを定着ロール
に押圧し、このクリーニングシートを巻き取る機構を有
するものである。このように2度定着ロールと接触する
ため、より多くの離型剤を塗布できると共に、トナーを
よりきれいに払拭できる。このクリーニング装置につい
て、図2をもとに説明すると、離型剤を含有したクリー
ニングシート1は巻き出しシャフト2から巻き出され、
押圧部材4により、定着ロール5に押圧され、定着ロー
ル5の熱及び押圧部材4による圧力により、軟化繊維が
軟化変形し、離型剤を押し出して効率的に離型剤を塗布
すると同時に、定着ロール5とクリーニングシート1と
の接触面積が広くなり、よりトナーの払拭性に優れるよ
うになる。次いで、このクリーニングシート1をガイド
ロールを通すことによって反転させた後、定着ロール5
と1回目に接触した表面層とは反対の表面層を定着ロー
ル5と接触させて、再度離型剤の塗布とトナーの払拭を
行う。その後、クリーニングシート1は巻き取りシャフ
トによって巻き取られる。
【0033】このように、クリーニングシートの両面を
定着ロールと接触させる場合、前述のように、芳香族ポ
リアミド繊維を30重量%以上含有する表面層を有する
クリーニングシートを使用すると、1回目に定着ロール
と接触した際には、離型剤の塗布を主体とし、2回目に
定着ロールと接触した際には、トナーの払拭を主体とす
ることができるので、効率的に離型剤の塗布とトナーの
払拭を行うことができる。この場合、2回目の接触を定
着ロールの回転方向の上方側で行い、1回目の接触を定
着ロールの回転方向の下方側で行えば、1回目の接触に
よって離型剤が汚染されず、2回目の接触の際に塗布さ
れる離型剤がきれいなため、好適な配置状態である。
【0034】本発明のクリーニングシートの押圧部材と
しては、図1及び図2に示すように、断面形状が円形状
のもの、四角形、六角形などの多角形状のもので良い
が、円形状であると、均一に力がかかるので、より好適
である。なお、この押圧部材による押圧力は、クリーニ
ングシートの軟化繊維を軟化変形させ、離型剤を押し出
しやすいように、0.1kg/cm2以上であるのが好ましい
が、定着ロールに傷をつけないように、0.2kg/cm2
下であるのが好ましい。また、この押圧部材は、弾性及
び耐熱性に優れた材料、例えば、発泡又は無発泡のシリ
コーンゴムなどからなるのが好ましい。
【0035】以下に、本発明の実施例を記載するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0036】
【実施例】
【0037】
【0038】
【0039】(実施例1) 接着繊維として、繊維径18.9μm(繊度3.5デニー
ル)、繊維長38mmの未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(断面形状:円形)40重量%と、軟化繊維とし
て、軟化温度240℃、繊維径12.4μm(繊度1.5
デニール)、繊維長38mmの延伸ポリエチレンテレフタ
レート繊維(断面形状:円形)30重量%と、低収縮性
繊維として、収縮率0.5%、繊維径9.1μm(繊度0.
8デニール)、繊維長38mmのメタ型芳香族ポリアミド
繊維(断面形状:円形)30重量%とを混綿し、カード
機により開繊した一方向性の繊維ウエブ(平均繊維径:
11.6μm)を、クロスレイヤーによって、繊維ウエブ
の流れ方向に対して交差させた、交差繊維ウエブを形成
した。
【0040】他方、接着繊維として、繊維径18.9μm
(繊度3.5デニール)、繊維長38mmの未延伸ポリエ
チレンテレフタレート繊維(断面形状:円形)35重量
%と、軟化繊維として、軟化温度240℃、繊維径1
0.1μm(繊度1デニール)、繊維長38mmの延伸ポリ
エチレンテレフタレート繊維(断面形状:円形)65重
量%とを混綿し、カード機により開繊して一方向性の繊
維ウエブ(平均繊維径:11.3μm)を形成した。次い
で、この一方向性の繊維ウエブと交差繊維ウエブとを
3:7の重量比で積層し、温度210℃のスチールロー
ルとコットンロール間(線圧40kg/cm)を通すことに
より、接着繊維で接着し、目付26g/m2、厚さ65μm
(見掛密度0.4g/cm3、平均繊維径:11.5μm)の不
織布を得た。なお、積層した繊維ウエブは一方向性繊維
ウエブがスチールロールと接触するようにして、ロール
間を通した。その後、この不織布にジメチルシリコーン
オイル(粘度10,000センチストークス)を30g/m
2コーティングして、クリーニングシートを形成した。
【0041】(比較例1) 接着繊維として、繊維径22.6μm(繊度5デニー
ル)、繊維長38mmの未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(断面形状:円形)40重量%と、低収縮性繊維
として、収縮率0.5%、繊維径12.4μm(繊度1.5
デニール)、繊維長38mmのメタ型芳香族ポリアミド繊
維(断面形状:円形)60重量%とを混綿し、カード機
により開繊して一方向性の繊維ウエブを得た。次いで、
この繊維ウエブを、温度210℃のスチールロールとコ
ットンロール間(線圧40kg/cm)を通すことにより、
接着繊維で接着して、目付26g/m2、厚さ65μm(見
掛密度0.4g/cm3、平均繊維径14.1μm)の不織布に
ジメチルシリコーンオイルを30g/m2含浸したクリーニ
ングシートを形成した。
【0042】(比較例2) 接着繊維として、繊維径22.6μm(繊度5デニー
ル)、繊維長38mmの未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(断面形状:円形)40重量%と、低収縮性繊維
として、収縮率0.5%、繊維径11.3μm(繊度1.2
5デニール)、繊維長38mmのメタ型芳香族ポリアミド
繊維(断面形状:円形)60重量%とを混綿したこと以
外は、比較例1と同様にして、目付26g/m2、厚さ65
μm(見掛密度0.4g/cm3、平均繊維径12.9μm)の
不織布にジメチルシリコーンオイルを30g/m2含浸した
クリーニングシートを形成した。
【0043】(比較例3) 接着繊維として、繊維径18.9μm(繊度3.5デニー
ル)、繊維長38mmの未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(断面形状:円形)40重量%と、低収縮性繊維
として、収縮率0.5%、繊維径12.4μm(繊度1.5
デニール)、繊維長38mmのメタ型芳香族ポリアミド繊
維(断面形状:円形)30重量%、及び収縮率0.5
%、繊維径11.3μm(繊度1.25デニール)、繊維
長38mmのメタ型芳香族ポリアミド繊維(断面形状:円
形)30重量%とを混綿したこと以外は、比較例1と同
様にして、目付26g/m2、厚さ65μm(見掛密度0.4
g/cm3、平均繊維径13.3μm)の不織布にジメチルシ
リコーンオイルを30g/m2含浸したクリーニングシート
を形成した。
【0044】(比較例4) 接着繊維として、繊維径18.9μm(繊度3.5デニー
ル)、繊維長38mmの未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(断面形状:円形)40重量%と、低収縮性繊維
として、収縮率0.5%、繊維径12.4μm(繊度1.5
デニール)、繊維長38mmのメタ型芳香族ポリアミド繊
維(断面形状:円形)40重量%、及び収縮率0.5
%、繊維径8.5μm(繊度0.7デニール)、繊維長3
8mmのメタ型芳香族ポリアミド繊維(断面形状:円形)
20重量%とを混綿したこと以外は、比較例1と同様に
して、目付26g/m2、厚さ65μm(見掛密度0.4g/cm
3、平均繊維径11.8μm)の不織布にジメチルシリコ
ーンオイルを30g/m2含浸したクリーニングシートを形
成した。
【0045】(比較例5) 接着繊維として、繊維径18.9μm(繊度3.5デニー
ル)、繊維長38mmの未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(断面形状:円形)40重量%と、軟化繊維とし
て、軟化温度240℃、繊維径12.4μm(繊度1.5
デニール)、繊維長38mmの延伸ポリエチレンテレフタ
レート繊維(断面形状:円形)20重量%と、低収縮性
繊維として、収縮率0.5%、繊維径12.4μm(繊度
1.5デニール)、繊維長38mmのメタ型芳香族ポリア
ミド繊維(断面形状:円形)20重量%、及び収縮率
0.5%、繊維径8.5μm(繊度0.7デニール)、繊維
長38mmのメタ型芳香族ポリアミド繊維(断面形状:円
形)20重量%とを混綿したこと以外は、比較例1と同
様にして、目付26g/m2、厚さ65μm(見掛密度0.4
g/cm3、平均繊維径11.8μm)の不織布にジメチルシ
リコーンオイルを30g/m2含浸したクリーニングシート
を形成した。
【0046】(離型剤塗布性試験) まず、実施例1及び比較例1〜5のクリーニングシート
を、それぞれアルミシャフトに巻回し、一端を別のアル
ミシャフトに固定して、クリーニング材を形成した。
お、比較例1〜5のクリーニングシートは、スチールロ
ール接触面を内側にしてシャフトに巻回し、実施例1
クリーニングシートは、軟化繊維を65重量%含む、平
均繊維径11.3μmの繊維ウエブからなる表面層を内側
にしてシャフトに巻回した。
【0047】次いで、直径32mm、表面温度190℃、
85回/分で回転する定着ロールに、実施例1及び比較
例1〜5のクリーニングシートを使用したクリーニング
材から0.15mm/秒で巻き出したクリーニングシート
を、断面円形で、直径20mmの発泡シリコーンロールに
よって押圧(0.1kg/cm2)し、その後、巻き取った。
なお、クリーニングシートは定着ロールの回転方向とは
反対方向から巻き出し、また、比較例1〜5のクリーニ
ングシートは、スチールロール接触面を定着ロール表面
に押圧し、実施例1のクリーニングシートは、軟化繊維
を65重量%含む、平均繊維径11.3μmの表面を定着
ロールに押圧した。
【0048】この際、定着ロールへのクリーニングシー
トの押圧による、クリーニングシートから塗布されたジ
メチルシリコーンオイルを除去するために、目付900
g/m2、厚み5mm、幅2cm、長さ32cmの耐熱フェルトを
定着ロールに押し当てて、この耐熱フェルトを2時間毎
に交換した。そして、この耐熱フェルトの重量増加か
ら、巻き出されたクリーニングシートによって塗布され
た3m毎のジメチルシリコーンオイル量を算出した。ま
た、巻き取ったクリーニングシートにおける、3mごと
の残存ジメチルシリコーンオイルをパークロロエチレン
で抽出して、残存ジメチルシリコーンオイル量を測定し
たが、いずれのクリーニングシートにおいても、残存ジ
メチルシリコーンオイル量がほぼ一定であったため、実
際にシャフトからクリーニングシートを巻き出す際に、
クリーニングシートが保持していたジメチルシリコーン
オイル量の変動は、前記のようにして算出したクリーニ
ングシートによって塗布されたジメチルシリコーンオイ
ル量の変動から評価することができた。更に、オイル垂
れが生じたかどうかを目視により判断した。これらの結
果は表1に示すが、本発明のクリーニングシートは塗布
量が多く、安定しており、しかもオイル垂れしないこと
がわかる。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の定着ロール用クリーニングシー
トは、繊維径20μm以下の接着繊維により接着した
厚さが20〜120μmのクリーニングシートであり、
このクリーニングシートを構成する繊維の平均繊維径が
14μm以下で、しかも、軟化繊維を50重量%以上含
有する層を有と、低収縮性繊維を30重量%以上含有す
る層とを有するため、離型剤の保持性及び塗布性に優れ
ている。そのため、巻き出しシャフトに巻回されている
時にクリーニングシートが離型剤を保有している状態に
近い状態で巻き出すことができるので、離型剤を安定し
て塗布でき、しかも未だ巻き出されていないクリーニン
グシートが少なくなっても、離型剤が垂れるということ
もない。また、本発明のクリーニングシートは定着ロー
ルに押圧された際には、軟化繊維が軟化変形し、クリー
ニングシートの厚さを減じて離型剤を押し出すことがで
きるため、十分な量の離型剤を塗布することができるば
かりでなく、定着ロールとの接触面積が広くなることに
より、よりクリーニング性が向上し、しかも定着ロール
を損傷しにくいものである。更に、低収縮性繊維を30
重量%以上含有する層によりクリーニングシートの形態
を保つことができると共に、軟化繊維を50重量%以上
含有する層により離型剤を効率的に塗布することができ
る。
【0051】本発明のクリーニング材は、離型剤を含有
する上記クリーニングシートがシャフトに巻回されてお
り、この定着ロール用クリーニングシートの一端が別の
シャフトに固定されたものであるため、十分な量の離型
剤を安定して塗布でき、しかも未だ巻き出されていない
クリーニングシートが少なくなっても、離型剤の垂れる
ことのないものである。
【0052】本発明のクリーニング装置の1つは、上記
クリーニング材からクリーニングシートを巻き出し、押
圧部材によりこのクリーニングシートを定着ロールに押
圧した後、このクリーニングシートを巻き取る機構を有
するものであり、他のクリーニング装置は、上記クリー
ニング材からクリーニングシートを巻き出し、押圧部材
によりこのクリーニングシートを定着ロールに押圧した
後、このクリーニングシートを反転させ、別の押圧部材
により再度このクリーニングシートを定着ロールに押圧
し、このクリーニングシートを巻き取る機構を有するた
め、十分な量の離型剤を安定して塗布でき、しかも未だ
巻き出されていないクリーニングシートが少なくなって
も、離型剤の垂れることのないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クリーニング装置の一例の模式的断面図
【図2】(a) クリーニング装置の他例の模式的断面
図 (b) クリーニング装置の他例の模式的断面図
【図3】 クリーニング材の巻き出し部における拡大模
式図
【図4】 分割性繊維の模式的断面図
【図5】 別の分割性繊維の模式的断面図
【図6】(a) 別の分割性繊維の模式的断面図 (b) 別の分割性繊維の模式的断面図
【符号の説明】
1 クリーニングシート 2 巻き出しシャフト 3 巻き取りシャフト 4 押圧部材 5 定着ロール O 遊離したオイル A 一成分 B 他成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−119688(JP,A) 特開 平6−167902(JP,A) 特開 平6−167903(JP,A) 特開 平2−79068(JP,A) 実開 平2−90862(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20 105 G03G 21/10

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径20μm以下の接着繊維により接
    着した、厚さが20〜120μmのクリーニングシート
    であり、該クリーニングシートを構成する繊維の平均繊
    維径が14μm以下で、しかも、定着ロール設置箇所の
    雰囲気温度以上、定着ロールの表面温度よりも100℃
    高い温度以下で軟化する繊維(以下、「軟化繊維」とい
    う)を50重量%以上含有する層と、低収縮性繊維を3
    0重量%以上含有する層とを有することを特徴とする定
    着ロール用クリーニングシート。
  2. 【請求項2】 接着繊維として未延伸ポリエチレンテレ
    フタレート繊維を含んでいることを特徴とする請求項1
    記載の定着ロール用クリーニングシート。
  3. 【請求項3】 軟化繊維として延伸ポリエチレンテレフ
    タレート繊維を含んでいることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の定着ロール用クリーニングシート。
  4. 【請求項4】 低収縮性繊維として芳香族ポリアミド繊
    維を含んでいることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載の定着ロール用クリーニングシート。
  5. 【請求項5】 低収縮性繊維としての芳香族ポリアミド
    繊維を30重量%以上含有する表面層を有することを特
    徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着ロ
    ール用クリーニングシート。
  6. 【請求項6】 軟化繊維を50重量%以上含有する層が
    表面層を構成していることを特徴とする請求項1〜請求
    項5のいずれかに記載の定着ロール用クリーニングシー
    ト。
  7. 【請求項7】 2層からなり、軟化繊維を50重量%以
    上含有する層の平均繊維径が他方の層の平均繊維径より
    も小さいことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいず
    れかに記載の定着ロール用クリーニングシート。
  8. 【請求項8】 2層からなり、軟化繊維を50重量%以
    上含有する層の密度 が他方の層の密度よりも高いことを
    特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定
    着ロール用クリーニングシート。
  9. 【請求項9】 離型剤を含有していることを特徴とする
    請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着ロール用ク
    リーニングシート。
  10. 【請求項10】 請求項9 記載の定着ロール用クリーニ
    ングシートがシャフトに巻回されており、該定着ロール
    用クリーニングシートの一端が別のシャフトに固定され
    ていることを特徴とする定着ロール用クリーニング材。
  11. 【請求項11】 請求項10 記載の定着ロール用クリー
    ニング材からクリーニングシートを巻き出し、押圧部材
    により該クリーニングシートを定着ロールに押圧した
    後、該クリーニングシートを巻き取る機構を有すること
    を特徴とする定着ロール用クリーニング装置。
  12. 【請求項12】 請求項10 記載の定着ロール用クリー
    ニング材からクリーニングシートを巻き出し、押圧部材
    により該クリーニングシートを定着ロールに押圧した
    後、該クリーニングシートを反転させ、別の押圧部材に
    より再度該クリーニングシートを定着ロールに押圧し、
    該クリーニングシートを巻き取る機構を有することを特
    徴とする定着ロール用クリーニング装置。
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