JP2805221B2 - 複写機の定着ロール用クリーニングシート - Google Patents

複写機の定着ロール用クリーニングシート

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JP2805221B2 JP1256195A JP25619589A JP2805221B2 JP 2805221 B2 JP2805221 B2 JP 2805221B2 JP 1256195 A JP1256195 A JP 1256195A JP 25619589 A JP25619589 A JP 25619589A JP 2805221 B2 JP2805221 B2 JP 2805221B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に乾式複写機やレーザービームプリンタ
(以下、単に複写機という)の定着ロール表面をクリー
ニングするために用いるクリーニングシートの改良に関
する。
(従来の技術及びその課題) 一般に、定着ロールを定着装置に用いる複写機におい
て、トナーが定着ロール表面に付着すると、複写画像の
汚れやトナーの樹脂成分の融着による定着ロールへの用
紙の巻き付きの問題が生じる。
そこで、トナー及び用紙の剥離性を高めるシリコンオ
イルを含浸したシートを定着ロールに接触させることに
より、定着ロール表面にシリコンオイルを供給すると共
に定着ロール表面をクリーニングするウェブクリーニン
グ法が行われている。
ところで、このウェブクリーンニング法のシートに
は、フェルト、織物、紙、不織布が用いられているが、
定着ロールが加熱されているため、耐熱性が要求され
る。そこで、耐熱性を向上するために、芳香族ポリアミ
ド繊維とポリエチレンテレフタレート繊維とを使用し
て、加熱圧着したクリーニングシートも提案されている
(例えば、特開昭58−199371号公報、実開昭61−173968
号公報)。
しかし、従来のクリーニングシートは、芳香族ポリア
ミド繊維が断面丸形の普通繊維で、剛性が高くて硬質で
あるため、定着ロール表面に一般的にコーティングされ
ている四フッ化エチレン等の硬い表層をも摩耗し、定着
ロールの寿命を短くするばかりか、他の構成繊維も断面
丸形の普通繊維であるから、繊維間隔が大きくなりすぎ
て、一度クリーニングしたトナーの逆シミ出しが生ずる
ことがあった。
本発明は、熱圧着不織布シートにシリコンオイルを含
浸付着した複写機の定着ロール用クリーニングシートに
おいて、定着ロールのキズ付きとトナーの逆シミ出しと
を防止すると共に、物理的クリーニング作用を向上する
ことを課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明に係るクリーニングシートは、上記熱圧着不織
布シートが、2種以上の樹脂成分からなる放射状複合繊
維を極細化処理した分割繊維、又はこの分割繊維と熱可
塑性繊維とから成り、上記分割繊維の一種が、4−6ナ
イロン、芳香族ポリエステル、芳香族ポリアミド等の耐
熱樹脂成分から成る断面略三角形の超極細繊維であるこ
とを特徴とする。
また、上記熱圧着不織布シートに含浸付着されるシリ
コンオイルの含浸付着量は、上記繊維シートの重量に対
して50〜150重量%にするのが好ましい。
ところで、上記熱圧着繊維シートは、パラレルウェブ
単独、クロスウェブ単独、パラレルウェブとクロスウェ
ブとの積層ウェブ(以下、クリスクロスウェブとい
う)、パラレルウェブとランダムウェブとの積層ウェブ
又はクロスウェブとランダムウェブとの積層ウェブを用
いて、水流交絡法・溶解抽出法等の方法で、ウェブ中の
放射状複合繊維を極細化処理して分割繊維にしたもので
ある。
(作用) 本発明に係るクリーニングシートは、直径10mmの芯体
に所定量巻き込んで形成したクリーニングロールを定着
ロールに接触させて一定周期で徐々に巻き取っていくこ
とにより、定着ロール表面へのトナー及び用紙の剥離性
を高めるシリコンオイル塗布と定着ロール表面のクリー
ニング作用が同時に行われる。そして、構成繊維中に放
射状複合繊維の極細化処理された耐熱性分割繊維を含有
しているから、定着ロール表面がキズを付けることなく
クリーニングされ、また構成繊維間に非常に微細なトナ
ー保持空間が形成されて、一度クリーニングしたトナー
の逆シミ出しが防止される。また、上記耐熱性分割繊維
が断面三角形の超極細繊維であるから、繊維長手方向に
エッジが形成され、定着ロールの物理的クリーニング作
用が向上される。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
(実施例1) 第1図に示すように、繊度約2デニール、カット長51
mmの4−6ナイロン70重量%と6−6ナイロン30重量%
とからなる放射状複合繊維100重量%を開繊、形成した
パラレルウェブ1と、上記ウェブと同一繊維配合により
形成したクロスウェブ2とを、このパラレルウェブ1と
クロスウェブ2との重量比が3対7になるように積層さ
れたクリスクロスウェブ3を形成する。次に、ウォータ
ジェットパンチング又はニードルパンチングによりクリ
スクロスウェブ3の繊維交絡を行うと共に放射状複合繊
維を極細化処理して分割繊維とした後、240℃に加熱し
た一対の平熱ロールにより、線圧30kg/cmにて加熱圧着
して、目付25g/m2,厚み50μmの熱圧着不織布シートを
形成した。
次に、上記熱圧着不織布シートに、揮発分0.1%以下
(150℃/24hr,JISC2101)、粘度11,000±1,100CPS(JIS
Z8803)のシリコンオイル(信越化学(株)製)を含浸
付着し、上り目付55g/m2のクリーニングシートを形成し
た。
ところで、上記放射状複合繊維は、4−6ナイロンと
6−6ナイロンとからなり、極細化処理後は、第2図に
示すように、4−6ナイロン部分が約0.15デニールの超
極細の断面略三角形の4−6ナイロン分割繊維4とな
り、6−6ナイロン部分が約0.6デニールの6−6ナイ
ロン分割繊維5となった。
(実施例2) 繊度約2デニール、カット長51mmの4−6ナイロン70
重量%とポリエチレンテレフタレート30重量%よりなる
放射状複合繊維80重量%と、繊度2デニール、カット長
51mmの6−6ナイロン繊維(登録商標レオナ66:旭化成
工業(株)製)20重量%を混合、開繊し形成したパラレ
ルウェブをウォータジェットパンチング又はニードルパ
ンチングにより、構成繊維同士の繊維交絡を行うと共に
放射状複合繊維の極細化処理を行って分割繊維とした
後、240℃に加熱した一対の平熱ロールにより、線圧30k
g/cmにて加熱圧着して、目付25g/m2,厚み50μmの熱圧
着不織布シートを形成した。次に、上記熱圧着不織布シ
ートに、実施例1と同様のシリコンオイルを含浸付着
し、上り目付55g/m2のクリーニングシートを形成した。
ところで、上記放射状複合繊維は、4−6ナイロンと
ポリエチレンテレフタレートとからなり、極細化処理後
は、第2図に示すように、4−6ナイロン部分が約0.15
デニールの超極細の断面略三角形の4−6ナイロン分割
繊維4′となり、ポリエチレンテレフタフレート部分が
約0.6デニールのポリエチレンテレフタレート分割繊維
5′となった。
(比較例) 繊度約2デニール、カット長51mmの芳香族ポリアミド
繊維(登録商標コーネックス:帝人(株)製)60重量
%、繊度2デニール、カット長38mmの未延伸ポリエステ
ルバインダー繊維(東レ(株)製)40重量%を混合、開
繊、形成したパラレルウェブを、180℃に加熱した一対
の平熱ロールにより、線圧20kg/cmにて加熱圧着して、
目付25g/m2,厚み50μmの熱圧着不織布シートを形成
し、次に、上記熱圧着不織布シートに、実施例1と同じ
シリコンオイルを含浸付着し、上り目付50g/m2のクリー
ニングシートを形成した。
上記実施例及び比較例で得られたクリーニングシート
を用いて、その物性比較のため性能測定を実施したとこ
ろ、下表の結果を得た。
表中、引張強力は、JISL1085により、上段は常温、下
段は乾熱200℃にて1時間処理後の値を示す(両方共縦
方向のみ)。
オイル保持量は、所定のシリコンオイルを含浸付着し
得るまで含浸したときの不織布シートに対するオイル付
着量の割合を示す。
クリーニング効果及び複写画像の汚れは、クリーニン
グ装置なしで30枚複写した後、実施例及び比較例で得た
クリーニングシートをクリーニングロールとして取付
け、10枚複写した後、定着ロール、複写画像を目視にて
比較し、5段階評価にて判断した。
定着ロールの摩耗度は、上記と同様に作製したクリニ
ングロールを取付け10万枚コピー後、クリーニングロー
ルなしで10枚コピーし、定着ロールの汚れを目視にて判
断し、四フッ化エチレンコーティング層の剥離度を5段
階評価にて判断した。
(発明の効果) 本発明によれば、構成繊維中に放射状複合繊維の極細
化処理された、耐熱性分割繊維を含有しているから、定
着ロール表面にコーティングされた四フッ化エチレンの
表層をキズ付けることなくクリーニングでき、定着ロー
ルの寿命を延長できる。また構成繊維間には、非常に微
細なトナー保持空間が形成されているから、一度クリー
ニングしたトナーの逆シミ出しが防止できて、クリーニ
ングロールの寿命が延長され、ランニングコストの低減
を図ることができる。また、上記耐熱性分割繊維が断面
略三角形の超極細繊維であるから、繊維長手方向にエッ
ジが形成され、物理的クリーニング作用が向上できる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すクリニングシートの概略
構成図、第2図は本発明に用いる放射状複合繊維の極細
化処理後の要部拡大説明図である。 1……パラレルウェブ 2……クロスウェブ 3……クリスクロスウェブ 4,4′……4−6ナイロン分割繊維 5……6−6ナイロン分割繊維 5′……ポリエチレンテレフタレート分割繊維

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱圧着不織布シートにシリコンオイルを含
    浸付着した複写機の定着ロール用クリーニングシートで
    あって、上記熱圧着不織布シートを、二種以上の樹脂成
    分からなる放射状複合繊維を極細化処理した分割繊維、
    又はこの分割繊維と熱可塑性繊維とで構成し、上記分割
    繊維の一種が、4−6ナイロン、芳香族ポリエステル、
    芳香族ポリアミド等の耐熱樹脂成分から成る断面略三角
    形の超極細繊維であることを特徴とする複写機の定着ロ
    ール用クリーニングシート。
  2. 【請求項2】シリコンオイルの含浸付着量が、熱圧着不
    織布シートの重量に対して50〜150重量%である請求項
    1に記載の複写機の定着ロール用クリーニングシート。
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