JP3130395B2 - 定着ロール用クリーニングウエブ及びクリーニング装置、並びに定着ロールのクリーニング方法 - Google Patents

定着ロール用クリーニングウエブ及びクリーニング装置、並びに定着ロールのクリーニング方法

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JP3130395B2 JP04343404A JP34340492A JP3130395B2 JP 3130395 B2 JP3130395 B2 JP 3130395B2 JP 04343404 A JP04343404 A JP 04343404A JP 34340492 A JP34340492 A JP 34340492A JP 3130395 B2 JP3130395 B2 JP 3130395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機などの
定着ロール表面に残留したトナーの除去、及びオイルの
塗布を行なう定着ロール用クリーニングウエブ、並びに
そのウエブを含んでなるクリーニング装置、更には、そ
のウエブを用いる定着ロールのクリーニング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真複写機などに含まれ
る定着装置において、定着ロール表面に残留したトナー
を除去するクリーニングウエブとして、芳香族ポリアミ
ド樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂とからなる不
織布に、シリコーンオイルなどのオイルを含浸させたウ
エブが知られていた(特開昭58−199371号公
報)。しかしながら、このウエブは、定着ロールへのオ
イル塗布量が少なく、しかもクリーニングウエブとして
の寿命が短いという欠点があった。また、特開平3−6
3683号公報には、見掛け密度が大きい一方向性パラ
レルウエブと見掛け密度が小さい二方向性クロスウエブ
との積層ウエブからなるクリーニングウエブが記載され
ている。このウエブでは、クロスウエブ側を低密度にし
て、オイルの含浸保持性能を向上させ、そのクロスウエ
ブ側を定着ロールに接触させて、クリーニングウエブと
しての寿命を長期化させることを目指したものである。
しかしながら、この積層ウエブは、2層を構成する繊維
の収縮率の差が大きいので、実際の使用には耐えられな
いものであると共に、後記のとおり、必ずしも十分な効
果が得られるものでもなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明者
は、意外にも、この特開平3−63683号公報に記載
されている態様とは逆に、むしろ密度の高いウエブ層を
定着ロールに接触させる方が有効であることを見出し
た。そこで、本発明者は、更にこの点について研究を重
ねた結果、クリーニング効果は、ウエブによるオイルの
保持能力に依存するよりも、ウエブから定着ロールへの
オイル移行性に大きく依存することを見出した。すなわ
ち、オイル移行性の高い表面を定着ロールと接触させる
とクリーニング効率が向上する。そして、例えば、密度
差が存在する場合には高密度側のオイル移行性の方が、
低密度側のオイル移行性よりも高いことを見出した。こ
の結果は、前記特開平3−63683号公報の開示内容
から見れば、予想外の驚くべきものである。従って、本
発明の目的は、高オイル移行性表面を有するクリーニン
グウエブを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、融点が200
℃以上の繊維及び/又は非溶融性の繊維を主成分として
なり、繊維の融着及び/又は絡合により結合した定着ロ
ール用クリーニングウエブであって、オイルを含浸させ
た前記定着ロール用クリーニングウエブの両方の表面に
紙を接触させて荷重を加えた場合に前記定着ロール用ク
リーニングウエブの各表面から前記紙に移行するオイル
の重量増加分によって評価するオイル移行性に関して
一方の表面側のオイル移行性がもう一方の表面側のオイ
ル移行性の2倍以上であることを特徴とする、前記の
着ロール用クリーニングウエブに関する。また、本発明
は、前記の定着ロール用クリーニングウエブのオイル移
行性の高い表面側を定着ロールに接触させることを特徴
とする、定着ロールのクリーニング方法にも関する。更
に、本発明は、前記の定着ロール用クリーニングウエブ
の巻付け用シャフト、その巻付け用シャフトから引出さ
れたウエブを定着ロールへ接触させる押圧ロール、及び
定着ロールと接触した後のウエブの巻取用シャフトを含
む定着ロール用クリーニング装置であって、前記のクリ
ーニングウエブが、オイル移行性の高い表面側を内側に
して巻付け用シャフトに巻付けられ、オイル移行性の高
い表面側を定着ロールと接触させることを特徴とする、
前記の定着ロール用クリーニング装置にも関する。
【0005】本発明のウエブは、融点が200℃以上の
繊維及び/又は非溶融性の繊維(以下、両者を総称して
耐熱性繊維と称することがある)を主成分とする。ここ
で主成分とするとは、耐熱性繊維が、ウエブ全体の50
重量%を越えることを意味する。本発明で用いることの
できる耐熱性繊維としては、オルト、メタ若しくはパラ
系の芳香族ポリアミド繊維、ポリフェニレンサルファイ
ド繊維、ポリエステル繊維、又はポリアミド繊維などを
挙げることができる。これらの耐熱性繊維の繊度や繊維
長も特に限定されるものではないが、繊度が0.1〜5
デニール(d)で、繊維長が5〜150mmの繊維を用
いるのが好ましい。
【0006】前記の耐熱性繊維として融点が200℃以
上の繊維(以下、熱融着性繊維と称することがある)を
加えて融着固定し、ウエブの強度を向上させることがで
きる。この熱融着性繊維としては、例えば、未延伸ポリ
エステル繊維や未延伸ポリフェニレンサルファイド繊維
を挙げることができる。これらの熱融着性繊維が加熱及
び加圧されると、繊維を構成する分子が再配列して、結
晶化し、耐熱性も向上する。これらの熱融着性繊維の繊
度や繊維長も特に限定されるものではないが、繊度が1
〜20デニール(d)で、繊維長が5〜150mmの繊
維を用いるのが好ましい。熱融着性繊維を混合させて、
融着固定する場合は、ウエブ全体の約30重量%〜70
重量%の量で用いる。熱融着性繊維の混合量が約30重
量%よりも少ないと、ウエブの強度が低くなり、使用中
に破断することがある。また、約70重量%よりも多い
と耐熱性が悪くなり、溶断することがある。
【0007】本発明のウエブは、水流などの流体流やニ
ードルパンチによる絡合によって結合したものでもよ
い。この場合には、熱融着性繊維を混合する必要はな
い。
【0008】本発明のウエブは、2つの各表面側におい
て、一方の表面側のオイル移行性が他方の表面側のオイ
ル移行性の2倍以上、好ましくは3倍以上になる構成を
有する。ここでオイル移行性とは、ウエブと定着ロール
とが接触した際に、ウエブに含浸されているオイルが、
ウエブから定着ロールに移行する性質を言い、以下の方
法によって測定する。すなわち、A4サイズのクリーニ
ングウエブに粘度5,000CSのシリコーンオイル
(汎用の離型剤)を含浸させる。このクリーニングウエ
ブの上下に、重量を予め測定しておいたB4サイズのコ
ピー用紙を5枚ずつ積層した後、温度150℃にて、1
0g/cm2 の荷重で1分間放置する。その後、上下5
枚ずつのコピー用紙の重量を測定し、その重量増加分を
移行オイル量とする。なお、後記実施例においてもこの
方法によってオイル移行性を測定した。
【0009】クリーニングウエブは、定着ロールとの接
触時に、定着ロール側にオイルを移行させると共に、定
着ロール側からトナーを受け取る。こうして、定着ロー
ルは清浄化されると共に、オイルを供給される。本発明
のウエブの2表面におけるオイル移行性の差が2倍未満
であると、本発明の効果が十分に得られない。
【0010】本発明のウエブにおいては、高オイル移行
性の表面を、各種の方法によって設けることができる。
例えば、2表面をそれぞれ粗構造と密構造とにし、密構
造側を高オイル移行性の表面とすることができる。ま
た、密構造側のオイル保持性も高くなる。粗密構造を有
するウエブを形成するには、例えば、低密度ウエブと高
密度ウエブとを重ね合わせて2層ウエブとし、これを適
当な方法で絡合及び/又は融着して結合させればよい。
また、不均一な繊維構成からなるウエブに、均一又は不
均一な処理を施すことにより、或いは、均一な繊維構成
からなるウエブに、不均一な処理を施すことにより、粗
密構造を有する本発明のウエブを形成することもでき
る。従って、本発明のウエブとしては、高オイル移行性
を有する一方の表面層から低オイル移行性を有するもう
一方の表面層まで、連続的にオイル移行性が変化する構
造のもの、高オイル移行性を有する一方の表面層と低オ
イル移行性を有するもう一方の表面層との不連続な2層
(場合により更に中間層)からなる構造のもの、などの
態様がある。
【0011】本発明のウエブは、例えば、各表面の平滑
性に差を設けることによってオイル移行性の異なる表面
を形成することができる。すなわち、表面の平滑性が高
くなると、定着ロールとの接触面積が広くなるので、オ
イル移行性が高くなる。表面に平滑性を付与するには、
カレンダー処理、バインダーによるコーティングなどの
方法がある。
【0012】更に、例えば、ウエブの片面側を細い繊維
から構成すると、密度が高くなり、しかも平滑性も高く
なるので、オイル移行性が高くなる。換言すれば、細い
繊維を使用すると、毛細管現象により、よりオイルを保
持し易くなり、しかも繊維表面積が広いので、オイルの
移行性も向上する。この場合、例えば、密構造面は、
0.1〜1.5(d)の繊維を用い、粗構造面は、1.
5〜5(d)の繊維を用いる。
【0013】また、ウエブの片面側の構成繊維において
熱融着性繊維量を多くし、熱融着性繊維を融着させる
と、熱融着性繊維の多い側は緻密で平滑になるため、緻
密な側が高オイル移行性になり、オイル保持性も向上す
る。この場合、例えば、密構造面では、熱融着性繊維7
0〜90重量%とし、粗構造面は、熱融着性繊維30〜
60重量%とする。
【0014】カレンダー処理を行う際に、上下のカレン
ダーロールに温度差を設けると、クリーニングウエブの
一方(高温側)の表面は緻密になり、平滑になるのに対
して、他方の表面(低温側)は粗いため、緻密な側が高
オイル移行性になり、オイル保持性も向上する。この場
合、上下のカレンダーロールの温度差は10℃以上、よ
り好ましくは20℃以上とする。
【0015】ウエブの片面にエンボス加工を施すと、融
着されていない部分は嵩高で粗いので、全体として、粗
な表面と密な表面を形成し、その両面のオイル保持性に
差異が生じ、オイル移行性にも差異が生じる。また、片
側に多孔質繊維、異形断面繊維、粉体を付着させた繊維
などを使用すると、オイルと接触できる表面積が広く、
オイルを保持し易いので、これら繊維を有する面はオイ
ル保持性が高くなり、これらの繊維を有さない面とで、
オイル移行性に差異が生じる。
【0016】前記の方法によって調製されたウエブに、
オイルを常法により含浸させることによって本発明のク
リーニングウエブを調製することができる。本発明のク
リーニングウエブを巻付け用シャフトへ巻き付ける場合
には、オイル移行性の高い面を内側にするのが好まし
い。また、図1に示すように、こうしてクリーニングウ
エブ1をシャフトに巻き付けたウエブロール2から、ウ
エブを引き出す場合には、オイル移行性の高い面Aが下
方を向くようにするのが好ましい。なぜなら、ウエブ1
の引出口部分にはオイルの漏出部3が形成され、このオ
イルが、オイル保持性の高い面Aに吸着され、定着ロー
ルへ運ばれるからである。
【0017】続いて、図2に示すように、ウエブロール
2から引き出されたクリーニングウエブ1は、押圧ロー
ル4と定着ロール5との間に移送され、ウエブ1の高オ
イル移行性面が定着ロール5と接触する。一方、定着ロ
ール5は、コピー紙6上のトナー7を加圧ロール8と一
緒に加熱・加圧して定着する際に、トナーで汚染される
ので、クリーニングウエブ1と接触した際に、トナーは
定着ロール5からウエブ1へ、オイルはウエブ1から定
着ロール5へ移動し、トナーとオイルとの交換が起こ
る。洗浄に用いたウエブ1は、巻取用シャフト9に巻き
取られる。
【0018】本発明方法では、前記クリーニングウエブ
の高オイル移行性面を、定着ロールに接触させるので、
定着ロールに多量のオイルを塗布することができる。従
って、クリーニングウエブ単位長当たりのオイル塗布量
が多くなり、クリーニングウエブ全体の寿命が長くな
り、或いは、高速複写機に用いることができる。
【0019】本発明によるクリーニング装置は、図2に
示すとおり、定着ロール用クリーニングウエブの巻付け
用シャフト10、その巻付け用シャフト10から引き出
されたウエブ1を定着ロール5へ接触させる押圧ロール
4、及び定着ロール5と接触した後のウエブ1の巻取用
シャフト9を含み、前記のクリーニングウエブ1が、オ
イル移行性の高い表面側を内側にして巻付け用シャフト
10に巻付けられ、オイル移行性の高い表面側を定着ロ
ール5と接触させる。本発明装置に用いるクリーニング
ウエブは、単位長当たりのオイル塗布量が多くなるの
で、複写機内部の限定されたウエブ収容部に挿入される
ウエブ1本の寿命を長くすることになる。
【0020】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。なお、%は重量%を示す。実施例1 第1繊維ウエブとして、メタ系芳香族ポリアミド繊維
(2d×38mm)100%からなり、目付が40g/
2 の繊維ウエブを用いた。また、第2繊維ウエブとし
て、メタ系芳香族ポリアミド繊維(1d×38mm)6
0%と、ポリエステル成分をポリアミド成分により接合
した断面形状が菊花型の複合繊維〔2d×38mm;カ
ネボウ(株)、ベリーマX〕40%とからなり、目付が
20g/m2 の混合繊維ウエブを用いた。前記の第1繊
維ウエブと第2繊維ウエブとを重ね合わせ、水圧90k
g/cm2 で絡合処理した。得られた絡合体を、第2繊
維ウエブ側が190℃のスチールロール、第1繊維ウエ
ブ側がコットンロールのカレンダーで処理することによ
り、厚さ0.15mmのクリーニングウエブを得た。こ
のクリーニングウエブに対して、粘度5,000CSの
シリコーンオイルを120g/m2 の量で含浸させた。
このクリーニングウエブの平滑面側である第2繊維ウエ
ブ側を上にして、オイル移行性を前記の方法によって測
定したところ、下方の第1繊維ウエブ側で7.3g/m
2 であるのに対し、上方の第2繊維ウエブ側では55.
4g/m2 になり、約7.6倍の差があった。
【0021】実施例2 実施例1の水流絡合処理と同様にして得られた不織布
を、熱カレンダー処理にかけずに、エンボス機により処
理した。すなわち、第1繊維ウエブ側をエンボスロール
(180℃)に、そして第2繊維ウエブ側をスムースロ
ール(210℃)と接触させた。こうして得られたクリ
ーニングウエブの厚さ(つぶれていない部分の厚さ)は
0.35mmであった。このクリーニングウエブに対し
て、粘度5,000CSのシリコーンオイルを250g
/m2 の量で含浸させた。このクリーニングウエブの平
滑面側である第2繊維ウエブ側を上にして、オイル移行
性を前記の方法によって測定したところ、下方の第1繊
維ウエブ側で7.6g/m2 であるのに対し、上方の第
2繊維ウエブ側では81.0g/m2 になり、約10.
1倍の差があった。
【0022】比較例1 実施例1の水流絡合処理と同様にして得られた不織布を
そのままクリーニングウエブとした。このクリーニング
ウエブの厚さは0.50mmであった。このクリーニン
グウエブに対して、粘度5,000CSのシリコーンオ
イルを320g/m2 の量で含浸させた。このクリーニ
ングウエブの平滑面側である第2繊維ウエブ側を上にし
て、オイル移行性を前記の方法によって測定したとこ
ろ、下方の第1繊維ウエブ側で46.2g/m2 である
のに対し、上方の第2繊維ウエブ側では37.7g/m
2 になり、約0.8倍の差があった。
【0023】実施例3 第1繊維ウエブとして、メタ系芳香族ポリアミド繊維
(2d×38mm)70%と、未延伸ポリエステル繊維
(5d×38mm)30%とからなり、目付25g/m
2 の混合繊維ウエブを用いた。第2繊維ウエブとして、
メタ系芳香族ポリアミド繊維(2d×38mm)30%
と、未延伸ポリエステル繊維(5d×38mm)70%
とからなり、目付25g/m2 の混合繊維ウエブを用い
た。前記の第1繊維ウエブと第2繊維ウエブとを重ね合
わせ、上下の温度が210℃のカレンダーロールで処理
して、厚さ0.08mmのクリーニングウエブを得た。
このクリーニングウエブに対して、粘度5,000CS
のシリコーンオイルを50g/m2 の量で含浸させた。
このクリーニングウエブの平滑面側である第2繊維ウエ
ブ側を上にして、オイル移行性を前記の方法によって測
定したところ、下方の第1繊維ウエブ側で3.8g/m
2 であるのに対し、上方の第2繊維ウエブ側では13.
0g/m2 になり、約3.4倍の差があった。
【0024】比較例2 メタ系芳香族ポリアミド繊維(2d×38mm)70%
と、未延伸ポリエステル繊維(5d×38mm)30%
とからなり、目付50g/m2 の混合繊維ウエブを、上
下の温度が210℃のカレンダーロールで処理して、厚
さ0.1mmのクリーニングウエブを得た。このクリー
ニングウエブに対して、粘度5,000CSのシリコー
ンオイルを50g/m2 の量で含浸させた。このクリー
ニングウエブのオイル移行性を前記の方法によって測定
したところ、上方ウエブ側が5.2g/m2 で、下方ウ
エブ側が7.6g/m2 であり、反転させてオイル移行
性を調べると、上方ウエブ側が5.1g/m2 で、下方
ウエブ側が7.2g/m2 であった。
【0025】実施例4:クリーニング性試験 実施例1〜3及び比較例1〜2で調製した5種のクリー
ニングウエブを(オイル移行性に差がある場合には、そ
れが高い面を内側にして)、中空アルミニウム製シャフ
ト(外径約10mm)に巻き付け、シャフトとクリーニ
ングウエブとの合計外径をすべて40mmとした。これ
は、複写機内のウエブロール収容スペースを同一である
ものとして比較を行うためである。次に、ウエブロール
を複写機に取り付け、ウエブロールからウエブを引出し
て、定着ロールと接触できるまで引出した。この際、ク
リーニングウエブの内、オイル移行性の高い面を、定着
ロールとの接触幅が4mmとなるように押し付けた。ま
た、このウエブは送り出さず、停止した状態で連続コピ
ーを行ない、定着ロールにコピー紙が巻き付くまでのコ
ピー枚数を計数した。このコピー枚数に基づいて、アル
ミニウム製の巻付け用シャフトに巻き付けたクリーニン
グウエブ全体についてコピー可能な枚数を計算した。結
果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明のクリーニングウエブは、高オイ
ル移行性面を有しているので、定着ロールに対するオイ
ルの移行性に優れ、定着ロールを効率よく洗浄すること
ができる。また、オイル移行性が高いので、ウエブへの
含浸オイル総量を少なくすることもできる。更に、ある
程度の剛性を有しているので、トナーをかき取ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングウエブを巻き付けたウエ
ブロール及びそこから引き出されるウエブを模式的に示
す断面図である。
【図2】本発明のクリーニングウエブにより定着ロール
を洗浄する模様を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1・・クリーニングウエブ 2・・ウエブロール 4・・押圧ロール 5・・定着ロール 9・・巻取シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が200℃以上の繊維及び/又は非
    溶融性の繊維を主成分としてなり、繊維の融着及び/又
    は絡合により結合した定着ロール用クリーニングウエブ
    であって、オイルを含浸させた前記定着ロール用クリー
    ニングウエブの両方の表面に紙を接触させて荷重を加え
    た場合に前記定着ロール用クリーニングウエブの各表面
    から前記紙に移行するオイルの重量増加分によって評価
    するオイル移行性に関して、一方の表面側のオイル移行
    性がもう一方の表面側のオイル移行性の2倍以上である
    ことを特徴とする、前記の定着ロール用クリーニングウ
    エブ。
  2. 【請求項2】 前記の定着ロール用クリーニングウエブ
    の2表面が、それぞれ粗構造と密構造とを形成してお
    り、そして密構造面が高オイル移行性の表面である、請
    求項1に記載の定着ロール用クリーニングウエブ。
  3. 【請求項3】 低密度ウエブと高密度ウエブとを重ね合
    わせて2層ウエブとした後、絡合及び/又は融着して結
    合させることにより形成された粗構造と密構造とを有す
    る、請求項2に記載の定着ロール用クリーニングウエ
    ブ。
  4. 【請求項4】 密構造面が、0.1〜1.5デニールの
    繊維から構成されており、粗構造面が、1.5〜5デニ
    ールの繊維から構成されている、請求項2に記載の定着
    ロール用クリーニングウエブ。
  5. 【請求項5】 密構造面における、融点が200℃以上
    の繊維の混合量が、粗構造面における、融点が200℃
    以上の繊維の混合量よりも多い、請求項2に記載の定着
    ロール用クリーニングウエブ。
  6. 【請求項6】 密構造面における、融点が200℃以上
    の繊維の混合量が、70〜90重量%であり、そして粗
    構造面における、融点が200℃以上の繊維の混合量
    が、30〜60重量%である、請求項5に記載の定着ロ
    ール用クリーニングウエブ。
  7. 【請求項7】 温度差を設けた一対のカレンダーロール
    による処理を行うことによって形成された粗構造と密構
    造とを有する、請求項2に記載の定着ロール用クリーニ
    ングウエブ。
  8. 【請求項8】 エンボス加工を行うことによって形成さ
    れた粗構造と密構造とを有する、請求項2に記載の定着
    ロール用クリーニングウエブ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の定
    着ロール用クリーニングウエブのオイル移行性の高い表
    面側を定着ロールに接触させることを特徴とする、定着
    ロールのクリーニング方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    定着ロール用クリーニングウエブの巻付け用シャフト、
    その巻付け用シャフトから引出されたウエブを定着ロー
    ルへ接触させる押圧ロール、及び定着ロールと接触した
    後のウエブの巻取用シャフトを含む定着ロール用クリー
    ニング装置であって、前記のクリーニングウエブが、オ
    イル移行性の高い表面側を内側にして巻付け用シャフト
    に巻付けられ、オイル移行性の高い表面側を定着ロール
    と接触させることを特徴とする、前記の定着ロール用ク
    リーニング装置。
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