JP3263465B2 - 複写機用クリーニングシート - Google Patents

複写機用クリーニングシート

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JP3263465B2 JP03938193A JP3938193A JP3263465B2 JP 3263465 B2 JP3263465 B2 JP 3263465B2 JP 03938193 A JP03938193 A JP 03938193A JP 3938193 A JP3938193 A JP 3938193A JP 3263465 B2 JP3263465 B2 JP 3263465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式複写機(PPC)や
レーザビームプリンタ(LBP)の加熱定着ロールに接
触させて、該ロール表面にトナーと用紙の剥離性を高め
るためにシリコーンオイルを塗布するとともに、該ロー
ル表面を傷つけずにクリーニングするためのクリーナ部
に使用されるクリーニングシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にPPCやLBPは定着ロールによ
ってトナーを用紙に加熱融着させて印刷する。この定着
ロールにトナーが付着した場合、印刷物が汚れたり、用
紙が定着ロールに巻き付く等の問題が生じる。これらの
問題を解決する方法として定着ロール表面に離型剤であ
るシリコーンオイルを塗布し、トナーと用紙の剥離性を
高めた後、定着ロール表面をクリーニングする方法があ
る。このオイル塗布およびクリーニングを行う方法とし
てクリーニングロールが使用されている。前記クリーニ
ングロールとしては中空の金属パイプを全芳香族ポリア
ミド繊維のチョップドストランド状耐熱繊維を層状化し
たものを積層しニードリングしたフェルトで被覆したも
の、或いはロックウールと耐熱高分子繊維の混抄紙で被
覆したもの等が用いられている。このクリーニングロー
ルに対するシリコーンオイルの塗布は、フェルトの一部
にオイルを少量づつ注入して拡散を利用して行うか、金
属パイプの中空部にオイルを注入し、パイプに設けた孔
を介してフェルトにオイルを拡散せしめる方法で行われ
ている。尚、オイルの均一拡散はクリーニングロールの
熱圧回転の際に行われる。この熱圧回転は160〜22
0℃の高温で行われることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の全芳香
族ポリアミド繊維のチョップドストランド状耐熱繊維か
らなるフェルトは耐熱性、吸油性、耐磨耗性等の面で優
れているが、フェルト内の空孔サイズが大きいため、ク
リ−ニングロ−ルのフェルト全面へのオイルの均一拡散
性、定着ロ−ルへの均一塗布性が不十分である。また同
じ理由から、複写機の停止時にクリーニングロールから
オイルが浸み出し、定着ロール以外の装置をオイルで汚
したり、複写機の始動時に多量のオイルが定着ロールに
付着し複写用紙にオイルシミ等の汚れが発生する等の問
題もあり、クリーニングロールの寿命が短くなる。また
ロックウールと耐熱高分子繊維の混抄紙は、ロックウー
ルの性質状抄造した紙の孔径やオイルの浸み出し量を制
御するのが困難であり、しかも孔径を小さくしようとし
て耐熱高分子繊維の配合量を増加した場合、抄造が困難
になり、目標とする厚さを満足する紙が抄造できないと
いう問題がある。本発明は前記従来の問題点を解消した
複写機用クリーニングシートを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の複写機用クリー
ニングシートは、前記目的を達成するべく、薄葉状耐熱
高分子繊維と、フィブリル状耐熱高分子繊維と、繊維径
2μm以下の無機繊維と、チョップドストランド状耐熱
繊維を主成分とし、前記薄葉状耐熱高分子繊維を20〜
50重量%、前記フィブリル状耐熱高分子繊維を20〜
50重量%、前記無機繊維を20〜40重量%、前記チ
ョップドストランド状耐熱繊維を1〜15重量%の配合
割合とするものである。これは、薄葉状耐熱高分子繊維
が20重量%未満の場合はオイルの浸み出し量を制御す
る効果がなく、50重量%を越えると濾水抵抗が高くな
り薄い紙しか抄紙できず紙層中に保持するオイル量が少
なくなるからである。また、フィブリル状耐熱高分子繊
維が20重量%未満の場合は、所望の強度、オイルの浸
み出し量を制御するには、薄葉状耐熱高分子繊維の配合
量を増加する必要があり、濾水抵抗が高くなり、50重
量%を越えると紙の厚さ保持のため無機繊維の配合量を
増加する必要があり、オイル浸み出し量を制御する効果
がないからである。また、無機繊維が20重量%未満の
場合は剛性の低い材料が多くなるため、クリーニングロ
ール加工時の芯棒への巻き張力により紙の厚さがつぶさ
れ薄くなり紙の空隙率が小さくなるため、紙中に保持す
るオイル量が少なくなり、逆に、40重量%を越えると
薄葉状繊維の配合率が低下し、オイルの浸み出し量を制
御する効果がなくなるからである。また、前記チョップ
ドストランド状耐熱繊維が1重量%未満の場合は薄葉状
耐熱高分子繊維とフィブリル状耐熱高分子繊維だけでは
湿紙水分量が多いことから起こる混紙抄造の際の混紙プ
レスでの地合崩れの防止効果がなく、15重量%を越え
ると繊維径の太いものが多くなり紙の最大径を小さくで
きないため、オイル浸み出し量を制御できないからであ
る。
【0005】前記、薄葉状耐熱高分子繊維としては芳香
族ポリアミドパルプ(ユニチカ製アピエールパルプ,帝
人製 コーネックスパルプ)等が挙げられる。
【0006】前記フィブリル状耐熱高分子繊維としては
芳香族ポリアミドパルプ(アラミド社製 トワロンパル
プ)等が挙げられる。
【0007】前記チョップドストランド状耐熱繊維とし
ては、芳香族ポリアミド繊維(ユニチカ製 アピエール
フロック,帝人製 コーネックスフロック)、芳香族ポ
リイミド系繊維、芳香族ポリエステル繊維、4−6ナイ
ロン繊維、炭素繊維等の長繊維から得られるフィラメン
ト状のチョップドストランド状耐熱繊維が挙げられる。
【0008】前記無機繊維は2μm以下のガラス繊維、
特に1μm以下の極微細ガラス繊維の使用が好ましい。
【0009】
【作用】薄葉状耐熱高分子繊維を使用したことで耐熱性
を損なうことなくクリーニングシート中に膜を作成し、
シリコーンオイルの浸透性を制御することができ、オイ
ルの拡散性が良好となる。また、繊維形状が薄葉状であ
ることから通常の繊維より繊維同士の絡み性が増大し所
望の紙引張強度を得ることが容易となる。フィブリル状
耐熱高分子繊維を使用することにより薄葉状耐熱高分子
繊維との絡みにより所望の強度の紙が得られる。また、
無機繊維を使用すれば耐熱高分子繊維よりも耐熱性は優
れる反面、絡みにより所望の厚さの紙を得るためにはそ
の配合量を多くする必要があり、このため、紙の最大孔
径が大きくなり、結果としてオイルの浸み出し量を制御
しづらくなる。このため、フィブリル状耐熱高分子繊維
と無機繊維は併用する。また、紙の孔径を小さくする意
味で従来の繊維径4〜6μmのロックウールに代え繊維
径の細い無機繊維を使用する。更に、チョップドストラ
ンド状耐熱繊維を使用することで、湿紙水分量が多いこ
とから起こる湿紙抄造の際の湿式プレスでの地合崩れを
防止することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 実施例1薄葉状耐熱高分子繊維(芳香族ポリアミドパルプ アピ
エールパルプ ユニチカ製)40重量%、フィブリル状
耐熱高分子繊維(芳香族ポリアミドパルプ トワロンパ
ルプ アラミ社製)25重量%、無機繊維(ガラス繊維
800レールス繊維径0.9μm)25重量%、チョ
ップドストランド状耐熱繊維(芳香族ポリアミド繊維
アピエールフロック 1.5d×5mmカット、ユニチ
カ製)10重量%を水に分散させ、通常の抄紙機にて湿
式抄造を行い円筒型乾燥機にて乾燥し、目付け80g/
2 のクリーニングシートを得た。
【0011】比較例1 薄葉状耐熱高分子繊維(芳香族ポリアミドパルプ アピ
エールパルプ ユニチカ 製)40重量%、フィブリル状
耐熱高分子繊維(芳香族ポリアミドパルプ トワロンパ
ルプ アラミ社製)30重量%、無機繊維(ガラス繊維
800レールス繊維径0.9μm)30重量%を水に
分散させ、通常の抄紙機にて湿式抄造を行い円筒型乾燥
機にて乾燥し、目付け80g/m 2 のクリーニングシー
トを得た。
【0012】従来例1 チョップドストランド状耐熱繊維(芳香族ポリアミド繊
維)製不織布を複数枚(4〜5層)積層し、ニードリン
グにより耐熱繊維製基布に不織布の繊維を植え込み、洗
浄、毛焼き、ヒートプレス加工し、目付け40g/m2
の耐熱製フェルトを得た。
【0013】従来例2 薄葉状耐熱高分子繊維(芳香族ポリアミドパルプ アピ
エールパルプ ユニチカ製)40重量%、フィブリル状
耐熱高分子繊維(芳香族ポリアミドパルプ トワロンパ
ルプ アラミ社製)25重量%、無機繊維(ロックウー
ル 繊維径4μm日東紡製)25重量%、チョップドス
トランド状耐熱繊維(芳香族ポリアミド繊維 アピエー
ルフロック 1.5d×5mmカット、ユニチカ製)を
水に分散させ、通常の抄紙機にて湿式抄造を行い円筒型
乾燥機にて乾燥し、目付け80g/m2 のクリーニング
シートを得た。
【0014】前記実施例、比較例並びに従来例につき対
オイル特性(オイル浸透特性)等の諸特性について比較
を行った。尚、対オイル特性については内径20mmφ
のSUS管の一方に測定する試料を接着剤で固定し、試
料設置場所と反対側から実際に複写機のクリーニングロ
ールに使用される動粘度1000センチストクスシリコ
ーンオイルを10±0.02g投入し、140時間のS
US管内に残留したオイルを測定して評価した。
【0015】
【表1】
【0016】前記表1より明らかなとおり、従来例1
最大孔径が大きいため、オイルの浸み出し量制御の目安
となるオイル残量が小さく問題がある。従来例2はロッ
クウールの繊維径が太いため紙の最大孔径を小さく出来
ないためオイル残量が大きくならずにオイル浸み出し量
の制御不足である。比較例1は0.9μmの極微細ガラ
ス繊維により最大孔径が小さくなりオイル浸み出し量の
制御が向上するものの、抄紙性が悪く抄紙機で抄造する
際に種を抄き上げ、毛布へ移す時に種が水と共に流れて
紙の均質性のない密度バラツキのあるものが得られる。
実施例1は、比較例1における抄紙性を改善する目的か
ら、比較例1の配合に対してチョップドストランド状耐
熱繊維を追加配合したものであり、比較例1における抄
紙性を改善しつつ、比較例1とほぼ同等のオイル残量値
が得られオイル浸み出し量の制御に優れる。
【0017】
【発明の効果】本発明のクリーニングシートは上記の如
く構成したことによりシリコーンオイルの浸透性を制御
することが容易になり、且つシートの構造が微細となり
シート中に保持されるオイル量が増大し、複写機が長期
停止した後でもオイル塗布性能が変わらず、また長期停
止中にクリーニングロールよりオイルが漏れないため、
クリーニングロールの寿命を延長する。また繊維同士の
絡み性が大きいため樹脂等のバインダーを使用せずにク
リーニングロール加工時及びクリーニングロール使用時
に必要な強度を得ることができ、またバインダー樹脂を
使用しないためクリーニングシートは加工上充分な柔軟
性を得ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−118583(JP,A) 特開 平4−228696(JP,A) 特開 平5−17601(JP,A) 特公 昭56−26199(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 G03G 21/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄葉状耐熱高分子繊維と、フィブリル状
    耐熱高分子繊維と、繊維径2μm以下の無機繊維と、チ
    ョップドストランド状耐熱繊維を主成分とする複写機用
    クリーニングシートであって、前記薄葉状耐熱高分子繊
    維を20〜50重量%、前記フィブリル状耐熱高分子繊
    維を20〜50重量%、前記無機繊維を20〜40重量
    %、前記チョップドストランド状耐熱繊維を1〜15重
    量%の配合割合としたことを特徴とする複写機用クリー
    ニングシート。
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JP2006171046A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Fujikoo:Kk オイル供給装置とクリーニング装置
ATE533636T1 (de) 2009-02-03 2011-12-15 Fujifilm Corp Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung und - verfahren

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