JP3355244B2 - 複写機クリーニング用ウエブ - Google Patents
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Description
で、トナーを吸着し易い断面形状を有する複写機クリー
ニング用ウエブに関する。詳細には電子写真の感光体等
クリーニングを必要とする箇所の清掃に用いられる複写
機クリーニング用ウエブに関する。
リーニングするには、紙、乾式不織布、布、フェルト等
からなるクリーニング用ウエブを用いることが一般に知
られている。特開昭58−199371号公報には芳香
族ポリアミド繊維とポリエチレンテレフタレート繊維と
からなる乾式不織布ウエブがクリーニング用に使用され
ることが記載されている。しかし、アラミド繊維を用い
た従来の複写機クリーニング用ウエブでは、充分にトナ
ーを拭き取ることができないため、ウエブに多量のシリ
コンオイルを含浸して使用していた。
含浸させなくともトナーを吸着しやすい複写機クリーニ
ング用ウエブを提供することにある。
おいて、繊維表面に6〜8μmのトナー粒子を吸着でき
る凹部の数が2〜4である凹凸形状を有する、異形断面
のアラミド繊維延伸糸を含むことを特徴とする複写機ク
リーニング用ウエブ。(請求項2) アラミド繊維がメ
タ型芳香族ポリアミド繊維である請求項1記載の複写機
クリーニング用ウエブ。(請求項3) ウエブがポリエ
チレンテレフタレート繊維との混繊不織布である請求項
1記載の複写機クリーニング用ウエブ。(請求項4)
ウエブが脂肪族ポリアミド繊維との混繊不織布である請
求項1記載の複写機クリーニング用ウエブ。(請求項
5) ウエブがポリフェニレンサルファイド繊維との混
繊不織布である請求項1記載の複写機クリーニング用ウ
エブ。」である。
有するアラミド繊維は、繊維断面において2カ所以上の
凹凸形状が存在すれば良いが、凹凸形状の数が増えると
トナーを吸着できる座席が増加するので効果がある。し
かしトナー粒子として6〜8μmのものが使用されるた
め、繊維の凹凸形状が多すぎると、凹部が小さくなりす
ぎて逆にトナーを吸着し難くなる。凹凸の数は2〜4で
あることが必要である。
れ難くなるように、凹部の中の奥の方を入り口より広く
すると効果が高い。これにより一度アラミド繊維に付着
したトナーは繊維周辺から離れなくなる。凸部は鋭角で
も鈍角でもよく、又凹部も鋭角でも鈍角でもよい。
め、クリーナーとして使用されるウエブには耐熱性が要
求される。耐熱性素材としては耐熱性の高いアラミド繊
維が有効である。特にメタ型芳香族ポリアミド(メタフ
ェニレンイソフタルアミド)が異形断面糸として適して
いる。
成することができる。他の繊維としては、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、脂肪族ポリアミド、ポリフ
ェニレンサルファイト(PPS)等一般の繊維が用いら
れる。すなわち、アラミド/ポリエチレンテレフタレー
ト、アラミド/脂肪族ポリアミド、アラミド/ポリフェ
ニレンサルファイト等、種々の組み合わせの異なるウエ
ブを使用することができる。ウエブは必要に応じて熱圧
加工する。その方法としてスチール/ペーパーのセミカ
レンダー加工法と、スチール/スチールのハイカレンダ
ー加工法がある。セミカレンダー加工法よりハイカレン
ダー加工法の方が、高物性が得られ易いので有効であ
る。
も使用可能であるが、特に低坪量の10g/m2から2
5g/m2の薄ものに関しては、物性の分布、重量分布
の均一性、コストメリットを考慮すると、湿式法の方が
有効である。
は、ウエブにシリコンオイルを塗布することが望まし
い。塗布量は、シリコンオイルのみでトナーを付着させ
ていた今までの不織布と違って、少量のシリコンオイル
でトナーを効率的に除去することができる。塗布量は、
2g/m2から25g/m2とするのが有効である。通常
の不織布より少量のシリコンオイル量ですむ。又、使用
されるシリコンオイルの粘度は常温で5000cs以上
で30000cs以下とするのが望ましい。このように
常温で高粘度のシリコンを使用するため、高温の定着ロ
ーラー型電子写真の感光体にシリコンオイルが液だれす
るのを防ぐことができるので、複写機内部がシリコンオ
イルで汚れるのを防ぐことができる。
の実施例を示す。実施例は特記のないかぎり重量法であ
る。ウエブの物性は相対湿度65%及び温度20℃で5
時間調湿後に測定した。
より測定した。
し、下記式で算出した。 坪量(g/m2)=重量(g)/ウエブの面積(m2)
し、それを乾燥した後、熱圧カレンダー加工した。また
乾式不織布では乾式ウエブを作りウオーターニードル法
で不織布化し、その後熱圧カレンダー加工した。
チールロールと直径500mmの非加熱のペーパーロー
ルとよりなる。カレンダー加工時の温度は、素材に適し
た温度とした。線圧はいずれのサンプルについても20
0Kg/cmの条件を採用した。ハイカレンダーは直径
300mmの加熱スチールロールと直径150mmの加
熱スチールロールにより形成されている。熱圧カレンダ
ー加工時の温度は素材に適した温度であるが、異なる表
面裏面構造を有するためには2本の加熱スチールロール
の温度を変更することが望ましい。セミカレンダーと同
じ圧力でどのサンプルも300Kg/cmの条件を採用
した。
試験片を測定長50mmで定伸長型引張試験機(インス
トロン)で測定した。
中で1時間保持し、熱処理後の長さ方向の収縮率(%)
を下記式で求めた。 熱収縮率=[(熱処理前の試験片長さ−熱処理後の試験
片長さ)/(熱処理前の試験片長さ)]×100
度試験機を用いて測定した。試験を2回繰り返し、不織
布に付着したトナー重量からトナー付着量を求めた。付
着量は下記式で、面積当たりのトナー量を算出した。 トナー付着量=(トナー付着試験片の重量−試験片の重
量)/(試験片の面積)
ポリエチレンテレフタレート(PET)延伸糸と単糸繊
度1.1デニール、繊維長5mmのポリエチレンテレフ
タレート(PET)未延伸糸、さらに単糸繊度2.0デ
ニール、繊維長5mmのY型異形断面、凹部が3カ所の
芳香族ポリアミド延伸糸(帝人株式会社製、コーネック
ス(登録商標))を用いた。コーネックス異形断面糸/
PET延伸糸/PET未延伸糸を重量比で50/20/
30の割で水中に分散して0.05重量%の固形分濃度
とし、坪量20g/m2になるように25cm×25c
mのタッピー式手抄機で抄紙した。得られた湿紙をロー
タリー式乾燥機を用い130℃で乾燥した。次に得られ
た混式不織布をハイカレンダー装置を用いて熱圧カレン
ダー加工した。カレンダー温度は一方のロールは230
℃とし、他方のロールは140℃とした。又カレンダー
線圧は300kg/cmとした。カレンダー加工して得
られた混式不織布の厚さは40μmであり、嵩密度は
0.50g/cm3であった。得られた湿式不織布にリ
バースコーター方式でシリコンを15g/m2含浸し
た。得られた不織布の諸物性を表1、表2に示した。
ET延伸糸と単糸繊度1.5デニー ル、繊維長51m
m、凹部が4ヶ所の異形断面コーネック延伸糸を用い、
コーネックス異形断面延伸糸/PET延伸糸を重量比で
60/40とし、坪量45g/m 2 の乾式ウエブを作
り、それにウオーターニードリングでペーパーライクに
したスパンレースを得た。得られた不織布をセミカレン
ダーマシンで熱圧カレンダー加工した。カレンダー温度
230℃、カレンダー線圧200kg/cmの条件でカ
レンダー加工した。カレンダー加工して得られた不織布
は厚さ90μmであり、嵩密度は0.50g/cm 3 で
あった。この実施例に用いたアラミド繊維は凹部の内部
の方が入り口より広いものを用いた。カレンダー加工し
た不織布にグラビアコーター方式でシリコン30g/m
2 を含浸した。含浸性は非常に良好であった。得られた
シリコン含浸不織布の物性を表1、表2に示した。
のPET延伸糸と単糸繊度3.0デニール、繊維長51
mm、凹部が2ヶ所の異形断面コーネック延伸糸を用
い、コーネック延伸糸/PET延伸糸を重量比で50/
50とし、坪量35g/m2の乾式ウエブを作りそれに
ウオーターニードリングでペーパーライクにしたスパン
レースを得た。得られた不織布をハイカレンダーマシン
で熱圧カレンダー加工した。カレンダー温度は一方のロ
ーラーは230℃で、他方のローラーは130℃とし
た。カレンダー線圧は200kg/cmとした。カレン
ダー加工して得られた不織布は厚さ80μmであり、嵩
密度は0.44g/cm3であった。カレンダー加工不
織布にグラビアコーター方式でシリコン25g/m2を
含浸した。含浸性は非常に良好であった。得られた不織
布の物性を表1、表2に示した。
ロン−66(NY−66)延伸糸と単糸繊度2.0デニ
ール、繊維長5mm、凹部が3ヶ所のY型異形断面コー
ネック延伸糸及びコーネックパルプを用いた。NY−6
6延伸糸/コーネックス延伸糸/コーネックスパルプを
重量比で50/45/5とし、水中に分散し0.1重量
%の固形分のスラリーを調整し、坪量15g/m2にな
るように25cm×25cmのタッピー式手抄機で湿式
抄紙し脱水後、得られた混抄紙をロータリー式乾燥機で
乾燥した。この混抄紙をハイカレンダーを用いて熱圧カ
レンダー加工した。カレンダー温度は一方のローラーは
230℃で、他方のローラーは130℃とした。カレン
ダー線圧は200kg/cmの条件とした。熱圧カレン
ダー処理することで、表面裏面構造を有する湿式混抄紙
が得られ、その厚さは35μmで、嵩密度は0.43g
/cm3であった。得られた混抄紙にリバースコーター
方式でシリコンを20g/m2含浸し、得られたシリコ
ン紙の物性を表1、表2に示した。
のポリフェニレンスルファイト繊維と単糸繊度2.0デ
ニール、長さ51mm、凹部が2ヶ所で凸部より凹部の
広くなった異形断面のコーネック繊維を用い、ポリフェ
ニレンサルファイト/コーネックスを重量比で40/6
0とし、坪量35g/m2になるように乾式ウエブを作
り、それにウオーターニードリングでペーパーライクに
するスパンレースとした。得られた不織布をセミカレン
ダーマシンで熱圧カレンダー加工した。カレンダー温度
は245℃で、カレンダー線圧は200Kg/cmの条
件で加工した。カレンダー加工して得られた不織布は厚
さ90μmであり、嵩密度は0.39g/cm 3であっ
た。カレンダー加工不織布にリバースコーター方式でシ
リコンを10g/m2含浸した。シリコンの含浸性は良
好であった。この不織布の物性を表1、表2に示した。
Claims (5)
- 【請求項1】 繊維断面において、繊維表面に6〜8μ
mのトナー粒子を吸着できる凹部の数が2〜4である凹
凸形状を有する、異形断面のアラミド繊維延伸糸を含む
ことを特徴とする複写機クリーニング用ウエブ。 - 【請求項2】 アラミド繊維がメタ型芳香族ポリアミド
繊維である請求項1記載の複写機クリーニング用ウエ
ブ。 - 【請求項3】 ウエブがポリエチレンテレフタレート繊
維との混繊不織布である請求項1記載の複写機クリーニ
ング用ウエブ。 - 【請求項4】 ウエブが脂肪族ポリアミド繊維との混繊
不織布である請求項1記載の複写機クリーニング用ウエ
ブ。 - 【請求項5】 ウエブがポリフェニレンサルファイド繊
維との混繊不織布である請求項1記載の複写機クリーニ
ング用ウエブ。
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1994
- 1994-04-15 JP JP07696294A patent/JP3355244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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