JPH09101729A - 複写機クリーニング用ウエブ - Google Patents

複写機クリーニング用ウエブ

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JPH09101729A
JPH09101729A JP7258864A JP25886495A JPH09101729A JP H09101729 A JPH09101729 A JP H09101729A JP 7258864 A JP7258864 A JP 7258864A JP 25886495 A JP25886495 A JP 25886495A JP H09101729 A JPH09101729 A JP H09101729A
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JP
Japan
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web
fibers
fiber
cleaning
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP7258864A
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English (en)
Inventor
Kensho Sasaki
憲昭 佐々木
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンオイルの含浸量を少なくしても残留
トナー拭き取り性が良好な複写機クリ−ニング用ウエブ
を提供する。 【解決手段】 芳香族ポリアミド繊維とポリエステル繊
維とから構成される複写機クリーニング用ウエブにおい
て、該ウエブを構成する繊維の30〜80重量%が、繊
維横断面において繊維表面に少なくとも1個の凹部を有
するポリエステル繊維である複写機クリーニング用ウエ
ブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーニング性が
良好で、トナーを吸着し易い断面形状の繊維を構成繊維
とする複写機クリーニング用ウエブに関する。詳細に
は、電子写真の感光体等クリーニングを必要とする箇所
の清掃に好適な複写機クリーニング用ウエブに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真の感光体等の残留トナーをクリ
ーニングするには、今までは紙、乾式不織布、布、フェ
ルト等からなるクリーニングウエブを用いることが一般
に知られている。特に特開昭58−199371公報に
は、芳香族ポリアミド繊維とポリエチレンテレフタレー
ト繊維からなる乾式不織布をクリーニングウエブに使用
することが提案されている。
【0003】しかし、この様な乾式不織布からなる複写
機クリーニング用ウエブは、充分なクリーニング効果を
出すためには多量のシリコンオイルをウエブに含浸させ
る必要があり、そのため感光体等の高温部でウエブから
シリコンオイルが溢れ出して複写機を汚すという問題を
有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点に鑑みなされたもので、その目的は、
シリコンオイルの含浸量を少なくしても残留トナー拭き
取り性が良好な複写機クリーニング用ウエブを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、
「芳香族ポリアミド繊維とポリエステル繊維とから構成
される複写機クリーニング用ウエブにおいて、該ウエブ
を構成する繊維の30〜80重量%が、繊維横断面にお
いて繊維表面に少なくとも1個の凹部を有するポリエス
テル繊維であることを特徴とする複写機クリーニング用
ウエブ。」により達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】電子写真等の複写機の定着部は高
温のため、該箇所をクリーニングするためのウエブには
耐熱性が要求される。このため、耐熱性の高い芳香族ポ
リアミド繊維を使用する必要があり、メタ型芳香族ポリ
アミド繊維(例えばポリメタフェニレンイソフタルアミ
ド繊維)、特にこの異形断面糸が有効である。かかる繊
維のウエブを構成する繊維に対する割合は20重量%以
上、好ましくは20〜70重量%、特に好ましくは30
〜60重量%とする。芳香族ポリアミド繊維の割合が2
0重量%未満になると、ウエブの耐熱性が不充分となっ
て良好なクリーニング効果が低下する場合がある。なお
本発明では、芳香族ポリアミド繊維の一部を芳香族ポリ
アミドからなるパルプに置き換えてもよく、その割合
は、70重量%(芳香族ポリアミド成分を基準として)
以下である。
【0007】本発明のクリーニング用ウエブは、上記芳
香族ポリアミド繊維に加えてポリエステル繊維、特にポ
リエチレンテレフタレート繊維で構成される。本発明に
おいては、このポリエステル繊維のうち、繊維横断面に
おいて繊維表面に少なくとも1個の凹部を有する繊維の
量が、ウエブを構成する全繊維を基準として30〜80
重量%、好ましくは50〜80重量%、特に好ましくは
40〜60重量%であることが大切である。
【0008】繊維表面の凹部の数は1個以上あればよい
が、凹部の数が増えるとトナーを吸着できる座席が増加
するので効果がある。しかしトナー粒子として通常6〜
8μmのものが使用されるため、繊維表面の凹部が多く
なり過ぎると凹部の大きさが小さくなりすぎてトナーを
吸着し難くなる。したがって、凹部の数は好ましくは1
〜6、特に好ましくは2〜5である。
【0009】凹部の形状としては、吸着したトナーが離
れ難くなるように、凹部の入り口よりも奥の方を広くす
ると効果が高い。これにより、一度ポリエステル繊維に
付着したトナーは繊維周辺から離れなくなる。凹部間の
凸部の形状は鈍角でも鋭角でもよいが、鋭角であると該
凸部でのトナー掻き取り効果が高くなる。
【0010】繊維表面に凹部を有する繊維の割合が30
重量%未満の場合には、トナー掻き取り効果が低下し、
80重量%を越える場合には芳香族ポリアミド繊維の割
合が少なくなるので、ウエブの耐熱性が不充分となって
良好なクリーニング効果が低下する場合がある。
【0011】なお、上記のポリエステル繊維の他にポリ
エステル未延伸糸を用いてもよく、その割合は通常ウエ
ブを構成する繊維の10〜30重量%である。かかる未
延伸糸を用いたウエブは、加熱加圧処理することによ
り、その機械的特性が向上するので好ましい。
【0012】また本発明のウエブには、耐熱性を損なわ
ない範囲内で他の繊維を併用してもよい。他の繊維とし
ては、例えば、ナイロン6、ナイロン66などの脂肪族
ポリアミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維等、
一般の繊維が用いられる。
【0013】ウエブは乾式法のものでも湿式法のもので
も使用可能であるが、特に低坪量の10〜25g/m2
の薄物に関しては、物性の分布、重量分布の均一性、及
びコストメリットを考慮すると、湿式法の方が有効であ
る。
【0014】ウエブは必要に応じて熱圧加工する。その
方法としては、スチール/ペーパーのセミカレンダー加
工法と、スチール/スチールのハイカレンダー加工法と
がある。セミカレンダー加工法よりハイカレンダー加工
法の方が、高物性が得られ易いので有効である。
【0015】トナーをより効率的に除去するためには、
ウエブにシリコンオイルを含浸させることが望ましい。
その含浸量は、シリコンオイルのみでトナーを付着させ
ていた従来の乾式不織布と異なって、少量のシリコンオ
イルでトナーを効率的に除去できる。具体的には、1〜
30g/m2 、好ましくは2〜25g/m2 とするのが
有効である。また、使用されるシリコンオイルの粘度
は、常温で5000〜30000cstとするのが望ま
しい。この様に、常温で高粘度のシリコンオイルを使用
すれば、繊維表面の形状と相俟って、高温の定着ローラ
ー型電子写真の感光体にシリコンオイルが液だれするの
を防ぐことができるので、複写機内部がシリコンオイル
で汚れるのを防ぐことができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、実施例では特記のないかぎり重量法によ
るものである。またウエブの物性は相対湿度65%及び
温度20℃で5時間調湿後に下記のとおり測定した。 ウエブの厚さ 厚み計(ピーコック式)を用いて測定した。 坪量 一定の大きさのウエブの重量を計測し、下記式で算出し
た。 坪量(g/m2 )=重量(g)/ウエブの面積(m2 ) 嵩密度 下記式によって計算した。 嵩密度(g/cm3 )=坪量(g/m2 )/厚さ(μ
m) 強度及び伸度 50mm巾の試験片を測定長50mmで定伸長型引張試
験機(インストロン)により測定した。 熱収縮率 ウエブを200℃の熱風乾燥機中で1時間保持し、熱処
理後の長さ方向の収縮率(%)を下記式で求めた。 熱収縮率=〔(熱処理前の試験片長さ−熱処理後の試験
片長さ)/(熱処理前の試験片長さ)〕×100 シリコンオイル含浸率 ウエブを、粘度10000cstのシリコンオイル中に
常温下1時間保持してシリコンオイルを含浸した後、取
り出したウエブ表面に付いている余分のシリコンオイル
を除いた後、下記式よりシリコンオイル含浸率を求め
た。 シリコンオイル含浸率=〔(シリコンオイル含浸試験片
の重量−試験片の重量)/(試験片の重量)〕×100 クリーナー性 シリコンオイルを含浸後、実際に複写機(ゼロックス−
vivace−400)に設置して、200枚コピー後
のクリーナーウエブの汚れ具合で目視評価し、下記のよ
うに4段階表示した。 ◎:秀、○:良、×:不良、××:極めて不良
【0017】[実施例1]単糸繊度2.0デニール、繊
維長6mmの延伸メタ型芳香族ポリアミド繊維A(帝人
株会社製、コーネックス)、単糸繊度2.0デニール、
繊維長5mm、凹部の数が4の十字型延伸ポリエチレン
テレフタレート繊維B、及び単糸繊度1.1デニール、
繊維長5mmの未延伸ポリエチレンテレフタレート繊維
Cを、重量比A/B/C=30/50/20の割合で水
中に分散して0.05重量%の固形分濃度となし、タッ
ピー式手抄機で抄紙し、得られた湿紙をロータリー式乾
燥機130℃で乾燥した後セミカレンダー装置を用いて
熱圧カレンダー加工した。カレンダー温度は一方の金属
ロールは225℃とし、他方のペーパーロールは約17
0℃であった。カレンダー線圧は200Kg/cmとし
た。このカレンダー加工して得られたウエブ(混抄紙)
は坪量が20g/m2 、大きさが25cm×25cm、
厚さが40μmであり、嵩密度は0.50g/cm3
あった。得られた混抄紙にシリコンオイルを15g/m
2 含浸し、複写機クリーニング用ウエブとした。得られ
た諸特性を表1にまとめて示す。
【0018】[実施例2]単糸繊度2.0デニール、繊
維長51mmの延伸メタ型芳香族ポリアミド繊維A(帝
人株会社製、コーネックス)、及び単糸繊度2.0デニ
ール、繊維長51mm、凹部の数が4の十字型延伸ポリ
エチレンテレフタレート繊維Bを、重量比A/B=40
/60の割合で混綿し、カードにかけて坪量35g/m
2 の乾式不織布となし、ついでウォーターニードル加工
を施した後セミカレンダーマシンで熱圧カレンダー加工
を施した。得られたウエブにシリコンオイルを25g/
2 含浸し、複写機クリーニング用ウエブとした。この
時のシリコンオイル含浸性は良好で、ウエブ表面のテラ
ツキは認められなかった。クリーニングウエブとしての
諸特性を表1にまとめて示す。
【0019】[実施例3]単糸繊度2.0デニール、繊
維長6mmの延伸メタ型芳香族ポリアミド繊維A(帝人
株会社製、コーネックス)、単糸繊度2.0デニール、
繊維長5mm、凹部の数が3の延伸Y型ポリエチレンテ
レフタレート繊維B、及びメタ型芳香族ポリアミドから
なるパルプCを、重量比A/B/C=40/50/10
の割合で水中に分散して0.10重量%の固形分濃度と
なし、タッピー式手抄機で抄紙し、得られた湿紙をロー
タリー式乾燥機130℃で乾燥した後ハイカレンダー装
置を用いて熱圧カレンダー加工した。カレンダー温度は
一方のローラーは230℃で、他方のローラーは130
℃とし、カレンダー線圧は200Kg/cmとした。こ
のカレンダー加工して得られたウエブ(混抄紙)は坪量
が15g/m2 、大きさが25cm×25cm、厚さが
35μmであり、嵩密度は0.43g/cm3であっ
た。得られた混抄紙にシリコンオイルを10g/m2
浸し、複写機クリーニング用ウエブとした。得られた諸
特性を表1にまとめて示す。
【0020】[実施例4]単糸繊度2.0デニール、繊
維長51mmの延伸メタ型芳香族ポリアミド繊維A(帝
人株会社製、コーネックス)、及び単糸繊度2.0デニ
ール、繊維長36mm、凹部の数が3のY字型延伸ポリ
エチレンテレフタレート繊維Bを、重量比A/B=30
/70の割合で混綿し、カードにかけて坪量30g/m
2 の乾式不織布となし、ついでウォーターニードル加工
を施した後セミカレンダーマシンで熱圧カレンダー加工
を施した。得られたウエブの厚さは90μm、嵩密度は
0.33g/cm3 であった。このウエブにシリコンオ
イルを25g/m2 含浸し、複写機クリーニング用ウエ
ブとした。この時のシリコンオイル含浸性は良好で、ウ
エブ表面のテラツキは認められなかった。クリーニング
ウエブとしての諸特性を表1にまとめて示す。
【0021】[比較例1]単糸繊度2.0デニール、繊
維長6mmの延伸メタ型芳香族ポリアミド繊維A(帝人
株会社製、コーネックス)、単糸繊度2.0デニール、
繊維長5mm、凹部の数が0の丸断面延伸ポリエチレン
テレフタレート繊維B、及び単糸繊度1.1デニール、
繊維長5mmの未延伸ポリエチレンテレフタレート繊維
Cを、重量比A/B/C=50/30/20の割合で水
中に分散して0.06重量%の固形分濃度となし、タッ
ピー式手抄機で抄紙し、得られた湿紙をロータリー式乾
燥機130℃で乾燥した後セミカレンダー装置を用いて
熱圧カレンダー加工した。このカレンダー加工して得ら
れたウエブ(混抄紙)は坪量が50g/m2 、大きさが
25cm×25cm、厚さが120μmであり、嵩密度
は0.41g/cm3であった。得られた混抄紙にシリ
コンオイルを25g/m2 含浸させようとしたが、含浸
性が不充分でウエブ表面はてかてかに光っていた。これ
をそのまま複写機用クリーニングウエブとしたが、複写
機内が汚れたのでクリーニング性の評価は途中で中止し
た。得られた諸特性を表1にまとめて示す。
【0022】[比較例2]単糸繊度2.0デニール、繊
維長15mm、凹部の数が4の十字型延伸ポリエチレン
テレフタレート繊維B、及び単糸繊度1.1デニール、
繊維長20mmの未延伸ポリエチレンテレフタレート繊
維Cを、重量比B/C=70/30の割合で水中に分散
して0.07重量%の固形分濃度となし、タッピー式手
抄機で抄紙し、得られた湿紙をロータリー式乾燥機13
0℃で乾燥した後セミカレンダー装置を用いて熱圧カレ
ンダー加工した。カレンダー温度は一方の金属ロールは
180℃とし、他方のペーパーロールは約100℃であ
った。カレンダー線圧は200Kg/cmとした。この
カレンダー加工して得られたウエブ(混抄紙)は坪量が
5g/m2 、大きさが25cm×25cm、厚さが25
μmであり、嵩密度は0.20g/cm3 であった。得
られた混抄紙は若干弱めだったのでシリコンオイルを含
浸せずに複写機用クリーニングウエブとした。得られた
諸特性を表1にまとめて示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の複写機クリーニング用ウエブ
は、繊維表面に凹凸を有するポリエステル繊維を含んで
いるので、該繊維表面凹凸部に残留トナーが捕らえられ
ることにより良好なクリーニング効果が得られる。また
クリーニング用ウエブに通常含浸されるシリコンオイル
の保持性も良好となるので、シリコンオイル溢れ出しに
よる複写機の汚染も抑制することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリアミド繊維とポリエステル繊
    維とから構成される複写機クリーニング用ウエブにおい
    て、該ウエブを構成する繊維の30〜80重量%が、繊
    維横断面において繊維表面に少なくとも1個の凹部を有
    するポリエステル繊維であることを特徴とする複写機ク
    リーニング用ウエブ。
  2. 【請求項2】 繊維横断面における繊維表面の凹部の数
    が2〜5である請求項1記載の複写機クリーニング用ウ
    エブ。
JP7258864A 1995-10-05 1995-10-05 複写機クリーニング用ウエブ Pending JPH09101729A (ja)

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JP7258864A JPH09101729A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 複写機クリーニング用ウエブ

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JP7258864A JPH09101729A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 複写機クリーニング用ウエブ

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JPH09101729A true JPH09101729A (ja) 1997-04-15

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7483662B2 (en) 2005-11-30 2009-01-27 Sharp Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus equipped with the same

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US7483662B2 (en) 2005-11-30 2009-01-27 Sharp Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus equipped with the same

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