JP3088554B2 - 複写機用クリーニングウエブ - Google Patents

複写機用クリーニングウエブ

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JP3088554B2
JP3088554B2 JP04124758A JP12475892A JP3088554B2 JP 3088554 B2 JP3088554 B2 JP 3088554B2 JP 04124758 A JP04124758 A JP 04124758A JP 12475892 A JP12475892 A JP 12475892A JP 3088554 B2 JP3088554 B2 JP 3088554B2
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憲昭 佐々木
定光 村山
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿式抄紙法により抄紙
された混抄紙からなるクリーニングウエブに関する。詳
細には電子写真等の感光体のクリーニングを必要とする
部分の清掃用に使用される複写機用クリーニングウエブ
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真等の感光体の残留トナーのクリ
ーニングには紙・乾式不織布・布などのウエブを用いる
ことが一般に知られている。特に乾式不織布での芳香族
ポリアミドとポリエチレンテレフタレートとからなるウ
エブがクリーニング用として多く用いられている(特開
昭58―199371号公報)。しかし乾式不織布はそ
の製法から均一性に欠けるため薄葉化が困難であり、近
年の複写機の高速化には対応が困難であった。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は均一でかつ、薄葉体であ
る複写機用クリーニングウエブを提供することにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明の目的は脂肪族
ポリアミド短繊維と芳香族ポリアミド短繊維とから湿式
抄造法によって抄紙してなる混抄紙であり、該脂肪族ポ
リアミド短繊維および該芳香族ポリアミド短繊維の繊維
長が1〜20mmであることを特徴とする複写機用クリ
ーニングウエブによって達成される。
【0005】脂肪族ポリアミド短繊維は単糸繊度3デニ
ール以下の短繊維であり、芳香族ポリアミド繊維は単糸
繊度2デニール以下の短繊維及び/又はパルプである。
【0006】両繊維の単糸繊度が小さいほど、すなわち
細デニール程混抄紙は均一となり薄葉化が容易で、しか
も柔らかくなる。脂肪族ポリアミド短繊維の単糸繊度は
3デニール以下、好ましくは2デニール以下であり、芳
香族ポリアミド短繊維の単糸繊度は2デニール以下、好
ましくは1.5デニール以下である。特に細デニールの
芳香族ポリアミド短繊維を用いる方が、定着ローラーの
摩耗が少ない。
【0007】繊維長は1〜20mm、特に好ましくは5〜
10mmである。繊維長が20mmを越えると湿式抄紙にお
いて水中への分散が十分でなくなる。また1mm未満では
紙の強伸度不足となり好ましくない。
【0008】混抄紙の坪量は、15〜40g/m2 の範
囲が好ましく、しかも30〜90μmの厚みにカレンダ
ー加工すると、シリコンオイルの含浸性が良好となる。
シリコンオイルを含浸した混抄紙は定着ローラー表面の
コーティング層を摩耗することなく残留トナーをクリー
ニングすることができる。常温で粘度が5000cs以
上のシリコンオイルを混抄紙に2〜40g/m2 含浸し
たものが特にクリーニング性良好で感光体等へのトナー
が残留しなくなる。
【0009】シリコンオイルが常温で粘度5000cs
未満であったり、その含浸量が40g/m2 を越える
と、高温の定着ローラー等電子写真の感光体にクリーニ
ングウエブからのシリコンオイルの“液だれ”が起こり
逆に複写紙を汚す等問題が生じる。シリコンオイルの含
浸量が2g/m2 未満ではクリーニング性不足となり、
残留トナーから充分に除去できないため、定着ローラー
等電子写真の感光体にトナーが堆積して複写紙を汚染
し、しかも定着ローラーのコーティング層を摩耗するこ
とになる。
【0010】脂肪族ポリアミド短繊維は10〜80重量
%とするのが好ましい。従って、芳香族ポリアミド短繊
維は90〜20重量%であることが望ましい。クリーニ
ングウエブの耐熱性から考えると芳香族ポリアミド短繊
維の多い方が良好である。しかし脂肪族ポリアミド短繊
維は、耐摩耗性を良好にするため、混抄した紙をクリー
ニングウエブとして用いると非常に安定した良好な耐摩
耗性を示す。特に耐熱性が要求される場合、脂肪族ポリ
アミド短繊維としてはナイロン―66(NY―66)繊
維を選択することが望ましい。NY―66繊維を選択す
ると耐熱性は芳香族ポリアミド繊維とポリエチレンテレ
フタレート短繊維とからなる乾式不織布と同等以上にな
る。ナイロン―6(NY―6)繊維は耐摩耗性のほかに
コスト的に安価で、均一な混抄紙が得られる等のメリッ
トがあるので必要に応じてNY―66繊維またはNY―
6繊維から選ぶことができる。
【0011】脂肪族ポリアミド短繊維と芳香族ポリアミ
ド短繊維は共に細デニールの短繊維を用いるので混抄紙
は柔らかくなる。
【0012】
【実施例】以下本発明による湿式抄造により得られる
混抄紙の実施例を示す。下記の実施例では特記のないか
ぎり重量法である。混抄紙の物性は65%の相対湿度及
び20℃の条件で5時間調湿後測定した。混抄紙の厚さ
は厚み計(ピーコック式)により測定した。嵩密度は次
式によって計算した。 嵩密度(g/cm3)=坪量(g/m2)/厚み(μm) 混抄紙は湿式抄造法で抄紙し、それを乾燥した後、カレ
ンダー加工した。カレンダーは150mmの直径の加熱ス
チールロールと500mm径の非加熱のペーパーロールと
より形成されている。カレンダー加工時の温度は、素材
に適した温度とした。線圧は全て100kg/cmの条件で
カレンダー加工した。
【0013】強度及び伸度は15mm巾の試験片を測定長
50mmで定伸長型引張試験機(インストロン)により測
定した。熱収縮率は混抄紙を200℃の熱風乾燥機中で
1時間保持し、熱処理後の長さ方向の収縮率(%)で下
記式により求めた。 熱収縮率=[(熱処理前の試験片長さ−熱処理後の試験
片長さ)/熱処理前の試験片長さ]×100 シリコンオイル中に混抄紙を1時間保持し、取り出した
混抄紙の表面に付いている余分のシリコンオイルを除い
た後、混抄紙のシリコンオイル含浸率を下記式により重
量法(%)で求めた。 シリコンオイル含浸率=[(シリコンオイル含浸試験片
の重量−試験片の重量)/試験片の重量]×100
【0014】
【実施例1】単糸繊度2デニール、繊維長6mmのナイロ
ン―66(NY―66)延伸糸と単糸繊度1.5デニー
ル、繊維長6mmの芳香族ポリアミド延伸糸、さらに芳香
族ポリアミドパルプを用いた。なお芳香族ポリアミドは
帝人のコーネックス(商標登録)を使用した。
【0015】NY―66延伸糸/コーネックス延伸糸/
コーネックスパルプの重量比を60/20/20として
水中に分散し0.05重量%の固形分濃度とし、坪量2
0g/m2 になるように25cm×25cmのタッピー式手
抄機で抄紙し、得られた湿紙をロータリー式乾燥機を用
い130℃で乾燥した。得られた混抄紙を温度250
℃、線圧100kg/cmの条件でカレンダー加工した。カ
レンダー加工して得られた混抄紙の厚さは40μmであ
り、嵩密度は0.50g/cm3 であった。得られた混抄
紙のクリーニングウエブとしての物性を表1に示した。
【0016】
【実施例2】単糸繊度2デニール、繊維長6mmのNY―
66延伸糸と単糸繊度3デニール、繊維長6mmのNY―
66未延伸糸と単糸繊度2デニール、繊維長6mmのコー
ネックス延伸糸及びコーネックパルプとを用い、NY―
66延伸糸/NY―66未延伸糸/コーネックス延伸糸
/コーネックスパルプを重量比で40/20/20/2
0として水中に分散し0.05重量%の固形分濃度と
し、坪量30g/m2 になるように25cm×25cmのタ
ッピー式手抄機で抄紙した。得られた湿紙をロータリー
式乾燥機で乾燥した。乾燥した混抄紙は温度230℃
で、線圧100kg/cmの条件でカレンダー加工した。カ
レンダー加工して得られた混抄紙の厚さは80μmであ
り、嵩密度は0.38g/cm3 であった。カレンダー加
工紙のクリーニングウエブとしての物性を表1に示し
た。
【0017】
【実施例3】単糸繊度2デニール、繊維長6mmのナイロ
ン―6(NY―6)延伸糸と単糸繊度0.8デニール、
繊維長6mmのコーネックスパルプを用いた。NY―6延
伸糸/コーネックス延伸糸/コーネックスパルプを重量
比で40/20/40として水中に分散し0.1重量%
の固形分のスラリーを調整し、坪量15g/m2 になる
ように25cm×25cmのタッピー式手抄機で抄紙し脱水
後、得られた混抄紙をロータリー式乾燥機で乾燥した。
この混抄紙を温度240℃、線圧100kg/cmの条件で
カレンダー加工し、厚さ35μm、嵩密度0.43g/
cm3 の混抄紙を得た。得られた混抄紙のクリーニングウ
エブとしての物性を測定し表1に示した。
【0018】
【実施例4】単糸繊度2デニール、繊維長6mmのNY―
6延伸糸と単糸繊度1.5デニール、繊維長6mmのコー
ネックス延伸糸とを用い、NY―6延伸糸/コーネック
ス延伸糸を重量比で20/80となるように均一に分散
した。水中に分散した短繊維は0.01重量%の固形分
として坪量30g/m2 になるように25cm×25cmの
タッピー式手抄機で抄紙し、130℃のロータリー式乾
燥機で乾燥した。乾燥した混抄紙を温度250℃で、線
圧100kg/cmのカレンダー条件でカレンダー加工し
た。カレンダー加工して得られた混抄紙の紙厚は75μ
mであり嵩密度は0.40g/cm3 であった。この混抄
紙のクリーニングウエブとしての物性を表1に示した。
【0019】
【実施例5】単糸繊度2デニール、繊維長6mmのNY―
66延伸糸と、単糸繊度1.5デニール、繊維長6mmの
コーネックス延伸糸とを用い、NY―66延伸糸/コー
ネックス延伸糸を重量比で70/30となるようにし
た。水に分散した短繊維は0.01重量%の固形分濃度
に調整し、坪量30g/m2 になるように25cm×25
cmのタッピー式手抄機を用いて抄紙し、110℃のロー
タリー式乾燥機で乾燥した。乾燥した混抄紙を温度23
0℃で、線圧100kg/cmの条件でカレンダー加工し
た。得られた混抄紙の紙厚は80μmであり、嵩密度は
0.38g/cm3 であった。この混抄紙のクリーニング
ウエブ用としての物性を表1に示した。
【0020】
【表1】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−118583(JP,A) 特開 昭55−158398(JP,A) 特開 昭60−126400(JP,A) 特開 平3−97994(JP,A) 特開 昭58−199371(JP,A) 実開 平2−46899(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 G03G 21/10 - 21/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリアミド短繊維と芳香族ポリア
    ミド短繊維とから湿式抄紙してなる混抄紙であり、該脂
    肪族ポリアミド短繊維および該芳香族ポリアミド短繊維
    の繊維長が1〜20mmであることを特徴とする複写機
    用クリーニングウエブ。
  2. 【請求項2】 混抄紙の坪量が、15〜40g/m2
    厚みが30〜90μmである請求項1の複写機用クリー
    ニングウエブ。
  3. 【請求項3】 脂肪族ポリアミド短繊維が、ナイロン−
    66及び/又はナイロン−6からなり、単糸繊度3デニ
    ール以下の延伸糸及び/又は未延伸糸である請求項1の
    複写機用クリーニングウエブ。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリアミド短繊維がポリメタフェ
    ニレンイソフタルアミド短繊維であり、単糸繊度2デニ
    ール以下の延伸糸及び/又はパルプからなる請求項1の
    複写機用クリーニングウエブ。
  5. 【請求項5】 常温で5000cs以上のシリコンオイ
    ルを2〜40g/m2含浸している請求項1の複写機用
    クリーニングウエブ。
JP04124758A 1992-05-18 1992-05-18 複写機用クリーニングウエブ Expired - Lifetime JP3088554B2 (ja)

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