JP2598190B2 - 電子写真用クリーニングウエッブ - Google Patents
電子写真用クリーニングウエッブInfo
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Description
ローラーや、感光体等のクリーニングを必要とする被清
掃部材の清掃用として使用されるクリーニングウエッブ
に関するものである。
としてウエッブ状のもので残留トナーを拭き取る方法、
パイル糸などからなるブラシで擦り落す方法、ゴム材を
ブレード状にして残留トナーをかき取る方法あるいは、
一対のローラー間にシート状クリーニング材を通過せし
めて除去する方法等がよく知られている(例えば特開昭
55―77773号公報、特開昭56―9773号公
報)。
ンドユースに対応するため定着性の余りよくない耐熱ト
ナーを用いる場合や、熱ローラー方式の定着機を用い限
られた電力(熱量)で高速複写する場合には、残留トナ
ー除去効率のよいウエッブクリーニングが最も好まし
い。
ブの構成素材としてポリ(メタフェニレンイソフタルア
ミド)短繊維とポリ(メタフェニレンイソフタルアミ
ド)のフィブリッドからなるアラミド100%のシート
(特開平3―69692号公報)、芳香族ポリアミド樹
脂にポリエチレンテレフタレート樹脂を含有する不織布
(特開昭58―199371号公報)あるいはアラミド
繊維と未延伸ポリ(フェニレンサルファイド)繊維から
なる不織布を加熱圧着したウエッブ(特開昭61―28
9162号公報)等が提案されている。
のアラミド100%からなるウエッブは、耐熱性があり
高温で使用する場合好ましいが、材質が硬いため定着ロ
ーラーあるいは感光体ローラー表面を摩耗させる欠点が
ある。
ルファイド)繊維を混合し加熱圧着する方法は、ポリ
(フェニレンサルファイド)繊維が極めて高価であるこ
とを考えると、工業素材として利用することは困難であ
る。
らなる乾式不織布あるいは湿式不織布をカレンダーロー
ルで熱圧着したウエッブがこの用途には最も適している
と考えられるが、熱圧着の際、未延伸ポリエステルの熱
融着が発生するため毛羽立ち、ローラーとられに基くシ
ート切断をおこし易い。そのためカレンダー加工速度を
極めて低速に落さねばならず、ウエッブの生産性を著し
く損なう欠点をもっていた。
伸ポリエステル繊維からなるウエッブのカレンダー熱ロ
ールへの融着発生を防止し、かつ複写機の被清掃部ロー
ラーの摩耗も起さない電子写真用クリーニングウエッブ
の提供を目的とする。
装置の被清掃部材の表面をクリーニングするウエッブに
おいて、ウエッブがアラミド繊維40〜60重量%、比
重1.335〜1.360の未延伸ポリエステル繊維3
0〜45重量%及び比重1.38〜1.41の延伸ポリ
エステル繊維10〜30重量%から構成されてなること
を特徴とする電子写真用クリーニングウエッブ (請求項2)上記ウエッブを180℃以上、ポリエステ
ル繊維の融点以下の温度で加熱圧着する請求項1に記載
の電子写真用クリーニングウエッブ」である。
として、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)短繊
維を挙げることができる。
ブが得られるので好ましい。工業上の利用性から考える
と一般に単糸繊度は0.5〜4.0デニールが好まし
い。0.5デニールより細い繊維は、生産性が劣るので
実際的でない。4.0デニールをこえるとウエッブが硬
くなりローラー摩耗をおこし易いだけでなく、ウエッブ
構成繊維の本数が減るためクリーニング性に劣るので好
ましくない。
い例はポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレン
テレフタレート繊維である。
延伸糸からなるポリエステル繊維は、その接着性を維持
するため比重1.335〜1.360、好ましくは1.
335〜1.350に保つことが望ましい。1.335
未満の比重を有する未延伸糸は工業的に生産が困難なた
め実用上問題であり、上限を越えると、熱接着性を損な
うため好ましくない。
しい範囲は、0.8〜6.0デニールである。0.8デ
ニール未満の未延伸ポリエステル繊維は工業生産が困難
なため高価になる。6.0デニールを越えるとウエッブ
構成繊維の本数が減り接着性を損うので好ましくない。
共存させる第3成分すなわち延伸ポリエステル繊維は、
後記の方法で測定された比重が、1.38〜1.41の
範囲になければならない。比重が1.38未満の延伸糸
は、たとえ共存させても未延伸糸の熱ロール融着を防ぐ
ことができない。1.41を越えた比重の延伸糸は工業
生産が困難なうえ、ウエッブの柔軟性を損うので好まし
くない。
は0.3〜4.0デニールであり、特に好ましいのは
0.5〜3.0デニールである。
延伸ポリエステル繊維のウエッブ構成は、重量比で40
〜60/30〜45/10〜30でなければならない。
アラミド繊維が40重量%未満のときはクリーニングウ
エッブの耐熱性を損う。60重量%を越えると200℃
近い実使用温度域でもウエッブが柔軟化せず定着ローラ
ー等の表面を傷付けるので好ましくない。
%未満になると熱接着性が不足し、ウエッブの機械的強
度が低下するばかりでなく、毛羽、脱落繊維の発生を引
起すので好ましくない。45重量%を越えると熱ロール
への融着発生があり好ましくない。
未満の場合、ウエッブの熱ロールへの融着が起る。30
重量%を越えると、未延伸糸の混率が相対的に低下し、
ウエッブの機械強度を損う。
ド繊維45〜55/未延伸ポリエステル繊維30〜40
/延伸ポリエステル繊維10〜20である。
ない範囲での他成分の混合も差支えない。
ル繊維の製造は、通常のポリエステル樹脂の溶融紡糸、
延伸、熱処理条件を選定することで当業者には容易に工
業生産可能であり、特別の装置、プロセスを必要としな
い。
上記混合比で選ばれた3成分の繊維を例えば乾式では3
8〜64m/mにカット、混綿後、そのままカーディン
グして薄葉不織布を得る。湿式の場合は3〜20m/m
にカットした3成分を水中で均一分散混合した後、抄紙
機で抄造/乾燥することで薄葉不織布を得ることができ
る。
所定のウエッブを得ることができる。好ましいカレンダ
ー条件は、温度200〜235℃、線圧30〜100kg
/cm、カレンダー設備としては金属ロール/金属ロー
ル、弾性ロール/金属ロールの組合せが考えられるが、
クリーニング特性が良好で、バルキーなウエッブを得る
ためには、後者が好ましい。弾性ロールの材質として
は、耐熱ゴム、セルロースペーパー、ポリエステルペー
パー、ポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)ペーパ
ー等を挙げることができる。
エンドユースの規格に対応していくらでも調整可能であ
るが、次工程でのシリコンオイル含浸加工を考慮すると
均一なウエッブと良好なオイル保持性を与える湿式不織
布がより好ましい。
ーでも多段カレンダーでも使用することができるが、加
工直後の不織布を加熱状態で緊張あるいは弛緩すること
で不織布の熱寸法安定性向上を図ることが可能である。
着ローラー近傍の200℃近い温度でも安定して作動す
る。 (2)延伸ポリエステル繊維を含むので実使用温度の2
00℃付近で適度に柔軟になりローラー摩耗を生じな
い。 (3)比重(結晶化度)の高い延伸糸を使用するため、
少量の混合でカレンダー熱圧着時の熱ロール融着防止が
可能になり生産性が著しく向上するだけでなく、ウエッ
ブの毛羽立ち、脱落繊維発生がない。
ウエッブの製造方法を示す。実施例における各評価項目
はそれぞれ下記の方法により評価した。
管(25℃)に試料を投入し、6時間経過後の値を読み
比重とした。
(設定200℃)で予熱した後、弾性ロール(リンター
パルプ紙、400m/m径)/金属ロール(電磁誘導加
熱、450m/m径)組合せのカレンダー加工装置を用
い225℃、線圧100kg/cm2 、速度3.0m/min
で通過させたときのウエッブの熱ロールへのとられをも
って下記のごとく判定した。 ○…熱融着なく加工巻取可。 △…毛羽、脱落繊維なく加工可。ただし熱ロールに多少
とられた後、剥離する。 ×…熱融着激しく不安定。時に切断発生。 なお、特に
断らない限り比率はすべて重量比である。
イソフタルアミド)繊維(単糸繊度1.5デニール、繊
維長51m/m)と未延伸ポリエチレンテレフタレート
繊維(比重1.34、単糸繊度4.5デニール、繊維長
51m/m)及び延伸ポリエチレンテレフタレート繊維
(比重1.395、単糸繊度1.5デニール、繊維長5
1m/m)を下記比率で混綿した後、フラットカーディ
ング機(鳥越製作所製)で坪量30g/m2 のカードウ
エッブを調製し、カレンダー加工テストに供試した。混
率の影響を示す結果を表1に示す。
(メタフェニレンイソフタルアミド)繊維50%、未延
伸ポリエチレンテレフタレート繊維40%及び各種比重
の延伸ポリエチレンテレフタレート繊維10%(単糸繊
度1.5デニール、繊維長51m/m)から同様の方法
でカードウエッブを調製しカレンダー融着テストを実施
した。延伸ポリエチレンテレフタレート繊維の比重の効
果を示す結果を表2に示す。
イソフタルアミド)繊維(単糸繊度0.8デニール、繊
維長5m/m)60%と未延伸ポリエチレンテレフタレ
ート繊維(単糸繊度1.1デニール、繊維長5m/m)
30%及び各種比重の延伸ポリエチレンテレフタレート
繊維(単糸繊度3.0デニール、繊維長10m/m)1
0%をビーター中で水中に均一分散させた後、円網抄紙
機で抄速5m/min で抄造した。
と同様の方法にカレンダー融着テストで評価した。延伸
ポリエチレンテレフタレート繊維の比重の効果を示す結
果を表3に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 電子写真装置の被清掃部材の表面をクリ
ーニングするウエッブにおいて、ウエッブがアラミド繊
維40〜60重量%、比重1.335〜1.360の未
延伸ポリエステル繊維30〜45重量%及び比重1.3
8〜1.41の延伸ポリエステル繊維10〜30重量%
から構成されてなることを特徴とする電子写真用クリー
ニングウエッブ。 - 【請求項2】 上記ウエッブを180℃以上、ポリエス
テル繊維の融点以下の温度で加熱圧着する請求項1に記
載の電子写真用クリーニングウエッブ。
Priority Applications (1)
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JP3307188A JP2598190B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 電子写真用クリーニングウエッブ |
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JPH05119688A JPH05119688A (ja) | 1993-05-18 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3307188A Expired - Lifetime JP2598190B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 電子写真用クリーニングウエッブ |
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1991
- 1991-10-28 JP JP3307188A patent/JP2598190B2/ja not_active Expired - Lifetime
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