JP3211976U - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査後の一体物を効率よく次工程に搬送して生産効率が低下することを防止することができる処理装置を提供する。【解決手段】被着体WFに接着シートASを貼付して一体物を形成する貼付手段20と、被着体WFおよび当該被着体WFに貼付された接着シートASの少なくとも一方の状態を検査して、異常箇所を検出する検査手段30と、検査手段30に接続され、当該検査手段30の検査結果を基にして、異常箇所の位置をデータとして当該処理装置10を構成する構成物以外の他の装置100に出力する出力手段40とを備え、検査手段30は、被着体WFおよび当該被着体WFに貼付された接着シートASの少なくとも一方の状態を検査する位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、処理装置に関する。
従来、被着体の被着面に接着シートを貼付して一体物を形成した後、一体物を検査するシート貼付装置(処理装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−108503号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の処理装置では、ワーク(被着体)の被着面に粘着テープ(接着シート)を貼付して一体物を形成した後、当該一体物を検査し、異常箇所が検出されなくなるまで被着体に対する接着シートの貼付と剥離とが繰り返されるため、一体物が次工程に搬送されるまでに多くの時間が費やされ、生産効率が低下するという不都合がある。
本考案の目的は、被着体や接着シートの異常箇所を検査する場合でも、検査後の一体物を効率よく次工程に搬送して生産効率が低下することを防止することができる処理装置を提供することにある。
本考案は、請求項に記載した構成を採用した。
以上のような本考案によれば、出力手段を備えているので、異常箇所に加工を施すか施さないかは、当該出力手段が出力したデータを受けた次工程以降で判断すればよく、被着体や接着シートの異常箇所を検査する場合でも、検査後の一体物を効率よく次工程に搬送して生産効率が低下することを防止することができる。
本考案の一実施形態に係る処理装置の側面図。 異常箇所の座標を示す図。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、処理装置10は、被着体としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という場合がある)WFに接着シートASを貼付して一体物WK(図2参照)を形成する貼付手段20と、ウエハWFおよび当該ウエハWFに貼付された接着シートASの少なくとも一方の状態を検査して、異常箇所AP(図2参照)を検出するカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等の検査手段30と、検査手段30の検査結果を基にして、異常箇所APの位置をデータとしての座標データとし、当該処理装置10を構成する構成物以外の他の装置としてのダイシング装置100に出力する出力手段40とを備えている。
貼付手段20は、 基材シートBSの一方の面に接着剤AD層を有する帯状の接着シートASを供給する供給手段21と、ウエハWFに接着シートASを押圧して貼付する押圧手段22と、ウエハWFを支持する支持手段23と、ウエハWFや一体物WKの搬送および接着シートASの切断が可能な駆動手段24とを備えている。
供給手段21は、接着シートASを支持する支持ローラ21Aと、接着シートASを案内するガイドローラ21Bと、駆動機器としての回動モータ21Cによって駆動される駆動ローラ21Dとの間に接着シートASを挟み込むピンチローラ21Eと、駆動機器としてのリニアモータ21Fと、その第1スライダ21Gに支持された駆動機器としての回動モータ21Hによって駆動される駆動ローラ21Jと、駆動ローラ21Jとの間に接着シートASを挟み込むピンチローラ21Kと、接着シートASの切断により生じた不要シートUSを案内するガイドローラ21Lと、駆動機器としての回動モータ21Mによって駆動され、不要シートUSを回収する回収ローラ21Nとを備えている。
押圧手段22は、リニアモータ21Fの第2スライダ21Pに支持された駆動機器としてのリニアモータ22Aと、そのスライダ22Bに支持された押圧ローラ22Cとを備えている。
支持手段23は、凹部23Bを有する外側テーブル23Aと、凹部23B内に設けられ、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な支持面23Dを有する内側テーブル23Cとを備えている。
駆動手段24は、駆動機器としての多関節ロボット24Aと、多関節ロボット24Aの先端部24Bに着脱可能に設けられ、カッター刃24Cを支持する切断手段24Dと、多関節ロボット24Aの先端部24Bに着脱可能に設けられ、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な搬送アーム24Eとを備えている。なお、多関節ロボット24Aは、その作業範囲内において先端部24Bに装着したものを何れの位置、何れの角度にでも変位可能な所謂6軸ロボットである。
出力手段40は、パーソナルコンピュータ、シーケンサ、USB(Universal Serial Bus)、HDD(Hard Disk Drive)、 周辺機器も含めた設備全体または設備の一部を制御するホストコンピュータ等からなり、検査手段30が検出した異常箇所APの位置を一体物WKの所定の位置を基準位置とした座標データとして出力する構成とされ、電線や電波等の図示しない接続手段で各手段に電気的または電波的に接続されている。
すなわち、出力手段40は、検査手段30を介してウエハWFの外縁の位置を認識し、図2に示すように、ウエハWFの中心位置CEを求めて当該中心位置CEを基準位置とし、ウエハWFの外縁に形成されたV字形状のノッチVNの底点VN1と、中心位置CEとを通る直線をy軸とし、中心位置CEを通り、y軸と直交する直線をx軸として異常箇所APの位置を座標データとして出力する。
ダイシング装置100は、駆動手段24を間に挟んで支持手段23の反対側(後ろ側)に配置されており、ウエハWFを切断してチップ状に個片化する(加工する)ものである。
以上の処理装置10の動作を説明する。先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置された処理装置10に対し、当該処理装置10の使用者(以下、単に「使用者」という)が接着シートASを同図中実線で示すようにセットし、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、貼付手段20が多関節ロボット24Aおよび図示しない減圧手段を駆動し、図示しないウエハ配置位置に配置されているウエハWFを搬送アーム24Eで吸着保持し、当該ウエハWFを内側テーブル23Cの支持面23D上に載置する。次いで、貼付手段20が図示しない減圧手段を駆動し、ウエハWFの吸着保持を開始すると、図示しない減圧手段の駆動を停止し、搬送アーム24EでのウエハWFの吸着保持を解除した後、多関節ロボット24Aを駆動し、当該搬送アーム24Eを初期位置に復帰させる。
次に、貼付手段20がリニアモータ22A、21Fを駆動し、押圧ローラ22Cを下降させた後、第2スライダ21Pを図1中二点鎖線で示す位置にまで移動させ、ウエハWFに接着シートASを押圧して貼付する。貼付手段20による接着シートASの貼付中に、貼付手段20が多関節ロボット24Aを駆動し、先端部24Bで支持している搬送アーム24Eを離脱し、図1中AAを付した図で示すように、先端部24Bで切断手段24Dを支持する。その後、貼付手段20が多関節ロボット24Aを駆動し、ウエハWFの外縁に沿って切断手段24Dを移動させ、ウエハWFの外縁に沿って接着シートASを切断し一体物WKを形成する。
接着シートASの切断が完了すると、検査手段30が撮像手段等を駆動し、ウエハWFおよび当該ウエハWFに貼付された接着シートASの少なくとも一方の状態を検査する。このとき、検査手段30は、例えば、一体物WKにおけるウエハWFと接着シートASとの間に気泡や異物が混入している場合や、接着シートASに皺や折れ曲がりが形成されてウエハWFに貼付されている場合や、接着シートASに破れや損傷等がある場合や、ウエハWFに割れや損傷等がある場合等を異常箇所APとして検出する。検査手段30が異常箇所APとして検出すると、出力手段40がパーソナルコンピュータ等を駆動し、異常箇所APの位置を座標データとして出力する。
ここで、例えば、検査手段30が図2に示すようなウエハWFの傷AP1を異常箇所APとして検出すると、出力手段40が検査手段30の検査結果を基にして、傷AP1が含まれる位置を座標データ化する。すなわち、出力手段40は、座標(x101、y302)−(x103、y302)−(x103、y303)・・・(x104、y305)−(x101、y305)−(x101、y302)で囲まれる図2中斜線で示した位置をダイシング装置100に出力する。なお、検査手段30の検査中に、貼付手段20が多関節ロボット24Aを駆動し、先端部24Bで支持している切断手段24Dを離脱し、当該先端部24Bで搬送アーム24Eを支持する。
検査手段30の検査が完了すると、貼付手段20が多関節ロボット24Aおよび図示しない減圧手段を駆動し、一体物WKを搬送アーム24Eで吸着保持する。次いで、貼付手段20が図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面23DでのウエハWFの吸着保持を解除した後、多関節ロボット24Aを駆動し、一体物WKをダイシング装置100に搬送する。ダイシング装置100は、出力手段40が出力した座標データを基にして、図2中斜線で示した位置を除く領域に所定の加工を施す。すなわち、出力手段40が出力した座標データを入力したダイシング装置100は、接着シートASが貼付された面の反対側の面から、図2中斜線で示した位置を除いた当該ウエハWFの領域に切込(ダイシングライン)を形成し、当該ウエハWFをチップ化する。
なお、一体物WKが支持面23D上から取り去られると、貼付手段20がリニアモータ21F、22Aを駆動し、押圧ローラ22Cを初期位置に復帰させた後、回動モータ21Hおよびリニアモータ21Fを駆動し、駆動ローラ21Jを回転させながら第1スライダ21Gを図1中二点鎖線で示す位置に移動させ、不要シートUSを外側テーブル23A上から剥離する。そして、貼付手段20がリニアモータ21Fおよび回動モータ21C、21Mを駆動し、駆動ローラ21Jの回転を停止させた状態で第1スライダ21Gを初期位置に復帰させる。これにより、接着シートASの未使用部分が内側テーブル23Cの支持面23Dの上方に供給されつつ、回収ローラ21Nで不要シートUSの巻き取りが行われ、以降上述と同様の動作が繰り返される。
以上のような本実施形態によれば、出力手段40を備えているので、異常箇所APに加工を施すか施さないかは、当該出力手段40が出力した座標データを受けた次工程以降で判断すればよく、ウエハWFや接着シートASの異常箇所APを検査する場合でも、検査後の一体物WKを効率よく次工程に搬送して製品の生産効率が低下することを防止することができる。
本考案における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、貼付手段は、被着体の被着面に接着シートを貼付して一体物を形成可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
貼付手段20は、帯状の剥離シートに所定形状の接着シートASが複数仮着された原反から接着シートASを剥離手段で剥離して押圧手段で押圧して貼付する構成でもよいし、剥離シートが仮着されていない枚葉の接着シートASを貼付する構成でもよいし、剥離シートに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が、切断手段24Dを支持した多関節ロボット24Aまたは、その他の機器によって形成されることで、その切込で仕切られた内側の所定の領域が接着シートASとされた原反から、接着シートASを剥離手段で剥離して押圧手段で押圧して貼付する構成でもよいし、支持ローラ21Aやガイドローラ21B等の各ローラの代わりに、板状部材やシャフト部材等で接着シートASを支持したり案内したりしてもよいし、接着シートASを巻回することなく、例えば、ファンフォールド折りにして支持してもよいし、不要シートUSを巻回することなく、例えば、ファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだりして回収してもよいし、帯状の接着シートに切込を形成する切込形成手段を備えていてもよい。
支持手段23は、凹部23Bを有さず、図示しない減圧手段によって吸着保持が可能な支持面を有する1つのテーブルで構成してもよいし、外側テーブル23Aと内側テーブル23Cとを相対移動させる駆動機器を備えていてもよいし、他の装置でウエハWFを支持する場合、本考案の処理装置10に備わっていなくてもよい。
駆動手段24は、切断手段24Dを支持するものと、搬送アーム24Eを支持するものとを別体の独立した構成としてもよい。
切断手段24Dは、カッター刃24Cに代えてまたは併用して、ロータリカッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等を採用してもよいし、接着シートASを貫通する切込を形成可能なものでもよいし、接着シートASを貫通することのない切込を形成可能なものでもよいし、例えば、ミシン目ロータリカッター刃等で接着シートASを貫通または貫通することのない切込が断続的に続くように当該接着シートASを疑似的に切断するものでもよいし、接着シートASをレーザやイオンビーム等で組成、特性、性質、材質、形状、組織等を変更させた改質層を形成するものでもよいし、ウエハWFに貼付する前の接着シートASを切断するものであってもよいし、他の装置で接着シートASを切断する場合や接着シートASを切断しない場合、本考案の処理装置10に備わっていなくてもよい。
搬送アーム24Eは、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等でウエハWFや一体物WKを保持する構成を採用してもよい。
検査手段30は、上記のものに代えてまたは併用して、エコーセンサ、レーザセンサ、圧力センサ、金属検知器等の非接触型のセンサを採用してもよいし、ローラやシャフト等の接触部材を接触させて貼付状態を検査するリミットスイッチ等の接触型のセンサを採用してもよいし、一体物WKにおけるウエハWFのみの状態を検査したり、一体物WKにおける接着シートASのみの状態を検査したり、一体物WKにおけるウエハWFおよび接着シートASの両方の状態を検査したり、一体物WKとされる前のウエハWFのみの状態を検査したり、一体物WKとされる前の接着シートASのみの状態を検査したり、一体物WKとされる前のウエハWFおよび接着シートASの両方の状態を検査したりしてもよいし、ウエハWFや接着シートASの上面や下面さらには側面の状態を検査してもよいし、作業者による目視でもよい。検査手段が作業者の目視の場合、例えば、出力手段40が一体物WK、ウエハWFまたは接着シートASを所定の領域に区分けして記憶しておき、作業者が異常箇所APを検出すると、区分けされた何れの領域に当該異常箇所APが存在するかを当該作業者がスイッチや押し釦等の信号出力手段を介してデータを出力したり、当該作業者が座標を入力したりすればよい。なお、検査手段は、貼付状態を検査しやすくするための検査補助手段を備えていてもよく、このような検査補助手段は、例えば、一体物WKのおかれた雰囲気を減圧することで、ウエハWFと接着シートASとの間に介在する気泡を大きくする気圧調整手段や、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段、さらには、異常箇所APの撮像条件を向上させる照明手段等を採用してもよい。
出力手段40は、異常箇所APがない場合には、異常箇所APがないことを示す信号を出力してもよいし、異常箇所APを含む領域を3点または、4点以上で座標データ化してもよいし、異常箇所APのみからなる領域を座標データ化してもよいし、ノッチVNとウエハWFの円周部とが交差する2つの交点のうち何れか一方の交点や他の位置と、中心位置CEとを通る直線をy軸とし、中心位置CEを通り、y軸と直交する直線をx軸としてもよいし、データとしては、座標データ以外に、例えば、異常箇所APを含む領域を円や楕円の公式としたり、異常箇所APの位置を示す方位としたりしてもよく、異常箇所APの位置をデータとして出力できれば何ら限定されない。
出力手段40が採用する基準位置は、ウエハWFが有するV字形状以外のノッチやオリエンテーションフラット等の方位マークや切欠きでもよいし、ウエハWFに施された印字、図柄、製造番号、回路パターン、カーフまたはストリートでもよいし、接着シートASに施された印字、図柄または製造番号でもよいし、ウエハWFおよび接着シートの少なくとも一方の端部等でもよく、任意の位置でよい。
出力手段40は、複数の他の装置に異常箇所APの位置を出力するものであってもよい。
他の装置は、チップ状に個片化された被着体の各チップを取り出して別工程に搬送するピックアップ装置、ウエハWFを研削するグラインダ、被着体および接着シートASのうち少なくとも一方に印字や塗装等を行う印刷機、被着体および接着シートASのうち少なくとも一方に他のものを接着したり、積層したりする積層装置等なんでもよく、出力手段40が出力した座標データの部分に加工を行ってもよいし、加工を行わなくてもよい。この場合、例えば、他の装置をダイシング装置100とすると、当該ダイシング装置100が異常箇所APを含む領域に切込(ダイシングライン)を形成し(加工し)、ウエハWFをチップ化するとともに、出力手段40がダイシングの次の工程の他の装置、例えばピックアップ装置にも異常箇所APの座標を出力しておき、ウエハWFの各チップにおける異常箇所AP以外の領域のチップをピックアップすればよく、最終的に出力手段40が出力した座標データの部分が最終製品として世に出回らないように歯止めしておけばよい。
処理装置10は、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、ウエハWFの下面や側面等に接着シートASを貼付してもよいし、ウエハWFと他のウエハWFとに接着シートASを貼付して一体物WKを形成したり、被着体とフレーム部材や板状部材等の他のものとに接着シートASを貼付して一体物WKを形成したりしてもよいし、ダイシング装置100を備えた構成であってもよい。
本考案における接着シートおよび被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートが採用された場合は、当該接着シートを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層とだけで構成されたもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、接着剤層の間に中間層を有するもの等、1層または2層以上のものであってよい。また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板、紙、ゴムまたは樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付することができる。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラが採用されている場合、各ローラを回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、各ローラの表面をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、各ローラを弾性変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用したり、大気やガス等のエアの吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧手段や押圧部材の押圧部をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、弾性変形しない部材で構成してもよいし、剥離手段や剥離部材が採用されている場合は、板状部材、丸棒、ローラ等で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよい。
10…処理装置
20…貼付手段
30…検査手段
40…出力手段
100…ダイシング装置(他の装置)
AP…異常箇所
AS…接着シート
WF…ウエハ(被着体)
WK…一体物

Claims (1)

  1. 被着体に所定の処理を施す処理装置において、
    前記被着体に接着シートを貼付して一体物を形成する貼付手段と、
    前記被着体および当該被着体に貼付された前記接着シートの少なくとも一方の状態を検査して、異常箇所を検出する検査手段と、
    前記検査手段の検査結果を基にして、前記異常箇所の位置をデータとして当該処理装置を構成する構成物以外の他の装置に出力する出力手段とを備えていることを特徴とする処理装置。
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