JP3209443B2 - バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタの製造方法

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JP3209443B2
JP3209443B2 JP06524792A JP6524792A JP3209443B2 JP 3209443 B2 JP3209443 B2 JP 3209443B2 JP 06524792 A JP06524792 A JP 06524792A JP 6524792 A JP6524792 A JP 6524792A JP 3209443 B2 JP3209443 B2 JP 3209443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラトランジス
タの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、シリコン基板を使用したバイポー
ラトランジスタ(bipolar transistor)が広範囲に製造さ
れており、このようなバイポーラトランジスタはIC等
にも利用されている。近年、半導体産業の発展に伴い、
バイポーラトランジスタの高速動作が要求されている。
そこで、バイポーラトランジスタの高速化を図るため、
異なる2種類の半導体間の接合、いわゆるヘテロ接合(h
eterojunction)を利用したヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタが提案されている。
【0003】上記ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
は、炭化シリコンがシリコンよりもバンドギャップが大
きいことを利用して、この炭化シリコンをバイポーラト
ランジスタのエッミタ領域に用いることで、ベースから
エミッタへの電荷の注入を防止できる。よって、ベース
のドーピング濃度を高くしてベース抵抗を低くできるの
で、トランジスタの増幅率、動作速度が増大するといっ
たものである。
【0004】このようなヘテロ接合バイポーラトランジ
スタは、特開昭62−216364号公報で開示されて
いる。上記公報にて開示されたヘテロ接合バイポーラト
ランジスタは、図5の如く、n型シリコン基板1の表層
部にn+ 型コレクタコンタクト領域2が形成されてお
り、この上にn型シリコンからなるコレクタ領域3が形
成され、コレクタ領域3上にp型シリコンからなるベー
ス領域4が形成されている。そして、ベース領域4上に
n型炭化シリコンからなるエッミタ領域5が形成されて
おり、エッミタ領域5上にエッミタ電極6が設けられて
いる。なお、図中7は絶縁膜である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
ヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいては、炭化シ
リコンを使用してエッミタ領域5を形成する際に、高温
処理を必要とするので、ベース領域4の膜厚を薄くする
のが困難であった。これは、トランジスタのさらなる高
速化を図るのに障害となっていた。
【0006】本発明は、上記に鑑み、さらなる高速化を
実現できるバイポーラトランジスタの製造方法の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1によるバ
イポーラトランジスタの製造方法は、シリコン基板上に
酸化シリコン膜を成長させた後、エッチングにより酸化
シリコン膜を選択的に除去して、コレクタ領域およびエ
ミッタ領域形成用のシリコン基板表面が露出した開口を
所定位置に形成する工程、前記工程で形成した開口によ
り露出されたシリコン基板表面に、コレクタ領域および
エミッタ領域形成用の炭化シリコン膜を堆積させる工
程、炭化シリコン膜および酸化シリコン膜を覆うよう、
全面に窒化シリコン膜を堆積させて第1のダミー層を形
成する工程、エッチングによりエミッタ領域形成用開口
側の第1のダミー層を除去した後、酸化シリコン膜を堆
積させる工程、エッチングによりコレクタ領域形成用の
開口側の第1のダミー層を除去してコレクタ領域形成用
の空洞を形成する工程、コレクタ領域形成用炭化シリコ
ン膜を種結晶としてエピタキシャル成長させて、コレク
タ領域形成用空洞内をコレクタ領域となる炭化シリコン
層で充填する工程、エッチングによりコレクタ領域形成
用炭化シリコン膜とエミッタ領域形成用炭化シリコン膜
との間の酸化シリコン膜を除去してシリコン基板を露出
させる工程、前記工程で露出させたシリコン基板の表面
を覆うよう、全面に窒化シリコン膜を堆積させて第2の
ダミー層を形成する工程、エッチングによりエミッタ領
域形成用炭化シリコン膜の直上の第2のダミー層を除去
して、エミッタ領域形成用炭化シリコン膜を露出させる
工程、エミッタ領域形成用炭化シリコン膜を種結晶とし
てエピタキシャル成長させ、第2のダミー層上にエッミ
タ領域となる炭化シリコン層を形成する工程、前記工程
で形成されたエミッタ領域を覆うよう、全面に酸化シリ
コン膜を堆積させる工程、エッチングにより前記工程で
堆積された酸化シリコン膜を除去して、コレクタ 領域側
の第2のダミー層を露出させる工程、エッチングにより
コレクタ領域側の第2のダミー層を除去してベース領域
形成用の空洞を形成する工程、シリコン基板のシリコン
を種結晶としてエピタキシャル成長させ、ベース領域形
成用空洞内をベース領域となるシリコン層で充填する工
程、ならびにエミッタ領域、ベース領域およびコレクタ
領域にエミッタ電極、ベース電極およびコレクタ電極を
それぞれ接続する工程を含むことを特徴としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】 請求項の製造方法では、炭化シリコン膜およ
び酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜からなる第1のダ
ミー層を形成し、エミッタ領域形成用開口側の第1のダ
ミー層を除去した後、酸化シリコン膜を堆積させ、酸化
シリコン膜を除去して残存しているコレクタ領域形成用
の開口側の第1のダミー層を露出させ、コレクタ領域形
成用の開口側の第1のダミー層を除去し、コレクタ領域
形成用の空洞を形成し、コレクタ領域形成用炭化シリコ
ン膜を種結晶としてエピタキシャル成長させて、コレク
タ領域形成用空洞内にコレクタ領域を形成しているの
で、コレクタ領域のエピタキシャル成長膜は、第1のダ
ミー層によって制御される。また、窒化シリコン膜から
なる第2のダミー層を形成し、全面に酸化シリコン膜を
堆積させ、酸化シリコン膜を除去して、コレクタ領域側
の第2のダミー層を露出させ、コレクタ領域側の第2の
ダミー層を除去してベース領域形成用の空洞を形成し、
シリコン基板のシリコンを種結晶としてエピタキシャル
成長させ、ベース領域形成用空洞内にシリコン膜からな
るベース領域を形成しているので、ベース領域のエピタ
キシャル成長膜は、第2のダミー層によって制御され
る。
【0012】このように、ダミー層によって、コレクタ
領域、ベース領域のエピタキシャル成長膜の制御を行
い、コレクタ領域、ベース領域を平坦な膜とすることが
できるから、デバイスのばらつきが低減される。また、
高温処理を必要とするエミッタ領域形成用炭化シリコン
膜のエピタキシャル成長を行い、第2のダミー層上にエ
ッミタ領域を形成した後、第2のダミー層を除去して、
ベース領域を形成しているから、第2のダミー層でベー
ス領域のエピタキシャル成長を制御し易くなり、ベース
領域の膜厚を薄くできる。そのため、トランジスタの高
速動作に貢献する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
基づいて詳述する。まず、本発明の一実施例に係る方法
によって製造されるバイポーラトランジスタ(bipolar t
ransistor)の構造について、図1を参照しつつ説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る方法により製造され
バイポーラトランジスタの断面図である。
【0014】のバイポーラトランジスタは、絶縁膜上
にダブルヘテロ接合(double heterojunction) 構造を有
するトランジスタ領域が形成されたものである。すなわ
ち、このバイポーラトランジスタは、図1の如く、面方
位(100)のシリコン基板上10に、酸化シリコン
(SiO2 )膜11が形成され、酸化シリコン膜上11
に、コレクタ領域となる第1導電型(例えば、n型)立
方晶炭化シリコン(3S−SiC)膜12が積層され、
第1導電型立方晶炭化シリコン膜12上に、ベース領域
となる第2導電型(例えば、p型)シリコン(Si)膜
13がヘテロ接合されて積層され、第2導電型シリコン
膜13上に、エミッタ領域となる第1導電型立方晶炭化
シリコン(3S−SiC)膜14がヘテロ接合されて積
層されている。
【0015】第1導電型立方晶炭化シリコン膜12,1
4および第2導電型シリコン膜13は、シリコン基板1
0の面方位を受け継いだ単結晶エピタキシャル成長によ
り形成されている。そして、第1導電型立方晶炭化シリ
コン膜12上には、コンタクトホール15を通じてコレ
クタ電極16が、第2導電型シリコン膜13上には、コ
ンタクトホール17を通じてベース電極18が、第1導
電型立方晶炭化シリコン膜14上には、コンタクトホー
ル19を通じてエミッタ電極20がそれぞれ接続されて
いる。
【0016】コレクタ電極16、ベース電極18および
エミッタ電極20は、パッシベーション膜21により互
いに絶縁されている。上記構成において、第1導電型立
方晶炭化シリコン膜12、第2導電型シリコン膜13お
よび第1導電型立方晶炭化シリコン膜14を順次積層し
て、トランジスタ領域をダブルヘテロ接合構造としてい
るから、トランジスタの高速動作が可能となる。
【0017】というのは、ベース領域とコレクタ領域と
の接合が炭化シリコンとシリコンとのヘテロ接合である
ため、炭化シリコンとシリコンとのバンドギャップの差
により、コレクタ領域への正孔の注入が阻止されるの
で、ベース領域の電子蓄積だけが動作速度を決定するこ
とになる。したがって、ベース領域の膜厚を薄くするこ
とで、ベース領域に蓄積する電子は少なくなり、高速動
作が実現する。また、ベース領域とエミッタ領域との接
合が炭化シリコンとシリコンとのヘテロ接合であるた
め、炭化シリコンとシリコンとのバンドギャップの差に
より、ベース領域からエミッタ領域への電荷の注入を防
止できる。したがって、ベース領域のドーピング濃度を
高くしてベース抵抗を低くすることができ、トランジス
タの増幅率、動作速度を増大できる。
【0018】また、コレクタ領域、エミッタ領域が同じ
炭化シリコンであるので、コレクタ領域、エミッタ領域
を逆に使用することができ、I2 L(integrated inject
ionlogic)回路等へ応用できる。さらに、トランジスタ
領域とシリコン基板10とを接合することなく、トラン
ジスタ領域を、酸化シリコン膜11を介してシリコン基
板10上に設けているので、トランジスタの動作速度を
低下させる寄生容量をなくすことができ、トランジスタ
の特性が向上する。
【0019】さらにまた、第1導電型立方晶炭化シリコ
ン膜12,14および第2導電型シリコン膜13を、シ
リコン基板10の面方位を受け継いだ単結晶エピタキシ
ャル成長により形成しているから、トランジスタ領域
を、結晶欠陥の少ない第1導電型立方晶炭化シリコン膜
12,14および第2導電型シリコン膜13から形成で
きる。よって、トランジスタの特性が上がる。
【0020】次に、上記バイポーラトランジスタの製造
方法について、図2ないし図4を参照しつつ説明する。
図2ないし図4はバイポーラトランジスタの製造方法を
工程順に示す断面図である。図2(a)のように、熱酸
化により、シリコン基板10上に酸化シリコン(SiO
2 )膜11を成長させる。酸化シリコン膜11の膜厚
は、例えば5000Åとする。その後、フォトリソグラ
フィ技術により酸化シリコン膜11上にマスクを施し、
酸化シリコン膜11をフッ酸によりエッチングしてシリ
コン基板の所定位置を露出させ、コレクタ領域およびエ
ミッタ領域形成用の開口30,31をそれぞれ形成す
る。
【0021】図2(b)のように、化学的気相成長法
(CVD(chemical vapor deposition) 法)にて、図2
(a)の工程で形成したコレクタおよびエミッタ領域形
成用の開口30,31内に、コレクタ領域およびエミッ
タ領域形成用の立方晶炭化シリコン(3S−SiC)膜
12,14をそれぞれ堆積させる。この際、材料ガスと
してSi2 6 +C2 2 +HCl、キャリアガスとし
てH2 を用いて、基板温度を例えば1350℃に保ち、
立方晶炭化シリコンを例えば3000Å成長させる。
【0022】図2(c)のように、炭化シリコン膜1
2,14および酸化シリコン膜11を覆うよう、全面に
窒化シリコン(Si3 4 )膜をCVD法により堆積さ
せる。この際、材料ガスとしてSi2 6 +NH3 を用
いて、例えば基板温度350℃で窒化シリコンンを60
00Å成長させる。その後、酸化シリコン膜11上の窒
化シリコン膜の膜厚が例えば3000ÅとなるまでSO
G(spin on glass) エッチバックをし、第1のダミー層
32を形成する。
【0023】図2(d)のように、CF4 を用いてCD
E(chemical dry etching)によりエミッタ領域形成用開
口31側の第1のダミー層32を除去した後、CVD法
により酸化シリコン膜33を堆積させる。この際、材料
ガスとしてSiH4 +N2 Oを用いて、例えば基板温度
450℃で酸化シリコン膜33を4000Å成長させ
る。
【0024】図2(e)のように、フォトリソグラフィ
技術により酸化シリコン膜33上にマスクを施し、コレ
クタ領域形成用の開口30側の第1のダミー層32を露
出させるように、フッ酸を用いて酸化シリコン膜33を
エッチング除去する。図2(f)のように、熱リン酸を
用いてコレクタ領域形成用の開口30側の第1のダミー
層32を除去し、コレクタ領域形成用の空洞34を形成
する。
【0025】図2(g)のように、CVD法により、コ
レクタ領域形成用炭化シリコン膜12を種結晶としてエ
ピタキシャル成長させて、コレクタ領域形成用空洞34
内に炭化シリコンを充たし、コレクタ領域を形成する。
この成長条件は、例えば図2(b)の工程で炭化シリコ
ンを堆積成長させた条件と同様の条件で行える。図2
(h)のように、リン酸を用いて酸化シリコン膜33を
例えば4000Åエッチング除去した後、フォトリソグ
ラフィ技術により酸化シリコン膜11上にマスクを施
し、コレクタ領域形成用炭化シリコン膜12とエミッタ
領域形成用炭化シリコン膜14との間の酸化シリコン膜
11をリン酸を用いて除去し、シリコン基板10を露出
させる。
【0026】図3(a)のように、CVD法により、図
2(h)の工程で露出させたシリコン基板10の表面を
覆うよう、全面に窒化シリコン膜を例えば1μm堆積さ
せた後、SOGエッチバックにより、窒化シリコン膜の
最小膜厚を例えば2000Åとして第2のダミー層35
を形成する。図3(b)のように、エッチングによりエ
ミッタ領域形成用炭化シリコン膜14の直上の第2のダ
ミー層35を除去して、エミッタ領域形成用炭化シリコ
ン膜14を露出させる。
【0027】図3(c)のように、エミッタ領域形成用
炭化シリコン膜14を種結晶としてエピタキシャル成長
させ、第2のダミー層35上にエッミタ領域を形成す
る。図3(d)のように、CVD法により、図3(c)
の工程で形成されたエミッタ領域を覆うよう、全面に酸
化シリコン膜36を例えば4000Å堆積させる。図3
(e)のように、エッチングにより、図3(d)の工程
で堆積された酸化シリコン膜36の一部を除去して、コ
レクタ領域側の第2のダミー層35を露出させる。
【0028】図3(f)のように、エッチングによりコ
レクタ領域側の第2のダミー層35を除去してベース領
域形成用の空洞37を形成する。図3(g)のように、
シリコン基板10のシリコンを種結晶としてシリコンを
空洞37内にエピタキシャル成長させ、ベース領域形成
用空洞37内にシリコン膜13からなるベース領域を形
成する。この際、例えば材料ガスとしてSiH4を用
い、基板温度1000〜1100℃でシリコンをエピタ
キシャル成長させる。このとき同時に、B2 6 を使用
し、例えばB3+をドーピングしてシリコン膜14をp型
とする。
【0029】図3(h)のように、トランジスタに不必
要となる部分をエッチング除去した後、全面に酸化シリ
コン膜をCVD法により成長させて、パッシベーション
膜21を形成する。図4(a)のように、エミッタ領域
(炭化シリコン膜14)、ベース領域(シリコン膜1
3)およびコレクタ領域(炭化シリコン膜12)上にコ
ンタクトホール15,17,19をそれぞれ設ける。
【0030】図4(b)のように、各コンタクトホール
15,17,19を通じてエミッタ電極20、ベース電
極18およびコレクタ電極17をエミッタ領域(炭化シ
リコン膜14)、ベース領域(シリコン膜13)および
コレクタ領域(炭化シリコン膜12)にそれぞれ接続す
る。なお、立方晶炭化シリコン(3S−SiC)は、ノ
ンドープでn型となるから、図2(g)および図3
(c)の工程においては、炭化シリコンに対して不純物
をドープしていないので、npnトランジスタとなる。
また、トリメチルアルミニウムを使用してAl3+をドー
ピングすると、炭化シリコンはp型となるので、図3
(g)の工程で、P- をドーピングしてシリコンをn型
とすれば、pnpトランジスタとなる。
【0031】このように、図2(c)の工程で、炭化シ
リコン膜12,14および酸化シリコン膜11上に窒化
シリコン膜からなる第1のダミー層32を形成し、図2
(d)の工程で、エミッタ領域形成用開口31側の第1
のダミー層32を除去した後、酸化シリコン膜33を堆
積させ、図2(e)の工程で、酸化シリコン膜33を除
去して残存しているコレクタ領域形成用の開口30側の
第1のダミー層32を露出させ、図2(f)の工程で、
コレクタ領域形成用の開口30側の第1のダミー層32
を除去し、コレクタ領域形成用の空洞34を形成し、図
2(g)の工程で、コレクタ領域形成用炭化シリコン膜
12を種結晶としてエピタキシャル成長させて、コレク
タ領域形成用空洞34内にコレクタ領域を形成している
ので、コレクタ領域のエピタキシャル成長膜は、第1の
ダミー層32によって制御される。
【0032】また、図3(a)の工程で、窒化シリコン
膜からなる第2のダミー層35を形成し、図3(d)の
工程で、全面に酸化シリコン膜36を堆積させ、図3
(e)の工程で、酸化シリコン膜36を除去して、コレ
クタ領域側の第2のダミー層35を露出させ、図3
(f)の工程で、コレクタ領域側の第2のダミー層35
を除去してベース領域形成用の空洞37を形成し、図3
(g)の工程で、シリコン基板10のシリコンを種結晶
としてエピタキシャル成長させ、ベース領域形成用空洞
37内にシリコン膜14からなるベース領域を形成して
いるので、ベース領域のエピタキシャル成長膜は、第2
のダミー層35によって制御される。
【0033】したがって、ダミー層32,35によっ
て、コレクタ領域、ベース領域のエピタキシャル成長膜
の制御を行い、コレクタ領域、ベース領域を平坦な膜と
することができるから、デバイスのばらつきが低減され
る。さらに、図3(b)ないし図3(c)の工程で、高
温処理を必要とするエミッタ領域形成用炭化シリコン膜
14のエピタキシャル成長を行い、第2のダミー層35
上にエミッタ領域を形成した後、第2のダミー層35を
除去して、ベース領域を形成しているから、第2のダミ
ー層35でベース領域のエピタキシャル成長を制御し易
くなり、ベース領域の膜厚を薄くできる。そのため、ト
ランジスタの高速動作に貢献する。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を
加え得ることは勿論である。
【0035】
【0036】
【発明の効果】 以上のようにこの発明によれば 、ダミー
層によって、コレクタ領域、ベース領域のエピタキシャ
ル成長膜の制御を行い、コレクタ領域、ベース領域を平
坦な膜とすることができるから、デバイスのばらつきが
低減される。
【0037】また、高温処理を必要とするエッミタ領域
の形成を先に行った後、ベース領域を形成しているか
ら、第2のダミー層でベース領域のエピタキシャル成長
を制御し易くなり、ベース領域の膜厚を薄くできる。そ
のため、トランジスタの高速動作に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る方法によって製造され
バイポーラトランジスタの断面図である。
【図2】バイポーラトランジスタの製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図3】図2のつづきを工程順に示す断面図である。
【図4】図3のつづきを工程順に示す断面図である。
【図5】従来のバイポーラトランジスタの断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シリコン基板 11 酸化シリコン膜 12,14 第1導電型炭化シリコン膜 13 第2導電型シリコン膜 16 コレクタ電極 18 ベース電極 20 エミッタ電極 30,31 開口 32,35 ダミー層 33 酸化シリコン膜 34,37 空洞 36 酸化シリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/737 H01L 21/331 H01L 29/165

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上に酸化シリコン膜を成長さ
    せた後、エッチングにより酸化シリコン膜を選択的に除
    去して、コレクタ領域およびエミッタ領域形成用のシリ
    コン基板表面が露出した開口を所定位置に形成する工
    程、 前記工程で形成した開口により露出されたシリコン基板
    表面に、コレクタ領域およびエミッタ領域形成用の炭化
    シリコン膜を堆積させる工程、 炭化シリコン膜および酸化シリコン膜を覆うよう、全面
    に窒化シリコン膜を堆積させて第1のダミー層を形成す
    る工程、 エッチングによりエミッタ領域形成用開口側の第1のダ
    ミー層を除去した後、酸化シリコン膜を堆積させる工
    程、 エッチングによりコレクタ領域形成用の開口側の第1の
    ダミー層を除去してコレクタ領域形成用の空洞を形成す
    る工程、 コレクタ領域形成用炭化シリコン膜を種結晶としてエピ
    タキシャル成長させて、コレクタ領域形成用空洞内をコ
    レクタ領域となる炭化シリコン層で充填する工程、 エッチングによりコレクタ領域形成用炭化シリコン膜と
    エミッタ領域形成用炭化シリコン膜との間の酸化シリコ
    ン膜を除去してシリコン基板を露出させる工程、 前記工程で露出させたシリコン基板の表面を覆うよう、
    全面に窒化シリコン膜を堆積させて第2のダミー層を形
    成する工程、 エッチングによりエミッタ領域形成用炭化シリコン膜の
    直上の第2のダミー層を除去して、エミッタ領域形成用
    炭化シリコン膜を露出させる工程、 エミッタ領域形成用炭化シリコン膜を種結晶としてエピ
    タキシャル成長させ、第2のダミー層上にエッミタ領域
    となる炭化シリコン層を形成する工程、 前記工程で形成されたエミッタ領域を覆うよう、全面に
    酸化シリコン膜を堆積させる工程、 エッチングにより前記工程で堆積された酸化シリコン膜
    を除去して、コレクタ領域側の第2のダミー層を露出さ
    せる工程、 エッチングによりコレクタ領域側の第2のダミー層を除
    去してベース領域形成用の空洞を形成する工程、 シリコン基板のシリコンを種結晶としてエピタキシャル
    成長させ、ベース領域形成用空洞内をベース領域となる
    シリコン層で充填する工程、ならびにエミッタ領域、ベ
    ース領域およびコレクタ領域にエミッタ電極、ベース電
    極およびコレクタ電極をそれぞれ接続する工程を含むこ
    とを特徴とするバイポーラトランジスタの製造方法。
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