JP3077841B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Description
ンチモンドープアモルファスシリコンを堆積したのち、
熱処理することによってエピタキシャル/ポリシリコン
界面をエミッタ層の中に形成した、NPN型シリコンバ
イポーラトランジスタおよびその製造方法に関するもの
である。
接合形成には、熱拡散法が広く用いられている。エミッ
タ形成工程ではノンドープポリシリコン成長のあと砒素
をイオン注入するか、砒素ドープポリシリコン(DOP
OS)を成長するのが一般的である。そのあと熱処理に
よってイオン注入損傷をアニールするか、DOPOS中
の砒素をベース層に熱拡散してエミッタ−ベース接合を
形成する。
ジスタについて、図6を参照して工程順に説明する。
予定領域にN+ 型埋込層13を形成し、CVD法により
N- 型エピタキシャル層2を成長したのち、LOCOS
選択酸化法により周囲を二酸化シリコン膜3で絶縁分離
する。つぎにN+ 型埋込層13に接続するコレクタ引上
層およびベース層となるP- 型拡散層14を形成する。
窒化シリコン膜8で覆ったのち、ベースコンタクトを開
口して熱拡散法またはイオン注入法によりP+ 型拡散層
15を形成する。
ンタクトの二酸化シリコン膜3および窒化シリコン膜8
をエッチングしたのち、DOPOSまたはノンドープポ
リシリコンに砒素をイオン注入してN+ 型エミッタコン
タクト7を形成する。
成したのち、Ti/Pt(チタン/白金)11およびA
u(金)12を蒸着し、フォトレジスト(図示せず)を
マスクとして異方性エッチングを行なって、バイポーラ
トランジスタの素子部が完成する。
置を用いて、急峻な不純物分布やシリコンゲルマニウム
(SiGe)混晶が形成されている。低温成長手段とし
てバイポーラトランジスタ用の薄いベース層の形成に応
用され始めている。
について、図5(a)および(b)を参照して説明す
る。
板1aにシリコン(Si)分子およびアンチモン(S
b)分子を同時に蒸発させることにより、N型Sbドー
プエピタキシャル層18を形成することができる。
に対するアンチモンの固溶解度が低いので、Sb分子偏
析層19が形成される。そのため高濃度ドーピングがで
きなかった。
ース層を成長しても、そのあと熱処理によって砒素を活
性化しなければならない。この熱履歴のために不純物の
深さ方向分布(プロファイル)が変化する。急峻なP−
N接合が得られなくて特性が悪くなる。
いSiGe混晶をベース層としても、そのあとの工程で
成長温度以上の熱処理を行うと結晶欠陥が発生してしま
うという問題がある。
ば、このような高温熱処理も不要になる。これらの問題
点も解決されるが、MBE装置のN型ドーパントとして
用いられるアンチモンは固溶解度が低いので、エミッタ
に必要な高濃度ドーピングができないという問題があっ
た。
ミッタ/ベース接合近傍のエピタキシャル/ポリシリコ
ン界面で結晶性が悪化して、リーク電流が増加するとい
う問題もあった。
子線エピタキシャル装置によって形成されたアンチモン
ドープのエピタキシャル/ポリシリコン界面を有する高
濃度N型層からなるエミッタ層が形成されたNPNバイ
ポーラトランジスタを含むものである。
エピタキシャル装置においてベース層の上に室温でアン
チモンをドープしたエミッタ層となるアモルファスシリ
コン層を堆積する工程と、引き続いて前記分子線エピタ
キシャル装置において730℃近傍で熱処理することに
より前記アモルファスシリコン層を活性化して、エミッ
タ・ベース接合を形成する工程とを含むものである。
リコン層を堆積してから、熱処理して固相成長させる方
法について、図4(a)〜(c)を参照して説明する。
装置内でP型シリコン基板1a上に室温でシリコン(S
i)およびアンチモン(Sb)を蒸着させてSbドープ
アモスシリコン層20を形成する。
置内で熱処理を行うとSbドープアモルファスシリコン
層20中で、基板側から結晶軸の方位に配向したエピタ
キシャル層22が固相成長する。一方、対応する結晶軸
がない表面側ではポリシリコン21が固相成長する。こ
のとき、アモルファスシリコン層の表面方向へのエピタ
キシャル成長22の速度と、裏面方向へのポリシリコン
成長21の速度とは異なる。これはエピタキシャル層2
2が一方向に成長するのに対し、ポリシリコン21はあ
らゆる方向に成長し、その底面方向に対するベクトル和
が成長速度となるからである。このエピタキシャル層2
2およびポリシリコン21の成長速度は熱処理温度に依
存する。
キシャル/ポリシリコン界面23をもつSbドープアモ
ルファスシリコン20の固相成長法によって形成するこ
とができる。
(a)〜(d)を参照して説明する。
板1にN- 型エピタキシャル層2が形成されている。そ
の上に形成された二酸化シリコン膜3に囲まれて、MB
E装置で成長したP型エピタキシャル層4およびP- 型
エピタキシャル層5が形成されている。さらに二酸化シ
リコン膜6およびCVD法で成長した窒化シリコン膜8
のエミッタ開口にMBE装置を用いて固相成長したエピ
タキシャル/ポリシリコン界面を有するN+ 型層10が
形成されている。その上にTi/Pt層11およびAu
層12からなる電極が形成されている。
方法について説明する。
リコン基板1に厚さ0.8〜1.3μm、比抵抗0.5
〜1.0μmのN- 型エピタキシャル層2を成長させ
る。つぎに熱酸化により厚さ100nmの二酸化シリコ
ン膜3を形成してから、フォトレジスト(図示せず)を
マスクとして、異方性ドライエッチングしてベース予定
領域を開口する。つぎにMBE装置において650℃、
真空度10-8Torrで、シリコンおよび硼素を蒸発さ
せて、厚さ30〜50nm、キャリア濃度1〜9×10
18cm-3のP型エピタキシャル層4を形成する。引き続
いて厚さ5〜20nmのP- 型エピタキシャル層5を形
成する。
タとベース界面の結晶性およびP−N接合を良好に保つ
ためのバッファ層となっている。
ポリシリコンをフォトレジスト(図示せず)をマスクと
してCF4 系のガスを用いた異方性エッチングで除去す
る。
により厚さ100nmの二酸化シリコン膜6および厚さ
100nmの窒化リコン膜8を堆積したのち、フォトレ
ジスト9をマスクとして異方性エッチングしてエミッタ
予定領域を開口する。
ジスト9を除去したのちMBE装置において常温でシリ
コンおよびアンチモンを蒸発させて、アンチモンを高濃
度にドープしたアモルファスシリコン層を成長する。つ
ぎに730℃に昇温してエピタキシャル/ポリシリコン
界面を有するN+ 型MBE層10を形成する。
クとしてCF4 +O2 ガスを用いて、N+ 型MBE層1
0を異方性エッチングする。つぎにフォトレジスト9を
マスクとして異方性エッチングしてベースコンタクトを
開口する。
ジスト9を除去したのちTi/Pt11およびAu12
を真空蒸着してから、フォトレジスト(図示せず)をマ
スクとして異方性エッチングを行なってバイポーラトラ
ンジスタの素子部が完成する。
リコン界面を有するN+ 型MBE層10は十分に活性化
している。あとで800〜1000℃のアニールする、
従来のようなMBE成長温度以上の高温熱処理が不要と
なる。
ファイルの変化もほとんどない。エミッタおよびベース
の厚さやキャリア濃度を制御することにより、設計した
通りの特性を得ることができる。
装置で成長することが可能になった。あとの工程でMB
E成長温度以上の高温熱処理が不要になり、特性の悪化
がなくなった。さらにこれまで不可能であった高濃度の
アンチモンドーピングが可能になった。また、本発明に
おいてP型エピタキシャル層4をMBE装置を用いて形
成する際に硼素と同時にゲルマニウムを適当な成長速度
で蒸発させればSiGeヘテロバイポーラトランジスタ
となる。
2(a)〜(d)を参照して説明する。
板1にN- 型エピタキシャル層2が形成されている。そ
の上に形成された二酸化シリコン膜3に囲まれて、MB
E装置で成長したP型エピタキシャル層4が形成されて
いる。さらに二酸化シリコン膜6およびCVD法で成長
した窒化シリコン膜8のエミッタ開口にMBE装置を用
いて固相成長したエピタキシャル/ポリシリコン界面を
有するN+ 型層10が形成されている。最後にTi/P
t層11およびAu層12からなる電極が形成されてい
る。
方法について説明する。
リコン基板1に厚さ0.8〜1.3μm、比抵抗0.5
〜1.0ΩcmのN- 型エピタキシャル層2を成長す
る。つぎに熱酸化により厚さ100nmの二酸化シリコ
ン膜3を形成したのち、異方性エッチングによりベース
予定領域に開口を形成する。
Torr、温度650℃でシリコンおよび硼素を蒸発さ
せて、厚さ30〜50nm、キャリア濃度1〜9×10
18cm-3のP型エピタキシャル層4を成長する。つぎ
に、二酸化シリコン膜3上に成長したポリシリコンをフ
ォトレジスト(図示せず)をマスクとして、CF4 系の
ガスを用いた異方性エッチングによって除去する。
により厚さ100nmの二酸化シリコン膜6および厚さ
100nmの窒化シリコン膜8を形成し、フォトレジス
ト9をマスクとして異方性エッチングによりエミッタ予
定領域を開口する。
ジスト9を除去してからMBE装置で低濃度不純物層1
7(P型でもN型でも可)を形成する。この低濃度不純
物層17はエミッタとベース界面の結晶性およびP−N
接合を良好に保つためのバッファ層として必要である。
させて、アモルファスシリコンを堆積したのち、730
℃の固相成長法によりエピタキシャル/ポリシリコン界
面を有する厚さ100〜200nmのN+ 型層10を形
成する。
クとしてCF4 +O2 ガスを用いた異方性エッチングに
よりN+ 型MBE層10からなるエミッタコンタクトを
形成する。つぎにフォトレジスト9をマスクとして、異
方性エッチングを行なってベースコンタクトを開口す
る。
ジスト9を除去して真空蒸着法によりTi/Pt11お
よびAu12を堆積したのち、フォトレジスト(図示せ
ず)をマスクとして異方性エッチングすることにより、
バイポーラトランジスタの素子部が完成する。
界面を有するN+ 型MBE層10は十分に活性化してい
る。あとで800〜1000℃のアニールする、従来の
ようなMBE成長温度以上の高温熱処理が不要となる。
ファイルの変化もほとんどない。エミッタおよびベース
の厚さやキャリア濃度を制御することにより、設計した
とおりの特性を得ることができる。
装置で成長することが可能になった。あとの工程でMB
E成長温度以上の高温熱処理が不要になり、特性の悪化
がなくなった。さらにこれまで不可能であった高濃度の
アンチモンドーピングが可能になった。また、本発明に
おいてP型エピタキシャル層4をMBE装置を用いて形
成する際に硼素と同時にゲルマニウムを適当な成長速度
で蒸発させればSiGeヘテロバイポーラトランジスタ
となる。
3を参照して説明する。
モンをドープしたN+ 型埋込層13をはさんで比抵抗
0.5〜1.0Ωcm、厚さ0.8〜1.3μmのN-
型エピタキシャル層2が形成されている。さらにLOC
OS選択酸化によるフィールド酸化膜となる二酸化シリ
コン膜3によって素子間分離が行なわれている。ここで
LOCOS選択酸化の代りにトレンチ構造を用いて素子
間分離を行なうこともできる。
込層13に接続するコレクタプラグを形成してから、第
1の実施例と同様のバイポーラトランジスタを形成す
る。さらにエミッタ開口形成と同時にコレクタコンタク
トを開口し、アンチモンドープアモルファスシリコンを
堆積してから、固相成長法によりN+ 型層10を形成す
る。
ーラトランジスタが形成される。さらにこのバイポーラ
トランジスタをBi−CMOS集積回路に適用すること
ができる。
て、ベース領域だけでなくエミッタ領域までもMBE装
置で低温成長することができる。ベース層を形成したあ
との高温熱処理が不要になり、結晶性の悪化や不純物プ
ロファイルの変化を考慮する必要がなくなった。
ランジスタの遮断周波数が、本発明のバイポーラトタン
ジスタでは18〜20GHzに向上した。
ある。
ある。
シリコンの固相成長法を説明する断面図である。
タキシャル層の形成方法を示す断面図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】分子線エピタキシャル装置においてベース
層の上にアンチモンをドープしたエミッタ層となるアモ
ルファスドープシリコン層を堆積する工程と、前記分子
線エピタキシャル装置において熱処理することにより前
記アモルファスシリコン層を活性化して、エピタキシャ
ル/ポリシリコン界面を有するN型層からなるエミッタ
層を形成し、NPNバイポーラトランジスタを形成する
工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項2】前記熱処理は730℃近傍であることを特
徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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