JP3209116B2 - スライスベース剥離装置 - Google Patents

スライスベース剥離装置

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JP3209116B2
JP3209116B2 JP26984196A JP26984196A JP3209116B2 JP 3209116 B2 JP3209116 B2 JP 3209116B2 JP 26984196 A JP26984196 A JP 26984196A JP 26984196 A JP26984196 A JP 26984196A JP 3209116 B2 JP3209116 B2 JP 3209116B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライスベース剥離
装置に係り、特にワイヤソーで切断されたウェーハをス
ライスベースから1枚ずつ剥離するスライスベース剥離
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーでは、インゴットの切断に際
して、その切り終わり部分の欠損を防止するため、イン
ゴットにスライスベースを接着して切断している。この
ため、切り出されるウェーハは、全て1本のスライスベ
ースに接着された状態で切り出される。
【0003】従来、このワイヤソーで切断されたウェー
ハをスライスベースから剥離する方法としては、スライ
スベースに接着されているウェーハを一度に全て剥離す
るという方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、剥離されたウェーハが互いに密着してしまい取
り扱いが困難になるという欠点があった。また、上記方
法では、装置の構成が複雑になるとともに、全てのウェ
ーハを完全に剥離させることも困難であった。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、ワイヤソーで切断されたウェーハをスライス
ベースから1枚ごとに剥離することができるスライスベ
ース剥離装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ワイヤソーで切断されたバッチ状態のウ
ェーハをスライスベースから1枚ずつ剥離するスライス
ベース剥離装置において、熱水が貯留されるとともに、
前記バッチ状態のウェーハが所定の位置にセットされ
て、そのウェーハとスライスベースとの接着部が前記熱
水中に浸漬される熱水槽と、前記熱水槽内にセットされ
たウェーハの端面を吸着保持する吸着パッドと、前記熱
水槽の側部近傍に配設され、前記吸着パッドと連結され
たアームを備えるとともに、該アームを垂直方向に揺動
させることにより、前記吸着パッドを前記ウェーハと前
記スライスベースとの接着部を揺動中心として垂直方向
に揺動させる揺動手段と、前記揺動手段が設けられ、前
記熱水槽の側部近傍を移動することにより、前記吸着パ
ッドを前記熱水槽内にセットされたウェーハの軸線に沿
って移動させる移動手段と、からなり、前記熱水槽にセ
ットされたウェーハの端面を前記吸着パッドで吸着保持
し、前記揺動手段で前記吸着パッドを垂直方向に揺動さ
せることにより、前記ウェーハを前記スライスベースと
の接着部を揺動中心として垂直方向に揺動させて前記ス
ライスベースから剥離し、剥離後、前記移動手段で前記
吸着パッドを前記ウェーハの軸線に沿って移動させるこ
とにより、前記熱水槽にセットされたバッチ状態のウェ
ーハを順次前記スライスベースから剥離することを特徴
とする。
【0007】本発明によれば、熱水槽に貯留された熱水
中にスライスベースが浸漬されることにより、スライス
ベースとウェーハとの接着部は熱軟化する。一方、スラ
イスベースに接着された複数のウェーハのうち、一方側
端部に位置したウェーハは、その端面を吸着パッドに吸
着保持される。そして、揺動手段によりウェーハの軸線
に沿って揺動される。ウェーハに揺動が複数回与えられ
ると、ウェーハは熱軟化したスライスベースから剥離
し、これにより一枚目の取り出しが終了する。一枚目の
ウェーハの取り出しが終了すると、移動手段により吸着
パッドがウェーハの軸線に沿って移動し、前記同様の作
業で二枚目のウェーハをスライスベースから剥離する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るスライスベース剥離装置の好ましい実施の形態につい
て詳説する。図1、図2は、それぞれ本発明に係るスラ
イスベース剥離装置の第1の実施の形態の斜視図と平面
図である。
【0009】ワイヤソーでは多数のウェーハを一度に切
断するため、切断されるウェーハは、すべて1本のスラ
イスベースに接着された状態、いわゆるバッチ状態で切
断される。本実施の形態のスライスベース剥離装置10
は、このバッチ状態のウェーハをスライスベースから一
枚ずつ剥離して枚葉化する。図1及び図2に示すよう
に、前記スライスベース剥離装置10は、直方体状に形
成された熱水槽12を備えている。この熱水槽12内に
は、熱水が貯留されており、前記バッチ状態のウェーハ
14、14、…は、この熱水槽12内の所定の位置にセ
ットされる。熱水槽12内にセットされたウェーハ14
は、そのスライスベース16との接着部分を前記熱水中
に浸漬される。
【0010】前記熱水槽12の側部近傍には、長尺状に
形成されたベース18が配設されている。ベース18上
には一対のガイドレール20、20が敷設されており、
該ガイドレール20、20上を一対のスライドベース2
2A、22Bがスライド移動自在に支持されている。図
中左側に位置するスライドベース22Bは、送りモータ
24Bで駆動される送りネジ機構26Bに駆動されて前
記ガイドレール20上をスライド移動する。このスライ
ドベース22Bには、アーム23を介して押板25が設
けられており、前記熱水槽12内にセットされたウェー
ハ14は、この押板25でその端面を押されて、横倒れ
が防止される。
【0011】一方、図中左側に位置するスライドベース
22Aは、送りモータ24Aで駆動される送りネジ機構
26Aに駆動されて前記ガイドレール20上をスライド
移動する。このスライドベース22A上には、円弧状に
形成されたLMガイド28が敷設されており、該LMガ
イド28上を旋回用スライドベース30がスライド移動
自在に支持されている。そして、この旋回用スライドベ
ース30は、前記LMガイド28にガイドされることに
より、前記熱水槽12内にセットされたウェーハ14の
軸心を中心に円弧状にスライド移動する。
【0012】前記LMガイド28の内側部近傍には、L
Mガイド28と同じ曲率を有する円弧状のラック32が
敷設されている。このラック32にはピニオンギア34
が噛合されており、該ピニオンギア34は前記旋回用ス
ライドベース30に設けられた旋回用モータ36に連結
されている。したがって、この旋回用モータ36を駆動
することにより、前記旋回用スライドベース30は、前
記LMガイド28上をスライド移動する。
【0013】前記旋回用スライドベース30上には、軸
受38が設けられている。軸受38にはシャフト40が
回動自在に支持されており、該シャフト40の基端部に
は、従動ギア42が固着されている。この従動ギア42
には、タイミングベルト44を介して駆動ギア46が連
結されており、該駆動ギア46は、前記旋回用スライド
ベース30に設けられた揺動用モータ48に連結されて
いる。したがって、この揺動用モータ48を駆動するこ
とにより、前記シャフト40は回動する。
【0014】前記シャフト40の先端部には、コラム5
0が固着されている。コラム50の側面部には、ガイド
レール52を介して昇降用スライダ54がスライド移動
自在に支持されている。この昇降用スライダ54は、ガ
イドレール52に沿って配置された送りネジ機構58に
より昇降駆動され、該送りネジ機構58は昇降用モータ
56で駆動される。この昇降用スライダ54には、アー
ム60が水平に固着されており、該アーム60の先端に
は吸着パッド62が配置されている。この吸着パッド6
2は、シリンダ63に駆動されることにより進退移動
し、前記熱水槽12内にセットされたウェーハ14の端
面中央部を吸着保持する。
【0015】一方、前記コラム50の正面部には、倒止
板64が固着されている。この倒止板64は、前記熱水
槽12内にセットされたウェーハ14の正面に位置し
て、ウェーハ14の横倒れを防止する。なお、図1に示
すように、この倒止板64には、U字状の切り欠き64
Aが形成されており、該切り欠き64Aを通って前記吸
着パッド62が上下動する。また、この倒止板64の上
部には、所定間隔のスリット64Bが形成されている。
これは、ウェーハ14が2枚同時に剥離された場合に、
ウェーハ14を1枚のみ取り出すことができるようにす
るためであり、スリット64の間隔は、吸着パッド62
で吸着されたウェーハ14が一枚のみ通過することがで
きる間隔に設定されている。
【0016】また、図1に示すように、前記倒止板64
には、ウェーハ14と対向する面に3つのギャップセン
サ66A、66B、66Cが設置されている。このギャ
ップセンサ66A〜66Cは、前記ウェーハ14の端面
までの距離を測定することにより、前記吸着パッド62
から前記ウェーハ14までの距離と、ウェーハ14の姿
勢(傾き状態)を測定する。前記吸着パッド62は、こ
のギャップセンサ66A〜66Cの測定結果に基づいて
傾きを設定される。
【0017】前記吸着パッド62の上方には、吸着パッ
ド62で剥離したウェーハ14を受け取る受取パッド6
8が配置されている。この受取パッド68は、L字状に
形成されたアーム70の先端にスライド移動自在に支持
されたスライダ72に設けられており、該スライダ72
は、受取用モータ74で駆動される送りネジ機構76に
駆動されてスライド移動する。また、この受取パッド6
8の基端部には、シリンダ69が連結されており、該シ
リンダ69を駆動することにより、前記受取パッド68
は、その軸線に沿って進退移動する。
【0018】前記アーム70は、前記旋回用スライドベ
ース30に軸受78を介して揺動自在に支持されてお
り、その揺動駆動を軸受78に連結されたアーム揺動用
モータ80で行われる。前記のごとく構成された本発明
に係るスライスベース剥離装置の第1の実施の形態の作
用は次の通りである。
【0019】まず、作業者又はロボットがワイヤソーで
切断されたバッチ状態にあるウェーハ14、14、…を
熱水槽12内にセットする。なお、この時、一対のスラ
イドベース22A、22Bは、互いにガイドレール20
の両端部に位置している。ウェーハ14のセッティング
が終了した段階で、スライスベース剥離装置10は駆動
され、まず、図中右側に位置するスライドベース22B
が、ガイドレール20上を所定の位置までスライド移動
し、押板25でウェーハ14の端面を押さえる。これに
より、図中右端部のウェーハ14の横倒れが防止され
る。
【0020】次に、図中左側に位置するスライドベース
22Aが、ガイドレール20上を所定の位置(測定位
置)までスライド移動する。そして、倒止板64に設け
られた3つのギャップセンサ66A〜66Cがウェーハ
14の姿勢(傾き状態)と、吸着パッド62からウェー
ハ14までの距離を測定する。ウェーハ14の姿勢(傾
き状態)が測定されると、その測定結果に基づき吸着パ
ッド62の傾きが設定される。すなわち、ウェーハ14
の端面と吸着パッド62とが平行になるように、吸着パ
ッド62の傾きが設定される。
【0021】ここで、たとえば、ウェーハ14が水平方
向に5°、垂直方向に2°傾斜していたとする。この場
合、まず、旋回用モータ36を駆動し、旋回用スライド
ベース30を5°スライド移動させる。ここで、前記旋
回用スライドベース30は前記ウェーハ14の軸心を中
心とした円弧上をスライド移動し、一方、吸着パッド6
2はウェーハ14の軸心と同軸上に位置しているので、
旋回用スライドベース30が5°スライドすれば、それ
に応じて吸着パッド62も水平方向に5°傾斜する。
【0022】このように、吸着パッド62の傾きと旋回
用スライドベース30の傾きは1対1に対応しているの
で、ウェーハ14の傾きの分だけ旋回用スライドベース
30を回転させれば、吸着パッド62の水平方向の傾き
と、ウェーハ14の水平方向の傾きは一致する。次に、
垂直方向の角度設定を行う。この場合は、揺動用モータ
48を駆動し、コラム50を垂直方向に2°傾斜させ
る。ここで、前記吸着パッド62は、このコラム50に
設けられているので、コラム50が垂直方向に2°傾斜
すると、これに準じて、垂直方向に2°傾斜する。
【0023】以上の設定で吸着パッド62の傾きはウェ
ーハ14の傾きと一致する。なお、上記の操作は、図示
しない制御装置が自動で行う。吸着パッド62の傾きの
設定が終了すると、送りモータ24Aが駆動され、スラ
イドベース24Aがガイドレール20上をスライド移動
する。このスライドベース24Aの送り量は、前記ギャ
ップセンサ64A〜64Cで測定された吸着パッド62
からウェーハ14の端面までの距離分だけ送られ、この
結果、吸着パッド62がウェーハ14の端面に接触す
る。
【0024】吸着パッド62がウェーハ14の端面に接
触すると、吸着パッド62が駆動され、ウェーハ14の
端面を吸着保持する。そして、この状態で吸着パッド6
2が揺動駆動される。すなわち、揺動用モータ48が駆
動されてコラム50が揺動し、この結果、吸着パッド6
2が揺動駆動される。一方、ウェーハ14とスライスベ
ース16の接着部は、熱水中に浸漬されているので、そ
の接着部分は熱軟化しており、その接着部に揺動が加え
られることにより、ウェーハ14はスライスベース16
から剥離する。
【0025】前記吸着パッド62が所定回数(実験等に
より求めたウェーハ14が完全に剥離するまでの吸着パ
ッド62の揺動回数)揺動すると、ウェーハ14はスラ
イスベース16から剥離されるので、所定回数揺動後、
吸着パッド62は剥離したウェーハ14を保持した状態
で上昇する。すなわち、昇降用モータ56が駆動されて
昇降用スライダ54が上昇し、これにより、吸着パッド
62が上昇する。
【0026】この際、ウェーハ14は倒止板64の上部
に形成されたスリット64Bを通過し、ここで、2枚同
時に剥離されたウェーハ14を切り落とす。すなわち、
何らかの事由により、2枚同時に剥離され、2枚目が1
枚目に吸着して持ち上がったような場合、スリット64
B間はウェーハ14が一枚しか通過することができない
ので、吸着した2枚目のウェーハ14はここで切り落と
される。この場合、切り落とされた2枚目のウェーハ1
4は、前方に倒れようとするが、倒止板64があるので
転倒は防止される。
【0027】一方、上昇した吸着パッド62は、上方に
位置する受取パッド68と互いの軸心が一致する位置ま
で上昇すると停止し、その吸着保持したウェーハ14を
受取パッド68に受け渡す。すなわち、受取パッド68
がシリンダ69に駆動されて、前記吸着パッド62に向
かって移動し、その吸着パッド62に吸着保持されたウ
ェーハ14に密着する。受取パッド68が前記吸着パッ
ド62に吸着保持されたウェーハ14に密着すると、該
受取パッド68が駆動されて、その密着したウェーハ1
4を吸着保持する。ウェーハ14が受取パッド68に吸
着保持されると、吸着パッド62は、その駆動を解除さ
れるとともに、所定量退避して下降する。これにより、
ウェーハ14の受け渡しが終了する。
【0028】ウェーハ14の受け渡しが終了すると、ア
ーム揺動用モータ80が駆動され、アーム70が前方に
向けて90°回転する。この結果、受取パッド68に保
持されたウェーハ14も前方に90°回転するが、この
ウェーハ14が90°回転した先には、ウェーハ14を
次工程に搬送する搬送台車(図示せず)が位置してお
り、この搬送台車にウェーハ14は受け渡される。
【0029】ウェーハ14の受け渡しが終了したアーム
70は、再びアーム揺動用モータ80が駆動されて、元
の直立状態に復帰する。以上の工程で1枚目のウェーハ
14の剥離作業が終了し、以下同様の手順で2枚目以降
の剥離作業を行う。なお、ウェーハ14は、全て同一角
度、同一ピッチで切断されているため、2枚目以降の剥
離を行う際は、ギャップセンサ66A〜66Cによる測
定作業は行わない。
【0030】また、図示しないが、取り出したウェーハ
14を次工程に搬送する搬送台車は、ウェーハ14を1
枚取り出して搬送するたびに、前記スライドベース22
Aと同一のピッチで図中右方向に移動する。これによ
り、ウェーハ14が前方に90°回転した先には、常に
搬送台車が位置するようになる。このように本実施の形
態のスライスベース剥離装置によれば、バッチ状態にあ
るウェーハ14を一枚ずつ剥離して枚葉化することがで
きる。これにより、ウェーハ14の後処理工程をスムー
ズに進行させることができる。
【0031】また、一枚ごとの処理であるため、全ての
ウェーハ14、14、…を確実に剥離させることができ
る。なお、ウェーハ揺動剥離時の吸着パッド62の揺動
中心、すなわち、シャフト40の設置位置をウェーハ1
4とスライスベース16の接着部と同じ高さに設定する
ことにより、ウェーハ14に無理な力をかけずに剥離す
ることができる。これにより、ウェーハ14を破損する
ことなく、剥離操作を行うことができる。
【0032】図3、図4は、それぞれ本発明に係るスラ
イスベース剥離装置の第2の実施の形態の正面図と平面
図である 図3及び図4に示すように、前記スライスベース剥離装
置100は、矩形状に形成された熱水槽102を備えて
いる。この熱水槽102内には、熱水が貯留されてお
り、前記バッチ状態のウェーハ14、14、…は、この
熱水槽102内の所定の位置にセットされる。熱水槽1
2内にセットされたウェーハ104は、そのスライスベ
ース106との接着部分を前記熱水中に浸漬される。
【0033】また、この熱水槽102は、図3に示すよ
うに、その下面中央部に回転軸102Aを有しており、
該回転軸102Aは、ベアリング103を介して支持ベ
ース105に回動自在に支持されている。したがって、
熱水槽102は、この回転軸102Aを中心に自由に回
動させることができ、この結果、その水平方向の傾きを
自由に設定することができる。
【0034】前記熱水槽102の側部近傍には、長尺状
に形成されたベース108が配設されている。ベース1
08上には一対のガイドレール110、110が敷設さ
れており、該ガイドレール110、110上を一対のス
ライドベース112A、112Bがスライド移動自在に
支持されている。前記一対のスライドベース112A、
112Bのうち、図中左側に位置するスライドベース1
12Aは、ベース108の左端部に設置された送りモー
タ114で駆動される送りネジ機構116により駆動さ
れ、一方、図中右側に位置するスライドベース112B
は手動で駆動され、図示しないストッパーにより自由に
その設置位置を固定することができる。
【0035】図中右側に位置するスライドベース112
Bには、アーム118を介して押板120が設けられて
おり、前記熱水槽102内にセットされたウェーハ10
4は、この押板120に、その後端面を押されて後方に
倒れるのを防止される。一方、図中左側に位置するスラ
イドベース112A上には、軸受122が設けられてい
る。この軸受122にはシャフト124が回動自在に支
持されており、該シャフト124の基端部には揺動用モ
ータ126のスピンドルが連結されている。したがっ
て、この揺動用モータ126を駆動することにより、前
記シャフト124は回動する。
【0036】前記シャフト124には、コラム128が
立設されている。このコラム128の先端部には、昇降
用モータ130が設置されており、該昇降用モータ13
0のスピンドルには、アーム132の基端部が固着され
ている。したがって、この昇降用モータ130を駆動す
ることにより、前記アーム132は垂直方向に揺動す
る。
【0037】前記アーム132の先端部には吸着パッド
134が配置されており、該吸着パッド134は、その
基端部に連結されたシリンダ135に駆動されることに
より進退移動する。前記熱水槽102内にセットされた
ウェーハ104は、この吸着パッド134でその端面中
央部を吸着保持される。一方、前記コラム128の側面
部には、倒止板136が固着されている。この倒止板1
36の構成については、前記第1の実施の形態の倒止板
64とほぼ同様であるため、その説明は省略する。ま
た、図示しないが、前記倒止板136には、ウェーハ1
04と対向する面にタッチセンサが設けられている。
【0038】前記吸着パッド134の上方には、吸着パ
ッド134で剥離したウェーハ104を受け取る受取パ
ッド138が配置されている。この受取パッド138
は、アーム140の先端部に設けられており、その基端
部に連結されたシリンダ139を駆動することにより、
進退移動する。一方、前記吸着パッド134が設けられ
たアーム140の基端部は、シャフト144に連結され
ており、該シャフト144は、前記スライドベース11
2Aに軸受142を介して回動自在に支持されている。
このシャフト144には、アーム揺動用モータ146の
スピンドルが連結されており、該アーム揺動用モータ1
46を駆動することにより、前記アーム140は、90
°の範囲で図4中左側に揺動する。
【0039】前記のごとく構成された本発明に係るスラ
イスベース剥離装置の第2の実施の形態の作用は次の通
りである。まず、作業者がワイヤソーで切断されたバッ
チ状態にあるウェーハ104、104、…を熱水槽10
2内にセットする。なお、この時、一対のスライドベー
ス112A、112Bは、互いにガイドレール20の両
端部に位置している。
【0040】ここで、前記ワイヤソーで切断されたウェ
ーハ104、104、…は、予めその水平、垂直方向の
傾斜状態が分かっているので、作業者は、そのウェーハ
104の水平方向の傾斜角度に基づき熱水槽102を回
転させる。例えば、水平方向に5°傾斜している場合
は、熱水槽102を5°回転させ、ウェーハ104の端
面が、ガイドレール110に対して直交するようにセッ
トする。そして、この設定が終了した後、図中右側に位
置するスライドベース112Bを移動させて、押板12
0でウェーハ104の右端面を押さえる。
【0041】以上の初期設定が終了した段階で、スライ
スベース剥離装置100は駆動され、まず、吸着パッド
134の垂直方向の角度設定が行われる。すなわち、揺
動用モータ126が駆動され、ウェーハ104の垂直方
向の傾斜角度分だけ吸着パッド134が傾斜される。こ
れにより、吸着パッド134はその傾きがウェーハ10
4の傾きと一致する。
【0042】吸着パッド134の傾きの設定が終了する
と、送りモータ122Aが駆動され、スライドベース1
22Aがガイドレール110上をスライド移動する。こ
のスライドベース24Aは、倒止板136に設けられた
タッチセンサがウェーハ104の端面に接触すると停止
し、これと同時に、吸着パッド134がウェーハ104
の端面に接触する。
【0043】吸着パッド134がウェーハ104の端面
に接触すると、吸着パッド134が駆動され、ウェーハ
104の端面を吸着保持する。そして、この状態で吸着
パッド134が揺動駆動される。すなわち、揺動用モー
タ126が駆動されてコラム128が揺動し、この結
果、吸着パッド134が揺動駆動される。前記吸着パッ
ド134が所定回数揺動すると、ウェーハ104はスラ
イスベース106から剥離されるので、所定回数揺動
後、吸着パッド134は剥離したウェーハ104を吸着
した状態で上昇する。すなわち、昇降用モータ130が
駆動されてアーム132が上方に旋回し、これにより、
吸着パッド134が上昇する。
【0044】吸着パッド134は、受取パッド138の
位置まで上昇すると停止し、ここで、ウェーハ104の
受け渡しが行われる。すなわち、受取パッド138がシ
リンダ139に駆動されて、前記吸着パッド134に向
かって移動し、その吸着パッド134に吸着保持された
ウェーハ14に密着する。受取パッド138が前記吸着
パッド134に吸着保持されたウェーハ14に密着する
と、該受取パッド138が駆動されて、その密着したウ
ェーハ14を吸着保持する。ウェーハ14が受取パッド
138に吸着保持されると、吸着パッド134は、その
駆動を解除されるとともに、所定量退避して下降する。
これにより、ウェーハ14の受け渡しが終了する。
【0045】ウェーハ14の受け渡しが終了すると、ア
ーム揺動用モータ146が駆動され、アーム140が前
方に向けて90°回転する。この結果、受取パッド68
に保持されたウェーハ104も前方に90°回転する
が、このウェーハ104が90°回転した先には、ウェ
ーハ104を次工程に搬送する搬送台車(図示せず)が
位置しており、この搬送台車にウェーハ104は受け渡
される。
【0046】ウェーハ104の受け渡しが終了したアー
ム140は、再び揺動用モータ146が駆動されて、元
の直立状態に復帰する。以上の工程で1枚目のウェーハ
104の剥離作業が終了し、以下同様の手順で2枚目以
降の剥離作業を行う。このように本実施の形態のスライ
スベース剥離装置によれば、バッチ状態にあるウェーハ
104を一枚ずつ剥離して枚葉化することができる。こ
れにより、前記第1の実施の形態と同様に、ウェーハ1
04の後処理工程をスムーズに進行させることができ
る。
【0047】また、熱水槽102を水平方向に回動自在
にすることにより、吸着パッド134の水平方向の角度
調整を不要とすることができるので、この点において、
第1の実施の形態のスライスベース剥離装置10に比
べ、装置自体の駆動制御が容易になる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワイヤソーで切断されたウェーハをスライスベースから
一枚ずつ剥離することができるので、後処理工程におけ
るウェーハの取り扱いが容易になる。また、すべてのウ
ェーハを確実に剥離することができ、破損も生じること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライスベース剥離装置の第1の
実施の形態の斜視図
【図2】図1の平面図
【図3】本発明に係るスライスベース剥離装置の第2の
実施の形態の正面図
【図4】図3の平面図
【符号の説明】
10、100…スライスベース剥離装置 12、102…熱水槽 14、104…ウェーハ 16、106…スライスベース 22A、22B、112A、112B…スライドベース 30…旋回用スライドベース 50、128…コラム 62、134…吸着パッド 64、136…倒止板 68、138…受取パッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤソーで切断されたバッチ状態の
    ェーハをスライスベースから1枚ずつ剥離するスライス
    ベース剥離装置において、 熱水が貯留されるとともに、前記バッチ状態のウェーハ
    がその内部にセットされ、そのセットされたウェーハの
    スライスベースとの接着部が前記熱水中に浸漬される熱
    水槽と、前記熱水槽内にセットされたウェーハの端面を 吸着保持
    する吸着パッドと、前記熱水槽の近傍に配設され、前記吸着パッドと連結さ
    れたアームを備えるとともに、該アームを揺動させるこ
    とにより、前記吸着パッドを前記ウェーハと前記スライ
    スベースとの接着部を揺動中心として 揺動させる揺動手
    段と、前記揺動手段が設けられ、前記熱水槽に沿って移動する
    ことにより、前記吸着パッドを前記熱水槽内にセットさ
    れたバッチ状態の ウェーハの軸線に沿って移動させる移
    動手段と、からなり、前記熱水槽にセットされたウェーハの端面を
    前記吸着パッドで吸着保持し、前記揺動手段で前記吸着
    パッドを前記スライスベースとの接着部を揺動中心とし
    て揺動させることにより、前記ウェーハを前記スライス
    ベースから剥離し、剥離後、前記移動手段で前記吸着パ
    ッドを前記ウェーハの軸線に沿って移動させることによ
    り、次のウェーハを順次スライスベースから剥離する
    とを特徴とするスライスベース剥離装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動手段を水平方向に旋回させるこ
    とにより前記吸着パッドを水平方向に旋回させる旋回手
    段を前記移動手段に設け、該旋回手段で前記揺動手段を
    水平方向に旋回させることにより、前記吸着パッドの水
    平方向の傾斜角度と前記熱水槽にセットされたバッチ状
    態のウェーハの水平方向の傾斜角度とを一致させること
    を特徴とする請求項1記載のスライスベース剥離装置。
  3. 【請求項3】 前記熱水槽が水平方向に揺動自在に支持
    されており、該熱水槽を水平方向に回動させることによ
    り、該熱水槽にセットされたバッチ状態のウェーハの水
    平方向の傾斜角度と前記吸着パッドの水平方向の傾斜角
    度とを一致させることを特徴とする請求項1記載のスラ
    イスベース剥離装置。
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