JPH08203987A - 4分割ウエハにおける扇形ウエハ片の位置決め方法,マウント方法及びマウント装置 - Google Patents

4分割ウエハにおける扇形ウエハ片の位置決め方法,マウント方法及びマウント装置

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JPH08203987A
JPH08203987A JP703395A JP703395A JPH08203987A JP H08203987 A JPH08203987 A JP H08203987A JP 703395 A JP703395 A JP 703395A JP 703395 A JP703395 A JP 703395A JP H08203987 A JPH08203987 A JP H08203987A
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JP
Japan
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fan
wafer
shaped
shaped wafer
piece
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Application number
JP703395A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yamamoto
信行 山本
Mitsuyoshi Kurokawa
光美 黒川
Michio Kamiyama
倫生 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハを4分割切断してなる扇形ウエ
ハ片を自動的に所要の姿勢に位置決めできる4分割ウエ
ハにおける扇形ウエハ片の位置決め方法を提供する。 【構成】 円形の半導体ウエハをその中心若しくはその
近辺で直交するスクラブラインで4分割切断してなる各
扇形ウエハ片1A,1B,1C,1Dに順番付けをす
る。これら扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体
ウエハ上で占めていた姿勢で且つその直交する切断縁が
位置決め箇所の位置決め基準方向3aに対して平行と直
交状態になるように位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハを4分割
してなる扇形ウエハ片を所定の場所に所要の姿勢で位置
決めする4分割ウエハにおける扇形ウエハ片の位置決め
方法、及び該扇形ウエハ片をウエハマウント保持体の接
着面に所要の姿勢で接着してマウントする4分割ウエハ
における扇形ウエハ片のマウント方法及びマウント装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の円形の半導体ウエハ1
をウエハマウント保持体2にマウントした状態を示す。
ウエハマウント保持体2は、リングフレーム3に接着シ
ート4が貼り付け固定された構造になっている。半導体
ウエハ1は、その結晶方向を示すオリエンテーションフ
ラット1aが、接着シート4の位置決め箇所の位置決め
基準方向としてリングフレーム3の外周の一部を切り欠
いて設けられている切り欠けフラット部よりなる位置決
め基準方向3aに平行する向きで該接着シート4に接着
されてマウントされている。半導体ウエハ1の表面に
は、半導体チップ5を形成するためのスクラブライン
(または、ストリート)6が所定のピッチで直交する向
きで設けられている。
【0003】このように半導体ウエハ1をマウントした
ウエハマウント済み保持体7は、次のダイシング工程で
半導体ウエハ1がその各スクラブライン6に沿って切断
されて四角形の半導体チップ5として形成され、次にピ
ックアップ工程に運ばれる。ピックアップ工程では、各
半導体チップ5の認識と該半導体チップ5のピックアッ
プを確実にするため、接着シート4を各方向にエキスパ
ンドし、隣接する半導体チップ5の間の間隔を拡大す
る。
【0004】このとき半導体ウエハ1が大型のものであ
り、この半導体ウエハ1を切断して形成される半導体チ
ップ5の大きさが非常に小さい場合には、チップ間隔を
大きくとるために接着シート4のエキスパンド量が大き
くなるので、半導体ウエハ1の外周がリングフレーム3
の内周に当たってしまうことになって、隣接する半導体
チップ5の間の間隔を所定の寸法まで拡大することが不
可能になる。
【0005】このため半導体チップ5を、図17(A)
に示すように、その中心若しくはその近辺で直交するス
クラブライン6a,6bで4分割切断して、図17
(B)に示すよう4つの扇形ウエハ片1A,1B,1
C,1Dを得、これら扇形ウエハ片1A〜1Dを1個づ
つウエハマウント保持体2の接着シート4に接着してマ
ウントすることが提案されている。
【0006】このとき重要なことは、次工程で半導体チ
ップ5をピックアップしてリードフレームにボンディン
グする工程では、該リードフレームに対する半導体チッ
プ5の取付ける方向が決まっているため、各半導体チッ
プ5の方向が必ず同じであることが要求される。
【0007】このため半導体ウエハ1から4分割した扇
形ウエハ片1A〜1Dであっても、個々の扇形ウエハ片
1A〜1Dにおける各半導体チップ5のパターン方向を
同じにしてウエハマウント保持体2の接着シート4にマ
ウントする必要がある。
【0008】このときに、半導体ウエハ1から4分割さ
れた扇形ウエハ片1A〜1Dをウエハマウント保持体2
の接着シート4に自動的にマウントするためには、各扇
形ウエハ片1A〜1Dを正しい方向に合わせることが必
要になる。
【0009】また、製造工程での品質管理は、ウエハ枚
数の管理であるため、半導体ウエハ1が4分割されて
も、工程品質管理のため、4分割された扇形ウエハ片1
A〜1Dの順番を変えないように管理可能とするマウン
ト方法が必要になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに半導体ウエハ1を4分割切断してなる各扇形ウエハ
片1A〜1Dは、その最も中心に近いスクラブライン6
a,6bで切断した場合でも、半導体ウエハ1の円の中
心では分割されず、半導体チップ5が大きくなるとスク
ラブライン6a,6bの交点の位置も半導体ウエハ1の
中心から大きくずれるため、各扇形ウエハ片1A〜1D
の大きさがそれぞれ異なってしまうことになる。従っ
て、各扇形ウエハ片1A〜1Dをウエハマウント保持体
2の中心にパターン方向を合わせてマウントする際に
は、従来の自動マウント装置では対応できず、手作業に
頼らざるを得ない問題点があった。
【0011】本発明の目的は、半導体ウエハを4分割切
断してなる扇形ウエハ片を自動的に所要の姿勢に位置決
めできる4分割ウエハにおける扇形ウエハ片の位置決め
方法を提供することにある。
【0012】本発明の目的は、半導体ウエハを4分割切
断してなる扇形ウエハ片を自動的にウエハマウント保持
体に所要の姿勢に位置決めしてマウントすることができ
る4分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウント方法を
提供することにある。
【0013】本発明の目的は、半導体ウエハを4分割切
断してなる扇形ウエハ片を自動的にウエハマウント保持
体に所要の姿勢に位置決めしてマウントすることができ
る4分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウント装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る4分割ウエ
ハにおける扇形ウエハ片の位置決め方法は、半導体ウエ
ハをその中心若しくはその近辺で直交するスクラブライ
ンで4分割切断してなる各扇形ウエハ片に順番付けを
し、前記各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体
ウエハ上で占めていた姿勢になるように位置決めするこ
とを特徴とする。本発明に係る4分割ウエハにおける扇
形ウエハ片のマウント方法は、半導体ウエハをその中心
若しくはその近辺で直交するスクラブラインで4分割切
断してなる各扇形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形
ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ上で占め
ていた姿勢になるように個々のウエハマウント保持体に
おける接着面にそれぞれ位置決め接着してマウントする
ことにより扇形ウエハ片マウント済み保持体を得ること
を特徴とする。
【0015】この場合、前記ウエハマウント保持体にお
ける接着面に前記半導体ウエハの半径を一辺とする仮想
正方形を、その各辺が該ウエハマウント保持体における
位置決め基準方向に対して直交または平行になるように
設け、前記各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導
体ウエハ上で占めていた姿勢で且つその直交する切断縁
が該仮想正方形の対応辺と平行になるように該仮想正方
形内の前記接着面にマウントすることが好ましい。
【0016】また、前記仮想正方形は、前記ウエハマウ
ント保持体の前記接着面の中央部に定めることが好まし
い。
【0017】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウ
エハ片のマウント装置は、順番付けされた各扇形ウエハ
片をその順番に応じた場所にストックしていて、その順
番に応じて各扇形ウエハ片を取り出すことができるよう
になっている扇形ウエハ片ストック機構と、該扇形ウエ
ハ片ストック機構から順番に応じて取り出された各扇形
ウエハ片をその直交する切断縁の先端が同じ一定の方向
を向くように位置決めした後、該扇形ウエハ片の順番で
決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢になるよう
に位置決めする扇形ウエハ片自動位置決め機構と、該扇
形ウエハ片自動位置決め機構から位置決め完了状態で順
番に応じて取り出された各扇形ウエハ片をその位置決め
されている姿勢で個々のウエハマウント保持体における
接着面にそれぞれ接着してマウントする扇形ウエハ片自
動マウント機構と、前記扇形ウエハ片ストック機構から
各扇形ウエハ片をその順番に応じて取り出して前記扇形
ウエハ片自動位置決め機構に供給すると共に該扇形ウエ
ハ片自動位置決め機構で各扇形ウエハ片が順次位置決め
される毎に取り出してこれら扇形ウエハ片を前記扇形ウ
エハ片自動マウント機構の個々のウエハマウント保持体
における接着面に位置決めされた姿勢のままそれぞれ供
給する扇形ウエハ片自動ハンドリング機構とを備えて構
成されていることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウエハ
片の位置決め方法は、半導体ウエハをその中心若しくは
その近辺で直交するスクラブラインで4分割切断してな
る各扇形ウエハ片に順番付けをするので、この順番によ
り元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢が決まる。
【0019】このため各扇形ウエハ片をその順番から決
まる姿勢にすることにより、各扇形ウエハ片を容易に元
の半導体ウエハ上で占めていた姿勢にすることができ
る。
【0020】従って、各扇形ウエハ片の順番がわかれ
ば、各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエ
ハ上で占めていた姿勢になるような位置決めの自動化を
容易に行うことができる。
【0021】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウ
エハ片のマウント方法は、半導体ウエハをその中心若し
くはその近辺で直交するスクラブラインで4分割切断し
てなる各扇形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形ウエ
ハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めてい
た姿勢になるように個々のウエハマウント保持体におけ
る接着面にそれぞれ位置決め接着してマウントするの
で、自動的に各扇形ウエハ片の姿勢を確定して個々のウ
エハマウント保持体に接着してマウントすることができ
る。
【0022】この場合、ウエハマウント保持体における
接着面に半導体ウエハの半径を一辺とする仮想正方形
を、その各辺が該ウエハマウント保持体における位置決
め基準方向に対して直交または平行になるように設け、
各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ上
で占めていた姿勢で且つその直交する切断縁が該仮想正
方形の対応辺と平行になるように該仮想正方形内の接着
面にマウントすると、各扇形ウエハ片は総て該仮想正方
形内に所定の姿勢で存在することになって、ダイシング
工程でのダイシングストロークを最小限に設定すること
ができる。
【0023】また、仮想正方形をウエハマウント保持体
の接着面の中央部に定めると、接着面のエキスパンド時
に半導体チップがウエハマウント保持体の縁部に接近す
るような事態の発生を回避することができる。
【0024】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウ
エハ片のマウント装置は、順番付けされた各扇形ウエハ
片をその順番に応じた場所にストックしていて、その順
番に応じて各扇形ウエハ片を取り出すことができるよう
になっている扇形ウエハ片ストック機構を用いるので、
順番付けされた各扇形ウエハ片をその順番に応じて取り
出すことができる。
【0025】また、該装置は、扇形ウエハ片ストック機
構から順番に応じて取り出された各扇形ウエハ片をその
直交する切断縁の先端が同じ一定の方向を向くように位
置決めした後、該扇形ウエハ片の順番で決まる元の半導
体ウエハ上で占めていた姿勢になるように位置決めする
扇形ウエハ片自動位置決め機構を備えているので、扇形
ウエハ片ストック機構から順番に応じて取り出される各
扇形ウエハ片の向きを該扇形ウエハ片の順番で決まる元
の半導体ウエハ上で占めていた姿勢になるように容易に
位置決めすることができる。
【0026】特に、この扇形ウエハ片自動位置決め機構
では、各扇形ウエハ片を同じ向きに揃えた後、その姿勢
から各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエ
ハ上で占めていた姿勢に変更するので、容易に目的の姿
勢に変更できる。
【0027】また、該装置は、扇形ウエハ片自動位置決
め機構から位置決め完了状態で順番に応じて取り出され
た各扇形ウエハ片をその位置決めされている姿勢で個々
のウエハマウント保持体における接着面にそれぞれ接着
してマウントする扇形ウエハ片自動マウント機構を備え
ているので、各扇形ウエハ片をその順番で決まる所用の
姿勢でウエハマウント保持体の接着面に容易にマウント
することができる。
【0028】また、該装置は、扇形ウエハ片ストック機
構から各扇形ウエハ片をその順番に応じて取り出して扇
形ウエハ片自動位置決め機構に供給すると共に該扇形ウ
エハ片自動位置決め機構で各扇形ウエハ片が順次位置決
めされる毎に取り出してこれら扇形ウエハ片を扇形ウエ
ハ片自動マウント機構の個々のウエハマウント保持体に
おける接着面に位置決めされた姿勢のままそれぞれ供給
する扇形ウエハ片自動ハンドリング機構を備えているの
で、これら扇形ウエハ片ストック機構,扇形ウエハ片自
動位置決め機構,扇形ウエハ片自動マウント機構に対す
る各扇形ウエハ片の所要のハンドリングを容易に行うこ
とができる。
【0029】
【実施例】図1〜図4は、本発明に係る4分割ウエハに
おける扇形ウエハ片のマウント装置の一実施例を示した
ものである。
【0030】本実施例では、図17(B)に示すように
半導体ウエハ1を4分割切断してなる扇形ウエハ片1
A,1B,1C,1DをA,B,C,Dなる順番で順番
付けをする。なお、この順番付けを、本実施例では反時
計回りにしたが、時計回りにしてもよいことは勿論であ
る。また、どの扇形ウエハ片を最初の順番に定めてもよ
い。
【0031】本実施例の4分割ウエハにおける扇形ウエ
ハ片のマウント装置は、図1及び図2に示すように、順
番付けされた各扇形ウエハ片1A〜1Dをその順番に応
じた場所にストックしていて、その順番に応じて各扇形
ウエハ片1A〜1Dを取り出すことができるようになっ
ている扇形ウエハ片ストック機構8と、該扇形ウエハ片
ストック機構8から順番に応じて取り出された各扇形ウ
エハ片1A〜1Dをその直交する切断縁の先端が同じ一
定の方向を向くように位置決めした後、該扇形ウエハ片
1A〜1Dの順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めて
いた姿勢で且つその直交する切断縁が位置決め箇所に置
かれたときその位置の位置決め基準方向に対して平行と
直交状態になるように位置決めする扇形ウエハ片自動位
置決め機構9と、該扇形ウエハ片自動位置決め機構9か
ら位置決め完了状態で順番に応じて取り出された各扇形
ウエハ片1A〜1Dをその位置決めされている姿勢で個
々のウエハマウント保持体における接着面にそれぞれ接
着してマウントする扇形ウエハ片自動マウント機構10
と、扇形ウエハ片ストック機構8から各扇形ウエハ片1
A〜1Dをその順番に応じて取り出して扇形ウエハ片自
動位置決め機構9に供給すると共に該扇形ウエハ片自動
位置決め機構9で各扇形ウエハ片1A〜1Dが順次位置
決めされる毎に取り出してこれら扇形ウエハ片1A〜1
Dを扇形ウエハ片自動マウント機構10の個々のウエハ
マウント保持体における接着面に位置決めされた姿勢の
ままそれぞれ供給する扇形ウエハ片自動ハンドリング機
構11とを備えて構成されている。
【0032】扇形ウエハ片ストック機構8は、図1〜図
3に示すように、ウエハ片ストッカー12を備え、該ウ
エハ片ストッカー12は扇形ウエハ片自動ハンドリング
機構11側に面する手前側の部分が該手前側に末広がり
に広がるようにV形にカットされてV形空間13が形成
されている。このV形空間13の輪郭に沿ってウエハ片
ストッカー12には、水平向きのV形ストック棚14が
上下に多段に設けられている。これらV形ストック棚1
4には、各扇形ウエハ片1A〜1Dを下から上にその順
番に応じて順に繰り返しストックするように各扇形ウエ
ハ片1A〜1Dの順番A〜Dに対応して番地付けがなさ
れ、対応する順番のものしか収納しないことと定める。
例えば、各扇形ウエハ片1A〜1Dのうちの1つが万一
不良品となって除去されている場合には、その扇形ウエ
ハ片の順番のV形ストック棚14には扇形ウエハ片をス
トックしないことと定める。このようなウエハ片ストッ
カー12は、昇降テーブル15上に支持されている。該
昇降テーブル15の扇形ウエハ片自動ハンドリング機構
11側に面する手前側の部分にもV形空間13が延長し
て形成されている。昇降テーブル15は、その下面に取
り付けられたナット部材16と、該ナット部材16に螺
合された垂直向きのボールネジ17aと、該ボールネジ
17aを回転する昇降用モータ17bとからなる昇降機
構部18で昇降されるようになっている。V形空間13
に対応して床面19上には、ウエハ片ストッカー12の
各V形ストック棚14に扇形ウエハ片が存在するか否か
を検出する光電センサ20が設けられている。
【0033】扇形ウエハ片自動位置決め機構9は、図1
及び図2に示すように、各扇形ウエハ片1A〜1Dをそ
の直交する切断縁の先端が同じ一定の方向を向くように
位置決めする1対の板状の位置決めガイド21a,21
bを有する。これら位置決めガイド21a,21bは、
位置決めすべき扇形ウエハ片をその直交する切断縁の先
端から左右に等分割した形状の位置決め扇形凹部22
a,22bがその上面と相手側の位置決め扇形凹部に対
向する側とを開口させて設けられている。各位置決め扇
形凹部22a,22bは、位置決めすべき扇形ウエハ片
の一方の切断縁をガイドする切断縁ガイド部23a,2
3bと、位置決めすべき扇形ウエハ片の円弧状部をガイ
ドする円弧状部ガイド部24a,24bとを備えて構成
されている。各位置決め扇形凹部22a,22bの底部
には、図1に示すように後述するウエハ片吸着テーブル
34が当たらないように逃がす逃がし凹部22c,22
dが設けられている。
【0034】これら位置決めガイド21a,21bは、
相互に接近・離間する方向に1対のスライドガイド軸2
5a,25bでスライド自在にガイドされるようになっ
ている。これらスライドガイド軸25a,25bは、ベ
ース台26の両端に立設されたブラケット27a,27
bに水平向きで支持されている。これらスライドガイド
軸25a,25bとブラケット27a,27bにより両
位置決めガイド21a,21bのガイド機構部28が構
成されている。
【0035】位置決めガイド21aの下面には、スライ
ドガイド軸25aに平行する向きで1本のラック29a
が取り付けられている。位置決めガイド21bの下面に
は、スライドガイド軸25bに平行する向きで1本のラ
ック29bが取り付けられている。これらラック29
a,29bには、互いに向かい合う面側に歯がそれぞれ
刻設されている。各位置決めガイド21a,21b側で
これらラック29a,29b間にはピニオン30a,3
0bが配置され、これらピニオン30a,30bは各ラ
ック29a,29bの歯に噛み合わされている。各ピニ
オン30a,30bは、ベース台26に立設されたピニ
オン軸31a,31bに回転自在に支持されている。ベ
ース台26上には、一方の位置決めガイド21aを他方
の位置決めガイド21bに対して接近・離間する方向に
駆動するエアシリンダ32が設けられている。これらラ
ック29a,29b、ピニオン30a,30b、ピニオ
ン軸31a,31b、エアシリンダ32により、両位置
決めガイド21a,21bを相互に接近・離間する方向
に同じ距離だけ移動させる位置決めガイド接近・離間駆
動機構部33が構成されている。
【0036】また、各位置決め扇形凹部22a,22b
の底面には、位置決めすべき扇形ウエハ片にオリエンテ
ーションフラット1aが存在するか否かを検出する第
1,第2の光電センサ63a,63bが設けられてい
る。
【0037】両位置決め扇形凹部22a,22b間の中
央の位置には、円盤状の位置決め用ウエハ片吸着テーブ
ル34が昇降自在に且つ回転自在に配置されている。該
ウエハ片吸着テーブル34の上面には吸引口35が開口
され、図示しない吸引ポンプで吸引されるようになって
いる。該ウエハ片吸着テーブル34は、昇降台36に支
持された回転軸37の上端に支持されている。該回転軸
37は、昇降台36の下面に支持されたモータよりなる
位置決め用ウエハ片吸着テーブル回転機構部38により
回転駆動されるようになっている。このような位置決め
用ウエハ片吸着テーブル回転機構部38は、位置決めガ
イド21a,21bと位置決めガイド接近・離間駆動機
構部33とで直交する切断縁の先端が同じ一定の方向を
向くように位置決めされた各扇形ウエハ片1A〜1D
を、その同じ姿勢から扇形ウエハ片1A〜1Dの順番で
決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢で且つその
直交する切断縁が位置決め箇所に置かれたときその位置
の位置決め基準方向に対して平行と直交状態になるよう
に、図示しない中央処理装置(CPU)からの指令で所
要の角度だけ回転駆動されるようになっている。昇降台
36は、垂直向きのスライドガイド39a,39bと、
昇降台36に支持されてスライドガイド39a,39b
に沿ってスライドするスライダー40a,40bと、昇
降台36を昇降するエアシリンダ41とで昇降されるよ
うになっている。スライドガイド39a,39bの両端
は、ベース台26とその下に配置された支持フレーム4
2により支持されている。これら昇降台36、回転軸3
7、位置決め用ウエハ片吸着テーブル回転機構部38、
スライドガイド39a,39b、スライダー40a,4
0b、エアシリンダ41、支持フレーム42により位置
決め用ウエハ片吸着テーブル34の回転・昇降機構部4
3が構成されている。
【0038】扇形ウエハ片自動マウント機構10は、図
1及び図4に示すように、Oリング44を介して密閉さ
れる下部容器45と上部容器46とを備え、下部容器4
5の上端内周縁にはウエハマウント保持体2を係止する
係止段部47が設けられている。この係止段部47に
は、リングフレーム3に接着シート4が貼り付け固定さ
れたウエハマウント保持体2のリングフレーム3が係止
されている。下部容器45内の中央には、円盤状のマウ
ント用ウエハ片吸着テーブル48が昇降自在に配置され
ている。該ウエハ片吸着テーブル48の上面には吸引口
48aが開口され、図示しない吸引ポンプで吸引される
ようになっている。該ウエハ片吸着テーブル48は、エ
アシリンダよりなるマウント用ウエハ片吸着テーブル昇
降機構部49で昇降されるようになっている。上部容器
46内の中央には、円弧状の下面を有するゴムパットよ
りなる弾性体パット50が昇降自在に配置されている。
該弾性体パット50はパッドホルダー51を介してエア
シリンダよりなるパット昇降機構部52で昇降されるよ
うになっている。上部容器46には、下部容器45と上
部容器46とがなす減圧室53内を図示しない吸引ポン
プで吸引する吸引口54が設けられている。
【0039】扇形ウエハ片自動ハンドリング機構11
は、図1及び図2に示すように、扇形ウエハ片を吸着す
る水平向きの吸着ハンド55を備え、該吸着ハンド55
の先端にはウエハ片吸着テーブル34の外周に嵌合でき
る円弧凹部56が設けられ、該吸着ハンド55の先端側
上面には吸引口57が開口され、図示しない吸引ポンプ
で吸引されるようになっている。該吸着ハンド55の下
面には、図2に示すように、ウエハ片押圧段部55aが
設けられている。該吸着ハンド55の基端側は、該吸着
ハンド55をその軸芯の回りに回転自在にハンドホルダ
ー58で支持されている。該ハンドホルダー58には、
吸着ハンド55をその軸芯の回りに回転させるロータリ
ーアクチュエータよりなる吸着ハンド回転機構部59が
支持されている。これら吸着ハンド55と吸着ハンド回
転機構部59とはハンドホルダー58を介してエアシリ
ンダよりなる吸着ハンド前後進機構部60で扇形ウエハ
片ストック機構8に接近・離間する方向と扇形ウエハ片
自動位置決め機構9に接近・離間する方向とに駆動され
るようになっている。吸着ハンド前後進機構部60は水
平向きの回転テーブル61に支持されている。回転テー
ブル61は、垂直向きのモータよりなる吸着ハンド回転
機構部62で回転駆動されるようになっている。
【0040】次に、このような4分割ウエハにおける扇
形ウエハ片のマウント装置を用いて行う各扇形ウエハ片
1A〜1Dの位置決め方法及びマウント方法について説
明する。
【0041】本実施例では、前述した図17(B)に示
すように半導体ウエハ1を4分割切断してなる扇形ウエ
ハ片1A,1B,1C,1DをA,B,C,Dなる順番
で順番付けをする。これら扇形ウエハ片1A〜1Dを図
1〜図3に示す扇形ウエハ片ストック機構8におけるウ
エハ片ストッカー12の各V形ストック棚14に、下か
ら上にその順番に応じて順に繰り返しストックしてお
く。
【0042】かかる状態で自動運転を始めると、昇降機
構部18の駆動でウエハ片ストッカー12が図2の状態
から下降され、光電センサ20が該ウエハ片ストッカー
12の最下部の扇形ウエハ片1Aを検出すると、昇降機
構部18の駆動が停止されてウエハ片ストッカー12の
下降が停止される。
【0043】次に、扇形ウエハ片自動ハンドリング機構
11の吸着ハンド前後進機構部60が駆動されて、図5
に示すように、吸着ハンド55がウエハ片ストッカー1
2側に前進され、一番下の扇形ウエハ片1Aの下に挿入
され、図示の位置で吸引口57からの吸引により扇形ウ
エハ片1Aの裏面(スクラブライン6が施されていない
方の面)が吸着される。
【0044】次に、吸着ハンド前後進機構部60が駆動
されて吸着ハンド55が後退され、扇形ウエハ片1Aが
吸着ハンド55でウエハ片ストッカー12から引き出さ
れる。
【0045】かかる状態になったならば、吸着ハンド回
転機構部62が駆動されて回転テーブル61の回転によ
り、扇形ウエハ片1Aを吸着している吸着ハンド55が
図1及び図2に示す状態から180 °回転されて扇形ウエ
ハ片自動位置決め機構9に向けられる。
【0046】次に、吸着ハンド前後進機構部60が駆動
されて該吸着ハンド55が扇形ウエハ片自動位置決め機
構9側に前進され、図6(A)に示すように、該吸着ハ
ンド55に吸着されている扇形ウエハ片1Aが、左右に
開いた状態にある位置決めガイド21a,21bの位置
決め扇形凹部22a,22bの上方に移動される。この
状態になると吸着ハンド前後進機構部60の駆動が停止
される。
【0047】次に、エアシリンダ41が駆動されて位置
決め用ウエハ片吸着テーブル34が図6(B)に示すよ
うに上昇され、該ウエハ片吸着テーブル34が扇形ウエ
ハ片1Aの裏面に当接する位置でその上昇が停止され
る。かかる状態で、扇形ウエハ片1Aの裏面が該ウエハ
片吸着テーブル34の上面で受けられる。該ウエハ片吸
着テーブル34が上昇して扇形ウエハ片1Aに当接され
たことが確認されると、吸着ハンド55による扇形ウエ
ハ片1Aの吸着が解除されると共に該吸着ハンド55が
後退される。次に、吸着ハンド55の高さより下に扇形
ウエハ片1Aが存在するように該ウエハ片吸着テーブル
34が下降された後、吸着ハンド55が図7(A)
(B)に示すように前進されて扇形ウエハ片1Aが該吸
着ハンド55のウエハ片押圧段部55aで押されて少し
移動される。この状態で、扇形ウエハ片1Aが該ウエハ
片吸着テーブル34に吸着される。
【0048】次に、吸着ハンド55が後退され、その状
態で待機する。
【0049】次に、ウエハ片吸着テーブル34が下降さ
れ、その上面に吸着されている扇形ウエハ片1Aの裏面
が位置決めガイド21a,21bにおける位置決め扇形
凹部22a,22bの底面に当たった状態でウエハ片吸
着テーブル34の下降が停止される。
【0050】次に、この状態になると、位置決めガイド
接近・離間駆動機構部33のエアシリンダ32が縮まる
方向に作動し、これにより位置決めガイド21aが位置
決めガイド21bに接近する方向に引かれ、この位置決
めガイド21aの移動でラック29aが一緒に移動し、
このラック29aに噛み合うピニオン30a,30bが
図1で時計回りに回転し、これにより位置決めガイド2
1b側のラック29bがラック29aの移動方向とは逆
方向に同じ距離移動され、これにつれて位置決めガイド
21bも一緒に移動される。従って、位置決めガイド2
1a,21bが、図8に示すような等距離の相互接近移
動をして相互間隔を狭くする移動を始める。この状態に
なると、ウエハ片吸着テーブル34の吸着が解除され
る。
【0051】このような位置決めガイド21a,21b
の等距離の相互接近移動により、扇形ウエハ片1Aの両
切断縁が先に、各位置決め扇形凹部22a,22bにお
ける切断縁ガイド部23a,23bに接触して滑ること
により、まず扇形ウエハ片1Aの位置決め基準方向64
に対する角度が揃う。両位置決めガイド21a,21b
の等距離の相互接近移動は、扇形ウエハ片1Aの円弧状
部が円弧状部ガイド部24a,24bに接触するまで続
く。扇形ウエハ片1Aの円弧状部が円弧状部ガイド部2
4a,24bに接触すると、位置決めガイド21a,2
1bの相互接近動作が停止される。このとき、各位置決
め扇形凹部22a,22bの底部には、図1に示すよう
にウエハ片吸着テーブル34が当たらないように逃がす
逃がし凹部22c,22dが設けられているので、位置
決めガイド21a,21bの相互接近動作の障害にはな
らない。
【0052】この状態になったとき、両位置決めガイド
21a,21bの各位置決め扇形凹部22a,22bの
底面の所定の位置に設けられている第1,第2の光電セ
ンサ63a,63bによって扇形ウエハ片1Aにオリエ
ンテーションフラット1aが存在するか否かの検出が行
われ、その検出結果に基づいて順番付けされたどの扇形
ウエハ片が存在しているのかの判定が表1に従って行わ
れる。
【0053】この場合の扇形ウエハ片1Aと第1,第2
の光電センサ63a,63bとの位置関係を示すと、図
9に示すとおりである。
【0054】
【表1】 ただし、この場合には、扇形ウエハ片1A,1Dにオリ
エンテーションフラット1aが存在しないので、A番の
扇形ウエハ片1Aなのか、D番の扇形ウエハ片1Dなの
か区別できない。しかし、扇形ウエハ片はA,B,C,
Dの順に供給されるものであり、最初若しくはD番の扇
形ウエハ片1Dの後にきたものであればA番の扇形ウエ
ハ片1Aであることがわかり、またC番の扇形ウエハ片
1Cの後にきたものであればD番の扇形ウエハ片1Dで
あることがわかる。
【0055】ここで、現在位置決めしている扇形ウエハ
片の判定を行う理由は、半導体ウエハ1を4分割切断し
てなる各扇形ウエハ片1A〜1Dは、あくまでも作業上
の理由で4分割されているだけであって、A〜Dの4枚
のウエハ片1A〜1Dが揃って1枚の半導体ウエハ1と
して品質管理される必要があり、その確認のためであ
る。従って、もし間違った順序で扇形ウエハ片がウエハ
マウント保持体2にマウントされ、そのまま次工程まで
流れてしまうと、再度マウントをやり直すことによって
生じる扇形ウエハ片の順序の乱れが、作業上大きな問題
になってしまうことになる。各扇形ウエハ片1A〜1D
の確認ができていれば、このような問題を回避すること
ができる。
【0056】順序が正しいと判定されると、位置決め基
準方向64に位置決めされている扇形ウエハ片1Aは、
その姿勢で裏面側からウエハ片吸着テーブル34で吸着
されて該ウエハ片吸着テーブル34の上昇によって上昇
される。
【0057】しかる後、位置決め基準方向64を基準姿
勢にして、その姿勢から該扇形ウエハ片1Aの順番で決
まる元の半導体ウエハ1上で占めていた姿勢で且つその
直交する切断縁が位置決め箇所である扇形ウエハ片自動
マウント機構10に置かれたときその位置の位置決め基
準方向に対して平行と直交状態になるように位置決め用
ウエハ片吸着テーブル回転機構部38でウエハ片吸着テ
ーブル34を所要の角度だけ回転することにより位置決
めする。このような位置決め用ウエハ片吸着テーブル回
転機構部38の運転制御は、図示しない中央処理装置
(CPU)からの指令で行われる。即ち、中央処理装置
には、直交する切断縁の先端が位置決め基準方向64を
向けられている各扇形ウエハ片1A〜1Dを、その位置
から何度回転したらこれら扇形ウエハ片1A〜1Dの順
番で決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢で且つ
その直交する切断縁が位置決め箇所に置かれたときその
位置の位置決め基準方向64に対して平行と直交状態に
なる角度が記憶されていて、各扇形ウエハ片1A〜1D
がウエハ片吸着テーブル34に供給される毎に対応する
角度信号を該位置決め用ウエハ片吸着テーブル回転機構
部38に出すようになっている。
【0058】もし、扇形ウエハ片の判定異常が発生した
場合には、順序間違い以外に、扇形ウエハ片の部分的な
破損等によって発生する場合も存在するため、本装置で
は図示しないブザー等の警報手段で警報(アラーム)を
発して作業者の判定を要求し、位置決めガイド21a,
21bを自動的に開く。かかる状態で、作業者自身が扇
形ウエハ片の状態を確認し、問題なければ扇形ウエハ片
自動位置決め機構9に設けられている図示しない方向選
択スイッチを押すことで扇形ウエハ片の位置決めすべき
方向を指定する。これは扇形ウエハ片の縁部が欠けてい
たりして、第1,第2の光電センサ63a,63bで該
扇形ウエハ片の誤判定がなされ、その扇形ウエハ片が元
の半導体ウエハ1上で占めていた姿勢ではない姿勢にな
っている場合に、これを修正する操作である。
【0059】扇形ウエハ片が不良品であれば、その扇形
ウエハ片を位置決めガイド21a,21b間から除去
し、運転を続行する際に、その情報をウエハ片収納工程
に発信することで、欠品による各扇形ウエハ片間の管理
上の乱れを防止する。
【0060】以上の位置決め動作をまとめると、図10
に示すフローチャートのステップST1 〜ST12のようにな
る。
【0061】上記のようにして位置決めされた扇形ウエ
ハ片1Aは、図11のように再び前進した吸着ハンド5
5でその裏面が吸着されると共に位置決め用ウエハ片吸
着テーブル34への吸着が解かれる。
【0062】かかる状態で、吸着ハンド55が後退さ
れ、該吸着ハンド55は吸着ハンド回転機構部59で該
吸着ハンド55の軸芯の回りに180 °回転され、扇形ウ
エハ片1Aがその表面を下に向けた状態にされる。
【0063】次に、モータよりなる吸着ハンド回転機構
部62が回転され、吸着ハンド55が図1に示す扇形ウ
エハ片自動マウント機構10の位置から水平面内で90°
回転されて扇形ウエハ片自動マウント機構10側に向け
られる。
【0064】このとき、扇形ウエハ片自動マウント機構
10においては、図4に示す上部容器46が図示しない
エアシリンダによって上昇されており、この可動の上部
容器46と固定の下部容器45との間の空間に扇形ウエ
ハ片1Aが吸着ハンド55の水平回転により移動され
て、該扇形ウエハ片1Aはマウント用ウエハ片吸着テー
ブル48の真上に位置決めされる。このとき扇形ウエハ
片1Aはその表面が下向きとなっていて、上向きの裏面
が吸着ハンド55で吸着された状態になっている。
【0065】吸着ハンド55の水平回転が停止される
と、下部容器45内の該ウエハ片吸着テーブル48が上
昇されてその上面が扇形ウエハ片1Aの下向き表面に当
接される。かかる状態で、吸着ハンド55による扇形ウ
エハ片1Aの吸着が解除され、該ウエハ片吸着テーブル
48に該扇形ウエハ片1Aが吸着される。
【0066】次に、下部容器45の入口に内周における
係止段部47に、図示しない操作ハンドによりウエハマ
ウント保持体2が、そのリングフレーム3を該係止段部
47に載せ、その接着シート4が上面側に存在するよう
にして配置される。このときリングフレーム3は、図1
2に示すように、下部容器45に対して所定の向きとな
るように、該リングフレーム3の外周に設けられた1対
のV形凹部65を下部容器45側のピン66に嵌めるこ
とにより位置決めされる。
【0067】次に、図4に示す上部容器46が下降され
て、下部容器45の入口がOリング44を介して該上部
容器46で密閉される。かかる状態で、吸引口54を介
して減圧室53内が真空引きされる。
【0068】真空引きが終了すると、パット昇降機構部
52によってパットホルダー51を介して弾性体パット
50が下降され、この弾性体パット50で接着シート4
が加圧されて該接着シート4に扇形ウエハ片1Aが接着
される。このとき減圧室53内は真空引きされて脱気状
態にあり、しかも弾性体パット50の下面が円弧状にな
っているので、該弾性体パット50の円弧状下面の中央
側から先に接着シート4を加圧して該円弧状下面の外周
方向に加圧部分が広がることにより、接着シート4と扇
形ウエハ片1Aとの間に気泡を巻き込まずに接着を行う
ことができる。この接着時に、ウエハ片吸着テーブル4
8が押し上げられ、接着シート4に扇形ウエハ片1Aが
強固に接着される。
【0069】この場合のウエハマウント保持体2の接着
シート4に対する扇形ウエハ片1Aの接着は、図12に
示すように該接着シート4上の中央に仮想した半導体ウ
エハ1の半径を一辺とする仮想正方形67内に、扇形ウ
エハ片1Aの順番で決まる元の半導体ウエハ1上で占め
ていた姿勢で且つその直交する切断縁が該仮想正方形6
7の対応辺と平行になるようにして行われる。このよう
な扇形ウエハ片1Aの姿勢の決定は、前述したように扇
形ウエハ片自動位置決め機構9で行われ、そのままの姿
勢で水平面内で90°回転されて扇形ウエハ片自動マウン
ト機構10のウエハ片吸着テーブル48の上に位置決め
されることに行われる。また、この場合の仮想正方形6
7は、その1つの辺がリングフレーム3の位置決め基準
方向3aと平行になるように定められている。
【0070】上記のようにウエハマウント保持体2の接
着シート4に扇形ウエハ片1Aが接着されて形成された
ウエハマウント済み保持体7は、前述した図示しない操
作ハンドにより図示しないストッカーに収納される。
【0071】このような作業が、扇形ウエハ片1B,1
C,1Dに対しても同様にして行われ、図12に示すよ
うな姿勢で仮想正方形67内に位置決めされて各ウエハ
マウント保持体2の接着シート4に接着され、図13
(A)(B)(C)(D)に示すようなウエハマウント
済み保持体7が逐次形成される。
【0072】このような作業が繰り返し行われ、図示し
ないストッカーに溜まったウエハマウント済み保持体7
は、ストッカーごと次工程に搬送される。
【0073】図14(A)(B)は、位置決めガイド2
1a,21bで扇形ウエハ片を特定方向に位置決めする
ときの摩擦抵抗を減らすための3種の例を示したもので
ある。
【0074】図14(A)に示す位置決めガイド21
a,21bにおいては、その切断縁ガイド部23a,2
3bと円弧状部ガイド部24a,24bにテトラフロロ
エチレンのような潤滑シート68a,68bを取り付け
た例を示したものである。
【0075】図14(B)に示す位置決めガイド21
a,21bにおいては、その切断縁ガイド部23a,2
3bに複数のコロ型のフォロア69a,69bをそれぞ
れ取り付けた例を示したものである。
【0076】図15は、位置決めガイド21a,21b
に扇形ウエハ片の位置決め角度規制強化手段として、扇
形ウエハ片の円弧状部が接触する円弧状部ガイド部24
a,24bに板バネの如き弾性体70a,70bを取り
付けた例を示したものである。
【0077】なお、下部容器45と上部容器46とがな
す空間を吸引する吸引口54は、下部容器45側に設け
ることもでき、或いは双方の容器45,46に共に設け
ることもできる。
【0078】また、各扇形ウエハ片をその順番で決まる
元の半導体ウエハ1上で占めていた姿勢で且つその直交
する切断縁が位置決め箇所の位置決め基準方向に対して
平行と直交状態になるような位置決めは、扇形ウエハ片
自動位置決め機構9で行う代わりに、扇形ウエハ片自動
ハンドリング機構11で行うこともできる。
【0079】また、扇形ウエハ片自動ハンドリング機構
11の例えばハンドホルダー58と吸着ハンド前後進機
構部60との間にエアシリンダよりなる昇降機構部を設
けることもできる。このようにすると、扇形ウエハ片の
受け渡し時の扇形ウエハ片自動位置決め機構9側の昇降
を減らすことができる。
【0080】また、位置決め用ウエハ片吸着テーブル回
転機構部38は、各扇形ウエハ片1B〜1Dを位置決め
基準方向64に対して同じ方向に一定角度αだけそれぞ
れずらして位置決めすることもできる。
【0081】更に、上記実施例では、各扇形ウエハ片の
位置決め時に、各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の
半導体ウエハ上で占めていた姿勢で且つその直交する切
断縁が位置決め箇所の位置決め基準方向に対して所要の
角度(0°も含む)になるように位置決めを行ったが、
本発明はこれに限定されるものではなく、単に各扇形ウ
エハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めて
いた姿勢に位置決めするだけでもよい。このような位置
決めでも、必要ならばダイシング工程で該扇形ウエハ片
の直交する切断縁が位置決め基準方向に対して所要の角
度(0°も含む)になるように調整を行えばよい。
【0082】以下、本明細書に記載した複数の発明のう
ち、いくつかの発明についてその構成要件を以下に説明
する。
【0083】(1) 半導体ウエハをその中心若しくは
その近辺で直交するスクラブラインで4分割切断してな
る各扇形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形ウエハ片
をその順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿
勢で且つその直交する切断縁が位置決め箇所の位置決め
基準方向に対して所要の角度(0°も含む)になるよう
に位置決めすることを特徴とする4分割ウエハにおける
扇形ウエハ片の位置決め方法。
【0084】(2) 半導体ウエハをその中心若しくは
その近辺で直交するスクラブラインで4分割切断してな
る各扇形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形ウエハ片
をその順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿
勢で且つその直交する切断縁が位置決め箇所の位置決め
基準方向に対して所要の角度(0°も含む)になるよう
に個々のウエハマウント保持体における接着面にそれぞ
れ位置決め接着してマウントし、得られた扇形ウエハ片
マウント済み保持体を前記各扇形ウエハ片の順番に応じ
た順序でストック場所の対応場所にストックすることを
特徴とする4分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウン
ト方法。
【0085】(3) 前記ウエハマウント保持体におけ
る接着面に前記半導体ウエハの半径を一辺とする仮想正
方形をその各辺が該ウエハマウント保持体における位置
決め基準方向に対して直交または平行になるように設
け、前記各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体
ウエハ上で占めていた姿勢で且つその直交する切断縁が
該仮想正方形の対応辺と平行になるように該仮想正方形
内の前記接着面にマウントすることを特徴とする第2項
に記載の4分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウント
方法。
【0086】(4) 前記仮想正方形は前記ウエハマウ
ント保持体の前記接着面の中央部に定められていること
を特徴とする第3項に記載の4分割ウエハにおける扇形
ウエハ片のマウント方法。
【0087】(5) 順番付けされた各扇形ウエハ片を
その順番に応じた場所にストックしていて、その順番に
応じて各扇形ウエハ片を取り出すことができるようにな
っている扇形ウエハ片ストック機構と、該扇形ウエハ片
ストック機構から順番に応じて取り出された各扇形ウエ
ハ片をその直交する切断縁の先端が同じ一定の方向を向
くように位置決めした後、該扇形ウエハ片の順番で決ま
る元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢で且つその直交
する切断縁が位置決め箇所に置かれたときその位置の位
置決め基準方向に対して所要の角度(0°も含む)にな
るように位置決めする扇形ウエハ片自動位置決め機構
と、該扇形ウエハ片自動位置決め機構から位置決め完了
状態で順番に応じて取り出された各扇形ウエハ片をその
位置決めされている姿勢で個々のウエハマウント保持体
における接着面にそれぞれ接着してマウントする扇形ウ
エハ片自動マウント機構と、前記扇形ウエハ片ストック
機構から各扇形ウエハ片をその順番に応じて取り出して
前記扇形ウエハ片自動位置決め機構に供給すると共に該
扇形ウエハ片自動位置決め機構で各扇形ウエハ片が順次
位置決めされる毎に取り出してこれら扇形ウエハ片を前
記扇形ウエハ片自動マウント機構の個々のウエハマウン
ト保持体における接着面に位置決めされた姿勢のままそ
れぞれ供給する扇形ウエハ片自動ハンドリング機構とを
備えて構成されていることを特徴とする4分割ウエハに
おける扇形ウエハ片のマウント装置。
【0088】(6) 前記扇形ウエハ片ストック機構
は、前記各扇形ウエハ片を下から上にその順番に応じて
順に繰り返しストックできるように下から上に番地付け
がなされた上下に多段のV形ストック棚を有するウエハ
片ストッカーと、該ウエハ片ストッカーを昇降させる昇
降機構部とを備えて構成されていることを特徴とする第
5項に記載の4分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウ
ント装置。
【0089】(7) 扇形ウエハ片自動位置決め機構
は、位置決めすべき扇形ウエハ片をその直交する切断縁
の先端から左右に等分割した形状の位置決め扇形凹部が
その上面と相手側の位置決め扇形凹部に対向する側とを
開口させて設けられていて前記各扇形ウエハ片をその直
交する切断縁の先端が同じ一定の方向を向くように位置
決めする1対の位置決めガイドと、前記各位置決めガイ
ドを相互に接近・離間する方向にスライド自在にガイド
するガイド機構部と、前記各位置決めガイドを相互に接
近・離間する方向に同じ距離だけ移動させる位置決めガ
イド接近・離間駆動機構部と、前記位置決め扇形凹部に
存在する前記扇形ウエハ片にオリエンテーションフラッ
トが存在するか否かを検出する第1,第2の光電センサ
と、前記各位置決め扇形凹部間の中央の位置に昇降自在
に且つ回転自在に配置された位置決め用ウエハ片吸着テ
ーブルと、前記位置決め用ウエハ片吸着テーブル上に吸
着された前記各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半
導体ウエハ上で占めていた姿勢で且つその直交する切断
縁が位置決め箇所に置かれたときその位置の位置決め基
準方向に対して所要の角度(0°も含む)になるように
回転して位置決めすると共に該位置決め用ウエハ片吸着
テーブルを昇降させる回転・昇降機構部とを備えて構成
されていることを特徴とする第5項に記載の4分割ウエ
ハにおける扇形ウエハ片のマウント装置。
【0090】(8) 前記扇形ウエハ片自動マウント機
構は、上端内周縁に前記ウエハマウント保持体を係止す
る係止段部を有する下部容器と、前記下部容器の開口部
を閉塞する上部容器と、前記下部容器内の中央に昇降自
在に配置されたマウント用ウエハ片吸着テーブルと、前
記マウント用ウエハ片吸着テーブルを昇降させるマウン
ト用ウエハ片吸着テーブル昇降機構部と、円弧状の下面
を有して前記上部容器内に昇降自在に配置された弾性体
パットと、前記弾性体パットを昇降させるパット昇降機
構部と、前記下部容器と前記上部容器とがなす空間を吸
引する吸引口とを備えて構成されていることを特徴とす
る第5項に記載の4分割ウエハにおける扇形ウエハ片の
マウント装置。
【0091】(9) 扇形ウエハ片自動ハンドリング機
構は、前記扇形ウエハ片を吸着する水平向きの吸着ハン
ドと、前記吸着ハンドをその軸芯の回りに回転させる吸
着ハンド回転機構部と、前記吸着ハンドを水平方向に前
後させる吸着ハンド前後進機構部と、前記吸着ハンドを
水平面内で回転させる吸着ハンド回転機構部とを備えて
構成されていることを特徴とする第5項に記載の4分割
ウエハにおける扇形ウエハ片のマウント装置。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記のような優れた効果を得ることができる。
【0093】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウ
エハ片の位置決め方法では、半導体ウエハをその中心若
しくはその近辺で直交するスクラブラインで4分割切断
してなる各扇形ウエハ片に順番付けをするので、この順
番で各扇形ウエハ片の元の半導体ウエハ上で占めていた
姿勢を決めることができる。このため、各扇形ウエハ片
をその順番から決まる姿勢にすることにより、各扇形ウ
エハ片を容易に元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢に
することができる。
【0094】従って、本発明によれば、各扇形ウエハ片
の順番がわかれば、各扇形ウエハ片をその順番で決まる
元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢になるような位置
決めの自動化を容易に行うことができる。
【0095】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウ
エハ片のマウント方法では、半導体ウエハをその中心若
しくはその近辺で直交するスクラブラインで4分割切断
してなる各扇形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形ウ
エハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めて
いた姿勢になるように個々のウエハマウント保持体にお
ける接着面にそれぞれ位置決め接着してマウントするの
で、各扇形ウエハ片の姿勢を確定して自動マウント作業
を容易に行うことができる。
【0096】この場合、ウエハマウント保持体における
接着面に半導体ウエハの半径を一辺とする仮想正方形
を、その各辺が該ウエハマウント保持体における位置決
め基準方向に対して直交または平行になるように設け、
各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ上
で占めていた姿勢で且つその直交する切断縁が該仮想正
方形の対応辺と平行になるように該仮想正方形内の接着
面にマウントすることにより、各扇形ウエハ片は総て該
仮想正方形内に所定の姿勢で存在することになって、ダ
イシング工程でのダイシングストロークを最小限に設定
することができる。
【0097】また、仮想正方形をウエハマウント保持体
の接着面の中央部に定めることにより、接着面のエキス
パンド時に半導体チップがウエハマウント保持体の縁部
に接近するような事態の発生を回避することができる。
【0098】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウ
エハ片のマウント装置では、順番付けされた各扇形ウエ
ハ片をその順番に応じた場所にストックしていて、その
順番に応じて各扇形ウエハ片を取り出すことができるよ
うになっている扇形ウエハ片ストック機構を用いるの
で、順番付けされた各扇形ウエハ片をその順番に応じて
容易に取り出すことができる。
【0099】また、該装置は、扇形ウエハ片ストック機
構から順番に応じて取り出された各扇形ウエハ片をその
直交する切断縁の先端が同じ一定の方向を向くように位
置決めした後、該扇形ウエハ片の順番で決まる元の半導
体ウエハ上で占めていた姿勢になるように位置決めする
扇形ウエハ片自動位置決め機構を備えているので、扇形
ウエハ片ストック機構から順番に応じて取り出される各
扇形ウエハ片の向きを、該扇形ウエハ片の順番で決まる
元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢になるように容易
に位置決めすることができる。
【0100】特に、この扇形ウエハ片自動位置決め機構
では、各扇形ウエハ片を同じ向きに揃えた後、その姿勢
から各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエ
ハ上で占めていた姿勢に変更するので、容易に目的の姿
勢にすることができる。
【0101】また、該装置は、扇形ウエハ片自動位置決
め機構から位置決め完了状態で順番に応じて取り出され
た各扇形ウエハ片をその位置決めされている姿勢で個々
のウエハマウント保持体における接着面にそれぞれ接着
してマウントする扇形ウエハ片自動マウント機構を備え
ているので、各扇形ウエハ片をその順番で決まる所用の
姿勢でウエハマウント保持体の接着面に容易にマウント
することができる。
【0102】また、該装置は、扇形ウエハ片ストック機
構から各扇形ウエハ片をその順番に応じて取り出して扇
形ウエハ片自動位置決め機構に供給すると共に該扇形ウ
エハ片自動位置決め機構で各扇形ウエハ片が順次位置決
めされる毎に取り出してこれら扇形ウエハ片を扇形ウエ
ハ片自動マウント機構の個々のウエハマウント保持体に
おける接着面に位置決めされた姿勢のままそれぞれ供給
する扇形ウエハ片自動ハンドリング機構を備えているの
で、これら扇形ウエハ片ストック機構,扇形ウエハ片自
動位置決め機構,扇形ウエハ片自動マウント機構に対す
る各扇形ウエハ片の所要のハンドリングを容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る4分割ウエハにおける扇形ウエハ
片のマウント装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す装置の一部縦断正面図である。
【図3】本実施例で用いているウエハ片ストッカーの斜
視図である。
【図4】本実施例で用いている扇形ウエハ片自動マウン
ト機構の縦断正面図である。
【図5】本実施例でウエハ片ストッカーから扇形ウエハ
片を吸着ハンドで取り出す状態を示す平面図である。
【図6】(A)(B)は本実施例で扇形ウエハ片を吸着
ハンドによって1対の位置決めガイド上に移動してきた
状態を示す平面図及びその縦断面図である。
【図7】(A)(B)は1対の位置決めガイド上の扇形
ウエハ片を吸着ハンドによって更に押し出す状態を示す
平面図及びその縦断面図である。
【図8】扇形ウエハ片を1対の位置決めガイドの接近操
作で位置決めする工程を示す平面図である。
【図9】本実施例で扇形ウエハ片と第1,第2の光電セ
ンサとの位置関係を示す説明図である。
【図10】本実施例で扇形ウエハ片の判定,位置決め工
程の動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施例で判定後の扇形ウエハ片を位置決め
ガイドから取り出す状態を示す平面図である。
【図12】本実施例で扇形ウエハ片自動マウント機構の
下部容器内で扇形ウエハ片をウエハマウント保持体にマ
ウントした状態を示す説明図である。
【図13】(A)〜(D)は本実施例で各扇形ウエハ片
を個々のウエハマウント保持体にマウントした状態を示
す平面図である。
【図14】(A)(B)は本実施例で用いる位置決めガ
イドでガイド時の滑りを良くする2種の例を示す平面図
である。
【図15】本実施例で用いる位置決めガイドでガイド時
の角度規制を強める例を示す平面図である。
【図16】ウエハマウント保持体に円形ウエハをマウン
トした状態を示す斜視図である。
【図17】(A)は円形ウエハの分割前の状態を示す平
面図、(B)は円形ウエハの4分割後の状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 1a オリエンテーションフラット 1A〜1D扇形ウエハ片 2 ウエハマウント保持体 3 リングフレーム 3a 位置決め基準方向 4 接着シート 5 半導体チップ 6,6a,6b スクラブライン 7 ウエハマウント済み保持体 8 扇形ウエハ片ストック機構 9 扇形ウエハ片自動位置決め機構 10 扇形ウエハ片自動マウント機構 11 扇形ウエハ片自動ハンドリング機構 12 ウエハ片ストッカー 13 V形空間 14 V形ストック棚 15 昇降テーブル 16 ナット部材 17a ボールネジ 17b 昇降用モータ 18 昇降機構部 19 床面 20 光電センサ 21a,21b 位置決めガイド 22a,22b 位置決め扇形凹部 22c,22d 逃がし凹部 23a,23b 切断縁ガイド部 24a,24b 円弧状部ガイド部 25a,25b スライドガイド軸 26 ベース台 27a,27b ブラケット 28 ガイド機構部 29a,29b ラック 30a,30b ピニオン 31a,31b ピニオン軸 32 エアシリンダ 33 位置決めガイド接近・離間駆動機構部 34 ウエハ片吸着テーブル 35 吸引口 36 昇降台 37 回転軸 38 位置決め用ウエハ片吸着テーブル回転機構部 39a,39b スライドガイド 40a,40b スライダー 41 エアシリンダ 42 支持フレーム 43 回転・昇降機構部 44 Oリング 45 下部容器 46 上部容器 47 係止段部 48 マウント用ウエハ片吸着テーブル 48a 吸引口 49 マウント用ウエハ片吸着テーブル昇降機構部 50 弾性体パット 51 パッドホルダー 52 パット昇降機構部 53 減圧室 54 吸引口 55 吸着ハンド 55a ウエハ片押圧段部 56 円弧凹部 57 吸引口 58 ハンドホルダー 59 吸着ハンド回転機構部 60 吸着ハンド前後進機構部 61 回転テーブル 62 吸着ハンド回転機構部 63a,63b 第1,第2の光電センサ 64 位置決め基準方向 65 V形凹部 66 ピン 67 仮想正方形 68a,68b 潤滑シート 69a,69b フォロア 70a,70b 弾性体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハをその中心若しくはその近
    辺で直交するスクラブラインで4分割切断してなる各扇
    形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形ウエハ片をその
    順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢にな
    るように位置決めすることを特徴とする4分割ウエハに
    おける扇形ウエハ片の位置決め方法。
  2. 【請求項2】 半導体ウエハをその中心若しくはその近
    辺で直交するスクラブラインで4分割切断してなる各扇
    形ウエハ片に順番付けをし、前記各扇形ウエハ片をその
    順番で決まる元の半導体ウエハ上で占めていた姿勢にな
    るように個々のウエハマウント保持体における接着面に
    それぞれ位置決め接着してマウントすることにより扇形
    ウエハ片マウント済み保持体を得ることを特徴とする4
    分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウント方法。
  3. 【請求項3】 前記ウエハマウント保持体における接着
    面に、前記半導体ウエハの半径を一辺とする仮想正方形
    をその各辺が該ウエハマウント保持体における位置決め
    基準方向に対して直交または平行になるように設け、前
    記各扇形ウエハ片をその順番で決まる元の半導体ウエハ
    上で占めていた姿勢で且つその直交する切断縁が該仮想
    正方形の対応辺と平行になるように該仮想正方形内の前
    記接着面にマウントすることを特徴とする請求項2に記
    載の4分割ウエハにおける扇形ウエハ片のマウント方
    法。
  4. 【請求項4】 前記仮想正方形は前記ウエハマウント保
    持体の前記接着面の中央部に定められていることを特徴
    とする請求項3に記載の4分割ウエハにおける扇形ウエ
    ハ片のマウント方法。
  5. 【請求項5】 順番付けされた各扇形ウエハ片をその順
    番に応じた場所にストックしていて、その順番に応じて
    各扇形ウエハ片を取り出すことができるようになってい
    る扇形ウエハ片ストック機構と、該扇形ウエハ片ストッ
    ク機構から順番に応じて取り出された各扇形ウエハ片を
    その直交する切断縁の先端が同じ一定の方向を向くよう
    に位置決めした後、該扇形ウエハ片の順番で決まる元の
    半導体ウエハ上で占めていた姿勢になるように位置決め
    する扇形ウエハ片自動位置決め機構と、該扇形ウエハ片
    自動位置決め機構から位置決め完了状態で順番に応じて
    取り出された各扇形ウエハ片をその位置決めされている
    姿勢で個々のウエハマウント保持体における接着面にそ
    れぞれ接着してマウントする扇形ウエハ片自動マウント
    機構と、前記扇形ウエハ片ストック機構から各扇形ウエ
    ハ片をその順番に応じて取り出して前記扇形ウエハ片自
    動位置決め機構に供給すると共に該扇形ウエハ片自動位
    置決め機構で各扇形ウエハ片が順次位置決めされる毎に
    取り出してこれら扇形ウエハ片を前記扇形ウエハ片自動
    マウント機構の個々のウエハマウント保持体における接
    着面に位置決めされた姿勢のままそれぞれ供給する扇形
    ウエハ片自動ハンドリング機構とを備えて構成されてい
    ることを特徴とする4分割ウエハにおける扇形ウエハ片
    のマウント装置。
JP703395A 1995-01-20 1995-01-20 4分割ウエハにおける扇形ウエハ片の位置決め方法,マウント方法及びマウント装置 Pending JPH08203987A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007019067A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Sekisui Chem Co Ltd 表面処理用ステージ構造
JP2014093442A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP2014093443A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP2015191994A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社東京精密 半導体製造装置及び半導体の製造方法

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