JP2000128555A - 板状体の搬送装置及び板状体の切断方法 - Google Patents

板状体の搬送装置及び板状体の切断方法

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JP2000128555A
JP2000128555A JP10302940A JP30294098A JP2000128555A JP 2000128555 A JP2000128555 A JP 2000128555A JP 10302940 A JP10302940 A JP 10302940A JP 30294098 A JP30294098 A JP 30294098A JP 2000128555 A JP2000128555 A JP 2000128555A
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plate
cutting
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glass
base plate
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Hideo Takatsuji
秀雄 高辻
Isao Saito
勲 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス素板をガラス製品に加工する加工ライン
の構造を簡素化することができるガラス素板搬送用6軸
多関節ロボットを提供する。 【解決手段】本発明は、6軸多関節ロボット22にガラ
ス素板24Aの吸着パッド70、72、カッターヘッド
74を設け、カッターヘッド74によってガラス素板2
4Aを切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状体の搬送装置及
び板状体の切断方法に係り、特に収納ステージに収納さ
れているガラス素板(板状体)を保持し、このガラス素
板を切断ステージに向けて搬送して切断する板状体の搬
送装置及び板状体の切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製品加工前のガラス素板は、ストッカー
(収納ステージ)に立て掛けられて一時収納されてい
る。このように収納されたガラス素板は、吸着パッドを
有する多軸多関節ロボット(搬送装置)によって1枚ず
つ吸着保持されてストッカーから採板された後、切断ス
テージに搬送され、この切断ステージの切断装置によっ
て所定の大きさに小割り(切断)される。
【0003】そして、小割りされたガラス素板は、前記
多軸多関節ロボットによって1枚ずつ吸着保持されて、
製品加工機(切り折り機)に搬送され、ここで所定の形
状のガラス製品に切り折りされる。以上の加工ラインに
よって前記ガラス素板がガラス製品に加工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のガラス素板の加工ラインは、切断ステージに切断装
置を設けているので、加工ラインの構造が複雑になると
いう欠点がある。この点について説明すると、前記切断
ステージでは、一般にガラス素板を位置決め装置によっ
て位置決めした後、このガラス素板に対して切断装置の
カッターを移動させることによりガラス素板を小割りす
る。したがって、従来の加工ラインは、切断ステージに
カッターの移動装置を設置しなければならないので、加
工ラインの構造が複雑になっていた。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、板状体の加工ラインの構造を簡素化すること
ができる板状体の搬送装置及び板状体の切断方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、板状体の収納ステージに収納されている板
状体を保持し、該板状体を切断ステージに向けて搬送す
る板状体の搬送装置において、前記搬送装置に板状体の
切断手段を設け、前記切断ステージに搬送された板状体
を前記切断手段によって切断することを特徴としてい
る。
【0007】本発明によれば、搬送装置に切断手段を設
け、この切断手段で板状体を切断するようにしたので、
切断ステージに設けていた切断手段を省略することがで
きる。よって、本発明は、板状体の加工ラインの構造を
簡素化することができる。本発明のように搬送装置に切
断手段を設けると、搬送装置の移動動作で板状体を切断
することができるので、カッター専用の移動手段を省略
することができる。よって、切断手段の構造も簡素化す
ることができる。
【0008】また、本発明によれば、板状体の収納ステ
ージに収納されている板状体を搬送装置の保持手段で保
持し、この板状体を前記搬送装置によって切断ステージ
に搬送し、そして、切断ステージにおいて、前記搬送装
置に設けたカッターで板状体に切断線を切り込み、その
後、板状体に衝撃を与えて板状体を前記切断線に沿って
分断してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る板状体の搬送装置及び板状体の切断方法の好ましい実
施の形態について詳説する。図1は、本発明の板状体の
搬送装置が適用されたガラス素板の加工ラインを示す平
面図である。同図に示す加工ライン10はストッカー1
2、コンベア14、切断ステージ16、マーク打ちステ
ージ18、及び切り折りステージ20から構成されてい
る。そして、前記加工ライン10に、本発明の搬送装置
である6軸多関節ロボット22が設置されている。
【0010】前記ストッカー12は、サイズの異なる2
種類のガラス素板24A、24Bをストックできるよう
に2台の立掛台26A、26Bを有している。これらの
立掛台26A、26Bは、ターンテーブル28上に設置
されると共に、ターンテーブル28を回転駆動すること
により、立掛台26A、26Bのうち1台の立掛台(図
1では立掛台26A)が6軸多関節ロボット22による
採板位置に位置される。本実施の形態では、ターンテー
ブル28上に2台の立掛台26A、26Bを設置した
が、台数はこれに限られるものではなく、1台又は3台
以上であっても良い。
【0011】前記採板位置に位置された立掛台26Aの
ガラス素板24Aは、6軸多関節ロボット22によって
採板された後、6軸多関節ロボット22によって搬送さ
れてコンベア14に載置される。コンベア14に載置さ
れたガラス素板24Aは、コンベア14によって次工程
の切断ステージ16に向けて搬送される。そして、前記
ガラス素板24Aは、切断ステージ16の前段に設けら
れたブラシ30によって、ガラス素板24Aの表面に付
着しているビーズが除去された後、前記切断ステージ1
6に搬送される。この切断ステージ16において、前記
ガラス素板24Aは、ガラス素板24Aの短辺側に設置
された2本のピン32、32と、長辺側に設置された片
側2本で計4本のピン34、34…とによって所定の位
置に位置決めされる。なお、前記ピン32、34の本数
は、上記本数に限定されるものではない。また、ガラス
素板24Aの位置決め手段も、前記ピン32、34によ
る手段に限定されるものではない。
【0012】前記位置決めされたガラス素板24Aは、
切断ステージ16にある複数のブラシテーブル36、3
6…上に載置される。これにより、コンベア14による
搬送時にガラス素板24Aの下側面に付着しているビー
ズを除去できる。前記ブラシテーブル36上に載置され
たガラス素板24Aは、前記6軸多関節ロボット22に
設けた切断装置によって小割りされる。この切断装置に
ついては後述する。そして、小割りされたガラス素板2
4A´は、前記6軸多関節ロボット22に保持されてマ
ーク打ちステージ18に搬送され、ここで所定のマーク
が付される。そして、マークが付されたガラス素板24
A´は、6軸多関節ロボット22に保持された状態で切
り折りステージ20に向けて搬送されて切り折りステー
ジ20に載置される。
【0013】切り折りステージ20に載置されたガラス
素板24A´は、切り折りステージ20の図示しない位
置決め手段によって所定の位置に位置決めされた後、切
り折りステージ20の移動カッターによって、所定の形
状のガラス製品に切り折りされる。以上の加工ラインに
よって前記ガラス素板24Aがガラス製品に順次加工さ
れる。なお、符号40で示すサークルは、6軸多関節ロ
ボット22の稼働範囲を示している。前記ガラス製品
は、切り折りステージ20での加工終了後、ホイスト3
8により吸着保持されて図示しない面取り装置に向けて
搬送され、エッジが面取りされる。
【0014】図2は、前記6軸多関節ロボット22の側
面図である。同図に示す6軸多関節ロボット22は、架
台42上に設置されており、主として基部44、旋回部
46、アーム48、軸50、52、ホルダ54、及び連
結部56から構成されている。前記基部44は、前記架
台42上に固定され、図示しない旋回軸を介して前記旋
回部46が連結されている。これにより、旋回部46
は、前記旋回軸の図2上二点鎖線で示す軸芯47回りに
旋回することができる。前記旋回部46には、ピン49
を介して前記アーム48が上下方向に回動自在に連結さ
れている。また、前記アーム48には、シリンダ装置5
8のロッド60が連結具62を介して回動自在に連結さ
れている。また、前記シリンダ装置58は、ピン52を
介して軸50に回動自在に連結されている。したがっ
て、前記シリンダ装置58のロッド60を伸縮すると、
前記軸50がロッド60に押し引きされてピン51を軸
として回動する。
【0015】前記軸50には、図示しない回転軸を介し
て軸52が連結されている。これにより、軸52は、前
記回転軸の図2上二点鎖線で示す軸芯53回りに回動す
ることができる。また、軸52には、図示しない回転軸
を介してホルダ54が連結されている。これにより、ホ
ルダ54は、前記回転軸の図2上二点鎖線で示す軸芯5
5回りに回動することができる。更に、ホルダ54に
は、ピン57を介して連結部56が連結されている。こ
れにより、連結部56は、前記ピン57を軸として回動
することができる。以上が6軸多関節ロボット22の構
造である。この6軸多関節ロボット22の前記連結部5
6に、保持切断ユニット64が連結されている。
【0016】前記保持切断ユニット64は図3に示すよ
うに、支持プレート66を有し、この支持プレート66
の裏側に取り付けられた図4、図5に示すケーシング6
8に前記6軸多関節ロボット22の連結部56が固定さ
れている。支持プレート66の表面側には図3に示すよ
うに、3個の採板用吸着パッド70、70、70、3個
の位置決め用吸着パッド72、72、72、カッターヘ
ッド74及びガラス検知手段76が設けられている。
【0017】前記採板用吸着パッド70、70、70
は、支持プレート66において三角形の頂点位置に配置
されると共に、採板時におけるガラス素板との位置ずれ
を吸収するように図4、図5の如くフレキシブルパッド
で構成されている。また、前記採板用吸着パッド70
は、ガラス素板の採板時において、前記ガラス検知手段
76がガラス素板に接触してガラス素板に到達したこと
を検知することによってガラス素板の吸着を開始する。
【0018】前記位置決め用吸着パッド72、72、7
2は図3に示すように、支持プレート66において三角
形(採板用吸着パッド70、70、70で形成される三
角形よりも小さい三角形)の頂点位置に配置される。ま
た、各位置決め用吸着パッド72は図4、図5に示すよ
うに、ケーシング68に収納されたシリンダ装置80の
ロッド82に支持プレート66の開口部66Aを介して
連結されている。
【0019】したがって、位置決め用吸着パッド72
は、前記シリンダ装置80のロッド82を収縮すると、
図4上実線で示す位置(採板用吸着パッド70による吸
着位置Lに対して退避した位置)に位置する。また、位
置決め用吸着パッド72は、ロッド82を伸長すると、
図4上二点鎖線で示す位置(採板用吸着パッド70によ
る吸着位置Lに対して進出した位置)に位置する。これ
により、位置決め用吸着パッド72は、採板用吸着パッ
ド70による吸着時には図4上実線で示す位置に退避移
動されると共に、位置決め用吸着パッド72による吸着
時には図4上二点鎖線で示す位置に進出移動される。
【0020】前記カッターヘッド74は、その先端にカ
ッター75が設けられている。また、カッターヘッド7
4は、ケーシング68に収納されたシリンダ装置84の
ロッド86に支持プレート66の開口部66Bを介して
連結されている。したがって、カッターヘッド74は、
シリンダ装置84のロッド86を収縮すると、図4上実
線で示す位置に位置し、ロッド86を伸長すると、図4
上二点鎖線で示す位置に位置する。これにより、カッタ
ーヘッド74は、採板用吸着パッド70や位置決め用吸
着パッド72による吸着時には、図4上実線で示す位置
に退避移動されると共に、カッター75による切断線の
切り込み時には図4上二点鎖線で示す位置に進出移動さ
れる。
【0021】ガラス検知手段76は、ガラス検知バー7
7がシリンダ装置88のロッド90にガイドプレート9
1を介して連結されて構成されている。したがって、ガ
ラス検知バー77は、シリンダ装置88のロッド90を
収縮すると、図4上実線で示す位置に位置し、ロッド9
0を伸長すると、図4上二点鎖線で示す位置に位置す
る。これにより、ガラス検知バー77は、位置決め用吸
着パッド72による吸着時、及びカッターヘッド74に
よる切断線の切り込み時には、図4上実線で示す位置に
退避移動される。また、ガラス検知バー77は、採板用
吸着パッド70による採板・吸着時には、図4上二点鎖
線で示す位置に進出移動される。
【0022】次に、前記の如く構成された6軸多関節ロ
ボット22によるガラス素板の搬送方法、及びガラス素
板の切断方法について説明する。まず、6軸多関節ロボ
ット22をストッカー12に対する採板位置に移動させ
た後、保持切断ユニット64に設けた3個の採板用吸着
パッド70、70、70で立掛台26Aのガラス素板2
4A(立掛台26Bのガラス素板24Bでも良い)を吸
着保持する。この吸着保持時には、前記位置決め用吸着
パッド72及びカッターヘッド74を、採板用吸着パッ
ド70による吸着位置Lに対して退避した位置に予め位
置させておく。
【0023】次に、採板用吸着パッド70で吸着保持さ
れたガラス素板24Aを、6軸多関節ロボット22によ
ってコンベア14に向けて搬送し、ガラス素板24Aを
コンベア14に載置したところで、採板用吸着パッド7
0によるガラス素板24Aの吸着を解除する。これによ
り、ガラス素板24Aがコンベア14に移載される。そ
して、コンベア14によってガラス素板24Aを、切断
ステージ16に向けて搬送する。このガラス素板24A
は、搬送途中でブラシ30によってビーズが除去された
後、コンベア14によって切断ステージ16に位置され
て、位置決め用のピン32、34によって位置決めされ
る。なお、コンベア14による搬送時には、前記6軸多
関節ロボット22を動作させる必要はないが、ガラス素
板24Aの加工時間を短縮する観点から、コンベア14
によるガラス素板24Aの搬送と一緒に6軸多関節ロボ
ット22を動作させ、6軸多関節ロボット22を切断ス
テージ16の上方に予め位置させておくことが好まし
い。
【0024】次いで、ガラス素板24Aが切断ステージ
16に位置決めされると、保持切断ユニット64のカッ
ターヘッド74を図4上二点鎖線で示す位置に位置させ
る。そして、保持切断ユニット64を6軸多関節ロボッ
ト22によってガラス素板24Aに向けて下降移動させ
て、前記カッターヘッド74のカッター75を、小割り
のスタート位置に圧接する。そして、カッター75が小
割りの軌跡に沿って走行するように、保持切断ユニット
64を6軸多関節ロボット22によって移動させる。こ
れにより、ガラス素板24Aには、小割りの軌跡に沿っ
て切断線がカッター75によって切り込まれる。
【0025】ガラス素板24Aに切断線が切り込まれる
と、カッターヘッド74を図4上実線で示す位置に退避
移動させる。そして、ブラシテーブル36の下方に設け
られた押割手段(図示せず)によって、ガラス素板24
Aの下面を押圧し、この衝撃でガラス素板24Aを切断
線に沿って分断する。なお、ガラス素板24Aの下面の
押圧時のガラス素板24Aの位置ずれを防止するため
に、ブラシテーブル36の下方に設けられた吸着パッド
でガラス素板24Aを吸着保持することが好ましい。
【0026】ガラス素板24Aが分断されると、ガラス
検知バー77を図4上実線で示す位置に退避移動させ
る。そして、保持切断ユニット64を6軸多関節ロボッ
ト22によってガラス素板24A´の上方に位置させた
後、3個の位置決め用吸着パッド72、72、72を図
4上二点鎖線で示す位置に進出移動させて、これらの位
置決め用吸着パッド72、72、72でガラス素板24
A´を吸着保持する。
【0027】次に、前記ガラス素板24A´を6軸多関
節ロボット22によってマーク打ちステージ18に搬送
する。そして、マーク打ちステージ18でマークが付さ
れたガラス素板24A´を6軸多関節ロボット22によ
って切り折りステージ20に搬送する。そして、ガラス
素板24A´を切り折りステージ20に載置したところ
で、位置決め用吸着パッド72、72、72によるガラ
ス素板24A´の吸着保持を解除して、ガラス素板24
A´を切り折りステージ20に移載する。
【0028】次に、保持切断ユニット64を6軸多関節
ロボット22によって、切断ステージ16の上方に戻
す。そして、残りのガラス素板24A´を位置決め用吸
着パッド72、72、72で吸着保持した後、6軸多関
節ロボット22によってマーク打ちステージ18に搬送
し、そして、マークが付されたガラス素板24A´を切
り折りステージ20に搬送する。この時、先に搬送した
1枚目のガラス素板24A´が切り折りステージ20で
加工中に場合には、加工終了まで切り折りステージ20
の近傍に2枚目のガラス素板24A´を待機させてお
く。そして、加工終了後に2枚目のガラス素板24A´
を切り折りステージ20に移載すれば良い。以上の動作
によって、1枚のガラス素板24Aがガラス製品に加工
される。この加工を連続して行う場合には、前述した手
順を繰り返せば良い。
【0029】以上の如く本実施の形態では、6軸多関節
ロボット22にカッターヘッド74を設け、このカッタ
ーヘッド74でガラス素板24Aを切断するようにした
ので、切断ステージ16に設けていたカッター、及びカ
ッターの移動装置を省略することができる。よって、本
実施の形態では、ガラス素板24Aの加工ラインの構造
を簡素化することができる。
【0030】また、6軸多関節ロボット22にカッター
ヘッド74を設けると、6軸多関節ロボット22の移動
動作でカッターヘッド74のカッター75を移動させて
ガラス素板24Aを切断することができるので、カッタ
ー専用の移動装置を省略することができる。よって、カ
ッターヘッド74の構造も簡素化する。また、本実施の
形態では、採板用吸着パッド70と位置決め用吸着パッ
ド72とを、ともに支持プレート66を介してロボット
に取付けている。これにより、採板時に要求されるフレ
キシブルなガラス素板の支持と、高い精度が要求される
切り折りステージへの小割されたガラス板の位置決めと
を両立できる。
【0031】具体的には、ストッカーに複数枚立掛けら
れて収納されているガラス素板は、ストッカーの立掛台
に傾斜して収納されている。そのため、傾斜の度合がま
ちまちであり、ガラス素板を吸着保持する際に吸着パッ
ドの押付け度合が調整できないと、ガラス素板の破損を
招く。そのため、採板用吸着パッドにはフレキシブル性
が要求される。
【0032】一方、小割されたガラス素板を切り折りス
テージに搬送する際には、ガラス素板を切り折りステー
ジに精度よく搬送する必要がある。フレキシブル性のあ
る吸着パッドで切り折りステージにガラス素板を搬送す
ると、高い位置精度の搬送は困難である。そのため、小
割されたガラス素板を切り折りステージに搬送する際に
は、遊びのない、堅固に固定された位置決め用吸着パッ
ドを用いることになる。
【0033】したがって、本実施の形態のように、ガラ
ス素板を搬送するための吸着パッドとして2種類の吸着
パッドをカッターとともにロボットに取付けることによ
って、ガラス素板の搬送位置精度を犠牲にすることなく
ガラス素板の切断加工ラインを簡素化できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板状体
の搬送装置及び板状体の切断方法によれば、搬送装置に
切断手段を設け、この切断手段で板状体を切断するよう
にしたので、板状体の加工ラインの構造を簡素化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状体の搬送装置が適用されたガラス
素板の加工ラインを示す平面図
【図2】ガラス素板を搬送する6軸多関節ロボットの側
面図
【図3】6軸多関節ロボットに取り付けられた保持切断
ユニットの正面図
【図4】図3の4−4線に沿う保持切断ユニットの断面
【図5】図3の5−5線に沿う保持切断ユニットの断面
【符号の説明】
10…ガラス素板の加工ライン 12…ストッカー 16…切断ステージ 20…切り折りステージ 22…6軸多関節ロボット 24A、24B…ガラス素板 64…保持切断ユニット 70…採板用吸着パッド 72…位置決め用吸着パッド 74…カッターヘッド 76…ガラス検知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状体の収納ステージに収納されている板
    状体を保持し、該板状体を切断ステージに向けて搬送す
    る板状体の搬送装置において、 前記搬送装置に板状体の切断手段を設け、前記切断ステ
    ージに搬送された板状体を前記切断手段によって切断す
    ることを特徴とする板状体の搬送装置。
  2. 【請求項2】前記搬送装置には、 前記収納ステージに収納されている板状体を吸着保持で
    きるようにフレキシブル部材で形成された第1吸着手段
    と、 前記切断ステージで前記切断手段によって切断された板
    状体であって、該切断ステージにおいて位置決めされて
    いる板状体を吸着保持する第2吸着手段とが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の板状体の搬送装
    置。
  3. 【請求項3】板状体の収納ステージに収納されている板
    状体を搬送装置の保持手段で保持し、 該保持手段で保持された前記板状体を前記搬送装置によ
    って切断ステージに搬送し、 該切断ステージにおいて、前記搬送装置に設けたカッタ
    ーで前記板状体に切断線を切り込み、 前記切断線の切り込み後、前記板状体に衝撃を与えて該
    板状体を前記切断線に沿って分断することを特徴とする
    板状体の切断方法。
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