JP3208874B2 - α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製造法 - Google Patents

α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペプチド系甘味料として
有用なα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメ
チルエステル(以下、α−APMと略)の原料となり得
るα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以
下、α−APと略)をα−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンの各種のメチルエステル誘導体(以下、α
−AP誘導体と略)及び塩酸を含む溶液から拡散透析に
より塩酸濃度を低減させ、濃縮することによりエステル
誘導体をけん化し、塩基を加え、pHを調整、晶析、分
離することを特徴とするα−APの製造法に関するもの
である。
【0002】α−APMは、しょ糖の約200倍の甘味
を呈するペプチド系甘味料であり、その良質な甘味と低
カロリーであることによって近年ダイエット甘味料とし
て重用され、その需要は年々増加の一途をたどってい
る。
【0003】
【従来の技術】α−APMを製造する方法としては、
1)アスパラギン酸無水物の強酸塩とL−フェニルアラ
ニンメチルエステル(以下、PMと略)を縮合する方法
(例えば特公昭51−40069)、2)N−ホルミル
−L−アスパラギン酸無水物とPMを縮合し、続いて既
知の方法により脱ホルミル化し、塩酸塩として晶析する
方法(例えば特公平01−033479)、3)L−フ
ェニルアラニン(以下、Pheと略)をN−ホルミル−
L−アスパラギン酸無水物と氷酢酸中において縮合し、
得られた生成物からホルミル基を除去し、メタノール、
塩酸の存在下晶析してエステル化させる方法(例えば特
公昭55−26133)、4)α−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニンジメチルエステル、α−L−アス
パルチル−L−フェニルアラニン−β−メチルエステル
よりα−APM塩酸塩(以下、α−APM・HClと
略)を得る方法(特開昭59−219258,59−2
25152)、5)3−ベンジル−6−カルボキシメチ
ル−2,5−ジケトピペラジンを水、メタノール、強酸
の存在下で部分加水分解する方法(例えば特開昭60−
174799)等が知られている。
【0004】これらのいずれの方法においても、α−A
PMを難溶性の塩酸塩として晶析、分離し、得られたA
PM・HCl結晶を中和晶析してα−APMを得る方法
である。この塩酸塩晶析工程で排出される母液は通常、
多量のα−AP誘導体を含むが、同時にβ−アスパルチ
ルフェニルアラニンメチルエステル、β−アスパルチル
フェニルアラニン、β−アスパルチルフェニルアラニン
−β−メチルエステル、β−アスパルチルフェニルアラ
ニンジメチルエステル(以下、β−AP誘導体と略)及
び各種不純物を多量に含む場合が多い。そのため従来は
Phe、アスパラギン酸(以下、Aspと略)に分解後
回収し、再利用するか、多量に含む塩酸を塩基で中和
後、活性汚泥等で処理されている。
【0005】このα−APM・HCl晶析母液からα−
APM等のα−AP誘導体を回収する方法としては、例
えば大量の塩基(例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム)を用いて中和後、α−APまたはそのエステル誘
導体を晶析する方法がある。この場合、α−APM・H
Cl晶析母液は通常、2〜5規定の高濃度の塩酸を含む
ため、中和による無機塩化物も大量に生成する。さらに
所望とするα−AP誘導体と所望しないβ−AP誘導体
が少なくとも1:1もしくはα−AP誘導体がこれ以下
の比率で存在することが多く、所望とするα−APまた
はそのエステル誘導体を選択的に晶析できない。また、
イオン交換樹脂を用いる方法もあるが、この方法では多
量のイオン交換樹脂が必要となり、その上廃液が膨大な
量になり、加えてα−AP誘導体も満足する収率で得ら
れない。これらいずれの手段をとっても、α−APM・
HCl晶析母液からα−AP誘導体を工業的に有利に得
ることが非常に困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、もはやα−AP誘導体が効率的に取得できない各種
α−APM製造法におけるα−APM・HCl晶析母液
からα−APMの原料となるα−APを工業的に収率よ
く得ようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記の課
題を解決することであり、鋭意検討した結果、各種α−
APM製造法におけるα−APM・HCl晶析母液から
イオン交換膜を用いた拡散透析により、塩酸濃度を低減
させた(以下、脱塩酸と呼ぶ)後、濃縮し、濃縮液に塩
基を加え中和、晶析することによりα−APが選択性高
く、高収率で得られることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0008】上記の通り、各種技術の組み合わせによっ
て驚くべきことにα−APが選択的に得られることを発
見した。
【0009】本発明の方法によって得られたα−APは
公知の方法、例えば塩酸及びメタノールを含む水溶液中
に存在させておけばα−APM・HClへ容易に誘導で
きる(特開昭59−129258)。
【0010】一方、拡散透析工程で回収した塩酸水溶液
は、高濃度であるためα−APM・HCl晶析工程等に
再使用でき、工業的に合理的である。
【0011】以下に本発明をさらに詳しく述べる。
【0012】原料である各種α−APM製造法における
α−APM・HCl晶析母液は、上記の種々の公知の方
法によって得られる溶液である。すなわち、α−APM
のいずれの製法においてもα−APMを塩酸塩として晶
析し、分離した母液であれば適用できる。この溶液に
は、4種のα−AP誘導体すなわち、α−APM、α−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニン、α−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニン−β−メチルエステ
ル、α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンジメ
チルエステルの内の1種以上が含まれる。溶液中の塩酸
濃度は、1リットルあたり通常2〜5モル程度である。
場合によっては、2〜10g/dlのメタノールを含む
液であってよい。α−AP誘導体とβ−AP誘導体はα
/β=0.5〜1.5(モル比)の比率で含まれてい
る。この上、未反応またはα−APM製造工程で分解し
たAsp、Pheのそれぞれの誘導体その他各種の不純
物も含まれるのが通常である。その他に酢酸等の有機
酸、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム等の無機塩化物
が含まれていても特に影響を与えない。
【0013】拡散透析は通常の公知の方法でよい。その
一例を示すとイオン交換膜は、旭硝子社製のセレミオン
D.S.Vや徳山ソーダ社製のネオセプタAF7等の一
般によく用いられてる膜が使用できる。透析温度は、5
〜40℃でよく、40℃を越えると塩酸濃度にもよるが
ペプチド結合の分解が起こり好ましくない。透析時の母
液流量はイオン交換膜1m2あたり1〜10リットル/
時間で、通常4〜8リットル/時間が用いられる。一
方、塩酸を回収する透析水は透析時の母液流量に近い値
でよい。
【0014】脱塩酸液を濃縮する前に水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムのような塩基を加え、pHを0.1
〜1.0に調整した後、濃縮するとペプチド結合の分解
を防止できる。脱塩酸液を濃縮することによりけん化
し、α−AP誘導体をすべてα−APにすることができ
る。
【0015】中和に使用する塩基は、特に限定されない
が、通常、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、トリエチルアミン、アンモニアが用いら
れる。中和時のpHは、1.0〜6.0が適している。
好ましくは、1.5〜5.0が用いられる。
【0016】晶析温度は、通常5〜90℃が使用でき
る。特に10〜80℃で晶析したときは、β−APより
α−APが優先して晶析し、工業的に有利である。
【0017】晶析時間は特に限定する必要はない。実用
的な観点から48時間以内で充分である。
【0018】得られたα−APの結晶は、塩酸、メタノ
ールを加えて、そのままα−APM・HCl晶析しても
よく、もとのα−APM・HCl晶析工程に戻してもよ
い。この場合、拡散透析で回収した塩酸水溶液が使用で
きる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、APM等の分析は高速液体クロマトグラフィ
ー、ナトリウムと塩素の分析はイオンクロマトグラフィ
ー、メタノールの分析はガスクロマトグラフィーを用い
て測定した。
【0020】
【実施例1】35%塩酸、水及びメタノールの混合溶液
にN−ホルミル−α−L−アスパルチル−L−フェニル
アラニンを加え、60℃でホルミル基を除去した。この
反応溶液を25℃にして、35%塩酸を加え、α−AP
M・HCl晶析した。これを分離して得られた晶析母液
1リットル中の組成は表1に示した通りであった。この
母液1リットルを下に示した透析条件で透析水1リット
ル用いて拡散透析したところ、表2に示した組成の脱塩
酸液を1.18リットル得た。 膜名称:セレミオンD.S.V(旭硝子社製) 膜面積:0.021m2×10枚 液温度:24〜25℃ 母液流量:1.0リットル/時間 透析水流量:1.0リットル/時間
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】得られた脱塩酸液に25%NaOHを加
え、pHを1.0に調整し、700mmHgの減圧度で
540mlまで濃縮した。この濃縮液を50℃に加温
し、25%NaOHを加え、pHを2.2にした後、晶
析し、結晶を遠心分離機で分離した。このとき、洗水を
50ml用いた。得られたα−APの湿結晶は82.4
gであり、この中にα−APは69.9g(0.25モ
ル、収率は86%)含んでおり、水分は15%で、Na
Cl、Phe、Aspは1%以下であった。
【0024】
【実施例2】N−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
の酢酸懸濁液中にPMのトルエン溶液を加え、縮合し、
続いてこの混合溶液から酢酸を除去し、水で抽出後、水
層に残存しているトルエンを除去した水溶液に35%塩
酸とメタノールを加え、ホルミル基を除去し、α−AP
Mを塩酸塩として晶析した。このα−APM・HCl結
晶を分離することによって得られる表3に示した組成の
α−APM・HCl晶析母液1リットルを実施例1と同
様の透析条件で拡散透析したところ、表4に示した組成
の脱塩酸液を1.18リットル得た。なお、回収酸は
0.82リットル得られ、この塩酸濃度は3.2規定で
あった。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】得られた脱塩酸液に25%NaOHを加
え、pHを1.0に調整し、700mmHgの減圧度で
950mlまで濃縮した。この濃縮液を50℃に加温
し、25%NaOHを加え、pHを2.2にした後、晶
析し、結晶を遠心分離機で分離した。このとき、洗水を
50ml用いた。得られたα−APの湿結晶は92.5
gであり、この中にα−APは58.8g(0.21モ
ル、収率は84%)、β−APは14.5g(0.05
モル)含んでおり、水分は20%で、NaCl、Ph
e、Aspは1%以下であった。
【0028】
【実施例3】酢酸中、PheとN−ホルミル−L−アス
パラギン酸無水物を縮合させた混合溶液に35%塩酸、
水およびメタノールを加え、60℃でホルミル基を除去
後、この反応溶液を25℃に冷却し、さらに35%塩酸
を加え、α−APM・HClを晶析した。この塩酸塩晶
析によって得られる表5に示した組成のα−APM・H
Cl晶析母液1リットルを実施例1に示した同様の透析
条件で透析水1リットル用いて拡散透析したところ、表
6に示した組成の脱塩酸溶液を1.18リットル得た。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】得られた脱塩酸溶液に25%NaOHを加
え、pHを1.0に調整し、700mlまで濃縮した。
この濃縮液にさらに25%NaOHを加え、pHを2.
2にした後、晶析し、結晶を分離した。得られたα−A
Pの湿結晶は77.1gであり、この中にα−APを3
8.6g(0.14モル、収率は73.7%)含んでお
り、β−APは15.1g含有し、その他の不純物は1
%以下であった。
【0032】
【実施例4】N−ベンジルオキシカルボニル−L−アス
パラギン酸無水物酢酸懸濁液にPMのトルエン溶液を加
え、縮合した。この縮合液にパラジウム炭素を触媒とし
て水素添加を行い、APMの保護基であるベンジルオキ
シカルボニル基を除去し、続いて、α−APMを晶析さ
せた。これを分離し、得られた母液を濃縮し、この濃縮
液に35%塩酸を加え、α−APM・HCl晶析をし
た。このα−APM・HCl晶析分離母液は、表7に示
した組成であった。このα−APM・HCl晶析母液2
リットルを実施例1に示した同様の透析条件で透析水2
リットル用いて拡散透析したところ、表8に示した組成
の脱塩酸液を2.35リットル得た。
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】得られた脱塩酸液に25%NaOHを加
え、pHを1.0に調整し、700mmHgの減圧度で
750mlまで濃縮した。この濃縮液を50℃に加温
し、25%NaOHを加え、pHを2.2にした後、晶
析し、結晶を遠心分離機で分離した。このとき、洗水を
50ml用いた。得られたα−APの湿結晶は53.8
gであり、この中にα−APは28.5g(0.10モ
ル、収率は72.6%)、β−APは13.5g(0.
045モル)含んでおり、Phe、Aspは1%以下
で、水分は21%であった。
【0036】
【参考例1】実施例2のα−APM・HCl母液1リッ
トルに25%NaOHを加え、pHを1.0に調整し、
700mmHgの減圧度で950mlまで濃縮した。こ
の溶液を50℃に加温し、25%NaOHでpHを2.
2にした後、晶析し、遠心分離機で結晶を分離した。洗
水は50ml用いた。得られた湿結晶は、155.2g
でこの結晶中にはα−APが31.5g(0.11モ
ル、収率は45.0%)、β−APが35.8g(0.
13モル)含まれており、NaClも12.2g含有
し、水分は47%であった。結晶の分離性も極めて悪か
った。
【0037】
【参考例2】実施例2で得られたα−APの湿結晶9
2.5gを実施例2での拡散透析で回収された塩酸水溶
液120mlに懸濁させ、これにメタノールを20m
l、35%塩酸65ml加え、20℃で48時間撹拌、
晶析した後、5℃まで冷却し、分離したところ、α−A
PM・HClの湿結晶が45.6g得られた。この結晶
中には、α−APMが47.7g(α−APより81.
1%)、β−AP誘導体は含まれていなかった。
【0038】
【参考例3】実施例2のα−APM・HCl晶析母液3
00mlとメタノール10.6mlの混合溶液に実施例
2で得られたα−APの湿結晶92.5gを入れ、20
℃で48時間撹拌した。この懸濁液を5℃まで冷却し、
分離したところ、α−APMの塩酸塩湿結晶が87.8
g得られた。この結晶中には、α−APMが56.2g
(α−APより91.0%)含まれていた。なお、実施
例2の塩酸塩母液にα−APの結晶を加えないでそのま
ま撹拌してもα−APMの・HCl結晶は析出しなかっ
た。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法によれば、各種α−APM
製造法におけるα−APM・HCl晶析母液からα−A
Pを製造するにあたり、拡散透析をすることにより中和
のために用いる塩基を少なくでき、しかも、この拡散透
析によって得られる脱塩酸液から仮にβ−AP及びその
誘導体がα−AP誘導体より多く含まれていたとしても
効果的に選択性よく、かつ高収率でα−APを得ること
ができる。その上、取得したα−APの結晶中には中和
で生成した無機塩等を含有しない。また、本発明は、工
業的にも容易に導入でき、得られたα−APは拡散透析
で回収された高濃度の塩酸水溶液を用いてα−APM・
HClとして晶析してα−APMに容易に変換できる。
このためα−APMの生産量を大幅に向上することがで
き、従来のPhe、Asp回収工程の処理量を少なく
し、設備も小型化できる。α−APは、結晶成長性がよ
く、分離に際して脱水性もきわめて良好である。このよ
うに本発明は、工業的にきわめて優れた有利な方法であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4種のα−L−アスパルチル−L−フェ
    ニルアラニン誘導体すなわち、α−L−アスパルチル−
    L−フェニルアラニンメチルエステル、α−L−アスパ
    ルチル−L−フェニルアラニン、α−L−アスパルチル
    −L−フェニルアラニン−β−メチルエステル、α−L
    −アスパルチル−L−フェニルアラニンジメチルエステ
    ルの中の1種以上及び塩酸を含む混合溶液から拡散透析
    により、透析温度5〜40℃、透析時の母液流量として
    イオン交換膜1m あたり1〜10リットル/時間で
    酸濃度を低減させ、この溶液を濃縮後、塩基を加え、
    H1.0〜6.0に中和し、晶析、分離することを特徴
    とするα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンの
    製造法。
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