JP3198017B2 - ガスバーナ - Google Patents
ガスバーナInfo
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Description
部に多数の主炎口を形成した複数のバーナユニットを多
少の隙間をおいて互いに平行に設置してなるガスバー
ナ、特にバーナユニットの間の火移りの改善に関する。
の種のガスバーナは通常は箱状の燃焼室内に設けられて
いるが、特に単位容積あたりの発熱量を増大させるため
にバーナユニットの間隔を狭めて強制通風としたものに
おいては、バーナユニットの間を通る2次空気の流速が
大きいのでバーナユニット間の火移りが悪くなり、一部
のバーナユニットになかなか着火しないことがある。
善する手段として、実公昭57−52499号公報に開
示されたように、バーナ本体の一部に複数の火移り用の
副炎孔を設け、この副炎孔の下側に拡炎板を設けたもの
がある。しかしこの技術では火移りを確実に行うために
複数の副炎孔の下側全部にわたる幅が広い拡炎板を設け
ているので2次空気が遮られ、拡炎板上側の2次空気が
不足して火移り用の炎及びその付近の主炎に燃焼不良を
生じるという問題がある。
に開示された技術では、各主炎孔と連続してバーナ本体
の上部両側に形成した保炎孔の下側に保炎板を設け、こ
の保炎板に空気孔を設けると共に火移り用の突片を設け
ている。この技術によれば、安定した保炎を保炎板上に
発生させ、突片の部分に発生する過流などにより炎がさ
らに外側に出て火移りが行われる。
技術では、保炎板上の保炎が突片の部分で外側に出て火
移りを行うのであるが、この突片上の保炎が周囲を通る
2次空気により押し戻されたり吹きとばされたりしない
ようにするためには、この突片の幅をある程度以上広く
する必要があり、このため突片の上側は局部的に2次空
気が不足し、その部分の主炎に局部的燃焼不良を生じる
という問題がある。
を目的とする。
は、ガスが供給されるガス入口を下部に設けた縦長の薄
い箱状のバーナ本体の上面部に長手方向に沿って多数の
主炎口を形成し、バーナ本体の上部両側にガス入口から
のガスの一部が導入される袖火キャップを設けてバーナ
本体の上部と袖火キャップの上縁部により上面部の両側
に沿った袖火炎口を備えたバーナユニットを形成し、こ
のように形成した複数個のバーナユニットを多少の隙間
をおいて互いに平行に設置したものである。長手方向に
おける幅が隣り合う主炎口の間隔と同程度以下で袖火キ
ャップの外側から外向きに延びる火移り板を隣り合う主
炎口の間となる長手方向位置に形成し、各バーナ本体上
部側面の火移り板と対応する位置に、火移り板の上側に
向けてガスを噴出する噴出口を設ける。
とめたものを同ピッチより大きい間隔をおいてバーナ本
体の上面部に長手方向に沿って配置し、前記火移り板は
バーナ本体の長手方向において複数個ずつまとめた主炎
口の間となる位置に位置せしめてもよい。
に幅を定め、隣り合う主炎口の間となる長手方向位置の
代わりに、全ての主炎口より外側となる長手方向位置に
形成してもよい。
間を通って供給される2次空気と混合してバーナ本体の
上面部上に主炎を生じ、袖火炎口から噴出するガスは2
次空気と混合して主炎の両側下部に袖火を生じる。火移
り板上に沿って延びる火移り炎は、噴出口から噴出する
ガスにより生成され、しかも袖火の根元部分を通ること
により着火されるので常に確実に安定したものとなり、
火移り板の幅を隣り合う主炎口の間隔と同程度以下にし
ても2次空気の流れにより途中で押し戻されたり吹きと
ばされたりすることはなく、隣のバーナユニット近くま
で確実に達して火移りを行う。このように火移り機能を
損なうことなく火移り板の幅を狭くすることができ、し
かも火移り板は隣り合う前記主炎口の間となる長手方向
位置に形成されているので、主炎口から噴出されるガス
が火移り板の蔭になることはなく、主炎口からのガスに
供給される2次空気が不足することはなくなる。
に火移り板を位置せしめたものによれば、隣り合う主炎
口の間隔が増大するので、主炎口からのガスが火移り板
の蔭から離れて主炎口からのガスに供給される2次空気
が不足するおそれは一層少なくなり、あるいは火移り板
の幅を広くして火移りの確実性を高めても2次空気の不
足するおそれが増大することはない。
手方向位置に形成したものによれば、関連する構造が許
す限り隣り合う主炎口の間隔と無関係に火移り板の幅を
広くしても主炎口から噴出されるガスが火移り板の蔭に
なることはなく、主炎口からのガスに供給される2次空
気が不足することはなくなる。
明の説明をする。本実施例のバーナユニットAは板金製
で、バーナ本体10と袖火キャップ20により構成され
ている。図1〜図3に示すように、バーナ本体10は上
面部11で連結された左右部分よりなる縦長の薄い箱状
で、上面部11及びガス入口17を除く部分は気密に接
合されてはぜ合わせにより結合されている。バーナ本体
10の左右部分を膨出させることにより形成された混合
室16の上壁となる上面部11は、図3に示すように凹
状に成形されて、多数の主炎口12が上面部11の長手
方向に沿って形成されている。主として図1に示すよう
に、本実施例の各主炎口12は長手方向と直交するスリ
ット状で、所定のピッチで3個または2個ずつの群とし
てまとめたものを、この所定のピッチより大きい間をお
いて長手方向に配置してある。
上部両側には、長手方向全長にわたり袖火キャップ20
が設けられている。袖火キャップ20は上縁部を除きバ
ーナ本体10の左右部分外面に、溶接などにより気密に
固着されており、バーナ本体10の上部と袖火キャップ
20の上縁部により、主炎口12を設けた上面部11の
両側全長に沿って袖火炎口21を形成している。各袖火
キャップ20の上部側面には長手方向ほゞ全長にわたり
凹条20bが形成され、この凹条20bよりやや下方と
なるバーナ本体10の側面には複数の開口14が形成さ
れ、ガス入口17からの1次空気が混合されたガス(後
述)の一部はこの開口14から袖火キャップ20内に導
入されて袖火炎口21から噴出される。左右の袖火キャ
ップ20の上縁部は、3箇所において細い連結帯20a
により連結されている。
おいて最も右側の主炎口群を形成する2個の主炎口12
の間となる長手方向位置に、この2個の主炎口12の間
隔とほゞ同じ幅の火移り板22が、外側に折曲して形成
されている。本実施例では、火移り板22の上面は袖火
キャップ20の上縁よりやや低くして袖火キャップ20
の火移り板22の上側となる部分には切欠き23が形成
されている。バーナ本体10の上部側面には、各火移り
板22と対応する長手方向位置に、火移り板22の上側
に向けて1次空気が混合されたガスを噴出する噴出口1
3を形成してある。
は、図1に示すように、多少の隙間をおいて互いに平行
に配置され、両端部がブラケット19(図1には片側の
みを示す)にねじ止め固定されて、下側から2次空気が
強制的に送り込まれる強制通風式燃焼室(図示省略)内
に取り付けられる。互いに隣接する各バーナユニットA
は、火移り板22の長手方向位置を一致させ、左右の袖
火キャップ20の火移り板22は、図3に示すように高
さを少し違え、隣り合うバーナユニットAの対応する火
移り板22と先端を重ね合わせて連続させるようにす
る。
aに設けたガスノズル18は各バーナ本体10のガス入
口17と対向して配置され、ガスノズル18から噴出さ
れるガスは、ガスノズル18とガス入口17の間から取
り込まれる1次空気と混合されて混合室16内に供給さ
れる。混合室16内に供給された1次空気が混合された
ガスは、大部分が主炎口12から噴出されてバーナ本体
10の上面部11上に主炎を生じ、小部分は開口14か
ら袖火キャップ20内に入り袖火炎口21から遅い速度
で噴出されて主炎の両側下部に沿って袖火を生じる。主
炎及び袖火は各バーナユニットAの間を通る2次空気に
より燃焼されるが、この間を横切るように連続して設け
た火移り板22は噴出口13のピッチと同程度の小さい
幅で噴出口13の間となる長手方向位置に設けられてい
るので、主炎及び袖火に供給される2次空気が局部的に
も遮られて燃焼不良を生じることはない。
22の上側に向けて噴出された1次空気が混合されたガ
スは、火移り板22の両側を通る2次空気が回り込み供
給されて、火移り板22上に沿って延びる火移り炎を生
じる。噴出口13から噴出されて火移り板22の上側に
沿って相当な勢いで流れるガスにより生成されるこの火
移り炎は、袖火の根元部分を通ることにより着火され、
火移り板22により遮られて2次空気が直接当たること
はないので常に確実に安定したものとなり、隣のバーナ
ユニットA近くまで確実に達する。従って点火装置によ
り最初のバーナユニットAに着火されれば、火移り板2
2上に生じる火移り炎によりその隣のバーナユニットA
にも直ちに着火され、これが繰り返されて極めて短時間
で全てのバーナユニットAに着火がなされる。
1及び図2において最も右側の2個よりなる主炎口12
の群に対応して設ける代わりに、二点鎖線22Aに示す
ように最も右側の2個よりなる主炎口12の群とその左
側の3個よりなる主炎口12の群の間に設けてもよい。
このようにすれば火移り板22Aを設ける部分の隣り合
う主炎口12の間隔が増大するので、主炎口12からの
ガスが火移り板22の蔭から離れ、主炎口12からのガ
スに供給される2次空気が不足するおそれは一層少なく
なり、あるいは火移り板22の幅を広くして火移りの確
実性を高めても2次空気の不足するおそれが増大するこ
とはなくなる。
ーナユニットAの一端部に設けたが、火移り板22は連
結帯20aを設ける部分を除きどの位置に設けてもよ
い。また火移り板22は、上記実施例のように1箇所に
限らず、長手方向複数箇所に設けてもよい。
り、図1の二点鎖線22Bに示すように、全ての主炎口
12より外側となる長手方向位置に形成してもよい。こ
のようにすれば、袖火キャップ20の形状及び寸法が許
す限り、隣り合う主炎口12の間隔と無関係に火移り板
22の幅を広くしても主炎口12から噴出されるガスが
火移り板22の蔭になることはない。これにより、火移
り板22の幅を広くして火移りの確実性を高めても、主
炎口12からのガスに供給される2次空気が不足するこ
とはなくなる。
の高さを変えて対応する火移り板22の各先端を重ね合
わせたが、左右の火移り板22高さを変えることなく、
2次空気の流れを実質的に遮る程度の僅かの隙間をおい
て対応する火移り板22の先端を対向させて、実質的に
連続させるようにしてもよい。
からのガスへの2次空気が局部的にせよ不足して主炎の
燃焼不良を生じるおそれなく、隣のバーナユニットとの
間の火移りを確実に行うことができる。
る位置に火移り板を位置せしめたものによれば、2次空
気不足による主炎の燃焼不良のおそれを一層少なくし
て、隣のバーナユニットとの間の火移りを確実に行うこ
とができ、あるいは2次空気不足による主炎の燃焼不良
のおそれを増大することなく、隣のバーナユニットAと
の間の火移りを確実性を一層高めることができる。
なる長手方向位置に形成したものによれば、主炎口から
のガスへの2次空気が不足して主炎の燃焼不良を生じる
おそれなしに、隣のバーナユニットとの間の火移りを一
層確実に行うことができる。
てバーナユニットを示す平面図である。
…噴出口、17…ガス入口、20…袖火キャップ、21
…袖火炎口、22,22A,22B…火移り板、A…バ
ーナユニット。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガスが供給されるガス入口を下部に設け
た縦長の薄い箱状のバーナ本体の上面部に長手方向に沿
って多数の主炎口を形成し、前記バーナ本体の上部両側
に前記ガス入口からのガスの一部が導入される袖火キャ
ップを設けて前記バーナ本体の上部と前記袖火キャップ
の上縁部により前記上面部の両側に沿った袖火炎口を備
えたバーナユニットを形成し、このように形成した複数
個のバーナユニットを多少の隙間をおいて互いに平行に
設置してなるガスバーナにおいて、前記長手方向におけ
る幅が隣り合う前記主炎口の間隔と同程度以下で前記袖
火キャップの外側から外向きに延びる火移り板を前記隣
り合う前記主炎口の間となる長手方向位置に形成し、前
記各バーナ本体上部側面の前記火移り板と対応する位置
に前記火移り板の上側に向けてガスを噴出する噴出口を
設けてなるガスバーナ。 - 【請求項2】 前記主炎口は複数個ずつ所定のピッチで
まとめたものを前記ピッチより大きい間隔をおいてバー
ナ本体の上面部に長手方向に沿って配置し、前記火移り
板は前記バーナ本体の長手方向において前記複数個ずつ
まとめた主炎口の間となる位置に位置せしめたことを特
徴とする請求項1に記載のガスバーナ。 - 【請求項3】 前記火移り板は前記主炎口の間隔と無関
係に幅を定め、隣り合う主炎口の間となる長手方向位置
の代わりに、全ての前記主炎口より外側となる長手方向
位置に形成したことを特徴とする請求項1に記載のガス
バーナ。
Priority Applications (1)
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ID=16632754
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21305394A Expired - Lifetime JP3198017B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | ガスバーナ |
Country Status (1)
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Cited By (2)
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-
1994
- 1994-09-06 JP JP21305394A patent/JP3198017B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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