以下本考案の実施形態につき、図を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係わるかつらスタンド100は、図1乃至図3に示すように、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の2枚の支柱片110,120同士を組合せることにより、組立てられるものである。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第一の切込み部114の中央部位上側には、係合片118が形成されている。また、支柱片110の上部110a側の中心線A−A上には、係合片受け部119が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第二の切込み部124の中央部位上側には、係合片128が形成されており、組立て時に係合片受け部119に嵌め込み係合するよう構成されている。また、支柱片120の中央部120b近傍の中心線B−B上には、係合片受け部129が形成されており、組立て時に係合片118が嵌め込まれて係合するよう構成されている。
而して第一の切込み部114と第二の切込み部124を介して支柱片110,120同士をクロスさせ、係合片118を係合片受け部129に嵌め込み係合させるとともに、係合片128を係合片受け部119に嵌め込み係合させることにより組立てると、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
次に、かつらスタンド100を着脱自在に装着する台座部200を図4及び図5を参照して説明する。
台座部200は1枚のPP製の樹脂板から形成されており、六角形状の上面部200aは脚部100bの高さより数mm程度低い高さ(短辺部分)である夫々5個の内側面部200bと外側面部200c、上面部200aと同様の六角形状の底面部200d、及び内側面部200bや外側面部200cと同様に側面部として機能するとともに上面部200aと底面部200dとを繋ぐよう機能する側面蝶番部200eとからなる。ここで、台座部200の高さを脚部100bの高さよりも数mm低くしているのは、かつらスタンド100と台座部200を装着した際、台座部200の上面部200aが少し盛り上がり、かつらスタンド100を押さえつける力が発生することにより、かつらスタンド100の安定載置の向上を意図して構成したものである。
さて、上面部200aには、スタンド受け機構部210が形成されている。このスタンド受け機構部210には、スタンド受けスリット部210a、スタンド受けロック溝受け部210b、スタンド受け保持スリット部210c及びスタンド受け保持スリット端部210dが形成され、脚部100bを着脱自在に装着するよう構成されている。ここで、脚部100bを装着するスタンド受け機構部210の端部に設けられた幅の狭いスタンド受け保持スリット部210cは、脚部100bが差し込まれる際にスタンド受け保持スリット部210cが拡がるよう形成されている。また、切欠き部126がスタンド受け保持スリット部210cに差し込まれて曲線状の切欠き形状を有するスタンド受け保持スリット端部210dに係合するよう構成されている。このように切欠き形状の先端部分を鉤状にすることにより、かつらスタンド100を台座部200に装着した際に当該切欠き形状が裂けるのを防止するよう機能するものでもある。なお、切込みの幅は、脚部100bの先端の幅を考慮して形成してある。さらに、上面部200aの外周部には、6個の上面ガイドつめ受けスリット部220が設けられている。
内側面部200bのうち、側面蝶番部200eと接する2個の内側面部200b,200b及び側面蝶番部200eの平行関係にある内側面部200bは、他の2個の内側面部200bとは構成が異なり、内側面ホック用リブ230が側面ホック240を設けた側面ホック台座部250の両側に位置することにより構成されている。
各外側面部200cには、外側面つめ260と外側面つめロック部270が形成されている。
底面部200dと前記他の2個の内側面部200bとが繋がる部位には、内側面つめ受け部280が形成されている。また、底面部200dと前記側面蝶番部200eと接する2個の内側面部200b,200b及び側面蝶番部200eと平行関係にある内側面部200bとが繋がる部位には、内側面ホック用リブロック部290が形成されている。
続いて、台座部200に着脱自在に装着されるケース体300について、図6及び図7を参照して説明する。
ケース体300は1枚のPP製の樹脂板から形成されており、六角形状の上蓋301及び下蓋302、6個の長方形状の側面部303と、この側面部303を溶着する溶着部304とからなる。
上蓋301には、側面部303とは繋がっていない外周部位に1個の上蓋正面つめ305と4個の上蓋つめ306が形成されている。そして、各上蓋つめ306の両側には、上蓋つめロック部307が形成されている。また、上蓋301には、上蓋ハンドル用穴部308が2個穿説されている。
下蓋302には、側面部303とは繋がっていない外周部位に4個の下蓋つめガイド部309が形成されている。また、下蓋302には、下蓋正面つけ受け部310と、2個の下蓋ハンドル用穴部311が穿説されている。
上蓋301または下蓋302とは繋がってない4個の側面部303夫々には、側面上リブ312と側面上リブ蓋つめ受け部313が形成されている。また、3個の側面部303(図6で左から1個目、3個目、5個目に位置する側面部303)には、側面台座ホックガイド部314が形成されている。さらに各側面台座ホックガイド部314の上方には側面ホック315が設けられている。
而して溶着部304は、一端に位置する側面部303(図6の右端に位置する側面部303)に繋がっており、他端に位置する側面部303(図6の左端に位置する側面部303)の内側面にて溶着するよう構成されている。溶着部304が側面部303の内側にて溶着すると、六角柱状のケース体300となる。なお、ケース体300の上部には、両端部が上蓋ハンドル用穴部308と下蓋ハンドル用穴部311にて留められるハンドル316が着脱可能に設けられる。
上記構成につき、その作用を以下に述べる。
かつらスタンド100の組立ては、先ず、支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。次に、係合片118を係合片受け部129に嵌め込み係合させる。続いて、係合片128を係合片受け部119に嵌め込み係合させる。而して、上部には緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aが、下部には水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100が組立てられることになる。
斯様にして組立てられたかつらスタンド100は、着脱自在に取着可能な台座部200に取付けられる。
台座部200は上面及び側面を有する箱構造であるため強度が高く変形し難いうえ、かつらスタンド100の形状を安定させることができる。加えて、台座部の上面部200aにかつらスタンド本体の放射状の下端部(脚部100b)を挿し込んで固定できるスタンド受け機構部210を有するので、かつらスタンド100を容易に着脱自在に台座部200に取付け固定することができる。また、スタンド受け機構部210の端部には、幅の狭いスタンド受け保持スリット部210cが設けられているので、かつらスタンド100の脚部100b(即ち脚片部112,112,122,122)に設けられた切欠き部116,116,126,126がスタンド受け保持スリット部210cに係合して固定し易い。しかも、スタンド受け保持スリット端部210dには曲線状の切欠きが形成されており、かつらスタンド100を挿し込む際に、スタンド受け保持スリット部210cが拡がるので、かつらスタンド100の下端部を差し込み易いものである。
台座部200に取付けられたかつらスタンド100は、ケース体300に収納すれば運搬や保管に寄与することとなる。即ち、ケース体300の側面ホック315が台座部200の側面ホック240に留められることにより、ケース体300は台座部200と一体となり、かつらスタンド100の運搬や保管に寄与することとなる。
組立てられたかつらスタンド100を分解する場合は、先ず、ケース体300の側面ホック315と台座部200の側面ホック240とが留められた状態を解除し、ケース体300を台座部200から取り外す。次に台座部200に取付けられたかつらスタンド100を上方に引張りあげるようにして引き抜くと、かつらスタンド100は台座部200から取り外せる。
この後、係合片118と係合片受け部129の係合状態を解除すべく、係合片118を係合片受け部129から引き抜く。続いて、係合片128と係合片受け部119の係合状態を解除すべく、係合片128を係合片受け部119から引き抜く。そして、支柱片110を上方へ移動させて、第一の切込み部114と第二の切込み部124との係合状態を解除して支柱片120から離間させれば分解終了となる。或いは、支柱片120を下方へ移動させて、第二の切込み部124と第一の切込み部114との係合状態を解除して支柱片110から離間させれば分解終了となる。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
なお、本考案は上記実施形態に限定されることなく、例えばシートの厚さは1.0mm程度に限定されるものではない。また、シートは樹脂製でなくともダンボール紙等の素材でもよい。即ち、本実施形態では厚さは1.0mm程度としたが、厚さはこれに限定されず、一般的に考えられている0.5mm〜1.2mmの範囲内で或いはこの範囲外であったとしても、材質や構造に応じた相応しい厚みにしてもよいことは勿論である。
(第2の実施形態)
続いて本考案の第2の実施形態について、図8乃至図10を参照して説明する。第1の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明する。また、台座部200及びケース体300については、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、安定部材たるリング部材400を設けたことを特徴とする。また、かつらスタンド100は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し、折り曲げると強度が増す性質を有するPP製の2枚の支柱片110,120同士を組合せることにより、組立てられるものである。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、支柱片110の上部側には、例えば支柱片110の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)132,132が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、支柱片120の上部側には、支柱片110と同様に例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)134,134が形成されている。
リング部材400は、内側に嵌合機構420を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材400は十文字状の溝が穿設され、その十文字上の頂点部分420a,420a,420a,420aがリング部材受け部132,132,134,134に嵌合する嵌合機構420を形成している。なお、リング部材400の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材400の嵌合機構420を嵌め込めば、即ち十文字上の頂点部分420aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、リング部材400によりかつらスタンドの組立て時及びかつら載置時の安定性の向上が図れるものである。
(第3の実施形態)
本考案の第3の実施形態について、図9、図11乃び図12を参照して説明する。第1及び第2の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明する。また、台座部200及びケース体300については、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、支柱片110,120に係合片118,128と係合片受け部119,129を形成するとともに、安定部材たるリング部材400を設けたことを特徴とする。また、かつらスタンド100は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し、折り曲げると強度が増す性質を有するPP製の2枚の支柱片同士を組合せることにより、組立てられるものである。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第一の切込み部114の中央部位上側には、係合片118が形成されている。また、支柱片110の上部110a側の中心線A−A上には、係合片受け部119が形成されている。
また、支柱片110の上部側には、例えば支柱片110の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)132,132が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第二の切込み部124の中央部位上側には、係合片128が形成されており、組立て時に係合片受け部119に嵌め込み係合するよう構成されている。また、支柱片120の中央部120bから下部120c側の中心線B−B上には、係合片受け部129が形成されており、組立て時に係合片118が嵌め込まれて係合するよう構成されている。
また、支柱片120の上部側には、例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)134,134が形成されている。
リング部材400は、前述の図9に示すように内側に嵌合機構420を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材400は十文字状の溝が穿設され、その十文字上の頂点部分420a,420a,420a,420aがリング部材受け部132,132,134,134に嵌合する嵌合機構420を形成している。なお、リング部材400の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。この後、係合片118を係合片受け部129に嵌め込み係合させる。続いて、係合片128を係合片受け部119に嵌め込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材400の嵌合機構420を嵌め込めば、即ち十文字上の頂点部分420aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、係合片118,128と係合片受け部119,129及びリング部材400によりかつらスタンドの組立て時及びかつら載置時のさらなる安定性の向上が図れるものである。
(第4の実施形態)
本考案の第4の実施形態について、図13乃至図15を参照して説明する。第1乃至第3の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明する。また、台座部200及びケース体300については、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し、折り曲げると強度が増す性質を有するPP製の2枚の支柱片110,120同士を組合せることにより、組立てられるものである。そして分解時、支柱片110,120を分散させることなく重ねた状態で管理することが可能な安定部材たるリング部材500を設けたことを特徴とする。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、支柱片110の上部側には、例えば支柱片110の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)132,132が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、支柱片120の上部側には、例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)134,134が形成されている。
リング部材500は、内側に嵌合機構520を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材500はあたかも蝶の翅を拡げたような形状の孔が穿設され、当該孔の四箇所の頂点部分500a,500a,500a,500aにリング部材受け部132,132,134,134と嵌合する嵌合機構520を形成している。ここで、穿設した孔を蝶の翅を拡げたような形状としたのは、リング部材500を支柱片110,120から取り外すことなくリング部材500の内側に支柱片110,120を位置させたままで、支柱片110,120を重ね合わせられるようにするためである。なお、リング部材500の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材500の嵌合機構520を嵌め込めば、即ち孔の頂点部分500aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
組立てられたかつらスタンド100は、どちらか一方の支柱片、即ち支柱片110または支柱片120をリング部材500との嵌合状態を解除すると、リング部材500を取り外すことなく、リング部材500の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるものである。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、リング部材500の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるので、取扱性の更なる向上が図れるものである。
(第5の実施形態)
本考案の第5の実施形態について、図14、図16乃び図17を参照して説明する。第1乃至第4の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明する。また、台座部200及びケース体300については、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、支柱片110,120に係合片118,128と係合片受け部119,129を形成するとともに、安定部材たるリング部材500を設けたことを特徴とする。また、かつらスタンド100は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し、折り曲げると強度が増す性質を有するPP製の2枚の支柱片同士を組合せることにより、組立てられるものである。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第一の切込み部114の中央部位上側には、係合片118が形成されている。また、支柱片110の上部110a側の中心線A−A上には、係合片受け部119が形成されている。
また、支柱片110の上部側には、例えば支柱片110の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)132,132が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第二の切込み部124の中央部位上側には、係合片128が形成されており、組立て時に係合片受け部119に嵌め込み係合するよう構成されている。また、支柱片120の中央部120bから下部120c側の中心線B−B上には、係合片受け部129が形成されており、組立て時に係合片118が嵌め込まれて係合するよう構成されている。
また、支柱片120の上部側には、例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)134,134が形成されている。
リング部材500は、前述の図14に示すように内側に嵌合機構520を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材500はあたかも蝶の翅を拡げたような形状の孔が穿設され、その孔の四箇所の頂点部分500a,500a,500a,500aにリング部材受け部132,132,134,134と嵌合する嵌合機構520,520,520,520を形成している。ここで、穿設した孔を蝶の翅を拡げたような形状としたのは、リング部材500を支柱片110,120から取り外すことなくリング部材500の内側に支柱片110,120を位置させたままで、支柱片110,120を重ね合わせられるようにするためである。なお、リング部材500の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。この後、係合片118を係合片受け部129に嵌め込み係合させる。続いて、係合片128を係合片受け部119に嵌め込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材500の嵌合機構520を嵌め込めば、即ち孔の頂点部分500aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
組立てられたかつらスタンド100は、どちらか一方の支柱片、即ち支柱片110または支柱片120をリング部材500との嵌合状態を解除し、係合片118,128と係合片受け部129,119との嵌め込みによる係合状態を解除すると、リング部材500を取り外すことなく、リング部材500の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるものである。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、係合片118,128と係合片受け部119,129及びリング部材500によりかつらスタンドの組立て時及びかつら載置時のさらなる安定性の向上が図れるものである。しかも、リング部材500の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるので、取扱性の更なる向上が図れるものである。
(第6の実施形態)
本考案の第6の実施形態について、図18乃至図20を参照して説明する。前述の実施形態、特に第2の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明する。また、台座部200及びケース体300については、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、リング部材400の他にさらに安定部材たる第二のリング部材600を設けたことを特徴とする。また、かつらスタンド100は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し、折り曲げると強度が増す性質を有するPP製の2枚の支柱片110,120同士を組合せることにより、組立てられるものである。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、支柱片110の上部側には、例えば支柱片110の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)132,132が形成されている。さらに、リング部材受け部132,132の上方部位には第二のリング部材受け部(安定部材受け部)136,136が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、支柱片120の上部側には、支柱片110と同様に例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)134,134が形成されている。さらに、リング部材受け部134,134の上方部位には第二のリング部材受け部(安定部材受け部)138,138が形成されている。
リング部材400は、内側に嵌合機構420を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材400は十文字状の溝が穿設され、その十文字上の頂点部分420a,420a,420a,420aがリング部材受け部132,132,134,134に嵌合する嵌合機構420を形成している。なお、リング部材400の形状は外観が楕円形状であってもよい。
第二のリング部材600は、内側に嵌合機構620を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、この第二のリング部材600は十文字状の溝が穿設され、その十文字上の頂点部分620a,620a,620a,620aがリング部材受け部136,136,138,138に嵌合する嵌合機構620を形成している。なお、この第二のリング部材600の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材400の嵌合機構420を嵌め込む、即ち十文字上の頂点部分420aを夫々嵌め込む。続いて、支柱片110,120のリング部材受け部136,136,138,138に第二のリング部材600の嵌合機構620を嵌め込めば、即ち十文字上の頂点部分620aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、リング部材400及び第二のリング部材600によりかつらスタンドの組立て時及びかつら載置時のさらなる安定性の向上が図れるものである。
図21及び図22は、上記実施形態に係る変形例である。この変形例では、かつらスタンド100の分解時、支柱片110,120を分散させることなく重ねた状態で管理することが可能な安定部材たるリング部材500及び第二のリング部材700を設けたことを特徴とする。
第二のリング部材700は、リング部材500と相似形をなし、内側に嵌合機構720を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材700はあたかも蝶の翅を拡げたような形状の孔が穿設され、当該孔の四箇所の頂点部分700a,700a,700a,700aにリング部材受け部136,136,138,138と嵌合する嵌合機構720を形成している。ここで、穿設した孔を蝶の翅を拡げたような形状としたのは、第二のリング部材700を支柱片110,120から取り外すことなく第二のリング部材700の内側に支柱片110,120を位置させたままで、支柱片110,120を重ね合わせられるようにするためである。なお、第二のリング部材700の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材500の嵌合機構520を嵌め込む、即ち孔の頂点部分500aを夫々嵌め込む。続いて、支柱片110,120のリング部材受け部136,136,138,138に第二のリング部材700の嵌合機構720を嵌め込めば、即ち孔の頂点部分720aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
組立てられたかつらスタンド100は、どちらか一方の支柱片、即ち支柱片110または支柱片120をリング部材500及び第二のリング部材700との嵌合状態を解除すると、リング部材500及び第二のリング部材700を取り外すことなく、リング部材500及び第二のリング部材700の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるものである。
(第7の実施形態)
本考案の第7の実施形態について、図19、図23及び図24を参照して説明する。前述の実施形態、特に第2の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明する。また、台座部200及びケース体300については、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、リング部材400の他にさらに安定部材たる第二のリング部材600を設けたことを特徴とする。また、かつらスタンド100は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し、折り曲げると強度が増す性質を有するPP製の2枚の支柱片110,120同士を組合せることにより、組立てられるものである。
支柱片110は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部110aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部110bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部110cには水平方向に指向する脚片部112,112が形成されている。また、支柱片110には、中心線A−A上の下部110cから中央部110bにかけて上方に指向する第一の切込み部114が形成されている。
脚片部112は、その上部112aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部116が形成されている。また、脚片部112の下端部112bは、支柱片110の下端部110dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第一の切込み部114の中央部位上側には、係合片118が形成されている。また、支柱片110の上部110a側の中心線A−A上には、係合片受け部119が形成されている。
また、支柱片110の上部側には、例えば支柱片110の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)132,132が形成されている。さらに、リング部材受け部132,132の上方部位には第二のリング部材受け部(安定部材受け部)136,136が形成されている。
他方の支柱片120はその外周形状は支柱片110と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部120aは緩やかな曲線状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部120bの近傍は幅が狭くくびれ状に形成され、下部120cには水平方向に指向する脚片部122,122が形成されている。また、支柱片120には、中央部(中心線B−B上)に上部120aから中央部120bにかけて下方に指向する第二の切込み部124が形成されている。
脚片部122は、その上部122aに内方へ指向する切欠き状の切欠き部126が形成されている。また、脚片部122の下端部122bは、支柱片120の下端部120dよりも下方へ突出するよう形成されている。
なお、第二の切込み部124の中央部位上側には、係合片128が形成されており、組立て時に係合片受け部119に嵌め込み係合するよう構成されている。また、支柱片120の中央部120bから下部120c側の中心線B−B上には、係合片受け部129が形成されており、組立て時に係合片118が嵌め込まれて係合するよう構成されている。
また、支柱片120の上部側には、例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状のリング部材受け部(安定部材受け部)134,134が形成されている。さらに、リング部材受け部134,134の上方部位には第二のリング部材受け部(安定部材受け部)138,138が形成されている。
リング部材400は、前述の図9に示すように内側に嵌合機構420を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材400は十文字状の溝が穿設され、その十文字上の頂点部分420a,420a,420a,420aがリング部材受け部132,132,134,134に嵌合する嵌合機構420を形成している。なお、リング部材400の形状は外観が楕円形状であってもよい。
第二のリング部材600は、内側に嵌合機構620を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、この第二のリング部材600は十文字状の溝が穿設され、その十文字上の頂点部分620a,620a,620a,620aがリング部材受け部136,136,138,138に嵌合する嵌合機構620を形成している。なお、この第二のリング部材600の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。この後、係合片118を係合片受け部129に嵌め込み係合させる。続いて、係合片128を係合片受け部119に嵌め込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材400の嵌合機構420を嵌め込む、即ち十文字上の頂点部分420aを夫々嵌め込む。続いて、支柱片110,120のリング部材受け部136,136,138,138に第二のリング部材600の嵌合機構620を嵌め込めば、即ち十文字上の頂点部分620aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、リング部材400及び第二のリング部材600によりかつらスタンドの組立て時及びかつら載置時のさらなる安定性の向上が図れるものである。
図25は、上記実施形態に係る変形例である。この変形例では、かつらスタンド100の分解時、支柱片110,120を分散させることなく重ねた状態で管理することが可能な安定部材たるリング部材500及び第二のリング部材700(図21参照)を設けたことを特徴とする。
第二のリング部材700は、リング部材500と相似形をなし、内側に嵌合機構720を形成した外観が円形状のPP製の安定部材である。即ち、このリング部材700はあたかも蝶の翅を拡げたような形状の孔が穿設され、当該孔の四箇所の頂点部分700a,700a,700a,700aにリング部材受け部136,136,138,138と嵌合する嵌合機構720を形成している。ここで、穿設した孔を蝶の翅を拡げたような形状としたのは、第二のリング部材700を支柱片110,120から取り外すことなく第二のリング部材700の内側に支柱片110,120を位置させたままで、支柱片110,120を重ね合わせられるようにするためである。なお、第二のリング部材700の形状は外観が楕円形状であってもよい。
而して支柱片110の下方から支柱片120を上方へ移動させて、第二の切込み部124を第一の切込み部114にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。或いは、支柱片120の上方から支柱片110を下方へ移動させて、第一の切込み部114を第二の切込み部124にクロス状態になるよう挿し込み係合させる。そして、クロス状態に組立てられた支柱片110,120のリング部材受け部132,132,134,134にリング部材500の嵌合機構520を嵌め込む、即ち孔の頂点部分500aを夫々嵌め込む。続いて、支柱片110,120のリング部材受け部136,136,138,138に第二のリング部材700の嵌合機構720を嵌め込めば、即ち孔の頂点部分720aを夫々嵌め込めば、上部が緩やかな曲線状に形成されたかつら受け部100aを構成し、下部は水平方向に指向する四つの脚部100bが形成されるかつらスタンド100になる。
組立てられたかつらスタンド100は、どちらか一方の支柱片、即ち支柱片110または支柱片120をリング部材500及び第二のリング部材700との嵌合状態を解除し、係合片118,128と係合片受け部119,129との係合状態を解除すると、リング部材500及び第二のリング部材700を取り外すことなく、リング部材500及び第二のリング部材700の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるものである。
(第8の実施形態)
本考案の第8の実施形態について、図19、図26及び図27を参照して説明する。前述の実施形態、特に第7の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、係合片118,128及び係合片受け部119,129の他にさらに係合片148と係合片受け部149を設けたことを特徴とする。
即ち、係合片118の下方位置に係合片148を第一の切込み部114に形成してある。しかもこの係合片148は、係合片118が形成されている部位(図26中、中心線A−Aの右側の第一の切込み部114の縁)とは反対側の部位(図26中、中心線A−Aの左側の第一の切込み部114の縁)に形成してある。係合片118と係合片148を互い違いの位置関係に設けてあるのは、組立て時脚部100bの安定性を高めるよう機能するためのものである。また、係合片受け部129の下方位置に係合片受け部149を第二の切込み部124に形成してある。しかもこの係合片受け部149は、係合片受け部129が形成されている部位(図26中、中心線B−Bの左側)とは反対側の部位に形成してある。
上記実施形態によれば、簡単な構造で組立て及び分解が容易でコンパクト且つ携帯性及び耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるものである。また、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。さらに、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
さらに、上記実施形態によれば、係合片148及び係合片受け部149により、かつらスタンドの組立て時及びかつら載置時のさらなる安定性の向上が図れるものである。
上記実施形態の変形例として図21に示すようなリング部材500及び第二のリング部材700を用いることで、リング部材500及び第二のリング部材700の孔内で支柱片110,120同士を重ね合わせた状態で分解できるものである。
(第9の実施形態)
本考案の第9の実施形態について、図28及び図29を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、一方の支柱片110の中央部位(図28中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけて切込み部152が形成され、他方の支柱片120の中央部位(図28中、中心線B−B上)の上部及び下部に切欠き部154,156が夫々形成されている。而して、支柱片120を支柱片110の切込み部152に対してクロスするよう挿入し、切欠き部154,156を切込み部152の上下端に嵌め込むようにして係合させることにより、かつらスタンド100が組立てられることを特徴としている。
図30及び図31に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図9に示すリング部材400を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図32に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図33及び図34に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134と第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図35に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134と第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第10の実施形態)
本考案の第10の実施形態について、図36及び図37を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、一方の支柱片110の中央部位(図36中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけて切込み部152が形成されている。また、支柱片110の上部側には、例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHのおおよそ3/4に相当する位置には、係合つめ片受け部162が切込み部152に形成されている。この係合つめ片受け部162には切欠き部162aが形成されている。
他方の支柱片120の中央部位(図36中、中心線B−B上)の上部及び下部に切欠き部154,156が夫々形成されている。また、支柱片120の上部側には、例えば支柱片120の下端部から上方に向かって全体の高さHのおおよそ3/4に相当する位置には、係合つめ片受け部162と係合する係合つめ片164が形成されている。この係合つめ片164は半円状を呈し、頂点部位には切欠き部164aが形成されている。
而して、支柱片120を支柱片110の切込み部152に対してクロスするよう挿入し、切欠き部154,156を切込み部152の上下端に嵌め込むようにして係合させた後に、係合つめ片164を係合つめ片受け部162に差し込み切欠き部164aを切欠き部162aに係合させることにより、かつらスタンド100が組立てられることを特徴としている。
図38及び図39に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図9に示すリング部材400を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図40に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図41及び図42に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134と第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図43に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134と第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第11の実施形態)
本考案の第11の実施形態について、図9、図44及び図45を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、夫々の支柱片110,120の中央部位(図44中、中心線A−A上、中心線B−B上)の上部から下部にかけて折り目172,174が設けられている。この折り目172,174を介して支柱片110,120は線対称形状となり折り曲げが可能となるよう構成されている。而して、支柱片110,120を折り目172,174を介して直角に折り曲げて支柱片110,120同士を折り目172,174部分にて当接させる。この状態でリング部材400をリング部材受け部132,134に嵌合機構420を嵌め込むことにより、かつらスタンド100が組立てられることになる。
図46に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。
図47及び図48に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図49に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第12の実施形態)
本考案の第12の実施形態について、図50及び図51を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、夫々の支柱片110,120の中央部位(図50中、中心線A−A上、中心線B−B上)の上部から下部にかけて折り目172,174が設けられている。この折り目172,174を介して支柱片110,120は線対称形状となり折り曲げが可能となるよう構成されている。支柱片110の折り目172上には、その上部側に上部係合片受け部182が、その下部側に下部係合片受け部184が形成されている。また、支柱片120の折り目174上には、その上部側に上部係合片受け部182に挿し込まれて係合する上部係合片186が、またその下部側に下部係合片受け部184に挿し込まれて係合する下部係合片188が形成されている。
而して、支柱片110,120を折り目172,174を介して直角に折り曲げて支柱片110,120同士を折り目172,174部分にて当接させて、上部係合片受け部182に上部係合片186を挿し込み係合させるとともに、下部係合片受け部184に下部係合片188を挿し込み係合させる。この状態でリング部材400をリング部材受け部132,134に嵌合機構420を嵌め込むことにより、かつらスタンド100が組立てられることになる。
図52及び図53に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図9に示すリング部材400を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図54に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。
図55及び図56に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134及び第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図57に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134及び第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第13の実施形態)
本考案の第13の実施形態について、図9、図58及び図59を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、夫々の支柱片110,120の中央部位(図58中、中心線A−A上、中心線B−B上)の上部から下部にかけて折り目172,174が設けられている。この折り目172,174を介して支柱片110,120は線対称形状となり折り曲げが可能となるよう構成されている。また、支柱片110,120は折り目172,174を境界として右側部分を支柱片右部110e,120e、左側部分を支柱片左部110f,120fとしている。そして、支柱片右部110fの右側(図58参照)には、支柱片左部110eと同形状・同面積の支柱片左部110gが境界線C−Cを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング受け部132近傍及び脚片部112にて繋がるよう設けられている。同様に、支柱片右部120fの右側(図58参照)には、支柱片左部120eと同形状・同面積の支柱片左部120gが境界線D−Dを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング受け部134近傍及び脚片部122にて繋がるよう設けられている。なお、支柱片左部110g,120gには、支柱片110,120と同様にリング受け部132,134が形成されている。
而して、支柱片右部110f,120fを折り目172,174を介して支柱片左部110e,120eに対して直角となるよう折り曲げるとともに、支柱片左部110g,120gを支柱片右部110f,120fに重なるよう折り曲げて、支柱片110,120同士を折り目172,174部分にて当接させる。この状態でリング部材400をリング受け部132,134に嵌合機構420を嵌め込むことにより、かつらスタンド100が組立てられることになる。
図60に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。
図61及び図62に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120gに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図63に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120gに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第14の実施形態)
本考案の第14の実施形態について、図64及び図65を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、夫々の支柱片110,120の中央部位(図64中、中心線A−A上、中心線B−B上)の上部から下部にかけて折り目172,174が設けられている。この折り目172,174を介して支柱片110,120は線対称形状となり折り曲げが可能となるよう構成されている。また、支柱片110,120は折り目172,174を境界として右側部分を支柱片右部110e,120e、左側部分を支柱片左部110f,120fとしている。そして、支柱片右部110fの右側(図64参照)には、支柱片左部110eと同形状・同面積の支柱片左部110gが境界線C−Cを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング部材受け部132近傍及び脚片部112にて繋がるよう設けられている。同様に、支柱片右部120fの右側(図64参照)には、支柱片左部120eと同形状・同面積の支柱片左部120gが境界線D−Dを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング部材受け部134近傍及び脚片部122にて繋がるよう設けられている。なお、支柱片左部110g,120gには、支柱片110,120と同様にリング部材受け部132,134が形成されている。
ところで、支柱片110の折り目172上には、上部側に二個の下部側に一個の係合つめ片192が設けられている。そして、支柱片左部110gの一端部には係合つめ片受け部194が形成されている。また、支柱片120の折り目174上には、係合つめ片受け部194に挿し込まれて係合する一個の係合つめ片196が設けられている。そして、支柱片左部120gの一端部には係合つめ片192が挿し込まれて係合する係合つめ片受け部198が三個形成されている。
而して、支柱片右部110f,120fを折り目172,174を介して支柱片左部110e,120eに対して直角となるよう折り曲げるとともに、支柱片左部110g,120gを支柱片右部110f,120fに重なるよう折り曲げる。そして、支柱片110,120同士を折り目172,174部分にて当接状態になるよう係合つめ片192,192,195を係合つめ片受け部198,198,198に、係合つめ片196を係合つめ片受け部194に挿し込み係合させることにより、かつらスタンド100が組立てられることになる。
図66及び図67に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図9に示すリング部材400を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片110,120に夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図68に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。
図69及び図70に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120gに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図71に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120gに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第15の実施形態)
本考案の第15の実施形態について、図9、図72及び図73を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、夫々の支柱片110,120の中央部位(図72中、中心線A−A上、中心線B−B上)の上部から下部にかけて折り目172,174が設けられている。この折り目172,174を介して支柱片110,120は線対称形状となり折り曲げが可能となるよう構成されている。また、支柱片110,120は折り目172,174を境界として左側部分を支柱片左部110e,120e、右側部分を支柱片右部110f,120fとしている。そして、支柱片右部110fの右側(図72参照)には、支柱片左部110e及び支柱片右部110fと同形状・同面積の支柱片左部110g及び支柱片右部110hが境界線C−Cを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング部材受け部132近傍及び脚片部112にて繋がるよう設けられている。ここで、支柱片左部110g及び支柱片右部110hは、支柱片左部110e及び支柱片右部110fと同様、線対称に中心線E−E上に折り目172が設けられている。
同様に、支柱片右部120fの右側(図72参照)には、支柱片左部120e及び支柱片右部120fと同形状・同面積の支柱片左部120g及び支柱片右部120hが境界線D−Dを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング部材受け部134近傍及び脚片部122にて繋がるよう設けられている。ここで、支柱片左部120g及び支柱片右部120hは、支柱片左部120e及び支柱片右部120fと同様、線対称に中心線F−F上に折り目174が設けられている。
而して、支柱片右部110f,120fと支柱片左部110g,120gとを重ね合わせるようにするとともに、支柱片左部110eと支柱片左部120e、支柱片右部110hと支柱片右部120hが重なるよう直角に折り曲げる。この状態でリング部材400をリング部材受け部132,134に嵌合機構420を嵌め込むことにより、かつらスタンド100が組立てられることになる。
図74に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。
図75及び図76に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120g、支柱片右部110h,120hに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図77に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片右部110e,120e、支柱片左部110f,120f、支柱片左部110g,120g、支柱片右部110h,120hに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第16の実施形態)
本考案の第16の実施形態について、図78を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、夫々の支柱片110,120の中央部位(図78中、中心線A−A上、中心線B−B上)の上部から下部にかけて折り目172,174が設けられている。この折り目172,174を介して支柱片110,120は線対称形状となり折り曲げが可能となるよう構成されている。また、支柱片110,120は折り目172,174を境界として左側部分を支柱片左部110e,120e、右側部分を支柱片右部110f,120fとしている。そして、支柱片右部110fの右側(図78参照)には、支柱片左部110e及び支柱片右部110fと同形状・同面積の支柱片左部110g及び支柱片右部110hが境界線C−Cを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング部材受け部132近傍及び脚片部112にて繋がるよう設けられている。ここで、支柱片左部110g及び支柱片右部110hは、支柱片左部110e及び支柱片右部110fと同様、線対称に中心線E−E上に折り目172が設けられている。
同様に、支柱片右部120fの右側(図78参照)には、支柱片左部120e及び支柱片右部120fと同形状・同面積の支柱片左部120g及び支柱片右部120hが境界線D−Dを介して線対称となるよう且つ折り曲げ可能となるよう、リング部材受け部134近傍及び脚片部122にて繋がるよう設けられている。ここで、支柱片左部120g及び支柱片右部120hは、支柱片左部120e及び支柱片右部120fと同様、線対称に中心線F−F上に折り目174が設けられている。
ところで、支柱片左部110eと支柱片右部110fとの間に有する折り目172上には、上部側に一個の係合つめ片受け部812が設けられている。そして、支柱片左部110gと支柱片110hとの間に有する折り目172上には、上部側及び下部側に一個ずつ係合つめ片814が設けられている。また、支柱片左部120eと支柱片右部120fとの間に有する折り目174上には、係合つめ片814が挿し込まれて係合する係合つめ片受け部822が上部側及び下部側に一個ずつ形成されている。そして、支柱片左部120gと支柱片120hとの間に有する折り目174上には、係合つめ片受け部812に挿し込まれて係合する係合つめ片824が上部側に一個が設けられている。
而して、支柱片右部110f,120fと支柱片左部110g,120gとを重ね合わせるようにするとともに、支柱片左部110eと支柱片左部120e、支柱片右部110hと支柱片右部120hが重なるよう直角に折り曲げる。そして、係合つめ片814,814を係合つめ片受け部822,822に、係合つめ片824を係合つめ片受け部812に夫々挿し込み係合させることにより、かつらスタンド100が組立てられることになる。
なお、上部側の係合つめ片814,824と係合つめ片受け部812,822との係合状態により、かつらスタンド100の上部側の固定及び安定性向上が図れるものである。また、支柱片右部110hの下部側の係合つめ片814と支柱片右部120fの下部側の係合つめ片受け部822との係合状態により、支柱片110と支柱片120とが強固に安定的に接続されるものである。
図79及び図80に示すかつらスタンド100は、上記実施形態の変形例であり、図9に示すリング部材400を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120g、支柱片右部110h,120hに夫々リング部材受け部132,134を形成したものである。
図81に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図14に示すリング部材500を着脱自在に装着できるようにしたものである。
図82及び図83に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図19に示すリング部材400及び第二のリング部材600を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片左部110e,120e、支柱片右部110f,120f、支柱片左部110g,120g、支柱片右部110h,120hに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
図84に示すかつらスタンド100は、上記実施形態のさらなる変形例であり、図21に示すリング部材500及び第二のリング部材700を着脱自在に装着できるようにしたものである。即ち、支柱片右部110e,120e、支柱片左部110f,120f、支柱片左部110g,120g、支柱片右部110h,120hに夫々第二のリング部材受け部136,138を形成したものである。
(第17の実施形態)
本考案の第17の実施形態について、図85及び図86を参照して説明する。前述の実施形態と同一部分及び同一機能については、同一番号を付して説明は省略する。また、台座部200及びケース体300についても、同一につき説明は省略する。
本実施形態に係わるかつらスタンド100は、一方の支柱片110の中央部位(図85中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけて切込み部152が形成されている。また、支柱片110の上部側及び下部側には、係合つめ片受け部162,162が切込み部152に形成されている。この係合つめ片受け部162には切欠き部162aが形成されている。ここで、係合つめ片受け部162は、上部側と下部側とでは、夫々が反対方向に指向するよう形成されている。即ち、図85中、上部側に位置する係合つめ片受け部162は右側へ指向し、下部側に位置する係合つめ片受け部162は左側に指向するよう形成されている。これは、互い違いの方向に形成することにより、組立て時の固定による力の偏りを防止するよう機能させるためである。また、切込み部152の上部位、中部位、下部位には、夫々係合片912,912,912が形成されている。
他方の支柱片120の中央部位(図85中、中心線B−B上)の上部及び下部に切欠き部154,156が夫々形成されている。また、支柱片120の上部側及び下部側には、係合つめ片受け部162と係合する係合つめ片164が夫々形成されている。この係合つめ片164は半円状を呈し、頂点部位には切欠き部164aが形成されている。また、中央部位(図85中、中心線B−B上)の上部位、中部位、下部位には、係合片912が挿し込まれて係合する係合片受け部924が夫々形成されている。
而して、支柱片120を支柱片110の切込み部152に対してクロスするよう挿入し、切欠き部154,156を切込み部152の上下端に嵌め込むようにして係合させた後に、係合片912を係合片受け部924に夫々挿し込み係合させる。そして、係合つめ片164を係合つめ片受け部162に夫々挿し込み切欠き部164aを切欠き部162aに係合させることにより、かつらスタンド100が組立てられることを特徴としている。
本考案は上記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限り種々の変形が可能なことは勿論である。