JP3209117U - かつらスタンド - Google Patents

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大介 金子
大介 金子
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Abstract

【課題】極めて簡単な構造で組立て、分解及び折り畳みが容易に可能で、且つ耐久性に優れるとともに携帯性及び保管性に優れ、安価に生産可能なかつらスタンドを提供すること。【解決手段】切込み部120、係合片132〜138、係合つめ片受け部142,144及び折り曲げ部160が形成された支柱片100と、切欠き部222,224、係合片受け部232〜238、係合つめ片242,244及び折り曲げ部260が形成された支柱片200を具備し、切欠き部を切込み部に嵌め込み係合させるとともに、係合片を係合片受け部に係合させ且つ係合つめ片を係合つめ片受け部に係合させることにより組立てられるよう構成し、また支柱片を折り曲げ部が合致するよう重ね合せて折り曲げ部を介して支柱片が折り曲げ自在となるよう構成した。【選択図】 図1

Description

本考案は、組立て・分解及び折り畳みが容易なかつらスタンド、特に簡単な構造で耐久性に優れる組立て・分解及び折り畳みが容易で携帯性に優れるかつらスタンドに関する。
従来、かつらを載置する器具としては、例えば胸像や首像のマネキンがあり、その頭部にかつらを載置するものであった。このものは、特定の場所での展示を主目的とするものであり、形状及び重量も大きく、取扱いを工夫する必要があった。また、一般家庭で用いるには不向きであった。
下記特許文献1には、所定の柱状の形状に組立て可能な本体部と、この本体部の所定の部位に係止されるフランジ部とから構成される紙或いは合成樹脂により成形されたかつら載置用スタンドが開示されている。また、組立て時に少なくとも截頭6角錐になるように少なくとも6本の折り目が形成されており、この折り目により区画される各片のいずれかの片に、組立て時に截頭6角錐に係止し保持させるための保持機構を有するように構成された合成樹脂により成形されたかつら載置用スタンドが開示されている。特許文献1に開示されたかつら載置用スタンドは、マネキン型のものに比べれば、かつらを展示する際のスペースをとらず、搬送・携帯の面では便利ではある。
下記特許文献2には、1枚の反発性を有する樹脂板からなるシートに平行関係にある折り目をn個(但しn≧5であり、同一直線上または同一直線近傍に位置する折り目は1個とカウントする)形成することにより設けられるn+1個の支柱部と、折り目上に接続機構とを設け、シートの両端に位置する支柱部同士は接続機構を介して接続することにより2枚重ねの状態になり、両端以外の隣接する支柱部同士は接続機構を介して接続することにより2枚重ねの状態になるように構成したかつらスタンドが開示されている。特許文献2に開示されたかつらスタンドは、反発性を有する樹脂シートの厚みを増すことなく強度を確保しつつ安定してかつらを載置でき、組立及び分解が容易となることを意図したものである。
下記特許文献3には、内側中央部分に形成されたウィッグ受け部と、ウィッグ受け部の両端部にて一体的となるよう形成されウィッグ受け部を囲繞するよう設けられた台座部とを具備する1枚の反発性を有する板状のシートであって、台座部にはウィッグ受け部と一体的に形成された部位とは異なる部位に接続機構が設けられ、この接続機構が接続状態にあるときはウィッグ受け部を上方に指向するよう湾曲するように構成したかつらスタンドが開示されている。特許文献3に開示されたかつらスタンドは、反発性を有する板状のシートの厚みを増すことなく強度を確保し、安定してかつらを載置できるとともに、簡単な構造で組立て及び分解が容易で携帯性及び耐久性に優れ、通気性にも優れて毛髪の巻込み防止をも図ることを意図したものである。
下記特許文献4には、組立て時に角錐台状になる反発性を有する樹脂板からなるシートであって、シートに角錐台の角数に対応して形成される複数の折り目部と、折り目部により区画され角錐台の側面を形成する複数の片部と、シート両端部に位置する片部に設けられ組立て時に当該片部同士が重なるよう保持する第一の保持機構部と、片部の長手方向の略中央部位に形成される折り曲げ機構部とを設け、複数の片部はその幅が一方から他方に向かうに従って順に広くまたは狭くなるよう形成した構成のかつらスタンドが開示されている。特許文献4に開示されたかつらスタンドは、簡単な構造でコンパクトであり、持ち運びに便利であるとともにかつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置でき、且つ衛生面でも優れるというものである。
下記特許文献5には、上部が曲線状に形成され下部に水平方向に指向する脚片部が形成された支柱片同士を組合せることにより、上部には略半円形状または半楕円状を成すかつら受け部が形成されるとともに、下部には脚片部から成る水平方向に指向する複数の脚部が形成されて組立てられるスタンドが開示されている。特許文献5に開示されたかつらスタンドは、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で且つ丈夫で取扱い性にも優れる安価に生産可能としたことを特徴とするものである。
下記特許文献6には、かつら等を展示のためにかつら等を保持するかつら保持器を、比較的軽くて硬い紙、アクリルまたはプラスティック等の軽量の部材で構成し、それらの部材の形状を平面として部材を互いに挿入し組立てることによりかつら保持器となるようにし、かつら保持器を使用しない際には必要とする容積を少なくするようにした可搬型かつら展示器具が開示されている。特許文献6に開示されたものは、収納と運搬を経済的にしたことを特徴とするものである。
下記特許文献7には、紙或いはプラスティック等の軽量の部材を使用し、且つかつらを保持する形状として型紙を組合せた形で構成し、人頭形、球状、半球状及び円筒状等開いた状態での水平の断面が円形状になる構造を採用した携帯型かつら保持器が開示されている。特許文献7に開示されたものは、保持器を使用しない場合は型紙を一方向より押し込むことにより、保持器全体が容易に折り畳まれることを可能にして、必要とする容積を最小化し持ち運びを容易にしたことを特徴とするものである。
下記特許文献8には、一方向へ指向する係合片及び安定部材受け部並びに脚片部が形成された支柱片と、係合片とは反対方向へ指向する係合片受け部及び安定部材受け部並びに脚片部が形成された支柱片と、安定部材受け部に着脱自在に嵌合する嵌合機構部を設けた安定部材とを具備するものであって、支柱片を夫々の中心線に関し略直角に折り曲げた状態で係合片を係合片受け部に嵌め込み係合させ、嵌合機構部を安定部材受け部に嵌合させることにより安定部材を支柱片に装着して組立てるよう構成したかつらスタンドが開示されている。特許文献8に開示されたものは、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ丈夫で取扱い性にも優れ、安価に生産可能としたことを特徴とするものである。
特許第5014538号公報 特開第5835605号公報 実用新案登録第3182151号公報 実用新案登録第3187224号公報 実用新案登録第3196973号公報 実用新案登録第3161054号公報 実用新案登録第3166626号公報 実用新案登録第3205753号公報
上述したように従来のかつらを載置する器具は、例えばマネキン式の場合は、形状及び重量も大きく、取扱性や持ち運びの面で問題がある。しかも、高価でもあり、一般家庭で用いるには不向きであった。
特許文献1に開示されたかつら載置用スタンドは、反発性を有する素材を用いるため、各折り目に沿って各片を順に折り曲げていくと、反発力を内包したまま脹らみを有する折り畳み状態になるものである。この折り畳み時のかつら載置用スタンドの大きさは、片の長手方向の長さ及び短手方向の長さ並びに重なり合った片の厚みとなる。このような構造では、設計上及び製造上の自由度が制約されてしまい、種々のバリエーションを生み難く、また取扱い性にも難があるものである。
特許文献2に開示されたかつらスタンドは、しっかりとした構造ではあるが、1枚の反発性を有する樹脂シートを重ね合せるので、やや複雑な構造を呈するものである。
特許文献3に開示されたかつらスタンドは、反発性を有する板状のシートの厚みを増すことなく強度を確保し、安定してかつらを載置できるが、特殊な構造を呈しているものである。
特許文献4に開示されたかつらスタンドは、コンパクトで持ち運びに便利ではあるが、特殊な構造を呈しているものである。
特許文献5に開示されたかつらスタンドは、簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ丈夫なかつらスタンドである。しかしながら、このものにあっては、支柱片の折り目上に設けられる係合片や係合片受け部の一つは、折り目から左に指向するよう設けられるとともに、他方の係合片や係合片受け部は反対方向の左に指向するよう設けられるようバランスよく構成する必要があるものである。
特許文献6及び特許文献7に開示されたものは、切込みに部材を互いに挿入し切込み同士に生じる圧力を利用しており、耐久性上、使用素材を考慮する必要があるものである。
特許文献8に開示されたかつらスタンドは、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、耐久性及び取扱い性にも優れるが、スタンドの大きさはその高さと横幅で決められてしまうものである。
近時、さらに簡単な構造で且つ軽くて取扱い性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるコンパクトなかつらスタンドの提供が要望され続けている。しかしながら、その要望を充分満たすようなものは試行錯誤の状況であるのが実情である。特に、コンパクトな機能を兼ね備えたものが存在しないのが実情である。
本考案は上記事情を考慮してなされたもので、上述の不具合を解消し、極めて簡単な構造で組立て・分解及び折り畳みが容易に可能で、且つ耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンドを提供することを目的とする。
また、本考案は、取扱い性にも優れ、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために以下の通りの構成とすることを特徴とする。
(1) 1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上部近傍から下部近傍にかけて切込み部が形成されるとともに当該切込み部に対して水平方向へ指向する係合片を設け、上記上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに上記下部には脚片部が形成され、当該下部の下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう折り線が水平方向に形成された折り曲げ部が設けられた第一の支柱片と、
1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上記係合片が着脱自在に係合する係合片受け部を設け、上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに下部には脚片部が形成され、上記中心線上に位置するように上記上部の中央部位には上記切込み部の上部に嵌め込み係合する上部切欠き部が形成され、上記中心線上に位置するように上記下部の中央部位には上記切込み部の下部に嵌め込み係合する下部切欠き部が形成され、上記第一の支柱片と同様に下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう折り線が水平方向に形成された折り曲げ部が設けられた第二の支柱片とを具備するものであって、
上記上部切欠き部を上記切込み部の上部に嵌め込み係合させるとともに、上記下部切欠き部を上記切込み部の下部に嵌め込み係合させ、上記係合片を上記係合片受け部に係合させることにより組立てられるよう構成し、
また、上記第一の支柱片と上記第二の支柱片を重ね合せると夫々の上記折り曲げ部が合致し、当該折り曲げ部を介して当該第一の支柱片と当該第二の支柱片が折り曲げ自在となるよう構成したことを特徴とする。
(2) 上記(1)の構成にあって、上記第一の支柱片と上記第二の支柱片を重ね合わせて夫々の上記折り曲げ部を介して折り曲げた際、この折り曲げ状態を保持するための保持機構部を当該第一の支柱片または第二の支柱片の少なくとも一方に設けた構成としたことを特徴とする。
(3) 上記(1)または(2)の構成にあって、上記第一の支柱片または上記第二の支柱片の少なくとも一方の支柱片には、垂直方向の中心線上に垂直方向から水平方向の間にて回動自在に折り曲げ可能な係合つめ片が形成され、組立て時、この係合つめ片が水平方向に回動自在に折り曲げられて嵌め込み係合する係合つめ片受け部を他方の支柱片の垂直方向の中心線近傍に形成するよう構成したことを特徴とする。
(4) 上記(3)の構成にあって、上記係合つめ片には切欠き部が形成され、上記係合つめ片受け部にはこの切欠き部が嵌め込まれて係合する切欠き受け部が形成されるよう構成したことを特徴とする。
(5) 上記(1)、(2)、(3)または(4)の構成にあって、上記第一の支柱片及び上記第二の支柱片に設けられた折り曲げ部の折り線は、各垂直方向の中心線から一方に設けられたものはn本(nは自然数)で、他方に設けられたものはn本以上となるよう構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、極めてシンプルな構造で組立て、分解及び折り畳みが容易に可能で、且つ耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンドを提供することができるものである。
また、上記構成によれば、シンプルな構造ゆえ取扱い性にも優れ、経済的にも安価に生産可能なかつらスタンドを提供することができるものである。
さらに、上記構成によれば、組立て時、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、通気性もよく衛生面でも優れるものである。加えて、携帯性にも優れるものである。
本考案によれば、極めて簡単な構造で組立て、分解及び折り畳みが容易に可能で、且つ耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンドを提供できるという効果を奏する。
また、本考案によれば、取扱い性にも優れ、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという実用的効果を奏する。
本考案の第1の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片の平面図である。 同実施形態に係わり、組立て後のかつらスタンドを側面方向からみた図である。 同実施形態に係わり、組立て後のかつらスタンドを側面方向からの参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立て後の斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立て後の参考斜視図である。 同実施形態に係わり、折り曲げ途中の状態のかつらスタンドを示す図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドを二つ折りにした状態を示す図である。 本考案の第2の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片の平面図である。 同実施形態に係わり、組立て後のかつらスタンドを側面方向からみた図である。 同実施形態に係わり、組立て後のかつらスタンドを側面方向からの参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立て後の斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立て後の参考斜視図である。 同実施形態に係わり、折り曲げ途中の状態のかつらスタンドを示す図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドを二つ折りにした状態を示す図である。 本考案の第3の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片の平面図である。 同実施形態に係わり、組立て後のかつらスタンドを側面方向からみた図である。 同実施形態に係わり、組立て後のかつらスタンドを側面方向からの参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立て後の斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立て後の参考斜視図である。 同実施形態に係わり、折り曲げ途中の状態のかつらスタンドを示す図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドを三つ折りにした状態を示す図である。
以下本考案の実施形態につき、図を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係わるかつらスタンド10は、図1乃至図7に示すように、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片100(第一の支柱片)は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図1中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136,138が設けられている。図1中、中心線A−Aに対して係合片132は右方向へ指向するように、係合片134は左方向へ指向するように、係合片136は右方向へ指向するように、そして係合片138は左方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に上部係合つめ片受け部(係合つめ片受け部)142が設けられており、その下部側に下部係合つめ片受け部(係合つめ片受け部)144が設けられている。ここで、上部係合つめ片受け部142は、中心線A−A(図1参照)に対して左方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部142a(切欠き受け部)及び凹部142bを設けている。他方、下部係合つめ片受け部144は、中心線A−A(図1参照)に対して右方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部(切欠き受け部)144a及び凹部144bを設けている。
さらに、切込み部120には、半円形状の半円状切欠き部152,154と略円形状の円形状切欠き部156が形成されている。即ち、半円状切欠き部152は、上部係合つめ片受け部142の近傍に反対方向(図1中、中心線A−Aの右方向)に指向するよう形成されている。また、半円状切欠き部154は、下部係合つめ片受け部144の近傍に反対方向(図1中、中心線A−Aの左方向)に指向するよう形成されている。そして、円形状切欠き部156は、中央部100bの中心近傍に穿設された二つの半円から成るよう形成されている。円形状切欠き部156は、後述する支柱片100の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
ところで、支柱片100の中央部100bには、即ち支柱片100の底辺部100dから上方へ1/2Hの位置には、支柱片100を二つ折り可能となるよう折り曲げ部160が水平方向に設けられている。折り曲げ部160は、円形状切欠き部156を中央に配すよう設けられており、支柱片100の図1中左側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部162と、図1中右側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部164から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
他方の支柱片(第二の支柱片)200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図1中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図1中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236,238が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成され、そして係合片138が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部238が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、上部係合つめ片受け部142に嵌め込まれて係合する半円状の上部係合つめ片(係合つめ片)242が形成されている。上部係合つめ片242は、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)242aが形成されるとともに、その下端部242bを基線に垂直方向に回動自在となるよう構成されている。そして、かつらスタンド10の組立て完成時、上部係合つめ片受け部142の周縁部に対して係合切欠き部242aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142aに係合して保持状態となるよう構成されている。
ここで、上部係合つめ片242には中央部位にホック機構(保持機構部)を形成する上部ホック252が設けられており、係合切欠き部242aが係合保持部142aに係合して保持状態になると、上部ホック252は凹部142b内に位置するよう構成されている。また、上部ホック252は、半円状切欠き部152と略同じ高さに位置するものである。
さらに、支柱片200の中心線B−B上には、下部係合つめ片受け部144に嵌め込まれて係合する半円状の下部係合つめ片(係合つめ片)244が形成されている。下部係合つめ片244は、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)244aが形成されるとともに、その下端部244bを基線に垂直方向に回動自在となるよう構成されている。そして、かつらスタンド10組立て完成時、下部係合つめ片受け部144の周縁部に対して係合切欠き部244aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部144aに係合して保持状態となるよう構成されている。
ここで、下部係合つめ片244には中央部位にホック機構(保持機構部)を形成する上部ホック252に嵌め込み係合する下部ホック254が設けられており、係合切欠き部244aが合保持部144aに係合して保持状態になると、下部ホック254は凹部144b内に位置するよう構成されている。また、下部ホック254は、半円状切欠き部154と略同じ高さに位置するものである。
また、支柱片200の中心線B−B上の中央部位には、円形状切欠き部256が形成されている。即ち、円形状切欠き部256は、中央部200bの中心近傍に穿設された二つの半円から成るよう形成されており、円形状切欠き部156と略同じ高さに位置するものである。また、円形状切欠き部256は、後述する支柱片200の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
ところで、支柱片200の中央部200bには、即ち支柱片200の底辺部200dから上方へ1/2Hの位置には、支柱片200を二つ折り可能となるよう折り曲げ部260が水平方向に設けられている。折り曲げ部260は、円形状切欠き部256を中央に配すよう設けられており、支柱片200の図1中右側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部262と、図1中左側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部264から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、係合片136を係合片受け部236に、そして係合片138を係合片受け部238に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部242aを係合つめ片受け部142の周縁部に対して摺動するようにして上部係合つめ片242を水平状態にして係合切欠き部242aを係合保持部142aに係合させると、水平状態に保持される。また、係合切欠き部244aを係合つめ片受け部144の周縁部に対して摺動するようにして下部係合つめ片244を水平状態にして係合切欠き部244aを係合保持部144aに係合させると、水平状態に保持される。この状態にあっては、上部ホック252は凹部内142bに、下部ホック254は凹部144b内に位置することになる。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる。かつらスタンド10は、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態に加えて、上部係合つめ片242と上部係合つめ片受け部142及び下部係合つめ片244と下部係合つめ片受け部144とが係合して保持状態にあるので、従来の組み立て式のかつらスタンドに比べてより強固に安定した状態を保持できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を折り畳んで二つ折りにするためには、先ず、係合切欠き部242aを係合保持部142aとの係合状態を解除して上部係合つめ片242を上方へ回動させて支柱片200と同一面な状態にする。同様に、係合切欠き部244aを係合保持部144aとの係合状態を解除して下部係合つめ片244を上方へ回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
このとき、上部ホック252は半円状切欠き部152内に位置する。また、下部ホック254は半円状切欠き部154内に位置する。
次に、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238を係合状態に保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200当接状態にする。
この後、折り曲げ部160,260を介して支柱片100,200の上部側半分を下部側半分の方向へ回動させて(図6中、矢印A方向)、下部ホック254を上部ホック252に嵌め込み係合させると、二つ折りの折り畳み状態が完成する(図7参照)。これにより、コンパクトになり、持運びに便利でスペースも要さず収納・保管が容易となるものである。
ここで、支柱片100,200同士はクロス状態にあるため、内側(図6中、矢印A側)に位置するガイド線の数が同数(即ち3本)となる。また、外側に位置するガイド線の線数も同数(即ち4本)となり、折り曲げに際して発生する支柱片100,200の反発力を抑制しつつ、円滑な折り曲げを実現できるものである。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、先ず、係合切欠き部242aを係合保持部142aとの係合状態を解除して上部係合つめ片242を上方へ回動させて支柱片200と同一な水平状態にする。同様に、係合切欠き部244aを係合保持部144aとの係合状態を解除して下部係合つめ片244を上方へ回動させて支柱片200と同一な水平状態にする。
次に、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136,138を係合片受け部232,234,236,238から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外せば分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を保持でき、また分解及び折畳みが容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の折り曲げ可能な支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
(第2の実施形態)
続いて本考案の第2の実施形態について、図8乃至図14を参照して説明する。第1の実施形態と同一部分及び/または同一機能については、同一番号・同一記号を付して説明する。
第2の実施形態に係わるかつらスタンド10は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片100は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図8中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136,138が設けられている。図1中、中心線A−Aに関し、係合片132は右方向へ指向するように、係合片134は左方向へ指向するように、係合片136は右方向へ指向するように、そして係合片138は左方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に上部係合つめ片受け部142と上部係合小つめ片受け部(係合つめ片受け部)143が設けられており、その下部側に下部係合つめ片受け部(係合つめ片受け部)145と下部係合小つめ片受け部(係合つめ片受け部)146が設けられている。
ここで、上部係合つめ片受け部142は、中心線A−A(図8参照)に対して左方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部142aを設けている。上部係合小つめ片受け部143は、上部係合つめ片受け部142の下側反対方向に中心線A−A(図8参照)に対して右方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部(切欠き受け部)143aを設けている。
他方、下部係合つめ片受け部145は、中心線A−A(図8参照)に対して左方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部(切欠き受け部)145aを設けている。下部係合小つめ片受け部146は、下部係合つめ片受け部145の下側反対方向に中心線A−A(図8参照)に対して右方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部(切欠き受け部)146aを設けている。
さらに、切込み部120には、略円形状の円形状切欠き部156が形成されている。円形状切欠き部156は、中央部100bの中心近傍に穿設された二つの半円から成るよう形成されており、後述する支柱片100の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
ところで、支柱片100の中央部100bには、即ち支柱片100の底辺部100dから上方へ1/2Hの位置には、支柱片100を二つ折り可能となるよう折り曲げ部160が水平方向に設けられている。折り曲げ部160は、円形状切欠き部156を中央に配すよう設けられており、支柱片100の図1中左側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部162と、図1中右側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部164から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さて、上部係合小つめ片受け部143の上方近傍(図8中、中心線A−Aの右側)にはホック機構(保持機構部)を形成する上部ホック172が設けられている。また、下部係合小つめ片受け部146の側方近傍にはホック機構(保持機構部)を形成する下部ホック174が設けられている。而して、上部ホック172と下部ホック174は、その表面部及び裏面部が略同じ大きさとなるよう構成されており、支柱片100を二つ折りにして折り畳むと、嵌め込まれて係合するよう構成されている。
他方の支柱片200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図8中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図8中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236,238が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成され、そして係合片138が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部238が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、上部係合つめ片受け部142及び上部係合小つめ片受け部143に嵌め込まれて係合する大小2種の大きさからなる上部係合つめ片(係合つめ片)246が形成されている。即ち、上部係合つめ片246は、半円状の上部係合大つめ片246aと半円状の上部係合小つめ片246bとから構成されている。
上部係合大つめ片246aは、その外周縁部に係合切欠き部246cが形成されており、かつらスタンド10の組立て完成時、上部係合つめ片受け部142の周縁部に対して係合切欠き部(切欠き部)246cを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142aに係合して保持状態となるよう構成されている。
上部係合小つめ片246bは、上部係合大つめ片246aの反対側に一体的に形成されており、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)246dが形成されている。かつらスタンド10の組立て完成時、上部係合小つめ片受け部143の周縁部に対して係合切欠き部246dを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部143aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さらに、支柱片200の中心線B−B上には、下部係合つめ片受け部145及び下部係合小つめ片受け部146に嵌め込まれて係合する大小2種の大きさからなる下部係合つめ片(係合つめ片)248が形成されている。即ち、下部係合つめ片248は、半円状の下部係合大つめ片248aと半円状の下部係合小つめ片248bとから構成されている。
下部係合大つめ片248aは、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)248cが形成されており、かつらスタンド10の組立て完成時、下部係合つめ片受け部145の周縁部に対して係合切欠き部248cを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部145aに係合して保持状態となるよう構成されている。
下部係合小つめ片248bは、下部係合大つめ片248aの反対側に一体的に形成されており、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)248dが形成されている。かつらスタンド10の組立て完成時、下部係合小つめ片受け部146の周縁部に対して係合切欠き部248dを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部146aに係合して保持状態となるよう構成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上の中央部位には、円形状切欠き部256が形成されている。即ち、円形状切欠き部256は、中央部200bの中心近傍に穿設された二つの半円から成るよう形成されており、支柱片100の円形状切欠き部156と略同じ高さに位置するものである。また、円形状切欠き部256は、後述する支柱片200の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
ところで、支柱片200の中央部200bには、即ち支柱片200の底辺部200dから上方へ1/2Hの位置には、支柱片200を二つ折り可能となるよう折り曲げ部260が水平方向に設けられている。折り曲げ部260は、円形状切欠き部256を中央に配すよう設けられており、支柱片200の図8中右側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部262と、図8中左側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部264から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さらに、支柱片200の上部係合つめ片246の側方近傍(図8中、中心線B−Bの右側)には、円形状の貫通孔部272が形成されている。貫通孔部272は、その中心部が上部ホック172の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック172及び下部ホック174が内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
また、支柱片200の下部係合つめ片248の側方近傍(図8中、中心線B−Bの右側)には、円形状の貫通孔部274が形成されている。貫通孔部274は、その中心部が下部ホック174の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック172及び下部ホック174が内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、係合片136を係合片受け部236に、そして係合片138を係合片受け部238に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部246cを係合つめ片受け部142の周縁部に対して摺動するようにして上部係合大つめ片246aを水平状態にして係合切欠き部246cを係合保持部142aに係合させるとともに、係合切欠き部246dを係合小つめ片受け部143の周縁部に対して摺動するようにして上部係合小つめ片246bを水平状態にして係合切欠き部246dを係合保持部143aに係合させると、上部係合つめ片246が水平に保持状態となる。また、係合切欠き部248cを係合つめ片受け部145の周縁部に対して摺動するようにして下部係合大つめ片248aを水平状態にして係合切欠き部248cを係合保持部145aに係合させるとともに、係合切欠き部248dを係合小つめ片受け部146の周縁部に対して摺動するようにして下部係合小つめ片248bを水平状態にして係合切欠き部248dを係合保持部146aに係合させると、下部係合つめ片248が水平に保持状態となる。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる。かつらスタンド10は、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態に加えて、上部係合大つめ片246aと上部係合つめ片受け部142、上部係合小つめ片246bと上部係合小つめ片受け部143、下部係合大つめ片248aと下部係合つめ片受け部145及び下部係合小つめ片248bと下部係合小つめ片受け部146とが係合して保持状態にあるので、強固で安定した状態を確保できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を折り畳んで二つ折りにするためには、先ず、係合切欠き部246cを係合保持部142aとの係合状態を解除するとともに、係合切欠き部246dを係合保持部143aとの係合状態を解除して上部係合つめ片246を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。同様に、係合切欠き部248cを係合保持部145aとの係合状態を解除するとともに、係合切欠き部248dを係合保持部146aとの係合状態を解除して下部係合つめ片248を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
次に、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238を係合状態に保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200当接状態にする。
このとき、上部ホック172は貫通孔部272内に位置する。また、下部ホック174は貫通孔部274内に位置する。
この後、折り曲げ部160,260を介して支柱片100,200の上部側半分を下部側半分の方向へ回動させて(図13中、矢印A方向)、下部ホック174を上部ホック172に嵌め込み係合させると、二つ折りの折畳みが完成する(図14参照)。これにより、コンパクトになり、持運びに便利でスペースも要さず収納・保管が容易となるものである。
ここで、支柱片100,200同士はクロス状態にあるため、内側(図13中、矢印A側)に位置するガイド線の数が同数(即ち3本)となる。また、外側に位置するガイド線の線数も同数(即ち4本)となり、折り曲げに際して発生する支柱片100,200の反発力を抑制しつつ、円滑な折り曲げを実現できるものである。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、先ず、係合切欠き部246cを係合保持部142aとの係合状態を解除するとともに、係合切欠き部246dを係合保持部143aとの係合状態を解除して上部係合つめ片246を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。同様に、係合切欠き部248cを係合保持部145aとの係合状態を解除するとともに、係合切欠き部248dを係合保持部146aとの係合状態を解除して下部係合つめ片248を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
次に、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136,138を係合片受け部232,234,236,238から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外せば分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を確保でき、また分解及び折り畳みが容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の折り曲げ可能な支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
(第3の実施形態)
続いて本考案の第3の実施形態について、図15乃至図21を参照して説明する。第1及び第2の実施形態と同一部分及び/または同一機能については、同一番号・同一記号を付して説明する。
第3の実施形態に係わるかつらスタンド10は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片100は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図15中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136,137,138,139が設けられている。図15中、中心線A−Aに関し、係合片132は右方向へ指向するように、係合片134は左方向へ指向するように、係合片136は右方向へ指向するように、係合片137は左方向へ指向するように、係合片138右方向へ指向するように、そして係合片139は左方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に上部係合つめ片受け部142が設けられており、その下部側に下部係合つめ片受け部144が設けられている。ここで、上部係合つめ片受け部142は、中心線A−A(図15参照)に対して左方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部142aを設けている。他方、下部係合つめ片受け部144は、中心線A−A(図15参照)に対して右方向に略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また係合保持部144aを設けている。
さらに、切込み部120には、略円形状の円形状切欠き部158,159が形成されている。即ち、円形状切欠き部158は、底辺部100dから垂直方向へ高さ2/3Hの位置に穿設された二つの半円から成るよう形成されている。他方、円形状切欠き部159は、底辺部100dから垂直方向へ高さ1/3Hの位置に穿設された二つの半円から成るよう形成されている。これら円形状切欠き部158,159は、支柱片100の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
ところで、支柱片100の上部100aと中央部100bの境目付近には、即ち底辺部100dから垂直方向へ高さ2/3Hの位置には、支柱片100を三つ折り可能となるよう上部折り曲げ部(折り曲げ部)180が設けられている。また、支柱片100の下部100cと中央部100bの境目付近には、即ち底辺部100dから垂直方向へ高さ1/3Hの位置には、支柱片100を三つ折り可能となるよう下部折り曲げ部(折り曲げ部)190が設けられている。
上部折り曲げ部180は、円形状切欠き部158を中央に配すよう設けられており、支柱片100の図15中左側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部182と、図15中右側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部184から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
下部折り曲げ部190は、円形状切欠き部159を中央に配すよう設けられており、支柱片100の図15中左側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部192と、図15中右側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部194から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さらに、支柱片100の上部係合つめ片受け部144の側方近傍(図15中、中心線A−Aの右側)には、円形状の貫通孔部176が形成されている。貫通孔部176は、その中心部が後述する支柱片200の上部ホック276の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック276及び後述する下部ホック178が内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
さらに、支柱片100の中央部100a(図15中、中心線A−Aの右側)には、円形状の貫通孔部178が形成されている。貫通孔部178は貫通孔部176と同一の大きさであり、支柱片100を三つ折りに折り畳むと円状切欠き部176と重なり内側に後述する上部ホック276及び下部ホック178を収容できるよう構成されている。
なお、下部係合つめ片受け部144の上方近傍(図15中、中心線A−Aの右側)にはホック機構(保持機構部)を形成する下部ホック178が設けられている。下部ホック178は、後述する支柱片200に設けられた後述の上部ホック276と着脱自在に嵌め込まれて係合可能なるよう構成されている。
他方の支柱片200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図1中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図15中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236,237,238,239が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成され、係合片137が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部237が形成され、係合片138が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部238が形成され、そして係合片139が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部239が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、上部係合つめ片受け部142に着脱自在に嵌め込まれて係合する半円状の上部係合つめ片(係合つめ片)242が形成されている。上部係合つめ片242は、その外周縁部に係合切欠き部242aが形成されるとともに、その下端部242bを基線に垂直方向に回動自在となるよう構成されている。そして、かつらスタンド10の組立て完成時、上部係合つめ片受け部142の周縁部に対して係合切欠き部242aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さらに、支柱片200の中心線B−B上には、下部係合つめ片受け部144に着脱自在に嵌め込まれて係合する半円状の下部係合つめ片(係合つめ片)244が形成されている。下部係合つめ片244は、その外周縁部に係合切欠き部244aが形成されるとともに、その下端部244bを基線に垂直方向に回動自在となるよう構成されている。そして、かつらスタンド10組立て完成時、下部係合つめ片受け部144の周縁部に対して係合切欠き部244aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部144aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さらに、支柱片200の中心線B−B上には、略円形状の円形状切欠き部258,259が形成されている。即ち、円形状切欠き部258は、底辺部200dから垂直方向へ高さ2/3Hの位置に穿設された二つの半円から成るよう形成されている。他方、円形状切欠き部259は、底辺部100dから垂直方向へ高さ1/3Hの位置に穿設された二つの半円から成るよう形成されている。これら円形状切欠き部258,259は、支柱片200の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
さらに、支柱片200の中央部200a(図15中、中心線B−Bの右側)には、円形状の貫通孔部262が形成されている。貫通孔部262は、その中心部が支柱片100の貫通孔部178の中心部と同じ高さに位置し、下部ホック178及び後述する上部ホック276が内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
さらに、支柱片100の下部係合つめ片244の側方近傍(図15中、中心線B−Bの右側)には、円形状の貫通孔部264が形成されている。貫通孔部264は、貫通孔部262と同一の大きさであり、その中心部が支柱片100の下部ホック178の中心部と同じ高さに位置し、支柱片100を三つ折りに折り畳むと円状切欠き部176と重なり内側に後述する上部ホック276及び下部ホック178を収容できるよう構成されている。
なお、上部係合つめ片242の上方近傍(図15中、中心線A−Aの右側)にはホック機構(保持機構部)を形成する上部ホック276が設けられている。上部ホック276は、支柱片100に設けられた下部ホック178と着脱自在に嵌め込まれて係合可能なるよう構成されている。
ところで、支柱片200の上部200aと中央部200bの境目付近には、即ち底辺部200dから垂直方向へ高さ2/3Hの位置には、支柱片200を三つ折り可能となるよう上部折り曲げ部(折り曲げ部)280が水平方向に設けられている。また、支柱片200の下部200cと中央部200bの境目付近には、即ち底辺部200dから垂直方向へ高さ1/3Hの位置には、支柱片200を三つ折り可能となるよう下部折り曲げ部(折り曲げ部)290が水平方向に設けられている。
上部折り曲げ部280は、円形状切欠き部258を中央に配すよう設けられており、支柱片200の図15中右側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部282と、図15中左側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部284から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
下部折り曲げ部290は、円形状切欠き部259を中央に配すよう設けられており、支柱片200の図15中左側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部292と、図15中右側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部294から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、係合片136を係合片受け部236に、係合片137を係合片受け部237に、係合片138を係合片受け部238に、そして係合片139を係合片受け部239に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部242aを係合つめ片受け部142の周縁部に対して摺動するようにして上部係合つめ片242を水平状態にして係合切欠き部242aを係合保持部142aに係合させると、水平に保持状態となる。また、係合切欠き部244aを係合つめ片受け部144の周縁部に対して摺動するようにして下部係合つめ片244を水平状態にして係合切欠き部244aを係合保持部144aに係合させると、水平に保持状態となる。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる。かつらスタンド10は、係合片132,134,136,137,138,139と係合片受け部232,234,236,237,238,239との係合状態に加えて、上部係合つめ片242と上部係合つめ片受け部142及び下部係合つめ片244と下部係合つめ片受け部144とが係合して保持状態にあるので、従来の組み立て式のかつらスタンドに比べてより強固に安定した状態を保持できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を折り畳んで三つ折りにするためには、先ず、係合切欠き部242aを係合保持部142aとの係合状態を解除して上部係合つめ片242を上方へ回動させて支柱片200と同一面な状態にする。同様に、係合切欠き部244aを係合保持部144aとの係合状態を解除して下部係合つめ片244を上方へ回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
次に、係合片132,134,136,137,138,139と係合片受け部232,234,236,237,238,239を係合状態に保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200当接状態にする。
この後、上部折り曲げ部180,280を介して支柱片100,200の上部100a,200a側の1/3を中央部100b,200b側1/3の方向へ回動させるとともに(図20中、矢印B方向)、下部折り曲げ部190,290を介して支柱片100,200の中央部100b,200b側の1/3を下部100c,200c側の1/3の方向へ回動させて(図20中、矢印C方向)、上部ホック276を下部ホック178に嵌め込み係合させると、三つ折りの折り畳み状態が完成する(図21参照)。これにより、二つ折りよりさらにコンパクトになり、持運びに便利でスペースも要さず収納・保管が容易となるものである。
ここで、支柱片100,200同士はクロス状態にあるため、内側(図20中、矢印C側)に位置するガイド線の数が同数(即ち上部側は4本、下部側は3本)となる。また、外側に位置するガイド線の線数も同数(即ち上部側は3本、下部側は4本)となり、折り曲げに際して発生する支柱片100,200の反発力を抑制しつつ、円滑な折り曲げを実現できるものである。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、先ず、係合切欠き部242aを係合保持部142aとの係合状態を解除して上部係合つめ片242を上方へ回動させて支柱片200と同一な水平状態にする。同様に、係合切欠き部244aを係合保持部144aとの係合状態を解除して下部係合つめ片244を上方へ回動させて支柱片200と同一な水平状態にする。
次に、係合片132,134,136,137,138,139と係合片受け部232,234,236,237,238,239との係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136,137,138,139を係合片受け部232,234,236,237,238,239から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外せば分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を保持でき、また分解及び折り畳みが容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の折り曲げ可能な支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
ところで、かつらスタンドの折り畳みについては、例えば一方向に向けて外周を包み込むように折り畳む方式も考えられる。しかし、このものにあっては、組立て時に折り曲げ部のスペースが広くなり不安定になる。これに対して本実施形態では、支柱片100,200をあたかもZ状に折り曲げられるよう構成したので、そのような不具合は生じないものである。Z状に折り曲げられるようにしたので、上部側、下部側、左側及び右側のガイド線の数を任意に変更可能となるものである。
本考案は上記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限り種々の変形が可能なことは勿論である。
本考案のかつらスタンドは、従来に比べてシンプルな構造でコンパクトなスタンドを実現することができ、しかも、組立て分解性及び携帯性に優れ且つ製造コストを低減することができるので、かつらや帽子などの変形し易い物だけでなく、様々な対象物のスタンドとして使用することができるため、ますます市場の拡大が期待できものである。
10 …かつらスタンド
10a …かつら受け部
10b …脚部
100 …支柱片(第一の支柱片)
200 …支柱片(第二の支柱片)
110,210 …脚片部
120 …切込み部
132,134,136,138 …係合片
137,139 …係合片
142 …上部係合つめ片受け部(係合つめ片受け部)
143 …上部係合小つめ片受け部(係合つめ片受け部)
142a,143a …係合保持部(切欠き受け部)
144,145 …下部係合つめ片受け部(係合つめ片受け部)
144a,145a …係合保持部(切欠き受け部)
146 …下部係合小つめ片受け部(係合つめ片受け部)
146a …係合保持部(切欠き受け部)
160,260 …折り曲げ部
180,190,280,290 …折り曲げ部
222,224 …切欠き部
232,234,236,238 …係合片受け部
237,239 …係合片受け部
242,246 …上部係合つめ片(係合つめ片)
242a,246a …係合切欠き部(切欠き部)
244,248 …下部係合つめ片(係合つめ片)
244a …係合切欠き部(切欠き部)
246c,246d …係合切欠き部(切欠き部)
248c,248d …係合切欠き部(切欠き部)
172,252,276 …上部ホック(保持機構部)
174,178,254 …下部ホック(保持機構部)

Claims (5)

  1. 1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上部近傍から下部近傍にかけて切込み部が形成されるとともに当該切込み部に対して水平方向へ指向する係合片を設け、上記上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに上記下部には脚片部が形成され、当該下部の下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう折り線が水平方向に形成された折り曲げ部が設けられた第一の支柱片と、
    1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上記係合片が着脱自在に係合する係合片受け部を設け、上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに下部には脚片部が形成され、上記中心線上に位置するように上記上部の中央部位には上記切込み部の上部に嵌め込み係合する上部切欠き部が形成され、上記中心線上に位置するように上記下部の中央部位には上記切込み部の下部に嵌め込み係合する下部切欠き部が形成され、上記第一の支柱片と同様に下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう折り線が水平方向に形成された折り曲げ部が設けられた第二の支柱片とを具備するものであって、
    上記上部切欠き部を上記切込み部の上部に嵌め込み係合させるとともに、上記下部切欠き部を上記切込み部の下部に嵌め込み係合させ、上記係合片を上記係合片受け部に係合させることにより組立てられるよう構成し、
    また、上記第一の支柱片と上記第二の支柱片を重ね合せると夫々の上記折り曲げ部が合致し、当該折り曲げ部を介して当該第一の支柱片と当該第二の支柱片が折り曲げ自在となるよう構成したことを特徴とするかつらスタンド。
  2. 上記第一の支柱片と上記第二の支柱片を重ね合わせて夫々の上記折り曲げ部を介して折り曲げた際、この折り曲げ状態を保持するための保持機構部を当該第一の支柱片または第二の支柱片の少なくとも一方に設けたことを特徴とする請求項1記載のかつらスタンド。
  3. 上記第一の支柱片または上記第二の支柱片の少なくとも一方の支柱片には、垂直方向の中心線上に垂直方向から水平方向の間にて回動自在に折り曲げ可能な係合つめ片が形成され、
    組立て時、この係合つめ片が水平方向に回動自在に折り曲げられて嵌め込み係合する係合つめ片受け部を他方の支柱片の垂直方向の中心線近傍に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のかつらスタンド。
  4. 上記係合つめ片には切欠き部が形成され、上記係合つめ片受け部にはこの切欠き部が嵌め込まれて係合する切欠き受け部が形成されたことを特徴とする請求項3記載のかつらスタンド。
  5. 上記第一の支柱片及び上記第二の支柱片に設けられた折り曲げ部の折り線は、各垂直方向の中心線から一方に設けられたものはn本(nは自然数)で、他方に設けられたものはn本以上となるよう構成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のかつらスタンド。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023108346A1 (zh) * 2021-12-13 2023-06-22 邵阳溢美科技有限公司 一种假发存放装置

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