JP3225365U - かつらスタンド - Google Patents

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大介 金子
大介 金子
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Abstract

【課題】極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ耐久性に優れるとともに携帯性及び保管性に優れ、安価に生産可能なかつらスタンドを提供すること。【解決手段】切込み部120、係合片132、134、136、ガイド部142、144及び安定部材取着部140が形成された支柱片100と、切欠き部222、224、係合片受け部232、234、236、係合つめ片250が形成された支柱片200と、安定部材300とを具備し、切欠き部を切込み部に嵌め込み係合させるとともに、係合片を係合片受け部に係合させ且つ係合つめ片を係合つめ片受け部に係合させることにより組立てられるよう構成し、安定部材取着部に安定部材を取着した状態で、支柱片100、200及び安定部材300を平面的に重ね合せられるよう構成した。【選択図】図1

Description

本考案は、組立て及び分解が容易なかつらスタンド、特に簡単な構造で耐久性に優れる組立て及び分解が容易で携帯性に優れるかつらスタンドに関する。
従来、かつらを載置する器具としては、例えば胸像や首像のマネキンがあり、その頭部にかつらを載置するものであった。このものは、特定の場所での展示を主目的とするものであり、形状及び重量も大きく、取扱いを工夫する必要があった。また、一般家庭で用いるには不向きであった。
下記特許文献1には、所定の柱状の形状に組立て可能な本体部と、この本体部の所定の部位に係止されるフランジ部とから構成される紙或いは合成樹脂により成形されたかつら載置用スタンドが開示されている。また、組立て時に少なくとも截頭6角錐になるように少なくとも6本の折り目が形成されており、この折り目により区画される各片のいずれかの片に、組立て時に截頭6角錐に係止し保持させるための保持機構を有するように構成された合成樹脂により成形されたかつら載置用スタンドが開示されている。特許文献1に開示されたかつら載置用スタンドは、マネキン型のものに比べれば、かつらを展示する際のスペースをとらず、搬送・携帯の面では便利ではある。
下記特許文献2には、1枚の反発性を有する樹脂板からなるシートに平行関係にある折り目をn個(但しn≧5であり、同一直線上または同一直線近傍に位置する折り目は1個とカウントする)形成することにより設けられるn+1個の支柱部と、折り目上に接続機構とを設け、シートの両端に位置する支柱部同士は接続機構を介して接続することにより2枚重ねの状態になり、両端以外の隣接する支柱部同士は接続機構を介して接続することにより2枚重ねの状態になるように構成したかつらスタンドが開示されている。特許文献2に開示されたかつらスタンドは、反発性を有する樹脂シートの厚みを増すことなく強度を確保しつつ安定してかつらを載置でき、組立及び分解が容易となることを意図したものである。
下記特許文献3には、内側中央部分に形成されたウィッグ受け部と、ウィッグ受け部の両端部にて一体的となるよう形成されウィッグ受け部を囲繞するよう設けられた台座部とを具備する1枚の反発性を有する板状のシートであって、台座部にはウィッグ受け部と一体的に形成された部位とは異なる部位に接続機構が設けられ、この接続機構が接続状態にあるときはウィッグ受け部を上方に指向するよう湾曲するように構成したかつらスタンドが開示されている。特許文献3に開示されたかつらスタンドは、反発性を有する板状のシートの厚みを増すことなく強度を確保し、安定してかつらを載置できるとともに、簡単な構造で組立て及び分解が容易で携帯性及び耐久性に優れ、通気性にも優れて毛髪の巻込み防止をも図ることを意図したものである。
下記特許文献4には、組立て時に角錐台状になる反発性を有する樹脂板からなるシートであって、シートに角錐台の角数に対応して形成される複数の折り目部と、折り目部により区画され角錐台の側面を形成する複数の片部と、シート両端部に位置する片部に設けられ組立て時に当該片部同士が重なるよう保持する第一の保持機構部と、片部の長手方向の略中央部位に形成される折り曲げ機構部とを設け、複数の片部はその幅が一方から他方に向かうに従って順に広くまたは狭くなるよう形成した構成のかつらスタンドが開示されている。特許文献4に開示されたかつらスタンドは、簡単な構造でコンパクトであり、持ち運びに便利であるとともにかつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置でき、且つ衛生面でも優れるというものである。
下記特許文献5には、上部が曲線状に形成され下部に水平方向に指向する脚片部が形成された支柱片同士を組合せることにより、上部には略半円形状または半楕円状を成すかつら受け部が形成されるとともに、下部には脚片部から成る水平方向に指向する複数の脚部が形成されて組立てられるスタンドが開示されている。特許文献5に開示されたかつらスタンドは、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で且つ丈夫で取扱い性にも優れる安価に生産可能としたことを特徴とするものである。
下記特許文献6には、かつら等を展示のためにかつら等を保持するかつら保持器を、比較的軽くて硬い紙、アクリルまたはプラスティック等の軽量の部材で構成し、それらの部材の形状を平面として部材を互いに挿入し組立てることによりかつら保持器となるようにし、かつら保持器を使用しない際には必要とする容積を少なくするようにした可搬型かつら展示器具が開示されている。特許文献6に開示されたものは、収納と運搬を経済的にしたことを特徴とするものである。
下記特許文献7には、紙或いはプラスティック等の軽量の部材を使用し、且つかつらを保持する形状として型紙を組合せた形で構成し、人頭形、球状、半球状及び円筒状等開いた状態での水平の断面が円形状になる構造を採用した携帯型かつら保持器が開示されている。特許文献7に開示されたものは、保持器を使用しない場合は型紙を一方向より押し込むことにより、保持器全体が容易に折り畳まれることを可能にして、必要とする容積を最小化し持ち運びを容易にしたことを特徴とするものである。
下記特許文献8には、一方向へ指向する係合片及び安定部材受け部並びに脚片部が形成された支柱片と、係合片とは反対方向へ指向する係合片受け部及び安定部材受け部並びに脚片部が形成された支柱片と、安定部材受け部に着脱自在に嵌合する嵌合機構部を設けた安定部材とを具備するものであって、支柱片を夫々の中心線に関し略直角に折り曲げた状態で係合片を係合片受け部に嵌め込み係合させ、嵌合機構部を安定部材受け部に嵌合させることにより安定部材を支柱片に装着して組立てるよう構成したかつらスタンドが開示されている。特許文献8に開示されたものは、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ丈夫で取扱い性にも優れ、安価に生産可能としたことを特徴とするものである。
特許第5014538号公報 特開第5835605号公報 実用新案登録第3182151号公報 実用新案登録第3187224号公報 実用新案登録第3196973号公報 実用新案登録第3161054号公報 実用新案登録第3166626号公報 実用新案登録第3205753号公報
上述したように従来のかつらを載置する器具は、例えばマネキン式の場合は、形状及び重量も大きく、取扱性や持ち運びの面で問題がある。しかも、高価でもあり、一般家庭で用いるには不向きであった。
特許文献1に開示されたかつら載置用スタンドは、反発性を有する素材を用いるため、各折り目に沿って各片を順に折り曲げていくと、反発力を内包したまま脹らみを有する折り畳み状態になるものである。この折り畳み時のかつら載置用スタンドの大きさは、片の長手方向の長さ及び短手方向の長さ並びに重なり合った片の厚みとなる。このような構造では、設計上及び製造上の自由度が制約されてしまい、種々のバリエーションを生み難く、また取扱い性にも難があるものである。
特許文献2に開示されたかつらスタンドは、しっかりとした構造ではあるが、1枚の反発性を有する樹脂シートを重ね合せるので、やや複雑な構造を呈するものである。
特許文献3に開示されたかつらスタンドは、反発性を有する板状のシートの厚みを増すことなく強度を確保し、安定してかつらを載置できるが、特殊な構造を呈しているものである。
特許文献4に開示されたかつらスタンドは、コンパクトで持ち運びに便利ではあるが、特殊な構造を呈しているものである。
特許文献5に開示されたかつらスタンドは、簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ丈夫なかつらスタンドである。しかしながら、このものにあっては、支柱片の折り目上に設けられる係合片や係合片受け部の一つは、折り目から左に指向するよう設けられるとともに、他方の係合片や係合片受け部は反対方向の左に指向するよう設けられるようバランスよく構成する必要があるものである。
特許文献6及び特許文献7に開示されたものは、切込みに部材を互いに挿入し切込み同士に生じる圧力を利用しており、耐久性上、使用素材を考慮する必要があるものである。
特許文献8に開示されたかつらスタンドは、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、耐久性及び取扱い性にも優れるが、スタンドの大きさはその高さと横幅で決められてしまうものである。
近時、さらに簡単な構造で且つ軽くて取扱い性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるコンパクトなかつらスタンドの提供が要望され続けている。しかしながら、その要望を充分満たすようなものは試行錯誤の状況であるのが実情である。特に、コンパクトな機能を兼ね備えたものが存在しないのが実情である。
本考案は上記事情を考慮してなされたもので、上述の不具合を解消し、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンドを提供することを目的とする。
また、本考案は、取扱い性にも優れ、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために以下の通りの構成とすることを特徴とする。
(1) 1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上部近傍から下部近傍にかけて切込み部が形成されるとともに当該切込み部に対して水平方向へ指向する係合片を設け、上記上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに上記下部には脚片部が形成され、上記上部から所定位置には安定部材取着部が設けられた第一の支柱片と、
1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上記係合片が着脱自在に係合する係合片受け部を設け、上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに下部には脚片部が形成され、上記中心線上に位置するように上記上部の中央部位には上記切込み部の上部に嵌め込み係合する上部切欠き部が形成され、上記中心線上に位置するように上記下部の中央部位には上記切込み部の下部に嵌め込み係合する下部切欠き部が形成され、上記上部から所定位置には安定部材嵌合部が設けられた第二の支柱片と、
1枚の反発性を有する樹脂板からなり、上記安定部材取着部に着脱自在に嵌め込み取着されるよう外周縁部から内側に指向するよう切欠き形成された第一の取着部と、上記安定部材嵌合部に着脱自在に嵌め込み取着されるよう内周側に直線状に切欠き形成された第二の取着部とを設けた安定部材とを具備するものであって、
上記上部切欠き部を上記切込み部の上部に嵌め込み係合させるとともに、上記下部切欠き部を上記切込み部の下部に嵌め込み係合させ、上記係合片を上記係合片受け部に係合させ、上記第一の取着部を上記安定部材取着部に着脱自在に嵌め込み取着し、上記第二の取着部を上記安定部材嵌合部に着脱自在に嵌め込み取着させることにより組立てられるよう構成し、
この組立てられた状態で上記安定部材を上記安定部材取着部に対して垂直方向に回動し上記第一の支柱片と当接状態にすると、上記第二の支柱片は水平方向に回動して上記第一の支柱片及び上記安定部材と当接状態になるように構成したことを特徴とする。
(2) 上記(1)の構成にあって、上記第一の支柱片または上記第二の支柱片の少なくとも一方の支柱片には垂直方向の中心線上に垂直方向から水平方向に回動自在に折り曲げ可能な係合つめ片が形成され、
組立て時、この係合つめ片が水平方向に回動自在に折り曲げられて嵌め込み係合する係合つめ片受け部を他方の支柱片の垂直方向の中心線近傍に形成するよう構成したことを特徴とする。
(3) 上記(2)の構成にあって、上記係合つめ片には切欠き部が形成され、上記係合つめ片受け部にはこの切欠き部が嵌め込まれて係合する切欠き受け部が形成されるよう構成したことを特徴とする。
(4) 上記(3)の構成にあって、上記係合つめ片は、半円状、円形状または大きさの異なる半円状の組合せ形状からなるよう構成したことを特徴とする。
(5) 上記(1)、(2)、(3)または(4)の構成にあって、上記第一の支柱片には下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう水平方向に折り線が形成された折り曲げ部が設けられ、
上記第二の支柱片には上記第一の支柱片と同様に下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう水平方向に折り線が形成された折り曲げ部が設けられ、
上記第一の支柱片と上記第二の支柱片を重ね合せると夫々の上記折り曲げ部が合致し、当該折り曲げ部を介して当該第一の支柱片と当該第二の支柱片が折り曲げ自在となるよう構成したことを特徴とする。
(6) 上記(5)の構成にあって、上記第一の支柱片及び上記第二の支柱片に設けられた折り曲げ部の折り線は、各垂直方向の中心線から一方に設けられたものはn本(nは自然数)で、他方に設けられたものはn本以上となるよう構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、シンプルな構造で組立て及び分解が容易で、耐久性にも優れるかつらスタンドを提供することができるものである。
また、上記構成によれば、シンプルな構造ゆえ取扱い性にも優れ、経済的にも安価に生産可能なかつらスタンドを提供することできるものである。
さらに、上記構成によれば、組立て時、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、通気性もよく衛生面でも優れるものである。加えて、携帯性にも優れるものである。
本考案によれば、極めて簡単な構造で組立て及び分解が容易で、且つ耐久性に優れるかつらスタンドを提供できるという効果を奏する。
また、本考案によれば、取扱い性にも優れ、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという実用的且つ経済的効果を奏する。
本考案の第1の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片及び安定部材の平面図である。 同実施形態に係わり、一方の支柱片に安定部材を取着した状態を示す図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立てた後の状態を示す斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立てた後の状態を示す参考斜視図である。 本考案の第2の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片及び安定部材の平面図である。 同実施形態に係わり、一方の支柱片に安定部材を取着した状態を示す図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立てた後の状態を示す斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立てた後の状態を示す参考斜視図である。 本考案の第3の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片及び安定部材の平面図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立てた後の状態を示す斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドを二つ折りにした状態を示す図である。 本考案の第4の実施形態に係わるかつらスタンドの組立て前の分解状態の支柱片及び安定部材の平面図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す図である。 同実施形態に係わり、安定部材を取着した支柱片に他方の支柱片を取付けた状態を示す参考図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドの組立てた後の状態を示す斜視図である。 同実施形態に係わり、かつらスタンドを二つ折りにした状態を示す図である。
以下本考案の実施形態につき、図を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係わるかつらスタンド10は、図1乃至図6に示すように、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200及び安定部材300の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片(第一の支柱片)100は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図1中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136が設けられている。図1中、中心線A−Aに対して係合片132は左方向へ指向するように、係合片134は右方向へ指向するように、そして係合片136は左方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に安定部材取着部140が設けられている。この安定部材取着部140は、略1/4円形状を呈するよう形成された二つのガイド部142,144とから構成されている。
即ち、上部側に位置するガイド部142は、中心線A−A(図1参照)に対して水平方向から上方へ右方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部142aを形成している。他方、下部側に位置するガイド部144は、中心線A−A(図1参照)に対して水平方向から下方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部144aを形成している。
なお、係合保持部142a,144aは、例えば底面部100dから垂直方向に3/4H(即ち0.75H)の高さに位置するよう構成されている。
さらに、切込み部120には、その下部側に係合つめ片受け部150が設けられている。係合つめ片受け部150は、中心線A−A(図1参照)に対して水平方向から上方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部(切欠き受け部)150aを形成している。
他方の支柱片(第二の支柱片)200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図1中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部(上部切欠き部)222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図1中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224(下部切欠き部)が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、そして係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成されている。
また、支柱片200の上部200aには、例えば支柱片200の底辺部200dから上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状の安定部材受け部(安定部材嵌合部)242,244が形成されている。即ち、図1中、中心線B−Bに対して支柱片200の左側には右方向へ指向するよう端部242aを有する安定部材受け部242が形成されている。また、中心線B−Bに対して支柱片200の右側には左方向へ指向するよう端部244aを有する安定部材受け部244が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、係合つめ片受け部150に嵌め込まれて係合する半円状の係合つめ片250が形成されている。係合つめ片250は、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)250aが形成されるとともに、その下端部250bを基線に垂直方向に対して回動自在となるよう構成されている。そして、かつらスタンド10の組立て時、係合つめ片受け部150の周縁部に対して係合切欠き部250aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部150aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さて、安定部材300は、外観が円形状を呈し、安定部材取着部140に着脱自在に嵌め込み取着されるよう外周縁部から内側に指向するよう切欠き形成された第一の取着部322,324と、安定部材受け部242,244に着脱自在に嵌め込み取着されるよう内周側に直線状に切欠き形成された第二の取着部340を有する。ここで、第一の取着部322,324には、支柱片100に安定部材300の取着時、係合保持部142a,144aと当接状態になる底端部322a,324aが形成されている。また、第二の取着部340には、支柱片200に安定部材300の取着時、端部242a,244aと当接状態になる端部340a,340bが形成されている。
また、安定部材300は、支柱片200に取着時、端部242a,244aを介して垂直方向に回動自在となるよう構成されている。
また、安定部材300は、支柱片100に取着時、安定部材取着部140のガイド部142,144の周縁部に対して第一の取着部322,324の底端部322a,324aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142a,144aに係合して保持状態となるよう構成されている。加えて、安定部材300は、かつらスタンド10に載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するものである。
さらに、安定部材300は、組立て時、安定部材取着部140に対して垂直方向に回動し支柱片100と当接状態にして、支柱片200を水平方向に回動して支柱片100と重ね合わせるようにすると、支柱片200と面接触の当接状態になるものである。
なお、本実施形態に於ける安定部材300は、外観が真円や楕円を含む円形状としているが、形状はこれらに限定される訳ではなく、例えば真円の半分と楕円の半分を組合せた形状のものや、他の形状でも良いことは勿論である。
また、組立てられたかつらスタンド10は、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態並びに取着された安定部材300により、安定性を保持できるものである。而して、安定部材300は、係合つめ片250より外側に位置して内側に向けて力が働くよう構成されているので、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態よりも強い力で安定性に寄与できるよう構成されているものである。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200に安定部材300を取付ける。即ち、第二の取着部340内に支柱片200が位置するよう例えば支柱片200の上方から安定部材300を降下させて、第二の取着部340を安定部材受け部242,244に嵌め込み、端部340a,340bと端部242a,244aを当接状態にする。而して端部242a,244aを介して安定部材300を回動させて安定部材300と支柱片200とを、面接触の状態にしておく(図2参照)。
この状態で、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、そして係合片136を係合片受け部236に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部250aを係合つめ片受け部150の周縁部に対して摺動するようにして係合つめ片250を水平状態にして係合切欠き部250aを係合保持部150aに係合させると、水平状態に保持される。
而して安定部材300を水平となるよう回動して底端部322a,324aを係合保持部142a,144aに係合して保持状態にする。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる(図5参照)。かつらスタンド10は、係合片132,134,136と係合片受け部232,234,236との係合状態に加えて、係合つめ片250と係合つめ片受け部150及び安定部材300とが夫々に於いて係合して保持状態にあるので、従来の組み立て式のかつらスタンドに比べてより強固に安定した状態を保持できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。この後、係合片132,134,136と係合片受け部232,234,236を係合状態に保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200と面接触の当接状態にすると、支柱片100,200と安定部材300が面接触の状態で重なるので、コンパクトになり、持ち運びに便利で少ないスペースで収納や保管も可能となる。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、先ず、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。
次に、係合切欠き部250aを係合保持部150aとの係合状態を解除して係合つめ片250を上方へ回動させて支柱片200と同一面となるような水平状態にする。
続いて、係合片132,134,136と係合片受け部232,234,236の係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136を係合片受け部232,234,236から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外す。そして、端部340a,340bと端部242a,244aとの当接状態を解除して安定部材300を安定部材受け部242,244から取外せば支柱片200から安定部材300を取外せる。これにより分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を保持でき、また分解が容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。特に、安定部材300は、載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するので、便利で有用なものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
(第2の実施形態)
続いて本考案の第2の実施形態について、図7乃至図12を参照して説明する。第1の実施形態と同一部分及び/または同一機能については、同一番号・同一記号を付して説明する。
本実施形態に係わるかつらスタンド10は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200及び安定部材300の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片100(第一の支柱片)は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図1中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136が設けられている。図1中、中心線A−Aに対して係合片132は左方向へ指向するように、係合片134は右方向へ指向するように、そして係合片136は左方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に安定部材取着部140が設けられている。この安定部材取着部140は、略1/4円形状を呈するよう同等の表面積を有するように形成された二つのガイド部142,144とから構成されている。
即ち、上部側に位置するガイド部142は、中心線A−A(図1参照)に対して水平方向から上方へ右方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部142aを形成している。他方、下部側に位置するガイド部144は、中心線A−A(図1参照)に対して水平方向から下方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部144aを形成している。
なお、係合保持部142a,144aは、例えば底面部100dから垂直方向に3/4H(即ち0.75H)の高さに位置するよう構成されている。
さらに、切込み部120には、その下部側に係合つめ片受け部150が設けられている。この係合つめ片受け部150は、略1/4円形状を呈するよう形成された大小二つの係合つめ片受け部、即ち係合小つめ片受け部152と係合大つめ片受け部154とから構成されている。
係合小つめ片受け部152は、中心線A−A(図7参照)に対して水平方向から下方へ右方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されており、また水平方向の一端部に係合保持部(切欠き受け部)152aを設けている。係合大つめ片受け部154は、係合小つめ片受け部152の表面積より大きく、中心線A−A(図7参照)に対して水平方向から上方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されており、また水平方向の一端部に係合保持部(切欠き受け部)154aを設けている。
他方の支柱片(第二の支柱片)200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図7中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図7中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、そして係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成されている。
また、支柱片200の上部200aには、例えば支柱片200の底辺部200dから上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状の安定部材受け部(安定部材嵌合部)242,244が形成されている。即ち、図7中、中心線B−Bに対して支柱片200の左側には右方向へ指向するよう端部242aを有する安定部材受け部242が形成されている。また、中心線B−Bに対して支柱片200の右側には左方向へ指向するよう端部244aを有する安定部材受け部244が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、係合つめ片受け部150に嵌め込まれて係合する大小2種の大きさからなる半円状のつめ片から構成される係合つめ片250が形成されている。即ち、係合つめ片250は、半円状の係合大つめ片252と、これより表面積の小さい半円状の係合小つめ片254とから構成されている。
係合大つめ片252は、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)252aが形成されており、かつらスタンド10の組立て時、係合大つめ片受け部154の周縁部に対して係合切欠き部252aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部154aに係合して保持状態となるよう構成されている。
係合小つめ片254は、係合大つめ片252の反対側に一体的に形成されており、その外周縁部に係合切欠き部254a(切欠き部)が形成されている。かつらスタンド10の組立て時、係合小つめ片受け部152の周縁部に対して係合切欠き部254aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部152aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さて、安定部材300は、外観が円形状を呈し、安定部材取着部140に着脱自在に嵌め込み取着されるよう外周縁部から内側に指向するよう切欠き形成された第一の取着部322,324と、安定部材受け部242,244に着脱自在に嵌め込み取着されるよう内周側に直線状に切欠き形成された第二の取着部340を有する。ここで、第一の取着部322,324には、支柱片100に安定部材300の取着時、係合保持部142a,144aと当接状態になる底端部322a,324aが形成されている。また、第二の取着部340には、支柱片200に安定部材300の取着時、端部242a,244aと当接状態になる端部340a,340bが形成されている。
ここで、安定部材300は、支柱片200に取着時、端部242a,244aを介して垂直方向に回動自在となるよう構成されている。
また、安定部材300は、支柱片100に取着時、安定部材取着部140のガイド部142,144の周縁部に対して第一の取着部322,324の底端部322a,324aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142a,144aに係合して保持状態となるよう構成されている。加えて、安定部材300は、かつらスタンド10に載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するものである。
さらに、安定部材300は、組立て時、安定部材取着部140に対して垂直方向に回動し支柱片100と当接状態にして、支柱片200を水平方向に回動して支柱片100と重ね合わせるようにすると、支柱片200と面接触の当接状態になるものである。
なお、本実施形態に於ける安定部材300は、外観が真円や楕円を含む円形状としているが、形状はこれらに限定される訳ではなく、例えば真円の半分と楕円の半分を組合せた形状のものや、他の形状でも良いことは勿論である。
また、組立てられたかつらスタンド10は、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態並びに取着された安定部材300により、安定性を保持できるものである。而して、安定部材300は、係合つめ片250より外側に位置して内側に向けて力が働くよう構成されているので、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態よりも強い力で安定性に寄与できるよう構成されているものである。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200に安定部材300を取付ける。即ち、第二の取着部340内に支柱片200が位置するよう例えば支柱片200の上方から安定部材300を降下させて、第二の取着部340を安定部材受け部242,244に嵌め込み、端部340a,340bと端部242a,244aを当接状態にする。而して端部242a,244aを介して安定部材300を回動させて安定部材300と支柱片200とを、面接触の状態にしておく(図8参照)。
この状態で、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、そして係合片136を係合片受け部236に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部252aを係合大つめ片受け部152の周縁部に対して摺動するようにして係合大つめ片252を水平状態にして係合切欠き部252aを係合保持部154aに係合させるとともに、係合切欠き部254aを係合小つめ片受け部152の周縁部に対して摺動するようにして係合小つめ片254を水平状態にして係合切欠き部254aを係合保持部152aに係合させると、係合小つめ片254が水平に保持状態となる。これにより、係合つめ片250は係合つめ片受け部150に対して水平状態にて係合状態が保持されることになる。
而して安定部材300を水平となるよう回動して底端部322a,324aを係合保持部142a,144aに係合して保持状態にする。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる(図11参照)。かつらスタンド10は、係合片132,134,136と係合片受け部232,234,236との係合状態に加えて、係合つめ片250と係合つめ片受け部150、即ち係合大つめ片252と係合大つめ片受け部154及び係合小つめ片254と係合小つめ片受け部152、並びに安定部材300とが夫々に於いて係合して保持状態にあるので、従来の組み立て式のかつらスタンドに比べてより強固に安定した状態を保持できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。次に、係合切欠き部252aを係合保持部154aとの係合状態を解除するとともに、係合切欠き部254aを係合保持部152aとの係合状態を解除して支柱片200と同一平面上に位置するよう係合大つめ片252及び係合小つめ片254を水平方向から垂直方向へ回動させる。この後、係合片132,134,136と係合片受け部232,234,236を係合状態に保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200と面接触の当接状態にすると、支柱片100,200と安定部材300が面接触の状態で重なるので、コンパクトになり、持ち運びに便利で少ないスペースで収納や保管も可能となる。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。
次に、係合切欠き部252aを係合保持部154aとの係合状態を解除するとともに、係合切欠き部254aを係合保持部152aとの係合状態を解除して支柱片200と同一平面上に位置するよう係合大つめ片252及び係合小つめ片254を水平方向から垂直方向へ回動させる。
続いて、係合片132,134,136と係合片受け部232,234,236との係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136を係合片受け部232,234,236から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外す。そして、端部340a,340bを安定部材受け部242,244から取外せば支柱片200から安定部材300と端部242a,244aとの当接状態を解除して安定部材300を取外せる。これにより分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を保持でき、また分解が容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。特に、安定部材300は、載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するので、便利で有用なものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
(第3の実施形態)
続いて本考案の第3の実施形態について、図13乃至図17を参照して説明する。第1及び第2の実施形態と同一部分及び/または同一機能については、同一番号・同一記号を付して説明する。
本実施形態に係わるかつらスタンド10は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200及び安定部材300の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片(第一の支柱片)100は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図13中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136,138が設けられている。図13中、中心線A−Aに対して係合片132は左方向へ指向するように、係合片134は右方向へ指向するように、係合片136は右方向へ指向するように、そして係合片138は左方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に安定部材取着部140が設けられている。この安定部材取着部140は、略1/4円形状を呈するよう形成された略同じ大きさの二つのガイド部142,144とから構成されている。
即ち、上部側に位置するガイド部142は、中心線A−A(図13参照)に対して水平方向から上方へ右方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部142aを形成している。他方、下部側に位置するガイド部144は、中心線A−A(図13参照)に対して水平方向から下方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部144aを形成している。
なお、係合保持部142a,144aは、例えば底面部100dから垂直方向に3/4H(即ち0.75H)の高さに位置するよう構成されている。
さらに、切込み部120には、その下部側に係合つめ片受け部150が設けられている。係合つめ片受け部150は、中心線A−A(図13参照)に対して水平方向から上方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部150aを形成している。
さて、安定部材取着部140の側方近傍(図13中、中心線A−Aの左側)にはホック機構(保持機構部)を形成する上部ホック162が設けられている。また、係合つめ片受け部150の下方近傍(図13中、中心線A−Aの左側)にはホック機構(保持機構部)を形成する下部ホック164が設けられている。而して、上部ホック162と下部ホック164は、その表面部及び裏面部が略同じ大きさとなるよう構成されており、支柱片100を二つ折りにして折り畳むと、嵌め込まれて係合するよう構成されている。
ところで、支柱片100の中央部100bには、即ち支柱片100の底辺部100dから上方へ1/2H(即ち0.5H)の位置には、支柱片100を二つに折り畳み可能となるよう折り曲げ部170が水平方向に設けられている。折り曲げ部170は、支柱片100の図13中左側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部172と、図13中右側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部174から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、即ち折り曲げ時に発生する反発力を軽減するために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さらに、支柱片100の中央部100bには、即ち切込み部120の中央部には、切欠き部180が形成されている。切欠き部180は、折り曲げ部170の中央部に配するよう穿設されて形成されており、支柱片100の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
他方の支柱片(第二の支柱片)200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図13中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図13中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236,238が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成され、そして係合片138が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部238が形成されている。
また、支柱片200の上部200aには、例えば支柱片200の底辺部200dから上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状の安定部材受け部(安定部材嵌合部)242,244が形成されている。即ち、図13中、中心線B−Bに対して支柱片200の左側には右方向へ指向するよう端部242aを有する安定部材受け部242が形成されている。また、中心線B−Bに対して支柱片200の右側には左方向へ指向するよう端部244aを有する安定部材受け部244が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、係合つめ片受け部150に嵌め込まれて係合する半円状の係合つめ片250が形成されている。係合つめ片250は、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)250aが形成されるとともに、その下端部250bを基線に垂直方向に対して回動自在となるよう構成されている。そして、かつらスタンド10の組立て時、係合つめ片受け部150の周縁部に対して係合切欠き部250を摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部150aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さらに、支柱片200の上部側(図13中、中心線B−Bの左側)には、円形状の貫通孔部262が形成されている。貫通孔部262は、その中心部が上部ホック162の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック162及び下部ホック164を内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
また、支柱片200の係合つめ片250の下方近傍(図13中、中心線B−Bの左側)には、円形状の貫通孔部264が形成されている。貫通孔部264は、その中心部が下部ホック164の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック162及び下部ホック164を内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
ところで、支柱片200の中央部200bには、即ち支柱片200の底辺部200dから上方へ1/2H(即ち0.5H)の位置には、支柱片200を二つに折り畳み可能となるよう折り曲げ部270が水平方向に設けられている。折り曲げ部270は、支柱片200の図13中左側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部272と、図13中右側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部274から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、即ち折り曲げ時に発生する反発力を軽減するために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さらに、支柱片200の中央部200bには、即ち切込み部120の中央部には、切欠き部180と同じ高さ位置に切欠き部280が形成されている。切欠き部280は、折り曲げ部270の中央部に配するよう穿設されて形成されており、支柱片200の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
さて、安定部材300は、外観が円形状を呈し、安定部材取着部140に着脱自在に嵌め込み取着されるよう外周縁部から内側に指向するよう切欠き形成された第一の取着部322,324と、安定部材受け部242,244に着脱自在に嵌め込み取着されるよう内周側に直線状に切欠き形成された第二の取着部340を有する。ここで、第一の取着部322,324には、支柱片100に安定部材300の取着時、係合保持部142a,144aと当接状態になる底端部322a,324aが形成されている。また、第二の取着部340には、支柱片200に安定部材300の取着時、端部242a,244aと当接状態になる端部340a,340bが形成されている。
また、安定部材300は、図13中、第一の取着部322の左側に位置するよう円形状の貫通孔部360を形成している。貫通孔部360は、後述するかつらスタンド10の二つ折りの折畳み時、上部ホック162及び下部ホック164を内側に位置させるくらいの面積を有するよう構成されている。
さらに、安定部材300は、図13中、第二の取着部324の上側に位置するよう楕円形状若しくは角なしの長方形状の貫通孔部380を形成している。貫通孔部380は、後述するかつらスタンド10の二つ折りの折畳み時、係合つめ片132を内側に位置させるくらいの面積を有するよう構成されている。
なお、安定部材300は、支柱片200に取着時、端部242a,244aを介して垂直方向に回動自在となるよう構成されている。
また、安定部材300は、支柱片100に取着時、安定部材取着部140のガイド部142,144の周縁部に対して第一の取着部322,324の底端部322a,324aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142a,144aに係合して保持状態となるよう構成されている。加えて、安定部材300は、かつらスタンド10に載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するものである。
さらに、安定部材300は、組立て時、安定部材取着部140に対して垂直方向に回動し支柱片100と当接状態にして、支柱片200を水平方向に回動して支柱片100と重ね合わせるようにすると、支柱片200と面接触の当接状態になるものである。
なお、本実施形態に於ける安定部材300は、外観が真円や楕円を含む円形状としているが、形状はこれらに限定される訳ではなく、例えば真円の半分と楕円の半分を組合せた形状のものや、他の形状でも良いことは勿論である。
また、組立てられたかつらスタンド10は、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態並びに取着された安定部材300により、安定性を保持できるものである。而して、安定部材300は、係合つめ片250より外側に位置して内側に向けて力が働くよう構成されているので、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態よりも強い力で安定性に寄与できるよう構成されているものである。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200に安定部材300を取付ける。即ち、第二の取着部340内に支柱片200が位置するよう例えば支柱片200の上方から安定部材300を降下させて、第二の取着部340を安定部材受け部242,244に嵌め込み、端部340a,340bと端部242a,244aを当接状態にする。而して端部242a,244aを介して安定部材300を回動させて安定部材300と支柱片200とを、面接触の状態にする。
この状態で、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、係合片136を係合片受け部236に、そして係合片138を係合片受け部238に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部250aを係合つめ片受け部150の周縁部に対して摺動するようにして係合つめ片250を水平状態にして係合切欠き部250aを係合保持部150aに係合させる。これにより、水平状態にて係合状態が保持されることになる。
而して安定部材300を水平となるよう回動して底端部322a,324aを係合保持部142a,144aに係合して保持状態にする。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる。かつらスタンド10は、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態に加えて、係合つめ片250と係合つめ片受け部150及び安定部材300とが夫々に於いて係合保持状態にあるので、従来の組み立て式のかつらスタンドに比べて、より強固に安定した状態を保持できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を二つ折りに折り畳む場合は、先ず、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。
次に、係合切欠き部250aと係合保持部150aとの係合状態を解除して係合つめ片250を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
この後、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238の係合状態を保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200と面接触の当接状態にする。
すると、支柱片100の折り曲げ部170と支柱片200の折り曲げ部270が重なった状態になる。而して、折り曲げ部170,270を介して例えば支柱片100,200の上部側を下部側に向けて二つ折りにすると、折り畳まれた状態になる。ここで、上部ホック162と下部ホック164とを嵌め込み係合状態にすると、折り畳み状態が保持される(図17参照)。
ここで、支柱片100,200同士はクロス状態にあるため、内側に位置するガイド線の数が同数(即ち3本)となる。また、外側に位置するガイド線の線数も同数(即ち4本)となり、折り曲げに際して発生する支柱片100,200の反発力を抑制しつつ、円滑な折り曲げを実現できるものである。
このコンパクトに折り畳まれた状態であれば、持ち運びに便利で少ないスペースで収納や保管も可能となる。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。
次に、係合切欠き部250aと係合保持部150aとの係合状態を解除して係合つめ片250を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
続いて、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136を係合片受け部232,234,236から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外す。そして、端部340a,340bと端部242a,244aとの当接状態を解除して安定部材300を安定部材受け部242,244から取外せば支柱片200から安定部材300を取外せる。これにより分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を保持でき、また折り畳みや分解が容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。特に、安定部材300は、載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するので、便利で有用なものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の折り曲げ可能な支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
(第4の実施形態)
続いて本考案の第4の実施形態について、図18乃至図22を参照して説明する。第1、第2及び第3の実施形態と同一部分及び/または同一機能については、同一番号・同一記号を付して説明する。
本実施形態に係わるかつらスタンド10は、例えば厚さ1.0mm程度の反発性を有し折り曲げると強度が増す性質を有するポリプロピレン(PP)製の高さH(底辺部100d,200dから垂直方向へ最上端部までの高さ)の2枚の支柱片100,200同士をクロスさせるように組合せることにより、組立てられるものである。本実施形態では、支柱片100,200及び安定部材300の厚さを1.0mm程度にしてあるが、これに限定されることなく厚さを0.6mm、0.8mm或いは1.2mm程度といったように適宜変更してもよいことは勿論である。
支柱片100(第一の支柱片)は中心線A−Aに対して線対称の形状であり、その上部100aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部100bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部100cには外方へ指向する脚片部110,110が形成されている。また、支柱片100の中央部位(図18中、中心線A−A上)の上部近傍から下部近傍にかけては、上端部120a及び下端部120bを有する切込み部120が形成されている。
而して切込み部120には、係合片132,134,136,138が設けられている。図18中、中心線A−Aに対して係合片132は左方向へ指向するように、係合片134は右方向へ指向するように、係合片136は左方向へ指向するように、そして係合片138は右方向へ指向するように設けられている。
また、切込み部120には、その上部側に安定部材取着部140が設けられている。この安定部材取着部140は、略1/4円形状を呈するよう形成された略同じ大きさの二つのガイド部142,144とから構成されている。
即ち、上部側に位置するガイド部142は、中心線A−A(図18参照)に対して水平方向から上方へ右方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部142aを形成している。他方、下部側に位置するガイド部144は、中心線A−A(図18参照)に対して水平方向から下方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されおり、また水平方向の一端部に係合保持部144aを形成している。
なお、係合保持部142a,144aは、例えば底面部100dから垂直方向に3/4H(即ち0.75H)の高さに位置するよう構成されている。
さらに、切込み部120には、その下部側に係合つめ片受け部150が設けられている。この係合つめ片受け部150は、略1/4円形状を呈するよう形成された大小二つの係合つめ片受け部、即ち係合小つめ片受け部152と係合大つめ片受け部154とから構成されている。
係合小つめ片受け部152は、中心線A−A(図18参照)に対して水平方向から下方へ右方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されており、また水平方向の一端部に係合保持部(係合切欠き部)152aを設けている。係合大つめ片受け部154は、係合つめ片受け部152の表面積より大きく、中心線A−A(図18参照)に対して水平方向から上方へ左方向に指向するように略1/4円形状を呈するよう形成されており、また水平方向の一端部に係合保持部(係合切欠き部)154aを設けている。
さて、安定部材取着部140の側方近傍(図18中、中心線A−Aの左側)にはホック機構(保持機構部)を形成する上部ホック162が設けられている。また、係合小つめ片受け部152の側方近傍(図18中、中心線A−Aの左側)にはホック機構(保持機構部)を形成する下部ホック164が設けられている。而して、上部ホック162と下部ホック164は、その表面部及び裏面部が略同じ大きさとなるよう構成されており、支柱片100を二つ折りにして折り畳むと、嵌め込まれて係合するよう構成されている。
ところで、支柱片100の中央部100bには、即ち支柱片100の底辺部100dから上方へ1/2H(即ち0.5H)の位置には、支柱片100を二つに折り畳み可能となるよう折り曲げ部170が水平方向に設けられている。折り曲げ部170は、支柱片100の図18中左側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部172と、図18中右側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部174から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、即ち折り曲げ時に発生する反発力を軽減するために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さらに、支柱片100の中央部100bには、即ち切込み部120の中央部には、切欠き部180が形成されている。切欠き部180は、折り曲げ部170の中央部に配するよう穿設されて形成されており、支柱片100の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
他方の支柱片(第二の支柱片)200はその外周形状及び大きさは支柱片100と略同じであり、中心線B−Bに対して線対称の形状で、その上部200aは緩やかな湾曲状(略半円形状または半楕円状)に形成され、中央部200bの近傍は他の部位に比べて幅が狭くくびれ状に形成され、下部200cには外方へ指向する脚片部210,210が形成されている。ここで、支柱片200の中央部位(図18中、中心線B−B上)の上部には、下方へ指向するよう下端部222aを有する切欠き部222が形成されている。また、支柱片200の中央部位(図18中、中心線B−B上)の下部には、上方へ指向するよう上端部224aを有する切欠き部224が形成されている。
而して支柱片200の中心線B−B上には、係合片受け部232,234,236,238が形成されている。即ち、係合片132が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部232が形成され、係合片134が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部234が形成され、係合片136が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部236が形成され、そして係合片138が着脱自在に挿し込み可能な係合片受け部238が形成されている。
また、支柱片200の上部200aには、例えば支柱片200の底辺部200dから上方に向かって全体の高さHの3/4に当たる位置には、切欠き状の安定部材受け部(安定部材嵌合部)242,244が形成されている。即ち、図18中、中心線B−Bに対して支柱片200の左側には右方向へ指向するよう端部242aを有する安定部材受け部242が形成されている。また、中心線B−Bに対して支柱片200の右側には左方向へ指向するよう端部244aを有する安定部材受け部244が形成されている。
また、支柱片200の中心線B−B上には、係合つめ片受け部150に嵌め込まれて係合する大小2種の大きさからなる半円状のつめ片から構成される係合つめ片250が形成されている。即ち、係合つめ片250は、半円状の係合大つめ片252と、これより表面積の小さい半円状の係合小つめ片254とから構成されている。
係合大つめ片252は、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)252aが形成されており、かつらスタンド10の組立て時、係合大つめ片受け部154の周縁部に対して係合切欠き部252aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部154aに係合して保持状態となるよう構成されている。
係合小つめ片254は、係合大つめ片252の反対側に一体的に形成されており、その外周縁部に係合切欠き部(切欠き部)254aが形成されている。かつらスタンド10の組立て時、係合小つめ片受け部152の周縁部に対して係合切欠き部254aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部152aに係合して保持状態となるよう構成されている。
さらに、支柱片200の上部側(図18中、中心線B−Bの左側)には、円形状の貫通孔部262が形成されている。貫通孔部262は、その中心部が上部ホック162の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック162及び下部ホック164が内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
また、支柱片200の係合つめ片250の下方近傍(図18中、中心線B−Bの左側)には、円形状の貫通孔部264が形成されている。貫通孔部264は、その中心部が下部ホック164の中心部と同じ高さに位置し、上部ホック162及び下部ホック164が内側に収容できるくらいの面積を有するよう構成されている。
ところで、支柱片200の中央部200bには、即ち支柱片200の底辺部200dから上方へ1/2H(即ち0.5H)の位置には、支柱片200を二つに折り畳み可能となるよう折り曲げ部270が水平方向に設けられている。折り曲げ部270は、支柱片200の図18中左側に位置する3本の折り曲げガイド線(折り線)を有する左側折り曲げ部272と、図18中右側に位置する4本の折り曲げガイド線(折り線)を有する右側折り曲げ部274から構成されている。
ここで、円滑な折り曲げを可能とするために、即ち折り曲げ時に発生する反発力を軽減するために、折り曲げガイド線の数については、一方のガイド線の数をn(自然数)とすると、他方のガイド線の数はn以上とすることが好ましい。
より好ましくは、一方のガイド線の数をnとし、他方のガイド線の数はn+1以上とすると、さらに円滑な折り曲げが可能となるものである。
また、ガイド線の数を両方とも等しくnにした場合、例えば一方の線の間隔を他方の線の間隔より広くとることにより、円滑な折り曲げが可能となるものである。
さらに、支柱片200の中央部200bには、即ち切込み部120の中央部には、切欠き部180と同じ高さ位置に切欠き部280が形成されている。切欠き部280は、折り曲げ部270の中央部に配するよう穿設されて形成されており、支柱片200の折り畳み時に発生する反発力を軽減するよう機能するものである。
さて、安定部材300は、外観が円形状を呈し、安定部材取着部140に着脱自在に嵌め込み取着されるよう外周縁部から内側に指向するよう切欠き形成された第一の取着部322,324と、安定部材受け部242,244に着脱自在に嵌め込み取着されるよう内周側に直線状に切欠き形成された第二の取着部340を有する。ここで、第一の取着部322,324には、支柱片100に安定部材300の取着時、係合保持部142a,144aと当接状態になる底端部322a,324aが形成されている。また、第二の取着部340には、支柱片200に安定部材300の取着時、端部242a,244aと当接状態になる端部340a,340bが形成されている。
また、安定部材300は、図18中、第一の取着部322の左側に位置するよう円形状の貫通孔部360を形成している。貫通孔部360は、後述するかつらスタンド10の二つ折りの折畳み時、上部ホック162及び下部ホック164を内側に位置させるくらいの面積を有するよう構成されている。
さらに、安定部材300は、図18中、第二の取着部324の上側に位置するよう楕円形状若しくは角なしの長方形状の貫通孔部380を形成している。貫通孔部380は、後述するかつらスタンド10の二つ折りの折畳み時、係合つめ片132を内側に位置させるくらいの面積を有するよう構成されている。
なお、安定部材300は、支柱片200に取着時、端部242a,244aを介して垂直方向に回動自在となるよう構成されている。
また、安定部材300は、支柱片100に取着時、安定部材取着部140のカイド部142,144の周縁部に対して第一の取着部322,324の底端部322a,324aを摺動するようにして水平状態にすると、係合保持部142a,144aに係合して保持状態となるよう構成されている。加えて、安定部材300は、かつらスタンド10に載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するものである。
さらに、安定部材300は、組立て時、安定部材取着部140に対して垂直方向に回動し支柱片100と当接状態にして、支柱片200を水平方向に回動して支柱片100と重ね合わせるようにすると、支柱片200と面接触の当接状態になるものである。
なお、本実施形態に於ける安定部材300は、外観が真円や楕円を含む円形状としているが、形状はこれらに限定される訳ではなく、例えば真円の半分と楕円の半分を組合せた形状のものや、他の形状でも良いことは勿論である。
また、組立てられたかつらスタンド10は、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態並びに取着された安定部材300により、安定性を保持できるものである。而して、安定部材300は、係合つめ片250より外側に位置して内側に向けて力が働くよう構成されているので、係合つめ片250と係合つめ片受け部150の係合保持状態よりも強い力で安定性に寄与できるよう構成されているものである。
上記構成につき、その作用を以下に説明する。
かつらスタンド10の組立ては、先ず、支柱片200に安定部材300を取付ける。即ち、第二の取着部340内に支柱片200が位置するよう例えば支柱片200の上方から安定部材300を降下させて、第二の取着部340を安定部材受け部242,244に嵌め込み、端部340a,340bと端部242a,244aを当接状態にする。而して端部242a,244aを介して安定部材300を回動させて安定部材300と支柱片200とを、面接触の状態にする。
この状態で、支柱片200を支柱片100の切込み部120に対してクロスするように挿入し、切欠き部222の下端部222aを切込み部120の上端部120aに、切欠き部224の上端部224aを切込み部120の下端部120bに当接させるよう嵌め込むようにして係合させる。
次に、係合片132を係合片受け部232に、係合片134を係合片受け部234に、係合片136を係合片受け部236に、そして係合片138を係合片受け部238に挿し込み係合させる。
続いて、係合切欠き部252aを係合大つめ片受け部152の周縁部に対して摺動するようにして係合大つめ片252を水平状態にして係合切欠き部252aを係合保持部154aに係合させるとともに、係合切欠き部254aを係合小つめ片受け部152の周縁部に対して摺動するようにして係合小つめ片254を水平状態にして係合切欠き部254aを係合保持部152aに係合させると、係合小つめ片254が水平に保持状態となる。これにより、係合つめ片250は係合つめ片受け部150に対して水平状態にて係合状態が保持されることになる。
而して安定部材300を水平となるよう回動して底端部322a,324aを係合保持部142a,144aに係合して保持状態にする。
斯様にして上部がかつら受け部10aで、下部が脚部10bとなるかつらスタンド10が組立てられることになる。かつらスタンド10は、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態に加えて、係合大つめ片252と係合大つめ片受け部154、係合小つめ片254と係合小つめ片受け部152及び安定部材300とが夫々に於いて係合保持状態にあるので、従来の組み立て式のかつらスタンドに比べて、より強固に安定した状態を保持できるよう機能するものである。
組立てられたかつらスタンド10を二つ折りに折り畳む場合は、先ず、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。
次に、係合切欠き部252aと係合保持部154aとの係合状態及び係合切欠き部254aと係合保持部152aとの係合状態を解除して係合つめ片250を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
この後、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238の係合状態を保持したまま、支柱片100と支柱片200を重ね合わせる。例えば、支柱片100を水平方向に45°回動させて支柱片200と面接触に当接状態にする。
すると、支柱片100の折り曲げ部170と支柱片200の折り曲げ部270が重なった状態になる。而して、折り曲げ部170,270を介して例えば支柱片100,200の上部側を下部側に向けて二つ折りにすると、折り畳まれた状態になる。ここで、上部ホック162と下部ホック164とを嵌め込み係合状態にすると、折り畳み状態が保持される(図22参照)。
ここで、支柱片100,200同士はクロス状態にあるため、内側に位置するガイド線の数が同数(即ち3本)となる。また、外側に位置するガイド線の線数も同数(即ち4本)となり、折り曲げに際して発生する支柱片100,200の反発力を抑制しつつ、円滑な折り曲げを実現できるものである。
このコンパクトな状態であれば、持ち運びに便利で少ないスペースで収納や保管も可能となる。
組立てられたかつらスタンド10を分解する場合は、底端部322a,324aと係合保持部142a,144aとの係合状態を解除して安定部材300を垂直方向へ回動させて支柱片200と面接触の状態にする。
次に、係合切欠き部252aと係合保持部154aとの係合状態及び係合切欠き部254aと係合保持部152aとの係合状態を解除して係合つめ片250を回動させて支柱片200と同一面な状態にする。
続いて、係合片132,134,136,138と係合片受け部232,234,236,238との係合状態を解除する。即ち、係合片132,134,136,138を係合片受け部232,234,236,238から引き抜く。
而して切欠き部222を切込み部120の上端部120aから外すともに、切欠き部224を切込み部120の下端部120bから外して、支柱片200を支柱片100から取外す。そして、端部340a,340bと端部242a,244aとの当接状態を解除して安定部材300を安定部材受け部242,244から取外せば支柱片200から安定部材300を取外せる。これにより分解状態となる。
上記実施形態によれば、極めてシンプルな構造で組立てが可能で且つ強固で安定した組立て状態を保持でき、また折り畳みや分解が容易に可能で耐久性に優れるとともに、携帯性及び保管性に優れるかつらスタンド10を提供することができるものである。
また、かつらスタンド10の上部形状により、かつらの形態を崩さずに安定してかつらを載置できるとともに、その形状から通気性にも優れ、取扱性及び衛生面での向上を図れるものである。特に、安定部材300は、載置されるかつらの形体を崩すことなく、あたかも人頭に取着された場合と同様にその形体を保持するようガイド機能を有するので、便利で有用なものである。
さらに、シンプルな構造の2枚の折り曲げ可能な支柱片100,200から成るので、安価に生産することが可能なかつらスタンドを提供できるという経済的且つ実用的効果を奏する。
本考案は上記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない限り種々の変形が可能なことは勿論である。
本考案のかつらスタンドは、従来に比べて著しくシンプルな構造でコンパクトなスタンドを実現することができ、しかも、組立て分解性及び携帯性に優れ且つ製造コストを低減することができるので、かつらや帽子などの変形し易い物だけでなく、様々な対象物のスタンドとして使用することができるため、ますます市場の拡大が期待できものである。
10 …かつらスタンド
10a …かつら受け部
10b …脚部
100 …支柱片(第一の支柱片)
200 …支柱片(第二の支柱片)
110,210 …脚片部
120 …切込み部
132,134,136,138 …係合片
140 …安定部材取着部
150 …係合つめ片受け部
150a …係合保持部(切欠き受け部)
152 …係合小つめ片受け部
152a …係合保持部(切欠き受け部)
154 …係合大つめ片受け部
154a …係合保持部(切欠き受け部)
162 …上部ホック
164 …下部ホック
170,270 …折り曲げ部
222 …切欠き部(上部切欠き部)
224 …切欠き部(下部切欠き部)
232,234,236,238 …係合片受け部
242,244 …安定部材受け部(安定部材嵌合部)
250 …係合つめ片
250a …係合切欠き部(切欠き部)
252 …係合大つめ片
252a …係合切欠き部(切欠き部)
254 …係合小つめ片
254a …係合切欠き部(切欠き部)
300 …安定部材
322,324 …第一の取着部
340 …第二の取着部

Claims (6)

  1. 1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上部近傍から下部近傍にかけて切込み部が形成されるとともに当該切込み部に対して水平方向へ指向する係合片を設け、上記上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに上記下部には脚片部が形成され、上記上部から所定位置には安定部材取着部が設けられた第一の支柱片と、
    1枚の反発性を有する樹脂板からなり、垂直方向の中心線に関し略左右線対称の形状であり当該中心線上に位置するように上記係合片が着脱自在に係合する係合片受け部を設け、上部の外周縁部は湾曲状に形成されるとともに下部には脚片部が形成され、上記中心線上に位置するように上記上部の中央部位には上記切込み部の上部に嵌め込み係合する上部切欠き部が形成され、上記中心線上に位置するように上記下部の中央部位には上記切込み部の下部に嵌め込み係合する下部切欠き部が形成され、上記上部から所定位置には安定部材嵌合部が設けられた第二の支柱片と、
    1枚の反発性を有する樹脂板からなり、上記安定部材取着部に着脱自在に嵌め込み取着されるよう外周縁部から内側に指向するよう切欠き形成された第一の取着部と、上記安定部材嵌合部に着脱自在に嵌め込み取着されるよう内周側に直線状に切欠き形成された第二の取着部とを設けた安定部材とを具備するものであって、
    上記上部切欠き部を上記切込み部の上部に嵌め込み係合させるとともに、上記下部切欠き部を上記切込み部の下部に嵌め込み係合させ、上記係合片を上記係合片受け部に係合させ、上記第一の取着部を上記安定部材取着部に着脱自在に嵌め込み取着し、上記第二の取着部を上記安定部材嵌合部に着脱自在に嵌め込み取着させることにより組立てられるよう構成し、
    この組立てられた状態で上記安定部材を上記安定部材取着部に対して垂直方向に回動し上記第一の支柱片と当接状態にすると、上記第二の支柱片は水平方向に回動して上記第一の支柱片及び上記安定部材と当接状態になるようにしたことを特徴とするかつらスタンド。
  2. 上記第一の支柱片または上記第二の支柱片の少なくとも一方の支柱片には、垂直方向の中心線上に垂直方向から水平方向に回動自在に折り曲げ可能な係合つめ片が形成され、
    組立て時、この係合つめ片が水平方向に回動自在に折り曲げられて嵌め込み係合する係合つめ片受け部を他方の支柱片の垂直方向の中心線近傍に形成したことを特徴とする請求項1記載のかつらスタンド。
  3. 上記係合つめ片には切欠き部が形成され、上記係合つめ片受け部にはこの切欠き部が嵌め込まれて係合する切欠き受け部が形成されたことを特徴とする請求項2記載のかつらスタンド。
  4. 上記係合つめ片は、半円状、円形状または大きさの異なる半円状の組合せ形状からなることを特徴とする請求項3記載のかつらスタンド。
  5. 上記第一の支柱片には下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう水平方向に折り線が形成された折り曲げ部が設けられ、
    上記第二の支柱片には、上記第一の支柱片と同様に下端部から上方の所定位置に折り曲げ自在となるよう水平方向に折り線が形成された折り曲げ部が設けられ、
    上記第一の支柱片と上記第二の支柱片を重ね合せると夫々の上記折り曲げ部が合致し、当該折り曲げ部を介して当該第一の支柱片と当該第二の支柱片が折り曲げ自在となるよう構成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載のかつらスタンド。
  6. 上記第一の支柱片及び上記第二の支柱片に設けられた折り曲げ部の折り線は、各垂直方向の中心線から一方に設けられたものはn本(nは自然数)で、他方に設けられたものはn本以上となるよう構成したことを特徴とする請求項5記載のかつらスタンド。

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