JP3196866B2 - コンデンサ誘導電動機 - Google Patents

コンデンサ誘導電動機

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JP3196866B2 JP13826693A JP13826693A JP3196866B2 JP 3196866 B2 JP3196866 B2 JP 3196866B2 JP 13826693 A JP13826693 A JP 13826693A JP 13826693 A JP13826693 A JP 13826693A JP 3196866 B2 JP3196866 B2 JP 3196866B2
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憲治 成田
孝史 鈴木
浩之 奥寺
裕司 河合
幸司 森
裕治 相馬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ誘導電動機
に関し、詳しくは固定子鉄心の構成と固定子巻線の構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、24スロット4極のコンデンサ誘
導電動機の固定子鉄心は、図3に示すように、固定子鉄
心の内側に向かって放射状に突出した24個のI字型の
歯部を形成し、所定の積厚に積層した状態で全体を絶縁
処理し、図4に示すように固定子鉄心の3つのI字型の
歯部を挟んで第1の外側巻線を、その上に重なるように
5つのI字型の歯部を挟んで第2の外側巻線を、歯部先
端の間を通して外周側に寄せて巻装し、さらに3スロッ
ト(角度で45°)円周方向にずらした位置の内側に同
様に3つのI字型の歯部を挟んで第1の内側巻線を、そ
の上に重なるように5つのI字型の歯部を挟んで第2の
内側巻線を巻装するようにして固定子を構成している。
この場合、スロットの間に第1および第2の外側巻線を
巻装して巻線の形を整え、さらにその内側に第1および
第2のの内側巻線を巻装して巻線の形を整え、バインド
糸により巻線の形を整えるので、整形したりバインドし
たりする作業が多く、巻線工程の自動化の支障となって
いる。また、固定子鉄心の外周に近いほど巻線のコイル
周長が長く且つ重ね巻きするために巻線の長さが増し銅
線の使用量が多くなるとともに、一次抵抗が増し電動機
の性能が低下すること、巻線の整形のためにコイルエン
ドが大きくなり電動機の軸方向のサイズが大きくなる等
の問題が生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、巻線のコイル周長を短く
して、固定子巻線の長さを短くし性能を向上させるとと
もに、バインド等の作業を必要としない軸方向の寸法を
縮小した24スロット4極のコンデンサ誘導電動機を提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、固定子鉄心の内側に24個のスロットを形成し、同
スロットに4極の固定子巻線を巻装してなるコンデンサ
誘導電動機において、上記スロットを形成する内側に突
出する歯部の形状をI字型と、同I字型の両脇に間隔を
開けて左右対称に向き合った柄杓型とから構成し、前記
I字型を中心に右側に、左に開口した柄杓型を、左側
に、右に開口した柄杓型を配設した第1の組み合わせ
と、上記スロットを形成する内側に突出する歯部の形状
を前記I字 型と、同I字型の両脇に間隔を開けて左右対
称に背を向けた柄杓型とから構成し、前記I字型を中心
に左側に、左に開口した柄杓型を、右側に、右に開口し
た柄杓型を配設した第2の組み合わせとを内周に交互に
位置するように配列し、前記第1の組み合わせの前記固
定子鉄心外周側の右に開口した柄杓型左に開口した左
に開口した柄杓型の溝部間に第1の外側巻線を、同第一
の外側巻線の両脇に隣接する、右に開口した柄杓型
に開口した柄杓型の、溝部間に第2の外側巻線を巻装
し、さらに前記第2の組み合わせの前記固定子鉄心内周
側の左に開口した柄杓型と右に開口した柄杓型の溝部間
に第1の内側巻線を、同第1の内側巻線の両側に隣接
る、左に開口した柄杓型と右に開口した柄杓型の、溝部
間に第2の内側巻線を巻装した固定子を備える
【0005】
【作用】上記の構成によれば、固定子鉄心の内側に24
個のスロットを形成し、同スロットに4極の固定子巻線
を巻装してなるコンデンサ誘導電動機において、上記ス
ロットを形成する内側に突出する歯部の形状をI字型
と、同I字型の両脇に間隔を開けて左右対称に向き合っ
た柄杓型とから構成し、前記I字型を中心に右側に、左
に開口した柄杓型を、左側に、右に開口した柄杓型を配
設した第1の組み合わせと、上記スロットを形成する内
側に突出する歯部の形状を前記I字型と、同I字型の両
脇に間隔を開けて左右対称に背を向けた柄杓型とから構
成し、前記I字型を中心に左側に、左に開口した柄杓型
を、右側に、右に開口した柄杓型を配設した第2の組み
合わせとを内周に交互に位置するように配列し、前記第
1の組み合わせの前記固定子鉄心外周側の右に開口した
柄杓型左に開口した左に開口した柄杓型の溝部間に第
1の外側巻線を、同第一の外側巻線の両脇に隣接する、
右に開口した柄杓型左に開口した柄杓型の、溝部間に
第2の外側巻線を巻装し、さらに前記第2の組み合わせ
の前記固定子鉄心内周側の左に開口した柄杓型と右に開
口した柄杓型の溝部間に第1の内側巻線を、同第1の内
側巻線の両側に隣接する、左に開口した柄杓型と右に開
口した柄杓型の、溝部間に第2の内側巻線を巻装した固
定子を備える。以上のように、固定子鉄心の右に開口し
た柄杓型左に開口した柄杓型の溝部間、および左に開
口した柄杓型と右に開口した柄杓型の溝部間に固定子巻
線を巻装することにより、固定子巻線のコイル長さを短
くするとともに、溝部間に巻装することにより、作業中
の巻線のはみだしを防ぐことができ、巻線の形状を整え
るためにバインド糸による結束作業を省略することがで
きる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明の固定子鉄心の平面図で、固定
子鉄心1の歯部は、継鉄部2から内側に放射状に突出し
たI字型3と、I字型3の両脇に間隔を開けて左右対称
に向き合った柄杓型とからなる組合せと、継鉄部2から
内側に放射状に突出したI字型3と、I字型3の両脇に
間隔を開けて左右対称に背を向けた柄杓型とからなる組
合せとで構成されている。この歯部の組合せを、I字型
3を中心に右側に、左に開口した柄杓型5を、左側に、
右に開口した柄杓型6を配設した第1の組み合わせと、
I字型3を中心に左側に、左に開口した柄杓型5を、右
側に、右に開口した柄杓型6を配設した第2の組み合わ
とし、この第一/第二の組み合わせを、内周に沿い円
周状に交互に配列して24スロットの固定子鉄心1を形
成している。さらに、左に開口した柄杓型5および右
開口した柄杓型6の歯部の巾はI字型3の巾と同等にな
るようにして、各歯部を流れる磁束の密度を均等にし
て、I字型3を中心に均一な磁極を形成するようにして
いる。
【0007】図2は本発明の固定子鉄心に固定子巻線を
巻装した状態を示し、内側のスロットの開口部を通し
て、第1の組み合わせの右に開口した柄杓型6、I字型
3、左に開口した柄杓型5の歯部を挟み右に開口した柄
杓型6と左に開口した柄杓型5の外周側に形成され相反
する方向に開口した溝部4間に巻線機により第1の外側
巻線7を、同第1の外側巻線7の両脇に隣接した、右に
開口した柄杓型6と左に開口した柄杓型5の、溝部4間
に第2の外側巻線8を巻装し、次いで第2の組み合わせ
左に開口した柄杓型5、I字型3、右に開口した柄杓
6の歯部を挟み左に開口した柄杓型5と右に開口した
柄杓型6の内周側に形成され相反する方向に開口した溝
部4間に第1の内側巻線9を、同第1の内側巻線9の
脇に隣接した、左に開口した柄杓型5と右に開口した柄
杓型6の、溝部4間に第2の内側巻線10を巻装するよう
にして、24スロット4極の固定子を形成している。以
上のように固定子巻線を巻装することにより、第1の外
側巻線7、第2の外側巻線8、第1の内側巻線9、第2
の内側巻線10ともに固定子鉄心1に密接して巻装され、
余分なコイルエンドのはみ出しを抑え巻線の長さを短く
することができ、巻線後の軸方向の寸法を短くすること
ができ、またコイルエンドの成形のためにバインドする
手作業を省くことができる。
【0008】
【発明の効果】以上のように本発明においては、固定子
鉄心の内側に24個のスロットを形成し、同スロットに
4極の固定子巻線を巻装してなるコンデンサ誘導電動機
において、上記スロットを形成する内側に突出する歯部
の形状をI字型と、同I字型の両脇に間隔を開けて左右
対称に向き合った柄杓型とから構成し、前記I字型を中
心に右側に、左に開口した柄杓型を、左側に、右に開口
した柄杓型を配設した第1の組み合わせと、上記スロッ
トを形成する内側に突出する歯部の形状を前記I字型
と、同I字型の両脇に間隔を開けて左右対称に背を向け
た柄杓型とから構成し、前記I字型を中心に左側に、左
に開口した柄杓型を、右側に、右に開口した柄杓型を配
設した第2の組み合わせとを内周に交互に位置するよう
に配列し、前記第1の組み合わせの前記固定子鉄心外周
側の右に開口した柄杓型左に開口した左に開口した柄
杓型の溝部間に第1の外側巻線を、同第一の外側巻線の
両脇に隣接する、右に開口した柄杓型左に開口した柄
杓型の、溝部間に第2の外側巻線を巻装し、さらに前記
第2の組み合わせの前記固定子鉄心内周側の左に開口し
た柄杓型と右に開口した柄杓型の溝部間に第1の内側巻
線を、同第1の内側巻線の両側に隣接する、左に開口し
た柄杓型と右に開口した柄杓型の、溝部間に第2の内側
巻線を巻装した固定子を備えることにより、固定子巻線
の収納性を高め、それぞれの巻線のコイル周長を短くし
銅線の使用量を削減するとともに、巻線の一次抵抗を下
げて誘導電動機の特性を向上させ、コイルエンドのはみ
出しを低く抑えて、軸方向のサイズを短くした誘導電動
機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固定子鉄心の平面図である。
【図2】本発明の固定子鉄心に巻線を巻装した状態を示
す平面図である。
【図3】従来の固定子鉄心の平面図である。
【図4】従来の固定子鉄心に巻線を巻装した状態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 固定子鉄心 2 継鉄部 3 I字型 4 溝部 5 左に開口した柄杓型 6 右に開口した柄杓型 7 第1の外側巻線 8 第2の外側巻線 9 第1の内側巻線 10 第2の内側巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 幸司 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富 士通ゼネラル内 (72)発明者 相馬 裕治 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富 士通ゼネラル内 審査官 堀川 一郎 (56)参考文献 特開 平6−70519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 17/08 H02K 1/16 H02K 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心の内側に24個のスロットを
    形成し、同スロットに4極の固定子巻線を巻装してなる
    コンデンサ誘導電動機において、 上記スロットを形成する内側に突出する歯部の形状をI
    字型と、同I字型の両脇に間隔を開けて左右対称に向き
    合った柄杓型とから構成し、前記I字型を中心に右側
    に、左に開口した柄杓型を、左側に、右に開口した柄杓
    型を配設した第1の組み合わせと、上記スロットを形成
    する内側に突出する歯部の形状を前記I字型と、同I字
    型の両脇に間隔を開けて左右対称に背を向けた柄杓型と
    から構成し、前記I字型を中心に左側に、左に開口した
    柄杓型を、右側に、右に開口した柄杓型を配設した第2
    の組み合わせとを内周に交互に位置するように配列し、 前記第1の組み合わせの前記固定子鉄心外周側の右に開
    口した柄杓型左に開口した左に開口した柄杓型の溝部
    間に第1の外側巻線を、同第一の外側巻線の両脇に隣接
    する、右に開口した柄杓型左に開口した柄杓型の、溝
    部間に第2の外側巻線を巻装し、 さらに前記第2の組み合わせの前記固定子鉄心内周側の
    左に開口した柄杓型と右に開口した柄杓型の溝部間に第
    1の内側巻線を、同第1の内側巻線の両側に隣接する、
    左に開口した柄杓型と右に開口した柄杓型の、溝部間に
    第2の内側巻線を巻装した固定子を備えることを特徴と
    するコンデンサ誘導電動機。
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