JP3196060B2 - ディーゼルエンジンのガバナ装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンのガバナ装置

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JP3196060B2
JP3196060B2 JP02853995A JP2853995A JP3196060B2 JP 3196060 B2 JP3196060 B2 JP 3196060B2 JP 02853995 A JP02853995 A JP 02853995A JP 2853995 A JP2853995 A JP 2853995A JP 3196060 B2 JP3196060 B2 JP 3196060B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
ガバナ装置に関し、特にガバナ装置の組み付けを容易に
するとともに、組み付け工数の低減を図る技術に関す
る。
【0002】
【技術の背景】ディーゼルエンジンのガバナ装置は、図
7に示すように、揺動支軸11で揺動可能に枢支したガ
バナレバー13を備え、このガバナレバー13は第1レ
バー13Aと第2レバー13Bとそれらの間に介在させ
たトルクアップ装置22とを備えて成り、第1レバー1
3Aの入力部16にガバナスリーブ36を介して図外の
ガバナウエイトを連動連結するとともに、出力部17に
燃料噴射ポンプ3のラックピン39を連動連結し、第2
レバー13Bにガバナスプリング27を介して調速レバ
ー28を連結し、ガバナスプリング27の張力を調速レ
バー28で調節可能構成されている。
【0003】この種のガバナ装置では、ガバナスプリン
グ27とガバナウエイトのガバナ力との釣り合い力によ
り第2レバー13Bと第1レバー13Aとを介して燃料
噴射ポンプ3のラックピン39を調量移動するが、上記
第1レバー13A及び第2レバー13Bの軸支部は、釣
り合い力の精緻な伝達をなすという役割を担い、要部を
構成することから、特に支軸11の組み付けに際して、
上記第1レバー13A及び第2レバー13Bの軸線方向
の位置決めは精緻を期することが肝要である。
【0004】
【従来の技術】そこで、従来では第1レバー13Aの軸
支ボス部14a及び第2レバー13Bの軸支ボス部14
bの両端面の寸法を正確に加工し、ガバナ装置の組み付
けに際しては、第1レバー13Aの軸支ボス部14aと
第2レバー13Bの軸支ボス部14bとを直列状に配置
し、上記支軸11をガバナ室の正面機壁2にあけた軸挿
入孔2aより挿入して、各軸支ボス部14a・14bを
それぞれ貫通することにより第1レバー13Aと第2レ
バー13Bとを枢支し、当該支軸11の両端部を前後一
対のローラ軸受33・33で軸支することにより、細心
の注意を払いつつ、第1レバー13Aと第2レバー13
Bとを支軸11に対してその軸線方向に位置決めしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、個
々の部品(軸支ボス部14a・14b等)の加工精度を
高く維持する必要があり、コスト高につく。また、ガバ
ナ装置の組み付けに際しては、各レバー13A・13B
の軸支ボス部14a・14bを支軸11でそれぞれ貫通
することにより第1レバー13Aと第2レバー13Bと
を枢支し、各レバー13A・13Bを支軸11に対して
その軸線方向に正確に位置決めする必要があることか
ら、組み付けが困難で工数も増える。本発明は、このよ
うな事情を考慮してなされたもので、個々の部品の加工
精度を低く押さえながらも、ガバナ装置の組み付けの工
数を減らしてコストの低減を図ることを技術課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、上記ディーゼルエンジンのガバナ装置を、
以下のように改良したものである。即ち、第1レバー1
3Aと第2レバー13Bとの間にトルクアップ装置22
を介在させ、ガバナスプリング27の張力により、上記
第2レバー13B、トルクアップ装置22及び第1レバ
ー13Aを順に介して、燃料噴射ポンプのラックピン3
9を燃料増量側Rへ弾圧するのに対して、ガバナウエイ
ト37のガバナ力Gにより、上記第1レバー13Aを介
して上記ラックピン39を燃料減量側Lへ押圧し、上記
第2レバー13Bの燃料増量側Rへの揺動を進退調節可
能に設けた規制ピン25bで全負荷相当位置に受け止め
るように構成し、エンジンの始動時には、上記第1レバ
ー13Aをスタートスプリング19で始動増量位置に位
置させ、エンジンの過負荷運転状態では、上記規制ピン
25bで第2レバー13Bを全負荷相当位置に受け止め
た状態で、上記トルクアップ装置22により、第1レバ
ー13Aを介してラックピン39を全負荷位置とトルク
アップ位置との間のトルクアップ調量域内に調量するよ
うに構成したディーゼルエンジンのガバナ装置におい
て、上記第1レバー13Aと第2レバー13Bとの間に
上記トルクアップ装置22を介在させる中間レバー13
を設け、上記第2レバー13Bを上記トルクアップ装
置22を介して中間レバー13Cに当接させ、上記中間
レバー13Cを相互当接部13dを介して上記第1レバ
ー13Aに接離可能に当接させるとともに、上記中間レ
バー13Cの燃料増量側Rへの揺動を進退調節自在の規
制ピン25cでトルクアップ相当位置に受け止めるよう
に構成し、上記第1レバー13Aの軸支ボス部14aを
二股状に形成し、この二股状の軸支ボス部14a・14
a間に第2レバー13Bの軸支ボス部14bと中間レバ
ー13Cの軸支ボス部14cとを直列状に配置し、上記
各軸支ボス部14a・14b・14cを筒軸12で枢支
するとともに、上記第2レバー13Bの軸支ボス部14
bと中間レバー13Cの軸支ボス部14cとの間に止め
輪20を装着して、各軸支ボス部14a・14b・14
cを上記筒軸12に対してその軸線方向に位置決めし、
上記筒軸12に前記揺動支軸11を挿通して構成したこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【発明の作用】本発明では、第2レバー13Bの燃料増
量側Rへの揺動を進退調節可能に設けた規制ピン25b
で全負荷相当位置に受け止めるように構成し、第1レバ
ー13Aと第2レバー13Bとの間に上記トルクアップ
装置22を介在させる中間レバー13Cを設け、上記第
2レバー13Bを上記トルクアップ装置22を介して中
間レバー13Cに当接させ、上記中間レバー13Cを相
互当接部13dを介して上記第1レバー13Aに接離可
能に当接させるとともに、上記中間レバー13Cの燃料
増量側Rへの揺動を進退調節自在の規制ピン25cでト
ルクアップ相当位置に受け止めるように構成したことか
ら、以下のように作用する。 エンジンの始動時には、上
記第2レバー13Bと中間レバー13Cとを、それぞれ
規制ピン25b、25cで受け止めて、それぞれの位置
に置き残すことにより、上記第1レバー13Aをスター
トスプリング19で始動増量位置に位置させる。 エンジ
ンのトルクアップの状態では、上記中間レバー13Cの
燃料増量側Rへの揺動を進退調節可能な規制ピン25c
でトルクアップ相当位置に受け止めることにより、上記
トルクアップ装置22のトルクピン23の最大突出量が
正確に設定されるとともに、第1レバー13Aがトルク
アップ相当位置に正確に位置決めされることから、結果
的にトルクアップ装置のコントロール精度が一段と向上
することとなる。 また、本発明では、二股状に形成した
第1レバー13Aの軸支ボス部14a・14a間に第2
レバー13Bの軸支ボス部14bと中間レバー13Cの
軸支ボス部14cとを直列状に配置し、これらの各軸支
ボス部14a・14b・14cを筒軸12で枢支する。
そして上記第2レバー13Bの軸支ボス部14bと中間
レバー13Cの軸支ボス部14cとの間に止め輪20を
装着して、各軸支ボス部14a・14b・14cを上記
筒軸12に対してその軸線方向に位置決めする。これに
よりガバナ装置の組み付けに先立って、あらかじめ第1
レバー13Aと第2レバー13Bと中間レバー13Cと
を筒軸12に組み付けておくことができる。そしてエン
ジンのガバナ室内にガバナ装置を組み付ける際には、第
1レバー13Aと第2レバー13Bと中間レバー13C
とを組み付けた筒軸12に揺動支軸11を挿通するだけ
で簡単で容易に組付けられる。
【0008】
【発明の効果】(イ)本発明では、トルクアップ装置2
2を介在させる中間レバー13Cを進退調節自在の規制
ピン25cでトルクアップ相当位置に受け止めることに
より、上記トルクアップ装置22のトルクピン23の最
大突出量を正確に設定できるので、上記トルクピン23
の長さやトルクスプリングのバネ定数のバラツキ、ある
いは燃料噴射ポンプの組み付けのバラツキが不可避であ
っても、結果的にトルクアップ装置のコントロール精度
が一段と向上することとなる。これにより、過負荷運転
時に燃料の過不足によるスモークの発生やエンストを防
止することができる。 (ロ) 本発明では、上記第2レバー13Bの軸支ボス部
14bと中間レバー13Cの軸支ボス部14cとの間に
止め輪20を装着して、各軸支ボス部14a・14b・
14cを上記筒軸12に対してその軸線方向に位置決め
することから、筒軸12の軸線方向の寸法と筒軸12に
対する止め輪20の位置とを高精度に加工するだけで、
個々の部品の加工精度を低く押さえることができる。(ハ)また、本発明では、 ガバナ装置の組み付けに先立
って、あらかじめ第1レバー13Aと第2レバー13B
と中間レバー13Cとを筒軸12に組み付けておくこと
ができるので、エンジンのガバナ室内にガバナ装置を組
み付けるのが容易になり、全体としてガバナ装置の組み
付けの工数を減らしてコストの低減を図ることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係るディーゼルエンジン
のガバナ装置の縦断側面図、図2は当該ガバナ装置のガ
バナレバーの分解斜視図、図3は当該ガバナ装置の概要
図、図6は本発明を適用した水冷式縦型ディーゼルエン
ジンの概要図である。
【0010】図6に示すように、この水冷式縦型ディー
ゼルエンジンEの前部には、ギヤケース1Aを介してフ
ァン駆動プーリ5と冷却ファン7とが設けられ、後部に
はフライホイル8が設けられている。上記ファン駆動プ
ーリ5は、クランク軸4の先端部に固設され、このファ
ン駆動プーリ5とファンプーリ7aとにファンベルト6
が巻掛けられ、冷却ファン7を回転するように構成され
ている。また、エンジン本体1の左側面のガバナ室の機
壁2に、ガバナ装置10の調速操作部が設けられてい
る。なお、ファン駆動プーリ5にはバランサ用部材43
が付設され、フライホイル8にはバランサ用部材44が
付設されている。
【0011】このガバナ装置10は、図1及び図3に示
すように、従来例(図7)と同様の基本構造を備えてい
る。即ち、揺動支軸11で揺動可能に枢支したガバナレ
バー13を備え、このガバナレバー13は、第1レバー
13Aと第2レバー13Bとを備えて成り、第1レバー
13Aの入力部16にガバナウエイト37を連動連結す
るとともに、出力部17に燃料噴射ポンプ3のラックピ
ン39を連動連結し、第2レバー13Bにガバナスプリ
ング27を介して調速レバー28を連結し、ガバナスプ
リング27の張力を調速レバー28で調節可能に構成
し、スタートスプリング19とガバナスプリング27と
により燃料噴射ポンプ3のラックピン39を燃料増量側
Rへ弾圧するのに対して、ガバナウエイト37のガバナ
力Gにより第1レバー1Aを介してラックピン39を燃
料減量側Lへ押圧するように構成されている。
【0012】以下、本実施例に係るガバナ装置の特徴構
成について説明する。本実施例装置のガバナレバー13
は、図1〜図3に示すように、第1レバー13Aと第2
レバー13Bとの間に中間レバー13Cを備えている。
そして図1及び図2に示すように、上記第1レバー13
Aの軸支ボス部14aは二股状に形成され、この二股状
の軸支ボス部14a・14aの間に第2レバー13Bの
軸支ボス部14bと中間レバー13Cの軸支ボス部14
cを直列状に配置し、上記第1レバー13Aの二股状の
軸支ボス部14aと第2レバー13Bの軸支ボス部14
bと中間レバー13Cの軸支ボス部14cとを一つの筒
軸12で枢支する。
【0013】図2に示すように、第1レバー13Aの二
股状軸支ボス部14a・14a間の寸法は、第2レバー
13Bと中間レバー13Cの各軸支ボス部14b・14
cと止め輪20の合計寸法に設定されており、上記筒軸
12には止め輪20を装着する溝12aが形成されてい
る。従って、第2レバー13Bの軸支ボス部14bと中
間レバー13Cの軸支ボス部14cとの間に止め輪20
を装着して各レバー13B・13Cを筒軸12に対して
その軸線方向に位置決めすることにより、第1レバー1
3Aの軸支ボス部14aをも当該筒軸12に対してその
軸線方向に位置決めすることができるように構成されて
いる。
【0014】上記構成により、筒軸12の軸線方向の寸
法と止め輪20を装着する溝12aの位置とを高精度に
加工することにより、各レバー13A・13B・13C
を筒軸12に対してその軸線方向に正確に位置決めする
ことができる。これに伴って、各レバー13A・13B
・13Cの加工精度を相対的に比較的低く押さえること
ができる。なお、上記止め輪20は、スラスト方向のフ
リクション低減用ワッシャの機能をも有する。
【0015】また、従来の組つけ方法では、ガバナ室内
において各レバー13A・13B・13Cの軸支ボス部
14a・14b・14cに順次揺動支軸11を挿通して
組み付けるので、ガバナ装置の組み付けに手間取るが、
本発明では、あらかじめ第1レバー13Aと第2レバー
13Bと中間レバー13Cとを筒軸12に組み付けてお
き、前記揺動支軸11をガバナ室の正面機壁2にあけた
軸挿入孔2aより挿入して、筒軸12に当該揺動支軸1
1を挿通するだけでガバナ室内にガバナ装置を組み付け
ることができる。これにより、ガバナ装置の組み付けが
容易になり、全体として組付け工数を減らしてコストの
低減を図ることができる。
【0016】図2に示すように、上記第1レバー13A
の二股状に分岐した下端部15には入力部であるローラ
16が設けられ、このローラ16はガバナスリーブ36
で受け止め可能に構成され、また、上記第1レバー13
Aの出力部である上端部17にはピン係合溝18が形成
され、燃料噴射ポンプ3のラックピン39が係合可能に
構成されている。そして上記第2レバー13Bの上端部
にガバナスプリング27の一端部を係止する係止用孔2
6と、後述するトルクアップ装置22のトルクピン23
を受け止める接当片21と、第2レバー13Bの揺動範
囲を規制する規制ピン25bを受け止める接当部24b
とが形成されている。また、上記中間レバー13Cの上
端部にトルクアップ装置22が固設され、このトルクア
ップ装置22の下側に中間レバー13Cの揺動範囲を規
制する規制ピン25cを受け止める接当片24cが形成
されている。
【0017】上記第2レバー13Bの揺動範囲を規制す
る規制ピン25bと中間レバー13Cの揺動範囲を規制
する規制ピン25cは、図3に示すように、ガバナ室を
形成する機壁2に進退調節自在に設けられている。な
お、図1中の符号30は調速操作レバーを、31は当該
調速操作レバー30を組み付けたガバナ室機壁2の蓋部
材を、32は揺動支軸11の軸挿入孔2aを蓋する蓋部
材を、35はガバナウエイト37の回転軸をそれぞれ示
し、図2中の符号13dは第1レバー13Aと中間レバ
ー13Cとの相互当接部を示し、この相互当接部13d
は第1レバー13Aがスタートスプリング19で始動増
量位置に引かれるときに離間する。つまり、エンジンの
始動時には、第2レバー13Bを上記規制ピン25bで
受け止めて当該第2レバー13Bを全負荷相当位置に置
き残こすとともに、中間レバー13Cを上記規制ピン2
5cで受け止めて当該中間レバー13Cをトルクアップ
相当位置に置き残し、上記第1レバー13Aをスタート
スプリング19で始動増量位置に位置させる。
【0018】ここで、中間レバー13Cを設けた意味
と、エンジンの最終調節段階におけるトルクアップ装置
22の調節・設定について説明する。なお、上記トルク
ピン23の長さは、トルクアップ調量域の寸法よりも十
分大きく設定されているが、最終的にはトルクピン23
の最大突出量がトルクアップ調量域と等しくなるように
下記のようにして調節される。先ず、エンジンを定格回
転速度で運転しながら、定格トルクが得られるように、
規制ピン25bを機壁2に対して進退調節してセットす
る。このとき、トルクピン23は最も退入した状態で、
第2レバー13Bが全負荷に相当する位置で規制ピン2
5bによって受け止められる。
【0019】次いで、エンジンを低速で回転させなが
ら、所定のピークトルクが得られるように、中間レバー
13Cを規制ピン25cでトルクアップ相当位置に受け
止め、トルクピン23の最大突出量がトルクアップ調量
域と等しくなるように規制ピン25bを進退調節して設
定する。つまり、中間レバー13Cを規制ピン25cで
トルクアップ相当位置に受け止めることにより、トルク
アップ装置22を構成するトルクピン23の長さやトル
クスプリングのバネ定数のバラツキ、あるいは燃料噴射
ポンプの組み付けのバラツキが不可避であっても、トル
クピン23の最大突出量を正確に設定することができ
る。これにより、エンジンは過負荷運転時に燃料不足で
エンストを引き起こすこともなく、トルクアップ位置を
限度に燃料の調量規制がなされるので、過剰な燃料供給
を阻止してスモークの発生を防止することができる。
【0020】図4は前記ファン駆動プーリの縦断面図で
ある。一般に、多気筒エンジンでは気筒数の違いにより
クランク軸に生じるアンバランスが異なり、このアンバ
ランスを解消する必要がある。例えば4気筒エンジンで
はバランス用部材を不要とするが、3気筒エンジンでは
アンバランスを解消するために、適当重量のバランス用
部材を必要とする。従来ではバランス用部材を鋳型成型
によりファン駆動プーリと一体に形成し、気筒数の違い
に応じてファン駆動プーリを作り分けていたが、この実
施例ではバランス用部材43をボルト42によりファン
駆動プーリ5に着脱自在に固設している。
【0021】これにより、気筒数の違いに応じてバラン
ス用部材43のみを作り分ければよく、気筒数の違いに
かかわらずファン駆動プーリを共通化できる。ここで、
図4中の符号5aはファン駆動プーリ5の軸支フランジ
部材を、41は駆動ギヤを示し、上記軸支フランジ部材
5aは、バランス用部材43とともにクランク軸4の先
端部4aにスプライン嵌合され、固定ボルト40により
締結されている。なお、バランス用部材43を不要とす
る場合には、当該部材43に代えて同じ厚さのカラー部
材を用いる。
【0022】図5は前記フライホイルの縦断面図であ
り、このフライホイル8はクランク軸4の後端部に固定
ボルト48で締結されている。従来では気筒数の違いに
応じて、フライホイル8にバランス用空隙47を孔加工
して形成していたが、この実施例ではバランス用部材4
6をボルト45によりフライホイル8に着脱自在に固設
している。これにより気筒数の違いに応じてバランス用
部材43のみを作り分ければよく、気筒数の違いにかか
わらずフライホイルを共通化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るガバナ装置の縦断面図で
ある。
【図2】上記ガバナ装置のガバナレバーの分解斜視図で
ある。
【図3】上記ガバナ装置の概要図である。
【図4】ファン駆動プーリの縦断面図である。
【図5】フライホイルの縦断面図である。
【図6】本発明を適用した水冷式縦型ディーゼルエンジ
ンの概要図である。
【図7】従来例に係るガバナ装置の図1相当図である。
【符号の説明】
3…燃料噴射ポンプ、10…ガバナ装置、11…揺動支
軸、12…筒軸、13…ガバナレバー、13A…第1レ
バー、13B…第2レバー、14a…第1レバーの軸支
ボス部、14b…第2レバーの軸支ボス部、16…第1
レバーの入力部、17…第1レバーの出力部、20…止
め輪、27…ガバナスプリング、28…調速レバー、3
7…ガバナウエイト、39…ラックピン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 1/02 321 F02D 1/04 F02M 59/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1レバー(13A)と第2レバー(13
    B)との間にトルクアップ装置(22)を介在させ、ガバ
    ナスプリング(27)の張力により、上記第2レバー(1
    3B)、トルクアップ装置(22)及び第1レバー(13
    A)を順に介して、燃料噴射ポンプのラックピン(39)
    を燃料増量側(R)へ弾圧するのに対して、ガバナウエイ
    ト(37)のガバナ力(G)により、上記第1レバー(13
    A)を介して上記ラックピン(39)を燃料減量側(L)へ
    押圧し、上記第2レバー(13B)の燃料増量側(R)への
    揺動を進退調節可能に設けた規制ピン(25b)で全負荷
    相当位置に受け止めるように構成し、 エンジンの始動時には、上記第1レバー(13A)をスタ
    ートスプリング(19)で始動増量位置に位置させ、エン
    ジンの過負荷運転状態では、上記規制ピン(25b)で第
    2レバー(13B)を全負荷相当位置に受け止めた状態
    で、上記トルクアップ装置(22)により、第1レバー
    (13A)を介してラックピン(39)を全負荷位置とトル
    クアップ位置との間のトルクアップ調量域内に調量する
    ように 構成したディーゼルエンジンのガバナ装置におい
    て、 上記第1レバー(13A)と第2レバー(13B)との間に
    上記トルクアップ装置(22)を介在させる中間レバー
    (13C)を設け、上記第2レバー(13B)を上記トルク
    アップ装置(22)を介して中間レバー(13C)に当接さ
    せ、上記中間レバー(13C)を相互当接部(13d)を介
    して上記第1レバー(13A)に接離可能に当接させると
    ともに、上記中間レバー(13C)の燃料増量側(R)への
    揺動を進退調節自在の規制ピン(25c)でトルクアップ
    相当位置に受け止めるように構成し、 上記第1レバー(13A)の軸支ボス部(14a)を二股状
    に形成し、この二股状の軸支ボス部(14a)・(14a)
    間に第2レバー(13B)の軸支ボス部(14b)と中間レ
    バー(13C)の軸支ボス部(14c)とを直列状に配置
    し、 上記各軸支ボス部(14a・14b・14c)を筒軸(1
    2)で枢支するとともに、上記第2レバー(13B)の軸
    支ボス部(14b)と中間レバー(13C)の軸支ボス部
    (14c)との間に止め輪(20)を装着して、各軸支ボス
    部(14a・14b・14c)を上記筒軸(12)に対して
    その軸線方向に位置決めし、上記筒軸(12)に前記揺動
    支軸(11)を挿通して構成したことを特徴とするディー
    ゼルエンジンのガバナ装置。
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