JP3194174B2 - 印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

印刷機のインキ供給装置

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JP3194174B2
JP3194174B2 JP22607493A JP22607493A JP3194174B2 JP 3194174 B2 JP3194174 B2 JP 3194174B2 JP 22607493 A JP22607493 A JP 22607493A JP 22607493 A JP22607493 A JP 22607493A JP 3194174 B2 JP3194174 B2 JP 3194174B2
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ink fountain
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fountain
roller
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷機のインキ供給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の印刷機では、インキ壺を構成する
インキ壺部材に近接してインキ元ローラが配置され、イ
ンキ壺からインキ元ローラの外周表面に出たインキがイ
ンキ呼び出しローラによってインキ練りローラに移さ
れ、このインキがさらに複数のインキ練りローラを経て
印刷部分の印刷面に供給されるようになっている。
【0003】インキ壺部材は、通常、板状をなし、イン
キ壺内のインキがインキ壺部材とインキ元ローラとの間
のインキ通路を通ってインキ元ローラの外周表面に出る
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような印刷機に
おいては、印刷の内容によって使用するインキの種類を
変える場合があり、このような場合、先の印刷が終わっ
たときに、インキ壺内のインキを次の印刷に使用するも
のと取り替える段取替えの作業が行われる。この段取替
えの作業には、インキ壺内の古いインキの回収ならびに
インキ壺部材および各ローラの洗浄が含まれる。
【0005】従来の印刷機においては、インキ呼び出し
ローラおよびインキ練りローラについてはいわゆるイン
カー洗浄による自動洗浄が行われているが、インキ元ロ
ーラおよびインキ壺部材については、洗浄の自動化が困
難で、次のように手作業による洗浄が行われている。す
なわち、先の印刷が終了すると、インキ元ローラを停止
した状態で、インキ壺内に残っている古いインキを手作
業で取り出し、インキ元ローラおよびインキ壺部材のイ
ンキに触れていた部分を手で洗浄している。このため、
古いインキの回収および洗浄作業が面倒で、しかもイン
キ壺部材およびインキ元ローラを手で洗浄する必要があ
るので、段取替えに時間がかかり、次の印刷を開始する
までに長い時間を要する。
【0006】また、印刷の内容によってインキ通路の大
きさ(幅)を変える場合もあり、このような場合、従来
は、インキ壺部材の位置や角度を変えてインキ通路の大
きさを調整しているが、この調整も面倒である。
【0007】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
段取替え時のインキ壺部材の洗浄が不要で、段取替え時
間の短縮が可能な印刷機のインキ供給装置を提供するこ
とにある。
【0008】この発明の目的は、また、古いインキの回
収およびインキ元ローラの洗浄が簡単で、よって段取替
え時間の短縮が可能な印刷機のインキ供給装置を提供す
ることにある。
【0009】この発明の目的は、また、インキ通路の大
きさの調整が簡単な印刷機のインキ供給装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による印刷機の
インキ供給装置は、インキ壺を形成するインキ壺形成面
を有するインキ壺部材、インキ壺部材との間のインキ通
路を通して外周表面にインキを出すインキ元ローラ、お
よびインキ元ローラの外周表面に出たインキを印刷部分
に供給する複数のローラを備えており、帯状のシートの
長さ方向の中間部がインキ壺形成面に密着してこれを覆
うようにインキ壺部材にかけられており、通常は、シー
トは移動せず、段取替えを行うときに、インキ壺内に残
っている古いインキが回収された後に、シートが長さ方
向に移動させられて、今までインキ壺形成面に密着して
いて古いインキが付着している使用後のシートの部分が
インキ壺形成面から外れた位置に移動させられるととも
に、使用前の新しいシートの部分がインキ壺形成面に密
着させられるようになされていることを特徴とするもの
である。
【0011】この明細書において、シートという語は、
長さおよび幅に比較して厚さのきわめて小さい薄板状の
可撓性部材を全て含む意味に用いられる。シートの厚さ
に制約はなく、比較的厚さの大きいシートや厚さの小さ
いフィルムもこれに含まれる。
【0012】たとえば、使用前のシートが巻かれたシー
トロールを回転自在に支持するシートロール支持部、お
よび使用後のシートを巻き取るシート巻き取り部が設け
られ、シートロール支持部に装着されたシートロールか
ら繰り出されたシートが、インキ壺部材にかけられて、
シート巻き取り部に導かれており、シートロール支持部
に、シートロールを受ける樋状のシートロール支持部材
が設けられている。
【0013】たとえば、インキ壺部材の下方に洗浄タン
クが配置され、洗浄タンクに洗浄ブレードが設けられ、
少なくとも洗浄ブレードの位置が、洗浄ブレードがイン
キ元ローラの外周表面に圧接する洗浄位置と洗浄ブレー
ドがインキ元ローラから離れる待機位置とに切り替えら
れ、インキ通路からインキ元ローラの外周表面に出たイ
ンキが洗浄位置にある洗浄ブレードによりかき取られて
洗浄タンクに入るようになされている。
【0014】たとえば、略四角柱状のインキ壺部材が、
インキ元ローラと平行な軸を中心に回転させられて、
の作業位置に位置決めされるようになされており、イ
ンキ壺部材の周囲に、各作業位置に位置決めされたとき
に先端のインキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面
に近接してインキ壺を形成するインキ壺形成面が、イン
キ壺部材の回転方向に4つ形成されており、インキ壺部
材の回転中心軸から4つのインキ通路形成部までの距離
が互いに異なる。
【0015】たとえば、略三角柱状のインキ壺部材が、
インキ元ローラと平行な軸を中心に回転させられて、3
つの作業位置に位置決めされるようになされており、イ
ンキ壺部材の周囲に、各作業位置に位置決めされたとき
に先端のインキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面
に近接してインキ壺を形成するインキ壺形成面が、イン
キ壺部材の回転方向に3つ形成されており、インキ壺部
材の回転中心軸から3つのインキ通路形成部までの距離
が互いに異なる。 たとえば、板状のインキ壺部材が、イ
ンキ元ローラと平行な軸を中心に回転させられて、2つ
の作業位置に位置決めされるようになされており、イン
キ壺部材 の両面に、各作業位置に位置決めされたときに
先端のインキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に
近接してインキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ
壺部材の回転方向に2つ形成されており、インキ壺部材
の回転中心軸から2つのインキ通路形成部までの距離が
互いに異なる。
【0016】
【作用】通常の印刷を行う場合、インキ壺部材のインキ
壺形成面を覆っているシートの部分は、インキ壺形成面
に密着し、いずれの方向にも移動しない。シートで覆わ
れているインキ壺形成面とインキ元ローラとでインキ壺
が形成され、このインキ壺にインキが入れられる。ま
た、シートで覆われているインキ壺形成面の先端部とイ
ンキ元ローラとの間に、インキ通路が形成される。この
ような状態で、インキ元ローラが回転すると、インキ壺
内のインキはインキ通路を通ってインキ元ローラの外周
表面に出る。インキ元ローラの表面に出たインキは、従
来と同様に、印刷面に供給される。
【0017】段取替えを行う場合、インキ壺内に残って
いる古いインキが回収され、インキ元ローラが手で洗浄
されるとともに、他のローラがインカー洗浄によって洗
浄される。一方、シートが長さ方向に移動させられ、今
までインキ壺形成面に密着していて古いインキが付着し
ている使用後のシートの部分がインキ壺形成面から外れ
た位置に移動させられるとともに、使用前の新しいシー
トの部分がインキ壺形成面に密着させられる。そして、
この使用前のシートの部分とインキ元ローラとで形成さ
れるインキ壺に新しいインキが入れられ、上記同様に、
次の印刷作業が行われる。
【0018】インキ壺部材のインキ壺形成面はシートで
覆われているので、インキが付着することがなく、段取
替え時にも、インキ壺内に残っている古いインクが配周
された後に、使用後のシートの部分がインキ壺形成面か
ら外れて使用前のシートの部分がインキ壺形成面に密着
するようにシートを移動させるだけでよく、インキ壺部
材を洗浄する必要がない。
【0019】使用前のシートが巻かれたシートロールを
回転自在に支持するシートロール支持部、および使用後
のシートを巻き取るシート巻き取り部が設けられ、シー
トロール支持部に装着されたシートロールから繰り出さ
れたシートが、インキ壺部材にかけられて、シート巻き
取り部に導かれており、シートロール支持部に、シート
ロールを受ける樋状のシートロール支持部材が設けられ
いる場合、段取替え時に、シート巻き取り部で所定長
さのシートを巻き取るだけで、シートロール支持部に装
着されたシートロールからシートが繰り出され、使用後
のシートの部分がインキ壺形成面から外れて、使用前の
シートの部分がインキ壺形成面に密着し、シートロール
をシートロール支持部材に入れるだけで、これを回転自
在に支持することができる。
【0020】インキ壺部材の下方に洗浄タンクが配置さ
れ、洗浄タンクに洗浄ブレードが設けられ、少なくとも
洗浄ブレードの位置が、洗浄ブレードがインキ元ローラ
の外周表面に圧接する洗浄位置と洗浄ブレードがインキ
元ローラから離れる待機位置とに切り替えられ、インキ
通路からインキ元ローラの外周表面に出たインキが洗浄
位置にある洗浄ブレードによりかき取られて洗浄タンク
に入るようになされている場合、通常の印刷時には、洗
浄ブレードが待機位置に切り替えられ、インキ元ローラ
から離れている。このため、インキ壺からインキ通路を
通ってインキ元ローラの外周表面に出たインキは、従来
と同様に、印刷面に供給される。段取替えを行うときに
は、洗浄ブレードが洗浄位置に切り替えられて、インキ
元ローラの外周表面に圧接させられ、このような状態で
インキ元ローラが回転させられる。インキ元ローラの回
転により、インキ壺内に残っている古いインキが印刷時
と同様にインキ通路を通ってインキ元ローラの外周表面
に出るが、このインキは洗浄ブレードによりかき取られ
て、洗浄タンク内に回収される。インキ壺内に残ってい
たインキが全てインキ元ローラにより取り出されて、洗
浄ブレードにより洗浄タンク内に回収された後も、その
ままの状態でしばらくインキ元ローラが回転させられる
ことにより、インキ元ローラの外周表面に残っていたイ
ンキが洗浄ブレードによりほとんどかき取られる。そし
て、この後、必要があれば、インキ元ローラの外周表面
が手できれいに洗浄される。このように、段取替えを行
うときに、洗浄位置に位置している洗浄ブレードによ
り、インキ壺内に残っていたインキが自動的に洗浄タン
ク内に回収され、インキ元ローラの外周表面のインキが
ほとんどかき取られるため、必要に応じてインキ元ロー
ラの表面を手で洗浄するだけでよく、インキの回収作業
および洗浄作業が簡単である。
【0021】略四角柱状のインキ壺部材が、インキ元ロ
ーラと平行な軸を中心に回転させられて、4つの作業位
置に位置決めされるようになされており、インキ壺部材
の周囲に、各作業位置に位置決めされたときに先端のイ
ンキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接して
インキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の
回転方向に4つ形成されており、インキ壺部材の回転中
心軸から4つのインキ通路形成部までの距離が互いに異
なる場合、インキ壺部材を回転させて、インキ壺を形成
するインキ壺形成面を変えるだけで、インキ壺部材の回
転中心軸からインキ通路形成部までの距離が変わり、イ
ンキ通路の大きさが変わる。
【0022】略三角柱状のインキ壺部材が、インキ元ロ
ーラと平行な軸を中心に回転させられて、3つの作業位
置に位置決めされるようになされており、インキ壺部材
の周囲に、各作業位置に位置決めされたときに先端のイ
ンキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接して
インキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の
回転方向に3つ形成されており、インキ壺部材の回転中
心軸から3つのインキ通路形成部までの距離が互いに異
なる場合、インキ壺部材を回転させて、インキ壺を形成
するインキ壺形成面を変えるだけで、インキ壺部材の回
転中心軸からインキ通路形成部までの距離が変わり、イ
ンキ通路の大きさが変わる。 板状のインキ壺部材が、イ
ンキ元ローラと平行な軸を中心に回転させられて、2つ
の作業位置に位置決めされるようになされており、イン
キ壺部材の両面に、各作業位置に位置決めされたときに
先端のインキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に
近接してインキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ
壺部材の回転方向に2つ形成されており、インキ壺部材
の回転中心軸から2つのインキ通路形成部までの距離が
互いに異なる場合、インキ壺部材を回転させて、インキ
壺を形 成するインキ壺形成面を変えるだけで、インキ壺
部材の回転中心軸からインキ通路形成部までの距離が変
わり、インキ通路の大きさが変わる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0024】図1〜図5は、第1実施例を示している。
【0025】第1実施例において、図1および図2は印
刷機のインキ供給装置の主要部を示し、図3〜図5はそ
の一部を拡大してそれぞれ異なる3つの状態を示してい
る。以下の説明において、図1および図2の右側を前、
左側を後とし、前から後を見たときの左右を左右とす
る。すなわち、図1の紙面表側(図2の下側)を左、図
1の紙面裏側(図2の上側)を右とする。また、回転方
向は、図1についていうものとする。
【0026】左右方向に水平にのびるインキ元ローラ
(1)の前方かつ下方に複数のインキ練りローラのうちの
最初のインキ練りローラ(2)が平行に配置され、これら
のローラ(1)(2)の間にインキ呼び出しローラ(3)が平行
に配置されている。元ローラ(1)および練りローラ(2)
は、左右両端部において印刷機のフレーム(4)に回転自
在に支持され、図示しない適当な駆動装置により互いに
同期した所定の回転速度で図面の矢印方向に回転させら
れる。元ローラ(1)の少なくとも外周部は磁性材料より
なり、その外周表面を永久磁石で吸着できるようになっ
ている。詳細な図示は省略したが、呼び出しローラ(3)
は、適当な切り替え装置により、練りローラ(2)から離
れて元ローラ(1) に接する位置と元ローラ(1) から離れ
て練りローラ(2)に接する位置とに切り替えられる。な
お、このような呼び出しローラ(3)および練りローラ(2)
の構成は公知であるから、詳細な説明は省略する。
【0027】左右方向に水平にのびる磁性材料製のイン
キ壺部材(5)が、元ローラ(1)の約上半部の後方に配置さ
れている。壺部材(5)はたとえば三角柱状をなし、その
左右両端に設けられた支持軸部(6)がフレーム(4)に固定
されている。壺部材(5)の前斜め上向きの面がインキ壺
形成面(7)となっており、インキ壺形成面(7)の前端(下
端)の稜線がインキ通路形成部(8)となっている。イン
キ壺形成面(7)は元ローラ(1)とでインキ壺を構成し、イ
ンキ通路形成部(8)が元ローラ(1)の外周表面に近接し
て、元ローラ(1)とインキ通路形成部(8)との間にインキ
通路(9)が形成されるようになっている。好ましくは、
壺部材(5)を支持軸部(6)を中心に回転させて、その角度
を微調整することにより、インキ通路(9)の大きさの微
調整ができるようになっている。インキ壺形成面(7)の
上端と後向きのほぼ垂直な面の上端との間の壺部材(5)
の上端部に、前後幅の小さい上向きの面が形成され、こ
の面の左右方向全幅に、左右方向にのびる断面半円状の
みぞ(10)が形成されている。
【0028】壺部材(5)の後方にシートロール支持部(1
1)が設けられ、壺部材(5)の約後半部の下方にシート巻
き取り部(12)が設けられている。
【0029】シートロール支持部(11)には、シートロー
ル支持部材(13)が設けられている。支持部材(13)は左右
方向に水平にのびる樋状をなし、その左右両端部がフレ
ーム(4)に固定されている。
【0030】シート巻き取り部(12)には、シート巻き取
り部材(14)およびその回転駆動装置(15)が設けられてい
る。回転駆動装置(15)は、左右のフレーム(4)に互いに
対向するように取り付けられた電動駆動モータ(16)と支
持回転軸(17)を備えている。モータ(16)は左側のフレー
ム(4)の内面に右向きに取り付けられており、右向きに
水平にのびたモータ軸(16a)の右端にコーン状の受け部
材(18)が固定されている。右側のフレーム(4)の内面に
左右方向に水平にのびる支持筒(19)が固定され、この筒
(19)に左向きに水平にのびた回転軸(17)が回転自在かつ
軸方向移動自在に支持されている。回転軸(17)はモータ
軸(16a)と同心であり、回転軸(17)の左端にコーン状の
受け部材(20)が固定されている。図示は省略したが、回
転軸(20)は、支持筒(19)内に設けられたばねなどの弾性
部材により左向きに付勢されている。巻き取り部材(14)
はアルミニウムなどの金属、プラスチックスなどの適当
な材料により比較的厚肉の円筒状に形成されている。巻
き取り部材(14)は左右の受け部材(18)(20)の間に装着さ
れて、左右方向に水平にのびている。このとき、受け部
材(18)(20)の先端部が巻き取り部材(14)の両端部の内側
に少し入り込み、弾性力により巻き取り部材(14)の両端
の穴の周縁部に圧接させられている。そして、このよう
な状態でモータ(16)を駆動することにより、巻き取り部
材(14)が反時計方向に回転させられる。また、回転軸(1
7)を左右に移動させることにより、簡単に巻き取り部材
(14)の着脱ができる。巻き取り部材(14)の外周面の全幅
に、左右方向にのびて巻き取り部材(14)の両端まで達す
るみぞ(21)が形成されている。このみぞ(21)は、巻き取
り部材(14)の外周面から内周面側に向かって、直径方向
に対して回転方向と逆方向すなわち時計方向に傾斜して
いる。
【0031】紙などで作られた芯筒(22)にプラスチック
スなどで作られたシート(23)が巻かれたシートロール(2
4)が、支持部材(13)の中に自由に回転しうるように入れ
られている。支持部材(13)内のシートロール(24)から繰
り出されたシート(23)が、インキ壺形成面(7)を覆うよ
うに壺部材(5)にかけられた後、巻き取り部(12)に導か
れている。シート(23)の先端部は巻き取り部材(14)のみ
ぞ(21)に挿入されて、固定されている。壺部材(5)のみ
ぞ(10)に金属などの丸棒よりなる張力付与部材(25)がの
せられており、この部材(25)とみぞ(10)の壁面との間を
シート(23)が通されている。巻き取り部材(14)が図面の
矢印方向に回転させられることにより、シート(23)が巻
き取り部材(14)に巻き取られ、支持部材(13)内でシート
ロール(24)が回転して新しいシート(23)が繰り出され
る。このとき、シート(23)の一部が壺部材(5)のみぞ(1
0)の壁面と張力付与部材(25)との間に挟まれているた
め、この部分と巻き取り部材(14)との間のシート(23)に
所定の張力が付与され、インキ壺形成面(7)を覆ってい
るシート(23)の部分がインキ壺形成面(7)に密着する。
実際には、インキ壺形成面(7)を覆っているシート(23)
の部分と元ローラ(1)とでインキ壺が形成され、インキ
通路形成部(8)に密着しているシート(23)の部分と元ロ
ーラ(1)との間にインキ通路(9)が形成される。
【0032】元ローラ(1)と壺部材(5)の間に、インキ壺
の側板である左右1対の堰板(26)が着脱自在に固定され
るようになっている。堰板(26)は永久磁石を用いたもの
で、略三角形状をなし、三角形の2辺に相当する部分
に、部分円筒状のインキ元ローラ吸着面(26a)と平面状
のインキ壺部材吸着面(26b)が形成されている。印刷時
には、元ローラ吸着面(26a)が元ローラ(1)の外周表面に
密着してこれを磁力により吸着するとともに、壺部材吸
着面(26b)が壺部材(5)のインキ壺形成面(7)にシート(2
3)を介して密着してこれを磁力により吸着することによ
り、これらに固定されて、インキ壺の側板を構成する。
このとき、堰板(26)は磁力により元ローラ(1)を吸着し
ているだけであるから、元ローラ(1)の回転に支障をき
たすことがない。また、堰板(26)は磁力により元ローラ
(1)および壺部材(5)を吸着するものであるから、簡単に
着脱ができ、しかも左右方向の位置が変えられる。そし
て、印刷面の幅に合わせて堰板(26)の左右方向の位置を
変えることにより、インキ壺の左右幅を変えることがで
きる。堰板(26)は、たとえば、金属磁石、プラスチック
磁石、ゴム磁石などにより一体に形成される。また、適
当な材料によって構成した堰板(26)の本体に適当な永久
磁石を固定して、元ローラ吸着面(26a)および壺部材吸
着面(26b)を形成するようにしてもよい。
【0033】壺部材(5)の下方に、洗浄タンク(27)が配
置されている。タンク(27)の前部に、タンク(27)の前端
より前方斜め上方に突出した洗浄ブレード(28)が固定さ
れている。ブレード(28)は、たとえば、厚さが0.5mm
程度の鋼製弾性板よりなる。タンク(27)およびブレード
(28)の左右幅は、元ローラ(1)の左右長さより大きい。
タンク(27)は、図示しない適当な駆動装置により、前後
方向に移動しうるように支持されており、図4に示すよ
うに前方に移動してブレード(28)が元ローラ(1)の外周
表面に圧接する洗浄位置と、図3に示すように後方に移
動してブレード(28)が元ローラ(1)から離れる待機位置
とに切り替えられる。
【0034】上記の印刷機において、印刷を行うときに
は、図3に示すように、タンク(27)は後方の待機位置に
位置させられ、元ローラ(1)と壺部材(5)の間に堰板(26)
が固定される。また、巻き取り部材(14)は停止させられ
ており、インキ壺形成面(7)に密着しているシート(23)
の部分はいずれの方向にも移動しない。そして、壺部材
(5)のインキ壺形成面(7)を覆っているシート(23)の部
分、元ローラ(1)および左右の堰板(26)の間のインキ壺
にインキ(A)が入れられる。このとき、インキ壺形成面
(7)は、シート(23)で覆われているので、インキ(A)に触
れることがない。
【0035】図3に示す状態において、元ローラ(1)が
回転すると、インキ壺内のインキ(A)がインキ通路(9)を
通って元ローラ(1)の外周表面に出る。元ローラ(1)の表
面に出たインキは、呼び出しローラ(3)が元ローラ(1)に
接触する位置に切り替えられている間に、呼び出しロー
ラ(3)の外周表面に移され、呼び出しローラ(3)の表面に
移されたインキは、呼び出しローラ(3)が練りローラ(2)
に接触する位置に切り替えられている間に、練りローラ
(2)に移され、さらに他の練りローラを経由して印刷面
に供給される。そして、呼び出しローラ(3)が元ローラ
(1)に接触している時間を制御することにより、印刷面
に供給されるインキ量が調節される。
【0036】印刷が終わった後に次の印刷を行う場合の
段取替え作業は、たとえば、次のように行われる。
【0037】先の印刷が終了すると、まず、図4に示す
ように、タンク(27)を前方の洗浄位置に移動させて、ブ
レード(28)を元ローラ(1)の表面に圧接させ、このよう
な状態で元ローラ(1)を回転させる。これにより、イン
キ壺内に残っているインキが印刷時と同様にインキ通路
(9)を通って元ローラ(1)の表面に出るが、このインキは
ブレード(28)によりかき取られて、タンク(27)内に回収
される。インキ壺内に残っていたインキが全て元ローラ
(1)により取り出されて、ブレード(28)によりタンク(2
7)内に回収されたならば、そのままの状態でしばらく元
ローラ(1)を回転させる。これにより、元ローラ(1)の表
面に残っていたインキがブレード(28)によりほとんどか
き取られる。この後、タンク(27)を後方の待機位置に移
動させ、元ローラ(1)を停止させて、左右の堰板(26)を
取り外し、必要があれば元ローラ(1)の外周表面をきれ
いに洗浄する。一方、図5に示すように、巻き取り部材
(14)を回転させ、シート(23)を巻き取り部材(14)に巻き
取りながら長さ方向に移動させて、それまでインキ壺形
成面(7)に密着していて古いインキが付着している使用
後のシート(23)の部分をインキ壺形成面(7)から外れる
まで巻き取り部材(14)側に移動させる。これにより、使
用前の新しいシート(23)がシートロール(24)から繰り出
され、使用前のシート(23)の部分がインキ壺形成面(7)
を覆ってこれに密着する。使用後のシート(23)の部分が
インキ壺形成面(7)から外れて、使用前のシート(23)の
部分がインキ壺形成面(7)に密着したならば、巻き取り
部材(14)を停止させ、インキ壺に新しい1対の堰板(26)
を固定し、インキ壺に新しいインキを入れて、上記同
様、次の印刷作業を行う。
【0038】なお、先の印刷を終了してから次の印刷を
開始するまでの間の適当な時期に、従来と同様のインカ
ー洗浄により呼び出しローラ(3)、練りローラ(2)などの
洗浄を行う。また、次の印刷を開始した後に、タンク(2
7)に回収された古いインキを廃棄し、先の印刷に使用し
た堰板(26)の洗浄などを行う。
【0039】何回か印刷を行ってシートロール(24)から
シート(23)が全て繰り出されたならば、巻き取り部材(1
4)を回転させてシート(23)を全て巻き取る。そして、左
右の受け部材(18)(20)の間から巻き取り部材(14)を取り
外し、シート(23)を巻き取り部材(14)の長さ方向に引っ
張って、シート(23)を巻かれた状態のまま巻き取り部材
(14)から抜き取り、シート(23)だけを廃棄する。シート
(23)の先端部が挿入されているみぞ(21)は巻き取り部材
(14)の両端まで達しているので、シート(23)をどちらの
方向に引っ張っても簡単に抜き取ることができる。シー
ト(23)を抜き取った後の巻き取り部材(14)は、再び左右
の受け部材(18)(20)の間に装着し、新しいシートロール
を使用して、上記同様に次の印刷作業を行う。
【0040】上記の印刷機では、印刷が終了したとき
に、ブレード(28)により、インキ壺内に残っていたイン
キが自動的にタンク(27)に回収され、元ローラ(1)の外
周表面のインキがほとんどかき取られる。このため、必
要に応じて元ローラ(1)の表面を手で洗浄するだけでよ
く、洗浄作業が簡単で、段取替えの時間も短くてすむ。
また、壺部材(5)のインキ壺形成面(7)はシート(23)で覆
われているので、インキが付着することがなく、段取替
え時にも、使用後のシート(23)の部分がインキ壺形成面
(7)から外れて使用前のシート(23)の部分がインキ壺形
成面(7)に密着するようにシート(23)を移動させるだけ
でよく、壺部材(5)を洗浄する必要がない。このため、
さらに段取替えに要する時間を短縮することができる。
【0041】シートロール支持部(11)、巻き取り部(12)
およびシート(23)に張力を付与してインキ壺形成面(7)
に密着させるための構成は、上記実施例のものに限ら
ず、適宜変更可能である。たとえば、シートロール支持
部の左右両側に、巻き取り部(12)の回転軸(17)と同様の
回転軸を設け、これらの間に弾性力によってシートロー
ル(24)の芯筒(22)を着脱自在に支持するようにしてもよ
い。この場合、回転軸に適当な抵抗を与えておけば、こ
れによりシート(23)に張力を付与してインキ壺形成面
(7)に密着させることができる。また、シートロール支
持部をとくに設けずに、芯筒のあるシートロール、芯筒
のないシートロール、またはロール状でないシートを印
刷機の適当な位置に置くだけにすることもできる。上記
実施例では、回転駆動装置(15)が巻き取り部材(14)をモ
ータ(16)で回転させているが、回転駆動装置は巻き取り
部材を手動で回転させるものであってもよい。また、巻
き取り部材を紙等で作り、巻き取り部材とこれに巻き取
られたシートを一緒に廃棄するようにしてもよい。さら
に、巻き取り部材を片持ち状に支持し、これに巻き取ら
れたシートをその自由端側に抜き取るようにしてもよ
い。また、巻き取り部を設けずに、使用後のシートの部
分を下方に配置した廃棄箱などに入れていくようにして
もよい。
【0042】タンク(27)、ブレード(28)などの構成も、
上記実施例のものに限らず、適宜変更可能である。上記
実施例では、タンク(27)全体が前後に移動してブレード
(28)の位置が切り替えられるようになっているが、ブレ
ードを含む一部だけが移動してブレードの位置が切り替
えられるようになされてもよい。また、場合によって
は、タンク(27)およびブレード(28)を設けなくてもよ
い。
【0043】図6は、第2実施例を示している。
【0044】第2実施例においては、インキ壺部材(30)
だけが第1実施例のものと異なっており、他は第1実施
例と同じである。図6において、第1実施例と同じ部分
には同一の符号を付している。
【0045】インキ壺部材(30)はたとえば断面正方形の
四角柱状をなし、その左右両端に設けられた支持軸部(3
1)がフレームに回転自在に支持されている。壺部材(30)
は、たとえば手で任意の方向に回転させられ、90度お
きの4つの作業位置に位置決めされて、図示しないロッ
クピンなどの適宜な手段により各作業位置に固定される
ようになっている。壺部材(30)の周囲の4つの側面がイ
ンキ壺形成面(32a)(32b)(32c)(32d)となっており、各イ
ンキ壺形成面(32a)〜(32d)の時計回り方向の端の稜線が
そのインキ壺形成面(32a)〜(32d)に対応するインキ通路
形成部(33a)(33b)(33c)(33d)となっている。インキ壺形
成面は符号(32)で総称し、区別する必要があるときは、
時計回り方向に順に、第1インキ壺形成面(32a)、第2
インキ壺形成面(32b)、第3インキ壺形成面(32c)、第4
インキ壺形成面(32d)と呼ぶことにする。インキ通路形
成部も符号(33)で総称し、区別する必要があるときは、
時計回り方向に順に、第1インキ通路形成部(33a)、第
2インキ通路形成部(33b)、第3インキ通路形成部(33
c)、第4インキ通路形成部(33d)と呼ぶことにする。イ
ンキ壺部材(30)の端面には、各インキ通路形成部(33)に
対応して、その番号を表わす「1」〜「4」の数字が記
されている。各インキ壺形成面(32)は、インキ壺部材
(5)が対応する作業位置に位置決めされたときに、イン
キ壺を構成し、そのインキ壺形成面(32)に対応するイン
キ通路形成部(33)が元ローラ(1)の外周表面に近接し
て、元ローラ(1)とインキ通路形成部(33)との間にイン
キ通路(9)が形成されるようになっている。インキ通路
(9)の大きさは、元ローラ(1)の回転中心軸(1a)と壺部材
(30)の回転中心軸(30a)との軸間距離、元ローラ(1)の直
径および壺部材(30)の回転中心軸(30a)からインキ通路
形成部(33)までの距離によって決まる。この場合、4つ
のインキ通路形成部(33)について、壺部材(30)の回転中
心軸(30a)からインキ通路形成部(33)までの距離が変え
られている。このため、作業位置によってインキ通路
(9)の大きさが変わる。なお、この場合も、好ましく
は、壺部材(30)の回転角度を微調整することにより、イ
ンキ通路(9)の大きさの微調整ができるようになってい
る。
【0046】シート(23)は、少なくともインキ壺を構成
しているインキ壺形成面(32)を覆ってこれに密着するよ
うに壺部材(30)にかけられる。また、図6には図示され
ていないが、シートロール(24)と巻き取り部材(14)との
間のシート(23)の部分に適当な張力を付与してシート(2
3)をインキ壺形成面(32)に密着させる適宜な手段が設け
られている。そして、この場合も、実際には、インキ壺
形成面(32)を覆っているシート(23)の部分と元ローラ
(1)とでインキ壺が形成され、インキ通路形成部(33)に
密着しているシート(23)の部分と元ローラ(1)との間に
インキ通路(9)が形成される。
【0047】壺部材(30)を回転させるときには、堰板(2
6)は元ローラ(1)と壺部材(30)から取り外される。そし
て、印刷時には、第1実施例の場合と同様、元ローラ
(1)の外周表面およびシート(23)の上から壺部材(30)の
インキ壺を形成しているインキ壺形成面(32)を磁力によ
り吸着して、これらに固定される。
【0048】印刷時には、壺部材(30)はいずれかの作業
位置に固定され、第1実施例の場合と同様にして印刷が
行われる。
【0049】最初の印刷と次の印刷とでインキ通路(9)
の大きさを変える必要がない場合は、最初の印刷が終了
した後、壺部材(30)をその作業位置に固定したまま、第
1実施例の場合と同様に段取変え作業を行えばよい。
【0050】最初の印刷と次の印刷とでインキ通路(9)
の大きさを変える必要がある場合は、第1実施例の場合
と同様の段取替え作業の間に、壺部材(30)を回転させ
て、作業位置を変えればよい。
【0051】第2実施例の場合、壺部材(30)を回転させ
て、作業位置を変えるだけで、インキ通路(9)の大きさ
を簡単に変えることができる。
【0052】インキ壺部材が複数のインキ壺形成面を備
えている場合でも、その構成は、第2実施例のものに限
らず、適宜変更可能である。たとえば、壺部材(30)は、
適当な駆動装置によって自動的に回転させられてもよ
い。また、壺部材のインキ壺形成面の数も任意である。
壺部材がたとえば断面略正三角形の略三角柱状をなし、
その周囲に3つのインキ壺形成面が形成されて、120
度おきの3つの作業位置に固定されるようになされても
よい。さらに、壺部材が板状をなし、その両面に2つの
インキ壺形成面が形成されて、180度おきの2つの作
業位置に固定されるようになされてもよい。
【0053】上記2つの実施例の場合、壺部材(5)(30)
が略角柱状の本体の両端に支持軸部(6)(31)が一体に形
成された簡単な形状を有するので、製作が簡単で、容易
に精度を高めることができ、コストもかなり低減する。
しかしながら、壺部材(5)(30)の構成は、上記実施例の
ものに限らず、たとえば従来の壺部材を用いることも可
能である。
【0054】
【発明の効果】この発明の印刷機のインキ供給装置によ
れば、上述のように、段取替え時に、インキ壺内に残っ
ている古いインキが回収された後に、シートを長さ方向
に移動させるだけでよく、インキ壺部材を洗浄する必要
がないので、段取替えの作業が簡単で、時間も短くてす
む。
【0055】使用前のシートが巻かれたシートロールを
回転自在に支持するシートロール支持部、および使用後
のシートを巻き取るシート巻き取り部が設けられ、シー
トロール支持部に装着されたシートロールから繰り出さ
れたシートが、インキ壺部材にかけられて、シート巻き
取り部に導かれており、シートロール支持部に、シート
ロールを受ける樋状のシートロール支持部材が設けられ
いれば、段取替え時に、シート巻き取り部で所定長さ
のシートを巻き取るだけで、使用後のシートの部分をイ
ンキ壺形成面から外して、使用前のシートの部分をイン
キ壺形成面に密着させることができ、シートロールをシ
ートロール支持部材に入れるだけで、これを回転自在に
支持することができる。
【0056】インキ壺部材の下方に洗浄タンクが配置さ
れ、洗浄タンクに洗浄ブレードが設けられ、少なくとも
洗浄ブレードの位置が、洗浄ブレードがインキ元ローラ
の外周表面に圧接する洗浄位置と洗浄ブレードがインキ
元ローラから離れる待機位置とに切り替えられ、インキ
通路からインキ元ローラの外周表面に出たインキが洗浄
位置にある洗浄ブレードによりかき取られて洗浄タンク
に入るようになされていれば、段取替えを行うときに、
洗浄位置に位置している洗浄ブレードにより、インキ壺
内に残っているインキを自動的に洗浄タンク内に回収す
るとともに、インキ元ローラの外周表面のインキをほと
んどかき取ることができ、さらに段取替えの作業が簡単
になる。
【0057】略四角柱状のインキ壺部材が、インキ元ロ
ーラと平行な軸を中心に回転させられて、4つの作業位
置に位置決めされるようになされており、インキ壺部材
の周囲に、各作業位置に位置決めされたときに先端のイ
ンキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接して
インキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の
回転方向に4つ形成されており、インキ壺部材の回転中
心軸から4つのインキ通路形成部までの距離が互いに異
なっていれば、作業位置を変えるだけで、簡単にインキ
通路の大きさを変えることができる。
【0058】略三角柱状のインキ壺部材が、インキ元ロ
ーラと平行な軸を中心に回転させられて、3つの作業位
置に位置決めされるようになされており、インキ壺部材
の周囲に、各作業位置に位置決めされたときに先端のイ
ンキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接して
インキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の
回転方向に3つ形成されており、インキ壺部材の回転中
心軸から3つのインキ通路形成部までの距離が互いに異
なっていれば、作業位置を変えるだけで、簡単にインキ
通路の大きさを変えることができる。 板状のインキ壺部
材が、インキ元ローラと平行な軸を中心に回転させられ
て、 2つの作業位置に位置決めされるようになされてお
り、インキ壺部材の両面に、各作業位置に位置決めされ
たときに先端のインキ通路形成部がインキ元ローラの外
周表面に近接してインキ壺を形成するインキ壺形成面
が、インキ壺部材の回転方向に2つ形成されており、イ
ンキ壺部材の回転中心軸から2つのインキ通路形成部ま
での距離が互いに異なっていれば、作業位置を変えるだ
けで、簡単にインキ通路の大きさを変えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す印刷機のインキ供
給装置の主要部の部分切り欠き側面図である。
【図2】図1の部分切り欠き平面図である。
【図3】図1の一部を拡大して示す部分切り欠き側面図
である。
【図4】図3と異なる状態を示す図3相当の部分切り欠
き側面図である。
【図5】図4とさらに異なる状態を示す図3相当の部分
切り欠き側面図である。
【図6】この発明の第2実施例を示す印刷機のインキ供
給装置の主要部の部分切り欠き側面図である。
【符号の説明】
(1) インキ元ローラ (2) インキ練りローラ (3) インキ呼び出しローラ (5) インキ壺部材 (7) インキ壺形成面 (9) インキ通路 (11) シートロール支持部 (12) シート巻き取り部 (13) シートロール支持部材 (23) シート (24) シートロール (27) 洗浄タンク (28) 洗浄ブレード (30) インキ壺部材 (32a)(32b)(32c)(32d) インキ壺形成面 (33a)(33b)(33c)(33d) インキ通路形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 31/04 B41F 35/00 B41F 35/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ壺を形成するインキ壺形成面を有す
    るインキ壺部材、インキ壺部材との間のインキ通路を通
    して外周表面にインキを出すインキ元ローラ、およびイ
    ンキ元ローラの外周表面に出たインキを印刷部分に供給
    する複数のローラを備えており、帯状のシートの長さ方
    向の中間部がインキ壺形成面に密着してこれを覆うよう
    にインキ壺部材にかけられており、通常は、シートは移
    動せず、段取替えを行うときに、インキ壺内に残ってい
    る古いインキが回収された後に、シートが長さ方向に移
    動させられて、今までインキ壺形成面に密着していて古
    いインキが付着している使用後のシートの部分がインキ
    壺形成面から外れた位置に移動させられるとともに、使
    用前の新しいシートの部分がインキ壺形成面に密着させ
    られるようになされていることを特徴とする印刷機のイ
    ンキ供給装置。
  2. 【請求項2】使用前のシートが巻かれたシートロールを
    回転自在に支持するシートロール支持部、および使用後
    のシートを巻き取るシート巻き取り部が設けられ、シー
    トロール支持部に装着されたシートロールから繰り出さ
    れたシートが、インキ壺部材にかけられて、シート巻き
    取り部に導かれており、シートロール支持部に、シート
    ロールを受ける樋状のシートロール支持部材が設けられ
    いることを特徴とする請求項1の印刷機のインキ供給
    装置。
  3. 【請求項3】インキ壺部材の下方に洗浄タンクが配置さ
    れ、洗浄タンクに洗浄ブレードが設けられ、少なくとも
    洗浄ブレードの位置が、洗浄ブレードがインキ元ローラ
    の外周表面に圧接する洗浄位置と洗浄ブレードがインキ
    元ローラから離れる待機位置とに切り替えられ、インキ
    通路からインキ元ローラの外周表面に出たインキが洗浄
    位置にある洗浄ブレードによりかき取られて洗浄タンク
    に入るようになされていることを特徴とする請求項1の
    印刷機のインキ供給装置。
  4. 【請求項4】略四角柱状のインキ壺部材が、インキ元ロ
    ーラと平行な軸を中心に回転させられて、4つの作業位
    置に位置決めされるようになされており、インキ壺部材
    の周囲に、各作業位置に位置決めされたときに先端のイ
    ンキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接して
    インキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の
    回転方向に4つ形成されており、インキ壺部材の回転中
    心軸から4つのインキ通路形成部までの距離が互いに異
    なることを特徴とする請求項1の印刷機のインキ供給装
    置。
  5. 【請求項5】略三角柱状のインキ壺部材が、インキ元ロ
    ーラと平行な軸を中心に回転させられて、3つの作業位
    置に位置決めされるようになされており、インキ壺部材
    の周囲に、各作業位置に位置決めされたときに先端のイ
    ンキ通路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接して
    インキ壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の
    回転方向に3つ形成されており、インキ壺部材の回転中
    心軸から3つのインキ通路形成部までの距離が互いに異
    なることを特徴とする請求項1の印刷機のインキ供給装
    置。
  6. 【請求項6】板状のインキ壺部材が、インキ元ローラと
    平行な軸を中心に回転させられて、2つの作業位置に位
    置決めされるようになされており、インキ壺部材の両面
    に、各作業位置に位置決めされたときに先端のインキ通
    路形成部がインキ元ローラの外周表面に近接してインキ
    壺を形成するインキ壺形成面が、インキ壺部材の回転方
    向に2つ形成されており、インキ壺部材の回転中心軸か
    ら2つのインキ通路形成部までの距離が互いに異なるこ
    とを特徴とする請求項1の印刷機のインキ供給装置。
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