JP3192397B2 - 電子機能素子の製造方法 - Google Patents

電子機能素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機能素子の製造
方法、特に単一電子トンネル効果を利用した素子の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンLSIは半導体素子の微細化に
より高性能を達成している。ところが、1G以上の集積
化レベルでは消費電力の問題は大きくなり、これを回避
するために電源電圧を下げることが要請されている。こ
れは動作時に扱う電子の数を少なくすることを意味す
る。
【0003】そもそも、CMOSに代表される従来素子
は、電子の統計的平均を制御することにその動作原理を
置いており、平均からのずれはノイズとして扱われる。
ところが、電子数が少なくなると相対的にゆらぎは大き
くなり、素子の均一な動作が保証できなくなる。これは
集積化の限界を意味する。
【0004】最近、新しい動作原理に基づいて、電子を
1個単位で制御できる素子が大きな注目を集めている。
この素子は単一電子トンネル素子と呼ばれ、クーロンブ
ロッケイドという物理現象を応用している。この詳細に
ついては、例えば、“H.Grabert and M.H.Devoret 編集
の Single Charge Tunneling(Plenum,New York,1992)”
という本に記載されている。
【0005】また、単一電子トンネル効果を応用したメ
モリ素子も、将来の大容量・超低消費電力メモリとして
提案されている。この詳細については、例えば、“L.Gu
o etal., Tech.Dig.IEDM,p.955,1996”に記載されてい
る。
【0006】以下、図19を用いて上記単一電子トンネ
ル効果を応用したメモリ素子について簡単に説明する。
図19(a)及び(b)は、それぞれ断面構成及び平面
構成を模式的に表したものである。構造は従来のフラッ
シュメモリと類似しているが、特徴は浮遊ゲートが量子
ドットになっていることである。単一電子トンネル効果
を使って、この量子ドットに対して電子を1個単位で制
御しながら出し入れする。読み出しをMOS電流で行う
ところは従来のフラッシュメモリと同じである。つま
り、メモリノードとなる量子ドット21の電荷保持状態
でMOSFETのしきい値が変化するので、ソース23
及びソレイン24間の電流変化をセンスすればよい。ま
た、書き込みを上部のゲート電極22で制御するのも従
来と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、単一電
子トンネル効果を利用した素子は次世代の超低消費電力
デバイスとして非常に有望である。しかしながら、単一
電子トンネル効果を室温で実現するには、量子ドットの
サイズを10nm程度以下にする必要があり、従来技術
では量子ドットのサイズや位置を制御するのが困難であ
るため、集積化しても特性がばらつくという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記従来の問題に対してなされた
ものであり、量子ドットに代表される被制御領域のサイ
ズや位置を制御でき、特性のばらつきを抑制することが
可能な素子の製造方法等を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子機能素
子の製造方法は、基板表面側に少なくとも一つの段差を
形成する工程と、この段差の側壁部に沿って選択的に
リコン膜を形成する工程と、このシリコン膜を熱処理に
よって粒形化することで少なくとも一つの量子ドットを
備える被制御領域を形成する工程とを有することを特徴
とする。
【0010】前記被制御領域に流れる電流或いは被制御
領域の電荷保持状態は、特に単一電子トンネル効果に基
づいて制御されることが好ましい。前記発明によれば、
段差の側壁部に被制御領域が形成されているため、被制
御領域のサイズや位置を段差によって規定することがで
きる。したがって、被制御領域に流れる電流のばらつき
或いは被制御領域の電荷保持特性のばらつき等を低減
することができ、集積化に適した微細なスイッチング素
或いは不揮発性メモリ素子を実現することができる。
【0011】
【0012】
【0013】また、本発明に係る電子機能素子の製造方
法は、基板表面側に少なくとも一つの段差を形成する工
程と、この段差の側壁部に沿って選択的に半導体膜又は
導電体膜を形成して量子細線を形成する工程と、この量
子細線の一部を除去することで該除去領域がトンネル障
壁として機能する被制御領域を形成する工程とを有し、
前記被制御領域の平面形状が前記量子細線の長手方向に
おける中心線に対して非対称であることを特徴とする。
なお、前記各発明において、量子ドット又は量子細線の
構成材料としては、半導体又は導電体を用いることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態
についてその平面構成を模式的に示した図である。ゲー
ト2の側壁部(基板表面に設けられた段差部)には複数
の量子ドット1(シリコン島)が形成されており、その
両端にはソース3及びドレイン4が設けられている。量
子ドット間或いは量子ドットとソース・ドレイン間は、
図1に示すように微小なシリコン層で繋がっていてもよ
いし、図2に示すように薄い絶縁膜で分離されていても
よい(絶縁膜については特に図示していないが(他図も
同様)、量子ドット間、量子ドットとソース・ドレイン
間、量子ドットとゲート間等の隙間には、通常は絶縁膜
が形成されているものとする。)。実効的なトンネル障
壁は、前者では微小シリコンの連結部で規定され、後者
の場合は絶縁部で規定される。量子ドットは10nmオ
ーダーのサイズであり、電子は単一電子トンネル効果に
よりソース側からドレイン側へと移動する。また、ゲー
ト電極の印加電圧を制御することで、トンネル電流を流
したり流さなかったりすることができる。
【0015】図3は、本発明の他の実施形態であり、同
図(a)はその断面構成を、同図(b)はその平面構成
を模式的に示した図である。シリコン基板5表面に形成
された段差7の側壁部にシリコン酸化膜6を介して量子
ドット1が形成されており、これを覆うようにゲート電
極2が形成されている。具体的な素子動作等については
図1の場合と同様である。
【0016】図4は、量子ドットの作製法についてその
一例を示した模式図である。以下、工程を順を追って説
明する。まず、図4(a)に示すように、シリコン基板
5表面に所望のパターンで段差7を形成する。段差は例
えば10nmにする。その後、シリコン基板5表面全体
を酸化し、例えば厚さ5nmのシリコン酸化膜6を成長
させる。
【0017】次に、図4(b)に示すように(上側は断
面構成を示した図、下側は平面構成について非晶質シリ
コン1aの形成された領域を示した図)、非晶質シリコ
ン1aを全面に堆積する。膜厚は例えば10nmとす
る。その後、異方性エッチングを行い、段差7の側壁部
のみに非晶質シリコン1aを残す。非晶質シリコン1a
への不純物の導入は、状況に応じて適宜行う。
【0018】次に、図4(c)に示すように、酸素を排
除した雰囲気でアニールを行い、側壁の非晶質シリコン
を粒形化して、段差部にそって量子ドット1を形成す
る。例えば、アニール温度を超高真空中で1000度に
すれば、シリコン粒は単結晶化することが知られてい
る。
【0019】本作製法によれば、段差のパターンを規定
することで、量子ドットを所望の位置に形成することが
可能である。また、段差と非晶質シリコンの厚さを同程
度に調整することで、量子ドットのサイズを均一化する
ことが可能である。
【0020】粒形化を容易に促進するためには、例えば
アニールの前にKOH処理やTMAH(Tetra Methyl A
mmonium Hydroxide )処理を行い、シリコンを凝集しや
すくするのが有効である。或いは、熱シリコン酸化膜の
代わりに堆積シリコン酸化膜を用いてシリコンとのぬれ
性を悪くし、粒形化を促進するのことも有効である。さ
らに、シリコン酸化膜の代わりに有機系の絶縁膜を使用
してもよい。
【0021】なお、本実施形態では量子ドットとして球
形のシリコン粒を用いているが、物理的にサイズが微小
で量子ドット効果を具現するものであれば、どういう形
のものでも構わない。また、量子ドット粒はシリコンに
限らず、ゲルマニウムやガリウムひ素など他の半導体で
あってもよい。さらに、半導体に限定されず、チタン、
ニッケル、コバルト、タングステン、プラチナ、アルミ
ニウム、銅などの金属であってもよいし、それらとシリ
コン等の反応物であっても構わない。要するに、半導体
或いは導電体の中から選択されるものであればよい。
【0022】図5は、図1に示したような素子を作製す
る場合の工程の一例について、その断面構成を示した図
である。本例では、シリコン基板5上にシリコン酸化膜
6a等の絶縁膜を介してゲートとなるシリコン層2が形
成されたいわゆるSOI基板を用いている。
【0023】まず、図5(a)に示すように、ゲートと
なるシリコン層2を所望のパターンに加工して段差7を
形成し、さらにひ素をイオン注入してシリコン層2をN
型化する。例えば、加速条件を30keV、ドーズ量を
2×1015cm-2としてイオン注入を行う。
【0024】次に、図4で説明した作製法に従ってシリ
コン粒を形成する。すなわち、図5(b)に示すよう
に、シリコン層2の表面をシリコン酸化膜6bで覆った
後、段差部7の側壁に沿ってシリコン粒1を形成する。
なお、シリコン層を側壁部に形成する際に、ソース・ド
レイン部のみをレジストで覆ってから異方性エッチング
を行えば、自動的にソース・ドレイン領域を形成するこ
とができる。
【0025】図6は、図3に示したような素子を作製す
る場合の工程の一例について、その断面構成を示した図
である。まず、図6(a)に示すように、シリコン基板
5の表面を酸化してシリコン酸化膜6を形成した後、シ
リコン酸化膜6を所望のパターンに加工して段差部7を
い形成する。その際、エッチング時間を調整してシリコ
ン基板5表面が露出しないようにする。
【0026】次に、図6(b)に示すように、段差部7
に沿ってシリコン粒1を形成する。シリコン粒1の作製
は図4で説明した方法に従って行えばよい。このとき、
図5で説明したように、シリコン層を側壁部に形成する
際に、ソース・ドレイン部のみをレジストで覆ってから
異方性エッチングを行えば、自動的にソース・ドレイン
領域を形成することができる。
【0027】次に、図6(c)に示すように、シリコン
酸化膜等の絶縁膜を介してLPCVD法などによりN型
多結晶シリコンを堆積し、これを所望のパターンに加工
してゲート電極2を形成する。
【0028】図7及び図8は、本発明の他の実施形態に
ついて、その平面構成を模式的に示した図である。本例
では、図1等に示した例とは異なり、段差部に形成され
たシリコンは粒形化されておらず量子細線8として用い
ている。ゲート2の構造は、図7のような構造(図1及
び図5に対応する構造)であってもよいし、図8のよう
な構造(図3及び図6に対応する構造)であってもよ
い。量子細線8は、図4(b)までの工程を行って作製
することができる。なお、量子細線の材料としては、す
でに説明した量子ドットと同様、半導体或いは導電体を
用いることができる。
【0029】図9は、量子細線8の変更例を示した図で
ある。すなわち、シリコン層8(量子細線)の所望の領
域を除去したものであり、この除去領域が単一電子素子
のトンネル障壁として作用する。同図では、シリコン層
8をソース・ドレイン方向に非対称に分割している。
【0030】図10は、量子細線8のさらに他の変更例
を示した図である。図9の構造とは異なり、シリコン層
8は完全には分割されておらず、その一部だけが除去さ
れている。エッチング時間を調整することで、このよう
な一部除去が可能となる。この除去領域がやはり単一電
子素子のトンネル障壁として作用する。同図(a)及び
(b)はシリコン層8を非対称に構成したものである。
【0031】図11は、本発明の他の実施形態につい
て、その平面構成を模式的に示した図である。本例で
は、図1の構造に対して、さらに補助ゲート(サイドゲ
ート)9が設けられている。単一電子トンネル素子の集
積化に向けて、クーロン振動の位相ばらつきが大変懸念
されている。図11に示すような構造にして補助ゲート
を調整することにより、クーロン振動の位相を制御する
ことが可能となる。これにより、位相ばらつきがなく、
集積化に適した単一電子デバイスが実現できる。勿論、
これまで述べてきた種々の素子構造において、適宜、補
助ゲートを付加できることは言うまでもない。
【0032】図12(a)は、単一電子トンネル素子を
用いてインバータを構成したときの一例を示した模式図
である。図1等に示した単一電子トンネル素子が直列に
2個つながっている。構造をわかりやすくするため、こ
れまでに述べてきたゲート領域Gとソース・ドレイン領
域S/Dとを区別して図示してある。中央のゲートで規
定される段差の両側壁部に量子ドットが形成されてい
る。中央の主ゲートとは別に、各単一電子トンネル素子
には補助ゲートが設けられており、Vssで表わされる端
子はアース線に、Vddで表わされる端子は電源線に、そ
れぞれ接続されている。図12(b)は図12(a)に
示されるインバータの特性を示したものであるが、入力
Vinとは逆の電圧が出力Vout として取り出される。イ
ンバータ回路は論理回路の基礎となるもので、その基本
回路が図12のようにコンパクトに実現できる。勿論、
これまで述べてきた種々の素子構造を使ってインバータ
回路を構成できることは言うまでもない。
【0033】図13は、本発明の他の実施形態につい
て、量子ドットの作製法についての一例を示した模式図
である。以下、工程を順を追って説明する。まず、図1
3(a)に示すように、シリコン基板5表面に段差7を
有する溝を形成した後、表面を酸化して酸化シリコン膜
6を形成する。
【0034】次に、図13(b)に示すように(上側は
断面構成を示した図、下側は平面構成について非晶質シ
リコン1aの形成された領域を示した図)、溝の中に非
晶質シリコン1aを埋め込む。例えば、レジスト・エッ
チバック法が有効である。或いは、非晶質シリコンの膜
厚を調整して、側壁残しの要領で非晶質シリコンを溝に
埋め込んでもよい。
【0035】次に、図13(c)に示すように、超高真
空中でアニールすることでシリコンを粒形化し、量子ド
ット1を形成する。このようにして、溝に沿ってサイズ
等が均一化された量子ドットが形成される。
【0036】図14は、本発明の他の実施形態であり、
同図(a)はその断面構成を、同図(b)はその平面構
成を模式的に示した図である。段差の側壁部に量子ドッ
トが設けられているのはこれまでと同様であるが、本実
施形態では、段差部7にシリコン酸化膜6を介して形成
された量子ドット1を浮遊ゲートとして用い、さらにそ
の側部に絶縁膜を介して制御ゲートとしてのゲート電極
2が設けられている。すなわち、単一電子トンネル効果
を利用した不揮発性メモリ素子として機能することにな
り、メモリ状態は量子ドット1の電荷の有無によって表
される。なお、チャネルは半導体基板5の段差に沿って
ソース3及びドレイン4間に形成される。量子ドット1
は図4に示した方法と同様にして作製すればよく、ゲー
ト電極2は電極材料を堆積した後に異方性エッチング等
によりこれを側壁にのみに残すようにして作製すればよ
い。
【0037】図15は、単一電子トンネル効果を利用し
たメモリ素子の他の例である。図14の例と同様、量子
ドット1を浮遊ゲートとして用いている。本例では、量
子ドット1の側部に所定の絶縁膜を介して形成された量
子細線10をチャネルとして用い、量子細線10の両端
にソース3及びドレイン4を設けている。段差7を構成
するゲート電極2は制御ゲートとして用いられる。
【0038】図16は、単一電子トンネル効果を利用し
たメモリ素子のさらに他の例である。図14の例と同
様、量子ドット1を浮遊ゲートとして用いているが、図
14の構造とは異なり、制御ゲートとなるゲート電極2
は量子ドットを覆うように形成されている。単一電子メ
モリとしての機能は図14の例と同様である。
【0039】図17は、図14等に示した不揮発性メモ
リ素子の動作等を説明するための図であり、同図(a)
は素子の平面構成を模式的に示した図、同図(b)は三
値メモリについてそのメモリ状態を示した図である。
【0040】まず、二値メモリ動作について説明する。
量子ドット1に電子が占有されていない状態と占有され
ている状態を二値メモリとして利用する。書き込みは制
御ゲート2に適当な電圧を与え量子ドット1に対して電
子をやり取りすることで行い、読み出しはチャネルを流
れる電流をセンスすることで行う。
【0041】次に、三値メモリへの応用について説明す
る。図17(b)に示すように(図中、斜線で示したド
ットが電子で占有されている状態)、二つの量子ドット
のいずれにも電子が占有されていない状態を“0”、ド
レイン側の量子ドットのみに電子が占有されている状態
を“1”、両方の量子ドットに電子が占有されている状
態を“2”とする。これら三値を使ってメモリ動作を行
う。“1”の書き込みはホットエレクトロン注入で行
う。つまり、ゲートとドレインに適当な電圧を与えてド
レイン近傍にインパクトイオン化を生じさせ、ドレイン
近傍で生じたホットエレクトロンを量子ドットヘ注入す
る。この条件下では、ソース近傍でホットエレクトロン
注入は行われない。“0”と“2”の書き込みについて
は、二値メモリの場合と同様である。また、読み出しを
チャネル電流によって行うことも同様である。
【0042】なお、ここでは簡単のため2個の量子ドッ
ト系について説明したが、さらに多数の量子ドット系へ
適用することも可能である。この場合、ホットエレクト
ロン注入はドレイン近傍一帯の量子ドット群に対して行
われることになる。
【0043】図18は、図17で説明した動作原理を応
用して、さらに高次の多値メモリを構成したときの動作
等を示した図である。“1”の書き込みは、図17の3
値の場合と同様、ドレイン近傍で生じたホットエレクト
ロンを量子ドットヘ注入することで行う。“2”の書き
込みは、ソース近傍及びドレイン近傍でホットエレクト
ロン注入を繰り返すことで行う。“0”と“3”の書き
込みについては、二値メモリの場合と同様である。
【0044】以上、本発明の各実施形態について説明し
たが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでは
なく、その主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施
することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、段差の側壁部に被制御
領域が形成されているため、被制御領域のサイズや位置
を段差によって規定することができる。したがって、特
性のばらつき等が低減された集積化に適した素子を実現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した図であり、単一電
子トンネル効果を用いたスイッチング素子について示し
た図。
【図2】図1の変更例を示した図。
【図3】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いたスイッチング素子に
ついて示した図。
【図4】本発明の実施形態に係る量子ドットの作製工程
の一例について示した図。
【図5】図1に対応した素子構造の作製工程の一例につ
いて示した図。
【図6】図3に対応した素子構造の作製工程の一例につ
いて示した図。
【図7】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いたスイッチング素子に
ついて示した図。
【図8】図7の変更例を示した図。
【図9】図7の変更例を示した図。
【図10】図7の変更例を示した図。
【図11】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いたスイッチング素子に
ついて示した図。
【図12】単一電子トンネル効果を用いたスイッチング
素子によってインバータを構成したときの一例を示した
図。
【図13】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いたスイッチング素子に
ついて示した図。
【図14】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いた不揮発性メモリ素子
について示した図。
【図15】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いた不揮発性メモリ素子
について示した図。
【図16】本発明の他の実施形態について示した図であ
り、単一電子トンネル効果を用いた不揮発性メモリ素子
について示した図。
【図17】単一電子トンネル効果を用いた不揮発性メモ
リ素子について、量子ドットが二つの場合の構成及び動
作について示した図。
【図18】単一電子トンネル効果を用いた不揮発性メモ
リ素子について、量子ドットが三つの場合の構成及び動
作について示した図。
【図19】従来技術に係る単一電子トンネル効果を用い
た素子について示した図。
【符号の説明】
1…量子ドット 2…ゲート 3…ソース 4…ドレイン 5…シリコン基板 6…絶縁膜 7…段差 8、10…量子細線 9…補助ゲート
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792 (56)参考文献 特開 平3−38824(JP,A) 特開 平5−75094(JP,A) 特開 平9−82939(JP,A) 特開 平7−307445(JP,A) 特開 平7−211885(JP,A) 特開 平8−288505(JP,A) 特開 平8−330566(JP,A) 特開 平10−56139(JP,A) 特開 平11−97667(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/00 - 29/96 H01L 21/8247 H01L 27/10 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面側に少なくとも一つの段差を形成
    する工程と、この段差の側壁部に沿って選択的にシリコ
    ン膜を形成する工程と、このシリコン膜を熱処理によっ
    て粒形化することで少なくとも一つの量子ドットを備え
    る被制御領域を形成する工程と、を有することを特徴と
    する電子機能素子の製造方法。
  2. 【請求項2】基板表面側に少なくとも一つの段差を形成
    する工程と、この段差の側壁部に沿って選択的に半導体
    膜又は導電体膜を形成して量子細線を形成する工程と、
    この量子細線の一部を除去することで該除去領域がトン
    ネル障壁として機能する被制御領域を形成する工程と
    有し、前記被制御領域の平面形状が前記量子細線の長手
    方向における中心線に対して非対称であることを特徴と
    する電子機能素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記被制御領域に流れる電流を制御するた
    めの制御電極を形成する工程をさらに有することを特徴
    とする請求項1又は2に記載の電子機能素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記被制御領域の電荷保持状態を制御する
    ための制御電極を形成する工程をさらに有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電子機能素子の製造方
    法。
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