JP3191773B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP3191773B2
JP3191773B2 JP22297798A JP22297798A JP3191773B2 JP 3191773 B2 JP3191773 B2 JP 3191773B2 JP 22297798 A JP22297798 A JP 22297798A JP 22297798 A JP22297798 A JP 22297798A JP 3191773 B2 JP3191773 B2 JP 3191773B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/66Circuits
    • H05B6/68Circuits for monitoring or control
    • H05B6/681Circuits comprising an inverter, a boost transformer and a magnetron
    • H05B6/682Circuits comprising an inverter, a boost transformer and a magnetron wherein the switching control is based on measurements of electrical values of the circuit
    • H05B6/685Circuits comprising an inverter, a boost transformer and a magnetron wherein the switching control is based on measurements of electrical values of the circuit the measurements being made at the low voltage side of the circuit

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の技術分野は電子レン
ジ(英訳:Microwave oven)などのようにマグネトロン
を用いて誘電加熱を行う高周波加熱装置の分野で、特に
マグネトロンを駆動する電源装置の回路構成に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】家庭用高周波加熱装置をはじめ、様々な
機器には電源が搭載されている。従来の電源は重たく、
かつ、大きいものであったので、その小型、軽量化が望
まれてきた。このため、電源のスイッチング化による小
型、軽量、低コスト化が現在の様々な分野で積極的に進
められている。マグネトロンで発生されるマイクロ波に
より食品を調理する高周波加熱装置も、マグネトロンを
駆動するための電源の小型化、軽量化が要求され、スイ
ッチング化によりその要求を実現することが、特許(PC
T出願したアクティフ゛クランフ゜インハ゛ータの特許:出願No.不明)で
紹介されている。
【0003】同特許はスイッチング電源の重要な技術で
ある、高い周波数で動作する半導体スイッチング素子の
スイッチング損失を低減するために、共振型回路方式を
用いている。さらに、同特許は共振回路の作用により、
半導体スイッチング素子に印加する電圧が高くなり、こ
れにより半導体スイッチング素子、あるいは関連する電
気部品の耐電圧が高くなり、結果として大型化、高コス
ト化となる問題点を解決するために、以下に示す構成と
している。
【0004】すなわち、図19に示すように、直流電源
51と、前記直流電源51に接続されるリーケージトランス
52と、前記リーケージトランス52の1次巻線53側に直列
に接続される第1の半導体スイッチング素子56と、第1
のコンデンサ54と、第2のコンデンサ55と第2の半導体
スイッチング素子57との直列回路と、前記第1の半導体
スイッチング素子56と前記第2の半導体スイッチング素
子57とを駆動する発振器を有する駆動手段58と、前記リ
ーケージトランス52の2次巻線59側に接続される整流手
段60と、前記整流手段60に接続されるマグネトロン61と
から成り、前記第2のコンデンサ55と前記第2の半導体
スイッチング素子57との前記直列回路を前記リーケージ
トランス52の1次巻線53側に並列に接続する構成とす
る。
【0005】この回路構成の特徴は、リーケージトラン
ス52とともに共振回路を構成する第1のコンデンサ54よ
りも容量値の大きい補助的な第2のコンデンサ55を用い
ることにより、主なる第1の半導体スイッチング素子56
の印加電圧を低減することができるという点にある。
【0006】直流電源51を、商用電源を整流して構成す
る場合を考えると、日本では100V、米国では120
V、英国では240V、独国では220Vと国によって
商用電源電圧が異なる。日本でも業務用機器などは大電
力を消費するので200Vの商用電源から電力供給を受
けるものが多い。このように、商用電源電圧が100
V、あるいは120Vであるなら、前記した回路構成で
あっても、主なる第1の半導体スイッチング素子56の印
加電圧は低くできる。しかしながら、商用電源電圧が2
00V以上になると、前記した回路構成であっても、主
なる第1の半導体スイッチング素子56の印加電圧の低減
は不十分である。また、リーケージトランス52の1次巻
線および2次巻線のインダクタンスや、第1のコンデン
サ54および前記第2のコンデンサ55の容量値を変更する
必要が生じる。表2は商用電源電圧が100Vの場合と
200Vの場合のリーケージトランス52、第1のコンデ
ンサ54および、前記第2のコンデンサ55の定数と第1の
半導体スイッチング素子56の電圧とを示したもので、例
えば、リーケージトランス52の1次巻線のインダクタン
スはおよそ4倍に、巻数はおよそ2倍になることから、
その構造は大きく変わることになる。また、第1の半導
体スイッチング素子56の印加電圧が2倍になるため耐圧
を上げる必要が生じる。
【0007】ここで、従来の回路方式について若干の説
明を加える。リーケージトランス52と、第1のコンデン
サ54および、第2のコンデンサ55の並列共振回路は共振
作用により1次巻線53の電圧を直流電源電圧より高くな
るようにしている。従って、前述したように、高い電圧
の商用電源から直流電源を構成すると、さらに1次巻線
53の電圧が高くなる。そこで、リーケージトランス52の
昇圧比(1次巻線53と2次巻線59との巻数比)を下げる
ことと、1次巻線53の電圧を低減するために1次巻線53
の巻数を増やす必要が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高周波加熱装
置のマグネトロンを駆動する電源に関するもので、従来
のマグネトロン駆動電源に用いている回路方式の問題点
を解消するためになされたもので、高い電圧の直流電源
を用いる場合に生じる、半導体スイッチング素子に印加
する電圧が高くなるという問題点と、リーケージトラン
ス、第1のコンデンサおよび、第2のコンデンサの大きな
定数変更という問題点とを解決するためになされたもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下に示す構成を用いる。
【0010】直流電源と、前記直流電源に接続されるリ
ーケージトランスと、前記リーケージトランスの1次巻
線側に第2のコンデンサを直列に接続した直列接続体
と、前記直列接続体に並列に接続される第1のコンデン
サと、前記直列接続体に並列に接続される第2の半導体
スイッチング素子と、前記第2の半導体スイッチング素
子に直列に接続される第1の半導体スイッチング素子
と、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半
導体スイッチング素子とを駆動する駆動手段と、前記リ
ーケージトランスの2次巻線側に接続される整流手段
と、前記整流手段に接続されるマグネトロンとから構成
され、直流電源は商用電源を整流して得る構成とし、商
用電源電圧は200Vから240Vの範囲で、前記商用電源の電
圧が高いほど第2のコンデンサの容量値を大きくして、
共振周波数を下げ、先鋭度を上げることにより、20k
Hzから40kHzでの共振電流の周波数特性をほぼ同
等とすることにより、リーケージトランスは同じ定数の
ものを用いる構成する。これにより、前記リーケージ
トランスの1次巻線と第2のコンデンサとの直列接続に
よる作用により、前記第1および第2の半導体スイッチ
ング素子の印加電圧を低減することができるとともに、
リーケージトランス、第1のコンデンサおよび、第2のコ
ンデンサの定数変更が小さくなる。また、回路の電流特
性を同等にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、直流電源
と、前記直流電源に接続されるリーケージトランスと、
前記リーケージトランスの1次巻線側に第2のコンデン
サを直列に接続した直列接続体と、前記直列接続体に並
に接続される第1のコンデンサと、前記直列接続体に
並列に接続される第2の半導体スイッチング素子と、前
記第2の半導体スイッチング素子に直列に接続される第
1の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイ
ッチング素子と前記第2の半導体スイッチング素子とを
駆動する駆動手段と、前記リーケージトランスの2次巻
線側に接続される整流手段と、前記整流手段に接続され
るマグネトロンとから構成され、直流電源は商用電源を
整流して得る構成とし、商用電源電圧は200Vから240Vの
範囲で、前記商用電源の電圧が高いほど第2のコンデン
サの容量値を大きくして、共振周波数を下げ、先鋭度を
上げることにより、20kHzから40kHzでの共振
電流の周波数特性をほぼ同等とすることにより、リーケ
ージトランスは同じ定数のものを用いる構成すること
により、前記リーケージトランスの1次巻線と第2のコ
ンデンサとの直列接続による作用により、前記第1およ
び第2の半導体スイッチング素子の印加電圧を低減する
ことができるとともに、リーケージトランス、第1のコ
ンデンサおよび、第2のコンデンサの定数変更が小さく
なるという作用がある。また、回路の電流特性を同等に
することができるという作用を有する。
【0012】また請求項2記載の発明は商用電源を整
流して得られる直流電源と、前記直流電源に接続される
リーケージトランスと、前記リーケージトランスの1次
巻線側に第2のコンデンサを直列に接続した直列接続体
と、前記直列接続体に並列に接続される第1のコンデン
サと、前記直列接続体に並列に接続される第2の半導
スイッチング素子と、前記第2の半導体スイッチング素
子に直列に接続される第1の半導体スイッチング素子
と、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半
導体スイッチング素子とを駆動する駆動手段と、前記リ
ーケージトランスの2次巻線側に接続される整流手段
と、前記整流手段に接続されるマグネトロンと、前記直
流電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記電源電
圧検知部の出力を基本信号とするパルス幅変調部と、前
記電源電圧検知部の出力を基本信号とする周波数変調部
とを備え、前記パルス幅変調部の信号は駆動部に伝達さ
れ、前記駆動部は前記信号に従って半導体スイッチング
素子を駆動し、マグネトロンの出力制御をパルス幅変調
と周波数変調の両方で行う構成とし、パルス幅変調によ
る出力制御を周波数変調による出力制御より優先させる
構成とすることにより、出力低減時はパルス幅変調が周
波数変調より優先されるので、マグネトロンのカソード
のインピーダンスは周波数変調を優先して行う場合に比
較して、その増大を抑制することができるという作用を
有する。
【0013】また請求項3記載の発明は直流電源と、
前記直流電源に接続されるリーケージトランスと、前記
リーケージトランスの1次巻線側に第2のコンデンサを
直列に接続した直列接続体と、前記直列接続体に並列に
接続される第1のコンデンサと、前記直列接続体に並列
に接続される第2の半導体スイッチング素子と、前記第
2の半導体スイッチング素子に直列に接続される第1の
半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチ
ング素子と前記第2の半導体スイッチング素子とを駆動
する駆動手段と、前記リーケージトランスの2次巻線側
に接続される整流手段と、前記整流手段に接続されるマ
グネトロンとから構成され、第1の抵抗と第2の抵抗とを
直列接続したものを、前記直流電源に並列に接続し、前
記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続点を、前記第1の
半導体スイッチング素子と前記第2の半導体スイッチン
グ素子との接続点に接続する構成とすることにより、駆
動初期に前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2
の半導体スイッチング素子の両方に電圧を印加すること
ができるので、リーケージトランスの2次巻線9に過大
電圧が発生することを防止できるという効果がある。
【0014】また請求項4記載の発明は、請求項3に記
載の発明に加えて、商用電源を整流して得られる直流電
源と、前記直流電源の電圧を検知する電源電圧検知部
と、前記電源電圧検知部の出力を基本信号とするパルス
幅変調部とを備え、前記パルス幅変調部の信号は駆動部
に伝達され、前記駆動部は前記信号に従って半導体スイ
ッチング素子を駆動する構成とすることにより、商用電
源の電流の休止期間を短くでき、かつ、電流ヒ゜ーク値を低
減できるという作用を有する。
【0015】また請求項5記載の発明は、請求項4に記
載の発明に加えて、パルス幅変調部はデューティーの上
限を設定する上限リミッタする機能を有する構成とする
ことにより、デューティーの増加とともに出力が増加
し、回路の特性で出力が減少する直前でデューティーが
制限できるので、デューティーと出力との関係がほぼ比
例の関係にある領域で制御できるという作用がある。
【0016】また請求項6記載の発明は、請求項3に記
載の発明に加えて、商用電源を整流して得られる直流電
源と、前記直流電源の電圧を検知する電源電圧検知部
と、前記電源電圧検知部の出力を基本信号とする周波数
変調部とを備え、前記周波数変調部の信号は駆動部に伝
達され、前記駆動部は前記信号に従って半導体スイッチ
ング素子を駆動する構成とすることにより、商用電源電
圧エンベロープが低くなるほど半導体スイッチング素子
のデューティーを大きくし、さらに動作周波数を下げれ
ばより出力を増大する事ができるという作用を有する。
【0017】また請求項7記載の発明は、請求項6に記
載の発明に加えて、周波数変調部は周波数の下限を設定
する下限リミッタする機能を有する構成とすることによ
り、可聴周波数帯で動作しないようにすることができる
作用を有する。
【0018】また請求項8記載の発明は、請求項6に記
載の発明に加えて、起動時周波数設定部を設け、起動時
に周波数変調を解除して一定周波数制御を行なう構成と
することにより、低い周波数で動作できるのでマグネト
ロンのカソードのインピーダンスを低減することができ
るという作用を有する。
【0019】また請求項9記載の発明は、請求項8に記
載の発明に加えて、マグネトロン発振とともに、速やか
に周波数変調をかける構成とすることにより、過大な電
力の投入が抑制されるという作用を有する。
【0020】
【実施例】(実施例1) 図1は本発明の実施形態1における高周波加熱装置に用
いるマグネトロンを駆動する電力変換装置の構成を示す
回路図である。実施形態1における高周波加熱装置は直
流電源1、リーケージトランス2、第1の半導体スイッ
チング素子6、第1のコンデンサ4、第2のコンデンサ
5、第2の半導体スイッチング素子7、駆動部8、全波
倍電圧整流回路10、およびマグネトロン11から構成
されている。直流電源1は商用電源を全波整流して直流
電圧VDCを、第2のコンデンサ5とリーケージトラン
ス2の1次巻線3との直列回路に印可する。第1の半導
体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング7と
は直列に接続され、リーケージトランス2の1次巻線3
と第2のコンデンサ5との直列回路は第2の半導体スイ
ッチング素子7に並列に接続される。
【0021】第1のコンデンサ4は第2の半導体スイッ
チング7に並列に接続される。リーケージトランス2の
2次巻線9で発生した高電圧出力は、全波倍電圧整流回
路10で直流の高電圧に変換されてマグネトロン11の
アノード−カソード間に印加される。リーケージトラン
ス2の3次巻線12は、マグネトロン11のカソードに
電流を供給する。マグネトロン11の駆動条件について
は特許15793J2Aに述べられているので説明は省
略する。
【0022】第1の半導体スイッチング素子6はIGB
Tと、それに並列に接続されるダイオードとから構成さ
れている。第2の半導体スイッチング素子7も同様にI
GBTとダイオードとから構成されている。
【0023】駆動部8は、その内部に第1の半導体スイ
ッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7の駆
動信号をつくるための発振部を有し、この発振部で所定
周波数とデューティの信号が発生され、第1の半導体ス
イッチング素子6に駆動信号を与えている。第2の半導
体スイッチング素子7には、第1の半導体スイッチング
素子6の駆動信号を反転し遅延時間を持たせた信号が与
えられる。
【0024】図1の回路の動作は図2に示されるモード
に分けることができる。この回路動作を図2と半導体ス
イッチング素子の電圧電流波形図を示した図3を参照し
て説明する。
【0025】モード1は第1の半導体スイッチング素子
6に駆動信号が与えられる。このとき電流は直流電源1
からリーケージトランス2の1次巻線3と第2のコンデ
ンサ5を通って流れる。モード2では第1の半導体スイ
ッチング素子6がオフし、1次巻線3と第2のコンデン
サ5を通って流れていた電流は第1のコンデンサ4に向
かって流れ始めると同時に第1の半導体スイッチング素
子6の電圧が上昇する。モード3では第1のコンデンサ
4の電圧がVDCから0Vに向かう。モード3では第1のコ
ンデンサ4の両端電圧が0Vに達して、第2のスイッチン
グ素子7を構成するダイオードがオンする。モード4で
は共振により1次巻線3と第2のコンデンサ5を通って
流れていた電流の向きが反転するようになるので、この
時点で第2の半導体スイッチング素子7がオンしている
必要がある。モード2,3,4の期間は第1の半導体ス
イッチング素子6の電圧は直流電源電圧VDCと同等とな
る。欧州のように商用電源電圧が実効値230Vの地域
は電圧ヒ゜ークが√2倍になるので直流電源電圧VDCはおよ
そ325Vとなる。モード5では第2の半導体スイッチン
グ素子7がオフし、第2のコンデンサ5と1次巻線3に
流れていた電流は第1のコンデンサ4に向かって流れ始
め、第1のコンデンサ4の電圧がVDCまで上昇する。
【0026】モード6では第1のコンデンサ4の電圧が
VDCに達して、第1の半導体スイッチング素子6を構成
するダイオードがオンする。共振により1次巻線3と第
2のコンデンサ5を通って流れていた電流の向きが反転
するようになり、この時点で第1の半導体スイッチング
素子5をオンしておく必要あり、これがモード1とな
る。モード6,1の期間は第2の半導体スイッチング素
子7の電圧は直流電源電圧VDCと同等となる。
【0027】このように本回路構成によれば第1の半導
体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子
7に印加する電圧の最大値を直流電源電圧VDCとするこ
とができる。
【0028】モード2とモード5は1次巻線3からの電
流が第1のコンデンサ4と第2のコンデンサ5に電流が
流れる共振期間である。第1のコンデンサ4の容量値は
第2のコンデンサ5の容量値の約1/20から1/30の値に設
定しているので、合成容量は、ほぼ第1のコンデンサ4
の容量値にちかくなる。この合成容量とリーケージトラ
ンス3のインピーダンスとで決まる時定数で第1の半導
体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子
7に印加するモード3,5における電圧が変化する。こ
の電圧変化が前記した時定数できまる傾きを持つことに
より、第1の半導体スイッチング素子のモード3におけ
るオフ時のスイッチング損失が軽減される。さらに、モ
ード5では電圧がゼロになるので第1の半導体スイッチ
ング素子のモード1におけるオン時は第1の半導体スイ
ッチング素子の印加電圧はゼロであるのでオン時のスイ
ッチング損失が低減される。これをゼロ電圧スイッチン
グと呼び、これらが共振回路方式の特徴であり、本方式
はこの特徴を活かし、かつ、半導体スイッチング素子の
電圧は直流電源電圧VDC以上にはならないという利点が
ある。
【0029】第2のコンデンサ5は図3に示すように、
その電圧がリップルの少ないものになるように十分大き
な容量値に設定しており、これが本発明の大きな特徴で
ある。
【0030】表1は回路の構成要素の定数と動作周波数
とを示したもので、この中で第3のコンデンサ13とは
図5に示されるように直流電源の構成要素の一つで、同
じく直流電源の構成要素の一つであるインダクタとでフ
ィルタを構成し、高周波電流が基となる電圧源に回生し
ないように作用するものである。第2のコンデンサ5の
容量は、この第3のコンデンサ13とほぼ同等の大きな
容量を有する。第2のコンデンサ5の容量を本発明のよ
うに大きくした場合(第3のコンデンサ13とほぼ同等
の大きさ)と、小さくした場合(第3のコンデンサ13
のほぼ半分)の出力特性を図6に示す。同図の出力特性
は第1の半導体スイッチング素子6の駆動信号の一定周
期に対するオン時間の比率(デューティー)で制御する
場合で、ゼロ電圧スイッチングができる範囲で出力特性
を示しており、周波数は一定である。同図から明らかな
ように、出力可変範囲は第2のコンデンサ5の容量が大
きいほど広くなるという特徴がある。
【0031】第2のコンデンサ5の容量が大きい場合と
小さい場合とで、第1の半導体スイッチング素子に流れ
る電流波形がどのように変わるかを図Aに示す。容量が
大きい場合、導通時間Ton期間中の電流の傾きは直線的
であるが、容量の小さい場合、丸みを持つ波形となる。
この状態から導通時間をTon1'に増加すると、容量の大
きい場合は電流が直線的に増加して、その面積は斜線部
分で示すだけ増加する。この電流の面積は出力の大きさ
を決めるものであるが、容量の小さい場合は増加する面
積が、容量の大きい場合に比べて小さい。すなわち、導
通時間を増加、あるいは減少させても出力の変化が少な
いことを示しおり、導通時間(パルス幅)で出力を制御
しにくいことを表している。
【0032】容量が小さい場合でも、電流が直線的に変
化する領域Ton2で使用すれば導通時間で出力の制御が可
能になるが、この場合、オフ時間を短くしなければゼロ
電圧スイッチングができなくなる。このため、リーケー
ジトランスの1次巻線インダクタンスを小さくして共振
周波数を高める必要がある。すなわち、第2のコンデン
サの容量C2と、リーケージトランスの1次巻線インダク
タンスL1と、両者で決まる共振周波数frと、動作周波数
f0とを適切な関係になるように選択する必要が生じる。
共振周波数frを数1で表し、
【0033】
【数1】
【0034】本発明は、第2のコンデンサの容量C2と、
リーケージトランスの1次巻線インダクタンスL1と、共
振周波数frと、動作周波数f0とを数2を満たすように選
択することにより、パルス幅での出力制御を可能として
いる。
【0035】
【数2】
【0036】1.38<f0/fr<4 (実施例2) マグネトロン11は発振するとインピ−ダンスが小さく
なる非線型な負荷であるので、正常な共振動作(ゼロ電
圧スイッチング)を行なうためにインピーダンス変換を
行なう要素はこの点を考慮する必要がある。この要素が
リーケージトランス2であり、リーケージを持たすこと
により正常な共振動作を実現する。リーケージトランス
2の2次巻線9はマグネトロンを駆動するための高電圧
を発生する巻線であり、その出力端に整流手段を接続し
ている。マグネトロンは負の電圧で付勢され、その電圧
は約−4kVになるがリーケージトランス2で発生され
る正の電圧を有効に活用するため整流手段は図1で示さ
れる全波倍電圧整流手段か、あるいは図7(a)に示す
半波倍電圧整流手段か、図7(b)に示される全波整流
手段か、図7(c)に示される中点タップ方式かのいず
れかが選択される。さらに図1に示されるようにリーケ
ージトランス2は3次巻線を備え、マグネトロンのカソ
ードを加熱するための電力供給を行なう。マグネトロン
のカソードにはインダクタとコンデンサとからなるフィ
ルタが接続されており、これによりカソードから発生す
るノイズを除去する。カソードのインピーダンスは約
0.3Ωで前記インダクタのインピーダンスは周波数に
よって変化し、30kHzで0.4Ωとカソードインピーダンス
と同じくらいになることから、そのインピーダンスがカ
ソード電流に与える影響は大きなものとなる。従って前
述したように第2のコンデンサの容量が大きくすること
により、一定周波数で出力を可変できる範囲が広がると
いうことはカソード電流の安定性を良くするという効果
が得られる。
【0037】(実施例3) 本発明の電力変換装置は200V系の商用電源を整流し
て得られる直流電源を電力源とするが、Background of
the Inventionで述べたように世界的に見れば商用電源
電圧はおよそ200Vから240Vになる。このような電源電圧
に対して、同等な手段で出力制御ができることが望まし
い。しかしながら、40Vの電圧差では同等な回路定数
で同等な制御手段を用いることが困難であり、第2のコ
ンデンサ5やリーケージトランス2の定数変更が必要と
なる。
【0038】第2のコンデンサ5とリーケージトランス
2とマグネトロン11とを簡略化して図8の等価回路で
示すことができる。同図の交流信号源の電流特性を図9
に示す。同図のAは第2のコンデンサの容量が4.5uF、交
流信号源電圧が200Vの場合でリーケージトランスの定数
は表1に示される値である。図9のBは第2のコンデンサ
の容量が5.5uF、交流信号源電圧が240Vの場合でリーケ
ージトランスの定数はAと同じである。本発明の電力変
換装置は可聴周波数以上の周波数の20kHzから40kHz
以下程度で動作させるので、この領域ではA,Bの交流信
号源電流はほぼ同じ特性を持っていることがわかる。こ
のように電源電圧が高い場合は第2のコンデンサ容量を
大きくして、共振周波数を下げ、先鋭度を上げることに
より、20kHzから40kHzでの特性をほぼ同等とするこ
とができるので、リーケージトランス2の定数変更は不
要となる。
【0039】(実施例4) 商用電源を整流して直流電源を構成する場合、例えば全
波整流した電圧をコンデンサによって平滑するが、平滑
の度合いを大きくするほど商用電源の電流波形の歪みが
大きくなる。これを抑制するため本発明の電力変換装置
は平滑するコンデンサの容量値をできるだけ小さなもの
にしている。図10は本発明の電力変換装置の回路ブロ
ックを示したもので、商用電源を整流回路で整流した全
波整流電圧の波形は商用電源周波数のエンベロープを持
つ。このような電圧が以降の半導体スイッチング素子や
共振回路に供給されマグネトロンを駆動するため、マグ
ネトロンに流れるアノード電流波形も商用電源周波数の
エンベロープを持つ。マグネトロンは-3.8kVの電圧で発
振するので、商用電源電圧が低い期間は発振できない休
止期間がある。このためアノード電流エンベロープは不
連続になり、商用電源の電流波形も同様に不連続なエン
ベロープとなる。これが商用電源の電流波形歪みの原因
となるので、この電流の休止期間をできるだけ短くする
必要がある。また、マグネトロンの寿命はアノード電流
のピーク値に大きく依存し、電流ピーク値が高くなると
寿命が短くなるので、約1.2A以下にする必要がある。
【0040】このため、本発明の電力変換装置は商用電
源電圧のエンベロープに従って半導体スイッチンク゛素子の駆
動信号のデューティーを変化させている。すなわちエン
ベロープの電圧が低くなるほど半導体スイッチング素子
のデューティーを大きくしている。
【0041】実施形態1で述べたように、出力とデュー
ティーの関係は図6に示されており、デューティー約40
%で出力が最大となるので、エンベロープの電圧が低く
なるほど半導体スイッチング素子のデューティーを大き
くする場合、実用的にはデューティーが16から40%
の間で用いる事になる。
【0042】図10はエンベロープの電圧が低くなるほ
ど半導体スイッチング素子のデューティーを大きくする
ためのパルス幅変調部 を設けた回路構成を示したブロ
ック図である。パルス幅変調部 は商用電源電圧を検知
する電圧検知回路の出力を基本信号としている。パルス
幅変調部 の内部では基本信号を反転増幅したり、ある
いは部分的に倍率を変更する操作を行う。なぜなら、電
圧検知回路の出力どおりにパルス幅変調信号を形成する
と、商用電源の電流波形が台形に近い形状となるため、
かえって歪みを大きくしてしまうからである。従って、
パルス幅変調部は図11に示されるように商用電源電圧
エンベロープに応じてパルス幅変調信号を出力してい
る。この出力に従って、駆動部は半導体スイッチング素
子を駆動する。
【0043】前述したように、デューティーは約40%以
上になると、出力が下がってしまうので、パルス幅変調
部 には上限リミッタする機能を付加してある。図14
の期間Aは上限リミッタが作用して、デューティーが約4
0%以上にならないようにしている。
【0044】(実施例5) 商用電源電圧のエンベロープに従って半導体スイッチン
素子の駆動信号のデューティーを変化させ、エンベロ
ープの電圧が低くなるほど半導体スイッチング素子のデ
ューティーを大きくする制御を行って、エンベロープの
電圧の低い期間でも出力を増加させることをFourth exe
mplary embodimentで述べた。
【0045】出力の調整はデューティーだけでなく、周
波数によっても変化する。本発明の電力変換装置は30kH
z前後の動作周波数で用いるが、図11の特性図で示さ
れるように共振回路の共振点に近づくほど入力電流が増
大していることがわかる。従って、エンベロープの電圧
が低くなるほど半導体スイッチング素子のデューティー
を大きくするとともに動作周波数を下げれば、より出力
を増大する事ができる。
【0046】図12は商用電源電圧を検知する電圧検知
回路の出力を基本信号として、周波数変調信号をつくる
周波数変調部 を設けた構成を示した回路ブロック図で
ある。周波数変調部 の内部では基本信号を正転増幅し
たり、あるいは部分的に倍率を変更する操作を行う。出
力の周波数変調信号は駆動部に伝達され、駆動部はそれ
に従い半導体スイッチング素子を駆動する。
【0047】また、動作周波数が20kHz以下になる
と、可聴周波数帯になるので電力変換装置から音が聞こ
えることがあるので、周波数変調部 には周波数の下限
を約20kHzに制限する下限リミットを設けてある。図
13の周波数変調部 出力の期間Bで、この下限リミット
が作用している。
【0048】マグネトロンは-4kV程度の電圧を印加さ
れ、かつカソードが適切な温度である2100°Kになると
発振する事ができるが、起動時にカソードの温度が2100
°Kに達するまである時間を要する。高速加熱を行うに
はこの時間をなるべく短くすることが必要である。この
ため、起動時にはカソードになるべく大きな電流を流せ
ばよい。しかしながら、図1の回路図で示したように、
高電圧を発生する巻線(2次巻線)とカソードに電流を
供給する巻線(3次巻線)は同一のリーケージトランス
2に設けられているため、起動時に大きなカソード電流
を流そうとすると、2次巻線電圧も大きくならざるおえ
ず、このため整流回路10を構成する電気部品の耐圧を
十分大きくすることが必要となる。ところが、マグネト
ロン11のカソードにはインダクタが設けられており、
このインダクタのインピーダンスZはインダクタンスを
L、周波数をfとすると z=2πf であらわせられ、起動時に周波数を低くすればインピー
ダンスZが低減されるので、2次巻線電圧を増大させずに
カソードに流れる電流を増やすことができる。
【0049】そこで、本発明の電力変換装置は図14に
示すように、起動時周波数設定部を設けて、起動時に周
波数変調を解除させ最低周波数で動作するようにしてい
る。また、起動時周波数設定部はリーケージトランス1
次巻線電圧、あるいは2次巻線電圧を検知し、1次巻線電
圧あるいは2次巻線電圧が一定になるように周波数を制
御するようにしているため、電源電圧変動時においても
安定した電圧が出力される。
【0050】マグネトロンが発振すると、その情報が起
動時周波数設定部に伝達され、この情報に基づいて起動
時周波数設定部はただちに周波数変調を復活させる。こ
れにより、低い周波数でのマグネトロンの発振期間をな
くし過大な出力の発生を防止することができる。
【0051】マグネトロン出力はアノード電流の大きさ
で知る事ができる。図15はアノード電流検知部を設け
て、アノード電流を検知し、その情報をマイコンに伝達
している。マイコンは所定の出力になるように出力調整
部を操作する。出力調整部からは周波数変調部、パルス
幅変調部に指令が伝達される。出力調整部は出力を下げ
る場合、まずパルス幅変調を優先して行う。さらに出力
を下げるときに周波数変調を操作する。図16は出力制
御時の周波数変調部 出力と、パルス幅変調部出力とを
示したもので、点線が高出力時、実線が低出力時の変調
信号を示しており、低出力にするときはパルス幅変調部
が優先される。
【0052】これにより、出力制御時のカソード電流変
化を少なくする事ができ、出力制御範囲をより広くする
事ができるという効果がある。
【0053】アノード電流の出力を検知するアノード電
流検知部の信号をマイコンに伝達する事により、マグネ
トロンの異常を判定する事ができる。マイコンからの出
力設定とアノード電流検知部からの信号が大きく違う
と、マグネトロンの短絡が考えられ、この場合マイコン
から出力調整部に停止信号を送る事ができる。
【0054】(実施例6) 図1において第1のコンデンサ4と、第2のコンデンサ5
とリーケージトランス2の1次巻線3との直列回路と
は、前記第1のコンデンサ4は前記第2の半導体スイッ
チング素子7に並列に接続され、前記第2のコンデンサ
5と前記リーケージトランス2の1次巻線3との直列回
路は前記第2の半導体スイッチング素子7に並列に接続
される構成としているが、以下のように接続しても同様
な効果が得られる。
【0055】まず、図17(a)に示すように、第1のコン
デンサ4は前記第1の半導体スイッチング素子6に並列
に接続され、第2のコンデンサ5とリーケージトランス
の1次巻線3との直列回路は第2の半導体スイッチング素
子7に並列に接続される構成とする場合、または、同図
(b)に示されるように第1のコンデンサ4は第1の半導体
スイッチング素子6に並列に接続され、第2のコンデン
サ5とリーケージトランスの1次巻線3との直列回路
は、第1の半導体スイッチング素子6と並列に接続され
る構成とする場合、さらに、第1のコンデンサ4は第2
の半導体スイッチング素子7と並列に接続され、第2の
コンデンサ5とリーケージトランスの1次巻線3との直
列回路は、第1の半導体スイッチング素子6に並列に接
続される構成とする場合である。
【0056】(実施例7) 前述したように、駆動部8は、その内部に第1の半導体
スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7
の駆動信号をつくるための発振部を有し、この発振部で
所定周波数とデューティの信号が発生され、第1の半導
体スイッチング素子6に駆動信号を与えている。第2の
半導体スイッチング素子7には、第1の半導体スイッチ
ング素子6の駆動信号を反転し遅延時間を持たせた信号
が与えられる。従って第1の半導体スイッチング素子6
に与える最初のパルスの幅を最小にすると、第2の半導
体スイッチング素子7は最大のパルス幅で駆動される事
になる。図1に示される回路構成で、半導体スイッチン
グ素子6,7が動作していないとき、第1の半導体スイ
ッチング素子のコレクタ電圧Vceは0Vで第2の半導体ス
イッチング素子の印加電圧は直流電源電圧と同じVDCに
なる。この状態から半導体スイッチング素子6,7が駆
動を始めると、半導体スイッチング素子7の最初の最大
パルス幅での動作により、リーケージトランスの2次巻
線9に過大な電圧が発生する。これを防止するために、
図18に示すように第1の抵抗14と第2の抵抗15とを
直列接続したものを、直流電源に並列に接続し、第1の
抵抗14と第2の抵抗15との接続点を、第1の半導体
スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7
との接続点に接続する構成とする。これにより初期状態
に第2の半導体スイッチング素子に印可する電圧は第1
の抵抗と第2の抵抗との分圧で決定されるので、リーケ
ージトランスの2次巻線9に過大な電圧が発生しないよ
うに分圧比を決めている。
【0057】
【発明の効果】本発明は以下の効果を有する。
【0058】請求項1記載の発明によれば、20kHzか
ら40kHzでの電流特性をほぼ同等とすることができるの
で、リーケージトランスを共用することができるという
効果を有する。
【0059】また請求項2記載の発明によれば出力低
減時はパルス幅変調が周波数変調より優先されるので、
マグネトロンのカソードのインピーダンスは周波数変調
を優先して行う場合に比較して、その増大を抑制するこ
とができるという効果を有する。
【0060】また請求項3記載の発明によれば、半導体
スイッチング素子の駆動初期にリーケージトランスの2
次巻線9に過大電圧が発生することを防止できるという
効果がある。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における高周波加熱装置に用
いるマグネトロンを駆動する電力変換装置の回路図
【図2】(a)図1の回路における動作のモード1の回
路図 (b)図1の回路における動作のモード2の回路図 (c)図1の回路における動作のモード3の回路図 (d)図1の回路における動作のモード4の回路図 (e)図1の回路における動作のモード5の回路図 (f)図1の回路における動作のモード6の回路図
【図3】図1の構成要素の電圧、電流を示した波形図
【図4】第1の半導体スイッチング素子の電流を示した
波形図
【図5】交流電源を整流して得る直流電源の構成を示し
た回路図
【図6】本発明の実施例1の回路構成での出力特性図
【図7】(a)本発明の実施例2における半波倍電圧整
流回路を示す図 (b)同全波整流回路図 (c)同中点タップ方式を示す図
【図8】本発明の実施例3におけるマグネトロンを駆動
する電力変換装置の簡易等価回路図
【図9】図8の等価回路の周波数と交流信号源の電流と
の関係を示す特性図
【図10】実施形態4における回路ブロック図
【図11】実施例4におけるパルス幅変調部出力波形図
【図12】実施例5における回路ブロック図
【図13】実施例5におけるパルス幅変調部出力波形図
と周波数変調部 出力波形図
【図14】実施例5において起動時周波数設定部を付加
した回路ブロック図
【図15】実施例5において出力調整部を付加した回路
ブロック図
【図16】図15の回路構成によるパルス幅変調部 出
力波形図と周波数変調出力波形図
【図17】(a)実施形態1の他の組み合わせを示す回
路図 (b)実施形態1の他の組み合わせを示す回路図 (c)実施形態1の他の組み合わせを示す回路図
【図18】実施形態6における回路図
【図19】従来の高周波加熱装置に用いるマグネトロン
を駆動する電力変換装置の回路構成を示す回路図
【符号の説明】
1 直流電源 2 リーケージトランス 3 1次巻線 4 第1のコンデンサ 5 第2のコンデンサ 6 第1の半導体スイッチング素子 7 第2の半導体スイッチング素子 8 駆動部 9 2次巻線 10 全波倍電圧整流回路 11 マグネトロン 12 3次巻線 13 第3のコンデンサ 14 第1の抵抗 15 第2の抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 酒井 伸一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 末永 治雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 石尾 嘉朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 守屋 英明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 永田 英智 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 大森 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−45361(JP,A) 特開 平7−320855(JP,A) 特開 平8−64358(JP,A) 特開 平4−359889(JP,A) 特開 昭63−66893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/66 - 6/68

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、前記直流電源に接続されるリ
    ーケージトランスと、前記リーケージトランスの1次巻
    線側に第2のコンデンサを直列に接続した直列接続体
    と、前記直列接続体に並列に接続される第1のコンデン
    サと、前記直列接続体に並列に接続される第2の半導体
    スイッチング素子と、前記第2の半導体スイッチング素
    子に直列に接続される第1の半導体スイッチング素子
    と、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半
    導体スイッチング素子とを駆動する駆動手段と、前記リ
    ーケージトランスの2次巻線側に接続される整流手段
    と、前記整流手段に接続されるマグネトロンとから構成
    され、直流電源は商用電源を整流して得る構成とし、商
    用電源電圧は200Vから240Vの範囲で、前記商用電源の電
    圧が高いほど第2のコンデンサの容量値を大きくして、
    共振周波数を下げ、先鋭度を上げることにより、20k
    Hzから40kHzでの共振電流の周波数特性をほぼ同
    等とすることにより、リーケージトランスは同じ定数の
    ものを用いる構成とした高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】商用電源を整流して得られる直流電源と、
    前記直流電源に接続されるリーケージトランスと、前記
    リーケージトランスの1次巻線側に第2のコンデンサを
    直列に接続した直列接続体と、前記直列接続体に並列に
    接続される第1のコンデンサと、前記直列接続体に並列
    に接続される第2の半導体スイッチング素子と、前記第
    2の半導体スイッチング素子に直列に接続される第1の
    半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチ
    ング素子と前記第2の半導体スイッチング素子とを駆動
    する駆動手段と、前記リーケージトランスの2次巻線側
    に接続される整流手段と、前記整流手段に接続されるマ
    グネトロンと、前記直流電源の電圧を検知する電源電圧
    検知部と、前記電源電圧検知部の出力を基本信号とする
    パルス幅変調部と、前記電源電圧検知部の出力を基本信
    号とする周波数変調部とを備え、前記パルス幅変調部の
    信号は駆動部に伝達され、前記駆動部は前記信号に従っ
    て半導体スイッチング素子を駆動し、マグネトロンの出
    力制御をパルス幅変調と周波数変調の両方で行う構成と
    し、パルス幅変調による出力制御を周波数変調による出
    力制御より優先させる構成とした高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】直流電源と、前記直流電源に接続されるリ
    ーケージトランスと、前記リーケージトランスの1次巻
    線側に第2のコンデンサを直列に接続した直列接続体
    と、前記直列接続体に並列に接続される第1のコンデン
    サと、前記直列接続体に並列に接続される第2の半導体
    スイッチング素子と、前記第2の半導体スイッチング素
    子に直列に接続される第1の半導体スイッチング素子
    と、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半
    導体スイッチング素子とを駆動する駆動手段と、前記リ
    ーケージトランスの2次巻線側に接続される整流手段
    と、前記整流手段に接続されるマグネトロンとから構成
    され、第1の抵抗と第2の抵抗とを直列接続したものを、
    前記直流電源に並列に接続し、前記第1の抵抗と前記第2
    の抵抗との接続点を、前記第1の半導体スイッチング素
    子と前記第2の半導体スイッチング素子との接続点に接
    続する構成とした高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】商用電源を整流して得られる直流電源と、
    前記直流電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記
    電源電圧検知部の出力を基本信号とするパルス幅変調部
    とを備え、前記パルス幅変調部の信号は駆動部に伝達さ
    れ、前記駆動部は前記信号に従って半導体スイッチング
    素子を駆動する構成とした請求項記載の高周波加熱装
    置。
  5. 【請求項5】パルス幅変調部はデューティーの上限を設
    定する上限リミッタする機能を有する構成とした請求項
    記載の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】商用電源を整流して得られる直流電源と、
    前記直流電源の電圧を検知する電源電圧検知部と、前記
    電源電圧検知部の出力を基本信号とする周波数変調部と
    を備え、前記周波数変調部の信号は駆動部に伝達され、
    前記駆動部は前記信号に従って半導体スイッチング素子
    を駆動する構成とした請求項記載の高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】周波数変調部は周波数の下限を設定する下
    限リミッタする機能を有する構成とした請求項記載の
    高周波加熱装置。
  8. 【請求項8】起動時周波数設定部を設け、起動時に周波
    数変調を解除して一定周波数制御を行なう構成とした請
    求項記載の高周波加熱装置。
  9. 【請求項9】マグネトロン発振とともに、速やかに周波
    数変調をかける構成とした請求項記載の高周波加熱装
    置。
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