JP3123771B2 - 電子レンジ用電源装置 - Google Patents

電子レンジ用電源装置

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JP3123771B2 JP03133020A JP13302091A JP3123771B2 JP 3123771 B2 JP3123771 B2 JP 3123771B2 JP 03133020 A JP03133020 A JP 03133020A JP 13302091 A JP13302091 A JP 13302091A JP 3123771 B2 JP3123771 B2 JP 3123771B2
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子レンジ用電源装置
に関する。より特定的には、この発明は比較的高い電圧
たとえば200Vまたは220Vの商用電源に好適する
新規な電子レンジ用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ用電源装置として利用可能な
インバータ回路の一例が昭和52年(1977)3月1
8日付で公開された特開昭52−35903号公報(H
05B6/66)または昭和59年(1984)10月
30日付で公開された特開昭59−191290号公報
(H05B6/68)に開示されている。この従来技術
は電圧共振方式のインバータを用いた電源装置であり、
その共振時定数は高周波トランスの漏れインダクタンス
およびその高周波トランスの1次巻線および2次巻線の
インダクタンスと共振コンデンサとで決まる。
【0003】このような電圧共振方式のインバータ回路
においては、主回路の入力電圧(商用電源の電源電圧)
の変動がそのまま共振電圧の変動として表れる。そこ
で、インバータを構成するスイッチング素子としては、
そのような共振電圧の変動を見越して大きな耐圧のスイ
ッチング素子を用いる必要がある。たとえば、入力電圧
が100Vであるとすると、そのピーク電圧は約141
V(=100√2)であり、スイッチング素子には定格
入力時に約600Vの共振電圧が印加される。
【0004】そこで、入力電圧の変動に応じて共振電圧
が変動するので、この場合、たとえば900V50Aの
定格を有するスイッチング素子が用いられる。
【0005】一方、最近では電子レンジのような調理器
の大容量化や高速化のために200Vの商用電源を用い
ることが提案されている。上述のインバータ回路の入力
電圧が200Vになると、1800V30A程度の定格
を有するスイッチング素子が必要になる。ところが、電
子レンジ用電源装置における高周波領域で動作ししかも
このような大きな耐圧を有するスイッチング素子は未だ
実用化されていない。
【0006】したがって、この特開昭52−35903
号公報または特開昭59−191290号公報に開示さ
れたインバータ回路は200Vの商用電源によって駆動
される電子レンジ用電源装置としては利用することはで
きない。
【0007】一方、平成2年(1990)4月13日付
で公開された特開平2−101962号公報(H02M
3/28,3/335)には、2つのスイッチング素子
の直列回路,2つの共振コンデンサの直列回路および2
つの帰還ダイオードの直列回路を直流電源に接続し、2
つのスイッチング素子の接続点と2つの共振コンデンサ
の接続点との間にトランスの1次巻線と第1の共振イン
ダクタとの直列回路を接続したハーフブリッジコンバー
タが開示されている。
【0008】この従来技術のハーフブリッジコンバータ
は主として安定化電源回路に用いられるものであり、こ
のようなハーフブリッジコンバータを電子レンジ用電源
装置として用いることは現在のところ行われていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−10196
2号公報に開示されたハーフブリッジコンバータを電子
レンジ用電源装置として用いることも考えられるが、こ
の従来技術のハーフブリッジコンバータはそのままでは
電子レンジ用電源装置としは利用できない。すなわち、
上述の従来技術では、ハーフブリッジコンバータの出力
電圧をコントロールするために、負荷の出力電圧と基準
値との誤差電圧で2つのスイッチング素子のスイッチン
グ周波数を制御するが、電子レンジに用いられるマグネ
トロンはハーフブリッジコンバータに対して定電圧負荷
であるため、マグネトロンの出力電力を制御するには、
その出力電流を検出すればよい。この場合、マグネトロ
ンの出力電流を検出するカレントトランスを高周波トラ
ンスの2次側に設け、そのカレントトランスの出力を制
御回路に入力するが、実際の回路においては安全上の観
点から、高周波トランスの2次側と制御回路とをアイソ
レートするために、沿面距離や空間距離の大きいカレン
トトランスが必要になる。したがって、電源装置が大型
かつ高価になってしまう。しかも、この従来技術のハー
フブリッジコンバータにおいては、1次巻線に共振イン
ダクタを直列接続するが、共振周波数50kHzでマグ
ネトロンの出力電力800W程度の電子レンジ用電源を
得るためには、10μH程度のインダクタンスを有する
大きな共振用インダクタを用いる必要がある。したがっ
て、特開平2−101962号公報に開示されたハーフ
ブリッジコンバータをそのまま用いる場合には、電子レ
ンジ用電源装置が大型かつ高価になってしまう。
【0010】それゆえに、この発明の主たる目的は、新
規な電子レンジ用電源装置を提供することである。
【0011】この発明の他の目的は、ハーフブリッジコ
ンバータを用いて小型にかつ安価にし得る、電子レンジ
用電源装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、簡単にいえ
ば、商用電源によって駆動され、かつ第1および第2の
スイッチング素子の第1の直列接続と、第1の直列接続
に並列接続される第1および第2の共振コンデンサの第
2の直列接続と、第1の直列接続の接続点および第2の
直列接続の接続点の間に接続される1次巻線および1次
巻線に磁気結合されてマグネトロンに電圧を供給する2
次巻線を有する高周波トランスとを含むハーフブリッジ
コンバータ、マグネトロンの所望の出力電力を指令する
設定電圧を出力する設定電圧出力手段、1次巻線に流れ
る電流を検出する電流検出手段、電流検出手段によって
検出された電流を平均化する平均化手段、平均化手段に
よって得られた電圧と設定電圧との差に相当する誤差電
圧を出力する誤差電圧出力手段、および誤差電圧の大き
さに基づいて第1および第2のスイッチング素子を制御
するスイッチング制御手段を備える、電子レンジ用電源
装置である。
【0013】
【作用】ハーフブリッジコンバータの入力電圧として
は、ダイオードブリッジを通して商用電源が印加され
る。たとえばバイポーラトランジスタ,電界効果トラン
ジスタあるいはIGBT(Insulated Gate Bipolar Tran
sistor) のような第1および第2のスイッチング素子に
は、スイッチング制御手段からの互いに位相の異なる第
1および第2のスイッチング信号が与えられ、したがっ
て、第1および第2のスイッチング素子は交互にオンま
たはオフされ、ハーフブリッジコンバータが高周波トラ
ンスの1次漏れインダクタンスと第1および第2の共振
コンデンサとによって決まる共振時定数で発振する。第
1および第2のスイッチング素子は接続線によって直列
接続され、その接続線には電流検出手段として作用する
カレントトランスが磁気結合される。このカレントトラ
ンスは第1および第2のスイッチング素子を流れる電流
すなわち1次巻線に流れる電流を検出する。カレントト
ランスの出力がたとえばダイオードブリッジを経てバン
ドパスフィルタあるいはローパスフィルタのような平均
化手段に入力される。平均化手段から得られる平均電流
電圧に相当するレベルを有する電圧とたとえばマイクロ
コンピュータのような設定電圧出力手段からのマグネト
ロンの所望の出力電圧を指令する設定電圧との差に相当
する大きさを有する誤差電圧が誤差電圧出力手段から出
力される。スイッチング制御手段は、たとえばV/F変
換手段を含み、その誤差電圧の大きさに比例する周波数
を有するがオン時間一定の第1および第2のスイッチン
グ信号を出力して第1および第2のスイッチング素子に
与える。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、電流検出手段によっ
て検出された電流に基づいてハーフブリッジコンバータ
すなわちマグネトロンの出力電力がフィードバック制御
され得る。したがって、特開平2−101962号に開
示されたハーフブリッジコンバータをそのまま用いる場
合に比べて、より小型かつ安価な電子レンジ用電源装置
が得られる。
【0015】この発明の上述の目的およびその他の目
的,特徴,局面および利点は、添付図面に関連して行わ
れる以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろ
う。
【0016】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す回路図であ
る。この実施例の電子レンジ用電源装置10は制御回路
12によって制御される主回路を含み、この主回路は主
としてハーフブリッジコンバータによって構成され、商
用電源14から200Vの交流電源を受ける。200V
の交流はダイオードブリッジ16によって全波整流さ
れ、このダイオードブリッジ16の出力にはノーマルモ
ードチョークコイル18を介して、ハーフブリッジコン
バータが接続される。
【0017】すなわち、ダイオードブリッジ16の出力
には、ノーマルモードチョークコイル18を介してスイ
ッチング素子20aおよび20bの直列接続が接続され
る。スイッチング素子20aおよび20bとしては、こ
の実施例では、それぞれIGBTが用いられる。この2
つのスイッチング素子20aおよび20bは接続線22
によって直列接続される。スイッチング素子20aおよ
び20bの直列接続には、2つの放電抵抗24aおよび
24bの直列接続と2つの共振コンデンサ26aおよび
26bの直列接続とがそれぞれ並列接続される。それと
ともに、制御回路12のための電源を発生するリンギン
グチョークコンバータ28がダイオードブリッジ16の
出力に接続される。スイッチング素子20aにはダイオ
ード30aが並列接続され、スイッチング素子20bに
はダイオード30bと電流検出用抵抗32との直列接続
が並列接続される。
【0018】2つのスイッチング素子20aおよび20
bの直列接続点と共振コンデンサ26aおよび26bの
直列接続点との間には高周波トランス34の1次巻線3
4aが接続される。この1次巻線34aには、1次巻線
34aに蓄えられたエネルギが伝達されるように、2つ
の2次巻線34bおよび34cが磁気結合される。な
お、上述のダイオード30aおよび30bは、1次巻線
34aに蓄えられたが2次巻線34bおよび34cには
伝達されなかったエネルギを商用電源14に戻す働きを
する。そして、2次巻線34bはマグネトロン36のヒ
ータないしカソードとアノードとの間に高電圧を供給
し、2次巻線34cはマグネトロン36のカソードにヒ
ータ電圧を供給する。
【0019】すなわち、2次巻線34bには、ダイオー
ド38およびコンデンサ40からなる倍電圧整流回路が
接続され、この倍電圧整流回路の出力電圧がマグネトロ
ン36のカソードとアノードとの間に印加される。ま
た、マグネトロン36のヒータはマグネトロン36に内
蔵されている高周波フィルタ36aを通して2次巻線3
4cに接続される。
【0020】また、商用電源14すなわちダイオードブ
リッジ16の入力にはポテンシャルトランス42が接続
され、このポテンシャルトランス42の出力が制御回路
12に与えられる。さらに、図1に示すように1回巻か
れた接続線22には、カレントトランス44が磁気結合
され、このカレントトランス44の出力もまた制御回路
12に与えられる。接続線22を図1に示すように巻く
ことによってカレントトランス44はスイッチング素子
20aに流れる電流またはスイッチング素子20bに流
れる電流を個別に検出することができるとともに、スイ
ッチング素子20aおよび20bに流れる電流が重畳さ
れた合計電流も検出することができる。
【0021】すなわち、接続線22の一部の経路に流れ
るスイッチング素子20aの電流は、1次巻線34aと
スイッチング素子20bとの間に流れるスイッチング素
子20bの電流と同方向になるので、カレントトランス
44をその2つの電流経路部分に共通に磁気結合する
と、カレントトランス44はスイッチング素子20aお
よび20bを流れる合計電流を検出することができる。
また、スイッチング素子20aおよび20bは交互にオ
ンされるので、それぞれのオン期間においては、カレン
トトランス44は個別の電流を検出することができる。
【0022】なお、図1の実施例においては、マグネト
ロン36に近接して冷却用ファン46が配置され、この
冷却用ファン46はファンドライバ48によって駆動ま
たは停止される。
【0023】この図1の実施例の電子レンジ用電源装置
10の主回路は基本的には先に引用した特開平2−10
1962号公報に開示されたものと同様のハーフブリッ
ジコンバータを含む。
【0024】すなわち、制御回路12からのスイッチン
グ信号Q1およびQ2によってスイッチング素子20a
および20bが交互にオンまたはオフされることによっ
て、高周波トランス34の1次巻線34aに図2または
図3の実線で示すような高周波電流を生じる。
【0025】この高周波電流が高周波トランス34bに
よって逓倍され、2次巻線34bに高周波高圧電圧が誘
起される。2次巻線34bに誘起された高周波の高電圧
が倍電圧整流回路によって直流高電圧に変換され、その
直流高電圧がマグネトロン36のカソードとアノードと
の間に印加され、それによってマグネトロン36が発振
する。
【0026】なお、定常状態すなわち正常な発振状態に
おいては、高周波トランス34の1次巻線34aに図2
または図3の実線で示すような1次電流が流れる。ま
た、共振コンデンサ26aまたは26bには図2の1点
鎖線で示すような電流が流れ、共振コンデンサ26aお
よび26bには図2の2点鎖線で示すような電圧が生じ
る。そして、高周波トランス34の1次巻線34aの電
圧が図3の点線で示される。
【0027】図4に示す制御回路12はマイクロコンピ
ュータ50を含み、このマイクロコンピュータ50が調
理時間やマグネトロン36の出力電力などを制御する。
図2または図3の実線で示すように高周波トランス34
の1次巻線34aに1次電流が流れ、この1次電流が図
1に示すカレントトランス44によって検出される。カ
レントトランス44の出力がダイオードブリッジ52に
与えられ、このダイオードブリッジ52の出力がバンド
パスフィルタ54を通して比較器56の(−)入力に与
えられる。バンドパスフィルタ54はカレントトランス
44で検出した電流の高調波成分を抽出する。バンドパ
スフィルタ54の通過帯域は、この実施例では、図1に
示す商用電源14の周波数たとえば60Hzの2倍すな
わち120Hzに設定されている。
【0028】すなわち、バンドパスフィルタ54は、ス
イッチング素子20aおよび20bの電流すなわち1次
巻線34aの電流から電源周波数の2倍波成分を抽出す
る。バンドパスフィルタ54の出力は抵抗およびコンデ
ンサからなる平滑回路55で平均化される。カレントト
ランス44の出力の周波数スペクトラムが図5に示され
ていて、この図5において最大振幅を有する120Hz
成分は、図6に示すように、商用電源14(図1)から
ハーフブリッジコンバータへの入力電流と相関した関係
にある。
【0029】したがって、カレントトランス44の出力
の高調波成分をバンドパスフィルタ54で検出し、平滑
回路55で平均化すれば、等価的にハーフブリッジコン
バータの入力電力を検出できる。この実施例では、カレ
ントトランス44の出力に応じてハーフブリッジコンバ
ータをフィードバック制御する。
【0030】このようにして、バンドパスフィルタ54
によって商用電源14の高調波成分が抽出されかつ平滑
回路55で平均化され、平均電流に相当する電圧が平滑
回路55から比較器56の(−)入力に与えられる。比
較器56の同じ(−)入力には、先のマイクロコンピュ
ータ50からユーザが設定した調理条件に適合するマグ
ネトロン36の出力電力に相当する設定電圧Vsが与え
られ、また、比較器56の(+)入力には基準電圧57
が入力される。
【0031】したがって、比較器56では、平滑回路5
5からの出力電圧と設定電圧Vsとの差に相当する誤差
電圧を出力する。この誤差電圧がソフトスタート回路5
8を通してV/F変換回路60に与えられる。この実施
例では、V/F変換回路60として、GENNUM社製
の集積回路“GP605”が用いられる。この集積回路
“GP605”の機能ブロック図が図7に示される。
【0032】集積回路“GP605”は高周波電源装置
のスイッチング制御のために開発された集積回路であ
り、図7の第13番端子に電圧を印加すると、第8番端
子および第6番端子から、その印加電圧の大きさに比例
した周波数を有する2つのスイッチング制御信号が得ら
れる。
【0033】したがって、この実施例では、集積回路
“GP605”の第13番端子に比較器56の出力電圧
を印加する。そして、第8番端子および第6番端子から
出力される2つのスイッチング制御信号QAおよびQB
が図8に示される。2つのスイッチング制御信号QAお
よびQBのいずれも、オン時間TONは一定で周波数が図
9のグラフに示すように入力電圧すなわち比較器56の
出力電圧の大きさに比例する。
【0034】なお、この集積回路“GP605”は、第
10番端子に与えられる信号SEOがローレベルのとき
には、図8に示すように互いに180度の位相差を有す
る2つのスイッチング制御信号を出力するが、信号SE
Oがハイレベルのときには2つのスイッチング制御信号
は同相となる。
【0035】V/F変換回路60からの図8に示すよう
なスイッチング制御信号QAがアンドゲート61を介し
てドライバ62に与えられ、スイッチング制御信号QB
はそのままドライバ62に与えられる。ドライバ62は
その詳細は図示しないが、スイッチング制御信号QAお
よびQBに同期して所定の電圧たとえば16Vのスイッ
チング信号Q1およびQ2を出力する。このスイッチン
グ信号Q1およびQ2がスイッチング素子20aおよび
20bのそれぞれのゲートに与えられることは前述の通
りである。ドライバ62としてはIR(International R
ectifier) 社製の集積回路“IR2110”のようなハ
イサイド/ローサイドスイッチが用いられ得る。しかし
ながら、ドライバ62としては図10に示すような回路
構成が用いられてもよい。
【0036】図10に示すドライバ62は、スイッチン
グ制御信号QAおよびQBによってそれぞれ駆動される
フォトカプラ621および622を含み、そのフォトカ
プラ621および622の出力がそれぞれ反転バッファ
アンプ623および624を通してスイッチング信号Q
1およびQ2として出力される。
【0037】すなわち、スイッチング制御信号QAまた
はQBがハイレベルのときすなわちオフ期間にはフォト
カプラ621または622は駆動されず、スイッチング
制御信号QAまたはQBがローレベルのときすなわちオ
ン期間TONにはフォトカプラ621または622が駆動
される。フォトカプラ621または622が駆動される
と、反転バッファアンプ623または624の入力がロ
ーレベルとなり、それが反転バッファアンプ623また
は624を介してハイレベルのスイッチング信号Q1ま
たはQ2として出力される。このスイッチング信号Q1
およびQ2によってスイッチング素子20aおよび20
bが交互にオンされ、ハーフブリッジコンバータが発振
動作を行うが、その詳細な動作はよく知られているの
で、その説明は省略する。
【0038】図4に示すソフトスタート回路58は、U
/F変換回路60の入力電圧を徐々に大きくするための
回路である。先の集積回路“GP605”にもソフトス
タート回路が組み込まれているが、遅延時間が短くかつ
その動作が後述の動作と異なるため、この実施例では、
その組み込まれたソフトスタート回路は利用しない。ソ
フトスタート回路58は、マグネトロン36が発振を開
始した後、スイッチング素子20aおよび20bの発振
周波数を徐々に上げることによって、マグネトロン36
の出力電力を徐々に増大する。
【0039】具体的には、図11に示すように、ソフト
スタート回路58はダイオード581および抵抗582
の直列接続を含み、ダイオード581および抵抗582
の直列接続点にはトランジスタ583のベースが接続さ
れ、トランジスタ583のエミッタには抵抗584が、
コレクタにはコンデンサ585がそれぞれ接続される。
したがって、比較器56からの誤差電圧が抵抗584を
通してトランジスタ583のエミッタに印加される。
【0040】そして、その誤差電圧が所定のベース電圧
に達するとトランジスタ583がオンし、コンデンサ5
85が誤差電圧によって充電される。そのため、比較器
56からの誤差電圧が、抵抗584およびコンデンサ5
85によって決まる時定数に従って遅延され、V/F変
換回路60に与えられる。
【0041】コンデンサ585には、並列に、トランジ
スタ586が接続され、このトランジスタのベースには
起動制御回路66(図2)からの制御信号が与えられ
る。この制御信号は起動時にハイレベルとなるので、ト
ランジスタ583のコレクタはトランジスタ586によ
って接地される。
【0042】したがって、起動時には、V/F変換回路
60にはほぼ0Vの電圧が与えられ、スイッチング制御
信号QAおよびQBすなわちスイッチング信号Q1およ
びQ2の周波数は低く、したがって1次巻線34a(図
1)の電流は小さく、2次巻線34bに誘起される高周
波電圧が最小となる。
【0043】その後、マグネトロン36が動作的に十分
立ち上がると、起動制御回路66からトランジスタ58
6のベースに与えられる制御信号がローレベルとなり、
トランジスタ586がオフとなるので比較器56からの
誤差電圧がそのままソフトスタート回路58を通してV
/F変換回路60に与えられる。なお、図11のダイオ
ード587はコンデンサ585の放電経路を形成する。
【0044】このような定常状態においては、カレント
トランス44によって1次巻線34aの1次電流が検出
され、バンドパスフィルタ54によって高調波成分が抽
出されかつ平滑回路55で平均化される。マイクロコン
ピュータ50からの設定電圧Vsによって指令されるマ
グネトロン36の出力電力より現在のマグネトロン36
の出力電力の方が大きいときには、平滑回路55の出力
電圧(平均値の電圧)が設定電圧Vsに対して大きくな
るので、比較器56からの誤差電圧が小さくなる。
【0045】したがって、V/F変換回路60からのス
イッチング制御信号QAおよびQBは、図9に示すよう
に相対的に低い周波数となり、スイッチング信号Q1お
よびQ2の周波数も低くなる。そのためにスイッチング
素子20aおよび20bのオフ時間が長くなり、ハーフ
ブリッジコンバータの発振周波数が低くなるので、1次
電流もまた小さくなり、マグネトロン36の出力電力が
小さくなる。
【0046】逆に、マイクロコンピュータ50からの設
定電圧Vsによって指令されるマグネトロン36の出力
電力より現在のマグネトロン36の出力電力の方が小さ
いときには、平滑回路55の出力電圧が設定電圧Vsに
対して小さくなるので、比較器56からの誤差電圧が大
きくなる。そのために、V/F変換回路60からは相対
的に高い周波数のスイッチング制御信号QAおよびQB
を出力する。したがって、ハーフブリッジコンバータの
発振周波数が高くなり、1次電流が増加する。
【0047】このようにして、この実施例では、高周波
トランス34の1次巻線34aの1次電流の大きさをカ
レントトランス44で検出して、電流フィードバックル
ープを構成して電力制御を行う。したがって、先に挙げ
た特開平2−101962号公報に開示された回路では
困難であった電力制御が可能となる。
【0048】図4を参照して、図1に示すポテンシャル
トランス42の出力電圧はダイオードブリッジ64に与
えられる。2つのダイオードブリッジ52および64の
出力はともに起動制御回路66に与えられる。この起動
制御回路66は、マグネトロン36が発振動作を開始す
るまでスイッチング素子20aによって間欠発振動作を
行い、マグネトロン36が発振した後にソフトスタート
回路58を作動させるとともに、上述の間欠発振動作か
ら通常発振動作に移行させる。
【0049】具体的には、起動制御回路66は図12に
示すように、ダイオードブリッジ64の出力をその一方
入力に受ける比較器661を含み、この比較器661の
他方入力には基準電圧662が与えられる。そして、比
較器661の出力は反転されて先のアンドゲート61の
他方入力に与えられる。比較器661の出力とアースと
の間にはトランジスタ663が接続される。
【0050】また、ダイオードブリッジ52の出力が比
較器664の一方入力に与えられ、比較器664の他方
入力には基準電圧665が与えられる。比較器664の
出力は単安定マルチバイブレータ666のトリガ入力と
して与えられ、この単安定マルチバイブレータ666の
出力がRSフリップフロップ667のリセット入力に与
えられる。RSフリップフロップ667のセット入力に
は、マイクロコンピュータ50(図4)からのスタート
指令信号が与えられる。RSフリップフロップ667の
反転出力が前述のトランジスタ663のベースに与えら
れる。なお、この反転出力は図1に示すファンドライバ
48にも与えられる。
【0051】比較器661はポテンシャルトランス42
の電圧すなわち主回路の入力電圧が一定値を超えたかど
うかを判断し、比較器664はカレントトランス44の
出力すなわち1次電流が一定値を超えたかどうかを判断
する。
【0052】すなわち、起動時においては、RSフリッ
プフロップ667がマイクロコンピュータ50からの指
令信号でセットされるので、その反転出力はローレベル
となる。したがって、トランジスタ663がオフとな
り、ダイオードブリッジ64からの出力電圧すなわち商
用電源14の電圧が一定値を超えたとき、比較器661
の出力すなわちアンドゲート61の入力がローレベルと
なり、したがってV/F変換回路60からのスイッチン
グ制御信号QAがドライバ62に与えられない。
【0053】したがって、起動時にはドライバ62から
のスイッチング信号Q1が出力されず、スイッチング信
号Q2のみが出力される。そのため、ハーフブリッジコ
ンバータを構成する一方のスイッチング素子20aは、
起動時において主回路の入力電圧が所定値以上になった
ときオフされ、このスイッチング素子20aによる共振
動作が停止される。したがって、高周波トランス34の
2次巻線34bおよび34cには、図13に示すよう
に、主回路の入力電圧が一定レベルを超えている間高周
波高電圧は誘起されない。したがって、起動時に高周波
トランス34の2次巻線34bに表れる電圧を小さくす
ることができる。
【0054】マグネトロン36が発振を開始すると1次
電流が増加し、ダイオードブリッジ52の出力電圧が基
準電圧665を超えると、比較器664の出力はハイレ
ベルとなり、それによって単安定マルチバイブレータ6
66がトリガされ、応じてRSフリップフロップ667
がリセットされ、その反転出力はハイレベルとなる。し
たがって、トランジスタ663がオンされ、アンドゲー
ト61の入力はハイレベルに固定される。それによっ
て、スイッチング制御信号QAがそのままドライバ62
に与えられ、スイッチング素子20aおよび20bは通
常の発振動作を行う。
【0055】比較器661の基準電圧662を商用電源
14の220Vに相当する電圧に設定したとすると、2
次巻線34bの出力電圧は約8800V(=220×2
0×2:ただし「20」は高周波トランス34の巻数比
である)にクランプすることができる。したがって、マ
グネトロン36(図1)が発振していないときに生じる
サージ電圧を小さくすることができ、したがって高周波
トランス34,ダイオード38およびコンデンサ40の
耐圧を小さくすることができる。
【0056】もしこのような起動制御回路66を用いな
ければ、マグネトロン36が発振していないときには1
1200V(=280×20×2)の電圧が2次巻線3
4bに生じる。この電圧はマグネトロン36の定格(1
0kV)を超えてしまう。したがって起動制御回路66
を用いなければマグネトロン36の定格を大きくしなけ
ればならないし、その他の部品についても絶縁耐圧を大
きくしなければならなくなってしまう。しかしながら、
起動制御回路66によって起動時の高電圧を抑制するこ
とができるので、高周波トランス34などの絶縁耐圧を
小さくでき、したがってより安価な電子レンジ用電源装
置が得られる。
【0057】図12の実施例を用いた場合、2次巻線3
4cにも図13に示すような間欠的な電圧が誘起される
ので、この2次巻線34cの電圧によって加熱されるヒ
ータの加熱時間が長くなり、したがってマグネトロン3
6の起動時間が長くなる。そこで、この新たな問題に対
処するために、この実施例では、RSフリップフロップ
の出力によってファンドライバ48(図1)を制御す
る。すなわち、RSフリップフロップ667のセット入
力にはマイクロコンピュータ50からのスタート指令信
号が与えられ、したがってこの信号に応答してRSフリ
ップフロップ667の反転出力がローレベルになる。こ
のRSフリップフロップ667の反転出力がローレベル
の間すなわち起動時にはファンドライバ48は冷却用フ
ァン46を停止する。そのため、マグネトロン36のヒ
ータ電圧が小さくても比較的速く十分加熱されることに
なる。したがって起動時にハーフブリッジコンバータを
間欠的に作動させることによって起動時間が長くなるの
を防止することができる。
【0058】図14に示す実施例では、V/F変換回路
60からのスイッチング制御信号QAがトグルフリップ
フロップ76にも与えられ、したがって、トグルフリッ
プフロップ76の出力は、図15に示すようにスイッチ
ング制御信号QA毎にハイレベルまたはローレベルとな
る。このトグルフリップフロップ76には、たとえば図
12に示す比較器661の出力(またはその反転)がイ
ネーブル信号として与えられ、したがってトグルフリッ
プフロップ76はハーフブリッジコンバータの入力電圧
が所定値以下のときイネーブルされる。このトグルフリ
ップフロップ76の出力が切り換え信号として図7に詳
細に示す集積回路“GP605”の第10番端子に与え
られる。
【0059】切り換え信号がハイレベルの期間、V/F
変換回路60すなわち集積回路“GP605”はデュア
ルモードではなくシングルモードで動作する。したがっ
て、このハイレベル期間においては、スイッチング制御
信号QAおよびQBは図15に示すように同相信号とな
る。したがって、スイッチング素子20aおよび20b
が同時にオンされ、ダイオードブリッジ16,コモンモ
ードチョークコイル18およびスイッチング素子20a
および20bの経路で電流が流れ、コモンモードチョー
クコイル18にエネルギが蓄えられる。
【0060】そして、後続のローレベル期間において
は、スイッチング制御信号QAに同期してスイッチング
素子20aがオンされかつスイッチング制御信号QBに
同期しててスイッチング素子20bがオフされるので、
ダイオードブリッジ16の出力とコモンモードチョーク
コイル18に蓄えられていたエネルギとがハーフブリッ
ジコンバータの入力電圧として与えられる。マグネトロ
ン36に印加される電圧が所定値(たとえば3.8kV
〜4.0kV)以下になるような入力電圧が与えられて
もマグネトロン36に電流は流れず、高周波トランス3
4の1次側から2次側へエネルギは伝達されない。
【0061】ところが、上述のようにコモンモードチョ
ークコイル18に蓄えられたエネルギが入力電圧を高め
ることになり、マグネトロン36の発振の始期および終
期が図16において点線で示すように進みかつ遅れる。
したがって、1次電流が大きくなって、図14に示す実
施例によれば、力率の改善が期待できる。
【0062】図17には、高周波トランス34の2次巻
線34bに接続された倍電圧整流回路を構成するダイオ
ード38が破壊したことを検出するための検出回路78
が示される。この検出回路78は比較器80を含み、図
4に示すダイオードブリッジ52からの出力が比較器8
0の一方入力に与えられ、比較器80の他方入力には基
準電圧が与えられる。したがって、比較器80はダイオ
ードブリッジ52の出力が一定レベル以上になったかど
うかを検出する。この比較器80の出力がリトリガブル
単安定マルチバイブレータ82のトリガ入力(第5番端
子)に与えられる。リトリガブル単安定マルチバイブレ
ータ82は、アンドゲート84の作用によって、一定時
間T1内に後続のトリガ入力が与えられるとハイレベル
またはローレベルの連続信号を出力する。上述の一定時
間T1は、図17に示す抵抗RおよびコンデンサCによ
って決められる。
【0063】ダイオード38が正常な状態では、高周波
トランス34の1次巻線34aには図18(A)に示す
1次電流が流れる。したがって、ダイオードブリッジ5
2の出力は図18(B)に示すようになり、1次電流が
正の半波のときにのみ基準電圧を超える。したがって、
比較器80の出力は図18(C)に示すようになり、ハ
イレベルの周期が一定時間T1より長くなる。したがっ
て、リトリガブル単安定マルチバイブレータ80の第9
番端子からの出力は、図18(G)に示すようにハイレ
ベルの連続信号となる。なお、図18(E)および図1
8(F)は、それぞれアンドゲート84の一方入力およ
び出力を示す。
【0064】ダイオード38が破壊された状態では、高
周波トランス34の1次巻線34aには図19(A)に
示す1次電流が流れる。したがって、ダイオードブリッ
ジ52の出力は図19(B)に示すようになり、1次電
流の半波毎に基準電圧を超える。したがって、比較器8
0の出力は図19(C)に示すようになり、ハイレベル
の周期が一定時間T1より短くなる。したがって、リト
リガブル単安定マルチバイブレータ80の第9番端子か
らの出力は、図19(G)に示すようにローレベルの連
続信号となる。なお、図19(E)および図19(F)
は、それぞれアンドゲート84の一方入力および出力を
示す。リトリガブル単安定マルチバイブレータ80のロ
ーレベルの連信号が異常検出信号として、たとえばマイ
クロコンピュータ50(図4)に与えられる。
【0065】図17に示す検出回路78に代えて、図2
0に示す回路が用いられてもよい。図20に示す実施例
では、図1に示す検出抵抗32の端子電圧が比較器86
の一方入力に与えられる。そして、比較器86の他方入
力には基準電圧88が与えられ、比較器86は、図17
の比較器80と同様に、1次電流の負の半波の電流レベ
ルを検出する。したがって、図19(A)に示すよう
に、ダイオード38の故障が原因で1次電流の負の半波
の電流レベルが一定値を超えると、比較器86から検出
信号が出力される。
【0066】図21に示す実施例では、マグネトロン3
6のヒータが、高周波トランス34の2次巻線34cの
出力だけでなくリングコア90を通して与えられるリン
ギングチョークコンバータ28の出力によって加熱され
る。すなわち、図22に詳細に示すリンギングチョーク
コンバータ28の出力線がリングコア90に巻回され
る。そのリングコア90には別の巻線が施され、その別
の巻線がダイオード92を通してマグネトロン36のカ
ソードに接続される。したがって、ヒータにはリングコ
ア90を通して誘起されたリンギングチョークコンバー
タ28の出力が2次巻線34cの出力とともに印加され
る。
【0067】ただし、マグネトロン36のヒータにはリ
ンギングチョークコンバータ28からのみヒータ電流が
供給されるようにしてもよい。なお、コンデンサ94は
平滑コンデンサである。また、リンギングチョークコン
バータ28の他の出力は、図22に示すように、制御回
路12(図1または図4)の電源として、およびドライ
バ62(図4)の電圧源としてそれぞれ利用される。
【0068】図21に示す実施例によれば、次のような
効果が期待できる。すなわち、図1または図21に示す
ように、マグネトロン36には高周波フィルタ36aが
内蔵されていて、高周波フィルタ36aのインピーダン
スは2πfL(Lは高周波フィルタのインダクタンス)
で変化する。したがって、マグネトロン36の出力電力
を制御するにはハーフブリッジコンバータの発振周波数
を変化するので、常に一定のヒータ電流を流すことは困
難である。そこで、ハーフブリッジコンバータに不可欠
の別電源たとえばリンギングチョークコンバータ28か
らもヒータ電流を供給するようにすれば、動作周波数に
拘わらずマグネトロン36のヒータに一定の電流を流す
ことができ、マグネトロン36の安定した動作が期待で
きる。
【0069】なお、図4に示す過電流検出回路68は過
大に1次電流を検出したときハイレベルの信号を出力
し、異常電圧検出回路70は過大または過小な電源電圧
を検出したときハイレベルの信号を出力する。過電流検
出回路68および異常電圧検出回路70の出力がオアゲ
ート72を通してフリップフロップ74に与えられる。
したがって、ハーフブリッジコンバータに異常状態が生
じたとき、フリップフロップ74からの信号が集積回路
“GP605”の第1番端子(図7参照)与えられる。
したがって、V/F変換回路60の動作が停止され、ス
イッチング制御信号QAおよびQBはともにハイレベル
のままとなり、ハーフブリッジコンバータの動作が停止
される。
【0070】なお、図4に示す高調波成分抽出手段とし
てのバンドパスフィルタ54および平均化手段としての
平滑回路55はローパスフィルタに置き換えられてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の実施例における各部の電流または電圧を
示す波形図である。
【図3】図1の実施例における各部の電流または電圧を
示す波形図である。
【図4】図1の実施例の制御回路を詳細に示すブロック
図である。
【図5】図1の実施例の高周波トランスの1次電流の高
調波成分を表す周波数スペクトラムを示すグラフであ
る。
【図6】ハーフブリッジコンバータの入力電流に対する
120Hz成分の関係を示すグラフである。
【図7】図4の実施例のV/F変換回路の一例を示す機
能ブロック図である。
【図8】図7に示すV/F変換回路からのスイッチング
制御信号を示す波形図である。
【図9】図7に示すV/F変換回路の入力電圧に対する
スイッチング制御信号の周波数の関係を示すグラフであ
る。
【図10】図4のドライバの一例を示す回路図である。
【図11】図4のソフトスタート回路の一例を示す回路
図である。
【図12】図4の起動制御回路の一例を示す回路図であ
る。
【図13】図12の起動制御回路によって達成される間
欠発振動作を示す1次電流の波形図である。
【図14】図4のV/F変換回路の変形例を示す回路図
である。
【図15】図14の変形例の動作を示す波形図である。
【図16】図14の変形例の動作を示す波形図である。
【図17】ダイオード破壊検出回路の一例を示す回路図
である。
【図18】正常時の図17のダイオード破壊検出回路の
動作を示す波形図である。
【図19】異常時の図17のダイオード破壊検出回路の
動作を示す波形図である。
【図20】ダイオード破壊検出回路の他の例を示す回路
図である。
【図21】マグネトロンのヒータ回路の変形例を示す回
路図である。
【図22】図21の変形例のリンギングチョークコンバ
ータを示す回路図である。
【符号の説明】
10 …電子レンジ用電源
装置 12 …制御回路 14 …商用電源 16 …ダイオードブリッ
ジ 18 …コモンモードチョ
ークコイル 20a,20b …スイッチング素子 22 …接続線 24a,24b …放電抵抗 26a,26b …共振コンデンサ 28 …リンギングチョー
クコンバータ 30a,30b …ダイオード 32 …検出抵抗 34 …高周波トランス 34a …1次巻線 34b,34c …2次巻線 36 …マグネトロン 38 …高圧ダイオード 40 …高圧コンデンサ 42 …ポテンシャルトラ
ンス 44 …カレントトランス 46 …冷却用ファン 48 …ファンドライバ 50 …マイクロコンピュ
ータ 52,64 …ダイオードブリッ
ジ 54 …バンドパスフィル
タ 56,661,664,80,86…比較器 58 …ソフトスタート回
路 60 …V/F変換回路 62 …ドライバ 66 …起動制御回路 68 …過電流検出回路 70 …異常電圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 克彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−57286(JP,A) 特開 昭53−24649(JP,A) 特開 平3−119685(JP,A) 特開 平2−7385(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/66 - 6/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源によって駆動され、かつ第1およ
    び第2のスイッチング素子の第1の直列接続と、前記第
    1の直列接続に並列接続される第1および第2の共振コ
    ンデンサの第2の直列接続と、前記第1の直列接続の接
    続点および前記第2の直列接続の接続点の間に接続され
    る1次巻線および前記1次巻線に磁気結合されてマグネ
    トロンに電圧を供給する2次巻線を有する高周波トラン
    スとを含むハーフブリッジコンバータ、 前記マグネトロンの所望の出力電力を指令する設定電圧
    を出力する設定電圧出力手段、前記第1の直列接続は前記第1および第2のスイッチン
    グ素子を接続すると共に、前記第1のスイッチング素子
    の電流が第2のスイッチング素子の電流と同じ方向に流
    れる第1の部分を含む接続線 前記接続線の前記第1の部
    分および前記第2のスイッチング素子の電流が流れる第
    2の部分に結合されて前記第1および第2のスイッチン
    グ素子のそれぞれに流れる電流を検出するカレントトラ
    ンスを含む 電流検出手段、 前記電流検出手段によって検出された電流を平均化する
    平均化手段、 前記平均化手段によって得られた電圧と前記設定電圧と
    の差に相当する誤差電圧を出力する誤差電圧出力手段、
    および前記誤差電圧の大きさに基づいて前記第1および
    第2のスイッチング素子を制御するスイッチング制御手
    段を備える、電子レンジ用電源装置。
  2. 【請求項2】商用電源によって駆動され、かつ第1およ
    び第2のスイッチング素子の第1の直列接続と、前記第
    1の直列接続に並列接続される第1および第2の共振コ
    ンデンサの第2の直列接続と、前記第1の直列接続の接
    続点および前記第2の直列接続の接続点の間に接続され
    る1次巻線および前記1次巻線に磁気結合されてマグネ
    トロンに電圧を供給する2次巻線を有する高周波トラン
    スとを含むハーフブリッジコンバータ、 前記マグネトロンの所望の出力電力を指令する設定電圧
    を出力する設定電圧出力手段、前記第1の直列接続は前記第1および第2のスイッチン
    グ素子を接続すると共に、前記第1のスイッチング素子
    の電流が第2のスイッチング素子の電流と同じ方向に流
    れる第1の部分を含む接続線 前記接続線の前記第1の部
    分および前記第2のスイッチング素子の電流が流れる第
    2の部分に結合されて前記第1および第2のスイッチン
    グ素子のそれぞれに流れる電流を検出するカレントトラ
    ンスを含む 電流検出手段、 前記電流検出手段によって検出された電流を平均化する
    平均化手段、 前記平均化手段によって得られた電圧と前記設定電圧と
    の差に相当する誤差電圧を出力する誤差電圧出力手段、
    およびオン時間が一定でかつ前記誤差電圧の大きさに応
    じて周波数が異なる2つのスイッチング信号を出力する
    電圧/周波数変換手段を含み、前記第1および第2のス
    イッチング素子を制御するスイッチング制御手段を備え
    る、電子レンジ用電源装置。
  3. 【請求項3】前記平均化手段は前記カレントトランスの
    出力を受けて前記商用電源の基本波の高調波成分を抽出
    する高調波成分抽出手段を含む、請求項1または2記載
    の電子レンジ用電源装置。
  4. 【請求項4】前記高調波成分抽出手段は前記基本波の2
    倍の周波数を有する成分を抽出する第2高調波抽出手段
    を含む、請求項3記載の電子レンジ用電源装置。
  5. 【請求項5】前記高調波成分抽出手段はフィルタ回路を
    含む、請求項3または4記載の電子レンジ用電源装置。
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