JPH04359892A - 電子レンジ用電源装置 - Google Patents

電子レンジ用電源装置

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Publication number
JPH04359892A
JPH04359892A JP3133023A JP13302391A JPH04359892A JP H04359892 A JPH04359892 A JP H04359892A JP 3133023 A JP3133023 A JP 3133023A JP 13302391 A JP13302391 A JP 13302391A JP H04359892 A JPH04359892 A JP H04359892A
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JP
Japan
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voltage
current
magnetron
output
circuit
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Pending
Application number
JP3133023A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Ito
克彦 伊藤
Yasuhiro Makino
康弘 牧野
Etsuko Yamamoto
悦子 山本
Etsuo Taniguchi
硲口 悦男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04359892A publication Critical patent/JPH04359892A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子レンジ用電源装置
に関する。より特定的には、この発明は比較的高い電圧
たとえば200Vまたは220Vの商用電源に好適する
新規な電子レンジ用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ用電源装置として利用可能な
インバータ回路の一例が昭和52年(1977)3月1
8日付で公開された特開昭52−35903号公報(H
05B6/66)または昭和59年(1984)10月
30日付で公開された特開昭59−191290号公報
(H05B6/68)に開示されている。この従来技術
は電圧共振方式のインバータを用いた電源装置であり、
その共振時定数は高周波トランスの漏れインダクタンス
およびその高周波トランスの1次巻線および2次巻線の
インダクタンスと共振コンデンサとで決まる。このよう
な電圧共振方式のインバータ回路においては、主回路の
入力電圧(商用電源の電源電圧)の変動がそのまま共振
電圧の変動として表れる。そこで、インバータを構成す
るスイッチング素子としては、そのような共振電圧の変
動を見越して大きな耐圧のスイッチング素子を用いる必
要がある。たとえば、入力電圧が100Vであるとする
と、そのピーク電圧は約141V(=100√2)であ
り、スイッチング素子には定格入力時に約600Vの共
振電圧が印加される。そこで、入力電圧の変動に応じて
共振電圧が変動するので、この場合、たとえば900V
50Aの定格を有するスイッチング素子が用いられる。
【0003】一方、最近では電子レンジのような調理器
の大容量化や高速化のために200Vの商用電源を用い
ることが提案されている。上述のインバータ回路の入力
電圧が200Vになると、1800V30A程度の定格
を有するスイッチング素子が必要になる。ところが、電
子レンジ用電源装置における高周波領域で動作ししかも
このような大きな耐圧を有するスイッチング素子は未だ
実用化されていない。したがって、この特開昭52−3
5903号公報または特開昭59−191290号公報
に開示されたインバータ回路は200Vの商用電源によ
って駆動される電子レンジ用電源装置としては利用する
ことはできない。
【0004】一方、平成2年(1990)4月13日付
で公開された特開平2−101962号公報(H02M
3/28,3/335)には、2つのスイッチング素子
の直列回路,2つの共振コンデンサの直列回路および2
つの帰還ダイオードの直列回路を直流電源に接続し、2
つのスイッチング素子の接続点と2つの共振コンデンサ
の接続点との間にトランスの1次巻線と第1の共振イン
ダクタとの直列回路を接続したハーフブリッジコンバー
タが開示されている。この従来技術のハーフブリッジコ
ンバータは主として安定化電源回路に用いられるもので
あり、このようなハーフブリッジコンバータを電子レン
ジ用電源装置として用いることは現在のところ行われて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−10196
2号公報に開示されたハーフブリッジコンバータを電子
レンジ用電源装置として用いることも考えられるが、こ
の従来技術のハーフブリッジコンバータはそのままでは
電子レンジ用電源装置としは利用できない。すなわち、
上述の従来技術では、ハーフブリッジコンバータの出力
電圧をコントロールするために、負荷の出力電圧と基準
値との誤差電圧で2つのスイッチング素子のスイッチン
グ周波数を制御するが、電子レンジに用いられるマグネ
トロンはハーフブリッジコンバータに対して定電圧負荷
であるため、マグネトロンの出力電力を制御するには、
その出力電流を検出すればよい。この場合、マグネトロ
ンの出力電流を検出するカレントトランスを高周波トラ
ンスの2次側に設け、そのカレントトランスの出力を制
御回路に入力するが、実際の回路においては安全上の観
点から、高周波トランスの2次側と制御回路とをアイソ
レートするために、沿面距離や空間距離の大きいカレン
トトランスが必要になる。したがって、電源装置が大型
かつ高価になってしまう。しかも、この従来技術のハー
フブリッジコンバータにおいては、1次巻線に共振イン
ダクタを直列接続するが、共振周波数50kHzでマグ
ネトロンの出力電力800W程度の電子レンジ用電源を
得るためには、10μH程度のインダクタンスを有する
大きな共振用インダクタを用いる必要がある。したがっ
て、特開平2−101962号公報に開示されたハーフ
ブリッジコンバータをそのまま用いる場合には、電子レ
ンジ用電源装置が大型かつ高価になってしまう。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、新
規な電子レンジ用電源装置を提供することである。この
発明の他の目的は、ハーフブリッジコンバータを用いて
小型にかつ安価にし得る、電子レンジ用電源装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、簡単にいえ
ば、商用電源によって駆動され、かつ第1および第2の
スイッチング素子の第1の直列接続と、第1の直列接続
に並列接続される第1および第2の共振コンデンサの第
2の直列接続と、第1の直列接続の接続点および第2の
直列接続の接続点の間に接続される1次巻線および1次
巻線に磁気結合されてマグネトロンに電圧を供給する2
次巻線を有する高周波トランスとを含むハーフブリッジ
コンバータ、マグネトロンの所望の出力電力を指令する
設定電圧を出力する設定電圧出力手段、1次巻線に流れ
る電流を検出する電流検出手段、電流検出手段によって
検出された電流を平均化する平均化手段、平均化手段に
よって得られた電圧を設定電圧との差に相当する誤差電
圧を出力する誤差電圧出力手段、誤差電圧の大きさに比
例する周波数で前記第1および第2のスイッチング素子
を交互にオンする第1および第2のスイッチング信号を
発生するスイッチング信号発生手段、スイッチング信号
発生手段に所定電圧を有する第1および第2のスイッチ
ング信号発生するために電圧を供給する電源回路、およ
び電源回路からマグネトロンのヒータに電流を供給する
ヒータ電流供給手段を備える、電子レンジ用電源装置で
ある。
【0008】
【作用】ハーフブリッジコンバータの入力電圧としては
、ダイオードブリッジを通して商用電源が印加される。 たとえばバイポーラトランジスタ,電界効果トランジス
タあるいはIGBT(Insulated Gate 
BipolarTransistor) のような第1
および第2のスイッチング素子には、スイッチング制御
手段からの互いに位相の異なる第1および第2のスイッ
チング信号が与えられ、したがって、第1および第2の
スイッチング素子は交互にオンまたはオフされ、ハーフ
ブリッジコンバータが高周波トランスの1次漏れインダ
クタンスと第1および第2の共振コンデンサとによって
決まる共振時定数で発振する。第1および第2のスイッ
チング素子は接続線によって直列接続され、その接続線
には電流検出手段として作用するカレントトランスが磁
気結合される。このカレントトランスは第1および第2
のスイッチング素子を流れる電流すなわち1次巻線に流
れる電流を検出する。カレントトランスの出力がたとえ
ばダイオードブリッジを経てバンドパスフィルタあるい
はローパスフィルタのような平均化手段に入力される。 平均化手段から得られる平均電流電圧に相当するレベル
を有する電圧とたとえばマイクロコンピュータのような
設定電圧出力手段からのマグネトロンの所望の出力電圧
を指令する設定電圧との差に相当する大きさを有する誤
差電圧が誤差電圧出力手段から出力される。スイッチン
グ制御手段は、たとえばV/F変換手段を含み、その誤
差電圧の大きさに比例する周波数を有するがオン時間一
定の第1および第2のスイッチング信号を出力して第1
および第2のスイッチング素子に与える。
【0009】電源回路はたとえばリンギングチョークコ
ンバータを含み、その電源回路は全波整流回路の出力に
接続される。リンギングチョークコンバータは制御用電
圧,スイッチング信号用電圧およびヒータ用電圧を発生
し、スイッチング信号用電圧がスイッチング信号発生手
段に与えられる。したがって、スイッチング信号発生手
段からは所定電圧の第1および第2スイッチング信号が
出力される。ヒータ用電圧がたとえばリングコアを介し
てマグネトロンのヒータに印加される。
【0010】マグネトロンのヒータには一般に高周波フ
ィルタが接続されていて、マグネトロンの出力電力を制
御するにはハーフブリッジコンバータの動作周波数を変
化するが、電源回路からヒータ電流を供給するようにす
れば、動作周波数に拘わらず安定してヒータ電流を供給
いきる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、電流検出手段によっ
て検出された電流に基づいてハーフブリッジコンバータ
すなわちマグネトロンの出力電力がフィードバック制御
され得る。したがって、特開平2−101962号に開
示されたハーフブリッジコンバータをそのまま用いる場
合に比べて、より小型かつ安価な電子レンジ用電源装置
が得られる。また、ハーフブリッジコンバータに不可欠
の電源回路からマグネトロンのヒータ電流を供給するよ
うにしているので、付加的な回路なしにハーフブリッジ
コンバータの出力電力すなわち動作周波数に拘わらずマ
グネトロンが安定に動作する。
【0012】この発明の上述の目的およびその他の目的
,特徴,局面および利点は、添付図面に関連して行われ
る以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す回路図であ
る。この実施例の電子レンジ用電源装置10は制御回路
12によって制御される主回路を含み、この主回路は主
としてハーフブリッジコンバータによって構成され、商
用電源14から200Vの交流電源を受ける。200V
の交流はダイオードブリッジ16によって全波整流され
、このダイオードブリッジ16の出力にはノーマルモー
ドチョークコイル18を介して、ハーフブリッジコンバ
ータが接続される。
【0014】すなわち、ダイオードブリッジ16の出力
には、ノーマルモードチョークコイル18を介してスイ
ッチング素子20aおよび20bの直列接続が接続され
る。スイッチング素子20aおよび20bとしては、こ
の実施例では、それぞれIGBTが用いられる。この2
つのスイッチング素子20aおよび20bは接続線22
によって直列接続される。スイッチング素子20aおよ
び20bの直列接続には、2つの放電抵抗24aおよび
24bの直列接続と2つの共振コンデンサ26aおよび
26bの直列接続とがそれぞれ並列接続される。それと
ともに、制御回路12のための電源を発生するリンギン
グチョークコンバータ28がダイオードブリッジ16の
出力に接続される。スイッチング素子20aにはダイオ
ード30aが並列接続され、スイッチング素子20bに
はダイオード30bと電流検出用抵抗32との直列接続
が並列接続される。
【0015】2つのスイッチング素子20aおよび20
bの直列接続点と共振コンデンサ26aおよび26bの
直列接続点との間には高周波トランス34の1次巻線3
4aが接続される。この1次巻線34aには、1次巻線
34aに蓄えられたエネルギが伝達されるように、2つ
の2次巻線34bおよび34cが磁気結合される。なお
、上述のダイオード30aおよび30bは、1次巻線3
4aに蓄えられたが2次巻線34bおよび34cには伝
達されなかったエネルギを商用電源14に戻す働きをす
る。そして、2次巻線34bはマグネトロン36のヒー
タないしカソードとアノードとの間に高電圧を供給し、
2次巻線34cはマグネトロン36のカソードにヒータ
電圧を供給する。すなわち、2次巻線34bには、ダイ
オード38およびコンデンサ40からなる倍電圧整流回
路が接続され、この倍電圧整流回路の出力電圧がマグネ
トロン36のカソードとアノードとの間に印加される。 また、マグネトロン36のヒータはマグネトロン36に
内蔵されている高周波フィルタ36aを通して2次巻線
34cに接続される。
【0016】また、商用電源14すなわちダイオードブ
リッジ16の入力にはポテンシャルトランス42が接続
され、このポテンシャルトランス42の出力が制御回路
12に与えられる。さらに、図1に示すように1回巻か
れた接続線22には、カレントトランス44が磁気結合
され、このカレントトランス44の出力もまた制御回路
12に与えられる。接続線22を図1に示すように巻く
ことによってカレントトランス44はスイッチング素子
20aに流れる電流またはスイッチング素子20bに流
れる電流を個別に検出することができるとともに、スイ
ッチング素子20aおよび20bに流れる電流が重畳さ
れた合計電流も検出することができる。すなわち、接続
線22の一部の経路に流れるスイッチング素子20aの
電流は、1次巻線34aとスイッチング素子20bとの
間に流れるスイッチング素子20bの電流と同方向にな
るので、カレントトランス44をその2つの電流経路部
分に共通に磁気結合すると、カレントトランス44はス
イッチング素子20aおよび20bを流れる合計電流を
検出することができる。また、スイッチング素子20a
および20bは交互にオンされるので、それぞれのオン
期間においては、カレントトランス44は個別の電流を
検出することができる。
【0017】なお、図1の実施例においては、マグネト
ロン36に近接して冷却用ファン46が配置され、この
冷却用ファン46はファンドライバ48によって駆動ま
たは停止される。この図1の実施例の電子レンジ用電源
装置10の主回路は基本的には先に引用した特開平2−
101962号公報に開示されたものと同様のハーフブ
リッジコンバータを含む。すなわち、制御回路12から
のスイッチング信号Q1およびQ2によってスイッチン
グ素子20aおよび20bが交互にオンまたはオフされ
ることによって、高周波トランス34の1次巻線34a
に図2または図3の実線で示すような高周波電流を生じ
る。この高周波電流が高周波トランス34bによって逓
倍され、2次巻線34bに高周波高圧電圧が誘起される
。2次巻線34bに誘起された高周波の高電圧が倍電圧
整流回路によって直流高電圧に変換され、その直流高電
圧がマグネトロン36のカソードとアノードとの間に印
加され、それによってマグネトロン36が発振する。
【0018】なお、定常状態すなわち正常な発振状態に
おいては、高周波トランス34の1次巻線34aに図2
または図3の実線で示すような1次電流が流れる。また
、共振コンデンサ26aまたは26bには図2の1点鎖
線で示すような電流が流れ、共振コンデンサ26aおよ
び26bには図2の2点鎖線で示すような電圧が生じる
。そして、高周波トランス34の1次巻線34aの電圧
が図3の点線で示される。
【0019】図4に示す制御回路12はマイクロコンピ
ュータ50を含み、このマイクロコンピュータ50が調
理時間やマグネトロン36の出力電力などを制御する。 図2または図3の実線で示すように高周波トランス34
の1次巻線34aに1次電流が流れ、この1次電流が図
1に示すカレントトランス44によって検出される。カ
レントトランス44の出力がダイオードブリッジ52に
与えられ、このダイオードブリッジ52の出力がバンド
パスフィルタ54を通して比較器56の(−)入力に与
えられる。バンドパスフィルタ54はカレントトランス
44で検出した電流の高調波成分を抽出する。バンドパ
スフィルタ54の通過帯域は、この実施例では、図1に
示す商用電源14の周波数たとえば60Hzの2倍すな
わち120Hzに設定されている。すなわち、バンドパ
スフィルタ54は、スイッチング素子20aおよび20
bの電流すなわち1次巻線34aの電流から電源周波数
の2倍波成分を抽出する。バンドパスフィルタ54の出
力は抵抗およびコンデンサからなる平滑回路55で平均
化される。カレントトランス44の出力の周波数スペク
トラムが図5に示されていて、この図5において最大振
幅を有する120Hz成分は、図6に示すように、商用
電源14(図1)からハーフブリッジコンバータへの入
力電流と相関した関係にある。したがって、カレントト
ランス44の出力の高調波成分をバンドパスフィルタ5
4で検出し、平滑回路55で平均化すれば、等価的にハ
ーフブリッジコンバータの入力電力を検出できる。この
実施例では、カレントトランス44の出力に応じてハー
フブリッジコンバータをフィードバック制御する。
【0020】このようにして、バンドパスフィルタ54
によって商用電源14の高調波成分が抽出されかつ平滑
回路55で平均化され、平均電流に相当する電圧が平滑
回路55から比較器56の(−)入力に与えられる。比
較器56の同じ(−)入力には、先のマイクロコンピュ
ータ50からユーザが設定した調理条件に適合するマグ
ネトロン36の出力電力に相当する設定電圧Vsが与え
られ、また、比較器56の(+)入力には基準電圧57
が入力される。したがって、比較器56では、平滑回路
55からの出力電圧と設定電圧Vsとの差に相当する誤
差電圧を出力する。この誤差電圧がソフトスタート回路
58を通してV/F変換回路60に与えられる。この実
施例では、V/F変換回路60として、GENNUM社
製の集積回路“GP605”が用いられる。この集積回
路“GP605”の機能ブロック図が図7に示される。
【0021】集積回路“GP605”は高周波電源装置
のスイッチング制御のために開発された集積回路であり
、図7の第13番端子に電圧を印加すると、第8番端子
および第6番端子から、その印加電圧の大きさに比例し
た周波数を有する2つのスイッチング制御信号が得られ
る。したがって、この実施例では、集積回路“GP60
5”の第13番端子に比較器56の出力電圧を印加する
。そして、第8番端子および第6番端子から出力される
2つのスイッチング制御信号QAおよびQBが図8に示
される。2つのスイッチング制御信号QAおよびQBの
いずれも、オン時間TONは一定で周波数が図9のグラ
フに示すように入力電圧すなわち比較器56の出力電圧
の大きさに比例する。
【0022】なお、この集積回路“GP605”は、第
10番端子に与えられる信号SEOがローレベルのとき
には、図8に示すように互いに180度の位相差を有す
る2つのスイッチング制御信号を出力するが、信号SE
Oがハイレベルのときには2つのスイッチング制御信号
は同相となる。V/F変換回路60からの図8に示すよ
うなスイッチング制御信号QAがアンドゲート61を介
してドライバ62に与えられ、スイッチング制御信号Q
Bはそのままドライバ62に与えられる。ドライバ62
はその詳細は図示しないが、スイッチング制御信号QA
およびQBに同期して所定の電圧たとえば16Vのスイ
ッチング信号Q1およびQ2を出力する。このスイッチ
ング信号Q1およびQ2がスイッチング素子20aおよ
び20bのそれぞれのゲートに与えられることは前述の
通りである。ドライバ62としてはIR(Intern
ational Rectifier) 社製の集積回
路“IR2110”のようなハイサイド/ローサイドス
イッチが用いられ得る。しかしながら、ドライバ62と
しては図10に示すような回路構成が用いられてもよい
【0023】図10に示すドライバ62は、スイッチン
グ制御信号QAおよびQBによってそれぞれ駆動される
フォトカプラ621および622を含み、そのフォトカ
プラ621および622の出力がそれぞれ反転バッファ
アンプ623および624を通してスイッチング信号Q
1およびQ2として出力される。すなわち、スイッチン
グ制御信号QAまたはQBがハイレベルのときすなわち
オフ期間にはフォトカプラ621または622は駆動さ
れず、スイッチング制御信号QAまたはQBがローレベ
ルのときすなわちオン期間TONにはフォトカプラ62
1または622が駆動される。フォトカプラ621また
は622が駆動されると、反転バッファアンプ623ま
たは624の入力がローレベルとなり、それが反転バッ
ファアンプ623または624を介してハイレベルのス
イッチング信号Q1またはQ2として出力される。この
スイッチング信号Q1およびQ2によってスイッチング
素子20aおよび20bが交互にオンされ、ハーフブリ
ッジコンバータが発振動作を行うが、その詳細な動作は
よく知られているので、その説明は省略する。
【0024】図4に示すソフトスタート回路58は、U
/F変換回路60の入力電圧を徐々に大きくするための
回路である。先の集積回路“GP605”にもソフトス
タート回路が組み込まれているが、遅延時間が短くかつ
その動作が後述の動作と異なるため、この実施例では、
その組み込まれたソフトスタート回路は利用しない。ソ
フトスタート回路58は、マグネトロン36が発振を開
始した後、スイッチング素子20aおよび20bの発振
周波数を徐々に上げることによって、マグネトロン36
の出力電力を徐々に増大する。具体的には、図11に示
すように、ソフトスタート回路58はダイオード581
および抵抗582の直列接続を含み、ダイオード581
および抵抗582の直列接続点にはトランジスタ583
のベースが接続され、トランジスタ583のエミッタに
は抵抗584が、コレクタにはコンデンサ585がそれ
ぞれ接続される。したがって、比較器56からの誤差電
圧が抵抗584を通してトランジスタ583のエミッタ
に印加される。そして、その誤差電圧が所定のベース電
圧に達するとトランジスタ583がオンし、コンデンサ
585が誤差電圧によって充電される。そのため、比較
器56からの誤差電圧が、抵抗584およびコンデンサ
585によって決まる時定数に従って遅延され、V/F
変換回路60に与えられる。
【0025】コンデンサ585には、並列に、トランジ
スタ586が接続され、このトランジスタのベースには
起動制御回路66(図2)からの制御信号が与えられる
。この制御信号は起動時にハイレベルとなるので、トラ
ンジスタ583のコレクタはトランジスタ586によっ
て接地される。したがって、起動時には、V/F変換回
路60にはほぼ0Vの電圧が与えられ、スイッチング制
御信号QAおよびQBすなわちスイッチング信号Q1お
よびQ2の周波数は低く、したがって1次巻線34a(
図1)の電流は小さく、2次巻線34bに誘起される高
周波電圧が最小となる。
【0026】その後、マグネトロン36が動作的に十分
立ち上がると、起動制御回路66からトランジスタ58
6のベースに与えられる制御信号がローレベルとなり、
トランジスタ586がオフとなるので比較器56からの
誤差電圧がそのままソフトスタート回路58を通してV
/F変換回路60に与えられる。なお、図11のダイオ
ード587はコンデンサ585の放電経路を形成する。
【0027】このような定常状態においては、カレント
トランス44によって1次巻線34aの1次電流が検出
され、バンドパスフィルタ54によって高調波成分が抽
出されかつ平滑回路55で平均化される。マイクロコン
ピュータ50からの設定電圧Vsによって指令されるマ
グネトロン36の出力電力より現在のマグネトロン36
の出力電力の方が大きいときには、平滑回路55の出力
電圧(平均値の電圧)が設定電圧Vsに対して大きくな
るので、比較器56からの誤差電圧が小さくなる。した
がって、V/F変換回路60からのスイッチング制御信
号QAおよびQBは、図9に示すように相対的に低い周
波数となり、スイッチング信号Q1およびQ2の周波数
も低くなる。そのためにスイッチング素子20aおよび
20bのオフ時間が長くなり、ハーフブリッジコンバー
タの発振周波数が低くなるので、1次電流もまた小さく
なり、マグネトロン36の出力電力が小さくなる。逆に
、マイクロコンピュータ50からの設定電圧Vsによっ
て指令されるマグネトロン36の出力電力より現在のマ
グネトロン36の出力電力の方が小さいときには、平滑
回路55の出力電圧が設定電圧Vsに対して小さくなる
ので、比較器56からの誤差電圧が大きくなる。そのた
めに、V/F変換回路60からは相対的に高い周波数の
スイッチング制御信号QAおよびQBを出力する。した
がって、ハーフブリッジコンバータの発振周波数が高く
なり、1次電流が増加する。このようにして、この実施
例では、高周波トランス34の1次巻線34aの1次電
流の大きさをカレントトランス44で検出して、電流フ
ィードバックループを構成して電力制御を行う。したが
って、先に挙げた特開平2−101962号公報に開示
された回路では困難であった電力制御が可能となる。
【0028】図4を参照して、図1に示すポテンシャル
トランス42の出力電圧はダイオードブリッジ64に与
えられる。2つのダイオードブリッジ52および64の
出力はともに起動制御回路66に与えられる。この起動
制御回路66は、マグネトロン36が発振動作を開始す
るまでスイッチング素子20aによって間欠発振動作を
行い、マグネトロン36が発振した後にソフトスタート
回路58を作動させるとともに、上述の間欠発振動作か
ら通常発振動作に移行させる。具体的には、起動制御回
路66は図12に示すように、ダイオードブリッジ64
の出力をその一方入力に受ける比較器661を含み、こ
の比較器661の他方入力には基準電圧662が与えら
れる。そして、比較器661の出力は反転されて先のア
ンドゲート61の他方入力に与えられる。比較器661
の出力とアースとの間にはトランジスタ663が接続さ
れる。また、ダイオードブリッジ52の出力が比較器6
64の一方入力に与えられ、比較器664の他方入力に
は基準電圧665が与えられる。比較器664の出力は
単安定マルチバイブレータ666のトリガ入力として与
えられ、この単安定マルチバイブレータ666の出力が
RSフリップフロップ667のリセット入力に与えられ
る。RSフリップフロップ667のセット入力には、マ
イクロコンピュータ50(図4)からのスタート指令信
号が与えられる。RSフリップフロップ667の反転出
力が前述のトランジスタ663のベースに与えられる。 なお、この反転出力は図1に示すファンドライバ48に
も与えられる。
【0029】比較器661はポテンシャルトランス42
の電圧すなわち主回路の入力電圧が一定値を超えたかど
うかを判断し、比較器664はカレントトランス44の
出力すなわち1次電流が一定値を超えたかどうかを判断
する。すなわち、起動時においては、RSフリップフロ
ップ667がマイクロコンピュータ50からの指令信号
でセットされるので、その反転出力はローレベルとなる
。したがって、トランジスタ663がオフとなり、ダイ
オードブリッジ64からの出力電圧すなわち商用電源1
4の電圧が一定値を超えたとき、比較器661の出力す
なわちアンドゲート61の入力がローレベルとなり、し
たがってV/F変換回路60からのスイッチング制御信
号QAがドライバ62に与えられない。したがって、起
動時にはドライバ62からのスイッチング信号Q1が出
力されず、スイッチング信号Q2のみが出力される。 そのため、ハーフブリッジコンバータを構成する一方の
スイッチング素子20aは、起動時において主回路の入
力電圧が所定値以上になったときオフされ、このスイッ
チング素子20aによる共振動作が停止される。したが
って、高周波トランス34の2次巻線34bおよび34
cには、図13に示すように、主回路の入力電圧が一定
レベルを超えている間高周波高電圧は誘起されない。し
たがって、起動時に高周波トランス34の2次巻線34
bに表れる電圧を小さくすることができる。
【0030】マグネトロン36が発振を開始すると1次
電流が増加し、ダイオードブリッジ52の出力電圧が基
準電圧665を超えると、比較器664の出力はハイレ
ベルとなり、それによって単安定マルチバイブレータ6
66がトリガされ、応じてRSフリップフロップ667
がリセットされ、その反転出力はハイレベルとなる。し
たがって、トランジスタ663がオンされ、アンドゲー
ト61の入力はハイレベルに固定される。それによって
、スイッチング制御信号QAがそのままドライバ62に
与えられ、スイッチング素子20aおよび20bは通常
の発振動作を行う。
【0031】比較器661の基準電圧662を商用電源
14の220Vに相当する電圧に設定したとすると、2
次巻線34bの出力電圧は約8800V(=220×2
0×2:ただし「20」は高周波トランス34の巻数比
である)にクランプすることができる。したがって、マ
グネトロン36(図1)が発振していないときに生じる
サージ電圧を小さくすることができ、したがって高周波
トランス34,ダイオード38およびコンデンサ40の
耐圧を小さくすることができる。
【0032】もしこのような起動制御回路66を用いな
ければ、マグネトロン36が発振していないときには1
1200V(=280×20×2)の電圧が2次巻線3
4bに生じる。この電圧はマグネトロン36の定格(1
0kV)を超えてしまう。したがって起動制御回路66
を用いなければマグネトロン36の定格を大きくしなけ
ればならないし、その他の部品についても絶縁耐圧を大
きくしなければならなくなってしまう。しかしながら、
起動制御回路66によって起動時の高電圧を抑制するこ
とができるので、高周波トランス34などの絶縁耐圧を
小さくでき、したがってより安価な電子レンジ用電源装
置が得られる。
【0033】図12の実施例を用いた場合、2次巻線3
4cにも図13に示すような間欠的な電圧が誘起される
ので、この2次巻線34cの電圧によって加熱されるヒ
ータの加熱時間が長くなり、したがってマグネトロン3
6の起動時間が長くなる。そこで、この新たな問題に対
処するために、この実施例では、RSフリップフロップ
の出力によってファンドライバ48(図1)を制御する
。すなわち、RSフリップフロップ667のセット入力
にはマイクロコンピュータ50からのスタート指令信号
が与えられ、したがってこの信号に応答してRSフリッ
プフロップ667の反転出力がローレベルになる。この
RSフリップフロップ667の反転出力がローレベルの
間すなわち起動時にはファンドライバ48は冷却用ファ
ン46を停止する。そのため、マグネトロン36のヒー
タ電圧が小さくても比較的速く十分加熱されることにな
る。したがって起動時にハーフブリッジコンバータを間
欠的に作動させることによって起動時間が長くなるのを
防止することができる。
【0034】図14に示す実施例では、V/F変換回路
60からのスイッチング制御信号QAがトグルフリップ
フロップ76にも与えられ、したがって、トグルフリッ
プフロップ76の出力は、図15に示すようにスイッチ
ング制御信号QA毎にハイレベルまたはローレベルとな
る。このトグルフリップフロップ76には、たとえば図
12に示す比較器661の出力(またはその反転)がイ
ネーブル信号として与えられ、したがってトグルフリッ
プフロップ76はハーフブリッジコンバータの入力電圧
が所定値以下のときイネーブルされる。このトグルフリ
ップフロップ76の出力が切り換え信号として図7に詳
細に示す集積回路“GP605”の第10番端子に与え
られる。
【0035】切り換え信号がハイレベルの期間、V/F
変換回路60すなわち集積回路“GP605”はデュア
ルモードではなくシングルモードで動作する。したがっ
て、このハイレベル期間においては、スイッチング制御
信号QAおよびQBは図15に示すように同相信号とな
る。したがって、スイッチング素子20aおよび20b
が同時にオンされ、ダイオードブリッジ16,コモンモ
ードチョークコイル18およびスイッチング素子20a
および20bの経路で電流が流れ、コモンモードチョー
クコイル18にエネルギが蓄えられる。そして、後続の
ローレベル期間においては、スイッチング制御信号QA
に同期してスイッチング素子20aがオンされかつスイ
ッチング制御信号QBに同期しててスイッチング素子2
0bがオフされるので、ダイオードブリッジ16の出力
とコモンモードチョークコイル18に蓄えられていたエ
ネルギとがハーフブリッジコンバータの入力電圧として
与えられる。マグネトロン36に印加される電圧が所定
値(たとえば3.8kV〜4.0kV)以下になるよう
な入力電圧が与えられてもマグネトロン36に電流は流
れず、高周波トランス34の1次側から2次側へエネル
ギは伝達されない。ところが、上述のようにコモンモー
ドチョークコイル18に蓄えられたエネルギが入力電圧
を高めることになり、マグネトロン36の発振の始期お
よび終期が図16において点線で示すように進みかつ遅
れる。したがって、1次電流が大きくなって、図14に
示す実施例によれば、力率の改善が期待できる。
【0036】図17には、高周波トランス34の2次巻
線34bに接続された倍電圧整流回路を構成するダイオ
ード38が破壊したことを検出するための検出回路78
が示される。この検出回路78は比較器80を含み、図
4に示すダイオードブリッジ52からの出力が比較器8
0の一方入力に与えられ、比較器80の他方入力には基
準電圧が与えられる。したがって、比較器80はダイオ
ードブリッジ52の出力が一定レベル以上になったかど
うかを検出する。この比較器80の出力がリトリガブル
単安定マルチバイブレータ82のトリガ入力(第5番端
子)に与えられる。リトリガブル単安定マルチバイブレ
ータ82は、アンドゲート84の作用によって、一定時
間T1内に後続のトリガ入力が与えられるとハイレベル
またはローレベルの連続信号を出力する。上述の一定時
間T1は、図17に示す抵抗RおよびコンデンサCによ
って決められる。
【0037】ダイオード38が正常な状態では、高周波
トランス34の1次巻線34aには図18(A)に示す
1次電流が流れる。したがって、ダイオードブリッジ5
2の出力は図18(B)に示すようになり、1次電流が
正の半波のときにのみ基準電圧を超える。したがって、
比較器80の出力は図18(C)に示すようになり、ハ
イレベルの周期が一定時間T1より長くなる。したがっ
て、リトリガブル単安定マルチバイブレータ80の第9
番端子からの出力は、図18(G)に示すようにハイレ
ベルの連続信号となる。なお、図18(E)および図1
8(F)は、それぞれアンドゲート84の一方入力およ
び出力を示す。
【0038】ダイオード38が破壊された状態では、高
周波トランス34の1次巻線34aには図19(A)に
示す1次電流が流れる。したがって、ダイオードブリッ
ジ52の出力は図19(B)に示すようになり、1次電
流の半波毎に基準電圧を超える。したがって、比較器8
0の出力は図19(C)に示すようになり、ハイレベル
の周期が一定時間T1より短くなる。したがって、リト
リガブル単安定マルチバイブレータ80の第9番端子か
らの出力は、図19(G)に示すようにローレベルの連
続信号となる。なお、図19(E)および図19(F)
は、それぞれアンドゲート84の一方入力および出力を
示す。リトリガブル単安定マルチバイブレータ80のロ
ーレベルの連信号が異常検出信号として、たとえばマイ
クロコンピュータ50(図4)に与えられる。
【0039】図17に示す検出回路78に代えて、図2
0に示す回路が用いられてもよい。図20に示す実施例
では、図1に示す検出抵抗32の端子電圧が比較器86
の一方入力に与えられる。そして、比較器86の他方入
力には基準電圧88が与えられ、比較器86は、図17
の比較器80と同様に、1次電流の負の半波の電流レベ
ルを検出する。したがって、図19(A)に示すように
、ダイオード38の故障が原因で1次電流の負の半波の
電流レベルが一定値を超えると、比較器86から検出信
号が出力される。
【0040】図21に示す実施例では、マグネトロン3
6のヒータが、高周波トランス34の2次巻線34cの
出力だけでなくリングコア90を通して与えられるリン
ギングチョークコンバータ28の出力によって加熱され
る。すなわち、図22に詳細に示すリンギングチョーク
コンバータ28の出力線がリングコア90に巻回される
。そのリングコア90には別の巻線が施され、その別の
巻線がダイオード92を通してマグネトロン36のカソ
ードに接続される。したがって、ヒータにはリングコア
90を通して誘起されたリンギングチョークコンバータ
28の出力が2次巻線34cの出力とともに印加される
。ただし、マグネトロン36のヒータにはリンギングチ
ョークコンバータ28からのみヒータ電流が供給される
ようにしてもよい。なお、コンデンサ94は平滑コンデ
ンサである。また、リンギングチョークコンバータ28
の他の出力は、図22に示すように、制御回路12(図
1または図4)の電源として、およびドライバ62(図
4)の電圧源としてそれぞれ利用される。
【0041】図21に示す実施例によれば、次のような
効果が期待できる。すなわち、図1または図21に示す
ように、マグネトロン36には高周波フィルタ36aが
内蔵されていて、高周波フィルタ36aのインピーダン
スは2πfL(Lは高周波フィルタのインダクタンス)
で変化する。したがって、マグネトロン36の出力電力
を制御するにはハーフブリッジコンバータの発振周波数
を変化するので、常に一定のヒータ電流を流すことは困
難である。そこで、ハーフブリッジコンバータに不可欠
の別電源たとえばリンギングチョークコンバータ28か
らもヒータ電流を供給するようにすれば、動作周波数に
拘わらずマグネトロン36のヒータに一定の電流を流す
ことができ、マグネトロン36の安定した動作が期待で
きる。
【0042】なお、図4に示す過電流検出回路68は過
大に1次電流を検出したときハイレベルの信号を出力し
、異常電圧検出回路70は過大または過小な電源電圧を
検出したときハイレベルの信号を出力する。過電流検出
回路68および異常電圧検出回路70の出力がオアゲー
ト72を通してフリップフロップ74に与えられる。 したがって、ハーフブリッジコンバータに異常状態が生
じたとき、フリップフロップ74からの信号が集積回路
“GP605”の第1番端子(図7参照)与えられる。 したがって、V/F変換回路60の動作が停止され、ス
イッチング制御信号QAおよびQBはともにハイレベル
のままとなり、ハーフブリッジコンバータの動作が停止
される。
【0043】なお、図4に示す高調波成分抽出手段とし
てのバンドパスフィルタ54および平均化手段としての
平滑回路55はローパスフィルタに置き換えられてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の実施例における各部の電流または電圧を
示す波形図である。
【図3】図1の実施例における各部の電流または電圧を
示す波形図である。
【図4】図1の実施例の制御回路を詳細に示すブロック
図である。
【図5】図1の実施例の高周波トランスの1次電流の高
調波成分を表す周波数スペクトラムを示すグラフである
【図6】ハーフブリッジコンバータの入力電流に対する
120Hz成分の関係を示すグラフである。
【図7】図4の実施例のV/F変換回路の一例を示す機
能ブロック図である。
【図8】図7に示すV/F変換回路からのスイッチング
制御信号を示す波形図である。
【図9】図7に示すV/F変換回路の入力電圧に対する
スイッチング制御信号の周波数の関係を示すグラフであ
る。
【図10】図4のドライバの一例を示す回路図である。
【図11】図4のソフトスタート回路の一例を示す回路
図である。
【図12】図4の起動制御回路の一例を示す回路図であ
る。
【図13】図12の起動制御回路によって達成される間
欠発振動作を示す1次電流の波形図である。
【図14】図4のV/F変換回路の変形例を示す回路図
である。
【図15】図14の変形例の動作を示す波形図である。
【図16】図14の変形例の動作を示す波形図である。
【図17】ダイオード破壊検出回路の一例を示す回路図
である。
【図18】正常時の図17のダイオード破壊検出回路の
動作を示す波形図である。
【図19】異常時の図17のダイオード破壊検出回路の
動作を示す波形図である。
【図20】ダイオード破壊検出回路の他の例を示す回路
図である。
【図21】マグネトロンのヒータ回路の変形例を示す回
路図である。
【図22】図21の変形例のリンギングチョークコンバ
ータを示す回路図である。
【符号の説明】
10                       
     …電子レンジ用電源装置 12                       
     …制御回路14             
               …商用電源16   
                         
…ダイオードブリッジ 18                       
     …コモンモードチョークコイル 20a,20b                  
…スイッチング素子22              
              …接続線24a,24b
                  …放電抵抗26
a,26b                  …共
振コンデンサ28                 
           …リンギングチョークコンバー
タ 30a,30b                  
…ダイオード32                 
           …検出抵抗34       
                     …高周波
トランス34a                  
        …1次巻線34b,34c     
             …2次巻線36     
                       …マ
グネトロン38                  
          …高圧ダイオード40     
                       …高
圧コンデンサ42                 
           …ポテンシャルトランス 44                       
     …カレントトランス46         
                   …冷却用ファ
ン48                      
      …ファンドライバ50         
                   …マイクロコ
ンピュータ 52,64                    
  …ダイオードブリッジ 54                       
     …バンドパスフィルタ 56,661,664,80,86…比較器58   
                         
…ソフトスタート回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源によって駆動され、かつ第1およ
    び第2のスイッチング素子の第1の直列接続と、前記第
    1の直列接続に並列接続される第1および第2の共振コ
    ンデンサの第2の直列接続と、前記第1の直列接続の接
    続点および前記第2の直列接続の接続点の間に接続され
    る1次巻線および前記1次巻線に磁気結合されてヒータ
    を有するマグネトロンに電圧を供給する2次巻線を有す
    る高周波トランスとを含むハーフブリッジコンバータ、
    前記マグネトロンの所望の出力電力を指令する設定電圧
    を出力する設定電圧出力手段、前記1次巻線に流れる電
    流を検出する電流検出手段、前記電流検出手段によって
    検出された電流を平均化する平均化手段、前記平均化手
    段によって得られた電圧と前記設定電圧との差に相当す
    る誤差電圧を出力する誤差電圧出力手段、前記誤差電圧
    の大きさに比例する周波数で前記第1および第2のスイ
    ッチング素子を交互にオンする第1および第2のスイッ
    チング信号を発生するスイッチング信号発生手段、前記
    スイッチング信号発生手段に前記第1および第2のスイ
    ッチング信号の発生のために電圧を供給する電源回路、
    および前記電源回路から前記マグネトロンの前記ヒータ
    に電流を供給するヒータ電流供給手段を備える、電子レ
    ンジ用電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996015579A1 (de) * 1994-11-16 1996-05-23 SIEMENS AKTIENGESELLSCHAFT öSTERREICH Schalt-leistungs-wandler
JP2005525070A (ja) * 2002-05-03 2005-08-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機械における制御電子装置に給電するための回路装置

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WO1996015579A1 (de) * 1994-11-16 1996-05-23 SIEMENS AKTIENGESELLSCHAFT öSTERREICH Schalt-leistungs-wandler
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