JP3314483B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP3314483B2
JP3314483B2 JP25973193A JP25973193A JP3314483B2 JP 3314483 B2 JP3314483 B2 JP 3314483B2 JP 25973193 A JP25973193 A JP 25973193A JP 25973193 A JP25973193 A JP 25973193A JP 3314483 B2 JP3314483 B2 JP 3314483B2
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博文 野間
憲二 服部
佳洋 山下
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ構成及びその
制御手段に特徴を有する発振周波数一定制御の誘導加熱
調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱調理器は発振周波数可変
制御により出力制御を行うのが一般的であった。しかし
ながら多バーナの誘導加熱調理器で発振周波数可変制御
を行うと発振周波数の違いによって負荷の干渉音が発生
するという問題を有していた。
【0003】そこで、この問題を解決するために発振周
波数一定で出力制御する方法を検討し、特開平1−26
0785号公報に示すような構成を用いていた。以下、
その構成について図7を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、直流電源1をインバータ
回路2に接続し、インバータ回路2により直流電流を高
周波電流に変換する。インバータ回路2は、逆導通形の
第1のスイッチング素子3、第2のスイッチング素子
4、加熱コイル5、共振コンデンサ6等で構成されてい
る。制御回路7はインバータ回路2を制御するもので、
第1のスイッチング素子3と第2のスイッチング素子4
を同一周波数で駆動時間比を変えて交互に駆動する駆動
部7a等で構成されている。
【0005】上記構成において図8および図9を参照し
ながら動作を説明すると、制御回路7内の駆動部7aが
一定周期T1で第1のスイッチング素子3と第2のスイ
ッチング素子4を交互に駆動し、第1のスイッチング素
子3の駆動時間T2と第2のスイッチング素子4の駆動
時間T3の時間比率を変化させることで入力Pinを変化
させていた。当然のことながらT1=T2+T3となる。
図8に第1のスイッチング素子3および第2のスイッチ
ング素子4の両端電圧(VCE),電流(IC)波形を、
図9に第1のスイッチング素子3の駆動時間T2と周期
T1との比T2/T1(以下これを駆動時間比という)と
入力Pinの関係を示す。図8(a)は一出力における2
周期(2×T1)分の動作波形で、図8(b)はVCE>
0でスイッチング素子をオンさせるモード(以下このモ
ードをターンオンモードという)およびIC>0でスイ
ッチング素子をオフさせるモード(以下このモードをタ
ーンオフモードという)の時の動作の拡大波形である。
【0006】以上のように従来のインバータ構成および
制御方式では、発振周波数一定(T1一定)のままで入
力(Pin)制御を行えるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインバータ構成および制御方式では、図8の動作波
形からわかるようにスイッチング動作にターンオンモー
ドおよびターンオフモードが現れるため、スイッチング
素子に高速半導体を用いたとしてもターンオンモードお
よびターンオフモードのスイッチング損失(スイッチン
グ素子の両端電圧VCE×電流IC)が大きくなってスイ
ッチング素子の冷却コストが高く小型化が難しいという
課題を有していた。また、スイッチング素子の両端電圧
の変化(dVCE/dt)が非常に急峻であるためにノイ
ズが大きくテレビの画像等に悪影響を及ぼすと言う課題
を有していた。
【0008】本発明は周波数を一定として、誘導加熱出
力を連続可変制御するとともに、負荷検知動作時の不適
正負荷の発熱を抑制し、制御を安定にし、さらにはアル
ミなどの低抵抗の負荷の検知を、機器の故障に至らない
ように行うことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、直流電流を高周波電流に変換する加熱コイ
ルを含むインバータ回路と、前記インバータ回路等の動
作を制御する制御回路とを有し、前記インバータ回路
は、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素
子を備え、前記制御回路は前記第1のスイッチング素子
と前記第2のスイッチング素子を一定周波数で交互に駆
動して、加熱コイルに流れる共振電流の共振ループを変
えるとともにその駆動時間比を変更する駆動時間比制御
手段と、駆動時間比を増減させるかどうかの信号を出力
するとともに入力検知手段の検知した入力、あるいは電
圧検知手段で検知したスイッチング素子の印加電圧が、
所定の値に到達したことを示す信号を入力したときに前
記駆動時間比制御手段に駆動時間比の増加をさせない信
号を出力する増減信号制御手段と、前記入力検知回路
検知した入力と前記電圧検知回路で検知した電圧とが不
適正負荷検知ラインを越えれば不適正負荷を検知する不
適性負荷検知回路とを有し、前記駆動時間比制御手段
は、前記不適正負荷検知回路から不適正負荷の信号を入
力すると前記インバータ回路の駆動を停止し、一定の休
止期間後に再び駆動するとともに、前記増減信号制御手
段の出力信号に基づき、駆動時間比の変動量を制御し、
前記インバータ回路の起動時、駆動時間比を最小値から
所定の増加量で増加させ、所定の駆動時間比に達した後
に、前記駆動時間比の増加量を前記所定の増加量より大
きくし、かつ起動後前記増減信号制御手段から初めて駆
動時間比を増加させない信号が入力されるとその後の前
記駆動時間比の増加量を、前記駆動時間比を増加させな
い信号が入力される前より小さくすることを課題解決手
段としている。
【0010】
【作用】本発明は上記した課題解決手段により、第1の
スイッチング素子と第2のスイッチング素子を一定周波
数で交互に駆動して、加熱コイルに流れる共振電流の共
振ループを変更するとともにその駆動時間比を変更する
駆動時間比制御手段を有する制御回路を備えているの
で、一定周波数で負荷鍋を誘導加熱し、出力を連続可変
制御することができる。
【0011】さらに、駆動時間比を増減させるかどうか
の信号を出力する増減信号制御手段と、不適正負荷を検
知する不適性負荷検知回路とを有し、駆動時間比制御手
段は、増減信号制御手段の出力信号に基づき、駆動時間
比の変動量を制御し、インバータ回路の起動時、駆動時
間比を最小値から出力が制御安定値に到達するまで増加
させ、前記不適正負荷への入力を抑制すべく前記制御安
定値に到達するまでの期間において、制御安定値に到達
以降よりも、変動量を大きくする期間を設けたので、制
御安定値に短期間に到達させて、ナイフや包丁などの不
適正負荷検知を短い時間で行うことで、これらの負荷の
発熱を抑制するとともに、制御安定値に到達してからは
駆動時間比の増加量を小さくしているので、安定したリ
ミッタ制御を行える誘導加熱調理器を提供することがで
きる。
【0012】さらに、インバータ回路の起動時、駆動時
間比を最小値から所定の増加量で増加させ、所定の駆動
時間比に達した後に、前記駆動時間比の増加量を前記所
定の増加量より大きくする期間を設けたので、アルミ等
の低抵抗で非磁性の不適正鍋を駆動時間比の増加量の小
さい期間に検知して、検知してから停止するまでの間に
駆動時間比が過大に増加してスイッチング素子などの部
品に過大な電圧が印加して破壊する恐れのないようにす
るとともに、制御安定値に短期間に到達させて、ナイフ
包丁などの不適正負荷検知については短い時間で行うよ
うにして、短い時間で検知動作を終了して、それらで消
費される電力を少なくしてこれらの負荷の発熱を抑制す
ることができる誘導加熱調理器を提供することができ
る。
【0013】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第1の実施例を図1を参照しながら説明
する。
【0014】図に示すように、商用電源11をダイオー
ドブリッジ12、チョークコイル13、平滑コンデンサ
14で直流に整流している。インバータ回路15は、第
1のスイッチング手段16と、逆電流素子手段17と、
第2のスイッチング手段18と、第1のバイパス手段1
9と、第2の共振コンデンサ20と、加熱コイル21
と、第2のバイパス手段22と、第1の共振コンデンサ
23とで構成している。制御回路24は、第1及び第2
のスイッチング手段を一定周波数で交互に駆動するとと
もにその駆動時間比を変化させる駆動時間比制御手段2
5と、駆動時間比の増減を指示する信号を出力する増減
信号制御手段26と、入力を検知する入力検知手段27
と、入力検知手段27で検知した入力が所定の入力以下
となるように制御する入力制御手段28と、第2のスイ
ッチング手段18の両端電圧CE2を検知する電圧検知手
段29と、電圧検知手段29で検知した電圧が所定の電
圧以下となるように制御する電圧制御手段30と、入力
検知手段27で検知した入力と電圧検知手段30で検知
した電圧とによって不適正負荷を検知する不適正負荷検
知手段31とで構成している。
【0015】上記構成において、図2〜図4を参照しな
がら動作を説明する。図2には第1のスイッチング手段
16と逆電流素子手段17との直列体および第2のスイ
ッチング手段18と第1のバイパス手段19との並列体
の両端電圧(VCE),電流(IC)等の動作波形を、図
3には入力と第2のスイッチング素子18の両端電圧V
CE2との特性図を、図4には不適正負荷時の動作波形を
示す。
【0016】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。
【0017】第1のスイッチング手段16を駆動すると
(図2のA信号)第2のスイッチング手段18はオフし
ている(図2のB信号)ので、第1のスイッチング手段
および逆電流阻止手段17を介して、加熱コイル21と
第1の共振コンデンサ23の共振回路に、商用電源11
から平滑コンデンサ14に充電された直流の電圧Eが印
加され共振電流(図2のIC1)が流れる。
【0018】次に、第1のスイッチング手段16がオフ
すると、加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20と
第1の共振コンデンサ23の共振動作となる(図2のT
4期間)。そして、第2のスイッチング手段18の両端
電圧VCE2が下降していき、0V以下になろうとしたと
きに第1のバイパス手段19に共振電流(図2のIC2の
負の電流)が流れ始める。本実施例ではこの共振電流が
第1のバイパス手段19に流れ出すタイミングつまり第
2のスイッチング手段18の両端電圧VCE2が0Vとな
るタイミングで、第2のスイッチング手段19を駆動し
ている(図2のB信号)。その後、共振電流の流れる方
向が変わると、第1のバイパス手段19はその電流を阻
止するので、共振電流はスムーズに第2のスイッチング
手段18に流れ込む(すなわちIC2の極性がスムーズに
負から正に変わる)。
【0019】第2のスイッチング手段18に共振電流が
流れ始めてから加熱コイル21と負荷との合成インピー
ダンスと第1の共振コンデンサ23の容量で決まる共振
周期の略4分の1で第2のスイッチング手段18に流れ
る電流IC2が極大値となる。この直後、加熱コイル21
と第1の共振コンデンサ23の接続点の電圧が0Vにな
ると第2のバイパス手段22に電流が流れ出し、加熱コ
イル21に蓄積されたエネルギーによって、加熱コイル
21と第2のスイッチング手段18と第2のバイパス手
段22で構成される閉回路に一定方向の循環電流が流れ
る。
【0020】次に、第2のスイッチング手段18が所定
時間後にオフすると、循環電流の流れていた動作から、
加熱コイル21と第2の共振コンデンサ20と第1の共
振コンデンサ23の共振動作となる。そして、第2のス
イッチング手段18への印加電圧VCE2が上昇し(図2
のT3期間)、直流電圧Eを越えるが、逆電流阻止手段
17が設けられているので、印加電圧VCE2はそのまま
上昇しピーク電圧に達した後、再度直流電圧Eに戻る。
本実施例では第2のスイッチング手段18の印加電圧V
CE2が直流電圧Eを越えたタイミングで、第1のスイッ
チング素子を駆動している(図2のA信号)。
【0021】第2のバイパス手段22がない場合には図
2のIC2に示す破線の電流波形となって第2のスイッチ
ング手段18にターンオフが発生せず、第2のスイッチ
ング手段18への印加電圧VCE2が上昇せず、第1のス
イッチング手段16にターンオンが発生してしまうが、
本発明では第2のバイパス手段22によって、必ず第2
のスイッチング手段18にターンオフが発生し、第2の
スイッチング手段18への印加電圧VCE2を上昇させる
ことができる。従って、第1のスイッチング手段16に
ターンオンが発生することを防止でき、第1のスイッチ
ング手段16のターンオン損失(第1のスイッチング手
段16に順方向の電圧が印加した状態でターンオンし第
2の共振コンデンサ20を充電するスパイク状の電流と
印加電圧との積による損失)が発生せずまた、ターンオ
ン時の高周波雑音の発生を防止することができる。
【0022】また、上記のように第1および第2のスイ
ッチング手段16、18がターンオフする時の素子への
印加電圧は、共振電圧となるので電圧の上昇率dVCE/
dtは比較的小さく、ターンオフ時のスイッチング損失
(以下ターンオフ損失と呼ぶ)となる印加電流と印加電
圧の積を抑制することが可能で、当然のことながらdV
CE/dtの抑制効果による高周波雑音の低減も可能とな
る。
【0023】さらに、制御回路24は、第1のスイッチ
ング手段16の駆動時間T1と、第2のスイッチング手
段18の駆動時間T2と、第1のスイッチング手段16
と第2のスイッチング手段18を共に駆動していない時
間T3、T4との和T0が一定値になるようにしながら第
1のスイッチング素子16の駆動時間T1と第2のスイ
ッチング素子18の駆動時間T2を可変する、言い替え
れば、一定の繰り返し周期で駆動時間比T1/T2を可変
する駆動時間比制御手段25を設けているので、一定の
発振周期で加熱コイル電流の大きさを変えることが可能
で、負荷に対する誘導加熱出力(つまり誘導加熱調理器
への入力)を連続可変制御することができる。また、駆
動時間比制御手段25では、インバータ回路15を駆動
していない停止状態から駆動を開始する起動時には最小
の駆動時間比でインバータ回路15を駆動し、増減信号
制御手段26から駆動時間比の増加を停止する信号が入
力されるまで所定の増加量3Dで駆動時間比を増加して
いる。増減信号制御手段26では、入力検知手段27で
検知した入力あるいは電圧検知手段29で検知した電圧
VCE2が所定の値に到達した信号を入力制御手段28あ
るいは電圧制御手段30から入力したときに駆動時間比
制御手段25に駆動時間比の増加を停止する信号を出力
して、入力あるいは電圧VCE2が所定の値で安定するよ
うに制御している。その後、入力あるいは電圧VCE2が
所定の値よりも大きくなれば、所定の減少量Dで、入力
あるいは電圧VCE2が所定の値よりも小さくなれば、所
定の増加量Dで駆動時間比を増減させて入力あるいは電
圧VCE2を安定させる制御を行っている。ここで、起動
時から初めて駆動時間比の増加を停止するまでの間の増
加量は、初めて駆動時間比の増加を停止した後(入力あ
るいは電圧VCE2が所定の値に到達した後)の3倍の増
加量である3Dとしている。
【0024】また、図3に示すように、不適正負荷検知
手段31では、入力検知回路27で検知した入力と電圧
検知回路29で検知した電圧VCE2とによって不適正負
荷検知ラインを越えれば、負荷が不適正であると判断し
て駆動時間比制御手段25に信号を出力している。図4
に示すように、駆動時間比制御手段25では、不適正負
荷検知手段31から不適正負荷の信号が入力されるとイ
ンバータ回路15の駆動を停止し、一定の休止期間後に
再び駆動を始めている。図4には、起動時からの駆動時
間比の増加量を入力あるいは電圧VCE2が所定の値に到
達した後と同じ増加量であるDとした場合の動作波形を
破線で、起動時からの駆動時間比の増加量を入力あるい
は電圧VCE2が所定の値に到達した後の3倍の増加量で
ある3Dとした場合の動作波形を実線で示す。横軸は時
間tで、実線で示す3Dの増加量の場合は破線で示すD
に比べて3倍の増加量で駆動時間比を増加しているの
で、当然3倍の増加量で入力も増加し、起動から不適正
負荷を検知するまでの時間が3分の1に短縮でき、平均
入力は2分の1とすることができる。
【0025】次に、図5、6を用いて、起動後、駆動時
間比の増加量を所定の駆動時間比D0に達するまではそ
れ以降よりも小さくした場合の動作を説明する。図5に
は起動直後の動作波形を、図6には駆動時間比と第2の
スイッチング素子18の両端電圧VCE2との特性図を示
す。
【0026】本発明のインバータ回路15では、図6に
示すように、アルミ等の抵抗値が小さく非磁性の負荷で
は、ホーロー等の抵抗値が大きく磁性の負荷に比べて、
駆動時間比の増加量に対する第2のスイッチング素子1
8の両端電圧VCE2の増加量が極端に大きい特性があ
る。従って、駆動時間比がほぼ最小値の状態でアルミ等
の負荷は不適正負荷と検知してインバータ回路15の駆
動を停止し、第2のスイッチング素子18等に過大な電
圧が印加されるのを防ぐ必要がある。そこで、図5に示
すように、駆動時間比制御手段25では、起動後駆動時
間比の増加量を所定の駆動時間比D0に達するまではそ
れ以降よりも小さくしているので、一定期間ほぼ最小の
駆動時間比でインバータ回路15を駆動することがで
き、アルミ等の負荷を加熱した場合にも第2のスイッチ
ング素子の両端電圧VCE2は急激に上昇せず、過大な電
圧が印加される前に不適正負荷と検知することがでぎ
る。
【0027】このように本実施例によれば、第2のスイ
ッチング手段18と並列に第2の共振コンデンサ20を
設けたことによって、第1および第2のスイッチング手
段16、18のターンオフ時の電圧変化(dVCE/d
t)を小さくでき、ターンオフ時の損失つまり電圧電流
積(VCE×IC)とノイズを大幅に低減することができ
る。また、第2のバイパス手段22を第1の共振コンデ
ンサと並列に接続したことで循環電流を発生でき、第2
のスイッチング手段18のオフ時に電圧を印加でき、第
1のスイッチング手段16のオン時にターンオンが発生
せず、大幅な損失低減が図れている(ターンオン損失=
0W)。また、駆動時間比制御手段25を備えたこと
で、一定の発振周期で入力を可変できるとともに、入力
制御手段28と電圧制御手段31と増減信号制御手段2
6と不適正負荷検知手段31とを備え、起動時からの駆
動時間比の増加量を入力あるいは電圧VCE2が所定の値
に到達した後の増加量の3倍としたことで、ナイフ等の
不適正負荷への入力を低減して温度上昇を大幅に低減で
き、火傷の恐れを解消することができる。また、入力あ
るいは電圧VCE2が所定の値に到達した後には、駆動時
間比の増加量を小さくしているので安定した入力あるい
は電圧VCE2のリミッタ動作を行うことができる。
【0028】さらには、起動後駆動時間比の増加量を所
定の駆動時間比D0に達するまではそれ以降よりも小さ
くしているので、アルミ等の負荷を加熱した場合にも第
2のスイッチング素子の両端電圧VCE2は急激に上昇せ
ず、過大な電圧が印加される前に不適正負荷と検知する
ことができる。
【0029】尚、インバータ回路15の各構成要素の接
続は本実施例に限らず、例えば、第1及び第2の共振コ
ンデンサ23、20は直流の高電位側に、あるいは第2
の共振コンデンサ20は加熱コイル21と並列に接続す
る等、高周波的に同等の動作を行なう接続であれば同様
の効果が得られることは言うまでもない。また、当然な
がら第1のスイッチング手段16と逆電流素子手段17
との直列体あるいは第1の共振コンデンサ23と第2の
バイパス手段22との並列体と加熱コイル21との直列
体の構成要素を逆に接続しても、同様の動作を行なう。
【0030】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、一定周波数で負荷鍋を誘導加熱し、出力を連
続可変制御することができるとともに、制御安定値に短
期間に到達させて、ナイフ包丁などの不適正負荷検知を
短い時間で行い、これらの負荷の発熱を抑制するととも
に、制御安定値に到達してからは駆動時間比の増加量を
小さくしているので、安定したリミッタ制御を行え、信
頼性・安全性の高い誘導加熱調理器を提供することがで
きる。
【0031】さらには、アルミ等の非磁性で低抵抗の負
荷を加熱した場合にも、スイッチング素子などインバー
タの各部品に過大な電圧・電流が印加されない安全動作
領域で不適正負荷を検知することができるとともに、制
御安定値に短期間に到達させて、ナイフ包丁などの不適
正負荷検知を短い時間で行い、これらの負荷の発熱を抑
制する信頼性・安全性の高い誘導加熱調理器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
の回路ブロック図
【図2】同誘導加熱調理器の動作波形図
【図3】同誘導加熱調理器の特性図
【図4】同誘導加熱調理器の動作波形図
【図5】同誘導加熱調理器の動作波形図
【図6】同誘導加熱調理器の特性図
【図7】従来例の誘導加熱調理器の回路図
【図8】同誘導加熱調理器の動作波形図
【図9】同誘導加熱調理器の特性図
【符号の説明】
15 インバータ回路 16 第1のスイッチング手段 17 逆電流阻止手段 18 第2のスイッチング手段 19 第1のバイパス手段 20 第2の共振コンデンサ 21 加熱コイル 22 第2のバイパス手段 23 第1の共振コンデンサ 24 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−83143(JP,A) 特開 平5−258847(JP,A) 特開 平5−166579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電流を高周波電流に変換する加熱コ
    イルを含むインバータ回路と、前記インバータ回路等の
    動作を制御する制御回路とを有し、前記インバータ回路
    は、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素
    子を備え、前記制御回路は前記第1のスイッチング素子
    と前記第2のスイッチング素子を一定周波数で交互に駆
    動して、加熱コイルに流れる共振電流の共振ループを変
    えるとともにその駆動時間比を変更する駆動時間比制御
    手段と、駆動時間比を増減させるかどうかの信号を出力
    するとともに入力検知手段の検知した入力、あるいは電
    圧検知手段で検知したスイッチング素子の印加電圧が、
    所定の値に到達したことを示す信号を入力したときに前
    記駆動時間比制御手段に駆動時間比の増加をさせない信
    号を出力する増減信号制御手段と、前記入力検知回路で
    検知した入力と前記電圧検知回路で検知した電圧とが不
    適正負荷検知ラインを越えれば不適正負荷を検知する不
    適性負荷検知回路とを有し、前記駆動時間比制御手段
    は、前記不適正負荷検知回路から不適正負荷の信号を入
    力すると前記インバータ回路の駆動を停止し、一定の休
    止期間後に再び駆動するとともに、前記増減信号制御手
    段の出力信号に基づき、駆動時間比の変動量を制御し、
    前記インバータ回路の起動時、駆動時間比を最小値から
    所定の増加量で増加させ、所定の駆動時間比に達した後
    に、前記駆動時間比の増加量を前記所定の増加量より大
    きくし、かつ起動後前記増減信号制御手段から初めて駆
    動時間比を増加させない信号が入力されるとその後の前
    記駆動時間比の増加量を、前記駆動時間比を増加させな
    い信号が入力される前より小さくする誘導加熱調理器。
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