JP3191190B2 - ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法Info
- Publication number
- JP3191190B2 JP3191190B2 JP08624093A JP8624093A JP3191190B2 JP 3191190 B2 JP3191190 B2 JP 3191190B2 JP 08624093 A JP08624093 A JP 08624093A JP 8624093 A JP8624093 A JP 8624093A JP 3191190 B2 JP3191190 B2 JP 3191190B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver halide
- silver
- hydrophilic colloid
- reaction vessel
- emulsion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真乳剤
の製造方法に関し、更に詳しくは低カブリ、かつ高感度
であり、しかもセーフライトカブリ性の改良されたハロ
ゲン化銀写真乳剤の製造方法に関するものである。
の製造方法に関し、更に詳しくは低カブリ、かつ高感度
であり、しかもセーフライトカブリ性の改良されたハロ
ゲン化銀写真乳剤の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料の消費
量は、増加の一途をたどっている。このためハロゲン化
銀写真感光材料の現像処理枚数が増加し、一層の現像処
理の迅速化、つまり同一時間内での処理量を増加させる
ことが要求されている。
量は、増加の一途をたどっている。このためハロゲン化
銀写真感光材料の現像処理枚数が増加し、一層の現像処
理の迅速化、つまり同一時間内での処理量を増加させる
ことが要求されている。
【0003】上記の傾向は、どの感光材料の分野でも言
えることであるが、例えば医療用X線感光材料の分野で
は、診断回数の急増や検査項目の増加により、X線写真
撮影枚数が増加している一方、診断結果をできるだけ早
く受信者に知らせる必要があり、このため迅速処理化が
望まれている。特に血管造影撮影、術中撮影等は、本質
的に少しでも短時間で写真を見る必要がある。
えることであるが、例えば医療用X線感光材料の分野で
は、診断回数の急増や検査項目の増加により、X線写真
撮影枚数が増加している一方、診断結果をできるだけ早
く受信者に知らせる必要があり、このため迅速処理化が
望まれている。特に血管造影撮影、術中撮影等は、本質
的に少しでも短時間で写真を見る必要がある。
【0004】上記の医療界の要望を満たすには、診断の
自動化(撮影、搬送など)を促進すると共に、X線フィル
ムを一層迅速に処理する必要がある。
自動化(撮影、搬送など)を促進すると共に、X線フィル
ムを一層迅速に処理する必要がある。
【0005】しかし、超迅速処理を行うと、高pH、高温
(30〜40℃)で現像処理することが多く画質の劣化が問題
となる。
(30〜40℃)で現像処理することが多く画質の劣化が問題
となる。
【0006】このような、高画質化の流れとともに、上
記迅速処理化の要請に対して、近時平板状ハロゲン化銀
粒子が用いられている。平板状ハロゲン化銀粒子は比表
面積が大きいために、増感色素を多量に吸着でき、従っ
て分光感度を高くすることができ、さらにXレイ用感光
材料におけるようなクロスオーバー光を顕著に減少させ
るとともに、光散乱が少なく解像力の高い画像が得られ
るという特徴がある。従ってこのような平板状粒子を使
用することにより、高感度で高画質のハロゲン化銀写真
感光材料が期待されるが、本発明者の検討によれば、必
ずしもそのように単純ではなく、例えば暗室用の安全光
(赤色セーフライト)に対する耐性が悪くなりカブリを
発生しやすくなるという大きな欠点を有していることが
わかった。
記迅速処理化の要請に対して、近時平板状ハロゲン化銀
粒子が用いられている。平板状ハロゲン化銀粒子は比表
面積が大きいために、増感色素を多量に吸着でき、従っ
て分光感度を高くすることができ、さらにXレイ用感光
材料におけるようなクロスオーバー光を顕著に減少させ
るとともに、光散乱が少なく解像力の高い画像が得られ
るという特徴がある。従ってこのような平板状粒子を使
用することにより、高感度で高画質のハロゲン化銀写真
感光材料が期待されるが、本発明者の検討によれば、必
ずしもそのように単純ではなく、例えば暗室用の安全光
(赤色セーフライト)に対する耐性が悪くなりカブリを
発生しやすくなるという大きな欠点を有していることが
わかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、低カブリかつ高感度であり、し
かもセーフライトカブリ性の改良されたハロゲン化銀写
真乳剤の製造方法で、従って例えば迅速処理した場合で
も良好な画像が得られる写真用ハロゲン化銀乳剤の製造
方法を提供することにある。
して、本発明の課題は、低カブリかつ高感度であり、し
かもセーフライトカブリ性の改良されたハロゲン化銀写
真乳剤の製造方法で、従って例えば迅速処理した場合で
も良好な画像が得られる写真用ハロゲン化銀乳剤の製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、2.
0モル%以下の沃化銀を含有するハロゲン化銀乳剤の製
造方法において、該乳剤が予め調整したハロゲン化銀種
粒子を含む親水性コロイド溶液中に可溶性銀塩及び可溶
性ハライド塩溶液を同時混合することによって調整さ
れ、かつ下記の〜を満足することを特徴とするハロ
ゲン化銀写真乳剤の製造方法により達成される。
0モル%以下の沃化銀を含有するハロゲン化銀乳剤の製
造方法において、該乳剤が予め調整したハロゲン化銀種
粒子を含む親水性コロイド溶液中に可溶性銀塩及び可溶
性ハライド塩溶液を同時混合することによって調整さ
れ、かつ下記の〜を満足することを特徴とするハロ
ゲン化銀写真乳剤の製造方法により達成される。
【0009】 反応容器に添加される可溶性銀塩及び
可溶性ハライド塩溶液の容量の和が、予め反応容器中に
存在する種粒子を含む親水性コロイド溶液の2倍以上10
倍以下である。
可溶性ハライド塩溶液の容量の和が、予め反応容器中に
存在する種粒子を含む親水性コロイド溶液の2倍以上10
倍以下である。
【0010】 予め反応容器中に存在する種粒子を含
む親水性コロイド溶液中の種粒子容積濃度がハロゲン化
銀として0.5%以上5%以下である。
む親水性コロイド溶液中の種粒子容積濃度がハロゲン化
銀として0.5%以上5%以下である。
【0011】 予め反応容器中に存在する該親水性コ
ロイド溶液中の親水性コロイドの重量比が1.5重量%以
上であり、かつ該親水性コロイド溶液中に前記一般式
[I](化1)の化合物を前記式(1)を満足する条件で
含有する。
ロイド溶液中の親水性コロイドの重量比が1.5重量%以
上であり、かつ該親水性コロイド溶液中に前記一般式
[I](化1)の化合物を前記式(1)を満足する条件で
含有する。
【0012】尚、上記ハロゲン化銀粒子は単分散双晶粒
子からなることが望ましい。
子からなることが望ましい。
【0013】以下、本発明についてさらに具体的に説明
する。
する。
【0014】ハロゲン化銀粒子は一般に、該粒子を含有
するハロゲン化銀乳剤の形で製造され、使用される。本
発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形状は任意であ
り、例えば、球状でも、また、平板状であってもよい。
好ましくは全投影面積の50%が厚さ0.3μm未満、かつ粒
子直径/粒子厚さの比が2:1以上である単分散の双晶
粒子であり、より好ましくは全投影面積の50%以上が厚
さ0.2μm未満かつ粒子直径/粒子厚さの比が5:1〜
8:1である単分散の双晶粒子である。
するハロゲン化銀乳剤の形で製造され、使用される。本
発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形状は任意であ
り、例えば、球状でも、また、平板状であってもよい。
好ましくは全投影面積の50%が厚さ0.3μm未満、かつ粒
子直径/粒子厚さの比が2:1以上である単分散の双晶
粒子であり、より好ましくは全投影面積の50%以上が厚
さ0.2μm未満かつ粒子直径/粒子厚さの比が5:1〜
8:1である単分散の双晶粒子である。
【0015】本発明において、粒径とは、粒子の投影像
を同面積の円像に換算したときの直径である。粒子厚さ
とは、平板状粒子の互いに対向する2つの主平面間の距
離を言う。粒子の投影面積は、この粒子面積の和から求
めることができる。全投影面積及び粒子直径を求めるた
めの投影面積は、いずれも、粒子の重なりが生じない程
度に試料台上に分布されたハロゲン化銀結晶サンプル
を、電子顕微鏡で1万倍〜5万倍に拡大して撮影し、そ
のプリント上の粒子直径叉は投影時の面積を実測するこ
とによって得ることができる。(測定個数は無差別に100
0個以上あることとする。) 粒子の厚さは電子顕微鏡に
よって試料を斜めから観察することにより得ることがで
きる。
を同面積の円像に換算したときの直径である。粒子厚さ
とは、平板状粒子の互いに対向する2つの主平面間の距
離を言う。粒子の投影面積は、この粒子面積の和から求
めることができる。全投影面積及び粒子直径を求めるた
めの投影面積は、いずれも、粒子の重なりが生じない程
度に試料台上に分布されたハロゲン化銀結晶サンプル
を、電子顕微鏡で1万倍〜5万倍に拡大して撮影し、そ
のプリント上の粒子直径叉は投影時の面積を実測するこ
とによって得ることができる。(測定個数は無差別に100
0個以上あることとする。) 粒子の厚さは電子顕微鏡に
よって試料を斜めから観察することにより得ることがで
きる。
【0016】本発明の特に好ましい高度の単分散乳剤は (粒径標準偏差)/(平均粒径)×100=(分布の広さ)(%) によって定義した分布の広さが30%以下のものであり、
更に好ましくは20%以下のものである。
更に好ましくは20%以下のものである。
【0017】ここに粒径測定方法は前述の測定方法に従
うものとし、平均粒径は単純平均とする。
うものとし、平均粒径は単純平均とする。
【0018】(平均粒径)=Σdini/Σni 単分散乳剤を得る方法としては、種粒子を含むゼラチン
溶液中に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライド溶液をpAg
及びpHの制御下ダブルジェット法によって得る方法が
あり、このような手段を用いることができる。
溶液中に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライド溶液をpAg
及びpHの制御下ダブルジェット法によって得る方法が
あり、このような手段を用いることができる。
【0019】添加速度の決定に当たっては、特開昭54-4
8521号、同58-49938号を参考にできる。
8521号、同58-49938号を参考にできる。
【0020】本発明において、双晶とは、一つの粒子内
に一つ以上の双晶面を有するハロゲン化銀結晶を意味す
る。双晶の形態の分類はクラインとモイザーによる報文
「ホトグラフィシェ・コレスポンデンツ」(Photographi
sche Korrespondenz)99巻99頁、同100巻57頁に詳しく述
べられている。双晶の二つ以上の双晶面は互いに平行で
あっても平行でなくてもよい。双晶面は、直接電子顕微
鏡で観察できることができるが、ハロゲン化銀を樹脂中
に分散して固め超薄切片試料として断面から観察するこ
ともできる。
に一つ以上の双晶面を有するハロゲン化銀結晶を意味す
る。双晶の形態の分類はクラインとモイザーによる報文
「ホトグラフィシェ・コレスポンデンツ」(Photographi
sche Korrespondenz)99巻99頁、同100巻57頁に詳しく述
べられている。双晶の二つ以上の双晶面は互いに平行で
あっても平行でなくてもよい。双晶面は、直接電子顕微
鏡で観察できることができるが、ハロゲン化銀を樹脂中
に分散して固め超薄切片試料として断面から観察するこ
ともできる。
【0021】本発明に係るハロゲン化銀乳剤を構成する
上記ハロゲン化銀双晶粒子は、主として2枚以上の平行
な双晶面を有するものであることが好ましく、より好ま
しくは偶数枚、特に好ましくは2枚の双晶面を有するも
のである。
上記ハロゲン化銀双晶粒子は、主として2枚以上の平行
な双晶面を有するものであることが好ましく、より好ま
しくは偶数枚、特に好ましくは2枚の双晶面を有するも
のである。
【0022】ここで、主として2枚以上の平行な双晶面
を有する双晶から成るとは、2枚以上の平行な双晶面を
有する双晶粒子数が大粒径粒子から数えたとき個数にし
て50%以上、好ましくは60%以上、特に好ましくは70%
以上の場合である。
を有する双晶から成るとは、2枚以上の平行な双晶面を
有する双晶粒子数が大粒径粒子から数えたとき個数にし
て50%以上、好ましくは60%以上、特に好ましくは70%
以上の場合である。
【0023】本発明における単分散双晶とは、該双晶粒
子の粒径の分布の広さが30%以下のものであり、更に好
ましくは20%以下のものである。
子の粒径の分布の広さが30%以下のものであり、更に好
ましくは20%以下のものである。
【0024】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤のハ
ロゲン化銀組成は、沃化銀を2.0モル%以下、好ましく
は2.0〜0.05モル%含有する沃臭化銀、沃塩臭化銀のい
ずれのハロゲン化銀を用いてもよい。
ロゲン化銀組成は、沃化銀を2.0モル%以下、好ましく
は2.0〜0.05モル%含有する沃臭化銀、沃塩臭化銀のい
ずれのハロゲン化銀を用いてもよい。
【0025】また、粒子内のハロゲン分布に関しては、
均一組成でも、内部と外部が異質なハロゲン組成からな
るものでもよく、層状構造(コア/シェル構造)をなし
ていてもよい。
均一組成でも、内部と外部が異質なハロゲン組成からな
るものでもよく、層状構造(コア/シェル構造)をなし
ていてもよい。
【0026】本発明において用いるハロゲン化銀乳剤の
形成は、あらかじめ形成させておいたハロゲン化銀乳剤
を種乳剤として用いて、それから更に粒子を成長させる
方法による。また、本発明に使用できるハロゲン化銀写
真乳剤は、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれの
方法をとってもよいが、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩
を反応させる形式としてはダブルジェット法(同時混合
法)を用いる。同時混合法の一つの形式としてハロゲン
化銀の生成する液相中のpAgを一定に保つ方法、即ち、
いわゆるコントロールド・ダブルジェット法を用いるこ
ともできる。この方法によると結晶形が規則的で粒子サ
イズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
形成は、あらかじめ形成させておいたハロゲン化銀乳剤
を種乳剤として用いて、それから更に粒子を成長させる
方法による。また、本発明に使用できるハロゲン化銀写
真乳剤は、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれの
方法をとってもよいが、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩
を反応させる形式としてはダブルジェット法(同時混合
法)を用いる。同時混合法の一つの形式としてハロゲン
化銀の生成する液相中のpAgを一定に保つ方法、即ち、
いわゆるコントロールド・ダブルジェット法を用いるこ
ともできる。この方法によると結晶形が規則的で粒子サ
イズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0027】本発明において、ダブルジェット法で添加
される可溶性銀塩溶液及び可溶性ハライド塩溶液の総量
は、あらかじめ反応容器中に存在する種粒子を含む親水
性コロイド溶液の2倍以上10倍以下である。より好まし
くは2倍以上5倍以下である。
される可溶性銀塩溶液及び可溶性ハライド塩溶液の総量
は、あらかじめ反応容器中に存在する種粒子を含む親水
性コロイド溶液の2倍以上10倍以下である。より好まし
くは2倍以上5倍以下である。
【0028】本発明において、反応容器中にあらかじめ
存在する親水性コロイド溶液中の種粒子濃度はハロゲン
化銀として0.5%以上5%以下である。より好ましくは0.
6%以上3%以下である。
存在する親水性コロイド溶液中の種粒子濃度はハロゲン
化銀として0.5%以上5%以下である。より好ましくは0.
6%以上3%以下である。
【0029】ここで種粒子濃度は以下の式で定義される
ものとする。
ものとする。
【0030】(種粒子濃度)(%)=(ハロゲン化銀種粒子の
体積)(ml)×100/(反応容器中にあらかじめ存在する親
水性コロイド溶液の体積)(ml) 本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、バインダーとしてハ
ロゲン化銀を包むための種々の親水性コロイドが用いら
れる。この目的のためには、ゼラチンをはじめとして例
えばポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの
合成ポリマーや、コロイド状アルブミン、ポリサッカラ
イド、セルローズ誘導体などの写真用バインダーが用い
られてよい。
体積)(ml)×100/(反応容器中にあらかじめ存在する親
水性コロイド溶液の体積)(ml) 本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、バインダーとしてハ
ロゲン化銀を包むための種々の親水性コロイドが用いら
れる。この目的のためには、ゼラチンをはじめとして例
えばポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの
合成ポリマーや、コロイド状アルブミン、ポリサッカラ
イド、セルローズ誘導体などの写真用バインダーが用い
られてよい。
【0031】本発明において、予め反応容器中に存在す
る種粒子を含む親水性コロイド中の親水性コロイドの重
量比は1.5重量%以上であり、より好ましくは2.0〜3.5
重量%である。
る種粒子を含む親水性コロイド中の親水性コロイドの重
量比は1.5重量%以上であり、より好ましくは2.0〜3.5
重量%である。
【0032】本発明に用いられる前記一般式[I]のA
で表される置換基としては、例えばスルホン酸基、カル
ボキシ基、アルキル基、アリール基、アルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基、アルケニルカルボニル基
等を挙げることができる。これらの基はそれぞれ置換基
を有するものも含む。
で表される置換基としては、例えばスルホン酸基、カル
ボキシ基、アルキル基、アリール基、アルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基、アルケニルカルボニル基
等を挙げることができる。これらの基はそれぞれ置換基
を有するものも含む。
【0033】一般式[I]のBで表される置換基として
は、例えばスルホン酸基、カルボキシ基、アルキル基、
アリール基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基、アルケニルカルボニル基等を挙げることができ
る。これらの基はそれぞれ置換基を有するものも含む。
は、例えばスルホン酸基、カルボキシ基、アルキル基、
アリール基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基、アルケニルカルボニル基等を挙げることができ
る。これらの基はそれぞれ置換基を有するものも含む。
【0034】次に一般式[I]で表される化合物の具体
例を示すが、当然のことながら本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
例を示すが、当然のことながら本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0035】
【化2】
【0036】
【化3】
【0037】本発明に係るハロゲン化銀写真乳剤の製造
方法において、前記一般式[I]の化合物は予め反応容
器中に存在する種粒子を含む親水性コロイド溶液中に下
記式(1)を満足する条件で含有される。
方法において、前記一般式[I]の化合物は予め反応容
器中に存在する種粒子を含む親水性コロイド溶液中に下
記式(1)を満足する条件で含有される。
【0038】式(1) 0.005≦(銀1モルに対する一般式[I]の重量[g])
/(粒子成長時のpAg)<0.015 また、前記化合物の添加に際しては、写真性能に影響を
及ぼさない有機溶媒(例えばメタノール、アセトン等)
に溶解して添加するのが好ましい。
/(粒子成長時のpAg)<0.015 また、前記化合物の添加に際しては、写真性能に影響を
及ぼさない有機溶媒(例えばメタノール、アセトン等)
に溶解して添加するのが好ましい。
【0039】本発明の実施に際して用いられるハロゲン
化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了後に、適当
な方法によって可溶性塩類を除去して化学増感に適する
pAgイオン濃度にすることができる。凝集法やヌードル
水洗法など、リサーチ・ディスクロージャー17643号(Re
search Disclosure 17643号)記載の方法を用いてよく、
好ましい水洗法としては例えば、特公昭35-16086号記載
のスルホ酸を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用
いる方法、叉は特開昭63-158644号記載の高分子凝集剤
である例示G−3、G−8などを用いる脱塩法を挙げる
ことができる。
化銀乳剤は、ハロゲン化銀粒子の成長の終了後に、適当
な方法によって可溶性塩類を除去して化学増感に適する
pAgイオン濃度にすることができる。凝集法やヌードル
水洗法など、リサーチ・ディスクロージャー17643号(Re
search Disclosure 17643号)記載の方法を用いてよく、
好ましい水洗法としては例えば、特公昭35-16086号記載
のスルホ酸を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂を用
いる方法、叉は特開昭63-158644号記載の高分子凝集剤
である例示G−3、G−8などを用いる脱塩法を挙げる
ことができる。
【0040】化学増感する場合は、通常のイオウ増感、
還元増感、貴金属増感及びそれらの組み合わせが用いら
れる。さらに具体的な化学増感剤としては、アリルチオ
カルバミド(Allyl tio-carbamide)、チオ尿素、チオサ
ルフェート、チオエーテルやシスチンなどの硫黄増感
剤;ポタシウムクロロオーレイト、オーラスチオサルフ
ェートやポタシウムクロロパラデート(Potassium chlor
o palladate)などの貴金属増感剤;塩化スズ、フェニル
ヒドラジンやレタクトンなどの還元増感剤などを挙げる
ことができる。
還元増感、貴金属増感及びそれらの組み合わせが用いら
れる。さらに具体的な化学増感剤としては、アリルチオ
カルバミド(Allyl tio-carbamide)、チオ尿素、チオサ
ルフェート、チオエーテルやシスチンなどの硫黄増感
剤;ポタシウムクロロオーレイト、オーラスチオサルフ
ェートやポタシウムクロロパラデート(Potassium chlor
o palladate)などの貴金属増感剤;塩化スズ、フェニル
ヒドラジンやレタクトンなどの還元増感剤などを挙げる
ことができる。
【0041】本発明の実施に際して用いられる写真乳剤
は、シアニン色素類その他によって分光増感されてもよ
い。増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組み合
わせを用いてもよく、増感色素の組み合わせは特に強色
増感の目的でしばしば用いられる。
は、シアニン色素類その他によって分光増感されてもよ
い。増感色素は単独に用いてもよいが、それらの組み合
わせを用いてもよく、増感色素の組み合わせは特に強色
増感の目的でしばしば用いられる。
【0042】本発明のハロゲン化銀感光材料は、その塗
布液中に通常用いられる写真用硬膜剤、例えばアルデヒ
ド系、アジリジン系(例えばPBレポート19,921、米国特
許第2,950,197号、同第2,964,404号、同第2,983,611
号、同第3,271,175号の各明細書、特公昭46-40898号、
特開昭51-91315号の各公報に記載のもの)、イソオキサ
ゾール系(例えば米国特許第331,609号明細書に記載のも
の)、エポキシ系(例えば米国特許第3,047,394号、西独
特許第1,085,663号、英国特許第1,033,518号の各明細
書、特公昭48-35495号公報に記載のもの)、ビニルスル
ホン系(例えばPBレポート19,920、西独特許第1,100,942
号、英国特許第1,251,091号、特願昭45-54236号、同48-
110996号、米国特許第353,964号、同第3,490,911号の各
明細書に記載のもの)、アクリロイル系(例えば特願昭48
-27949号、米国特許第3,640,720号の各明細書に記載の
もの)、カルボジイミド系(例えば米国特許第2,938,892
号明細書、特公昭46-38715号公報、特願昭49-15095号明
細書に記載のもの)、その他マレイミド系、アセチレン
系、メタンスルホン酸エステル系、トリアジン系、高分
子型の硬膜剤が使用できる。また、増粘剤として例えば
米国特許第3,167,410号、ベルギー特許第558,143号の各
明細書に記載のもの、ゼラチン可塑剤としてポリオール
類(例えば米国特許第2,960,404号明細書、特公昭43-493
9号、特開昭48-63715号の各公報のもの)、さらにはラテ
ックス類として米国特許第766,979号、フランス特許第
1,395,544号の各明細書、特公昭48-43125号公報に記載
されるもの、マット剤として英国特許第1,221,980号明
細書に記載のものなどを用いることができる。
布液中に通常用いられる写真用硬膜剤、例えばアルデヒ
ド系、アジリジン系(例えばPBレポート19,921、米国特
許第2,950,197号、同第2,964,404号、同第2,983,611
号、同第3,271,175号の各明細書、特公昭46-40898号、
特開昭51-91315号の各公報に記載のもの)、イソオキサ
ゾール系(例えば米国特許第331,609号明細書に記載のも
の)、エポキシ系(例えば米国特許第3,047,394号、西独
特許第1,085,663号、英国特許第1,033,518号の各明細
書、特公昭48-35495号公報に記載のもの)、ビニルスル
ホン系(例えばPBレポート19,920、西独特許第1,100,942
号、英国特許第1,251,091号、特願昭45-54236号、同48-
110996号、米国特許第353,964号、同第3,490,911号の各
明細書に記載のもの)、アクリロイル系(例えば特願昭48
-27949号、米国特許第3,640,720号の各明細書に記載の
もの)、カルボジイミド系(例えば米国特許第2,938,892
号明細書、特公昭46-38715号公報、特願昭49-15095号明
細書に記載のもの)、その他マレイミド系、アセチレン
系、メタンスルホン酸エステル系、トリアジン系、高分
子型の硬膜剤が使用できる。また、増粘剤として例えば
米国特許第3,167,410号、ベルギー特許第558,143号の各
明細書に記載のもの、ゼラチン可塑剤としてポリオール
類(例えば米国特許第2,960,404号明細書、特公昭43-493
9号、特開昭48-63715号の各公報のもの)、さらにはラテ
ックス類として米国特許第766,979号、フランス特許第
1,395,544号の各明細書、特公昭48-43125号公報に記載
されるもの、マット剤として英国特許第1,221,980号明
細書に記載のものなどを用いることができる。
【0043】また、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
の構成要素層中には、所望の塗布助剤を用いることがで
き、例えばサポニン或いはスルホコハク酸系界面活性剤
として例えば英国特許第548,532号、特願昭47-89630号
の各明細書、あるいはアニオン性界面活性剤として例え
ば特公昭43-18166号公報、米国特許第3,514,293号、フ
ランス特許第2,025,688号の各明細書、特公昭43-10247
号公報に記載のものが使用できる。
の構成要素層中には、所望の塗布助剤を用いることがで
き、例えばサポニン或いはスルホコハク酸系界面活性剤
として例えば英国特許第548,532号、特願昭47-89630号
の各明細書、あるいはアニオン性界面活性剤として例え
ば特公昭43-18166号公報、米国特許第3,514,293号、フ
ランス特許第2,025,688号の各明細書、特公昭43-10247
号公報に記載のものが使用できる。
【0044】上記の写真乳剤には感光材料の製造工程、
保存中或いは処理中の感度低下やカブリの発生を防ぐた
めに種々の化合物を添加することができる。それらの化
合物は4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザイン
デン、3-メチル-ベンゾチアゾール、1-フェニル-3-メル
カプトテトラゾールをはじめ、多くの複素環化合物、含
水銀化合物、メルカプト化合物、金属塩類など極めて多
くの化合物が古くから知られている。
保存中或いは処理中の感度低下やカブリの発生を防ぐた
めに種々の化合物を添加することができる。それらの化
合物は4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザイン
デン、3-メチル-ベンゾチアゾール、1-フェニル-3-メル
カプトテトラゾールをはじめ、多くの複素環化合物、含
水銀化合物、メルカプト化合物、金属塩類など極めて多
くの化合物が古くから知られている。
【0045】使用できる化合物の一例は、ケイ・ミース
(K.Mees)著ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス(The Theory of the Photographic Proces
s)(第3版、1966年)に原文献を挙げて記されているほ
か、特開昭49-81024号、同50-6306号、同50-19429号、
米国特許3,850,639号に記載されているような当業界で
よく知られたカブリ防止剤はいずれも用いることができ
る。
(K.Mees)著ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス(The Theory of the Photographic Proces
s)(第3版、1966年)に原文献を挙げて記されているほ
か、特開昭49-81024号、同50-6306号、同50-19429号、
米国特許3,850,639号に記載されているような当業界で
よく知られたカブリ防止剤はいずれも用いることができ
る。
【0046】その他、本発明の実施に際しては、写真技
術において用いられる各種の技術を適用することができ
る。
術において用いられる各種の技術を適用することができ
る。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、当然のことながら、本発明は以下述べる実施例によ
り限定されるものではない。
お、当然のことながら、本発明は以下述べる実施例によ
り限定されるものではない。
【0048】実施例1 (種乳剤の調整)以下の方法により六角平板種乳剤を作成
した。
した。
【0049】 <溶液A> オセインゼラチン 60.2g 蒸留水 20.0l 例示化合物I-2 10%メタノール水溶液 5.6ml KBr 26.8g 10%H2SO4 144ml <溶液B> 2.5N AgNO3水溶液 3500ml <溶液C> KBr 1029g KI 29.3g 蒸留水で 3500mlにする <溶液D> 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 35゜Cにおいて、特公昭58-58288号、同58-58289号明細書
に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに溶液B及び溶
液Cの各々64.1mlを同時混合法により2分の時間を要し
て添加し、核形成を行った。
に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに溶液B及び溶
液Cの各々64.1mlを同時混合法により2分の時間を要し
て添加し、核形成を行った。
【0050】溶液B及び溶液Cの添加を停止した後、60
分の時間を要して溶液Aの温度を60゜Cに上昇させ、再び
溶液Bと溶液Cを同時混合法により、各々68.5ml/minの
流量で50分間添加した。この間の銀電位(飽和銀-塩化銀
電極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)を溶液
Dを用いて+6mVになるように制御した。添加終了後3
%KOHによってpHを6に合わせ、直ちに脱塩、水洗
を行い種乳剤EM−0とした。このように作成した種乳
剤EM−0は、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の90%以
上が最大隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子よりなり、
六角平板の平均厚さ0.07μm、平均直径(円直径換算)は
0.5μmであることが電子顕微鏡観察により判明した。
分の時間を要して溶液Aの温度を60゜Cに上昇させ、再び
溶液Bと溶液Cを同時混合法により、各々68.5ml/minの
流量で50分間添加した。この間の銀電位(飽和銀-塩化銀
電極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)を溶液
Dを用いて+6mVになるように制御した。添加終了後3
%KOHによってpHを6に合わせ、直ちに脱塩、水洗
を行い種乳剤EM−0とした。このように作成した種乳
剤EM−0は、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の90%以
上が最大隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子よりなり、
六角平板の平均厚さ0.07μm、平均直径(円直径換算)は
0.5μmであることが電子顕微鏡観察により判明した。
【0051】(平板乳剤の調製)下記、表1〜表4に示
す3種類の溶液を用いて平板状沃臭化銀乳剤EM−1〜
82を作成した。
す3種類の溶液を用いて平板状沃臭化銀乳剤EM−1〜
82を作成した。
【0052】60℃において、特公昭58-58288号、同58-5
8289号明細書に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに
溶液B及び溶液Cの全量を同時混合法により添加終了時
の流速が添加開始時の流速の3倍になるように110分の
時間を要し添加成長を行った。
8289号明細書に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに
溶液B及び溶液Cの全量を同時混合法により添加終了時
の流速が添加開始時の流速の3倍になるように110分の
時間を要し添加成長を行った。
【0053】この間の銀電位を1.75N臭化カリウム水溶
液を用いて表1〜表4に示すpAgになるように制御し
た。
液を用いて表1〜表4に示すpAgになるように制御し
た。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】添加終了後、下記増感色素(A)及び
(B)を各々300mg/Ag1モル、15mg/Ag1モル添加した
後、過剰な塩類を除去するため、デモール(花王アトラ
ス社製)水溶液及び硫酸マグネシウム水溶液を用いて沈
澱脱塩を行い、オセインゼラチン92.2gを含むゼラチン
水溶液を加え2500mlとして、撹拌再分散した。
(B)を各々300mg/Ag1モル、15mg/Ag1モル添加した
後、過剰な塩類を除去するため、デモール(花王アトラ
ス社製)水溶液及び硫酸マグネシウム水溶液を用いて沈
澱脱塩を行い、オセインゼラチン92.2gを含むゼラチン
水溶液を加え2500mlとして、撹拌再分散した。
【0059】増感色素(A):5,5′-ジクロロ-9-エチ
ル-3,3′-ジ-(3ースルホプロピル)オキサカルボシアニ
ン塩 無水物 増感色素(B):5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,
1′-ジエチル-3,3′-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミ
ダゾロカルボシアニン-ナトリウム塩無水物 各々の粒子約3000個を電子顕微鏡により観察・測定し形
状を分析した。結果を表5〜表8に示す。
ル-3,3′-ジ-(3ースルホプロピル)オキサカルボシアニ
ン塩 無水物 増感色素(B):5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,
1′-ジエチル-3,3′-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミ
ダゾロカルボシアニン-ナトリウム塩無水物 各々の粒子約3000個を電子顕微鏡により観察・測定し形
状を分析した。結果を表5〜表8に示す。
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】条件 :(反応容器に添加する可溶性
銀塩と可溶性ハライド溶液の容量の和)/(予め反応容
器中に存在する種粒子を含む親水性コロイド溶液) 条件 :予め反応容器中に存在する種粒子を含む親
水性コロイド溶液中の種粒子容積濃度 条件−1:予め反応容器中に存在する親水性コロイド
溶液中の親水性コロイドの重量比 条件−2:(銀1モルに対する一般式[I]の重量
[g])/(粒子成長時のpAg) (試料の作成)それぞれの乳剤について増感色素(A)及
び(B)を各々140mg/Ag1モル、1.4mg/Ag1モル添加し
た後、チオシアン酸アンモニウム塩を銀1モル当たり7.
0×10-4モル、及び適当な量の塩化金酸とハイポを添加
して化学熟成を行い、平均粒径0.06μmのAgI微粒子
乳剤を6×10-4モル/Ag1モル添加後、4-ヒドロキシ-6-
メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン 3×10-2モルで安定
化した。
銀塩と可溶性ハライド溶液の容量の和)/(予め反応容
器中に存在する種粒子を含む親水性コロイド溶液) 条件 :予め反応容器中に存在する種粒子を含む親
水性コロイド溶液中の種粒子容積濃度 条件−1:予め反応容器中に存在する親水性コロイド
溶液中の親水性コロイドの重量比 条件−2:(銀1モルに対する一般式[I]の重量
[g])/(粒子成長時のpAg) (試料の作成)それぞれの乳剤について増感色素(A)及
び(B)を各々140mg/Ag1モル、1.4mg/Ag1モル添加し
た後、チオシアン酸アンモニウム塩を銀1モル当たり7.
0×10-4モル、及び適当な量の塩化金酸とハイポを添加
して化学熟成を行い、平均粒径0.06μmのAgI微粒子
乳剤を6×10-4モル/Ag1モル添加後、4-ヒドロキシ-6-
メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン 3×10-2モルで安定
化した。
【0065】それぞれの乳剤には、後記の各種添加剤を
加えた。
加えた。
【0066】乳剤液(感光性ハロゲン化銀塗布液)に用い
た添加剤は次のとおりである。添加量はハロゲン化銀1
モル当たりの量で示す。
た添加剤は次のとおりである。添加量はハロゲン化銀1
モル当たりの量で示す。
【0067】 化合物A 150mg t-ブチル-カテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸供重合体 2.5g トリメチロールプロパン 10g ジエチレングリコール 5g ニトロフェニル-トリフェニル-ホスホニウムクロリド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 4g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 1.5mg 化合物B 70mg n-C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g
【0068】
【化4】
【0069】また保護層液に用いた添加剤は次のとおり
である。添加量はゼラチン1g当たりの量で示す。
である。添加量はゼラチン1g当たりの量で示す。
【0070】 面積平均粒径7μmのポリメチルメタクリレートからなるマット剤 7mg コロイドシリカ(平均粒径0.013μm) 70mg 2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリアジンナトリウム塩 30mg (CH2=CHSO2-CH2-)2O 36mg 化合物C 12mg 化合物D 2mg 化合物E 7mg 化合物F 15mg 化合物G 5mg F19C9-O-(CH2CH2O)10CH2CH2-OH 3mg
【0071】
【化5】
【0072】以上の塗布液を、厚さ180μmの下引き処理
済のブルーに着色したポリエチレンテレフタレートフィ
ルムベース上に、両面に均一に塗布、乾燥して表5〜表
8に示すように試料1〜82を作成した。
済のブルーに着色したポリエチレンテレフタレートフィ
ルムベース上に、両面に均一に塗布、乾燥して表5〜表
8に示すように試料1〜82を作成した。
【0073】また塗布ゼラチンは両面で3.0g/m2になる
ように全試料について調整を行った。各試料について塗
布銀量は片面分として2.0g/m2になるように調整した。
ように全試料について調整を行った。各試料について塗
布銀量は片面分として2.0g/m2になるように調整した。
【0074】得られた試料について下記方法で評価し
た。
た。
【0075】[感度の評価]得られた試料をX線写真用
増感紙KO-250ではさみ、ペネトロメータB型を介してX
線照射後SRX-501自動現像機を用いXD-SR現像処理液にて
35℃で45秒処理を行った。(いずれもコニカ(株)製) 上記のようにして現像した各試料について、感度を評価
した。感度は試料1がカブリ+1.0の濃度を与えるのに
要した爆射エネルギー量の逆数を100とした相対値で示
した。
増感紙KO-250ではさみ、ペネトロメータB型を介してX
線照射後SRX-501自動現像機を用いXD-SR現像処理液にて
35℃で45秒処理を行った。(いずれもコニカ(株)製) 上記のようにして現像した各試料について、感度を評価
した。感度は試料1がカブリ+1.0の濃度を与えるのに
要した爆射エネルギー量の逆数を100とした相対値で示
した。
【0076】[セーフライト性の評価]各試料を図1に
示す透過率を有した赤色フィルターを通して、白色電球
光で試料の上方1.2mから30分間照射し、前記と同様に現
像し、カブリの増加値を測定してセーフライト性とし
た。値が小さいほどセーフライト耐性が優れることを表
す。
示す透過率を有した赤色フィルターを通して、白色電球
光で試料の上方1.2mから30分間照射し、前記と同様に現
像し、カブリの増加値を測定してセーフライト性とし
た。値が小さいほどセーフライト耐性が優れることを表
す。
【0077】得られた結果を表5〜表8に示す。
【0078】表5〜表8の結果から、本発明のハロゲン
化銀乳剤を使用した試料は低カブリ、高感度で、かつセ
ーフライト性が改良されていることがわかる。
化銀乳剤を使用した試料は低カブリ、高感度で、かつセ
ーフライト性が改良されていることがわかる。
【0079】
【発明の効果】本発明により、低カブリかつ高感度であ
り、しかもセーフライトカブリ性の改良されたハロゲン
化銀写真乳剤の製造方法で、従って例えば迅速処理した
場合でも良好な画像が得られる写真用ハロゲン化銀乳剤
の製造方法を提供することができた。
り、しかもセーフライトカブリ性の改良されたハロゲン
化銀写真乳剤の製造方法で、従って例えば迅速処理した
場合でも良好な画像が得られる写真用ハロゲン化銀乳剤
の製造方法を提供することができた。
【図1】赤フィルターの透過率を示すグラフ
Claims (2)
- 【請求項1】 2.0モル%以下の沃化銀を含有するハロ
ゲン化銀乳剤の製造方法において、該乳剤が予め調整し
たハロゲン化銀種粒子を含む親水性コロイド溶液中に可
溶性銀塩及び可溶性ハライド塩溶液を同時混合すること
によって調整され、かつ下記の〜を満足することを
特徴とするハロゲン化銀写真乳剤の製造方法。 反応容器に添加される可溶性銀塩及び可溶性ハライ
ド塩溶液の容量の和が、予め反応容器中に存在する種粒
子を含む親水性コロイド溶液の2倍以上10倍以下であ
る。 予め反応容器中に存在する種粒子を含む親水性コロ
イド溶液中の種粒子容積濃度がハロゲン化銀として0.5
%以上5%以下である。 予め反応容器中に存在する該親水性コロイド溶液中
の親水性コロイドの重量比が1.5重量%以上であり、か
つ該親水性コロイド溶液中に下記一般式[I]の化合物を
下記式(1)を満足する条件で含有する。 【化1】 〔式中、A、Bは水素原子または置換基を表す。pは15
〜25の整数であり、m、nは(m+n)/p=0.24〜0.4
5を満足する整数である。〕 式(1) 0.005≦(銀1モルに対する一般式[I]の重量[g])/(粒子
成長時のpAg)<0.015 - 【請求項2】 該ハロゲン化銀粒子が単分散双晶粒子か
らなることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写
真乳剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08624093A JP3191190B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08624093A JP3191190B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06301126A JPH06301126A (ja) | 1994-10-28 |
JP3191190B2 true JP3191190B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=13881286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08624093A Expired - Fee Related JP3191190B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3191190B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP08624093A patent/JP3191190B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06301126A (ja) | 1994-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6058458B2 (ja) | 放射線画像形成方法 | |
JPH0523422B2 (ja) | ||
US4990439A (en) | Silver halide light-sensitive photographic material | |
JPH06208194A (ja) | ゼラチンを含有する記録材料の製造方法 | |
JPH04149428A (ja) | X線用ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP3191190B2 (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 | |
US5561038A (en) | Silver halide black and white photographic lightsensitive material | |
JP3664447B2 (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 | |
JP3191197B2 (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 | |
JPH07152102A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP3371273B2 (ja) | ハロゲン化銀黒白写真感光材料 | |
JPH07120856A (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 | |
JPH06308638A (ja) | ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 | |
JP3306529B2 (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP2736658B2 (ja) | ローラーマーク性等が改良されたハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH06186658A (ja) | 高感度のハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH05289215A (ja) | 高感度で高画質のハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH0772578A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH0497343A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法 | |
JPH06250315A (ja) | 高感度のハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH08110607A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料および処理方法 | |
JPH04211243A (ja) | 診断性を向上したハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH08248546A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料及びx線画像形成方法 | |
JPH07261302A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH04145427A (ja) | X線用ハロゲン化銀写真感光材料ならびにその撮影方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |