JP3190180B2 - 熱可塑性樹脂成形金型 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形金型

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JP3190180B2 JP18568993A JP18568993A JP3190180B2 JP 3190180 B2 JP3190180 B2 JP 3190180B2 JP 18568993 A JP18568993 A JP 18568993A JP 18568993 A JP18568993 A JP 18568993A JP 3190180 B2 JP3190180 B2 JP 3190180B2
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博美 奥園
秀二 野田
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂成形金型に
関し、詳しくは、金型キャビティ内の厚肉成形部に先端
が臨む複数のボイドピンを通じキャビティ内で成形され
る厚肉成形部の溶融樹脂中に加圧ガスを吹込みボイドを
誘起、成長させるようにした熱可塑性樹脂成形金型に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイドピンは従来から用いられ、金型キ
ャビティ内の厚肉成形部で成形される溶融樹脂中に加圧
ガスを吹込むことにより、ボイドを誘起、成長させるこ
とにより、成形品の厚肉部にヒケが生じるのを防止す
る。
【0003】図3はこのような措置が必要な成形品9を
示している。この成形品9は図に示すように板状の本体
9cを有し、この板状の本体9cの下面の幅方向中央位
置に長手方向一杯のリブ形状部9aが形成され、これが
ヒケを発生しやすい厚肉成形部となる。また板状本体9
cの上面の中央には成形機からキャビティへ溶融樹脂を
つなぐゲート部9bが形成されている。
【0004】図2は図3に示す成形品9を成形するため
の従来の成形金型を示している。金型110のキャビテ
ィ110a内にゲート110bを通じて溶融樹脂が充填
され、成形品9が成形される。キャビティ110a内の
厚肉成形部110cには3本のボイドピン101〜10
3が臨んでおり、前記溶融樹脂の充填後、加圧ガス源1
07からの加圧ガスが加圧ガス供給路106を通じて各
ボイドピン101〜103に働かされる。
【0005】キャビティ110a内に充填された溶融樹
脂が冷却され体積収縮が始まると、ボイドピン101〜
103に働いている加圧ガスがボイドピン101〜10
3の先端から厚肉成形部110cにおける溶融樹脂の内
部に圧入するので、ボイド104が誘起され、このボイ
ド104は溶融樹脂の体積が収縮する分だけ成長するこ
とにより、厚肉部であるリブ形状部9aの成形に起因し
たヒケが生じるのを防止し、また溶融樹脂全体の冷却を
早めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、ボイド104の各ボイドピン101〜103の
それぞれからの誘起状態、および成長時間にときとして
差が生じる。また、各ボイドピン101〜103の間隔
によっては、他のボイドピンにて誘起され成長するボイ
ド104への加圧ガスの進入の影響を受けて、ボイド1
04を十分に誘起させ得ないこともある。
【0007】これにより、ボイド104の部分的な誘起
不足、成長不足が生じて部分的なヒケの発生を見たり、
溶融樹脂の各部の冷却状態にむらができ、部分的な冷却
の遅れで成形品9全体の冷却の時間が長引くと云った問
題がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解消す
ることを課題とし、各ボイドピンからのボイドの誘起お
よび成長と、これによる冷却が、むらなく確実に達成さ
れる、熱可塑性樹脂成形金型を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂成
形金型は、上記のような目的を達成するために、金型キ
ャビティ内の厚肉成形部に先端が臨む複数のボイドピン
を通じキャビティ内で成形される厚肉成形部の溶融樹脂
中に加圧ガスを吹き込みボイドを誘起、成長させるよう
にした熱可塑性樹脂成形金型において、金型キャビティ
内の厚肉成形部の各ボイドピンが設けられる部分間に、
厚肉成形部の片面側から他面側近くまで延びて厚肉成形
部をボイドピン設置部ごとに仕切る仕切り壁を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0010】仕切り壁は、他面との間に、成形する樹脂
成形品の一般肉厚からこれの2倍の肉厚までに対応した
隙間を残すようにするのが好適である。
【0011】
【作用】本発明の熱可塑性樹脂成形金型の上記構成で
は、金型キャビティ内の厚肉成形部が、片面側から他面
側付近に延びる仕切り壁によって、複数のボイドピンが
設けられる部分間にて仕切られていて、各ボイドピンか
らのボイドの誘起、および成長が相互に影響し合うのを
前記仕切り壁により抑えるので、厚肉成形部における溶
融樹脂内各部でのボイドの誘起、および成長と、これに
よる冷却がむらなく確実に行われるようにすることがで
きる。
【0012】仕切り壁が、他面との間に、成形する樹脂
成形品の一般肉厚からこれの2倍の肉厚までに対応した
隙間を残すようにしてあると、仕切り壁の厚肉成形部へ
の食い込みで成形品の厚肉部の肉厚を絞ることによる強
度不足を招かずに、前記各ボイドピンからの、むらのな
いボイドの誘起、および成長を保証することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例としての熱可塑性樹脂
成形金型について、図1を参照しながら説明する。
【0014】本実施例の熱可塑性樹脂成形金型は、前記
従来のものと同様に図3に示す成形品9を成形する場合
のものであり、図1に示すように上型10aと下型10
bとによる2つ割りのキャビティ10cを持った金型1
0である。
【0015】上型10aの部分に成形品9の板状の本体
9cを成形する本体成形部10cと溶融樹脂を導入する
ゲート10eとを有し、下型10bの部分に成形品9の
リブ形状部9aを成形する厚肉成形部10dを有してい
る。
【0016】下型10bの下面にはボイドピン1〜3を
取り付けた基板11が当てがわれ、各ボイドピン1〜3
を前記キャビティ10cの厚肉成形部10d内に下方か
ら臨ませている。各ボイドピン1〜3の回りの加圧ガス
供給路6には加圧ガス供給源7が接続され各ボイドピン
1〜3に加圧ガスを働かせるようにしてある。
【0017】厚肉成形部10dの各ボイドピン1〜3の
間には、下型面から上型面近傍にまで延びる仕切り壁1
0fが一体形成され、各仕切り壁10fは上型面との間
に、成形品9の板状の本体9cが有している一般肉厚T
に等しい寸法からこれに2倍の寸法2Tまでの隙間Sを
残すようにしてある。
【0018】金型10のキャビティ10c内にゲート1
0eを通じて溶融樹脂が充填され、成形品9が成形され
る。前記溶融樹脂の充填後、加圧ガス源7からの加圧ガ
スが加圧ガス供給路6を通じて各ボイドピン1〜3に働
かされる。
【0019】キャビティ10c内に充填された溶融樹脂
が冷却され体積収縮が始まると、ボイドピン1〜3に働
いている加圧ガスがボイドピン1〜3の先端から厚肉成
形10dにおける溶融樹脂の内部に圧入するので、ボイ
ド4が誘起され、このボイド4は溶融樹脂の体積が収縮
する分だけ成長することにより、厚肉部であるリブ形状
部9bの成形に起因して成形品9にヒケが生じるのを防
止し、また溶融樹脂全体の冷却を早めることができる。
【0020】特に本実施例では、金型10のキャビティ
10c内の厚肉成形部10dが、下型面から上型面付近
に延びる仕切り壁10fによって、ボイドピン1〜3が
設けられる部分間にて仕切られていて、各ボイドピン1
〜3からのボイド4の誘起、および成長が相互に影響し
合うのを前記仕切り壁10fにより抑えるので、厚肉成
形部10dにおける溶融樹脂内各部でのボイド4の誘
起、および成長と、これによる冷却がむらなく確実に行
われるようにすることができる。
【0021】したがって、ボイド4の誘起や成長が部分
的に不足することによるヒケの発生を防止することがで
きるし、ボイド4による冷却の部分的な不足で全体の冷
却が遅くなるようなことも防止することができる。
【0022】また仕切り壁10fが、上型面との間に、
成形する樹脂成形品9の一般肉厚Tからこれの2倍の肉
厚2Tまでに対応した隙間Sを残すようにしてあるの
で、仕切り壁10fの厚肉成形部10dへの食い込み、
成形品9の厚肉部であるリブ形状部9aの肉厚を絞るこ
とによる強度不足を招かずに、前記各ボイドピン1〜3
からの、むらのないボイド4の誘起、および成長を保証
し、歩留りおよび品質の向上を図ることができる。
【0023】仕切り壁10fは、各ボイドピン1〜3か
らのボイド4の誘起および成長が不均一にならないのを
限度に切欠きを設け、仕切り壁10fが仕切る各仕切り
領域の樹脂が部分的に連続するように構成されている。
【0024】また、本実施例では、ボイドピン1〜3は
一方向にのみ配列してあるが、縦横に配列されるような
場合、これに対応して仕切り壁10fも縦横のボイドピ
ンの間に形成するとよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂成形金型によれ
ば、各ボイドピンからのボイドの誘起、および成長が相
互に影響し合うのを、各ボイドピンの間に設けた仕切り
壁により抑え、厚肉成形部における溶融樹脂内各部での
ボイドの誘起、および成長と、これによる冷却がむらな
く確実に行われるようにするので、ボイドの誘起や成長
が部分的に不足することによるヒケの発生を防止するこ
とができるし、ボイドによる冷却の部分的な不足による
全体の冷却が遅くなるようなことも防止することができ
る。また仕切り壁に切欠きを設けているので、厚肉部の
樹脂が厚肉成形部の他面側において連続するのみなら
ず、切欠きにより連通された部分においても連続するこ
とができ、強度不足を防ぐことができる。
【0026】仕切り壁と他面との間に、成形する樹脂成
形品の一般肉厚からこれの2倍の肉厚までに対応した隙
間を残すことにより、仕切り壁の厚肉成形部への食い込
みで厚肉成形部の強度不足を招かずに、前記各ボイドピ
ンからの、むらのないボイドの誘起、および成長を保証
し、歩留りおよび品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての熱可塑性樹脂成形金
型を示す断面図である。
【図2】従来の熱可塑性樹脂成形金型を示す断面図であ
る。
【図3】厚肉となるリブ形状を持った成形品を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1〜3 ボイドピン 4 ボイド 6 加圧ガス供給路 7 加圧ガス源 9 成形品 9a 厚肉部 10 金型 10a 上型 10b 下型 10c キャビティ 10d 厚肉成形部 10f 仕切り壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティ内の厚肉成形部に先端が
    臨む複数のボイドピンを通じキャビティ内で成形される
    厚肉成形部の溶融樹脂中に加圧ガスを吹き込みボイドを
    誘起、成長させるようにした熱可塑性樹脂成形金型にお
    いて、 金型キャビティ内の厚肉成形部の各ボイドピンが設けら
    れる部分間に、厚肉成形部の片面側から他面側近くまで
    延びて厚肉成形部をボイドピン設置部ごとに仕切る仕切
    り壁を設け、かつ各仕切り壁に仕切り壁が仕切る各仕切
    り領域の樹脂が部分的に連続するように切欠きを設けた
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂成形金型。
  2. 【請求項2】 仕切り壁は、他面との間に、成形する樹
    脂成形品の一般肉厚からこれの2倍の肉厚までに対応し
    た隙間を残すようにした請求項1に記載の熱可塑性樹脂
    成形金型。
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