JP3189727B2 - コプロセッサ内蔵パケット型メモリlsi、それを用いたメモリシステム及びそれらの制御方法 - Google Patents

コプロセッサ内蔵パケット型メモリlsi、それを用いたメモリシステム及びそれらの制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット型の外部
インタフェース技術を用いた大容量のメモリLSI、特
にダイナミックランダムアクセスメモリLSI(パケッ
ト型DRAM)に関し、パケット型の大容量メモリLS
Iに一つあるいは複数のコプロセッサを付加したコプロ
セッサ内蔵パケット型メモリLSIに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、メモリLSIは、その記憶容量
が増えれば増えるほど、より大きなデータバンド幅でそ
の記憶内容をアクセスすることが可能であるように要求
される。これは、メモリLSIを、物を仕舞う袋とのア
ナロジーで考えるとわかりやすい。ある袋の大きさ(メ
モリLSIの容量に相当)が大きくなったときに、その
袋の取り出し口の大きさ(メモリLSIのデータバンド
幅に相当)が小さいままでは、その袋は物を仕舞ったり
取り出したりするとき(データの書き込みと読み取りに
相当)に非常に使いにくくなってしまう。つまり、シス
テムの中で使いやすいメモリLSIを実現する為には、
その記憶容量とデータバンド幅のバランスを保つことが
非常に重要である。このような理由で、最も容量の大き
いメモリLSIであるDRAMに関して、そのデータバ
ンド幅を向上する為の技術開発が盛んに行われている。
【0003】データバンド幅を向上する為には、外部イ
ンタフェースの動作周波数を出来るだけ高くする必要が
あるが、その際の障害となるのが外部入出力信号端子の
同時動作である。すなわち、多数の信号端子が高速で同
時動作すると、チップの消費電力が大きくなり、また大
きなスイッチングノイズをも引き起こしてしまうため、
動作不良の原因となる。更に、外部入出力信号端子の数
が多いと、それらの多数の信号端子間でのタイミングの
ずれを合わせ込むことが難しくなるという問題もある。
【0004】このような理由で、DRAMの高データバ
ンド幅化の従来技術として、DRAMが接続されるメモ
リバスの信号線本数を極力減らし、更にDRAMの外部
入出力信号端子の数を減らして、メモリバスの動作周波
数の高速化を図る方法が開発されている。その代表的な
例がRambus DRAMやSyncLink DRAM、Mediacha
nnel DRAMなどである。Rambus DRAMに関して
は、Rambus社発行の各種マニュアルに詳しく記載されて
いる。SyncLink DRAMはIEEEの標準化技術としてSy
ncLinkコンソーシアムという組織で仕様策定の途中であ
り、“Draft Standard for A High-Speed Memory Inter
face (SyncLink) ”、Draft xxx P1596.7-199x(http:/
/www.scizzl.com/P1596.7/index.html)に暫定的な仕様
案が示されている。また、Mediachannel DRAMに関
しては著名な国際会議であるCOMPCON'96 (spring)にお
いて発表された論文“Multi-Gigabyte/sec DRAM w
ith the MicroUnity MediaChannel Interface" by Tim
Robinson, et. al. (pp.378)にその説明がある。
【0005】これらの技術を用いたDRAMでは、少な
い信号線本数のメモリバスと少ない数の外部入出力信号
端子を実現しながら効率の良いDRAMアクセスを実現
する為に、パケット型あるいはプロトコル型と呼ばれる
メモリバス技術及びDRAMインタフェース技術を用い
ている。このため、ここではこれらの従来技術に基づく
DRAMをパケット型DRAM、メモリバスをパケット
型メモリバスと総称することにする。以下、パケット型
DRAM及びパケット型メモリバスについて説明する。
【0006】図16に従来技術によるパケット型DRA
M1001の構成例を示した。同図において、パケット
型DRAM1001は、メモリ部11、制御部1012
とインタフェース部13とから構成されている。メモリ
部11はDRAMコア部15とメモリ制御レジスタ部1
6からなり、DRAMコア部15は、複数のDRAMバ
ンク17と、それらに対応する複数のセンスアンプ18
から構成されている。メモリ制御レジスタ部16は複数
のメモリ制御レジスタ29を内部に有している。制御部
1012はメモリ制御論理回路1019、制御信号レジ
スタ20、書き込みデータレジスタ21、読み取りデー
タレジスタ22、及びメモリデバイスID照合回路10
23から構成されている。制御部1012の入出力信号
端子は、入力端子である制御信号端子24及び書き込み
データ端子25、出力端子である読み取りデータ端子2
6の3種類が存在し、これらの入出力信号端子はインタ
フェース部13に接続される。インタフェース部13は
外部入出力端子5に接続される。メモリ部11と制御部
1012は双方向バスである内部メモリデータバス27
により接続されている。
【0007】図17に従来技術によるパケット型DRA
M1001の構成と、パケット型メモリバス1002を
用いたパケット型DRAM1001とマイクロプロセッ
サ9の接続関係とを示した。同図では、パケット型DR
AM1001のインタフェース部13の構成とパケット
型メモリバス1002の構成の3つの例について、図1
7(a)から(c)までの図面で示している。パケット
型メモリバス1002においては、パケット型メモリバ
ス1002上のバスマスタは只一つであると限られてい
る。パケット型メモリバス1002に接続された複数の
パケット型DRAM1001は全てスレーブデバイスと
して働く。一般に、バスマスタとはバスを占有してバス
に対して要求を出すことが可能なデバイスのことを、ス
レーブデバイスとは、上記のバスマスタの要求に応じて
応答は返すが、自発的にパケット型メモリバス1002
に要求を出すことはないデバイスのことをそれぞれ意味
する。後程説明するように、このようにバスマスタを一
つに限定することで、バスマスターはパケット型メモリ
バス1002のバス占有権の調停を行なわずに要求を出
すことが出来るので、パケット型メモリバス1002の
プロトコルを簡単化することが出来る。なお、図17で
はパケット型メモリバス1002のバスマスタとしてマ
イクロプロセッサ9が接続されるとしているが、実際に
は他のパケット型メモリバス1002のバスマスタ、例
えばメモリコントローラや信号処理プロセッサ、グラフ
ィクスアクセラレータ、及びその他のASICなどでもよ
い。
【0008】図17(a)の構成では、図16と同様
に、パケット型DRAM1001はメモリ部11と制御
部1012及びインタフェース部13から構成されてい
る。制御部1012の入出力端子である制御信号端子2
4、書き込みデータ端子25、読み取りデータ端子26
は全てインタフェース部13に接続されている。インタ
フェース部13はマイクロプロセッサ9とパケット型D
RAM1001を接続するパケット型メモリバス100
2に接続されている。パケット型メモリバス1002は
双方向のバスである。
【0009】図17(b)の構成では、インタフェース
部13が制御インタフェース部13―1とデータインタ
フェース部13―2から構成されている。制御部101
2の制御信号端子24は制御インタフェース部13―1
へ、書き込みデータ端子25と読み取りデータ端子26
はデータインタフェース部13―2へそれぞれ接続され
ている。この構成では、パケット型メモリバス1002
は、制御バス1002―1とデータバス1002―2か
ら構成されている。制御インタフェース部13―1は制
御バス1002―1へ、データインタフェース部13―
2はデータバス1002―2へ、それぞれ接続される。
制御バス1002―1はマイクロプロセッサ9からパケ
ット型DRAM1001への単方向バス、データバス1
002―2は双方向バスである。
【0010】図17(c)の構成では、インタフェース
部13が要求インタフェース部13―3と応答インタフ
ェース部13―4から構成されている。制御部1012
の制御信号端子24と書き込みデータ端子25は要求イ
ンタフェース部13―3へ、読み取りデータ端子26は
応答インタフェース部13―4へ接続される。この構成
では、パケット型メモリバス1002は要求バス100
2―3と応答バス1002―4から構成されている。要
求インタフェース部13―3は要求バス1002―3
へ、応答インタフェース部13―4は応答バス1002
―4へ、それぞれ接続される。要求バス1002―3は
マイクロプロセッサ9からパケット型DRAM1001
への単方向バス、応答バス1002―4はその逆方向の
単方向バスである。
【0011】図18にパケット型DRAM1001に対
して外部から要求される処理の分類を示した。処理タイ
プは、メモリアクセス、初期化、リフレッシュの3つに
分けられる。いずれの処理もパケット型メモリバス10
02のバスマスタ、すなわち図17のマイクロプロセッ
サ9からの要求により行なわれる。メモリアクセスに関
しては、まずメモリ部11内のDRAMコア部15をア
クセス対象とするか、もしくはメモリ制御レジスタ部1
6をアクセス対象とするかにより分類される。DRAM
コア部15もしくはメモリ制御レジスタ部16へのそれ
ぞれのアクセスには、読み取りか書き込みかの2種類の
動作種別が存在する。更に、DRAMコア部15をアク
セスする場合は、読み取りもしくは書き込みを行うデー
タの長さを指定する。このデータ長は、例えば8バイト
から256バイト程度の長さが一般的である。メモリ制
御レジスタ部16にアクセスする場合は、メモリ制御レ
ジスタ部16のデータ長(例えば8バイト)かそれ以下
に固定したデータ長のアクセスとなるのが普通である。
初期化とは、主に、メモリ制御論理回路1019の内部
状態をリセットしたりメモリ制御レジスタ部16に当該
のパケット型DRAM1001に固有のデバイス情報を
格納する動作であり、リフレッシュとは、一般にDRA
Mの動作において不可欠な、DRAMセルの記憶内容を
保持する為に定期的に再書き込みを行う動作である。初
期化についてはその手順を後程説明する。リフレッシュ
に関する動作の具体的な手順は本発明の趣旨とは関係が
ない為、以下では説明を割愛する。
【0012】図16と図18を参照して、まずパケット
型DRAM1001のDRAMアクセスにおけるそれぞ
れの動作について説明する。どのようなDRAMアクセ
スのときにも、外部入出力端子5からインタフェース部
13を介して、制御信号端子24に対して図18に示さ
れた動作タイプ名、要求先、動作名、データ長の指示が
指定される。また、アクセスを行うDRAMバンク17
及びその内部のデータ位置を指示するメモリアドレス、
もしくはメモリ制御レジスタ部16内の特定のメモリ制
御レジスタ29を指示するメモリ制御レジスタ番号など
も指定される。これらの制御信号端子24から与えられ
る情報をまとめて制御信号情報と呼ぶ。
【0013】制御信号情報には、この他にパケット型メ
モリバスに接続された複数のパケット型DRAM100
1のうちの一つあるいは複数のパケット型DRAM10
01を選択するためのメモリデバイスIDが含まれてい
る。制御信号情報に含まれたデバイスIDはメモリデバ
イスID照合回路1023においてメモリ制御レジスタ
部16内の特定のメモリ制御レジスタ29に格納された
当該のパケット型DRAM1001に固有のメモリデバ
イスIDと照合される。この照合により、外部入出力端
子5を介して伝えられたDRAMアクセス等の要求が当
該のパケット型DRAM1001に対するものであるか
どうかが判別される。当該のパケット型DRAM100
1に対するDRAMアクセスでなかった場合は以下の動
作は行なわれない。なお、制御信号情報に含まれたデバ
イスIDが複数のパケット型DRAM1001のメモリ
デバイスIDを指定する場合もある。
【0014】制御部1012においては、読み取り時に
は読み取ったデータが読み取りデータ端子26から出力
され、書き込み時には書き込みデータ端子25から書き
込みデータが与えられる。制御信号レジスタ20、書き
込みデータレジスタ21および読み取りデータレジスタ
22はこれらの入出力端子の入力ラッチ(もしくは入力
レジスタ)あるいは出力ラッチ(もしくは出力レジス
タ)として働く。メモリ制御論理回路1019は、制御
信号端子24から与えられた制御信号情報に応じてどの
ような動作を行うかを決定し、DRAMアクセスの制御
を行う。制御にあたっては、必要に応じてメモリ制御レ
ジスタ部16内のメモリ制御レジスタ29の記憶内容を
参照する。DRAMコア部15に対するDRAMアクセ
スの場合は、アドレスの指定により所望のDRAMバン
ク17が選択され、そのDRAMバンク17のデータが
センスアンプ18を介してアクセスされる。ここで、セ
ンスアンプ18は対応するDRAMバンク17のキャッ
シュメモリないしは高速バッファのような役割を果たし
ており、アクセスするアドレス範囲がセンスアンプ18
に既に一時格納されているデータを対象としている場合
は、DRAMバンク17ではなくセンスアンプ18をア
クセスの対象とすることにより、高速なDRAMアクセ
スを可能にしている。
【0015】DRAMコア部15に対するDRAMアク
セスの場合は、上記のように、センスアンプ18に既に
所望のデータが一時格納されているかどうかによりDR
AMバンク17に対するアクセスを行なうかどうかが定
まり、これに応じてアクセス時間が大きく異なる。ま
た、後続のアクセスが現在センスアンプ18に一時保持
されていないデータを対象とする場合は、当該の後続の
アクセスを高速化する為に、センスアンプ18に一時格
納されているデータをDRAMバンク17に書き戻して
おいた方が都合がよい場合もある。このため、DRAM
アクセスの要求先がDRAMコア部15の場合は、制御
信号情報に、DRAMバンク17にアクセスするか否
か、センスアンプ18のデータをDRAMバンク17に
書き戻すか否か、などのDRAMコア部15の制御に関
する情報を含ませておくのが普通である。
【0016】図17を用いて説明した従来技術のパケッ
ト型メモリバス1002の3つの構成例においては、前
述のように、パケット型メモリバス1002は非常に少
ない信号線本数、具体的には10から30本程度の信号
線本数で構成される点がその特長である。従来技術の中
では、Rambus技術が図17(a)、SyncLink技術が図1
7(b)、Medichannel 技術が図17(c)の型の構成
をそれぞれ有している。前述のように、このように少な
い信号線本数の中でDRAMアクセスに必要な制御信号
情報をマイクロプロセッサ9からパケット型DRAM1
001に送ったり、あるいはデータをマイクロプロセッ
サ9とパケット型DRAM1001の間で相互にやり取
りしたりする為には、これらの情報をそれぞれパケット
としてまとめ、これらのパケットを数サイクルにわたっ
て送信・受信する仕組みが必要となる。また、そのよう
なパケットを生成し、あるいは解読するためには、一定
のプロトコルを定める必要がある。
【0017】図19に、パケット型メモリバス1002
上で交信されるパケットの種類を分類して示した。ま
ず、図19(a)に示されているように、マイクロプロ
セッサ9からパケット型DRAM1001に送信される
パケットは、要求パケットと書き込みデータパケットの
2種類である。要求パケットは、前述の制御信号情報を
一定のプロトコルに従ってエンコードしたものであり可
変長である。書き込みデータパケットは可変長サイズの
書込みデータを含んでいる。一方、図19(b)に示さ
れているように、パケット型DRAM1001から送信
されるパケットは、読み取りデータパケットと承認パケ
ットの2種類である。読み取りデータパケットは可変長
の読み取りデータを含んでいる。承認パケットは一般に
固定長であり、以下に説明するように、必要である場合
とそうでない場合がある。
【0018】承認パケットが必要な場合は、バスマスタ
であるマイクロプロセッサ9側がパケット型DRAM1
001にあるDRAMアクセスを要求したときに、要求
したDRAMアクセスをパケット型DRAM1001が
受け入れることが出来るかどうか、あるいはすぐに応答
できるかどうか等の状況をマイクロプロセッサ9側が判
断できない場合である。例えば、パケット型DRAM1
001がリフレッシュ動作中にDRAMコア部15に対
してアクセスを行う状況で、リフレッシュ中であるかど
うかをマイクロプロセッサ9が知らない場合がこれに相
当する。また、アクセスするデータがセンスアンプ18
に一時格納されているかどうかをマイクロプロセッサ9
が知らない場合もこれに相当する。このような場合、承
認パケットは、要求したアクセスを受け入れる事が出来
る(承認する場合)か出来ない(承認しない場合)か、
また受け入れることが出来ない場合は、マイクロプロセ
ッサ9がどのような動作をとるべきかを指示する情報を
含んでいる。ここで、指示の内容は、例えば一定時間後
に再アクセスするかあるいはアクセスの完了まで一定時
間だけ待つことを指示するなどである。一方、承認パケ
ットが不要な場合は、マイクロプロセッサ9側がパケッ
ト型DRAM1001の内部状態を全て管理しており、
よってアクセスを要求した場合にはこれが常に受け入れ
られることが保証される場合である。Rambus技術では承
認パケットを必要とする方法を採っており、SyncLink技
術では承認パケットが不要な方法を採っている。
【0019】図20に、図17の(a)から(c)の3
つの構成のそれぞれにおいて、どのようにパケット型メ
モリバス1002上でパケットが交信されるかを示し
た。図20では、図17と同じく、左側にバスマスター
であるマイクロプロセッサ9が、右側にスレーブデバイ
スであるパケット型DRAM1001が位置するとして
いる。
【0020】図17(a)の構成においては全てのパケ
ットが双方向のパケット型メモリバス1002上で交信
される。そこで、図20(a)では、書き込み時、読み
取り時のそれぞれに場合分けして、パケット交信の模様
を説明した。書き込み時はまずマイクロプロセッサ9側
から要求パケットが送信され、次に書込みデータパケッ
トが送信される。パケット型DRAM1001は承認パ
ケットを送信し、承認した場合には、正しくデータが書
き込まれることになる。読み取り時には、マイクロプロ
セッサ9側から要求パケットが送信され、パケット型D
RAM1001は承認パケットを送信する。承認した場
合には、その後にパケット型DRAM1001から読み
取りデータパケットが送信される。なお、前述のよう
に、以上の動作において、承認パケットをまったく使わ
ないことも可能である。この場合は、承認パケットを取
り除くだけで残りのパケット交信はここでの説明と同様
である。
【0021】図20(b)は、図17(b)の構成にお
いて、それぞれの種類のパケットが制御バス1002―
1もしくはデータバス1002―2のどちらで交信され
るかを示したものである。要求パケットは制御バス10
02―1上で、書き込みデータパケット、読み取りデー
タパケット及び承認パケットはデータバス1002―2
上でそれぞれ交信される。なお、承認パケットは使用さ
れない場合もあり、実際に、この構成を用いるSyncLink
では承認パケットは使用されていない。
【0022】図20(c)は、図17(c)の構成にお
いて、それぞれの種類のパケットが要求バス1002―
3もしくは応答バス1002―4のどちらで交信される
かを示したものである。要求パケットと書き込みデータ
パケットは要求バス1002―1上で、読み取りデータ
パケットと承認パケットは応答バス1002―2上でそ
れぞれ交信される。なお、承認パケットを使用しない場
合もある。
【0023】図21は、要求パケットを受け取った際の
パケット型DRAM1001の処理手順について述べた
ものである。同図(a)が承認パケットを必要とする場
合、同図(b)が承認パケットを必要としない場合であ
る。図21(a)では、要求パケットを受信すると、ま
ずメモリデバイスIDの照合を行ない、要求に対して応
答すべきかどうかを判断する。応答しない場合にはこの
要求パケットに対する処理を終了する。応答すべきと判
断された場合には、要求パケットを解読してアクセスモ
ードを決定する。次に決定されたアクセスモードに基づ
くDRAMコア部15もしくはメモリ制御レジスタ部1
6へのアクセスが、要求された通りに応答可能であるか
の可否を判定する。判定結果に基づき承認パケットを組
み立て、承認パケットを送信する。承認パケットは承認
の場合と非承認の場合があり、以後の動作はどちらかに
依存する。承認の場合はアクセスを実行する。読み取り
アクセスの場合は読み取りデータパケットの送信を行
い、要求パケットに対する一連の動作を終了する。ま
た、書き込みアクセスの場合は、アクセス終了後、要求
パケットに対する一連の動作を終了する。非承認の場合
は、アクセス準備を行なう。ここでアクセス準備とは、
例えばリフレッシュ期間中であればリフレッシュの終了
まで待つことであり、要求データのアドレスがセンスア
ンプ18内に一時格納されたデータのアドレスと一致し
ない場合は、DRAMバンク17からセンスアンプ18
に、要求されたデータを転送することである。アクセス
準備を終えると、そのままアクセスへ移行して承認の場
合と同様の動作を行なうか、あるいは、これで要求パケ
ットに関する一連の動作を終了して再度要求パケットが
送られてくるのを待つかのいずれかの方法をとる。
【0024】図21(b)では、承認パケットを必要と
しないため、動作は非常に単純となっている。メモリデ
バイスIDを照合後、要求パケットを解読してアクセス
モードを決定し、そのアクセスを実行して必要に応じて
読み取りデータパケットの送信を行い、一連の動作を終
了する。
【0025】図22に、SyncLinkの場合を例にとって、
各パケットの典型的なフォーマットを示した。図22
(a)から(c)は要求パケット、(d)は承認パケッ
ト、(e)は読み取りデータパケット及び書込みの例で
ある。なお、SyncLinkでは制御バス1002―1は10
ビット、データバス1002―2は16ビットのメモリ
バス信号線構成となっている。
【0026】図22(a)はDRAMコア部15への書
込みもしくは読み取りアクセスを行なうときの要求パケ
ットを示したものである。この場合、要求パケットは1
0ビットの制御バス1002―1を4サイクル間占有す
る。最初の1サイクル目には、7ビットでデバイスI
D、残りの3ビットでコマンド0のフィールドを指定す
る。2サイクル目には3ビットでコマンド1、7ビット
でパラメータ0のフィールドを指定する。残りの2サイ
クルで、それぞれパラメータ1、2のフィールドを指定
する。コマンドフィールド(コマンド0、コマンド1)
で、図18を用いて説明した動作タイプ名、要求先、動
作名、データ長、DRAMコア部15の制御をどのよう
に行なうか、などの制御信号情報を指定する。パラメー
タフィールド(パラメータ0、1、2)はDRAMコア
部15内のデータのアドレスを指定する。
【0027】図22(b)はメモリ制御レジスタ部16
への読み取りアクセスを行なうときの要求パケットを示
したものである。2サイクル目の7ビットのパラメータ
0フィールドでメモリ制御レジスタ部16のどのメモリ
制御レジスタ29をアクセスするかを指定する。
【0028】図22(c)はメモリ制御レジスタ部16
への書込みアクセスを行なうときの要求パケットを示し
たものである。2サイクル目の7ビットのパラメータ0
フィールドでメモリ制御レジスタ部16のどのメモリ制
御レジスタ29をアクセスするかを指定する。3、4サ
イクル目のパラメータ1、2フィールドを用いて書込む
べきデータを指示している。
【0029】図22(a)から(c)から明らかなよう
に、デバイスIDフィールドは全ての要求パケットに共
通であり、この部分を照合することで応答すべきパケッ
ト型DRAM1001が一意に決まるようになってい
る。同様に、コマンド0、コマンド1のフィールドも全
ての要求パケットに共通であり、この部分をデコードす
ることでパケット型DRAM1001がどのようなアク
セスを行なえばよいかが一意に決まるようになってい
る。パラメータフィールドは、要求するアクセスに応じ
て、DRAMコア部15内のデータのアドレス、メモリ
制御レジスタ29の指定、書込みデータの指定、などを
行なう。なお、デバイスIDフィールドは、単一のパケ
ット型DRAM1001を指定するとは限らない。複数
のパケット型DRAM1001を同時に指定したり(マ
ルチキャストと呼ばれる)、パケット型メモリバス10
02に接続される全てのパケット型DRAM1001を
同時に指定したり(ブロードキャストと呼ばれる)する
こともある。
【0030】図22(d)は承認パケットのフォーマッ
トの例を示したものである。SyncLink技術に於いては承
認パケットは存在しないので、この例ではRambus技術の
承認パケットを参照してこれをSyncLinkのデータバス1
002―2上で実現した場合のフォーマットを示した。
承認パケットは1サイクルの間データバス1002―2
を占有し、先頭の2ビットで要求の認否、すなわち要求
に対して応答できるか否か、あるいは何らかのシステム
エラーが存在するかなどを応答する。
【0031】図22(e)は、書込みデータパケットお
よび読み取りデータパケットのフォーマットの例を示し
たものである。両パケットとも、可変長のデータを、必
要なサイクル数分だけデータバス1002―2を占有し
て送受信する。
【0032】パケット型DRAM1001の初期化動作
においては、パケット型メモリバス1002に接続され
る全てのパケット型DRAM1001が正しくパケット
型メモリバス1002上のパケットを受信したり、ある
いはパケットを送信したり出来るために必要な初期設定
を行なう。その中で、それぞれのパケット型DRAM1
001のメモリデバイスIDの設定が、以下のような手
順に則って行なわれる。
【0033】このように、従来の技術であるパケット型
DRAM1001とパケット型メモリバス1002は、
一定のプロトコルに基づいてパケットを相互に交信する
という機能を実現している。一方、並列処理システムや
分散処理システムなどにおいては、複数のデバイス間で
相互に交信を行う従来技術が、古くから用いられてい
る。これらのシステムでは、複数のデバイス(あるいは
ノード)をバスやネットワークで接続し、これらのデバ
イス(ノード)間で相互に処理の依頼を行ったり、ある
いは並列して(もしくは平行して)行われる処理間の同
期を取ったりする為に、パケット交信やその他の相互通
信手段が用いられる。
【0034】そのような従来技術は数多く存在するが、
一例を挙げると、Intel 社のマイクロプロセッサである
PentiumProのプロセッサバスが挙げられる。このバスに
関しては、COMPCON'96(Spring)で発表された論文"AnOve
rviewofthePentium(r)ProProcessorBus",byNitinSarang
dhar,etal.(pp.383)にその説明がある。PentiumProプロ
セッサバスは、複数のPentiumProやメモリコントロー
ラ、I/Oコントローラ等を接続することを想定してお
り、これらのデバイスの物理的・電気的な接続方法やバ
スの駆動プロトコルなどを定めている。またPentiumPro
プロセッサバスでは複数のPentiumPro間でのキャッシュ
コヒーレンシの維持方法の標準をも定めている。ここ
で、キャッシュコヒーレンシとは、それぞれのノードが
持つキャッシュメモリ内に別個にコピーされた同一のデ
ータに関して、それぞれのコピーが別の値を持つことが
ないように管理することを意味する。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術であるパケ
ット型DRAM1001とパケット型メモリバス100
2は、一定のプロトコルに基づいてパケットを相互に交
信するという機能を実現している。これらの従来技術で
は、この機能をパケット型DRAM1001へのDRA
Mアクセス、すなわちDRAMコア部15およびメモリ
制御レジスタ部16への書き込みもしくは読み取りアク
セス、及び、パケット型DRAM1001の初期設定や
リフレッシュの制御のみにしか使用していない。しかし
ながら、パケットを交信することにより相互通信を実現
するという機能自体の本来的な応用範囲は、必ずしもD
RAMアクセスなどに限定されるものではなく、より広
範な目的に応える相互通信手段として利用可能である。
【0036】このような他の目的として、何らかの演算
処理機能を有するコプロセッサをパケット型DRAM1
001内に搭載し、パケット型メモリバス1002を介
してバスマスタから何らかのパケットを送ることによ
り、そのコプロセッサの演算処理機能をバスマスタに制
御することがあげられる。このような構成のコプロセッ
サ内蔵パケット型DRAMでは、オンチップのDRAM
に対しては高バンド幅・低レイテンシのアクセスが可能
であるので、搭載されたコプロセッサがチップ内の大容
量DRAM内に記憶されたデータに対して高バンド幅・
低レイテンシDRAMアクセスを行なうことにより、効
率よく演算処理を実行することが出来るという利点があ
る。これまで説明してきたように、従来技術のパケット
型DRAM1001には、DRAMアクセス等の限定さ
れた用途以外にパケット交信機能を活用するという点に
ついて、まったく考察されておらず、上記のコプロセッ
サ内蔵パケット型DRAMを制御するためのメモリバス
技術としては不十分であるという問題があった。
【0037】一方、既に説明した並列処理システム等に
おけるプロセッサバス等の別の従来技術を用いれば、上
記のようなDRAM内に搭載された演算処理機能の外部
制御は簡便に実現することが出来るように一見思われ
る。しかしながら、このような解決方法には以下のよう
な問題がある。
【0038】並列処理システムにおけるプロセッサバス
等のプロトコルは、パケット型メモリバス1002のプ
ロトコルよりも大幅に煩雑である。これは、幾つかの原
因に起因する。まず第1の原因は、プロセッサバスは複
数のバスマスタが存在することを前提にしたバスだとい
う事である。このため、複数のバスマスタが同時にプロ
セッサバスに対して要求を出す可能性が生じ、どのバス
マスタが要求を出せるかを決めるプロセッサバスの占有
権制御を行なわなければいけない。更にはデッドロック
やライブロックを避けるためのプロセッサバス上のフロ
ー制御も必要となる。また、並列処理・分散処理の効率
化のために、多数の種類のバス上の通信フォーマット
(パケットフォーマット)やあるいは多数の種類のバス
上の交信パターン(どのデバイスとどのデバイスの間で
どのようなタイミングで交信するか)をサポートしなけ
ればならない。また、キャッシュコヒーレンシなどのよ
うに、複数のプロセッサ間のデータの無矛盾性を保証す
る仕組をプロトコルに組み入れなければならないことも
ある。このようにプロトコルが煩雑であるため、これら
のシステムではプロセッサバスを介した相互交信に時間
がかかるという問題が生じる。
【0039】これに対して、一般に、メモリバスに於い
ては要求を出すバスマスターが一つしかない為、メモリ
バスの調停が必要ない。また、サポートするパケットフ
ォーマットの数も少ない為、既に説明したようにパケッ
ト型メモリバス1002のプロトコルは比較的単純であ
る。更にマイクロプロセッサやメモリコントローラ等の
パケット型メモリバス1002のバスマスターがパケッ
ト型DRAM1001の状態を管理しているとすると、
既に説明したように、承認パケットが必要のないプロト
コルを実現することが出来るため、非常に単純なプロト
コルを実現することが出来る。このように、プロトコル
が簡単であるため、従来技術のパケット型DRAM10
01とパケット型メモリバス1002を用いたシステム
に於いては、パケットの生成、交信、解読などを高速に
行なうことが出来、パケット型メモリバス1002を介
した相互交信を短時間で実行できるという特徴を有して
いる。DRAMアクセスの遅延時間を如何に削減するか
という点は、データバンド幅の向上と並んでDRAMの
大きな設計課題であるため、上記の特徴はDRAMを用
いてシステムを構成する際に用いられるメモリバスとし
て非常によく適合した性質だということが出来る。
【0040】このように、並列処理システムや分散処理
システムにおける従来技術を用いてパケット型DRAM
1001およびパケット型メモリバス1002を実現す
ると、プロトコルの処理に時間がかかり、DRAMアク
セスの遅延時間を増大させてしまうという問題が生じ
る。通常のパケット型DRAM1001として外部から
読み取りおよび書き込みアクセスが可能なコプロセッサ
内蔵パケット型DRAMを実現しようとする場合、コプ
ロセッサの演算処理機能の外部制御を実現するためにパ
ケット型DRAM1001としてのアクセスの遅延時間
が増大してしまうことは、許容出来ない。一方、従来技
術のパケット型DRAM1001およびパケット型メモ
リバス1002では、チップ内に搭載したコプロセッサ
の演算処理機能の外部制御を実現することが出来ない。
【0041】本発明の第1の目的は、チップ内に搭載さ
れたコプロセッサの演算処理機能を外部から制御するこ
とを可能にする、柔軟で高機能なコプロセッサ内蔵パケ
ット型DRAMの技術を確立することにある。
【0042】本発明の第2の目的は、従来技術のパケッ
ト型DRAMと比して、外部入出力信号端子の数と内部
DRAMへのDRAMアクセスの遅延時間の双方の点に
おいて、なんら空間的および時間的オーバーヘッドを有
する事がないような、上記コプロセッサ内蔵パケット型
DRAMの技術を確立することである。
【0043】本発明の第3の目的は、上記コプロセッサ
内蔵パケット型DRAMに対して、チップ内に搭載され
たコプロセッサの演算処理制御と、同じくチップ内に搭
載されたDRAMのDRAMアクセスとを外部から行な
うことが可能なパケット型メモリ/コプロセッサバスの
技術を確立することにある。
【0044】本発明の第4の目的は、従来技術のパケッ
ト型メモリバスと比して、バスを構成する信号線本数と
DRAMアクセス時のバスタイミングの双方の点におい
て、なんら空間的および時間的オーバーヘッドを有する
ことがないような、上記パケット型メモリ/コプロセッ
サバスの技術を確立することである。
【0045】本発明の第5の目的は、上記コプロセッサ
内蔵パケット型DRAMとパケット型メモリ/コプロセ
ッサバスにより、任意数のパケット型DRAMと任意数
のコプロセッサ内蔵パケット型DRAMを混在して同一
のパケット型メモリ/コプロセッサバスに接続し、パケ
ット型DRAMおよびコプロセッサ内蔵パケット型DR
AMへのDRAMアクセスと、コプロセッサ内蔵パケッ
ト型DRAMへのコプロセッサの演算処理機能の制御と
を上記のパケット型メモリ/コプロセッサバスを介して
混在して行なうことができるような、コプロセッサ内蔵
パケット型DRAMとパケット型メモリ/コプロセッサ
バスの技術を確立することである。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明のコプロセッサ内
蔵パケット型メモリLSIは、メモリ部、制御部、イン
タフェース部及びN(自然数)個のコプロセッサ部から
構成され、外部入出力端子によりチップ外部のパケット
型メモリ/コプロセッサバスに接続されるコプロセッサ
内蔵パケット型メモリLSIであって、メモリ部に対し
てメモリデバイスIDを、N個のコプロセッサのそれぞ
れに対してコプロセッサデバイスIDをそれぞれ設定し
て、これらのメモリデバイスID及びコプロセッサデバ
イスIDをチップ内に保持し、メモリデバイスIDもし
くはコプロセッサデバイスIDは、パケット型メモリ/
コプロセッサバスに接続された全てのコプロセッサ内蔵
パケット型メモリLSI内の任意のメモリ部及び任意の
コプロセッサ部の間で、いずれのメモリ部もしくはコプ
ロセッサ部を指定するかを一意に識別可能なものである
ことを特徴とする。
【0047】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リは、LSIメモリ部、制御部、インタフェース部及び
N(自然数)個のコプロセッサ部から構成され、メモリ
部はメモリコア部とメモリ制御レジスタ部で構成され、
コプロセッサ部は演算コア部、演算制御部及び演算制御
レジスタ部で構成され、メモリ制御レジスタ部は第1の
所定数のメモリ制御レジスタを有し、演算制御レジスタ
部は第2の所定数の演算制御レジスタを有し、メモリ部
と制御部が内部メモリデータバスで接続され、N個の
プロセッサ部と制御部がそれぞれ内部コプロセッサデー
タバスで接続され、任意本数の信号端子を有する外部入
出力端子によりチップ外部のパケット型メモリ/コプロ
セッサバスに接続されるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIであって、メモリ部に対してメモリデバイス
IDを、N個のコプロセッサのそれぞれに対してコプロ
セッサデバイスIDをそれぞれ設定して、これらのメモ
リデバイスID及びコプロセッサデバイスIDをチップ
内に保持し、メモリデバイスIDもしくはコプロセッサ
デバイスIDは、パケット型メモリ/コプロセッサバス
に接続された全てのコプロセッサ内蔵パケット型メモリ
LSI内の任意のメモリ部及び任意のコプロセッサ部の
間で、いずれのメモリ部もしくはコプロセッサ部を指定
するかを一意に識別可能なものであることを特徴とす
る。
【0048】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIは、メモリコア部がダイナミックランダムアク
セスメモリ(DRAM)を用いて構成されることを特徴
とする。
【0049】本発明のメモリシステムは、一つのバスマ
スターと、上述のコプロセッサ内蔵パケット型LSI
と、これらを接続するパケット型メモリ/コプロセッサ
バスとを備えたメモリシステムであって、このパケット
型メモリ/コプロセッサバスは、バスマスターがパケッ
ト型メモリ/コプロセッサバスにパケットを送信すると
きにパケット型メモリ/コプロセッサバスのバス占有権
の調停を行なう必要がない単一バスマスター型バスであ
ることを特徴とし、更に、バスマスターからコプロセッ
サ内蔵パケット型メモリLSIへの単方向バスである制
御バスと、バスマスターとコプロセッサ内蔵パケット型
メモリLSI間の双方向バスであるデータバスとをその
一部として有することを特徴とする。
【0050】本発明のメモリシステムは、一つのバスマ
スターと、上述のコプロセッサ内蔵パケット型LSI
と、これらを接続するパケット型メモリ/コプロセッサ
バスとを備えたメモリシステムであって、このパケット
型メモリ/コプロセッサバスは、バスマスターがパケッ
ト型メモリ/コプロセッサバスにパケットを送信すると
きにパケット型メモリ/コプロセッサバスのバス占有権
の調停を行なう必要がない単一バスマスター型バスであ
ることを特徴とし、更に、バスマスターからコプロセッ
サ内蔵パケット型メモリLSIへの単方向バスである要
求バスと、コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIか
らバスマスターへの単方向バスである応答バスとをその
一部として有することを特徴とする。
【0051】本発明のメモリシステムは、一つのバスマ
スターと、上述のコプロセッサ内蔵パケット型LSI
と、これらを接続するパケット型メモリ/コプロセッサ
バスとを備えたメモリシステムであって、このパケット
型メモリ/コプロセッサバスは、バスマスターがパケッ
ト型メモリ/コプロセッサバスにパケットを送信すると
きにパケット型メモリ/コプロセッサバスのバス占有権
の調停を行なう必要がない単一バスマスター型バスであ
ることを特徴とし、更に、バスマスターがパケット型メ
モリ/コプロセッサバスに送信可能なパケットとして要
求パケットおよび書込みデータパケットの二つのパケッ
トタイプを有し、コプロセッサ内蔵パケット型メモリL
SIがパケット型メモリ/コプロセッサバスに送信可能
なパケットとして読み取りデータパケットの一つのパケ
ットタイプを有することを特徴とするメモリシステム。
【0052】本発明のメモリシステムは、一つのバスマ
スターと、請求項2または3記載のコプロセッサ内蔵パ
ケット型LSIち、これらを接続するパケット型メモリ
/コプロセッサバスとを備えたメモリシステムであっ
て、このパケット型メモリ/コプロセッサバスは、バス
マスターがパケット型メモリ/コプロセッサバスにパケ
ットを送信するときにパケット型メモリ/コプロセッサ
バスのバス占有権の調停を行なう必要がない単一バスマ
スター型バスであることを特徴とし、更に、バスマスタ
ーがパケット型メモリ/コプロセッサバスに送信可能な
パケットとして要求パケットおよび書込みデータパケッ
トの二つのパケットタイプを有し、コプロセッサ内蔵パ
ケット型メモリLSIがパケット型メモリ/コプロセッ
サバスに送信可能なパケットとして読み取りデータパケ
ットおよび承認パケットの二つのパケットタイプを有す
ることを特徴とする。
【0053】本発明のメモリシステムは、要求パケット
が、デバイスIDフィールド、コマンドフィールド及び
パラメータフィールドを有し、デバイスIDフィールド
は、当該の要求パケットが、パケット型メモリ/コプロ
セッサバスに接続された任意のコプロセッサ内蔵パケッ
ト型メモリLSI内の一つあるいは複数のメモリ部ない
しはコプロセッサ部のいずれに対して処理を要求するか
を指定するものであり、コマンドフィールドは当該の要
求パケットが要求する処理の内容を指示するものであ
り、パラメータフィールドは当該の要求パケットが要求
する処理の実行に必要となるパラメータを与えるもので
あることを特徴とする。
【0054】本発明のメモリシステムは、デバイスID
フィールドのフィールド長が、当該のデバイスIDフィ
ールドがメモリ部を指定するかコプロセッサ部を指定す
るかによらず固定長であり、コマンドフィールドも、当
該のデバイスIDフィールドがメモリ部を指定するかコ
プロセッサ部を指定するかによらず固定長であることを
特徴とする。
【0055】本発明のメモリシステムは、デバイスID
フィールドのフィールド長が、当該のデバイスIDフィ
ールドがメモリ部を指定するかコプロセッサ部を指定す
るかによらず固定長であり、コマンドフィールドは、当
該のデバイスIDフィールドがメモリ部を指定するかコ
プロセッサ部を指定するかに依存して、そのフィールド
長が異なることを特徴とする。
【0056】本発明のメモリシステムは、パケット型メ
モリ/コプロセッサバスから外部入出力端子を介してイ
ンタフェース部が要求パケットを受信し、制御部が当該
の要求パケット内のデバイスIDフィールドとチップ内
に保持されたメモリデバイスID及び複数のコプロセッ
サデバイスIDとを照合し、デバイスIDフィールドが
メモリデバイスID及びコプロセッサデバイスIDのう
ちのいずれかを指定したときにのみ、制御部が要求パケ
ットに含まれるコマンドフィールドをデコードして、当
該のデバイスIDフィールドにより指定されたメモリ部
もしくはコプロセッサ部に対して要求パケットの要求す
るところの処理の実行を指示することを特徴とする。
【0057】本発明のメモリシステムは、メモリ部に対
してメモリデバイスIDレジスタを、任意数のコプロセ
ッサに対してコプロセッサデバイスIDレジスタをそれ
ぞれ設け、メモリデバイスIDとコプロセッサデバイス
IDをそれぞれメモリデバイスIDレジスタとコプロセ
ッサデバイスIDレジスタに格納し、メモリデバイスI
DレジスタとコプロセッサデバイスIDレジスタに接続
されるメモリ/コプロセッサデバイスID照合回路を設
け、メモリ/コプロセッサデバイスID照合回路におい
て、要求パケットのデバイスIDフィールドとメモリデ
バイスIDレジスタとの間の照合と、要求パケットのデ
バイスIDフィールドとそれぞれのコプロセッサデバイ
スIDレジスタとの間の照合とを並列に行い、デバイス
IDフィールドがいずれかのメモリデバイスIDもしく
はコプロセッサデバイスIDを指定しているかどうかを
判定することを特徴とする。
【0058】本発明のメモリシステムは、メモリデバイ
スIDレジスタをメモリ制御レジスタの一つとし、コプ
ロセッサデバイスIDレジスタを演算制御レジスタの一
つとして、それぞれメモリ制御レジスタ部及び演算制御
レジスタ部に設けることを特徴とする。
【0059】本発明のメモリシステムは、要求パケット
のデバイスIDフィールドがメモリ部もしくはコプロセ
ッサ部のいずれを指定するかにより制御部におけるコマ
ンドフィールドのデコード方法を変えることで、メモリ
部もしくはコプロセッサ部のいずれを対象とするかによ
り、同一のビットパターンを持つコマンドフィールドが
違った処理の要求を表わすことを特徴とする。
【0060】本発明のメモリシステムは、要求パケット
内のデバイスIDフィールドがメモリデバイスIDを指
定した際には、制御部が当該の要求パケットのコマンド
フィールドをデコードし、デコード結果に応じて、制御
部がメモリ部内のメモリコア部ないしはメモリ制御レジ
スタ部への書込みアクセスもしくは読み取りアクセスを
メモリ部に指示することを特徴とする。
【0061】本発明のメモリシステムは、要求パケット
内のデバイスIDフィールドがメモリデバイスIDを指
示した際には、制御部が当該の要求パケットのコマンド
フィールドをデコードし、デコード結果に応じて、制御
部が当該の要求パケットの要求するところの書込みアク
セスもしくは読み取りアクセスをメモリ部が実行可能か
どうかを判断し、当該の判断結果を承認パケットとして
パケット型メモリ/コプロセッサバスへ送信した上で、
メモリ部が実行可能な場合には、制御部がメモリ部内の
メモリコア部ないしはメモリ制御レジスタ部への書込み
アクセスもしくは読み取りアクセスをメモリ部に指示す
ることを特徴とする。
【0062】本発明のメモリシステムは、要求パケット
内のデバイスIDフィールドがコプロセッサ部のうちの
いずれかを指示した際には、制御部がコマンドフィール
ドをデコードし、デコード結果に応じて、制御部が当該
のコプロセッサ部内の演算制御レジスタ部への書込みア
クセス及び読み取りアクセスのいずれかを当該のコプロ
セッサ部に指示することを特徴とする。
【0063】本発明のメモリシステムは、要求パケット
内のデバイスIDフィールドがコプロセッサ部のうちの
いずれかを指示した際には、制御部がコマンドフィール
ドをデコードし、デコード結果に応じて、制御部が当該
の要求パケットの要求するところの書込みアクセスもし
くは読み取りアクセスを当該のコプロセッサ部が実行可
能かどうかを判断し、当該の判断結果を承認パケットと
してパケット型メモリ/コプロセッサバスへ送信した上
で、当該のコプロセッサ部が実行可能な場合には、制御
部が当該のコプロセッサ部内の演算制御レジスタ部への
書込みアクセス及び読み取りアクセスのいずれかを当該
のコプロセッサ部に指示することを特徴とする。
【0064】本発明のメモリシステムは、要求パケット
内のデバイスIDフィールドがメモリデバイスIDを指
定した際には、制御部が当該の要求パケットのコマンド
フィールドをデコードし、デコード結果に応じて、制御
部がメモリ部内のメモリコア部ないしはメモリ制御レジ
スタ部への書込みアクセスもしくは読み取りアクセスを
メモリ部に指示し、要求パケット内のデバイスIDフィ
ールドがコプロセッサ部のうちのいずれかを指示した際
には、制御部がコマンドフィールドをデコードし、デコ
ード結果に応じて、制御部が当該の要求パケットの要求
するところの書込みアクセスもしくは読み取りアクセス
を当該のコプロセッサ部が実行可能かどうかを判断し、
当該の判断結果を承認パケットとしてパケット型メモリ
/コプロセッサバスへ送信した上で、当該のコプロセッ
サ部が実行可能な場合には、制御部が当該のコプロセッ
サ部内の演算制御レジスタ部への書込みアクセス及び読
み取りアクセスのいずれかを当該のコプロセッサ部に指
示することを特徴とする。
【0065】本発明のメモリシステムは、要求パケット
内のデバイスIDフィールドがメモリデバイスIDを指
定した際には、制御部が当該の要求パケットのコマンド
フィールドをデコードし、デコード結果に応じて、制御
部がメモリ部内のメモリコア部ないしはメモリ制御レジ
スタ部への書込みアクセスもしくは読み取りアクセスを
メモリ部に指示し、要求パケット内のデバイスIDフィ
ールドが任意数のコプロセッサ部のうちのいずれかを指
示した際には、制御部がコマンドフィールドをデコード
し、デコード結果が演算制御レジスタへの書込みアクセ
スを指示している場合には、制御部が当該の書込みアク
セスを当該のコプロセッサ部が実行可能かどうかを判断
し、当該の判断結果を承認パケットとしてパケット型メ
モリ/コプロセッサバスへ送信した上で、当該のコプロ
セッサ部が実行可能な場合には、制御部が当該のコプロ
セッサ部内の演算制御レジスタ部への書込みアクセスを
当該のコプロセッサ部に指示し、デコード結果が演算制
御レジスタへの読み取りアクセスを指示している場合に
は、制御部が当該のコプロセッサ部内の演算制御レジス
タ部への読み取りアクセスを当該のコプロセッサ部に指
示することを特徴とする。
【0066】本発明のメモリシステムはメモリコア部へ
の書込みアクセスにおいては、メモリ部は、パケット型
メモリ/コプロセッサバスからインタフェース部を介し
て受信した書込みデータパケットを制御部を介して受け
取って、当該の要求パケット内のパラメータフィールド
が指定するメモリアドレスを用いてメモリコア部へ書込
むことを特徴とする。
【0067】本発明のメモリシステムは、メモリ制御レ
ジスタ部への書込みアクセスにおいては、メモリ部は、
パケット型メモリ/コプロセッサバスからインタフェー
ス部を介して受信した書込みデータパケットを制御部を
介して受け取って、当該の要求パケット内のパラメータ
フィールドが指定するメモリ制御レジスタへ書込むこと
を特徴とする。
【0068】本発明のメモリシステムは、メモリ制御レ
ジスタ部への書込みアクセスにおいては、メモリ部は、
当該の要求パケット内のパラメータフィールド内の一部
に含まれる書込みデータを制御部を介して受け取って、
当該の要求パケット内のパラメータフィールドの一部が
指定するメモリ制御レジスタへ書込むことを特徴とす
る。
【0069】本発明のメモリシステムは、メモリコア部
及びメモリ制御レジスタ部への読み取りアクセスにおい
ては、メモリ部は、当該の要求パケット内のパラメータ
フィールドの指定にしたがってメモリコア部もしくはメ
モリ制御レジスタ部から読み取ったデータを制御部へ渡
し、制御部は読み取りデータパケットを生成し、インタ
フェース部が読み取りデータパケットを外部入出力端子
を介してパケット型メモリ/コプロセッサバスへ送信す
ることを特徴とする。
【0070】本発明のメモリシステムは、演算制御レジ
スタ部への書込みアクセスにおいては、コプロセッサ部
は、パケット型メモリ/コプロセッサバスからインタフ
ェース部を介して受信した書込みデータパケットを制御
部を介して受け取って当該の要求パケット内のパラメー
タフィールドが指定する演算制御レジスタへ書込むこと
を特徴とする。
【0071】本発明のメモリシステムは、演算制御レジ
スタ部への書込みアクセスにおいては、コプロセッサ部
は、当該の要求パケット内のパラメータフィールド内の
一部に含まれる書込みデータを制御部を介して受け取っ
て、当該の要求パケット内のパラメータフィールドの一
部が指定する演算制御レジスタへ書込むことを特徴とす
る。
【0072】本発明のメモリシステムは、演算制御レジ
スタ部への読み取りアクセスにおいては、コプロセッサ
部は、当該の要求パケット内のパラメータフィールドが
指定する演算制御レジスタから読み取ったデータを制御
部へ渡し、制御部は読み取りデータパケットを生成し、
インタフェース部が読み取りデータパケットを外部入出
力端子を介してパケット型メモリ/コプロセッサバスへ
送信することを特徴とする。
【0073】本発明のメモリシステムは、メモリコア
部、メモリ制御レジスタ部、演算制御レジスタ部への読
み取りアクセスの際にコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リが読み取りデータパケットをパケット型メモリ/コプ
ロセッサバスに送信するバスサイクルと、演算制御レジ
スタ部への書込みアクセスの際に承認パケットをパケッ
ト型メモリ/コプロセッサバスに送信するバスサイクル
とが、要求パケットを受信したバスサイクルから見て同
一のバスタイミングであることを特徴とする。
【0074】本発明のメモリシステムは、演算制御レジ
スタ部内に演算開始レジスタを設け、演算開始レジスタ
は当該のコプロセッサ部が演算処理の実行の開始を行う
際に参照する演算制御レジスタであり、要求パケットの
コマンドフィールド及びパラメータフィールドにより演
算開始レジスタに対する書込みアクセスが指示された際
には、当該の要求パケットのパラメータフィールドに含
まれた書込みデータかあるいは書込みデータパケットの
データをプログラムポインタとして用い、プログラムポ
インタの指示する演算処理を実行することを特徴とす
る。
【0075】本発明のメモリシステムは、演算開始レジ
スタに対する書込みアクセスが指示された際に、指示さ
れた演算処理の実行を開始できるかどうかの情報を、承
認パケットとしてパケット型メモリ/コプロセッサバス
に送信することを特徴とする。
【0076】本発明のメモリシステムは、演算制御レジ
スタの一つとして演算結果レジスタを設け、演算結果レ
ジスタは当該のコプロセッサ部が演算処理を行った結果
を書込む演算制御レジスタであり、要求パケットのコマ
ンドフィールド及びパラメータフィールドにより演算結
果レジスタに対する読み取りアクセスが指示された際に
は、当該の演算結果レジスタに格納されたデータを読み
取りデータパケットとして生成することを特徴とする。
【0077】本発明のメモリシステムは、演算結果レジ
スタに対する読み取りアクセスが指示された際に、指示
された演算結果レジスタにすでに演算処理の結果が書込
まれているかどうかの情報を、承認パケットとしてパケ
ット型メモリ/コプロセッサバスに送信することを特徴
とする。
【0078】本発明のメモリシステムは、演算結果レジ
スタに対する読み取りアクセスが指示された際に、指示
された演算結果レジスタにすでに演算処理の結果が書込
まれているかどうかの情報を、読み取りデータパケット
内に含めてパケット型メモリ/コプロセッサバスに送信
することを特徴とする。
【0079】本発明のメモリシステムは、演算制御レジ
スタに当該のコプロセッサ部が演算処理を実行するため
に必要なパラメータを書込みアクセスにより設定した後
に、演算開始レジスタへの書込みアクセスにより当該の
コプロセッサ部の演算処理を開始させ、当該のコプロセ
ッサ部は当該の演算制御レジスタを参照しながら演算処
理を実行することを特徴とする。
【0080】本発明のメモリシステムは、任意数の演算
制御レジスタに、当該のコプロセッサ部が演算処理の結
果を書込み、演算結果レジスタに対する読み取りアクセ
スにより演算結果の内の一部の読み取りが成功した後
に、当該の演算制御レジスタに対する読み取りアクセス
により演算結果の残りの部分の読み取りを行なうことを
特徴とする。
【0081】本発明のメモリシステムは、演算処理の実
行中に、演算制御レジスタの一部を当該のコプロセッサ
部が当該の演算処理を実行する際の中間結果を保持する
目的で使用することを特徴とする。
【0082】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIは、外部入出力端子として外部セレクトイン端
子と外部セレクトアウト端子を設け、メモリ部および
個のコプロセッサ部の全てに内部セレクトイン端子と内
部セレクトアウト端子を設け、メモリ部及びN個のコプ
ロセッサ部間で、あるメモリ部ないしはコプロセッサ部
の内部セレクトアウト端子と別のメモリ部ないしはコプ
ロセッサ部の内部セレクトイン端子を任意の順番で接続
することで1次元のメモリ部−コプロセッサ部連鎖を構
成し、外部セレクトイン端子とメモリ部−コプロセッサ
部連鎖の先頭のメモリ部ないしはコプロセッサ部の内部
セレクトイン端子とを接続し、外部セレクトアウト端子
とメモリ部−コプロセッサ部連鎖の最後尾のメモリ部な
いしはコプロセッサ部の内部セレクトアウト端子とを接
続することを特徴とする。
【0083】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIの制御方法は、初期化動作として、メモリデバ
イスIDもしくはコプロセッサデバイスIDをあらかじ
め定められた同一の初期状態値に設定する動作と、全て
の内部セレクトアウト端子から論理値0を出力するよう
に設定する動作を行い、初期化動作後は、初期状態値に
メモリデバイスIDもしくはコプロセッサデバイスID
が設定されたメモリ部あるいはコプロセッサ部は、当該
のメモリ部ないしはコプロセッサ部の内部セレクトイン
端子から論理値0が入力されている間は、当該のメモリ
部ないしはコプロセッサ部への書込みアクセスを無視
し、当該の内部セレクトアウト端子から論理値0を出力
し、当該のメモリ部ないしはコプロセッサ部の内部セレ
クトイン端子から論理値1が入力された際には、当該の
メモリ部ないしはコプロセッサ部への書込みアクセスに
応じて、当該のメモリデバイスIDレジスタもしくはコ
プロセッサデバイスIDレジスタへ要求パケット内のパ
ラメータフィールドで指示されたメモリデバイスIDも
しくはコプロセッサデバイスIDの書込みアクセスを行
い、当該の内部セレクトアウト端子から論理値1を出力
することを特徴とする。
【0084】本発明のメモリシステムは、パケット型メ
モリ/コプロセッサバスに接続されるコプロセッサ内蔵
パケット型メモリLSI同士の外部セレクトアウト端子
と外部セレクトイン端子とを1次元の鎖状に接続してコ
プロセッサ内蔵パケット型メモリLSI連鎖を構成し、
バスマスターに外部セレクトイン端子と外部セレクトア
ウト端子を設け、バスマスターの外部セレクトアウト端
子とコプロセッサ内蔵パケット型メモリLSI連鎖の先
頭のコプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIの外部セ
レクトイン端子を接続し、コプロセッサ内蔵パケット型
メモリLSI連鎖の最後尾のコプロセッサ内蔵パケット
型メモリLSIの外部セレクトアウト端子とバスマスタ
ーの外部セレクトイン端子とを接続することを特徴とす
る。
【0085】本発明のメモリシステムの制御方法は、全
てのコプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIに対して
初期化動作を行って、全てのメモリデバイスID及び全
てのコプロセッサデバイスIDを初期状態値に設定する
とともに全ての外部セレクトアウト端子及び全ての内部
セレクトアウト端子を論理値0に設定した後、バスマス
ターが自身の外部セレクトアウト端子を論理値1に駆動
して、初期状態値をデバイスIDフィールドで指定し新
しいメモリデバイスIDもしくはコプロセッサデバイス
IDをパラメータフィールドで指定した書込みパケット
を送信することで、コプロセッサ内蔵パケット型メモリ
LSI連鎖の先頭のコプロセッサ内蔵パケット型メモリ
LSI内の、メモリ部−コプロセッサ部連鎖の先頭のメ
モリ部もしくはコプロセッサ部に対してメモリデバイス
IDもしくはコプロセッサデバイスIDを設定し、続い
てメモリ部−コプロセッサ部連鎖及びコプロセッサ内蔵
パケット型メモリLSI連鎖を通して、論理値1がメモ
リ部ないしはコプロセッサ部、及びコプロセッサ内蔵パ
ケット型メモリLSI間を順次転送されていくことに応
じて、バスマスタが、初期状態値をデバイスIDフィー
ルドで指定し新しいメモリデバイスIDもしくはコプロ
セッサデバイスIDをパラメータフィールドで指定した
書込みパケットを送信することで、順次、メモリ部ない
しはコプロセッサ部のメモリデバイスIDないしはコプ
ロセッサデバイスIDを設定することにより、パケット
型メモリ/コプロセッサバスに接続された全てのコプロ
セッサ内蔵パケット型メモリLSI内の任意のメモリ部
及び任意のコプロセッサ部の間で、いずれのメモリ部も
しくはコプロセッサ部を指定するかを一意に識別可能な
メモリデバイスID及びコプロセッサデバイスIDをメ
モリ部およびコプロセッサ部に設定することを特徴とす
る。
【0086】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIは、メモリ制御レジスタ及び演算制御レジスタ
として、それぞれデバイス定義レジスタを設け、デバイ
ス定義レジスタにあらかじめデバイス定義情報を格納
し、デバイス定義情報はメモリ部とコプロセッサ部のい
ずれであるかを示す情報であることを特徴とする。
【0087】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIの制御方法は、バスマスタが、デバイスIDを
指定してメモリ制御レジスタもしくは演算制御レジスタ
内のデバイス定義レジスタに対して読み取りを行なって
デバイス定義情報を受け取ることにより、バスマスタ
が、指定したデバイスIDがメモリ部に付与されたもの
であるかコプロセッサ部に付与されたものであるかを認
知することを特徴とする。
【0088】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIの制御方法は、デバイス定義レジスタに対する
読み取りを要求する際の要求パケットが、当該の読み取
り動作がメモリ部かあるいはコプロセッサ部を対象とす
るによらず、デバイスIDフィールドの指定だけが異な
る要求パケットであることを特徴とする。
【0089】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIは、演算制御レジスタとして、機能定義レジス
タを設け、機能定義レジスタにあらかじめ機能定義コー
ドを格納し、機能定義コードはコプロセッサ部の演算処
理機能を分類したコードであることを特徴とする。
【0090】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIの制御方法は、バスマスタが、デバイスIDを
指定して演算制御レジスタ内の機能定義レジスタに対し
て読み取りを行なって機能定義コードを受け取ることに
より、バスマスタが、指定したデバイスIDに対応する
コプロセッサ部の演算処理機能を認知することを特徴と
する。
【0091】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIは、メモリ部とコプロセッサ部にそれぞれ固有
のメモリデバイスIDとコプロセッサデバイスIDを与
えられており、本発明のパケット型メモリ/コプロセッ
サバス上を交信される要求パケット内のIDフィールド
によりメモリデバイスIDかコプロセッサデバイスID
かを指定することにより、メモリ部への処理要求とコプ
ロセッサ部への処理要求とを区別している。
【0092】本発明のパケット型メモリ/コプロセッサ
バスは、単一バスマスタ構成を用いることで、バスの占
有権制御を不要化し、バスタイミングの設定などを簡単
化している。
【0093】本発明のパケット型メモリ/コプロセッサ
バス及びコプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIは、
バスマスタがコプロセッサ部のコプロセッサデバイスI
Dを指定して書込みアクセスもしくは読み取りアクセス
うを行なうことにより、コプロセッサ部の外部制御を実
現している。
【0094】
【発明の実施の形態】図1に本発明に基づくコプロセッ
サ内蔵パケット型DRAM1の構成の実施の形態を示し
た。
【0095】同図において、コプロセッサ内蔵パケット
型DRAM1は、メモリ部11、制御部12、インタフ
ェース部13、及びコプロセッサ部14とから構成され
ている。メモリ部11はDRAMコア部15とメモリ制
御レジスタ部16からなり、DRAMコア部15は、複
数のDRAMバンク17と、それらに対応する複数のセ
ンスアンプ18から構成されている。メモリ制御レジス
タ部16は複数のメモリ制御レジスタ29を内部に有し
ている。制御部12はメモリ/演算制御論理回路19、
制御信号レジスタ20、書き込みデータレジスタ21、
読み取りデータレジスタ22、及びメモリ/コプロセッ
サデバイスID照合回路23から構成されている。制御
部12の入出力信号端子は、入力端子である制御信号端
子24及び書き込みデータ端子25、出力端子である読
み取りデータ端子26の3種類が存在し、これらの入出
力信号端子はインタフェース部13に接続される。イン
タフェース部13は複数の信号端子で構成される外部入
出力端子5に接続される。メモリ部11と制御部12は
双方向バスである内部メモリデータバス27により接続
されている。コプロセッサ部14は、演算コア部30、
演算制御部31、演算制御レジスタ部32から構成され
る。演算制御レジスタ部32は複数の演算制御レジスタ
33を内部に有している。コプロセッサ部14は双方向
バスである内部コプロセッサデータバス28により制御
部12に接続される。
【0096】なお、本発明に於いてはコプロセッサ内蔵
パケット型DRAM1内のコプロセッサ部14は、複数
個搭載することも出来るが、簡単のために図1の実施の
形態の構成では1個のコプロセッサ部14を搭載する場
合を示した。
【0097】図1において、メモリ部11内のメモリ制
御レジスタ部16と、コプロセッサ部14内の演算制御
レジスタ部32は、それぞれメモリ/コプロセッサデバ
イスID照合回路23に接続されている。これは、後述
するように、外部入出力端子5から制御信号レジスタ2
0を介してメモリ/コプロセッサデバイスID照合回路
23に与えられるデバイスIDの指定と、メモリ制御レ
ジスタ部16内のあるメモリ制御レジスタ29に記憶さ
れたメモリデバイスID及び演算制御レジスタ部32内
のある演算制御レジスタ33に記憶されたコプロセッサ
デバイスIDとを照合して、外部入出力端子5で受信し
た処理の要求が、当該のメモリ部11かあるいはコプロ
セッサ部14に対するものであるかどうかを判断するた
めのものである。ここで、メモリデバイスIDとコプロ
セッサデバイスIDは、それぞれのメモリ部11とコプ
ロセッサ部14に対して一つづつ割り振られるものであ
る。
【0098】図2は本発明に基づくコプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1およびパケット型メモリ/コプロセ
ッサバス2の構成の実施の形態を示すブロック図であ
る。同図では、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1
のインタフェース部13の構成とパケット型メモリ/コ
プロセッサバス2の構成の3つの実施の形態について、
図2(a)から(c)までの図面で示している。本発明
のパケット型メモリ/コプロセッサバス2においては、
パケット型メモリ/コプロセッサバス2上のバスマスタ
は只一つであると限られており、パケット型メモリ/コ
プロセッサバス2に接続された複数のコプロセッサ内蔵
パケット型DRAM1は全てスレーブデバイスとして働
く。一般に、バスマスタとはバスを占有してバスに対し
て要求を出すことが可能なデバイスのことを、スレーブ
デバイスとは、上記のバスマスタの要求に応じて応答は
返すが、自発的にバスに要求を出すことはないデバイス
のことをそれぞれ意味する。このようにバスマスタを一
つに限定し残りのバス上のデバイスを全てスレーブデバ
イスとすることで、パケット型メモリ/コプロセッサバ
ス2のプロトコルを簡単化することが出来る。なお、図
2ではパケット型メモリ/コプロセッサバス2のバスマ
スタとしてマイクロプロセッサ9が接続されるとしてい
るが、実際には他のバスマスタ、例えばメモリコントロ
ーラや信号処理プロセッサ、グラフィクスアクセラレー
タ、及びその他のASICなどでもよい。
【0099】図2(a)の構成では、図1と同様に、コ
プロセッサ内蔵パケット型DRAM1はメモリ部11、
制御部12、インタフェース部13、及びコプロセッサ
部14から構成されている。制御部12の入出力端子で
ある制御信号端子24、書き込みデータ端子25、読み
取りデータ端子26は全てインタフェース部13に接続
されている。インタフェース部13は、外部入出力端子
5を介して、マイクロプロセッサ9と複数のコプロセッ
サ内蔵パケット型DRAM1を接続するパケット型メモ
リ/コプロセッサバス2に接続されている。パケット型
メモリ/コプロセッサバス2は双方向のバスであり、任
意数の信号線を有する。
【0100】図2(b)の構成では、インタフェース部
13が制御インタフェース部13―1とデータインタフ
ェース部13―2から構成されている。制御部12の制
御信号端子24は制御インタフェース部13―1へ、書
き込みデータ端子25と読み取りデータ端子26はデー
タインタフェース部13―2へそれぞれ接続されてい
る。この構成では、パケット型メモリ/コプロセッサバ
ス2は、それぞれ任意数の信号線を持つ制御バス2−1
とデータバス2−2から構成されている。制御インタフ
ェース部13―1は制御バス2−1へ、データインタフ
ェース部13―2はデータバス2−2へ、外部入出力端
子5を介して、それぞれ接続される。制御バス2−1は
マイクロプロセッサ9から複数のコプロセッサ内蔵パケ
ット型DRAM1への単方向バス、データバス2−2は
双方向バスである。
【0101】図2(c)の構成では、インタフェース部
13が要求インタフェース部13―3と応答インタフェ
ース部13―4から構成されている。制御部12の制御
信号端子24と書き込みデータ端子25は要求インタフ
ェース部13―3へ、読み取りデータ端子26は応答イ
ンタフェース部13―4へ接続される。この構成では、
パケット型メモリ/コプロセッサバス2はそれぞれ任意
数の信号線を持つ要求バス2−3と応答バス2−4から
構成されている。要求インタフェース部13―3は要求
バス2−3へ、応答インタフェース部13―4は応答バ
ス2−4へ、外部入出力端子5を介して、それぞれ接続
される。要求バス2−3はマイクロプロセッサ9から複
数のコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1への単方向
バス、応答バス2−4はその逆方向の単方向バスであ
る。
【0102】本発明のパケット型メモリ/コプロセッサ
バス2に接続された全てのコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1内の全てのメモリ部11及びコプロセッサ部
14にはそれぞれメモリデバイスIDとコプロセッサデ
バイスIDが与えられている。本発明では、後述するよ
うに、これらのメモリデバイスIDもしくはコプロセッ
サデバイスIDが、それぞれに違った番号を割り振る等
の方法によって、それぞれのメモリ部11ないしはコプ
ロセッサ部14に固有となるように与えられている。こ
れにより、あるメモリデバイスID(もしくはコプロセ
ッサデバイスID)を指定することにより、パケット型
メモリ/コプロセッサバス2に接続された全てのコプロ
セッサ内蔵パケット型DRAM1内の全てのメモリ部1
1及びコプロセッサ部14の中から、一つのメモリ部1
1(もしくはコプロセッサ部14)を特定することが出
来る。
【0103】本発明のパケット型メモリ/コプロセッサ
バス2は、パケット型メモリ/コプロセッサバス2を構
成する信号線の本数を、従来技術のパケット型メモリバ
ス1002と同じか、もしくは同じ程度の少ない信号線
の本数とすることをその目的の一つとしている。このた
め、本発明のパケット型メモリ/コプロセッサバス2は
非常に少ない信号線本数、具体的には10から30本程
度の信号線本数で構成される点がその特長である。前述
のように、このように少ない信号線本数の中で必要な情
報をバスマスタのマイクロプロセッサ9とコプロセッサ
内蔵パケット型DRAM1との間で相互にやり取りする
為には、その情報をパケットにまとめ、このパケットを
数サイクルにわたって交信する仕組みが必要となる。ま
た、そのようなパケットを生成し、あるいは解読するた
めには、一定のプロトコルを定める必要がある。
【0104】図3は、本発明のパケット型メモリ/コプ
ロセッサバス2上で交信されるパケットの種類の実施の
形態を分類して示した説明図である。まず、図3(a)
に示されているように、マイクロプロセッサ9からコプ
ロセッサ内蔵パケット型DRAM1に送信されるパケッ
トは、要求パケットと書き込みデータパケットの2種類
である。要求パケットは、コプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1に対して要求する処理に関する指示を一定の
プロトコルに従ってエンコードしたものであり可変長で
ある。書き込みデータパケットは可変長サイズの書込み
データを含んでいる。一方、図3(b)に示されている
ように、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1から送
信されるパケットは、読み取りデータパケットと承認パ
ケットの2種類である。読み取りデータパケットは可変
長の読み取りデータを含んでいる。承認パケットは一般
に固定長であり、後述するように、実施の形態によって
必要である場合とそうでない場合とがある。
【0105】図4は、本発明によるパケット型メモリ/
コプロセッサバス2におけるパケット交信の方法の実施
の形態を説明するための説明図である。図4では、図2
と同じく、左側にバスマスターであるマイクロプロセッ
サ9が、右側にスレーブデバイスであるコプロセッサ内
蔵パケット型DRAM1が位置する場合について説明し
ており、図3で示したそれぞれの種類のパケットがどの
ように交信されるかを示している。図4(a)から
(c)は、それぞれ図2(a)から(c)の3つのパケ
ット型メモリ/コプロセッサバス2の構成に対応してい
る。
【0106】図4(a)に説明されているように、図2
(a)の構成においては全てのパケットが双方向のパケ
ット型メモリ/コプロセッサバス2上で交信される。
【0107】図4(b)に説明されているように、図2
(b)の構成においては、要求パケットは制御バス2−
1で、書き込みデータパケット、読み取りデータパケッ
ト及び承認パケットはデータバス2−2上でそれぞれ交
信される。
【0108】図4(c)に説明されているように、図2
(c)の構成においては、要求パケットと書き込みデー
タパケットは要求バス2−3で、読み取りデータパケッ
トと承認パケットは応答バス2−4上でそれぞれ交信さ
れる。
【0109】図5は本発明によるコプロセッサ内蔵パケ
ット型DRAM1に対して、要求パケットが要求する処
理の内容の実施の形態を示した説明図である。処理タイ
プは、メモリ部11に対するメモリアクセス、コプロセ
ッサ部14に対するコプロセッサアクセス、初期化、及
びリフレッシュに分けられる。いずれの要求も、要求元
はバスマスタである。メモリアクセスには、DRAMコ
ア部15に対するものとメモリ制御レジスタ部16に対
するものの2種類ある。いずれに対する場合も、コマン
ドとしては、書込みと読み取りの2種類がある。コプロ
セッサアクセスの場合、要求先は演算制御レジスタ部3
2であり、コマンドは書込みと読み取りの2種類であ
る。初期化は、メモリ制御レジスタ部16と演算制御レ
ジスタ部32を対象として要求される。リフレッシュは
DRAMコア部15が処理要求の対象である。いずれの
処理も、要求元はバスマスタである。
【0110】図6は本発明によるパケット型メモリ/コ
プロセッサバス2において交信されるパケットのパケッ
トフォーマットの構成の実施の形態を示した説明図であ
る。この実施の形態では、パケット型メモリ/コプロセ
ッサバス2の構成としては、図2(b)で示した制御バ
ス2−1とデータバス2−2を有する実施の形態の構成
を使用した場合を示している。また同図は、特に、制御
バス2−1、データバス2−2の信号線本数を、それぞ
れ10本、16本とした場合を示している。図6(a)
から(d)は要求パケット、(e)は承認パケット、
(f)は読み取りデータパケット及び書込みデータパケ
ットのパケットフォーマットの構成の実施の形態であ
る。
【0111】図6(a)はDRAMコア部15への書込
みもしくは読み取りアクセスを行なうときの要求パケッ
トのパケットフォーマットの実施の形態を示したもので
ある。この実施の形態では、要求パケットは10ビット
の制御バス2−1を4サイクル間占有する。最初の1サ
イクル目には、7ビットでデバイスID、残りの3ビッ
トでコマンド0のフィールドを指定する。2サイクル目
には3ビットでコマンド1、7ビットでパラメータ0の
フィールドを指定する。残りの2サイクルで、それぞれ
パラメータ1、2のフィールドを指定する。
【0112】図6(b)はメモリ制御レジスタ部16へ
の書込みアクセスか読み取りアクセスを行なうときの要
求パケットのパケットフォーマットの実施の形態を示し
たものである。この実施の形態では、要求パケットは1
0ビットの制御バス2−1を2サイクル間占有する。最
初の1サイクル目には、7ビットでデバイスID、残り
の3ビットでコマンド0のフィールドを指定する。2サ
イクル目には3ビットでコマンド1、7ビットでパラメ
ータ0のフィールドを指定する。
【0113】演算制御レジスタ部32への読み取りアク
セスか書込みアクセスを行なうときは、図6(b)とま
ったく同一の要求パケットのパケットフォーマットを使
用するか、もしくはコマンドフィールド(コマンド0、
1)のフィールド長が違う別の実施の形態を使用するこ
とが出来る。図6(c)は、後者の場合の演算制御レジ
スタ部32への書込みアクセスか読み取りアクセスを行
なうときの要求パケットのパケットフォーマットの実施
の形態を示したものである。この場合、要求パケットは
10ビットの制御バス2−1を2サイクル間占有する。
最初の1サイクル目には、7ビットでデバイスID、残
りの3ビットでコマンド0のフィールドを指定する。2
サイクル目には2ビットでコマンド1、8ビットでパラ
メータ0のフィールドを指定する。
【0114】図6(d)はメモリ制御レジスタ部16な
いしは演算制御レジスタ部32への書込みアクセスを行
なうときの要求パケットのパケットフォーマットの別の
実施の形態を示したものである。この実施の形態では、
要求パケットは10ビットの制御バス2−1を4サイク
ル間占有する。最初の1サイクル目には、7ビットでデ
バイスID、残りの3ビットでコマンド0のフィールド
を指定する。2サイクル目には3ビットでコマンド1、
7ビットでパラメータ0のフィールドを指定する。残り
の2サイクルで、それぞれパラメータ1、2のフィール
ドを指定する。
【0115】図6(a)から(d)に示した要求パケッ
トのパケットフォーマットにおいて、デバイスIDフィ
ールドは、当該の要求パケットがパケット型メモリ/コ
プロセッサバス2に接続された複数のコプロセッサ内蔵
パケット型DRAM1の内の任意のコプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1に搭載された任意のメモリ部11お
よびコプロセッサ部14のうちのどの特定のメモリ部1
1もしくはコプロセッサ部14に対して処理を要求する
かを指定するフィールドである。デバイスIDは、処理
の要求の対象として、一つのメモリ部11およびコプロ
セッサ部14を指定するか、あるいは、複数のメモリ部
11およびコプロセッサ部14(マルチキャスト)、も
しくは全てのメモリ部11およびコプロセッサ部14
(ブロードキャスト)を同時に指定することが出来る。
次に、コマンドフィールド(コマンド0、1)は、当該
の要求パケットが要求する処理の具体的な内容を指示す
るものである。処理の内容の実施の形態についての詳細
は後述する。最後に、パラメータフィールド(パラメー
タ0、1、2)は、当該の要求パケットが要求する処理
の実行に必要となるパラメータを与えるフィールドであ
る。
【0116】本発明によるパケット型メモリ/コプロセ
ッサバス2の要求パケットのパケットフォーマットの実
施の形態においては、図6(a)から(d)にて示した
ように、デバイスIDフィールドは全ての要求パケット
のパケットフォーマットに共通であり、この部分を照合
することで応答すべきメモリ部11もしくはコプロセッ
サ部14が一意に決まるようになっている。図6(a)
から(d)の実施の形態では、デバイスIDフィールド
は7ビットであるので、0から127までの128個の
違った値を指定できる。メモリ部11及びコプロセッサ
部14の指定方法の実施の形態としては、例えば、0か
ら63までの64個の値をどれか一つのメモリ部11も
しくはコプロセッサ部14を指定するのに用い、64か
ら127までの64個の値をマルチキャストあるいはブ
ロードキャストを行なうために用いる、などといった指
定法方が可能である。この実施の形態では、メモリデバ
イスIDとコプロセッサデバイスIDは0から63まで
の値をとることになり、パケット型メモリ/コプロセッ
サバス2に接続可能な全てのコプロセッサ内蔵パケット
型DRAM1内のメモリ部11とコプロセッサ部14の
数の総和は、64個までということになる。
【0117】本発明によるパケット型メモリ/コプロセ
ッサバス2の要求パケットのパケットフォーマットの実
施の形態においては、コマンドフィールド(コマンド
0、1)に関しては、図6(b)と(c)の要求パケッ
トのパケットフォーマットの実施の形態のように、処理
を要求する対象がメモリ部11であるかコプロセッサ部
14であるかによりそのフィールド長が異なる場合と、
処理を要求する対象がメモリ部11であるかコプロセッ
サ部14であるかによらずそのフィールド長が一定の場
合の、二つの実施の形態をとることが出来る。
【0118】図6(e)は本発明による承認パケットの
パケットフォーマットの実施の形態を示したものであ
る。承認パケットは16ビットのデータバス2−2を1
サイクルの間占有する。先頭の2ビットで認否フィール
ドを指定する。残りの14ビットはパラメータフィール
ドとして用いられるか、あるいは使用されない。認否フ
ィールドは、要求された処理に対する認否、すなわち要
求に対して応答できるか否か、あるいは何らかのシステ
ムエラーが存在するかなどを応答する。パラメータフィ
ールドを使用する場合は、バスマスターであるマイクロ
プロセッサ9側が承認パケットの処理の際に必要となる
パラメータを指示するために用いられる。
【0119】図6(f)は、書込みデータパケットおよ
び読み取りデータパケットのフォーマットの例を示した
ものである。両パケットとも、可変長のデータを、必要
なサイクル数分だけデータバス2−2を占有して交信す
る。
【0120】図7は、図1の本発明によるコプロセッサ
内蔵パケット型DRAM1の実施の形態において、要求
パケットのデバイスIDフィールドと、コプロセッサ内
蔵パケット型DRAM1内に保持されたメモリデバイス
ID及びコプロセッサデバイスIDとを照合するメモリ
/コプロセッサデバイスID照合回路23の構成の実施
の形態を説明するための説明図である。図7において、
メモリ/コプロセッサデバイスID照合回路23は、複
数のデバイスID照合回路52から構成されている。デ
バイスID照合回路52は、入力されるデバイスIDフ
ィールドと、同じく入力されるメモリデバイスIDもし
くはコプロセッサデバイスIDとを照合し、当該のデバ
イスIDフィールドが当該のメモリデバイスIDもしく
はコプロセッサデバイスIDを指定するものであるかど
うかを判定する回路である。図7は、コプロセッサ内蔵
パケット型DRAM1として、一つのメモリ部11と二
つのコプロセッサ部14を有する場合の実施の形態を示
しており、従ってデバイスID照合回路52を3つ有し
ている。同図において、デバイスIDフィールドは、制
御信号レジスタ20から各デバイスID照合回路52に
入力されている。また、メモリデバイスIDもしくはコ
プロセッサデバイスIDは、それぞれメモリデバイスI
Dレジスタ50ないしはコプロセッサデバイスIDレジ
スタ51から各デバイスID照合回路52に入力されて
いる。メモリデバイスIDレジスタ50とコプロセッサ
デバイスIDレジスタ51は、本実施の形態では、それ
ぞれメモリ制御レジスタ29もしくは演算制御レジスタ
33として、メモリ制御レジスタ部16もしくは演算制
御レジスタ部32内に設けられている。各デバイスID
照合回路52は、照合結果をそれぞれメモリ/演算制御
論理回路19に対して出力する。ここでデバイスID照
合回路52は、従来技術のメモリデバイスID照合回路
と同一のものでよく、公知の技術のみで構成できる。
【0121】次に、図1及び図7を参照しながら、コプ
ロセッサ内蔵パケット型DRAM1が要求パケットを受
信した時のデバイスIDフィールドの照合動作とコマン
ドフィールドのデコード動作の制御方法の実施の形態を
説明する。要求パケットは、外部入出力端子5から入力
され、インタフェース部13を介して制御部12の制御
信号端子24に与えられ、制御信号レジスタ20にラッ
チされる。制御信号レジスタ20から、要求パケットの
内、デバイスIDフィールドだけがメモリ/コプロセッ
サデバイスID照合回路23に入力され、要求パケット
の残りのフィールドはメモリ/演算制御論理回路19に
直接与えられる。メモリ/コプロセッサデバイスID照
合回路23は、デバイスIDフィールドと当該のコプロ
セッサ内蔵パケット型DRAM1内の全てのメモリ部1
1及びコプロセッサ部14に対するメモリデバイスID
及びコプロセッサデバイスIDを並列に照合し、照合結
果としてそれぞれのメモリ部11もしくはコプロセッサ
部14と一致が発見されたどうかをメモリ/演算制御論
理回路19に入力する。
【0122】メモリ/演算制御論理回路19は、上述の
ように、メモリ/コプロセッサデバイスID照合回路2
3から、照合結果として、要求パケットの要求する処理
が、当該のコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1内の
メモリ部11に対する要求であるかどうか、及び、当該
のコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1内の任意のコ
プロセッサ部14に対する要求であるかどうかに関する
判定結果を受け取る。そこで、メモリ/演算制御論理回
路19は、チップ内のメモリ部11ないしはコプロセッ
サ部14が指定された場合にのみ、パケットのコマンド
フィールドをデコードして、どのような処理を要求され
たかを判定し、メモリ部11ないしはコプロセッサ部1
4に対して処理の実行を指示する。
【0123】このように、本発明のコプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1においては、コマンドフィールドの
デコードを行なう際に、そのコマンドフィールドの要求
する処理が、メモリ部11を対象としているかあるいは
コプロセッサ部14を対象としているかを知ることが出
来る。そこで、本発明によるコプロセッサ内蔵パケット
型DRAM1の制御方法では、メモリ部11が対象かあ
るいはコプロセッサ部14が対象かにより、別々のコマ
ンドフィールドのデコード方法を用いることが可能であ
る。これにより、図6(b)と図6(c)のように、ど
ちらを対象としているかによってコマンドフィールド長
が違うような要求パケットのパケットフォーマットを使
用することが可能となる。また、同一のフィールド長で
かつ同一のビットパターンを有するコマンドフィールド
が、メモリ部11とコプロセッサ部14のいずれを対象
としているかによりまったく別々の処理を要求するよう
な制御方法をとることもできる。例えば、メモリ部11
内のメモリ制御レジスタ部16に対する読み取りアクセ
スを指定している場合とまったく同様のコマンドフィー
ルドのビットパターンを利用して、コプロセッサ部14
内の演算制御レジスタ部32への書込みアクセスを指定
するような制御方法をとることも可能である。
【0124】このようなデバイスIDフィールドの照合
動作とコマンドフィールドのデコード動作により、受信
したパケットが、チップ内のメモリ部11もしくはコプ
ロセッサ部14を対象としたメモリアクセスもしくはコ
プロセッサアクセスを要求していると判断した場合、本
発明によるコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の制
御方法は、メモリ部11ないしはコプロセッサ部14に
対するアクセス要求動作を行なう。
【0125】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1の制御方法におけるアクセス要求動作の第1
の実施の形態では、制御部12は要求パケットのデバイ
スIDフィールドの照合とコマンドフィールドのデコー
ド後、メモリ部11ないしはコプロセッサ部14に対し
て書込みアクセスもしくは読み取りアクセスの指示を行
なう。このような実施の形態は、マイクロプロセッサ9
等のバスマスタがコプロセッサ内蔵パケット型DRAM
1に対して要求する処理の内容が、コプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1が必ず実行可能であるものに限られ
ている場合の方法である。このように要求した処理が必
ず実行可能であることが保証されるためには、バスマス
タは、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1内のメモ
リ部11ないしはコプロセッサ部14がどういう状態に
あるかを把握している必要がある。この場合の制御方法
の実施の形態においては、図3で示した承認パケットは
必要ない。
【0126】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1の制御方法におけるアクセス要求動作の第2
の実施の形態では、制御部12は要求パケットのデバイ
スIDフィールドの照合とコマンドフィールドのデコー
ド後、メモリ部11ないしはコプロセッサ部14に対す
る書込みアクセスもしくは読み取りアクセスの要求の実
行が可能かどうかを判断し、その判断結果を承認パケッ
トとしてパケット型メモリ/コプロセッサバス2に送信
する。承認パケットは、図6(e)の実施の形態で示し
たように、認否フィールドとして実行が可能かどうかの
情報を含んでおり、この承認パケットによりバスマスタ
ーに要求した処理が実行可能かどうかを伝えるものであ
る。実行可能な場合は、上述の第1の実施の形態と同様
に、制御部12は要求パケットのデバイスIDフィール
ドの照合とコマンドフィールドのデコード後、メモリ部
11ないしはコプロセッサ部14に対して書込みアクセ
スもしくは読み取りアクセスの指示を行なう。実行可能
でない場合の動作については後述する。このような実施
の形態は、マイクロプロセッサ9等のバスマスタがコプ
ロセッサ内蔵パケット型DRAM1に対して要求する処
理の内容が、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1が
必ず実行可能であるものとは限らない場合の方法であ
る。
【0127】本発明のコプロセッサ内蔵パケット型DR
AM1の制御方法におけるアクセス要求動作の実施の形
態では、上記の第1および第2の制御方法の実施の形態
を、要求対象や、コマンド名に応じて組み合わせて使用
することも可能である。
【0128】図8は、そのような組み合わせを行なった
本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の
制御方法におけるアクセス要求動作の第3の実施の形態
を示した説明図である。この第3の実施の形態では、メ
モリ部11に対してアクセスの要求が行なわれた場合に
は承認パケットを必要としない第1の制御方法の実施の
形態を用い、コプロセッサ部14に対して処理の要求が
行なわれた場合は承認パケットを必要とする第2の制御
方法の実施の形態を用いる。
【0129】また、図9は、そのような組み合わせを行
なった本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型DRA
M1の制御方法におけるアクセス要求動作の第4の実施
の形態を示した説明図である。この第4の実施の形態で
は、メモリ部11に対してアクセスの要求が行なわれた
場合とコプロセッサ部14に対して読み取りアクセスの
要求が行なわれた場合には承認パケットを必要としない
第1の制御方法の実施の形態を用い、コプロセッサ部1
4に対して書込みアクセスの要求が行なわれた場合は承
認パケットを必要とする第2の制御方法の実施の形態を
用いる。
【0130】メモリ部11に対するメモリアクセスで、
承認パケットが必要な場合は、例えば、DRAMコア部
15がリフレッシュ動作中にDRAMコア部15に対し
てアクセスを行う状況で、リフレッシュ中であるかどう
かをバスマスタであるマイクロプロセッサ9が知らない
場合や、アクセスするデータがセンスアンプ18に一時
格納されているかどうかをマイクロプロセッサ9が知ら
ない場合などである。このような場合、承認パケット
は、要求したアクセスを受け入れる事が出来る(承認す
る場合)か出来ない(承認しない場合)か、また受け入
れることが出来ない場合は、マイクロプロセッサ9がど
のような動作をとるべきかを指示する情報を含んでい
る。ここで、指示の内容は、例えば一定時間後に再アク
セスするかあるいはアクセスの完了まで一定時間だけ待
つことを指示するなどである。
【0131】一方、コプロセッサ部14に対するコプロ
セッサアクセスで、承認パケットが必要な場合は、バス
マスタであるマイクロプロセッサ9側が演算制御レジス
タ部32への書込みや読み取りを行なってよいかどうか
分からないままアクセスを行なう場合である。例えば、
演算制御レジスタ部32内の演算制御レジスタ33にま
だコプロセッサ部14が必要とするデータが残っている
のに書込もうとしている場合や、演算制御レジスタ部3
2内の演算制御レジスタ33にまだコプロセッサ部14
がデータを書込んでいないのに、そのデータを読みだそ
うとしている場合がこれに相当する。このような場合、
承認パケットは、要求したアクセスを受け入れる事が出
来る(承認する場合)か出来ない(承認しない場合)
か、また受け入れることが出来ない場合は、マイクロプ
ロセッサ9がどのような動作をとるべきかを指示する情
報を含んでいる。ここで、指示の内容は、例えば一定時
間後に再アクセスするかあるいはアクセスの完了まで一
定時間だけ待つことを指示するなどである。
【0132】次に、図1、図8、及び図9を参照しなが
ら、本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型DRAM
1における、メモリ部11およびコプロセッサ部14の
アクセス動作の実施の形態を説明する。なお、デバイス
IDフィールドにより要求先がメモリ部11であるかコ
プロセッサ部14であるかが指定されるが、それぞれの
要求するアクセスの詳細はコマンドフィールドにより与
えられる。DRAMコア部15に対するメモリアクセス
の場合の実施の形態では、パラメータフィールドで与え
られるアドレスの指定により所望のDRAMバンク17
が選択され、そのDRAMバンク17のデータがセンス
アンプ18を介してアクセスされる。ここで、センスア
ンプ18は対応するDRAMバンク17のキャッシュメ
モリないしは高速バッファのような役割を果たしてお
り、アクセスするアドレス範囲がセンスアンプ18に既
に一時格納されているデータを対象としている場合は、
DRAMバンク17ではなくセンスアンプ18をアクセ
スの対象とすることにより、高速なDRAMアクセスを
可能にしている。このように、センスアンプ18に既に
所望のデータが一時格納されているかどうかによりDR
AMバンク17に対するアクセスを行なうかどうかが定
まり、これに応じてアクセス時間が大きく異なる。ま
た、後続のアクセスが現在センスアンプ18に一時保持
されていないデータを対象とする場合は、当該の後続の
アクセスを高速化する為に、センスアンプ18に一時格
納されているデータをDRAMバンク17に書き戻して
おいた方が都合がよい場合もある。このため、DRAM
コア部15に対するメモリアクセスの場合は、本発明に
よるコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の制御方法
の一つの実施の形態では、コマンドフィールドは、DR
AMバンク17にアクセスするか否か、センスアンプ1
8のデータをDRAMバンク17に書き戻すか否か、な
どのDRAMコア部15の制御に関する情報を含ませて
おく。
【0133】図8、及び図9の実施の形態にも示されて
いるように、本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1の制御方法では、DRAMコア部15に対す
る書込みアクセスは書込みデータパケットを受信して、
その中の可変長の書込みデータを、要求パケットのコマ
ンドフィールド、パラメータフィールドで指定される制
御方法とアドレスとを用いてDRAMコア部15に書込
むことで行なわれる。一方、DRAMコア部15に対す
る読み取りアクセスは要求パケットのコマンドフィール
ド、パラメータフィールドで指定される制御方法とアド
レスを用いてDRAMコア部15から可変長のデータを
読み出し、これを読み取りデータパケットとして送信す
ることで行なわれる。この際、制御部12は、書き込み
時には書き込みデータ端子25から書き込みデータを受
け取り、読み取り時には読み取ったデータを読み取りデ
ータ端子26から出力する。制御信号レジスタ20、書
き込みデータレジスタ21および読み取りデータレジス
タ22はこれらの入出力端子の入力ラッチ(もしくは入
力レジスタ)あるいは出力ラッチ(もしくは出力レジス
タ)として働く。読み取りデータ及び書込みデータは内
部メモリデータバス27を介して制御部12とDRAM
コア部15の間で転送される。
【0134】メモリ制御レジスタ部16に対するメモリ
アクセスの場合の実施の形態では、パラメータフィール
ドにより、どのメモリ制御レジスタ29に対して書込み
アクセスあるいは読み取りアクセスを行なうかが指定さ
れる。書込みアクセスでは書込みパケットを受信してそ
の中の固定長の書込みデータを書込み、読み取りアクセ
スでは読み取った固定長のデータを読み取りパケットと
して送信する。コマンドフィールドの指定は、DRAM
コア部15に対するメモリアクセスの場合と比べると大
幅に簡単である。制御部12は書き込み時には書き込み
データ端子25から書き込みデータを受け取り、読み取
り時には読み取ったデータを読み取りデータ端子26か
ら出力する。読み取りデータ及び書込みデータは、内部
メモリデータバス27を介して制御部12とメモリ制御
レジスタ部16の間で転送される。
【0135】メモリ制御レジスタ部16に対する書込み
アクセスの場合の別の実施の形態として、要求パケット
のパラメータフィールドの一部に書込みデータを入れて
置くことにより、書込みパケットを不要化する方法があ
る。例えば、図6(d)の要求パケットのフォーマット
において、パラメータ1、2の部分に書込みデータをい
れることが出来る。パラメータ0の部分は、上述のよう
に、どのメモリ制御レジスタ29に対して書込みアクセ
スを行なうかを指定する。この実施の形態の場合、制御
部12は書き込み時には制御信号端子24から書き込み
データを受け取る。
【0136】演算制御レジスタ部32に対するコプロセ
ッサアクセスの場合の実施の形態では、パラメータフィ
ールドにより、どの演算制御レジスタ33に対して書込
みアクセスあるいは読み取りアクセスを行なうかが指定
される。書込みアクセスでは書込みパケットを受信して
その中の書込みデータを書込み、読み取りアクセスでは
読み取ったデータを読み取りパケットとして送信する。
読み取りデータ及び書込みデータは、内部コプロセッサ
データバス28を介して制御部12と演算制御レジスタ
部32の間で転送される。制御部12は書き込み時には
書き込みデータ端子25から書き込みデータを受け取
り、読み取り時には読み取ったデータを読み取りデータ
端子26から出力する。図8の実施の形態では、コプロ
セッサアクセス時の書込みアクセス動作に書込みパケッ
トがかかれており、この実施の形態に対応している。
【0137】演算制御レジスタ部32に対する書込みア
クセスの場合の別の実施の形態として、要求パケットの
パラメータフィールドの一部に書込みデータを入れて置
くことにより、書込みパケットを不要化する方法があ
る。例えば、図6(d)の要求パケットのフォーマット
において、パラメータ1、2の部分に書込みデータをい
れることが出来る。パラメータ0の部分は、上述のよう
に、どの演算制御レジスタ33に対して書込みアクセス
を行なうかを指定する。この場合、制御部12は書き込
み時には制御信号端子24から書き込みデータを受け取
る。図9の実施の形態では、コプロセッサアクセス時の
書込みアクセス動作に書込みパケットが省かれており、
この別の実施の形態に対応している。
【0138】図10は、本発明におけるコプロセッサ内
蔵パケット型DRAM1におけるコプロセッサ部14に
対するコプロセッサアクセスのより具体的な機能の実施
の形態を説明した説明図である。図10において、コプ
ロセッサ部14に対する書込みアクセスは、演算パラメ
ータ書込みと演算開始要求の二つのサブコマンドに分か
れている。また、コプロセッサ部14に対する読み取り
アクセスは、演算結果要求と演算状態読み取りの二つの
サブコマンドに分かれている。
【0139】演算パラメータ書込みは、コプロセッサ部
14が何らかの演算処理を行なうために必要な演算パラ
メータをバスマスタから演算制御レジスタ部32に書込
む動作である。ここで、演算パラメータとしては、例え
ば、演算を行なう対象となるデータのアドレスなどがあ
る。
【0140】演算開始要求は、コプロセッサ部14が何
らかの演算処理を始めるように、バスマスタから要求す
る動作である。コプロセッサ部14はこの演算開始要求
を契機として、あらかじめ書込まれた演算パラメータを
使用して、所望の演算処理を実行する。
【0141】演算状態読み取りは、コプロセッサ部14
の演算状態を、バスマスタが演算制御レジスタ部32か
ら読み取る動作である。ここで、演算状態としては、例
えば演算処理中に生成される中間的なデータや、演算を
実行しているか否かの情報等がある。
【0142】演算結果要求とは、コプロセッサ部14が
何らかの演算処理を終えた後に、その演算結果をバスマ
スタが読み取る動作である。
【0143】図11は、本発明におけるコプロセッサ部
14の構成の実施の形態を示したブロック図である。図
11において、本発明のコプロセッサ部14の演算制御
部31は、プログラムカウンタ61、命令デコーダ6
2、及び命令情報レジスタ64から構成されている。命
令デコーダ62は、内部に状態フラグレジスタ63を有
している。演算制御レジスタ部32は複数の演算制御レ
ジスタ33から構成されており、その中には、コプロセ
ッサデバイスIDレジスタ51、演算開始レジスタ6
5、及び演算結果レジスタ66が含まれている。
【0144】以下、図10と図11を参照しながら、本
発明におけるコプロセッサ部14に対するコプロセッサ
アクセスの具体的な動作の実施の形態について、より詳
しく説明する。
【0145】演算パラメータ書込み動作時は、内部メモ
リデータバス27と内部コプロセッサデータバス28を
介して、演算パラメータが演算制御レジスタ部32に与
えられる。どの演算制御レジスタ33に書込むかは、メ
モリ/演算制御論理回路19から演算制御レジスタ部3
2に対して指定される。演算パラメータ書込み動作に対
しては、必ず書込みが行なわれる制御方法と書込みの認
否が行なわれる制御方法の二つの実施の形態をとること
が出来る。認否が行なわれる場合の実施の形態において
は、演算制御部31に対して、演算パラメータ書込み動
作を行なう旨、メモリ/演算制御論理回路19から通知
する。演算制御部31は、命令デコーダ62内部の状態
フラグレジスタ63を参照し、演算パラメータの書込み
が可能かどうかを判断し、判断結果をメモリ/演算制御
論理回路19に伝える。ここで、状態フラグレジスタ6
3は、当該のコプロセッサ部14が、現在演算処理を実
行中かどうかを示す状態フラグを保持している。この実
施の形態では、演算処理を実行中であれば、演算パラメ
ータの書込みは受け付けない。
【0146】演算開始要求動作時は、内部メモリデータ
バス27と内部コプロセッサデータバス28を介して、
実行する演算処理プログラムの先頭命令のアドレスを示
すプログラムポインタが演算制御レジスタ部32に与え
られる。演算開始要求動作では、メモリ/演算制御論理
回路19から演算制御レジスタ部32に対して、演算開
始レジスタ65に書込みを行なうように指定が与えられ
る。演算開始要求動作には、必ず書込みが行なわれる制
御方法と書込みの認否が行なわれる制御方法の二つの実
施の形態をとることが出来る。認否が行なわれる場合の
実施の形態においては、演算制御部31に対して、演算
開始要求動作を行なう旨、メモリ/演算制御論理回路1
9から通知する。演算制御部31は、命令デコーダ62
内部の状態フラグレジスタ63を参照し、プログラムポ
インタの書込みが可能かどうかを判断し、判断結果をメ
モリ/演算制御論理回路19に伝える。この実施の形態
においては、演算処理を実行中であれば、演算開始要求
は受け付けない。いずれの実施の形態においても、演算
開始要求を受け付けると、プログラムポインタの値を演
算開始レジスタ65に書込むが、これと平行して、当該
のプログラムポインタの値を直接プログラムカウンタ6
1にも書込む。命令デコーダ62は、これを契機とし
て、演算処理を開始する。演算処理を開始すると同時に
状態フラグレジスタ63を演算実行中の状態にセットす
る。
【0147】演算処理は、所望の演算処理プログラムを
構成する命令列をプログラムカウンタ61の指し示す命
令の順に逐次実行していくことにより実行される。この
動作は、バスマスターからの演算開始要求により開始さ
れるが、その後は、コプロセッサ部14が自律的に行な
う。一つの命令の実行は以下のように行なわれる。命令
デコーダ62がプログラムカウンタ61の値を読み取
り、次の命令を指すようにその値を更新してプログラム
カウンタ61に書き戻すとともに、読み取ったプログラ
ムカウンタの値をメモリ/演算制御論理回路19に伝え
ることにより、DRAMコア部15から内部メモリデー
タバス27と内部コプロセッサデータバス28を介して
命令を読み出す。読み出した命令をデコードし、デコー
ド結果に応じて演算制御レジスタ部32から当該の命令
の実行に必要なレジスタデータの読み出しを要求する。
命令情報レジスタ64は演算制御レジスタ部32から読
み出されたレジスタデータと、演算コア部30がどのよ
うな演算を行なうべきかを指示する命令デコード情報と
を保持するレジスタであり、これらのデータ及び情報を
演算コア部30に転送することにより、演算コア部30
が当該の命令を実行する。命令の実行結果は演算制御レ
ジスタ部32か、もしくは内部メモリデータバス27と
内部コプロセッサデータバス28を介してDRAMコア
部15に書込まれる。また、命令の実行に伴い、内部メ
モリデータバス27と内部コプロセッサデータバス28
を介してDRAMコア部15から必要なデータを読み出
す場合もある。
【0148】演算状態読み取り動作では、内部コプロセ
ッサデータバス28と内部メモリデータバス27とを介
して、演算状態を演算制御レジスタ部32から読み取
る。どの演算制御レジスタ33から読み取るかは、メモ
リ/演算制御論理回路19から演算制御レジスタ部32
に対して指定される。この動作は、演算処理を実行中で
あるかどうかに関わらず処理可能である。バスマスター
側が、コプロセッサ部14で実行途中の演算処理に対し
て同期を取りたいときなどに、この演算状態読み取り動
作を用いることが出来る。これは、コプロセッサ部14
で実行中の演算処理が、ある命令を実行したときにある
演算制御レジスタ33を特定の値にセットするようにそ
の演算処理をプログラムしておき、その演算制御レジス
タ33の値をバスマスタが読み取ることで、その命令を
既に実行したかどうかをバスマスタが知ることが出来る
からである。また、この動作は、バスマスター側が、コ
プロセッサ部14が現在何も演算処理を行なっていない
かどうかを確認したいときなどにも用いることが出来
る。これは、コプロセッサ部14内で、状態フラグの値
をいずれかの演算制御レジスタ33にマッピングしてお
くなどの方法により、その演算制御レジスタ33の値を
バスマスタが読み取ることで、演算処理を終了したかど
うかをバスマスタが知ることが出来るからである。
【0149】演算結果要求動作では、内部コプロセッサ
データバス28と内部メモリデータバス27とを介し
て、演算結果を演算結果レジスタ66から読み取る。こ
の時、演算制御部31に対して、演算結果を読み取る
旨、メモリ/演算制御論理回路19から通知する。演算
結果要求動作には、必ず読み取りが行なわれる制御方法
と読み取りの認否が行なわれる制御方法の二つの実施の
形態をとることが出来る。認否が行なわれる場合の実施
の形態においては、演算制御部31は、命令デコーダ6
2内部の状態フラグレジスタ63を参照し、演算処理が
既に終了しているかどうかを判断し、判断結果をメモリ
/演算制御論理回路19に伝える。ここで、状態フラグ
レジスタ63は、当該のコプロセッサ部14が、現在演
算処理を実行中かどうかを示す状態フラグを保持してい
る。この実施の形態においては、演算処理を実行中であ
れば、演算結果の要求は受け付けない。
【0150】図10、図11を用いて説明したように、
演算パラメータ書込み、演算開始要求、演算結果要求の
3つのコプロセッサアクセスでは、コプロセッサ部14
に対するアクセスの要求をコプロセッサ部14が受けつ
けないような実施の形態をとる場合がある。
【0151】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1の制御方法においては、演算パラメータ書込
みと演算開始要求の場合の書込みの認否を行なう実施の
形態では、承認パケットを用いて書込みの認否をバスマ
スターに送信する制御方法を用いる。承認パケットの認
否フィールドで書込みアクセスを受け付けたかどうかを
示し、パラメータフィールドでは、アクセスの認否の理
由や、後どれだけの期間はアクセスを受け付けることが
できないか等の情報を示す。どれだけの期間はアクセス
を受け付けることができないかという情報は、演算処理
の開始時に、あらかじめプログラム中に書込まれておい
た演算処理時間の予測値を演算制御レジスタ33の一つ
である処理時間レジスタ67にセットし、この値を1ク
ロック毎あるいは数クロック毎に減らしていき、承認パ
ケットのパラメータフィールドにアクセスの時点での処
理時間レジスタ67の値をコピーすることで、得ること
が出来る。
【0152】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1の制御方法においては、演算結果要求の場合
の読み取りの認否を行なう実施の形態では、承認パケッ
トを用いるか、あるいは読み取りデータパケットを用い
て、コプロセッサ部14が演算結果要求アクセスを受け
付けたかどうかをバスマスターに送信する制御方法を用
いる。承認パケットを用いる場合は、上述のように、認
否フィールドでアクセスを受け付けたかどうかを示し、
パラメータフィールドでは、アクセスの認否の理由や、
後どれだけの期間はアクセスを受け付けることができな
いか等の情報を示す。読み取りデータパケットを用いる
場合には、読み取りデータパケットの内の1ビットを用
いて、読み取りデータパケットの内容が、読み取られた
演算結果であるか、アクセスの拒否に関する情報である
かを示す。このため、読み取られるデータのデータ長
は、パケットサイズよりも1ビット少なくなる。アクセ
スを拒否した場合は、上述の承認パケットのパケットフ
ィールドの中身と同じ情報が読み取りデータパケットと
して送信する。
【0153】図12は、本発明によるコプロセッサ内蔵
パケット型DRAM1に対するバスマスタからのアクセ
スの制御方法の実施の形態を説明するタイミング図であ
る。メモリアクセス、すなわち、DRAMコア部15、
及びメモリ制御レジスタ29へのアクセスには承認パケ
ットを必要としない場合の実施の形態を用いている。ま
た、メモリ制御レジスタ部16への書込みは、要求パケ
ットの中に書込みデータを入れることにより、書込みデ
ータパケットを必要としない実施の形態を用いている。
コプロセッサアクセスのうち、演算制御レジスタ部32
への読み取りアクセス(演算結果要求と演算状態読み取
りの二つを含む)と演算パラメータ書込みアクセスは、
承認パケットは必要としない実施の形態を用いている。
一方、演算制御レジスタ部32への演算開始要求では、
承認パケットを必要とする実施の形態を用いている。コ
プロセッサ部14への読み取りアクセスの内の演算結果
要求の際は、上で説明したように、読み取りデータパケ
ットによりコプロセッサ部14が演算結果要求アクセス
を受け付けたかどうかをバスマスターに送信する制御方
法の実施の形態を用いている。演算開始要求に対して
は、コプロセッサ部14から承認パケットを送信するこ
とにより、実際に演算を開始できたかどうかをバスマス
タに伝えることができる。演算パラメータ書込みに対す
る承認パケットはないが、代わりに、事前に演算状態読
み取りアクセスを行なって、コプロセッサ部14が演算
処理を終了していることを確認してから演算パラメータ
書込みを行なうことにより、正しく演算制御レジスタ部
32への書込みが行なわれることを保証することが出来
る。
【0154】図13は本発明によるコプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1に対するバスマスタからのアクセス
の制御方法の別の実施の形態を説明するタイミング図で
ある。メモリアクセス、すなわち、DRAMコア部1
5、及びメモリ制御レジスタ29へのアクセスには、承
認パケットを必要とする場合の制御方法の実施の形態を
用いている。同様に、コプロセッサアクセスにおいても
承認パケットが必要とされる実施の形態を用いている。
図13の実施の形態においては、これらの承認パケット
により、コプロセッサアクセスが要求どおりに処理され
たかをバスマスタ側に通知する。
【0155】図12、及び図13に示された本発明によ
るコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の制御方法の
それぞれの実施の形態において、メモリ部11にアクセ
スするかコプロセッサ部14にアクセスするかによら
ず、パケット型メモリ/コプロセッサバス2上のバスタ
イミングは同一になるように設定されている。すなわ
ち、メモリ部11へのアクセスの際に一切承認パケット
を必要としない図12の実施の形態では、コプロセッサ
部14の演算制御レジスタ部32への演算開始要求に対
する承認パケットは、要求パケットから見て、読み取り
データパケットや書込みデータパケットと同一のバスタ
イミングでコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1上に
送信されるように設定されている。また、図13の実施
の形態では、全てのアクセスの承認パケットと要求パケ
ットの間のバスタイミング、及び、全ての読み取りデー
タパケットもしくは書込みパケットと要求パケットの間
のバスタイミングが、それぞれ同一となるように設定さ
れている。
【0156】なお、図11に示した本発明によるコプロ
セッサ部14の構成の実施の形態では、コプロセッサ部
14がプログラマブルである場合について示したが、固
定的な処理のみを行なうハードワイヤード構成の時に
も、図10で示したコプロセッサアクセスの実施の形態
を用いることにより、バスマスタ側からアクセスして、
コプロセッサ部14における演算処理を制御することが
可能である。また、図11に示した本発明によるコプロ
セッサ部14の構成の実施の形態では、処理すべき命令
をメモリ部11から読み出し、命令の処理に使用するデ
ータを必要に応じてメモリ部11から読み出し、命令の
処理結果を必要に応じてメモリ部11に書込む構成を有
しているが、別の構成の実施の形態として、コプロセッ
サ部14内にバッファメモリないしはキャッシュメモリ
を設け、これらを介してメモリ部11にアクセスするこ
とにより、メモリ部11に対するコプロセッサ部14か
らのアクセスの回数が減るような構成をとることも可能
である。
【0157】図14は、本発明におけるプロセッサ内蔵
パケット型メモリLSIにメモリデバイスID及びコプ
ロセッサデバイスIDを設定するための、本発明による
パケット型メモリ/コプロセッサバスの実施の形態の構
成を示すブロック図である。図14において、パケット
型メモリ/コプロセッサバス200は、パケット型メモ
リ/コプロセッサバス2とコプロセッサ内蔵パケット型
DRAM連鎖70から構成されている。コプロセッサ内
蔵パケット型DRAM連鎖70は、バスマスターである
マイクロプロセッサ9の外部セレクトアウト端子76と
コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の外部セレクト
イン端子71、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1
の外部セレクトアウト端子72と別のコプロセッサ内蔵
パケット型DRAM1の外部セレクトイン端子71、コ
プロセッサ内蔵パケット型DRAM1の外部セレクトア
ウト端子72とマイクロプロセッサ9の外部セレクトイ
ン端子75を一次元のループ状に接続することにより構
成される。また、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM
1の外部セレクトイン端子71は、コプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1内部のメモリ部11ないしはコプロ
セッサ部14の内部セレクトイン端子73と接続され、
コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1のメモリ部11
と複数のコプロセッサ部14同士は、一次元鎖を構成す
るように内部セレクトアウト端子74と内部セレクトイ
ン端子73が接続され、この一次元鎖の最後尾のメモリ
部11ないしはコプロセッサ部14の内部セレクトアウ
ト端子74がコプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の
外部セレクトアウト端子72と接続されている。
【0158】図14のような構成をとることにより、い
わゆるデイジーチェイン方式として知られているよう
に、それぞれのメモリ部11ないしはコプロセッサ部1
4に対して、以下のような制御方法の実施の形態を用い
ることでそれぞれメモリデバイスIDもしくはコプロセ
ッサデバイスIDを割り当てることが出来る。
【0159】初期化動作として、メモリデバイスIDと
コプロセッサデバイスIDをそれぞれある定められた初
期状態値に設定する。これを実現するためには、例え
ば、メモリ制御レジスタ部16内のメモリデバイスID
レジスタ50と演算制御レジスタ部32内のコプロセッ
サデバイスIDレジスタ51を、リセット信号が与えら
れたときに、初期状態値(例えば6ビットの場合で、
“111111”や“000000”など)にその値を
設定するようにしておけばよい。また、同じく初期化動
作として、全てのメモリ部11とコプロセッサ部14の
内部セレクトアウト端子74が論理値0を出力するよう
に設定する。メモリ部11とコプロセッサ部14は初期
化動作後、メモリデバイスIDないしはコプロセッサデ
バイスIDが初期状態値から書き換えられるまでの期間
は、当該の内部セレクトイン端子73から論理値0が入
力されている場合は書込みアクセスを無視し、当該の内
部セレクトイン端子73から論理値1が与えられた場合
は、書込みアクセスの指示に応じてメモリデバイスID
ないしはコプロセッサデバイスIDの初期状態値からの
書き換えを行なう。初期状態値からの書き換えを行なっ
たメモリ部11ないしはコプロセッサ部14は、その内
部セレクトアウト端子74から論理値1を出力するよう
にしておく。
【0160】このような構成において、マイクロプロセ
ッサ9の外部セレクトアウト端子76から論理値1を出
力し、かつ要求パケットのデバイスIDフィールドとし
て初期状態値を指定して違ったデバイスID値をパラメ
ータフィールドに書込みデータとして指定した書込みア
クセスを順に行なうことにより、コプロセッサ内蔵パケ
ット型DRAM連鎖70の最初のコプロセッサ内蔵パケ
ット型DRAM1内の最初のメモリ部11ないしはコプ
ロセッサ部14から順に、パケット型メモリ/コプロセ
ッサバス200に接続された全てのコプロセッサ内蔵パ
ケット型DRAM1の全てのメモリ部11及びコプロセ
ッサ部14に対して、それぞれ固有のメモリデバイスI
D及びコプロセッサデバイスIDを設定することが可能
となる。
【0161】図15は、本発明におけるコプロセッサ内
蔵パケット型DRAM1におけるメモリ制御レジスタ部
16と演算制御レジスタ部32の実施の形態を説明した
説明図である。同図において、デバイス定義レジスタ8
1は、メモリ部11とコプロセッサ部14とを区別する
デバイス定義情報を保持するレジスタである。デバイス
定義レジスタ81に対するデバイス定義情報の格納は、
コプロセッサ内蔵パケット型DRAM1の製造時や出荷
時などにあらかじめ行なわれる。バスマスタは、あるデ
バイスIDを指定して、デバイス定義レジスタ81から
デバイス定義情報を読み出すことにより、読み出しを要
求したデバイスIDに対応するのがメモリ部11である
かコプロセッサ部14であるかを認知することができ
る。同図に示されているように、メモリ制御レジスタ部
16と演算制御レジスタ部32のそれぞれにおいて同一
のレジスタ番号で指定されるメモリ制御レジスタ29な
いしは演算制御レジスタ33としてデバイス定義レジス
タ81を設けることにより、バスマスタは、あらかじめ
読み出しを行なう対象がメモリ部11であるかコプロセ
ッサ部14であるかが分からない状況で、デバイス定義
レジスタ81に対して読み出しを行なうことが出来る。
これは、デバイスIDフィールドだけが異なる要求パケ
ットを用いてメモリ部11及びコプロセッサ部14に対
するデバイス定義レジスタ81の読み取りアクセスを実
行できるからである。
【0162】図15の実施の形態に示された演算制御レ
ジスタ部32内の機能定義レジスタ82は、コプロセッ
サ部14の演算処理機能を分類した機能定義コードを格
納するレジスタである。機能定義レジスタ82に対する
機能定義コードの格納は、コプロセッサ内蔵パケット型
DRAM1の製造時や出荷時などにあらかじめ行なわれ
る。バスマスターは、コプロセッサ部14を指定するあ
るデバイスIDを指定して機能定義レジスタ82から機
能定義コードを読み出すことにより、指定したコプロセ
ッサ部14の演算処理機能を認知することができる。
【0163】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、従来のパケット
型DRAMと比して、外部入出力端子の端子数を増やす
ことなく、コプロセッサ内蔵パケット型DRAMを実現
することが出来ることである。具体的には、10本から
30本程度の外部入出力端子数でコプロセッサ内蔵パケ
ット型DRAMを実現することが出来る。
【0164】本発明の第2の効果は、従来のパケット型
DRAMと比して、まったく同一の外部入出力端子の端
子構成を用いて、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM
を実現することが出来ることである。具体的には、例え
ば、SyncLink技術やRambus技術が定めるパケット型DR
AMの外部入出力端子の端子構成とまったく同一の端子
構成を用いてコプロセッサ内蔵パケット型DRAMを実
現することが出来る。
【0165】本発明の第3の効果は、パケット型メモリ
/コプロセッサバスを介して要求されるチップ内のメモ
リ部へのメモリアクセスとチップ内のコプロセッサ部へ
のコプロセッサアクセスのいずれの要求をも処理するこ
とが可能なコプロセッサ内蔵パケット型DRAMを実現
することが出来ることである。
【0166】本発明の第4の効果は、従来のパケット型
メモリバスと比して、まったく同一のバス信号線構成を
用いて、パケット型メモリ/コプロセッサバスを実現す
ることが出来ることである。具体的には、例えば、Sync
Link技術やRambus技術が定めるパケット型メモリバスの
バス信号線構成を用いてパケット型メモリ/コプロセッ
サバスを実現することが出来る。
【0167】本発明の第5の効果は、従来のパケット型
メモリバスとパケット型DRAMにおけるメモリアクセ
スと比して、まったく時間的なオーバーヘッドがないよ
うに、メモリ部への上記メモリアクセスを実現すること
が可能なパケット型メモリ/コプロセッサバスとコプロ
セッサ内蔵パケット型DRAMを実現することが出来る
ことである。具体的には、例えば、SyncLink技術やRamb
us技術におけるメモリアクセスとまったく同一のバスタ
イミングで、コプロセッサ内蔵パケット型DRAM内の
メモリ部への上記メモリアクセスを実現することが出来
る。
【0168】本発明の第6の効果は、従来のパケット型
メモリバスとパケット型DRAMにおけるメモリアクセ
スとまったく同一のパケットフォーマットとバスプロト
コルを用いて、メモリ部への上記メモリアクセスを実現
することが可能なパケット型メモリ/コプロセッサバス
とコプロセッサ内蔵パケット型DRAMを実現すること
が出来ることである。具体的には、例えば、SyncLink技
術やRambus技術におけるメモリアクセスとまったく同一
のパケットフォーマットと同一のバスプロトコルを用い
てコプロセッサ内蔵パケット型DRAM内のメモリ部へ
の上記メモリアクセスを実現することが出来る。
【0169】本発明の第7の効果は、バスマスタからの
コプロセッサ部に対するコプロセッサアクセス(書込み
アクセス及び読み取りアクセス)に対してコプロセッサ
部が承認パケットや読み取りデータパケットで応答する
ことで、単一バスマスタ構成のパケット型メモリ/コプ
ロセッサバス上で、コプロセッサ部に対する演算開始要
求や演算結果要求を実現することが可能なパケット型メ
モリ/コプロセッサバスとコプロセッサ内蔵パケット型
DRAMを実現することが出来ることである。
【0170】本発明の第8の効果は、メモリアクセスの
際の要求パケットと読み取りデータパケット及び書込み
データパケットとの間のバスタイミングと、コプロセッ
サアクセスの際の要求パケットと読み取りデータパケッ
ト、書込みデータパケット、及び承認パケットとの間の
バスタイミングとをまったく同一とすることにより、バ
スマスタにおけるバスタイミングの設定を簡単化するこ
とが可能なパケット型メモリ/コプロセッサバスを実現
することが出来ることである。例えば、SyncLink技術に
おけるメモリアクセスの際の要求パケットと読み取りデ
ータパケット及び書込みデータパケットとの間のバスタ
イミングと、コプロセッサアクセスの際の要求パケット
と読み取りデータパケット、書込みデータパケット、及
び承認パケットとの間のバスタイミングとをまったく同
一とすることが可能である。
【0171】本発明の第9の効果は、メモリアクセスの
際の要求パケットと承認パケットとの間のバスタイミン
グ、及び要求パケットと読み取りデータパケット及び書
込みデータパケットとの間のバスタイミングと、コプロ
セッサアクセスの際の要求パケットと承認パケットとの
間のバスタイミング、及び要求パケットと読み取りデー
タパケット及び書込みデータパケットとの間のバスタイ
ミングとをそれぞれまったく同一とすることにより、バ
スマスタにおけるバスタイミングの設定を簡単化するこ
とが可能なパケット型メモリ/コプロセッサバスを実現
することが出来ることである。例えば、Rambus技術にお
けるメモリアクセスの際の要求パケットと承認パケット
との間のバスタイミング、及び要求パケットと読み取り
データパケット及び書込みデータパケットとの間のバス
タイミングと、コプロセッサアクセスの際の要求パケッ
トと承認パケットとの間のバスタイミング、及び要求パ
ケットと読み取りデータパケット及び書込みデータパケ
ットとの間のバスタイミングとを、それぞれまったく同
一とすることが可能である。
【0172】本発明の第10の効果は、メモリ部に対す
る要求パケットのコマンドフィールドとコプロセッサ部
に対する要求パケットのコマンドフィールドを、どちら
に対する要求であるかによって、同一のコード(ビット
パターン)が別々のコマンドを意味するように定めるこ
とが可能なパケット型メモリ/コプロセッサバスとコプ
ロセッサ内蔵パケット型DRAMを実現することが出来
ることである。これにより、メモリ部に対する要求パケ
ットのコマンドを、コマンドフィールド長で定まるコマ
ンド空間をフルに活用してエンコードすることが可能と
なる。例えば、SyncLink技術等では、6ビットで指定さ
れるコマンドフィールドのうち、コード011010以外
の全てのコード空間は何らかのメモリアクセス用のコマ
ンドに割り振られている。
【0173】本発明の第11の効果は、コプロセッサ部
が、チップ内のメモリ部に記憶された命令もしくはデー
タ、あるいはその双方を利用しながら、演算処理を実行
することが可能なコプロセッサ内蔵パケット型DRAM
を実現することが出来ることである。一般に、一つのチ
ップ内では、チップ間に比べて、きわめて高バンド幅の
データ転送を実現することが出来る。例えば、高速DR
AMの外部データ転送バンド幅が1GB/sec程度であるの
に対して、チップ内では10GB/sec程度のデータ転送バ
ンド幅を実現することが可能になる。よって、本発明の
コプロセッサ内蔵パケット型DRAMは、チップ内のメ
モリ部から命令やデータを読み取ったりあるいは書込ん
だりすることにより、チップ内の高バンド幅データ転送
を活かした高速な演算処理を行なうことが出来る。
【0174】本発明の第12の効果は、従来技術のパケ
ット型DRAMとコプロセッサ内蔵パケット型DRAM
とを混在して接続することが可能なパケット型メモリ/
コプロセッサバスを実現することが出来ることである。
なお、従来技術のパケット型DRAMはコプロセッサが
0個の本発明のコプロセッサ内蔵パケット型DRAMと
みなすことが出来る。
【0175】本発明の第13の効果は、従来技術のパケ
ット型DRAMとコプロセッサ内蔵パケット型DRAM
とを混在して接続したパケット型メモリ/コプロセッサ
バスにおいて、パケット型DRAMへのメモリアクセス
とコプロセッサ内蔵パケット型DRAM内のメモリ部へ
のメモリアクセスを同一のバスタイミングで行なうこと
が出来るパケット型メモリ/コプロセッサバスを実現す
ることが出来ることである。
【0176】本発明の第14の効果は、本発明のコプロ
セッサ内蔵パケット型DRAMとパケット型メモリ/コ
プロセッサバスにより、従来技術のパケット型DRAM
とパケット型メモリバスを用いて構成された既存のメモ
リシステムと容易に置換可能なコプロセッサ内蔵メモリ
システムを実現することが出来ることである。このた
め、本発明に基づくコプロセッサ内蔵メモリシステム
は、既存のメモリシステムを用いたプロセッサシステム
に容易に浸透可能である。
【0177】本発明の第15の効果は、初期化動作によ
り、メモリ部とコプロセッサ部に対して、バスマスタが
それぞれ固有のメモリデバイスIDとコプロセッサデバ
イスIDを設定することが可能なパケット型メモリ/コ
プロセッサバスとコプロセッサ内蔵パケット型DRAM
とを実現することが出来ることである。
【0178】本発明の第16の効果は、デバイス定義情
報を読み取ることで、それぞれのデバイスIDを設定し
た後に、バスマスタが、処理の要求対象がメモリ部であ
るかコプロセッサ部であるかを認知することが可能なパ
ケット型メモリ/コプロセッサバスとコプロセッサ内蔵
パケット型DRAMとを実現することが出来ることであ
る。
【0179】本発明の第17の効果は、機能定義コード
を読み取ることで、バスマスタが、処理の要求対象のコ
プロセッサ部が実装している演算処理機能を認定するこ
とが可能なパケット型メモリ/コプロセッサバスとコプ
ロセッサ内蔵パケット型DRAMとを実現することが出
来ることである。これにより、搭載されているコプロセ
ッサ部に適したデバイスドライバや演算ライブラリなど
のソフトウェアをロード及びリンクして、ユーザープロ
グラムが、これらのソフトウェアを介してコプロセッサ
部による演算処理を利用することが出来る。これらのソ
フトウェアは、それぞれのコプロセッサ部の有する演算
処理機能に適した演算処理をコプロセッサ部に実行させ
ることでユーザープログラムの処理を加速することがで
きる。すなわち、これにより、プロセッサシステムの初
期化時やあるいは稼動中などに、動的にハードウェアの
構成とソフトウェアの構成を変化させることが可能な、
コプロセッサ内蔵パケット型DRAMを用いたプロセッ
サシステムの実現が可能になる。
【0180】なお、以上、実施の形態の説明と発明の効
果の説明においては、コプロセッサ内蔵パケット型DR
AMに関して説明を行なったが、より一般に、コプロセ
ッサ内蔵パケット型メモリLSIに対して本発明を適用
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型DR
AMの構成の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型DR
AMおよびパケット型メモリ/コプロセッサバスの構成
の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明によるパケット型メモリ/コプロセッサ
バス上で交信されるパケットの種類を説明した説明図で
ある。
【図4】本発明によるパケット型メモリ/コプロセッサ
バス上におけるパケット交信の方法の実施の形態を説明
するための説明図である。
【図5】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIに対して要求パケットが要求する処理の実施の
形態を示した説明図である。
【図6】本発明によるパケット型メモリ/コプロセッサ
バス上で交信されるパケットのパケットフォーマットの
構成の実施の形態を示した説明図である。
【図7】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIにおいて、要求パケットのデバイスIDフィー
ルドとメモリデバイスID及びコプロセッサデバイスI
Dを照合するメモリ/コプロセッサデバイスID照合回
路の構成の実施の形態を示したブロック図である。
【図8】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIの制御方法の処理手順の実施の形態を示した説
明図である。
【図9】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メモ
リLSIの制御方法の処理手順の別の実施の形態を示し
た説明図である。
【図10】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIにおけるコプロセッサ部へのコプロセッサア
クセスの機能の実施の形態を示した説明図である。
【図11】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIにおけるコプロセッサ部の構成の実施の形態
を示したブロック図である。
【図12】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIの制御方法の実施の形態を示したタイミング
である。
【図13】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIの制御方法の別の実施の形態を示したタイミ
ングである。
【図14】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIにメモリデバイスID及びコプロセッサデバ
イスIDを設定するための本発明によるパケット型メモ
リ/コプロセッサバスの実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】本発明によるコプロセッサ内蔵パケット型メ
モリLSIにおけるメモリ制御レジスタ部と演算制御レ
ジスタ部の構成の実施の形態を説明する説明図である。
【図16】従来技術によるパケット型DRAMの構成の
例を示したブロック図である。
【図17】従来技術によるパケット型DRAM及びパケ
ット型メモリバスの構成の例を示したブロック図であ
る。
【図18】従来技術によるパケット型DRAMの動作の
例を説明するための説明図である。
【図19】従来技術によるパケット型メモリバス上で交
信されるパケットの種類の例を説明するための説明図で
ある。
【図20】従来技術によるパケット型メモリバス上にお
けるパケット交信の方法の例を説明するための説明図で
ある。
【図21】従来技術によるパケット型DRAMが要求パ
ケットを受け取った際の処理手順の例について説明した
説明図である。
【図22】従来技術によるパケット型DRAM及びパケ
ット型メモリバスが使用するパケットのパケットフォー
マットの例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 コプロセッサ内蔵パケット型DRAM 5 外部入出力端子 11 メモリ部 12 制御部 13 インタフェース部 14 コプロセッサ部 15 DRAMコア部 16 メモリ制御レジスタ部 17 DRAMバンク 18 センスアンプ 19 メモリ/演算制御論理回路 20 制御信号レジスタ 21 書き込みデータレジスタ 22 読み取りデータレジスタ 23 メモリ/コプロセッサデバイスID照合回路 24 制御信号端子 25 書き込みデータ端子 26 読み取りデータ端子 27 内部メモリデータバス 28 内部コプロセッサデータバス 29 メモリ制御レジスタ 30 演算コア部 31 演算制御部 32 演算制御レジスタ部 33 演算制御レジスタ 2 パケット型メモリ/コプロセッサバス 2−1 制御バス 2−2 データバス 2−3 要求バス 2−4 応答バス 9 マイクロプロセッサ 13−1 制御インタフェース部 13−2 データインタフェース部 13−3 要求インタフェース部 13−4 応答インタフェース部 50 メモリデバイスIDレジスタ 51 コプロセッサデバイスIDレジスタ 52 デバイスID照合回路 61 プログラムカウンタ 62 命令デコーダ 63 状態フラグレジスタ 64 命令情報レジスタ 65 演算開始レジスタ 66 演算結果レジスタ 67 処理時間レジスタ 70 コプロセッサ内蔵パケット型DRAM連鎖 71 外部セレクトイン端子 72 外部セレクトアウト端子 73 内部セレクトイン端子 74 内部セレクトアウト端子 75 外部セレクトイン端子 76外部セレクトアウト端子 81 デバイス定義レジスタ 82 機能定義レジスタ 200 パケット型メモリ/コプロセッサバス 1001 パケット型DRAM 1012 制御部 1019 メモリ制御論理回路 1023 メモリデバイスID照合回路 1002 パケット型メモリバス 1002−1 制御バス 1002−2 データバス 1002−3 要求バス 1002−4 応答バス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−222459(JP,A) 特開 昭58−192154(JP,A) 特開 平6−215160(JP,A) 特開 平10−49428(JP,A) 特開 平8−227394(JP,A) 特開 平10−143489(JP,A) 特開 平3−154919(JP,A) 特開 昭63−41934(JP,A) 特表 平5−507374(JP,A) 村上和彰、外2名,“メモリ−マルチ プロセッサ一体型ASSP「PPRA M」用標準通信インタフェース『PPR AM−Link Standard』D raft0.0の概要”,情報処理学会 研究報告,社団法人 情報処理学会,平 成8年8月,第96巻,第80号(96−AR C−119),p.155−160 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/38 G06F 12/00 - 12/06 G06F 13/14 - 13/18 G06F 15/16 - 15/177 G06F 15/78 G11C 7/00,11/34

Claims (45)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリ部、制御部、インタフェース部及び
    N(自然数)個のコプロセッサ部から構成され、外部
    出力端子によりチップ外部のパケット型メモリ/コプロ
    セッサバスに接続されるコプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSIであって、 前記メモリ部に対してメモリデバイスIDを、前記N個
    コプロセッサのそれぞれに対してコプロセッサデバイ
    スIDをそれぞれ設定して、これらの前記メモリデバイ
    スID及び前記コプロセッサデバイスIDをチップ内に
    保持し、 前記メモリデバイスIDもしくは前記コプロセッサデバ
    イスIDは、前記パケット型メモリ/コプロセッサバス
    に接続された全ての前記コプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSI内の任意の前記メモリ部及び任意の前記コプ
    ロセッサ部の間で、いずれの前記メモリ部もしくは前記
    コプロセッサ部を指定するかを一意に識別可能なもので
    あることを特徴とするコプロセッサ内蔵パケット型メモ
    リLSI。
  2. 【請求項2】メモリ部、制御部、インタフェース部及び
    N(自然数)個のコプロセッサ部から構成され、前記メ
    モリ部はメモリコア部とメモリ制御レジスタ部で構成さ
    れ、前記コプロセッサ部は演算コア部、演算制御部及び
    演算制御レジスタ部で構成され、前記メモリ制御レジス
    タ部は第1の所定数のメモリ制御レジスタを有し、前記
    演算制御レジスタ部は第2の所定数の演算制御レジスタ
    を有し、前記メモリ部と前記制御部が内部メモリデータ
    バスで接続され、前記N個のコプロセッサ部と前記制御
    部がそれぞれ内部コプロセッサデータバスで接続され、
    任意本数の信号端子を有する外部入出力端子によりチッ
    プ外部のパケット型メモリ/コプロセッサバスに接続さ
    れるコプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIであっ
    て、 前記メモリ部に対してメモリデバイスIDを、前記N個
    コプロセッサのそれぞれに対してコプロセッサデバイ
    スIDをそれぞれ設定して、これらの前記メモリデバイ
    スID及び前記コプロセッサデバイスIDをチップ内に
    保持し、 前記メモリデバイスIDもしくは前記コプロセッサデバ
    イスIDは、前記パケット型メモリ/コプロセッサバス
    に接続された全ての前記コプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSI内の任意の前記メモリ部及び任意の前記コプ
    ロセッサ部の間で、いずれの前記メモリ部もしくは前記
    コプロセッサ部を指定するかを一意に識別可能なもので
    あることを特徴とするコプロセッサ内蔵パケット型メモ
    リLSI。
  3. 【請求項3】前記メモリコア部がダイナミックランダム
    アクセスメモリ(DRAM)を用いて構成されることを
    特徴とする請求項2記載のコプロセッサ内蔵パケット型
    メモリLSI。
  4. 【請求項4】一つのバスマスターと、請求項2または3
    記載のコプロセッサ内蔵パケット型LSIと、これら
    接続するパケット型メモリ/コプロセッサバスとを備え
    たメモリシステムであって、このパケット型メモリ/コ
    プロセッサバスは、 前記バスマスターが前記パケット型メモリ/コプロセッ
    サバスにパケットを送信するときに前記パケット型メモ
    リ/コプロセッサバスのバス占有権の調停を行なう必要
    がない単一バスマスター型バスであることを特徴とし、 更に、前記バスマスターから前記コプロセッサ内蔵パケ
    ット型メモリLSIへの単方向バスである制御バスと、 前記バスマスターと前記コプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSI間の双方向バスであるデータバスとをその一
    部として有することを特徴とするメモリシステム。
  5. 【請求項5】一つのバスマスターと、請求項2または3
    記載のコプロセッサ内蔵パケット型LSIと、これらを
    接続するパケット型メモリ/コプロセッサバスとを備え
    たメモリシステムであって、このパケット型メモリ/コ
    プロセッサバスは、 前記バスマスターが前記パケット型メモリ/コプロセッ
    サバスにパケットを送信するときに前記パケット型メモ
    リ/コプロセッサバスのバス占有権の調停を行なう必要
    がない単一バスマスター型バスであることを特徴とし、 更に、前記バスマスターから前記コプロセッサ内蔵パケ
    ット型メモリLSIへの単方向バスである要求バスと、 前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIから前記
    バスマスターへの単方向バスである応答バスとをその一
    部として有することを特徴とするメモリシステム。
  6. 【請求項6】一つのバスマスターと、請求項2または3
    記載のコプロセッサ内蔵パケット型LSIと、これら
    接続するパケット型メモリ/コプロセッサバスとを備え
    たメモリシステムであって、このパケット型メモリ/コ
    プロセッサバスは、 前記バスマスターが前記パケット型メモリ/コプロセッ
    サバスにパケットを送信するときに前記パケット型メモ
    リ/コプロセッサバスのバス占有権の調停を行なう必要
    がない単一バスマスター型バスであることを特徴とし、 更に、前記バスマスターが前記パケット型メモリ/コプ
    ロセッサバスに送信可能なパケットとして要求パケット
    および書込みデータパケットの二つのパケットタイプを
    有し、 前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIが前記パ
    ケット型メモリ/コプロセッサバスに送信可能なパケッ
    トとして読み取りデータパケットの一つのパケットタイ
    プを有することを特徴とするメモリシステム。
  7. 【請求項7】一つのバスマスターと、請求項2または3
    記載のコプロセッサ内蔵パケット型LSI、これらを
    接続するパケット型メモリ/コプロセッサバスとを備え
    たメモリシステムであって、このパケット型メモリ/コ
    プロセッサバスは、 前記バスマスターが前記パケット型メモリ/コプロセッ
    サバスにパケットを送信するときに前記パケット型メモ
    リ/コプロセッサバスのバス占有権の調停を行なう必要
    がない単一バスマスター型バスであることを特徴とし、 更に、前記バスマスターが前記パケット型メモリ/コプ
    ロセッサバスに送信可能なパケットとして要求パケット
    および書込みデータパケットの二つのパケットタイプを
    有し、前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIが
    前記パケット型メモリ/コプロセッサバスに送信可能な
    パケットとして読み取りデータパケットおよび承認パケ
    ットの二つのパケットタイプを有することを特徴とする
    メモリシステム。
  8. 【請求項8】前記要求パケットが、デバイスIDフィー
    ルド、コマンドフィールド及びパラメータフィールドを
    有し、前記デバイスIDフィールドは、当該の前記要求
    パケットが、前記パケット型メモリ/コプロセッサバス
    に接続された任意の前記コプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSI内の一つあるいは複数の前記メモリ部ないし
    は前記コプロセッサ部のいずれに対して処理を要求する
    かを指定するものであり、前記コマンドフィールドは当
    該の前記要求パケットが要求する処理の内容を指示する
    ものであり、前記パラメータフィールドは当該の前記要
    求パケットが要求する処理の実行に必要となるパラメー
    タを与えるものであることを特徴とする請求項6または
    7記載のメモリシステム
  9. 【請求項9】前記デバイスIDフィールドのフィールド
    長が、当該の前記デバイスIDフィールドが前記メモリ
    部を指定するか前記コプロセッサ部を指定するかによら
    ず固定長であり、前記コマンドフィールドも、当該の前
    記デバイスIDフィールドが前記メモリ部を指定するか
    前記コプロセッサ部を指定するかによらず固定長である
    ことを特徴とする請求項8記載のメモリシステム
  10. 【請求項10】前記デバイスIDフィールドのフィール
    ド長が、当該の前記デバイスIDフィールドが前記メモ
    リ部を指定するか前記コプロセッサ部を指定するかによ
    らず固定長であり、前記コマンドフィールドは、当該の
    前記デバイスIDフィールドが前記メモリ部を指定する
    か前記コプロセッサ部を指定するかに依存して、そのフ
    ィールド長が異なることを特徴とする請求項8記載の
    モリシステム
  11. 【請求項11】前記パケット型メモリ/コプロセッサバ
    スから外部入出力端子を介して前記インタフェース部が
    前記要求パケットを受信し、前記制御部が当該の前記要
    求パケット内の前記デバイスIDフィールドとチップ内
    に保持された前記メモリデバイスID及び複数の前記コ
    プロセッサデバイスIDとを照合し、前記デバイスID
    フィールドが前記メモリデバイスID及び前記コプロセ
    ッサデバイスIDのうちのいずれかを指定したときにの
    み、前記制御部が前記要求パケットに含まれる前記コマ
    ンドフィールドをデコードして、当該の前記デバイスI
    Dフィールドにより指定された前記メモリ部もしくは前
    記コプロセッサ部に対して前記要求パケットの要求する
    ところの処理の実行を指示することを特徴とする請求項
    8から10のいずれか1つに記載のメモリシステム
  12. 【請求項12】前記メモリ部に対してメモリデバイスI
    Dレジスタを、任意数の前記コプロセッサに対してコプ
    ロセッサデバイスIDレジスタをそれぞれ設け、前記メ
    モリデバイスIDと前記コプロセッサデバイスIDをそ
    れぞれ前記メモリデバイスIDレジスタと前記コプロセ
    ッサデバイスIDレジスタに格納し、前記メモリデバイ
    スIDレジスタと前記コプロセッサデバイスIDレジス
    タに接続されるメモリ/コプロセッサデバイスID照合
    回路を設け、 前記メモリ/コプロセッサデバイスID照合回路におい
    て、前記要求パケットの前記デバイスIDフィールドと
    前記メモリデバイスIDレジスタとの間の照合と、前記
    要求パケットの前記デバイスIDフィールドとそれぞれ
    の前記コプロセッサデバイスIDレジスタとの間の照合
    とを並列に行い、前記デバイスIDフィールドがいずれ
    かの前記メモリデバイスIDもしくは前記コプロセッサ
    デバイスIDを指定しているかどうかを判定することを
    特徴とする請求項11記載のメモリシステム。
  13. 【請求項13】前記メモリデバイスIDレジスタを前記
    メモリ制御レジスタの一つとし、前記コプロセッサデバ
    イスIDレジスタを前記演算制御レジスタの一つとし
    て、それぞれ前記メモリ制御レジスタ部及び前記演算制
    御レジスタ部に設けることを特徴とする請求項12記載
    メモリシステム
  14. 【請求項14】前記要求パケットの前記デバイスIDフ
    ィールドが前記メモリ部もしくは前記コプロセッサ部の
    いずれを指定するかにより前記制御部における前記コマ
    ンドフィールドのデコード方法を変えることで、前記メ
    モリ部もしくは前記コプロセッサ部のいずれを対象とす
    るかにより、同一のビットパターンを持つ前記コマンド
    フィールドが違った処理の要求を表わすことを特徴とす
    る請求項11記載のメモ リシステム
  15. 【請求項15】前記要求パケット内の前記デバイスID
    フィールドが前記メモリデバイスIDを指定した際に
    は、前記制御部が当該の要求パケットの前記コマンドフ
    ィールドをデコードし、デコード結果に応じて、前記制
    御部が前記メモリ部内の前記メモリコア部ないしは前記
    メモリ制御レジスタ部への書込みアクセスもしくは読み
    取りアクセスを前記メモリ部に指示することを特徴とす
    る請求項11または14に記載のメモリシステム
  16. 【請求項16】前記要求パケット内の前記デバイスID
    フィールドが前記メモリデバイスIDを指示した際に
    は、前記制御部が当該の要求パケットの前記コマンドフ
    ィールドをデコードし、デコード結果に応じて、前記制
    御部が当該の前記要求パケットの要求するところの書込
    みアクセスもしくは読み取りアクセスを前記メモリ部が
    実行可能かどうかを判断し、当該の判断結果を前記承認
    パケットとして前記パケット型メモリ/コプロセッサバ
    スへ送信した上で、前記メモリ部が実行可能な場合に
    は、前記制御部が前記メモリ部内の前記メモリコア部な
    いしは前記メモリ制御レジスタ部への前記書込みアクセ
    スもしくは前記読み取りアクセスを前記メモリ部に指示
    することを特徴とする請求項11または14記載のメモ
    リシステム
  17. 【請求項17】前記要求パケット内の前記デバイスID
    フィールドが前記コプロセッサ部のうちのいずれかを指
    示した際には、前記制御部が前記コマンドフィールドを
    デコードし、デコード結果に応じて、前記制御部が当該
    の前記コプロセッサ部内の前記演算制御レジスタ部への
    書込みアクセス及び読み取りアクセスのいずれかを当該
    の前記コプロセッサ部に指示することを特徴とする請求
    項11または14記載のメモリシステム
  18. 【請求項18】前記要求パケット内の前記デバイスID
    フィールドが前記コプロセッサ部のうちのいずれかを指
    示した際には、前記制御部が前記コマンドフィールドを
    デコードし、デコード結果に応じて、前記制御部が当該
    の前記要求パケットの要求するところの書込みアクセス
    もしくは読み取りアクセスを当該の前記コプロセッサ部
    が実行可能かどうかを判断し、当該の判断結果を前記承
    認パケットとして前記パケット型メモリ/コプロセッサ
    バスへ送信した上で、当該の前記コプロセッサ部が実行
    可能な場合には、前記制御部が当該の前記コプロセッサ
    部内の前記演算制御レジスタ部への前記書込みアクセス
    及び前記読み取りアクセスのいずれかを当該の前記コプ
    ロセッサ部に指示することを特徴とする請求項11また
    は14記載のメモリシステム
  19. 【請求項19】前記要求パケット内の前記デバイスID
    フィールドが前記メモリデバイスIDを指定した際に
    は、前記制御部が当該の前記要求パケットの前記コマン
    ドフィールドをデコードし、デコード結果に応じて、前
    記制御部が前記メモリ部内の前記メモリコア部ないしは
    前記メモリ制御レジスタ部への書込みアクセスもしくは
    読み取りアクセスを前記メモリ部に指示し、 前記要求パケット内の前記デバイスIDフィールドが
    コプロセッサ部のうちのいずれかを指示した際には、
    前記制御部が前記コマンドフィールドをデコードし、デ
    コード結果に応じて、前記制御部が当該の前記要求パケ
    ットの要求するところの書込みアクセスもしくは読み取
    りアクセスを当該の前記コプロセッサ部が実行可能かど
    うかを判断し、当該の判断結果を承認パケットとして前
    記パケット型メモリ/コプロセッサバスへ送信した上
    で、当該の前記コプロセッサ部が実行可能な場合には、
    前記制御部が当該の前記コプロセッサ部内の前記演算制
    御レジスタ部への前記書込みアクセス及び前記読み取り
    アクセスのいずれかを当該の前記コプロセッサ部に指示
    することを特徴とする請求項11または14記載のメモ
    リシステム
  20. 【請求項20】前記要求パケット内の前記デバイスID
    フィールドが前記メモリデバイスIDを指定した際に
    は、前記制御部が当該の要求パケットの前記コマンドフ
    ィールドをデコードし、デコード結果に応じて、前記制
    御部が前記メモリ部内の前記メモリコア部ないしは前記
    メモリ制御レジスタ部への書込みアクセスもしくは読み
    取りアクセスを前記メモリ部に指示し、 前記要求パケット内の前記デバイスIDフィールドが任
    意数の前記コプロセッサ部のうちのいずれかを指示した
    際には、前記制御部が前記コマンドフィールドをデコー
    ドし、 デコード結果が前記演算制御レジスタへの書込みアクセ
    スを指示している場合には、前記制御部が当該の前記書
    込みアクセスを当該の前記コプロセッサ部が実行可能か
    どうかを判断し、当該の判断結果を承認パケットとして
    前記パケット型メモリ/コプロセッサバスへ送信した上
    で、当該の前記コプロセッサ部が実行可能な場合には、
    前記制御部が当該の前記コプロセッサ部内の前記演算制
    御レジスタ部への前記書込みアクセスを当該の前記コプ
    ロセッサ部に指示し、 デコード結果が前記演算制御レジスタへの読み取りアク
    セスを指示している場合には、前記制御部が当該の前記
    コプロセッサ部内の前記演算制御レジスタ部への前記読
    み取りアクセスを当該の前記コプロセッサ部に指示する
    ことを特徴とする請求項11または14記載のメモリシ
    ステム。
  21. 【請求項21】前記メモリコア部への前記書込みアクセ
    スにおいては、前記メモリ部は、前記パケット型メモリ
    /コプロセッサバスから前記インタフェース部を介して
    受信した前記書込みデータパケットを前記制御部を介し
    て受け取って、当該の前記要求パケット内の前記パラメ
    ータフィールドが指定するメモリアドレスを用いて前記
    メモリコア部へ書込むことを特徴とする請求項15、1
    6、19または20記載のメモリシステム
  22. 【請求項22】前記メモリ制御レジスタ部への前記書込
    みアクセスにおいては、前記メモリ部は、前記パケット
    型メモリ/コプロセッサバスから前記インタフェース部
    を介して受信した前記書込みデータパケットを前記制御
    部を介して受け取って、当該の前記要求パケット内の前
    記パラメータフィールドが指定する前記メモリ制御レジ
    スタへ書込むことを特徴とする請求項15、16、19
    または20記載のメモリシステム
  23. 【請求項23】前記メモリ制御レジスタ部への前記書込
    みアクセスにおいては、前記メモリ部は、当該の前記要
    求パケット内の前記パラメータフィールド内の一部に含
    まれる書込みデータを前記制御部を介して受け取って、
    当該の前記要求パケット内の前記パラメータフィールド
    の一部が指定する前記メモリ制御レジスタへ書込むこと
    を特徴とする請求項15、16、19または20記載の
    メモリシステム
  24. 【請求項24】前記メモリコア部及び前記メモリ制御レ
    ジスタ部への前記読み取りアクセスにおいては、前記メ
    モリ部は、当該の前記要求パケット内の前記パラメータ
    フィールドの指定にしたがって前記メモリコア部もしく
    は前記メモリ制御レジスタ部から読み取ったデータを前
    記制御部へ渡し、前記制御部は前記読み取りデータパケ
    ットを生成し、前記インタフェース部が前記読み取りデ
    ータパケットを前記外部入出力端子を介して前記パケッ
    ト型メモリ/コプロセッサバスへ送信することを特徴と
    する請求項15、16、19、または20記載のメモリ
    システム
  25. 【請求項25】前記演算制御レジスタ部への前記書込み
    アクセスにおいては、前記コプロセッサ部は、前記パケ
    ット型メモリ/コプロセッサバスから前記インタフェー
    ス部を介して受信した前記書込みデータパケットを前記
    制御部を介して受け取って当該の前記要求パケット内の
    前記パラメータフィールドが指定する前記演算制御レジ
    スタへ書込むことを特徴とする請求項17、18、19
    または20記載のメモリシステム
  26. 【請求項26】前記演算制御レジスタ部への前記書込み
    アクセスにおいては、前記コプロセッサ部は、当該の前
    記要求パケット内の前記パラメータフィールド内の一部
    に含まれる書込みデータを前記制御部を介して受け取っ
    て、当該の前記要求パケット内の前記パラメータフィー
    ルドの一部が指定する前記演算制御レジスタへ書込むこ
    とを特徴とする請求項17、18、19または20記載
    メモリシステム
  27. 【請求項27】前記演算制御レジスタ部への前記読み取
    りアクセスにおいては、前記コプロセッサ部は、当該の
    前記要求パケット内の前記パラメータフィールドが指定
    する前記演算制御レジスタから読み取ったデータを前記
    制御部へ渡し、前記制御部は前記読み取りデータパケッ
    トを生成し、前記インタフェース部が前記読み取りデー
    タパケットを前記外部入出力端子を介して前記パケット
    型メモリ/コプロセッサバスへ送信することを特徴とす
    る請求項17、18、19または20記載のメモリシス
    テム
  28. 【請求項28】前記メモリコア部、前記メモリ制御レジ
    スタ部、前記演算制御レジスタ部への前記読み取りアク
    セスの際に前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリが前
    記読み取りデータパケットを前記パケット型メモリ/コ
    プロセッサバスに送信するバスサイクルと、前記演算制
    御レジスタ部への前記書込みアクセスの際に前記承認パ
    ケットを前記パケット型メモリ/コプロセッサバスに送
    信するバスサイクルとが、前記要求パケットを受信した
    バスサイクルから見て同一のバスタイミングであること
    を特徴とする請求項21、22、23、24、25、2
    6、または27記載のメモリシステム
  29. 【請求項29】前記演算制御レジスタ部内に演算開始レ
    ジスタを設け、前記演算開始レジスタは当該の前記コプ
    ロセッサ部が演算処理の実行の開始を行う際に参照する
    前記演算制御レジスタであり、前記要求パケットの前記
    コマンドフィールド及び前記パラメータフィールドによ
    り前記演算開始レジスタに対する前記書込みアクセスが
    指示された際には、当該の前記要求パケットの前記パラ
    メータフィールドに含まれた書込みデータかあるいは前
    記書込みデータパケットのデータをプログラムポインタ
    として用い、前記プログラムポインタの指示する演算処
    理を実行することを特徴とする請求項25、26、また
    は28記載のメモリシステム
  30. 【請求項30】前記演算開始レジスタに対する前記書込
    みアクセスが指示された際に、指示された演算処理の実
    行を開始できるかどうかの情報を、前記承認パケットと
    して前記パケット型メモリ/コプロセッサバスに送信す
    ることを特徴とする請求項29記載のメモリシステム
  31. 【請求項31】前記演算制御レジスタの一つとして演算
    結果レジスタを設け、前記演算結果レジスタは当該の前
    記コプロセッサ部が演算処理を行った結果を書込む前記
    演算制御レジスタであり、前記要求パケットの前記コマ
    ンドフィールド及び前記パラメータフィールドにより前
    記演算結果レジスタに対する前記読み取りアクセスが指
    示された際には、当該の前記演算結果レジスタに格納さ
    れたデータを前記読み取りデータパケットとして生成す
    ることを特徴とする請求項27または28のメモリシス
    テム
  32. 【請求項32】前記演算結果レジスタに対する前記読み
    取りアクセスが指示された際に、指示された前記演算結
    果レジスタにすでに演算処理の結果が書込まれているか
    どうかの情報を、前記承認パケットとして前記パケット
    型メモリ/コプロセッサバスに送信することを特徴とす
    る請求項31記載のメモリシステム
  33. 【請求項33】前記演算結果レジスタに対する前記読み
    取りアクセスが指示された際に、指示された前記演算結
    果レジスタにすでに演算処理の結果が書込まれているか
    どうかの情報を、前記読み取りデータパケット内に含め
    て前記パケット型メモリ/コプロセッサバスに送信する
    ことを特徴とする請求項31記載のメモリシステム
  34. 【請求項34】前記演算制御レジスタに当該の前記コプ
    ロセッサ部が演算処理を実行するために必要なパラメー
    タを前記書込みアクセスにより設定した後に、前記演算
    開始レジスタへの前記書込みアクセスにより当該の前記
    コプロセッサ部の前記演算処理を開始させ、当該の前記
    コプロセッサ部は当該の前記演算制御レジスタを参照し
    ながら前記演算処理を実行することを特徴とする請求項
    29または30記載のメモリシステム
  35. 【請求項35】任意数の前記演算制御レジスタに、当該
    の前記コプロセッサ部が演算処理の結果を書込み、前記
    演算結果レジスタに対する前記読み取りアクセスにより
    前記演算結果の内の一部の読み取りが成功した後に、当
    該の前記演算制御レジスタに対する前記読み取りアクセ
    スにより前記演算結果の残りの部分の読み取りを行なう
    ことを特徴とする請求項31、32、または33記載の
    メモリシステム
  36. 【請求項36】演算処理の実行中に、前記演算制御レジ
    スタの一部を当該の前記コプロセッサ部が当該の前記演
    算処理を実行する際の中間結果を保持する目的で使用す
    ることを特徴とする請求項29、30、31、32、3
    3、34、または35記載のメモリシステム
  37. 【請求項37】外部入出力端子として外部セレクトイン
    端子と外部セレクトアウト端子を設け、前記メモリ部お
    よび前記N個のコプロセッサ部の全てに内部セレクトイ
    ン端子と内部セレクトアウト端子を設け、前記メモリ部
    及び前記N個のコプロセッサ部間で、ある前記メモリ部
    ないしは前記コプロセッサ部の前記内部セレクトアウト
    端子と別の前記メモリ部ないしは前記コプロセッサ部の
    前記内部セレクトイン端子を任意の順番で接続すること
    で1次元のメモリ部−コプロセッサ部連鎖を構成し、前
    記外部セレクトイン端子と前記メモリ部−コプロセッサ
    部連鎖の先頭の前記メモリ部ないしは前記コプロセッサ
    部の前記内部セレクトイン端子とを接続し、前記外部セ
    レクトアウト端子と前記メモリ部−コプロセッサ部連鎖
    の最後尾の前記メモリ部ないしは前記コプロセッサ部の
    前記内部セレクトアウト端子とを接続することを特徴と
    する請求項1、2、または3記載のコプロセッサ内蔵パ
    ケット型メモリLSI。
  38. 【請求項38】初期化動作として、前記メモリデバイス
    IDもしくは前記コプロセッサデバイスIDをあらかじ
    め定められた同一の初期状態値に設定する動作と、全て
    の前記内部セレクトアウト端子から論理値0を出力する
    ように設定する動作を行い、前記初期化動作後は、前記
    初期状態値に前記メモリデバイスIDもしくは前記コプ
    ロセッサデバイスIDが設定された前記メモリ部あるい
    は前記コプロセッサ部は、当該の前記メモリ部ないしは
    前記コプロセッサ部の前記内部セレクトイン端子から論
    理値0が入力されている間は、当該の前記メモリ部ない
    しは前記コプロセッサ部への前記書込みアクセスを無視
    し、当該の前記内部セレクトアウト端子から論理値0を
    出力し、当該の前記メモリ部ないしは前記コプロセッサ
    部の前記内部セレクトイン端子から論理値1が入力され
    た際には、当該の前記メモリ部ないしは前記コプロセッ
    サ部への前記書込みアクセスに応じて、当該の前記メモ
    リデバイスIDレジスタもしくは前記コプロセッサデバ
    イスIDレジスタへ前記要求パケット内の前記パラメー
    タフィールドで指示されたメモリデバイスIDもしくは
    前記コプロセッサデバイスIDの前記書込みアクセスを
    行い、当該の前記内部セレクトアウト端子から論理値1
    を出力することを特徴とする請求項37記載のコプロセ
    ッサ内蔵パケット型メモリLSIの制御方法。
  39. 【請求項39】パケット型メモリ/コプロセッサバスに
    接続される複数の請求項38記載のコプロセッサ内蔵パ
    ケット型メモリLSI同士の前記外部セレクトアウト端
    子と前記外部セレクトイン端子とを1次元の鎖状に接続
    してコプロセッサ内蔵パケット型メモリLSI連鎖を構
    成し、バスマスターに外部セレクトイン端子と外部セレ
    クトアウト端子を設け、前記バスマスターの前記外部セ
    レクトアウト端子と前記コプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSI連鎖の先頭の前記コプロセッサ内蔵パケット
    型メモリLSIの前記外部セレクトイン端子を接続し、
    前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSI連鎖の最
    後尾の前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSIの
    前記外部セレクトアウト端子と前記バスマスターの前記
    外部セレクトイン端子とを接続することを特徴とするメ
    モリシステム。
  40. 【請求項40】全ての前記コプロセッサ内蔵パケット型
    メモリLSIに対して前記初期化動作を行って、全ての
    前記メモリデバイスID及び全ての前記コプロセッサデ
    バイスIDを前記初期状態値に設定するとともに全ての
    前記外部セレクトアウト端子及び全ての前記内部セレク
    トアウト端子を論理値0に設定した後、前記バスマスタ
    ーが自身の前記外部セレクトアウト端子を論理値1に駆
    動して、前記初期状態値を前記デバイスIDフィールド
    で指定し新しい前記メモリデバイスIDもしくは前記コ
    プロセッサデバイスIDを前記パラメータフィールドで
    指定した前記書込みパケットを送信することで、前記コ
    プロセッサ内蔵パケット型メモリLSI連鎖の先頭の前
    記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSI内の、前記
    メモリ部−コプロセッサ部連鎖の先頭の前記メモリ部も
    しくは前記コプロセッサ部に対して前記メモリデバイス
    IDもしくは前記コプロセッサデバイスIDを設定し、
    続いて前記メモリ部−コプロセッサ部連鎖及び前記コプ
    ロセッサ内蔵パケット型メモリLSI連鎖を通して、論
    理値1が前記メモリ部ないしは前記コプロセッサ部、及
    び前記コプロセッサ内蔵パケット型メモリLSI間を順
    次転送されていくことに応じて、前記バスマスタが、前
    記初期状態値を前記デバイスIDフィールドで指定し新
    しい前記メモリデバイスIDもしくは前記コプロセッサ
    デバイスIDを前記パラメータフィールドで指定した前
    記書込みパケットを送信することで、順次、前記メモリ
    部ないしは前記コプロセッサ部の前記メモリデバイスI
    Dないしは前記コプロセッサデバイスIDを設定するこ
    とにより、 前記パケット型メモリ/コプロセッサバス
    に接続された全ての前記コプロセッサ内蔵パケット型メ
    モリLSI内の任意の前記メモリ部及び任意の前記コプ
    ロセッサ部の間で、いずれの前記メモリ部もしくは前記
    コプロセッサ部を指定するかを一意に識別可能な前記メ
    モリデバイスID及び前記コプロセッサデバイスIDを
    前記メモリ部および前記コプロセッサ部に設定すること
    を特徴とする請求項39記載のメモリシステムの制御方
    法。
  41. 【請求項41】前記メモリ制御レジスタ及び前記演算制
    御レジスタとして、それぞれデバイス定義レジスタを設
    け、前記デバイス定義レジスタにあらかじめデバイス定
    義情報を格納し、前記デバイス定義情報は前記メモリ部
    と前記コプロセッサ部のいずれであるかを示す情報であ
    ることを特徴とする請求項2または3記載のコプロセッ
    サ内蔵パケット型メモリLSI。
  42. 【請求項42】バスマスタが、前記デバイスIDを指定
    して前記メモリ制御レジスタもしくは前記演算制御レジ
    スタ内の前記デバイス定義レジスタに対して読み取りを
    行なって前記デバイス定義情報を受け取ることにより、
    前記バスマスタが、指定した前記デバイスIDが前記メ
    モリ部に付与されたものであるか前記コプロセッサ部に
    付与されたものであるかを認知することを特徴とする請
    求項41記載のコプロセッサ内蔵パケット型メモリLS
    Iの制御方法。
  43. 【請求項43】前記デバイス定義レジスタに対する読み
    取りを要求する際の要求パケットが、当該の読み取り動
    作が前記メモリ部かあるいは前記コプロセッサ部を対象
    とするによらず、前記デバイスIDフィールドの指定だ
    けが異なる前記要求パケットであることを特徴とする請
    求項42記載のコプロセッサ内蔵パケット型メモリLS
    Iの制御方法。
  44. 【請求項44】前記演算制御レジスタとして、機能定義
    レジスタを設け、前記機能定義レジスタにあらかじめ機
    能定義コードを格納し、前記機能定義コードは前記コプ
    ロセッサ部の演算処理機能を分類したコードであること
    を特徴とする請求項2または3記載のコプロセッサ内蔵
    パケット型メモリLSI。
  45. 【請求項45】バスマスタが、前記デバイスIDを指定
    して前記演算制御レジスタ内の前記機能定義レジスタに
    対して読み取りを行なって前記機能定義コードを受け取
    ることにより、前記バスマスタが、指定した前記デバイ
    スIDに対応する前記コプロセッサ部の演算処理機能を
    認知することを特徴とする請求項44記載のコプロセッ
    サ内蔵パケット型メモリLSIの制御方法。
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