JP3189185B2 - 硬化性液体ベヒクルを含有する液体現像剤 - Google Patents

硬化性液体ベヒクルを含有する液体現像剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電潜像を現像するのに
適する液体現像剤組成物に関する。さらに詳細には、本
発明は硬化性液体ベヒクルを含有する液体現像剤に関す
る。本発明の利点には、液体現像剤を用いる複写機また
はプリンターからの溶媒蒸気発生の削減または実質的な
排除、液体現像剤を用いる液体現像法で製造した書類か
らの溶媒蒸気の削減または実質的な排除、および液体現
像装置からの溶媒廃棄の削減がある。
【0002】本発明の特定の実施態様は硬化性液体ベヒ
クルと不均質性重合開始剤を含有する液体現像剤に関す
る。本発明のもう1つの実施態様は着色剤、実質量の約
500センチポイズより高くない粘度と約108 オーム
−cmよりも小さくない抵抗率を有する硬化性液体ベヒク
ル、および該液体ベヒクルに実質的に不溶性でありかつ
活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開始し得る開
始剤を含有し得る固形粒子とを含む液体現像剤に関す
る。1つの特定の実施態様においては、本発明は実質量
の約20センチポイズより高くない粘度と約5×109
オーム−cmよりも小さくない抵抗率を有する硬化性液体
ベヒクル、帯電調節剤、帯電しかつ該液体ベヒクル中を
泳動して静電潜像を現像し得る着色粒子、および該液体
ベヒクルに実質的に不溶性でありかつ活性化時に該硬化
性液体ベヒクルの重合を開始し得る開始剤を含有する固
形粒子を含む電気泳動液体現像剤に関する。その固形粒
子は帯電する着色粒子であり得あるいは帯電する着色粒
子以外の物質の粒子であり得る。
【0003】本発明のもう1つの特定の実施態様は、着
色剤、実質量の約25〜約500センチポイズの粘度と
約108 〜約1011オーム−cmの抵抗率を有する硬化性
液体ベヒクル、および該液体ベヒクルに実質的に不溶性
でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開
始し得る開始剤を含有する固形粒子を含む分極性液体現
像に適する液体現像剤に関する。本発明のさらにもう1
つの実施態様は実質量の約20センチポイズよりも高く
ない粘度と約5×109 オーム−cmよりも小さくない抵
抗率を有する硬化性液体ベヒクル、帯電しかつ電磁線へ
の露光時に該液体ベヒクル中で泳動して像を形成し得る
感光性着色粒子、および該液体ベヒクルに実質的に不溶
性でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を
開始し得る開始剤を含有する固形粒子を含む光電気泳動
液体現像剤に関する。
【0004】硬化性液体現像剤の利点には、これら液体
現像剤を用いる複写機またはプリンターからの溶媒蒸気
発生の削減または実質的な排除、これら液体現像剤を用
いる液体現像法で製造した書類からの溶媒蒸気発生の削
減または実質的な排除、および液体現像装置からの溶媒
廃棄の削減がある。本発明は、これらの液体現像剤が現
像剤中の固形粒子上または固形粒子内に含有させた不均
質性重合開始剤を含有するものであり、液体中に可溶性
でない開始剤によって液体の重合を行うことおよび溶解
用溶媒の必要性または開始剤を液体モノマー中で可溶性
にするための開始剤の誘導化の削減という追加の利点を
有する。実質的に不溶性の開始剤の使用は液体および開
始剤の広範囲の選択を可能にする。さらに、実質的に不
溶性の開始剤の使用は可溶性開始剤の存在または当初は
不溶性の開始剤と溶解剤の存在の結果としての液体ベヒ
クルの導電性に対する悪影響を防止する。
【0005】
【従来の技術】硬化性インクはプリンティング産業にお
いて公知である。例えば、米国特許第4,680,368 号;米
国特許第4,443,495 号;米国特許第4,751,102 号;米国
特許第4,334,970 号;“Photo chemical Aspects ofUV
Curing" , Y. C. Chang, Photographic Science and En
gineering, Vol.21、No. 6(1977)を参照され
たい。また、米国特許第3,661,614 号;米国特許第4,00
3,868 号および米国特許第4,215,167 号は紫外線硬化性
プリンティングインクを開示している。さらに、米国特
許第4,399,209 号も存在する。
【0006】静電潜像の現像用の液体現像剤および液体
現像法もまた公知である。電気泳動現像剤および方法に
おいては、これらの液体現像剤は液体ベヒクルと着色ト
ナー粒子を一般に含み、また、多くの場合、帯電調節剤
も含有する。着色トナー粒子は帯電し、帯電潜像を液体
現像剤と接触させたとき、着色粒子は液体ベヒクル中を
帯電像に向って泳動し、それによって現像を行う。現像
後の像上に残存する残留液体ベヒクルはすべて蒸発させ
るかあるいは受入れシートに吸収させる。典型的には、
液体現像剤は炭化水素液体ベヒクル、最も普通には抵抗
が比較的高く無毒である高沸点脂肪族炭化水素を用い
る。
【0007】米国特許第3,084,043 号に開示されている
ような、分極性液体現像法においては、比較的低粘度と
低揮発性を有しかつ比較的高導電性(比較的低体積抵抗
率)を含有する液体現像剤をグラビアロール上に付着さ
せロール表面上の凹部を充填する。過剰の現像剤は凹部
間の凸部から除去し、像形状に帯電させた受入れ表面が
グラビアロール近くを通るとき、液体現像剤は凹部から
受入れ表面上に像形状に帯電像によって引付けられる。
【0008】光電気泳動液体現像法においては、着色感
光性トナー粒子を絶縁性キャリヤー液体中に懸濁させ
る。この懸濁液を電位差を与え光像に露光させた少なく
とも2つの電極間に置く。典型的には、像形成性懸濁液
を薄膜状の透明導電性支持体上に置き、露光をこの透明
支持体を通して第2のバイアス型電極を懸濁液を横切っ
て回転させながら行う。粒子は液体キャリヤー中に懸濁
した初期電荷を有し、この電荷が粒子を透明ベース電極
に電位差を加えたときに引付させるものと考えられてい
る。露光時に、粒子は電荷をベース電極と交換すること
により極性を変えて露光粒子が第2の即ちロール電極に
泳動し、それによって粒子減色により各電極上に像を形
成し、各像に互いに補色し合う。多色像および単色像の
両方をこの方法で形成でき;多色像を製造する場合、液
体現像剤は2色以上のトナー粒子を含有し得る。
【0009】さらに、脂肪族炭化水素のような液体ベヒ
クル中に硬化性樹脂を含有する液体現像剤が特開昭(Ja
panese Patent)62−115171号、特開昭62−018575号、特
開昭62−018574号、特開昭61−156264号、特開昭61−15
6263号、特開昭61−156262号、特開昭61−156261号、特
開昭61−060714号、特開昭63−155055号、および特開昭
62−098364号に開示されている。さらに、米国特許第4,
764,447 号、特開昭62−007718号、特開昭62−007717
号、特開昭62−007716号、特開昭62−004714号、特開昭
61−020056号および特開昭60−249156号は炭化水素液体
ベヒクル中でモノマーを重合させて液体現像剤としての
用途に適するポリマー粒子の分散液を調製する方法を開
示している。さらに、特開昭62−014168号は液体ベヒク
ル中に含有させたカプセル化トナーを開示している。そ
のカプセルコアは熱により硬化させ得、モノマーまたは
オリゴマーが現像剤によって現像した像を硬化させると
きに紙に定着する。
【0010】さらに、不均質触媒系も公知である。例え
ば、米国特許第4,677,137 号(Bany等) はカチオン重合
性化合物、特に、エポキシ基含有化合物の放射線活性化
重合用の支持型開始剤を開始している(該米国特許の記
載はすべて参考として本明細書に引用する)。この支持
型開始剤は粒状担体と光触媒性イオン塩とを含む。この
支持型開始剤はイオン塩が単独では可溶でないカチオン
重合性化合物の重合に特に有用であり;開始剤は分散性
担体物質上に支持されており、エポキシポリシロキサン
中での不溶解性の問題を克服している。
【0011】さらに、米国特許第3,513,109 号(Stile
s) は、微分割形の触媒物質を金属アムミンの溶液中で
スラリー化し、このスラリーを支持体に付着させ、乾燥
させ、カ焼させることによる触媒物質の支持体、特に、
低表面積の平滑表面を有する支持体への付着方法を開示
している(該米国特許の記載は参考としてすべて本明細
書に引用する)。好ましい局面においては、付着させた
触媒物質は高温での結晶成長から触媒を安定化するため
の散在物を含有している。
【0012】液体電気泳動現像剤の使用にしばしば伴う
1つの問題は液体現像法に典型的に付随する好ましくな
い臭いである。この臭いの源は複写機またはプリンター
から発生する溶媒蒸気および受入れ体シート上に残存す
る残留液体ベヒクルからの蒸気のゆっくりした放出であ
る。液体現像法で製造した数枚の書類を収容するファイ
ルドロアーは蒸気を許容し得ないレベルにまで集積し得
る。従って、液体現像装置および液体現像剤で製造した
プリントからの溶媒蒸気発生の削減は環境および美的目
的において大いに望ましいものである。これらの困難性
は硬化性液体ベヒクルを含有する液体現像剤によって克
服し得る。硬化性液体現像剤および硬化性液体現像剤を
用いる現像法は臭いの殆んどまたは全くないプリントを
製造し、液体現像法を用いる複写機およびプリンターか
らの溶媒蒸気の発生または持ち出しを削減または実質的
に排除し、液体現像を用いる複写機またはプリンターか
らの溶媒廃棄の必要性を削減または排除し、基体への優
れた定着性を有する像の形成を可能にし、さらに、液体
現像を用いる複写機またはプリンターからの溶媒発生を
削減または排除するための簡素化された封じ込めおよび
捕捉手段を可能にして得る。
【0013】しかしながら、硬化性液体現像剤に関して
の困難性は、硬化性液体が厳しい粘度および導電性条件
を満さなければならないので液体現像剤中のベヒクルと
して使用するのに適する硬化性液体が制限される点で残
っている。硬化性液体を均質系開始剤による重合によっ
て硬化させる場合、液体ベヒクルの選択は適し得る重合
開始剤が可溶性である液体にさらに限定されるか、ある
いは開始剤が液体ベヒクルの導電性値を所望の範囲外と
しない可溶性開始剤あるいは溶解用溶媒または開始剤の
誘導化により液体中に可溶性とし得る開始剤に制限され
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】公知の材料はその意図
する目的には適するけれども、殆んどまたは実質的に臭
いのないプリントを生産する液体現像剤組成物が求めら
れている。また、液体現像法を用いる複写機またはプリ
ンターからの溶媒蒸気の発生または運び出しを削減また
は実質的に排除する液体現像剤組成物が求められてい
る。さらに、硬化性液体ベヒクルを含みかつ高品質像の
形成を可能にする液体現像剤組成物が求められている。
さらに、液体現像を用いる複写機またはプリンターから
の溶媒の廃棄の必要性を削減または排除する液体現像剤
および液体現像方法が求められている。さらに、基体に
対して優れた定着性を有する像の形成を可能にする液体
現像剤および液体現像方法が求められている。さらに、
液体現像を用いる複写機またはプリンターにおける溶媒
発生を削減または排除するための簡素化された封じ込め
および捕捉手段を可能にする液体現像剤および液体現像
方法が求められている。さらに、実質的に不溶性の形で
開始剤を含有する硬化性液体現像剤が求められている。
さらに、適し得るベヒクルの選択を拡大する硬化性液体
現像剤が求められている。さらに、重合開始剤をモノマ
ーに可溶化させるための溶解用溶媒を必要としない硬化
性液体現像剤が求められている。また、開始剤をモノマ
ー中に可溶性とする目的で適し得る開始剤の誘導体を調
製する必要のない硬化性液体現像剤が求められている。
さらに、所望の現像剤カラー、色合いおよび着色性が損
なわれないままで不均質性開始剤を含有する硬化性現像
剤が求められている。
【0015】従って、本発明の目的は殆んどまたは実質
的に臭いのないプリントを生産する液体現像剤組成物を
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明(またはその特定
の実施態様)の上記および他の目的は着色剤および実質
量の約108 オーム−cmよりも小さくない抵抗率と約5
00センチポイズよりも高くない粘度とを有する硬化性
液体ベヒクルとを含む液体現像剤を提供することによっ
て達成し得る。本発明の1つの特定の実施態様は実質量
(substantial amount)の約5×109 オーム−cmより小
さくない抵抗率と約20センチポイズよりも高くない粘
度を有する硬化性液体ベヒクル、帯電調節剤、および帯
電しかつ該液体ベヒクル中を泳動して静電潜像を現像し
得る着色粒子を含む液体電気泳動現像剤に関する。本発
明のもう1つの特定の実施態様は着色剤と実質量の約1
8 〜約1011オーム−cmの抵抗率と約25〜約500
センチポイズの粘度を有する硬化性液体ベヒクルとを含
む液体現像剤に関する。本発明のさらにもう1つの特定
の実施態様は、実質量の約5×109 オームより小さく
ない抵抗率と約20センチポイズよりも高くない粘度を
有する硬化性液体ベヒクルおよび感光性着色粒子とを含
む液体光電気泳動現像剤に関する。本発明のさらに別の
実施態様は静電潜像を発生させ;この像を、実質量の約
20センチポイズよりも高くない粘度と約5×109
ーム−cmよりも小さくない抵抗率を有する硬化性液体ベ
ヒクル、帯電調節剤、および帯電し該液体ベヒクル中を
通って泳動し得る着色粒子を含む電気泳動液体現像剤で
現像し;現像後に現像した像上に残存する液体ベヒクル
を硬化させることを特徴とする方法に関する。硬化は現
像した像を基体に転写する前または後の任意の時点で起
り得る。基体への転写は任意であり、像形成および現像
は、例えば、直接マーキング法を用いる場合のように基
体上で行ってもよい。
【0017】本発明のもう1つの実施態様は、静電潜像
を像形成部材上に発生させ;凸部領域および凹部領域を
有するアプリケーターを用い;このアプリケーターの凹
部領域に、着色剤および実質量の約108 〜約1011
ーム−cmの抵抗率と約25〜約500センチポイズの粘
度を有する硬化性液体ベヒクルを含む液体現像剤を供給
し;上記アプリケーターの凸部を像形成部材と接触させ
てアプリケーターの凹部から潜像上へ現像剤を引付さ
せ、それによって像を現像し;現像した像上に残存する
液体ベヒクルを硬化させることを特徴とする方法に関す
る。本発明のさらにもう1つの実施態様は、実質量の約
5×109 オーム−cmよりも小さくない抵抗率と約20
センチポイズよりも高くない粘度を有する硬化性液体ベ
ヒクルおよび着色粒子を含む液体現像剤を少なくとも2
つの電極間に入れ;現像剤を電極間で電位を掛けながら
光像に露光させ、それによって各電極上に像形成形状で
懸濁粒子を付着させることによって像の形成を行い;現
像した像上に残存する液体ベヒクルを硬化させることを
特徴とする方法に関する。
【0018】本発明のもう1つの実施態様は着色剤、実
質量の約500センチポイズよりも高くない粘度と約1
8 オーム−cmより小さくない抵抗率を有する硬化性液
体ベヒクル、および該液体ベヒクルに実質的に不溶性で
ありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開始
し得る開始剤を含有する固形粒子とを含む液体現像剤に
関する。本発明のさらにもう1つの実施態様は実質量の
約20センチポイズより高くない粘度を約5×109
ーム−cmより小さくない抵抗率を有する硬化性液体ベヒ
クル、帯電調節剤、帯電しかつ該液体ベヒクル中を泳動
して静電潜像を現像し得る着色粒子、および該液体ベヒ
クルに実質的に不溶性でありかつ活性化時に該硬化性液
体ベヒクルの重合を開始し得る開始剤を含有する固形粒
子を含む電気泳動液体現像剤に関する。
【0019】本発明のもう1つの特定の実施態様は、着
色剤、実質量の約25〜約500センチポイズの粘度と
約108 〜約1011オーム−cmの抵抗率を有する硬化性
液体ベヒクル、および該液体ベヒクルに実質的に不溶性
でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開
始し得る開始剤を含有する固形粒子を含む液体現像剤に
関する。本発明のさらにもう1つの実施態様は実質量の
約20センチポイズよりも高くない粘度と約5×109
オーム−cmよりも小さくない抵抗率を有する硬化性ベヒ
クル、感光性着色粒子、および該液体ベヒクルに不溶性
でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開
始し得る開始剤を含有する固形粒子を含む光電気泳動液
体現像剤に関する。
【0020】本発明のさらにもう1つの実施態様は、静
電潜像を発生させ;この像を、実質量の約20センチポ
イズよりも高くない粘度と約5×109 オーム−cmより
も小さくない抵抗率を有する硬化性液体ベヒクル、帯電
調節添加剤、帯電しかつ該液体ベヒクル中を泳動し得る
着色粒子、および該液体ベヒクルに実質的に不溶性であ
りかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開始し
得る開始剤を含有する固形粒子とを含む電気泳動液体現
像剤と接触させ;そして、現像後に、現像した像上に残
存する該液体ベヒクルを硬化させることを特徴とする方
法に関する。硬化は現像した像を基体へ転写する前後の
任意の時点で起り得る。基体への転写は任意であり、像
形成および現像は、例えば、直接マーキング像形成法を
用いる場合のように、基体上でも起り得る。
【0021】本発明のもう1つの実施態様は、静電潜像
を像形成部材上に発生させ;凸領域および凹領域を有す
るアプリケーターを用い;上記アプリケーターの凹領域
に、着色剤、実質量の約108 〜約1011オーム−cmの
抵抗率と約25〜約500センチポイズの粘度を有する
硬化性液体ベヒクル、および該液体ベヒクルに実質的に
不溶性でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重
合を開始し得る開始剤を含有する固形粒子とを含む液体
現像剤を供給し;上記アプリケーターの凸部を上記像形
成部材と接触させ、かくして上記アプリケーターの凹部
から上記潜像上に上記現像剤を引付けさせ、それによっ
て上記潜像を現像し;そして、現像した像上に残存する
上記液体ベヒクルを硬化させることを特徴とする方法に
関する。本発明のさらにもう1つの実施態様は、少なく
とも2つの電極間に、実質量の約5×109 オーム−cm
よりも小さくない抵抗率と約20センチポイズよりも高
くない粘度を有する硬化性ベヒクル、感光性着色粒子、
および該液体ベヒクルに実質的に不溶性でありかつ活性
化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開始し得る開始剤
を含有する固形粒子とを含む液体現像剤を入れ;上記電
極間の現像剤を電極間に電位を加えながら光像に露光さ
せ、それによって像の形成を各電極上に像形状で懸濁粒
子を付着させることによって行い;そして、現像した像
上に残存する上記液体ベヒクルを硬化させることを特徴
とする方法に関する。
【0022】本発明の液体ベヒクルは所望の抵抗および
粘度特性を有しかつ硬化して固形物を形成し得る任意の
適当な液体であり得る。本発明の特定の実施態様におい
ては、該液体は現像剤中の固形粒子の表面内または表面
上に含有させた開始剤が該液体の重合を開始したとき硬
化して固形物を形成し得るものである。液体現像剤を電
気泳動現像システムまたは光電気泳動現像システムで使
用しないときには、液体ベヒクルは現像剤の着色トナー
粒子をベヒクルを通って泳動させて静電潜像を現像し得
るものでなければならない。即ち、電気泳動および光電
気泳動現像剤においては、液体ベヒクルは粒子の現像を
促進するのに抵抗率において遊離イオンの抵抗率よりも
十分に高く、5ヘルツおよび5ボルト平方印加電位で1.
5mmギャップを横切って流れる平均電流を測定すること
によって測定したとき、典型的には約5×109 オーム
−cmより大きく好ましくは約1010オーム−cmより大き
い抵抗率を有する。さらに、液体ベヒクルはトナー粒子
を十分な速度で静電潜像に向って泳動させて所定の現像
時間内で像の現像を行うのに十分に粘度において低い。
典型的には、液体ベヒクルは複写機またはプリンターの
操作温度で約20センチポイズより高くなく好ましくは
装置操作温度で3センチポイズより高くない粘度を有す
る。
【0023】液体現像剤を分極性液体現像システムで使
用したい場合、その液体現像剤はグラビアロールのよう
なアプリケーターに供給し静電潜像の近くにもたらす。
帯電像はアプリケーターの凹部内で液体現像剤を分極化
し、それによって現像剤を凹部から引出し像付着部材に
流動させて像を現像する。この用途においては、液体現
像剤の液体ベヒクルは電気泳動現像における場合よりも
幾分粘稠である;何故ならば、現像剤内での粒子泳動は
一般に必要でなくまた液体現像剤は十分に粘稠であって
現像前ではアプリケーター内の凹部に残留していなけれ
ばならないからである。しかしながら、その粘度は多く
のプリンティングインクにおいて典型的に見られるより
も十分に低いままである;何故ならば、液体現像剤が静
電潜像により発せられる力によりアプリケーターロール
の凹部から引出れ得なければならないからである。かく
して、分極性現像システムで使用する液体現像剤は典型
的には複写機またはプリンターの操作温度で約25〜約
500センチポイズ好ましくは装置操作温度で約30〜
約300センチポイズの粘度を有する。さらに、分極性
液体現像システムでの使用を意図する液体現像剤は、典
型的には、電気泳動または光電気泳動現像システムで用
いる液体現像剤よりも低い抵抗率を有して現像剤が静電
潜像近くに入ったときに分極するようにする。しかしな
がら、本発明の液体現像剤は典型的なプリンティングイ
ンクの抵抗率(これらの抵抗率は一般に約109 オーム
−cmよりも実質的に低い)よりもかなり高い抵抗率を一
般に有する。典型的には、分極性液体現像システム用の
液体現像剤は約108 〜約10 11オーム−cm好ましくは
約2×109 〜約1010オーム−cmの抵抗率を有する。
【0024】本発明の現像剤の硬化性液体ベヒクルとし
て適する典型的な液体には、ビニル基またはアリル基の
ような1種以上のエチレン系不飽和基を有するモノマ
ー、ダイマーまたはオリゴマー、および末端またはペン
ダントエチレン性不飽和を有するポリマーのようなエチ
レン系不飽和化合物がある。本発明の液体現像剤用に適
する硬化性液体の例には、限定するものではないが、下
記の一般式: H2C=CR1 −CO−O − (式中、R1 はHまたはCH3 である)のアクリルまた
はメタクリル基を含有するアクリレートまたはメタクリ
レートモノマーまたはポリマーがある。活性基は1〜約
20個の炭素原子好ましくは約8〜約12個の炭素原子
を有する脂肪族基または芳香族基、1〜約20個のジメ
チルシロキサン単位を有する脂肪族または芳香族シロキ
サン鎖または環、これらの基の組合せ、またはポリマー
鎖に結合させ得る。そのような化合物の例にはn−ドデ
シルアクリレート、n−ラウリルアクリレート、メタク
リロキシプロピルペンタ−メチルジシロキサン、メチル
ビス(トリメチルシロキシ)−シリルプロピルグリセロ
ールメタクリレート、ビス(メタクリロキシブチル)テ
トラメチルジシロキサン、2−フェノキシエチルアクリ
レート、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチ
ロキシ化ビスフェノールAジアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリ(アクリロキシプロ
ピルメチル)シロキサン、メタクリレート末端化ポリス
チレン、ポリブチルジエンジアクリレート等がある。本
発明の現像剤用に適する液体ベヒクルとして考えられる
液体のさらなる例には、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール等のような多価アルコールのアクリル
またはメタクリルエステル;アクリレートまたはメタク
リレート末端エポキシ樹脂、アクリレートまたはメタク
リレート末端ポリエステル等がある。
【0025】もう1つの重合性物質は米国特許第4,215,
167 号に記載されているような、エポキシ化大豆油とア
クリル酸またはメタクリル酸との反応生成物並びにウレ
タンおよびアミン誘導体がある(該米国特許の記載はす
べて参考として本明細書に引用する)。放射線硬化性物
質のさらなる例には、イリノイ州メルソースパークのリ
チャードソン社より入手できるもののようなペンタエリ
スリトールとアクリル酸またはメタクリル酸との部分反
応から誘導されたアクリレートプレポリマーがある。さ
らに、米国特許第3,783,151 号、米国特許第3,759,809
号および米国特許第3,825,479 号に開示されているよう
な多価アルコールのイソシアネート変性アクリレート、
メタクリレートおよびイタコン酸エステルも適し得ると
考えられる。テトラエチレングリコールジアクリレート
のような反応性希釈剤並びに塩素化樹脂、塩素化パラフ
ィンおよびアミン光開始相乗剤のような光開始剤を含有
する上記のイソシアネート変性エステル系放射線硬化性
組成物はサンケミカル社よりサンキュア(Suncure)の商
品名として商業的に入手できる。また、米国特許第3,66
1,614 号に記載されているようなペンタエリスリトール
アクリレートとハロゲン化芳香族、脂環式または脂肪族
光開始剤との混合物(該米国特許の記載はすべて参考と
して本明細書に引用する)、並びに紫外線放射により架
橋し得る他のハロゲン化樹脂も適するものと考えられ
る。さらに、適し得ると考えられる物質は米国特許第4,
399,209 号に開示されており、該米国特許の記載はすべ
て参考として本明細書に引用する。
【0026】また、エポキシモノマー、あるいはビスフ
ェノールA(4,4′−イソプロピリデンジフェノー
ル)とエピクロロヒドリンの反応からまたは低分子量フ
ェノール−ホルムアルデヒド樹脂(ノボラック樹脂)と
エピクロロヒドリン単独または反応性希釈剤としてのエ
ポキシ含有化合物と組合せての反応により得られる樹脂
のような1個または複数のエポキシ官能基を有するエポ
キシ含有ポリマーも適し得る。フェニルグリシジルエー
テル、4−ビニルシクロヘキシルジオキシド、リモネン
ジオキシド、1,2−シクロヘキサンオキシド、グリシ
ジルアクリレート、ブリシジルメタクリレート、スチレ
ンオキサイド、アリルグリシジルエーテル等の反応性希
釈剤は粘度変性剤として使用してもよい。さらに、これ
ら化合物の範囲は末端またはペンダントエポキシ基を含
有する高分子物質まで拡大し得る。これら化合物の例は
コモノマーの1つとしてグリシジルアクリレートまたは
メタクリレートを含有するビニルコポリマーである。上
記触媒を用いて硬化させ得る他の分類のエポキシ含有ポ
リマーはエポキシ−シロキサン樹脂、エポキシ−ポリウ
レタン、およびエポキシ−ポリエステルである。適し得
るエポキシ樹脂のさらなる例は、Encyclopedia of poly
mer Science and Technology, 2nd edition, Wiley Int
erscience, New York,322−382(1986)、お
よびMethoden Der Organischen Chemie , Vol. E20 par
t 3 、Georg Thiame Verlag Stuttgart,New York,18
91−1994(1987)に記載されており、これら
の文献の記載はすべて参考として本明細書に引用する。
【0027】適し得る硬化性物質のさらなる例は、下記
の一般式: CHR1=CR2 −O − (式中、R1 とR2 は水素または1〜約10個の炭素原
子好ましくは1〜2個の炭素原子を有するアルキル基で
ある)のビニルエーテル基を含有するビニルエーテルの
モノマー、オリゴマーまたはポリマーがある。そのよう
な物質の例には、デシルビニルエーテル、ドデシルビニ
ルエーテル、ヘキサデシルビニルエーテル、4−クロロ
ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテ
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエー
テル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ブタン
ジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニル
エーテル、オクタンジオールジビニルエーテル、デカン
ジオールジビニルエーテルがある。ビニルエーテルのモ
ノマーおよびポリマーのさらなる例は、“Synthesis, C
haracterization, and Properties of Novel Aromatic
Bispropenyl Ether", J.V. Crivello and D. A. Conlo
n, Journal of Polymer Science : Polymer Chemistry
Edition, Vol. 22、2105−2121(198
4);“AromaticBisvinyl Ethers : A New Class of H
ighly Reactive Thermosetting Monomers", J. V. Criv
ello and D. A. Conlon, Journal of Polymer Science
: Polymer Chemistry Edition, Vol.21、1785−
1799(1983);“Vinyloxy-Functional Organo
polysiloxane Compositions", J. V. Crivello and R.
P. Eckberg, 米国特許第4,617,238 号;“Carbocationi
c Polymerization of Vinyl Ethers", T. Higashimura,
M. Sawamoto, Comprehensiue polymer Science, Vol.
(3)、673−696(1989);“Polymerisation
von Vinylethern", J. Reiners, Methoden Der Organis
chen Chemie, Vol. E20 part 2,Georg Thiame Verlag
Stuttgart, New York,1071−1115(1985)
に記載されており、これら文献の記載はすべて参考とし
て本明細書に引用する。
【0028】4−フェニル−2−メチレンテトラヒドロ
フラン、2−メチレン−3,4−ベンゾテトラヒドロフ
ラン、2,2′−ジフェニル−4−メチレン−1,3−
ジオキサン、2−メチル−2−フェニル−4−メチレン
−1,3−ジオキサン等のような下記の基本構造:
【0029】
【化1】
【0030】(式中、R1 は水素または1〜約20個の
炭素原子好ましくは1〜約4個の炭素原子を有するアル
キル基であり、n=2〜約20好ましくは3〜8であ
る)を有する環状ビニルエーテルもまた有用である。さ
らなる例は、“Ring-OpeningPolymerization", W. J. B
ailey, Comprehensiue polymer Science, Vol.(3)、2
83−320(1989)において見い出し得、該文献
の記載はすべて参考として本明細書に引用する。
【0031】下記の一般式:
【0032】
【化2】
【0033】(式中、R1 およびR2 はH、アルキルま
たは芳香族基であり、Xはアルキル、アルコキシ、N,
N−ジアルキルアミン基等のような電子授与基であ
る。)のスチレン基またはインデン基を含有するスチレ
ンおよびインデンのモノマー、オリゴマーおよびポリマ
ーがある。上記で示すスチレン基およびインデン基はポ
リマー鎖に結合させ得る。そのような物質の例にはブチ
ル−スチレン、p−エトキシスチレン、p−ブトキシス
チレン、p−オクトキシスチレン、o−アリロキシスチ
レン、ジビニルベンゼン、1,4ビス(p−ビニルベン
ゼンオキシ)ブタン、1,8−ビス(p−ビニルベンゼ
ンオキシ)オクタン等がある。スチレンおよびインデン
モノマーのさらなる例は、Vinyl and Related Polymer
s, C. E. Schildknecht, Wiley ans Sons, 1952、c
hapters1、2and 3;およびCationic Polymerization
of Olefins : A Critical Inventory , J. P. Kenned
y, Wiley and Sons,1975、228−330に開示さ
れており、これら文献の記載はすべて参考として本明細
書に引用する。
【0034】さらに、下記の一般式:
【0035】
【化3】
【0036】(式中、R1 は水素または1〜約20個の
炭素原子好ましくは1〜約6個の炭素原子を有するアル
キルまたは芳香族基であり、R2およびR3 は1〜約2
0個の炭素原子好ましくは1〜約6個の炭素原子を有す
るアルキルまたは芳香族基であり、n=2〜20好まし
くは環状ビニルアセタール(II)の場合のように3〜8
である。)のビニルアセタールおよびケテンアセタール
モノマーも適する。典型的な例にはジエチルケテンアセ
タール、ジフェニルケテンアセタール、2−メチレン−
1,3−ジオキセパン、4−フェニル−2−メチレン−
1,3−ジオキセパン、4,6−ジメチル−2−メチレ
ン−1,3−ジオキサン、2−メチレン−1,3−ジオ
キセ−5−ペン、4−ビニル−2−メチレン−1,3−
ジオキズラン等がある。さらなる例は“Ring-Opening P
olymerization", W. J.Bailey, Comprehensive Polymer
Science , Vol.3、283−320(1989)に開
示されており、該文献の記載はすべて参考として本明細
書に引用する。
【0037】さらに、1−ドデカン、5−メチル−1−
ヘプタン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエン等
のような線状または枝分れ脂肪族α−オレフィン類;d
−リモネン、1,4−ジメチレンシクロヘキサン、1−
メチレン−4−ビニルシクロヘキサン等のような脂肪族
オレフィンおよびジオレフィン類;2−フェニル−1,
3−ブタジエン、ミルセン、アロシメン、1−ビニルシ
クロヘキサン、エチルベンゾフルベン等のような共役ポ
リエン類;α−ピネン、β−ピネン、2−メチレン−ノ
ルボルナン等の二環式オレフィン類はすべて通し得るキ
ャリヤー液体である。これらの分類のオレフィン類のさ
らなる例は Cationic Polymerization of Olefins : A
Critical Inventory , J. P. Kennedy, Wiley and Son
s, 1−228(1975)に記載されており、該文献
の記載はすべて参考として本明細書に引用する。
【0038】下記の式: −[CH2 −CH−(CH =CH2)]n − を有し、分子量約200〜約3000好ましくは約20
0〜1000を有する液体1,2−ポリブタジエンもま
た適している。チオール化合物が該オレフィンモノマー
とのコモノマーとして一般に存在する。典型的な例には
トリチオールトリメチロールエタン、トリス(β−メル
カプトプロピオネート)、テトラチオールペンタエリス
リトールテトラキス(チオグリコレート)、ジモネンジ
メルカプタン等がある。
【0039】他の硬化性液体物質には、下記の式:
【0040】
【化4】
【0041】のシンナミック基;下記の式:
【0042】
【化5】
【0043】のフマリックまたはマレイック基;また
は、下記の式:
【0044】
【化6】
【0045】のマレイミド基のような成分を含有するも
のがある。これらの官能基は液体を構成するモノマーま
たはポリマー中に存在し得る。特定の例にはシトリア
ル、シナミルアセテート、シナムアルデヒド、4−ビニ
ルフェニルシナメート、4−ビニルフェニル、4−ニト
ロシナメート、4−イソプロペニルフェニルシナメー
ト、ポリ〔1−(シナモイロキシメチルフェニル)エチ
レン〕、ポリ{1−(シナモイロキシメチルフェニル)
エチレン−コ−1−〔(4−ニトロフェノキシ)メチル
フェニル〕エチレン}、3−(2−フリル)アクロレイ
ン、フマル酸ジエチルエーテル、フマル酸ジヘキシルエ
ステル、マレイン酸ジブチルエステル、マレイン酸ジフ
ェニルエステル、N−フェニルマレイミド、N−(4−
ブチルフェニル)マレイミド、m−フェニレンジアミン
ビス(マレイミド)、およびN,N′−1,3−フェニ
レンジマレイミド、並びにニュージャジー州リトルシル
バーのケネディアンドキリム社からの多官能性マレイミ
ドポリマーMP−2000がある。
【0046】さらに、多様な1種以上の官能基を含有す
るモノマー、ダイマーまたはオリゴマーも硬化性液体と
して使用し得る。必要に応じて、硬化性液体は架橋剤を
含有し得る。架橋剤は、一般に、2つのスチレン官能
性、スチレン官能性とアクリレート官能性等のような複
数の官能基を含有するモノマー、ダイマーまたはオリゴ
マーである。硬化性液体はこれらの多官能性モノマー、
ダイマーまたはオリゴマーから全体的になり得、架橋剤
を全く含有してなくてもよく、また、モノ官能性モノマ
ー、タイマーまたはオリゴマーと多官能性のモノマーま
たはオリゴマーの両方を含有し得る。一般的には、架橋
剤の存在は改良されたフィルム形成特性、急速硬化、お
よび硬化像の基体に対する改良された接着を与えるので
好ましい。存在する場合、架橋剤は典型的には硬化性液
体の約1〜約100重量%好ましくは約10〜約50重
量%の有効量で存在する。
【0047】本発明の液体現像剤はまた液体ベヒクルの
硬化を開始するための開始剤も含有し得る。開始剤は像
の現像前または後に添加し得る。任意の適当な開始剤を
本発明の目的が達成される限り使用し得る;適し得る開
始剤の種類の例には熱開始剤、紫外線開始剤、赤外線開
始剤、可視光線開始剤等の放射線感応性開始剤;電子ビ
ーム線、イオンビーム線、ガンマー線等に感応性の開始
剤がある。さらに、1種類以上の開始剤からの開始剤の
組合せも使用できる。ラジカル光開始剤およびラジカル
熱開始剤は、電子ビーム硬化のように周知であり;これ
らの物質および方法は、例えば、“Radiation Curing o
f Coatings", G. A. Senich and R. E.Florin, Journal
of Macromolecular Science Review. Macromol. Chem.
Phys.,C24(2)、239−324(1984)に開示さ
れており、該文献の記載はすべて参考として本明細書に
引用する。
【0048】開始剤の例には、ベンゾインイソブチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
メチルエーテル等のようなベンゾインエーテル類、2,
2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ジメト
キシアセトフェノン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル−(2−プロピル)ケトン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、2,
2,2−トリクロロアセトフェノン、2,4,6−トリ
メチルベンゾイルホスフィンオキサイド等のアセトフェ
ノン誘導体のような直接光破壊によりラジカルを発生さ
せる開始剤;ジフェニルケトンまたはベンゾフェノンの
光刺激トリプレット状態、ジフェノキシベンゾフェノ
ン、ビス(N,N−ジメチルフェニル)ケトンまたはミ
カエル(Michler's)ケトン、アンスラキノン、4−(2
−アクリロイル−オキシエトキシ)−フェニル−2−ヒ
ドロキシ−2−プロピルケトン、および他の同様な芳香
族カルボニル化合物のような2分子水素転移によりラジ
カルを生成する開始剤;メチルジエタノールアミンおよ
び他の第3級アミンのような、電子転移によりまたはエ
キスシプレックス(exciplex) としても知られるドナー
−アクセプターコンプレックスによりラジカルを生成す
る開始剤;チオキサントン感光剤とキノリンスルホニル
クロライド開始剤との組合せ、および同様な組合せのよ
うな、ラジカル発生開始剤と組合せて使用する感光剤で
あって感光剤が光エネルギーを吸収しこの光エネルギー
を開始剤に転移するもの;一般式 Ar−N2 + X - (式
中、Arはブチルベンゼン、ニトロベンゼン、ジニトロベ
ンゼン等の芳香族環であり、XはBF 4 、PF6 、AsF6、Sb
F6、CF3SO3等である)のアリールジアゾニウム塩、一般
式Ar2I+ X - ( 式中、Arはメトキシベンゼン、ブチルベ
ンゼン、ブトキシベンゼン、オクチルベンゼン、ジデシ
ルベンゼン等の芳香族環であり、XはPF6 、AsF6、B
F4 、SbF6、CF3SO3等のような低求核性のイオンであ
る)のジアリールイオドニウム塩のような強ルイス酸へ
光分解するカチオン開始剤;一般式 Ar3S+ X - (式
中、Arはヒドロキシベンゼン、メトキシベンゼン、ブチ
ルベンゼン、ブトキシベンゼン、オクチルベンゼン、ド
デシルベンゼン等の芳香環であり、XはPF6 、AsF6、Sb
F6、BF4 、CF3SO3等の低求核性のイオンである)のトリ
アリールスルホニウム塩;およびフェニルグリオキシル
酸のトリブチルアンモニウム塩のような、アルファ−ケ
トカルボン酸のアミン塩を含む非ラジカル開始剤;並び
にこれらの混合物がある。
【0049】さらなる光酸発生開始剤は、“The Chemis
try of Photoacid Generating Compounds", J. V. Criv
ello, Proceedings of the ACS Division of Polymeric
Materials: Science and Engineering, Vol. 61、6
2−66(1989);“Redox Cationic Polymerizat
ion : The Diaryliodonium Salt/Ascorbate Redox Coup
le", J. V. Crivello And J. H. W. Lam, Journal of P
olymer Science: Polymer Chemistry Edition, Vol. 1
9、539−548(1981);“Redox-Induced Ca
tionic Polymerization : The Diaryliodonium Salt/Be
nzoinRedox Couple", J. V. Crivello And J. L. Lee,
Journal of Polymer Science: PolymerChemistry Editi
on, Vol.21、1097−1110(1983);“ D
iaryliodonium Salts as Thermal Initiators of Catio
nic Polymerization", J. V. Crivello, T. P. Lockhar
t and J. L. Lee, Journal of Polymer Science: Polym
er Chemistry Edition, Vol.21、97−109(19
83)に開示されており、これら文献の記載はすべて参
考として本明細書に引用する。
【0050】適し得る開始剤のさらなる例には、アルフ
ァーアルコキシフェニルケトン類、O−アセチル化アル
ファーオキシミノケトン類、多環キノン類、キサントン
類、チオキサントン類、クロロスルホニルおよびクロロ
メチル多核芳香族化合物のようなハロゲン化化合物類、
クロロスルホニルおよびクロルメチル芳香環化合物、ク
ロロスルホニルおよびクロロメチルベンゾフェノン類お
よびフルオレノン類、ハロアルカン類、アルファーハロ
アルファーフェニルアセトフェノン類、光還元性染料−
還元剤レドックスカップル類、臭素化または複素化パラ
フィンのようなハロゲン化パラフィン類、ベンゾインア
ルキルエステル類、カチオンシボレートアニオンコンプ
レックス類、アニオンジ−イオドニウムイオン化合物
類、およびアニオン染料−ピリリウム化合物類等があ
る。
【0051】適し得る開始剤のさらなる例は、例えば、
米国特許第4,683,317 号、第4,378,277 号、第4,279,71
7 号、第4,680,368 号、第4,443,495 号、第4,751,102
号、第4,334,970 号;“Complex Triarylsulfonium Sal
t Photoinitiators I. The Identification, Character
ization, and Syntheses of a New Class of Triarylsu
lfonium Salt photoinitiators", J. V. Crivello And
J.H. W. Lam, Journal of Polymer Science: Polymer
Chemistry Edition, Vol.18、2677−2695
(1980);“Complex Triarylsulfonium Photoinit
iators II. The preparation of Several New Complex
Triarylsulfonium Salts and the Influence of Their
Structure in Photoinitiated Cationic Polymerizatio
n", J.V.Crivello and J. H. W. Lam, Journal of Poly
mer Science Polymer ChemistryEdition, Vol. 18、
2697−2714(1980);“Diaryliodonium S
alts A New Class of photoinitiators for Cationic P
olymerization", J. V. Crivello and J. H. W. Lam, M
acromelecules, Vol.10、1307−1315(19
77);および、“Developments in the Design and A
pplications ofnovel Thermal and Photochemical Init
iators for Cationic polymerization", J.V. Crivell
o, J. L. Lee and D. A. Conlon, Makromol. Chem. Mac
romolecularSymposium, Vol.13/14、134−16
0(1988)に開示されており、これら文献の記載は
すべて参考として本明細書に引用する。特に好ましいの
はジアリールイオドニウム塩およびその誘導体、トリア
リールスルホニウム塩およびその誘導体、並びにトリフ
ェニルホスホニウム塩およびその誘導体であり、誘導体
の例にはこれらのアリール環上にアルキル、アリールま
たはアルコキシ置換基を有するものである。開始剤は硬
化性液体中に該液体の約0.1〜約10重量%好ましくは
約0.1〜約3重量%の有効量で存在する。
【0052】本発明の1つの実施態様においては、本発
明の液体現像剤は現像剤中の固形粒子の表面内または表
面上に含有させた不均質性開始剤を含有して液体ベヒク
ルの硬化を開始させる。硬化性液体ベヒクル中に実質的
に不溶性でかつ液体ベヒクルを硬化し得る任意の開始剤
を使用し得る。本概念における“実質的に不溶性”とは
液体ベヒクルと混合したとき100重量部の液体ベヒク
ル当り1重量部以下の開始剤の程度(1%以下の溶解
性)まで溶解する、好ましくは、1,000重量部の液体
ベヒクル当り1重量部以下の開始剤の程度(0.1%以下
の溶解性)まで溶解する任意の開始剤を意味する。
【0053】この実施態様においては、開始剤は本発明
の液体現像剤中に存在する固形粒子の表面内または表面
上に含有させる。これらの粒子は液体ベヒクル中に実質
的に不溶性の粒状物質である。好ましいのは、粒子は平
均直径で50ミクロン以下、より好ましくは平均直径で
10ミクロン以下、最も好ましくは平均直径で1ミクロ
ン以下である。本発明の1つの実施態様においては、不
均質性開始剤は現像剤の着色剤として用いる顔料粒子の
表面上に含有させる。もう1つの実施態様においては、
不均質性開始剤は液体ベヒクル中に不溶性であり現像し
た像の基体への定着を促進させる等のような任意の目的
で存在する高分子粒子の表面上に含有させる。さらにも
う1つの実施態様においては、液体現像剤はポリマーと
顔料を含むトナー粒子を含有し、不均質性開始剤はトナ
ー粒子の表面上に存在する。本発明のさらにもう1つの
実施態様においては、固形粒子は不均質性開始剤用の担
体として機能する目的のみで現像剤中に存在する。その
ような粒子の例にはヒュームドシリカ、沈降シリカおよ
び天然シリカのようなシリカ類;ケイ藻土;ベントナイ
ト、カオリナイトおよびアタプルガス(attapulgus) ク
レーのようなクレー類;チタン、アンチモン、鉄、ニッ
ケル、亜鉛、錫、銅等の金属の酸化物、炭酸塩および硫
酸塩、またはこれらの混合物;アルミナ、ガラス、コー
ンスターチのようなスターチ、綿または木材のような粉
砕セルロース、カーボンブラック、グラファィト、ダイ
アモンド、ポリマー類;ポリスチレン、ポリビニルトル
エン、ポリビニルプロリドン、ポリアクリル酸、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート等のラテックスのよう
なラテックス類;顔料粒子、または表面上または粒子物
質内に開始剤を含有し得る所望粒度の他の任意の適当な
粒子がある。
【0054】さらに、開始剤が形状的に固形であり得、
また固形粒子が、適切な粒度に粉砕できあるいは最初か
ら適切な粒度の粒形に製造できる限り、開始剤物質のみ
からなっていてもよい。本実施態様においては、開始剤
は本発明の液体現像剤中に典型的には約0.005〜約5
重量%好ましくは約0.2〜約2重量%の任意の有効量で
存在する。さらに、開始剤は固形粒子の表面内または表
面上に典型的には固形粒子の約0.05〜約100重量%
好ましくは固形粒子の約5〜約50重量%の任意の有効
量で存在する。開始剤を含有する固形粒子の本発明の液
体現像剤中での総量は典型的には約0.05〜約5重量%
好ましくは約0.2〜約2重量%の任意の有効量であり得
る。
【0055】開始剤は固形粒子に任意の適当な方法、例
えば、開始剤を溶媒に溶解し、固形粒子を溶液中に分散
させ、分散液を攪拌し、次いで、溶媒を蒸発させて粒子
表面上に開始剤を含有する乾燥固形粒子を得ることによ
りあるいは固形粒子と開始剤を一緒にミリングし次いで
他の液体現像成分を加えさらにミリングして現像剤を得
ることにより付着させ得る。
【0056】光開始剤を用いる場合、光重合は自己酸化
剤の助けによって行い得、自己酸化剤は一般にフリーラ
ジカル連鎖プロセスにおいて酸素を消費し得る化合物で
ある。有用な自己酸化剤の例にはN,N−ジアルキルア
ニニン類、特に、そのオルソ、メタまたはパラ位置でメ
チル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、3,4−テ
トラメチレン、フェニル、トリフルオロメチル、アセチ
ル、エトキシカルボニル、カルボキシ、エルボキシレー
ト、トリメチルシリルメチル、トリメチルシリル、トリ
エチルシリル、トリメチルゲルマニル、トリエチルゲル
マニル、トリメチルスタニル、トリエチルスタニル、n
−ブトキシ、n−ペンチロキシ、フェノキシ、ヒドロキ
シ、アセチル−オキシ、メチルチオ、エチルチオ、イメ
プロピルチオ、チオ−(メルカプト−)、アセチルチ
オ、フルオロ、クロロ、ブロモまたはイオドのような基
で置換したものがある。存在する場合の自己酸化剤は典
型的には硬化性液体の約0.1〜約5重量%の有効量で存
在する。
【0057】放射線硬化中に電子転移とエキシプレック
ス誘起結合開裂プロセスを与えるUV感光剤を、必要に
応じて、本発明の液体現像剤中に含有させ得る。典型的
な感光剤にはアンスレセン、ペリレン、フェノチアジ
ン、チオキサントン、ベンゾフェノン、フルオレノン等
がある。感光剤は典型的には硬化性液体の約0.1〜約5
重量%の有効量で存在する。所望ならば、UV感光剤は
液体ベヒクルに不溶性であり得開始剤を含有する固形粒
子上または内に存在し得る。
【0058】本発明の液体現象剤はまた帯電調節剤を含
有して着色トナー粒子に電荷を付与するのを促進し得
る。帯電調節添加剤は一般に本発明の電気泳動液体現像
剤および光電気泳動液体現象剤中に存在して液体中に含
有させた粒子にこれら粒子を液体ヘビクル中を泳動せし
めて像を現像するに十分な電荷を付与する。液体現像剤
用の適当な帯電調節剤の例には、ヘプタン酸のリチウ
ム、カドミウム、カルシウム、マンガン、マグネシウム
および亜鉛塩;2−エチルヘキサン酸のバリウム、アル
ミニウム、コバルト、マンガン、亜鉛、セリウムおよび
ジルコニウム塩(これらはオクタン酸金属塩としても知
られている);ステアリン酸のバリウム、アルミニウ
ム、亜鉛、銅、鉛および鉄塩;ナフテン酸のカルシウ
ム、銅、マンガン、ニッケル、亜鉛および鉄塩;並び
に、ラウリル硫酸アンモニウム、ジヘキシルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム、ジイソプロピルサリチル酸アルミニウム、樹脂酸ア
ルミニウム、3,5ジ−t−ブチルガンマーレゾルシン
酸(resorcylic acid)のアルミニウム塩がある。これら
物質の混合物もまた使用し得る。特に好ましい帯電調節
剤にはレシチン(フイッシャー社);OLOA120
0、即ち、ケブロン ケミカル社より入手できるポリイ
ソブチレンサクシンイミド;塩基性バリウムペテロネー
ト(ウィトコー社);オクタン酸ジルコニウム(ヌオデ
ックス社);ステアリン酸アルミニウム;ヘプタン酸の
カルシウム、マンガン、マグネシウムおよび亜鉛塩;オ
クタン酸のバリウム、アルミニウム、コバルト、マンガ
ン、亜鉛、セリウムおよびジルコニウム塩;ステアリン
酸のバリウム、アルミニウム、亜鉛、銅、鉛および鉄
塩;ナフテン酸鉄;およびこれらの混合物等がある。帯
電調節添加剤は現像剤組成物の約 0.001〜約3重量%好
ましくは約0.01〜約0.8重量%の量で存在する。現像
剤の帯電特性を改善するための帯電増強剤(アジュバン
ト)のような他の添加剤も、本発明の目的が達成される
限り、本発明の現像剤に添加し得る。ステアリン酸塩、
金属石けん添加剤、ポリブチレンサクシンイミド等の帯
電増強剤は米国特許第4,707,429 号、第4,702,984 号お
よび第4,702,985 号のような文献に記載されており、こ
れら米国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用
する。
【0059】一般に、本発明の液体現像剤の液体成分は
大量に存在し、固形成分によっては表わせない現像剤の
重量割合を占める。液体ベヒクルは通常約80〜約99
重量%の量で存在するが、液体ベヒクル量は本発明の目
的が達成される限りこの範囲から変化し得る。本発明の
液体現像剤は通常の液体現像剤で典型的に使用され液体
ベヒクルと適合性のあるあらゆる種類の着色トナー粒子
を含有し得る。例えば、トナー粒子は液体ベヒクル中に
分散させた顔料粒子のみからなり得る。液体ベヒクルは
転写前または後に固形物に硬化させるので、顔料粒子は
硬化液体ベヒクルによりプリント基体に定着し得、現像
剤中に定着目的で追加の高分子成分は必要でない。しか
しながら、所望ならば、高分子成分を現像剤中に存在さ
せてもよい。そのようなポリマーは液体ベヒクルは可溶
性であり得、例えば、米国特許出願第07/369,003 号に
開示されているような、ポリ(2−エチルヘキシルメタ
クリレート);ニュージャージー州のハードマン社より
入手できるカレン(Kalene) 800のようなポリ(イソ
ブチレン−コ−イソプレン);グッドイヤー タイヤ
アンド ラバー社より入手できるプリオライト(Plioli
te) OMS、プリオライトAC、プリオライトAC−
L、プリオライトFSA、プリオライトFSB、プリオ
ライトFSD、プリオライトFSE、プリオライトV
T、プリオライトVT−L、プリオライトVTACおよ
びプリオライトVTAC−L、ポリビニル ケミストリ
ーインダストリーズ社から入手できるネオクリル(Neoc
ryl)S−1002およびEX519、エクソン社より入
手できるパラポール(Parapol)900、パラポール13
00およびパラポール2200等のビニルトルエンアク
リルコポリマーのようなポリビニルトルエン系コポリマ
ー;シェル ケミカル社より入手できるクラトン(Krat
on) G 1701のようなポリ(スチレン−b−水素化
ブタジエン)のようなブロックコポリマー;およびこれ
らの混合物であり得る(該米国特許出願の記載はすべて
参考として本明細書に引用する。
【0060】さらに、ポリマーは液体ベヒクルに不溶性
であり得、別個の粒子としてまたは顔料粒子の周りのカ
プセル化シェルとして存在し得る。この場合の適当なポ
リマーの例には、例えば、英国特許第2,169,416 号およ
び米国特許第4,794,651 号に開示されているような、
E.I.デュポン社より入手できるエルバックス(Elva
x)I樹脂のようなエチレン−酢酸ビニルコポリマー;
E.I.デュポン社より入手できるニュクレル(Nucre
l) II樹脂のようなエチレンとアクリル酸またはメタク
リル酸から選ばれたα,β−エチレン系不飽和酸とのコ
ポリマー(酸成分は0.1〜20重量%の量で存在す
る);ポリブチルテレフタレート;ユニオンカーバイド
社より入手できるバケライト(Bakelite) DPD616
9、DPDA6182ナチュラルおよびDTDA916
9ナチュラルとして入手できるもののようなエチレンエ
チルアクリレートコポリマー;ユニオン カーバイド社
より入手できるDQDA6479ナチュラル7およびD
QDA6832ナチュラル7のようなエチレン酢酸ビニ
ル樹脂;E.I.デュポン社より商品名エルバシド(El
vacite) として入手できるポリブチルメタクリレート、
ポリエチルメタクリレート、およびポリメチルメタクリ
レートのようなメタクリレート樹脂;およびその他があ
る(これらの特許の記載はすべて参考として本明細書に
引用する)。さらに、ポリマーは液体ベヒクル中で部分
的に可溶性であり得、あるいは昇温下、例えば75℃以
上でベヒクルに可溶性で周囲温度、例えば、約10〜約
65℃で可溶性であり得る。この場合の適当な樹脂の例
には、米国特許出願07/300,395 号に開示されているよ
うな、ポリオレフィン、塩素化ポリプロピレンのような
ハロゲン化ポリオレフィン、ポリヘキサデカンのような
ポリ−α−オレフィン等があり、該米国特許出願の記載
はすべて参考として本明細書に引用する。
【0061】適当な顔料物質はBASF社より入手でき
るマイクロリス(Microlith)CT、デグッサ社より入手
できるプリンテックス(Printex)140V、コロンビア
ンケミカルズ社より入手できるラベン(Raven)5250
およびラベン5720、並びにキャボット社より入手で
きるモーグル(Mogul)−L、ブラックパールスLおよび
レーガル(Regal)カーボンブラックのようなカーボンブ
ラックがある。また、顔料はカラーであり得、ホスタパ
ーム(Hostaperm)ピンクE(ヘキストセラニーズ社)お
よびリトール(Lithol) スカーレット(BASF社)の
ようなマゼンタ顔料;ジアリライドイエロー(ドミニオ
ン カラー社)のようなイエロー顔料;スダーンブルー
OS(BASF社)のようなシアン顔料等であり得る。
一般的には、小粒子からなりかつ現像剤組成物中含有さ
せた高分子物質とも良好に混合するかあるいはそれ自体
所望の粒度を有する点でトナー粒子として適し得、ま
た、本発明の電気泳動および光電気泳動実施態様におい
ては、帯電し液体ベヒクル中を泳動して像を現像し得る
限り、任意の顔料物質が適し得る。顔料粒子はカラー像
の現像を行うのに十分な量、典型的には、本発明の現像
剤の固形分の約5〜約100重量%で存在する。現像剤
の固形分の高分子成分は、存在する場合、本発明の液体
現像剤の固形成分の約95重量%までの量で存在する。
【0062】本発明の光電気泳動液体現像剤での使用に
適する感光性顔料の例は、例えば、米国特許第3,384,48
8 号に開示されており、該米国特許の記載はすべて参考
として本明細書に引用する。この米国特許はまた本発明
の光電気泳動液体現像剤中に含有させ得る電荷輸送物質
のような追加の物質も開示している。顔料が液体現像剤
の成分である場合のすべてにおいて、その顔料は“フラ
ッシ”顔料であり得る。フラッシ顔料は一般に有機媒体
中に分散させるのに容易に適する形の固形物であり得
る。顔料は多くの場合水性沈降反応によって製造され、
生成物は濾過による水混潤顔料ケーキとして集められ
る。ケーキはその後乾燥させて乾燥顔料粉末を得る。し
かしながら、フラッシ顔料は粉末に乾燥させないで、そ
の代りに、フィルターケーキを鉱油、リトオイルまたは
光沢インクワニスのような有機溶媒と相転移(顔料が水
相から有機相に攪拌の結果としてすぐに転移する)が起
るまで混合する。本発明の現像剤においてフラッシ顔料
を用いることにより、望ましい顔料粒度を得るために液
体現像剤を調製中に混合し処理する必要性の低減のよう
な利点が得られる。何故ならば、顔料はすでに有機分散
液中で小さいからである。しかも、有機顔料分散液は種
々のベヒクルと容易に混合し得る。本発明において特に
好ましいのはアルキッド、ポリエステル等のような硬化
性液媒中のフラッシ顔料である。本発明の液体現像剤は
フラッシ顔料から単にフラッシ顔料を液体ベヒクルおよ
び他の現像剤成分と混合することによって調製し得る。
本発明において適するフラッシ顔料の例にはサンケミカ
ル社から入手できるアルキッド ベースド(Alkyd Base
d)、サンセット(Sunset) II、クアンタム(Quantum)セ
ットII、ポリバーシル(Polyversyl) 、およびバルュセ
ット(Valuset)IIの各フラッシがある。フラッシ顔料に
関するさらなる情報は、例えば、米国特許第4,794,066
号に記載されており、該米国特許の記載はすべて参考と
して本明細書に引用する。
【0063】さらに、本発明の液体現像剤は、米国特許
出願第07/369,003 号に開示されているような染料着色
シリカ粒子を含むトナー粒子を含有し得え、該米国特許
出願の記載はすべて参考として本明細書に引用する。適
切なトナー粒子を開示しているさらなる文献には米国特
許第4,794,651 号、第4,762,764 号、第3,729,419 号、
第3,841,893 号および第3,968,044 号があり、これら米
国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用する。
【0064】分極性液体現像を用いる液体現像剤および
方法のような本発明の実施態様においては、現像剤は顔
料粒子の代りに染料を含有し得る。さらに、着色粒子が
液媒中を泳動して像を形成する本発明の実施態様におい
ても、粒子は顔料による代りに染料によって着色し得
る。適し得る染料にはオンタリオ州ミシッソーガのチバ
−ガイギー社から入手できるオラソール(Orasol) ブル
ー2GLN、レッドG、イエロー2GLN、ブルーG
N、ブルーBLN、ブラックCN、ブラウンCR;オン
タリオ州アジャクスのモントン ケミカル社から入手で
きるモルファースト(Morfast)ブルー100、レッド1
01、レッド104、イエロー102、ブラック10
1、ブラック108;アルドリッチ社より入手できるビ
スマーク(Bismark)ブラウンR;チバ−ガイギー社より
入手できるネオラン(Neolan) ブルー;オンタリオ州ミ
シッソーガのザンド社より入手できるサビニル(Saviny
l)イエローRLS、ブラックRLS、レッド3GLS、
ピンクGBLS等がある。染料は一般にトナー粒子の約
5〜約30重量%の量で存在するが、他の量も本発明の
目的が達成される限り存在させ得る。
【0065】本発明の液体現像剤はまた種々の添加ポリ
マーを含有して現像剤の粘度を修正するかあるいは接着
性または凝集性のような現像した像即ち硬化像の機械的
性質を修正し得る。特に、本発明の液体現像剤を分極性
液体現像法で用いたい場合、現像剤は粘度調節剤もまた
含有し得る。適当な粘度調節剤の例にはGAF社から入
手できるガネックス(Ganex)V216のようなアルキル
化ポリビニルピロリドン;エクソン社より入手できるビ
スタネックス(Vistanex) 、ニュージャジー州のハード
マン社より入手できるカレン(Kalene) 800、オンタ
リオ州のパラミンス社より入手できるECA4600等
のポリイソブチレン;シェル ケミカル社より入手でき
るクラトン(Kraton) G−1701、即ち、ポリスチレ
ン−b−水素化ブタジエンのブロックコポリマー;およ
びハーキュレス パウダー社より入手できるポリパール
(Polypale) エステル10、即ち、グリコールロジンエ
ステルのような増粘剤、並びに他の同様な増粘剤があ
る。さらに、デグッサ社より入手できるようなエロジー
ル(Aerosil)200、エロジール300等のシリカ顔
料;NLブロダクツ社より入手できるベントン(Benton
e)500、即ち、処理モンモリロナイトクレーのような
顔料のような添加剤も含有させて所望の現像剤粘度を得
ることができる。添加剤は典型的には増粘剤の場合で約
1〜約40重量%、顔料および他の粒状添加剤の場合で
約0.5〜約5重量%の任意の有効量で存在する。
【0066】さらに、分極性液体現像法での使用を意図
する本発明の液体現像剤は導電促進剤も含有し得る。例
えば、現像剤は、例えば、米国特許第4,059,444 号に開
示されているような第4級アンモニウム化合物を含有し
得、該米国特許の記載はすべて参考として本明細書に引
用する。本発明の1つの特定の実施態様においては、現
体現像剤は小量のはく離剤を含有し得る。本発明の現像
剤で製造した像は像のプリント基体への転写前または後
に硬化し得る。さらに、像は転写前に部分的に硬化さ
せ、次いで、転写後に追加の硬化を行い得る。像を転写
前に硬化させる場合、像を像形成部材から容易にはく離
させ、さらにまた、紙、透明材料等の基体に付着させる
ことが望ましい。小量のはく離剤を現像剤に含有させる
ことにより、像形成部材からの転写は促進される。
【0067】適当なはく離剤の例には、エクソン社より
入手できるノルパール(Norpar) 12、ノルパール13
およびノルパール15のような、例えば約7〜約25個
の炭素原子を有しまた好ましくは2センチポイズ以下の
粘度を有する高純度脂肪族炭化水素;エクソン社より入
手できるアイソパール(Isopar) G,H,K,L,Mお
よびV、アメリカン ミネラル スピリッツ社より入手
できるアムスコ(Amsco)460ソルベント、アムスコO
MS、モービル オイル社より入手できるパガゾール
(Pagasol)シェル オイル社より入手できるシェルゾー
ル(Shellsol) 等のイソパラフィン系炭化水素;並びに
これらの混合物のような液体現像剤用の液体ベヒクルと
して典型的に用いられる非硬化性液体がある。はく離剤
は液体の約20重量%までの任意の量で存在し得る。非
硬化性はく離剤を含有する現像剤で現像した像の硬化ま
たは部分硬化は平滑像形成部材から容易にはく離するが
基体特に紙または織布のような多孔質基体に依然として
容易に付着し得る凝集性像が得られる。次いで、液体の
非硬化性成分は、特に、この成分がマギエゾール(Magi
esol) 60またはアイソパールVのような高分子量炭化
水素、またはシリコーンオイルであるときに、基体に吸
収される。はく離剤機能はまたシロキサンまたはフルオ
ロカーボン含有成分を硬化性ベヒクル中で使用すること
によっても得ることができる。液体ベヒクルはシロキサ
ンまたはフルオロカーボンはく離剤を添加剤として含有
し得、あるいは、使用するシロキサンまたはフルオロカ
ーボンはく離剤が適切な粘度と抵抗率を有する場合、液
体ベヒクルは主要割合(100%までの)のシロキサン
またはフルオロカーボンはく離剤を含有し得る。シロキ
サン物質の例にはGE社からのUV9300およびUV
9305シリコーンエポキシポリマーのようなチービニ
ルシクロヘキサンオキサイドで末端化したポリジメチル
シロキサンがある。
【0068】本発明の液体現像剤は一般に使用するトナ
ー粒子のタイプに適した任意の方法で調製し得る。例え
ば、トナー成分がポリマーと顔料を含む場合、現像剤は
各成分を混合し次いで混合物をアトライター中で使用す
る液体ベヒクルの存在下に磨砕することによって製造し
得る。トナー成分が着色シリカ粒子を含む場合、現像剤
は各成分を加熱混合し、次いで、混合物をアトライター
中で混合物の均質性が得られるまで磨砕することによっ
て製造し得る。着色シリカ粒子は、例えば、米国特許第
4,566,908 号、第4,576,888 号、第4,877,451 号、およ
び米国特許出願第07/369,003 号に記載された方法によ
り調製し得、これら米国特許および特許出願の記載はす
べて参考として本明細書に引用する。現像剤の固形分が
顔料粒子と昇温下では液体ベヒクルに可溶であるが周囲
温度では溶性であるポリマーとを含有する場合、そのポ
リマーは混合物を加熱し、混合物をアトライター中で昇
温下に磨砕し、混合物を冷却しながら磨砕することによ
って分散させ得る。
【0069】各種の液体現像剤の調製方法は米国特許第
4,476,210 号、第4,794,651 号、第4,877,698 号、第4,
880,720 号および第4,880,432 号、並びに米国特許出願
第07/369,003 号および第07/300,395 号のような本明
細書においてすでに引用した文献の幾つかに開示されて
いる。帯電調節剤は混合物に他の成分の混合中または現
像剤の調製後に添加し得る。同様に、液体ベヒクルの硬
化を行う開始剤は他の現像剤成分と一緒にあるいは現像
剤使用直前のような後で添加し得る。開始剤が液体ベヒ
クルに不溶性であり固形粒子中または粒子上に含有させ
る場合、液体ベヒクルの硬化を行う開始剤を含有する固
形粒子を他の現像剤成分と一緒にまたは現像剤使用直前
のような後で添加し得る。さらに、本発明のもう1つの
実施態様においては、液体現像剤は現像工程においては
開始剤を殆んどまたは全く含まず、開始剤は現像した像
に添加する。これは現像した像に開始剤をスプレーする
こと、開始剤を最終像を付着させる予定の基体中に含有
させること、開始剤をアンダーコートまたはオーバーコ
ートとして塗布すること等によるような任意の適当な方
法により行い得る。さらに、液体現像剤は現像工程にお
いて架橋剤を殆んどまたは全く含有し得えず、架橋剤を
現像した像に任意の適当な方法で添加し得る。
【0070】一般に、像は、本発明の液体電気泳動現像
剤および分極性液体現像剤においては、静電潜像を発生
させこの潜像を液体現像剤と接触させ、それによって像
を現像させることによって現像する。本発明の液体電気
泳動現像剤を用いる場合、その方法は静電潜像を発生さ
せこの潜像を液体ベヒクルと帯電トナー粒子を含む現像
剤を接触させ、それによって帯電粒子を液体ベヒクル中
を泳動させて像を現像することを含む。このタイプの現
像剤および方法は、例えば、米国特許第4,804,601 号、
第4,476,210 号、第2,877,133 号、第2,890,174 号、第
2,899,335 号、第2,892,709 号、第2,913,353 号、第3,
729,419 号、第3,841,893 号、第3,968,044 号、第4,79
4,651 号、第4,762,764 号、第4,830,945 号、第3,976,
808 号、第4,877,698 号、第4,880,720 号、第4,880,43
2 号、および米国特許出願第07/300,395 号に開示され
ており、これらの米国特許および特許出願の記載はすべ
て参照として本明細書に引用する。分極性液体現像方法
に適する本発明の液体現像剤の用いる場合、その方法は
静電潜像を像形成部材上に発生させ、液体現像剤をアプ
リケーターに供給し、アプリケーターを潜像に十分に接
近させて像が現像剤を像形成部材上に引付けさせるよう
にし、それによって像を現像することを含む。このタイ
プの現像剤および方法は、例えば、米国特許第4,047,94
3 号、第4,059,444 号、第4,822,710 号、第4,804,601
号、第4,766,049 号、第4,686,936号、第4,764,446
号;カナダ特許第937,823 号、第926,182 号、第942,55
4 号;および英国特許第1,321,286 号、第1,312,844 号
に開示されており、これらの特許の記載はすべて参考と
して本明細書に引用する。
【0071】上記の両実施態様においては、任意の適当
な手段を用いて像を発生させ得る。例えば、感光性像形
成部材を照射光またはレーザーで露光させて部材上に潜
像を発生させ、次いで、像を現像し、紙、透明材料、布
等の基体に転写させ得る。さらに、像は、例えば、米国
特許第3,564,556 号、第3,611,419 号、第4,240,084
号、第4,569,584 号、第2,919,171 号、第4,524,371
号、第4,619,515 号、第4,463,363 号、第4,254,424
号、第4,538,163 号、第4,409,604 号、第4,408,214
号、第4,365,549 号、第4,267,556 号、第4,160,257
号、第4,485,982 号、第4,731,622 号、第3,701,464
号、および第4,155,093 号に開示されているような電子
写真法またはイオノグラフ法により誘電性像形成部材上
に発生させ、次いで、像を現像し必要に応じて基体に転
写し得る(これら米国特許の記載はすべて参考として本
明細書に引用する)。必要ならば、転写像は加熱、加
圧、溶媒蒸気または紫外線等の感応性電磁線への暴露、
またはこれらの組合せによるような任意の適当な手段に
より基体に定着させ得る。さらに、本発明の液体現像剤
は、静電像を電子写真法またはイオノグラフ法で直接基
体上に発生させ次いで現像し、その後現像した像をさら
なる基体に転写することのないような静電像を現像する
のに使用し得る。
【0072】本発明の光電気泳動液体現像剤は光電気泳
動現像方法において使用し得、この現像法は電気的に感
光性の粒子の流体中懸濁液を2つの電極間に置くことを
一般に含み、電極の少なくとも1つは一般に実質的に透
明なプレートである。流体を電極間に供給しながら懸濁
物を光像に露光させることにより、懸濁粒子の電極上へ
の像形成形状での付着による像の形成を行う。例えば、
米国特許第4,043,655号に開示されているような1つの
実施態様においては、両電極とも透明プレートである。
例えば、米国特許第4,023,968 号に開示されているよう
なもう1つの実施態様においては、1つの電極は透明導
電性支持体であり、他方は一般に円筒状形のバイアス型
電極であり、この電極は感光性粒子の懸濁液を置いた第
1電極を横切って回転させる。多色像は、他の方法にお
いて、所望カラーのすべての感光性粒子を含有する現像
剤を用い、懸濁液を光像にカラーフィルターを通して露
光させることにより形成し得る。光電気泳動法は、例え
ば、米国特許第4,043,655号、第4,023,968 号、第4,06
6,452 号、第3,383,993 号、第3,384,566 号、第3,384,
565 号および第3,384,488 号に詳細されており、これら
の米国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用す
る。本発明の光電気泳動液体現像剤は、液体ベヒクルを
硬化性液体と置換と得られた現像剤を所望の抵抗率およ
び粘土特性を有するようにする以外は上記の米国特許に
開示された任意の液体光電気泳動現像剤を調製すること
によって調製し得る。
【0073】本発明の液体現像剤で像を現像したのち、
像を硬化させて像上の残留液体ベヒクルを固化させる。
硬化は転写前または転写後に生じ得る。像を基体上で直
接現像し転写を行わない電子写真像形成のような場合に
おいては、像は現像後に硬化させる。基体への転写を望
む場合、現像した像を転写前に部分的に硬化させる;部
分硬化は現像した像に粘着表面特性を与え、これが基体
への転写を促進させる。さらに、転写後の硬化は、液体
ベヒクルが特に基体が布または紙のような多孔質である
場合に基体に浸透し得、硬化させることにより基体の繊
維に強固に結合した像を得ることができるので、像の接
着性を大いに促進させ得る。さらに、転写後の硬化は基
体がセルロースまたはクレーにおけるように天然に生じ
ているかあるいは液体ベヒクル中の反応性種が反応し得
るプレコーティングのように導入した反応性部位を有す
る場合、平滑または多孔質の両方の基体への接着性を大
いに促進させ得る。
【0074】硬化は任意の適当な手段により得、一般的
には、使用する開始剤の性質により少なくとも1部は決
定される。光開始剤を用いる場合、硬化は像を紫外線の
ような開始剤が感応する波長の電磁線に露光させること
によって行う。適当な紫外線ランプの例には低圧水銀ラ
ンプ、中圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、キセノンラン
プ、水銀キセノンランプ、アークランプ、ガリウムラン
プ等がある。熱開始剤を用いる場合、像を開始剤が液体
ベヒクルの硬化を開始し得る温度に加熱しその温度に像
を硬化させるのに十分な時間維持する。電子ビーム硬化
は任意の適当な電子ビーム装置によって開始し得る。例
としては、ハイボルテージ エンジニアリング社、ラジ
ェーション ダイナミックス社(モンサント ケミカル
社の子会社)、ドイツのポリマー フィジィック社等に
より入手できる装置のような、電子を殆んど点源として
発生させ、狭いビームを所望領域上を電磁的に走査させ
る走査型ビーム装置;およびエネルギー サイエンス社
から商品名エラクトロカーテン(Electrocurtain) とし
て入手できる装置のような、電子を線源フィラメントか
ら発出させ連続線カーテンでフィラメントに対し垂直に
加速させる線−フィラメント装置またはカーテンプロセ
ッサー装置がある。イオンビーム硬化はコントロンのよ
うな任意の適当な手段により開始し得る。
【0075】本発明の液体現像剤は非硬化性液体ベヒク
ルを含む液体現像剤よりも幾つかの利点を示す。例え
ば、非硬化性液体ベヒクルを含む液体現像剤で製造した
コピーまたはプリントは紙中に残留する残留液ベヒクル
によって生ずる好ましくない臭いをしばしば示す。しか
しながら、本発明の液体現像剤で製造したコピーまたは
プリントは、転写後プリント基体上に残留するすべての
液体ベヒクルを固体状に硬化させるので、殆んどまたは
全く臭いを示さない。さらに、液体現像法を用いる複写
機またはプリンターは現像剤の非硬化性液体ベヒクルを
乾燥させることから溶媒蒸気をしばしば発生させる。費
用高で複雑な溶媒捕捉装置がこれら溶媒の溶媒発生を減
じるのに必要である。通常の液体現像剤でしばしば用い
る炭化水素液体ベヒクルは化学的に非反応性である傾向
を有するので、これらの炭化水素からの蒸気は物理的ま
たは機械的手段でのみしか捕捉し得ない。これに対し、
本発明の現像剤の硬化性液体ベヒクルは非硬化性液体炭
化水素よりも化学的に反応性であり、これらの現像剤を
用いる複写機またはプリンターからの溶媒発生に液体を
硬化させる触媒の存在または露光によるような簡単で安
価な化学的手段により捕捉し得る。
【0076】さらに、通常の液体現像剤を用いる複写機
またはプリンターからの使用済現像剤の廃棄物の廃棄
は、液体ベヒクルを許容し得る有機溶媒廃棄手順によっ
て廃棄しなければならないので、さらなる費用および不
便を構成する。しかしながら、本発明の液体現像剤は固
形に硬化し得るので、装置内の未使用現像剤は硬化させ
て固形物として廃棄し得る。さらに、硬化性液体現像剤
中の液体の大部分は硬化固形像中に担持されるであろ
う。非硬化性液体現像剤を用いる場合、液体現像剤の大
部分は廃棄物として集められる。本発明の液体現像剤か
ら製造したコピーまたはプリントはまた基体に対する優
れた接着性を特に現像した像を基体に転写したのちに硬
化させたときに示す。現像した像の未硬化液体ベヒクル
は基体に浸透し、硬化後、紙または織布繊維にあるいは
基体表面に緊密に結合した像を与える。
【0077】さらに、現像剤が液体ベヒクルに実質的に
不溶性でありかつ現像剤中の固形粒子上または固形粒子
内に含有させた開始剤を含有する本発明の液体現像剤
は、重合開始剤が液体ベヒクルに可溶性である硬化性液
体現像剤よりも幾つかの利点を示す。例えば、現像剤に
おいての液体ベヒクルの選択は適し得る液体が重合開始
剤が可溶性である液体に限定される場合よりも広い。さ
らに、本発明の液体現像剤は使用する開始剤を液体ベヒ
クル中に可溶性とするための溶解用溶媒を必要としな
い。さらに、ある場合、開始剤は開始剤の化学誘導によ
り液体ベヒクルに可溶性とし得るが、本発明は開始剤を
誘導して液体ベヒクル中に可溶性とする必要性を削減す
る。
【0078】
【実施例】以下、本発明の特定の実施態様を詳細に説明
する。これらの実施例は例示を目的とし、本発明をこれ
らの実施態様で示す材料、条件またはプロセスパラメー
ターに限定するものではない。すべての部およびパーセ
ントは、特に断わらない限り、重量による。
【0079】〔実施例1〕紫外線硬化性電気泳動液体現
像剤を、先ず Troutにより米国特許第4,707,429号第1
1欄、実施例3で一般的に記載されているような濃厚現
像剤を調製し、次いで、UV硬化性モノマーで希釈する
ことによって調製した。詳しくは、35重量部のニュク
レル(Nucrel) 699(デラウェア州ウィルミントンの
E.I.デュポン社より入手できる190℃でのメルト
インデックス100および酸価60を有するエチレン
(91%)とメタクリル酸(9%)のコポリマー)、0.
75重量部のトリステアリン酸アルミニウム(帯電増強
剤、ニュージャージー州ロッジのメサケミカル社より入
手できる)、2.45重量部のステーリング(Sterling)
NSN774カーボンブラック(マサセッチュー州ボス
トンのキャボット社より入手できる)、および125重
量部のアイソパールL(エクソン社より入手できる)を
ユニオン プロセス アトライター(オハイオ州アクロ
ンのユニオン プロセス社より入手できる)に装入し
た。内容物を90℃±10℃に加熱し、230rpm のロ
ーター速度で、0.1875インチ(4.76mm)径のステンレ
ススチール球でミリングした。平均粒度×面積をホリバ
(Horiba) CAPA−500遠心粒子アナライザーでシ
リング中モニターした(粒度測定手順は米国特許第4,70
7,429号第4欄60〜67行に記載されている)。
【0080】平均粒度が10ミクロン以下となったと
き、ミリングを続けながら内容物を室温に冷却した。ス
チール球を混合物が室温に達したのち混合物から除去し
た。次いで、塩基性バリウムペトロネート、即ち、ニュ
ーヨーク州ニューヨークのウィトコー ケミカル社のサ
ネボーン ディビジョンより入手できる油溶性ペトロリ
ウムスルホン酸塩を混合物に帯電調節剤として加えた。
(固形分1g当り96mg)。次に、この米国特許第4,70
7,429号に従って調製した濃厚混合物をデシルビニルエ
ーテル[ディケィブ(Decave)、ニューヨーク州ニュー
ヨークのインターナショナル フレイバーズ&フラグラ
ンセス社から入手できる]と、1,4−ビス[(ビニロ
キシ)メチル]−シクロヘキサン[ラピーキュア(Rapi
-Cure)CHVE、ニュージャージー州ウェイネのGA
F社より入手できる]との1対1混合物(重量比)で2
重量%の固形分に希釈した。この現像剤の抵抗率は4.3
×1010オーム−cmと測定した(5ボルト、5ヘルツ
で)。濃厚物からのアイソパールLは液体現像剤中には
く離剤として残留した。
【0081】その後、静電像を、誘電性コーテッド紙
〔バーサテック(Versatic) 4011電子写真紙、カル
ホルニア州サンタクララのバーサテック社より入手可
能)上に、(1) このコーテッド仕上げ誘電紙の4インチ
×5インチ(10.16cm×12.7cm)片を4インチ×5
インチ×0.5インチ(10.16cm×12.7cm×1.27c
m)のアルミニウムブロックに軽く接着させ;(2) この
アルミニウムプレートを高圧電源、モデル206(カル
ホルニア州コンコードのパシフィック プレシジョンイ
ンスツルメンス社)に接地させ;(3) 電源を+500ボ
ルトにセットし電源の導線を薄いプラスチックチューブ
中に保持した抵抗性カーボンファイバー〔ニュージャー
ジー州キャタムのセラニーズ社より入手できるセリオン
セレクト(Celion Celect)675〕のバンドルに接続
し;(4) 像を上記誘電紙上にペンシルとして使用した上
記帯電ファイバーバンドルにより書くことによって発生
させた。
【0082】上記静電像を、(1) 上記の接着させた像形
成帯電誘電紙を有するアルミニウムプレートを第2のア
ルミニウムプレート上に両プレート間の間隙が1mmであ
るように取付け;(2) 接地した電源を上記像保持プレー
トに接続し、+100ボルトの加電圧を有する電源導線
を対向アルミニウム電極に接続させ(この電気的バイア
スは帯電させた誘電紙上でのバックグラウンド現像を抑
制する);(3) および5mlの上記電気泳動液体現像剤を
2つのプレート間に注入し;(4) 各アルミニウムプレー
トを分離させることによって可視像に現像した。書いた
像に相応する殆んどバックグラウント現像のない暗像は
はっきり可視状であった。
【0083】現像した像を、(1) Crivello and Lam, Ma
cromolecules, 10(6)、1307(1977)により
記載された方法により調製したビス(t−ブチルフェニ
ル)イオジニウムヘキサフルオロアーセナイトのデシル
ビニルエーテル(ディケーブ)と1,4−ビス[(ビニ
ロキシ)メチル]−シクロヘキサン(ラピーキュアCH
VE)の2:1混合物中の0.67重量%溶液を調製し、
この溶液を90℃に15分間加熱し;(2) この開始剤溶
液をトナー像上にクラウンスパラ装置(クラウンインダ
ストリアル プロダクツ社、イリノイ州ヘブロン)によ
りスプレーし;(3) スプレー掛けしたトナー像を300
ワットにセットしたUVランプと20フィート/分(6.
1m/分)で移動するコンベアとを有するハノビア(Ha
novia)UV−6キュアステーション(ニュージャージ
ー州ニューヨークのハノビア社)を通すことによって硬
化させた。像は硬化後標準(タッチ)まで乾燥し、指に
よるこすり摩耗に耐え、UV開始剤の像への添加および
UV光への露光が液体をブラック固形物に硬化させたこ
とを示した。
【0084】〔実施例2〕UV硬化性電気泳動液体現像
剤を実施例1で記載したようにして調製したが、ステー
リングカーボンブラックを銅フタロシアニン(ミイズリ
ー州ホーランドのBASF社から入手できるシアン顔
料)で置換えた。静電像を実施例1で記載した手順によ
って誘電紙上に発生させ、この静電像を上記シアン液体
現像剤で実施例1で記載した手順により現像したが、バ
ックグラウンドバイアスは+50ボルトにセットした。
現像した像を実施例1で記載した手順によってシアン固
形像に硬化させた。硬化像は標準まで乾燥し指によるこ
すり摩耗に耐えた。現像剤の抵抗率(5ボルト、5ヘル
ツでの)は6.8×1010オーム−cmであった。
【0085】〔実施例3〕UV硬化性電気泳動液体現像
剤を実施例1で記載したようにして調製したが、ステー
リングカーボンブラックをジアリライドイエロー(オハ
イオ州シンシナ4−のケミカル社から入手できるイエロ
ー顔料)で置換えた。静電像を実施例1で記載した手順
によって誘電紙上に発生させ、この静電像を上記イエロ
ー液体現像剤で実施例1で記載した手順により現像し
た。現像した像を実施例1で記載した手順によってイエ
ロー固形像に硬化させた。硬化像は標準まで乾燥し指に
よるこすり摩耗に耐えた。現像剤の抵抗率(5ボルト、
5ヘルツでの)は4.1×1010オーム−cmであった。
【0086】〔実施例4〕UV硬化性電気泳動液体現像
剤を4オンスガラスビン1:10gのホスタパームピン
クCM29701顔料(ミズリー州ホーランドのBAS
F社より入手できる)、90gのデシルビニルエーテル
および100gの1/8インチ(3.175mm)ステンレ
ススチール球を装入し、分散液を一夜ロール掛けした。
次いで、5gの得られた濃厚物を45gのデシルビニル
エーテル(ディケイブ)と50gの1,4−ビス〔(ビ
ニロキシ)メチル〕−シクロヘキサン(ラピーキュアC
HVE)で希釈した。次に、ドデカン中帯電調節剤の塩
基性バリウムペテロネートの0.1重量%溶液1gを上記
の希釈濃厚物に加えて現像剤を調製した。現像剤の抵抗
率(5ボルト、5ヘルツでの)は2.0×1011オーム−
cmであった。静電像を実施例1で記載した手順により発
生させたが、電源を−500ボルトを誘電紙のコーテッ
ド表面に送るようにセットした。この静電像を上記現像
剤組成物で実施例1で記載した手順によって現像した
が、バックグラウンドバイアスは−100ボルトにセッ
トした。現像した像を実施例1で記載した手順によって
マゼンタ固形像に硬化させた。
【0087】第2の静電像をバイアス電圧を、−150
ボルトにセットした以外は、同じ条件で発生させ同じ現
像剤で現像した。このマゼンタ像を実施例1で記載した
手順によりマゼンタ固形像に硬化させた。像は標準まで
乾燥し指によるこすり摩耗に耐えた。
【0088】〔実施例5〕UV硬化性電気泳動液体現像
剤を実施例4の手順により調製したが、前記ドデカン中
塩基性バリウムペテロネートの0.1重量%溶液2gを用
いた。現像剤の抵抗率(5ボルト、5ヘルツでの)は1.
1×1011オーム−cmであった。静電像を実施例4で記
載したようにして発生させ、上記現像剤組成物で現像し
たが、バックグラウンドバイアス電圧は−100ボルト
にセットし、得られた可視像を実施例1の手順によりマ
ゼンタ固形像に硬化させた。像は標準まで乾燥し指によ
るこすり摩耗に耐えた。
【0089】〔実施例6〕分極性液体現像用のUV硬化
性液体現像剤を、(a)分子量約50,000を有するスチレ
ン−ブチルメタクリレート(等モル)コポリマーのブテ
ンジオールジビニルエーテル(ラピーキュア BDV
E、ニュージャージー州リンデンのGAF社より入手で
きる)中30重量%溶液を調製し;(b)このポリマー
溶液と実施例4のホスタパームピンク分散液との等重量
部を混合し;(c)UV開始剤、ジ(イソブチルフェニ
ル)イオジニウムヘキサフルオロアーセネートを Crive
lla and Lam, Macromolecules,10(6)、1307、
(1977)(該文献の記載はすべて参考として本明細
書に引用する)に記載されているようにして調製し;
(d)90.92重量部の上記ポリマー分散液、4.54重
量部のデシルビニルエーテル(デイケーブ)、4.54重
量部のブタンジオールジビニルエーテル(ラピーキュア
BBVE)、および0.20重量部の上記イオジニウム開
始剤を混合することによって調製した。この分極性現像
剤の抵抗率は7.7×108 オーム−cmであり、ブルック
フィールド粘度計LVT #2(マサチューセッツ州サ
ウストンのブルック フィールド エンジニアリング
ラボラトリーズ社)で60RPM、22℃で測定したと
きの粘度は85センチポイズであった。
【0090】静電像を実施例1で述べたような誘電紙上
に発生させたが、カーボンファイバーに加えた電位は−
400ボルトであった。次いで、静電像に上記分極性液
体現像剤をパマルコ(Pamarco)ハンドプルーファー(ニ
ュージャージー州ロセレのパマルコ社)により150Q
グラビアおよび0.095インチ(2.413mm)×20mm
×7mmポリウレタンドクタープレートを用いて塗布する
ことによって静電像を可視像に現像した。可視マゼンタ
像を300ワットにセットしたUVランプと20フィー
ト/分(6.1m/分)で移動するコンベアとを有するハ
ノビアUV−6キュアステーションを通すことによって
硬化させた。像は標準まで乾燥し、指によるこすり摩耗
に耐えた。
【0091】〔実施例7〕分極性液体現像用のUV硬化
性液体現像剤を、(a)分子量約50,000を有するスチレ
ン−ブチルメタクリレート(等モル)コポリマーのブタ
ンジオールジビニルエーテル(ラピーキュア BDV
E)中40重量%溶液を調製し;(b)37.5gのモギ
ュールLカーボンブラック(マサセッチュー州ボストン
のキャボット社より入手できる)および170gのデシ
ルビニルエーテル(デイケーブ)とを01Sアトライタ
ー中で周囲温度で2時間ミリングし次いで追加の42.5
gのデシルビニルエーテルを加え;(c)50重量部の
上記カーボンブラック分散液を10重量部のデシルビニ
ルエーテル、40重量部の上記ポリマー溶液、および0.
2重量部のジ(イソブチルフェニル)イオジニウムヘキ
サフルオロアーセネートと混合することによって調製し
た。このようにして調製した分極性現像剤の粘度は14
5センチポイズであり、抵抗率は1.5×109 オーム−
cmであった。
【0092】静電像を発生させ、静電像に現像し、現像
した像を実施例6で述べたようにして硬化させた。得ら
れたブラック硬化像は標準まで乾燥し、指によるこすり
摩耗に耐えた。
【0093】〔実施例8〕実施例7を繰返したが、用い
たブタンジオールジビニルエーテルはニュージャジー州
パーシッパニーのBASF社から入手した。現像剤の抵
抗率は同じであったが粘度は160センチポイズであっ
た。静電像を記録させ、像を現像し、実施例6で述べた
ようにして硬化させた。得られたブラック硬化像は標準
まで乾燥し、指によるこすり摩耗に耐えた。
【0094】〔実施例9〕硬化性光電気泳動現像剤を、
7重量%のロカルノ(Locarno)レッドXー1686(1
−(4′−メチル−5′−クロロアゾベンゼン−2′−
スルホン酸)−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、C.
I.No. 15865、アメリカンサイアナミド社より入
手できる)をデシルビニルエーテル(ディケーブ)と
1,4−ビス(ビニロキシ)メチル〕−シクロヘキサン
(ラピーキュアCHVE)の1対1混合物に加え、得ら
れた混合物をボールミル中で約48時間磨砕して粘度を
平均直径1ミクロン以下に減じることによって調製し
た。米国特許第3,384,488 号の第1a図に図示されてい
る一般的タイプの光電気泳動像形成装置を用いて上記現
像剤をNESAガラス基体(露光はこの基体を通して行
う)上にコーティングした上記現像剤によって試験した
(該米国特許の記載はすべて参考として本明細書に引用
する)。NESAガラス表面を直列でスイッチ、電位源
および表面上にバライト紙のコーティングを有するロー
ルの導電性中心と接続させた。ロールは約2.5インチ
(6.35cm)径であり、プレート表面を横切って約1.5
cm/秒で移動する。用いたプレートはおよそ3平方イン
チ(19.355cm2 であり)であり、約1800フィー
ト−キャンドルの光強度で露光した。像形成中、約25
00ボルトの正電位をロールコア上に掛けた。バライト
紙表面とNESAガラス表面間の間隙は約1ミル(25.
4μm)であった。露光は3200°Kランプにより0.
30中性濃度段階くさびフィルターを通して行って懸濁
液の白色光に対する感度を測定し、次いで、ラットン
(Wratton)フィルター29、61および476を各々別
個の試験の光源上に挿入して赤色、緑色および青色光に
対する懸濁液の感度をそれぞれ測定した。バライト紙上
の各像を開始剤溶液でオーバーコーティングして実施例
1で述べたようにして固形像に硬化させた。
【0095】〔比較例A〕20重量部の実施例1に記載
した濃度電気泳動液体現像剤(デシルビニルエーテルと
1,4−ビス〔(ビニロキシ)メチル〕−シクロヘキサ
ンとで2%固形分溶液に希釈する前の)を40重量部の
分子量約50,000を有するスチレン−ブチルメタクリレー
ト(等モル)コポリマーのデシルビニルエーテル(デイ
ケーブ)中30重量%溶液および40重量部の1,4−
ビス〔(ビニロキシ)メチル)〕シクロヘキサン(ラピ
ーキュアCHVE)と混合した。この現像剤の抵抗率は
1.8×1011オーム−cmであり、これは本明細書で開示
したような電気泳動現像方法で用いる現像剤の抵抗率の
範囲内であった。粘度は50センチポイズであり、これ
は本明細書で開示する電気泳動現像法で用いる現像剤の
粘度の範囲外であった。静電像を誘電紙上に発生させ、
この静電像を実施例1で述べたようにして可視像に現像
する試みを行った。しかしながら、像は部分的に形成さ
れたのみで許容し得なかった;現像剤の高粘度が現像領
域での均一な現像剤流動を妨げた。
【0096】〔比較例B〕実施例1で述べたようにして
調製した電気泳動現像剤に、0.02重量%のUV931
0C(GE社より入手できるジ(−p−ドデシルフェニ
ル)イオドニウムヘキサフルオロアンチモネート)を加
えた。この添加剤は抵抗率を2.8×1010オーム−cm
(この抵抗率は本明細書で開示するような電気泳動現像
法で用いる現像剤の抵抗率の範囲内である)から範囲外
である2.5×109 に低下させた。静電像を発生させ、
この静電像を実施例1で述べたようにして可視像に現像
する試みを行った。しかしながら、像は形成されなかっ
た。この液体現像剤の低抵抗率がトナー粒子が可視像を
現像する前に破壊された静電像をもたらした。
【0097】〔比較例C〕実施例7で調製したデシルビ
ニルエーテル中カーボンブラック分散液43.5重量部
に、21.7部以上のデシルビニルエーテルと34.8部の
1,4−〔(ビニロキシ)メチル〕−シクロヘキサンを
加えた。この現像剤の抵抗率は2.6×1010であり、本
明細書で開示したような分極性液体現像法で用いる液体
現像剤の抵抗率の範囲内であったが、現像剤粘度は20
センチポイズであり、これは本明細書で開示するような
分極性液体現像法で用いる液体現像剤の粘度の範囲外で
あった。静電像を誘電紙上に発生させ、像を実施例6で
述べたようにして現像する試みを行った。しかしなが
ら、現像剤の低粘度は誘電紙を覆う現像剤を生じ、像は
見ることが殆んど不可能であり、像をバックグラウンド
から区別するのが難しいことから許容し得なかった。
【0098】〔比較例D〕ジ−(t−ブチルフェニル)
イオドニウムヘキサフルオロアーセネートUV感光性重
合開始剤をCrivello and Lam, Macramolecules , 10
(6)1307(1977)に記載の方法により調製し
た(該文献の記載はすべて参考として本明細書に引用す
る)。35gのデシルビニルエーテル(デイケーブ、ニ
ューヨーク州ニューヨークのインターナショナルフレイ
バース&フラグランセス社より入手できる)と0.09g
のジ−(t−ブチルフェニル)イオドニウムヘキサフル
オロアーセネートを含有する分散液を、これらの物質を
4オンスガラスジャー中で320gの3/16インチ(4.7
6mm)ステンレススチール球で16時間ボールミリング
することによって調製した。次いで、ミリングした分散
液に、14.91gの1,4−ビス〔(ビニロキシ)メチ
ル〕−シクロヘキサン(ラビーキュアCHVE、ニュー
ジャジー州ウェイネのGAF社より入手できる)を加
え、ミリングを5分以上続けた。この分散液の抵抗率は
1.47×1010オーム−cmとして測定し(5ボルト、5
ヘルツで)、粘度は3センチポイズよりも低かった。分
散液の薄いコーティングを透明な5ミル(127μm)
ポリエステルフィルム(マイラー、デラウェア州ウィル
ミントンのE.I.デュポン社より入手できる)上にワ
イヤー巻き棒(メリーランド州シルバースプリングのパ
シフィックサイエンティフィック社より入手できるAR
−4110レネタワイヤーコーター)によるコーティン
グにより塗布した。このポリエステル上のコーティング
を18フィート/分(5.5m/分)で走行するコンベア
上に乗せ、6.2アンペアAC rmsと270ボルトAC r
msで操作する6インチ(15.24cm)中圧水銀蒸気UV
光(ハノビアUV−6ラボラトリーオーブン、ニュージ
ャジー州ニューアーク)に露光させた。コーティングは
液体のままであり、ジー(t−ブチルフェニル)イオド
ニウムヘキサフルオロアーセネートはこれらの条件下で
は使用した液体ベヒクルの重合を開始しなかったことお
よび従ってこの液体ベヒクルと開始剤の上記条件下での
組合せは硬化性液体現像剤に適していないことを示し
た。
【0099】〔比較例E〕ジフェニルイオドニウムヘキ
サフルオロアーセネートUV感光性重合開始剤を、Criv
ello and Lam , Macromelecules 、10(6)、130
7(1977)に記載の方法により調製した(該文献の
記載はすべて参考として本明細書に引用する)。42g
のデシルビニルエーテル(デイケーブ、ニューヨーク州
ニューヨークのインターナショナルフレイバース&フラ
グランセス社より入手できる)と0.3gのジフェニルイ
オドニウムヘキサフルオロアーセネートを含有する分散
液を、これらの物質を4オンスガラスジャー中で320
gの3/16インチ(4.76mm)ステンレススチール球で1
6時間ボールミリングすることによって調製した。次い
で、ミリングした分散液に、17.7gの1,4−ビス
〔(ビニロキシ)メチル〕−シクロヘキサン(ラビーキ
ュアCHVE、ニュージャジー州ウェイネのGAF社よ
り入手できる)を加え、ミリングを5分以上続けた。こ
の分散液の抵抗率は8.4×1010オーム−cmとして測定
し(5ボルト、5ヘルツで)、粘度は3センチポイズよ
りも低かった。分散液の薄いコーティングを透明な5ミ
ル(127μm)ポリエステルフィルム(マイラー、デ
ラウェア州ウィルミントンのE.I.デュポン社より入
手できる)上にワイヤー巻き棒(メリーランド州シルバ
ースプリングのパシフィックサイエンティフィック社よ
り入手できるAR−4110レネタワイヤーコーター)
によるコーティングにより塗布した。このポリエステル
上のコーティングを18フィート/分(5.5m/分)で
走行するコンベア上に乗せ、6.2アンペアAC rmsと2
70ボルトAC rmsで操作する6インチ(15.24cm)
中圧水銀蒸気UV光(ハノビアUV−6ラボラトリーオ
ーブン、ニュージャジー州ニューアーク)に露光させ
た。コーティングは液体のままであり、ジフェニルイオ
ドニウムヘキサフルオロアーセネートはこれらの条件下
では使用した液体ベヒクルの重合を開始しなかったこと
および従ってこの液体ベヒクルと開始剤の上記条件下で
の組合せは硬化性液体現像剤に適していないことを示し
た。
【0100】〔実施例10〕ジ−(t−ブチルフェニ
ル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネート(1.6
g)を90.4gの試薬級塩化メチレン(ニュージャージ
ー州フェアラウンのフィッシャーサイエンティフィック
社より入手)に溶解した。その後、8.0gのモギュール
Lカーボンブラック(マサセッチュー州ボストンのキャ
ボット社より入手)を加え、得られた分散液を20分間
振盪させた。塩化メチレンをその後ロータベイポア(R
E121、スイスのBiichi社) 中での蒸発により約45
〜50℃の温度で真空下15分間除去して乾燥開始剤−
粉末混合物(開始剤−粉末A)を調製した。
【0101】その後、35gのディケーブ、14.5gの
CHVE、および0.5gの開始剤−粉末Aを混合した。
混合物の抵抗率を9.2×109 オーム−cmで測定し(5
V、5hzで)、粘度は3センチポイズより低かった。混
合物の薄層を比較例Dで述べたようにしてコーティング
し、このコーティングを比較例Dで述べたようにしてU
V光に露光させた。コーティングは硬化して乾燥層を形
成し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた場合の液
体ベヒクルを硬化させる効果を示した。3センチポイズ
以下の粘度と5×109 オーム−cmより大きい抵抗率に
より、この調製物は、帯電調節剤を添加したとき、硬化
性電気泳動液体現像剤としての用途に適している。
【0102】〔実施例11〕35gのデイケーブ、14.
75gのCHVE、0.25gの開始剤−粉末A(実施例
10で述べたようにして調製した)を一緒に混合するこ
とによって混合物を調製した。この混合物の抵抗率は1.
2×1010オーム−cmであり(5V、5Hzで)、粘度は
3センチポイズより低かった。この混合物の薄層を比較
例Dで述べたようにしてコーティングし、得られたコー
ティングを比較例Dで述べたようにしてUV光に露光さ
せた。コーティングは硬化して乾燥層を形成し、この開
始剤の固形粒子表面上に含有させたときの液体ベヒクル
を硬化させる効果を示した。3センチポイズより低い粘
度と5×109 オーム−cmより大きい抵抗率により、こ
の調製物は帯電調節剤を添加したとき硬化性電気泳動液
体現像剤としての用途に適している。
【0103】〔実施例12〕42gのデイケーブ、17.
4gのCHVE、0.3gの開始剤−粉末A(実施例10
で述べたようにして調製した)および0.3gのモギュー
ルLカーボンブラックを一緒に混合することによって混
合物を調製した。この混合物の抵抗率は9.7×109
ーム−cmであり(5V、5Hzで)、粘度は3センチポイ
ズより低かった。この混合物の薄層を比較例Dで述べた
ようにしてコーティングし、得られたコーティングを比
較例Dで述べたようにしてUV光に露光させた。コーテ
ィングは硬化して乾燥層を形成し、この開始剤の固形粒
子表面上に含有させたときの液体ベヒクルを硬化させる
効果を示した。3センチポイズより低い粘度と5×10
9 オーム−cmより大きい抵抗率により、この調製物は帯
電調節剤を添加したとき硬化性電気泳動液体現像剤とし
ての用途に適している。
【0104】〔実施例13〕ジフェニルイオドニウムヘ
キサフルオロアーセネート(1.5g)を45.0gの試薬
級メタノール(ニュージャージー州フェアラウンのフィ
ッシャーサイエンティフィック社より入手)に溶解し
た。その後、3.5gのモギュールLカーボンブラックを
加え、得られた分散液を45分間振盪させた。メタノー
ルをその後ロータベイポアでの蒸発により約45〜50
℃の温度で真空下15分間除去して乾燥開始剤−粉末混
合物(開始剤−粉末B)を調製した。
【0105】その後、42gのディケーブ、17.1gの
CHVE、および0.9gの開始剤−粉末Bを一緒に混合
した。混合物の抵抗率を1.8×1010オーム−cmで測定
し(5V、5hzで)、粘度は3センチポイズより低かっ
た。混合物の薄層を比較例Dで述べたようにしてコーテ
ィングし、このコーティングを比較例Dで述べたように
してUV光に露光させた。コーティングは硬化して乾燥
層を形成し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた場
合の液体ベヒクルを硬化させる効果を示した。3センチ
ポイズ以下の粘度と5×109 オーム−cmより大きい抵
抗率により、この調製物は、帯電調節剤を添加したと
き、硬化性電気泳動液体としての用途に適している。
【0106】〔実施例14〕ジ−(t−ブチルフェニ
ル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネート(1.6
g)を90.4gの試薬級塩化メチレンに溶解した。その
後、8.0gのホスタパームピンク(マゼンタ顔料粒子、
ミズリー州ホーランドのBASF社より入手)を加え、
得られた分散液を30分間振盪させた。塩化メチレンを
その後ロータベイポア中での蒸発により約45〜50℃
の温度で真空下15分間除去して乾燥開始剤−粉末混合
物(開始剤−粉末C)を調製した。
【0107】その後、42gのディケーブ、17.4gの
CHVE、および0.6gの開始剤−粉末Cを混合した。
混合物の抵抗率を8.6×109 オーム−cmで測定し(5
V、5hzで)、粘度は3センチポイズより低かった。混
合物の薄層を比較例Dで述べたようにしてコーティング
し、このコーティングを比較例Dで述べたようにしてU
V光に露光させた。コーティングは硬化して乾燥層を形
成し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた場合の液
体ベヒクルを硬化させる効果を示した。3センチポイズ
以下の粘度と5×109 オーム−cmより大きい抵抗率に
より、この調製物は、帯電調節剤を添加したとき、硬化
性電気泳動液体としての用途に適している。
【0108】〔実施例15〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.102gのジ−(t−ブ
チルフェニル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネー
ト、および0.498gのモギュールL(カーボンブラッ
ク粒子)を320gの3/16インチ(4.76mm)ステンレ
ススチール球と一緒に加えた。このようにして調製した
混合物を16時間ミリングした。続いて、17.4gのC
HVEを加え、混合物をさらに5分間ミリングした。混
合物の抵抗率は9.2×109 オーム−cmであり、粘度は
3センチポイズより低かった。この混合物の薄層を比較
例Dで述べたようにしてコーティングし、得られたコー
ティングを比較例Dで述べたようにしてUV光に露光さ
せた。コーティングは硬化して乾燥層を形成し、この開
始剤の固形粒子表面に含有させた場合の液体ベヒクルを
硬化させる効果を示した。3センチポイズよりも低い粘
度と5×109 オーム−cmよりも大きい抵抗率により、
この調製物は帯電調節剤を添加したとき硬化性電気泳動
液体現像剤としての用途に適している。
【0109】〔実施例16〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.06gのジ−(t−ブチ
ルフェニル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネー
ト、および0.54gのカオリン(クレー、No. 235、
カルホルニア州パロアルトのデュークサイエンティフィ
ック社より入手できる)を320gの3/16インチ(4.7
6mm)ステンレススチール球と一緒に加えた。このよう
にして調製した混合物を16時間ミリングした。続い
て、17.4gのCHVEを加え、混合物をさらに5分間
ミリングした。混合物の抵抗率は6.8×109 オーム−
cmであり、粘度は3センチポイズより低かった。この混
合物の薄層を比較例Dで述べたようにしてコーティング
し、得られたコーティングを比較例Dで述べたようにし
てUV光に露光させた。コーティングは硬化して乾燥層
を形成し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた場合
の液体ベヒクルを硬化させる効果を示した。3センチポ
イズよりも低い粘度と5×109 オーム−cmよりも大き
い抵抗率により、この調製物は帯電調節剤を添加したと
き硬化性電気泳動液体現像剤としての用途に適してい
る。
【0110】〔実施例17〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.06gのジ−(t−ブチ
ルフェニル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネー
ト、および0.54gのPVファーストブルーA2R(ブ
ルー顔料粒子、ニュージャージー州ノースサメルビルの
アメリカンヘキスト社より入手)を320gの3/16イン
チ(4.76mm)ステンレススチール球と一緒に加えた。
このようにして調製した混合物を16時間ミリングし
た。続いて、17.4gのCHVEを加え、混合物をさら
に5分間ミリングした。混合物の抵抗率は7.3×109
オーム−cmであり、粘度は3センチポイズより低かっ
た。この混合物の薄層を比較例Dで述べたようにしてコ
ーティングし、得られたコーティングを比較例Dで述べ
たようにしてUV光に露光させた。コーティングは硬化
して乾燥層を形成し、この開始剤の固形粒子表面に含有
させた場合の液体ベヒクルを硬化させる効果を示した。
3センチポイズよりも低い粘度と5×109 オーム−cm
よりも大きい抵抗率により、この調製物は帯電調節剤を
添加したとき硬化性電気泳動液体現像剤としての用途に
適している。
【0111】〔実施例18〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.06gのジ−(t−ブチ
ルフェニル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネー
ト、および0.54gのチタニウムオキサイドP−25
(金属酸化物粒子、ニュージャージー州テテルボロのデ
グッサ社より入手)を320gの3/16インチ(4.76m
m)ステンレススチール球と一緒に加えた。このように
して調製した混合物を16時間ミリングした。続いて、
17.4gのCHVEを加え、混合物をさらに5分間ミリ
ングした。混合物の抵抗率は7.0×109 オーム−cmで
あり、粘度は3センチポイズより低かった。この混合物
の薄層を比較例Dで述べたようにしてコーティングし、
得られたコーティングを比較例Dで述べたようにしてU
V光に露光させた。コーティングは硬化して乾燥層を形
成し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた場合の液
体ベヒクルを硬化させる効果を示した。3センチポイズ
よりも低い粘度と5×10 9 オーム−cmよりも大きい抵
抗率により、この調製物は帯電調節剤を添加したとき硬
化性電気泳動液体現像剤としての用途に適している。
【0112】〔実施例19〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.06gのジ−(t−ブチ
ルフェニル)イオドニウムヘキサフルオロアーセネー
ト、および0.54gのエロジールR972(シリカ粒
子、ニュージャージー州テテルボロのデグッサ社より入
手)を320gの3/16インチ(4.76mm)ステンレスス
チール球と一緒に加えた。このようにして調製した混合
物を16時間ミリングした。続いて、17.4gのCHV
Eを加え、混合物をさらに5分間ミリングした。混合物
の抵抗率は1.5×1010オーム−cmであり、粘度は3セ
ンチポイズより低かった。この混合物の薄層を比較例D
で述べたようにしてコーティングし、得られたコーティ
ングを比較例Dで述べたようにしてUV光に露光させ
た。コーティングは硬化して乾燥層を形成し、この開始
剤の固形粒子表面に含有させた場合の液体ベヒクルを硬
化させる効果を示した。3センチポイズよりも低い粘度
と5×109 オーム−cmよりも大きい抵抗率により、こ
の調製物は帯電調節剤を添加したとき硬化性電気泳動液
体現像剤としての用途に適している。
【0113】〔実施例20〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.3gのジフェニルイオド
ニウムヘキサフルオロアーセネート、および0.6gのホ
スタパークピンクを320gの3/16インチ(4.76mm)
ステンレススチール球と一緒に加えた。このようにして
調製した混合物を16時間ミリングした。続いて、17.
1gのCHVEを加え、混合物をさらに5分間ミリング
した。混合物の抵抗率は4.0×1010オーム−cmであ
り、粘度は3センチポイズより低かった。この混合物の
薄層を比較例Dで述べたようにしてコーティングし、得
られたコーティングを比較例Dで述べたようにしてUV
光に露光させた。コーティングは硬化して乾燥層を形成
し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた場合の液体
ベヒクルを硬化させる効果を示した。3センチポイズよ
りも低い粘度と5×109 オーム−cmよりも大きい抵抗
率により、この調製物は帯電調節剤を添加したとき硬化
性電気泳動液体現像剤としての用途に適している。
【0114】〔実施例21〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.3gのジフェニルイオド
ニウムヘキサフルオロアーセネート、および0.6gのチ
タニウムオキサイドP−25を320gの3/16インチ
(4.76mm)ステンレススチール球と一緒に加えた。こ
のようにして調製した混合物を16時間ミリングした。
続いて、17.1gのCHVEを加え、混合物をさらに5
分間ミリングした。混合物の抵抗率は4.0×1010オー
ム−cmであり、粘度は3センチポイズより低かった。こ
の混合物の薄層を比較例Dで述べたようにしてコーティ
ングし、得られたコーティングを比較例Dで述べたよう
にしてUV光に露光させた。コーティングは硬化して乾
燥層を形成し、この開始剤の固形粒子表面に含有させた
場合の液体ベヒクルを硬化させる効果を示した。3セン
チポイズよりも低い粘度と5×109 オーム−cmよりも
大きい抵抗率により、この調製物は帯電調節剤を添加し
たとき硬化性電気泳動液体現像剤としての用途に適して
いる。
【0115】〔実施例22〕4オンスのガラスジャー
に、42.0gのディケーブ、0.3gのジフェニルイオド
ニウムヘキサフルオロアーセネート、および0.6gのキ
ュソー(Quso) WR55(合成無定形沈降シリカ、ニュ
ージャージー州テテロボロのデグッサ社より入手)を3
20gの3/16インチ(4.76mm)ステンレススチール球
と一緒に加えた。このようにして調製した混合物を16
時間ミリングした。続いて、17.1gのCHVEを加
え、混合物をさらに5分間ミリングした。混合物の抵抗
率は5.6×1010オーム−cmであり、粘度は3センチポ
イズより低かった。この混合物の薄層を比較例Dで述べ
たようにしてコーティングし、得られたコーティングを
比較例Dで述べたようにしてUV光に露光させた。コー
ティングは硬化して乾燥層を形成し、この開始剤の固形
粒子表面に含有させた場合の液体ベヒクルを硬化させる
効果を示した。3センチポイズよりも低い粘度と5×1
9 オーム−cmよりも大きい抵抗率により、この調製物
は帯電調節剤を添加したとき硬化性電気泳動液体現像剤
としての用途に適している。
【0116】本発明の他の実施態様および変形は本明細
書に開示した情報により当業者にとって容易であり;こ
れらの実施態様および変形、並びにその等価物も本発明
の範囲に属するものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビング アール シェー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウェブスター レゼント ヴィ ュー レーン 1092 (72)発明者 ジェリー エイチ テイラー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウェブスター ベイサイド ド ライヴ 448 (56)参考文献 特開 昭54−8532(JP,A) 特開 昭55−32013(JP,A) 特開 昭64−57270(JP,A) 特開 平2−184864(JP,A) 特開 平3−63665(JP,A) 特開 平3−119365(JP,A) 特開 昭51−123156(JP,A) 特開 昭53−57039(JP,A) 特開 平2−248960(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、実質量の約500センチポイズ
    よりも高くない粘度と約108 オーム−cmより小さくな
    い抵抗率を有する硬化性液体ベヒクル、および該液体ベ
    ヒクルに実質的に不溶性でありかつ活性化時に該硬化性
    液体ベヒクルの重合を開始し得る開始剤を含有する固形
    粒子とを含む液体現像剤。
  2. 【請求項2】 静電潜像を発生させ;この潜像を着色
    剤、実質量の約500センチポイズよりも高くない粘度
    と約108 オーム−cmよりも小さくない抵抗率を有する
    硬化性液体ベヒクル、および該液体ベヒクルに実質的に
    不溶性でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒクルの重
    合を開始し得る開始剤を含有する固形粒子とを含む液体
    現像剤と接触させ;そして、現像後に現像した像上に残
    存する該液体ベヒクルを硬化させることを特徴とする像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 a)静電像を発生させ; b)この像を、実質量の約20センチポイズよりも高く
    ない粘度と約5×10 9 オーム−cmよりも小さくない抵
    抗率を有する硬化性液体ベヒクル、帯電調節添加剤、帯
    電しかつ該液体ベヒクル中を泳動し得る着色粒子、およ
    び該液体ベヒクルに実質的に不溶性でありかつ活性化時
    に該硬化性液体ベヒクルの重合を開始し得る開始剤を含
    有する固形粒子とを含む電気泳動液体現像剤と接触さ
    せ;そして、 c)現像後に、現像した像上に残存する該液体ベヒクル
    を硬化させることを特徴とする像形成方法。
  4. 【請求項4】 a)像形成部材上に静電潜像を発生さ
    せ; b)凸領域および凹領域を有するアプリケーターを用
    い; c)上記アプリケーターの凹領域に、着色剤、実質量の
    約108 〜約1011オーム−cmの抵抗率と約25〜約5
    00センチポイズの粘度を有する硬化性液体ベヒクル、
    および該液体ベヒクルに実質的に不溶性でありかつ活性
    化時に該硬化性液体ベヒクルの重合を開始し得る開始剤
    を含有する固形粒子とを含む液体現像剤を供給し; d)上記アプリケーターの凸部を上記像形成部材と接触
    させ、かくして上記アプリケーターの凹部から上記潜像
    上に上記現像剤を引付けさせ、それによって上記潜像を
    現像し;そして、 e)現像した像上に残存する上記液体ベヒクルを硬化さ
    せることを特徴とする像形成方法。
  5. 【請求項5】 a)少なくとも2つの電極間に、実質量
    の約5×109 オーム−cmよりも小さくない抵抗率と約
    20センチポイズよりも高くない粘度を有する硬化性液
    体ベヒクル、感光性着色粒子、および該液体ベヒクルに
    実質的に不溶性でありかつ活性化時に該硬化性液体ベヒ
    クルの重合を開始し得る開始剤を含有する固形粒子とを
    含む液体現像剤を入れ; b)上記電極間の現像剤を電極間に電位を加えながら光
    像に露光させ、それによって像の形成を各電極上に像形
    状で懸濁粒子を付着させることによって行い;そして、 c)現像した像上に残存する上記液体ベヒクルを硬化さ
    せることを特徴とする像形成方法。
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