JPS63155055A - 静電写真用現像剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は静電写真用現像剤に関し、詳しくは、紫外線照
射で定着される静電写真用現像剤に関する。

（従来技術３ Ｄ電潜像を顕像化する現像手段には、大別して、乾式法
と湿式法とのいずれかが採られている０両方式ともそれ
ぞれ長所・短所を有しているが、解像力及び階調性の良
好な画像を得る上では湿式現像法（液体現像剤）による
のが有利である。

だが、従来の液体現像剤を用いた場合には。

定着に時間がかかり、それ故、複写速度が遅いといった
欠陥が見受けられる。加えて、これまでの液体現像剤は
トナーの定着力が必ずしも十分ではなく、従って、そう
した液体現像剤をカラー電子写真に用いると、先に定着
されたトナーを有する転写紙が次の段階で他色トナーを
分散した液体現像剤に触れた際、その液体現象剤中に前
記転写紙上の既に定着されたはずのトナーの一部が再分
散してしまうという現象が時として見受けられ、その結
果、三原色トナー及び黒色トナーを用いての４色重ねが
不均一になり忠実な色再現がなされにくい等の傾向もあ
る。

一方、従来の乾式現像剤にあっては定着に加圧ローラや
加熱ローラが一般に使用されているため、画像のつぶれ
が往々にして認められるといった欠陥を有している。

〔目　　的〕

本発明の第１の目的は、湿式トナーとして使用しても定
着性能が向上せしめられた［写真用現像剤を提供するも
のである。本発明の第２の目的は、単色複写は勿論のこ
とカラー複写も高速で行なえる静電写真用現象剤を提供
するものである。本発明の第３の目的は、無接；独定着
が行なえて画像つぶれ等のない鮮明な画像が得られる静
電写真現像剤を提供するものである。

本発明の第４の目的は、乾式トナーとして使用しても紫
外線照射での定着が十分行なえる静電写真現像剤を提供
するものである。

〔構　　成〕

本発明の係る静電写真用現像剤は、紫外線照射により多
官能性上ツマ−及びこれと共重合する物質を少なくとも
含んでいることを特徴としている。

以下に本発明を更に詳細に説明する。

本発明者は上記原理の応用から紫外線照射で定着しうる
現像剤について多くの検討を行なった結果、紫外線照射
により重合する物質を現像剤のバインダー成分として使
用すれば定着性、耐溶剤性１画像鮮明性などがすぐれた
コピーが得られ、定着速度が速いことから、コピースピ
ードがあげられることなどを確めた。

本発明に用いる多官能性上ツマ−としては、エチレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールトリアクリレート、トリエチレングリコールトリ
メタクリレート、ブタンジオールジアクリレート、ブタ
ンジオールジメタクリレート、１，６−ヘキサンシオー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート
、テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメ
チロールメタントリメタクリレート、テトラメチロール
メタンテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテ
トラメタクリレート、ジプロピレンジグリコールジアク
リレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールヘキサントリアクリレート、トリメチロ
ールヘキサントリメタクリレート、ペンタエリトリット
テトラアクリレート、ペンタエリトリットテトラメタク
リレート、１．３−ブチレングリコールジアクリレート
、１，３−ブチレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールエタントリアクリレート、トリメチロールエ
タントリメタクリレートなどが例示できる。

紫外線照射された際、前記多官能性モノマーを共重合す
る物質としては例えば下記一般式（但し、Ｒ１は−■又
は−ＣＨ，、Ｒ２及びＲ３は−Ｈ又は−＋ＣＨ，＋ｎＣ
Ｈ＝ＣＨ，（ｎ＝１〜２０）、ｘｌは−ＣＯＯＣｎ＝Ｈ
，ｎ−、、、　−〇〇〇）Ｉ又は−■（ｎ・＝　１〜２
０）、ｍ＝１０以上である。） で表わされる化合物、下記一般式（ｎ）（但ＬＲ’は一
〇又は−ＣＩｌ、、ｘ２は−ｃＯｏｃｎｌＨ２ｎ＋＋、
又は−〇（ｎ＝１〜２０）、ｍ＝１０以上である。）で
表わされる化合物、下記一般式（ＩＩＩ）Ｒ’　−Ｃｏ
ｏ　（ＣＩｌ　＝　Ｃ）ＢｎＲ７−（ＩＩＩ　）（但し
Ｒ＠、Ｒ１は炭素数１〜２０のアルキル基、フェニル基
又はカルボキシル基であり、ｎ＝１〜２００である。） で表わされる化合物などがあげられる。

これら一般式（１）（ＩＩ）及び（ＩＩＩ）の化合物の
具体例としては ［１ ＨＣＨ。

ＣＨ＝ＣＨ。

ＣＨ＝ＣＨ２ ＣＨ＝ＣＨ２ ＣＩ□ 「 ＣＨ＝ＣＨ□ ＣＨ２ ＣＨ＝ＣＨ□ ＣＩ＋□ Ｃ１ｌ□−〇〇＝Ｃ１１□ ＣＨ２ ■ ＣＨ２−ＣＨ＝ＣＨ２ （ＣＨ２）１゜ ＣＨ＝ＣＨ２ ＣＨ。

υ （ＣＨ２）２゜ ｒｌＩ＝ｒｌ＋ ＣＨ＝ＣＨ。

ＣＨ。

ＣＨ＝ＣＨ２ ＣＨ。

（１７）　　ＣＨ，Ｃ００ＣＩ（−鉗＝　ＣＨ−ＣＨ＝
　ＣＩ（−■（１８）　　ＣＨＪＣｏｏＣＨ−ＣＩ＋＝
ＣＩ（−Ｃ）Ｉ＝ＣＨ−ＣＨ＝ＣＨ□−〇（１９）　　
　ｃ、＋＋□Ｃｏｏ　−Ｃ１ｌ　＝　ＣＩｌ　−ＣＨ＝
　ＣＨ−〇（２０）　　　Ｃ４ｌ１ｇＣＯＯ＋ＣＩ（＝
Ｃｔｌ）４−◎（２１）　　　Ｃ，Ｈ１□ＣｏＯ＋ＣＩ
＝ＣＨ）２−ＣＢ＋１□７（２２）　　　Ｃ，、！１２
．Ｃ００−（−Ｃ１ｌ＝Ｃ）Ｉ）８−Ｃ１□Ｈ２Ｓ（２
３）　　　Ｃ，Ｈ，−Ｃｏｏ−＋ＣＨ＝ＣＩ＋）、−Ｃ
６１１゜（２４）　　　Ｃ，）Ｉ、−Ｃｏｏ−％ＣＨ＝
ＣＩ）４−Ｃ，Ｈ，。

（２５）　　　Ｃ，＋１５−Ｃｏｏ（ＣＨ＝ＣＩ＋）、
。−Ｃ，Ｈ５（２６）　　　Ｃ，１１，−Ｃｏｏ−ＣＨ
＝ＣＩ（−ＣＧＨｓ（２７）　　　ＣＧＨ６−Ｃｏｏ−
ＣＨ＝ＣＨ−ＣＩｌ＝ＣＨ−ＣＯＯＨ（２８）　　　Ｃ
２１＋、−Ｃｏｏ＋（ＪＩ＝ＣＨ）、−ＣＯＯＨ（２９
）　　　Ｃ，Ｈ，−Ｃ００＋ＣＨ＝Ｃ１１）１．−Ｃｏ
ｏ）ｌ（３０）　　　Ｃ１，＋１．、−Ｃ００＋ＣＨ＝
Ｃ１１）２ｏ−Ｃ，Ｈ。

（３１）　　　Ｃ２４Ｈ４ｇＣ２４Ｈ４＋ＣＩ（＝ＣＨ
）２．−Ｃ，ＩＩ５（３２）　　　Ｃ３，）１７３−Ｃ
００＋ＣＨ＝Ｃ１１）２−Ｃ，Ｈ。

などが例示できる。

本発明に係る現像剤には着色剤が添加されているもよく
、着色剤としてはカーボンブラック。

オイルブルー、アルカリブルー、フタロシアニンブルー
、フタロシアニングリーン、スピリットブラック、アニ
リンブラック、オイルバイオレット、ベンジジンイエロ
ー、メチルオレンジ、ブリリアントカーミン、ファース
トレッド、クリスタルバイオレット等公知の染料・顔料
があげられる。

本発明現像剤（トナー）（劃、従って実質的には、着色
剤がバインダー成分〔多官能性モノマー及びこれと共重
合可能な例えば一般式（ＩＩ）（Ｉｎ）（ＩＶ）で表わ
されたごとき化合物〕が分散された格好になっている。

トナー中には、好ましくは光重合開始剤が添加される。

光重合開始剤（光増感剤）は、紫外線によって容易に分
解してラジカルを発生するような物質であり、あらかじ
め前記バインダー成分に添加しておき、現像後のこれに
紫外線を照射して光増感剤からのラジカルで重合を開始
せしめるというものである。

こうした光増感剤としては、ジアセチル、ベンジル、ベ
ンゾフェノン、ベンズアルデヒド。

シクロヘキサノンなどのカルボニル化合物の外に、アゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾメタン、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、ジベンゾチアゾリルジスルフィド
、四塩化炭素、有機過酸化物、硝酸ウラニル及びエオシ
ン、エリスロシン、ニュートラルレッド、ピクトリヤブ
ルー等にあげられる。

湿式トナーと乾式トナーとではその製造法を異にするが
、湿式トナーであれば着色剤１重量部に対し紫外線照射
により多官能性上ツマ−と共重合する前記Ｎα１〜Ｎα
３２に示したような化合物０．５〜５重量部を混合し、
これを多官能性モノマー１０〜２０重量部の存在下にア
トライター、ボールミル、ケディミル、三本ロールミル
などの分散機で十分分散して濃縮トナーとするが、必要
であれば、この濃縮トナーを適当量の多官能性モノマー
で希釈すればよい。また、乾式トナーであれば、同等に
三本ロールなどで加熱混練し、冷却後粉砕し分級して粒
径１０〜２０μｍ程度の大きさとすればよい。

かくして得られた現像剤は通常の手段によって現像に供
せられ、続いて、紫外線照射（定着）することにより紙
等の被転写体にトナー像が形成される。

既述のごとく、本発明現像剤におけるバインダー成分は
紫外線硬化性のものであるため、紫外線照射（２００〜
４００ｎｍ）で容易にトナーは定着する。紫外線照射装
置はランプ、反射板、ランプ・ハウジング、電源部など
からなる。

本発明のごとき紫外線硬化型トナーでの現像、定着（紫
外線照射）によれば、Ａ−４判で毎分７０枚以上の高速
複写が可能である。しかし、このトナー中に紫外線吸収
剤を含有させておけば、更に定着が効率よく行なわれ、
一層の高速複写が行なえるようになる。紫外線吸収剤は
変退色防止剤としても働き、耐光性のよい画像が得られ
る上からもその添加は有利である。

かかる紫外線吸収剤の具体例としては ｐ−ジメチルアミノベンズアルデヒド ｐ−ジメチルアミノ安息香酸 ベンゾイル安息香酸メチルエステル ベンゾインエチルエーテル ベンゾインイソプロピルエーテル ベンゾインイソブチルエーテル ベンジル キサントン ２−メチルチオキサントン ２−イソプロピルチオキサントン ２−クロロチオキサントン カウンターキュアーＤＢＳ　（ワートプレキンソップ社
製）カウンターキュアーｐｏｏ（ワートプレキンソップ
社製）カヤキュアーＭＢＰ　（日本化薬社製）カヤキュ
アー〇ＴＸ　（日本化薬社１１）カヤキュアーＤＩＴＸ
（日本化薬社製）カヤキュアーＤＭＢＩ（日本化薬社製
）ニッソキュアーＢＭＡ（新日曹化工製）パイキュアー
５５（ストウファーケミカル社製）サントレーｔｏｏｏ
（サンド社製） アセトキュアーｌＮＰＰ　（アセトケミカル社製）トリ
ボナール１２（アクゾヶミー社製）ＤＥＡＰ（アップジ
ョン社製） などが挙げられる。

紫外線吸収剤の含有量は、トナーに対して、２０重量％
以下好ましくは０．１〜５重量％である。

紫外線吸収剤の添加方法はポリマー溶媒に溶解又は分解
させるか、濃縮トナー作成時に着色剤、バインダー成分
などとともに紫外線吸収剤を添加し分散するなどが考え
られる。

次に実施例を示す。ここでの部はすべて重量部である。

実施例１ カーボンブラック（三菱化成工業社製、三菱＃１４）　
　　３００部前記具体例（１）の化合物　　　　　　　
　　　　　　　３５０部ベンゾフェノン　　　　　　　
　　　　　　　　　　　１ｏ部からなる混合物を三本ロ
ールミルで分散して静電写真用の濃縮タイプ湿式トナー
をつくり、これの２００ｇをエチレングリコールジメタ
クリレート２００ｇに分散して湿式現像剤を作成した。

続いて、リコー社製の普通紙複写機（リコピ−ＤＴ１２
００）を用いて上質紙にコピーした後、１６゜ｉｉ／ａ
ｍの高圧水銀灯（日本電池社製）２灯でかつコンベアス
ピード２．０ｍ／ｍｉｎでトナ一層を十分硬化させ良質
の複写物を得た。

実施例２及び３ トナー成分を下記表−１のものにかえた以外は実施例１
とまったく同様にして濃縮タイプ湿式トナーをつくり、
実施例２ではこれの２ＱＯｇをトリエチレングリコール
トリメタクリレート２゜Ｏｇに分散して、また実施例３
では前記濃縮トナー２００ｇをエチレングリコールジメ
タクリレート２００ｇに分散してそれぞれ湿式現像剤を
作成した。

これらを用い更に実施例１と同じようにして良質の複写
物を得た。これらをまとめて表−１に示す。

（以下余白） 表−１ 実施例４ 前記具体例（３）の化合物　　　　　　　　　　３５０
部エチレングリコールジメタクリレート　　　　３５０
部ジアセチル　　　　　　　　　　　　　　　　　１０
部からなる混合物をボールミルで分散し静電写真用の濃
縮タイプ湿式トナーをつくり、これの２゜Ｏｇをトリエ
チレングリコールトリメタクリレート１０００ｇに分散
して湿式現像剤を作成した。

続いて、この湿式現像剤を用い実施例１と同様にして良
質の複写物を得た。このトナー（湿式現像剤）はコンベ
アスピード３．０ｍ／ｍｉｎでトナ一層を十分硬化でき
るものであった。

実施例５及び６ トナー成分を下記表−２のものにかえた以外は実施例４
とまったく同様にして濃縮タイプ湿式トナーをつくり、
実施例５ではこれの２００ｇをブタンジオールジアクリ
レートｌｏｏｏｇに分散して、また、実施例６では前記
濃縮１ヘナー２００ｇをトリエチレングリコールトリメ
タクリレート１０００部に分散してそれぞれ湿式現像剤
を作成した。

これらを用い更に実施例４と同じようにして良質の複写
物を得た。これらをまとめて表−２に示す。

（以下余白） 表−２ 実施例７ フタロシアニングリーン（犬日精化社製）３００部ウラ
リルメタクリレート　　　　　　　　　　１００部ブタ
ンジオールジアクリレート　　　　　　　３００部から
なる混合物をボールミルで分散し静電写真用の濃縮タイ
プ湿式トナーをつくり、これの５０職をエチレングリコ
ールジメタクリレート１０００ｇに分散して湿式現像剤
を作成した。

続いて、リコー社製普通紙複写機（リコピーＤＴ１８０
０Ｒ）を用いて上記湿式現像剤で上質紙にコピーした後
１６０ｗ／ｃｍの高圧水銀灯（日本電池）２灯でかつコ
ンベアスピード６．６ｍ／ｍｉｎでトナ一層を硬化させ
良質の複写物を得た。

実施例８及び９ トナー成分を下記表−３菊ものにかえた以外は実施例７
とまったく同様にして濃縮タイプ湿式トナーをつくり、
実施例８ではこれの５００ｇをエチレングリコールジア
クリレート１０００ｇに分散して、また、実施例９では
前記濃縮トナー５００ｇをブタンジオールジアクリレー
ト１０００ｇに分散してそれぞれ湿式現像剤を作成した
。これらを用い更に実施例７同じようにして良質の複写
物を得た。これらをまとめて表−３に示す。

（以下余白） 表−３ 実施例１０ 前記具体例（６）の化合物　　　　　　　　　　　３０
０部トリメタロールエタントリア外ルート　　　　５０
部からなる混合物を三本ロールミルで１００℃に加熱混
練し、冷却後粉砕、分級し粒径１０〜２０μｍ静電写真
用乾式現像剤を作成した。

続いて、この乾式現像剤を用いリコー社製停通紙複写機
（リコピーＦＴ５２２０）で現像し上質紙にトナー像を
転写した後、１６０シ／Ｃｍの高圧水銀灯（日本電池社
製）２灯でかつコンベアースピード８．０ｍ／ｗｉｎで
トナ一層を硬化させて良質の複写物を得た。

実施例１１及び１２ トナー成分を下記表−４のものにかえた以外は実施例１
０とまったく同様にして乾式現像剤を作成し、更に同じ
ようにして良質の複写物を得た。これらをまとめて表−
４に示す。

（以下余白） 表−４ 〔効　　果〕 実施例の記載なら明らかなように、本発明の静電写真用
現像剤の使用によれば次にような効果がもたらされる。

（イ）定着が瞬時に終了するため定着速度が速く、加え
て、有害な蒸気の発生や臭いの発生はほとんどない。

（ロ）定着に際して、非画像部を過熱することがないの
で、像支持部材に紙以外にプラスチックフィルム等を使
用することができる。

（ハ）　湿式現像剤特有の鮮明画像が得られるとともに
、この画像は定着が非接触で行なわれることから一層鮮
明である。

（ニ）　一旦定着されたトナーは再度の紫外線照射によ
って何等影響を受けないので、カラー複写物を得るのに
好適である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、紫外線照射により多官能性モノマー及びこれと共重
   合する物質を含有していることを特徴とする静電写真用
   現像剤。