JP2003238898A - 光硬化性着色組成物及びカラーフィルター - Google Patents
光硬化性着色組成物及びカラーフィルターInfo
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Abstract
性を得ることができる光硬化性着色組成物、及びカラー
フィルターを提供する。 【解決手段】アルカリ可溶性樹脂、着色剤、感光性重合
成分、光重合開始剤、及び溶剤を含有する光硬化性着色
組成物において、膜厚が2.2μm以下であり、かつC
IE色度座標のy値が0.65以上である塗布膜を形成
し得る光硬化性着色組成物であり、前記着色剤が緑色顔
料と黄色顔料の混合物からなり、該緑色顔料がC.I.
ピグメントグリーン7であり、該黄色顔料がC.I.ピ
グメントイエロー180および/又はC.I.ピグメン
トイエロー185である光硬化性着色組成物。
Description
体撮像素子に用いられるカラーフィルターを作製するの
に好適な光硬化性着色組成物、及びカラーフィルターに
関し、特に緑色に関して色再現性が高い光硬化性着色組
成物、及びカラーフィルターに関する。
(LCD)パネルに不可欠な構成部品である。液晶ディ
スプレイは非常にコンパクトで、性能面でもCRTディ
スプレイと同等以上であり、テレビ画面、パソコン画
面、その他の表示装置としてCRTディスプレイから液
晶ディスプレイに置き換わりつつある。
赤色や青色に比べて、緑色の透過率が低いために、緑色
の色再現性が低く、ひいては液晶ディスプレイとしての
色再現範囲を狭くしてしまうという問題があった。
の鮮明化の目的で、緑色カラ−フィルタ−の透過率を向
上させる試みがなされている。例えば、C.I. PigmentYe
llow 139等の黄色顔料とC.I. Pigment Green 36等の緑
色顔料とを併用することで、バックライト光源の540
nmでの光透過率を向上させることが知られている。
は、顔料の分散を向上させ、また組成物中の顔料の微粒
子分散を可能にするために四級アンモニウム塩モノマー
を共重合成分にするバインダー樹脂を使用したカラーフ
ィルター用感放射線性着色組成物が開示されており、緑
色顔料としてC.I. Pigment Green 7及び黄色顔料として
C.I. Pigment Yellow 185がそれぞれ例示されている。
特開平9−203808号公報には、波長が460nm
と540nmの光に対する吸光度をそれぞれ規定して、
明度と彩度を改良したカラーフィルター用組成物が開示
されており、緑色顔料としてC.I. Pigment Green 7、ま
た黄色顔料としてC.I. Pigment Yellow 180及び185がそ
れぞれ例示されている。しかしながら、上記特許に記載
された組成物では、特に緑色に関する透過率や色再現性
の点で充分とは言えず、緑色に関する色再現性の更なる
向上が必要であった。
160928号公報には、540nmの光透過率が70
%以上、490nmの光透過率が50〜90%である緑
色カラーフィルターを形成し得る緑色カラーフィルター
用塗料組成物が提案されており、黄色顔料としてC.I. P
igment Yellow 185及び緑色顔料としてC.I Pigment Gre
en 7を用いて、色度座標のy値が0.520のカラーフ
ィルターが開示されている。しかしながら、この組成物
を用いても、色再現性が十分に高いカラーフィルターは
得られていないのが現状である。
体を使用したカラーフィルター用組成物は知られてい
る。例えば、特開平6−95378号公報には、水を溶
剤にできるカラーフィルター用光硬化性着色組成物が開
示されており、ジエチレングリコールモノメタクリレー
トを共重合モノマー成分としたバインダーが使用されて
いる。特開2000−194132号公報は、現像時間
を短くしてタクトタイムを適切なものにしたカラーフィ
ルター用着色感光性樹脂組成物に関するものであり、組
成物成分として側鎖にオキシエチレン骨格を有する共重
合体が開示されている。また、顔料としてC.I. Pigment
Green 7が例示されている。更に、日本特許第2665
696号公報には、顔料分散用バインダーとしてポリエ
チレングリコールアルキルエーテル(メタ)アクリレー
トを共重合成分として有する3元系共重合体を使用した
カラーフィルター用重合性組成物が開示されており、顔
料としてC.I. Pgiment Green 7が例示されている。
も各種モニターやTVに広がっている。そして、それと
共に色再現性の向上が望まれている。その要求に応える
ために、透明性が高く、色濃度の大きいカラーフィルタ
ーの出現が期待されている。しかしながら、透明性を高
めるためにカラーフィルターの膜厚を小さくすると、色
濃度が低下してしまうという問題があった。この問題は
特に緑色については顕著であり、色再現率が低く、ディ
スプレイとしての色再現範囲が狭いという問題があっ
た。特に、カラーフィルターとしての組成物の膜厚を
2.5μm以下にした場合には、上記トレードオフを脱
するのはより難しく、また、CIE色度座標でのyが
0.6を越えるのも極めて困難であった。
緑色に関して透過率が高く、色再現性を向上させ得る光
硬化性着色組成物、及びカラーフィルターを提供するこ
とにある。
成の光硬化性着色組成物及びカラーフィルターが提供さ
れて、上記目的が達成される。
性重合成分、光重合開始剤、及び溶剤を含有する光硬化
性着色組成物において、膜厚が2.2μm以下であり、
かつCIE色度座標のy値が0.65以上である塗布膜
を形成し得ることを特徴とする光硬化性着色組成物。
との混合物からなり、該緑色顔料がC.I.ピグメント
グリーン7であり、該黄色顔料がC.I.ピグメントイ
エロー180及び/又はC.I.ピグメントイエロー1
85であることを特徴とする前記(1)に記載の光硬化
性着色組成物。 (3)前記緑色顔料と黄色顔料との混合比率(緑色顔
料:黄色顔料)が、質量比で1:0.2〜1:3.5で
あることを特徴とする前記(2)に記載の光硬化性着色
組成物。 (4)前記光重合開始剤が、ハロメチル−S−トリアジ
ン系化合物であることを特徴とする前記(1)〜(3)
のいずれか一項に記載の光硬化性着色組成物。
脂A、樹脂B1又はB2の少なくとも1種からなること
を特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載
の光硬化性着色組成物。 樹脂A:(i) 無水マレイン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、及びフマル酸から選ばれた少なくとも一種の酸
成分モノマー、(ii)アルキルポリオキシエチレン(メ
タ)アクリレート、及び(iii)ベンジル(メタ)アク
リレートからなる共重合体 樹脂B1:(i)(メタ)アクリル酸及び(ii)ベンジ
ルメタクリレートからなる共重合体 樹脂B2:(i)(メタ)アクリル酸、(ii)ベンジル
メタクリレート、及び(iii)ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートからなる共重合体
に記載の光硬化性着色組成物を基板上に塗布、乾燥して
塗布膜を形成し、次いで、該塗布膜上にパターン露光、
現像を順次施すことにより得られたカラーフィルター。
めに、特に緑色の色再現性を高めるためには、緑色顔料
と黄色顔料との特定の組合せが特に効果的であることを
見出した。さらに、色再現性に優れたカラーフィルター
を得るためには、光硬化性組成物の流動性を高めること
も重要であることが分かった。また、特定の共重合体樹
脂をアルカリ可溶性樹脂として使用することにより、本
発明の目的はより効果的に達成できる。
アルカリ可溶性樹脂、着色剤、感光性重合成分、光重合
開始剤、及び溶剤を必須成分として構成される。そし
て、その組成物を、基板上に塗布、乾燥、パターン露
光、現象、硬化を順次に行うことにより得られた塗布膜
が特定の特性を有し得ることを要件とする。
は、後で詳述するが、得られた塗布膜の膜厚は、2.2
μm以下、好ましくは2μm以下である。塗布膜の厚み
が厚すぎると、光の透過性が低下し、色再現性が低くな
るという問題が生じる。
上が要件であり、好ましくは0.65≦y≦0.71で
ある。y値が低すぎると、光の透過性が低下し、色再現
性が低くなるという問題が生じる。一方、CIE色度座
標のx値については特に制限はないが、好ましくは0.
14≦x≦0.34である。
られる配合成分、該組成物の使用方法について説明す
る。 〔I〕アルカリ可溶性樹脂 本発明の組成物に用いられるアルカリ可溶性樹脂は、特
に限定されるものではないが、下記樹脂A、樹脂B1又
はB2の少なくとも1種からなるのが好ましい。 樹脂A: (i)無水マレイン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、及びフマル酸から選ばれた少なくとも一種の酸
成分モノマー、(ii)アルキルポリオキシエチレン(メ
タ)アクリレート、及び(iii)ベンジル(メタ)アク
リレートからなる共重合体 樹脂B1:(i)(メタ)アクリル酸及び(ii)ベンジ
ルメタクリレートからなる共重合体 樹脂B2:(i)(メタ)アクリル酸、(ii)ベンジル
メタクリレート、及び(iii)ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートからなる共重合体
アルカリ可溶性樹脂として使用することによって、本発
明の目的がより効果的に達成できる。
(i)酸成分モノマー、(ii)アルキルポリオキシエチ
レン(メタ)アクリレート、及び(iii)ベンジル(メ
タ)アクリレートの組成質量比は好ましくは10〜25
/5〜25/50〜85、より好ましくは15〜20/
5〜20/60〜80である。また、アルカリ可溶性樹
脂Aのポリスチレン換算質量平均分子量(Mw)として
は好ましくは3,000〜50,000、より好ましくは
5,000〜30,000である。
の種々の染料や顔料を一種又は二種以上混合して用いる
ことができる。
く、従来カラーフィルター用として公知の染料が使用で
きる。例えば、特開昭64−90403号公報、特開昭
64−91102号公報、特開平1−94301号公
報、特開平6−11614号公報、特登2592207
号、米国特許第4,808,501号明細書、米国特許
第5,667,920号明細書、米国特許第5,05
9,500号明細書、特開平5−333207号公報、
特開平6−35183号公報、特開平6−51115号
公報、特開平6−194828号公報等に開示されてい
る色素が使用できる。化学構造としては、ピラゾールア
ゾ系、アニリノアゾ系、トリフェニルメタン系、アント
ラキノン系、ベンジリデン系、オキソノール系、ピラゾ
ロトリアゾールアゾ系、ピリドンアゾ系、シアニン系、
フェノチアジン系、ピロロピラゾールアゾメチン系等の
染料が使用できる。特に、硬化性組成物は比較的低温で
の硬化が可能なので、顔料に比較して耐熱性に劣る染料
であっても硬化膜に耐久性を付与するためのポスト・ベ
ークの際の高温度下にさらされても分解等の問題を軽減
することができる。
は、従来公知の種々の無機顔料または有機顔料を用いる
ことができる。また、顔料は、無機顔料であれ有機顔料
であれ、高透過率であることが好ましいことを考慮する
と、なるべく細かいものの使用がよいが、ハンドリング
性をも考慮すると、好ましくは平均粒子径0.01μm
〜0.1μm、より好ましくは0.01μm〜0.05
μmの顔料が用いられる。無機顔料としては、金属酸化
物、金属錯塩等で示される金属化合物であり、具体的に
は鉄、コバルト、アルミニウム、カドミウム、鉛、銅、
チタン、マグネシウム、クロム、亜鉛、アンチモン等の
金属酸化物、および前記金属の複合酸化物を挙げること
ができる。
8, 109, 110, 138, 139, 147, 150, 151, 154, 155, 16
7, 180, 185, 199 ; C.I.Pigment Orange 36, 38, 43, 71; C.I.Pigment Red 81, 105, 122, 149, 150, 155, 171,
175, 176, 177,209, 220, 224, 242, 254, 255, 264, 2
70; C.I.Pigment Violet 19, 23, 32, 39; C.I.Pigment Blue 1, 2, 15, 15:1, 15:3, 15:6, 16, 2
2, 60, 66; C.I.Pigment Green 7, 36, 37; C.I.Pigment Brown 25, 28; C.I.Pigment Black 1, 7; カーボンブラック等を挙げることができる。
のN原子をもつものを好ましく用いることができる。こ
れら塩基性のN原子をもつ顔料は本発明の組成物中で良
好な分散性を示す。その原因については十分解明されて
いないが、感光性重合成分と顔料の親和性の良さが影響
しているものと推定される。
きる顔料として、以下のものを挙げることができるが、
これらに限定されない。
10, 138, 139, 150, 151, 154, 167, 180, 185; C.I.Pigment Orange 36, 71; C.I.Pigment Red 122, 150, 171, 175, 177, 209, 224,
242, 254, 255, 264; C.I.Pigment Violet 19, 23, 32; C.I.Pigment Blue 15:1, 15:3, 15:6, 16, 22, 60, 66; C.I.Pigment Black 1.
上げるため種々組合せて用いる。具体例を以下に示す。
赤の顔料としては、アントラキノン系顔料、ペリレン系
顔料、ジケトピロロピロール系顔料単独またはそれらの
少なくとも一種とジスアゾ系黄色顔料、イソインドリン
系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料またはペリレン系
赤色顔料との混合などが用いられる。例えばアントラキ
ノン系顔料としては、C.I.ピグメントレッド17
7、ペリレン系顔料としては、C.I.ピグメントレッ
ド155、C.I.ピグメントレッド224、ジケトピ
ロロピロール系顔料としては、C.I.ピグメントレッ
ド254が挙げられ、色再現性の点でC.I.ピグメン
トイエロー83またはC.I.ピグメントイエロー13
9との混合が良好であった。赤色顔料と黄色顔料の質量
比は、100:5から100:50が良好であった。1
00:4以下では400nmから500nmの光透過率を抑
えることが出来ず色純度を上げることが出来なかった。
また100:51以上では主波長が短波長よりになりN
TSC目標色相からのずれが大きくなった。特に10
0:10より100:30の範囲が最適であった。赤色
顔料同士の組み合わせの場合は、色度に併せて調整す
る。
ニン系顔料単独またはジスアゾ系黄色顔料、キノフタロ
ン系黄色顔料、アゾメチン系黄色顔料またはイソインド
リン系黄色顔料との混合が用いられ例えばC.I.ピグ
メントグリーン7、36、37とC.I.ピグメントイ
エロー83、C.I.ピグメントイエロー138、C.
I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイ
エロー150、C.I.ピグメントイエロー180また
はC.I.ピグメントイエロー185との混合が良好で
あった。
は、特に緑色顔料と黄色顔料との混合物が好ましく、な
かでも緑色顔料がC.I.ピグメントグリーン−7であ
り、黄色顔料がC.I.ピグメントイエロー180及び
/又はC.I.ピグメントイエロー185であるのが緑
色の色再現性を高めるために特に好ましい。前記緑色顔
料と黄色顔料との混合比率(緑色顔料:黄色顔料)は、
限定されるものではないが、質量比で1:0.2〜1:
3.5であるのが好ましく、より好ましくは1:0.2
〜1:2.0、最も好ましくは1:0.3〜1:1.5
である。緑色と黄色の顔料をこの範囲とすることで、本
発明の光硬化性着色組成物から得られるカラーフィルタ
ーをより色再現性に優れたものにすることができる。
単独またはジオキサジン系紫色顔料との混合が用いら
れ、例えばC.I.ピグメントブルー15:6とC.
I.ピグメントバイオレット23との混合が良好であっ
た。青色顔料と紫色顔料の質量比は、100:0より1
00:30が好ましく、より好ましくは100:10以
下である。
ン酸系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマーおよび
エチルセルロース樹脂等に微分散させた粉末状加工顔料
を用いることにより分散性および分散安定性の良好な顔
料含有感光樹脂を得ることが出来る。
般に、これら顔料は合成後、種々の方法で乾燥を経て供
給される。通常は水媒体から乾燥させて粉末体として供
給されるが、水が乾燥するには大きな蒸発潜熱を必要と
するため、乾燥して粉末とさせるには大きな熱エネルギ
ーを与える。そのため、顔料は一次粒子が集合した凝集
体(二次粒子)を形成しているのが普通である。
子に分散するのは容易ではない。そのため顔料をあらか
じめ種々の樹脂で処理しておくことが好ましい。これら
樹脂として、前述のアルカリ可溶性樹脂を挙げることが
できる。処理の方法としては、フラッシング処理やニー
ダー、エクストルーダー、ボールミル、2本または3本
ロールミル等による混練方法がある。このうち、フラッ
シング処理や2本または3本ロールミルによる混練法が
微粒子化に好適である。
と水と混和しない溶媒に溶解した樹脂溶液を混合し、水
媒体中から有機媒体中に顔料を抽出し、顔料を樹脂で処
理する方法である。この方法によれば、顔料の乾燥を経
ることがないので、顔料の凝集を防ぐことができ、分散
が容易となる。2本または3本ロールミルによる混練で
は、顔料と樹脂または樹脂の溶液を混合した後、高いシ
ェア(せん断力)をかけながら、顔料と樹脂を混練する
ことによって、顔料表面に樹脂をコーティングすること
によって、顔料を処理する方法である。この過程で凝集
していた顔料粒子はより低次の凝集体から一次粒子にま
で分散される。
リル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、マレイン酸樹
脂、エチルセルロース樹脂、ニトロセルロース樹脂等で
処理した加工顔料も都合良く用いることができる。本発
明において、上記の種々の樹脂で処理された加工顔料の
形態としては、樹脂と顔料が均一に分散している粉末、
ペースト状、ペレット状、ペースト状が好ましい。ま
た、樹脂がゲル化した不均一な塊状のものは好ましくな
い。この様にして得られた着色分散体は、感光性成分と
混合され、光硬化性着色組成物として供される。
の着色剤含有率は特に限定されるものではないが、好ま
しくは30〜60質量%である。また、アルカリ可溶性
樹脂として前記アルカリ可溶性樹脂Aを単独で使用した
場合の組成物の樹脂含有率は全固形分中好ましくは10
〜50質量%、より好ましくは10〜40質量%であ
り、アルカリ可溶性樹脂B1またはB2を併用した場
合、組成物の樹脂総含有率は好ましくは10〜50質量
%であるのが好ましい。
る目的で従来公知の顔料分散剤や界面活性剤を添加する
ことが出来る。これらの分散剤としては、多くの種類の
化合物が用いられるが、例えば、フタロシアニン誘導体
(市販品EFKA−745(エフカ社製))、ソルスパ
ース5000(ゼネカ製);オルガノシロキサンポリマ
ーKP341(信越化学工業製)、(メタ)アクリル酸
系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.9
5(共栄社油脂化学工業製)、W001(裕商製)等の
カチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレー
ト、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタ
ン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;W00
4、W005、W017(裕商製)等のアニオン系界面
活性剤;EFKA−46、EFKA−47、EFKA−
47EA、EFKAポリマー100、EFKAポリマー
400、EFKAポリマー401、EFKAポリマー4
50(以上森下産業製)、ディスパースエイド6、ディ
スパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパ
ースエイド9100(サンノプコ製)等の高分子分散
剤;ソルスパース3000、5000、9000、12
000、13240、13940、17000、240
00、26000、28000などの各種ソルスパース
分散剤(ゼネカ株式会社製);アデカプルロニックL3
1,F38,L42,L44,L61,L64,F6
8,L72,P95,F77,P84,F87、P9
4,L101,P103,F108、L121、P−1
23(旭電化製)およびイソネットS−20(三洋化成
製)が挙げられる。
感光性重合成分について説明する。上記感光性重合成分
としては、少なくとも1個の付加重合可能なエチレン基
を有し、常圧下で100℃以上の沸点を持つエチレン性
不飽和基を持つ化合物が好ましく、なかでも、4官能以
上のアクリレート化合物がより好ましい。
レン性不飽和基をもち、沸点が常圧で100℃以上の化
合物としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等
の単官能のアクリレートやメタアクリレート;ポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイ
ルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイロキシ
エチル)イソシアヌレート、グリセリンやトリメチロー
ルエタン等の多官能アルコールにエチレンオキサイドや
プロピレンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリレ
ート化したもの、ペンタエリスリトール又はジペンタエ
リスリトールのポリ(メタ)アクリレート化したもの、
特公昭48−41708号、特公昭50−6034号、
特開昭51−37193号各公報に記載されているよう
なウレタンアクリレート類、特開昭48−64183
号、特公昭49−43191号、特公昭52−3049
0号各公報に記載されているポリエステルアクリレート
類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応生成物で
あるエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレート
やメタアクリレートを挙げることが出来る。更に、日本
接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308頁に光
硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されているも
のも使用できる。
ンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後
(メタ)アクリレート化した化合物が、特開平10−6
2986号公報に一般式(1)及び(2)としてその具
体例と共に記載されており、これらも感光性重合成分と
して用いることができる。
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートおよびこれらのアクリロイル基
が、エチレングリコール、プロピレングリコール残基を
介している構造が好ましい。これらのオリゴマータイプ
も使用される。これらの感光性重合成分は1種単独でま
たは2種以上を組み合わせて使用することができる。こ
れらの感光性重合成分の使用量は、光硬化性着色組成物
の全固形分100に対し、好ましくは20〜200質量
%、より好ましくは50〜120質量%である。
ハロメチル−s−トリアジン等の活性ハロゲン化合物、
3−アリール置換クマリン化合物、少なくとも一種のロ
フィン二量体等を挙げることができるが、特にはハロメ
チル−s−トリアジン系化合物であるのが好ましい。以
下これらの化合物について詳述する。
−s−トリアジン等の活性ハロゲン化合物の内、ハロメ
チルオキサジアゾール化合物としては、特公昭57−6
096号公報に記載の下記一般式IVで示される2−ハ
ロメチル−5−ビニル−1,3,4−オキサジアゾール
化合物が挙げられる。
換のアリール基を、Xは水素原子、アルキル基又はアリ
ール基を表す。Yは、弗素原子、塩素原子又は臭素原子
を表す。nは、1〜3の整数を表す。一般式IVの具体
的な化合物としては、2−トリクロロメチル−5−スチ
リル−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロ
メチル−5−(p−シアノスチリル)−1,3,4−オ
キサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−メ
トキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール等が
挙げられる。
ては、特公昭59−1281号公報に記載の下記一般式
Vに示されるビニル−ハロメチル−s−トリアジン化合
物、特開昭53−133428号公報に記載の下記一般
式VIに示される2−(ナフト−1−イル)−4,6−
ビス−ハロメチル−s−トリアジン化合物及び下記一般
式VIIで示される4−(p−アミノフェニル)−2,6
−ジ−ハロメチル−s−トリアジン化合物が挙げられ
る。
Pは、−CQ3(Qは上記と同義である)、−NH2、−
NHR、−N(R)2、又は−OR(ここで、Rはフェ
ニル又はアルキル基を示す)を表す。Wは、置換されて
いてもよい芳香族基、置換されていてもよい複素環式
基、又は下記一般式VAで表される一価の基を表す。
り、Rは上記と同義である。
す。m、nは0〜3の整数である。R'は、下記一般式
VIAで示され基を表す。
はORc(Rc はアルキル、シクロアルキル、アルケニ
ル、アリール基)、R2はCl,Br、アルキル、アル
ケニル、アリール、又はアルコキシ基を表す。)
なって、水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリ
ール基、置換アリール基、下記一般式VIIA又はVIIBで
示される基を表す。R3、R4は、同一または異なって、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基を
表す。X、Yは、同一または異なって、Cl又はBrを
表す。m、nは、同一または異なって、0、1又は2を
表す。
は、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換ア
リール基を表す。置換アルキル基及び置換アリール基に
おける置換基の例としては、フェニル基等のアリール
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、カルボアルコキシ
基、カルボアリールオキシ基、アシル基、ニトロ基、ジ
アルキルアミノ基、スルホニル誘導体等が挙げられる。
結合している窒素原子と共に非金属原子からなる異節環
を形成してもよく、その場合、異節環としては下記に示
されるものが挙げられる。
ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシスチリル
−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)
−6−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1,3−ブ
タジエニル)−s−トリアジン、2−トリクロロメチル
−4−アミノ−6−p−メトキシスチリル−s−トリア
ジン等が挙げられる。
(ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチ
ル−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1
−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリ
アジン、2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−
4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2
−(4−ブトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス
−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−〔4−(2
−メトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,6−ビ
ス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−〔4−
(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,6
−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−〔4
−(2−ブトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,
6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−
(2−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−
トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(6−メトキ
シ−5−メチル−ナフト−2−イル)−4,6−ビス−
トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(6−メトキ
シ−ナフト−2−イル)−4,6−ビス−トリクロロメ
チル−s−トリアジン、2−(5−メトキシ−ナフト−
1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−ト
リアジン、2−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イ
ル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジ
ン、2−(6−エトキシ−ナフト−2−イル)−4,6
−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−
(4,5−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−
ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン等が挙げられ
る。
N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニ
ル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、4−〔o−メチル−p−N,N−ジ(エトキシカル
ボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、4−〔p−N,N−ジ
(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−メチル−
p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−
2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4
−(p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−
ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(p−
N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,
6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−
〔p−N,N−ジ(フェニル)アミノフェニル〕−2,
6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−
(p−N−クロロエチルカルボニルアミノフェニル)−
2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4
−〔p−N−(p−メトキシフェニル)カルボニルアミ
ノフェニル〕2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、4−〔m−N,N−ジ(エトキシカルボニル
メチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン、4−〔m−ブロモ−p−N,
N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕
−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
4−〔m−クロロ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニ
ルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、4−〔m−フロロ−p−
N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニ
ル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、4−〔o−ブロモ−p−N,N−ジ(エトキシカル
ボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−クロロ−p
−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェ
ニル−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、4−〔o−フロロ−p−N,N−ジ(エトキシカル
ボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−ブロモ−p
−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,
6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−
〔o−クロロ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノ
フェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、4−〔o−フロロ−p−N,N−ジ(クロロ
エチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン、4−〔m−ブロモ−p−N,
N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−ク
ロロ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニ
ル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、4−〔m−フロロ−p−N,N−ジ(クロロエチ
ル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、4−(m−ブロモ−p−N−エ
トキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−ク
ロロ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニ
ル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、4−(m−フロロ−p−N−エトキシカルボニルメ
チルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、4−(o−ブロモ−p−N−エ
トキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−ク
ロロ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニ
ル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、4−(o−フロロ−p−N−エトキシカルボニルメ
チルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、4−(m−ブロモ−p−N−ク
ロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、4−(m−クロロ−p−N
−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−フロロ−p
−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−ブロモ
−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−ク
ロロ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6
−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o
−フロロ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−
2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、等
が挙げられる。
できる。その具体例として、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾイン、9−フルオレノン、2−ク
ロロ−9−フルオレノン、2−メチル−9−フルオレノ
ン、9−アントロン、2−ブロモ−9−アントロン、2
−エチル−9−アントロン、9,10−アントラキノ
ン、2−エチル−9,10−アントラキノン、2−t−
ブチル−9,10−アントラキノン、2,6−ジクロロ
−9,10−アントラキノン、キサントン、2−メチル
キサントン、2−メトキシキサントン、2−メトキシキ
サントン、チオキサントン、ベンジル、ジベンザルアセ
トン、p−(ジメチルアミノ)フェニルスチリルケト
ン、p−(ジメチルアミノ)フェニル−p−メチルスチ
リルケトン、ベンゾフェノン、p−(ジメチルアミノ)
ベンゾフェノン(またはミヒラーケトン)、p−(ジエ
チルアミノ)ベンゾフェノン、ベンゾアントロン等や特
公昭51−48516号公報記載のベンゾチアゾール系
化合物が挙げられる。
は、例えば下記一般式VIIIで示される化合物である。
基、炭素数6〜10のアリール基(好ましくは水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基)を、
R9は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基、下記一般式VIIIAで示される基
(好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、一般式VIIIAで示される基、特に好ましくは一般式
VIIIAで示される基)を表す。
〜8のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、オクチル基)、炭素数1〜8のハロア
ルキル基(例えばクロロメチル基、フロロメチル基、ト
リフロロメチル基など)、炭素数1〜8のアルコキシ基
(例えばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基)、置換
されてもよい炭素数6〜10のアリール基(例えばフェ
ニル基)、アミノ基、−N(R16)(R17)、ハロゲン原
子(例えばCl、Br,F)を表す。好ましくは水素原
子、メチル基、エチル基、メトキシ基、フェニル基、−
N(R16)(R17)、Clである。
のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル基、トリル
基、クミル基)を表す。置換基としてはアミノ基、−N
(R16)(R17)、炭素数1〜8のアルキル基(例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル
基)、炭素数1〜8のハロアルキル基(例えばクロロメ
チル基、フロロメチル基、トリフロロメチル基など)、
炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ基、エト
キシ基、ブトキシ基)、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子(例えばCl、Br,F)が挙げられる。
なって、それぞれ水素原子、炭素数1〜8のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
オクチル基)を表す。R13とR14及びR16とR17は、互
いに結合し窒素原子とともに複素環(例えばピペリジン
環、ピペラジン環、モルホリン環、ピラゾール環、ジア
ゾール環、トリアゾール環、ベンゾトリアゾール環等)
を形成してもよい。
ル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基)、炭素数1〜8のアルコキシ基(例え
ばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基)、置換されて
もよい炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル
基)、アミノ基、N(R16)(R17)、ハロゲン原子(例
えばCl、Br,F)を表す。Zbは=O、=Sあるい
は=C(R18)(R19)を表す。好ましくは=O、=S、
=C(CN)2であり、特に好ましくは=Oである。
R18、R19は、同一または異なって、シアノ基、−CO
OR20、−COR21を表す。R20、R21はそれぞれ炭素
数1〜8のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、オクチル基)、炭素数1〜8のハ
ロアルキル基(例えばクロロメチル基、フロロメチル
基、トリフロロメチル基など)、置換されてもよい炭素
数6〜10のアリール基(例えばフェニル基)を表す。
合物は一般式IXで示される{(s−トリアジン−2−イ
ル)アミノ}−3−アリールクマリン化合物類である。
なる2,4,5−トリフェニルイミダゾリル二量体を意
味し、その基本構造を下記に示す。
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2
−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミ
ダゾリル二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,
5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(p−メトキ
シフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量
体、2−(p−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾリル二量体、2−(2,4−ジメトキシフ
ェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2
−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾリル二量体等が挙げられる。
のものも使用することができる。例えば、米国特許第
2,367,660号明細書に開示されているビシナー
ルポリケトルアルドニル化合物、米国特許第2,36
7,661号および第2,367,670号明細書に開
示されているα−カルボニル化合物、米国特許第2,4
48,828号明細書に開示されているアシロインエー
テル、米国特許第2,722,512号明細書に開示さ
れているα−炭化水素で置換された芳香族アシロイン化
合物、米国特許第3,046,127号および第2,9
51,758号明細書に開示されている多核キノン化合
物、米国特許第3,549,367号明細書に開示され
ているトリアリルイミダゾールダイマー/p−アミノフ
ェニルケトンの組合せ、特公昭51−48516号公報
に開示されているベンゾチアゾール系化合物/トリハロ
メチール−s−トリアジン系化合物等が挙げられる。ま
た、旭電化(株)製アデカオプトマーSP−150、同
151、同170、同171、同N−1717、同N1
414等も重合開始剤として使用できる。
化性着色組成物の全固形分の0.1〜10.0質量%、
より好ましくは0.5〜5.0質量%である。開始剤の
使用量が0.1質量%より少ないと重合が進み難く、ま
た、10.0質量%を超えると膜強度が弱くなる傾向が
ある。
剤としては、エステル類、例えば酢酸エチル、酢酸−n
−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミ
ル、酢酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプ
ロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、アルキルエステル
類、乳酸メチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキ
シ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチ
ル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキ
シ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピ
オン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチルなどの3
−オキシプロピオン酸アルキルエステル類;3−メトキ
シプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチ
ル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプ
ロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸メチル、2
−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸
プロピル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メト
キシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プ
ロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキ
シプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピ
オン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エ
チル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、
2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビ
ン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、
アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタ
ン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル等;エーテル
類、例えばジエチレングリコールジメチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチル
セロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、エチルカルビトールアセテート、
ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコール
メチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピル
エーテルアセテート等;ケトン類、例えばメチルエチル
ケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプ
タノン等;芳香族炭化水素類、例えばトルエン、キシレ
シ等が挙げられる。
メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチルセロ
ソルブアセテート、乳酸エチル、ジエチレングリコール
ジメテルエーテル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオ
ン酸メチル、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、エチ
ルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテ
ート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート
等が好ましく用いられる。
2種以上組み合わせて用いてもよい。
で表されるフッ素系化合物を含有することが好ましい。 C8F17SO2N(R1)CH2CH2O(CH2CH2O)nR2 (I) 式(I)中、R1及びR2は各々水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基を表し、nは2〜30の整数を表す。
式(I)において、好ましくはR1はメチル基、エチル基
またはiso-プロピル基であり、R2は水素原子である。
nの好ましい範囲は10〜25であり、特に好ましい範
囲は10〜20である。
ては、例えば、大日本インキ化学工業(株)製 メガフ
ァック F−141(n=5)、F−142(n=1
0)、F−143(n=15)、F−144(n=2
0)を挙げることができる。
下記一般式(1)〜(4)から選択される少なくとも1
種のフッ素系化合物を含有するのも好ましい。特には、
下記一般式(1)及び(2)で表される化合物が好まし
い。 Rf1−X−(CH2CH2O)nR1 (1) Rf1−X−(CH2CH2O)nRf2 (2) Rf1−X−(CH2CH2O)n(CH2CH2CH2O)m−R1 (3) Rf1−X−(CH2CH2O)n(CH2CH2CH2O)m−Rf2 (4)
は炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜4のアル
キル基を表し、これらアルキル基は飽和アルキル基であ
っても、不飽和アルキル基であってもよい。また、これ
らアルキル基は直鎖構造であっても、分岐構造であって
もよいが、分岐構造であるのが好ましい。アルキル基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコサニル
基、ドコサニル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエ
チル基、2−シアノエチル基、2−メトキシカルボニル
エチル基、2−メトキシエチル基、3−ブロモプロピル
基等が挙げられる。また、これらアルキル基はハロゲン
原子、アシル基、アミノ基、シアノ基、アルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルもしくはハロアルキルで置換され
てもよいアリール基、アミド基等で置換されていてもよ
い。
1〜18、好ましくは炭素数2〜12、より好ましくは
炭素数4〜10のパーフロロ基を表し、これらパーフロ
ロ基は飽和であっても、不飽和であってもよい。また、
これらパーフロロ基は直鎖構造であっても、分岐構造で
あってもよいが、本発明の感光性着色樹脂組成物にあっ
ては、特に分岐構造が好ましい。尚、Rf1とRf2は、互
いに同じであっても、異なっていてもよい。これらパー
フロロ基としては、例えば、パーフロロノネニル、パー
フロロメチル、パーフロロプロピレン、パーフロロノネ
ニル、パーフロロ安息香酸、パーフロロプロピレン、パ
ーフロロプロピル、パーフロロ(9−メチルオクチ
ル)、パーフロロメチルオクチル、パーフロロブチル、
パーフロロ3−メチルブチル、パーフロロヘキシル、パ
ーフロロオクチル、パーフロロ−7−オクチルエチル、
フロロヘプチル、パーフロロオクチル、パーフロロデシ
ル、パーフロロブチル、等が挙げられる。また、これら
のパーフロロ基は、ハロゲン原子、アシル基、アミノ
基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルも
しくはハロアルキルで置換されてもよいアリール基、ア
ミド基等で置換されていてもよい。本発明において、こ
れらフッ素系化合物は、Rf1又はR1の少なくとも一方
が分岐構造である化合物であるのが好ましい。
の整数を表し、mは0〜40の整数、好ましくは0〜2
5の整数を表す。−X−は、−(CH2)l−(ここで、
lは1〜10、好ましくは1〜5の整数である。)、−
CO−O−、−O−、−NHCO−、又は−NHCOO
−を表す。
合物を更に含有させることにより、組成物の液特性はさ
らに改良される。すなわち、塗布液としての流動性が良
くなり、塗布工程で使用されるスピンコーターのノズル
や配管、容器中での液の付着性が改良され、汚れとして
残る残渣を殆どなくすことができるので、塗布液の切り
替え時に洗浄に要する洗浄液の量や作業時間を軽減で
き、工程適性が改良される。尚、上記フッ素系化合物
は、本発明の感光性組成物中でノニオン系の界面活性剤
として作用しているものと考えられる。
(1)〜(4)で表される化合物は、単独で用いてもよ
いし、2種以上組み合わせて用いてもよい。尚、2種以
上とは、同じ一般式で表される、異なる化合物を2種以
上使用する場合、及び異なる一般式で表される化合物を
2種以上使用する場合の両者を含む。本発明においてこ
れら特定のフッ素系化合物の添加量としては、全塗布溶
液に対し好ましくは0.01〜2.0質量%であり、よ
り好ましくは0.1〜1.0質量%である。
加物、例えば充填剤、上記アルカリ可溶性樹脂以外の高
分子化合物、上記以外の界面活性剤、密着促進剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤等を配合することか
できる。
ス、アルミナ等の充填剤;イタコン酸共重合体、クロト
ン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マ
レイン酸共重合体、酸性セルロース誘導体、水酸基を有
するポリマーに酸無水物を付加させたもの、アルコール
可溶性ナイロン、ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンから形成されたフェノキシ樹脂などのアルカリ可溶の
樹脂;ノニオン系、カチン系、アニオン系等の界面活性
剤、具体的にはフタロシアニン誘導体(市販品EFKA
−745(森下産業製));オルガノシロキサンポリマ
ーKP341(信越化学工業製)、(メタ)アクリル酸
系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.9
5(共栄社油脂化学工業製)、W001(裕商製)等の
カチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレー
ト、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタ
ン脂肪酸エステル(BASF社製 プルロニックL1
0、L31、L61、L62、10R5、17R2、2
5R2、テトロニック304、701、704、90
1、904、150R1等のノニオン系界面活性剤;エ
フトップEF301、EF303、EF352(新秋田
化成製)等のフッ素系界面活性剤;W004、W00
5、W017(裕商製)等のアニオン系界面活性剤;E
FKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、
EFKAポリマー100、EFKAポリマー400、E
FKAポリマー401、EFKAポリマー450(以上
森下産業製)、ディスパースエイド6、ディスパースエ
イド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド
9100(サンノプコ製)等の高分子分散剤;ソルスパ
ース3000、5000、9000、12000、13
240、13940、17000、24000、260
00、28000などの各種ソルスパース分散剤(ゼネ
カ株式会社製);アデカプルロニックL31,F38,
L42,L44,L61,L64,F68,L72,P
95,F77,P84,F87、P94,L101,P
103,F108、L121、P−123(旭電化製)
およびイソネットS−20(三洋化成製);
トキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピ
ルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
等の密着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール等の酸化防止剤;2−(3−t−ブチル−5−メ
チル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、アルコキシベンゾフェノン等の紫外線吸収
剤;およびポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤を
挙げることができる。
促進し、本発明の組成物の現像性の更なる向上を図る場
合には、本発明の組成物に有機カルボン酸、好ましくは
分子量1000以下の低分子量有機カルボン酸の添加を
行うことができる。具体的には、例えばギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、ジ
エチル酢酸、エナント酸、カプリル酸等の脂肪族モノカ
ルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ブラシル酸、メチルマロン酸、エチル
マロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、テトラ
メチルコハク酸、シトラコン酸等の脂肪族ジカルボン
酸;トリカルバリル酸、アコニット酸、カンホロン酸等
の脂肪族トリカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、クミ
ン酸、ヘメリト酸、メシチレン酸等の芳香族モノカルボ
ン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リト酸、トリメシン酸、メロファン酸、ピロメリト酸等
の芳香族ポリカルボン酸;フェニル酢酸、ヒドロアトロ
パ酸、ヒドロケイ皮酸、マンデル酸、フェニルコハク
酸、アトロパ酸、ケイ皮酸、ケイ皮酸メチル、ケイ皮酸
ベンジル、シンナミリデン酢酸、クマル酸、ウンベル酸
等のその他のカルボン酸が挙げられる。
に、更に、熱重合防止剤を加えておくことが好ましく、
例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ
−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブ
チルカテコール、ベンゾキノン、4,4′−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'
−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2−メルカプトベンゾイミダゾール等が有用であ
る。
性樹脂、感光性重合成分、光重合開始剤、さらに必要に
応じて用いられるフッ素系化合物及びその他の添加剤を
溶剤と混合し各種の混合機、分散機を使用して混合分散
することによって調製することができる。
は、着色剤に(メタ)アクリル酸及びベンジルメタクリ
レートからなる共重合体であるアルカリ可溶性樹脂B1
または(メタ)アクリル酸、ベンジルメタクリレート、
及びヒドロキシエチル(メタ)アクリレートからなる共
重合体であるアルカリ可溶性樹脂B2を10,000m
Pa・s以上の粘度で混練分散させ、次いで前記アルカ
リ可溶性樹脂Aを添加して1,000mPa・s以下の
粘度で微分散処理することである。
は表面処理剤、本発明の樹脂B1若しくはB2(樹脂B
1、B2いずれも使用しない場合は樹脂Aの一部または
全部)及び溶剤で混練する。混練に使用する機械は二本
ロール、三本ロール、ボールミル、トロンミル、ディス
パー、ニーダー、コニーダー、ホモジナイザー、ブレン
ダー、単軸および2軸の押出機等であり、強い剪断力を
与えながら分散する。次いで、溶剤及び本発明の樹脂A
(混練工程で使用した残部)を加えて、主として縦型若
しくは横型のサンドグラインダー、ピンミル、スリット
ミル、超音波分散機等を使用し、0.1〜1mmの粒径
のガラス、ジルコニア等でできたビーズで分散する。
尚、この混練工程を省くことも可能である。その場合に
は、顔料と分散剤若しくは表面処理剤、本発明の樹脂B
1若しくはB2(いずれも使用しない場合は樹脂Aの一
部または全部)及び溶剤でビーズ分散を行う。この場合
には混練工程での残りの樹脂Aは分散の途中で添加する
ことが好ましい。尚、混練、分散についての詳細はT.C.
Patton著"Paint Flow and Pigment Dispersion"(1964
年 John Wiley and Sons社刊)等にも記載されている。
転塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法により塗
布、乾燥して感放射線性層を形成し、所定のマスクパタ
ーンを介して露光し、現像液で現像することによって、
カラーフィルターを製造することができる。この際に使
用される放射線としては、特にg線、h線、i線等の紫
外線が好ましく用いられる。本発明においては、この様
にして製造されたカラーフィルターであって、塗布膜の
膜厚が2.2μm以下で、かつCIE色度座標のy値が
0.65以上であることを特徴とするカラーフィルター
も提供される。膜厚及びy値については、上記組成物に
ついて説明したのと同様である。
いられるソーダガラス、パイレックス(登録商標)ガラ
ス、石英ガラスおよびこれらに透明導電膜を付着させた
ものや、固体撮像素子等に用いられる光電変換素子基
板、例えばシリコン基板等が挙げられる。これらの基板
は、一般的には各画素を隔離するブラックストライプが
形成されている。
線性層を溶解し、一方放射線照射部を溶解しないもので
あればいかなるものも用いることができる。具体的には
種々の有機溶剤の組み合わせやアルカリ性の水溶液を用
いることができる。有機溶剤としては、本発明の組成物
を調製する際に使用される前述の溶剤が挙げられる。
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム,硅酸ナトリウ
ム、メタ硅酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、テト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアン
モニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン
等のアルカリ性化合物を、濃度が0.001〜10質量
%、好ましくは0.01〜1質量%となるように溶解し
たアルカリ性水溶液が使用される。なお、このようなア
ルカリ性水溶液からなる現像液を使用した場合には、一
般に、現像後、水で洗浄する。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例1) ・ベンジルメタクリレート・メタクリル酸共重合体 80質量部 (重量平均分子量 30000; 酸価 120) ・C.I.Pigment Green 7 100質量部 ・C.I.Pigment Yellow 185 30質量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 500質量部 を、サンドミルで一昼夜分散した。
フィルターで濾過し、本発明の光硬化性着色組成物を得
た。この組成物を、カラーフィルター用のガラス基板に
スピンコーターで乾燥膜厚が2.2μmとなるように塗
布し120℃で2分間乾燥させたところ、緑色の均一な
塗膜が得られた。
塚電子(株)社製)により、CIE色度(x値,y値)
を測定した。結果を表1に示した。
1において、顔料の種類及び配合割合を表1に記載され
る通りに変更した以外は、実施例1と同様に行った。結
果も併せて表1に示した。
色に関して透過率が高く、色再現性の優れたカラーフィ
ルターを与えることができ、その結果液晶デイスプレイ
の画像を鮮明とし、かつ輝度を向上させ色安定性を確保
することが可能となる。
は、後で詳述するが、得られた塗布膜の膜厚は、2.2
μm以下、好ましくは2μm以下である。塗布膜の厚み
が厚すぎると、問題が生じる。
上が要件であり、好ましくは0.65≦y≦0.71で
ある。y値が低すぎると、色再現性が低くなるという問
題が生じる。一方、CIE色度座標のx値については特
に制限はないが、好ましくは0.14≦x≦0.34で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、着色剤、感光性重
合成分、光重合開始剤、及び溶剤を含有する光硬化性着
色組成物において、膜厚が2.2μm以下であり、かつ
CIE色度座標のy値が0.65以上である塗布膜を形
成し得ることを特徴とする光硬化性着色組成物。 - 【請求項2】 前記着色剤が、緑色顔料と黄色顔料との
混合物からなり、該緑色顔料がC.I.ピグメントグリ
ーン7であり、該黄色顔料がC.I.ピグメントイエロ
ー180及び/又はC.I.ピグメントイエロー185
であることを特徴とする請求項1に記載の光硬化性着色
組成物。 - 【請求項3】 前記緑色顔料と黄色顔料との混合比率
(緑色顔料:黄色顔料)が、質量比で1:0.2〜1:
3.5であることを特徴とする請求項2に記載の光硬化
性着色組成物。 - 【請求項4】 前記光重合開始剤が、ハロメチル−S−
トリアジン系化合物であることを特徴とする請求項1〜
3のいずれか一項に記載の光硬化性着色組成物。 - 【請求項5】 前記アルカリ可溶性樹脂が、下記樹脂
A、樹脂B1又はB2の少なくとも1種からなることを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光硬化
性着色組成物。 樹脂A:(i) 無水マレイン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、及びフマル酸から選ばれた少なくとも一種の酸
成分モノマー、(ii)アルキルポリオキシエチレン(メ
タ)アクリレート、及び(iii)ベンジル(メタ)アク
リレートからなる共重合体 樹脂B1:(i)(メタ)アクリル酸及び(ii)ベンジ
ルメタクリレートからなる共重合体 樹脂B2:(i)(メタ)アクリル酸、(ii)ベンジル
メタクリレート、及び(iii)ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートからなる共重合体 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光
硬化性着色組成物を基板上に塗布、乾燥して塗布膜を形
成し、次いで、該塗布膜上にパターン露光、現像を順次
施すことにより得られたカラーフィルター。
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