JP4584009B2 - 光硬化性組成物およびそれを用いたカラーフィルタ - Google Patents

光硬化性組成物およびそれを用いたカラーフィルタ Download PDF

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Description

本発明は、液晶表示素子や固体撮像素子に用いられるカラーフィルタを作製するのに好適な光硬化性着色樹脂組成物、及びカラーフィルタに関し、特に、樹脂成分量が少なくなっても良好な現像性を保ち、かつ着色剤の分散性が良好で、色再現性やコントラストが高いカラーフィルタを作製するのに好適な光硬化性着色樹脂組成物及びカラーフィルタに関する。
カラーフィルタは液晶パネルに不可欠な構成部品である。液晶パネルは、表示装置としてCRTと比較すると、コンパクトであり、且つ、性能面では同等以上であることから、テレビ画面、パソコン画面、その他の表示装置としてCRTに置き換わりつつある。
カラーフィルタを薄膜化し、その上に形成する平坦化膜を不要にしてコストダタンを図ろうとする要求がある。一方、色再現性やコントラストもさらなる改良が求められている。双方の要求を満たすためにカラーフィルタ中の着色剤濃度を高めることが有効である。
着色剤濃度を高めると必然的にモノマーやアルカリ可溶性樹脂などの含有量が少なくなるので、アルカリ現像性が低下するなどの問題があった。
色再現性やコントラストの向上のために、着色剤顔料の分散性もより高いレベルを求められるようになってきた。
酸基を有する親水性セグメントと疎水性セグメントを有するブロック共重合体を含有し、アルカリ可溶性に優れ、感度が良好で、現像後の耐化学薬品性にも優れた活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
親水性セグメントとしてリン酸基含有単量体より形成されたものが例示され、疎水性セグメントとしてポリエチレングリコールモノメアクリレート、ポリオキシエチレンノモノ(メタ)アクリレートが例示されている。この組成物の用途としてカラーフィルタへの用途が示唆されているが、着色剤を含有させた組成物の具体例の記載はなく、色特性に関する記載も示唆もない。
また、重合性二重結合基とリン酸基を含む特定の酸性基を有する、重量平均分子量を特定した共重合体を用いた感放射線性組成物が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
。顔料の分散安定性、画素の密着性、現像後の地汚れの点で良好なカラーフィルタを作成できると記載されいるが、アルキレンオキサイド鎖との共重合についての記載はない。
実施例には、R、G、及びBとして着色剤含有量が27質量%、18質量%、27質量%が開示されている。
また、樹脂、モノマー、着色剤を含み、その樹脂成分がエチレンオキサイド鎖もしくはプロピレンオキサイド鎖を有する特定構造のモノマーとリン酸基含有(メタ)アクリル酸エステルを共重合した樹脂を使用した顔料分散安定性、流動性が良好な感光性着色組成物が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、各成分の好ましい重量比として、樹脂:モノマー:着色剤が1〜50:1〜10:1〜15と広く規定されている。
また、ウレタン(メタ)アクリレート、単官能(メタ)アクリレート、光重合開始剤、およびポリオキシアルキレンアルキルエーテル燐酸エステルを含有する光硬化性組成物が開示され、それを用いてレンズシート等の光学部材を作製している(例えば、特許文献4参照。)。
特開8−339084号公報 特開9−146272号公報 特開2004−101728号公報 特開2001−200022号公報
本発明の目的は、現像性、色再現性及びコントラストに優れたカラーフィルタを得ることができる、着色剤の分散性に優れた光硬化性着色樹脂組成物を提供することにある。
更に、本発明の目的は、現像性、色再現性、及びコントラストに優れたカラーフィルタを提供することにある。
前記実情に鑑み本発明者らは、鋭意研究を行ったところ、リン酸基及び側鎖EO鎖を共重合成分とする特定のアクリル系共重合体をアルカリ可溶性樹脂として使用した光硬化性組成物を用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は下記の手段により達成されるものである。
<1> 着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂はリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が緑色(G)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が38質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが後述の下記一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする光硬化性組成物。
<2> 着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂がリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が赤色(R)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が35質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが後述の一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする光硬化性組成物。
<3> 着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂がリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が青色(B)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が17質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが後述の一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする光硬化性組成物。
<4> 上記<1>に記載の光硬化性組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における緑色(G)のy値が0.59以上であるカラーフィルタ。
<5> 上記<2>に記載の光硬化性組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における赤色(R)のx値が0.60以上であるカラーフィルタ。
<6> 上記<3>に記載の光硬化性組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における青色(B)のy値が0.10以下であるカラーフィルタ。
本発明によれば、現像性、色再現性、及びコントラストに優れたカラーフィルタ用で、着色剤の分散性が優れた光硬化性着色樹脂組成物を提供することができる。
更に、本発明によれば、現像性、色再現性、及びコントラストに優れたカラーフィルタを提供することができる。
また、本発明の光硬化性組成物を使用すれば、膜厚が薄くて比較的高濃度で着色剤を含有させても、現像性や基板との密着性を損なうことなく色再現性やコントラストに優れたカラーフィルタを得ることもできる。
従って、カラーフィルタの膜厚が薄くなるに伴って、光学濃度の減少による色再現性やコントラストの低下を防止できるだけでなく、従来のカラーフィルタよりも色再現性やコントラストに優れたカラーフィルタを得ることもできる。
本発明の光硬化性組成物がもたらすこの特徴を数値的に現すと、カラーフィルタの膜厚をxμm、カラーフィルタ中の着色剤含有率をy質量%とした場合、x×y=Aの値を特定以上の値に維持することが可能である。例えば、緑色(G)の場合、前記Aの値は111以上、望ましくは120以上にできるし、赤色(R)なら、105以上、望ましくは100以上、青色(B)なら51以上、望ましくは57以上のカラーフィルタを得ることができる。
従来の光硬化性組成物からは予測できないこの特徴は、本発明の光硬化性組成物における主としてアルカリ可溶性樹脂がアルカリ可溶性、着色剤の分散性、基板への密着性を高めていることが影響していると推定される。
≪光硬化性組成物≫
本発明の光硬化性組成物(以下、「本発明の組成物」ともいう。)の第1の態様は、着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂はリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が緑色(G)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が38質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが後述の一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする。
本発明の光硬化性組成物の第2の態様は、着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂がリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、該着色剤が赤色(R)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が35質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが後述の一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする。
本発明の光硬化性組成物の第3の態様は、着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂がリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が青色(B)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が17質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが後述の一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする。
本発明の組成物は、必要に応じて、溶剤や顔料誘導体、界面活性剤、極性基含有ポリマーなどの分散剤等を含んで構成される。
分散剤を含有させることにより本発明の光硬化性組成物の安定性が良くなり、長期に渡る保存安定性を高めることができる。
以下、本発明の組成物(第1〜第3の態様の光硬化性組成物)に含有される各成分について、詳細に説明する。
<アルカリ可溶性樹脂>
本発明の組成物に用いられるアルカリ可溶性樹脂は、少なくともリン酸基含有モノマー(酸成分モノマー:モノマー1)及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体(以下、「本発明におけるアクリル系共重合体」ともいう。)から構成される。
また、本発明におけるアクリル系共重合体は、前記モノマー成分を通常ラジカル重合、配位重合、カチオン重合、アニオン重合などで共重合することによって合成することができる。
本発明におけるアクリル系共重合体のGPCによるポリスチレン換算質量平均分子量(Mw)としては、好ましくは3,000〜100,000、より好ましくは5,000〜30,000である。
(リン酸基含有モノマー)
本発明におけるリン酸基含有モノマーとしては、エチレン性不飽和基とリン酸基を有するものであれば特に限定なく用いることができる。
重合が容易なこと、入手が容易なことの観点から、これらの中でも、メタクリルオキシエチルフォスフェート、ビス(メタクリルオキシエチル)フォスフェート、メタクリルオキシエチレングリコールフォスフェートから選択される少なくとも1種の燐酸エステルモノマーであることが好ましく、具体的には、[H2C=CR1−CO−O−(CH2n−O−]mPO(OH)3-m、[H2C=CR2−CO−O−(C25O)n−O−]mPO(OH)3-m等が挙げられる。ここでmは1又は2の整数であり、nは1〜20、好ましくは1〜10、最も好ましくは1〜5の整数であり、R1、R2は、それぞれ独立にHもしくはCH3である。
本発明におけるアクリル系共重合体に対する上記リン酸基含有モノマーのモノマー成分としての含有量(モル比)としては、5〜35モル%が好ましく、10〜25モル%が更に好ましい。上記リン酸基含有モノマーの含有量が上記範囲に満たないと、アルカリ可溶性が低下する場合があり、また上記範囲を超えると溶剤への溶解性が低下する場合がある。
(アルキレンオキサイド鎖含有モノマー)
本発明におけるアルキレンオキサイド鎖含有モノマーとしては、アルキレンオキサイド鎖を有する重合可能なモノマーで、下記一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アリレートモノマーである。
一般式(1)において、R3は、水素原子またはメチル基を表す。また、一般式(1)において、(EO)nはポリオキシエチレン鎖を表し、(PO)mはポリオキシプロピレン鎖を表し、(BO)lはポリオキシブチレン鎖を表す。
一般式(1)において、(EO)nと(PO)mと(BO)lとの結合順序は任意に決定することができる。上記ポリオキシエチレン鎖(EO)nとは、エチレンオキサイドの付加体であり、エチレンオキサイドの付加数はnで示される。
また、上記ポリオキシプロピレン鎖(PO)mとは、プロピレンオキサイドの付加体であり、プロピレンオキサイドの付加数はmで示される。更に、上記ポリオキシブチレン鎖(BO)lとは、ブチレンオキサイドの付加体であり、ブチレンオキサイドの付加数はlで示される。
一般式(1)において、nは、2〜20の整数を表し、mおよびlは、それぞれ0〜10の整数を表す。上記nとしては、4〜15の整数が好ましく、上記mとしては、0〜10の整数が好ましく、上記lとしては、0〜10の整数が好ましい。但し、2≦(m+n+l)≦30であり、4≦(m+n+l)≦20であることが好ましい。
一般式(1)におけるR4は、水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐のアルキル基、または、下記一般式(2)で表される基を表し、直鎖若しくは分岐のアルキル基が好ましい。該直鎖若しくは分岐のアルキル基としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基が挙げられる。
一般式(2)においてR5は、水素原子または炭素数1〜13の直鎖若しくは分岐のアルキル基を表し、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。上記アルキル基としては、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル、エチル、イソプロピルが好ましい。また、pは0〜5の整数を表し、0〜2の整数が好ましい。
本発明におけるアクリル系共重合体に対する上記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン鎖含有(メタ)アクリレートモノマーのモノマー成分としての含有量(モル比)としては、2〜20モル%が好ましく、3〜10モル%が更に好ましい。また、上記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン鎖含有(メタ)アクリレートモノマーの含有量が上記範囲に満たないと光硬化性着色樹脂組成物を含む塗布液の基板上への塗布性が充分でなくなり、本発明を有効に達成することができなくなる場合がある。また上記範囲を超えると、着色剤の分散性若しくは溶解性が低下する場合がある。
上記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン鎖含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、例えば、エチレンオキサイド変性クレゾールアクリレート(m=4、商品名:アロニックスTO−901)、エチレンオキサイド変性ドデシルアクリレート(m=10、商品名:アロニックスTO−950)、エチレンオキサイド変性トリデシルアクリレート(m=10、商品名:アロニックスTO−951)、2−エチルヘキシルポリエチレングリコールアクリレート(m=4、商品名:アロニックスTO−946)、2−エチルヘキシルポリエチレングリコールアクリレート(m=8、商品名:アロニックスTO−947)、2−エチルヘキシルポリエチレングリコールアクリレート(m=12、商品名:アロニックスTO−948)、2−エチルヘキシルポリエチレングリコールアクリレート(m=20、商品名:アロニックスTO−949)、以上東亞合成(株)製;
エトキシ−ジエチレングリコールアクリレート(m=2、商品名:ライトアクリレートEC−A)、メトキシ−トリエチレングリコールアクリレート(m=3、商品名:ライトアクリレートMTG−A)、メトキシ−ポリエチレングリコールアクリレート(m=9、商品名:ライトアクリレート130A)、フェノキシ−ポリエチレングリコールアクリレート(m=2、商品名:ライトアクリレートP−200A)、ノニルフェニル−ポリオキシエチレン鎖付加物アクリレート(m=4、商品名:ライトアクリレートNP−4EA)、ノニルフェニル−ポリオキシエチレン鎖付加物アクリレート(m=8、商品名:ライトアクリレートNP−8EA)、以上共栄社化学(株)製;
ポリエチレングリコールアクリレート(m≒6〜8、商品名:ブレンマーAE−350)、ポリエチレングリコールメタクリレート(m≒2、商品名:ブレンマーPE−90)、ポリエチレングリコールメタクリレート(m≒4〜5、商品名:ブレンマーPE−200)、ポリエチレングリコールメタクリレート(m≒7〜9、商品名:ブレンマーPE−350)、メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート(m≒2、商品名:ブレンマーAME−400)、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(m≒2、商品名:ブレンマーPME−100)、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(m≒4、商品名:ブレンマーPME−200)、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(m≒9、商品名:ブレンマーPME−400)、ポリプロピレングリコールメタクリレート(n≒9、商品名:ブレンマーPP−500)、ポリプロピレングリコールメタクリレート(n≒12、商品名:ブレンマーPP−800)、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールメタクリレート(m=7、n=3、商品名:ブレンマー70PEP−370B)、ポリエチレングリコールポリテトラメチレングリコールメタクリレート(m=10、n=5、商品名:ブレンマー50PET−800)、オクトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノメタクリレート(m≒8、n≒6、商品名:ブレンマー50POEP−800B)、オクトキシポリエチレングリコールポリオキシプロピレングリコールモノメタクリレート(m≒8、n≒6、商品名:ブレンマー50AOEP−800B)、以上、日本油脂(株)製;
メトキシジエチレングリコールメタクリレート(m=2、商品名:NKエステル M−20G)、メトキシジエチレングリコールメタクリレート(m=4、商品名:NKエステル M−40G)、メトキシジエチレングリコールメタクリレート(m=9、商品名:NKエステル M−90G)、フェノキシジエチレングリコールアクリレート(m=2、商品名:NKエステル AMP−20G)、以上新中村化学工業(株)製、等が挙げられる。
(他のモノマー成分)
−モノマー3−
本発明におけるアクリル系共重合体は、上記モノマー1〜2と共に、更にモノマー成分の一つとしてベンジルメタクリレート(BzMA)、スチレン(St)、メチルスチレン、ベンジルアクリレートなど(以下、「モノマー4」という場合がある。)を含むことが好ましい。これらのなかでもベンジルメタクリレートが好ましい。本発明におけるアクリル系共重合体のモノマー成分として更にベンジルメタクリレートを用いることで、本発明の組成物により得られる塗膜の強度を向上させることができる。上記ベンジルメタクリレートとしては、下記一般式(3)で表されるものを好適に用いることができる。
一般式(3)において、R6は、水素原子またはメチル基を表す。R7は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、水素原子、メチル基、エチル基が好ましい。また、一般式(4)中、qは0〜5の整数を表し、0〜2が好ましい。
本発明におけるアクリル系共重合体に対する上記ベンジルメタクリレートのモノマー成分としての含有量(モル比)としては、50モル%以下であることが好ましく、具体的には、0〜40モル%が更に好ましい。ベンジルメタクリレートの含有量が50モル%を超えると溶液のチキソ性が大きくなり、塗布膜の膜厚均一性が低下しやすくなる場合がある。
−モノマー4−
更に、本発明におけるアクリル系共重合体は、上記モノマー1〜2と共に、モノマー成分の一つとしてヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(HEMA,HEA)、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートおよび2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも1種(以下、「モノマー4」という場合がある。)を含むことができる。本発明におけるアクリル系共重合体のモノマー成分として更にモノマー4を用いることで、本発明の組成物により得られる塗膜の耐熱性を向上させることができ、更に、基板等との密着性の高い塗膜を形成することが可能であり、塗膜の剥離を防止することができる。
上記モノマー4としては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが特に好ましい。上記モノマー4としては、例えば、ヒドロキシプロピルメタクリレート(商品名:ブレンマーP、日本油脂(株)製)、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート(商品名:アロニックスM−5700、東亜化学(株)製)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート(商品名:ライトエステルHOP−A、共栄社化学(株)製)が挙げられる。
本発明におけるアクリル系共重合体に対する上記モノマー4のモノマー成分としての含有量(モル比)は、30モル%以下が好ましく、20モル%以下であることが更に好ましく、具体的には、3〜10モル%が更に好ましい。上記モノマー5の含有量が30モル%を超えると塗布液としてのチキソ性が大きくなって、塗布膜の塗膜均一性が低下しやすくなる場合がある。
(他のアルカリ可溶性樹脂)
本発明の組成物においては、上記アルカリ可溶性樹脂として本発明におけるアクリル系共重合体の他に、他の構造のアルカリ可溶性樹脂を併用することができる。例えば、(メタ)アクリル酸およびベンジルメタクリレートからなる共重合体、あるいは(メタ)アクリル酸、ベンジルメタクリレートおよびヒドロキシエチル(メタ)アクリレートからなる共重合体などが好ましい。
上記アルカリ可溶性樹脂として本発明におけるアクリル系共重合体を単独で使用した場合、本発明の組成物におけるアルカリ可溶性樹脂の含有率は全固形分に対して、10〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。
また、他の構造のアルカリ可溶性樹脂を併用する場合には、本発明の組成物における他のアルカリ可溶性樹脂の総含有率は、10〜50質量%が好ましい。本発明の組成物中、アルカリ可溶性樹脂の含有量が少なすぎるとアルカリ現像が進まなくなる場合がある。一方、多すぎると塗布液としての粘度が高くなって、塗布厚均一性が劣化して塗布ムラが生じやすくなったり、また現像ラチチュードも低下する場合がある。
<着色剤>
本発明の組成物の第1の態様における着色剤としては、緑色(G)用顔料を含有し、且つ光硬化性組成物の不揮発分中における該着色剤の含有率が38質量%以上とする必要がある。
該緑色(G)顔料としては、一種単独で用いても複数併用してもよい。
本発明の組成物の第2の態様における着色剤としては、赤色(R)用顔料を含有し、且つ光硬化性組成物の不揮発分中における該着色剤の含有率が35質量%以上とする必要がある。
該赤色(R)顔料としては、一種単独で用いても複数併用してもよい。
本発明の組成物の第3の態様における着色剤としては、青色(B)用顔料を含有し、且つ光硬化性組成物の不揮発分中における該着色剤の含有率が17質量%以上とする必要がある。
該青色(B)顔料としては、一種単独で用いても複数併用してもよい。
本発明の組成物に用いることができる顔料としては、従来公知の種々の無機顔料または有機顔料を用いることができる。また、無機顔料であれ有機顔料であれ、高透過率であることが好ましいことを考慮すると、なるべく細かいものの使用が好ましく、ハンドリング性をも考慮すると、上記顔料の平均粒子径は、0.01μm〜0.1μmが好ましく、0.01μm〜0.05μmがより好ましい。
また、上記無機顔料としては、金属酸化物、金属錯塩等で示される金属化合物を挙げることができ、具体的には、鉄、コバルト、アルミニウム、カドミウム、鉛、銅、チタン、マグネシウム、クロム、亜鉛、アンチモン等の金属酸化物、および前記金属の複合酸化物を挙げることができる。
上記有機顔料としては、例えば、
C.I.Pigment Yellow 11, 24, 31, 53, 83, 93, 99, 108, 109, 110, 138, 139, 147, 150, 151, 154, 155, 167, 180, 185, 199, ;
C.I.Pigment Orange 36, 38, 43, 71;
C.I.Pigment Red 81, 105, 122, 149, 150, 155, 171, 175, 176, 177,209, 220, 224, 242, 254, 255, 264, 270;
C.I.Pigment Violet 19, 23, 32, 39;
C.I.Pigment Blue 1, 2, 15, 15:1, 15:3, 15:6, 16, 22, 60, 66;
C.I.Pigment Green 7, 36, 37;
C.I.Pigment Brown 25, 28;
C.I.Pigment Black 1, 7;
カーボンブラック等を挙げることができる。
本発明では、特に顔料の構造式中に塩基性のN原子をもつものを好ましく用いることができる。これら塩基性のN原子をもつ顔料は本発明の組成物中で良好な分散性を示す。その原因については十分解明されていないが、光重合性化合物と顔料との親和性の良さが影響しているものと推定される。
本願発明において好ましく用いることができる顔料として、以下のものを挙げることができる。但し本発明は、これらに限定されるものではない。
C.I.Pigment Yellow 11, 24, 108, 109, 110, 138, 139, 150, 151, 154, 167, 180, 185,
C.I.Pigment Orange 36, 71,
C.I.Pigment Red 122, 150, 171, 175, 177, 209, 224, 242, 254, 255, 264,
C.I.Pigment Violet 19, 23, 32,
C.I.Pigment Blue 15:1, 15:3, 15:6, 16, 22, 60, 66,
C.I.Pigment Black 1
本発明の第1の態様の組成物の着色剤としては、前述の通り、緑色(G)用顔料である。
前記緑色(G)用顔料としては、ハロゲン化フタロシアニン系顔料を単独で、または、これとジスアゾ系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料、アゾメチン系黄色顔料若しくはイソインドリン系黄色顔料との混合を用いることが好ましい。
例えば、このような例としては、C.I.ピグメントグリーン7、36、37とC.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー180またはC.I.ピグメントイエロー185との混合が好ましい。
緑顔料と黄色顔料との質量比は、100:5〜100:150が好ましい。上記質量比が100:5未満では400nm〜450nmの光透過率を抑えることが困難となり色純度を上げることが出来ない場合がある。また100:150を越えると主波長が長波長よりになりNTSC目標色相からのずれが大きくなる場合がある。上記質量比としては100:30〜100:120の範囲が特に好ましい。
本発明の第1の態様の組成物における着色剤(G用顔料)の含有率は、組成物の不揮発分中38質量%以上とするが、色特性の観点から38〜70質量%が好ましく、40〜60質量%が特に好ましい。
着色剤が少なすぎるとカラーフィルタとして適度な色度が得られなくなる傾向がある。一方、多すぎると光硬化が充分に進まず膜としての強度が低下したり、また、アルカリ現像の際の現像ラチチュードが狭くなる傾向がある。
本発明の第2の態様の組成物の着色剤としては、前述の通り、赤色(R)用顔料を含有することが必要である。
前記赤色(R)用顔料としては、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料単独またはそれらの少なくとも一種と、ジスアゾ系黄色顔料、イソインドリン系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料またはペリレン系赤色顔料と、の混合などを用いることが好ましい。
例えば、アントラキノン系顔料としては、C.I.ピグメントレッド177が挙げられ、ペリレン系顔料としては、C.I.ピグメントレッド155、C.I.ピグメントレッド224が挙げられ、ジケトピロロピロール系顔料としては、C.I.ピグメントレッド254が挙げられる。
色再現性の点でC.I.ピグメントイエロー139との混合してもよい。また、赤色顔料と黄色顔料との質量比は、100:5〜100:50が好ましい。100:4以下では400nmから500nmの光透過率を抑えることが困難で色純度を上げることが出来ない場合がある。また100:51以上では主波長が短波長よりになり、NTSC目標色相からのずれが大きくなる場合がある。特に、上記質量比としては、100:10〜100:30の範囲が最適である。尚、赤色顔料同士の組み合わせの場合は、色度に併せて調整することができる。
本発明の第2の態様の組成物における着色剤(R用顔料)の含有率は、組成物の不揮発分中35質量%以上とする必要があるが、色特性の観点から35〜75質量%が好ましく、37〜70質量%がより好ましく、39〜65質量%が特に好ましい。
着色剤が少なすぎるとカラーフィルタとして適度な色度が得られなくなる傾向がある。一方、多すぎると光硬化が充分に進まず膜としての強度が低下したり、また、アルカリ現像の際の現像ラチチュードが狭くなる傾向がある。
本発明の第3の態様の組成物の着色剤としては、前述の通り、青色(B)用顔料である。
前記青色(B)用顔料としては、フタロシアニン系顔料を単独で、若しくはこれとジオキサジン系紫色顔料との混合を用いることができる。例えばC.I.ピグメントブルー15:6とC.I.ピグメントバイオレット23との混合が好ましい。青色顔料と紫色顔料との質量比は、100:0〜100:30が好ましく、より好ましくは100:10以下である。
本発明の第3の態様の組成物における着色剤(B用顔料)の含有率は、組成物の不揮発分中17質量%以上とする必要があるが、色特性の観点から17〜70質量%が好ましく、19〜65質量%がより好ましく、21〜60質量%が特に好ましい。
着色剤が少なすぎるとカラーフィルタとして適度な色度が得られなくなる傾向がある。一方、多すぎると光硬化が充分に進まず膜としての強度が低下したり、また、アルカリ現像の際の現像ラチチュードが狭くなる傾向がある。
本発明の組成物において、本発明の効果を損なわない範囲で、着色剤として染料を用いることができる。
本発明の組成物に添加可能な染料としては、特に制限はなく、従来のカラーフィルタ用としての公知の染料が使用できる。例えば、特開昭64−90403号公報、特開昭64−91102号公報、特開平1−94301号公報、特開平6−11614号公報、特登2592207号、米国特許第4,808,501号明細書、米国特許第5,667,920号明細書、米国特許第5,059,500号明細書、特開平5−333207号公報、特開平6−35183号公報、特開平6−51115号公報、特開平6−194828号公報、特開平8−211599号公報、特開平4−249549号公報、特開平10−123316号公報、特開平11−302283号公報、特開平7−286107号公報、特開2001−4823号公報、特開平8−15522号公報、特開平8−29771号公報、特開平8−146215号公報、特開平11−343437号公報、特開平8−62416号公報、特開2002−14220号公報、特開2002−14221号公報、特開2002−14222号公報、特開2002−14223号公報、特開平8−302224号公報、特開平8−73758号公報、特開平8−179120号公報、特開平8−151531号公報等に開示されている色素が使用できる。
化学構造としては、ピラゾールアゾ系、アニリノアゾ系、トリフェニルメタン系、アントラキノン系、アンスラピリドン系、ベンジリデン系、オキソノール系、ピラゾロトリアゾールアゾ系、ピリドンアゾ系、シアニン系、フェノチアジン系、ピロロピラゾールアゾメチン系、キサテン系、フタロシアニン系、ペンゾピラン系、インジゴ系等の染料が使用できる。
また、水またはアルカリ現像を行うレジスト系の場合、現像により光未照射部のバインダーおよび/または染料を完全に除去するという観点では、酸性染料および/またはその誘導体が、本発明の効果を損なわない範囲で、使用できる場合がある。
その他、直接染料、塩基性染料、媒染染料、酸性媒染染料、アゾイック染料、分散染料、油溶染料、食品染料、および/または、これらの誘導体等も使用することができる。
上記酸性染料は、スルホン酸やカルボン酸等の酸性基を有するものであれば特に限定されないが、有機溶剤や現像液に対する溶解性、塩基性化合物との塩形成性、吸光度、組成物中の他の成分との相互作用、耐光性、耐熱性等の必要とされる性能の全てを考慮して選択される。
以下に上記酸性染料の具体例を挙げるが、これらに限定されるものではない。例えば、
acid alizarin violet N;acid black 1,2,24,48;acid blue 1,7,9,15,18,23,25,27,29,40,45,62,70,74,80,83,86,87,90,92,103,112,113,120,129,138,147,158,171,182,192,243,324:1;acid chrome violet K;acid Fuchsin;acid green 1,3,5,9,16,25,27,50;acid orange 6,7,8,10,12,50,51,52,56,63,74,95;acid red 1,4,8,14,17,18,26,27,29,31,34,35,37,42,44,50,51,52,57,66,73,80,87,88,91,92,94,97,103,111,114,129,133,134,138,143,145,150,151,158,176,183,198,211,215,216,217,249,252,257,260,266,274;acid violet 6B,7,9,17,19;acid yellow 1,3,7,9,11,17,23,25,29,34,36,42,54,72,73,76,79,98,99,111,112,114,116,184,243;Food Yellow 3;およびこれらの染料の誘導体が挙げられる。
この中でも上記酸性染料としては、acid black 24;acid blue 23,25,29,62,80,86,87,92,138,158,182,243,324:1;acid orange 8,51,56,63,74;acid red 1,4,8,34,37,42,52,57,80,97,114,143,145,151,183,217;acid violet 7;acid yellow 17,25,29,34,42,72,76,99,111,112,114,116,184,243;acidgreen 25等の染料およびこれらの染料の誘導体が好ましい。
また、上記以外の、アゾ系、キサンテン系、フタロシアニン系の酸性染料も好ましく、C.I.Solvent Blue 44、38;C.I.Solvent orange 45;Rhodamine B、Rhodamine 110等の酸性染料およびこれらの染料の誘導体も好ましく用いられる。
本発明の組成物(第1〜第3の態様)の全固形分中の着色剤含有率は特に限定されるものではないが、好ましくは30〜60質量%である。着色剤が少なすぎるとカラーフィルタとして適度な色度が得られなくなる傾向がある。一方、多すぎると光硬化が充分に進まず膜としての強度が低下したり、また、アルカリ現像の際の現像ラチチュードが狭くなる傾向がある。
本発明において、顔料の分散性を向上させる目的で従来公知の顔料分散剤や界面活性剤を添加することが出来る。これらの分散剤としては、多くの種類の化合物が用いられるが、例えば、Disperbyk161(ブロック共重合体のプロピレンメチルグリコールアセテートと酢酸ブチルの混合溶媒の30質量%溶液(ビックケミー(株)社製)、フタロシアニン誘導体(市販品EFKA−745(エフカ社製))、ソルスパース5000(ゼネカ(株)製);オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)、(メタ)アクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.95(共栄社油脂化学工業(株)製)、W001(裕商製)等のカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;W004、W005、W017(裕商製)等のアニオン系界面活性剤;EFKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、EFKAポリマー100、EFKAポリマー400、EFKAポリマー401、EFKAポリマー450(以上森下産業(株)製)、ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(サンノプコ製)等の高分子分散剤;ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、24000、26000、28000などの各種ソルスパース分散剤(ゼネカ(株)製);アデカプルロニックL31,F38,L42,L44,L61,L64,F68,L72,P95,F77,P84,F87、P94,L101,P103,F108、L121、P−123(旭電化(株)製)およびイソネットS−20(三洋化成(株)製)、Disperbyk 101,103,106,108,109,111,112,116,130,140,142,162,163,164,166,167,170,171,174,176,180,182,2000,2001,2050,2150(ビックケミー(株)社製)が挙げられる。
<光重合性化合物>
次に、本発明の組成物において用いられる光重合性化合物について説明する。
上記光重合性化合物としては、少なくとも1個の付加重合可能なエチレン基を有し、常圧下で100℃以上の沸点を持つエチレン性不飽和基を持つ化合物が好ましく、なかでも、4官能以上のアクリレート化合物がより好ましい。
上記少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基をもち、沸点が常圧で100℃以上の化合物としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の単官能のアクリレートやメタアクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、グリセリンやトリメチロールエタン等の多官能アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリレート化したもの、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート化したもの、特公昭48−41708号、特公昭50−6034号、特開昭51−37193号各公報に記載されているようなウレタンアクリレート類、特開昭48−64183号、特公昭49−43191号、特公昭52−30490号各公報に記載されているポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応生成物であるエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートやメタアクリレートを挙げることが出来る。更に、日本接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308頁に光硬化性モノマーおよびオリゴマーとして紹介されているものも使用できる。
また、上記した多官能アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリレート化した化合物が、特開平10−62986号公報に一般式(1)および(2)としてその具体例と共に記載されており、これらも光重合性化合物として用いることができる。
なかでも、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートおよびこれらのアクリロイル基が、エチレングリコール、プロピレングリコール残基を介している構造が好ましい。これらのオリゴマータイプも使用される。これらの光重合性化合物は1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらの光重合性化合物の使用量は、光硬化性着色樹脂組成物の全固形分100に対し、好ましくは20〜200質量%、より好ましくは50〜120質量%である。光重合性化合物の使用量が上記範囲より少なすぎても、また、多すぎても硬化が不充分となるので好ましくない。
<光重合開始剤>
上記光重合開始剤としては、例えば、特開平57−6096号公報に記載のハロメチルオキサジアゾール;特公昭59−1281号公報、特開昭53−133428号公報等に記載のハロメチル−s−トリアジン等活性ハロゲン化合物;米国特許USP−4318791、欧州特許公開EP−88050A等に記載のケタール、アセタールまたはベンゾインアルキルエーテル類等の芳香族カルボニル化合物;米国特許USP−4199420に記載のベンゾフェノン類等の芳香族ケトン化合物;Fr−2456741に記載の(チオ)キサントン類またはアクリジン類化合物;特開平10−62986号公報に記載のクマリン類またはロフィンダイマー類等の化合物;特開平8−015521号公報等のスルホニウム有機硼素錯体等;等を用いることができる。
本発明において、上記光重合開始剤としては、アセトフェノン系、ケタール系、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾイル系、キサントン系、トリアジン系、ハロメチルオキサジアゾール系、アクリジン類系、クマリン類系、ロフィンダイマー類系、ビイミダゾール系、等の光重合開始剤を用いることが好ましい。
上記アセトフェノン系光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジエトキシアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンなどを好適に挙げることができる。
上記ケタール系光重合開始剤としては、例えば、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタールなどを好適に挙げることができる。
上記ベンゾフェノン系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、4,4’−(ビスジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−(ビスジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−トリル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1等を好適に挙げることができる。
上記ベンゾイン系またはベンゾイル系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインイソプロピルエーテル、ゼンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインメチルエーテル、メチルo−ベンゾイルベゾエート等を好適に挙げることができる。
上記キサントン系光重合開始剤としては、例えば、ジエチルチオキサントン、ジイソプロピルチオキサントン、モノイソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントン、等を好適に挙げることができる。
上記トリアジン系光重合開始剤としては、例えば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシフェニル−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシスチリル−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−ビフェニル−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メチルビフェニル)−s−トリアジン、p−ヒドロキシエトキシスチリル−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、メトキシスチリル−2,6−ジ(トリクロロメチル−s−トリアジン、3,4−ジメトキシスチリル−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−ベンズオキソラン−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−ブロモ−p−N,N−(ジエトキシカルボニルアミノ)−フェニル)−2,6−ジ(クロロメチル)−s−トリアジン、4−(p−N,N−(ジエトキシカルボニルアミノ)−フェニル)−2,6−ジ(クロロメチル)−s−トリアジン等を好適に挙げることができる。
上記ハロメチルオキサジアゾール系光重合開始剤としては、例えば、2−トリクロロメチル−5−スチリル−1,3,4−オキソジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(シアノスチリル)−1,3,4−オキソジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(ナフト−1−イル)−1,3,4−オキソジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(4−スチリル)スチリル−1,3,4−オキソジアゾール等を好適に挙げることができる。
上記アクリジン類系光重合開始剤としては、例えば、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9−アクリジニル)ヘプタン等を好適に挙げることができる。
上記クマリン類系光重合開始剤としては、例えば、3−メチル−5−アミノ−((s−トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フェニルクマリン、3−クロロ−5−ジエチルアミノ−((s−トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フェニルクマリン、3−ブチル−5−ジメチルアミノ−((s−トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フェニルクマリン等を好適に挙げることができる。
上記ロフィンダイマー類系光重合開始剤としては、例えば、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体等を好適に挙げることができる。
上記ビイミダゾール系光重合開始剤としては、例えば、2−メルカプトベンズイミダゾール、2,2’−ベンゾチアゾリルジサルファイド等を好適に挙げることができる。
その他、上記光重合開始剤としては、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、O−ベンゾイル−4’−(ベンズメルカプト)ベンゾイル−ヘキシル−ケトキシム、2,4,6−トリメチルフェニルカルボニル−ジフェニルフォスフォニルオキサイド、ヘキサフルオロフォスフォロ−トリアルキルフェニルホスホニウム塩等が挙げられる。
本発明では、以上の光重合開始剤に限定されるものではなく、他の公知のものも使用することができる。例えば、米国特許第2,367,660号明細書に開示されているビシナールポリケトルアルドニル化合物、米国特許第2,367,661号および第2,367,670号明細書に開示されているα−カルボニル化合物、米国特許第2,448,828号明細書に開示されているアシロインエーテル、米国特許第2,722,512号明細書に開示されているα−炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許第3,046,127号および第2,951,758号明細書に開示されている多核キノン化合物、米国特許第3,549,367号明細書に開示されているトリアリルイミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトンの組合せ、特公昭51−48516号公報に開示されているベンゾチアゾール系化合物/トリハロメチール−s−トリアジン系化合物等が挙げられる。
また、これらの光重合開始剤を併用することもできる。
上記光重合開始剤の使用量は、光硬化性着色樹脂組成物の全固形分の0.1〜10.0質量%、好ましくは0.5〜5.0質量%である。光重合開始剤の使用量が0.1質量%より少ないと重合が進みにくい場合があり、また、10.0質量%を超えると膜強度が弱くなる場合がある。
<溶剤>
本発明の組成物を調製する際には溶剤を使用することができる。上記溶剤としては、エステル類、例えば酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、アルキルエステル類、乳酸メチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチルなどの3−オキシプロピオン酸アルキルエステル類;3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル等;エーテル類、例えばジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート等;ケトン類、例えばメチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等;芳香族炭化水素類、例えばトルエン、キシレシ等が挙げられる。
これら溶剤のうち、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチルセロソルブアセテート、乳酸エチル、ジエチレングリコールジメテルエーテル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート等が本発明における溶剤として好ましく用いられる。
これらの溶剤は、単独で用いてもあるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。
<フッ素系有機化合物>
本発明の組成物中に、フッ素含有率が3〜40質量%であるフッ素系有機化合物を含有してもよい。組成物の塗布液としての特性を更に向上させることができる。
上記フッ素系有機化合物のフッ素含有率は3〜40質量%であり、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは7〜25質量%である。
フッ素系有機化合物のフッ素含有率が低いと、塗布厚均一性や省液性において充分な効果が得られず、また逆に含有率が大きすぎると、組成物中への溶解性が不十分となる場合がある。
本発明の組成物にフッ素系有機化合物を含有させることで、塗布液としての液特性を改良することができ、塗布厚の均一性や省液性を改良することができる。特に、基板への塗布性が向上し、少量の液量でも厚みムラのない均一な膜厚の塗膜を得ることができる。
上記フッ素系有機化合物としては、例えば、メガファックF171、同F172、同F173、同F177、同F141、同F142、同F143、同F144、同R30、同F437(以上、大日本インキ(株)製)、フロラードFC430、同FC431、同FC171(以上、住友スリーエム(株)製)、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC1068、同SC−381、同SC−383、同S393、同KH−40(以上、旭硝子(株)製)等が挙げられる。
また、上記フッ素系有機化合物を含有させることで塗布液としての流動性を改良し、基板と塗布液との界面張力を低下せしめて、基板への濡れ性を改良し、もって数μm程度の薄膜であっても厚みムラが小さい塗布膜を得ることができる。特に、塗布膜が薄くなると、塗布ムラや厚みムラ、更には塗布面で液切れをおこしやすいスリット塗布に対して、良好な結果をもたらす。
上記フッ素系有機化合物の添加量としては、全塗布溶液に対し好ましくは0.001〜2.0質量%であり、より好ましくは0.005〜1.0質量%である。
<その他の成分>
本発明の組成物には、必要に応じて各種添加物、例えば充填剤、上記アルカリ可溶性樹脂以外の高分子化合物、上記以外の界面活性剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤等を配合することかできる。
これらの添加物の具体例としては、ガラス、アルミナ等の充填剤;イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体、酸性セルロース誘導体、水酸基を有するポリマーに酸無水物を付加させたもの、アルコール可溶性ナイロン、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから形成されたフェノキシ樹脂などのアルカリ可溶の樹脂;ノニオン系、カチン系、アニオン系等の界面活性剤、具体的にはフタロシアニン誘導体(市販品EFKA−745(森下産業製));オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業製)、(メタ)アクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.95(共栄社油脂化学工業製)、W001(裕商製)等のカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタン脂肪酸エステル(BASF社製 プルロニックL10、L31、L61、L62、10R5、17R2、25R2、テトロニック304、701、704、901、904、150R1等のノニオン系界面活性剤;W004、W005、W017(裕商製)等のアニオン系界面活性剤;EFKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、EFKAポリマー100、EFKAポリマー400、EFKAポリマー401、EFKAポリマー450(以上森下産業製)、ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(サンノプコ製)等の高分子分散剤;ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、24000、26000、28000などの各種ソルスパース分散剤(ゼネカ(株))製);アデカプルロニックL31,F38,L42,L44,L61,L64,F68,L72,P95,F77,P84,F87、P94,L101,P103,F108、L121、P−123(旭電化製)およびイソネットS−20(三洋化成製);
2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤;
およびポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤を挙げることができる。
また、光未照射部のアルカリ溶解性を促進し、本発明の組成物の現像性の更なる向上を図る場合には、本発明の組成物に有機カルボン酸、好ましくは分子量1000以下の低分子量有機カルボン酸の添加を行うことができる。具体的には、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、ジエチル酢酸、エナント酸、カプリル酸等の脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、テトラメチルコハク酸、シトラコン酸等の脂肪族ジカルボン酸;トリカルバリル酸、アコニット酸、カンホロン酸等の脂肪族トリカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、クミン酸、ヘメリト酸、メシチレン酸等の芳香族モノカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸、トリメシン酸、メロファン酸、ピロメリト酸等の芳香族ポリカルボン酸;フェニル酢酸、ヒドロアトロパ酸、ヒドロケイ皮酸、マンデル酸、フェニルコハク酸、アトロパ酸、ケイ皮酸、ケイ皮酸メチル、ケイ皮酸ベンジル、シンナミリデン酢酸、クマル酸、ウンベル酸等のその他のカルボン酸が挙げられる。
本発明の組成物には以上の他に、更に、熱重合防止剤を加えておくことが好ましく、例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾール等が有用である。
<本発明の光硬化性着色樹脂組成物の製造方法および使用方法>
本発明の組成物は、着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、光重合開始剤、さらに必要に応じて用いられるその他の添加剤を溶剤と混合し各種の混合機、分散機を使用して混合分散する混合分散工程を経ることによって調製することができる。
尚、混合分散工程は、混練分散とそれに続けて行う微分散処理からなるのが好ましいが、混練分散を省略することも可能である。
本発明の組成物の好ましい製造方法としては、着色剤を本発明におけるアクリル系共重合体を含むアルカリ可溶性樹脂で混練分散処理後の粘度が10,000mPa・s以上、望ましくは100,000mPa・s以上の比較的高粘度になるように混練分散処理し、次いで前記アクリル可溶性樹脂を添加して、微分散処理後の粘度が1,000mPa・s以下、望ましくは100mPa・s以下の比較的低粘度になるように微分散処理することである。
混練分散処理で使用する機械は二本ロール、三本ロール、ボールミル、トロンミル、ディスパー、ニーダー、コニーダー、ホモジナイザー、ブレンダー、単軸および2軸の押出機等であり、強い剪断力を与えながら分散する。次いで、溶剤および本発明におけるアクリル系共重合体を含むアルカリ可溶性樹脂を加えて、主として縦型若しくは横型のサンドグラインダー、ピンミル、スリットミル、超音波分散機等を使用し、0.1〜1mmの粒径のガラス、ジルコニア等でできたビーズで微分散処理する。尚、混練分散処理を省くことも可能である。その場合には、顔料と分散剤若しくは表面処理剤と、本発明におけるアクリル系共重合体および溶剤でビーズ分散を行う。
尚、混練、分散についての詳細はT.C. Patton著“Paint Flow
and Pigment Dispersion”(1964年 John Wiley
and Sons社刊)等にも記載されている。
<カラーフィルタ>
本発明のカラーフィルタの第1の態様は、前記本発明の第1の態様の組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における緑色(G)のy値が0.59以上であるカラーフィルタである。
前記y値は0.59〜0.7がより好ましく、0.60〜0.68が特に好ましい。y値が低すぎると、光の色純度が低下し、色再現性が低くなるという問題が生じる。一方、CIE色度図上のx値については特に制限はないが、好ましくは0.2〜0.3である。
本発明のカラーフィルタの第2の態様は、前記本発明の第2の態様の組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における赤色(R)のx値が0.60以上であるカラーフィルタである。
前記x値は0.6〜0.7がより好ましく、0.62〜0.68が特に好ましい。x値が低すぎると、光の色純度が低下し、色再現性が低くなるという問題が生じる。一方、CIE色度図上のy値については特に制限はないが、好ましくは0.25〜0.35である。
本発明のカラーフィルタの第3の態様は、前記本発明の第3の態様の組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における青色(B)のy値が0.10以下であるカラーフィルタである。
前記y値は0.06〜0.1がより好ましく、0.07〜0.095が特に好ましい。y値が低すぎると、光の色純度が低下し、色再現性が低くなるという問題が生じる。一方、CIE色度図上のx値については特に制限はないが、好ましくは0.1〜0.2である。
ここで、前記CIE色度、即ち、CIE1964(10度視野)色度(x値、y値)は、ガラス基板上に形成した未露光状態の塗膜に対して色度計(大塚電子(株)製)を用いて測定することにより得られる。
本発明の前記組成物を、直接または他の層を介して基板に回転(スピンコート)塗布、スリット塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法により塗布して、組成物の塗布膜を形成し、所定のマスクパターンを介して露光し、光照射された塗布膜部分だけを硬化させ、現像液で現像することによって、各色の画素からなるパターン状皮膜を形成するフォトリソグラフィ法により、それぞれのカラーフィルタを製造することができる。
この際に使用される放射線としては、特にg線、h線、i線等の紫外線が好ましく用いられる。
本発明のカラーフィルタの製造方法としては、本発明の組成物を直接若しくは他の層を介して基板上にスリット塗布によって塗布膜を形成した後、前記塗布膜に、乾燥、パターン露光およびアルカリ現像を順次おこなう方法が好ましい。これにより、液晶表示素子や固体撮像素子に用いられるカラーフィルタをプロセス上の困難性が少なく、高品質かつ低コストで作製することができる。
前記アルカリ現像処理を行うことにより、上記露光により光未照射部分をアルカリ水溶液に溶出させ、光硬化した部分だけが残る。現像液としては、光未照射部の組成物の塗布膜を溶解し、一方光照射部を溶解しないものであればいかなるものも用いることができる。
次いで、余剰の現像液を洗浄除去し、乾燥を施した後に、50℃〜240℃の温度で加熱処理(ポストベーク)を行う。このように各色ごと前記工程を順次繰り返して硬化皮膜を製造することができる。これによりカラーフィルタが得られる。
基板としては、例えば液晶表示素子等に用いられる無アルカリガラス、ソーダガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、石英ガラスおよびこれらに透明導電膜を付着させたものや、固体撮像素子等に用いられる光電変換素子基板、例えばシリコン基板等が挙げられる。さらに、プラスチック基板も可能である。これらの基板上には、通常、各画素を隔離するブラックストライプが形成されている。
また、プラスチック基板にはその表面にガスバリヤー層および/または耐溶剤性層を有していることが好ましい。
基板上に塗布された本発明の組成物の塗布膜の乾燥(プリベーク)は、ホットプレート、オーブン等で50℃〜140℃の温度で10〜300秒で行うことができる。
本発明の組成物の塗布膜の塗布厚み(乾燥後)は、一般的に0.3〜5.0μm、望ましくは0.5〜3.5μm、最も望ましくは1.0〜2.5μmである。
現像液としては、本発明の組成物を溶解し、一方光照射部を溶解しない組成物であればいかなるものも用いることができる。具体的には種々の有機溶剤の組合せやアルカリ性の水溶液を用いることができる。
有機溶剤としては、本発明の組成物を調製する際に使用される前述の溶剤が挙げられる。
現像温度としては通常20℃〜30℃であり、現像時間としては20〜90秒である。
上記アルカリ性の水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硅酸ナトリウム、メタ硅酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−7−ウンデセン等のアルカリ性化合物を、濃度が0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜1質量%となるように溶解したアルカリ性水溶液が使用される。なお、このようなアルカリ性水溶液からなる現像液を使用した場合には、一般に、現像後、水で洗浄(リンス)する。
ポストベークは、硬化を完全なものとするための現像後の加熱であり、通常約200℃〜220℃の加熱(ハードベーク)を行う。
このポストベーク処理は、現像後の塗布膜を、上記条件になるようにホットプレートやコンベクションオーブン(熱風循環式乾燥機)、高周波加熱機等の加熱手段を用いて、連続式あるいはバッチ式で行うことができる。
本発明の組成物の用途として、主にカラーフィルタへの用途を主体に述べてきたが、カラーフィルタの画素間に設けられるブラックマトリックスにも適用できることは勿論である。ブラックマトリックスは、本発明の組成物の着色剤の代わりに、カーボンブラック、チタンブラックなどの黒色の着色剤を添加した組成物を光露光、アルカリ現像し、更にその後、ポストベークして膜の硬化を促進させて形成させることができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
《赤色(R)光硬化性着色樹脂組成物の調製》
下記表1の各成分をホモジナイザーにて3000rpmで3時間攪拌混合した。
上記のようにして得た着色剤が分散した混合溶液を、0.3mmジルコニアビーズ用いたビーズ分散機(商品名:ディスパーマット、GETZMANN社製)にて6時間、微分散処理を施した。
さらに、高圧分散機(商品名:NANO−3000−10、日本ビーイーイー(株)社製)にて2000kg/cm3の圧力下で流量500g/minで分散処理した。この処理を10回繰り返して分散液を得た。
次いで、更に下記表2の成分を添加し、攪拌混合して赤色(R)用光硬化性組成物を調製した。
《評価》
上記で得られた光硬化性組成物を下記の方法で評価し、結果を表7に示す。
[CIE色度(x値、y値)、Y値、及びコントラスト評価]
<測定基板の作成>
100mm×100mmのガラス基板(商品名:1737コーニング(株)社製)上に前記光硬化性組成物を膜厚2.5μmとなるように塗布し、90℃オーブンで60秒乾燥(プリベーク)した。その後、全面に200mj/cm2の露光(照度は20mW/cm2)をし、アルカリ現像液(商品名:CDK−1、富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)の1%水溶液にて露光済みの塗布膜を覆い、60秒間静止した。その後、純水をシャワー状に散布して現像液を洗い流した。
以上のように、光硬化処理及び現像処理を施した塗布膜を220℃のオーブンで1時間加熱処理(ポストベーク)を施し、ガラス基板上にカラーフィルタ用着色樹脂皮膜を形成した。
<測定方法>
(1)CIE色度(x値、y値)及びY値
CIE色度(x値、y値)はガラス基板上に形成した未露光状態の塗膜を用いて、また、Y値は得られた測定基板を大塚電子(株)製MCPD−2000を用いて測定した。x及びy値の値が高いほど、色純度、色再現性がよい。Y値は高いほど透過率が大きい。
(2)コントラストの測定
ガラス基板上にカラーフィルタ用着色樹脂皮膜を偏光板で挟み込み、偏光板が平行時の輝度と直行時の輝度を(BM−5 トプコン社製)にて測定し、コントラスト=平行時の輝度/直行時の輝度で求めた。
[現象性評価]
100mm×100mmのガラス基板(商品名:1737コーニング社製)膜厚2.0μmとなるように塗布し、90℃オーブンで60秒乾燥(プリベーク)した。その後、20μmの線幅をもつマスクで200mj/cm2の露光(照度は20mW/cm2)をし、アルカリ現像液(商品名:CDK−1、富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ(株)製)の1%水溶液にて25℃で現像した。
線幅が安定して残存する現像秒数を現像ラチチュードとして表わした。
[スピンコート(塗布膜均一性)]
550mm×650mmのガラス基板上に調製した前記光硬化性組成物(レジスト液)30gを中央滴下し、600rpmでスピンコートした。塗布基板の中央部から、対角線方向に縁から300mm内側の部分までの厚みを測定した。塗布厚みムラを下式で表し、%で表示した。
厚みムラ=(中央の厚み−緑部300mm内側の厚み)/中央部の厚み
[スリット塗布(塗布ムラ)]
スリット間隙が50μmの塗布有効幅が20mmのスリットヘッドを備えたスリット塗布装置を用いて、乾燥後の塗膜厚が2μmになるようにスリットと基板間の間隙を調節して、50mm/秒の塗布スピードで前記光硬化性組成物の塗布液を、幅230mm、長さ300mm、厚み0.7mmの矩形状ガラス基板上に塗布し、塗布幅21mm、長さ260mmの塗布面を得た。塗布後、ホットプレートで90℃、60秒間プリベークした後、目視にて観察して塗布面のスジ状のムラの本数をカウントした。塗布面にスジ状のムラが全くないものを「○」、1〜5本のものを「△」、6本以上ものを「×」として評価した。
[実施例2〜3]
実施例1における表1及び表2に記載のn=2のアルカリ可溶性樹脂を用いる代わりに、表7に記載のn=4、n=9のそれぞれのアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様に行って光硬化性組成物を得たのち、同様の評価を行い結果を表7に示した。
[実施例4〜6]
《緑色(G)光硬化性着色樹脂組成物の調製》
実施例1において、前記表1及び表2の成分を用いる代わりに下記表3及び4の成分を用い、n=2のアルカリ可溶性樹脂を用いる代わりに、表7に記載のn=2、n=4、n=9のそれぞれのアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様に行って緑色(G)光硬化性組成物を得た。
実施例1と同様の評価を行い結果を表7に示した。
[実施例7〜9]
《青色(B)光硬化性着色樹脂組成物の調製》
実施例1において、前記表1及び表2の成分を用いる代わりに下記表5及び表6の成分を用い、n=2のアルカリ可溶性樹脂を用いる代わりに、表7に記載のn=2、n=4、n=9のそれぞれのアルカリ可溶性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様に行って青色(B)光硬化性組成物を得た。
実施例1と同様の評価を行い結果を表7に示した。
[比較例1]
実施例1において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/リン酸基含有モノマー)共重合体=80/20(モル比)、Mw(重量平均分子量)=10,000を使用した以外は、実施例1と同様に赤色(R)用光硬化性組成物を調製した。
[比較例2]
実施例4において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/リン酸基含有モノマー)共重合体=80/20(モル比)、Mw=10,000を使用した以外は、実施例4と同様に緑色(G)用光硬化性組成物を調製した。
[比較例3]
実施例7において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/リン酸基含有モノマー)共重合体=80/20、Mw=10,000を使用した以外は、実施例7と同様に青色(B)用光硬化性組成物を調製した。
[比較例4]
実施例1において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/リン酸基含有モノマー)共重合体=80/20、Mw=10,000を使用した以外は、実施例1と同様に赤色(R)用光硬化性組成物を調製した。
[比較例5]
実施例4において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)をBzMA/MAA=80/20、Mw=10,000を使用した以外は、実施例4と同様に緑色(G)用光硬化性組成物を調製した。
[比較例6]
実施例7において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/MAA)共重合体=80/20(モル比)、Mw=10,000を使用した以外は、実施例7と同様に青色(B)用光硬化性組成物を調製した。
[比較例7]
実施例1において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/MAA/Acr(EO)n)共重合体=70/20/10(モル比)、Mw=10,000を使用した以外は、実施例1と同様に赤色(R)光硬化性組成物を調製した。
[比較例8]
実施例4において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/MAA/Acr(EO)n)共重合体=70/20/10(モル比)、Mw=10,000を使用した以外は、実施例4と同様に緑色(G)光硬化性組成物を調製した。
[比較例9]
実施例7において、アルカリ可溶性樹脂(共重合体)を(BzMA/MAA/Acr(EO)n)共重合体=70/20/10(モル比)、Mw=10,000を使用した以外は、実施例7と同様に青色(B)光硬化性組成物を調製した。
表7から明らかな通り、比較例1〜6においては塗布性(スピンコート塗布膜均一性、スリット塗布ムラ)が不良であり、比較例7〜9においてはその現像性において十分ではなかった。一方、実施例のいずれにおいても良好な結果となった。

Claims (6)

  1. 着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂はリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が緑色(G)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が38質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが下記一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする光硬化性組成物。

    (一般式(1)において、R は、水素原子またはメチル基を表す。(EO) はポリオキシエチレン鎖を表し、(PO) はポリオキシプロピレン鎖を表し、(BO) はポリオキシブチレン鎖を表す。nは、2〜20の整数を表し、mおよびlは、それぞれ0〜10の整数を表す。R は、水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐のアルキル基を表す。)
  2. 着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂がリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が赤色(R)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が35質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが下記一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする光硬化性組成物。

    (一般式(1)において、R は、水素原子またはメチル基を表す。(EO) はポリオキシエチレン鎖を表し、(PO) はポリオキシプロピレン鎖を表し、(BO) はポリオキシブチレン鎖を表す。nは、2〜20の整数を表し、mおよびlは、それぞれ0〜10の整数を表す。R は、水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐のアルキル基を表す。)
  3. 着色剤、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、および光重合開始剤を含有する光硬化性組成物において、該アルカリ可溶性樹脂がリン酸基含有モノマー及びアルキレンオキサイド鎖含有モノマーを共重合モノマー成分とするアクリル系共重合体であり、また該着色剤が青色(B)用顔料であって、且つ該光硬化性組成物の不揮発分中における前記着色剤の含有率が17質量%以上であり、前記アルキレンオキサイド鎖含有モノマーが下記一般式(1)で表されるポリアルキレンオキサイド鎖含有(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする光硬化性組成物。

    (一般式(1)において、R は、水素原子またはメチル基を表す。(EO) はポリオキシエチレン鎖を表し、(PO) はポリオキシプロピレン鎖を表し、(BO) はポリオキシブチレン鎖を表す。nは、2〜20の整数を表し、mおよびlは、それぞれ0〜10の整数を表す。R は、水素原子、炭素数1〜12の直鎖若しくは分岐のアルキル基を表す。)
  4. 請求項1に記載の光硬化性組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における緑色(G)のy値が0.59以上であるカラーフィルタ。
  5. 請求項2に記載の光硬化性組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における赤色(R)のx値が0.60以上であるカラーフィルタ。
  6. 請求項3に記載の光硬化性組成物を用いてフォトリソグラフィ法により得られたCIE色度図上における青色(B)のy値が0.10以下であるカラーフィルタ。
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