JP3188858B2 - 船舶用操舵室の引戸 - Google Patents

船舶用操舵室の引戸

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JP3188858B2
JP3188858B2 JP24982397A JP24982397A JP3188858B2 JP 3188858 B2 JP3188858 B2 JP 3188858B2 JP 24982397 A JP24982397 A JP 24982397A JP 24982397 A JP24982397 A JP 24982397A JP 3188858 B2 JP3188858 B2 JP 3188858B2
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紘一 吉田
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株式会社日本ベネックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶用操舵室の
引戸に係り、特に、引戸を閉めると、引戸の扉体全体が
操舵室内側に少し移動して室側扉枠に取付けられたシー
ル材に扉体の全周縁が圧着し、扉体の全周縁が室側扉枠
に密着して水防を簡単に図り、又引戸の開閉操作も面倒
でない船舶用操舵室の引戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の船舶用操舵室の引戸においては、
扉体を閉じた後に、扉体の周縁に設けられた複数の引付
錠を使用して、扉体を室側扉枠に引き付けて締め水防を
図っている。
【0003】また、引戸を閉めたときに、引戸の扉体側
端と室側扉枠との隙間から風などが入らないように、扉
体の室内側表面に接する厚みを有するゴム製シール材が
室側扉枠の側部に取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、引戸を
閉じた後に、引戸の扉体の周縁に設けられた複数の引付
錠の全てを締めるのは非常に面倒であり、また、引戸を
開く際に複数の引付錠の全てを開けるのも面倒であり、
このように、船舶用操舵室の引戸の開閉操作は非常に面
倒であった。しかも、船舶の製造時において、複数の引
付錠を扉体の周縁の所定の位置に正確に取付けるには、
高度の技能と熟練が要求され、また、取付け作業に時間
がかかるという問題もあった。
【0005】また、前記したように引戸の扉体側端と室
側扉枠との隙間から風などが入らないように、ゴム製シ
ール材が室側扉枠の側部に取付けられているため、引戸
の扉体の室内側表面の窓取付枠を室内側に少し突出させ
て取付けると、窓取付枠の突出面が引戸を開閉する度に
上記のゴム製シール材と接触する。そして、接触を繰り
返すことによって、ゴム製シール材が磨耗して隙間が生
じ、隙間風が室内側に流入する不都合が生じる。このた
め、窓取付枠を扉体表面から室内側に少し突出させた状
態で取付けることができず、その結果、窓取付枠の構造
が非常に複雑になるという問題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、船舶用操舵室の引戸の開閉に際し引付
錠を不要にすることにより、製作時における高度の技能
と熟練を不要にでき、又引戸の開閉操作を簡単且つ容易
にして水防を図ることのできる船舶用操舵室の引戸を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明は、横移動して船舶用操舵室の出入口を
開閉する扉体を設け、横移動する扉体の上下両端部を案
内する上部案内レール及び下部案内レールを、船舶用操
舵室の外壁面側の上下に平行に延設して配置し、扉体を
吊持して上部案内レールに案内されて移動する吊持ロー
ラーを扉体の上方に設け、吊持ローラーに扉体の上端を
吊持して連結する吊持杆を、横移動方向に直角な方向に
屈曲自在に設け、扉体の上下端部の両側に上部押圧受け
ローラー及び下部押圧受けローラーを水平回りに回転自
在にそれぞれ設け、扉体の閉じる位置で上部押圧受けロ
ーラー及び下部押圧受けローラーを船舶用操舵室の出入
口の室側扉枠に押圧する突起側面を有する上部押圧ガイ
ド及び下部押圧ガイドをそれぞれ設けると共に、上部押
圧ガイド及び下部押圧ガイドの各突起側面を、船舶用操
舵室の室内側に向けてテーパー状に徐々に突出して厚み
を増した後、一定の厚みで扉体の開閉移動方向に少し延
び、更に船舶用操舵室の室内側に向けてテーパー状に更
に徐々に突出して厚みを増した後に、一定の平行な厚み
を有する形状に形成した手段よりなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は船舶用操舵室の引戸の正面図、図2は船舶
用操舵室の引戸の中間省略の側断面図、図3は扉体の正
面図、図4は船舶用操舵室の引戸の上部側の部分側断面
図、図5は船舶用操舵室の引戸の上部側の部分正面図、
図6は船舶用操舵室の引戸の前部側の上部側の部分側断
面図、図7は船舶用操舵室の引戸の後部側の上部側の部
分側断面図、図8(A)は上部押圧ガイドの斜視図、
(B)は上部押圧ガイドの正面図、(C)は上部押圧ガ
イドの平面図、図9は船舶用操舵室の引戸の下部側の部
分側断面図、図10は船舶用操舵室の引戸の下部側の部
分正面図、図11(A)は下部案内レールの斜視図、
(B)は下部案内レールの正面図、(C)は下部案内レ
ールの側面図、(D)は下部押圧ガイドの平面図、
(E)は下部押圧ガイドの正面図である。
【0009】図において、船舶用操舵室の引戸1は、横
移動して船舶用操舵室の出入口を開閉する扉体2、横移
動する扉体2の上下両端部を案内する上部案内レール4
及び下部案内レール7、扉体2を吊持して上部案内レー
ル4に案内されて移動する吊持ローラー3、吊持ローラ
ー3に扉体の上端を吊持して連結する屈曲自在な吊持杆
32、扉体2の上下端部の両側に設けられた上部押圧受
けローラー6及び下部押圧受けローラー8、扉体2の閉
じる位置で上部押圧受けローラー6及び下部押圧受けロ
ーラー8を船舶用操舵室の出入口の室側扉枠23に押圧
する突起側面51,91を有する上部押圧ガイド5及び
下部押圧ガイド9などから構成されている。
【0010】扉体2は厚みを有する長方形の形状を有
し、上部中央に方形状の窓取付枠21が形成され、窓取
付枠21内にガラス板22が取付けられている。窓取付
枠21は船舶用操舵室内側に少し突出して形成されてい
る。
【0011】扉体2の水平な上端の2箇所には吊持ロー
ラー3がそれぞれ取付けられている。各吊持ローラー3
は扉体2を吊持した状態で上部案内レール4に沿って転
動しながら移動する。
【0012】吊持ローラー3は中央に横長に設けられた
軸受板31に回転自在に軸支されている。吊持ローラー
3は軸受板31の前後方向及びその左右両側の合計4箇
所に軸支されている。吊持ローラー3を前後及び左右両
側の4箇所に軸支した軸受板31は、その中央に吊持杆
32が下向きに連結されている。
【0013】吊持杆32は、扉体2の厚み方向つまり、
扉体2を閉めた位置で船舶用操舵室の内外方向に屈曲す
る構造になっている。即ち、吊持杆32は、上部杆32
a、中間杆32b、下部杆32c、及びこれらを回転自
在に連結する上部連結ピン32d、下部連結ピン32e
とから形成されている。
【0014】吊持杆32の上部杆32aはその上部が軸
受板31の中央部を貫通してボルトなどによって固設さ
れ、又吊持杆32の下部杆32cはその下部側が扉体2
の上端面を下向きに貫通して扉体2の上部側の内部にボ
ルトなどによって固設されている。
【0015】上部杆32aの下部と中間杆32bの上部
とは上部連結ピン32dで扉体2の厚み方向に回転自在
に枢結されている。上部連結ピン32dはその軸芯方向
が扉体2の移動方向に平行な水平方向に取付けられてい
る。
【0016】同様に、中間杆32bの下部と下部杆32
cの上部とは下部連結ピン32eで扉体2の厚み方向に
回転自在に枢結されている。下部連結ピン32eはその
軸芯方向が扉体2の移動方向に平行な水平方向に取付け
られている。上部連結ピン32dと下部連結ピン32e
とは上下で平行に取付けられている。
【0017】そして、扉体2を閉めた位置で、吊持杆3
2は上部連結ピン32dの位置で船舶用操舵室の内部側
に向けて斜めに折れ曲がり、下部連結ピン32eの位置
で再び鉛直方向に折れ曲がって、屈曲状態で扉体2を吊
持する構造になっていて、扉体2は室側扉枠23の周枠
全域に取付けられた例えばゴム製のシール材24に密着
されるようになっている。
【0018】上部案内レール4は吊持ローラー3を案内
するレールで、吊持ローラー3はこの上部案内レール4
に沿って転動する構造になっている。上部案内レール4
は断面が下向きの溝型状になっていて、その下向きの中
央が開口された挿通路41になっていて、この挿通路4
1に吊持杆32の上部杆32aが挿入されている。
【0019】上部案内レール4は、開口された挿通路4
1の両側が平行なレール面42になっていて、軸受板3
1の両側に取付けられた吊持ローラー3がそれぞれその
上面を転動する構造になっている。挿通路41を間に挟
んでその両側のレール面42は、挿通路41に接する側
が上向きに折曲された脱落防止側面43が形成されてい
て、吊持ローラー3が挿通路41に落ち込むのが防がれ
ている。
【0020】上部案内レール4は、室側扉枠23の上部
側及びその水平延長線上となる船舶用操舵室の外側壁面
に水平状態に取付けられている。上部案内レール4は室
側扉枠23の上部側及びその水平延長線状となる船舶用
操舵室の外側壁面に取付けられた逆L字状の支持板44
にボルトによって下向きに固設されて取付けられてい
る。
【0021】また、上部案内レール4の下側には、上部
押圧ガイド5が設けられている。上部押圧ガイド5は、
扉体2を閉めた位置で、扉体2の上部を船舶用操舵室の
内部側に移動させるガイドで、扉体2の上端にはこの上
部押圧ガイド5に当接して押圧される上部押圧受けロー
ラー6が設けられている。
【0022】上部押圧ガイド5にはこの実施の形態では
船舶用操舵室の室内側に向けて例えば2段階のテーパー
状の段差の厚みを有する突起側面51が形成されてい
る。即ち、上部押圧ガイド5の突起側面51は船舶用操
舵室の室内側に向けてテーパー状に徐々に突出して厚み
を増した後、一定の厚みで扉体2の開閉移動方向に少し
延び、更に船舶用操舵室の室内側に向けてテーパー状に
更に徐々に突出して厚みを増した後に、一定の平行な厚
みを有する形状に形成されている。
【0023】上部押圧受けローラー6は扉体2の上端面
から上向きに垂直に取付けられた上部支持軸61の上部
に水平回りに回転自在に軸支されている。この実施の形
態では、上部押圧受けローラー6は扉体2の上端面の長
手方向の両側の2箇所に設けられ、この2箇所の上部押
圧受けローラー6の位置に対応する位置に上部押圧ガイ
ド5もそれぞれ設けられている。扉体2を閉めた位置に
設けられた室側扉枠23の上方側の両サイド側に上部押
圧ガイド5はそれぞれ取付けられて設けられている。
【0024】これにより、上部押圧受けローラー6は船
舶用操舵室の室内側に向けてテーパー状の段差の厚みを
有する上部押圧ガイド5の突起側面51に当接すること
により、船舶用操舵室の室内側に向けて扉体2の上部側
を押圧移動させて、室側扉枠23の周枠全域に取付けら
れたシール材24に密着させ、また、吊持杆32を上部
連結ピン32dの位置で船舶用操舵室の内部側に向けて
斜めに折れ曲がらせる。
【0025】下部案内レール7は下部押圧受けローラー
8を案内するレールで、下部押圧受けローラー8はこの
下部案内レール7に沿って転動する構造になっている。
下部案内レール7は断面が上面が開口された溝型状にな
っていて、開口された上面側から下部押圧受けローラー
8が下向きに挿入されている。
【0026】下部案内レール7は、室側扉枠23の下部
側及びその水平延長線状となる船舶用操舵室の外側壁面
に水平状態に取付けられている。下部案内レール7は室
側扉枠23の下部側及びその水平延長線状となる船舶用
操舵室の外側壁面に取付けられた上面が開口された溝型
の支持板71の内側面にボルトによって固設されて取付
けられている。
【0027】下部押圧受けローラー8は扉体2の下端面
から下向きに垂直に取付けられた下部支持軸81の下部
に水平回りに回転自在に軸支されている。この実施の形
態では、下部押圧受けローラー8は扉体2の下端面の長
手方向の両側の2箇所に設けられ、この2箇所の下部押
圧受けローラー8の位置に対応する位置に下部押圧ガイ
ド9もそれぞれ設けられている。扉体2を閉めた位置に
設けられた室側扉枠23の下方側の両サイド側に下部押
圧ガイド9はそれぞれ取付けられて設けられている。
【0028】下部押圧ガイド9は、下部案内レール7の
内側に設けられている。下部押圧ガイド9は、扉体2を
閉めた位置で、扉体2の下部を船舶用操舵室の内部側に
移動させるガイドで、扉体2の下端に取付けられた上述
の下部押圧受けローラー8はこの下部押圧ガイド9に当
接して押圧されて、扉体2の下部側を室側扉枠23に移
動させて密着させる。
【0029】下部押圧ガイド9にはこの実施の形態では
船舶用操舵室の室内側に向けて例えば2段階のテーパー
状の段差の厚みを有する突起側面91が形成されてい
る。即ち、下部押圧ガイド9の突起側面91は船舶用操
舵室の室内側に向けてテーパー状に徐々に突出して厚み
を増した後、一定の厚みで扉体2の開閉移動方向に少し
延び、更に船舶用操舵室の室内側に向けてテーパー状に
更に徐々に突出して厚みを増した後に、一定の平行な厚
みを有する形状に形成されている。
【0030】これにより、下部押圧受けローラー8は船
舶用操舵室の室内側に向けてテーパー状の段差の厚みを
有する下部押圧ガイド9の突起側面91に当接すること
により、船舶用操舵室の室内側に向けて扉体2の下部側
を押圧移動させて、室側扉枠23の周枠全域に取付けら
れたシール材24に密着させる。
【0031】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。船舶用操舵室の引戸1の
扉体2の開閉操作はつぎのようにして行われる。即ちの
船舶用操舵室の開いている引戸1を閉じる場合には、開
いた位置にある引戸1の扉体2を出入口の室側扉枠23
側に横移動させる。横移動する扉体2はその上部が吊持
ローラー3に吊持されている。
【0032】扉体2を吊持する吊持ローラー3は、扉体
2の横移動方向の上部側に取付けられた上部案内レール
4のレール面42に支持されて、そのレール面42に沿
ってその上を転動して横移動して、扉体2を出入口の室
側扉枠23側に向けて横移動させる。
【0033】扉体2はその上部が吊持ローラー3に吊持
され、又吊持ローラー3は上部案内レール4に案内され
てその内部を移動し、また扉体2はその下部の下部押圧
受けローラー8が下部案内レール7内をこれに沿って移
動するため、扉体2は開閉のために横移動させる場合に
ガタつくことがなく、スムーズに横移動する。
【0034】このとき、上部案内レール4及び下部案内
レール7に案内されて横移動する扉体2は、室側扉枠2
3のシール材24の先端面から少し隙間が開いた位置を
横移動するため、横移動する扉体2の窓取付枠21の突
出先端面がシール材24の先端面に接触することがな
く、シール材24を磨耗させることがない。
【0035】横移動した扉体2が出入口の室側扉枠23
を閉じる直前位置までくると、扉体2の上端面の2箇所
に取付けられている上部押圧受けローラー6の側周面が
上部案内レール4の下側に設けられた上部押圧ガイド5
のテーパー状の突起側面51に当接し、同様に、扉体2
の下端面の2箇所に取付けられている下部押圧受けロー
ラー8の側周面が下部案内レール7の内側に設けられた
下部押圧ガイド9のテーパー状の突起側面91に当接す
る。
【0036】上部押圧ガイド5の突起側面51に当接し
た上部押圧受けローラー6は、突起側面51に沿って横
移動する際に突起側面51の厚みによって、横移動方向
に直角な室側扉枠23側に向かって押圧される。同様
に、下部押圧ガイド9の突起側面91に当接した下部押
圧受けローラー8は、突起側面91に沿って横移動する
際に突起側面91の厚みによって、横移動方向に直角な
室側扉枠23側に向かって押圧される。
【0037】押圧される上部押圧受けローラー6は上部
支持軸61を介して扉体2の上端面に固設されて取付け
られており、又押圧される下部押圧受けローラー8は下
部支持軸81を介して扉体2の下端面に固設されて取付
けられている。このため、上部押圧受けローラー6及び
下部押圧受けローラー8が押圧を受けると上部支持軸6
1及び下部支持軸81を介して押圧力が扉体2に伝わ
る。
【0038】ところで、吊持ローラー3に扉体2を吊持
させる吊持杆32は、上部連結ピン32d及び下部連結
ピン32eの位置で横移動方向に直角な室側扉枠23側
に向かって可動自在になっているため、扉体2に横移動
方向に直角な室側扉枠23側に向かって押圧力が作用す
ると、上部連結ピン32dの位置で室側扉枠23側に方
向に折れ曲がり、下部連結ピン32eの位置で垂直方向
に折れ曲がって、扉体2は全体が横移動方向に直角な室
側扉枠23側に向かって平行移動する。
【0039】このようにして、扉体2を横移動させて閉
じると、閉じる直前で横移動方向に直角な室側扉枠23
側にも扉体2の全体が平行移動して、室側扉枠23の周
枠全域に取付けられたシール材24に、扉体2の周縁が
密着して、水防が簡単に図られる。
【0040】閉じていた扉体2を開く場合には、前述と
反対方向の開き方向に扉体2を横移動させると、上部押
圧ガイド5の突起側面51に押圧されていた上部押圧受
けローラー6は、上部押圧ガイド5の突起側面51に沿
って横移動して突起側面51から離れると、突起側面5
1からの押圧が消滅する。同様に、下部押圧ガイド9の
突起側面91に押圧されていた下部押圧受けローラー8
は、下部押圧ガイド9の突起側面91に沿って横移動し
て突起側面91から離れると、突起側面91からの押圧
が消滅する。
【0041】上部押圧受けローラー6及び下部押圧受け
ローラー8に作用していた横移動方向に直角な室側扉枠
23側への押圧力が消滅すると、上部連結ピン32dの
位置で室側扉枠23側に方向に折れ曲がり、又下部連結
ピン32eの位置で垂直方向に折れ曲がっていた吊持杆
32は、扉体2の自重によって、垂直な直線状に戻る。
【0042】このため、吊持杆32の下端に固設された
扉体2は室側扉枠23から離れる方向に全体が平行移動
して、室側扉枠23の周枠全域のシール材24に密着し
ていた扉体2はその密着状態が簡単に解除されて、隙間
を生じることになり、隙間を生じた状態で開き方向に扉
体2は横移動して開けられる。
【0043】また、扉体2は室側扉枠23のシール材2
4と隙間を生じた状態で開き方向に横移動するため、扉
体2の窓取付枠21の突出面がシール材24に接触して
シール材24を磨耗させることもない。
【0044】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る船舶用操舵室の引戸によれば、引戸を閉める
と、引戸の扉体全体が操舵室内側に少し移動して室側扉
枠に取付けられたシール材に扉体の全周縁が圧着し、扉
体の全周縁が室側扉枠に密着して水防を簡単に図ること
ができる。
【0046】しかも、扉体の全周縁を室側扉枠に密着し
て水防を図る場合に、扉体の周縁に取付けられた操作が
面倒な複数の引付錠を締める必要がなく、又引戸を開く
際も複数の引付錠を解錠する必要もなく、引戸の開閉操
作が非常に簡単且つ容易に行うことができる。
【0047】更に、船舶の製作時において、高度の技能
と熟練が要求される扉体の周縁の所定の位置への引付錠
の取付け作業を省略できるので、これにより、高度の技
能と熟練を有する作業員を不要にでき、また、時間のか
かる引付錠の取付け作業も省略できその作業時間の短縮
を図ることが可能となり、その分、製作を容易にするこ
とができる。
【0048】加えて、引戸を開閉するために横移動させ
る場合、引戸の扉体の室内側表面は室側扉枠に取付けら
れたシール材と少し隙間を空けて横移動して接触するこ
とがないので、引戸の扉体の室内側表面の窓取付枠を室
内側に少し突出させて取付けることができ、これによ
り、窓取付枠の取付け構造が複雑になるのを防いで、そ
の分、製作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の正面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の中間省略の側断面図である。
【図3】この発明の実施の形態を示す扉体の正面図であ
る。
【図4】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の上部側の部分側断面図である。
【図5】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の上部側の部分正面図である。
【図6】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の前部側の上部側の部分側断面図である。
【図7】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の後部側の上部側の部分側断面図である。
【図8】(A)はこの発明の実施の形態を示す上部押圧
ガイドの斜視図である。(B)はこの発明の実施の形態
を示す上部押圧ガイドの正面図である。(C)はこの発
明の実施の形態を示す上部押圧ガイドの平面図である。
【図9】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の引
戸の下部側の部分側断面図である。
【図10】この発明の実施の形態を示す船舶用操舵室の
引戸の下部側の部分正面図である。
【図11】(A)はこの発明の実施の形態を示す下部案
内レールの斜視図である。(B)はこの発明の実施の形
態を示す下部案内レールの正面図である。(C)はこの
発明の実施の形態を示す下部案内レールの側面図であ
る。(D)はこの発明の実施の形態を示す下部押圧ガイ
ドの平面図である。(E)はこの発明の実施の形態を示
す下部押圧ガイドの正面図である。
【符号の説明】
1 引戸 2 扉体 21 窓取付枠 22 ガラス板 23 室側扉枠 24 シール材 3 吊持ローラー 31 軸受板 32 吊持杆 32a 上部杆 32b 中間杆 32c 下部杆 32d 上部連結ピン 32e 下部連結ピン 4 上部案内レール 41 挿通路 42 レール面 43 脱落防止側面 44 支持板 5 上部押圧ガイド 51 突起側面 6 上部押圧受けローラー 61 上部支持軸 7 下部案内レール 71 支持板 8 下部押圧受けローラー 81 下部支持軸 9 下部押圧ガイド 91 突起側面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横移動して船舶用操舵室の出入口を開閉
    する扉体を設け、横移動する扉体の上下両端部を案内す
    る上部案内レール及び下部案内レールを、船舶用操舵室
    の外壁面側の上下に平行に延設して配置し、扉体を吊持
    して上部案内レールに案内されて移動する吊持ローラー
    を扉体の上方に設け、吊持ローラーに扉体の上端を吊持
    して連結する吊持杆を、横移動方向に直角な方向に屈曲
    自在に設け、扉体の上下端部の両側に上部押圧受けロー
    ラー及び下部押圧受けローラーを水平回りに回転自在に
    それぞれ設け、扉体の閉じる位置で上部押圧受けローラ
    ー及び下部押圧受けローラーを船舶用操舵室の出入口の
    室側扉枠に押圧する突起側面を有する上部押圧ガイド及
    び下部押圧ガイドをそれぞれ設けると共に、上部押圧ガ
    イド及び下部押圧ガイドの各突起側面を、船舶用操舵室
    の室内側に向けてテーパー状に徐々に突出して厚みを増
    した後、一定の厚みで扉体の開閉移動方向に少し延び、
    更に船舶用操舵室の室内側に向けてテーパー状に更に徐
    々に突出して厚みを増した後に、一定の平行な厚みを有
    する形状に形成したことを特徴とする船舶用操舵室の引
    戸。
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