JP6163093B2 - 防水スライド扉 - Google Patents

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Description

本発明は、防水スライド扉に関する。
防水スライド扉の従来構造の一例を図11に示す。図11(a)〜(c)は扉周りの平面説明図である。通路幅Lを隔てて左右の縦枠71,72が対向配置され、通路幅方向に沿ってスライドする扉73は、開時は一方の縦枠72側に形成された戸袋に位置している。扉73の先端における水流方向下流側には、通路幅方向に対して傾斜したテーパ面74aを有する扉側テーパ部材74が取り付けられ、他方の縦枠71には、前記テーパ面74aと対向するテーパ面75aを有する縦枠側テーパ部材75が取り付けられている。縦枠71,72には、扉73の水流方向上流側の面に密着するパッキン76,77が取り付けられている。扉73は、その上下に設けられた一対のガイドローラ等の転動部材78がガイドレール79に案内されることで通路幅方向にスライドする。ガイドレール79の終端79a周りは水流方向上流側寄りに変位するように傾斜形成されている。
以上により、扉73は、図11(a)に示すように最初はガイドレール79に案内されて通路幅方向に沿って閉じていき、途中で図11(b)に示すように終端79aに案内されて水流方向上流側に変位しつつ閉じていく。そして、図11(c)に示す閉時には、扉側テーパ部材74のテーパ面74aと縦枠側テーパ部材75のテーパ面75aとがせり合い、密着することで扉73がパッキン76に押し付けられるとともに、転動部材78がガイドレール79の終端79aに案内されることで扉73がパッキン77に押し付けられる。以上の構造はたとえば特許文献1に記載されている。
特許第3379876号公報
図11に示す技術は、「扉73の通路幅方向に沿うスライド運動」を、閉扉直前で、テーパ面74aとテーパ面75aとの傾斜接面部、および転動部材78とガイドレール79の終端79aとの傾斜接点部を介して、「扉73の通路方向に沿う押し付け力」に変換するものであるが、この構造は、扉73をパッキン76,77に十分に押し付けるためには扉73を勢いよく閉扉させる必要がある。
現実には、扉73が金庫扉のような重量物である場合、扉73を勢いよくスライドさせて閉扉させることは困難であり、実用範囲の押し付け力での閉扉となる。そのため、扉73や縦枠71,72に僅かな歪みでも存在すると、それによってパッキン76,77に対する扉73の押し付け力が不足し、防水性が損なわれるおそれがある。
本発明は、このような問題を解決するために創作されたものであり、簡単な構造で安定した防水機能を得ることができる防水スライド扉を提供することを目的としている。
本発明は、前記課題を解決するため、扉枠の上部および下部に形成されたガイドレールにガイドされて通路幅方向にスライドする防水スライド扉であって、全閉時に所定軸心回りに回転し、前記扉枠から受ける押付け反力により扉を通路方向に沿って扉枠に押し付ける押付けカムと、全閉時に前記押付けカムと一体に前記所定軸心回りに回転し、扉枠に係合するカンヌキと、を備え、前記押付けカムおよび前記カンヌキの内の少なくとも一方が、前記ガイドレールにガイドされるガイド部として構成されていることを特徴とする。
この防水スライド扉によれば、押付けカムの回転動作を利用して、扉枠から受ける押付け反力により防水スライド扉を通路方向に沿って扉枠に押し付ける構造としたため、従来の扉側のテーパ部材と扉枠側のテーパ部材とを密着させる構造のように重量物である扉のスライド運動の勢いに依ることもなく、安定した防水機能を得ることができる。カンヌキを押付けカムと一体に同期回転させる構造としたことで、カンヌキ専用の回転機構を別途設ける必要もない。そして、押付けカムとカンヌキのどちらか一方をガイド部として構成することで、部品点数の低減が図れる。
また、本発明は、前記押付けカムは、前記ガイド部として構成された転動ローラからなることを特徴とする。
この防水スライド扉によれば、押付けカムをガイドレールに転動させながらガイドさせることができ、防止スライド扉をスムーズにスライド移動させることができる。転動ローラが所定軸心回りに回転して扉枠から押付け反力を受ける際にも転動ローラは転動するので、スムーズなカム変位動作となる。
また、本発明は、扉枠には前記カンヌキが係合する係合凹部が形成され、前記カンヌキにはカンヌキカム面が形成され、前記押付けカムによって扉が通路方向に沿って移動する間、前記係合凹部の内面と前記カンヌキカム面とが常に接触するように構成されていることを特徴とする。
この防水スライド扉によれば、防水スライド扉の移動の衝撃を、係合凹部の内面とカンヌキカム面との接触部により吸収しつつ、カンヌキを最終的な施錠位置まで誘導させることができる。
また、本発明は、扉内部に、鉛直方向に延設され前記所定軸心を回転軸心とした押付け回転軸を備え、当該押付け回転軸の上下端にそれぞれ、前記押付けカムおよび前記カンヌキが押付け回転軸と一体回転するように形成されていることを特徴とする。
この防水スライド扉によれば、押付けカムによる扉の防水機能と、カンヌキによる扉の施錠機能と、押付けカム、カンヌキの少なくとも一方による扉のスライドガイド機能の3つの機能を1本の軸(押付け回転軸)に集約配置でき、部品点数の低減と構造の簡素化を図ることができる。押付けカムとカンヌキとが互いに近接配置されるため、両者の相対位置に関する製作誤差、組み付け誤差も小さくなり、前記3つの機能を精度良く得ることができる。
また、本発明は、前記押付け回転軸を、扉の左右の縁部近傍に一対として備えることを特徴とする。
この防水スライド扉によれば、押付けカムによる扉枠からの押付け反力を扉の4隅近傍でそれぞれ受けることになるので、防水スライド扉全体を均一に扉枠に押し付けることができ、防水性が一層向上する。
本発明の防水スライド扉によれば、簡単な構造で、安定した防水機能を得ることができる。
本発明に係る防水スライド扉の平断面図である。 本発明に係る防水スライド扉の側断面図である。 防水スライド扉の内部を庫内側からみた正面説明図である。 (a),(b)はそれぞれ押付けカムおよびカンヌキの外観斜視図、平面図である。 押付けカムおよびカンヌキとガイドレールとの関係を示す平面図である。 防水スライド扉を平面視した場合の本発明の作用説明図である。 (a),(b)はそれぞれ第1変形例に係る押付けカムおよびカンヌキの外観斜視図、平面図である。 防水スライド扉を平面視した場合の第1変形例の作用説明図である。 (a),(b)はそれぞれ第2変形例に係る押付けカムおよびカンヌキの外観斜視図、平面図である。 防水スライド扉を平面視した場合の第2変形例の作用説明図である。 従来の防水スライド扉を平面視した場合の作用説明図である。
図1ないし図3において、本発明の防水スライド扉1は、金庫扉、原子力施設扉、上下水施設での止水扉等に適用され、例えば金庫扉である場合、庫外から庫内への浸水を防止する機能を担う。
「扉枠41」
図1において、建物の躯体Sには扉枠41が取り付けられている。扉枠41は、左右の縦枠42,43と図2に示す上枠44、下枠45とを備える。一方の縦枠43の内部には、開時の防水スライド扉1を収容する戸袋46が画成されている。縦枠43の庫外に臨む枠面には防水スライド扉1を人力によりスライド開閉させるための回転操作ハンドル47が取り付けられている。回転操作ハンドル47の回転力を防水スライド扉1のスライド運動に変える伝達機構については公知のものでよく、本発明の趣旨から外れるのでその説明は省略する。
上枠44および下枠45にはそれぞれガイドレール48,49が形成されている。上枠44側のガイドレール48は、通路幅L方向に沿って延設され、下方に向けて開口した矩形断面の溝からなる。下枠45側のガイドレール49も、通路幅L方向に沿って延設され、上方に向けて開口した矩形断面の溝からなる。通路幅Lは例えば90cm程度である。ガイドレール48,49は上枠44、下枠45に対して一体に形成されていてもよいし、別部材であるものを上枠44、下枠45に敷設した構造でもよい。ガイドレール48,49のそれぞれにおいて、図5に示すように一対の溝側面50,51の内で庫内寄りに位置した溝側面50には、係合凹部52が一対形成されている。
縦枠42,43、上枠44、下枠45において、防水スライド扉1の扉内面3の縁部と重なる面には、それぞれゴム材等からなるパッキン53〜56が取り付けられている。パッキン53〜56は、一続きに四角形枠として一体成形されたものでもよいし、各々別部材として構成されたものを四角形枠状に組み付けたものでもよい。また、図2に示すように、下枠45には走行レール57が敷設されている。
「防水スライド扉1」
防水スライド扉1は、ガイドレール48,49にガイドされて通路幅L方向に沿ってスライドする。防水スライド扉1の扉筐体2において水を受ける面である扉外面4には、後記する押付けカム14およびカンヌキ15を人力により作動させるための回転操作ハンドル5が設けられている。図2に示すように、扉筐体2の下部には、スライド時に前記走行レール57上を転動する走行ローラ6が取り付けられている。
扉筐体2の内部には、鉛直方向に延設され所定軸心Oを回転軸心とした押付け回転軸7が設けられている。押付け回転軸7は、図3から判るように、防水スライド扉1の左右の縁部近傍に一対として設けられている。各押付け回転軸7は軸受8を介して扉筐体2の内部に回転自在に取り付けられている。押付け回転軸7の上端および下端はそれぞれ大径部9として形成されている。この大径部9は扉筐体2の上縁10、下縁11を貫通する態様で軸受12を介して上縁10、下縁11に支承されている。各大径部9の端面13には、押付けカム14およびカンヌキ15が押付け回転軸7と一体回転するように形成されている。
図4に示すように、本実施形態の押付けカム14は転動ローラ16から構成される。転動ローラ16は、防水スライド扉1をパッキン53〜56を介して扉枠41に押し付ける機能と、ガイドレール48,49にガイドされるガイド部の機能を兼ね備えた部材である。大径部9の端面13には、大径部9の回転軸心である所定軸心Oと平行であって所定軸心Oから距離tだけ離れた軸心Pを有する支軸17が突設されている。転動ローラ16はこの支軸17に回転自在に支承されている。つまり、転動ローラ16は、所定軸心Oから距離t分、偏心した位置に取り付けられている。転動ローラ16の外径寸法はガイドレール48,49の各溝幅寸法よりも若干小さい寸法である。
カンヌキ15は、所定軸心Oを挟んで押付けカム14と反対側の位置に形成されている。カンヌキ15は、大径部9の端面13に突設されており、その一部側面は大径部9の周面と面一に連なった円弧状のカンヌキカム面18として構成されている。
回転操作ハンドル5の回転力を押付けカム14およびカンヌキ15に伝えるための駆動伝達機構19の一例を図3を参照して説明する。駆動伝達機構19は扉筐体2の内部に収められる。回転操作ハンドル5の回転軸20は通路方向に沿って延設され、その先端にはウォームホイール21が軸着されている。通路幅方向に延設された伝達軸22が軸受23を介し扉筐体2に回転自在に支承され、伝達軸22に軸着されたウォーム24がウォームホイール21と噛合している。伝達軸22の両端には傘歯車25が軸着され、この傘歯車25が押付け回転軸7に軸着された傘歯車26と噛合している。以上により、回転操作ハンドル5を回すと、その回転力はウォームホイール21、ウォーム24、傘歯車25,26を介して、押付け回転軸7を回転させる力、すなわち押付けカム14およびカンヌキ15を所定軸心O回りの回転させる力として伝達される。左右一対の押付け回転軸7はともに同方向に同期回転する。すなわち、図5において共に時計回りに同期回転するか、或いは共に反時計回りに同期回転する。
「作用」
開状態の防水スライド扉1を閉めるべく回転操作ハンドル47を回すと、防水スライド扉1は、上部側の2つの転動ローラ16がガイドレール48にガイドされ、下部側の2つの転動ローラ16がガイドレール49にガイドされることで、縦枠42に向け安定した状態で閉じられていく(図6(a))。図6(b)は、防水スライド扉1がスライド方向における全閉位置に達した状態を示しており、このときまで、パッキン53〜56と扉内面3との間には隙間が形成されている。
図6(b)の状態から回転操作ハンドル5を回すと、前記した駆動伝達機構19の動作によって一対の押付け回転軸7が、所定軸心Oを回転中心として図6(c)における時計回りに回転し、転動ローラ16およびカンヌキ15も所定軸心O回りに回転する。転動ローラ16の軸心Pは所定軸心Oから偏心しているので、転動ローラ16のローラ周面がカム面としてガイドレール48,49の庫外寄りの溝側面51を押し付け、このとき転動ローラ16が溝側面51から受ける押付け反力により、防水スライド扉1が通路方向に沿って庫内側に移動し、扉内面3が扉枠41に取り付けられたパッキン53〜56に押し付けられる。これにより防水スライド扉1の防水機能が発揮される。
同時にカンヌキ15が溝側面50に形成された係合凹部52に係合することで、全閉状態の防水スライド扉1が施錠される。係合凹部52の内面はカンヌキカム面18と滑らかに接触するように平面視して曲面状に形成されている。そして、図6(b)から図6(c)に至るまでの施錠過程において、溝側面51から受ける押付け反力によって防水スライド扉1が庫内側に移動していく間、係合凹部52の内面は常にカンヌキカム面18とスムーズに接触する。これにより、防水スライド扉1の庫内側への移動の衝撃を、係合凹部52の内面とカンヌキカム面18との接触部により吸収しつつ、カンヌキ15を最終的な施錠位置(図6(c)の位置)まで誘導させることができる。
開扉させるときは、回転操作ハンドル5を逆方向に回すと、押付け回転軸7が図6における反時計回りに回転し、今度はカンヌキ15のカンヌキカム面18が係合凹部52の内面から押付け反力を受けることで、防水スライド扉1が通路方向に沿って庫外側に移動し、図6(b)の状態となる。その後、回転操作ハンドル47を逆方向に回すことで扉を開扉させる。
以上のように、全閉時に所定軸心O回りに回転し、ガイドレール48,49から受ける押付け反力、つまり扉枠41から受ける押付け反力により扉を通路方向に沿って扉枠41に押し付ける押付けカム14と、全閉時に押付けカム14と一体に所定軸心O回りに回転し、ガイドレール48,49の係合凹部52に、つまり扉枠41に係合するカンヌキ15と、を備える構成とし、押付けカム14およびカンヌキ15の内の少なくとも一方を、ガイドレール48,49にガイドされるガイド部として構成すれば、次のような効果が奏される。
押付けカム14の回転動作を利用して、扉枠41から受ける押付け反力により防水スライド扉1を通路方向に沿って扉枠41に押し付ける構造としたため、従来の扉側のテーパ部材と扉枠側のテーパ部材とを密着させる構造のように重量物である扉のスライド運動の勢いに依ることもなく、安定した防水機能を得ることができる。カンヌキ15を押付けカム14と一体に同期回転させる構造としたことで、カンヌキ15専用の回転機構を別途設ける必要もない。そして、押付けカム14とカンヌキ15のどちらか一方をガイド部として構成することで、部品点数の低減が図れる。
また、押付けカム14を、前記ガイド部として構成された転動ローラ16とすれば、押付けカム14をガイドレール48,49に転動させながらガイドさせることができ、防水スライド扉1をスムーズにスライド移動させることができる。転動ローラ16が所定軸心O回りに回転してガイドレール48,49の溝側面51から押付け反力を受ける際にも転動ローラ16は軸心P回りに転動するので、スムーズなカム変位動作となる。
また、扉枠41に、具体的にはガイドレール48,49に、カンヌキ15が係合する係合凹部52を形成し、カンヌキ15にはカンヌキカム面18を形成し、押付けカム14によって防水スライド扉1が図6(b)の状態から図6(c)の状態まで通路方向に沿って移動する間、係合凹部52の内面とカンヌキカム面18とが常に接触するように構成すれば、防水スライド扉1の移動の衝撃を、係合凹部52の内面とカンヌキカム面18との接触部により吸収しつつ、カンヌキ15を最終的な施錠位置まで誘導させることができる。
さらに、扉内部に、鉛直方向に延設され所定軸心Oを回転軸心とした押付け回転軸7を備え、押付け回転軸7の上下端にそれぞれ、押付けカム14およびカンヌキ15を押付け回転軸7と一体回転するように形成すれば、押付けカム14による扉の防水機能と、カンヌキ15による扉の施錠機能と、押付けカム14、カンヌキ15の少なくとも一方による扉のスライドガイド機能の3つの機能を1本の軸(押付け回転軸7)に集約配置でき、部品点数の低減と構造の簡素化を図ることができる。押付けカム14とカンヌキ15とが互いに近接配置されるため、両者の相対位置に関する製作誤差、組み付け誤差も小さくなり、前記3つの機能も精度良く得ることができる。
本実施形態のように、押付け回転軸7を、扉の左右の縁部近傍に一対として備えれば、押付けカム14による扉枠41からの押付け反力を扉の4隅近傍でそれぞれ受けることになるので、防水スライド扉1全体を均一に扉枠41に押し付けることができ、防水性が一層向上する。
また、本実施形態のように、パッキン53〜56を防水スライド扉1よりも水流方向下流側に設ける構成とすれば、防水スライド扉1に大きな水圧がかかったときにはパッキン53〜56を圧接するように作用するので、防水性が一層高まる。なお、パッキン53〜56は防水スライド扉1に取り付けてもよい。
「第1変形例」
本発明の第1変形例を図7に示す。前記した実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してある。第1変形例は、押付けカム14とカンヌキ15とを一体成形の部材から構成したものである。この一体成形の部材はたとえば扁平の略楕円形状を呈しており、その側面部は押付けカム14のカム面の機能とカンヌキ15のカンヌキカム面18の機能の両方を備えている。
図8(a)に示すように、押付けカム14とカンヌキ15の一体成形部材がガイドレール48,49にガイドされることで、防水スライド扉1がスライドする。そして、全閉位置において、押付け回転軸7が所定軸心O回りに回転すると、図8(b)に示すように、押付けカム14のカム面が溝側面51を押し付け、このとき溝側面51から受ける押付け反力により、防水スライド扉1が通路方向に沿って庫内側に移動し、防水機能が得られる。同時にカンヌキ15が溝側面50に形成された係合凹部52に係合することで、全閉状態の防水スライド扉1が施錠される。この第1変形例では、押付けカム14とカンヌキ15の一体成形部材はガイドレール48,49にガイドされる際に転動しないため、若干スムーズさが損なわれるものの、所定のスライドガイド機能を得ることができる。
「第2変形例」
本発明の第2変形例を図9に示す。前記した実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してある。第2変形例は、押付けカム14とカンヌキ15の両方を鉛直軸方向に回転する転動ローラから構成するとともに、カンヌキ15の転動ローラに、ガイドレール48,49に対するガイド機能を持たせた例である。本例では、カンヌキ15を構成する転動ローラの方が押付けカム14を構成する転動ローラよりも大径に形成されている。
図10(a)に示すように、カンヌキ15を構成する転動ローラがガイドレール48,49にガイドされることで、防水スライド扉1がスライドする。そして、全閉位置において、押付け回転軸7が所定軸心O回りに回転すると、図10(b)に示すように、押付けカム14を構成する転動ローラの周面(カム面)が溝側面51を押し付け、このとき溝側面51から受ける押付け反力により、防水スライド扉1が通路方向に沿って庫内側に移動し、防水機能が得られる。同時にカンヌキ15を構成する転動ローラが溝側面50に形成された係合凹部52に係合することで、全閉状態の防水スライド扉1が施錠される。押付けカム14を構成する転動ローラとカンヌキ15を構成する転動ローラの各外径を同じにして、両方にスライドガイド機能を持たせることもできる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこれに限られることなくその趣旨を逸脱しない範囲で様々な設計変更が可能である。たとえば係合凹部52はガイドレール48,49以外の部分に設けることもできる。
1 防水スライド扉
5 回転操作ハンドル
7 押付け回転軸
14 押付けカム
15 カンヌキ
16 転動ローラ(押付けカム)
18 カンヌキカム面
41 扉枠
48,49 ガイドレール
50,51 溝側面
52 係合凹部
53〜56 パッキン
O 所定軸心
S 躯体

Claims (5)

  1. 扉枠の上部および下部に形成されたガイドレールにガイドされて通路幅方向にスライドする防水スライド扉であって、
    全閉時に所定軸心回りに回転し、前記扉枠から受ける押付け反力により扉を通路方向に沿って扉枠に押し付ける押付けカムと、
    全閉時に前記押付けカムと一体に前記所定軸心回りに回転し、扉枠に係合するカンヌキと、
    を備え、前記押付けカムおよび前記カンヌキの内の少なくとも一方が、前記ガイドレールにガイドされるガイド部として構成されていることを特徴とする防水スライド扉。
  2. 前記押付けカムは、前記ガイド部として構成された転動ローラからなることを特徴とする請求項1に記載の防水スライド扉。
  3. 扉枠には前記カンヌキが係合する係合凹部が形成され、
    前記カンヌキにはカンヌキカム面が形成され、
    前記押付けカムによって扉が通路方向に沿って移動する間、前記係合凹部の内面と前記カンヌキカム面とが常に接触するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防水スライド扉。
  4. 扉内部に、鉛直方向に延設され前記所定軸心を回転軸心とした押付け回転軸を備え、
    当該押付け回転軸の上下端にそれぞれ、前記押付けカムおよび前記カンヌキが押付け回転軸と一体回転するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の防水スライド扉。
  5. 前記押付け回転軸を、扉の左右の縁部近傍に一対として備えることを特徴とする請求項4に記載の防水スライド扉。
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