JP3820500B2 - 防水板装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、大形設備であっても、駆動機構を簡素化し、日常の保守点検コストを低く抑えることができる防水板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市部において集中豪雨があると、建物の1階部分の通路や、地下部に対する浸水被害が多発する。そこで、通路の入口部分に可動式の防水板を設置し、浸水被害を最少にすることが知られている。
【0003】
かかる用途に用いる防水板は、幅数m以上の通路に使用する大形設備になると、専用の駆動装置が必要である。たとえば、通路の床面に設けるピット内に防水板を水平に倒して待機させておき、非常の際に、油圧シリンダなどを使用して防水板を垂直に起立させ、通路を遮断する起倒式の設備が一般的に採用されている。なお、防水板は、起立状態において、左右両端と下端とを戸当りに密着させ、水密にシールして浸水を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、防水板は、起立運動の終期において戸当りに向けて平行移動させ、戸当りに均一に密着させる必要があるため、起倒用のヒンジや、油圧シリンダとの連結部分に複雑な運動変換機構を組み込む必要がある上、油圧シリンダや、それに付随する油圧ポンプ、油圧回路等が必要であるから、日常の綿密な保守点検作業が不可欠であり、保守点検コストが過大になりがちであるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、ガイド枠に沿って垂直に昇降する昇降板を使用することによって、大形設備であっても、駆動機構を簡単化し、日常の保守点検コストを低く抑えることができる防水板装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、通路の左右に相対向して設置する一対のガイド枠と、ガイド枠に沿って昇降する昇降板と、昇降板に搭載する締付機構とを備えてなり、昇降板は、上端が通路の床面と同一の待機位置と、通路を遮断する使用位置とをとり、締付機構は、昇降板の左右にそれぞれ配設する上下一対の偏心カムと、昇降板の後面側に横一列に配設する複数の偏心カムとを備え、偏心カムの全部を一斉に回転駆動することにより、使用位置の昇降板を前面側に駆動して左右両端と下端とを水密にシールすることをその要旨とする。
【0007】
なお、ガイド枠は、下端を連結する上枠の縦材と、上端、下端を連結する下枠の縦材とを上下に接続して形成することができ、上枠は、各縦材の後方に支柱を併設することができる。
【0008】
また、昇降板の左右には、それぞれ上下各一対の第1、第2のガイドローラを付設し、第1、第2のガイドローラは、それぞれガイド枠に係合して昇降板を前後方向、左右方向に位置決めしてもよい。
【0010】
なお、昇降板は、ガイド枠の下端を連結する横材上のストッパを介して待機位置に位置決めすることができる。
【0011】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、ガイド枠に沿って昇降する昇降板は、使用位置に上昇させて通路を遮断し、締付機構を介して左右両端と下端とを水密にシールすることにより、外部からの浸水を有効に阻止することができる。また、昇降板は、上端が通路の床面と同一の待機位置に下降させ、通路を全面的に開放することができる。なお、防水板は、単に上下に昇降駆動するだけでよいから、たとえば上下に走行する無端のチェーンに連結し、チェーンを正逆に走行させることにより、駆動機構を最も簡素化し、日常の保守点検作業を殆ど不要にすることができる。
【0012】
ガイド枠は、上枠、下枠の各縦材を上下に接続して形成することにより、防水板の高さの2倍相当の全長を上下に分割し、設置地点への搬送や、設置工事そのものを簡便にするとともに、必要強度を容易に実現することができる。なお、下枠は、その全体を通路の床下のピット内に設置し、上枠は、縦材の下端を連結する横材を床下に埋設して設置するものとする。
【0013】
上枠の各縦材の後方に併設する支柱は、通路の床上に露出する上枠の縦材、すなわちガイド枠の上半部を後方から補強し、水圧に対する昇降板の耐力を効果的に向上させることができる。
【0014】
昇降板の左右に第1、第2のガイドローラを付設すれば、昇降板は、第1、第2のガイドローラがガイド枠に係合して前後方向、左右方向に位置決めされ、ガイド枠に沿って円滑に昇降することができる。なお、第1のガイドローラは、各ガイド枠の内面の前方側、後方側に付設するガイドレールの間を転動して昇降板を前後方向に位置決めし、第2のガイドローラは、各ガイド枠の外側の側板の内面に接触して転動することにより、昇降板を左右方向に位置決めする。ただし、第1のガイドローラが接する前方側のガイドレールは、使用位置に上昇させた昇降板の第1のガイドローラに対応する位置に切欠きを有し、締付機構を介して昇降板を前面側に駆動すると、第1のガイドローラが切欠き内に収納される。また、第2のガイドローラは、昇降板に対し、締付機構による昇降板の駆動ストローク相当以上に軸方向に相対移動可能である。すなわち、第1、第2のガイドローラは、締付機構を介して使用位置の昇降板を前面側に駆動し、ガイド枠に対して昇降板を相対移動させても、何ら支障を生じない。
【0015】
締付機構は、昇降板の左右の各上下一対の偏心カムと、昇降板の後面側の横一列の偏心カムの全部を一斉に回転駆動することにより、使用位置に上昇させた昇降板の左右両端と下端とのシールを一挙動により完成させることができる。なお、昇降板の左右の偏心カムは、各ガイド枠の内面の後方側に係合させればよく、後面側の偏心カムは、ガイド枠の高さの中間に位置する固定部材に係合させればよい。すなわち、後面側の偏心カムは、上枠、下枠の各縦材を上下に接続してガイド枠を形成する場合、上枠の下端の横材、下枠の上端の横材の一方または双方に係合させることができる。
【0016】
昇降板は、ガイド枠の下端の横材上のストッパを介し、待機位置に安定に位置決めして待機させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0018】
防水板装置は、一対のガイド枠1、1と、ガイド枠1、1に沿って昇降する昇降板30と、昇降板30に搭載する締付機構40とを備えてなる(図1、図2)。なお、ガイド枠1、1は、それぞれ上枠10の縦材11、下枠20の縦材21を上下に接続して形成されており、相対向して設置されている。
【0019】
上枠10は、横材12を介し、縦材11、11の下端を連結して構成されている。各縦材11は、断面コ字状の縦長の箱体であり、上端は、蓋板11aを介して閉じられている。また、横材12は、チャンネル材を横長の枠状に組み立て、縦材11、11は、それぞれの下端を横材12の厚さ方向の中間にまで挿入して、横材12の両端に内向きに立設されている。なお、横材12の前方側、後方側の各辺には、縦材11、11の間に上向きの補助板12aが付設されている。各縦材11の内面の前方側、後方側には、それぞれガイドレール14、15が装着されており、前方側のガイドレール14の上部には、浅い後向きの切欠き14aが形成されている。また、縦材11、11の内面の前方側、横材12の前方側の補助板12aには、パッキン16、16…が連続して装着されている。ただし、各パッキン16は、縦材11または補助板12aに固定するチャンネル状の保持材16aに収納して保持されている(図3)。
【0020】
下枠20は、横材22、23を介し、縦材21、21の上端、下端を連結して構成されている(図2、図3)。
【0021】
各縦材21は、上枠10の縦材11と同一断面形状の縦長の箱体であり、上端の横材22は、上枠10の横材12と同一のチャンネル材を同一サイズの横長の枠状に組み立てて構成されている。横材22の前方側、後方側の各辺には、縦材21、21の間に上向きの補助板22aが付設されており、後方側の補助板22aの上部内面には、補強板22bが付設されている。ただし、縦材21、21の上端は、横材22の上面に、補助板22a、22aと同一高さに突出している。下端の横材23は、下向きのチャンネル材からなり、縦材21、21は、それぞれ補強板23aを介して横材23の両端に立設されている。なお、横材23上には、ベース板26aを介し、ダンパを内蔵する複数の上向きのストッパ26、26…が一列に設置されている。また、各縦材21の内面の前方側、後方側には、それぞれガイドレール24、25が付設されており、前方側のガイドレール24の中間部には、浅い後向きの切欠き24aが形成されている。
【0022】
上枠10、下枠20は、両者の横材12、22を上下に重ね合わせ、横材12、22のフランジをボルト締めして連結されている。このとき、横材22の上面に突出する縦材21、21の上端は、補助板22a、22aとともに上枠10の横材12内に下から挿入され、横材12内において上枠10の縦材11、11と連続的に接続される。また、各縦材21内のガイドレール24、25も、対応する縦材11内のガイドレール14、15に連続する。ただし、ガイドレール24、25の上端は、縦材21の上端にまで延長されており、ガイドレール14、15の下端は、縦材11の下端にまで延長されている。
【0023】
昇降板30は、横長のパネルである(図1)。昇降板30内には、縦横のフレーム材31a、31a…、31b、31b…が配設され、昇降板30の前面側上部には、表面板32c、縦横の補助材32a、32a、32b、32bを介して表面材33が付設されており(図5、図6)、後面側には、裏面板32dが取り付けられている。なお、昇降板30の上端には、ブラケット35aを介して装飾材35が装着されている。ただし、図1において、裏面板32d、中間のフレーム材31a、31a、31b、31b…は、図示が省略されている。
【0024】
昇降板30の左右には、それぞれ上下各一対の第1、第2のガイドローラ36、36、37、37が装着されている(図1、図6)。ただし、各第1、第2のガイドローラ36、37の軸方向は、それぞれ昇降板30の幅方向、厚さ方向に一致している。なお、第1のガイドローラ36、36は、昇降板30の上部、下部に配置され、第2のガイドローラ37、37は、第1のガイドローラ36、36の間に配置されている。
【0025】
昇降板30の後面側の最下部には、チャンネル材からなるブラケット38a、38aが装着され(図1、図5)、各ブラケット38aには、上下のスプロケット38b、38bに巻き掛けて上下に走行する無端のチェーン38が上下から連結されている。なお、各ブラケット38aは、補強ブラケット38a1 を介して昇降板30の下部のフレーム材31b、31bに固定されている。下のスプロケット38b、38bは、中間軸38cの両端に装着されており、中間軸38cは、ダブルの駆動チェーン38d、38dを介して減速機38eの出力軸に連結されている(図1、図7)。なお、減速機38eの入力軸には、カップリング38fを介し、ブレーキ付きの駆動モータ38gが連結されている。
【0026】
そこで、昇降板30は、駆動モータ38gを介してチェーン38、38を正逆に走行させることにより、下枠20の縦材21、21、上枠10の縦材11、11、すなわち左右のガイド枠1、1に沿って、上下に平行移動させて昇降させることができる。ただし、駆動モータ38gからチェーン38、38に至る一連の駆動機構は、図示しない支持フレーム、架台38hを介し、通路Cの床下のピットPに収納されている。また、ピットPには、図示しない点検用のマンホールと、フィルタP1 付きの排水路P2 とが形成されている。
【0027】
締付機構40は、昇降板30の左右にそれぞれ配設する各上下一対の偏心カム41、41…と、昇降板30の後面側に横一列に配設する複数の偏心カム42、42…とを備えている(図1)。左右の偏心カム41、41…は、上下の水平軸41a、41aの両端に装着されており、上部の第1、第2のガイドローラ36、37の間と、昇降板30のほぼ中間の高さ位置とに配置されている。また、後面側の偏心カム42、42…は、それぞれ短い垂直軸42aの下端に装着されている。水平軸41a、41aは、それぞれベベルギヤ41b、43bを介して操作レバー43用の操作軸43aの上下両端に連結されており、各垂直軸42aは、ベベルギヤ42b、41bを介し、下の水平軸41aに連結されている。ただし、中央の垂直軸42aのベベルギヤ42b、操作軸43aの下端のベベルギヤ43bは、下の水平軸41a上の共通のベベルギヤ41bに噛合している。
【0028】
そこで、締付機構40は、操作レバー43を昇降板30の後面側に約180°だけ正逆に水平旋回させることにより(図8の矢印方向、実線、二点鎖線)、偏心カム41、41…、42、42…の全部を一斉に約180°だけ正逆に回転駆動することができる。なお、操作レバー43の左右には、それぞればね付きのヒンジ44a、44aを介して外側に揺動する羽根板44、44が配設されており、操作レバー43は、各羽根板44の掛止孔44bに先端部を掛けることにより、昇降板30と平行な左右の2位置にロックすることができる。
【0029】
各羽根板44は、ばね付きのヒンジ44a、44a側を補助材44cに係止させることにより、昇降板30に対して垂直に保持されており(図9の実線)、操作レバー43を水平旋回させて昇降板30に平行に近付けると(同図の矢印K1 方向)、操作レバー43の先端が斜めの屈曲部分に接触して外側に開き(同図の矢印K2 方向)、操作レバー43の先端が掛止孔44bに入り込むと、元の姿勢に自動的に復帰して操作レバー43をロックする。また、操作レバー43のロックを解除するには、羽根板44を同図の矢印K2 方向に押し操作して操作レバー43を掛止孔44bから抜き取ればよい(同図の二点鎖線)。なお、操作レバー43、羽根板44、44は、裏面板32dに形成する図示しない開口部を通して手動操作するものとする。また、操作レバー43用の操作軸43aには、左右のストッパボルト45a、45aに対応するストッパ45、リミットスイッチ46aに対応するドグ46が併せて装着されている(図8)。
【0030】
昇降板30は、通路Cの左右に相対向して設置するガイド枠1、1に対し、それぞれ左右の各一対の第1、第2のガイドローラ36、36、37、37、偏心カム41、41を挿入するようにして、昇降自在に組み合わされている(図1、図10)。ただし、図10は、ガイド枠1、1の上半部を形成する上枠10の縦材11、11と、昇降板30との相対関係を図示している。
【0031】
図10において、締付機構40の各偏心カム41、42は、操作レバー43を右側に倒してロックすることにより(図8の実線)、それぞれの全体が昇降板30の厚さ内に収納され、昇降板30は、駆動モータ38gを介して自在に昇降させることができる。このとき、昇降板30の左または右の第1のガイドローラ36、36は、対応するガイド枠1内のガイドレール14、24、15、25の間を転動し、ガイド枠1の前方側、後方側に係合して昇降板30を前後方向に位置決めする。また、第2のガイドローラ37、37は、対応するガイド枠1の外側の側板の内面に接触して転動し、昇降板30を左右方向に位置決めする。
【0032】
昇降板30は、下端を下枠20のストッパ26、26…上に着地させる待機位置において、上端が通路Cの床面Fに一致する(図3)。そこで、このときの昇降板30は、通路Cを全面開放し、人車の通行を許容することができる。なお、昇降板30の上端の装飾材35は、通路Cの床面Fと同質のたとえば石貼りに仕上げることができる。また、昇降板30は、装飾材35の左右の両端を縦材11、11の内部構造に適合させて縦材11、11内に挿入するとともに(図1、図3)、装飾材35を保持するブラケット35aを昇降板30の前面側に突出させることにより、床面Fにおいて、縦材11、11を含む上枠10との隙間が必要最少限となっている(図10の二点鎖線)。
【0033】
通路Cに浸水のおそれがある非常の際は、駆動モータ38gを起動して昇降板30を使用位置に上昇させ(図7)、通路Cを遮断する。なお、使用位置は、昇降板30の上端が縦材11、11の上端の蓋板11a、11aに当接する直前の規定位置に定められており、昇降板30が使用位置に上昇したことを検出する図示しないリミットスイッチにより、駆動モータ38gは、自動的に停止して昇降板30を使用位置に保持する。
【0034】
使用位置において、昇降板30の左または右の第1のガイドローラ36、36、偏心カム41、41は、それぞれ対応するガイド枠1の前方側のガイドレール14、24の切欠き14a、24a、後方側のガイドレール15に対応しており、昇降板30の後面側の偏心カム42、42…は、それぞれ下枠20の横材22の補強板22bに対応している(図4)。そこで、操作レバー43を左側に約180°旋回させて操作軸43aを右回転させると(図8の二点鎖線)、偏心カム41、41…、42、42…は、一斉に約180°回転して昇降板30の後面側に部分的に突出し(図7、図4)、昇降板30を前面側に駆動して、昇降板30の左右両端と下端とをパッキン16、16…に押し付けて水密にシールすることにより、通路Cへの浸水を阻止することができる。ただし、このときの偏心カム42、42…は、裏面板32dの図示しない開口部を介し、昇降板30の後面側に突出するものとする。
【0035】
このようにして昇降板30によるシールが完成すると、上下の第1のガイドローラ36、36は、それぞれ対応する切欠き14a、24aに入り込む。また、各第2のガイドローラ37は、ブラケット37aとの間に、昇降板30の駆動ストロークを十分吸収し得る軸方向の隙間dを有する(図10)。なお、締付機構40の操作軸43a、各垂直軸42aは、適当な補強板47、47…、軸受48、48…を介してフレーム材31b、31b…に対して十分強固に組み付けられており(図5、図4)、各水平軸41aも、同様にしてフレーム材31b、31b、左右のフレーム材31a、31aに組み付けられている(図示省略)。また、各第1のガイドローラ36は、補強板36aを介し、左または右のフレーム材31aに対して十分強固に組み付けられている(図6)。
【0036】
昇降板30によるシールの完成は、リミットスイッチ46aを介し、外部に表示することができる。なお、昇降板30の前面側の表面材33も、使用位置において通路C上に露出するから、通路Cの床面Fと同質に仕上げることが好ましい。
【0037】
浸水のおそれがなくなると、操作レバー43を右側に旋回させて締付機構40によるシールを解除し、駆動モータ38gを介して昇降板30を待機位置に下降させる。なお、このときの駆動モータ38gは、昇降板30が待機位置に下降したことを検出する図示しないリミットスイッチを介して自動停止する。
【0038】
【他の実施の形態】
上枠10は、各縦材11の後方に支柱51を併設することができる(図11)。ただし、図11(B)は、同図(A)のY矢視相当図である。
【0039】
上枠10の横材12の上側のフランジ上には、アンカボルト52b用の孔52a、52a…を有し、縦材11の外側を囲む形状のベース板52が固定されている。また、角柱状の支柱51は、後方側に長いベース板52上に立設されている。なお、縦材11には、縦材11の外側を囲むコ字状のスペーサ板53、53…が複数段に固定されており、縦材11の開口側の先端には、スペーサ板53、53…を上下に横切るようにして、前後のアングル材54、54がベース板52上に立設されている。
【0040】
支柱51、縦材11には、カバー55が付設され、カバー55は、縦材11の開口側を除くスペーサ板53、53…、アングル材54、54、支柱51の全部を覆うように形成され、アングル材54、54、支柱51にねじ止めされている。ただし、支柱51は、スペーサ板53、53…の後端に接し、縦材11、スペーサ板53、53…と実質的に一体となって断面長方形のカバー55内に収納されている。また、縦材11、支柱51、カバー55の上端は、共通の蓋板11aを最上部のスペーサ板53にねじ止めして閉じられている。
【0041】
アンカボルト52b、52b…を介してベース板52を通路Cの床下に埋設することにより、支柱51は、スペーサ板53、53…を介し、縦材11が形成するガイド枠1の上半部を後方側から効果的に補強することができる。一方、下端を床面Fの下にまで延長するカバー55は、全体外観を優美に整えることができる。
【0042】
以上の説明において、使用位置の昇降板30の後面側の偏心カム42、42…は、補強板22bを介し、実質的に上枠10、下枠20の横材12、22の双方に係合して昇降板30を前面側に駆動している(図4)。しかしながら、偏心カム42、42…は、横材12、22のいずれか一方のみに係合させてもよく、通路Cの床下の図示しない任意の構造部材に係合させてもよい。
【0043】
また、偏心カム42、42…は、昇降板30の長さにより、2以上の適切な数を設けることができる。下枠20に設けるストッパ26、26…についても、全く同様である。
【0044】
なお、偏心カム41、41…、42、42…は、操作レバー43の約180°の水平旋回に対し、たとえば約90°だけ回転するように、各ベベルギヤ43b、41b、42bの変速比を設定してもよい。また、各偏心カム41、42は、操作軸43aの約1/2回転に対し、全体が昇降板30の厚さ内に収納される待避状態と、昇降板30の後面側に部分的に突出する締付状態とをとることができる限り、円板状に形成するに代えて、たとえば扇形を含む任意の形状に変形可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、左右一対のガイド枠と、ガイド枠に沿って昇降する昇降板と、締付機構とを備えることによって、昇降板は、単に上下に昇降駆動すればよく、格別な油圧機器や複雑な運動変換機構などを必要としないから、大形設備であっても、昇降用の駆動機構を簡素化し、日常の保守点検コストを低く抑えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視図
【図2】 要部構成斜視図
【図3】 要部拡大断面説明図(1)
【図4】 要部拡大断面説明図(2)
【図5】 昇降板の縦断面図
【図6】 昇降板の横断面図
【図7】 全体動作説明縦断面図
【図8】 要部拡大斜視図
【図9】 図8のX−X線矢視断面図
【図10】 全体動作説明拡大横断面図
【図11】 他の実施の形態を示す要部構成説明図
【符号の説明】
C…通路
F…床面
1…ガイド枠
10…上枠
11…縦材
20…下枠
21…縦材
23…横材
26…ストッパ
30…昇降板
36…第1のガイドローラ
37…第2のガイドローラ
40…締付機構
41、42…偏心カム
51…支柱
Claims (5)
- 通路の左右に相対向して設置する一対のガイド枠と、該ガイド枠に沿って昇降する昇降板と、該昇降板に搭載する締付機構とを備えてなり、前記昇降板は、上端が通路の床面と同一の待機位置と、通路を遮断する使用位置とをとり、前記締付機構は、前記昇降板の左右にそれぞれ配設する上下一対の偏心カムと、前記昇降板の後面側に横一列に配設する複数の偏心カムとを備え、前記偏心カムの全部を一斉に回転駆動することにより、使用位置の前記昇降板を前面側に駆動して左右両端と下端とを水密にシールすることを特徴とする防水板装置。
- 前記ガイド枠は、下端を連結する上枠の縦材と、上端、下端を連結する下枠の縦材とを上下に接続して形成することを特徴とする請求項1記載の防水板装置。
- 前記上枠は、前記各縦材の後方に支柱を併設することを特徴とする請求項2記載の防水板装置。
- 前記昇降板の左右には、それぞれ上下各一対の第1、第2のガイドローラを付設し、前記第1、第2のガイドローラは、それぞれ前記ガイド枠に係合して前記昇降板を前後方向、左右方向に位置決めすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の防水板装置。
- 前記昇降板は、前記ガイド枠の下端を連結する横材上のストッパを介して待機位置に位置決めすることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の防水板装置。
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