JP2003314155A - 防水板装置 - Google Patents

防水板装置

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JP2003314155A
JP2003314155A JP2002121407A JP2002121407A JP2003314155A JP 2003314155 A JP2003314155 A JP 2003314155A JP 2002121407 A JP2002121407 A JP 2002121407A JP 2002121407 A JP2002121407 A JP 2002121407A JP 2003314155 A JP2003314155 A JP 2003314155A
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佳明 田嶋
Junichiro Morizaki
淳一郎 森崎
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Fuji Seiko Honsha Co Ltd
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FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大形設備であっても、駆動機構を簡素化し、
日常の保守点検コストを低く抑える。 【解決手段】 通路の左右に相対向して設置する一対の
ガイド枠1、1と、ガイド枠1、1に沿って昇降する昇
降板30と、昇降板30に搭載する締付機構40とを設
ける。昇降板30は、たとえば上下に走行する無端のチ
ェーン38、38を介して単に上下に昇降させればよ
く、油圧機器や、複雑な運動変換機構などを必要としな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大形設備であっ
ても、駆動機構を簡素化し、日常の保守点検コストを低
く抑えることができる防水板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市部において集中豪雨があると、建物
の1階部分の通路や、地下部に対する浸水被害が多発す
る。そこで、通路の入口部分に可動式の防水板を設置
し、浸水被害を最少にすることが知られている。
【0003】かかる用途に用いる防水板は、幅数m以上
の通路に使用する大形設備になると、専用の駆動装置が
必要である。たとえば、通路の床面に設けるピット内に
防水板を水平に倒して待機させておき、非常の際に、油
圧シリンダなどを使用して防水板を垂直に起立させ、通
路を遮断する起倒式の設備が一般的に採用されている。
なお、防水板は、起立状態において、左右両端と下端と
を戸当りに密着させ、水密にシールして浸水を防止する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、防水板は、起立運動の終期において戸当りに向
けて平行移動させ、戸当りに均一に密着させる必要があ
るため、起倒用のヒンジや、油圧シリンダとの連結部分
に複雑な運動変換機構を組み込む必要がある上、油圧シ
リンダや、それに付随する油圧ポンプ、油圧回路等が必
要であるから、日常の綿密な保守点検作業が不可欠であ
り、保守点検コストが過大になりがちであるという問題
があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、ガイド枠に沿って垂直に昇降する昇降
板を使用することによって、大形設備であっても、駆動
機構を簡単化し、日常の保守点検コストを低く抑えるこ
とができる防水板装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、通路の左右に相対向して設置す
る一対のガイド枠と、ガイド枠に沿って昇降する昇降板
と、昇降板に搭載する締付機構とを備えてなり、昇降板
は、上端が通路の床面と同一の待機位置と、通路を遮断
する使用位置とをとり、締付機構は、使用位置の昇降板
を前面側に駆動して左右両端と下端とを水密にシールす
ることをその要旨とする。
【0007】なお、ガイド枠は、下端を連結する上枠の
縦材と、上端、下端を連結する下枠の縦材とを上下に接
続して形成することができ、上枠は、各縦材の後方に支
柱を併設することができる。
【0008】また、昇降板の左右には、それぞれ上下各
一対の第1、第2のガイドローラを付設し、第1、第2
のガイドローラは、それぞれガイド枠に係合して昇降板
を前後方向、左右方向に位置決めしてもよい。
【0009】さらに、締付機構は、昇降板の左右にそれ
ぞれ配設する上下一対の偏心カムと、昇降板の後面側に
横一列に配設する複数の偏心カムとを備え、偏心カムの
全部を一斉に回転駆動することができる。
【0010】なお、昇降板は、ガイド枠の下端を連結す
る横材上のストッパを介して待機位置に位置決めするこ
とができる。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、ガイド枠に沿
って昇降する昇降板は、使用位置に上昇させて通路を遮
断し、締付機構を介して左右両端と下端とを水密にシー
ルすることにより、外部からの浸水を有効に阻止するこ
とができる。また、昇降板は、上端が通路の床面と同一
の待機位置に下降させ、通路を全面的に開放することが
できる。なお、防水板は、単に上下に昇降駆動するだけ
でよいから、たとえば上下に走行する無端のチェーンに
連結し、チェーンを正逆に走行させることにより、駆動
機構を最も簡素化し、日常の保守点検作業を殆ど不要に
することができる。
【0012】ガイド枠は、上枠、下枠の各縦材を上下に
接続して形成することにより、防水板の高さの2倍相当
の全長を上下に分割し、設置地点への搬送や、設置工事
そのものを簡便にするとともに、必要強度を容易に実現
することができる。なお、下枠は、その全体を通路の床
下のピット内に設置し、上枠は、縦材の下端を連結する
横材を床下に埋設して設置するものとする。
【0013】上枠の各縦材の後方に併設する支柱は、通
路の床上に露出する上枠の縦材、すなわちガイド枠の上
半部を後方から補強し、水圧に対する昇降板の耐力を効
果的に向上させることができる。
【0014】昇降板の左右に第1、第2のガイドローラ
を付設すれば、昇降板は、第1、第2のガイドローラが
ガイド枠に係合して前後方向、左右方向に位置決めさ
れ、ガイド枠に沿って円滑に昇降することができる。な
お、第1のガイドローラは、各ガイド枠の内面の前方
側、後方側に付設するガイドレールの間を転動して昇降
板を前後方向に位置決めし、第2のガイドローラは、各
ガイド枠の外側の側板の内面に接触して転動することに
より、昇降板を左右方向に位置決めする。ただし、第1
のガイドローラが接する前方側のガイドレールは、使用
位置に上昇させた昇降板の第1のガイドローラに対応す
る位置に切欠きを有し、締付機構を介して昇降板を前面
側に駆動すると、第1のガイドローラが切欠き内に収納
される。また、第2のガイドローラは、昇降板に対し、
締付機構による昇降板の駆動ストローク相当以上に軸方
向に相対移動可能である。すなわち、第1、第2のガイ
ドローラは、締付機構を介して使用位置の昇降板を前面
側に駆動し、ガイド枠に対して昇降板を相対移動させて
も、何ら支障を生じない。
【0015】締付機構は、昇降板の左右の各上下一対の
偏心カムと、昇降板の後面側の横一列の偏心カムの全部
を一斉に回転駆動することにより、使用位置に上昇させ
た昇降板の左右両端と下端とのシールを一挙動により完
成させることができる。なお、昇降板の左右の偏心カム
は、各ガイド枠の内面の後方側に係合させればよく、後
面側の偏心カムは、ガイド枠の高さの中間に位置する固
定部材に係合させればよい。すなわち、後面側の偏心カ
ムは、上枠、下枠の各縦材を上下に接続してガイド枠を
形成する場合、上枠の下端の横材、下枠の上端の横材の
一方または双方に係合させることができる。
【0016】昇降板は、ガイド枠の下端の横材上のスト
ッパを介し、待機位置に安定に位置決めして待機させる
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0018】防水板装置は、一対のガイド枠1、1と、
ガイド枠1、1に沿って昇降する昇降板30と、昇降板
30に搭載する締付機構40とを備えてなる(図1、図
2)。なお、ガイド枠1、1は、それぞれ上枠10の縦
材11、下枠20の縦材21を上下に接続して形成され
ており、相対向して設置されている。
【0019】上枠10は、横材12を介し、縦材11、
11の下端を連結して構成されている。各縦材11は、
断面コ字状の縦長の箱体であり、上端は、蓋板11aを
介して閉じられている。また、横材12は、チャンネル
材を横長の枠状に組み立て、縦材11、11は、それぞ
れの下端を横材12の厚さ方向の中間にまで挿入して、
横材12の両端に内向きに立設されている。なお、横材
12の前方側、後方側の各辺には、縦材11、11の間
に上向きの補助板12aが付設されている。各縦材11
の内面の前方側、後方側には、それぞれガイドレール1
4、15が装着されており、前方側のガイドレール14
の上部には、浅い後向きの切欠き14aが形成されてい
る。また、縦材11、11の内面の前方側、横材12の
前方側の補助板12aには、パッキン16、16…が連
続して装着されている。ただし、各パッキン16は、縦
材11または補助板12aに固定するチャンネル状の保
持材16aに収納して保持されている(図3)。
【0020】下枠20は、横材22、23を介し、縦材
21、21の上端、下端を連結して構成されている(図
2、図3)。
【0021】各縦材21は、上枠10の縦材11と同一
断面形状の縦長の箱体であり、上端の横材22は、上枠
10の横材12と同一のチャンネル材を同一サイズの横
長の枠状に組み立てて構成されている。横材22の前方
側、後方側の各辺には、縦材21、21の間に上向きの
補助板22aが付設されており、後方側の補助板22a
の上部内面には、補強板22bが付設されている。ただ
し、縦材21、21の上端は、横材22の上面に、補助
板22a、22aと同一高さに突出している。下端の横
材23は、下向きのチャンネル材からなり、縦材21、
21は、それぞれ補強板23aを介して横材23の両端
に立設されている。なお、横材23上には、ベース板2
6aを介し、ダンパを内蔵する複数の上向きのストッパ
26、26…が一列に設置されている。また、各縦材2
1の内面の前方側、後方側には、それぞれガイドレール
24、25が付設されており、前方側のガイドレール2
4の中間部には、浅い後向きの切欠き24aが形成され
ている。
【0022】上枠10、下枠20は、両者の横材12、
22を上下に重ね合わせ、横材12、22のフランジを
ボルト締めして連結されている。このとき、横材22の
上面に突出する縦材21、21の上端は、補助板22
a、22aとともに上枠10の横材12内に下から挿入
され、横材12内において上枠10の縦材11、11と
連続的に接続される。また、各縦材21内のガイドレー
ル24、25も、対応する縦材11内のガイドレール1
4、15に連続する。ただし、ガイドレール24、25
の上端は、縦材21の上端にまで延長されており、ガイ
ドレール14、15の下端は、縦材11の下端にまで延
長されている。
【0023】昇降板30は、横長のパネルである(図
1)。昇降板30内には、縦横のフレーム材31a、3
1a…、31b、31b…が配設され、昇降板30の前
面側上部には、表面板32c、縦横の補助材32a、3
2a、32b、32bを介して表面材33が付設されて
おり(図5、図6)、後面側には、裏面板32dが取り
付けられている。なお、昇降板30の上端には、ブラケ
ット35aを介して装飾材35が装着されている。ただ
し、図1において、裏面板32d、中間のフレーム材3
1a、31a、31b、31b…は、図示が省略されて
いる。
【0024】昇降板30の左右には、それぞれ上下各一
対の第1、第2のガイドローラ36、36、37、37
が装着されている(図1、図6)。ただし、各第1、第
2のガイドローラ36、37の軸方向は、それぞれ昇降
板30の幅方向、厚さ方向に一致している。なお、第1
のガイドローラ36、36は、昇降板30の上部、下部
に配置され、第2のガイドローラ37、37は、第1の
ガイドローラ36、36の間に配置されている。
【0025】昇降板30の後面側の最下部には、チャン
ネル材からなるブラケット38a、38aが装着され
(図1、図5)、各ブラケット38aには、上下のスプ
ロケット38b、38bに巻き掛けて上下に走行する無
端のチェーン38が上下から連結されている。なお、各
ブラケット38aは、補強ブラケット38a1 を介して
昇降板30の下部のフレーム材31b、31bに固定さ
れている。下のスプロケット38b、38bは、中間軸
38cの両端に装着されており、中間軸38cは、ダブ
ルの駆動チェーン38d、38dを介して減速機38e
の出力軸に連結されている(図1、図7)。なお、減速
機38eの入力軸には、カップリング38fを介し、ブ
レーキ付きの駆動モータ38gが連結されている。
【0026】そこで、昇降板30は、駆動モータ38g
を介してチェーン38、38を正逆に走行させることに
より、下枠20の縦材21、21、上枠10の縦材1
1、11、すなわち左右のガイド枠1、1に沿って、上
下に平行移動させて昇降させることができる。ただし、
駆動モータ38gからチェーン38、38に至る一連の
駆動機構は、図示しない支持フレーム、架台38hを介
し、通路Cの床下のピットPに収納されている。また、
ピットPには、図示しない点検用のマンホールと、フィ
ルタP1 付きの排水路P2 とが形成されている。
【0027】締付機構40は、昇降板30の左右にそれ
ぞれ配設する各上下一対の偏心カム41、41…と、昇
降板30の後面側に横一列に配設する複数の偏心カム4
2、42…とを備えている(図1)。左右の偏心カム4
1、41…は、上下の水平軸41a、41aの両端に装
着されており、上部の第1、第2のガイドローラ36、
37の間と、昇降板30のほぼ中間の高さ位置とに配置
されている。また、後面側の偏心カム42、42…は、
それぞれ短い垂直軸42aの下端に装着されている。水
平軸41a、41aは、それぞれベベルギヤ41b、4
3bを介して操作レバー43用の操作軸43aの上下両
端に連結されており、各垂直軸42aは、ベベルギヤ4
2b、41bを介し、下の水平軸41aに連結されてい
る。ただし、中央の垂直軸42aのベベルギヤ42b、
操作軸43aの下端のベベルギヤ43bは、下の水平軸
41a上の共通のベベルギヤ41bに噛合している。
【0028】そこで、締付機構40は、操作レバー43
を昇降板30の後面側に約180°だけ正逆に水平旋回
させることにより(図8の矢印方向、実線、二点鎖
線)、偏心カム41、41…、42、42…の全部を一
斉に約180°だけ正逆に回転駆動することができる。
なお、操作レバー43の左右には、それぞればね付きの
ヒンジ44a、44aを介して外側に揺動する羽根板4
4、44が配設されており、操作レバー43は、各羽根
板44の掛止孔44bに先端部を掛けることにより、昇
降板30と平行な左右の2位置にロックすることができ
る。
【0029】各羽根板44は、ばね付きのヒンジ44
a、44a側を補助材44cに係止させることにより、
昇降板30に対して垂直に保持されており(図9の実
線)、操作レバー43を水平旋回させて昇降板30に平
行に近付けると(同図の矢印K1方向)、操作レバー4
3の先端が斜めの屈曲部分に接触して外側に開き(同図
の矢印K2 方向)、操作レバー43の先端が掛止孔44
bに入り込むと、元の姿勢に自動的に復帰して操作レバ
ー43をロックする。また、操作レバー43のロックを
解除するには、羽根板44を同図の矢印K2 方向に押し
操作して操作レバー43を掛止孔44bから抜き取れば
よい(同図の二点鎖線)。なお、操作レバー43、羽根
板44、44は、裏面板32dに形成する図示しない開
口部を通して手動操作するものとする。また、操作レバ
ー43用の操作軸43aには、左右のストッパボルト4
5a、45aに対応するストッパ45、リミットスイッ
チ46aに対応するドグ46が併せて装着されている
(図8)。
【0030】昇降板30は、通路Cの左右に相対向して
設置するガイド枠1、1に対し、それぞれ左右の各一対
の第1、第2のガイドローラ36、36、37、37、
偏心カム41、41を挿入するようにして、昇降自在に
組み合わされている(図1、図10)。ただし、図10
は、ガイド枠1、1の上半部を形成する上枠10の縦材
11、11と、昇降板30との相対関係を図示してい
る。
【0031】図10において、締付機構40の各偏心カ
ム41、42は、操作レバー43を右側に倒してロック
することにより(図8の実線)、それぞれの全体が昇降
板30の厚さ内に収納され、昇降板30は、駆動モータ
38gを介して自在に昇降させることができる。このと
き、昇降板30の左または右の第1のガイドローラ3
6、36は、対応するガイド枠1内のガイドレール1
4、24、15、25の間を転動し、ガイド枠1の前方
側、後方側に係合して昇降板30を前後方向に位置決め
する。また、第2のガイドローラ37、37は、対応す
るガイド枠1の外側の側板の内面に接触して転動し、昇
降板30を左右方向に位置決めする。
【0032】昇降板30は、下端を下枠20のストッパ
26、26…上に着地させる待機位置において、上端が
通路Cの床面Fに一致する(図3)。そこで、このとき
の昇降板30は、通路Cを全面開放し、人車の通行を許
容することができる。なお、昇降板30の上端の装飾材
35は、通路Cの床面Fと同質のたとえば石貼りに仕上
げることができる。また、昇降板30は、装飾材35の
左右の両端を縦材11、11の内部構造に適合させて縦
材11、11内に挿入するとともに(図1、図3)、装
飾材35を保持するブラケット35aを昇降板30の前
面側に突出させることにより、床面Fにおいて、縦材1
1、11を含む上枠10との隙間が必要最少限となって
いる(図10の二点鎖線)。
【0033】通路Cに浸水のおそれがある非常の際は、
駆動モータ38gを起動して昇降板30を使用位置に上
昇させ(図7)、通路Cを遮断する。なお、使用位置
は、昇降板30の上端が縦材11、11の上端の蓋板1
1a、11aに当接する直前の規定位置に定められてお
り、昇降板30が使用位置に上昇したことを検出する図
示しないリミットスイッチにより、駆動モータ38g
は、自動的に停止して昇降板30を使用位置に保持す
る。
【0034】使用位置において、昇降板30の左または
右の第1のガイドローラ36、36、偏心カム41、4
1は、それぞれ対応するガイド枠1の前方側のガイドレ
ール14、24の切欠き14a、24a、後方側のガイ
ドレール15に対応しており、昇降板30の後面側の偏
心カム42、42…は、それぞれ下枠20の横材22の
補強板22bに対応している(図4)。そこで、操作レ
バー43を左側に約180°旋回させて操作軸43aを
右回転させると(図8の二点鎖線)、偏心カム41、4
1…、42、42…は、一斉に約180°回転して昇降
板30の後面側に部分的に突出し(図7、図4)、昇降
板30を前面側に駆動して、昇降板30の左右両端と下
端とをパッキン16、16…に押し付けて水密にシール
することにより、通路Cへの浸水を阻止することができ
る。ただし、このときの偏心カム42、42…は、裏面
板32dの図示しない開口部を介し、昇降板30の後面
側に突出するものとする。
【0035】このようにして昇降板30によるシールが
完成すると、上下の第1のガイドローラ36、36は、
それぞれ対応する切欠き14a、24aに入り込む。ま
た、各第2のガイドローラ37は、ブラケット37aと
の間に、昇降板30の駆動ストロークを十分吸収し得る
軸方向の隙間dを有する(図10)。なお、締付機構4
0の操作軸43a、各垂直軸42aは、適当な補強板4
7、47…、軸受48、48…を介してフレーム材31
b、31b…に対して十分強固に組み付けられており
(図5、図4)、各水平軸41aも、同様にしてフレー
ム材31b、31b、左右のフレーム材31a、31a
に組み付けられている(図示省略)。また、各第1のガ
イドローラ36は、補強板36aを介し、左または右の
フレーム材31aに対して十分強固に組み付けられてい
る(図6)。
【0036】昇降板30によるシールの完成は、リミッ
トスイッチ46aを介し、外部に表示することができ
る。なお、昇降板30の前面側の表面材33も、使用位
置において通路C上に露出するから、通路Cの床面Fと
同質に仕上げることが好ましい。
【0037】浸水のおそれがなくなると、操作レバー4
3を右側に旋回させて締付機構40によるシールを解除
し、駆動モータ38gを介して昇降板30を待機位置に
下降させる。なお、このときの駆動モータ38gは、昇
降板30が待機位置に下降したことを検出する図示しな
いリミットスイッチを介して自動停止する。
【0038】
【他の実施の形態】上枠10は、各縦材11の後方に支
柱51を併設することができる(図11)。ただし、図
11(B)は、同図(A)のY矢視相当図である。
【0039】上枠10の横材22の上側のフランジ上に
は、アンカボルト52b用の孔52a、52a…を有
し、縦材11の外側を囲む形状のベース板52が固定さ
れている。また、角柱状の支柱51は、後方側に長いベ
ース板52上に立設されている。なお、縦材11には、
縦材11の外側を囲むコ字状のスペーサ板53、53…
が複数段に固定されており、縦材11の開口側の先端に
は、スペーサ板53、53…を上下に横切るようにし
て、前後のアングル材54、54がベース板52上に立
設されている。
【0040】支柱51、縦材11には、カバー55が付
設され、カバー55は、縦材11の開口側を除くスペー
サ板53、53…、アングル材54、54、支柱51の
全部を覆うように形成され、アングル材54、54、支
柱51にねじ止めされている。ただし、支柱51は、ス
ペーサ板53、53…の後端に接し、縦材11、スペー
サ板53、53…と実質的に一体となって断面長方形の
カバー55内に収納されている。また、縦材11、支柱
51、カバー55の上端は、共通の蓋板11aを最上部
のスペーサ板53にねじ止めして閉じられている。
【0041】アンカボルト52b、52b…を介してベ
ース板52を通路Cの床下に埋設することにより、支柱
51は、スペーサ板53、53…を介し、縦材11が形
成するガイド枠1の上半部を後方側から効果的に補強す
ることができる。一方、下端を床面Fの下にまで延長す
るカバー55は、全体外観を優美に整えることができ
る。
【0042】以上の説明において、使用位置の昇降板3
0の後面側の偏心カム42、42…は、補強板22bを
介し、実質的に上枠10、下枠20の横材12、22の
双方に係合して昇降板30を前面側に駆動している(図
4)。しかしながら、偏心カム42、42…は、横材1
2、22のいずれか一方のみに係合させてもよく、通路
Cの床下の図示しない任意の構造部材に係合させてもよ
い。
【0043】また、偏心カム42、42…は、昇降板3
0の長さにより、2以上の適切な数を設けることができ
る。下枠20に設けるストッパ26、26…について
も、全く同様である。
【0044】なお、偏心カム41、41…、42、42
…は、操作レバー43の約180°の水平旋回に対し、
たとえば約90°だけ回転するように、各ベベルギヤ4
3b、41b、42bの変速比を設定してもよい。ま
た、各偏心カム41、42は、操作軸43aの約1/2
回転に対し、全体が昇降板30の厚さ内に収納される待
避状態と、昇降板30の後面側に部分的に突出する締付
状態とをとることができる限り、円板状に形成するに代
えて、たとえば扇形を含む任意の形状に変形可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、左右一対のガイド枠と、ガイド枠に沿って昇降する
昇降板と、締付機構とを備えることによって、昇降板
は、単に上下に昇降駆動すればよく、格別な油圧機器や
複雑な運動変換機構などを必要としないから、大形設備
であっても、昇降用の駆動機構を簡素化し、日常の保守
点検コストを低く抑えることができるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視図
【図2】 要部構成斜視図
【図3】 要部拡大断面説明図(1)
【図4】 要部拡大断面説明図(2)
【図5】 昇降板の縦断面図
【図6】 昇降板の横断面図
【図7】 全体動作説明縦断面図
【図8】 要部拡大斜視図
【図9】 図8のX−X線矢視断面図
【図10】 全体動作説明拡大横断面図
【図11】 他の実施の形態を示す要部構成説明図
【符号の説明】
C…通路 F…床面 1…ガイド枠 10…上枠 11…縦材 20…下枠 21…縦材 23…横材 26…ストッパ 30…昇降板 36…第1のガイドローラ 37…第2のガイドローラ 40…締付機構 41、42…偏心カム 51…支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森崎 淳一郎 石川県能美郡根上町大浜町ヤ25番地 株式 会社富士精工本社内 Fターム(参考) 2E039 AC04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路の左右に相対向して設置する一対の
    ガイド枠と、該ガイド枠に沿って昇降する昇降板と、該
    昇降板に搭載する締付機構とを備えてなり、前記昇降板
    は、上端が通路の床面と同一の待機位置と、通路を遮断
    する使用位置とをとり、前記締付機構は、使用位置の前
    記昇降板を前面側に駆動して左右両端と下端とを水密に
    シールすることを特徴とする防水板装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド枠は、下端を連結する上枠の
    縦材と、上端、下端を連結する下枠の縦材とを上下に接
    続して形成することを特徴とする請求項1記載の防水板
    装置。
  3. 【請求項3】 前記上枠は、前記各縦材の後方に支柱を
    併設することを特徴とする請求項2記載の防水板装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降板の左右には、それぞれ上下各
    一対の第1、第2のガイドローラを付設し、前記第1、
    第2のガイドローラは、それぞれ前記ガイド枠に係合し
    て前記昇降板を前後方向、左右方向に位置決めすること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の
    防水板装置。
  5. 【請求項5】 前記締付機構は、前記昇降板の左右にそ
    れぞれ配設する上下一対の偏心カムと、前記昇降板の後
    面側に横一列に配設する複数の偏心カムとを備え、前記
    偏心カムの全部を一斉に回転駆動することを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれか記載の防水板装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降板は、前記ガイド枠の下端を連
    結する横材上のストッパを介して待機位置に位置決めす
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    記載の防水板装置。
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